JP2005343534A - 包装バッグ - Google Patents
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Abstract
【課題】 柔軟な材質からなり、折り畳み状態と組み立て状態とに切換え自在な包装バッグであって、商品等の出し入れが容易な包装バッグを提供する。
【解決手段】 組み立て状態で内側に収納空間Sを形成するように対向して立設される前面2および背面3と、前面2と背面3との底辺部を連結するとともに、組み立て状態で収納空間Sの底面となる底部マチ5と、前面2を上前面2aと下前面2bとに略水平方向に分断して形成される開口部11と、これを開閉させるファスナ6とを備え、組み立て状態で自立し、ファスナ6が閉じられたとき、収納空間Sが略密閉され、ファスナ6が開かれたとき、上前面2aが背面3の対向する部位と略重合することによって、開口部11の上側と下側との間に平面視でズレが生じ、このズレによって、開口部11に、収納空間Sを上方に開放する開口を形成するとともに、その状態を自力で保持するように構成する。
【選択図】 図3
【解決手段】 組み立て状態で内側に収納空間Sを形成するように対向して立設される前面2および背面3と、前面2と背面3との底辺部を連結するとともに、組み立て状態で収納空間Sの底面となる底部マチ5と、前面2を上前面2aと下前面2bとに略水平方向に分断して形成される開口部11と、これを開閉させるファスナ6とを備え、組み立て状態で自立し、ファスナ6が閉じられたとき、収納空間Sが略密閉され、ファスナ6が開かれたとき、上前面2aが背面3の対向する部位と略重合することによって、開口部11の上側と下側との間に平面視でズレが生じ、このズレによって、開口部11に、収納空間Sを上方に開放する開口を形成するとともに、その状態を自力で保持するように構成する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、商品等を包装するための包装バッグに関し、詳しくは柔軟な材質からなり、折り畳み状態と組み立て状態とに切換え自在な包装バッグに関する。
従来の柔軟な材質(紙、皮革、布、不織布、軟質樹脂等)からなる包装バッグ、特に非使用時に折り畳まれ、或いは平面状に重合されるような包装バッグにおいては、通常その開口部が上部に設けられていた。そして、保冷や保温のため密閉する必要があるものは、その開口部にファスナを設けることも周知である。たとえばそのような構造の袋物として、下記特許文献1に示すような鞄が知られている。
特開2004−113462号公報
上記従来構造の包装バッグに商品等を出し入れする際、開放した開口部が柔軟な材質の復元力によって自然に閉じ易く、手でその開放状態を保持する必要がある等の煩わしさがあった。また開口部が上部にあるため開口部から底までが比較的深く、商品等が繊細(ケーキ類など)で、手を添えて出し入れする必要のある場合、その作業がやり難いという問題があった。
本発明は上記事情に鑑み、柔軟な材質からなり、折り畳み状態と組み立て状態とに切換え自在な包装バッグであって、商品等の出し入れが容易な包装バッグを提供することを目的とする。
本発明は、柔軟な材質からなり、折り畳み状態と組み立て状態とに切換え自在な包装バッグであって、折り畳み状態では互いに略重合し、組み立て状態では内側に収納空間を形成するように対向して立設される前面および背面と、上記前面と上記背面との互いの底辺部を連結するとともに、折り畳み状態では少なくとも上記前面と略重合し、組み立て状態では上記収納空間の底面となるように拡げられる底部マチと、少なくとも上記前面に設けられ、該前面の少なくとも一部を上前面と下前面とに略水平方向に分断して形成される開口部と、上記開口部を開閉させる開閉手段とを備え、組み立て状態において上記底部マチを下にして自立し、組み立て状態において上記開口部が閉じられたとき、少なくとも上記前面、上記背面および上記底部マチを含む各面によって上記収納空間が略密閉され、組み立て状態において上記開口部が開かれたとき、上記上前面が上記背面の対向する部位と略重合することによって、上記開口部の上側と下側との間に平面視でズレが生じ、上記ズレによって、上記開口部に、上記収納空間を上方に開放する開口を形成するとともに、その状態を自力で保持するように構成されていることを特徴とする(請求項1)。
より具体的な構造としては、上記前面と上記背面とが、略上下に延びる両辺で互いに接合されており、上記ズレは、上記上前面と上記下前面とが、平面視で互いに凹面を対向させた弓状に湾曲することによって生じるように構成すれば好適である(請求項2)。
さらに組み立て状態において上記開口部が開かれたとき、上記背面の上記上前面と略重合する部位が、その略重合状態のまま該背面の後側に折り返し可能となるように構成しても良い(請求項3)。
また剛性部材からなり、折り畳み状態では少なくとも上記前面と略重合し、組み立て状態では上記底部マチに略重合する底板を備え、該底板の少なくとも一部が上記底部マチと接合されているようにしても良い(請求項4)。
そして、上記前面と上記背面との互いの上辺部を連結するとともに、折り畳み状態では少なくとも上記前面と略重合し、組み立て状態では上記収納空間の蓋部となるように拡げられる上部マチを備えるようにしても良い(請求項5)。
また上記開閉手段は、上下の各係合部が、それぞれ弾性を有する可撓性の樹脂製部材からなり、上記開口部を閉じるときには上記各係合部を互いに密着させ、上記開口部を開くときには上記係合部同士の密着を解除させるように構成されたファスナとすれば好適であり(請求項6)、内面に断熱手段を備えるようにしても良い(請求項7)。
なお当明細書において、特記する場合を除き、上下方向は当該包装バッグを組み立て状態とし、通常の使用形態で台上等に載置した状態における上下方向とする。また上記前面および上記背面は、必ずしも一義的に決定するものではなく、包装バッグの正面視において、上記開口部が設けられている面を前面とし、その反対面を背面と便宜上呼称するものである。
また略重合するとは、隙間なく完全に重合する場合はもとより、実用上支障のない程度の僅かな隙間を以って重なり合っている場合も含む。
本発明によれば、非使用時に折り畳み状態とすることにより、前面、背面および底部マチを互いに略重合させ、さらに上部マチや底板を設けたものはこれらも含めて互いに略重合させることができる。従って全体として1枚の板状に折り畳むことができ、収納の省スペース化を図ることができる。
また使用時には組み立て状態とし、内部の収納空間に商品等を収納することができる。商品等を出し入れする際には上記開口部を開いて行うことができるが、このとき、包装バッグが自立し、また開口部が収納空間を上方に開放するように開き、しかもその状態を自力で保持している。従って、開口部が自然に閉じないように手で支えておく必要がなく、繊細な商品(ケーキ等)を両手で支持しつつ、上方に開口した開口部から静かに出し入れすることが容易にできる。しかも、開口部は前面に設けられているので上部に設けられる従来構造よりも低い位置にある。つまり開口部と底面との距離が短くなっているので、この点でも出し入れ作業の容易化が図られている。さらに、このように両手で静かに出し入れ作業を行うことが容易となっているので、手ブレによる繊細な商品等の荷崩れを効果的に防止することができる。
ここで、開口部が開かれたとき、背面の上前面と略重合する部位が、その略重合状態のまま該背面の後側に折り返し可能となるようにすれば、このように折り返すことによってより一層出し入れ作業を容易に行うことができる。
そして、このような包装バッグのより具体的な構造として、前面と背面とが、略上下に延びる両辺で互いに接合されており、上前面と下前面とが、平面視で互いに凹面を対向させた弓状に湾曲することによって開口部の上側と下側との間に平面視でズレが生じるように構成すると、簡単な構造で収納空間を上方に開放する開口を得ることができる。すなわち、前面と背面とが略上下に延びる両辺で互いに接合されることにより、底部マチを拡げて組み立てたとき、前面と背面とが自然に平面視で互いに凹面を対向させた弓状に湾曲する。そこで上前面を背面に略重合させると、開口部の上側が一方の弓状に湾曲し、下側がもう一方の弓状に湾曲するようなズレを生じさせることができる。このズレの間の領域、すなわち両側の弓状辺に囲まれた領域が収納空間を上方に開放する開口となるのである。
また、開閉手段を上記ファスナとすることにより、開口部の開閉が容易となる。そしてこのファスナの各係合部を、それぞれ弾性を有する可撓性の樹脂製部材とすることにより、開口部の形状を自力で保持する作用を高めることができる。すなわち、上記のようなファスナの係合部は、その弾性によって、最も曲率半径の大きな湾曲となるような変形をしたときに安定する。そして上記のような弓状の湾曲は、各係合部が上前面や下前面に規制された範囲において最も曲率半径の大きな湾曲形態である。従って各係合部は、開口部が上記のような弓状となった状態で安定しており、その状態を保持しようとする。この作用によって開口部の形状を自力で保持する作用が高められるのである。
また、底部マチに重合する上記底板を備えることにより、包装バッグの底面の剛性を高めることができる。底面の剛性を高めると、組み立て状態としたときの全体の形状保持性を高めることができ、また包装した商品等を運搬する際の安定性を高めることができる。そして、底板の少なくとも一部が底部マチに接合されているので、包装バッグを組み立てる際、底部マチを拡げるのと略同時に底板をセットすることができ、組み立て効率を高めることができる。
なお、マチは底部マチに限らず、上記のような上部マチを設けても良い。このような上部マチを設けることによって内部の収納空間を拡大することができる。
また、この包装バッグの内部に商品等を収納して開口部を閉じると、収納空間が略密閉されるので、商品等に対する防塵、保冷、または保温効果が高められる。特に内面に断熱シート等の断熱手段を備えるようにすると、保冷または保温効果を一層高めることができる。
本発明に係る包装バッグの実施形態について、以下図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る包装バッグ1の外観斜視図であり、組み立て状態かつ開口部を閉じた状態を示している。また図2は包装バッグ1の平面図であり、(a)は組み立て状態かつ開口部を閉じた状態、(b)は組み立て状態かつ開口部を開いた状態、(c)は折り畳み状態を示している。
包装バッグ1は、主に前面2、背面3、底部マチ5、ファスナ6、底板7、取手9からなる。前面2、背面3、底部マチ5および取手9は、紙、皮革、布、不織布或いは軟質樹脂等の柔軟な材質からなる。前面2は、正面視で上辺が丸みを帯びた略矩形となっている。背面3も前面2と略同形となっている。前面2と背面3とは、略上下に延びる左右の両辺および上辺で互いに接合されている(この接合された左右の両辺を以下端結合部4という)。前面2と背面3の底辺は、底部マチ5によって連結されている。前面2と底部マチ5と背面3とは、展開状態において1枚の連続シートであり、底部マチ5は、その中央部を内側に折り込むことによって形成されている(後述の図3(a)参照)。そして底部マチ5の左右両端は端結合部4で、前面2および背面3と共に結合されている。
従って、底部マチ5を拡げたとき、両端の端結合部4では拡がらず、マチ幅=0となり、端結合部4から遠ざかって中央に近づくにつれてマチ幅が増大する。そして端結合部4から十分離れた中央付近では最大のマチ幅で拡がる。底部マチ5は包装バッグ1の底面を形成しているが、以上のような構造により、この底面は、中央部に最大マチ幅の矩形部分を有し、左右両端の端結合部4に近づくに伴ってマチ幅を減じつつ上方に切れ上がってゆくような形状、つまり全体としていわゆる舟形の形状となっている。また図2(a)に示すように、包装バッグ1は平面視で各端結合部4を結ぶ線を1つの対角線とする略六角形となっている。
底部マチ5の中央付近の略矩形状となっている箇所に、その矩形と略同形の底板7が設けられている。底板7は、硬質の樹脂等からなる剛性部材であって、その一部が底部マチ5と接合されている。底板7によって底部マチ5の中央部矩形形状が安定的に維持され、さらには包装バッグ1の組み立て状態の形状保持性も高められている。
取手9は、前面2と背面3とに取り付けられ、これを把持することにより、包装バッグ1を容易に運搬できるようになっている。
前面2は、その高さ方向中央よりやや上方で上下に分断されている。以下、その上側を上前面2a、下側を下前面2bと称する。上前面2aと下前面2bとの境界が包装バッグ1の開口部11(図2(b)に示す)となっている。開口部11には、この開口部11を開閉自在とするファスナ6(開閉手段)が設けられている。
ファスナ6は、上係合部6a、下係合部6bおよびスライダ6cからなる。上係合部6aは上前面2aに、下係合部6bは下前面2bに接合されている。上係合部6aおよび下係合部6bは、それぞれ弾性を有する可撓性の樹脂製部材(例えばPVC:ポリ塩化ビニル等)からなり、帯状に成形されている。そして、一方には長手方向に延びる凹形溝が成形されており、他方にはこの凹形溝に密着して嵌合する凸形突起が成形されている。スライダ6cは、上係合部6aおよび下係合部6bに沿ってスライドさせられることにより、上記凹形溝と凸形突起とを嵌合させたり、その嵌合を解除させたりする。つまりファスナ6を開閉させる。ファスナ6を閉じると開口部11が閉じ、包装バッグ1の内部の収納空間S(後述の図3(c)参照)を略密閉する。ファスナ6を開くと開口部11が開く。
図2(b)は、ファスナ6を開き、かつ上前面2aを背面3に重合させた状態を示す平面図である。上前面2aは柔軟な材質からなるので、ファスナ6を開いた後、上前面2aを軽く背面3側に押すことによって容易にこの状態にすることができる。或いは、包装バッグ1を組み立てる際に、直接このような形状に組み立てることができる。この図から明らかなように、開口部11の上側(上前面2a)と下側(下前面2b)との間には、平面視で互いに凹面を対向させた弓状に湾曲するようなズレが生じている。このズレの間の領域、すなわち両側の弓状辺に囲まれた領域が収納空間を上方に開放する開口部11となっている。
これは、ファスナ6が開かれているために上前面2aと下前面2bとが相互に規制されることなく、下前面2bも上前面2a(背面3と略重合している)も、それぞれ平面視で底面から略垂直に立ち上がっているために形成される自然な形であって、開口部11はこの状態で安定している。従って自力でその開口状態を保持している。
さらに、上係合部6aおよび下係合部6bの弾性によって、開口部11の形状を自力で保持する作用が高められている。包装バッグ1が組み立てられたとき、各端結合部4間の距離L2は、折り畳まれたときの距離L1よりも短くなる(図2(b)、(c)参照)。従って上係合部6aおよび下係合部6bは湾曲を余儀なくされるが、その際、最も湾曲の曲率半径が大きくなる状態で安定する。自由状態であれば距離L2を弦とする円弧状に湾曲するのが最も大きな曲率半径となる。しかし実際には、両端が端結合部4によって拘束されており、端結合部4における接線方向が、各端結合部4を結ぶ線の方向(左右方向)に近くなるように規制されている。また、上前面2aや下前面2bの形状にも規制を受けている。従って、これらの規制範囲内で最も曲率半径を大きくする湾曲形態が、このような弓状の湾曲となる。このように上係合部6aおよび下係合部6bは、開口部11が図2(b)に示すような弓状となった状態で安定しており、その状態を保持しようとする。この作用によって開口部の形状を自力で保持する作用が高められるのである。
なお、図2(b)にクロスハッチングで示すように、前面2、背面3、底部マチ5の各内側には、断熱シート10(断熱手段)が設けられている。断熱シート10は、例えば発砲性の樹脂やアルミシート等からなる。
次に、この包装バッグ1の作用について説明する。図3は図1のIII−III断面図であり、(a)は折り畳んだ状態、(b)は組み立ててファスナ6を開いた状態、(c)はファスナ6を閉じた状態、(d)はファスナ6を開き、背面3を後側に折り返した状態を示す。
まず図3(a)に示すように包装バッグ1を折り畳むと、前面2、背面3、底部マチ5および底板7が互いに略重合し、全体として1枚の板状となる(図では理解を容易にするために、少し開いた状態で示している)。このように折り畳むことによって、収納時の省スペース化を図っている。
次に使用時には包装バッグ1を組み立て状態とするが、このとき底板7の一部が底部マチ5と接合されているので、底板7を底部マチ5に重合させつつ底部マチ5を拡げることができ、素早く図3(b)に示す状態に組み立てることができる。組み立て状態では、図3(b)に示すように、上前面2aを背面3に略重合させることによって収納空間Sを上方に大きく開口させることができる。しかも包装バッグ1が自立し、また開口状態を自力で保持するので、開口部11が自然に閉じないように手で支えておく必要がなく、繊細な物品P(例えばケーキ等の商品)を両手で支持しつつ、開口部11から静かに入れることが容易にできる。しかも、開口部11は前面2に設けられているので上部に設けられる従来構造よりも低い位置にある。つまり開口部11と底部マチ5(底面)との距離が短くなっているので、この点でも出し入れ作業の容易化が図られている。さらに、このように両手で静かに入れることが容易となっているので、手ブレによる繊細な商品等の荷崩れを効果的に防止することができる。
物品Pを収納空間Sに収めた後、ファスナ6を閉じると図3(c)に示す状態となる。この図では、保冷材Cを共に収めて収納空間Sを保冷している場合を示している。このように収納空間Sが略密閉されているので、防塵、保冷が図られている。さらに断熱シート10によってその保冷効果が高められている。なお、物品Pが暖かいものの場合は、保冷効果に代えて保温効果を得ることができる。
図3(c)に示す状態から、取手9を把持して包装バッグ1を容易に運搬することができる。その際、底板7によって底面の剛性が確保され、運搬の安定性が高められている。
物品Pを取り出す際には、ファスナ6を開いて図3(b)に示す状態としてから取り出しても良いが、さらに図3(d)に示す状態として取り出すと、より取り出し易くなって好便である。図3(d)では、背面3の上前面2aと略重合する部位が、その略重合状態のまま背面3の後側に折り返されている。このように折り返すことによって、開口部11より上方には一切の障害物がなくなるので、一層物品Pを取り出し易くなっている。
なお、図3(b)の状態で物品Pを収納し、図3(d)の状態で物品Pを取り出すのは推奨する使用形態であって、何れの状態で収納、取り出しを行っても良い。
次に、本発明に係る第2実施形態について説明する。図4(a)、(b)は、第2実施形態の包装バッグ20の、図3(b)、(c)に相当する図である。なお、同図において第1実施形態と同じ構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
図4に示すように、包装バッグ20には、上前面2aと背面3との互いの上辺部を連結する上部マチ8が設けられており、この上部マチ8は、折り畳み状態で上前面2aおよび背面3と略重合するように構成されている。従って、図4(a)に示す組み立て状態かつファスナ6を開いた状態において、上前面2aを、上部マチ8と共に背面3に重合させることができるので、第1実施形態と同様、物品Pを容易に出し入れすることができる。
ファスナ6を閉じたときは、図4(b)に示すように上部マチ8が拡がり、収納空間Sの蓋部を形成する。こうすることによって、収納空間Sが上窄まりとならず、大きな収納空間Sを確保することができる。従って、比較的大きな物品Pを包装する際に好適である。
なお特に図示しないが、折り畳んだ状態や背面3を後側に折り返した状態も、図3(a)、(d)に準じて実現することができ、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定するものではなく、各請求項の範囲で適宜変形して良い。例えば、ファスナ6は前面2に限らず、背面3にも設けても良い。なお背面3のみに設けた場合は、前面と背面とを入れ替えて呼称することにより、前面のみに設けたものと解すれば良い。
ファスナ6は、上記実施形態に示すように上係合部6aや下係合部6bの材質をPVC等の樹脂とし、凹形溝と凸形突起とを嵌合させるような構造とすると、密封度が高く、特に保冷の用途に好適であるが、それほどの密封度を要しない場合は、いわゆるコイルファスナ等、他のファスナであっても良い。また必ずしも開閉手段としてスライダ6cを備えたファスナ6を用いる必要はなく、例えば面ファスナやファスナ以外の止め具を用いても良い。
底板7は必ずしも必要ではなく、比較的小型で物品Pが軽量である場合や、底部マチ5の強度が充分である場合などにおいては、底板7を省いて低コスト化を図っても良い。同様に取手9も必ずしも必要ではなく、比較的小型のものは取手9を省いて低コスト化を図っても良い。
上記実施形態では、前面2と底部マチ5と背面3とが、展開状態において1枚の連続シートであるようにした。このようにすると構造が簡単で製造が容易であるが、必ずしもこのようにする必要はなく、それぞれ別体の部材を接合して製造しても良い。
1 包装バッグ
2 前面
2a 上前面
2b 下前面
3 背面
4 端結合部(上下に延びる両辺)
5 底部マチ
6 ファスナ(開閉手段)
6a (上)係合部
6b (下)係合部
7 底板
8 上部マチ
10 断熱シート(断熱手段)
2 前面
2a 上前面
2b 下前面
3 背面
4 端結合部(上下に延びる両辺)
5 底部マチ
6 ファスナ(開閉手段)
6a (上)係合部
6b (下)係合部
7 底板
8 上部マチ
10 断熱シート(断熱手段)
Claims (7)
- 柔軟な材質からなり、折り畳み状態と組み立て状態とに切換え自在な包装バッグであって、
折り畳み状態では互いに略重合し、組み立て状態では内側に収納空間を形成するように対向して立設される前面および背面と、
上記前面と上記背面との互いの底辺部を連結するとともに、折り畳み状態では少なくとも上記前面と略重合し、組み立て状態では上記収納空間の底面となるように拡げられる底部マチと、
少なくとも上記前面に設けられ、該前面の少なくとも一部を上前面と下前面とに略水平方向に分断して形成される開口部と、
上記開口部を開閉させる開閉手段とを備え、
組み立て状態において上記底部マチを下にして自立し、
組み立て状態において上記開口部が閉じられたとき、少なくとも上記前面、上記背面および上記底部マチを含む各面によって上記収納空間が略密閉され、
組み立て状態において上記開口部が開かれたとき、上記上前面が上記背面の対向する部位と略重合することによって、上記開口部の上側と下側との間に平面視でズレが生じ、
上記ズレによって、上記開口部に、上記収納空間を上方に開放する開口を形成するとともに、その状態を自力で保持するように構成されていることを特徴とする包装バッグ。 - 上記前面と上記背面とが、略上下に延びる両辺で互いに接合されており、
上記ズレは、上記上前面と上記下前面とが、平面視で互いに凹面を対向させた弓状に湾曲することによって生じるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の包装バッグ。 - 組み立て状態において上記開口部が開かれたとき、上記背面の上記上前面と略重合する部位が、その略重合状態のまま該背面の後側に折り返し可能となるように構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の包装バッグ。
- 剛性部材からなり、折り畳み状態では少なくとも上記前面と略重合し、組み立て状態では上記底部マチに略重合する底板を備え、
該底板の少なくとも一部が上記底部マチと接合されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の包装バッグ。 - 上記前面と上記背面との互いの上辺部を連結するとともに、折り畳み状態では少なくとも上記前面と略重合し、組み立て状態では上記収納空間の蓋部となるように拡げられる上部マチを備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の包装バッグ。
- 上記開閉手段は、上下の各係合部が、それぞれ弾性を有する可撓性の樹脂製部材からなり、上記開口部を閉じるときには上記各係合部を互いに密着させ、上記開口部を開くときには上記係合部同士の密着を解除させるように構成されたファスナであることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の包装バッグ。
- 内面に断熱手段を備えることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の包装バッグ。
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