JP2005063806A - 燃料電池組立体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 比較的コンパクトに構成することができると共に、発電・燃焼室(12)から大気への直接的放熱を効果的に抑制し、排熱を高効率で利用することができる燃料電池組立体を提供する。
【解決手段】 発電・燃焼室を規定する筒状体(2)の外側にこれを囲繞する複数個の筒状体(4、6、8)を配設し、これらの筒状体間に燃焼ガス排出路(16,24)及び酸素含有ガス導入路(20)を規定し、かくして発電・燃焼室の周囲を熱交換のために有効に利用して全体の嵩を必要最小限にせしめることを可能にし、そしてまた発電・燃焼室から大気への直接的放熱を充分に抑制する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料電池組立体、更に詳しくはセルスタックを含む発電・燃焼手段が発電・燃焼室に配設されており、燃料ガスと共に酸素含有ガスが発電・燃焼室に導入されることによって発電・燃焼が行われ、燃焼ガスが発電・燃焼室から排出される形態の燃料電池組立体に関する。
次世代エネルギーとして、近年、固体高分子型、リン酸型、溶融炭酸塩型及び固体電解質型等の種々の型の燃料電池発電システムが提案されている。特に、固体電解質型燃料電池発電システムは、作動温度が1000°Cと高いが、発電効率が高い、排熱が利用できる等の利点を有しており、研究開発が推し進められている。
燃料電池発電システムの典型例においては、下記特許文献1に開示されている如く、セルスタックを含む発電・燃焼手段が配設される発電・燃焼室を備えた燃料電池組立体を備えている。発電・燃焼室には、酸素含有ガスを導入するための酸素含有ガス導入路、及び発電・燃焼室から燃焼ガスを排出するための燃焼ガス排出路が付設されている。固体電解質型燃料電池組立体には熱交換手段も配設されており、酸素含有ガス導入路と燃焼ガス排出路とは共に熱交換手段を通って延在せしめられており、熱交換手段を通して流動せしめられる際に酸素含有ガスと燃焼ガスとが熱交換され、これによって酸素含有ガスが予熱される。
特開2000−149976号公報
従来の燃料電池組立体においては、発電・燃焼室とは全く別個に熱交換手段を配設しており、これに起因して組立体の嵩が相当大きくなる、発電・燃焼室の周壁を通して大気に放熱される熱が相当大きく、従って排熱利用が充分ではない、という解決すべき問題が存在する。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、比較的コンパクトに構成することができると共に、発電・燃焼室から大気への直接的放熱を効果的に抑制し、排熱を高効率で利用することができる、新規且つ改良された燃料電池組立体を提供することである。
本発明によれば、発電・燃焼室を規定する筒状体の外側にこれを囲繞する複数個の筒状体を配設し、これらの筒状体間に燃焼ガス排出路及び酸素含有ガス導入路を規定し、かくして発電・燃焼室の周囲を熱交換のために有効に利用して全体の嵩を必要最小限にせしめることを可能にし、そしてまた発電・燃焼室から大気への直接的放熱を充分に抑制する。
即ち、本発明によれば、上記主たる技術的課題を達成する燃料電池組立体として、第一筒状体と、該第一筒状体を囲繞する第二筒状体と、該第二筒状体を囲繞する第三筒状体とを具備し、該第一筒状体内には発電・燃焼室が規定され、該発電・燃焼室内にはセルスタックを含む発電・燃焼手段が配設され、該第一筒状体と該第二筒状体との間には燃焼ガス排出路と酸素含有ガス導入路とのいずれか一方が規定され、該第二筒状体と該第三筒状体との間には該燃焼ガス排出路と該酸素含有ガス導入路との他方が規定され、該発電・燃焼室から該燃焼ガス排出路を通して燃焼ガスが排出され、該酸素含有ガス導入路を通して該発電・燃焼室内に酸素含有ガスが導入される、ことを特徴とする燃料電池組立体が提供される。
該第三筒状体を囲繞する第四筒状体を具備し、該第三筒状体と該第四筒状体との間には該燃焼ガス排出路と該酸素含有ガス導入路との該一方に連通せしめられた外側燃焼ガス排出路又は外側酸素含有ガス導入路が規定され、該発電・燃焼室から該燃焼ガス排出路及び該外側燃焼ガス排出路を通して燃焼ガスが排出され或いは該外側酸素含有ガス導入路及び該酸素含有ガス導入路を通して該発電・燃焼室内に酸素含有ガスが導入されるのが好適である。特に好ましくは、該第一筒状体、該第二筒状体、該第三筒状体及び該第四筒状体は同心状に配置された円筒形状であり、該第一筒状体と該第二筒状体との間には周方向に間隔をおいて長手方向に延びる複数個の隔壁部材が配設されており、該燃焼ガス排出路と該酸素含有ガス導入路との該一方はジグザグ状に延在せしめられており、該第二筒状体と該第三筒状体との間にも周方向に間隔をおいて長手方向に延びる複数個の隔壁部材が配設されており、該燃焼ガス排出路と該酸素含有ガス導入路との該他方もジグザグ状に延在せしめられており、そして更に第三筒状体と第四筒状体との間にも周方向に間隔をおいて長手方向に延びる複数個の隔壁部材が配設されており、該外側燃焼ガス排出路又は該外側酸素含有ガス導入路もジグザグ状に延在せしめられている。該第三筒状体と該第四筒状体との間には該外側燃焼ガス排出路が規定されており、該第四筒状体を囲繞する第五筒状体を具備し、該第四筒状体と該第五筒状体との間には水流路が規定されているのが好適である。
本発明の燃料電池組立体においては、発電・燃焼室の周囲を熱交換のために有効に利用して全体の嵩を必要最小限にせしめることができ、そしてまた発電・燃焼室から大気への直接的放熱を充分に抑制することができる。
以下、固体電解質型燃料電池組立体として具現化された、本発明に従って構成された燃料電池組立体の好適実施形態を図示している添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
図1及び図2を参照して説明すると、図示の組立体は実質上水平に延在する5個の筒状体、即ち第一筒状体2、第二筒状体4、第三筒状体6、第四筒状体8及び第五筒状体10を具備している。かかる第一筒状体2、第二筒状体4、第三筒状体6、第四筒状体8及び第五筒状体10は全て実質上水平に延在する円筒形状であり、同心状に配置されている。第一筒状体2は第二筒状体4によって囲繞され、第二筒状体4は第三筒状体6によって囲繞され、第三筒状体6は第四筒状体8によって囲繞され、第四筒状体8は第五筒状体10によって囲繞されている。図1を参照することによって理解されるとおり、第一筒状体2、第四筒状体8及び第五筒状体10の長手方向(図1において左右方向)寸法は実質上同一であるが、第二筒状体4及び第三筒状体6の長手方向寸法は幾分短く、第一筒状体2、第四筒状体8及び第五筒状体10の両端部は第二筒状体4及び第三筒状体6の両端を越えて突出せしめられている。
後に更に言及する如く、第一筒状体2内には発電・燃焼室12が規定される。第一筒状体2の内周面には断熱材(図示していない)が裏張りされているのが好都合である。第二筒状体4の両端と第一筒状体2の外周面との間には円環状シール板14a及び14bが配設されており、第一筒状体2と第二筒状体4との間には燃焼ガス排出路16が規定されている。第二筒状体4の両端と第三筒状体6の両端との間には円環状シール板18a及び18bが配設されており、第二筒状体4と第三筒状体6との間には酸素含有ガス導入路20が規定されている。第三筒状体6の両端と第4筒状体8の内周面との間には円環状シール板22a及び22bが配設されており、第三筒状体6と第四筒状体8との間には外側燃焼ガス排出路24が規定されている。更に、第四筒状体8の両端と第五筒状体10の両端との間には円環状シール板26a及び26bが配設されている。シール板26a及び26bの外周縁部は第五筒状体10の外周面を超えて半径方向外方に延出せしめられている。第四筒状体8の外周面と第五筒状体10の内周面との間には、長手方向に間隔をおいて一対の円環状シール板28a及び28bも配設されており、第四筒状体8と第五筒状体10との間の空間は長手方向中央に位置する水流路30とその両側に位置する真空空間32a及び32bが区画されている。最下部位において水流路30には長手方向に延びる分離板(図示していない)が配設されており、かかる分離板の周方向両側には導入管29と導出管31とが接続されている。真空空間32a及び32bには、夫々、吸引管33a及び33bが付設されている。
図1及び図2と共に図3を参照して説明を続けると、第一筒状体2の特定角度部(図1において最上部、図3において中央部)には長手方向に間隔をおいて3個の導出口34が形成されており、かかる導出口34を介して第一筒状体2内に規定されている発電・燃焼室12が第一筒状体2と第二筒状体4との間に規定されている燃焼ガス排出路16に連通せしめられている。第一筒状体2と第二筒状体4との間には周方向に間隔をおいて長手方向に延びる6個の隔壁36a、36b、36c、36d、36e及び36fが配設されている。隔壁36a、36d及び36eの一端(図3において上端)はシール板14aから長手方向内側に間隔をおいて位置せしめられているが、他端(図3において下端)はシール板14bに接続されている。一方、隔壁36b、36c及び36fの一端(図3において上端)はシール板14aに接続されているが、他端(図3において下端)はシール板14bから長手方向内側に間隔をおいて位置せしめられている。かくして、燃焼ガス排出路16は図3に矢印16a及び16bで示す如くジグザグ状に延在する2個の流路形態にせしめられている。後に更に言及する如く、矢印16aで示す流路の下流端部及び矢印16bで示す流路の下流端部は第三筒状体6と第四筒状体8との間に規定されている外側燃焼ガス排出路24に連通せしめられている。第一筒状体2の特定角度部(図1において最下部、図3において両側縁部)には3個の導入口38が形成されている。
図1及び図2と共に図4を参照することによって明確に理解される如く、第二筒状体4と第三筒状体6との間には周方向に適宜の間隔をおいて7個の隔壁、即ち隔壁40並びに隔壁42a、42b、42c、42d、42e及び42fが配設されている。隔壁40はシール板18a及び18b間を長手方向全長に渡って延び、一端はシール板18aに接続され、他端はシール板18bに接続されている。隔壁42a、42d及び42eの一端(図4において上端)はシール板18aに接続されているが、他端(図4において下端)はシール板18bから長手方向内側に間隔をおいて位置せしめられている。一方、隔壁42b、42c及び42fの一端(図4において上端)はシール板18aから長手方向内側に間隔をおいて位置せしめられているが、他端(図4において下端)はシール板18bに接続されている。かくして、第二筒状体4と第三筒状体6との間に規定されている酸素含有ガス導入路20は矢印20a及び20bで示す如くジグザグ状に延在する2個の流路形態にせしめられている。第二筒状体4の特定角度部位(図2において最下部位、図4において両側縁部)には3個の導入口44が形成されている。そして、第二筒状体4の導入口44と第一筒状体2の上記導入口38とは連通管部材46(図1及び図2)によって接続されている。かくして、第二筒状体2と第三筒状体4との間に規定されている酸素含有ガス導入路20は、導入口44、連通管部材46及び導入口38を介して、第一筒状体2内に規定されている発電・燃焼室12に連通せしめられている。第二筒状体4には、更に、図4において左下角部に排出口48aが右上角部に排出口48bが形成されている。
図1及び図2と共に図5を参照して説明を続けると、第三筒状体6には、図5において左下角部に排出口50aが右上角部に排出口50bが形成されている。そして、排出口50aと第二筒状体4に形成されている上記排出口48aとは連通管部材51a(図2に二点鎖線でその角度位置を示している)によって接続され、排出口50bと第二筒状体4に形成されている上記排出口48bとは連通管部材51b(図2に二点鎖線でその角度位置を示している)によって接続されている。かくして、第一筒状体2と第二筒状体4との間に規定されている燃焼ガス排出路16が排出口48a及び48b、連通管部材51a及び51b並びに排出口50a及び50bを介して、第三筒状体6と第四筒状体8との間に規定されている外側燃焼ガス排出路24に連通せしめられている。第三筒状体6と第四筒状体8との間には周方向に間隔をおいて長手方向に延びる6個の隔壁52a、52b、52c、52d、52f及び52eが配設されている。隔壁52a、52d及び52eの一端(図5において上端)はシール板22aから長手方向内側に間隔をおいて位置せしめられているが、他端(図5において下端)はシール板22bに接続されている。一方、隔壁52b、52c及び52fの一端(図5において上端)はシール板22aに接続されているが、他端(図5において下端)はシール板22bから長手方向内側に間隔をおいて位置せしめられている。かくして、外側燃焼ガス排出路24は図5に矢印24a及び24bで示す如くジグザグ状に延在する2個の流路形態にせしめられている。図1に明確に図示する如く、第四筒状体8の特定角度部位(図1において最上部)には排出口54が形成され、これに対応して第五筒状体10の対応部にも排出口56が形成され、排出口54は連通管部材58によって排出口56に接続されている。
図1を参照して説明すると、同心状に配置された上記第一筒状体2、第二筒状体4、第三筒状体6、第四筒状体8及び第五筒状体10の両側には側部材60a及び60bが配設されている。側部材60a及び60bの各々は全体として円板形状であり、その外周縁部には円環状の酸素含有ガス導入路62a及び62bが形成されている。かかる酸素含有ガス導入路62a及び62bの各々は外側壁64a及び64b、内側壁65a及び65b、外周壁66a及び66b並びに内周壁68a及び68bによって規定されている。酸素含有ガス導入路62a及び62bの各々の外側壁64a及び64bの最下部には酸素含有ガス導入管70a及び70bが接続されている。酸素含有ガス導入路62aの内側壁65aの上部、更に詳しくは図2において最上部位から反時計方向に向かって45度の角度範囲の部分には導入口72a(図2にその角度位置を二点鎖線で示している)が形成されている。かかる導入口72aに対応して上記シール板18aにも導入口が形成されており、従って酸素含有ガス導入路62aは、導入口72a、第一筒状体2の長手方向外端部と第四筒状体8の長手方向外端部との間に規定されている環状空間74a及びシール板18aに形成されている導入口を介して、第二筒状体4と第三筒状体6との間に規定されている酸素含有ガス導入路20に連通せしめられている。同様に、酸素含有ガス導入路62bの内側壁65bの上部、更に詳しくは図2において最上部位から時計方向に向かって45度の角度範囲の部分にも導入口72b(図2にその角度位置を二点鎖線で示している)が形成されている。かかる導入口72bに対応して上記シール板18bにも導入口が形成されており、従って酸素含有ガス導入路62bは、導入口72b、第一筒状体2の長手方向外端部と第四筒状体8の長手方向外端部との間に規定されている環状空間74b及びシール板18bに形成されている導入口を介して、第二筒状体4と第三筒状体6との間に規定されている酸素含有ガス導入路20に連通せしめられている。
図1を参照して説明を続けると、第一筒状体2内に規定されている発電・燃焼室12の下部には酸素含有ガス室76が形成されている。この酸素含有ガス室76は実質上水平に延在する上壁部材78と共に両側壁部材80a及び80bを有する。第一筒状体2に形成されている上記導入口38は酸素含有ガス室76に開口せしめられており、酸素含有ガス導入路20は酸素含有ガス室76に連通せしめられている。酸素含有ガス室76の上壁部材78には多数の放出孔(図示していない)が形成されており、酸素含有ガス室76に導入された酸素含有ガスはかかる放出孔から上方に放出される。
発電・燃焼室12内には全体を番号82で示す発電・燃焼手段が配設されている。かかる発電・燃焼手段82は、上記酸素含有ガス室76の上壁部材78上に配設されたセルスタック84(図1においては二点鎖線で簡略に図示している)を含んでいる。それ自体は周知の形態でよいセルスタック84は、燃料極層、固体電解質層、酸素極層及びインターコネクタを有するセルを多数直列(及び/又は並列)配置することによって構成することができる。発電・燃焼室12内には、セルスタック84の上方に位置する燃料ガス改質手段86も配設されている。同様に二点鎖線で簡略に図示している燃料ガス改質手段86は中空ダクトを備えており、かかるダクト内には都市ガスでよい燃料ガスを水素リッチガスに改質せしめるためのそれ自体は周知の触媒が収容されている。ダクトには側部材60bを貫通して延びる供給管88とダクトからセルスタック84の配設されている燃料ガスマニホルド(図示していない)まで延びる供給管90とが付設されている。発電・燃焼室12内には、更に、適宜の点火手段(図示していない)も配設されている。
主として図1を参照して、上述したとおりの燃料電池組立体の作用を要約して説明すると、次のとおりである。空気でよい酸素含有ガスが酸素含有ガス導入管70a及び70bを通して酸素含有ガス導入路62a及び62bに供給される。酸素含有ガス導入路62aに供給された酸素含有ガスは導入口72a、環状空間74a、シール板18aに形成されている導入口(図示していない)を介して酸素含有ガス導入路20に導入され、酸素含有ガス導入路20を図4に矢印20aで示す如くジグザグ状に流動し、導入口44、連通管部材46及び導入口38を通って酸素含有ガス室76に流入する。同様に、酸素含有ガス導入路62bに供給された酸素含有ガスは導入口72b、環状空間74b、シール板18bに形成されている導入口(図示していない)を介して酸素含有ガス導入路20に導入され、酸素含有ガス導入路20を図4に矢印20bで示す如くジグザグ状に流動し、導入口44、連通管部材46及び導入口38を通って酸素含有ガス室76に流入する。そして、酸素含有ガス室76から放出されてセルスタック84に供給される。一方、都市ガスでよい燃料ガスは供給管88を通して燃料ガス改質手段86に供給され、燃料ガス改質手段86において水素リッチガスに改質され、しかる後に供給管90を通してセルスタック84に供給される。セルスタック84の各々のセルにおいては、酸素極において、
1/2O+2e→O2−(固体電解質)
の電極反応が生成され、燃料極において、
2−(固体電解質)+H→HO+2e
の電極反応が生成されて発電される。発電に使用されることなくセルスタック84から上方に向けて流動される酸素含有ガス及び燃料ガスは点火手段によって点火され、発電・燃焼室12内で燃焼せしめられる。周知の如くセルの各々における発電に起因して、そしてまた酸素含有ガスと燃料ガスとの燃焼に起因して、発電・燃焼室12内は例えば1000℃程度の高温になる。燃料ガス改質手段86は発電・燃焼室12内に配設されており、従って発電・燃焼室12内に生成される高温が燃料ガスの改質に効果的に利用されることが注目されるべきである。
発電・燃焼室12内における酸素含有ガスと燃料ガスとの燃焼によって生成された燃焼ガスは、第一筒状体2に形成されている導出口34を通って燃焼ガス排出路16に導出され、そして図3に矢印16a及び16bで示す如くジグザグ状の2個の流路に分かれて燃焼ガス排出路16を流動する。次いで、第二筒状体4に形成されている排出口48、連通管部材(図示していない)及び第四筒状体8に形成されている排出口50を通って外側燃焼ガス排出路24に流入する。そして、図5に矢印24a及び24bで示すとおり2個のジグザグ状の流路を経由して外側燃焼ガス排出路24を流動し、排出口54、連通管部材58及び排出口56を通して排出される。図1と共に図3乃至図5を参照することによって理解される如く、燃焼ガスが燃焼ガス排出路16及び外側燃焼ガス排出路24を通って流動する際には、燃焼ガス排出路14と外側燃焼ガス排出路24との間に配設されている酸素含有ガス導入路20を通って酸素含有ガスが流動し、燃焼ガスと酸素含有ガスとの間で効果的に熱交換が行われ、酸素含有ガスが予熱され燃焼ガスが冷却される。
更に、図示の実施形態においては、上水でよい水が導入管29を通して水流路30に導入され、水流路30を周方向に流動し、導出管31から排出される。水が水流路30を通して流動せしめられる際には外側燃焼ガス排出路24を流動する燃焼ガスとの間で熱交換が行われ、水が加熱される。加熱されて導出管31から排出される水は適宜の給湯システム(図示していない)に供給することができる。また、吸引管33a及び33bを通して真空空間32a及び32bが真空源(図示していない)に連通され、真空空間32a及び32bは真空断熱空間として利用される。
以上添付図面を参照して本発明に従って構成された燃料電池組立体の好適実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能であることは多言を要しない。例えば、図示の実施形態においては、燃焼ガスの排出と酸素含有ガスの導入に関して3層の流路、即ち燃焼ガス排出路14、酸素含有ガス導入路16及び外側燃焼ガス排出路20を配設しているが、所望ならば3層の流路に代えて2層或いは4層以上の流路を配設することもできる。また、3層の流路において、内側流路と外側流路とを酸素含有ガスの導入路として使用し、中間の流路を燃焼ガスの排出路として使用することもできる。更に、図示の実施形態においては円筒形状の複数個の筒状体を同心状に配設しているが、四角筒形状等の多角筒形状或いは楕円筒形状との筒状体を同心状に或いは適宜に偏心せしめて配設することもできる。更に、組立体から放射される熱量を一層低減するために、所望ならば組立体全体を断熱材で囲繞することもできる。
本発明に従って構成された燃料電池組立体の好適実施形態を示す長手方向断面図。 図1に示す燃料電池組立体の横断面図。 図1に示す燃料電池組立体における燃焼ガス排出路を示す展開図。 図1に示す燃料電池組立体における酸素含有ガス導入路を示す展開図。 図1に示す燃料電池組立体における外側燃焼ガス排出路を示す展開図。
符号の説明
2:第一筒状体
4:第二筒状体
6:第三筒状体
8:第四筒状体
10:第五筒状体
12:発電・燃焼室
16:燃焼ガス排出路
20:酸素含有ガス導入路
24:外側燃焼ガス排出路
36a乃至36f:隔壁
40:隔壁
42a乃至42f:隔壁
52a乃至52f:隔壁
82:発電・燃焼手段
84:セルスタック

Claims (6)

  1. 第一筒状体と、該第一筒状体を囲繞する第二筒状体と、該第二筒状体を囲繞する第三筒状体とを具備し、該第一筒状体内には発電・燃焼室が規定され、該発電・燃焼室内にはセルスタックを含む発電・燃焼手段が配設され、該第一筒状体と該第二筒状体との間には燃焼ガス排出路と酸素含有ガス導入路とのいずれか一方が規定され、該第二筒状体と該第三筒状体との間には該燃焼ガス排出路と該酸素含有ガス導入路との他方が規定され、該発電・燃焼室から該燃焼ガス排出路を通して燃焼ガスが排出され、該酸素含有ガス導入路を通して該発電・燃焼室内に酸素含有ガスが導入される、ことを特徴とする燃料電池組立体。
  2. 該第三筒状体を囲繞する第四筒状体を具備し、該第三筒状体と該第四筒状体との間には該燃焼ガス排出路と該酸素含有ガス導入路との該一方に連通せしめられた外側燃焼ガス排出路又は外側酸素含有ガス導入路が規定され、該発電・燃焼室から該燃焼ガス排出路及び該外側燃焼ガス排出路を通して燃焼ガスが排出され或いは該外側酸素含有ガス導入路及び該酸素含有ガス導入路を通して該発電・燃焼室内に酸素含有ガスが導入される、請求項1記載の燃料電池組立体。
  3. 該第一筒状体及び該第二筒状体は同心状に配置された円筒形状であり、該第一筒状体と該第二筒状体との間には周方向に間隔をおいて長手方向に延びる複数個の隔壁部材が配設されており、該燃焼ガス排出路と該酸素含有ガス導入路との該一方はジグザグ状に延在せしめられている、請求項1又は2記載の燃料電池組立体。
  4. 該第三筒状体も同心状に配置された円筒形状であり、該第二筒状体と該第三筒状体との間には周方向に間隔をおいて長手方向に延びる複数個の隔壁部材が配設されており、該燃焼ガス排出路と該酸素含有ガス導入路との該他方はジグザグ状に延在せしめられている、請求項3記載の燃料電池組立体。
  5. 該第一筒状体、該第二筒状体、該第三筒状体及び該第四筒状体は同心状に配置された円筒形状であり、該第一筒状体と該第二筒状体との間には周方向に間隔をおいて長手方向に延びる複数個の隔壁部材が配設されており、該燃焼ガス排出路と該酸素含有ガス導入路との該一方はジグザグ状に延在せしめられており、該第二筒状体と該第三筒状体との間にも周方向に間隔をおいて長手方向に延びる複数個の隔壁部材が配設されており、該燃焼ガス排出路と該酸素含有ガス導入路との該他方もジグザグ状に延在せしめられており、そして更に第三筒状体と第四筒状体との間にも周方向に間隔をおいて長手方向に延びる複数個の隔壁部材が配設されており、該外側燃焼ガス排出路又は該外側酸素含有ガス導入路もジグザグ状に延在せしめられている、請求項2記載の燃料電池組立体。
  6. 該第三筒状体と該第四筒状体との間には該外側燃焼ガス排出路が規定されており、該第四筒状体を囲繞する第五筒状体を具備し、該第四筒状体と該第五筒状体との間には水流路が規定されている、請求項2又は5記載の燃料電池組立体。
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