JP2005345718A - 蛍光顕微鏡および遮光部材 - Google Patents

蛍光顕微鏡および遮光部材 Download PDF

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Abstract

【課題】 試料周囲からの迷光を効果的に遮断し、コントラストの良い蛍光像を得ることができる蛍光顕微鏡および遮光部材を提供する。
【解決手段】 落射蛍光観察時に、ステージ2上に載置された観察試料3とステージ2上部に位置する対物レンズ8先端との間の光路を遮光部材18で覆うようにする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ステージ上に載置した試料から発せられる蛍光を観察する蛍光顕微鏡および遮光部材に関するものである。
最近、医学および生物学などの分野において生物組織細胞上で蛍光標識を施した蛋白や遺伝子などを観察するものとして蛍光観察が知られている。
このような蛍光観察は、明視野では観察できない透明な細胞や蛋白質が可視化されるため、その局在や移動を知るのに極めて有効な手段である。
ところで、蛍光観察を行う顕微鏡は、基本的には通常の明視野顕微鏡に蛍光装置を取付けたもので、対物レンズを通してステージ上の観察試料に照明光を当てる同軸落射型の照明系を用いた正立顕微鏡が主流となっている。
図10は、このような正立顕微鏡を適用した蛍光顕微鏡の一例を示すもので、不図示の光源からの光を励起フィルタ101に入射し特定の波長光を選択し、この選択された光を、励起光波長域では反射特性を有し、蛍光波長域では透過特性を有するダイクロイックミラー102で反射させ、対物レンズ103を介し励起光として観察試料104に照射し、観察試料104より発せられる蛍光を対物レンズ103、ダイクロイックミラー102を透過し、吸収フィルタ105により蛍光波長域のみ透過させ、鏡筒106を介して接眼レンズ107により蛍光観察を行なうようにしている。
この場合、観察試料104から発せられる蛍光は極めて微弱であり、このため、観察者が接眼レンズ107より鮮明な蛍光を観察するには、観察試料104周辺から侵入する迷光を遮断することが極めて重要になってくる。
そこで、従来、このような蛍光観察では、観察試料104周辺から侵入する迷光をできるだけ除去するため、暗室で蛍光観察を行なったり、顕微鏡本体に布を被せるなどの方法が考えられている。
また、例えば、特許文献1に開示されるように、ステージ部上に置いた試料を、その直下の対物レンズにより拡大観察する倒立顕微鏡において、ステージ部上の試料を覆うように遮光部材を被着させるようにしたものも提案されている。
特開2003−185932号公報
ところが、蛍光観察を暗室で行なう方法は、特別に暗室を用意しなければならず、そのために高額な費用がかかってしまい、さらに、暗室内で顕微鏡を操作するための各種操作スイッチの位置の把握が難しく、操作性が悪化してしまう。
このような問題を解決する方法として、各種操作スイッチを発光させるようにした顕微鏡もある。このような発光タイプの操作スイッチを用いれば、暗室内での操作性を損なうことがなくなるが、今度は、これら操作スイッチから発する光が迷光として観察光路に侵入し、試料から発せられる微弱な蛍光の観察に障害となってしまう。
また、顕微鏡本体に布を被せて蛍光観察を行なう方法では、遮光を必要とする試料周囲より広い範囲を布で覆ってしまうため、布が顕微鏡本体からずり落ちないように観察者は観察姿勢を維持しつつ、各部位を手探りで操作しなければならず、さらに、探り当てた操作部に布が纏わりついて通常の操作が困難になるなど、操作性が著しく悪化するという問題があった。
さらに、特許文献1のものは、倒立顕微鏡にのみ有効であり、正立顕微鏡タイプのものへの適用が難しい。また、対物レンズと試料との間の光路は、顕微鏡本体内部にあるものの開放されているので、迷光が侵入するおそれがあり、試料から発せられる微弱な蛍光の観察に障害になるという問題もある。さらに、試料を収めるために一般的に用いられるシャーレの外周と遮光部材の外周が大きく異なるため、試料に遮光部材を被せたまま、試料の位置決めを行うのは困難である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、試料周囲からの迷光を効果的に遮断し、コントラストの良い蛍光像を得ることができる蛍光顕微鏡および遮光部材を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、ステージ上に載置された試料に光を導く照明光学系と、前記試料から発せられる蛍光を前記ステージ上に位置される対物レンズを介して観察する観察光学系と、前記ステージと前記対物レンズとの間の光路を覆うように設けられ、外部からの光を遮光する遮光部材とを具備したことを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記遮光部材は、伸縮可能な筒状体からなり、一方の開口部を前記対物レンズに保持し、他方の開口部で前記試料周囲を覆うとともに、該他方の開口部を前記ステージ面に当接するように配置されることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記遮光部材は、前記対物レンズの作動距離の範囲以上に前記伸縮方向の長さが設定されることを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項2または3記載の発明において、前記遮光部材は、伸縮可能な筒状体として蛇腹状部に形成されることを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記遮光部材は、筒状の遮光布からなることを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記遮光部材は、筒状で中間部に弛み部を有する弾性部材からなり、一方の開口部を前記対物レンズに保持し、他方の開口部に前記試料を保持するようにしたことを特徴としている。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記ステージは前記試料を保持する試料保持手段を有し、前記遮光部材は、前記他方の開口部で前記試料保持手段を保持するようにしたことを特徴としている。
請求項8記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記ステージは、前記試料を載置する回転自在な中座を有し、前記遮光部材は、前記他方の開口部で前記試料周囲を覆うとともに、該他方の開口部を前記中座面に当接するように配置されることを特徴としている。
請求項9記載の発明は、請求項1乃至8のいずれかに記載の発明において、前記遮光部材は、周囲に前記試料の操作手段を挿入する1つ以上の開閉可能な穴部を有することを特徴としている。
請求項10記載の発明は、ステージ上に載置された試料に光を導く照明光学系と、前記試料から発せられる蛍光を前記ステージ上に位置される対物レンズを介して観察する観察光学系とを具備する蛍光顕微鏡に用いられる遮光部材であって、前記ステージと前記対物レンズとの間の光路を覆うように設けられ、外部からの光を遮光することを特徴としている。
本発明によれば、試料周囲からの迷光を効果的に遮断し、コントラストの良い蛍光像を得ることができる蛍光顕微鏡を提供できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に従い説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態の正立顕微鏡を適用した蛍光顕微鏡の概略図を示している。
図1において、1はベースで、このベース1上には、ステージ2が設けられている。このステージ2には、観察試料3が載置されている。
ベース1には、支柱4が直立して設けられている。この支柱4には、焦準部6を介してベース1上と平行になるように支持アーム5が設けられている。焦準部6は、不図示のピニオンとラックからなる昇降機構を介して支柱4に設けられ、焦準ダイアル6aの操作により支持アーム5を支柱4に沿って上下動可能にしている。
支持アーム5の先端には、ズーム鏡筒7が固定されている。このズーム鏡筒7のステージ2側下端部には、ねじ込み方式の対物レンズ8が装着されている。この対物レンズ8は、焦準部6の操作による支持アーム5の上下動により観察光軸a方向に移動し観察試料3との相対距離を変化させることで、観察試料3にピント合わせできるようになっている。また、ズーム鏡筒7は、ズームハンドル7aの操作により倍率を可変できるようになっている。
ズーム鏡筒7の上端部には、投光管9が設けられている。この投光管9は、支持アーム5と平行な方向に沿って配置されている。投光管9の一方端部には、光源10が配置されている。光源10は、蛍光観察に使用される例えば水銀ランプやキセノンランプからなっている。光源10には、光源10を点灯させるための電源装置11が接続されている。
投光管9の中空部には、光源10から発せられる光路10a上に沿って不図示の照明光学系とともに、励起フィルタ12、ダイクロイックミラー13が配置されている。励起フィルタ12は、光源10の光のうち特定の波長光を選択するものである。ダイクロイックミラー13は、励起フィルタ12で選択された光を励起光波長域では反射し、蛍光波長域では透過するような特性を有するものである。そして、ダイクロイックミラー13で反射した光を観察光軸aに沿って対物レンズ8に導入し、励起光として観察試料3に照射し、観察試料3より発せられる蛍光を対物レンズ8よりダイクロイックミラー13を透過させるようになっている。
ダイクロイックミラー13の透過光路には、吸収フィルタ14と鏡筒15が配置されている。吸収フィルタ14は、ダイクロイックミラー13を透過した蛍光のうち、不要な波長領域の光を除去して蛍光の波長のみを透過するものである。鏡筒15は、対物レンズ8とともに構成される観察光学系16を内蔵するとともに、着脱可能な接眼レンズ17を有し、吸収フィルタ14を透過した蛍光を観察光学系16を介して接眼レンズ17に導入し観察者による目視観察を可能にしている。
対物レンズ8の先端部には、遮光部材18が装着されている。この遮光部材18は、観察試料3と対物レンズ8の間の光路を覆うように設けられ、外部からの光を遮光するもので、観察光軸aに沿って伸縮可能な筒状体、例えば、図2(a)に示すような蛇腹状部181を形成している。この場合、蛇腹状部181は、ズーム鏡筒7での変倍により変化する対物レンズ8のWD(作動距離)の範囲を考慮して、このWDの範囲以上に観察光軸a方向の長さが設定されている。また、遮光部材18は、両端部に開口部18a、18bが形成されている。一方の開口部18aは、円筒状になっていて、その内径は、対物レンズ8の外周部を嵌め込んで保持するような寸法になっている。また、他方の開口部18bも円筒状になっていて、その内径寸法は、観察試料3の直径より大きく形成されている。
そして、このような遮光部材18は、図2(b)に示すように、落射蛍光観察の際に、一方の開口部18aに対物レンズ8の外周部を嵌め込んで保持し、他方の開口部18bでステージ2上の観察試料3周囲を覆うように取り付けられる。このとき、他方の開口部18bの端面をステージ2上面に当接させ、外部からの光が侵入しないように観察試料3周囲をしっかり覆うようにする。
なお、遮光部材18は、蛍光観察時に観察試料3と相対する個所なので、特に中空部内周面は自家蛍光の少ない材料のもの使用することが望ましい。
次に、このように構成した顕微鏡で蛍光観察を行う場合について説明する。
この場合、上述したように対物レンズ8の先端部に遮光部材18を装着する。このとき、遮光部材18の一方の開口部18aに対物レンズ8の外周部を嵌め込んで保持し、他方の開口部18b端面をステージ2上面に当接させてステージ2上の観察試料3周囲を遮光する。
この状態から、光源10から光が発せられると、この光は投光管9の照明光学系を介して励起フィルタ12に入射し特定の波長光が選択される。そして、この選択された光は、ダイクロイックミラー13で反射し、対物レンズ8を介し励起光として観察試料3に照射される。また、観察試料3より発せられる蛍光は、対物レンズ8、ダイクロイックミラー13を透過し、さらに吸収フィルタ14により蛍光波長域のみ透過し、鏡筒15の観察光学系16を介して接眼レンズ17に達し、観察者により目視観察される。
この場合、対物レンズ8先端に装着された遮光部材18により観察試料3周囲が覆われることにより、外部からの迷光が観察試料3側に入り込むのを確実に防止することができる。また、遮光部材18の蛇腹状部181は、ズーム鏡筒7での変倍により変化する対物レンズ8のWD(作動距離)の範囲を考慮して観察光軸a方向の長さが設定されているので、ズーム鏡筒7により倍率を変える毎に遮光部材18を取外して交換する必要がなく、継続して蛍光観察を続けることができる。さらに、例えば、蛇腹状部181をプラスチックのようなある程度硬い素材で形成すれば、対物レンズ8に装着したまま上方に折りたたむことができる。
従って、このようにすれば、落射蛍光観察時に、ステージ2上に載置された観察試料3とステージ2上部に位置する対物レンズ8先端との間の光路を遮光部材18で覆うようにしたので、蛍光観察時の観察試料3周囲からの迷光が効果的に遮断され、コントラストの良い蛍光像を観察者に提供することができる。また、観察試料3周辺の限られたスペースのみ暗室化できるので、試料周辺以外の部位の操作を妨げることがない。
また、遮光部材18は、蛇腹状部181を形成し、対物レンズ8のWDの範囲を考慮して観察光軸a方向の長さが設定されているので、観察倍率及び対物レンズ倍率が変化しても同一の遮光部材18により試料周囲の迷光を遮断することができる。
さらに、遮光部材18を対物レンズ8に装着したまま観察試料3側を折りたたむことで、他方の開口部18b側を持ち上げることができるので、ステージ2上の観察試料3の交換を行なうことができるとともに、蛍光観察以外において簡易的な格納状態を得ることができる。
さらにまた、構成に必要な部品が少なく形状も簡単なため、製造が容易で、価格的にも安価にできる。
なお、上述した第1の実施の形態では、遮光部材18の一方の開口部18aに対物レンズ8の外周部を嵌め込むようにしたが、遮光部材18の固定個所は、対物レンズ8に限らない。例えば、図1と同一部分には同符号を付した図3(a)(b)に示すように筒状にした遮光布21を用意し、この遮光布21の一方開口部をリング状バネ22を用いてズーム鏡筒7の外周に挟み込んで固定するような方法も考えられる。また、筒状の遮光部材を、対物レンズ8に対して観察光軸a方向にスライド可能に支持し、落射蛍光観察時には、上方から引き下ろされて観察試料3の周囲を覆い、観察試料3の交換や、遮光が不要の場合は、対物レンズ8側に引き上げるように構成したものでもよい。また、剛体で形成された筒状の遮光部材で、一方開口部にねじ部を設け、この遮光部材を取り付ける対物レンズ8の外枠にもねじ部を設け、これらねじ部にビスをねじ込むことで、遮光部材の装着、固定、または対物レンズ8のWDに応じた遮光部材の取付位置の調節を行なうような方法を用いることもできる。その他、観察試料3と対物レンズ8先端との空間を遮光手段で満たすことが可能な構成であれば、特に取付け個所、締結法、素材などは問わない。
(変形例)
図4は、第1の実施の形態の変形例の要部の概略構成を示すもので、図1と同一部分には、同符号を付している。
この場合、対物レンズ8を取り付けたズーム鏡筒7には、遮光部材23が設けられている。この遮光部材23は、筒状の弾性部材で形成されたもので、観察試料3の周囲を覆うようになっている。また、遮光部材23の側面には、穴部24が複数形成されている。これら穴部24は、観察試料3を操作するための操作手段としてのピンセット25を挿入するもので、このピンセット25の太さよりも、やや小さい開口径を有している。この場合、遮光部材23を弾性部材で形成することで、穴部24は、図5(a)に示すように、挿入物の大きさに併せて弾性変形するため、ピンセット25を挿入した際も隙間をなくし、周囲の迷光の進入を防ぐことができるようにしている。また、穴部24は、ピンセット25を使用しない場合は、図5(b)に示すように栓方式の蓋261を用いて閉じられるようにしている。
このように遮光部材23の周囲に開閉可能な複数の穴部24を設けることにより、蛍光観察時で遮光部材23により観察試料3の周囲が覆われている状況でも、観察者は、観察試料3を見ながら両手でピンセット25などを使い観察試料3を操作するようなことができる。
この場合、先に述べたピンセット25の他に、マニピュレータ等も使用することができる。また、穴部24は、穴本体に開閉自在に開閉蓋を組付けた蓋付き構造のものや、絞り口形状にした構造のものであってもよい。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
図6は、本発明の第2の実施の形態の正立顕微鏡を適用した蛍光顕微鏡の概略図を示すもので、図1と同一部分には同符号を付している。
この場合、図7(a)に示すように対物レンズ8の先端外周部には、円周方向に沿って溝8aが形成されている。
対物レンズ8の先端部には、筒状の遮光部材26が装着されている。この遮光部材26は、筒状の弾性部材からなるもので、一方の開口部261を肉厚に形成するとともに、その開口端に中心方向に延びる突出部261aを形成している。また、遮光部材26は、中間部を弛み部262に形成し、さらに、他方の開口部263を円筒状に形成している。ここで弛み部262は、観察試料3の水平方向の移動を保障するためのものである。
そして、このような遮光部材26は、一方の開口部261に対物レンズ8の外周部を挿入するとともに、突出部261aを溝8aに嵌合する。また、他方の開口部263にステージ2上に載置された観察試料3の外周を嵌め込んで保持する。このとき、他方の開口部263の端面をステージ2上面に当接させ、対物レンズ8先端からステージ2上面までを密閉して外部からの光が侵入しないようにしている。
従って、このようにすれば、遮光部材26の一方の開口部261を対物レンズ8の先端部に固定し、他方の開口部263に観察試料3の外周を嵌め込んで保持するようにしたので、対物レンズ8先端からステージ2上面までの空間を密閉でき、外部からの迷光が入り込むのを確実に防止することができる。また、遮光部材26は、中間部を弛み部262に形成し、弾性部材による張力が観察試料3側に作用するのを抑制するとともに、水平方向にも変形可能な構成としたので、例えば、観察者が観察像を見ながら、図7(a)に示す状態から、同図(b)(c)に示すようにステージ2上で観察試料3を図示矢印方向の左右に移動させるようにしても観察試料3周囲の遮光を確保することができる。これにより、このような場合も、遮光部材26を取外すなどする必要がなく継続して観察を続けることができることから蛍光観察の作業の効率化を実現できる。
(変形例1)
図8(a)(b)は、第2の実施の形態の変形例1の要部の概略構成を示すもので、図6と同一部分には、同符号を付している。
この場合、ステージ2上に、試料保持部材27が一体に設けられている。この試料保持部材27は、遮光部材26の他方の開口部263の内径に嵌合するような外径寸法を有している。また、この試料保持部材27は、上面に矩形状の穴部27aが形成されている。この穴部27aは、スライドガラス28を嵌め込み可能にしたものである。
そして、蛍光観察時には、試料保持部材27の穴部27aにスライドガラス28を落とし込み、その後、遮光部材26の他方の開口部263に試料保持部材27を嵌め込んで保持する。
従って、このようにすれば、観察試料がスライドガラス28の場合、蛍光観察を行いながらのステージ2上でま位置決めを簡単に行なうことができる。
なお、試料保持部材27の矩形状の穴部27aは、スライドガラス28を嵌め込み可能な矩形状をしているが、スライドガラス28の着脱を簡単にするため、穴部27aの縦または横方向の寸法をスライドガラス28の対応する寸法よりやや大き目に形成したり、図8(b)に示すように穴部27aの側縁の位置部に切欠部27bを設けるようにしてもよい。
(変形例2)
図9(a)(b)は、第3の実施の形態の変形例1の要部の概略構成を示すもので、図6と同一部分には、同符号を付している。
この場合、ステージ2は、対物レンズ8の直下に円形をした凹部2aが形成されている。この凹部2aには、円板状の中座29が配置されている。この中座29は、観察試料3が載置されるもので、凹部2aに対して着脱可能で、さらに回転自在になっている。
そして、遮光部材26の一方の開口部261に対物レンズ8の外周部を挿入するとともに、突出部261aを溝8aに嵌合する。また、他方の開口部263に観察試料3を緩めに嵌合する。この場合、開口部263の端面を中座29上面に当接させ、対物レンズ8先端から中座29までを密閉して外部からの光が侵入しないようにする。
遮光部材26の他方の開口部263の内周面には、潤滑シート31が貼り付けられている。この場合、潤滑シート31の貼り付け範囲は、観察試料3の高さよりも僅かに高い位置まで及ぶようにしている。
従って、このようにしても、第2の実施の形態と同様に、遮光部材26により対物レンズ8先端から中座29上面までの空間を密閉でき、外部からの迷光が入り込むのを確実に防止することができる。また、中座29を回転させることで、遮光部材26を取り付けたまま観察試料3を回転移動させることができる。このとき、遮光部材26の開口部263の内周面と観察試料3の間には、潤滑シート31が介在しているので、中座29の回転を容易にできる。また、遮光部材26は、弛み部262により水平方向にも変形可能となっているので、遮光部材26を外すことなく観察試料3を水平方向に移動することもできる。これにより、観察試料3を回転または水平移動させながら継続して観察を続けることができるようになり、蛍光観察の作業の効率化を実現できる。
なお、上述では、遮光部材26の開口部263の内周面に中座29の回転を容易にするため潤滑シート31を貼付けるようにしたが、これに代えて、開口部263の内周面に潤滑油を塗布したり、開口部263内周面のみを鏡面素材で構成するなど、遮光部材26と中座29との間、あるいは遮光部材26と観察試料3との間で摩擦軽減効果を持つものであれば、他の手段を用いることもできる。
その他、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、実施段階では、その要旨を変更しない範囲で種々変形することが可能である。
さらに、上記実施の形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示されている複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出できる。例えば、実施の形態に示されている全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題を解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出できる。
本発明の第1の実施の形態の正立顕微鏡を適用した蛍光顕微鏡の概略図を示す図。 第1の実施の形態に用いられる遮光部材の概略図を示す図。 第1の実施の形態の他の例の要部の概略図を示す図。 第1の実施の形態の変形例の要部の概略図を示す図。 第1の実施の形態の変形例の作用を説明するための図。 本発明の第2の実施の形態の正立顕微鏡を適用した蛍光顕微鏡の概略図を示す図。 第2の実施の形態に用いられる遮光部材を説明するための図。 第2の実施の形態の変形例1の要部の概略図を示す図。 第2の実施の形態の変形例2の要部の概略図を示す図。 従来の正立顕微鏡を用いた蛍光顕微鏡の概略図を示す図。
符号の説明
1…ベース、2…ステージ、2a…凹部
3…観察試料、4…支柱、5…支持アーム、6…焦準部
6a…焦準ダイアル、7…ズーム鏡筒
7a…ズームハンドル、8…対物レンズ
8a…溝、9…投光管、10…光源
10a…光路、11…電源装置
12…励起フィルタ、13…ダイクロイックミラー
14…吸収フィルタ、15…鏡筒
16…観察光学系、17…接眼レンズ
18…遮光部材、18a.18b…開口部、181…蛇腹状部
21…遮光布、22…リング状バネ
23…遮光部材、24…穴部、25…ピンセット
261…蓋、26…遮光部材、261…一方の開口部
261a…突出部、262…弛み部、263…他方の開口部
27…試料保持部材、27a…穴部、27b…切欠部、
28…スライドガラス、29…中座、31…潤滑シート

Claims (10)

  1. ステージ上に載置された試料に光を導く照明光学系と、
    前記試料から発せられる蛍光を前記ステージ上に位置される対物レンズを介して観察する観察光学系と、
    前記ステージと前記対物レンズとの間の光路を覆うように設けられ、外部からの光を遮光する遮光部材と
    を具備したことを特徴とする蛍光顕微鏡。
  2. 前記遮光部材は、伸縮可能な筒状体からなり、一方の開口部を前記対物レンズに保持し、他方の開口部で前記試料周囲を覆うとともに、該他方の開口部を前記ステージ面に当接するように配置されることを特徴とする請求項1記載の蛍光顕微鏡。
  3. 前記遮光部材は、前記対物レンズの作動距離の範囲以上に前記伸縮方向の長さが設定されることを特徴とする請求項2記載の蛍光顕微鏡。
  4. 前記遮光部材は、伸縮可能な筒状体として蛇腹状部に形成されることを特徴とする請求項2または3記載の蛍光顕微鏡。
  5. 前記遮光部材は、筒状の遮光布からなることを特徴とする請求項1記載の蛍光顕微鏡。
  6. 前記遮光部材は、筒状で中間部に弛み部を有する弾性部材からなり、一方の開口部を前記対物レンズに保持し、他方の開口部に前記試料を保持するようにしたことを特徴とする請求項1記載の蛍光顕微鏡。
  7. 前記ステージは前記試料を保持する試料保持手段を有し、前記遮光部材は、前記他方の開口部で前記試料保持手段を保持するようにしたことを特徴とする請求項6記載の蛍光顕微鏡。
  8. 前記ステージは、前記試料を載置する回転自在な中座を有し、前記遮光部材は、前記他方の開口部で前記試料周囲を覆うとともに、該他方の開口部を前記中座面に当接するように配置されることを特徴とする請求項6記載の蛍光顕微鏡。
  9. 前記遮光部材は、周囲に前記試料の操作手段を挿入する1つ以上の開閉可能な穴部を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の蛍光顕微鏡。
  10. ステージ上に載置された試料に光を導く照明光学系と、前記試料から発せられる蛍光を前記ステージ上に位置される対物レンズを介して観察する観察光学系とを具備する蛍光顕微鏡に用いられるものであって、
    前記ステージと前記対物レンズとの間の光路を覆うように設けられ、外部からの光を遮光することを特徴とする遮光部材。
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