JP2005344022A - 環状オレフィン系樹脂成形品接着用水性エマルジョン組成物、ドライフィルム、接着方法および環状オレフィン系樹脂積層体 - Google Patents

環状オレフィン系樹脂成形品接着用水性エマルジョン組成物、ドライフィルム、接着方法および環状オレフィン系樹脂積層体 Download PDF

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Abstract

【課題】環状オレフィン系樹脂フィルムとの接着性に優れ、耐熱性、および耐湿熱性の優れた積層体を得る。
【解決手段】(A)(a)(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマー由来の構成単位60〜99.8重量%、(b)シランモノマー由来の構成単位0.1〜10重量%、(c)官能基含有モノマー由来の構成単位0.1〜30重量%、および(d)上記(a)〜(c)と共重合可能な他のモノマー由来の構成単位0〜50重量%〔ただし、(a)+(b)+(c)+(d)=100重量%〕を含み、共重合体のガラス転移温度(Tg)が−50〜20℃である(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体を主成分とする共重合体エマルジョン100重量部(固形分)に対し、(B)多価アルコールおよび/またはその誘導体1〜50重量部、を含有する環状オレフィン系樹脂成形品接着用水性エマルジョン組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、環状オレフィン系樹脂成形品接着用水性エマルジョン組成物、この組成物からなるドライフィルム、この組成物を用いた接着方法、およびこの接着方法によって得られる積層体に関する。
例えば、偏光板は、液晶表示関係などに用いられており、その偏光板は偏光子の両面に接着剤層を介して保護フィルムを積層したものである。
上記偏光子としては、通常、ポリビニルアルコールにヨウ素や二色性染料を吸着、分散させた一軸配向フィルムが用いられている。
このポリビニルアルコール系偏光子は、熱や水分により収縮し偏光機能の低下をきたすため、その両面に保護フィルムが接着されている。保護フィルムとしては、従来からトリアセチルセルロース樹脂フィルムや環状オレフィン系樹脂フィルムが主に用いられている。
上記偏光子と保護フィルムの接着に用いる偏光板用接着剤としては、水系接着剤が好ましく、例えば、ポリビニルアルコール系接着剤、ポリウレタン系接着剤が用いられている。しかし、ポリビニルアルコール系接着剤は、耐湿熱性が充分でない上、保護フィルムとして環状オレフィン系樹脂フィルムを用いた場合、強い接着性が得られない欠点がある。かかる欠点に対して、特許文献1(特開2000−321432号公報)には、ポリウレタン系接着剤を用いる方法が開示されている。かかる接着剤により偏光子と環状オレフィン系樹脂フィルムの接着性は向上するものの、この方法では、接着剤の溶媒が気散して硬化するのに多大な時間を必要とし、工業的生産には不向きであり、またしばしば充分な硬化が起こらず、接着力や耐久性にも問題が残る。
特開2000−321432号公報
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、環状オレフィン系樹脂フィルムなどの成形品と充分な接着性を有し、得られる積層体が耐熱性、および耐湿熱性に優れる環状オレフィン系樹脂成形品接着用水性エマルジョン組成物を提供することを目的とする。
本発明は、(A)(a)(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマー由来の構成単位60〜99.8重量%、
(b)シランモノマー由来の構成単位0.1〜10重量%、
(c)官能基含有モノマー由来の構成単位0.1〜30重量%、および
(d)上記(a)〜(c)と共重合可能な他のモノマー由来の構成単位0〜50重量%〔ただし、(a)+(b)+(c)+(d)=100重量%〕を含み、共重合体のガラス転移温度(Tg)が−50〜20℃である(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体を主成分とする共重合体エマルジョン100重量部(固形分)に対し、
(B)多価アルコールおよび/またはその誘導体1〜50重量部、
を含有する環状オレフィン系樹脂成形品接着用水性エマルジョン組成物(以下「エマルジョン組成物」ともいう)に関する。
ここで、上記(A)共重合体エマルジョンは、反応性乳化剤を用い乳化重合して得られたものが好ましい。
また、(b)単位を構成するシランモノマーとしては、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−(メタクリロイルオキシプロピル)トリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシランおよびγ−クロロプロピルトリメトキシシランからなる群から選ばれる少なくとも1種が好ましい。
さらに、(c)単位を構成する官能基含有モノマーとしては、カルボキシル基、アミド基、ヒドロキシル基、酸無水物基、エポキシ基、オキサゾリン基、マレイミド基およびエーテル基からなる群から選ばれる少なくとも1種を含有するものが好ましい。
一方、(B)多価アルコールおよび/またはその誘導体としては、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、およびプロピレングリコールモノブチルエーテルからなる群から選ばれる少なくとも1種が好ましい。
本発明のエマルジョン組成物は、さらに(C)架橋剤を上記(A)成分100重量部(固形分)に対し1〜20重量部の割合で添加したものであってもよい。
ここで、上記(C)架橋剤としては、トリレンジイソシアネート(TDI)、トリジンジイソシアネート(TODI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、ポリヒドロキシアルカンポリグリシジルエーテル、およびエチレングリコールジグリシジルエーテルからなる群から選ばれる少なくとも1種が好ましい。
以上の環状オレフィン系樹脂成形品は、フィルムが好ましい。
次に、本発明は、上記(C)架橋剤を配合した環状オレフィン系樹脂成形品接着用組成物からなる厚さ0.1〜30μmの環状オレフィン系樹脂成形品接着用ドライフィルムに関する。
次に、本発明は、環状オレフィン系樹脂フィルムに、(C)架橋剤を配合した上記水性エマルジョン組成物を塗布するか、または上記請求項9記載のドライフィルムを積層し、その上に同種または異種のフィルムを積層することを特徴とする環状オレフィン系樹脂フィルムの接着方法に関する。
次に、本発明は、上記接着方法により得られる環状オレフィン系樹脂積層体に関する。
ここで、上記積層体としては、偏光板、波長板または液晶表示素子が挙げられる。
なお、本発明において、「モノマー」とは、エチレン性不飽和結合含有化合物を指称する。
また、「(a)(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマー」とは、(メタ)アクリル酸と脂肪族アルコールとのエステルをいう。
さらに、「(b)シランモノマー」とは、ケイ素原子を有するエチレン性不飽和結合含有化合物をいう。
さらに、「(c)官能基含有モノマー」とは、有機化合物を特性づける機能原子団を有するモノマーをいい、具体的には、上記のように、カルボキシル基、アミド基、ヒドロキシル基、酸無水物基、エポキシ基、オキサゾリン基、マレイミド基およびエーテル基からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基を有するエチレン性不飽和結合含有化合物である。
一方、「(B)多価アルコール」とは、同一分子内にヒドロキシル基を2つ以上もつ脂肪族アルコールである。
また、「(C)架橋剤」とは、一般に、線状高分子化合物の分子を互いに化学結合で結びつけて、三次元網状構造の高分子化合物にする物質を指称するが、本発明では、イソシアネート系またはエポキシ系の架橋剤を意味する。
本発明のエマルジョン組成物は、環状オレフィン系樹脂からなるフィルムなどの成形品と充分な接着性を有し、耐熱性、および耐湿熱性の優れた積層体(例えば、偏光板)を提供することができる。
本発明のエマルジョン組成物は、アクリル系の(A)共重合体エマルジョン、ならびに(B)多価アルコールおよび/またはその誘導体を主成分とする。
ここで、(A)共重合体エマルジョンは、(a)(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマー由来の構成単位60〜99.8重量%、
(b)シランモノマー由来の構成単位0.1〜10重量%、
(c)官能基含有モノマー由来の構成単位0.1〜30重量%、および
(d)(a)〜(c)と共重合可能な他のモノマー由来の構成単位0〜50重量%〔ただし、(a)+(b)+(c)+(d)=100重量%〕を含み、ガラス転移温度(Tg)が−50〜20℃である(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体を主成分とする。
上記(a)単位を構成する (メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーとしては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、i−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。好ましくはメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレートである。
上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーは、1種単独で用いることも、あるいは2種以上を混合して用いることもできる。
(A)成分中における(a)単位の割合は、全単量体成分中に、(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマー換算で、60〜99.8重量%、好ましくは75〜99.4重量%、さらに好ましくは87〜99重量%である。60重量%未満では、接着性が不充分であり、一方、99.8重量%を超えると、耐熱性、耐湿熱性が損なわれる。
また、(b)単位を構成するシランモノマーとしては、例えば、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−(メタクリロイルオキシプロピル)トリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシランなどが挙げられる。
本発明においては、これらのシランモノマーを用いることにより、得られるエマルジョン組成物の接着性、耐熱性、および耐湿熱性を向上させることができる。
(A)成分中における(b)シランモノマー由来の構成単位の使用量は、全単量体成分中に、シランモノマー換算で、0.1〜10重量%、好ましくは0.3〜5重量%、さらに好ましくは0.5〜3重量%である。0.1重量%未満、または、10重量%を超えると、接着性、耐湿熱性が損なわれるので好ましくない。
さらに、(c)単位を構成する官能基含有モノマーとしては、官能基を有する、エチレン性不飽和結合を一つ有するモノマー、あるいは、エチレン性不飽和結合を二つ以上有するモノマーが挙げられる。
このうち、(c)単位を構成し、かつエチレン性不飽和結合を一つ有する官能基含有モノマーとしては、例えば、カルボキシル基、アミド基、ヒドロキシル基、酸無水物基、エポキシ基、オキサゾリン基、マレイミド基、エーテル基などを有するモノマーが挙げられる。
ここで、カルボキシル基を有するモノマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、フマル酸、シトラコン酸などが挙げられる。
アミド基を有するモノマーとしては、(メタ)アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミドなどが挙げられる。
ヒドロキシル基を有するモノマーとしては、ヒドロキシスチレン、3−ヒドロキシ−1−プロペン、4−ヒドロキシ−1−ブテン、シス−4−ヒドロキシ−2−ブテン、トランス−4−ヒドロキシ−2−ブテン、3−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロペン、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレートなどが挙げられる。
酸無水物基を有するモノマーとしては、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸などが挙げられる。
エポキシ基を有するモノマーとしては、グリシジルメタクリレート、アリルグリシジルエーテルなどが挙げられる。
オキサゾリン基を有するモノマーとしては、ビニルオキサゾリンなどが挙げられる。
マレイミド基を有するモノマーとしては、マレイミド、N−フェニルマレイミド、N−ブチルマレイミド、N−(p−メチルフェニル)マレイミド、N−シクロヘキシルマレイミドなどのα,β−不飽和ジカルボン酸のマレイミド系化合物などが挙げられる。
エーテル基を有するモノマーとしては、下記の一般式で表されるモノマーが用いられる。
CH2=CH−COO−(CH2O)n−OH
(式中、nは1〜10の整数を示す。)
一方、(c)単位を構成するエチレン性不飽和結合を二つ以上有する官能基含有モノマーとしては、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレンジ(メタ)アクリレートなどの(ポリ)アルキレングリコールジ(メタ)アクリレート化合物、2,2'−ビス〔4−(メタ)アクリロキシ−プロピロキシフェニル〕プロパン、2,2'−ビス〔4−(メタ)アクリロキシ−ジエトキシフェニル〕プロパンなどのフェニル基含有ジ(メタ)アクリレート化合物、グリセリントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレートなどのトリ(メタ)アクリレート化合物、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレートなどのテトラ(メタ)アクリレート、メチレンビス(メタ)アクリルアミド、エチレンビス(メタ)アクリルアミド、トリメチレンビス(メタ)アクリルアミド、テトラメチレンビス(メタ)アクリルアミド、ヘキサメチレンビス(メタ)アクリルアミドなどの(メタ)アクリルアミド化合物などが挙げられる。
(c)単位を構成する官能含有モノマーとしては、好ましくは、カルボキシル基を有する(メタ)アクリル酸、イタコン酸、アミド基を有する(メタ)アクリルアミド、N−メチロール−アクリルアミド、ヒドロキシル基を有する2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、エポキシ基を有するグリシジルメタクリレート、その他の官能基を有するモノマーとして、(ポリ)アルキレングリコールジ(メタ)アクリレート化合物のエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレートなどである。
以上の官能基を有するモノマーは、1種単独で用いることも、あるいは2種以上を混合して用いることもできる。
(A)成分中における(c)官能基含有モノマー由来の構成単位の使用量は、全単量体成分中に、官能基含有モノマー換算で、0.1〜30重量%、好ましくは0.3〜20重量%、さらに好ましくは0.5〜10重量%である。0.1重量%未満では、耐熱性、耐湿熱性が低下し、一方、30重量%を超えると、接着性が不充分になる。
本発明に用いられる(A)(メタ)アクリル酸アルキルエステル系共重合体エマルジョンは、(a)〜(c)単位を構成する各モノマーを乳化重合して得られるが、必要に応じて、(d)上記(a)〜(c)と共重合可能な例えば他のモノマー由来の構成単位を含んでいてもよい。(d)単位を構成する他のモノマーとしては、酢酸ビニル、(メタ)アクリロニトリル、塩化ビニル、スチレンなどのほか、ジビニルベンゼン、トリビニルベンゼン、ジイソプロピニルベンゼンなどのポリビニル芳香族化合物を共重合成分として用いることができる。
(A)成分中の(d)単位を構成する他のモノマーの使用量は、全単量体成分中に、他のモノマー換算で、0〜50重量%、好ましくは0〜40重量%、さらに好ましくは0〜30重量%である。50重量%を超えると、接着性、耐熱性、および耐湿熱性が不充分となり好ましくない。
(A)(メタ)アクリル酸アルキルエステル系共重合体エマルジョンの乳化重合の方法および条件は特に制限されず、従来公知の方法および条件を採用することができる。例えば、乳化剤、過硫酸塩、アゾビスイソブチロニトリル、過酸化物などの重合開始剤、ブチルメルカプタン、ドデシルメルカプタン、イソプロピルアルコール、メタノール、四塩化炭素などの分子量調整剤、さらに必要に応じて、消泡剤、増粘剤、防腐剤などの添加剤とともに、水系媒体中に乳化分散させて、一般には不活性雰囲気中で共重合させる。
本発明では、上記乳化剤として、分子構造中に炭素−炭素二重結合を有する反応性乳化剤を用いることが好ましい。炭素−炭素二重結合(以下「エチレン性不飽和結合」ともいう)としては、例えば、(メタ)アリル基、1−プロペニル基、2−メチル−1−プロペニル基、ビニル基、イソプロペニル基、(メタ)アクリロイル基などのエチレン性不飽和結合が挙げられる。
反応性乳化剤の具体例としては、例えば、上記エチレン性不飽和結合を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンアルキルエーテル、上記エチレン性不飽和結合を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンアルキルエーテルのスルホコハク酸エステル塩、上記エチレン性不飽和結合を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンアルキルエーテルの硫酸エステル塩、上記エチレン性複合結合を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンフェニルエーテル、上記エチレン性不飽和結合を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンフェニルエーテルのスルホコハク酸エステル塩、上記エチレン性不飽和結合を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンフェニルエーテルの硫酸エステル塩、上記エチレン性不飽和結合を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、上記エチレン性不飽和結合を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルのスルホコハク酸エステル塩、上記エチレン性不飽和結合を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩、上記エチレン性不飽和結合を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンアラルキルフェニルエーテル、上記エチレン性不飽和結合を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンアラルキルフェニルエーテルのスルホコハク酸エステル塩、上記エチレン性不飽和結合を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンアラルキルフェニルエーテルの硫酸エステル塩や、上記エチレン性不飽和結合を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルのリン酸エステル塩、上記エチレン性不飽和結合を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルの脂肪族または芳香族カルボン酸塩などが挙げられる。さらには、上記反応性乳化剤中のポリオキシエチレンを、ポリオキシプロピレンまたはポリオキシエチレンとポリオキシプロピレンをブロック共重合もしくはランダム共重合したものも挙げられる。反応性乳化剤を用いた(メタ)アクリル酸アルキルエステル系共重合体エマルジョンの樹脂フィルムは、反応性乳化剤が(メタ)アクリル酸アルキルエステル系共重合体エマルジョンのポリマー粒子表面に化学結合(共有結合)するため、樹脂フィルム表面への移行がなく、樹脂フィルムの耐水性向上が図れる。したがって、本発明の課題である耐湿熱性に大きな効力をもたらすものである。
反応性乳化剤の使用量は、モノマー合計量100重量部に対し、0.1〜10重量部、好ましくは0.3〜5重量部である。
乳化重合時のモノマー混合物の添加方法としては、例えば、モノマー混合物をそのままで、あるいはあらかじめ水系媒体中に反応性乳化剤とともに乳化分散したプレエマルジョンとして、一括添加するか、またはモノマー混合物あるいはプレエマルジョンの一部もしくは全量を連続的もしくは間欠的に添加する方法などを用いることができる。また、あらかじめ、モノマー混合物の一部から製造した共重合体エマルジョンをシードにしたシード乳化重合法を採用することができる。
なお、上記乳化重合条件は、例えば、全単量体成分100重量部に対し、水100〜900重量部を使用し、反応性乳化剤、重合開始剤、さらに必要に応じて、分子量調整剤、キレート化剤、電解質、pH調整剤などを適量使用して、一般的に10〜90℃、好ましくは40〜90℃の重合温度で、通常、3〜15時間重合される。
なお、(A)(メタ)アクリル酸アルキルエステル系共重合体エマルジョンの平均粒子径は、好ましくは50〜250nm、さらに好ましくは90〜200nmである。平均粒子径が50nm未満、または、250nmを超えると、接着性、耐湿熱性が低下する。
なお、この共重合体エマルジョンの平均粒子径は、動的光散乱法により、公知の方法で求めることができる。また、この平均粒子径は、例えば反応性乳化剤の量と重合温度で調整することができる。
また、(A)(メタ)アクリル酸アルキルエステル系共重合体エマルジョンを構成する共重合体のガラス転移点は、−50〜20℃、好ましくは−30℃〜10℃である。ガラス転移点が−50℃未満では、耐熱性、耐湿熱性が低下する。一方、20℃を超えると、接着性が低下する。なお、このガラス転移点は、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、官能基含有モノマーの種類、量などにより、容易に調整することができる。
なお、本発明において、(A)(メタ)アクリル酸アルキルエステル系共重合体エマルジョンの固形分濃度は、通常、40〜60重量%、好ましくは45〜55重量%である。
次に、本発明のエマルジョン組成物には、(B)多価アルコールおよび/またはその誘導体を含有することが必須である。
多価アルコールまたはその誘導体としては、エチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、トリエチレングリコール、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、エチレングリコールモノアセテート、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテートなどのエチレングリコール類、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコール、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、ポリプロピレングリコールなどのプロピレングリコール類、グリセリン、グリセリンジアルキルエーテルなどのグリセリン類などが挙げられる。
(B)成分としては、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテルが好ましい。
これら多価アルコールまたはその誘導体は、1種単独で用いることも、あるいは2種以上を混合して用いることもできる。
(B)多価アルコールおよび/またはその誘導体の配合量は、(A)(メタ)アクリル酸アルキルエステル系共重合体エマルジョン100重量部(固形分換算)に対し、1〜50重量部、好ましくは3〜40重量部、さらに好ましくは5〜30重量部である。配合量が1重量部未満では、接着性が不充分となる。一方、50重量部を超えると、耐熱性、耐湿熱性が損なわれる。
本発明のエマルジョン組成物は、(A)〜(B)成分を主成分とするが、さらに必要に応じて、(C)架橋剤を含有してもよい。
(C)架橋剤としては、イソシアネート系またはエポキシ系架橋剤が挙げられる。
イソシアネート系架橋剤としては、例えば、トリレンジイソシアネート(TDI)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI)、トリジンジイソシアネート(TODI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、p−フェニレンジイソシアネート、トランスシクロヘキサン1,4−ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート(XDI)、水添TDI、水添MDI、水添XDI、リジンジイソシアネート(LDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)、リジンエステルトリイソシアナート、1,6,11−ウンデカントリイソシアネート、1,8−ジイソシアネート−4−イソシアネートメチルオクタン、1,3,6−ヘキサメチレントリイソシアネート、ビシクロヘプタントリイソシアネート、トリメチルヘキサメチレントリイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、ポリメックMDIなどが挙げられる。イソシアネート系架橋剤としては、トリレンジイソシアネート(TDI)、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI)、トリジンジイソシアネート(TODI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)が好ましい。
また、エポキシ系架橋剤としては、ポリヒドロキシアルカンポリグリシジルエーテル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリンジまたはトリグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、ジグリシジルアニリン、ジグリシジルアミンなどが挙げられる。エポキシ系架橋剤としては、ポリヒドロキシアルカンポリグリシジルエーテル、エチレングリコールジグリシジルエーテルが好ましい。
これらの(C)架橋剤は、1種単独で使用することも、また2種以上を併用することもできる。
(C)架橋剤の配合量は、(A)(メタ)アクリル酸アルキルエステル系共重合体エマルジョン100重量部(固形分換算)に対し、好ましくは1〜20重量部、さらに好ましくは3〜15重量部である。配合量が1重量部未満では、接着性、耐熱性、および耐湿熱性が不充分となる。一方、20重量部を超えると、本発明のエマルジョン組成物の接着剤としての可使時間が短くなる。
さらに本発明のエマルジョン組成物には、必要に応じて公知の酸化防止剤、紫外線吸収剤、導電性フィラーを添加することもできる。酸化防止剤としては、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、2,2’−ジオキシ−3,3’−ジ−t−ブチル−5,5’−ジメチルフェニルメタン、テトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、ステアリル−β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,2’−ジオキシ−3,3’−ジ−t−ブチル−5,5’−ジエチルフェニルメタン、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−〔β−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロプオニルオキシ〕エチル]、2,4,8,10−テトラオキスピロ[5,5]ウンデカン、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、サイクリックネオペンタンテトライルビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、サイクリックネオペンタンテトライルビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ホスファイト、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)オクチルホスファイトなどが挙げられる。紫外線吸収剤としては、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノンなどが挙げられる。導電性フィラーとしては、銀、金、銅、ニッケルなどの導電性金属、アルミナ、ガラスなどの無機絶縁体またはポリエチレン、ポリスチレンなどの有機高分子化合物などの表面を導電性物質でコートしたもの、カーボン、グラファイトなどが挙げられる。
本発明のエマルジョン組成物の固形分は、一般的に20〜60重量%、好ましくは25〜55重量%、さらに好ましくは30〜50重量%で用いられる。固形分が20重量%未満では、接着性が不充分となる。一方、60重量%を超えると、特に、(C)架橋剤を添加した場合、貯蔵安定性が低下する傾向がある。
本発明のエマルジョン組成物の粘度は、一般的に5〜100mPa・s(25℃)、好ましくは20〜70mPa・s(25℃)である。粘度が5mPa・s未満では、接着剤層の厚さが薄くなるため接着剤層の厚みが不均一になり易く、接着性も低下する。一方、100mPa・sを超えると、例えば、偏光板に延伸軸と垂直方向に凹凸が発生し、また接着剤層の厚さが厚くなるため接着剤層の厚みの均一性は大幅に悪化し、外観上も好ましくない。ここで、粘度はBM型粘度計を用い25℃での粘度を示す。なお、本発明のエマルジョン組成物固形分と粘度は、水で希釈することにより、容易に調整することができる。
以下、本発明のエマルジョン組成物を接着剤に用いて、環状オレフィン系樹脂成形品であるフィルムを接着する方法の一例を、偏光板を例にとって説明する。
この偏光板は、偏光子の一面および/または他面に、接着剤として、本発明のエマルジョン組成物により形成された接着剤層を介して、保護層として、環状オレフィン系樹脂フィルムが設けられている。
偏光子は、高分子フィルムに、ヨウ素または二色性染料を吸着・配向させることにより形成することができる。
上記偏光板を構成する偏光子としては、ポリビニルアルコール系フィルムからなることが好ましい。偏光子の厚さは特に制限されないが、一般的に5〜80μm程度である。
ポリビニルアルコール系フィルムからなる偏光子としては、偏光子としての機能を有するものであれば特に制限されるものではなく、例えば、ポリビニルアルコール系フィルムにヨウ素を吸着させた後、ホウ酸浴中で一軸延伸したポリビニルアルコール・ヨウ素系偏光子、ポリビニルアルコール系フィルムに二色性の高い直接染料を拡散吸着させた後、一軸延伸したポリビニルアルコール・染料系偏光子、一軸延伸ポリビニルアルコールの脱水処理物や一軸延伸ポリ塩化ビニルの脱塩酸処理物のようなポリエン系配向偏光子などが挙げられる。
上記ポリビニルアルコールは、酢酸ビニルのみを重合したポリ酢酸ビニルを鹸化して製造されたものだけでなく、酢酸ビニルに少量の不飽和カルボン酸(塩、エステル、アミド、二トリルなどを含む)、オレフィン類、ビニルエーテル類、不飽和スルホン酸塩などの共重合可能な成分を共重合させたものが鹸化されたものでもよい。本発明に用いられるポリビニルアルコールは、その鹸化度が、好ましくは85〜100mol%、より好ましくは98〜100mol%である。また、平均重合度はフィルムを形成可能であれば特に制限はなく、通常、1,000以上が好ましく、1,500〜5,000程度がより好ましい。
ポリビニルアルコール系フィルムからなる偏光子の製造方法についても特に制限されるものではなく、例えば、ポリビニルアルコール系フィルムを延伸後、ヨウ素イオンを吸着させる方法、ポリビニルアルコール系フィルムを延伸後、二色性染料で染色する方法などが挙げられる。より具体的には、ヨウ素をヨウ素カリウム溶液に溶解して、高次のヨウ素イオンを調製し、このヨウ素イオンをポリビニルアルコール系フィルムに吸着させて延伸し、次いで1〜4重量%ホウ酸水溶液に浴温度30〜40℃で浸漬して偏光子を製造する方法、あるいはポリビニルアルコール系フィルムを同様にホウ酸処理して一軸方向に3〜7倍程度延伸し、0.05〜5重量%の二色性染料水溶液に浴温度30〜40℃で浸漬して染料を吸着し、80〜100℃で乾燥して熱固定して偏光子を製造する方法などが挙げられる。なお、必要に応じて、ヨウ素または二色性染料を吸着させる前にポリビニルアルコール系フィルムを水に浸漬して水洗してもよい。ポリビニルアルコール系フィルムを水洗することでポリビニルアルコール系フィルム表面の汚れやブロッキング防止剤を洗浄することができるほかに、ポリビニルアルコール系フィルムを膨潤させることで染色のムラなどの不均一を防止する効果もある。
かくして得られる偏光子は、その両面に保護フィルムを積層して、偏光板とされる。保護フィルムとしては、一般的には、透明性、機械的強度、耐熱性などに優れるものであれば特に制限されず、例えば、トリアセチルセルロースやジアセチルセルロースのようなセルロースアセテート系樹脂フィルム、アクリル系樹脂フィルム、ポリエステル系樹脂フィルム、ポリアリレート系樹脂フィルム、水溶性ポリエーテルサルホン系樹脂フィルム、ノルボルネン系樹脂などの環状オレフィン系樹脂フィルムなどが挙げられるが、耐熱性、耐湿性の面より、環状オレフィン系樹脂フィルムが好適に用いられる。ノルボルネン系樹脂としては、例えば、ノルボルネン系モノマーの開環(共)重合体、ノルボルネン系モノマーを付加重合させた樹脂、ノルボルネン系モノマーとエチレンやα−オレフィンなどのオレフィン系モノマーと付加共重合させた樹脂などが挙げられる。
上記ノルボルネン系モノマーの具体例としては、ノルボルネン、ノルボルナジエンなどのニ環体;ジシクロペンタジエン、ジヒドロキシペンタジエンなどの三環体;テトラシクロドデセンなどの四環体;シクロペンタジエン三量体などの五環体;テトラシクロペンタジエンなど七環体;これらのメチル、エチル、プロピル、ブチルなどのアルキル、ビニルなどのアルケニル、エチリデンなどアルキリデン、フェニル、トリル、ナフチルなどのアリールなどの置換体;さらにこれらのエステル基、エーテル基、シアノ基、ハロゲン原子、アルコキシカルボニル基、ピリジル基、ヒドロキシル基、カルボン酸基、アミノ基、無水酸基、シリル基、エポキシ基、アクリロイル基、メタクリロイル基などの炭素、水素以外の元素を含有する基を有する置換体などが挙げられる。
保護フィルムの厚さは、通常、500μm以下であり、好ましくは20〜300μm、さらに好ましくは30〜200μmである。
環状オレフィン系樹脂フィルムの市販品としては、「ARTON」(JSR社製)、「ZEONOR」、「ZEONEX」(以上、日本ゼオン社製)、「OPTOREZ」(日立化成工業社製)、「APEL」(三井化学社製)などが挙げられる。偏光子の両側に設けられる保護フィルムは、その表裏で同じ樹脂からなる保護フィルムを用いてもよく、異なる樹脂からなる保護フィルムを用いてもよい。
上記の偏光板は、偏光子と保護フィルムを、本発明のエマルジョン組成物を接着剤として用いて貼り合わせることにより得られる。
本発明のエマルジョン組成物を接着剤として用いた塗布は、偏光子、保護フィルムのいずれに行ってもよく、両者に行ってもよい。接着剤を塗布する方法としては特に制限されず一般的方法、例えば、グラビアコーター、マイクログラビアコーター、コンマコーター、バーコーターなどが挙げられる。
保護フィルムと偏光子の貼り合わせは、通常のラミネート法によって行われ、接着剤を塗布し媒体を乾燥除去させた後に貼り合わせるドライラミネート法、接着剤を塗布し貼り合わせた後に媒体を乾燥除去するウエットラミネート法が挙げられる。なお、乾燥後の接着剤層の厚さは、特に制限されないが、通常、0.1〜30μm、好ましくは1〜20μmである。厚さが0.1μm未満では、接着性が不充分であり、一方、30μmを超えると、使用量の割には効果は増加せず、また外観が悪化し、実用的ではない。
かくして、本発明では、本発明のエマルジョン組成物を接着剤として用いることで、偏光子と環状オレフィン系樹脂フィルムとが充分な接着性を有し、耐熱性、および耐湿熱性に優れた偏光板を得ることができる。そのほか、環状オレフィン系樹脂フィルムに、本発明のエマルジョン組成物を接着剤として塗布または積層し(ウエットラミネート法またはドライラミネート法)、その上に同種のフィルムまたは異種のフィルム(例えば、セルロース系フィルム、ポリエステル系フィルム、アクリル樹脂系フィルム、ポリカーボネート系フィルム、ポリエーテルスルホン系フィルム、ポリスルホン系フィルム、ポリイミド系フィルムなど)を積層した積層体は、波長板または液晶表示素子などとして用いられる。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。なお、実施例中「部」、「%」とあるのは特に断りのない限り重量基準である。
(メタ)アクリル酸アルキルエステル系共重合体エマルジョンの製造方法
<重合例1>
反応容器に、脱イオン水42部、反応性乳化剤としてα−スルホ−ω−(1−(アルコキシ)メチル−2−(2−プロペニルオキシ)エトキシ)−ポリ(オキシ−1,2−エタンジイル)のアンモニウム塩0.4部、重合開始剤として過硫酸アンモニウム0.4部を仕込み、窒素ガスにて置換したのち、攪拌しながら70℃に昇温した。
また、別の容器中に、2−エチルヘキシルアクリレート27部、n−ブチルアクリレート26.9部、メチルメタアクリレート41.85部、アクリル酸1.5部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート1.5部、エチレングリコールジメタアクリレート0.25部、シランモノマーとしてγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン1部、脱イオン水36部、反応性乳化剤としてα−スルホ−ω−(1−(アルコキシ)メチル−2−(2−プロペニルオキシ)エトキシ)−ポリ(オキシ−1,2−エタンジイル)のアンモニウム塩1.6部を充分に攪拌してプレエマルジョンを調製した。
このプレエマルジョンの全量を70℃に保持した上記反応容器に3時間半かけて連続的に滴下した。その後、過硫酸アンモニウム0.1部をさらに添加し、この系を83℃まで昇温し、2時間にわたり重合反応を継続させた後、冷却し、(メタ)アクリル酸アルキルエステル系共重合体エマルジョンAを得た。共重合体エマルジョンAの全固形分濃度(TSC)は51.5%、粘度は500mPa・sであった。
<比較重合例1>
シランモノマーを用いず、モノマー組成中のn−ブチルアクリレートの量を27.9部としたこと以外は、重合例1と同様の操作を行って、(メタ)アクリル酸アルキルエステル系共重合体エマルジョンBを得た。
<比較重合例2>
シランモノマーを用いず、モノマー組成中のn−ブチルアクリレートの量を27.9部とし、乳化剤としてα−スルホ−ω−(1−(アルコキシ)メチル−2−(2−プロペニルオキシ)エトキシ)−ポリ(オキシ−1,2−エタンジイル)のアンモニウム塩をアルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウムに代えたこと以外は、重合例1と同様の操作を行って、(メタ)アクリル酸アルキルエステル系共重合体エマルジョンCを得た。
<比較重合例3>
モノマー組成を2−エチルヘキシルアクリレート66部、n−ブチルアクリレート26.9部、メチルメタアクリレート2.85部、アクリル酸1.5部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート1.5部、エチレングリコールジメタアクリレート0.25部、シランモノマーとしてγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン1部に代えたこと以外は、重合例1と同様の操作を行って、(メタ)アクリル酸アルキルエステル系共重合体エマルジョンDを得た。
上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル系共重合体エマルジョンA〜Dの平均粒子径、ガラス転移点、および固形分濃度を測定し、結果を表1に示す。
ここで、平均粒子径は大塚電子社製「濃厚系アナライザーFPAR−1000」を用い、ガラス転移点は理学電気社製「示差走査熱量計DSC8270A」を用い、各々測定した。




Figure 2005344022
註)上記表1において、記載した記号は次の意味である。
2−EHA:2−エチルヘキシルアクリレート
n−BA:n−ブチルアクリレート
MMA:メチルメタアクリレート
AA:アクリル酸
2−HEMA:2−ヒドロキシエチルメタクリレート
EDMA:エチレングリコールジメタアクリレート
1):α−スルホ−ω−(1−(アルコキシ)メチル−2−(2−プロペニルオキシ)エトキシ)−ポリ(オキシ−1,2−エタンジイル)のアンモニウム塩
2):アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム
エマルジョン組成物の製造
<実施例1>
(メタ)アクリル酸アルキルエステル系共重合体エマルジョンAを100部(固形分換算)に対し、多価アルコールまたはその誘導体としてエチレングリコールモノメチルエーテル20部になるように攪拌調整し、エマルジョン組成物1を得た。
<実施例2>
多価アルコールまたはその誘導体としてエチレングリコールモノメチルエーテルをプロピレングリコールモノメチルエーテルに代えたこと以外は、実施例1と同様の操作を行って、エマルジョン組成物2を得た。
<実施例3>
架橋剤としてヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)をポリヒドロキシアルカンポリグリシジルエーテルに代えたこと以外は、実施例1と同様の操作を行って、エマルジョン組成物3を得た。
<比較例1>
(メタ)アクリル酸アルキルエステル系共重合体エマルジョンAに、多価アルコールまたはその誘導体、および架橋剤を配合せず、水で固形分が45%になるように攪拌調整し、エマルジョン組成物4を得た。
<比較例2>
(メタ)アクリル酸アルキルエステル系共重合体エマルジョンAを(メタ)アクリル酸アルキルエステル系共重合体エマルジョンBに代えたこと以外は、実施例1と同様の操作を行って、エマルジョン組成物5を得た。
<比較例3>
(メタ)アクリル酸アルキルエステル系共重合体エマルジョンAを(メタ)アクリル酸アルキルエステル系共重合体エマルジョンCに代えたこと以外は、実施例1と同様の操作を行って、エマルジョン組成物6を得た。
<比較例4>
(メタ)アクリル酸アルキルエステル系共重合体エマルジョンAを(メタ)アクリル酸アルキルエステル系共重合体エマルジョンDに代えたこと以外は、実施例1と同様の操作を行って、エマルジョン組成物7を得た。
<比較例5>
エチレングリコールモノメチルエーテルの配合量を70部に代えたこと以外は、実施例1と同様の操作を行って、エマルジョン組成物8を得た。なお、固形分は40%になるよう調整した。
上記エマルジョン組成物1〜8の粘度を測定し、結果を表2に示す。
Figure 2005344022
積層体の製造
<実施例4>
実施例1で得られたエマルジョン組成物1を、保護フィルムとして厚さ100μmの環状オレフィン系樹脂フィルム(JSR社製、ARTON G)上に、乾燥後の厚さが10μmになるように塗布し、ヨウ素を吸着させて一軸延伸して得られた厚さ40μmのポリビニルアルコール・ヨウ素系偏光子の両面にウエットラミネートした。これを60℃で1時間乾燥して積層体(偏光板)を作製した。
<実施例5>
エマルジョン組成物1をエマルジョン組成物2に代えたこと以外は、実施例4と同様の操作を行って積層体(偏光板)を得た。
<実施例6>
エマルジョン組成物1をエマルジョン組成物3に代えたこと以外は、実施例4と同様の操作を行って積層体(偏光板)を得た。
<比較例6>
エマルジョン組成物1をエマルジョン組成物4に代えたこと以外は、実施例4と同様の操作を行って積層体(偏光板)を得た。
<比較例7>
エマルジョン組成物1をエマルジョン組成物5に代えたこと以外は、実施例4と同様の操作を行って積層体(偏光板)を得た。
<比較例8>
エマルジョン組成物1をエマルジョン組成物6に代えたこと以外は、実施例4と同様の操作を行って積層体(偏光板)を得た。
<比較例9>
エマルジョン組成物1をエマルジョン組成物7に代えたこと以外は、実施例4と同様の操作を行って積層体(偏光板)を得た。
<比較例10>
エマルジョン組成物1をエマルジョン組成物8に代えたこと以外は、実施例4と同様の操作を行って積層体(偏光板)を得た。
評価
実施例および比較例で得られた積層体について、下記評価を行った。結果を表3に示す。
<接着性>
積層体を25mm幅に切断したサンプルについて、JIS Z0237に準じて、引張り試験機を用い引張り速度300mm/minの条件でT型剥離試験を行った。
<耐熱性>
積層体を50mm×50mmのサイズに切断したサンプルを、80℃dry雰囲気に500時間放置した。そのときのサンプルの端からの剥がれ量を測定した。また、サンプル1辺の長さ(50mm)に対する剥がれの割合を算出した。
<耐湿熱性>
積層体を50mm×50mmのサイズに切断したサンプルを、60℃95%RH雰囲気に500時間放置した。そのときのサンプルの端からの剥がれ量を測定した。また、サンプル1辺の長さ(50mm)に対する剥がれの割合を算出した。






Figure 2005344022
<実施例7>
実施例1で得られたエマルジョン組成物1を、厚さ100μmの環状オレフィン系樹脂フィルム(JSR社製、ARTON G)上に、乾燥後の厚さが10μmになるように塗布し、この塗布面に同じ材質、厚さの環状オレフィン系樹脂フィルムをウエットラミネートした。これを60℃で1時間乾燥して積層体を作製した。この積層体を上記と同様に評価したところ、接着性は10N/25mm、耐熱性は剥がれ量0.3mm、割合0.6%、耐湿熱性は剥がれ量0.3mm、割合0.6%であった。
<実施例8>
実施例1で得られたエマルジョン組成物1を、厚さ100μmの環状オレフィン系樹脂フィルム(JSR社製、ARTON G)上に、乾燥後の厚さが10μmになるように塗布し、この塗布面に厚さ80μmのポリエステル系フィルムをウエットラミネートした。これを60℃で1時間乾燥して積層体を作製した。この積層体を上記と同様に評価したところ、接着性は12N/25mm、耐熱性は剥がれ量0.2mm、割合0.4%、耐湿熱性は剥がれ量0.3mm、割合0.6%であった。
本発明の水性エマルジョン組成物は、環状オレフィン系樹脂フィルムとの接着性に優れ、得られる積層体は、耐熱性、耐湿熱性に優れるので、偏光板(偏光子と保護フィルムとの接着)、波長板、液晶表示素子などの接着に有用である。

Claims (12)

  1. (A)(a)(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマー由来の構成単位60〜99.8重量%、
    (b)シランモノマー由来の構成単位0.1〜10重量%、
    (c)官能基含有モノマー由来の構成単位0.1〜30重量%、および
    (d)上記(a)〜(c)と共重合可能な他のモノマー由来の構成単位0〜50重量%〔ただし、(a)+(b)+(c)+(d)=100重量%〕を含み、共重合体のガラス転移温度(Tg)が−50〜20℃である(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体を主成分とする共重合体エマルジョン100重量部(固形分)に対し、
    (B)多価アルコールおよび/またはその誘導体1〜50重量部、
    を含有する環状オレフィン系樹脂成形品接着用水性エマルジョン組成物。
  2. 上記(A)共重合体エマルジョンが、反応性乳化剤を用い乳化重合して得られたものである請求項1記載の環状オレフィン系樹脂成形品接着用水性エマルジョン組成物。
  3. (b)単位を構成するシランモノマーが、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−(メタクリロイルオキシプロピル)トリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシランおよびγ−クロロプロピルトリメトキシシランからなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1または2記載の環状オレフィン系樹脂成形品接着用水性エマルジョン組成物。
  4. (c)単位を構成する官能基含有モノマーが、カルボキシル基、アミド基、ヒドロキシル基、酸無水物基、エポキシ基、オキサゾリン基、マレイミド基およびエーテル基からなる群から選ばれる少なくとも1種を含有する請求項1〜3いずれかに記載の環状オレフィン系樹脂成形品接着用水性エマルジョン組成物。
  5. (B)多価アルコールおよび/またはその誘導体が、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、およびプロピレングリコールモノブチルエーテルからなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1〜4いずれかに記載の環状オレフィン系樹脂成形品接着用水性エマルジョン組成物。
  6. 請求項1〜5いずれかに記載の環状オレフィン系樹脂成形品水系接着用組成物に、(C)架橋剤を(A)成分100重量部(固形分)に対し1〜20重量部の割合で添加した環状オレフィン系樹脂成形品接着用水性エマルジョン組成物。
  7. (C)架橋剤が、トリレンジイソシアネート(TDI)、トリジンジイソシアネート(TODI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、ポリヒドロキシアルカンポリグリシジルエーテル、およびエチレングリコールジグリシジルエーテルからなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項6記載の環状オレフィン系樹脂成形品接着用水性エマルジョン組成物。
  8. 環状オレフィン系樹脂成形品がフィルムである請求項1〜7いずれかに記載の環状オレフィン系樹脂成形品接着用水性エマルジョン組成物。
  9. 請求項6または7記載の環状オレフィン系樹脂成形品接着用組成物からなる厚さ0.1〜30μmの環状オレフィン系樹脂成形品接着用ドライフィルム。
  10. 環状オレフィン系樹脂フィルムに、請求項6または7記載の水性エマルジョン組成物を塗布するか、または、請求項9記載のドライフィルムを積層し、その上に同種または異種のフィルムを積層することを特徴とする環状オレフィン系樹脂フィルムの接着方法。
  11. 請求項10記載の接着方法により得られる環状オレフィン系樹脂積層体。
  12. 偏光板、波長板または液晶表示素子である請求項11記載の環状オレフィン系樹脂積層体。
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