JP2005343540A - 液体貯蔵タンクにおける浮き屋根の揺動防止装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】スロッシングに伴う液面傾斜による浮き屋根の揺動を拘束する機構を備えることで地震災害時における安全性を確保する。
【解決手段】本発明は、浮き屋根3の対角線上の二隅におけるタンクの上部と下部にそれぞれプーリ16を固定配置しケーブル18の一端を屋根3の上部における一方の隅部に固定した状態で上部プーリ16に掛け回し、他端を下部プーリ16を介して屋根8の下部における他方の隅部に固定してなり、かつ前記屋根3の対角線上で対称となるように配置した2組のプーリ16とケーブル18の組合せからなる鉛直牽引ガイド10を設けた。
【選択図】 図2
【解決手段】本発明は、浮き屋根3の対角線上の二隅におけるタンクの上部と下部にそれぞれプーリ16を固定配置しケーブル18の一端を屋根3の上部における一方の隅部に固定した状態で上部プーリ16に掛け回し、他端を下部プーリ16を介して屋根8の下部における他方の隅部に固定してなり、かつ前記屋根3の対角線上で対称となるように配置した2組のプーリ16とケーブル18の組合せからなる鉛直牽引ガイド10を設けた。
【選択図】 図2
Description
本発明は、大容量の液体貯蔵タンクにおける浮き屋根の揺動防止装置に関する。
製油所、CTSなどの石油備蓄基地においては、付属施設として大容量の石油、原油などの燃料タンクを配備している。これらの燃料タンクは、従来、例えば図11(a)に示すように、基礎上に固定された底板1の周囲に立ち上げ状態に一体化され、かつ上面が開口した筒状のタンク側壁2とからなるタンク本体と、側壁2の内側に配置されてその開口を覆う浮き屋根(蓋)3からなっており、屋根3の下面にはフロート4が設けられ、これにより屋根3は側壁2の内部に貯蔵される燃料5の液面上に浮かび、燃料5の液位に応じて昇降することで、貯蔵量に応じてその容積を可変としている。なお、図では地上露出式の燃料タンクを示しているが、地下式ないしは半地下式の燃料タンクでも類似構造となっている。
タンク内に貯蔵されている液体には、本体の側面で反対方向に上下するスロッシング振動の特性があり、その固有周期は貯蔵燃料の高さと本体の直径で定まり、通常の使用では数秒以上となっている。一方、マグニチュードの大きな巨大地震は長周期成分が多く発生し、タンクのスロッシング周期と共振する可能性が高い。
タンクのスロッシング振動が地震動と共振すると、図11(b)に示すように燃料5は水平方向変位に応じて移動して側壁2に衝突し、また逆側にも移動して同一動作が繰り返されて増幅する。
この動作に伴う液面傾斜に応じて屋根3は揺動変位し、燃料5は屋根3の端部と側壁2の上縁に形成された隙間からオーバフローして外部に漏洩するおそれがあるとともに、屋根3の端部が側壁2の内側壁に衝突し、その火花により漏れた燃料5に引火して火災が発生する虞れが生ずる。このため、現状では、貯蔵高さを制限して用いる必要があり、タンク一基当たりの貯蔵効率が低いものとなっていた。
なお、気象庁により「2003年十勝沖地震」と命名された2003年9月26日以降に北海道で生じた一連の地震災害時に、北海道最北端の苫小牧の出光北海道製油所でタンク火災が生じ、44時間後に鎮火した事故では、石油のスロッシングに伴う火花による燃料への引火が原因であると断定され、防災体制の不備とともに浮き屋根式タンクの構造上の問題が特に指摘されている。
本発明は、以上の課題を解決するものであり、スロッシングに伴う液面傾斜による浮き屋根の揺動を抑えるようにした液体貯蔵タンクにおける浮き屋根の揺動防止装置を提供するものである。
前記目的を達成するため本発明は、底板の周囲に立ち上げ状態に一体化され、かつ上面が開口したタンク側壁と、該側壁の内側に配置されてその開口を覆うとともに、側壁内部に貯留される液体の液位に応じて昇降する浮き屋根とを備えた液体貯蔵タンクにおいて、前記浮き屋根の上方と下方に配設された上下一対のガイドプーリと、該上下一対のガイドプーリに掛け回されその両端が前記浮き屋根に固定されるケーブルとからなる鉛直牽引ガイドを複数備えたことを特徴とするものである(請求項1)。
この発明において、前記鉛直牽引ガイドは、前記浮き屋根の対角線上で対称となるように、または平面視で正三角形状等の多角形状となるように配置されることを特徴とする(請求項2)。
また、前記ワイヤケーブルと屋根との間に、弾性材のみまたは弾性材と粘弾性ダンパーの組合せからなるダンパー機構が介在されていることが好ましく(請求項3)、さらに、前記側壁の内面に沿って突設された鉛直なガイドリブと、前記屋根の周縁にあって前記ガイドリブに係合する溝と、該溝の両側には前記ガイドリブの両側面に沿って転動するローラとからなる回り止め用鉛直ガイドを設けたことが好ましい(請求項4)。
本発明においては、複数の鉛直牽引ガイドを備えることにより、屋根の上下方向の動きに対しては抵抗なく動作するが、スロッシングに伴う液面傾斜による屋根の揺動運動は拘束され、水平状態を保って昇降することになり、これによって地震災害時における燃料漏れや火災発生の虞れがなく、また貯蔵高さの制限を緩和できるため、一基当たりの貯蔵量の増加を図ることができる。
請求項2の発明では、地震動の水平2方向成分に対処できる。請求項3の発明では、弾性材のバネ弾性に応じた制震効果を得ることができ、請求項7の発明では、弾性材のバネ定数と、粘弾性ダンパーの粘弾性力とを合成した制震効果を得ることができる。請求項4の発明では、さらに確実なずれ防止を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。図1、図2は本発明を耐震型に適用した第1実施形態を示し、図3はその作用説明図である。なお、従来と同一箇所には同一符号を付してその説明を省略し、異なる箇所、あるいは新たに付加した箇所にのみ異なる符号を用いて説明する。
図1,2において、浮き屋根3の対角線位置には、水平面内において例えば90°の交差角で2対の鉛直牽引ガイド10が配置されている。
各鉛直牽引ガイド10は、揺動防止装置の本体部分となるもので、特に図2に示すように、前記屋根3の対角線上の二隅における側板2の上部内側と下部内側にそれぞれ溶接などにより固定された上部ブラケット12及び下部ブラケット14と、各ブラケットに回転可能に軸受けされたガイドプーリ16とを備えている。
そして、ワイヤケーブル18の一端を屋根3の上部における一方の隅部に固定金具20を介して固定した状態で上部側プーリ16に掛け回し、これを屋根3の端部に形成されたケーブル挿通用の切欠き22を通じて側板2内に鉛直に導いて下部側プーリ16に掛け回し、さらに対角位置のプーリ16に側に水平に導き、このプーリ16掛け回し、この掛け回し端を屋根3の他端側下部に鉛直に導き、この端部を固定金具20を介して屋根3に固定しており、かつ以上の掛け回し構造が屋根3の対角線上(図2の左右)で対称となるように配置した2組のガイドプーリ16とケーブル18の組合せからなり、この組合せを可能とするために、下部ブラケット14には左右2つのプーリ16を上下を違えて軸受けしている。
さらに各鉛直牽引ガイド10と水平面内において45°の交差角位置には対角上に一対の回り止め用の鉛直ガイド24が設けられている。
この鉛直ガイド24は、特に図1の一部に示すように、側壁2の内面に沿って突設された鉛直なガイドリブ26と、屋根3の周縁あってガイドリブ26に係合する溝28と、屋根3の上面において、溝28の両側に固定された軸受けブラケット30に軸受けされて前記ガイドリブ26の両側面に沿って転動するローラ32とからなるもので、これにより屋根3の回動及び回動に伴うワイヤケーブル18のずれを防止している。
以上の構成において、屋根3は通常時には図2及び図3(a)に示すように、タンク内の燃料貯蔵量に応じて上下する。この状態から地震などにより、水平力がタンクに加わり、貯蔵されている燃料5のスロッシング周期と共振すると(b),(c)に示すように燃料5にスロッシングが生ずる。すなわち、液面が壁面衝突方向に向けて傾きつつ衝突する往復動作が繰り返される。
この状態で、屋根3はワイヤケーブル18に牽引されつつ水平状態に拘束されながら上下のみ昇降し、これによって図中破線で示す傾斜液面の波頭を押さえ、スロッシングによる燃料のタンクからのオーバフローを規制し、さらには屋根3の外周部が側壁2の内面に衝突することを防止することになり、燃料漏れや、衝突時の火花などによる火災発生を防止できることになる。
加えて、スロッシングによる移動毎に傾斜液面の波頭を押さえるため、その分早期に減衰させることができる。
さらに、以上の作用は水平面内において90°の交差角で配置された2対の鉛直牽引ガイド10が振動方向の分力を分担しつつ共同して同一作用を行うため、全方向の振動に対応可能となっている。
なお、前記各ワイヤケーブル18の張力の調整には、施工時などにおいてターンバックルなどの長さ調整具をケーブル18中に介挿することによって行うことができる。
この第1実施形態では、ワイヤケーブル18の張力によりスロッシングを抑制するため、衝撃力がワイヤケーブル18、ブラケット12,14、プーリ16並びにタンクに加わる。ワイヤケーブル18はそれ自体の伸縮性と張力調整による遊びによりある程度衝撃緩和する。
次に、図4は本発明を制震型に適用した第2実施形態を示す。まず、図4(a)は各ワイヤケーブル18の端部外周において、上部側固定金具20と屋根3との間に座番42を介して圧縮コイルバネ40(弾性材)を介挿した以外は、第1実施形態と同様である。このバネ40の弾性はワイヤケーブル18の剛性より小さく、ワイヤケーブル18に過度の張力が加わった場合に伸縮して張力を緩和し、制震作用を行う。
なお、下部側の固定金具20と屋根3の下面との間に圧縮コイルバネ40を介挿してもよいし、双方に圧縮コイルバネ40を介挿してもよい。
一方、図4(b)はタンクの底面側におけるワイヤケーブル18の水平位置途中に、引張コイルバネ44を直列に接続した以外は第1実施形態と同様である。この例においても前記と同様の作用によりワイヤケーブル18に加わる張力を緩和し、制震作用を行う。なお、この場合においても垂直位置に直列接続してもよく、要はワイヤケーブル18の移動の妨げとならない位置及び長さとすればよい。
次に、図5は本発明を制震型に適用した第3実施形態を示す。本実施形態では、図4(a)に示す前記第2実施形態における圧縮コイルバネ40に加え、その周囲に一対の油圧ダンパーなどからなる粘弾性ダンパー46を介在させた以外は、前記第2実施形態と同様である。
なお、下部側の固定金具20と屋根3の下面との間に同一の機構を設けてもよいし、双方に設けてもよい。さらには、図4(b)の引っ張りコイルバネ44との組合せも容易にできることも勿論である。
周知のように粘弾性ダンパー44は、速度比例型であり、比較的小振幅から減衰力を発揮し、前記圧縮コイルバネ40のバネ弾性と共働して制震作用を行う。したがって、本実施形態では鉛直牽引ガイド10を構成する各部材の剛性が小さくてもよいため、経済的である。
図6は、直径50m、高さ25mのタンクにおいて、35.5mmのケーブルを用いた鉛直牽引ガイドを2本配置した場合の例における水平地動加速度に対する上下変位伝達関数のグラフを示し、縦軸は地動加速度(cm/gal)を、横軸は周期(Hz)をとっている。図6において、(1) は従来のタンクの特性を示し、(2) はダンパー機構を設けない場合の特性を示し、(3) は、ダンパー機構としてバネ(バネ剛性1kg/cm)+粘弾性ダンパー(ダンパー係数1ton/(cm/sec))を用いた場合の特性を示し、さらに(5) はダンパ係数を無限大とした場合の特性を示す。同グラフから明らかなように、(1) 、(2) の振動周期8秒で最大ピークであると仮定すると、(3) ではピークがなくなり、(4) ではピークが長周期側にずれ、かつ低い値となっている。
次に、図7は、タンク内のスロッシング現象に共振する周期で所定震度の地震波が入力された場合における浮き屋根端部の上下変位と時間との関係を示すグラフであって、縦軸に変位量(cm)、横軸に時間(秒)を示している。
まず(a)は苫小牧地震波の特性を示し、(b)は従来型のタンクの特性を示すものであり、このものは変動周期が長く、時間経過とともに振幅が順次大きくなり、90秒後には最大値である±300cm(3m)となることが確認された。また(c)はワイヤケーブルのみの耐震型タンクとした場合を示すもので、この場合には変動周期が短くまた比較的短時間である90秒後には最大振幅が±100cm前後となり、以後は多少の増減を伴いつつ減衰しないことが確認された。さらに(d)はワイヤケーブルにバネ及び粘弾性ダンパーを用いた場合を示すもので、この場合には、不定形周波数であるが、約70〜100秒の間に最大振幅である±40cmとなり、それ以降は順次減衰することが確認された。
よって、以上のグラフからは、本発明構造のタンクにおける浮き屋根の変動は小さく、特にダンパー機構を備えた場合には、その効果が大きいことが確認された。
図8は以上の地震波が入力された場合のワイヤケーブルに加わる張力と時間の関係を示すものであり、縦軸に荷重(kgf)横軸に時間(秒)を示している。
まず(a)はワイヤケーブル単体の場合を示し、前記図7と同様に最大振幅時である90秒の段階で約300tonfの引張り荷重が加わることになる。これに対し(b)はワイヤケーブルにバネ及び粘弾性ダンパーを加えた場合を示すもので、70〜100秒の間に90tonfを最大値とする引張荷重が加わり、その後は急激に荷重が小さくなることが確認された。
なお、直径10mmのワイヤの場合の破断荷重は7tonであるため、耐震型とした場合には、10ton以上の荷重に耐えるためには、さらに太径のワイヤケーブルと、これをガイド及び支持するための剛性の高い機構を備えるほか、タンク自体にも荷重に耐える補強を行わなければならないのに対し、ダンパー機構を付設した場合にはその1/20の荷重に耐えればよいため、経済的である。
図9は第4実施形態を示す。本実施形態においては、鉛直牽引ガイド10におけるワイヤケーブル18の掛け回しを第1実施形態とは天地逆にするとともに、その上部側に位置するブラケット14をタンク側壁2の外側に沿って立設され、タンク側壁2の上空に突出させた一対の支持ポスト50の上端に固定し、タンク上空で2本のワイヤケーブル18を平行に掛け回した以外は第1実施形態と同様である。
なお、本実施形態において、図示と直交する鉛直牽引ガイド10のブラケット14の取付位置を上下にずらすことで直交状態に交叉するワイヤケーブル18同士の輻輳を防止できる。
また本実施形態においても第2、第3実施形態と同様に、バネ単体またはこれと粘弾性ダンパの組合せからなるダンパ機構を付設することが可能であることは勿論である。
本実施形態では、支持ポスト50によりタンクの補強も兼用でき、引張荷重によるタンク自体の負担を軽減できる。
図10は第5実施形態を示す。本実施形態は、鉛直牽引ガイド10のワイヤケーブル18をタンク外で掛け回すようにしたもので、屋根3の上面にあって対角線上の対称位置に立設され、その上端に一体化した水平なアーム部60aを設けたL字形の支持アーム60と、各支持アーム60に対応して側壁2からやや離れた位置に立設され、かつ上端にタンク内側にオーバハングさせた状態で一体化され、プーリ16を回転自在に軸受けする上部ブラケット62を一体化した一対の支持ポスト64と、底板1の下部を掘り下げて作られ、両側を前記支持ポスト64の下部に開口させた地下通路66と、地下通路66の両側に固定され、かつプーリ16を回転可能に軸受けした一対の下部ブラケット68と、支持アーム60の垂直部及び側板2の頂部に固定されたブラケット70を介して回転可能に軸受けされたケーブル引き込み用の一対のガイドプーリ72を備えている。
そして、ワイヤケーブル18の一端を固定金具20を介して一方のアーム部60aの先端に固定した状態で上部ブラケットのプーリ18に掛け回し、これを地下通路66内のプーリ18に掛け回し、次いで反対側の支持ポスト64のプーリ18に掛け回した上でその先端をプーリ72を介して反対側のアーム部60aに固定したものであり、これを左右対称に行うことで、前記各実施形態と同様な構造としている。
なお、地下通路66を形成しなくても、プーリによりケーブル16の方向を転換して水平な迂回経路をとることで、類似する構造とすることができる。
また、本実施形態でも第2、第3実施形態と同様に、バネ単体またはこれと粘弾性ダンパの組合せからなるダンパ機構を付設することが可能であることは勿論である。
本実施形態では、既存のタンクの改修時にタンク内部に入ることなく改修できる利点がある。
ところで、ケーブルの剛性は張力範囲でのみ作用し、圧縮側では期待できない。従って、バネを付加しないと、ダンパーは伸びる方向(ケーブルの圧縮方向)には戻らない。押し引きの特性が同じ一般のダンパーにあっては、ダンパーを伸びる方向に素早く戻すために、ダンパーからの力を上回る大きなバネが必要となる。しかし、バネを大きくすると、スロッシングの固有周期も短くなるため、獲得されるスロッシングの減衰定数に限界が生ずることになる。そこで、ダンパーが伸びる方向に動くときに、例えばオイルダンパのリリーフ弁が開くといった構造の片効きダンパを用いることが好ましい。これにより、付加バネが小さい場合であっても、粘性係数の大きなダンパを用いることができ、スロッシングの減衰定数を大きく設定することが可能となる。
1,2 タンク本体(1 底板、2 側板)
3 浮き屋根
4 フロート
10 鉛直牽引ガイド
16,72 ガイドプーリ
18 ワイヤケーブル
24 回り止め用鉛直ガイド
26 ガイドリブ
28 溝
32 転動ローラ
40,44,46ダンパー機構
(40 圧縮コイルバネ、44 引っ張りコイルバネ、46 粘弾性ダンパー)
3 浮き屋根
4 フロート
10 鉛直牽引ガイド
16,72 ガイドプーリ
18 ワイヤケーブル
24 回り止め用鉛直ガイド
26 ガイドリブ
28 溝
32 転動ローラ
40,44,46ダンパー機構
(40 圧縮コイルバネ、44 引っ張りコイルバネ、46 粘弾性ダンパー)
Claims (4)
- 底板の周囲に立ち上げ状態に一体化され、かつ上面が開口したタンク側壁と、該側壁の内側に配置されてその開口を覆うとともに、側壁内部に貯留される液体の液位に応じて昇降する浮き屋根とを備えた液体貯蔵タンクにおいて、
前記浮き屋根の上方と下方に配設された上下一対のガイドプーリと、該上下一対のガイドプーリに掛け回されその両端が前記浮き屋根に固定されるケーブルとからなる鉛直牽引ガイドを複数備えたことを特徴とする液体貯蔵タンクにおける浮き屋根の揺動防止装置。 - 前記鉛直牽引ガイドは、前記浮き屋根の対角線上で対称となるように、または平面視で正三角形状等の多角形状となるように配置されることを特徴とする請求項1に記載の液体貯蔵タンクにおける浮き屋根の揺動防止装置。
- 前記ワイヤケーブルと屋根との間に、弾性材のみまたは弾性材と粘弾性ダンパーの組合せからなるダンパー機構が介在されていることを特徴とする請求項1または2に記載の液体貯蔵タンクにおける浮き屋根の揺動防止装置。
- 前記側壁の内面に沿って突設された鉛直なガイドリブと、前記屋根の周縁にあって前記ガイドリブに係合する溝と、該溝の両側には前記ガイドリブの両側面に沿って転動するローラとからなる回り止め用鉛直ガイドを設けたことを特徴とする液体貯蔵タンクにおける請求項1〜3のいずれかに記載の浮き屋根の揺動防止装置。
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