JP2009098230A - コンデンサレンズ用カバーおよび顕微鏡照明光用遮蔽カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】全反射照明の照明光が外部に漏れるのを確実に防ぐとともに、上方から標本に透過光を照射できるようにする。
【解決手段】コンデンサレンズ用カバー11の孔23Aの開口面の大きさは、ステージ114の移動に伴い遮光蓋52の開口部52Cが移動する範囲よりも大きく、対物レンズ116から射出され、遮光蓋52の開口部52Cから漏れた全反射照明光は孔23Aに入射し、コンデンサレンズ用カバー11の内面により遮断される。コンデンサレンズ119から射出された透過照明光は、コンデンサレンズ用カバー11の孔23Aおよび遮光蓋52の開口部52Cを通過した後、コンデンサレンズ119から射出され、標本ホルダ151内の標本に照射される。本発明は、例えば、顕微鏡用の遮光カバーに適用できる。
【選択図】図5

Description

本発明は、コンデンサレンズ用カバーおよび顕微鏡照明光用遮蔽カバーに関し、特に、全反射照明を行う顕微鏡に用いられるコンデンサレンズ用カバーおよび顕微鏡照明光用遮蔽カバーに関する。
近年、全反射を利用した照明(以下、全反射照明、あるいは、TIRF(Total Internal Reflection Fluorescence)と称する)を行うことが可能な顕微鏡の普及が進んでいる。全反射照明を行う顕微鏡(以下、全反射照明蛍光顕微鏡とも称する)では、対物レンズの像側焦点面(以下、瞳面とも称する)において、標本を保護するカバーガラスの標本側の面において全反射する条件を満たす範囲(以下、TIRF範囲とも称する)内に照明光を集光させ、標本に平行光を照射することにより、全反射照明が行われる。
この全反射照明には、一般的に、十分な強度を有する単色のレーザ光が用いられるが、レーザ光の照射位置の調整やレボルバの回転などの操作を行っている間に、レーザ光がカバーガラスと標本の境界面で全反射せずに、屈折光や散乱光が外部に漏れる可能性がある。特に、倒立型の全反射照明蛍光顕微鏡の場合、外部に漏れたレーザ光がユーザの目に入ってしまう危険性がある。
このため、従来、倒立型の全反射照明蛍光顕微鏡のステージ上の標本を入れたディッシュを覆うようにステージカバーを設置することにより、対物レンズを介して標本に照射されるレーザ光が外部に漏れないようにすることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−11045号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明では、全反射照明とは別に、上方から標本に透過光を照射する場合については考慮されていない。
本発明は、このような状況を鑑みてなされたものであり、全反射照明の照明光が外部に漏れるのを確実に防ぐとともに、上方から標本に透過光を照射できるようにするものである。
本発明の第1の側面のコンデンサレンズ用カバーは、顕微鏡のコンデンサレンズを介して上方から標本に照射される透過光を通すための開口部である第1の開口部を有し、前記顕微鏡のステージ上の標本を覆うように前記ステージ上の所定の位置に設置され、前記顕微鏡の対物レンズを介して下方から前記標本に照射される照明光が外部に漏れるのを防ぐ顕微鏡照明光用遮蔽カバーの前記第1の開口部の近傍に設置されるコンデンサレンズ用カバーにおいて、前記コンデンサレンズに装着され、かつ、前記顕微鏡照明光用遮蔽カバーが前記所定の位置に設置された状態において、前記第1の開口部から漏れる前記照明光が入射するとともに、前記第1の開口部に入射される前記透過光が通過する開口部であって、前記ステージの移動に伴い前記第1の開口部が移動する範囲より大きい開口部である第2の開口部を有する。
本発明の第2の側面の顕微鏡照明光用遮蔽カバーは、顕微鏡のステージ上の標本を覆うように設置され、前記顕微鏡の対物レンズを介して下方から前記標本に照射される照明光が外部に漏れるのを防ぐ顕微鏡照明光用遮蔽カバーにおいて、前記顕微鏡のコンデンサレンズを介して上方から前記標本に照射される透過光を通す開口部を上面に有する本体部と、前記開口部を塞ぐとともに、前記コンデンサレンズが挿入され、前記透過光が通過する孔を有し、前記孔が前記開口部の範囲内において移動自在となるように、前記本体部の上面に滑動自在に設けられている蓋部とを備える。
本発明の第1の側面においては、顕微鏡のコンデンサレンズを介して上方から標本に照射される透過光を通すための開口部である第1の開口部を有し、前記顕微鏡のステージ上の標本を覆うように前記ステージ上の所定の位置に設置され、前記顕微鏡の対物レンズを介して下方から前記標本に照射される照明光が外部に漏れるのを防ぐ顕微鏡照明光用遮蔽カバーの前記第1の開口部から漏れる前記照明光が外部に漏れるのが防がれる。
本発明の第2の側面においては、前記顕微鏡のコンデンサレンズを介して上方から前記標本に照射される透過光を通す本体部の上面の開口部を塞ぐとともに、前記コンデンサレンズが挿入され、前記透過光の光路を確保するための孔を有する蓋部が、前記孔が前記開口部の範囲内において移動自在となるように、前記本体部の上面を滑動する。
本発明によれば、全反射照明の照明光が外部に漏れるのを確実に防ぐとともに、上方から標本に透過光を照射することができる。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用したコンデンサレンズ用カバーの一実施の形態を示し、図2および図3は、本発明を適用した遮蔽カバーの一実施の形態を示している。なお、図1の上側の図は、コンデンサレンズ用カバー11の上面図であり、下側の図は、コンデンサレンズ用カバー11を側面から見たときの断面図である。また、図2は、遮蔽カバー41の斜視図であり、図3Aは、遮蔽カバー41のベース枠51の平面図であり、図3Bは、ベース枠51の左側面図である。
詳細については、図5および図6を参照して後述するが、コンデンサレンズ用カバー11および遮蔽カバー41は、倒立型の顕微鏡の対物レンズを介して下方から標本に照射される全反射照明の照明光(以下、全反射照明光と称する)が外部に漏れるのを防ぐことを目的として、セットで用いられる。
図1に示されるように、コンデンサレンズ用カバー11は、直径の異なる2つの円筒をつなぎ合わせた形状を有する。すなわち、コンデンサレンズ用カバー11は、円筒部21の下端と、円筒部21より直径の大きな円筒部23の上端とを、ドーナツ状の面22によりつなぎ合わせた形状を有し、内側が中空になっている。また、円筒部21の孔21Aの中心と、円筒部23の孔23Aの中心はほぼ一致する。円筒部21の孔21Aの直径は、コンデンサレンズ用カバー11が取り付けられるコンデンサレンズの直径とほぼ一致する。また、円筒部21の側面には、ビスを用いてコンデンサレンズ用カバー11をコンデンサレンズに取り付けるためのビス孔21Bが設けられている。
コンデンサレンズ用カバー11の材質は、使用される顕微鏡の全反射照明の照明光を遮断することができ、かつ、照明光による変質がほとんど発生しない耐久性に優れたものが望ましく、例えば、アルミなどの金属が採用される。
図3に示されるように、遮蔽カバー41のベース枠51の長手方向の二辺の上面には、マイクロスイッチ71A,71Bが設けられている。また、図2に示されるように、遮蔽カバー41の遮光蓋52のマイクロスイッチ71A,71Bに対応する位置には、突起部52A,52Bが設けられている。従って、ベース枠51に遮光蓋52を装着すると、突起部52A,52Bにより、マイクロスイッチ71A,71Bがそれぞれ押下され、オンとなる。マイクロスイッチ71Aおよび71Bがオンになった場合、ベース枠51に遮光蓋52が装着されていることを示す信号(以下、オン信号とも称する)が信号線72を介し外部に出力される。また、ベース枠51の長手方向の二辺の下面には、ベース枠51を顕微鏡のステージの所定の位置に設置するための突起部73A,73Bが設けられている。
遮光蓋52のほぼ中央には、コンデンサレンズ用カバー11の円筒部23の孔23Aより直径の小さい円形の開口部52Cが設けられている。なお、開口部52Cは、後述するように、顕微鏡のコンデンサレンズを介して上方から標本に照射される透過照明光を通すために設けられたものである。
ベース枠51および遮光蓋52の材質は、コンデンサレンズ用カバー11と同様に、使用される顕微鏡の全反射照明の照明光を遮断することが可能で、かつ、照明光による変質がほとんど発生しない耐久性に優れたものが望ましく、例えば、アルミなどの金属が採用される。
図4は、コンデンサレンズ用カバー11および遮蔽カバー41を使用する顕微鏡の構成の例を模式的に示す側面図である。なお、以下、図4の顕微鏡101において、双眼鏡筒113が設けられ、顕微鏡101を使用するときにユーザが顕微鏡101を覗き込む側(図4の右側)をユーザ側と称する。また、以下、顕微鏡101において、ユーザ側を前方向、ユーザ側と反対側を後方向、ユーザ側から顕微鏡101に向かって左側を左方向、ユーザ側から顕微鏡101に向かって右側を右方向とする。
顕微鏡101の本体部111は、ユニット111A乃至11Fにより構成される。ユニット111Aの上面には、ユーザ側から順に、鏡筒ベースユニット112、フィルタブロックターレット120、および、ユニット111Eが設けられており、一体のものである。また、ユニット111Aの後側面には、ユニット111Bが設けられている。また、ユニット111Aの左側面には、カメラ121が取り付けられている。また、ユニット111Bの上面には、ユニット111Cが設けられ、ユニット111Cの上面には、ユニット111Dが設けられている。なお、ユニット11Cは、後ろ側から落射照明装置が取り付けられる部品である。さらに、ユニット111Dの上面には、垂直方向の柱117Aおよび水平方向の柱117Bからなる逆L字型の透過照明支柱117が設けられている。また、ユニット111Eの上面には、ユニット111Fが設けられている。また、ユニット111Fの上面の前端にはレボルバ115が設けられている。なお、ユニット11Eは、上下動を行う部品であり、上下動機構により上下動する。また、ユニット11Fは、レボルバ15の支持ベース部であり、レボルバ15の一部である。
双眼鏡筒113は、鏡筒ベースユニット112に対して着脱自在となるように構成されている。すなわち、双眼鏡筒113は、鏡筒ベースユニット112に取り付けたり、鏡筒ベースユニット112から取り外したりすることが可能である。ユーザは、双眼鏡筒113に設けられている接眼レンズ131を介して、ステージ114上に設置された標本を観察することができる。
ステージ114は、ユニット111Dの上面の前端、および、鏡筒ベースユニット112の最上面により、顕微鏡101の底面に対してほぼ平行になるように支持されている。また、ステージ114は、図示せぬ駆動機構により、前後、左右に移動させることができ、ステージ114上の標本の位置を調整することが可能である。
レボルバ115は、ユニット111Fの上面の前端に回動自在に支持されている。ユーザは、レボルバ115を左または右方向に回転させることにより、レボルバ115に取り付けられている複数の対物レンズのうち、標本の観察に用いるものを選択することができる。なお、図4においては、図を分かりやすくするために、対物レンズ116を1つのみ図示している。
透過照明支柱117の角部(柱117Aの上面および柱117Bの後面)には、透過照明用ランプ118が設けられており、透過照明支柱117の柱117Bの下面の先端部、かつ、ステージ114の上方には、コンデンサレンズ119が設けられている。
透過照明用ランプ118から発せられた照明光(以下、透過照明光とも称する)は、コンデンサレンズ119を介して、上方からステージ114上に設置された標本に照射される。そして、標本を透過した透過照明光による像が、カメラ121により撮像されたり、接眼レンズ131を介して、ユーザにより観察される。
なお、図4において、コンデンサレンズ119は、かなり簡略化した記載となっている。実際には、例えば、コンデンサレンズ119は、図示せぬ支持部材により光軸方向(図4の上下方向)に移動自在に支持され、コンデンサレンズ119の光軸方向の位置を調整することが可能である。また、例えば、図示せぬターレットなどを用いて、使用するリング絞りなどの光学素子を切替えることができるように構成されている。
フィルタブロックターレット120は、例えば、ダイクロイックミラー、蛍光フィルタ、フィルタターレットなどにより構成され、全反射照明光、落射照明光、または、透過照明光の進行方向を変更したり、所定の波長成分だけを抽出したりする機能などを提供する。
全反射照明装置122は、ステージ114上に設置された標本に対して、全反射照明および落射照明を行うための照明装置である。全反射照明装置122には、光ファイバ123が接続されている。光ファイバ123の全反射照明装置122に接続されている一端とは異なる他端には、図示せぬレーザ光源が接続されており、レーザ光源から射出されたレーザ光である全反射照明光は、光ファイバ123を介して全反射照明装置122に入射される。全反射照明装置122に入射した全反射照明光は、図示せぬダイクロイックミラーなどによりその進行方向が変えられ、最終的に対物レンズ116を介して、下方からステージ114上に設置された標本に照射される。そして、全反射照明光を照射することにより標本により発せられたり、反射された光の像が、カメラ121により撮像されたり、接眼レンズ131を介して、ユーザにより観察される。
また、全反射照明装置122には、落射照明用光源124から発せられた照明光である落射照明光が入射される。全反射照明装置122に入射した落射照明光は、図示せぬダイクロイックミラーなどによりその進行方向が変えられ、最終的に対物レンズ116を介して、下方からステージ114の上面に設置された標本に照射される。そして、落射照明光を照射することにより標本により発せられたり、反射された光の像が、カメラ121により撮像されたり、接眼レンズ131を介して、ユーザにより観察される。
図5は、コンデンサレンズ用カバー11および遮蔽カバー41の使用方法の例を示す図である。
コンデンサレンズ用カバー11は、円筒部21を上にして、円筒部21の孔21Aにコンデンサレンズ119をはめ込むことにより、コンデンサレンズ119に装着される。また、コンデンサレンズ用カバー11は、ビス孔21Bを介して、ビスによりコンデンサレンズ119に固定される。コンデンサレンズ用カバー11の円筒部21の孔21A(図1)の直径とコンデンサレンズ119の直径とはほぼ一致するので、コンデンサレンズ用カバー11をコンデンサレンズ119に装着することにより、孔21Aはコンデンサレンズ119により塞がれる。
また、遮蔽カバー41は、ベース枠51に遮光蓋52が装着された状態で、顕微鏡101のステージ114上の所定の位置に、図示せぬ標本が設置されている標本ホルダ151を覆うように設置される。
コンデンサレンズ用カバー11がコンデンサレンズ119に装着され、かつ、遮蔽カバー41がステージ114上の所定の位置に設置された状態において、コンデンサレンズ用カバー11の下端と、遮蔽カバー41の遮光蓋52の表面とは、近接または接触した状態となる。
従って、対物レンズ116を介して照射される全反射照明光は、その照射角に関わらず、コンデンサレンズ用カバー11または遮蔽カバー41により遮断され、外部に漏れることが防止される。すなわち、対物レンズ116から射出される全反射照明光の対物レンズ116の光軸に対する角度が所定の角度より大きい場合、遮蔽カバー41により全反射照明光が外部に漏れることが防止される。また、対物レンズ116から射出される全反射照明光の対物レンズ116の光軸に対する角度が所定の角度より小さく、遮光蓋52の開口部52Cから全反射照明光が漏れる場合、開口部52Cから漏れた全反射照明光は、コンデンサレンズ用カバー11の孔23Aに入射し、コンデンサレンズ用カバー11の内面により遮断され、外部に漏れることが防止される。
また、図5では、コンデンサレンズ用カバー11をコンデンサレンズ119に装着した状態において、コンデンサレンズ119の下端が遮光蓋52より低く(標本ホルダ151に近接する状態と)なる例が示されている。従って、透過照明光は、コンデンサレンズ119の内部において、コンデンサレンズ用カバー11の第2の開口部である孔23Aおよび遮光蓋52の第1の開口部である開口部52Cを通過した後、コンデンサレンズ119から射出され、標本ホルダ151内に設置された図示せぬ標本に確実に照射される。
なお、コンデンサレンズ用カバー11をコンデンサレンズ119に装着した状態において、コンデンサレンズ119の下端がコンデンサレンズ用カバー11の孔23Aの下端より高い場合でも、透過照明光は、コンデンサレンズ119から射出された後、コンデンサレンズ用カバー11の孔23Aおよび遮光蓋52の開口部52Cを通過して、標本ホルダ151内に設置された図示せぬ標本に照射される。
ここで、コンデンサレンズ用カバー11の円筒部23の孔23Aの開口面(底面)の大きさは、コンデンサレンズ用カバー11がコンデンサレンズ119に装着され、かつ、遮光カバー41をステージ114の所定の位置に設置した状態において、ステージ114のXY方向の移動に伴い遮光蓋52の開口部52Cが移動する範囲よりも大きくなるように設定されている。従って、例えば、図6に示されるように、ステージ114が左方向(X方向)に移動するのに伴い、ステージ114上の遮蔽カバー41および標本ホルダ151が左方向に移動しても、遮光蓋52の開口部52Cは、コンデンサレンズ用カバー11の孔23Aの開口面の範囲内に収まる。そのため、開口部52Cから漏れた全反射照明光は、コンデンサレンズ用カバー11の孔23Aに確実に入射し、外部に漏れることが防止される。これは、ステージ114を右(X方向)または前後方向(Y方向)に移動させた場合も同様である。
また、遮光蓋52の開口部52Cの大きさを、ステージ114上に標本が設置される範囲より大きくすることにより、ステージ114を前後左右に移動させても、確実に透過照明光が標本に照射されるようにすることが可能となる。
さらに、遮蔽カバー41のベース枠51の信号線72は、光ファイバ123に接続されている図示せぬレーザ光源に接続される。レーザ光源のシャッタは、信号線72から出力される信号がオン信号である場合、開放することが可能となり、信号線72から出力される信号がオフ信号である場合、開放することができなくなる。これにより、遮蔽カバー41のベース枠51に遮光蓋52が装着されていないときに、レーザ光源から全反射照明光が射出され、全反射照明光が外部に漏れることが防止される。
以上のようにして、全反射照明光が外部に漏れるのを確実に防ぐとともに、上方から標本に透過照明光を照射することが可能となる。従って、コンデンサレンズ用カバー11および遮蔽カバー41を装着したまま、透過照明光による明視野観察と全反射照明光による全反射照明観察を両方とも実施することが可能となる。これにより、例えば、明視野観察と全反射照明観察とを組み合わせた無人のタイムラプス撮影を、コンデンサレンズ用カバー11および遮蔽カバー41を装着したまま行うことが可能となる。
図7は、本発明を適用したコンデンサレンズ用カバーの他の実施の形態を示す図である。図7の上側の図は、コンデンサレンズ用カバー171の上面図であり、下側の図は、コンデンサレンズ用カバー171を側面から見たときの断面図である。
コンデンサレンズ用カバー171は、円筒と円錐台をつなぎ合わせた形状を有する。すなわち、コンデンサレンズ用カバー171は、円筒部181の底面と円錐台部182の上面とをつなぎ合わせた形状を有し、内側が中空になっている。また、円筒部181の孔181Aの中心と、円錐台部182の孔182Aの中心はほぼ一致する。
円筒部181は、コンデンサレンズ用カバー11の円筒部21とほぼ同じ形状を有する。すなわち、円筒部181の孔181Aの直径は、コンデンサレンズ用カバー171が取り付けられるコンデンサレンズ119の直径とほぼ一致する。また、円筒部181の側面には、ビスを用いてコンデンサレンズ用カバー11をコンデンサレンズ119に取り付けるためのビス孔181Bが設けられている。また、円錐台部182の孔182Aの開口面(底面)の大きさは、コンデンサレンズ用カバー11の孔23Aの開口面とほぼ同じ大きさに設定される。
従って、コンデンサレンズ用カバー11の代わりにコンデンサレンズ用カバー171を用いても、全反射照明光が外部に漏れるのを確実に防ぐとともに、上方から標本に透過照明光を照射することが可能となる。
なお、以上に示したコンデンサレンズ用カバーの形状は、その一例であり、例えば、遮蔽カバーの開口部52Cが移動する範囲より大きく、開口部52Cから漏れた全反射照明光が入射する開口部と、入射した全反射照明光を遮断し、外部に漏れることを防ぐ壁部とを有し、コンデンサレンズ119から射出される透過照明光をそのまま開口部52Cに入射させる光路が確保された形状であればよい。
図8は、本発明を適用した遮蔽カバーの他の実施の形態を示す図である。図8の上側の図は、遮蔽カバー201の上面図であり、下側の図は、遮蔽カバー201を側面から見たときの断面図である。
遮蔽カバー201は、長方形の筒型の枠であるベース枠211、長方形の薄い板状の遮光蓋212、および、可動蓋213により構成される。
ベース枠211は、上述した遮蔽カバー41のベース枠51と同様のものである。従って、ベース枠211は、図3のマイクロスイッチ71A、71B、および、信号線72と同様の図示せぬマイクロスイッチおよび信号線を備えている。
遮光蓋212は、上述した遮蔽カバー41の遮光蓋52とほぼ同様のものである。遮光蓋212は、遮光蓋52と同様に、ベース枠211の図示せぬマイクロスイッチに対応する位置に図示せぬ突起部が設けられており、ベース枠211に遮光蓋212を装着すると、突起部によりマイクロスイッチが押下され、ベース枠211に遮光蓋212が装着されていることを示すオン信号が、図示せぬ信号線を介して出力される。また、遮光蓋212のほぼ中央には、遮光蓋52の開口部52Cより大きな開口部212Aが設けられている。開口部212Aの大きさは、例えば、コンデンサレンズ用カバー11の孔23Aの開口面とほぼ同じ大きさに設定される。
なお、以下、ベース枠211および遮光蓋212の組み合わせを遮蔽カバー41の本体部とする。
可動蓋213は、筒状の円筒部221の外面にドーナツ状のフランジ222および223が設けられた形状を有する。円筒部221の孔221Aの直径は、遮光蓋212の開口部212Aの直径より小さい。フランジ222は、円筒部221の外面の高さ方向のほぼ中央に設けられ、フランジ223は、円筒部221の外面の下端に設けられている。
可動蓋213は、フランジ222およびフランジ223により遮光蓋212を挟み、円筒部221が遮光蓋212に当接する位置まで滑動自在となるように遮光蓋212に支持されている。すなわち、可動蓋213は、孔221Aが遮光蓋212の開口部212Aの範囲内において移動自在となるように、遮光蓋212(遮蔽カバー201の本体部の上面)に滑動自在に設けられている。また、フランジ222およびフランジ223は、円筒部221が遮光蓋212のどの位置に当接された状態においても、開口部212Aの円筒部221より外側の部分を全て塞ぐことが可能な大きさおよび形状に設定されている。
図9は、遮蔽カバー201の使用方法の例を示す図である。
遮蔽カバー201は、ベース枠211に遮光蓋212が装着された状態で、顕微鏡101のステージ114上の所定の位置に、図示せぬ標本が設置されている標本ホルダ151を覆うように設置される。遮蔽カバー201の可動蓋213の孔221Aには、コンデンサレンズ119が挿入される。このとき、コンデンサレンズ119の直径と可動蓋213の孔221Aの直径とはほぼ一致するため、コンデンサレンズ119により孔221Aが塞がれる。
従って、対物レンズ116を介して照射される全反射照明光は、その照射角に関わらず、遮蔽カバー201により遮断され、外部に漏れることが防止される。
また、コンデンサレンズ119を介して上方から照射される透過照明光は、可動蓋213の孔221Aおよび遮光蓋212の開口部212Aを通過して、標本ホルダ151内に設置された標本に照射される。
さらに、例えば、図10に示されるように、ステージ114が左方向(X方向)に動かされた場合、可動蓋213の位置は固定されたまま、ベース枠211および遮光蓋212のみが移動する。このとき、遮光蓋212の開口部212Aが、コンデンサレンズ119および可動蓋213により塞がれた状態が保たれるため、対物レンズ116を介して照射される全反射照明光が外部に漏れることが防止される。また、コンデンサレンズ119を介して上方から透過照明光も、標本ホルダ151内に設置された図示せぬ標本に確実に照射される。これは、ステージ114を右(X方向)または前後方向(Y方向)に移動させた場合も同様である。
さらに、遮蔽カバー41と同様に、図示せぬ信号線から出力される信号を用いて、レーザ光源のシャッタの動作を制御することにより、遮蔽カバー201のベース枠211に遮光蓋212を装着しない状態で、レーザ光源から全反射照明光が射出されることが防止される。
以上のようにして、全反射照明光が外部に漏れるのを確実に防ぐとともに、上方から標本に透過照明光を照射することが可能となる。従って、遮蔽カバー201を装着したまま、透過照明光による明視野観察と全反射照明光による全反射照明観察を両方とも実施することが可能となる。これにより、例えば、明視野観察と全反射照明観察とを組み合わせた無人のタイムラプス撮影を、遮蔽カバー201を装着したまま行うことが可能となる。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
本発明を適用したコンデンサレンズ用カバーの一実施の形態を示す上面図および断面図である。 本発明を適用した遮蔽カバーの一実施の形態を示す斜視図である。 本発明を適用した遮蔽カバーのベース枠の平面図および左側面図である。 コンデンサレンズ用カバーおよび遮蔽カバーを使用する顕微鏡の構成の例を示す側面図である。 コンデンサレンズ用カバーおよび遮蔽カバーの使用方法を説明するための図である。 コンデンサレンズ用カバーおよび遮蔽カバーの使用方法を説明するための図である。 本発明を適用したコンデンサレンズ用カバーの第2の実施の形態を示す上面図および断面図である。 本発明を適用した遮蔽カバーの第2の実施の形態を示す上面図および断面図である。 図8の遮蔽カバーの使用方法を説明するための図である。 図8の遮蔽カバーの使用方法を説明するための図である。
符号の説明
11 コンデンサレンズ用カバー, 21 円筒部, 21A 孔, 22 面, 23 円筒部, 23A 孔, 41 遮蔽カバー, 51 ベース枠, 52 遮光蓋, 52A,52B 突起部, 52C 開口部, 71A,71B マイクロスイッチ, 72 信号線, 101 顕微鏡, 114 ステージ, 116 対物レンズ, 119 コンデンサレンズ, 171 コンデンサレンズ用カバー, 181 円筒部, 181A 孔, 182 円錐台部, 182A 孔, 201 遮蔽カバー, 211 ベース枠, 212 遮光蓋, 212A 開口部, 213 可動蓋, 221 円筒部, 221A 孔, 222,223 フランジ

Claims (2)

  1. 顕微鏡のコンデンサレンズを介して上方から標本に照射される透過光を通すための開口部である第1の開口部を有し、前記顕微鏡のステージ上の標本を覆うように前記ステージ上の所定の位置に設置され、前記顕微鏡の対物レンズを介して下方から前記標本に照射される照明光が外部に漏れるのを防ぐ顕微鏡照明光用遮蔽カバーの前記第1の開口部の近傍に設置されるコンデンサレンズ用カバーにおいて、
    前記コンデンサレンズに装着され、かつ、前記顕微鏡照明光用遮蔽カバーが前記所定の位置に設置された状態において、前記第1の開口部から漏れる前記照明光が入射するとともに、前記第1の開口部に入射される前記透過光が通過する開口部であって、前記ステージの移動に伴い前記第1の開口部が移動する範囲より大きい開口部である第2の開口部を有する
    ことを特徴とするコンデンサレンズ用カバー。
  2. 顕微鏡のステージ上の標本を覆うように設置され、前記顕微鏡の対物レンズを介して下方から前記標本に照射される照明光が外部に漏れるのを防ぐ顕微鏡照明光用遮蔽カバーにおいて、
    前記顕微鏡のコンデンサレンズを介して上方から前記標本に照射される透過光を通す開口部を上面に有する本体部と、
    前記開口部を塞ぐとともに、前記コンデンサレンズが挿入され、前記透過光が通過する孔を有し、前記孔が前記開口部の範囲内において移動自在となるように、前記本体部の上面に滑動自在に設けられている蓋部と
    を備えることを特徴とする顕微鏡照明光用遮蔽カバー。
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