JP2005343800A - 被覆カフェイン粒子、固形製剤および眠気防止薬 - Google Patents

被覆カフェイン粒子、固形製剤および眠気防止薬 Download PDF

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Abstract

【課題】 カフェインの苦味マスキング性および溶出性に優れた被覆カフェイン粒子、該カフェイン粒子を含有する、服用性および速効性に優れた固形製剤、および該固形製剤からなる眠気防止薬を提供する。
【解決手段】 一次平均粒径200〜600μmのカフェイン粒子に、水難溶性高分子および可塑剤を含むコーティング剤をコーティングしてなる被覆カフェイン粒子。該被覆カフェイン粒子を含有し、チュアブル錠または口腔内崩壊錠である固形製剤。該固形製剤からなる眠気防止薬。
【選択図】 なし

Description

本発明は、被覆カフェイン粒子、固形製剤および眠気防止薬に関する。
従来、カフェインを有効成分とする眠気防止薬が開発されている。眠気防止薬は、その目的から即効性が期待されるため、液剤であることが多い。また、服用簡便性の点から、トローチ等の錠剤とされる場合もある。
これらの眠気防止薬においては、カフェインが強い苦味を有しているため、服用性を向上させるために、その苦味を抑制することが必要となっている。
薬物の苦味を抑制する技術の1つとして、多量の甘味剤や香料を配合することにより薬物の苦味をマスキングすることが提案されている。たとえば、特許文献1には、苦味のある薬物と特定配合量のメントールとを含有する口中溶解型または咀嚼型の固形内服医薬組成物が記載されている。また、特許文献2には、不快な味を有する成分とメントールと特定の甘味剤とを含有する経口用固形製剤が提案されている。
しかし、かかる甘味剤や香料による苦味マスキング効果は充分なものではない。
また、固形製剤の外側に糖衣等のコーティングを施すことも行われている。
しかし、糖衣錠などのコーティング錠とした場合は、通常、水で服用する必要があるため、眠気防止薬としては服用性が必ずしも満足できない。また、コーティングの存在により、カフェインが体内に吸収され効果を発揮するまでに時間がかかり、速効性に劣る問題がある。
また、薬物の苦味を抑制するために、薬物粒子にコーティングを施してコーティング粒子とすることも行われている。たとえば特許文献3では、苦味を有する薬理活性成分を芯部に含浸させ、これにエチルセルロースと特定量の水溶性可塑剤とからなる水性懸濁液を噴霧コーティングして特定量の苦味抑制層を形成した細粒製剤が提案されている。
また、特許文献4では、苦味を有する難水溶性粉粒体を、エチルセルロース等の水不溶性高分子化合物によりコーティングした、粒径が150μm以下のマイクロカプセルが提案されている。また、かかるマイクロカプセルを含有するチュアブル錠等の固形製剤が提案されている。
特開2000−95707号公報 特開2000−159691号公報 特開2000−53563号公報 特開2001−19635号公報
しかし、本発明者らの検討によれば、薬物粒子としてカフェインを用いてかかるコーティングを行う場合、様々な問題がある。たとえば、カフェインは異方性が高く、通常、針〜柱状の微細な結晶であるため、均一なコーティングを施すことが困難である。また、粒径が150μm以下のような微細な粒子を用いると、その表面積が大きいため、コーティング効率が悪くなる。そのため、充分な苦味マスキング効果が得られない場合が多い。
また、苦味マスキング効果を高めるためにコーティングの量を多くすると、カフェインの溶出性が悪くなり、結果、眠気防止薬の速効性が低下する。
したがって、本発明は、カフェインの苦味マスキング性および溶出性に優れた被覆カフェイン粒子、該カフェイン粒子を含有する、服用性および速効性に優れた固形製剤、および該固形製剤からなる眠気防止薬を提供することを目的とする。
本発明者らは、検討の結果、特定の物性のカフェイン粒子を、水難溶性高分子化合物および可塑剤を含むコーティング剤でコーティングした被覆カフェイン粒子により上記課題を解決出来る事を見出し、さらに、この被覆カフェイン粒子をチュアブル錠または口腔内崩壊錠に用いることにより上記課題を解決出来る事を見出し本発明を完成した。
すなわち、本発明は、一次平均粒径200〜600μmのカフェイン粒子に、水難溶性高分子および可塑剤を含むコーティング剤をコーティングしてなる被覆カフェイン粒子である。
前記本発明の被覆カフェイン粒子においては、コーティングが、流動層を有するコーティング装置により行われるものであることが好ましい。
また、本発明は、前記被覆カフェイン粒子を含有し、チュアブル錠または口腔内崩壊錠である固形製剤である。
前記本発明の固形製剤においては、さらにメントールを含有することが好ましい。
また、本発明は、前記固形製剤からなる眠気防止薬である。
本発明により、カフェインの苦味マスキング性および溶出性に優れた被覆カフェイン粒子、該被覆カフェイン粒子を配合した服用性および速効性に優れた固形製剤、および該固形製剤からなる眠気防止薬が得られる。
また、本発明の被覆カフェイン粒子は、打錠して固形製剤とする際、粒子が破壊されるなどの不具合が生じ難く、打錠適性も良好である。
以下に、本発明をより詳細に説明する。
≪被覆カフェイン粒子≫
本発明の被覆カフェイン粒子は、一次平均粒径200〜600μmのカフェイン粒子に、水難溶性高分子および可塑剤を含むコーティング剤をコーティングしてなるものである。
<カフェイン粒子>
本発明において、カフェイン粒子は、カフェインまたは無水カフェインからなる、一次平均粒径200〜600μmの粒子である。一次平均粒径200μm未満であると、被覆カフェイン粒子とした際、各粒子間の分離力が小さく、各粒子同士が凝集してしまうおそれがある。また、表面積が大きくなるため、コーティングに用いるコーティング剤の量を多くする必要がある。一次平均粒径が600μmを越えると、固形製剤とする際の打錠時や、該固形製剤の服用・咀嚼時に、被覆カフェイン粒子が壊れ、カフェインが直接口腔内に溶出してしまい、苦味マスキング効果が発揮されないおそれがある。また、賦形剤、崩壊剤、矯味剤等の他の成分との混合時に被覆カフェイン粒子が偏析しやすく、均一に混合することが難しい。一次平均粒径は、300〜500μmであることがより好ましく、350〜450μmであることがさらに好ましい。
なお、本発明において、カフェイン粒子の一次平均粒径は、500μm、355μm、250μmおよび150μmの篩を用いて粒度分布を測定し、その結果から算出したものである。
かかる一次平均粒径のカフェイン粒子は、造粒してもよく、また、市販のカフェイン粒子から、篩等により所望の粒径のものを得てもよく、また、かかる一次平均粒径を有する市販のカフェイン粒子を用いてもよい。
本発明に使用できるカフェイン粒子としては、(株)静岡カフェイン工業所製無水カフェイン(顆粒 500μm pass品)、BASF社製無水カフェイン(Gran0.2/0.5 150μm on品)等が市販されている。
本発明において、カフェイン粒子は、硬度が400gf/mm以上であることが好ましい。カフェイン粒子の硬度が400gf/mm未満であると、そのコーティング時や、被覆カフェイン粒子を含有する固形製剤の打錠時、咀嚼時等において壊れを生じ、苦味のマスキング効果が不充分となるおそれがある。硬度は、600gf/mm以上であることがより好ましく、700〜1500gf/mmであることがさらに好ましい。
なお、本発明において、カフェイン粒子の硬度は、篩により一次平均粒径を250〜355μmに調整したカフェイン粒子について全自動型粉体硬度測定器((株)セイシン企業製)で測定した硬度のn=20の平均値とする。
かかる硬度を有するカフェイン粒子は、上記一次平均粒径を満たすカフェイン粒子について、その硬度を上記測定方法で測定し、選別して用いることができる。
また、本発明において、カフェイン粒子は、変位が20μm以上であることが好ましい。カフェイン粒子の変位が20μm未満だと、そのコーティング時や、被覆カフェイン粒子を含有する固形製剤の打錠時、咀嚼時等において壊れを生じ、マスキングが不充分となるおそれがある。変位は、25μm以上がより好ましく、30μm以上がさらに好ましい。
なお、本発明において、カフェイン粒子の変位は、一次平均粒径が250〜355μmのカフェイン粒子を用いて上記硬度の測定した時に、全自動型粉体硬度測定器((株)セイシン企業製)のプローブが、カフェイン粒子に接してから、該カフェイン粒子が割れるまでの距離とする。
かかる変位を有するカフェイン粒子は、上記一次平均粒径を満たすカフェイン粒子について、その変位を上記測定方法で測定し、選別して用いることができる。
さらに、本発明において、カフェイン粒子は、球形度が2以下であることが好ましく、1.7以下であることがより好ましい。球形度が2を越えると、カフェイン粒子の表面にコーティング剤が均一に付きにくく、均一なコーティングが形成しにくい。そのため、苦味マスキング性にも劣る。さらに、打錠適性も劣る傾向がある。
なお、本発明において、カフェイン粒子の球形度は、カフェイン粒子をCCDカメラで撮影し、該カフェイン粒子の最大長を直径とした場合の面積と実際面積の比であり、球形度が1に近いほど、その粒子が球形に近いことを意味する。
かかる球形度を有するカフェイン粒子は、上記一次平均粒径を満たすカフェイン粒子について、その球形度を上記測定方法で測定し、選別して用いることができる。
カフェイン粒子の配合量は、被覆カフェイン粒子の総質量に対して、50〜96質量%が好ましく、60〜92質量%がより好ましく、70〜85質量%がさらに好ましい。カフェイン粒子の配合量が50質量%より少ないと、相対的にコーティング剤の量が多くなり、カフェインの溶出性が充分に得られないおそれがある。また、打錠適性も低下するおそれがある。また、被覆カフェイン粒子を固形製剤とした際に、速効的な眠気防止効果が得られにくい。一方、96質量%より多いと、苦味マスキング効果が低下するおそれがある。また、錠剤強度が低下し、製造時に崩れるおそれがある。
<コーティング剤>
本発明において用いられるコーティング剤は、水難溶性高分子および可塑剤を含むものである。水難溶性高分子および可塑剤を含むコーティング剤を用いることにより、カフェインの苦味マスキング性および溶出性が向上する。
本発明において、水難溶性高分子の「水難溶性」とは、水10,000mLに溶解する量が1gまたは1mL未満である化合物である。
水難溶性高分子として、より具体的には、エチルセルロース、アミノアクリルメタアクリレートコポリマー、メタクリル酸コポリマー等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらのなかでも、使用性、臭いの点から、エチルセルロースが好ましい。
水難溶性高分子の配合量は、コーティングしやすさ、可塑性、溶出性等を考慮すると、コーティング剤の総固形分に対して、40〜90質量%が好ましく、50〜70質量%がより好ましい。
かかる水難溶性高分子としては、市販のものが使用でき、たとえばエチルセルロースとしては商品名「アクアコート」FMC社製、旭化成(株)販売等が市販されており、アミノアクリルメタアクリレートコポリマーとしては商品名「オイドラギッドRL−30D」、「RS−30D」Rohm社製等が市販されており、メタクリル酸コポリマーとしては、商品名「オイドラギッドL100−55」Rohm社製等が市販されている。
可塑剤は、コーティング剤を含む溶液に適度な展延性を与え、成膜しやすくする機能を有すると推測される。
可塑剤としては、クエン酸トリエチル、トリアセチン等の、日本薬局方(広川書店)および医薬品添加物規格((株)薬事日報社)等の公定書に記載されているものが挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。成膜性を考慮すると、クエン酸トリエチルおよび/またはトリアセチンが好ましく、トリアセチンがさらに好ましい。
可塑剤の配合量は、水難溶性高分子の固形分に対して、5〜50質量%が好ましく、10〜40質量%がより好ましい。
コーティング剤は、さらに溶出制御剤を含んでいてもよい。これにより、コーティング剤のタック性が軽減され、均一なコーティングが形成されやすくなり、苦味マスキング性がさらに向上する。また、服用後のカフェインが素早く放出され、溶出性が向上することにより、眠気防止剤としての速効性が向上する。さらに、顆粒の凝集によるコーティング中の流動性悪化を防ぐことができる。
溶出制御剤としては、糖、糖アルコール、高甘味度甘味料、水溶性高分子、その他水溶性添加剤が挙げられる。
糖としては、乳糖、トレハロース、白糖等が挙げられる。
糖アルコールとしては、エリスリトール、マンニトール、キシリトール、ソルビトール等が挙げられる。
高甘味度甘味料としては、アスパルテーム、サッカリンナトリウム等が挙げられる。
水溶性高分子としては、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール等が挙げられる。
その他水溶性添加剤としては、クエン酸などの有機酸等が挙げられる。
これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、マンニトール、トレハロース、エリスリトール、キシリトール、ソルビトール等の糖アルコールが好ましい。糖アルコールの中でも、マンニトール、トレハロース、エリスリトールが好ましく、特にマンニトール、トレハロースが好ましい。糖アルコールは吸湿性が低く、保存安定性が良く、また水への溶解速度が速いため、溶出速度のコントロール性に優れている。
溶出制御剤の配合量は、コーティング剤中の、該溶出制御剤を除く固形分に対して、10〜100質量%が好ましく、30〜70質量%がより好ましい。
また、コーティング剤は、上記の他に、本発明の効果を損なわない範囲で、水難溶性高分子の溶液中での分散を維持する等のために、例えばラウリル硫酸ナトリウム等の陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤等の各種界面活性剤、セタノール(セチルアルコール)、ステアリルアルコール等の高級アルコール類、グリセリン脂肪酸エステル等の脂肪酸のエステル類等を含んでいてもよい。
また、メントール等の香料、色素などを含んでいてもよい。
<被覆カフェイン粒子の製造>
被覆カフェイン粒子は、上記カフェイン粒子に、上記コーティング剤をコーティングすることにより製造できる。
コーティング剤のコーティングは、たとえば、上記コーティング剤を任意の分散媒に分散させた分散液(以下、コーティング剤溶液ということがある)をカフェイン粒子に噴霧することにより行うことができる。
コーティング剤溶液における分散媒としては、水、エタノール等の低級アルコールなどの揮発性溶媒が挙げられる。
コーティング剤溶液中の固形分濃度は、特に限定されないが、コーティング液の移送性や噴霧性、コーティングの均一性が良好となる粘度に調整することが望ましく、5〜30質量%が好ましく、10〜25質量%がより好ましく、20〜25質量%が更に好ましい。
コーティング剤溶液の噴霧量は、カフェイン粒子に対して、固形分換算で、10〜50質量%が好ましく、15〜35質量%がより好ましい。
コーティング剤溶液の噴霧方法としては、特に限定されないが、コーティングを、カフェイン粒子の表面にまんべんなく、均一にできることから、流動層を有するコーティング装置を使用することが好ましい。これにより、溶出性のむらが少なく、苦味のマスキング効果が高いコーティングが行える。また、形成されるコーティングの強度も高く、打錠や咀嚼等により壊れる可能性が低くなる。
流動層を有するコーティング装置としては、特に、ワースター法による装置が好ましい。
ワースター法とは、流動層底部から上部に向かって原料粒子と噴霧液が同方向に流動する方法であり、タンジェンシャルボトムスプレー、ボトムスプレー等がある。
ワースター法によるコーティング装置においては、粒子の凝集を抑制しやすいことから粗粉の抑制に適している。
流動層を有するコーティング装置としては、例えば下記の装置が市販されている。
装置名 型 仕込量(例) メーカー
マルチプレックス MP−01 800g (株)パウレック
マルチプレックス MP−25 20kg (株)パウレック
GPCG GPCG−10 10kg (株)パウレック
フローコーター FLO−5 1.8kg フロイント産業(株)
スパイラフロー SFC−5 3kg フロイント産業(株)
コーティングを行う際の条件としては、特に限定されず、通常用いられている条件が使用できる。
たとえば、コーティング装置の排気温度は、25〜40℃が好ましく、28〜35℃がより好ましく、29〜32℃がさらに好ましい。排気温度がこの範囲内であると、均一なコーティングができる。
このようにして得られる本発明の被覆カフェイン粒子は、混合時の含量均一性、打錠・咀嚼時の壊れ、苦味マスキング性と溶出性のバランス等を考慮すると、平均粒径が200〜700μmであることが好ましく、300〜600μmであることがより好ましく、350〜500μmであることがさらに好ましい。
また、本発明の被覆カフェイン粒子は、コーティングが、流動層を有するコーティング装置により行われるものであることが好ましい。
流動層を有するコーティング装置によってコーティングされてなる被覆カフェイン粒子は、コーティングが均一で、また、コーティングの強度も良好であることから、苦味マスキング性と溶出性のバランスが良好である。一方、その他のコーティング装置、たとえば転動造粒装置、撹拌造粒装置等でコーティングを施した被覆カフェイン粒子は、流動層を有するコーティング装置によってコーティングされる被覆カフェイン粒子に比べ、苦味マスキング性および溶出性に劣る傾向がある。
なお、かかる好ましい被覆カフェイン粒子が得られるコーティング方法については上述の通りである。
また、本発明の被覆カフェイン粒子は、日本薬局方パドル法に準拠する溶出試験を、溶液として水を用いて行って求められる、30分後の溶出率(溶出性)が、40%以上であることが好ましい。これにより、該被覆カフェイン粒子を含有する固形製剤を眠気防止薬として用いる場合に、カフェインによる眠気防止効果の速効性が充分なものとなる。該溶出性は、より好ましくは50%以上。さらに好ましくは60%以上である。
また、苦味マスキング効果を考慮すると、1分後の溶出率が15%以下が好ましく、10%以下がより好ましく、5%以下がさらに好ましい。
≪固形製剤≫
本発明の固形製剤は、上記本発明の被覆カフェイン粒子を含有し、チュアブル錠または口腔内崩壊錠であるものであり、苦味マスキング性および溶出性に優れた本発明の被覆カフェイン粒子を含有することにより、服用性および速効性に優れたものである。
本発明で言う「チュアブル錠」は、口中で咀嚼して服用可能な錠剤をいう。なお、服用時に、必ずしも咀嚼しなくとも、本発明の効果は得られる。
また、本発明で言う「口腔内崩壊錠」は、口中で唾液により2分以内に崩壊する錠剤をいう。
固形製剤が、水なしで服用されるチュアブル錠または口腔内崩壊錠であることにより、本発明の苦味マスキング効果が特に有効に発揮される。また、固形製剤が後述するメントールを含有する場合に、メントールの刺激が鼻にダイレクトに届き、眠気防止効果の速効性がさらに向上する。
固形製剤中、被覆カフェイン粒子の配合量は、薬効を奏する有効量の範囲で、適宜調整される。有用性、服用性等を考慮すると、被覆カフェイン粒子の配合量が15〜60質量%であることが好ましく、20〜45質量%であることがより好ましい。特に、本発明の固形製剤をカフェインの配合量が多い眠気防止薬として用いる場合には、服用性の面から1回錠とすることが好ましいため、効果の面から、カフェインとして(コーティング剤を除く)、100〜250mg/錠となる量であることが好ましく、150〜200mg/錠となる量がより好ましい。
また、本発明の固形製剤は、さらにメントールを含有することが好ましい。メントールを含有することにより、服用後の初期にメントールが口腔内から直接鼻腔または粘膜を通って感覚器官を刺激し、そのメントールの刺激により眠気防止の実行感を感じ、飲んだ直後から眠気を防止できるなど、眠気防止薬としての速効性がさらに向上する。また、メントールの効果は、通常、比較的速く失われるが、本発明の固形製剤は、カフェインの溶出性が良好であることから、メントールの効果が無くならないうちにカフェインが体内に吸収され、カフェインによる効果が発現し、眠気防止効果を持続させる。したがって、より速効性と持続性に優れた製剤となる。
固形製剤中、メントールの配合量は、実効性と持続性等を考慮すると、0.1〜5質量%が好ましく、1〜3質量%がより好ましい。特に、本発明の固形製剤を眠気防止薬として用いる場合には、効果の面から、1〜25mg/錠が好ましく、5〜15mg/錠がより好ましい。
特に、本発明の固形製剤がメントールを含有する場合、固形製剤としては、口腔内崩壊錠であることがより好ましい。この場合、トローチ等のチュアブル錠よりも、メントールが露出した表面積が大きいため、香り立ちが高く、効果が高い。
本発明の口腔内崩壊錠には、上記の他に、必要に応じて他の任意成分を、本発明の効果を損なわない範囲において適宜配合することができる。
他の任意成分としては、カフェイン以外の薬物、薬理的に許容される賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、香料、矯味剤、色素等が挙げられる。
カフェイン以外の薬物としては、特に限定されず、固形製剤の目的に応じ、任意に配合できる。より具体的には、たとえば、解熱鎮痛薬、鎮咳薬、去痰薬、気管支拡張薬、抗ヒスタミン薬、制酸剤、、交感神経興奮薬、副交感神経遮断薬、消炎酵素、抗炎症剤、ビタミン類、生薬などがあり、具体的には、アスピリン、アセトアミノフェン、エテンザミド、イブプロフェン、d−マレイン酸クロルフェニラミン、dl−d−マレイン酸クロルフェニラミン、マレイン酸カルビノキサミン、臭化水素酸デキストロメトルファン、ピベンズ酸ピペチジン、リン酸ジヒドロコデイン、塩酸ノスカピン、ノスカピン、dl−塩酸メチルエフェドリン、l−塩酸メチルエフェドリン、グアイフェネシン、グアヤコールスルホン酸カリウム、合成ヒドロタルサイト、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウムゲル、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、アミノ酢酸、塩酸プソイドエフェドリン、塩酸メトキシフェナミン、塩化リゾチーム、塩酸ジフェンヒドラミン、塩酸フェニレフリン、グリチルリチン酸二カリウム、カンゾウ、ショウキョウ、シンイ、サイシン、ベラドンナ総アルカロイド、トラネキサム酸等が挙げられる。
賦形剤としては、セルロース及びその誘導体、スターチ及びその誘導体、糖類、糖アルコール類等が挙げられ、より具体的には、結晶セルロース、乳糖、白糖、マンニトール、エリスリトール、トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、ヒドロキシプロピルスターチ等が挙げられる。
結合剤としては、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ゼラチン、デキストリン、デンプン、アルファー化デンプン等が挙げられる。
崩壊剤としては、カルメロース、カルメロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、低置換度カルボキシメチルスターチナトリウム、クロスポビドン等が挙げられる。
滑沢剤としては、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ショ糖脂肪酸エステル、無水ケイ酸、軽質無水ケイ酸、フマル酸ステアリルナトリウム等が挙げられる。
これらの任意成分は、2種以上組み合わせて用いることができる。
本発明の固形製剤は、上記成分を混合し、打錠機にて打錠することにより製造できる。なお、このとき、上記各成分は、直接混合してもよく、それぞれ、結合剤等を用いて造粒してから混合してもよい。
打錠圧等の成型条件は、打錠機、成分の種類や配合量、錠剤の径等により異なるが、崩壊性、すなわちカフェインの溶出性を損なわない錠剤強度、口腔内崩壊速度等となるよう適宜調整する。固形製剤がチュアブル錠である場合には、咀嚼しやすい硬度とすることが好ましい。
かかる点から、固形製剤は、錠剤強度が2〜15kgであることが好ましく、4〜8kgであることがより好ましい。ここでいう錠剤硬度とは、モンサント型の錠剤強度試験機によって測定することができる。
また、固形製剤は、口腔内崩壊速度が2分以下であることが好ましく、1分以下が更に好ましい。ここで、口腔内崩壊速度とは、錠剤を口腔内に入れて舌で継続的に転がし、錠剤が完全に崩壊するまでの時間である。
また、固形製剤におけるカフェインの溶出性は、上記被覆カフェイン粒子において記載した、日本薬局方パドル法に準拠する溶出試験を、溶液として水を用いて行って求められる、30分後の溶出率(溶出性)が、50%以上であることが好ましい。50%以下ではカフェインの効果の速効性が充分に得られないおそれがある。より好ましくは70%以上であり、さら好ましくは85%以上である。
また、苦味マスキング効果を考慮すると、1分後の溶出率が15%以下が好ましく、10%以下がより好ましく、5%以下がさらに好ましい。
本発明の固形製剤は、眠気防止薬として好適である。
上述したように、本発明の被覆カフェイン粒子は、特定粒径のカフェイン粒子を、所定のコーティング剤でコーティングするすることにより、カフェインの苦味マスキング性および溶出性を向上させたものである。
また、かかる被覆カフェイン粒子を含有する本発明の固形製剤は、服用性が良好で、しかもカフェインによる眠気防止効果の速効性が高く、眠気防止薬として好適である。特に、本発明の固形製剤がさらにメントールを含有すると、さらに眠気防止効果の速効性が高まる。
以下、実施例および比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
なお、以下の例において用いた各種測定方法を以下に示す。
<測定方法>
「粒度分布」
500μm、355μm、250μm、150μmの内径75mmのふるいを用い、サンプル量10gで、日局「粉体粒度測定法」第2法に基づき試験を行い測定する。
「粒子強度」
篩により250〜355μmに調整した原末について、全自動型粉体硬度測定器((株)セイシン企業製)で粒子強度[gf/mm]を測定し、そのn=20の平均値を求めた。
「変位」
硬度測定時のプローブが顆粒に接してから顆粒が割れるまでの距離[μm]を求めた。
「球形度」
顆粒をCCDカメラで撮影し、顆粒の最大長を直径とした場合の面積と実際面積の比を求めた。
「苦味」
成人男女10名による官能評価を行った。服用直後、以下の基準で評価し、その平均値を求めた。
1:苦くない 2:わずかに苦い 3:やや苦い 4:苦い 5:非常に苦い
「眠気」
成人男女10名による官能評価。昼間、眠くなったときに服用し、その直後、10分後、および30分後の眠気を以下の基準で評価し、その平均値を求めた。
1.眠くない 2.わずかに眠い 3.やや眠い 4.眠い 5.非常に眠い
「溶出性」
日本薬局方パドル法に準拠する溶出試験を、溶液として水を用いて行い、1分後または30分後の溶出率(%)を求めた。
「錠剤硬度」
錠剤破壊強度測定器(富山産業社製)を用いて10錠測定し、その平均値を錠剤強度とする。
「口腔内崩壊速度」
成人6人に、錠剤を口腔内に入れて舌で継続的に転がし、錠剤が完全に崩壊するまでの時間の平均を求めた。
実施例1〜7、比較例1<被覆カフェイン粒子の製造>
まず、薬品添加物規格水にエチルセルロース水分散液(商品名アクアコート:旭化成(株))、糖類および可塑剤を入れ、よく撹拌して、表1に記載する組成のコーティング剤溶液A〜Cを得た。
Figure 2005343800
次いで、流動層造粒機マルチプレックスMP−01ワースター使用(パウレック社製)を用い、表2に示すカフェイン粒子1000gを入れ、これに、吸気温度80℃、排気温度35〜45℃になる風量で、上記で調製したコーティング剤溶液を、20g/min.の速度で、表2に示すコーティング率となるよう噴霧してコーティングを行った。これを吸気80℃で30分間乾燥し、被覆カフェイン粒子を得た。
なお、ここで、コーティング率とは、カフェイン粒子に対するコーティング剤(固形分)の割合(質量比)であり、たとえばコーティング率30%は、カフェイン粒子:コーティング剤=100:30であることを意味する。
使用したカフェイン粒子の種類およびコーティング剤溶液の種類、およびコーティング率を表2に示す。
Figure 2005343800
表2中、CA、CB、CCはそれぞれ以下のカフェイン粒子を示す。
CA:(株)静岡カフェイン工業所製無水カフェイン:(顆粒 500μm pass品)
CB:BASF社製無水カフェイン(Caffen anhyrous Gran0.2/0.5 150μm on品)
CC:(株)静岡カフェイン工業所製無水カフェイン
また、表3に、上記の測定方法により求めた各カフェイン粒子の粒度分布、球形度、顆粒強度、変位、一次平均粒径を示す。なお、CCについては、粒径が小さいため、球形度、顆粒強度、変位は測定不能であった。
Figure 2005343800
このようにして得られた実施例1〜7および比較例1の被覆カフェイン粒子について、その服用時の苦味と、1分後および30分後の溶出性を上記測定方法により評価した。その結果を表4に示す。
Figure 2005343800
実施例8〜10、比較例2<口腔内崩壊錠の製造>
まず、以下の手順でエリスリトール/スターチ造粒品を調製した。
エリスリトール3200gとスターチ600gを混ぜ、スパイラーフローSFC−5型(フロイント社製)に入れ、給気温度90℃、排気温度35〜45℃で、ヒドロキシプロピルセルロース6%水溶液を2400g噴霧し、エリスリトール/スターチ造粒品を造粒した。
次いで、V型混合機V−5型(徳寿製作所)を用い、表5に示す組成を混合して、混合物1〜4を得た。
Figure 2005343800
得られた混合品1を、クリーンプレス(菊水製作所社製)で打錠(打錠圧1.5t)し、質量652mg、13mmの円形錠A(実施例8)を得た。
混合品2を、クリーンプレス(菊水製作所社製)で打錠(打錠圧0.9t)し、質量311.4mg、10mmの円形錠B(実施例9)を得た。
混合品3を、クリーンプレス(菊水製作所社製)で打錠(打錠圧1.5t)し、質量746mg、15mmの円形錠C(実施例10)を得た。
混合品4を、クリーンプレス(菊水製作所社製)で打錠(打錠圧1.5t)し、質量652mg、13mmの円形錠D(比較例2)を得た。
比較例3
カフェイン粒子CAを1000g、乳糖800g、トウモロコシデンプン60g、ステアリン酸マグネシウム12gを混合し、クリーンプレス(菊水製作所社製)で打錠(打錠圧0.9t)し、質量312mg、10mmの錠剤を得た。この錠剤1000gをフローコーター30型(フロイント社製)に入れ、オパドライOY−7300(日本カラコン社製、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2910、酸化チタン、ポリエチレングリコール400混合物)の12%水溶液で、固形分としてのコーティング率が対錠剤5%となるようコーティングした。これを円形錠Eとする。
上記実施例8〜10および比較例2〜3で得られた円形錠A〜Eについて、上記測定方法により、以下の評価を行った。
円形錠A、C、Dについては、錠剤硬度、口腔内崩壊速度、苦味、眠気および溶出性(1分後および30分後)を評価した。
円形錠Bについては、錠剤硬度、口腔内崩壊速度、苦味および溶出性(1分後および30分後)を評価した。
円形錠Eについては、錠剤硬度、眠気および溶出性(1分後および30分後)を評価した。
Figure 2005343800
その結果、実施例1の被覆カフェイン粒子を用いた円形錠A、B、Cは苦味のない、服用性に優れたものであった。特に、メントールを配合した円形錠Aは、眠気防止効果が速く発揮された。
一方、比較例1の、カフェイン粒子の一次平均粒径が80μmである被覆カフェイン粒子を用いた円形錠Dは、非常に苦味の強いものであった。
また、コーティングしていないカフェイン粒子を用いた円形錠Eは、溶出性が悪く、眠気防止効果の発揮されるのも遅かった。また、その効果も弱かった。

Claims (5)

  1. 一次平均粒径200〜600μmのカフェイン粒子に、水難溶性高分子および可塑剤を含むコーティング剤をコーティングしてなる被覆カフェイン粒子。
  2. コーティングが、流動層を有するコーティング装置により行われるものである請求項1に記載の被覆カフェイン粒子。
  3. 請求項1または2に記載の被覆カフェイン粒子を含有し、チュアブル錠または口腔内崩壊錠である固形製剤。
  4. さらにメントールを含有する請求項3に記載の固形製剤。
  5. 請求項3または4に記載の固形製剤からなる眠気防止薬。

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