JP2005346789A - 光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ステッピングモータを用いた光ピックアップの駆動機構において、幅広い使用温度環境下で光ピックアップの送り動作を安定化できるようにする。
【解決手段】 ステッピングモータ制御部23は、光ピックアップ3の対物レンズ5のレンズシフト量に応じた光軸補正送り動作を行うために、ステッピングモータ4をマイクロステップ駆動して光ピックアップ3の基台7を光ディスク1の半径方向に移動させる。このとき、装置内温度を温度センサ17により検出し、駆動電流供給時間決定部31は、検出された装置内温度が所定温度以下の場合には、包絡線が正弦波状でパルス状の駆動電流の供給時間幅を、常温時よりも長い固定値の供給時間幅、あるいは装置内温度に応じた係数を乗じた供給時間幅に設定し、駆動電流の電流供給時間を増加させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ディスク状光学式記録媒体に対して情報の読み取り、書き込みの少なくとも一方を行う光ピックアップを備えた光ディスク装置に関する。
CDやDVDのようなディスク状光学式記録媒体(以下、光ディスクと称する)から情報を読み取ったり、情報の書き込みを行う場合には、光ディスク装置において、光ディスクをスピンドルモータにより回転させながら、光ピックアップを光ディスクの半径方向(トラバース方向)に移動させ、光ディスク上のトラックを走査する必要がある。このような光ピックアップのディスク半径方向への送り機構として、最近ではステッピングモータが使用されることが多い。ステッピングモータは、印加されたパルス列に応じて微小回転角での位置決めが可能で、かつ駆動対象の光ピックアップをダイレクトドライブで送ることによって高速送りが可能であるため、光ピックアップの送り機構に適している。
ステッピングモータは、駆動電流として印加されたパルス数に比例した回転角度だけモータが回転する。図6はステッピングモータの回転速度−トルク特性を示す図である。図6において、横軸は駆動電流として供給する駆動パルス信号のパルスレート、すなわちステッピングモータの回転速度を示し、縦軸はステッピングモータの回転時のトルクを示す。プルイントルク以下の領域(自起動領域)Tiでは、印加された駆動パルス信号に対し同期して起動、停止、逆転が可能である。また、プルアウトトルク以上の領域Toでは、脱調現象を生じ、駆動パルス信号に同期した回転動作を行うことができない。また、プルイントルクとプルアウトトルクとの間の領域(スルー領域)Tsでは、既に回転中であれば駆動パルス信号に同期した回転を行うが、静止状態から起動した場合には脱調現象を生じ正常な回転を行うことができない。ステッピングモータは以上のような特性を持つことから、負荷トルクに合致した設計を行うことが必要不可欠になってくる。
光ピックアップの送り動作には、光ディスクの情報読み取りまたは書き込み時に数十μm程度の送りを間欠的に行う動作(以降では光軸補正送り動作と記す)と、指定されたトラックまで高速に大きい距離の送りを行うシーク動作とがある。一般に、光ピックアップの高速移動が必要なシーク動作では二相励磁駆動を用い、数十μm程度の微細な送り制御が必要な光軸補正送り動作ではマイクロステップ駆動を行う。
光軸補正送り動作時は、光ディスク上のトラックを走査するために、光ピックアップの対物レンズが、光ディスク上にスパイラル状または同心円状に記録されたトラックに追従してトラバース方向に移動する。このとき、光ディスクのトラックに対する対物レンズの位置制御は、光ピックアップのトラッキングアクチュエータが行う。光ピックアップのトラッキングアクチュエータは可動範囲が限定されているので、対物レンズが光ピックアップの基台の中心から所定量シフトしたら、シフト分をキャンセルするように光ピックアップの基台を数十μm程度トラバース方向に動かすようにステッピングモータを制御する。
光軸補正送り動作中のステッピングモータはマイクロステップ駆動によって送り動作を行う。マイクロステップ駆動は、図7に示すように、正弦波状の駆動電流をステッピングモータの各端子に印加することによりモータを滑らかに、かつモータ固有のステップ角以下の回転角で回転させるもので、振動の発生を抑制しながら光ピックアップの微小送りを行うことができる。
ステッピングモータにおいて、常時通電の形でマイクロステップ駆動を行うと、消費電力が増加し発熱も大きくなるため、部品寿命が縮まったり、装置の使用温度範囲を限定しなければならないという問題が発生する。このため、マイクロステップ駆動の駆動電流を一定時間(数msec )のみ印加してステッピングモータを駆動する制御を行う光ディスク装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
光ディスクの情報の読み取りまたは書き込み中は、上記の光軸補正送り動作を継続して行い、対物レンズに所定のシフトが発生した時にステッピングモータを駆動してシフト分をキャンセルするようにステッピングモータを制御する。すなわち、対物レンズにレンズシフトが発生したらステッピングモータを駆動する動作を繰り返すことになり、ステッピングモータを間欠的に駆動することで、情報の読み出しを正しく行うことができる。
特開平10−149639号公報
しかしながら、車載用途などの光ディスク装置の使用温度範囲が広い場合、温度の推移とともに機械的な負荷特性も変化するため、常温で正常動作している装置であっても、低温下ではグリス粘度の影響で負荷が増大し、ステッピングモータが脱調現象を引き起こし、正常動作が行えないことがあった。
このため、温度特性変動の少ない高価なグリスを採用するか、もしくは、性能保証温度範囲を限定して使用する、などの対応が必要となり、使用温度範囲が広く、安価で高性能の装置を実現することが難しかった。特に、車載用のオーディオビジュアル装置やナビゲーション装置等に使用されている車載用光ディスク装置の場合には、低温環境下で使用される頻度が多いため、上記事象が顕在化するおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ステッピングモータを用いた光ピックアップの駆動機構において、幅広い使用温度環境下であっても光ピックアップの送り動作を安定化することのできる光ディスク装置を提供することを目的とする。
本発明の光ディスク装置は、第1に、光ディスクに記録された情報を読み取る光ピックアップと、前記光ピックアップを前記光ディスクに対して半径方向に移動させるステッピングモータと、前記ステッピングモータを駆動するための駆動電流を供給するものであり、マイクロステップ駆動が可能な駆動電流供給手段と、前記光ピックアップの周囲温度を検出する温度検出手段と、前記検出された周囲温度に応じて前記マイクロステップ駆動を行う際の駆動電流を変更して前記ステッピングモータの駆動制御を行う駆動制御手段と、を備えるものである。
これにより、周囲温度に応じてステッピングモータのマイクロステップ駆動を行う際の駆動電流を変更することによって、温度により変化する負荷に対して適切なトルクでステッピングモータを駆動することができ、幅広い使用温度環境下で光ピックアップの送り動作を安定化させることが可能となる。
また、本発明の一態様として、第2に、上記第1の光ディスク装置であって、前記駆動電流供給手段は、前記マイクロステップ駆動を行う際に前記ステッピングモータに対して所定時間幅の間欠的な駆動電流を供給するものであり、前記駆動制御手段は、前記駆動電流の供給時間幅を前記周囲温度に応じて変更するものとする。
これにより、周囲温度に応じて駆動電流の供給時間幅を変更することによって、温度により変化する負荷に合致した適切なトルクでステッピングモータを駆動することができ、情報読み出しまたは書き込み時の動作不良発生を防止して幅広い温度範囲で装置を使用することが可能となる。
また、本発明の一態様として、第3に、上記第2の光ディスク装置であって、前記駆動制御手段は、前記周囲温度が所定温度以下の時には前記駆動電流の供給時間幅を増加させた値に変更するものとする。
これにより、周囲温度が所定温度以下のときに駆動電流の供給時間幅を増加させることによって、低温域で大きくなる負荷に対して適切なトルクでステッピングモータを駆動することが可能となる。
また、本発明の一態様として、第4に、上記第2の光ディスク装置であって、前記周囲温度に対応する温度係数を格納した温度係数変換テーブルを有し、前記駆動制御手段は、前記温度係数変換テーブルを用いて前記周囲温度に対応した温度係数を求め、前記駆動電流の供給時間幅を決定するものとする。
これにより、周囲温度に対応した温度係数による適切な駆動電流の供給時間幅を設定でき、周囲温度に応じて適切なトルクでステッピングモータを駆動することが可能となる。
また、本発明は、第5に、上記いずれかの光ディスク装置を備える車載用機器を提供する。
特に低温環境下などの幅広い温度範囲で使用される車載用機器において、上記の光ディスク装置を適用することで、光ピックアップの送り動作を周囲温度に関わらず安定化でき、動作不良発生を防止できる。
本発明によれば、ステッピングモータを用いた光ピックアップの駆動機構において、幅広い使用温度環境下であっても光ピックアップの送り動作を安定化することのできる光ディスク装置を提供できる。
図1は、本発明の実施形態に係る光ディスク装置の概略構成を示すブロック図である。本実施形態では、記録媒体としてCD、DVD等の光ディスクを用いて、情報の読み取り、書き込みの少なくとも一方を光学的に行う光ディスク装置の構成例を示す。この光ディスク装置は、CDプレーヤ、DVDプレーヤ、ナビゲーション装置などの車載用機器に好適なものである。
光ディスク装置は、光ディスク1を保持して回転するスピンドルモータ2と、光ディスク1に対してレーザ光を照射して情報の読み取り、書き込みを行う光ピックアップ3と、光ピックアップ3を光ディスク1の半径方向に移動させるステッピングモータ4とを有して構成される。光ディスク1の記録面には、内周から外周(または外周から内周)に向けてスパイラル状のトラックが形成され、このトラックに各種情報が記録されている。
光ピックアップ3は、光源であるレーザ発光ダイオード、受光部である光検出器、及び各種光学素子部品を備えるとともに、記録/再生用のレーザ光を光ディスク1の記録面に集光する対物レンズ5と、この対物レンズ5を駆動するアクチュエータ6と、上記構成部品が組みつけられた基台7とを備えて構成される。光ピックアップ3の基台7には、光ディスク1の半径方向に延設されたガイドシャフト8が挿通され、このガイドシャフト8に沿って基台7が摺動可能となっている。ガイドシャフト8は、光ピックアップ3を支持するとともに、光ピックアップ3が移動する際、光ディスク1の半径方向に内外周へ移動するためのガイドの機能を有する。
ステッピングモータ4の回転軸9は、ガイドシャフト8と平行に延設されている。この回転軸9には送りねじ10が形成されており、光ピックアップ3の基台7に固定された送りねじ受け11が送りねじ10に係合している。この構成により、ステッピングモータ4を回転駆動させた際に、ステッピングモータ4の回転運動が直線運動に変換され、光ピックアップ3の基台7が光ディスク1の半径方向に移動する。なお、図1の構成例では、ガイドシャフト2本、送りねじ1本の構成を示したが、送りねじがガイドシャフトを兼ねた構成としてもよい。
また、光ディスク装置は、スピンドルモータ2を駆動するスピンドルモータ駆動部12と、光ピックアップ3のアクチュエータ6を駆動する光ピックアップ駆動部13と、ステッピングモータ4を駆動するステッピングモータ駆動部14とを備える。また、光ピックアップ3で読み取った読み取り信号を増幅するヘッドアンプ15と、ヘッドアンプ15の出力信号を処理する信号処理部16と、光ピックアップ3の周囲温度として装置内温度を検出する温度センサ17とを備える。
さらに、光ディスク装置は、各部の制御を行うプロセッサを備えてなるコントローラ20を備えている。コントローラ20は、スピンドルモータ制御部21、光ピックアップ制御部22、ステッピングモータ制御部23、レンズシフト量検出部24を有して構成される。ステッピングモータ制御部23は、駆動電流供給時間決定部31、温度−電流供給時間変換テーブル32、駆動電流プロフィール発生部33を有する。
上記構成において、スピンドルモータ駆動部12は、スピンドルモータ2を回転駆動するための駆動電流を発生し、スピンドルモータ制御部21は、スピンドルモータ2が所定の回転数になるようにスピンドルモータ駆動部12より出力される駆動電流を制御する。光ピックアップ3は、光ディスク1の内周から外周(または外周から内周)へ半径方向に移動しながら、スピンドルモータ2によって回転する光ディスク1に記録された情報の読み取り、書き込みを行う。このとき、光ピックアップ3の対物レンズ5により、レーザ光が光ディスク1のトラック上にあるピットに集光される。
光ピックアップ3のアクチュエータ6は、対物レンズ5をフォーカシング方向(光ディスク1の記録面に対する法線方向)に動かすフォーカスアクチュエータと、対物レンズ5をトラッキング方向(光ディスク1の記録面においてトラックと直交する方向)に動かすトラッキングアクチュエータとを有する。このフォーカスアクチュエータによりレーザ光の焦点合わせが行われ、トラッキングアクチュエータにより光ディスク1上のトラックに対する位置ずれ補正が行われる。
ヘッドアンプ15は、光ピックアップ3で読み取った信号を増幅し、フォーカスエラー(FE)信号、トラッキングエラー(TE)信号、及び読み取り信号のRF信号を生成し出力する。信号処理部16は、ヘッドアンプ15で増幅されたRF信号の復調及び誤り訂正の処理を行い、コントローラ20へ出力する。光ピックアップ駆動部13は、光ピックアップ3のアクチュエータ6を駆動するための駆動電流を生成する。
コントローラ20内の光ピックアップ制御部22は、ヘッドアンプ15から出力されたフォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号を基に対物レンズ5の位置を制御するための制御信号を光ピックアップ駆動部13に出力する。この制御信号に基づき、光ピックアップ駆動部13によって光ピックアップ3のフォーカスアクチュエータやトラッキングアクチュエータが駆動される。レンズシフト量検出部24は、光ピックアップ3の基台7の中心に対し対物レンズ5がシフトしたシフト量を検出する。
送りねじ10は、ステッピングモータ4の出力軸となっており、ステッピングモータ4が回転すると送りねじ受け11を介して光ピックアップ3の基台7がを光ディスク1の半径方向に移動する。一般に光ディスク装置では、ディスク内外周の情報を読み出すシーク動作を頻繁に行う必要があるため、送りねじ10と送りねじ受け11との間にグリスを塗布し摺動部の耐摩耗性を確保する。
ステッピングモータ4は、ステッピングモータ駆動部14からの駆動電流により回転する。ステッピングモータ制御部23は、ステッピングモータ駆動部14より出力される駆動電流を制御する。ステッピングモータ制御部23の駆動電流供給時間決定部31には、温度センサ17により検出された光ディスク装置の装置内温度の検出信号が入力される。駆動電流供給時間決定部31は、この温度検出信号と温度−電流供給時間変換テーブル32の出力とに基づき、マイクロステップ駆動時の駆動電流供給時間を決定する。駆動電流プロフィール発生部33は、駆動電流供給時間決定部31により決定された供給時間幅に応じた、マイクロステップ駆動のための包絡線が正弦波状の駆動電流プロフィールを生成してステッピングモータ駆動部14に出力する。
次に、上記のように構成された光ディスク装置の動作について説明する。光ディスク1の情報の読み取り、書き込みに関する動作は、一般の光ディスク装置と同じであるので詳細な説明は省略し、ここでは本実施形態で特徴的な動作であるマイクロステップ駆動による光軸補正送り動作時のステッピングモータ4の制御動作について説明する。
光ディスク装置の起動後もしくはシーク終了後など情報の読み出し、書き込みを行う際には、光軸補正送り動作を行う。トラッキングサーボをオンして光ピックアップ3が情報の読み出しを始めると、対物レンズ5が光ディスク1のトラックに追従して半径方向(内周から外周もしくは外周から内周)に動くようにアクチュエータ6が制御される。情報の読み出しまたは書き込みを行っている間、対物レンズ5は徐々に光ピックアップ3の基台7の中心からずれていくレンズシフトが生じる。所定量のレンズシフトが生じた場合、ステッピングモータ制御部23からの制御信号に従って、ステッピングモータ駆動部14からステッピングモータ4を所定量動かすようにマイクロステップ駆動を行うための駆動電流が印加される。ステッピングモータ4のマイクロステップ駆動により光ピックアップ3の基台7がレンズシフトをキャンセルするように動いたら、ステッピングモータ4を停止する。以上の動作を、対物レンズ5が光ディスク1の最終アドレスもしくは操作者が指定した情報読み取り区間の最終アドレスの読み取りを完了するまで連続して行い、前記アドレスに到達したとき、光軸補正送り動作を終了する。
本実施形態では、光軸補正送り動作中にステッピングモータ4をマイクロステップ駆動する際の駆動電流制御を以下のようにして行う。ここでは第1及び第2の実施形態の2つの例を示す。
図2は、第1の実施形態におけるマイクロステップ駆動の電流供給時間設定動作の手順を示すフローチャートである。第1の実施形態は、温度センサ17より出力される装置内温度の検出信号に応じて所定温度以下の場合に電流供給時間を長くするよう切り替える例である。
マイクロステップ駆動時の駆動電流供給時間設定動作を開始する(ステップS21)と、温度センサ17により光ピックアップ3の周囲温度として光ディスク装置の装置内温度θを測定する(ステップS22)。そして、駆動電流供給時間決定部31は、温度センサ17で検出された装置内温度θと所定の基準温度θとの比較を行う(ステップS23)。
ステップS23において、装置内温度θが基準温度θ以下と判定した場合、光ディスク装置は低温環境下で使用されているとみなして、駆動電流供給時間決定部31はマイクロステップ駆動の駆動電流の供給時間幅を常温時の電流供給時間tより長い固定値の電流供給時間tに設定し(ステップS24)、駆動電流供給時間設定動作を終了する(ステップS25)。
一方、ステップS23において、装置内温度θが基準温度θより高いと判定した場合、駆動電流供給時間決定部31はマイクロステップ駆動の駆動電流の供給時間幅を常温時の電流供給時間tに設定し(ステップS26)、駆動電流供給時間設定動作を終了する(ステップS25)。
図3は、第1の実施形態におけるステッピングモータのマイクロステップ駆動時の駆動電流を示す図である。装置内温度θが基準温度θより高い場合は、図3(a)に示すように駆動電流の供給時間幅を常温時の電流供給時間tに設定し、包絡線が正弦波状でパルス状の駆動電流をステッピングモータ駆動部14より供給する。装置内温度θが基準温度θ以下の場合は、図3(b)に示すように駆動電流の供給時間幅を低温時の電流供給時間tに設定し、供給時間幅が長くなるように駆動電流を切り替える。
このように第1の実施形態では、温度センサで検出した光ディスク装置の装置内温度に応じてマイクロステップ駆動時の駆動電流の供給時間幅を変化させるようにし、装置内温度が所定温度以下の場合は、駆動電流の供給時間幅を常温時よりも長く設定する。これにより、対物レンズのレンズシフトが所定量を超えた場合に光軸補正送り動作を行う際に、低温環境下でも適切なトルクでステッピングモータを駆動させることができ、光ディスク装置を安定して動作させることができる。
図4は、第2の実施形態におけるマイクロステップ駆動の電流供給時間設定動作の手順を示すフローチャートである。第2の実施形態は、温度−電流供給時間変換テーブル32を用いて温度センサ17より出力される装置内温度の検出信号に応じて温度係数を算出し、電流供給時間を設定する例である。
マイクロステップ駆動時の駆動電流供給時間設定動作を開始する(ステップS31)と、温度センサ17により光ピックアップ3の周囲温度として光ディスク装置の装置内温度θを測定する(ステップS32)。そして、駆動電流供給時間決定部31は、温度センサ17で検出された装置内温度θと所定の基準温度θとの温度差θを算出する(ステップS33)。そして、温度−電流供給時間変換テーブル32に基づき、温度差θに対応する駆動電流の供給時間幅を決定するための温度係数kを出力する(ステップS34)。続いて、駆動電流供給時間決定部31は、基準とする常温時の電流供給時間tに温度係数kを乗じた電流供給時間tを駆動電流の供給時間幅に設定し(ステップS35)、駆動電流供給時間設定動作を終了する(ステップS36)。
図5は、第2の実施形態におけるステッピングモータのマイクロステップ駆動時の駆動電流を示す図である。装置内温度θが基準温度θより高い場合、すなわち温度差θが正の場合は、例えば温度係数k=1とし、図5(a)に示すように駆動電流の供給時間幅を常温時の電流供給時間tに設定し、包絡線が正弦波状でパルス状の駆動電流をステッピングモータ駆動部14より供給する。装置内温度θが基準温度θ以下の場合、すなわち温度差θが負の場合は、例えば温度係数k>1とし、図5(b)に示すように駆動電流の供給時間幅を電流供給時間t=k×tに設定し、供給時間幅が長くなるように駆動電流を切り替える。このとき、駆動電流の供給時間幅は、装置内温度θに応じて連続的に変化させたり、あるいは段階的に変化させるようにすることができる。
このように第2の実施形態では、温度センサで検出した光ディスク装置の装置内温度に基づいて温度係数を算出し、基準となる電流供給時間に温度係数を掛けて基準温度との温度差に応じた電流供給時間を設定することで、マイクロステップ駆動時の駆動電流の供給時間幅を変化させるようにする。このとき、装置内温度が低い場合は、駆動電流の供給時間幅が長くなるように設定する。これにより、対物レンズのレンズシフトが所定量を超えた場合に光軸補正送り動作を行う際に、幅広い温度環境下において適切なトルクでステッピングモータを駆動させることができ、光ディスク装置を安定して動作させることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、マイクロステップ駆動による光軸補正送り動作を行う際に、消費電流を抑えて発熱量を少なくするために所定時間幅ずつ間欠的に駆動電流を供給するようにした場合、装置内温度を温度センサにより検出し、検出された装置内温度に応じて駆動電流の供給時間幅を設定することにより、使用時の負荷トルクに合致したトルクでモータ駆動を行うことができる。このため、ステッピングモータを用いた光ピックアップの駆動機構において、幅広い使用温度環境下であっても光ピックアップの送り動作を安定化させることができる。
これにより、車載用途など使用温度範囲が広い場合にもグリス粘性による負荷変動の影響で送り動作不良が発生するのを防止でき、情報の読み書きを正確に行うことが可能となる。したがって、幅広い温度環境下で光ディスク装置を安定して動作させることができる。また、上記のような光ピックアップ送り制御方法を光ディスク装置に適用すれば、光ディスク装置の安定性及び信頼性を高めることができる。さらに、このような光ディスク装置を車載用機器に適用すれば、車両が幅広い温度環境下で使用されても、光ディスク装置を正常に動作させることができる。
本発明は、ステッピングモータを用いた光ピックアップの駆動機構において、幅広い使用温度環境下であっても光ピックアップの送り動作を安定化することのできるという効果を有し、ディスク状光学式記録媒体に対して情報の読み取り、書き込みの少なくとも一方を行う光ピックアップを備えた光ディスク装置等に有用である。
本発明の実施形態に係る光ディスク装置の概略構成を示すブロック図 第1の実施形態におけるマイクロステップ駆動の電流供給時間設定動作の手順を示すフローチャート 第1の実施形態におけるステッピングモータのマイクロステップ駆動時の駆動電流を示す図 第2の実施形態におけるマイクロステップ駆動の電流供給時間設定動作の手順を示すフローチャート 第2の実施形態におけるステッピングモータのマイクロステップ駆動時の駆動電流を示す図 ステッピングモータの回転速度−トルク特性を示す図 ステッピングモータのマイクロステップ駆動時の駆動電流を示す図
符号の説明
1 光ディスク
2 スピンドルモータ
3 光ピックアップ
4 ステッピングモータ
5 対物レンズ
6 アクチュエータ
7 基台
8 ガイドシャフト
9 回転軸
10 送りねじ
11 送りねじ受け
12 スピンドルモータ駆動部
13 光ピックアップ駆動部
14 ステッピングモータ駆動部
15 ヘッドアンプ
16 信号処理部
17 温度センサ
20 コントローラ
21 スピンドルモータ制御部
22 光ピックアップ制御部
23 ステッピングモータ制御部
24 レンズシフト量検出部
31 駆動電流供給時間決定部
32 温度−電流供給時間変換テーブル
33 駆動電流プロフィール発生部

Claims (5)

  1. 光ディスクに記録された情報を読み取る光ピックアップと、
    前記光ピックアップを前記光ディスクに対して半径方向に移動させるステッピングモータと、
    前記ステッピングモータを駆動するための駆動電流を供給するものであり、マイクロステップ駆動が可能な駆動電流供給手段と、
    前記光ピックアップの周囲温度を検出する温度検出手段と、
    前記検出された周囲温度に応じて前記マイクロステップ駆動を行う際の駆動電流を変更して前記ステッピングモータの駆動制御を行う駆動制御手段と、
    を備える光ディスク装置。
  2. 請求項1に記載の光ディスク装置であって、
    前記駆動電流供給手段は、前記マイクロステップ駆動を行う際に前記ステッピングモータに対して所定時間幅の間欠的な駆動電流を供給するものであり、
    前記駆動制御手段は、前記駆動電流の供給時間幅を前記周囲温度に応じて変更する光ディスク装置。
  3. 請求項2に記載の光ディスク装置であって、
    前記駆動制御手段は、前記周囲温度が所定温度以下の時には前記駆動電流の供給時間幅を増加させた値に変更する光ディスク装置。
  4. 請求項2に記載の光ディスク装置であって、
    前記周囲温度に対応する温度係数を格納した温度係数変換テーブルを有し、
    前記駆動制御手段は、前記温度係数変換テーブルを用いて前記周囲温度に対応した温度係数を求め、前記駆動電流の供給時間幅を決定する光ディスク装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の光ディスク装置を備える車載用機器。
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