JP2005343627A - 長尺シート九十九折り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的短い長尺シート、もしくは気泡シートのような厚手の長尺シートを九十九折りして、短時間で収容する装置の提供。
【解決手段】長尺シートを九十九折りして積層する装置であって、長尺シートの長手方向の端部を保持する保持手段と、長尺シートをローラ間に通し長手方向に移動するローラの位置が入れ換え可能なローラ対と、長尺シートの折り返し部を固定する固定手段とを有し、ローラ対に長尺シートを有する状態で、前記保持手段により長尺シートの端部を保持した後、ローラ対のローラの位置を入れ換えて、固定手段で折り返し部を固定した後、ローラ対を長尺シートの折り返し端部まで長手方向に移動し、次いで再度ローラ対のローラの位置を入れ換えて、固定手段で折り返し部を固定した後、ローラ対を長尺シートの折り返し端部まで前記移動方向と逆方向に移動することを繰り返すことにより、長尺シートを九十九折りに積層することを特徴とする九十九折り装置。
【選択図】なし

Description

本発明は、長尺シートを九十九折し積層する装置に関する。
長尺なフィルムやシートのような長尺物(以下、「長尺シート」と記す場合がある)は、製造・加工時や製品化後の運搬や保管等のために、コイル状に巻回し巻物状に収容して小型化する必要が生じる。これを成すための装置としては、いくつかの種類のものが知られており、例えば、長尺シートを巻物にするための装置として、自動ワインダー装置がある。
自動ワインダー装置は、紙管を保持し回転駆動させて長尺シートを巻き付ける紙管固定軸と、所定量の巻取が完成したところで長尺シートを切断するカッターと、切断された長尺シートの新しい端を別の紙管に巻き付けるためのタッチロールとを備えている。
また、所定量の巻物を形成した後、速やかに別の紙管を軸とする巻取への移行を可能にするため複数の紙管を軸支して、回転するターレットを有するターレット式に構成した自動ワインダー装置も知られている。この装置によれば、ワインダーの巻き換え、すなわち紙管の交換に要する時間を短縮し、巻取工程全体の所要時間を短縮することができる。
しかし、長尺シートが比較的短い場合、所定量の巻物を形成した後の別の紙管への取換え頻度が増加するので、上記のようにターレットを用いても巻取工程全体の所要時間が増加する。また、真空成形により多数のキャップを与えたキャップフィルムと平坦なフィルムとを貼り合わせ、キャップ内に空気が密閉された空気室を多数形成してなるプラスチック気泡シート(以下、「気泡シート」と記す場合がある)など、通常のフィルムと比較して著しく厚手な長尺シートを巻物にする場合にも、同様の問題が生じる。すなわち、このような厚手の長尺シートでは、自動ワインダー装置で可能な最大径まで巻き取っても、巻き取ったものの長さは通常のシートと比して著しく短い。最も長いもので200m程度であるのに対し、通常のフィルムの巻物では1000mであり格段の差がある。従って、この場合においても上記長尺シートが比較的短い場合と同様に、紙管の交換頻度が増加し、巻取工程全体の所要時間が増加する。
その結果、例えば、長尺シートの製造における全体的なラインスピード(長尺シートの走行速度)を低減せざるを得ず、生産性低下の一因にもなっている。
そこで、これを改善する方法として特許文献1に記載の方法が開発された。この発明の自動ワインダーは、気泡シートのような厚手のシート状物を紙管に巻き取って巻物とするときに、ターレットへの紙管の取り付け、およびターレットから紙管の取り出しを、ターレット側板の両側から紙管固定軸を出入させて行なうことにより、紙管の取替えに要する時間を短縮し、巻き換えに要するサイクルタイムを従来の装置より短縮したものである。この自動ワインダーによれば、製造工程のラインスピードを抑制することが少なくなり、全体として高い生産性を享受することができる。
しかし、この装置により巻取工程全体の所要時間が短縮されたものの、未だ十分ではなく、より短時間に長尺シートを収容する装置の開発が望まれていた。
特開2002−234640号公報
本発明は、比較的短い長尺シート、もしくは気泡シートのような厚手の長尺シートを九
十九折りして、短時間で収容する装置を提供することを課題とする。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の九十九折り装置を提供するものである。
本発明は、長尺シートを九十九折りして積層する装置であって、前記長尺シートの長手方向の端部を保持する保持手段と、前記長尺シートをローラ間に位置する状態で長手方向に移動する、各ローラの位置関係が入れ換え可能なローラ対と、前記長尺シートの折り返し部を固定する固定手段とを有し、前記ローラ対のローラ間に長尺シートを有する状態で、前記保持手段により長尺シートの端部を保持した後、前記長尺シートを積層方向に折り返すように前記ローラ対のローラの位置関係を入れ換えて、前記固定手段で折り返し部を固定した後、前記ローラ対を長尺シートの折り返し端部まで長手方向に移動し、次いで、前記長尺シートを積層方向に折り返すように前記ローラ対のローラの位置関係を入れ換えて、前記固定手段で折り返し部を固定した後、前記ローラ対を長尺シートの折り返し端部まで前記移動方向と逆方向に移動することを繰り返すことにより、前記長尺シートを九十九折りに積層することを特徴とする九十九折り装置である。
このような本発明の九十九折り装置において、前記保持手段が、前記長尺シートの端部領域を面で吸引保持するエアーテーブルであるのが好ましい。
また、前記固定手段が、折り返された長尺シートを折り返し部の近傍で狭持するクランプであるのが好ましい。
また、前記ローラ対の各ローラは、長尺シートの幅方向に離間するものであり、前記固定手段は、各ローラの離間部において前記長尺シートを固定するのが好ましい。
また、前記ローラ対のローラ間に長尺シートを有し、前記保持手段で長尺シートの端部を保持した後、ローラ対および保持手段を長尺シートの積層方向と逆方向に移動し、前記ローラ対および固定手段を積層方向に移動しつつ、前記長尺シートを九十九折りして積層するのが好ましい。
また、前記ローラ対がフリーローラであるのが好ましい。
さらに、前記ローラ対が、各ローラの回転軸を接続した中間点を中心として回転可能なターレットに軸支されるのが好ましい。
本発明によれば、長尺シートを効率よく九十九折りにすることができ、例えば気泡シートのような厚手の長尺シートであっても、必要にして十分な長さの長尺シートを、短時間で収容することができる。また、ロール状に巻回して収容する場合と異なり、紙管の交換などが不要であるため、比較的短い長尺シートであっても効率よく収容することができる。
従って、本発明によれば、従来の長尺シートを巻物にする際等に生じていた紙管の交換等に起因するラインスピードの低減等を無くし、気泡シート等の長尺シートの生産性を向上できる。
本発明の長尺シート九十九折り装置を図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。この好適実施例は一例であり、本発明はこれに限定されない。
図1は本発明の好適実施例の九十九折り装置10の正面図である。図1に示す九十九折り装置10は、長尺シート12を九十九折りして積み上げて積層する装置で、前記長尺シート12の長手方向の端部14を保持する保持手段13と、前記長尺シート12をローラ間に位置する状態で長手方向に移動する、各ローラの位置関係(長尺シート12の積層方向の位置関係)が入れ換え可能なローラ対30を有する積層手段15と、前記長尺シート12の折り返し部16を固定する固定手段17と、前記長尺シート12を切断するカッター60と、前記長尺シート12を九十九折り装置10に供給するピンチローラ62とガイドローラ64とを有している。
九十九折り装置10において、保持手段13は長尺シート12の端部14を保持するもので、エアーテーブル18と、エアーテーブル18内部を減圧する吸引装置と、エアーテーブル18を上下に昇降させる昇降装置とからなっている。尚、図面を簡潔にし、装置構成を明瞭とするために、吸引装置と昇降装置は図示を省略する。
エアーテーブル18の斜視図を図2(a)、そのA−A線断面図を図2(b)にそれぞれ示す。
エアーテーブル18は長尺シート12の端部14を載置して保持する中空の直方体であり、上面の全面に多数の細孔22が形成されている。この細孔22で内部の空間20と外部とが貫通している。
また、エアーテーブル18の上面以外の他の面に形成されている吸引口24を介してエアーテーブル18と吸引装置とが連結されており、内部の空間20を減圧状態とすることができる。従って、長尺シート12の端部14をエアーテーブル18の上面に載置し、吸引装置を用いて内部の空間20を減圧状態とすることにより、長尺シート12の端部14をエアーテーブル18の上面に吸引保持することができる。ここで、吸引装置は公知のものでよいが、この好適実施例においては真空ポンプを利用している。
さらに、昇降装置はエアーテーブル18を上下方向に昇降するものである。図示例において長尺シート12の端部14をエアーテーブル18に保持する際に、昇降装置により、後述する図6(a)に示すように、エアーテーブル18をガイドローラ64と同じ高さとす
る。そして、長尺シート12の端部14をエアーテーブル18に保持した後、図1に示す位置まで降下させる。昇降装置としては公知のものでよいが、この好適実施例においてはギア、チェーンの巻きかけ伝動を利用している。
積層手段15は、長尺シート12を折り返して積み上げ、九十九折りに積層するもので、図3の側面図(長尺シート12の長手方向から見た図)、図4の上面図、および、図5の斜視図に示すように、ローラ対30を有する積層ローラ部31と、積層ローラ部31を長尺シート12の長手方向に移動する移動手段と、積層ローラ部31を昇降するローラ昇降手段とからなる。
尚、図面を簡潔にし、装置構成を明瞭にするために、移動手段とローラ昇降手段は図示を省略する。
また、積層ローラ部31は、ローラ対30と、ターレット40と、ロータリーアクチュエータ44とからなるもので、図3および図4に示すようにローラ対30を内側にして長尺シート12を幅方向に挟むように対向して2つが配置される。さらに同図に示すように、対向するローラ32同士、およびローラ34同士は幅方向に離間しており、後述するクランプ50は、ここで長尺シート12を狭持、固定する。
積層ローラ部31においてローラ対30は、片持ち状態でターレット40に軸支されており、長尺シート12を間に通すローラ32およびローラ34とからなる。図示例においては、ローラ対30の各々のローラはフリーローラであり、通常、長尺シート12の積層方向に並んで位置する。また、ローラ対30は、長尺シート12を緩く挟んでもよく、長尺シート12の厚さよりも離間して、両ローラを配置してもよい。
ターレット40は、円形の板状部材であり、直径上における中心に対して対称の位置に、前記ローラ32およびローラ34を回転自在に軸支する。このターレット40の中心には、ロータリーアクチュエータ44が連結されており、ターレット40の中心を回転軸として回転させる。従って、この回転によりローラ32とローラ34との上下の位置を入れ換える。後述するが長尺シート12を挟んだまま積層方向の各ローラの位置を入れ換えるように回転させることで、長尺シート折り返し部14を形成することができる。
このような積層ローラ部31は、移動手段によって長尺シート12の長手方向に移動される。移動手段は特に限定されず、公知の方法を利用することができるが、この好適実施例においては油圧や空気圧で駆動するスライドシリンダーを利用している。積層ローラ部31の移動速度には特に限定は無く、長尺シート12の強度、要求されるラインスピード等に応じて、適宜、決定すればよい。
積層ローラ部31を積層方向に昇降するローラ昇降手段は、後に詳述するように、最初は積層ローラ部31を上方位置から最下部に移動し、この長尺シート12の積層に応じて、積層ローラ部31を下方から上方に移動する。
このローラ昇降手段は公知の手段方法を利用することができ特に限定されないが、この好適実施例においてはエアーテーブルと同様にギア、チェーンの巻きかけ伝動を利用している。
図示例の装置においては、長尺シート12をローラ対30の間に通した状態で、ターレット40をシートの折り返し方向に反転してローラの上下関係を入れ換え、その後、積層ローラ部31を長手方向に移動し、再度、ターレット40を反転して積層ローラ部31を逆方向に移動することを繰り返すことにより、長尺シート12を九十九折りして積層する。
固定手段17は、長尺シート12の折り返し部16を固定するもので、クランプ50とクランプ昇降装置52とからなっている。
クランプ50は、一般的なシート状物の狭持手段で、図3、図4に示すように、ローラ32およびローラ34の積層方向の位置を入れ換えて形成した長尺シート折り返し部16の幅方向中央部において、折り返された長尺シート12を積層状態で狭持して固定する。従ってクランプ50は長尺シート12の幅方向の端部近傍を両外側から内側へ向かって挟む2つのローラ対30の離間部を狭持することができる大きさである。
クランプ昇降装置52は内部にエンドレスベルト56と、エンドレスベルト56を張架する2つのローラ58と一方のローラ58を回転する回転駆動源とを有している。
前記クランプ50は、クランプ支持棒54によってエンドレスベルト56の表面に固定されている。
従って、クランプ50は、昇降装置52のローラ58の正・逆方向の回転運動によりエンドレスベルト56を回転させることで、上下方向に移動可能である。
このような固定手段17は、九十九折りされた長尺シート12を長手方向に挟むように2つ設置されており、図1における左側および右側の長尺シート折り返し部16において、長尺シート12を狭持して固定する。
さらに、好適実施例の九十九折り装置10には、図1における左上側に長尺シート12を供給するためのピンチローラ62とガイドローラ64とが配置されており、ガイドローラ64の近傍には、長尺シート12を所定の長さで切断するためのカッター60が配置されている。これらはいずれも公知のものを利用することができる。
上記のような本発明の好適実施例の九十九折り装置10により、長尺シート12を九十九折りすることができる。
以下の(i)〜(iv)に、上記本発明の好適実施例である九十九折り装置10を用いて長
尺シート12を九十九折りする具体的な方法を説明する。
(i) 始めに、図6(a)に示すように、ピンチローラ62とガイドローラ64と水平の位
置に、積層ローラ部31(図6〜図9においてはローラ対30のみを示す)とエアーテーブル18とを配置し、下側に固定手段17のクランプ50を配置する。長尺シート12が供給されると、ピンチローラ62が狭持搬送して、ガイドローラ64の上からローラ対30の間を通してエアーテーブル18上に載置する。所定の長さの長尺シート12の端部14をエアーテーブル18上に載置したら、長尺シート12の搬送を止め、吸引手段を駆動して、長尺シート12の端部14を前記保持手段によりエアーテーブル18の上面に保持する。以下、特に記さないが、ピンチローラ62は、長尺シート12の九十九折り積層に同期して、長尺シート12を供給する。
次いで、図6(b)に示すように、エアーテーブル18および積層ローラ部31を下側の
所定位置まで移動する。
(ii) 次に、長尺シート12を積層方向、ここでは下側から上側に折り返すように積層
ローラ部31のローラ32およびローラ34の位置を入れ換える。
つまり、図6(b)において上側にあるローラ32と下側にあるローラ34との上下の位
置を、ターレット40を折り返し方向(図示例では時計回り)に半回転させることで、入れ換える。
そして、図7(c)に示すように、少なくとも長尺シート12の厚さ以上、図示した例で
はローラ32の直径程度、積層ローラ部31を上側へ移動させ、形成された長尺シート折り返し部16を左側のクランプ50で狭持して固定する。
ここでクランプ50で狭持する位置は、図3、図4にも示した長尺シート12の幅方向の中央部である。
(iii) 次いで、図7(d)に示すように、積層ローラ部31を長尺シート12の図中にお
ける右側の折り返し部16を形成すべき位置まで長手方向に移動させ、長尺シート12を積層方向、ここでは下側から上側に折り返すように積層ローラ部31のローラの積層方向の位置を入れ換える。
つまり、図7(d)において上側にあるローラ34と下側にあるローラ32との上下の位
置を、ターレット40を折り返し方向(図示例では反時計回り)に半回転させることで、入れ換える。
そして、図8(e)に示すように、少なくとも長尺シート12の厚さ以上、図示した例で
はローラ32の直径程度、積層ローラ部31を上側へ移動させ、形成された長尺シート折り返し部16を右側のクランプ50で狭持して固定する。
そして、図8(f)に示すように、ローラ対30を長尺シート12の左側の折り返し部1
6を形成すべき位置まで長手方向に移動させる。
(iv) この(ii)と(iii)との作業を繰り返し、図9に示すように、所定の長さの長尺シート12を九十九折りし、その後に、ガイドローラ64の近傍に配置されたカッター60で、長尺シート12を切断する。
このような(i)〜(iv)の方法により、本発明の好適実施例である九十九折り装置10
で、長尺シート12を九十九折りすることができる。
本発明の九十九折り装置を用いれば、前述の自動ワインダー装置等により巻物にする場合よりも、より長い気泡シートを九十九折りして収容することができる。
また、長尺シートを巻物にした場合、環境問題等の観点から、紙管を抜き取ってから販売等しなければならない場合がある。この結果、巻物の巻きが緩んでしまうので客先への運搬時等における荷扱いが困難となってしまう。長尺シートを九十九折りし収容すればこのようなことはなく、荷扱いは容易である。
また、長尺シートを九十九折りしたものを運搬、貯蔵等する場合、その形状(荷姿)が略直方体であるので、巻物と比較して場所の占有率が低い。この結果、運搬、貯蔵等を効率よく行うことができ、コストを低下することができる。
また、長尺シートは等間隔に裁断した後に使用する場合がある。ここで巻物の長尺シートの場合、まず始めに巻きを解きながら長尺シートに等間隔に印を付けなければならない。しかし九十九折りの長尺シートの場合、折り目が等間隔に付くのでこれが印となり、わざわざ印を付ける必要がない。長尺シートの種類によっては折り目が付き難い場合もあるが、その場合であっても九十九折りになっている状態で折り目に印を付ければよく、容易である。
また、長尺シートをある形状に打ち抜いた後に使用する場合がある。この場合、まず始めに長尺シートを何層にも重ねる工程が必要となるが、長尺シートが九十九折りされていれば、この工程を省略することができ好ましい。
以上では、本発明の九十九折り装置について好適実施例を用いて説明したが、以下では他の実施態様についても説明する。
本発明の九十九折り装置に用いられる長尺シートは特に限定されず、従来コイル状に巻き取られていたフィルム、発泡シート、不繊布シート、フラットヤーンクロス、プラスチック気泡シート等を用いることができる。これらの中でも、特に、プラスチック気泡シートを好ましく用いることができる。
また、幅方向の端部分にキャップが形成されていない原反の気泡シートを特に好ましく用いることができる。キャップが形成されていない部分(以下、「耳部」と記す場合がある)のほうが、ローラ対が狭持しやすいからである。
本発明の九十九折り装置は、上記図1の好適実施例に挙げた装置全体を横たえ、横方向に積層してもよい。
この場合、長尺シートの折り返し部を固定する固定手段は、上記好適実施例のように九十九折りされた長尺シートを挟むように2つ配置される必要はなく、少なくても上側にあればよい。
また、長尺シートが垂れ下がることを防止するために、九十九折りした長尺シートを長尺で、かつ、細い棒状部材で突き刺してもよい。この方法は耳部を有する長尺シートに好適であり、耳部を突き刺すことで、製品の損傷を防止できる。
本発明の九十九折り装置のおける保持手段は、長尺シートを九十九折りするにあたり、長尺シートに、ある程度のテンションがかかっても長尺シート端部を保持した状態が維持でき、かつ、積層方向に移動可能であればよい。例えば、好適実施例で用いた吸引装置を連結したエアーテーブルの代わりに、クリップ等で挟んで保持してもよいし、釘や針等を長尺シートに貫通させて保持してもよいし、接着剤等で接着して保持してもよい。
しかし、好ましくは、吸引装置を連結した長尺シートの端部領域を面で吸引保持するエアーテーブルである。理由は、九十九折り積層が完了した長尺シートを袋詰する場合に、エアーテーブルに結合した吸引装置を排気装置に取替え、エアーを吸引していた細孔から逆にエアーを噴出させ、エアーテーブルから九十九折りした長尺シートを浮かせることで、袋詰作業を容易にするからである。
ここで、エアーテーブルは前記好適実施例のような機能を有し、長尺シートの端部領域を面で吸引保持することが可能であれば、形状、細孔の数等は限定されない。同様に、吸引装置は公知のものでよく、例えば、好適実施例で用いた真空ポンプを用いることができ
る。
また、エアーテーブルを積層方向に移動可能とする手段も公知のものでよく、好適実施例で利用したギア、チェーンの巻きかけ伝動の他にも、前記好適実施例におけるクランプ昇降装置と同様の装置でもよい。
本発明の九十九折り装置の積層手段は、長尺シートを折り返して積み上げ、九十九折りに積層するもので、積層ローラ部と、積層ローラ部を長尺シートの長手方向に移動する移動手段と、積層ローラ部を昇降するローラ昇降手段とからなる。
積層ローラ部は、長尺シートを少なくても2つのローラ間に長尺シートを通した状態で、上下の位置関係や左右の位置関係等、積層方向の各ローラの位置関係が入れ換え可能であれば、形状、構造等は特に限定されない。
積層ローラ部における各ローラは、長尺シートの幅と同程度の長さを有する2つのローラであってもよいし、前記の好適実施例に挙げたように、ローラが長尺シートの幅方向に離間するものであってもよい。
好ましくは図示例のようにローラが長尺シートの幅方向に離間するもの、もしくは、この離間部に相当する部位が各ローラよりも細い棒等で連結されているものである。クランプ等で長尺シートの幅方向中央部を挟んで固定することが容易であるからである。
また、各ローラは、長尺シートの幅方向の内側ほど断面直径が小さく、外側を挟む部位ほど断面直径が大きくなる形状であってもよい。同様に、前記好適実施例のようにローラが長尺シートの幅方向に離間している場合であれば、長尺シートの外側を挟む部位ほど断面直径が大きい略円錐形のローラであってもよい。この場合、ローラの断面直径がこのように幅方向で異なる形状であると、挟んでいる長尺シートに幅方向で内側から外側に向かう力が作用し、長尺シートの重なりや皺を減少することができる。
また、前記各ローラはフリーローラでもよいし、駆動ローラでもよい。フリーローラを用いれば、機構の簡略化が可能でメンテナンス性にも優れるので好ましい。駆動ローラを用いて、積層ローラ部の長尺シートの長手方向の移動速度とローラの回転速度とをバランスさせれば、長尺シートのたるみを防止できるので好ましい。
各ローラの間隔は、ローラ対が長尺シートを挟んだ状態を維持しつつ、各ローラの積層方向の位置関係が入れ換え可能であり、かつ、移動できる程度であればよい。当然、九十九折りする長尺シートの厚さよりも各ローラ間隔が離れている必要があるが、離れすぎればローラ対の長尺シートへの作用が弱まり、ローラ対で長尺シートを積層すること自体が困難になる。適切な各ローラの間隔は長尺シートの種類や各ローラの移動速度によっても変化するが、通常、各ローラに長尺シートを挟んだ状態で、1〜10mmの隙間が存在するのが好ましい。
積層ローラ部において、ローラ対の積層方向の位置関係を入れ換える手段はいくつか考えられるが、反転機構であればよい。例えば、モータ、直動シリンダー、各種の機械要素を組み合わせた各種公知の反転機構が利用可能であるが、前記好適実施例に示したターレットとロータリーアクチュエータとを用いた装置が好ましい。理由は、これらは構造が簡単であり、汎用品を用いることができるので、経済的にも優れており、信頼性も高いからである。
また、前記好適実施例に示したように、ローラ対が、各ローラの回転軸を接続した点の中間点を中心として回転可能なターレットに軸支されているものが好ましい。ターレットの回転の中心が、各ローラの回転軸を接続した点の中間点と同じであれば、各ローラの積層方向の位置関係の入れ換えが容易であるからである。
尚、前記好適実施例においてターレットは円形の板状部材であったが、本発明の積層ローラ部のターレットの形状等は、これに限定されず、楕円、長方形等でもよい。
本発明の九十九折り装置の積層手段において、積層ローラ部を長尺シートの長手方向に移動させる手段は特に限定されず、長尺シートの長手方向へ移動させる機能を有していればよい。例えば、ベルト駆動モータ、直動シリンダー、ボールネジ、ラック/ピニオンギアなどがあるが、好ましくは好適実施例で利用したスライドシリンダー、特にスライドロッドレスシリンダーである。理由は、構造が簡単であり汎用品を用いることができるので経済的にも優れており、加えて、比較的汚れにくいからである。
同様に、積層ローラ部を昇降するローラ昇降手段も特に限定されず、その機能を有していればよい。例えば、好適実施例に用いたギア、チェーンの巻きかけ伝動を利用した方法や、エンドレスベルトと、エンドレスベルトを張架する2つのローラと、一方のローラを回転する回転駆動源とからなる好適実施例のクランプ昇降装置と同様な手段や、ボールネジやラック/ピニオンギアを利用した方法などがある。
本発明の九十九折り装置の固定手段は、積層ローラ部の移動等により長尺シートにある程度のテンションがかかっても、長尺シートの折り返し部を固定維持できる手段を有し、かつ、その手段を長尺シートの積層方向へ昇降移動する手段を有していればよい。
長尺シートの折り返し部を固定維持する手段は、例えば、針等で長尺シートの折り返し部を貫通させ固定してもよいし、クリップ等で挟んで固定してもよいし、接着剤等で接着固定してもよいが、クランプで狭持して固定するのが好ましい。理由は、長尺シートに傷等を付けることなく強固に固定でき、さらに固定の脱着が容易だからである。
また、この固定維持する手段を長尺シートの積層方向へ昇降させる手段も特に限定されず、クランプ等の長尺シートを固定維持する手段を昇降させる機能を有していればよい。例えば、前記好適実施例で用いたエンドレスベルトと、エンドレスベルトを張架する2つのローラと、一方のローラを回転する回転駆動源とからなる昇降装置や、スクリュージャッキや油圧シリンダーを用いた昇降手段でもよい。
本発明の九十九折り装置は、長尺シートを切断するカッターや、長尺シートを本発明の九十九折り装置に供給するピンチローラやガイドローラを有していてもよい。
カッターを有していれば、長尺シートを所定の長さで切断する作業が効率的に行うことができるので好ましい。
また、ピンチローラおよび/またはガイドローラを有していれば、本発明の九十九折り装置への長尺シートの供給を効率的に行うことができ、九十九折り作業を効率的に行うことができるので好ましい。
図1は、本発明の九十九折り装置の好適実施例の概略正面図である。 図2(a)は、本発明の九十九折り装置の好適実施例のおける、長尺シートの長手方向の端部を保持する保持手段であるエアーテーブルであり、図2(b)は、図2(a)のA−A線概略断面図である。 図3は、本発明の九十九折り装置の好適実施例における、長尺シートをローラ間に有した積層ローラ部と、長尺シートの折り返し部を固定しているクランプとの概略側面図である。 図4は、本発明の九十九折り装置の好適実施例における、長尺シートをローラ間に有した積層ローラ部と、長尺シートの折り返し部を固定しているクランプとの概略上面図である。 図5は、本発明の九十九折り装置の好適実施例における、積層ローラ部を示す概略斜視図である。 図6(a)および(b)は、本発明の九十九折り装置の好適実施例の作用を説明するための概念図である。 図7(c)および(d)は、本発明の九十九折り装置の好適実施例の作用を説明するための概念図である。 図8(e)および(f)は、本発明の九十九折り装置の好適実施例の作用を説明するための概念図である。 図9は、本発明の九十九折り装置の好適実施例の作用を説明するための概念図である。
符号の説明
10 九十九折り装置
12 長尺シート
13 保持手段
14 長尺シート端部
15 積層手段
16 長尺シート折り返し部
17 固定手段
18 エアーテーブル
20 空間
22 細孔
24 吸引孔
30 ローラ対
31 積層ローラ部
32 ローラ
34 ローラ
40 ターレット
42 ターレット軸
44 ロータリーアクチュエータ
50 クランプ
52 クランプ昇降装置
54 クランプ支持棒
56 エンドレスベルト
58 ローラ
60 カッター
62 ピンチローラ
64 ガイドローラ

Claims (7)

  1. 長尺シートを九十九折りして積層する装置であって、
    前記長尺シートの長手方向の端部を保持する保持手段と、
    前記長尺シートをローラ間に位置する状態で長手方向に移動する、各ローラの位置関係が入れ換え可能なローラ対と、
    前記長尺シートの折り返し部を固定する固定手段とを有し、
    前記ローラ対のローラ間に長尺シートを有する状態で、前記保持手段により長尺シートの端部を保持した後、
    前記長尺シートを積層方向に折り返すように前記ローラ対のローラの位置関係を入れ換えて、前記固定手段で折り返し部を固定した後、前記ローラ対を長尺シートの折り返し端部まで長手方向に移動し、
    次いで、前記長尺シートを積層方向に折り返すように前記ローラ対のローラの位置関係を入れ換えて、前記固定手段で折り返し部を固定した後、前記ローラ対を長尺シートの折り返し端部まで前記移動方向と逆方向に移動することを繰り返すことにより、前記長尺シートを九十九折りに積層することを特徴とする九十九折り装置。
  2. 前記保持手段が、前記長尺シートの端部領域を面で吸引保持するエアーテーブルである請求項1に記載の九十九折り装置。
  3. 前記固定手段が、折り返された長尺シートを折り返し部の近傍で狭持するクランプである請求項1または2に記載の九十九折り装置。
  4. 前記ローラ対の各ローラは、長尺シートの幅方向に離間するものであり、前記固定手段は、各ローラの離間部において前記長尺シートを固定する請求項1〜3のいずれかに記載の九十九折り装置。
  5. 前記ローラ対のローラ間に長尺シートを有し、前記保持手段で長尺シートの端部を保持した後、
    ローラ対および保持手段を長尺シートの積層方向と逆方向に移動し、
    前記ローラ対および固定手段を積層方向に移動しつつ、前記長尺シートを九十九折りして積層する請求項1〜4のいずれかに記載の九十九折り装置。
  6. 前記ローラ対がフリーローラである請求項1〜5のいずれかに記載の九十九折り装置。
  7. 前記ローラ対が、各ローラの回転軸を接続した中間点を中心として回転可能なターレットに軸支される請求項1〜6のいずれかに記載の九十九折り装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009069371A1 (ja) * 2007-11-28 2009-06-04 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. ウェブ搬送装置及び輪転印刷機
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CN114988204A (zh) * 2021-03-01 2022-09-02 苏州维旺科技有限公司 一种连续叠片装置

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