JP2005346553A - 画像供給装置、印刷装置、再生装置、画像印刷システム、画像供給方法および印刷方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 画像に関連付けられているが画像等として印刷メディア上に印刷することができないデータを、印刷メディアに持たせること。
【解決手段】 画像供給装置3の通信手段19は、印刷メディア111に埋め込まれたICチップ112にデータを書き込むことができる画像印刷装置4と通信する。印刷指示手段41は、印刷装置4に印刷させる画像ファイル21およびその画像ファイル21のデータあるいはその画像ファイル21の画像に関連するデータを含む書込データを通信手段19から送信し、その選択した画像ファイル21の画像を印刷する印刷メディア111のICチップ112に書込データを書き込ませる。
【選択図】 図4
【解決手段】 画像供給装置3の通信手段19は、印刷メディア111に埋め込まれたICチップ112にデータを書き込むことができる画像印刷装置4と通信する。印刷指示手段41は、印刷装置4に印刷させる画像ファイル21およびその画像ファイル21のデータあるいはその画像ファイル21の画像に関連するデータを含む書込データを通信手段19から送信し、その選択した画像ファイル21の画像を印刷する印刷メディア111のICチップ112に書込データを書き込ませる。
【選択図】 図4
Description
本発明は、画像供給装置、印刷装置、再生装置、画像印刷システム、画像供給方法および印刷方法に関する。
特許文献1および特許文献2には、印刷システムが開示されている。これらの従来の印刷システムでは、USB(Universal Serial Bus)ストレージクラスデバイスのデジタルカメラと、USBホストのプリンタとをUSBを介して直接に接続する。カメラは、ボタン操作に基づいて、印刷設定データや、印刷要求を生成する。印刷設定データでは、印刷枚数、用紙種類、用紙サイズ、印刷品質、画像補正、印刷レイアウト、印刷対象画像などが指定される。カメラは、プリンタの「Interrupt In」コマンドに応じて印刷要求を返送する。プリンタは、この印刷要求を受信すると、カメラから印刷設定データを読み込む。さらに、プリンタは、その印刷設定データで指定されている印刷対象画像の画像ファイルをカメラから読み込んで、印刷を実行する。
特許文献3には、指定席券を発行する指定席券発行装置が開示されている。この指定席券発行装置は、指定席券情報を非接触型タグに書き込む。
上述したように、従来の印刷システムでは、デジタルカメラが接続されるプリンタは、デジタルカメラから印刷レイアウトなどの印刷指示およびその印刷に係る画像ファイルを取得することで、その画像ファイルの画像を印刷指示に基づいて用紙に割り付けて印刷することができる。
しかしながら、従来の印刷システムでは、用紙などの印刷メディアに、画像などとして印刷できるものしか情報を持たせることができない。また、画像以外の情報としては、デジタルカメラにより指定される、画像を撮像した日付などを印刷する程度である。
本発明は、画像に関連付けられているが画像等として印刷メディア上に印刷することができないデータを、印刷メディアに持たせることができる画像供給装置、印刷装置、再生装置、画像印刷システム、画像供給方法および印刷方法を得ることを目的とする。
本発明に係る画像供給装置は、印刷メディアに埋め込まれたICチップにデータを書き込むことができる印刷装置と通信する通信手段と、印刷装置に印刷させる画像ファイルおよびその画像ファイルのデータあるいはその画像ファイルの画像に関連するデータを含む書込データを通信手段から送信し、その選択した画像ファイルの画像を印刷する印刷メディアのICチップに書込データを書き込ませる印刷指示手段と、を有するものである。
この構成を採用すれば、印刷装置に、画像を印刷する印刷メディアのICチップに、その画像に関連するデータを書き込ませることができる。したがって、印刷メディアに、それに印刷することができないデータを、画像と関連付けて持たせることができる。
本発明に係る画像供給装置は、上述した発明の構成に加えて、印刷指示手段が、書込データとして、選択された画像ファイルの画像を撮像したときの音声データを送信するものである。
この構成を採用すれば、画像を撮像したときの音声のデータを、画像と関連付けて印刷メディアに持たせることができる。
本発明に係る画像供給装置は、上述した各発明の構成に加えて、印刷指示手段が、書込データとして、選択された画像ファイルの画像を印刷する際の印刷条件のデータを送信するものである。
この構成を採用すれば、画像を印刷するときの印刷条件のデータを、画像と関連付けて印刷メディアに持たせることができる。
本発明に係る印刷装置は、画像供給装置と通信し、この画像供給装置から画像ファイルおよび書込データを受信する受信手段と、画像ファイルの画像を印刷メディアに印刷する印刷手段と、書込データを印刷メディアに埋め込まれたICチップに書き込む書込手段と、受信した画像ファイルを印刷手段により印刷メディアに印刷するとともに、受信した書込データを書込手段によりその印刷メディアのICチップに書き込む印刷制御手段と、を有するものである。
この構成を採用すれば、画像を印刷する印刷メディアのICチップに、その画像に関連するデータを書き込むことができる。したがって、印刷メディアに、印刷することができないデータを、画像と関連付けて持たせることができる。
本発明に係る印刷装置は、上述した発明の構成に加えて、受信手段が、印刷メディアに関する印刷条件を書込データとして受信し、印刷制御手段が、書込手段を用いて印刷メディアのICチップに予め書き込まれている印刷メディアに関する情報を読み込み、この印刷メディアに関する情報が受信した印刷条件に合致する場合には、印刷処理およびデータの書込処理を開始し、これらが合致しない場合には印刷処理およびデータの書込処理を中止あるいは中断するものである。
この構成を採用すれば、印刷条件に合致しない印刷メディアに対して、誤って画像を印刷してしまうことを防止することができる。
本発明に係る印刷装置は、上述した各発明の構成に加えて、印刷手段が、給紙トレイから排紙トレイへ印刷メディアを搬送し、搬送経路の途中において印刷メディアに画像を印刷し、書込手段が、搬送経路に対して電波を照射し、印刷制御手段が、書込手段によるICチップへの書込データの書込みが完了してから、搬送経路にて搬送されている印刷メディアを排紙トレイに排出するものである。
この構成を採用すれば、給紙トレイから排紙トレイへ印刷メディアを搬送している間に、その印刷メディアに対する画像の印刷とICチップへのデータ書込みを行う。したがって、給紙トレイや排紙トレイに他の印刷メディアが載置されていたとしても、この他の印刷メディアのICチップと通信しないで、搬送経路において印刷する印刷メディアのICチップに対してデータを書き込むことができる。
本発明に係る他の印刷装置は、印刷メディアを搬送する搬送手段と、印刷メディアに印刷をする印刷手段と、搬送手段による印刷メディアの搬送方向とは垂直な方向において印刷メディアの中心からずれた位置に埋め込まれている無線通信可能なICチップを検出する検出手段と、検出手段によりICチップが検出されたか否かに応じて印刷手段を制御する印刷制御手段と、を有するものである。
この構成を採用すれば、たとえば印刷メディアが裏返しに搬送されたことを検知して、その印刷メディアに対する印刷や書込みを中止あるいは中断することができる。
本発明に係る第三の印刷装置は、印刷メディア上の画像を画像データとして読み取る画像読取手段と、画像読取手段により読み取られた画像データに基づき、別の印刷メディアに画像を印刷する印刷手段と、読取手段により画像を読み取られる印刷メディアに埋め込まれたICチップから印刷条件のデータを読み取るデータ読取手段と、データ読取手段により読み取られた印刷条件のデータに基づき、その印刷条件で印刷手段により別の印刷メディアに画像を印刷する印刷制御手段と、を有するものである。
この構成を採用すれば、印刷メディアに画像等を印刷したときと同じ印刷条件を使用して、他の印刷メディアにその画像等を印刷することができる。
本発明に係る再生装置は、画像が印刷されるとともに、その印刷された画像に関連する再生データが書き込まれたICチップを有する印刷メディアが載置される載置台と、ICチップから再生データを読み出す読出手段と、読み出した再生データを再生する再生手段と、を有するものである。
この構成を採用すれば、印刷メディアのICチップに書き込まれた再生データを再生することができる。
本発明に係る画像印刷システムは、上述したいずれか1つの発明に係る画像供給装置と、上述したいずれか1つの発明に係る印刷装置とを有するものである。
この構成を採用すれば、画像供給装置において画像ファイルおよび書込データを選択し、印刷装置において、この画像ファイルの画像を印刷メディアに印刷し、且つ、その印刷メディアのICチップに、書込データを書き込むことができる。したがって、印刷メディアに、それに印刷することができないデータを、画像と関連付けて持たせることができる。
本発明に係る画像供給方法は、印刷装置に画像ファイルを供給し印刷させる画像供給方法において、印刷メディアに埋め込まれたICチップにデータを書き込むことができる印刷装置に、画像ファイル並びにその画像ファイルのデータあるいはその画像ファイルの画像に関連するデータを含む書込データを送信するステップと、印刷装置に、画像ファイルの画像を印刷メディアに印刷させるとともに、その印刷メディアのICチップに書込データを書き込ませるステップと、を有するものである。
この構成を採用すれば、印刷装置に、画像を印刷する印刷メディアのICチップに、その画像に関連するデータを書き込ませることができる。したがって、印刷メディアに、それに印刷することができないデータを、画像と関連付けて持たせることができる。
本発明に係る印刷方法は、画像供給装置から画像ファイルを受信し、その画像ファイルに基づく画像を印刷する印刷方法において、画像供給装置と通信して画像ファイルおよび書込データを受信するステップと、受信した画像ファイルの画像を印刷メディアに印刷するステップと、受信した書込データを印刷メディアに埋め込まれたICチップに書き込むステップと、を有するものである。
この構成を採用すれば、画像を印刷する印刷メディアのICチップに、その画像に関連するデータを書き込むことができる。したがって、印刷メディアに、それに印刷することができないデータを、画像と関連付けて持たせることができる。
以下、本発明の実施の形態に係る画像供給装置、印刷装置、再生装置、画像印刷システム、画像供給方法および印刷方法を、図面に基づいて説明する。画像供給装置は、デジタルスチルカメラを例として説明する。画像供給方法は、デジタルスチルカメラの動作の一部として説明する。印刷装置は、プリンタおよび複合機を例として説明する。再生装置は、フォトスタンドおよびパーソナルコンピュータの場合を例として説明する。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係るダイレクト印刷システムでは、RFタグチップが埋設された印刷メディアに、画像を印刷するとともに音声ファイルのデータを書込み、再生システムにおいて、その印刷メディアに書き込んだ音声ファイルの音声を再生する。
本発明の実施の形態1に係るダイレクト印刷システムでは、RFタグチップが埋設された印刷メディアに、画像を印刷するとともに音声ファイルのデータを書込み、再生システムにおいて、その印刷メディアに書き込んだ音声ファイルの音声を再生する。
図1は、本発明の実施の形態1に係るダイレクト印刷システム1の構成を示す図である。ダイレクト印刷システム1は、画像供給装置としてのデジタルスチルカメラ(DSC:Digital Still Camera)3と、印刷装置としてのプリンタ4とを有する。DSC3とプリンタ4とは、USBケーブル5にて接続される。
図2は、図1中のDSC3のハードウェア構成を示す図である。DSC3は、プログラムを実行する中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)11と、プログラムを記憶するフラッシュメモリ12と、I/O(Input/Output)ポート13と、これらを接続するシステムバスBとを有する。
DSC3のI/Oポート13には、集音機器としてのマイクロホン14と、撮像機器としてのCCD(Charge Coupled Device)15と、外部メモリ接続機器としてのカードリーダ16と、表示機器としての液晶モニタ17と、入力機器としての入力デバイス18と、送信手段としてのUSB通信I/F(interface:インターフェース)19とが接続される。
カードリーダ16は、図示外の挿入部を有する。この挿入部には、カード形状に形成された半導体メモリ20を挿入することができる。カード形状に形成された半導体メモリ20としては、たとえばフラッシュメモリなどがある。そして、カードリーダ16は、挿入部に挿入されている半導体メモリ20に、CCD15の撮像データに基づく画像データをExif画像ファイル21(画像ファイルの一種)として書き込んだり、その撮像時にマイクロホン14で集音した音声データを音声ファイル22として書き込んだり、挿入部に挿入されている半導体メモリ20からExif画像ファイル21や音声ファイル22のデータを読み出したりする。
USB通信I/F19は、図示外のUSBコネクタを有する。USBコネクタには、USBケーブル5が接続される。USB通信I/F19は、USBコネクタから信号が入力されるとその信号からデータを抽出する。また、USB通信I/F19は、送信するデータに基づいて信号を生成し、この信号をUSBコネクタへ出力する。
図3は、図2中のフラッシュメモリ12の記憶内容を示す図である。図4は、図1のダイレクト印刷システム1に印刷時に実現される機能を示すブロック図である。
図3に示すように、DSC3のフラッシュメモリ12には、撮像処理プログラム31と、印刷オペレーション生成プログラム32と、PTP(Picture Transfer Protocol)通信プログラム33と、USBスティルイメージクラスプログラム34とが格納される。
図3の撮像処理プログラム31は、中央処理装置11に実行されることで、図示外の撮像処理部を実現する。撮像処理部には、入力デバイス18が出力する入力データと、CCD15が出力する撮像データと、マイクロホン14が出力する音声データとが入力される。
そして、撮像処理部は、入力デバイス18から撮像指示を示す入力データが入力されると、そのタイミングにおいてCCDから出力されている撮像データを、JPEG(Joint Photographic Experts Group)形式の画像データに圧縮し、この画像データを含むExif画像ファイル21を半導体メモリ20に書き込む。また、撮像処理部は、その撮像指示を示す入力データが入力されたタイミングから所定の期間にわたる音声データを含む音声ファイル22を半導体メモリ20に書き込む。
また、撮像処理部は、同じ撮像指示に基づいて保存したExif画像ファイル21と音声ファイル22との関連付け処理を行う。たとえば、撮像処理部は、Exif画像ファイル21のExifヘッダに、音声ファイル22のファイル名を書き込む。この他にもたとえば、Exif画像ファイル21のファイル名と、音声ファイル22のファイル名との間に何らかの関連性を持たせるようにしてもよい。
図3の印刷オペレーション生成プログラム32は、中央処理装置11に実行されることで、図4に示す印刷OP(オペレーション)生成部41を実現する。印刷OP生成部41は、半導体メモリ20に記憶されているExif画像ファイル21を選択し、その選択したExif画像ファイル21の画像を選択した印刷条件で表示させるスタートプリントオペレーション(画像印刷指示)を生成する。なお、この印刷OP生成部41は、画像選択手段、書込データ選択手段および印刷指示手段として機能する。
図5は、図4の印刷OP生成部41が送信するスタートプリントオペレーション51を示す図である。スタートプリントオペレーション51は、XML(eXtensible Markup Language)形式のテキストデータで構成される。
具体的には、スタートプリントオペレーション51は、そのオペレーションがリクエスト(要求)であることを示す一対のリクエストタグ52,52を有する。そして、その一対のリクエストタグ52,52の間には、そのリクエストが印刷ジョブ開始のリクエストであることを示す一対のタグ53,53がはさまれている。
スタートプリントオペレーション51の一対のタグ53,53の間には、各種の印刷パラメータのテキストデータが記述される。図5の例では、印刷パラメータとして、印刷対象である画像ファイルに関する情報である、そのタイプ55とファイル名(もしくはファイルID)56とが記述される。また、印刷パラメータとして、印刷する用紙(印刷メディア)に関する情報である、その印刷メディアのペーパータイプ(種類)57、サイズ58、およびクオリティ(対応する印刷品質)59が記述される。さらに、図5の例では、印刷レイアウト情報(印刷メディア1枚に印刷する画像の数や配置の指定情報)60が記述される。
また、図5に示すスタートプリントオペレーション51では、これらの印刷パラメータ55〜60に続けて、印刷メディアの後述するRFタグチップに書き込むデータに関する情報が記述されている。具体的には、書込データとなるデータを格納するファイルのタイプ61とファイル名(もしくはファイルID)62が記述される。なお、図5の例では、印刷と同時に書込みを行う書込データのファイルとして、印刷に係るExif画像ファイル21とともに生成した音声ファイル22のファイル名62が指定している。
図3のPTP通信プログラム33は、中央処理装置11に実行されることで、図4に示すPTP通信部42を実現する。PTP通信部42は、後述するプリンタ4のPTP通信部155との間で、ファイルやデータ(各種のオペレーションとそれに対する応答)を送受する。
図3のUSBスティルイメージクラスプログラム34は、中央処理装置11に実行されることで、図4に示すUSBスティルイメージクラス通信部43を実現する。USBスティルイメージクラス通信部43は、USBホストとの間でデータを送受する。
図6は、図1中のプリンタ4のハードウェア構成を示す図である。プリンタ4は、中央処理装置71と、中央処理装置71がプログラムの実行の際に利用するRAM(Random Access Memory)72と、プログラムを記憶するフラッシュメモリ73と、I/Oポート74と、これらを接続するシステムバス75とを有する。
プリンタ4のI/Oポート74には、印刷手段および搬送手段としての給紙機構76と、印刷手段としてのプリントエンジンを構成するインク吐出機構77と、書込手段および検出手段としてのRF(Radio Frequency)タグリーダライタ78と、表示部79と、操作部80と、受信手段としてのUSB通信I/F81とが接続される。
プリンタ4のUSB通信I/F81は、DSC3のUSB通信I/F19と同様の機能を有するものであり、その説明を省略する。ただし、プリンタ4のUSB通信I/F81は、USBホストとして機能し、DSC3のUSB通信I/F19は、USBデバイスとして機能する。
図7は、図1中のプリンタ4の内部構造を示す透過側面図である。
給紙機構76は、給紙トレイ91と、給紙ローラ92と、供給ローラ対93と、プラテン94と、排紙ローラ対95と、排紙トレイ96とを有する。給紙トレイ91は、プリンタ4の筐体98から上方向へ突出して設けられる。排紙トレイ96は、プリンタ4の筐体98の横方向へ突出して設けられる。給紙ローラ92は、給紙トレイ91に載置された用紙などの印刷メディア111を給紙トレイ91から搬出する。供給ローラ対93は、給紙トレイ91から搬出された印刷メディア111をプラテン94へ供給する。排紙ローラ対95は、プラテン94に供給された印刷メディア111を排紙トレイ96へ排出する。
以下において、給紙トレイ91から排紙トレイ96までの印刷メディア111の搬送経路(図7において点線で示す経路)において、ある基準点より上流側の搬送経路という場合には、その基準点より給紙トレイ91側の搬送経路を意味し、ある基準点より下流側の搬送経路という場合には、その基準点より排紙トレイ96側の搬送経路を意味する。
インク吐出機構77は、長尺なキャリッジレール101と、キャリッジ102と、インクタンク103とを有する。キャリッジレール101は、印刷メディア111の搬送経路をはさんで、プラテン94に対向して配設される。また、キャリッジレール101は、その長尺方向が印刷メディア111の搬送方向に対して略垂直となるように配設される。以下、キャリッジレール101とプラテン94との間およびその周辺部を印刷位置とよぶ。
キャリッジ102は、このキャリッジレール101に移動可能に保持される。キャリッジ102のプラテン94側には、インク吐出ノズル104が形成される。インクタンク103は、キャリッジ102に載置される。インク吐出ノズル104は、インクタンク103に収容されているインクをプラテン94に向けて吐出する。
図8は、図7の給紙トレイ91に載置される印刷メディア111の一例を示す図である。この印刷メディア111は、A4サイズの白色の用紙であって、片面のみが印刷面に指定されている用紙である。また、用紙の対向する2つの角の近傍には、ICチップを有するRFタグチップ112が1つずつ埋め込まれている。つまり、各RFタグチップ112は、印刷メディア111の長尺方向の中心線から左右いずれかにずれた位置に埋設される。
この印刷メディア111の一方の長辺から一方のRFタグチップ112までの距離と、印刷メディア111の他方の長辺から他方のRFタグチップ112までの距離とは、略等しくなっている。これにより、印刷メディア111の2つのRFタグチップ112は、図8に示す給紙方向に給紙される場合と、その給紙方向は逆方向に給紙される場合とで、互いの給紙経路を入れ替えた経路にて搬送されることになる。その結果、ユーザは、RFタグチップ112を具備しない通常の用紙と同様に印刷メディア111を給紙トレイ91に載置する際にその給紙向きを考えることなく、RFタグチップ112が所定の経路にて搬送されるようにセットすることができる。
なお、印刷メディア111は、紙製に限られるものではなく、プラスチック製のフィルムやコンパクトディスクなどの光学式記録媒体であってもよい。また、印刷メディア111は、A4などの定形サイズではなく、長尺なロール形状に形成されていてもよい。また、1枚の印刷メディア111に設けるRFタグチップ112の数は、1つであっても、3つ以上であってもよい。また、RFタグチップ112の埋設位置は、印刷メディア111の紙面中央であっても、印刷メディア111の隅であってもよい。
図9は、図8中のRFタグチップ112を示すブロック図である。RFタグチップ112は、プロセッサ121と、不揮発性のメモリ122と、I/Oポート123と、これらを接続するシステムバス124とを有する。また、RFタグチップ112のI/Oポート123には、センサ125と、アンテナを有するRF受信部126とが接続される。また、RF受信部126には、電源回路127が接続される。
このようなRFタグチップ112は、全幅約1mm以下のサイズであり、たとえば印刷メディア111をエンボス加工してそのエンボス加工により形成される窪みに配設したり、印刷メディア111の中に抄き込むことで配設したりすればよい。そして、RFタグチップ112は、RF受信部126が電波を受信すると、その電波の電力が電源回路127へ供給される。電源回路127は、この電波の電力から所定の電圧の電力を生成する。この電源回路が生成した電力で、RFタグチップ112の各回路は動作する。
また、RF受信部126は、受信した電波に重畳されているデータをI/Oポート74を介してプロセッサ121へ出力する。プロセッサ121は、この受信したデータに基づいて所定のデータをメモリ122へ書き込んだり、メモリ122からデータを読み出してRF受信部126に送信させたりする。
図10は、図9中のメモリ122の内部データを示す図である。RFタグチップ112のメモリ122には、印刷メディア111の出荷前にデータが予め書き込まれているベンダデータ領域131と、出荷後にデータを書き込むことができるユーザデータ領域132とを有する。ベンダデータ領域131には、たとえばRFタグチップ112のID番号、印刷メディア111の製造者、型番、製品名、用紙サイズ(A4など)、用紙タイプ(普通紙、光沢紙、マット紙など)などが記録される。
図6にもどって、RFタグリーダライタ78は、図示外のRFアンテナと、データ送受信回路とを有する。このデータ送受信回路は、データで変調された信号をRFアンテナへ出力する。RFアンテナは、その信号を電波として送信する。また、データ送受信回路は、RFアンテナが受信した電波を復調し、その受信電波からデータを再生する。
図7に示すように、RFタグリーダライタ78は、プラテン94の下に配設される。RFタグリーダライタ78は、RFタグリーダライタ78をプラテン94の下に配設されることで、印刷メディア111に近接する。そして、RFタグリーダライタ78は、印刷位置に給紙された印刷メディア111のRFタグチップ112へ電波を送信し、このRFタグチップ112と通信する。また、RFタグリーダライタ78の電波の送信方向を印刷位置の方向に適当に絞り込んだり、電波を適当に弱くしたりすることで、印刷位置以外にあるRFタグチップ112、たとえば給紙トレイ91や排紙トレイ96に載置されている印刷メディア111のRFタグチップ112に電波による給電をしないようにすることができる。
なお、RFタグリーダライタ78は、供給ローラ対93と給紙トレイ91との間に配設されてもよい。これにより、RFタグリーダライタ78は、印刷位置より上流側の搬送経路において、印刷メディア111のRFタグチップ112と通信することができる。
図11は、図6中のプリンタ4のフラッシュメモリ73の記憶内容を示す図である。プリンタ4のフラッシュメモリ73には、オペレーション解釈プログラム141と、デコードプログラム142と、印刷制御プログラム143と、ファイル取得プログラム144と、PTP通信プログラム145と、USBスティルイメージクラスプログラム146とが記憶される。以下、図4を参照しつつ、これらのプログラムについて説明する。
オペレーション解釈プログラム141は、中央処理装置71に実行されることで図4に示すOP(オペレーション)解釈部151を実現する。OP解釈部151は、XML形式のデータとして記述された各種のオペレーションが入力されると、そのオペレーションに対応付けられた処理を実行する。
デコードプログラム142は、中央処理装置71に実行されることで、デコーダ152を実現する。デコーダ152は、指定された画像ファイルの画像データが符号化されている場合(たとえばJPEGなどの場合)、その画像データをデコードする。
印刷制御プログラム143は、中央処理装置71に実行されることで、印刷制御手段としての印刷制御部153を実現する。印刷制御部153は、給紙機構76およびインク吐出機構77を制御して、印刷メディア111に対して印刷を行う。また、印刷制御部153は、RFタグリーダライタ78を用いてその印刷している印刷メディア111のRFタグチップ112と通信する。
ファイル取得プログラム144は、中央処理装置71に実行されることで図4に示すファイル取得部154を実現する。ファイル取得部154は、画像ファイルなどのファイルを取得して、その取得したファイルをデコーダ152や印刷制御部153へ出力する。
PTP通信プログラム145は、中央処理装置71に実行されることでPTP通信部155を実現する。USBスティルイメージクラスプログラム146は、中央処理装置71に実行されることでUSBスティルイメージクラス通信部156を実現する。これらは、図3に基づいてDSC3に実現される同名のものと同じ機能を奏するものであり、説明を省略する。ただし、DSC3のUSBスティルイメージクラス通信部43は、USBデバイスとして機能し、プリンタ4のUSBスティルイメージクラス通信部156は、USBホストとして機能する。
次に、以上のような構成を有するダイレクト印刷システム1の印刷時の動作を説明する。この動作の説明では、DSC3の半導体メモリ20に、Exif画像ファイル21と、音声ファイル22とが記憶されているものとして説明する。また、そのExif画像ファイル21のExifヘッダには、音声ファイル22のファイル名が記載されているものとする。
図12は、図1中のDSC3とプリンタ4との間の通信シーケンスを示す図である。図13は、図4中のプリンタ4の印刷制御部153の処理を示すフローチャートである。
印刷時には、DSC3のUSB通信I/F19とプリンタ4のUSB通信I/F81とがUSBケーブル5で接続される。そして、図4に示すように、DSC3では、印刷OP生成部41と、PTP通信部42と、USBスティルイメージクラス通信部43とが実現される。また、プリンタ4では、OP解釈部151と、ファイル取得部154と、デコーダ152と、印刷制御部153と、PTP通信部155と、USBスティルイメージクラス通信部156とが実現される。
図12に示すように、DSC3とプリンタ4とは、コネクションを確立する(ステップS1)。具体的には、まず、USBホストとして機能するプリンタ4のUSB通信I/F81は、USBデバイスとして機能するDSC3のUSB通信I/F19へ、USBのディスクリプタの送信要求を送信する。DSC3のUSB通信I/F19は、このディスクリプタの送信要求に応じて、DSC3のディスクリプタを送信する。DSC3のディスクリプタは、プリンタ4のUSB通信I/F81へ送信される。プリンタ4のUSB通信I/F81は、受信したDSC3のディスクリプタに基づいて、エンドポイントと呼ばれる通信バッファを生成する。これにより、USBのコンフィグレーション処理が完了する。次に、プリンタ4のPTP通信部155とDSC3のPTP通信部42との間で、PTPに基づく所定の接続処理が実行される。これにより、DSC3とプリンタ4とのコネクションが確立される。
DSC3とプリンタ4とのコネクションが確立されると、DSC3の印刷OP生成部41は、印刷条件などを選択するための基礎情報を取得するために、ゲットケーパビリティオペレーションを、DSC3のPTP通信部42へ出力する。
図14は、図4の印刷OP生成部41が送信するゲットケーパビリティオペレーション161を示す図である。ゲットケーパビリティオペレーション161は、XML形式のテキストデータである。その中には、一対のリクエストタグ162,162が記述される。また、この一対のリクエストタグ162,162の間には、そのリクエストがケーパビリティ(プリンタ4の有する機能の情報)の取得要求であることを示す一対のタグ163,163がはさまれている。
また、このゲットケーパビリティオペレーション161では、一対のタグ163,163の間に、取得したいケーパビリティ情報の種類がタグとして記述されている。図14の例では、ファイルタイプのタグ165と、タグサポートの有無のタグ166とが記述されている。ファイルタイプとは、プリンタ4がダイレクト印刷によって扱い可能なファイルの種類を示す情報であり、タグサポートとは、プリンタ4が印刷メディア111のRFタグチップ112への読み書き可能であるか否かを示す情報である。
DSC3のPTP通信部42は、ゲットケーパビリティオペレーション161が入力されると、まず、そのオペレーションがファイルの送信を要求するオペレーション(以下、ファイル送信要求オペレーションと記載する。)であるか否かを判断する。ファイル送信要求オペレーションとは、その応答としてファイルの送信を要求するオペレーションである。
そして、ゲットケーパビリティオペレーション161はファイル送信要求オペレーションではないので、DSC3のPTP通信部42は、ゲットケーパビリティオペレーション161を、転送対象のデータとしてDSC3のUSBスティルイメージクラス通信部43へ出力する。
DSC3のUSB通信I/F19は、このDSC3のUSBスティルイメージクラス通信部43へ出力されたデータを、プリンタ4のUSB通信I/F81へ送信する。プリンタ4のUSB通信I/F81は、受信したデータをプリンタ4のUSBスティルイメージクラス通信部156を介して、プリンタ4のPTP通信部155へ出力する。これにより、ゲットケーパビリティオペレーション161は、DSC3のPTP通信部42からプリンタ4のPTP通信部155へ送信される(図12のステップS2)。
プリンタ4のPTP通信部155は、プリンタ4のUSBスティルイメージクラス通信部156から入力されたデータがファイルのデータであるか否かを判断する。ゲットケーパビリティオペレーション161はファイルのデータではないので、プリンタ4のPTP通信部155は、ゲットケーパビリティオペレーション161をOP解釈部151へ出力する。
PTP通信部42からオペレーションが入力されると、OP解釈部151は、そのオペレーションに対応付けられた処理を実行する。ゲットケーパビリティオペレーション161の場合には、OP解釈部151は、ゲットケーパビリティオペレーション161にて取得要求がなされているケーパビリティ情報を含むケーパビリティレスポンスを生成する。
図15は、図4のOP解釈部151が生成するケーパビリティレスポンス171を示す図である。ケーパビリティレスポンス171は、XML形式のテキストデータである。その中には、レスポンスであることを示す一対のレスポンスタグ172,172が記述される。また、この一対のレスポンスタグ172,172の間には、さらにそのレスポンスがゲットケーパビリティオペレーション161に対するものであることを示す一対のタグ173,173がはさまれている。
また、このケーパビリティレスポンス171では、一対のタグ173,173の間に、ゲットケーパビリティオペレーション161により問合せを受けたケーパビリティの情報がテキストデータとして記述される。図15の例では、ファイルタイプのタグ165と、タグサポートの有無のタグ166とが記述されている。
さらに、各ケーパビリティの情報のタグの間には、プリンタ4がダイレクト印刷で対応可能な情報がテキストとして記述される。図15の例では、プリンタ4がダイレクト印刷で対応しているファイルタイプに関する情報として「JPEG WAV」とのテキストデータ175が記述されている。「JPEG」は、JPEG形式に圧縮された画像データを格納した画像ファイルを取り扱うことができることを意味している。「WAV」は、WAV形式の音声ファイル22を取り扱うことができることを意味している。また、図15の例では、タグサポートの情報として「Read Write 1024」とのテキストデータ176が記述されている。「Read Write 1024」は、RFタグチップ112へ1024ビットまでのデータを書き込んだり、RFタグチップ112のデータを1024ビットまで読み出したりすることができることを意味している。
なお、ゲットケーパビリティオペレーション161で問合せを受けたケーパビリティの情報に対応する情報を作成できないときやそのケーパビリティの意味を解釈できないときには、たとえば、それぞれのケーパビリティの情報を示すタグの間に何のテキストも記述しないようにすればよい。
ケーパビリティレスポンス171を生成すると、プリンタ4のOP解釈部151は、この生成したケーパビリティレスポンス171を、PTP通信部155へ出力する。プリンタ4のPTP通信部155は、ケーパビリティレスポンス171を、プリンタ4のUSBスティルイメージクラス通信部156、USB通信I/F81、DSC3のUSB通信I/F19およびUSBスティルイメージクラス通信部43を介して、DSC3のPTP通信部42へ送信する(図12のステップS3)。DSC3のPTP通信部42は、受信したケーパビリティレスポンス171を、印刷OP生成部41へ出力する。
ケーパビリティレスポンス171が入力されると、DSC3の印刷OP生成部41は、ケーパビリティレスポンス171で取得したプリンタ4の情報を利用しながら、印刷に係る画像ファイルの選択処理と、各種の印刷条件の設定処理とを開始する(図12のステップS4)。
具体的には、印刷OP生成部41は、まず、JPEG形式に圧縮された画像データを格納するExif画像ファイル21を半導体メモリ20から読み込んで、そのファイル名のリストを液晶モニタ17に表示する。なお、印刷OP生成部41は、半導体メモリ20に記憶されているExif画像ファイル21のサムネイル画像を読み込み、このサムネイル画像のリストを液晶モニタ17に表示するようにしてもよい。
入力デバイス18は、そのキー操作に応じて入力データを出力する。印刷OP生成部41は、液晶モニタ17にファイル名のリストを表示している状態で入力される入力データに基づいて、リスト内の所定のExif画像ファイル21を、画像表示に係るExif画像ファイル21として選択する。
Exif画像ファイル21を選択したら、印刷OP生成部41は、印刷条件を液晶モニタ17に表示する。なお、この液晶モニタ17に表示される印刷条件は、ケーパビリティレスポンス171においてたとえばプリンタ4の印刷可能な用紙サイズなどの情報を取得している場合には、そのプリンタ4が対応している用紙サイズのみとする。また、印刷OP生成部41は、液晶モニタ17に印刷条件を表示している状態で入力される入力データに基づいて、印刷に使用する印刷条件を選択する。
これにより、印刷OP生成部41は、印刷に係るExif画像ファイル21の選択処理と、各種の印刷条件の設定処理とを終了する。Exif画像ファイル21および印刷条件の選択が完了したら、印刷OP生成部41は、スタートプリントオペレーション51を生成する。
印刷OP生成部41が生成するスタートプリントオペレーション51には、図5に示すように、選択したExif画像ファイル21のファイル名(またはファイルID)や、選択した印刷条件とともに、その選択したExif画像ファイル21のExifヘッダにファイル名が記述されている音声ファイル22のファイル名などが含まれる。
なお、印刷OP生成部41は、この音声ファイル22のファイル名をスタートプリントオペレーション51に含めるか否かを問い合わせる画面を液晶モニタ17に表示し、その表示に応じて入力デバイス18から含めるように指示があった場合にのみ、その音声ファイル22のファイル名などの情報をスタートプリントオペレーション51に含めるようにしてもよい。また、印刷OP生成部41は、書込データの選択画面を液晶モニタ17に表示し、その表示に応じて入力デバイス18から指定されたデータを特定するための情報をスタートプリントオペレーション51に含めるようにしてもよい。
また、印刷OP生成部41は、生成したスタートプリントオペレーション51をPTP通信部42へ出力する。DSC3のPTP通信部42は、スタートプリントオペレーション51をプリンタ4のPTP通信部155へ送信する(図12のステップS5)。プリンタ4のPTP通信部155は、受信したスタートプリントオペレーション51をOP解釈部151へ出力する。
スタートプリントオペレーション51が入力されると、OP解釈部151は、そのスタートプリントオペレーション51に含まれるファイルの取得をファイル取得部154に指示するとともに、そのオペレーションに含まれる印刷条件を印刷制御部153へ出力する。
ファイル取得部154は、図5のスタートプリントオペレーション51に基づいて、そのオペレーションにて指定されるファイルID「00000001」のExif画像ファイル21と、ファイルID「00000002」の音声ファイル22との取得処理を開始する。具体的には、ファイル取得部154は、まず、画像ファイルのファイルID「00000001」を指定して、ファイル送信要求オペレーションをPTP通信部155へ出力する。
プリンタ4のPTP通信部155は、ファイルID「00000001」を指定したファイル送信要求オペレーションが入力されると、このファイル送信要求オペレーションをデータとして送信するのではなく、PTPで規定されているファイル送信要求コマンドを用いて、指定されたファイルID「00000001」のファイルの取得処理を開始する。具体的には、プリンタ4のPTP通信部155は、ゲットパーシャルオブジェクトあるいはゲットオブジェクトなどのPTPで規定されているファイル送信要求コマンドを、DSC3のPTP通信部42へ送信する(図12のステップS6)。
DSC3のPTP通信部42は、PTPで規定されているファイル送信要求コマンドが入力されると、その要求されたファイルのデータを半導体メモリ20から読み込む。ここでは、DSC3のPTP通信部42は、ファイルID「00000001」のExif画像ファイル21のデータを半導体メモリ20から読み込む。そして、DSC3のPTP通信部42は、読み込んだExif画像ファイル21のデータを、プリンタ4のPTP通信部155へ送信する(図12のステップ7)。プリンタ4のPTP通信部155は、受信したExif画像ファイル21のデータを、ファイル取得部154へ出力する。
ファイルID「00000001」のExif画像ファイル21を取得し終えたら、ファイル取得部154は、音声ファイル22のファイルID「00000002」を指定してファイル送信要求オペレーションをPTP通信部42へ出力する。PTP通信部42は、PTPで規定されているファイル送信要求コマンドを、DSC3のPTP通信部42へ送信し(図12のステップS8)、その応答として音声ファイル22のデータを受信する(図12のステップS9)。このようなファイル毎の取得処理を繰り返すことで、ファイル取得部154は、スタートプリントオペレーション51に基づいてファイル取得部154に指定されたファイルのデータを取得する。
また、ファイル取得部154は、Exif画像ファイル21のデータを取得したら、そのExif画像ファイル21の画像データをデコーダ152へ出力する。デコーダ152は、このJPEG形式に符号化された画像データをデコードする。また、デコーダ152は、デコードした画像データを印刷制御部153へ出力する。
また、ファイル取得部154は、Exif画像ファイル21以外のデータ(ここでは音声ファイル22のデータ)を取得したら、そのデータを書込データとして印刷制御部153へ出力する。
印刷制御部153は、デコーダ152から画像データが入力されると、図13に示すように、印刷処理を実行する。まず、印刷制御部153は、RFタグチップ112への書込データが画像ファイルとともに供給されているか否かを判定する(ステップS11)。
書込データが無い場合、印刷制御部153は、給紙機構76へ給紙指示を出力する(ステップS12)。その指示に応じて、給紙機構76は、給紙ローラ92を動作させる。これにより、給紙トレイ91上の印刷メディア111は、供給ローラ対93に供給される。
印刷メディア111が供給ローラ対93に供給されると、印刷制御部153は、インク吐出機構77へ画像データに基づくインク吐出制御を開始する(ステップS13)。具体的には、印刷制御部153は、供給ローラ対93を回転させて印刷メディア111を印刷位置に供給し、その後、キャリッジ102をキャリッジレール101の長さ方向に移動させながら、画像データに基づいてインク吐出ノズル104からのインクの吐出を制御する。これにより、印刷メディア111には、キャリッジ102の1走査分の画像が印刷される。
キャリッジ102の1走査分の画像を印刷したら、印刷制御部153は、供給ローラ対93を回転させて印刷メディア111を所定の量だけ送る。その後、印刷制御部153は、画像データに基づく次の1走査分のインク吐出制御を実行する。
このように、印刷制御部153は、用紙送り制御と画像データに基づくインク吐出制御とを同期して実行することで、印刷位置に給紙されている印刷メディア111に、画像データに基づく画像を印刷する。
また、印刷処理が完了すると(ステップS14)、印刷制御部153は、給紙機構76へ排紙指示を出力する(ステップS15)。その指示に応じて、給紙機構76は、排紙ローラ対95を回転させて、印刷位置から排紙トレイ96へ印刷メディア111を搬送する。これにより、DSC3で選択したExif画像ファイル21の画像が印刷された印刷メディア111を得ることができる。
一方、ファイル取得部154からの書込データがある場合(ステップS11においてYesの場合)、印刷制御部153は、RFタグリーダライタ78からの電波の送信を開始するとともに、給紙トレイ91上の印刷メディア111を供給ローラ対93に供給する(ステップS16)。供給ローラ対93に供給された印刷メディア111のRFタグチップ112は、RFタグリーダライタ78からの電波を受信し、この電波の電力で動作を開始する。
印刷メディア111のRFタグチップ112がデータ通信可能になったと予想されるタイミングで、印刷制御部153は、RFタグリーダライタ78に、RFタグチップ112を検出するための検出信号を送信させる(ステップS17)。RFタグリーダライタ78からの電波で動作しているRFタグチップ112は、この検出信号を受信する。また、そのRFタグチップ112のプロセッサは、この検出信号の受信に応じて、メモリから自分のID番号を読み込んで送信する。
RFタグリーダライタ78は、RFタグチップ112からのID番号を受信する。RFタグリーダライタ78がこのID番号を受信すると、印刷制御部153は、印刷メディア111の確認処理を開始する(ステップS18)。具体的には、印刷制御部153は、まず、RFタグリーダライタ78に印刷メディア111の情報の取得要求を送信させ、その応答としてRFタグチップ112から送信される印刷メディア111の製造者、製品名、用紙サイズ(A4など)、用紙タイプ(光沢紙など)などの情報を取得する。
次に、印刷制御部153は、RFタグチップ112から受信した印刷メディア111の情報と、図5のスタートプリントオペレーション51に基づいてOP解釈部151が指定した印刷条件とを比較する。そして、印刷メディア111の情報がたとえば用紙のサイズや種類などの印刷条件に一致する場合には、正しい用紙であると判断し、それ以外の場合には、正しい用紙ではないと判断する。そして、正しい用紙ではないと判断したら、印刷制御部153は、用紙が印刷条件に一致していないことを示すワーニングを表示部79に表示する(ステップS19)。
なお、印刷制御部153は、用紙の判定とともにRFタグチップ112の容量と書込データのデータ量とを比較し、印刷メディア111の情報が印刷条件に一致し且つ書込データ量が容量以下である場合に、正しい用紙であると判断するようにしてもよい。
正しい用紙であると判断した場合には、印刷制御部153は、インク吐出機構77および給紙機構76による印刷処理を制御するとともに、RFタグリーダライタ78へ書込データ(図5の場合には、音声ファイル22のデータ)を出力する(ステップS20)。RFタグリーダライタ78は、RFタグチップ112へこの書込データを送信する。RFタグチップ112は、書込データをメモリのユーザデータ領域132に格納する。これにより、RFタグチップ112には、音声ファイル22のデータが保存される。
そして、印刷制御部153は、インク吐出機構77および給紙機構76による印刷処理が完了し(ステップS21)、且つ、書込データの書込み処理が完了したら(ステップS22)、排紙ローラ対95を回転させて、印刷位置にある印刷メディア111を排紙トレイ96へ排出する(ステップS23)。これにより、DSC3で選択したExif画像ファイル21の画像が印刷され、且つ、RFタグチップ112に音声ファイル22のデータが書き込まれた印刷メディア111を得ることができる。
なお、印刷メディア111の用紙情報が印刷条件に一致しないために表示部79にワーニングを表示した場合(ステップS19)において、操作部80から印刷続行の指示が入力された場合には、印刷制御部153は、供給ローラ対93を回転し、正しい用紙である場合と同様の印刷処理および書込処理(ステップS20〜23)を実行する。
また、表示部79にワーニングを表示した場合(ステップS19)において、操作部80から印刷中止の指示が入力された場合には、印刷制御部153は、供給ローラ対93および排紙ローラ対95を回転して、供給ローラ対93に供給されている印刷メディア111を排紙トレイ96へ排出する(ステップS23)。この場合、排紙トレイ96へ排出された印刷メディア111には、印刷および書込みはなされていない。
以上のように、この実施の形態1のダイレクト印刷システム1では、DSC3においてExif画像ファイル21および書込データとしての音声ファイル22を選択し、プリンタ4において、このExif画像ファイル21の画像を印刷メディア111に印刷し、且つ、その印刷メディア111のRFタグチップ112に、書込データを書き込むことができる。したがって、印刷することができない音声ファイル22のデータを、印刷画像と関連付けて印刷メディア111に持たせることができる。
また、この実施の形態1のダイレクト印刷システム1では、印刷メディア111のRFタグチップ112に予め書き込まれている印刷メディア111に関する情報と、スタートプリントオペレーションの印刷指示内容とを比較し、一致しない場合にはワーニングを出して印刷処理を中断することができるので、印刷指示とは異なる印刷メディア111へ誤って印刷してしまうことを防止すること(印刷失敗の回避)ができる。
さらに、この実施の形態1のダイレクト印刷システム1では、給紙トレイ91から排紙トレイ96へ印刷メディア111を搬送している間に、その印刷メディア111に対する画像の印刷とRFタグチップ112へのデータ書込みを行う。したがって、給紙トレイ91や排紙トレイ96に他の印刷メディア111が載置されていたとしても、RFタグリーダライタ78から離れているため、給紙トレイ91や排紙トレイ96内の印刷メディア111のRFタグチップ112はRFタグリーダライタ78に応答せず、搬送経路において印刷する印刷メディア111のRFタグチップ112に対してのみデータを書き込むことができる。
次に、再生システム2について説明する。この再生システム2は、印刷メディア111のRFタグチップ112に記録された音声ファイルの音声を再生する。
図16は、本発明の実施の形態1に係る再生システム2の構成を示す図である。再生システム2は、再生装置としてのフォトスタンド6と、別の再生装置としてのパーソナルコンピュータ7とを有する。フォトスタンド6とパーソナルコンピュータ7とは、USBケーブル8にて接続される。
フォトスタンド6は、載置台としての平板形状の展示パネル181と、展示パネル181の裏側から突出する脚部182とを有する。展示パネル181には、印刷メディア111をセットすることができる。フォトスタンド6は、この展示パネル181に印刷メディア111をセットすることで、印刷メディア111に印刷された画像などを立てて展示することができる。
図17は、フォトスタンド6のハードウェア構成を示す図である。この電気回路は、展示パネル181の裏面に配設される。フォトスタンド6の電気回路は、プログラムを実行する中央処理装置(CPU)191と、実行するプログラムやデータを記憶するRAM193と、プログラムを記憶するフラッシュメモリ192と、I/Oポート194と、これらを接続するシステムバス195とを有する。フォトスタンド6のI/Oポート194には、RFタグリーダライタ196と、音声生成機器としてのスピーカ197と、再生ボタン184を有する操作部198と、送信機器としてのUSB通信I/F199とが接続される。
図17に示すこれらの電気回路は、展示パネル181の裏面下側に配設される。そして、操作部の再生ボタン184は、図16に示すように、展示パネル181の下部に形成された穴を貫通して、展示パネル181の表面側に露出している。
図18は、図17中のフラッシュメモリ192の記憶内容を示す図である。図19は、図16のフォトスタンド6に実現される機能を示すブロック図である。図20は、図16の再生システム2に実現される機能を示すブロック図である。
図18に示すように、フォトスタンド6のフラッシュメモリ192には、音声再生プログラム201と、USBマスストレージクラスプログラム202とが格納される。
図18の音声再生プログラム201は、中央処理装置191に実行されることで、読出手段および再生手段としての図19の音声再生部211を実現する。そして、音声再生部211は、RFタグチップ112から音声ファイル212のデータを読み込み、読み込んだ音声データに基づく音声信号を生成する。
図18のUSBマスストレージクラスプログラム202は、中央処理装置191に実行されることで、図20に示すUSBマスストレージクラス通信部221を実現する。USBマスストレージクラス通信部221は、USBホストとの間でデータを送受する。USBマスストレージクラス通信部221は、後述するパーソナルコンピュータ7のUSBマスストレージクラス通信部252との間で、データやファイルを送受する。
図21は、図16中のパーソナルコンピュータ7のハードウェア構成を示す図である。パーソナルコンピュータ7は、中央処理装置231と、中央処理装置231がプログラムの実行の際にプログラムやデータの一時記憶に利用するRAM232と、I/Oポート233と、これらを接続するシステムバス234とを有する。パーソナルコンピュータ7のI/Oポート233には、記憶部235と、キーボード236と、スピーカ237と、モニタ238と、受信手段としてのUSB通信I/F239とが接続される。
パーソナルコンピュータ7のUSB通信I/F239は、フォトスタンド6のUSB通信I/F199と同様の機能を有するものであり、その説明を省略する。ただし、パーソナルコンピュータ7のUSB通信I/F239は、USBホストとして機能し、フォトスタンド6のUSB通信I/F199は、USBデバイスとして機能する。
図22は、図21中のパーソナルコンピュータ7の記憶部235の記憶内容を示す図である。パーソナルコンピュータ7の記憶部235には、音声再生プログラム241と、USBマスストレージクラスプログラム242とが記憶される。以下、図20を参照しつつ、これらのプログラムについて説明する。
音声再生プログラム241は、中央処理装置231に実行されることで、再生手段としての図20に示す音声再生部251を実現する。音声再生部251は、音声ファイル212の音声データに基づいて音声信号を生成する。
USBマスストレージクラスプログラム242は、中央処理装置231に実行されることでUSBマスストレージクラス通信部252を実現する。これは、図18に基づいてフォトスタンド6に実現される同名のものと同じ機能を奏するものであり、説明を省略する。ただし、フォトスタンド6のUSBマスストレージクラス通信部199は、USBデバイスとして機能し、パーソナルコンピュータ7のUSBマスストレージクラス通信部252は、USBホストとして機能する。
次に、以上のような構成を有する再生システム2の再生時の動作を説明する。再生システム2の再生動作には、フォトスタンド6での再生動作と、パーソナルコンピュータ7での再生動作とがある。
まず、フォトスタンド6での再生動作について説明する。フォトスタンド6では、図19に示すように、音声再生部211が実現される。
図23は、図19中の音声再生部211による再生処理の流れを示すフローチャートである。
音声再生部211は、再生ボタン184への押下操作に基づいて操作部183から再生指示が入力されると、RFタグリーダライタ196からの電波の送信を開始する。展示パネル181にセットされた印刷メディア111のRFタグチップ112は、このRFタグリーダライタ196からの電波を受信し、この電波の電力で動作を開始する。
そして、音声再生部211は、RFタグリーダライタ196からRFタグチップ112へ検出信号を送信させ、その応答としてRFタグチップ112のID番号を受信する。
RFタグチップ112のID番号を取得したら、音声再生部211は、RFタグチップ112のメモリ122のユーザデータ領域132から音声ファイル212のデータを読み込む。そして、音声再生部211は、読み込んだ音声データに基づく音声信号を生成し、その生成した音声信号をスピーカ197へ出力する。スピーカ197は、この音声信号に基づく音声を生成する。
このように、フォトスタンド6は、その再生ボタン184が操作されることで、展示パネル181にセットされた印刷メディア111のRFタグチップ112に格納された音声ファイル212の音声データに基づく音声を再生することができる。
次に、パーソナルコンピュータ7での再生動作について説明する。
図24は、図16の再生システム2による再生処理の流れを示すフローチャートである。再生システム2による再生時には、フォトスタンド6のUSB通信I/F199とパーソナルコンピュータ7のUSB通信I/F239とがUSBケーブル8で接続される。そして、図20に示すように、フォトスタンド6では、USBマスストレージクラス通信部221とが実現される。また、パーソナルコンピュータ7では、音声再生部251と、USBマスストレージクラス通信部252とが実現される。
図24に示すように、フォトスタンド6とパーソナルコンピュータ7とは、コネクションを確立する(ステップS41)。このフォトスタンド6とパーソナルコンピュータ7とのコネクションは、ダイレクト印刷システム1のDSC3とプリンタ4とが確立するコネクションと同様のものであり、その説明を省略する。
コネクションが確立した後、パーソナルコンピュータ7の音声再生部251は、USBマスストレージクラス通信部252に、ドライブ情報の取得を指示する。パーソナルコンピュータ7のUSBマスストレージクラス通信部252は、ドライブ情報の取得要求をフォトスタンド6のUSBマスストレージクラス通信部221へ送信する(ステップS42)。
ドライブ情報の取得要求を受信すると、フォトスタンド6のUSBマスストレージクラス通信部221は、RFタグリーダライタ196を介してRFタグチップ112のメモリ122に関する情報を取得する。そして、フォトスタンド6のUSBマスストレージクラス通信部221は、取得したメモリ122に関する情報を、ドライブ情報としてパーソナルコンピュータ7のUSBマスストレージクラス通信部252へ送信する。パーソナルコンピュータ7のUSBマスストレージクラス通信部252は、受信したドライブ情報を音声再生部251へ出力する。
キーボード236は、そのキー操作に応じた入力データを出力する。そして、キーボード236からRFタグチップ112のメモリに格納されているデータの表示指示が入力されると、音声再生部251は、USBマスストレージクラス通信部252,221を介して、RFタグチップ112のメモリ122に記憶されているファイルのリストを取得する。そして、音声再生部251は、このパーソナルコンピュータ7のPTP通信部221が受信したリストをモニタ238へ出力する。モニタ238は、このファイル名のリストを表示する。
また、音声再生部251は、キーボード236の入力データに基づいて音声ファイル212のファイル名を選択すると、パーソナルコンピュータ7のUSBマスストレージクラス通信部252を使用して、その音声ファイル212のデータを取得する。パーソナルコンピュータ7のUSBマスストレージクラス通信部252は、受信したデータを音声再生部251へ出力する。
そして、音声再生部251は、このパーソナルコンピュータ7のUSBマスストレージクラス通信部252が受信した音声ファイル212のデータに基づいて音声信号を生成し、この生成した音声信号をスピーカ237へ出力する。スピーカ237は、この音声信号に基づく音声を生成する。
このように、再生システム2のパーソナルコンピュータ7は、キーボード236の操作に基づいて、フォトスタンド6の展示パネル181にセットされた印刷メディア111のRFタグチップ112から音声ファイル212の音声データを読み込み、その音声データに基づく音声を再生することができる。
なお、この実施の形態1では、ダイレクト印刷システム1は、印刷メディア111のRFタグチップ112に音声ファイル212のデータを書き込んでいる。この他にもたとえば、RFタグチップ112には、印刷するExif画像ファイル21の画像データそのもの、Exif画像ファイル21のファイル名やファイルサイズのデータ、画像データのフォーマット情報(たとえばJPEG、ビットマップなど)のデータ、画像サイズなどの画像のデータ、Exif画像ファイル21のExifヘッダのデータ、撮像場所などを示すGPS(Global Positioning System)データ、画像データを印刷するためのスタートプリントオペレーションのデータ、DSC3で画像を撮像したときの撮像条件のデータ、画像ファイルに関連付けられている音声ファイル212以外のファイルのデータ、画像を印刷した日時のデータ、画像印刷時にプリンタ4が処理した画像のエフェクト処理(たとえばAPF(Auto Photo Fine)処理やPIM(Print Image Matching)処理の有無、APF処理やPIM処理で使用したパラメータなど)の内容を示すデータ、プリンタ4で判断あるいは使用した印刷条件(たとえばインクの吐出量のパラメータ)のデータ、プリンタ4の製品名、型番などのプリンタ4を特定するためのデータ、プリンタ4やDSC3の所有者や印刷した人の名前のデータなどを書込んでもよい。
また、この実施の形態1では、再生システム2は、印刷メディア111のRFタグチップ112に格納された音声ファイル212のデータを再生している。この他にもたとえば、そのRFタグチップ112に画像ファイルの画像データやExifヘッダのデータを格納し、再生システム2のパーソナルコンピュータ7は、この画像データやExifヘッダのデータをモニタ238に再生するようにしてもよい。また、フォトスタンド6に、液晶モニタを設け、画像データやExifヘッダのデータを再生するようにしてもよい。
さらに、ダイレクト印刷システム1は、印刷メディア111のRFタグチップ112に音声ファイル212などのファイル名をデータとして書込み、再生システム2は、そのファイル名に基づいてパーソナルコンピュータ7に記憶されているファイルを選択し、そのファイルのデータを再生するようにしてもよい。
実施の形態2.
図25は、本発明の実施の形態2に係る複合機を示す斜視図である。図26は、図25に示す複合機のハードウェア構成を示す図である。この複合機は、スキャナとプリンタを有し、さらに、印刷メディア111のRFタグチップ112のデータを用いて、その印刷メディア111に印刷されている画像を別の印刷メディア111に印刷する装置である。
図25は、本発明の実施の形態2に係る複合機を示す斜視図である。図26は、図25に示す複合機のハードウェア構成を示す図である。この複合機は、スキャナとプリンタを有し、さらに、印刷メディア111のRFタグチップ112のデータを用いて、その印刷メディア111に印刷されている画像を別の印刷メディア111に印刷する装置である。
図25に示す複合機は、図26に示すように、中央処理装置261、フラッシュメモリ262、RAM263、I/Oポート264、およびシステムバス265を有する。複合機のI/Oポート264には、画像読取手段としてのスキャナユニット266と、データ読取手段としてのRFタグリーダライタ267と、印刷手段としてのプリントエンジン268と、表示部269と、操作部270とが接続される。
スキャナユニット266は、印刷メディア111が載置される図示外の原稿読取台と、原稿読取台に載置された印刷メディア111の画像を読み取る図示外のCCDと、を有する。スキャナユニット266は、図25に示す複合機の上部に設けられる。
RFタグリーダライタ267は、実施の形態1のプリンタ4に設けられているものと同じ機能を有するものである。ただし、RFタグリーダライタ267は、スキャナユニット266の原稿読取台に載置される印刷メディア111のRFタグチップ112と無線通信することで、RFタグチップ112からデータを読み込む。
プリントエンジン268は、図示外の給紙機構と、インク吐出機構とを有する。この給紙機構およびインク吐出機構は、実施の形態1のプリンタ4に設けられている同名のものと同じ機能を有するものである。そして、給紙機構は、図25中の給紙トレイ271から排紙トレイ272へ印刷メディア111を搬送する。インク吐出機構は、その搬送途中において、印刷メディア111に対してインクを吐出する。
表示部269は、図25に示すように、複合機の上部前面側に配設されている。
操作部270は、操作ボタン273を有する。この操作ボタン273は、図25に示すように、複合機の上部前面側に配設されている。
図27は、図26中のフラッシュメモリ262の記憶内容を示す図である。図28は、図25の複合機に実現される機能を示すブロック図である。
図27に示すように、複合機のフラッシュメモリ262には、印刷制御プログラム281が記憶される。印刷制御プログラム281は、中央処理装置261に実行されることで、印刷制御手段としての図28に示す印刷制御部291を実現する。印刷制御部291は、スキャナユニット266で読み取った画像を、プリントエンジン268を用いて印刷メディア111に印刷する。
次に、以上のような構成を有する複合機の動作を説明する。
この動作の説明では、スキャナユニット266の原稿読取台には、実施の形態1のダイレクト印刷システム1により画像が印刷された印刷メディア111が載置されるものとする。また、この印刷メディア111のRFタグチップ112には、その画像を印刷するときに使用した画像の印刷条件に関するデータが記憶されているものとする。
印刷条件に関するデータとしては、たとえば、その画像を印刷させるためのスタートプリントオペレーション、印刷する画像の撮像日付、印刷する画像のレイアウト情報などがある。この他にもたとえば、印刷条件に関するデータは、実施の形態1のダイレクト印刷システム1のプリンタ4がスタートプリントオペレーションを受信してから、プリンタ4の印刷制御153が印刷メディア111に画像を印刷するまでに生成あるいは使用した印刷パラメータであってもよい。プリンタ4がスタートプリントオペレーションを受信してから、プリンタ4の印刷制御153が印刷メディア111に画像を印刷するまでに生成あるいは使用した印刷パラメータとしては、たとえば、画像の色合いを調整するAPF処理やPIM処理で使用したパラメータなどがある。
操作部270の操作ボタン273がコピーのために操作されると、印刷制御部291は、スキャナユニット266へ画像読取を指示する。スキャナユニット266は、原稿読取台に載置されている印刷メディア111の画像を読み取り、読み取った画像のデータを印刷制御部291へ出力する。
また、印刷制御部291は、RFタグリーダライタ267に、データ読取を指示する。RFタグリーダライタ267は、電波の出力を開始し、原稿読取台に載置されている印刷メディア111のRFタグチップ112からデータを読み取り、この読み取ったデータを印刷制御部291へ出力する。
RFタグチップ112から読み取ったデータが入力されると、印刷制御部291は、そのデータに含まれている印刷条件に関するデータを用いた各種の処理を実行する。具体的にはたとえば、RFタグチップ112から読み取ったデータに、画像の加工に関するデータが含まれている場合には、印刷制御部291は、そのデータを用いて画像データの画像を加工する。また、RFタグチップ112から読み取ったデータに、印刷の際にプリントエンジンが使用した印刷パラメータが含まれている場合には、印刷制御部291は、その印刷パラメータをプリントエンジン268に設定する。
このようなRFタグチップ112の印刷条件のデータに基づく処理をした後、印刷制御部291は、加工した画像データに基づいて、プリントエンジン268を用いて印刷を行う。これにより、プリントエンジン268は、スキャナユニット266が読み取った画像を、RFタグチップ112の印刷条件のデータの元で、別の印刷メディア111に印刷する。
このようなRFタグチップ112の印刷条件のデータに基づく処理をした後、印刷制御部291は、加工した画像データに基づいて、プリントエンジン268を用いて印刷を行う。これにより、プリントエンジン268は、スキャナユニット266が読み取った画像を、RFタグチップ112の印刷条件のデータの元で、別の印刷メディア111に印刷する。
以上のように、この実施の形態2に係る複合機は、画像が印刷された印刷メディア111のRFタグチップ112から、その画像を印刷する際に使用した印刷条件のデータを読み出し、その読み出した印刷条件のデータを用いて別の印刷メディア111に同じ画像を印刷することができる。
なお、この実施の形態2では、スキャナユニット266とプリントエンジン268とを有する複合機に、RFタグチップ112のデータを読み取る機能を設けることで、再生装置を実現している。この他にもたとえば、スキャナユニット266を有する読取装置とプリンタとをUSBケーブルなどで接続するシステムに、RFタグチップ112のデータを読み取る機能を設けることで、再生装置を実現するようにしてもよい。また、この読取装置とプリンタとの間にパーソナルコンピュータを介在させるようにしてもよい。
また、この実施の形態2では、印刷制御部291は、プリントエンジン268を使用して別の印刷メディア111に画像のみを形成しているが、RFタグリーダライタ267あるいは別のRFタグリーダライタを用いて、その別の印刷メディア111のRFタグチップ112に、読み取った印刷条件などのデータを書き込むようにしてもよい。
さらに、この実施の形態2では、印刷制御部291は、スキャナユニット266から読み取った画像を別の印刷メディア111に印刷している。この他にもたとえば、複合機に半導体メモリ20からExif画像ファイル21を読み取るカードリーダを設け、印刷制御部291は、スキャナユニット266から読み取った画像の元画像のデータをこのカードリーダに挿入されている半導体メモリ20から読み取り、この半導体メモリ20から読み取ったExif画像ファイル21の画像データを、RFタグチップ112から読み取った印刷条件を用いて印刷するようにしてもよい。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3では、ダイレクト印刷システムに使用するプリンタ4の構成および印刷時の動作が変更されている以外は、実施の形態1と同様である。以下、変更されたプリンタ4の構成と、スタートプリントオペレーションに基づくプリンタ4の印刷時の動作について説明する。
本発明の実施の形態3では、ダイレクト印刷システムに使用するプリンタ4の構成および印刷時の動作が変更されている以外は、実施の形態1と同様である。以下、変更されたプリンタ4の構成と、スタートプリントオペレーションに基づくプリンタ4の印刷時の動作について説明する。
図29は、本発明の実施の形態3に係るプリンタ4の内部構造を示す透過上面図である。プリンタ4は、給紙トレイ91から排紙トレイ56へ印刷メディア111を搬送するための基準経路311が設定されている。給紙トレイ91に載置された印刷メディア111は、その一辺がその基準経路311上を移動するようにして、排紙トレイ56まで搬送される。
そして、プリンタ4のRFタグリーダライタ312は、プラテン94の下において、その基準経路311に対応する位置に配設されている。これにより、RFタグリーダライタ312は、印刷位置の基準経路311寄りの部位(図29において点線で囲んだ範囲内。以下、電波の照射範囲内とよぶ)のみに電波を出力することになる。
図30は、図29中の給紙トレイ91に印刷メディア111を裏返しにセットした状態を示す説明図である。このように印刷メディア111は、裏返しにセットされると、その先端部が印刷位置に給紙されたとしても、RFタグリーダライタ312の電波の照射範囲内にRFタグチップ112が位置しなくなる。
次に、スタートプリントオペレーションに基づくプリンタ4の印刷時の動作について説明する。
図31は、プリンタ4の印刷制御部153の処理を示すフローチャートである。スタートプリントオペレーションに基づく印刷指示が印刷OP解釈部151から入力され、デコーダ152から画像データが入力され、さらに、ファイル取得部154から書込データが入力されると、印刷制御部153は、印刷処理を開始する。
印刷制御部153は、まず、ステップS11において書込データが有ると判断し、RFタグリーダライタ312からの電波の送信を開始するとともに、給紙トレイ91上の印刷メディア111を供給ローラ対93に供給する(ステップS16)。これにより、電波の照射範囲内に印刷メディア111のRFタグチップ112が位置すれば、そのRFタグチップ112は、動作を開始する。
また、印刷制御部153は、RFタグチップ112を検出するための検出信号を送信する(ステップS61)。また、印刷制御部153は、印刷メディア111の給紙量が、そのRFタグチップ112が電波の照射範囲内に到達する所定量以上になったか否かを判断し(ステップS62)、その給紙量が所定量以上となるまで、検出信号の送信を継続する(ステップS61)。
そして、印刷メディア111の給紙量が所定量以上となる前に、RFタグチップ112からのID番号を受信すると、印刷制御部153は、印刷メディア111の確認処理を実行してから(ステップS18)、印刷処理および書込処理を実行する(ステップS20〜S23)。また、印刷メディア111の確認処理において印刷メディア111が正しいものであると判断できない場合には、その旨のワーニング表示をする(ステップS19)。続行の指示入力があると(ステップS24)、印刷制御部153は、印刷処理および書込処理を実行する(ステップS20〜S23)。一方、続行の指示がない場合は、印刷メディア111は排紙される(ステップS23)。
また、印刷メディア111の給紙量が所定量以上となった場合には、印刷制御部153は、用紙が裏返しであることを通知するワーニングを表示部79に表示し(ステップS63)、印刷メディア111を排紙トレイ96へ排出する(ステップS23)。これにより、印刷メディア111が図30に示すように、裏返しに給紙トレイ91に載置した場合には、その印刷メディア111の裏面に誤って印刷や書込みをすることなく、排紙トレイ56へ排出し、印刷メディア111の無駄を予防することができる。
この実施の形態3に係るダイレクト印刷システム1では、たとえば印刷メディア111が裏返しに搬送された結果として、印刷メディア111のRFタグチップ112がその電波の照射部位を通過しないような場合には、その印刷メディア111に対する印刷や書込みを中止することができる。
なお、この実施の形態3の印刷メディア111は、用紙の対向する2つの角の近傍にRFタグチップ112が1つずつ埋め込まれており、プリンタ4のRFタグリーダライタ312は、印刷メディア111の基準経路311側においてRFタグチップ112が検出できるか否かに基づいて、用紙の裏表を判定している。この他にもたとえば、プリンタ4に、その基準経路311側においてRFタグチップ112を検出するRFタグリーダライタ312と、基準経路311の反対側においてRFタグチップ112を検出するRFタグリーダライタとを設け、基準経路311側のRFタグリーダライタ312がRFタグチップ112を検出した場合には正しく用紙がセットされていると判断し、基準経路311側の反対側のRFタグリーダライタがRFタグチップ112を検出した場合には正しく用紙がセットされていないと判断するようにしてもよい。このような変形例の場合には、さらに、どちらのRFタグリーダライタ312もRFタグチップ112を検出しない場合には、用紙が異なることを区別することができ、その区別に基づいて用紙違いの警告をすることができる。
また、上記実施の形態3では、RFタグチップ112が検出された場合のみ、印刷を行っているが、その代わりに、RFタグチップ112が検出されかつ印刷メディア111が裏返しである場合のみ印刷しないようにしてもよい。このようにすることで、RFタグチップ112が埋め込まれていない用紙でも印刷が従来通り可能となる。
以上の各実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の例であるが、本発明はこれらに限定されるものではなく、種々の変形、変更が可能である。
たとえば、各実施の形態では、DSC3とプリンタ4とを直接に接続したダイレクト印刷システムを用いて、印刷メディア111に印刷とデータの書込みとを実行している。この他にもたとえば、パーソナルコンピュータに、DSC3とダイレクト印刷に対応していないプリンタとを接続し、このプリンタにおいて印刷メディア111への印刷とデータの書込みとを実行するようにしてもよい。この場合、パーソナルコンピュータは、印刷のためのラスタデータとは別に書込データをプリンタへ送信する必要がある。
各実施の形態では、DSC3を例として画像供給装置を説明している。画像供給装置は、他にもたとえば、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistants)などの情報端末であってもよい。
各実施の形態では、フォトスタンド6で展示する画像を印刷メディア111に印刷している。この他にもたとえば、パンフレット、アルバム、その他に用いる画像を印刷メディア111に印刷し、且つ、その印刷メディア111のRFタグチップ112に、その印刷した画像に関連するデータを格納するようにしてもよい。たとえば、アルバム用の複数枚の印刷メディア111のRFタグチップ112に、再印刷のための印刷条件などのデータを格納し、その複数枚の印刷メディア111をフォトスタンド6にセットすることで、アルバム全体を手間をかけずに複製することが可能となる。
各実施の形態では、スタートディスプレイオペレーションなどを送信する手段として、PTP通信部と、USBスティルイメージクラスと、USB通信I/Fとで構成されるものを利用している。この他にもたとえば、サブクラスとしてSCSIコマンドを指定したUSBマスストレージクラスと、USB通信I/Fとで構成されるものを、オペレーションなどを送信する手段として利用してもよい。さらに他にもたとえば、オペレーションなどを送信する手段として、USBなどの有線通信路を利用するのではなく、無線通信路を利用するものを利用してもよい。
各実施の形態では、DSC3からプリンタ4へスタートプリントオペレーションを送信し、プリンタ4がそのスタートプリントオペレーションで指定されたExif画像ファイル21を読み込んでいる。この他にもたとえば、DSC3が、プリンタ4へExif画像ファイル21を自発的に送信するようにしてもよい。
本発明は、たとえばデジタルスチルカメラとプリンタとを直接に接続し、そのデジタルスチルカメラで撮像した画像をプリンタで印刷する画像印刷システムなどに利用することができる。
3 DSC(画像供給装置)、4 プリンタ(印刷装置)、7 パーソナルコンピュータ(別の再生装置)、19 USB通信I/F(送信手段)、21 Exif画像ファイル(画像ファイル)、41 印刷OP生成部(画像選択手段、書込データ選択手段、印刷指示手段)、76 給紙機構(搬送手段、印刷手段の一部)、77 インク吐出機構(印刷手段の一部)、78,312 RFタグリーダライタ(書込手段、検出手段)、81 USB通信I/F(受信手段)、91 給紙トレイ、96 排紙トレイ、111 印刷メディア、112 RFタグチップ(ICチップ)、153 印刷制御部(印刷制御手段)、181 展示パネル(載置台)、211 音声再生部(読出手段、再生手段)、239 USB通信I/F(受信手段)、251 音声再生部(再生手段)、266 スキャナユニット(画像読取手段)、267 RFタグリーダライタ(データ読取手段)、268 プリントエンジン(印刷手段)、291 印刷制御部(印刷制御手段)
Claims (12)
- 印刷メディアに埋め込まれたICチップにデータを書き込むことができる印刷装置と通信する通信手段と、
上記印刷装置に印刷させる画像ファイルおよびその画像ファイルのデータあるいはその画像ファイルの画像に関連するデータを含む書込データを上記通信手段から送信し、その選択した画像ファイルの画像を印刷する上記印刷メディアのICチップに上記書込データを書き込ませる印刷指示手段と、
を有することを特徴とする画像供給装置。 - 前記印刷指示手段は、前記書込データとして、前記選択された画像ファイルの画像を撮像したときの音声データを送信することを特徴とする請求項1記載の画像供給装置。
- 前記印刷指示手段は、前記書込データとして、前記選択された画像ファイルの画像を印刷する際の印刷条件のデータを送信することを特徴とする請求項1記載の画像供給装置。
- 画像供給装置と通信し、この画像供給装置から画像ファイルおよび書込データを受信する受信手段と、
画像ファイルの画像を印刷メディアに印刷する印刷手段と、
書込データを上記印刷メディアに埋め込まれたICチップに書き込む書込手段と、
上記受信した画像ファイルを上記印刷手段により印刷メディアに印刷するとともに、上記受信した書込データを上記書込手段によりその印刷メディアのICチップに書き込む印刷制御手段と、
を有することを特徴とする印刷装置。 - 前記受信手段は、印刷メディアに関する印刷条件を前記書込データとして受信し、
前記印刷制御手段は、前記書込手段を用いて前記印刷メディアのICチップに予め書き込まれている印刷メディアに関する情報を読み込み、この印刷メディアに関する情報が上記受信した印刷条件に合致する場合には、印刷処理およびデータの書込処理を開始し、これらが合致しない場合には印刷処理およびデータの書込処理を中止あるいは中断する、
ことを特徴とする請求項4記載の印刷装置。 - 前記印刷手段は、給紙トレイから排紙トレイへ前記印刷メディアを搬送し、搬送経路の途中において前記印刷メディアに画像を印刷し、
前記書込手段は、上記搬送経路に対して電波を照射し、
前記印刷制御手段は、前記書込手段による前記ICチップへの書込データの書込みが完了してから、上記搬送経路にて搬送されている前記印刷メディアを上記排紙トレイに排出する、
ことを特徴とする請求項4記載の印刷装置。 - 印刷メディアを搬送する搬送手段と、
上記印刷メディアに印刷をする印刷手段と、
上記搬送手段による上記印刷メディアの搬送方向とは垂直な方向において上記印刷メディアの中心からずれた位置に埋め込まれている無線通信可能なICチップを検出する検出手段と、
上記検出手段により上記ICチップが検出されたか否かに応じて上記印刷手段を制御する印刷制御手段と、
を有することを特徴とする印刷装置。 - 印刷メディア上の画像を画像データとして読み取る画像読取手段と、
上記画像読取手段により読み取られた画像データに基づき、別の印刷メディアに画像を印刷する印刷手段と、
上記読取手段により画像を読み取られる印刷メディアに埋め込まれたICチップから印刷条件のデータを読み取るデータ読取手段と、
上記データ読取手段により読み取られた印刷条件のデータに基づき、その印刷条件で上記印刷手段により上記別の印刷メディアに画像を印刷する印刷制御手段と、
を有することを特徴とする印刷装置。 - 画像が印刷されるとともに、その印刷された画像に関連する再生データが書き込まれたICチップを有する印刷メディアが載置される載置台と、
上記ICチップから上記再生データを読み出す読出手段と、
上記読み出した再生データを再生する再生手段と、
を有することを特徴とする再生装置。 - 請求項1記載の画像供給装置と、請求項4記載の印刷装置とを有することを特徴とする画像印刷システム。
- 印刷装置に画像ファイルを供給し印刷させる画像供給方法において、
印刷メディアに埋め込まれたICチップにデータを書き込むことができる印刷装置に、画像ファイル並びにその画像ファイルのデータあるいはその画像ファイルの画像に関連するデータを含む書込データを送信するステップと、
上記印刷装置に、上記画像ファイルの画像を上記印刷メディアに印刷させるとともに、その印刷メディアのICチップに上記書込データを書き込ませるステップと、
を有することを特徴とする画像供給方法。 - 画像供給装置から画像ファイルを受信し、その画像ファイルに基づく画像を印刷する印刷方法において、
画像供給装置と通信して画像ファイルおよび書込データを受信するステップと、
上記受信した画像ファイルの画像を印刷メディアに印刷するステップと、
上記受信した書込データを上記印刷メディアに埋め込まれたICチップに書き込むステップと、
を有することを特徴とする印刷方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004167180A JP2005346553A (ja) | 2004-06-04 | 2004-06-04 | 画像供給装置、印刷装置、再生装置、画像印刷システム、画像供給方法および印刷方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008000937A (ja) * | 2006-06-21 | 2008-01-10 | Canon Inc | プリント用紙、プリンタ、及びプリントシステム |
-
2004
- 2004-06-04 JP JP2004167180A patent/JP2005346553A/ja not_active Withdrawn
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