JP2005344734A - 油圧緩衝器 - Google Patents

油圧緩衝器 Download PDF

Info

Publication number
JP2005344734A
JP2005344734A JP2004161441A JP2004161441A JP2005344734A JP 2005344734 A JP2005344734 A JP 2005344734A JP 2004161441 A JP2004161441 A JP 2004161441A JP 2004161441 A JP2004161441 A JP 2004161441A JP 2005344734 A JP2005344734 A JP 2005344734A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
sub
damping force
main
piston
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004161441A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4453000B2 (ja
Inventor
Yoichi Mizutani
洋一 水谷
Chikaya Sekine
知賀也 関根
Takashi Nezu
隆 根津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2004161441A priority Critical patent/JP4453000B2/ja
Publication of JP2005344734A publication Critical patent/JP2005344734A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4453000B2 publication Critical patent/JP4453000B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Abstract

【課題】 油圧緩衝器において、減衰力特性の設定の自由度及び応答性を高める。
【解決手段】 シリンダ2内のピストン3の摺動によって伸び側及び縮み側油路6、7に生じる油液の流れをメインディスクバルブ14、29によって制御して減衰力を発生させ、背圧室16、31の内圧によってメインディスクバルブ14、26の開弁圧力を制御する。ピストン速度の低速域では、サブディスクバルブ18、33がパイロット通路17、32を閉じて、背圧室18、31の内圧が上昇しないので、減衰力が小さくなる。ピストン速度が上昇すると、サブディスクバルブ18、33が開弁して、背圧室16、31の内圧が上昇し、減衰力が大きくなる。メインディスクバルブ14、26に設けたパイロット通路17、32をサブディスクバルブ18、33で直接開閉することにより、パイロット通路17、32の通路長を短くして、背圧室16、31の昇圧の応答性を高めることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車等の車両の懸架装置等に装着される油圧緩衝器に関し、特に、減衰力特性の設定の自由度が高く、かつ、応答に性に優れた油圧緩衝器に関するものである。
一般的に、自動車等の車両の懸架装置に装着される筒型の油圧緩衝器は、油液が封入されたシリンダ内にピストンロッドが連結されたピストンを摺動可能に嵌装され、ピストン部に油液通路、オリフィス及びディスクバルブ等からなる減衰力発生機構が設けられた構造となっている。これにより、ピストンロッドのストロークに伴うシリンダ内のピストンの摺動によって油液通路に生じる油液の流れをオリフィス及びディスクバルブによって制御して減衰力を発生させる。そして、ピストン速度の低速域においては、オリフィスによって減衰力を発生させ、ピストン速度の高速域においては、ディスクバルブが撓んで開弁することにより、減衰力の過度の上昇を防止するようにしている。
ところが、上記従来の油圧緩衝器では、ピストン速度の低速域の減衰力は、オリフィスの流路面積に依存し、高速域の減衰力は、予め設定されたディスクバルブの開弁圧力に依存することになるため、減衰力特性の設定の自由度が低く、ピストン速度の低速域において小さい減衰力を得ようとすると、高速域の減衰力が不足し、高速域において、大きい減衰力を得ようとすると、低速域の減衰力が過大となってしまうという問題がある。
そこで、例えば特許文献1に示されるように、ディスクバルブの背面側に背圧室を設け、油液の一部をサブディスクバルブを介して背圧室に導入して、背圧室の内圧をディスクバルブに閉弁方向に作用させることにより、サブディスクバルブによって背圧室の内圧を調整して、ディスクバルブの開弁圧力を制御することにより、減衰力特性の設定の自由度を高めるようにした油圧緩衝器が提案されている。
特開平2−278026号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたものでは、次のような問題がある。背圧室に油液を導入する通路は、サブディスクバルブを配置するため、通路長が長くなっており、これにより、流通抵抗が増大して、その分、背圧室の内圧の上昇の応答性が低下することになり、迅速に適切な減衰力を得ることが困難となっている。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、減衰力特性の設定の自由度が高く、かつ、応答性に優れた油圧緩衝器を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に係るの発明は、油液が封入されたシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に嵌装されたピストンと、一端が前記ピストンに連結され他端が前記シリンダの外部へ延出されたピストンロッドと、前記ピストンの摺動によって生じる油液の流れを制御して減衰力を発生させるメインディスクバルブと、該メインディスクバルブの閉弁方向に内圧を作用させる背圧室とを備え、油液の一部を前記背圧室に導入して、前記メインディスクバルブの開弁を制御する油圧緩衝器において、
前記メインディスクバルブに、前記背圧室に油液を導入するパイロット通路を穿設し、前記メインバルブの背面側に前記パイロット通路を直接開閉するサブバルブを設けたことを特徴とする。
請求項2の発明に係る油圧緩衝器は、上記請求項1の構成において、前記メインディスクバルブ及びサブバルブは、弁体の撓みを生じることなく開閉するバルブであることを特徴とする。
請求項3の発明に係る油圧緩衝器は、上記請求項1又は2の構成において、前記メインディスクバルブとサブバルブとは、両者のいずれか一方に突出して設けられたシート部がいずれか他方に離着座することによって前記パイロット油路を開閉することを特徴とする。
請求項1の発明に係る油圧緩衝器によれば、サブバルブの閉弁時には、背圧室に油液が導入されず、背圧室の内圧が上昇しないので、メインディスクバルブの開弁圧力が低くなって小さな減衰力が発生し、サブバルブの開弁時には、パイロット通路を通して背圧室に油液が導入されて、背圧室の内圧が上昇し、メインディスクバルブの開弁圧力が上昇して減衰力が増大する。メインディスクバルブにパイロット通路を穿設し、メインバルブの背面側にパイロット通路を直接開閉するサブバルブを設けたことにより、背圧室に連通するパイロット通路の通路長を充分短くすることができ、背圧室の内圧上昇の応答性を高めることができる。
請求項2の発明に係る油圧緩衝器によれば、メインディスクバルブ及びサブバルブの弁体の撓みに依存することなく減衰力を発生させることができるので、弁体の撓みの増大によって、減衰力が過度に上昇するのを防止することができる。
請求項3の発明に係る油圧緩衝器によれば、突出されたシート部によってメインディスクバルブとサブバルブとのはり付きを防止することができ、サブバルブを円滑に開弁させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の第1実施形態について、図1及び図2を参照して説明する。図1及び図2に示すように、本実施形態に係る油圧緩衝器1は、自動車等の車両の懸架装置に装着される筒型油圧緩衝器であって、油液が封入されたシリンダ2(側壁の一部のみ図示する)内に、ピストン3が摺動可能に嵌装され、このピストン3によってシリンダ2内がシリンダ上室2Aとシリンダ下室2Bとの2室に画成されている。ピストン3には、ピストンロッド4の一端がナット5によって連結されており、ピストンロッド4の他端側は、シリンダ2および外筒3の上端部に装着されたロッドガイド(図示せず)およびオイルシール(図示せず)に挿通されて外部へ延出されている。シリンダ下室2Bは、適度な流通抵抗を有するベースバルブ(図示せず)を介して、リザーバ(図示せず)に接続されており、リザーバ内には、油液及びガスが封入されている。
ピストン3には、シリンダ上下室2A,2B間を連通させるための伸び側油路6及び縮み側油路7が設けられている。ピストン3のシリンダ下室2B側の端部には、伸び側油路6の油液の流動を制御して減衰力を発生させる伸び側減衰力発生機構8が設けられ、シリンダ上室2A側の端部には、縮み側油路7の油液流動を制御して減衰力を発生させる縮み側減衰力発生機構9が設けられている。
伸び側減衰力発生機構8について説明する。
ピストン3のシリンダ下室2B側の端部には、略有底円筒状のバルブ部材10が取付けられている。バルブ部材10は、その底部の内側に立設された円筒状の案内部11をピストン3に当接させ、この案内部11にピストンロッド4が挿通されて、ナット5によってピストン3に固定されている。ピストン3のシリンダ下室2B側の端面には、内周側及び外周側に、それぞれ環状のシート部12、13が突出されており、シート部12、13の間に伸び側油路6が開口されている。シート部12、13には、メインディスクバルブ14が着座されている。
メインディスクバルブ14は、内周部がバルブ部材10の案内部11によって軸方向に沿って移動可能に案内されて、撓みを生じることなく、シート部12、13に離着座することができる。また、メインディスクバルブ14の背面側外周部には、略円筒状のシール部材15が焼付けられており、このシール部材15がバルブ部材10の円筒部内周面に気密的に摺接して、バルブ部材10の内部に背圧室16が形成され、背圧室16の内圧がメインディスクバルブ14の閉弁方向に作用するようになっている。なお、シール部材15は、メインディスクバルブ14と一体の芯材(図示せず)を設けて必要な剛性を確保するとよい。そして、伸び側油路6の圧力を受けてメインディスクバルブ14がシート部12、13からリフトすると、伸び側油路6がシリンダ下室2Bに直接連通する。
メインディスクバルブ14には、伸び側油路6と背圧室16とを連通させるパイロット通路17が穿設されている。メインディスクバルブ14の背面側には、パイロット通路17を直接開閉するサブディスクバルブ18(サブバルブ)が重ねられている。サブディスクバルブ18は、内周部がバルブ部材10の案内部11によって軸方向に沿って移動可能に案内されて、撓みを生じることなく、メインディスクバルブ14の背面に離着座して、パイロット通路17を開閉する。サブディスクバルブ18の背面側内周部には、略円筒状のシール部材19が焼付けられており、このシール部材19が円筒部11に気密的に摺接して背圧室16をシールしている。なお、シール部材19は、サブディスクバルブ14と一体の芯材(図示せず)を設けて必要な剛性を確保するとよい。メインディスクバルブ14及びサブディスクバルブ18は、背圧室16内に設けられたコイルばね20、21によって、それぞれ閉弁位置へ付勢されており、サブディスクバルブ18の初期開弁圧力がメインディスクバルブ14の初期開弁圧力よりも高く設定されている。
バルブ部材10の底部には、背圧室18をシリンダ下室2Bに連通させる油路22が設けられ、油路22には、所定圧力に達した背圧室16内の油液をシリンダ下室2Bへリリーフする常閉のディスクバルブ23(リリーフバルブ)が設けられ、ディスクバブル23の外周部には、背圧室16をシリンダ下室2Bに常時連通させるオリフィス24(切欠)が設けられている。
次に、縮み側減衰力発生機構9について説明する。
上記伸び側減衰力発生機構8と同様、ピストン3のシリンダ上室2A側の端部にバルブ部材25が取付けられ、バルブ部材25の案内部26がピストン3に当接している。ピストン3のシリンダ上室2A側の端部に突出されたシート部27、28の間には、縮み側油路7が開口されている。シート部27、28には、案内部26によって案内されたメインディスクバルブ29が着座され、メインディスクバルブ29に焼付けられたシール部材30がバルブ部材25の円筒部の内周面に気密的に摺接して、バルブ部材25の内部のメインディスクバルブ29の背面側に背圧室31が形成されている。
メインディスクバルブ29には、縮み側油路7と背圧室31とを連通させるパイロット通路32が穿設され、メインディスクバルブ29の背面側に、パイロット通路32を直接開閉するサブディスクバルブ33(サブバルブ)が重ねられている。サブディスクバルブ33に焼付けられたシール部材34が案内部26に摺接して背圧室31をシールしている。背圧室31内に設けられたコイルばね35、36によって、メインディスクバルブ29及びサブディスクバルブ33が、それぞれ閉弁位置へ付勢されており、サブディスクバルブ33の初期開弁圧力がメインディスクバルブ29の初期開弁圧力よりも高く設定されている。
バルブ部材26の底部には、背圧室31をシリンダ上室2Aに連通させる油路37が設けられ、油路37には、所定圧力に達した背圧室31内の油液をシリンダ上室2Aへリリーフする常閉のディスクバルブ38(リリーフバルブ)が設けられ、ディスクバブル38の外周部には、背圧室31をシリンダ上室2Aに常時連通させるオリフィス39(切欠)が設けられている。
以上のように構成した本実施形態の作用について次に説明する。
ピストンロッド4の伸び行程時には、シリンダ2内のピストン3の摺動にともない、シリンダ上室2A側の油液がピストン3の伸び側油路6を通ってシリンダ下室2B側へ流れ、伸び側減衰力発生機構8によって減衰力が発生する。このとき、ピストンロッド4がシリンダ2から退出した分の油液がリザーバからベースバルブを介してシリンダ下室2Bへ流れ、リザーバ4内のガスが膨張することによって、シリンダ2内の容積変化を補償する。
伸び側減衰力発生機構8では、伸び側油路6の油液の圧力を受けてメインディスクバルブ14が開弁し、その開度に応じて減衰力を発生する。このとき、ピストン速度の低速域においては、サブディスクバルブ18によってパイロット通路17が閉じられているため、背圧室16の内圧は上昇しないので、メインディスクバルブ14の開弁圧力が低くなり、小さな減衰力が発生する。これにより、コイルばね20のばね力を充分小さく設定することにより、メインディスクバルブ14の初期開弁圧力を小さくすることができ、ピストン速度の極低速域(ピストンロッド4の初期ストローク域)において、充分小さな減衰力を発生させることができる。
ピストン速度が上昇して、伸び側油路6側の圧力が高まると、サブディスクバルブ18が開き、パイロット通路17を通して伸び側油路6側の圧力が背圧室16に導入されて、背圧室16の内圧が上昇する。これにより、ピストン速度の上昇にともなって、メインディスクバルブ14の開弁圧力が上昇して、減衰力が大きくなる。そして、背圧室16の圧力が所定圧力に達すると、ディスクバルブ23が開弁して背圧室16の圧力をシリンダ下室2B側へリリーフして、メインディスクバルブ14の開弁圧力、すなわち伸び側の減衰力の過度の上昇を防止する。
なお、後述するピストンロッド4の縮み行程時には、シリンダ下室2B側の圧力がオリフィス24を介して背圧室16に導入され、その圧力によってメインディスクバルブ14及びサブディスクバルブ18が閉弁状態で維持される。
ピストンロッド4の縮み行程時には、シリンダ2内のピストン3の摺動にともない、シリンダ下室2Bの油液がピストン3の縮み側油路7を通ってシリンダ上室2Aへ流れ、縮み側減衰力発生機構9によって減衰力が発生し、このとき、ピストンロッド4がシリンダ2内に侵入した分の油液がベースバルブを介してリザーバへ流れ、リザーバ内のガスを圧縮することによって、シリンダ2内の容積変化を補償する。
縮み側減衰力発生機構9では、上記伸び側減衰力発生機構8の場合と同様、メインディスクバルブ29が、縮み側油路7の油液の圧力を受けて開弁し、その開度に応じて減衰力を発生する。このとき、ピストン速度の低速域においては、サブディスクバルブ33によってパイロット通路32が閉じられているため、背圧室31の内圧は上昇しないので、メインディスクバルブ29の開弁圧力が低くなり、小さな減衰力が発生する。これにより、コイルばね35のばね力を充分小さく設定することにより、メインディスクバルブ29の初期開弁圧力を小さくすることができ、ピストン速度の極低速域(ピストンロッド4の初期ストローク域)において、充分小さな減衰力を発生させることができる。
ピストン速度が上昇して、縮み側油路7側の圧力が高まると、サブディスクバルブ33が開き、パイロット通路32を通して縮み側油路7側の圧力が背圧室31に導入されて、背圧室31の内圧が上昇する。これにより、ピストン速度の上昇にともなって、メインディスクバルブ29の開弁圧力が上昇して、減衰力が大きくなる。そして、背圧室31の圧力が所定圧力に達すると、ディスクバルブ38が開弁して背圧室31の圧力をシリンダ上室2A側へリリーフして、メインディスクバルブ29の開弁圧力、すなわち伸び側の減衰力の過度の上昇を防止する。
なお、前述のピストンロッド4の伸び行程時には、シリンダ上室2A側の圧力がオリフィス39を介して背圧室30に導入され、その圧力によってメインディスクバルブ29が閉弁状態で維持される。
これにより、メインディスクバルブ14、29、パイロット通路17、32、サブディスクバルブ18、33、背圧室16、31及びディスクバルブ23、38の特性を適宜設定することによって、各ピストン速度域に対して適切な減衰力を発生させることができ、理想的な減衰力特性を得ることが可能となる。
メインディスクバルブ14、29にパイロット通路17、32を穿設し、メインディスクバルブ14、29に直接重ねたサブディスクバルブ18、33によってパイロット通路17、32を直接開閉するようにしたので、背圧室16、31に連通するパイロット通路17、32の通路長を充分短くすることができ、背圧室16、31の内圧の上昇の応答性を高めて、迅速に適切な減衰力を得ることができる。また、特許文献1に記載された従来例に対して、構造が簡単で部品点数も少なく、製造コストもかからない。
次に、本発明の第2乃至第4実施形態について、図3乃至図5を参照して説明する。なお、上記第1実施形態に対して、同様の部分には同一の符号を付して異なる部分についてのみ図示して詳細に説明する。また、伸び側減衰力発生機構8と縮み側減衰力発生機構9とは、ほぼ同様の構造であるから、伸び側減衰力発生機構8についてのみ説明する。
本発明の第2実施形態では、図3に示すように、サブディスクバルブ18に、メインディスクバルブ14に離着座してパイロット通路17を開閉するシート部18Aが突出されている。これにより、サブディスクバルブ18とメインディスクバルブ14とのはり付きを防止して、サブディスクバルブ18を円滑に開弁させることができる。また、シート部18Aの形状及び配置によって、サブディスクバルブ18の受圧面積を調整することができる。なお、サブディスクバルブ18のシール部材19は省略されている。
本発明の第3実施形態では、図4に示すように、バルブ部材10の案内部11とピストン3のシート部13との間にリング状のリテーナ40が介装され、メインディスクバルブ14の内周部がリテーナ40によって案内されている。サブディスクバルブ18は、リテーナ40によって内周部がクランプされており、外周部に突出されたシート部18Aがメインディスクバルブ14に当接して、そのばね力によってセット荷重をもってメインディスクバルブ14に当接し、また、メインディスクバルブ14を閉弁方向に押圧している。これにより、上記第1実施形態のコイルばね20、21を省略することができ、また、シート部18Aによってサブディスクバルブ18のメインディスクバルブ14へのはり付きを防止して、サブディスクバルブ18を円滑に開弁させることができる。
なお、上記第3実施形態において、シート部18Aは、サブディスクバルブ18を突出させて形成しているが、これに代えて、メインディスクバルブ14を突出させてシート部とすることよっても同様の作用、効果を奏することができる。
本発明の第4実施形態では、図5に示すように、ピストン3の外周部から円筒部41を延出させ、この円筒部41に、円板状としたバルブ部材10が取付けられており、メインディスクバルブ14のシール部材15を円筒部41に摺接させ、サブディスクバルブ18のシール部材19をピストンロッド4に直接摺接させて背圧室16をシールしている。円筒部41には、伸び側油路6をシリンダ下室2Bに連通させるための油路42が設けられている。コイルばね21は、メインディスクバルブ14及びサブディスクバルブ18の兼用とされ、コイルばね20が省略されている。このように構成したことにより、バルブ部材10の案内部11を省略することができ、メインディスクバルブ14及び背圧室16の受圧面積を大きくすることができる。
本発明の第1実施形態に係る油圧緩衝器の要部の縦断面図である。 図1の装置の伸び側減衰力発生機構を拡大して示す図である。 本発明の第2実施形態に係る油圧緩衝器の伸び側減衰力発生機構を拡大して示す縦断面図である。 本発明の第3実施形態に係る油圧緩衝器の伸び側減衰力発生機構を拡大して示す縦断面図である。 本発明の第4実施形態に係る油圧緩衝器の伸び側減衰力発生機構を拡大して示す縦断面図である。
符号の説明
1 油圧緩衝器、2 シリンダ、3 ピストン、4 ピストンロッド、14 メインディスクバルブ、17 パイロット通路、18 サブディスクバルブ(サブバルブ)、18A シート部

Claims (3)

  1. 油液が封入されたシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に嵌装されたピストンと、一端が前記ピストンに連結され他端が前記シリンダの外部へ延出されたピストンロッドと、前記ピストンの摺動によって生じる油液の流れを制御して減衰力を発生させるメインディスクバルブと、該メインディスクバルブの閉弁方向に内圧を作用させる背圧室とを備え、油液の一部を前記背圧室に導入して、前記メインディスクバルブの開弁を制御する油圧緩衝器において、
    前記メインディスクバルブに、前記背圧室に油液を導入するパイロット油路を穿設し、前記メインバルブの背面側に前記パイロット油路を直接開閉するサブバルブを設けたことを特徴とする油圧緩衝器。
  2. 前記メインディスクバルブ及びサブバルブは、弁体の撓みを生じることなく開閉するバルブであることを特徴とする請求項1に記載の油圧緩衝器。
  3. 前記メインディスクバルブとサブバルブとは、両者のいずれか一方に突出して設けられたシート部がいずれか他方に離着座することによって前記パイロット油路を開閉することを特徴とする請求項1又は2に記載の油圧緩衝器。
JP2004161441A 2004-05-31 2004-05-31 油圧緩衝器 Expired - Lifetime JP4453000B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004161441A JP4453000B2 (ja) 2004-05-31 2004-05-31 油圧緩衝器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004161441A JP4453000B2 (ja) 2004-05-31 2004-05-31 油圧緩衝器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005344734A true JP2005344734A (ja) 2005-12-15
JP4453000B2 JP4453000B2 (ja) 2010-04-21

Family

ID=35497312

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004161441A Expired - Lifetime JP4453000B2 (ja) 2004-05-31 2004-05-31 油圧緩衝器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4453000B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102008014031A1 (de) 2007-09-14 2009-03-19 Showa Corp., Gyoda Dämpfungskraft-Einstellkonstruktion eines Hydrostossdämpfers
DE102008014661A1 (de) 2007-09-27 2009-04-02 Showa Corp., Gyoda Dämpfkraft-Regulierstruktur von hydraulischem Stoßdämpfer
KR101218836B1 (ko) * 2010-09-08 2013-01-07 주식회사 만도 쇽업소버의 밸브 구조
KR101218838B1 (ko) * 2010-09-08 2013-01-07 주식회사 만도 쇽업소버의 밸브 구조
KR101227387B1 (ko) * 2010-09-08 2013-01-30 주식회사 만도 쇽업소버의 밸브 구조
KR101316123B1 (ko) * 2009-11-02 2013-10-11 주식회사 만도 쇽업소버
KR101325743B1 (ko) 2009-09-07 2013-11-08 주식회사 만도 쇽업소버의 밸브 구조
KR101410450B1 (ko) 2011-01-18 2014-06-23 주식회사 만도 개선된 2방향 유로를 갖는 쇽업소버의 밸브 구조
KR101426800B1 (ko) 2011-12-09 2014-08-06 주식회사 만도 쇽업소버의 경사 피스톤 밸브
JP2015094366A (ja) * 2013-11-08 2015-05-18 カヤバ工業株式会社 緩衝装置
CN104819240A (zh) * 2014-01-31 2015-08-05 日立汽车系统株式会社 缸体装置
WO2018062150A1 (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 日立オートモティブシステムズ株式会社 緩衝器
DE102019217338A1 (de) * 2019-11-11 2020-12-17 Zf Friedrichshafen Ag Dämpfungseinrichtung

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102008014031A1 (de) 2007-09-14 2009-03-19 Showa Corp., Gyoda Dämpfungskraft-Einstellkonstruktion eines Hydrostossdämpfers
US7611000B2 (en) 2007-09-14 2009-11-03 Showa Corporation Damping force adjusting structure of hydraulic shock absorber
DE102008014661A1 (de) 2007-09-27 2009-04-02 Showa Corp., Gyoda Dämpfkraft-Regulierstruktur von hydraulischem Stoßdämpfer
KR101325743B1 (ko) 2009-09-07 2013-11-08 주식회사 만도 쇽업소버의 밸브 구조
KR101316123B1 (ko) * 2009-11-02 2013-10-11 주식회사 만도 쇽업소버
KR101218836B1 (ko) * 2010-09-08 2013-01-07 주식회사 만도 쇽업소버의 밸브 구조
KR101218838B1 (ko) * 2010-09-08 2013-01-07 주식회사 만도 쇽업소버의 밸브 구조
KR101227387B1 (ko) * 2010-09-08 2013-01-30 주식회사 만도 쇽업소버의 밸브 구조
KR101410450B1 (ko) 2011-01-18 2014-06-23 주식회사 만도 개선된 2방향 유로를 갖는 쇽업소버의 밸브 구조
KR101426800B1 (ko) 2011-12-09 2014-08-06 주식회사 만도 쇽업소버의 경사 피스톤 밸브
JP2015094366A (ja) * 2013-11-08 2015-05-18 カヤバ工業株式会社 緩衝装置
CN104819240A (zh) * 2014-01-31 2015-08-05 日立汽车系统株式会社 缸体装置
CN104819240B (zh) * 2014-01-31 2018-12-21 日立汽车系统株式会社 缸体装置
WO2018062150A1 (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 日立オートモティブシステムズ株式会社 緩衝器
JPWO2018062150A1 (ja) * 2016-09-27 2019-06-24 日立オートモティブシステムズ株式会社 緩衝器
US10995813B2 (en) 2016-09-27 2021-05-04 Hitachi Astemo, Ltd. Shock absorber
DE102019217338A1 (de) * 2019-11-11 2020-12-17 Zf Friedrichshafen Ag Dämpfungseinrichtung

Also Published As

Publication number Publication date
JP4453000B2 (ja) 2010-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5115814B2 (ja) 緩衝器
JP4318080B2 (ja) 油圧緩衝器
JP5843842B2 (ja) 減衰力調整式緩衝器
JP5365804B2 (ja) 緩衝器
JP4967091B2 (ja) 流体圧緩衝器
KR20090093813A (ko) 완충기
JP4523485B2 (ja) 油圧緩衝器
KR20090104680A (ko) 감쇠력 조정식 완충기
KR20110098630A (ko) 완충기
JP4453000B2 (ja) 油圧緩衝器
JP2011075060A (ja) 減衰力調整式緩衝器
JP2007100726A (ja) 油圧緩衝器
JP5390866B2 (ja) バルブ
JP4356016B2 (ja) 油圧緩衝器
JP5284595B2 (ja) 緩衝器のバルブ構造
JP2007120726A (ja) 油圧緩衝器
JPH1130264A (ja) 減衰特性可変型緩衝器
JP2004257507A (ja) 油圧緩衝器
EP3333446B1 (en) Valve structure for buffer
JP2007309409A (ja) 油圧緩衝器
JP5090034B2 (ja) 緩衝器のバルブ構造
JP2010054009A (ja) 緩衝器
JP2006183775A (ja) 油圧緩衝器
JP2008057685A (ja) 油圧緩衝器
JP2009108984A (ja) 流体圧緩衝器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060831

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060906

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090406

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20090902

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20090902

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090904

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100113

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100120

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130212

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4453000

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130212

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140212

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250