JP6663772B2 - レーザ走査型顕微鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザ走査型顕微鏡に関するものである。
従来、透過観察や落射観察を行うレーザ走査型顕微鏡が知られている(例えば、特許文献1参照。)。透過観察や落射観察を行うレーザ走査型顕微鏡は、標本からの蛍光以外の光、例えば蛍光灯からの光などが標本の上方から光検出器に入射するのを防止するため、レーザ走査型顕微鏡を暗室内に設置したりレーザ走査型顕微鏡全体を暗箱で覆ったりして、暗い観察環境下で使用される。
特開平6−167654号公報
しかしながら、従来のレーザ走査型顕微鏡のように、暗室や暗箱などの暗い観察環境下で使用するのでは、レーザ走査型顕微鏡の操作部や標本をユーザが視認し難く、観察のための操作や標本の交換などが困難という問題がある。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、観察時の操作性を向上して、標本の上方から外部の光が入射するのを防ぐことができるレーザ走査型顕微鏡を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、標本を載置するステージと、該ステージの下方に配置され、光源からのレーザ光を前記標本上に集光する対物レンズと、該対物レンズにより集光されるレーザ光を前記標本上で走査させるスキャナと、前記対物レンズとは前記ステージを挟んで反対側に配置され、前記対物レンズによってレーザ光が照射されることにより前記標本において透過側に発生する観察光を集光するコンデンサレンズと、該コンデンサレンズによって集光された前記観察光を検出する透過検出器と、前記コンデンサレンズと前記ステージとの間の光路上に配され、前記標本の上方から前記ステージを介して前記コンデンサレンズに入射する外部の光を遮断する遮光カバーとを備え、該遮光カバーが前記コンデンサレンズに固定され、かつ、前記遮光カバーに前記観察光を通過させる開口が設けられているレーザ走査型顕微鏡を提供する。
本発明によれば、例えば蛍光灯の光など、標本の上方からステージを通過して対物レンズに入射したりステージで反射されてコンデンサレンズに入射したりする外部の光が遮光カバーにより遮断される。したがって、レーザ走査型顕微鏡を暗室内で使用したり暗箱で覆って使用したりする必要がなく、観察時の操作性を向上して、標本の上方からの外部の光の入射を防ぐことができる。
上記発明においては、前記遮光カバーが前記コンデンサレンズに着脱可能に取り付けられ、該コンデンサレンズにおける前記遮光カバーの取付位置が前記コンデンサレンズの光軸方向に変更可能であってもよい。
このように構成することで、遮光カバーをステージにて支持する必要がなく、操作性を向上することができる。また、コンデンサレンズを移動させる際に遮光カバーも一緒に移動するので、標本の交換を容易にすることができる。この場合において、光軸方向のコンデンサレンズの位置に合わせて、コンデンサレンズの光軸方向における遮光カバーの取付位置を調節することにより、ステージから遮光カバーまでの光軸方向の距離を適切に保ち、遮光カバーによる標本の上方からの外部の光の遮断効率を維持することができる。
上記発明においては、前記遮光カバーが、前記ステージに載置された前記標本の上方で位置決めされる非可動部と、該非可動部に対して移動して前記標本の上方に開放された空間を形成可能な可動部とを備えることとしてもよい。
このように構成することで、標本を交換する際には、遮光カバーの可動部により標本の上方に開放された空間を形成して、標本の交換作業を容易にすることができる。
上記発明においては、前記遮光カバーが、前記コンデンサレンズの光軸に交差する方向に延びる鍔部を有し、該鍔部の幅寸法が、以下の条件式を満たすこととしてもよい。
R≧r+LtanΘ
ここで、Rは遮光カバーの鍔部の幅寸法、rは対物レンズの口径半径、Lは対物レンズと遮光カバーとの間の光軸方向の距離、Θは対物レンズの開口角である。
落射観察において、標本の上方からステージを通過した外部の光が対物レンズに入射すると、その光が光検出器により検出されてしまう。遮光カバーの鍔部の幅寸法が上記条件式を満たすことで、落射観察時に、外部の光が標本の上方からステージを通過して対物レンズに入射するのを遮光カバーにより確実に防ぐことができる。
上記発明においては、前記遮光カバーが、前記コンデンサレンズの光軸に交差する方向に延びる鍔部を有し、該鍔部の幅寸法が、以下の条件式を満たすこととしてもよい。
R≧r+2LtanΘ
ここで、Rは遮光カバーの鍔部の幅寸法、rはコンデンサレンズの口径半径、Lはステージと遮光カバーとの間の光軸方向の距離、Θはコンデンサレンズの開口角である。
透過観察において、標本の上方からステージにおいて反射された外部の光がコンデンサレンズに入射すると、その光が光検出器により検出されてしまう。遮光カバーの鍔部の幅寸法が上記条件式を満たすことで、透過観察時に、外部の光が標本の上方からステージにより反射されてコンデンサレンズに入射するのを遮光カバーにより確実に防ぐことができる。
上記発明においては、前記コンデンサレンズを挟んで前記ステージとは反対側に配され、前記コンデンサレンズの光軸の周囲を覆う遮光性を有する筒形状の遮光筒部材を備えることとしてもよい。
このように構成することで、透過観察において、標本の上方からコンデンサレンズにより反射されて検出されてしまう外部の光を遮光筒部材により遮断することができる。したがって、透過観察時における標本の上方からの外部の光の入射をより確実に防ぐことができる。
上記発明においては、前記遮光筒部材が光軸方向に伸縮可能であってもよい。
このように構成することで、光軸方向のコンデンサレンズの位置に合わせて遮光筒部材の光軸方向の長さを調節することにより、遮光筒部材による標本の上方からの外部の光の遮断効率を維持することができる。
本発明によれば、観察時の操作性を向上して、標本の上方から外部の光が入射するのを防ぐことができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡を示す概略構成図である。 図1のレーザ走査型顕微鏡における顕微鏡本体の拡大図である。 図2の遮光カバーおよび遮光筒部材を示す斜視図である。 (a)はコンデンサレンズに近接した位置に遮光カバーを固定した状態を示す側面図であり、(b)は(a)よりもコンデンサレンズから離した位置に遮光カバーを固定した状態を示す側面図である。 落射観察を行う場合は、遮光カバーの鍔部の幅寸法の条件式を説明する側面図である。 透過観察を行う場合は、遮光カバーの鍔部の幅寸法の条件式を説明する側面図である。 図3の遮光筒部材の縦断面図である。 図2のレーザ走査型顕微鏡から遮光カバーと遮光筒部材を外した顕微鏡本体の拡大図である。 遮光カバーの他の一例を示す斜視図である。 (a)は本発明の一実施形態の変形例に係る遮光カバーの非可動部と可動部とを周方向全体に配置した状態を示す斜視図であり、(b)は非可動部と可動部を軸方向に重ね合わせた状態を示す斜視図である。 図10(a)の遮光カバーの縦断面図である。 (a)は顕微鏡本体に装着した遮光カバーの非可動部と可動部とを周方向全体に配置した状態を示す斜視図であり、(b)は顕微鏡本体に装着した遮光カバーの非可動部と可動部を軸方向に重ね合わせた状態を示す斜視図である。
本発明の一実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡について図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡1は、図1に示されるように、倒立型の顕微鏡であり、顕微鏡本体3と、顕微鏡本体3に接続された落射観察用の光電子増倍管のような外部落射検出器5と、顕微鏡本体3に接続された透過観察用の光電子増倍管のような透過検出器7とを備えている。
顕微鏡本体3は、内部検出器等(いずれも図示略)を有する観察ユニット11と、標本Sを載置するステージ13と、ステージ13を挟んで互いに鉛直方向に対向配置させられる対物レンズ15およびコンデンサレンズ17と、図示しないレーザ光源から発せられたレーザ光を対物レンズ15に向けて反射するダイクロイックミラー19と、レーザ光が照射されることによりステージ13上の標本Sにおいて対物レンズ15側に発生する蛍光等の観察光を外部落射検出器5に向けて反射する反射ミラー21と、レーザ光が照射されることによりステージ13上の標本Sにおいてコンデンサレンズ17側に発生する蛍光や透過光(レーザ光)等の観察光を透過検出器7に向けて反射する反射ミラー23とを備えている。
透過検出器7、コンデンサレンズ17および反射ミラー23は、顕微鏡本体3の鉛直方向に延びる透過支柱25により支持され、それぞれステージ13よりも上方に配置されている。
観察ユニット11には、レーザ光源(図示略)から発せられたレーザ光を2次元的に走査させるガルバノミラーのようなスキャナと、レーザ光が照射された標本Sからスキャナを介してレーザ光の光路を戻る蛍光の通過を制限するピンホールと、ピンホールを通過した蛍光を検出する光電子増倍管のような内部検出器とが備えられている。
レーザ光源としては、例えば、半導体レーザのような1光子励起観察用の可視レーザ光を発生する連続レーザ光源と、2光子励起観察用のパルス状の近赤外レーザ光を射出するパルスレーザ光源とが用いられるようになっている。これら連続レーザ光源やパルスレーザ光源は、観察ユニット11に対して、例えば、レーザ光を直接導入するかまたはレーザ光をファイバにより導入させるようになっている。
ピンホールは、対物レンズ15の瞳位置と共役な位置に配置されており、標本Sにおける対物レンズ15の焦点位置において発生した蛍光のみを通過させることができるようになっている。
対物レンズ15は、ステージ13の下方に鉛直上方を向いて配置されている。この対物レンズ15は、レーザ光源から観察ユニット11のスキャナとダイクロイックミラー19等を介して入射されるレーザ光をステージ13上の標本Sに下方から照射する一方、標本Sにおいて発生してレーザ光の光路を戻る蛍光(観察光)を集光するようになっている。
コンデンサレンズ17は、ステージ13の上方に鉛直下方を向いて配置され、透過支柱25に設けられた上下移動機構27により透過支柱25に沿って移動可能に支持されている。このコンデンサレンズ17は、対物レンズ15によりステージ13上の標本Sに下方からレーザ光が照射されることにより標本Sを透過する側に発生する透過光や蛍光(いずれも観察光)を集光するようになっている。また、コンデンサレンズ17は、光軸に沿って鉛直下方に突出する筒形状の突部17aを有している。
ダイクロイックミラー19は、レーザ光源から発せられて観察ユニット11のスキャナにより走査されたレーザ光を対物レンズ15に向けて反射する一方、対物レンズ15により集光されてレーザ光の光路を戻る標本Sからの蛍光を観察ユニット11のスキャナを介して内部検出器に入射する光路と、反射ミラー21を介して外部落射検出器5に入射する光路とに分岐するようになっている。また、ダイクロイックミラー19は、全反射ミラー(図示略)と共にターレット(図示略)により支持されている。
ターレットは、レーザ光の光路上にダイクロイックミラー19と全反射ミラーとを択一的に配置することができるようになっている。
全反射ミラーは、ターレットによってレーザ光の光路上にダイクロイックミラー19に代えて配置されることにより、レーザ光源から発せられて観察ユニット11のスキャナにより走査されたレーザ光を対物レンズ15に向けて反射する一方、対物レンズ15により集光されてレーザ光の光路を戻る標本Sからの蛍光を観察ユニット11に向けて反射するようになっている。
また、このレーザ走査型顕微鏡1には、図2に示すように、標本Sの上方からステージ13を介して対物レンズ15またはコンデンサレンズ17に入射する外部の光を遮断可能な遮光性を有する遮光カバー31と、標本Sの上方からコンデンサレンズ17により反射されて透過検出器7に入射する外部の光を遮断可能な遮光性を有する遮光筒部材37とが備えられている。
遮光カバー31は、コンデンサレンズ17とステージ13との間の光路上に配置されている。この遮光カバー31は、図3に示すように、コンデンサレンズ17に着脱可能な筒形状の取付部33と、取付部33から径方向に延びる鍔部35とを有している。
取付部33は、図4(a),(b)に示すように、コンデンサレンズ17の突部17aを嵌合した状態で、固定ネジ34により突部17aに固定されるようになっている。これにより、遮光カバー31をステージ13に固定する必要がないので、標本Sの交換などの操作性を向上することができる。また、上下移動機構27によりコンデンサレンズ17をステージ13から透過支柱25に沿って離間させた場合に、コンデンサレンズ17と共に遮光カバー31も移動するので、ステージ13の上方に空間を確保して標本Sの交換を容易にすることができる。
また、取付部33は、固定ネジ34による固定位置を突部17aの長手方向にずらすことができるようになっている。これにより、図4(a),(b)に示すように、コンデンサレンズ17における遮光カバー31の取付位置をコンデンサレンズ17の光軸方向に変更することができるようになっている。これにより、標本Sの高さに対応することができる。図4(a)は遮光カバー31をコンデンサレンズ17に近接させた位置で固定した状態、すなわち遮光カバー31をステージ13から離間させた位置で固定した状態を示し、図4(b)は遮光カバー31をコンデンサレンズ17から離間させた位置で固定した状態、すなわち遮光カバー31をステージ13に近接させた位置で固定した状態を示している。
鍔部35は、例えば、図3に示すように、取付部33の周囲に略矩状に広がる形状を有している。
落射観察を行う場合は、図5に示すように、鍔部35の幅寸法が下記の条件式(1)を満たすことが好ましい。
R≧r+LtanΘ・・・(1)
ここで、Rは遮光カバー31の鍔部35の幅寸法、rは対物レンズ15の口径半径、Lは対物レンズ15と遮光カバー31との間の光軸方向の距離、Θは対物レンズ15の開口角である。
遮光カバー31の鍔部35の幅寸法が条件式(1)を満たすことで、落射観察時に、外部の光が標本Sの上方からステージ13を通過して対物レンズ15に入射するのを遮光カバー31により確実に防ぐことができる。
一方、透過観察を行う場合は、図6に示すように、鍔部35の幅寸法が下記の条件式(2)を満たすことが好ましい。
R≧r+2LtanΘ・・・(2)
ここで、rはコンデンサレンズ17の口径半径、Lはステージ13と遮光カバー31との間の光軸方向の距離、Θはコンデンサレンズ17の開口角である。
遮光カバー31の鍔部35の幅寸法が条件式(2)を満たすことで、透過観察時に、外部の光が標本Sの上方からステージ13により反射されてコンデンサレンズ17に入射するのを遮光カバー31により確実に防ぐことができる。
落射観察と透過観察の両方に遮光カバー31を適用させる場合は、条件式(1),(2)のうち、鍔部35の幅寸法Rが大きい方を満たすことが好ましい。
遮光筒部材37は、図2に示すように、コンデンサレンズ17を挟んでステージ13とは反対側に配置されている。具体的には、遮光筒部材37は、透過支柱25に取り付けられて、コンデンサレンズ17と反射ミラー23との間に配置されている。この遮光筒部材37は、図7に示すように、入れ子構造の小径の筒部材39Aと大径の筒部材39Bとにより構成されて、光軸方向(筒部材39Aおよび筒部材39Bの中心軸方向)に伸縮可能に形成されている。
このように構成されたレーザ走査型顕微鏡1の作用について説明する。
本実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡1により、ステージ13上の標本Sを連続レーザ光源および内部検出器を用いて落射観察する場合は、ターレットによりレーザ光の光路上にダイクロイックミラー19に代えて全反射ミラーを配置し、連続レーザ光源から可視レーザ光を発生させる。
連続レーザ光源から発せられた可視レーザ光は、観察ユニット11のスキャナにより走査された後、全反射ミラーにより反射されて対物レンズ15により標本Sに照射される。可視レーザ光が照射されることにより標本Sにおいて発生した蛍光の内、対物レンズ15により集光された蛍光(観察光)は、全反射ミラーにより反射されて可視レーザ光の光路を戻り、スキャナを介してピンホールを通過して内部検出器により検出される。
次に、ステージ13上の標本Sをパルスレーザ光源および外部落射検出器5を用いて落射観察する場合は、ターレットによりレーザ光の光路上に全反射ミラーに代えてダイクロイックミラー19を配置し、パルスレーザ光源からパルス状の近赤外レーザ光を発生させる。
パルスレーザ光源から発せられた近赤外レーザ光は、観察ユニット11のスキャナにより走査された後、ダイクロイックミラー19により反射されて対物レンズ15により標本Sに照射される。近赤外レーザ光が照射されることにより標本Sにおいて発生した蛍光の内、対物レンズ15により集光された蛍光(観察光)は、ダイクロイックミラー19を透過して反射ミラー21により反射された後、外部落射検出器5により検出される。
これら落射観察の場合において、例えば、図8に示すように、顕微鏡本体3から遮光カバー31を外すと、蛍光灯の光など、標本Sの上方からの外部の光がステージ13を通過して対物レンズ15に入射してしまう。
これに対し、図2に示すように、顕微鏡本体3に遮光カバー31を装着することで、標本Sの上方からステージ13を通過して対物レンズ15に入射する外部の光が遮光カバー31により遮断される。したがって、落射観察時に、外部からの光が観察光の光路に入射して内部検出器や外部落射検出器5により検出されてしまうことを防ぐことができる。
次に、ステージ13上の標本Sを連続レーザ光源やパルスレーザ光源と透過検出器7により透過観察する場合は、ターレットによりレーザ光の光路上に全反射ミラーまたはダイクロイックミラー19を配置し、連続レーザ光源から可視レーザ光を発生させるか、あるいは、パルスレーザ光源からパルス状の近赤外レーザ光を発生させる。
連続レーザ光源から発せられた可視レーザ光やパルスレーザ光源から発せられた近赤外レーザ光は、観察ユニット11のスキャナにより走査された後、全反射ミラーまたはダイクロイックミラー19により反射されて対物レンズ15により標本Sに照射される。可視レーザ光が照射されることにより標本Sを透過した透過光(観察光)や、近赤外レーザ光が照射されることにより標本Sにおいて透過側に発生した蛍光(観察光)は、コンデンサレンズ17により集光されて反射ミラー23により反射された後、透過検出器7により検出される。
このような透過観察の場合において、図8に示すように、顕微鏡本体3から遮光カバー31および遮光筒部材37を外すと、蛍光灯の光など、標本Sの上方からの外部の光がステージ13やコンデンサレンズ17により反射されて、透過光や蛍光などの観察光の光路に入射してしまう。
これに対し、図2に示すように、顕微鏡本体3に遮光カバー31を装着することで、標本Sの上方からステージ13により反射されてコンデンサレンズ17を介して観察光の光路に入射する外部の光が遮光カバー31により遮断される。また、遮光筒部材37を備えることで、標本Sの上方からコンデンサレンズ17により反射されて観察光の光路に入射する外部の光が遮光筒部材37により遮断される。したがって、透過観察時に、外部からの光が観察光の光路に入射して透過検出器7により検出されてしまうことを防ぐことができる。
以上説明したように本実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡1によれば、遮光カバー31および遮光筒部材37により、標本Sの上方から顕微鏡本体3の観察光の光路に入射しようとする外部の光を遮断することができる。したがって、レーザ走査型顕微鏡1を暗室内で使用したり暗箱で覆って使用したりする必要がなく、観察時の操作性を向上して、標本Sの上方からの外部の光の入射を防ぐことができる。
また、光軸方向のコンデンサレンズ17の位置に合わせて、図4(a),(b)に示すように、コンデンサレンズ17の光軸方向における遮光カバー31の取付位置を調節することにより、ステージ13から遮光カバー31までの光軸方向の距離を適切に保ち、遮光カバー31による標本Sの上方からの外部の光の遮断効率を維持することができる。
また、光軸方向のコンデンサレンズ17の位置に合わせて遮光筒部材37の光軸方向の長さを調節することにより、コンデンサレンズ17と透過支柱25との間の隙間を低減し、遮光筒部材37による標本Sの上方からの外部の光の遮断効率を維持することができる。本実施形態においては、遮光筒部材37を透過支柱25に取り付けることとしたが、これに代えて、遮光筒部材37をコンデンサレンズ17に取り付けることとしてもよい。
また、本実施形態においては、遮光カバー31が矩形状の鍔部35を有することとしたが、これに代えて、鍔部35の幅寸法が上記条件式(1),(2)を満たすものであればよく、例えば図9に示すように、遮光カバー31が円板状の鍔部35を有することとしてもよい。
また、本実施形態においては、遮光筒部材37が入れ子構造の筒部材39A,39Bにより構成されていることとしたが、遮光筒部材37が光軸方向に伸縮可能であればよく、例えば、遮光筒部材37が蛇腹構造を有することとしてもよい。
本実施形態は以下のように変形することができる。
例えば、遮光カバー31の鍔部35が、取付部33の周方向に複数体に分割され、その内の少なくとも1つが取付部33の周方向に移動可能であってもよい。例えば、図10(a),(b)および図11に示す例では、鍔部35が、取付部33に一体的に形成された略半円状の非可動部35Aと、取付部33に対して周方向に回転可能な略半円状の可動部35Bとに分割されている。
非可動部35Aは、ステージ13に載置された標本Sの上方で取付部33と共に位置決めされるようになっている。可動部35Bは、非可動部35Aに対して取付部33の周方向に移動させることができるようになっている。この可動部35Bは、例えば、図10(a)に示すように非可動部35Aに対して取付部33の周方向に位置をずらすことで、ステージ13に載置された標本Sの上方を可動部35Bおよび非可動部35Aにより覆ったり、図10(b)に示すように非可動部35Aに対して取付部33の中心軸方向に重ね合わせることで、ステージ13に載置された標本Sの上方に開放された空間を形成したりすることができるようになっている。
本変形例によれば、観察時には、図12(a)に示すように、可動部35Bにより標本Sの上方を非開放状態にして、可動部35Bおよび非可動部35Aにより標本Sの上方の周方向の全域を覆うことにより、標本Sの上方からステージ13を介して観察光の光路に入射しようとする光を遮断することができる。一方、標本Sの交換時には、図12(b)に示すように、可動部35Bを周方向に移動させて標本Sの上方に開放された空間を形成することにより、透過支柱25を傾けることができないレーザ走査型顕微鏡1においても、標本Sの交換作業を容易にすることができる。
本変形例においては、可動部35Bが取付部33の周方向に移動できることとしたが、非可動部35Aに対して可動部35Bが移動することにより、標本Sの上方に開放された空間を形成することができればよく、可動部35Bの移動方向は取付部33の周方向に限定されるものではない。
1 レーザ走査型顕微鏡
13 ステージ
15 対物レンズ
17 コンデンサレンズ
31 遮光カバー
35 鍔部
35A 非可動部
35B 可動部
37 遮光筒部材
S 標本

Claims (7)

  1. 標本を載置するステージと、
    該ステージの下方に配置され、光源からのレーザ光を前記標本上に集光する対物レンズと、
    該対物レンズにより集光されるレーザ光を前記標本上で走査させるスキャナと、
    前記対物レンズとは前記ステージを挟んで反対側に配置され、前記対物レンズによってレーザ光が照射されることにより前記標本において透過側に発生する観察光を集光するコンデンサレンズと、
    該コンデンサレンズによって集光された前記観察光を検出する透過検出器と、
    前記コンデンサレンズと前記ステージとの間の光路上に配され、前記標本の上方から前記ステージを介して前記コンデンサレンズに入射する外部の光を遮断する遮光カバーとを備え
    該遮光カバーが前記コンデンサレンズに固定され、かつ、前記遮光カバーに前記観察光を通過させる開口が設けられているレーザ走査型顕微鏡。
  2. 前記遮光カバーが前記コンデンサレンズに着脱可能に取り付けられ、該コンデンサレンズにおける前記遮光カバーの取付位置が前記コンデンサレンズの光軸方向に変更可能である請求項1に記載のレーザ走査型顕微鏡。
  3. 前記遮光カバーが、前記ステージに載置された前記標本の上方で位置決めされる非可動部と、該非可動部に対して移動して前記標本の上方に開放された空間を形成可能な可動部とを備える請求項1または請求項2に記載のレーザ走査型顕微鏡。
  4. 前記遮光カバーが、前記コンデンサレンズの光軸に交差する方向に延びる鍔部を有し、 該鍔部の幅寸法が、以下の条件式を満たす請求項1から請求項3のいずれかに記載のレーザ走査型顕微鏡。
    R≧r+LtanΘ
    ここで、Rは遮光カバーの鍔部の幅寸法、rは対物レンズの口径半径、Lは対物レンズと遮光カバーとの間の光軸方向の距離、Θは対物レンズの開口角である。
  5. 前記遮光カバーが、前記コンデンサレンズの光軸に交差する方向に延びる鍔部を有し、 該鍔部の幅寸法が、以下の条件式を満たす請求項1から請求項3のいずれかに記載のレーザ走査型顕微鏡。
    R≧r+2LtanΘ
    ここで、Rは遮光カバーの鍔部の幅寸法、rはコンデンサレンズの口径半径、Lはステージと遮光カバーとの間の光軸方向の距離、Θはコンデンサレンズの開口角である。
  6. 前記コンデンサレンズを挟んで前記ステージとは反対側に配され、前記コンデンサレンズの光軸の周囲を覆う遮光性を有する筒形状の遮光筒部材を備える請求項1から請求項5のいずれかに記載のレーザ走査型顕微鏡。
  7. 前記遮光筒部材が光軸方向に伸縮可能である請求項6に記載のレーザ走査型顕微鏡。
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