JP5778847B1 - 襟ガード支持体 - Google Patents

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Abstract

【課題】ビジネスの出張などでシャツを持参するときに、スーツケース内に入れてもシャツの折り畳んだ形状をくずれにくくする襟ガード支持体を提供する。【解決手段】シャツの折りたたんだ状態を保持する襟ガード支持体であって、シャツの後身頃にあてられる背あてと、シャツの襟を襟の下から固定するための襟ガード部と、前記背あてと前記襟ガード部とを連結する連結部と、シャツが折りたたまれた状態を保持する保持ひもであって、両端が前記背あてに備えられている保持ひもと、を有する襟ガード支持体。【選択図】図1

Description

本発明は、出張時の大型バックやスーツケース内でも、シャツ(ワイシャツ)の襟の形状を保持する襟ガード支持体に関する。
スーツを着る時は、その中にはシャツを着用することが多い。したがって、ビジネスで遠方地域に出張する際は、現地で宿泊するためシャツを持参する。宿泊する場合は、荷物が多いため容量の大きいスーツケースを利用するが、スーツケース内に持参するシャツを綺麗に折り畳んで収納しても、移動などによりスーツケース内の荷物にシャツの襟が押しつぶされてしまう。このため、出張先では襟が立っていないシャツを利用することになってしまう。
特許文献1は、シャツの襟を整形及び形状維持することができるシャツ折り畳み形状維持台紙が開示されている。しかし、この台紙は、シャツを販売する際に整形及び形状維持することを目的としたものであると推測され、コストを低減させるため紙で作られている。このような紙でできた台紙を数回利用すると、台紙が折れ曲がってしまう。さらに、襟整形部材と台紙が分離されているため、一方を紛失してしまうと、シャツの襟を整形及び形状維持することができなくなってしまう。
特開2008−222265号公報
本発明は、折り畳んだシャツをスーツケースに収納して持ち運んでも、シャツの襟をつぶれにくくする襟ガード支持体を提供する。
本発明者は、上記課題に鑑み鋭意研究を重ねた結果、本発明に到達した。すなわち、本発明は、シャツの折りたたんだ状態を保持する襟ガード支持体であって、シャツの後身頃にあてられる背あてと、シャツの襟を襟の下から固定するための襟ガード部と、前記背あてと前記襟ガード部とを連結する連結部と、シャツが折りたたまれた状態を保持する保持ひもであって、両端が前記背あてに備えられている保持ひもと、を有する襟ガード支持体に関する。
本発明の襟ガード支持体は、単一の製品であるため、従来の台紙に比べて紛失しにくく、さらに、簡易に折り畳たんだ状態を保持できる。さらに、部材に樹脂を使用すれば、繰り返し使用することができ、また、経済的にも優れている。
図1は、本発明の襟ガード支持体1の正面図である。 図2は、本発明の襟ガード支持体1をシャツ10に取り付ける時の図である。 図3は、可動襟ガード部6a、6bをシャツの襟11の下に装着して、接続部8a、8bを接続した状態の襟周辺部の拡大図である。 図4は、接続部8a、8bを接続した後に、裏返してシャツ10の袖を折り畳もうとしているところを示す図である。 図5は、シャツの袖を折り畳んだ後に、シャツ10の裾を2回折り曲げ、さらに、保持ひも9でシャツの形状を保持しようとしているところを示す図である。 図6は、襟ガード支持体1を使用して、シャツ10を折り畳んで完成させた正面図である。 図7は、図6の背面図である。 図8は、図1の襟ガード支持体1をコンパクトにする際の途中の図である。 図9は、襟ガード支持体1を収納するためにコンパクトにした図である。 図10は、本発明の別の態様の襟ガード支持体1Aである。 図11は、襟ガード支持体1Aを使用して、シャツ10を折り畳んで完成させた正面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[構成]
本発明の襟ガード支持体1の構成について説明する。図1は、襟ガード支持体1の正面図である。
襟ガード支持体1の背あて2は、長方形であり、0.5mm〜3mm程度の厚さである。使用時はシャツ10の後身頃にあてて、シャツの形状を支持する。シャツを折り畳んだ時の大きさは、背あて2の大きさとほぼ等しくなる。具体的には、背あて2の大きさは、丈方向で18cm〜25cm程度であり、幅方向で25cm〜35cm程度である。
背あて2は、シャツの襟11に対応する側の短辺の中心に連結部3を有している。連結部3は長方形で厚さは背あて2と同様である。連結部3は、背あて2と後述する固定襟ガード部5とを連結している。連結部3は、連結部3と背あて2との境界である折曲線4で、背あて2の上に重なるように折り曲げることができる。連結部3は、柔軟性を有する素材、例えば、柔軟性のある樹脂を使用する。
固定襟ガード部5は、背あて2に連結部3を介して接続されている。固定襟ガード部5は、細長い長方形で角は切除している。厚さは背あて2と同様の厚さである。固定襟ガード部5は、シャツの襟の後方側の下に配置させ、シャツの襟11の後ろ側の形状を保持するものであり、襟の後ろの部分を襟の下から支えるものである。固定襟ガード部5は、襟の形状にそって変形できる必要があるため、柔軟性のある樹脂を使用する。
可動襟ガード部6a、6bは、それぞれ固定襟ガード部5の両端に、可動襟ガード部6a、6bの一方の端の近傍で接続されている。可動襟ガード部6a、6bは、細長い長方形で薄い板状であるが、固定襟ガード部5と接続している側の角は切除している。厚さは、背あて2と同様である。可動襟ガード部6a、6bは、固定襟ガード部5に対して、可動することができ、可動させて微調整しながら、襟の下に配置させ、シャツの襟の形状にフィットさせて、襟の側面及び前面を保持するものである。すなわち、襟の側面及び前面部分を襟の下から支えるものである。可動襟ガード部6a、6bも、襟の形状にそって変形できる必要があるため、柔軟性のある樹脂を使用する。なお、本明細書では、固定襟ガード部と可動襟ガード部とを合わせて、襟ガード部と称する場合がある。
固定襟ガード部5と、可動襟ガード部6a、6bとは軸7a、7bで接続されている。したがって、可動襟ガード部6a、6bは、軸7a、7bを中心に回動することができる。
可動襟ガード部6a、6bは、固定襟ガード部5と接続されていない方の端に、接続部8a、8bを有している。接続部8aは、接続部8bと接続できる構成になっている。可動襟ガード部6a、6bをシャツの襟の下に配置し、シャツの前面の第一ボタン(シャツの前面を留めるボタンのうち、最上部のボタン)近傍で、接続部8aと8bとを接続することで、固定襟ガード部5と可動襟ガード部6a、6bが筒状になり、シャツの襟全体を襟の下から保持することができる。実施例では、接続部8aと8bは、面ファスナーであるが、これに限定されるものではない。例えば、フックなどで代用することも可能である。シャツ10の前面で接続部8a及び8bを互いに接続できるように、接続部8aは可動襟ガード部6aの表面に配置し、接続部8bは、可動襟ガード部6bの裏面に配置する。図1では、接続部8bは見えない位置にあるが、理解しやすくするため、点線で記載している。
背あて2は、シャツの折り畳んだ状態を維持するための保持ひも9を有している。保持ひも9の両端は、背あて2の連結部3を有する短辺の端に縫接されている。本実施例では、保持ひも9の一方の端は、背あて2の連結部3を有する短辺の端の表面に縫接され、保持ひも9の反対の端は、背あて2の連結部3を有する短辺の反対の端の裏面に縫接されている。保持ひも9の断面の形状は、円状でも、楕円でも、長方形でも使用することができる。伸縮性を有するものが好ましい。
保持ひも9は、図1のように1本にしてもよいし、図10における保持ひも9A、9Bのように、二本にしてもよい。二本の場合は、背あて2に接続されていない方の端に保持ひも接続部12a、12bを備え、二本の保持ひも9Aと9Bとを互いに接続できるようにする。
[襟ガード支持体1の使用方法]
次に、襟ガード支持体1の使用方法について説明する。まず図2のように、襟ガード支持体1の背あて2をシャツ10の背中に接するように配置し、固定襟ガード部5と、可動襟ガード部6a、6bとを襟の下に入れ、襟の折り目を固定襟ガード部5と、可動襟ガード部6a、6bで支えるようにし、シャツの襟11が綺麗な形状になるように配置する。そして、接続部8aと接続部8bとを第一ボタン付近で接続させる。接続部8aと接続部8bとを接続させた状態を図3に示す。なお、シャツ10の後見頃に対して、襟11は立っているので、襟ガード支持体1においても、背あて2に対して固定襟ガード部5が立っている状態になっている。このような形状になるのは、連結部3が柔軟性を有する素材であり、連結部3が曲がることができるためである。本態様のように、折曲線4を有する場合は、背あて2に対して、連結部3と固定襟ガード部5とが、折曲線4で折り曲げられて、背あて2に対して固定襟ガード部5が立つような形状になる。
次に、図4のように、シャツ10の左側を背あて2の左の長辺に沿って、幅方向に背あて2の裏面(シャツ10のない面)に折り返し、背あて2の裏側に位置した左の袖を背あて2上でさらに折り畳む。同様に、シャツ10の右側も背あて2の右の長辺に沿って幅方向に背あて2の裏側に折り返し、背あて2の裏面に位置した右の袖をさらに折り畳む(図5を参照)。
次に袖を折り畳んだシャツ10の裾を、シャツ10の裾から背あて2の下辺までの所定の位置で、背あて2の裏面側に折り曲げ、さらに、背あて2の下部の辺に対応するシャツの部分で折り曲げる。そうすることで、折り畳んだシャツ10の丈方向の長さは、背あて2の丈方向の長さとほぼ等しくなる。
最後に、保持ひも9を背あて2の下部の辺の中心で折り返えすようにV字型に配置させる(図6及び図7を参照)。なお、V字型の状態を維持しやすくするために、背あて2の下辺中央に小さな山型の切込みを設けることができる。
[襟ガード支持体の変形方法]
襟ガード支持体1からシャツから取り外した後は、襟ガード支持体1は、通常かばんなどに収納させるが、その際は、下記のようにコンパクトにすることができる。
図1の襟ガード支持体1の可動襟ガード部6a、6bを可動させ、固定襟ガード部5に対して、背あて2の反対側で重なるようにし、接続部8a 8bを接続させる(図8参照)。
次に、折曲線4で連結部3を背あて2に重なるように折り曲げ、そして、保持ひも9を背あて2の連結部3の反対側の短辺に掛けるように、配置させる(図9参照)。
このように襟ガード支持体1を変形することで、襟ガード支持体1を薄い板状の長方形にすることができ、荷物の多いビジネス出張であっても、コンパクトにスーツケース等に収納することができる。
図10は、別の態様の実施例の襟ガード支持体1Aであり、二本の保持ひも9A、9Bを備える。保持ひも9A、9Bのように、保持ひもを二本にすることで、シャツを折り畳んで、最後にひも9A、9Bをシャツに対して斜めに設置してシャツを保持する際に、シャツの形状を崩すことなく、設置することができる。襟ガード支持体1Aを用いた場合の完成図は図11である。図11のように、二本の保持ひも9A、9Bは、背あて2の上部の辺の端にそれぞれ縫着されており、また、背あて2の下端で互いに接続できるようにする。なお、二本の保持ひも9A、9Bには、背あて2に縫着されていない方の端には、ひも接続部12a、12bを有している。ひも接続部12a、12bは、本態様では面ファスナーであり、ひも接続部12a、12bを互いに接続することができる。
[効果]
[1]シャツの折りたたんだ状態を保持する襟ガード支持体であって、シャツの後身頃にあてられる背あてと、シャツの襟を襟の下から固定するための襟ガード部と、前記背あてと前記襟ガード部とを連結する連結部と、シャツが折りたたまれた状態を保持する保持ひもであって、前記背あてに備えられている保持ひもと、を有する襟ガード支持体は、シャツを簡便に、しかも綺麗に折り畳むことができ、また折り畳んだ状態を保持することができる。このように保持したシャツは、荷物の入ったスーツケースに入れても、シャツの襟の形状を維持することができる。
また、[2]前記襟ガード部は、固定襟ガード部と、前記固定襟ガード部の両端に連結する2つの可動襟ガード部とからなり、前記可動襟ガード部は、前記固定襟ガード部に対して可動し、前記2つの可動襟ガード部は、互いに接続可能である。このような襟ガード支持体は、襟ガード支持体を使用しないときはコンパクトにすることができ、収納が容易である。しかも、可動襟ガード部が互いに接続できる場合は、固定襟ガード部及び可動襟ガード部で、筒状にすることができ、シャツの襟全体を保持することができる。
また、[3]前記2つの可動襟ガード部はそれぞれ面ファスナーを備え、前記可動襟ガード部同士の接続は、面ファスナーの接続によって行われる場合は、面ファスナーにより簡便に接続及び解除をすることができ、さらには、シャツの首回りの長さに応じて、面ファスナーの接続位置を変更し、シャツにフィットさせることもできる。しかも、収納時には背あての上で接続部を接続することによって、さらにコンパクトにできる。
また、[4]前記襟ガード支持体は、前記連結部と、前記背あてとの境界に折曲線を有し、前記背あてに対して、前記連結部及び襟ガード部を折りたたむことができる場合は、襟ガード支持体の収納時は、長方形の形状にすることができ、荷物が多く収納されているかばんやスーツケース内のわずかなスペースでも収納することができる。
また、[5]前記保持ひもが、伸縮性のひもである場合は、シャツを襟ガード支持体で折り畳んだ状態で保持するときに、シャツの形状がくずれにくくなる。
また、[6] シャツの折りたたんだ状態を保持する襟ガード支持体であって、シャツの後身頃にあてられる背あてと、シャツの襟を襟の下から固定するための襟ガード部と、前記背あてと前記襟ガード部とを連結する連結部と、シャツが折りたたまれた状態を保持する2本の保持ひもであって、片端が前記背あてに備えられており、保持ひもが互いに接続可能な保持ひもと、を有する襟ガード支持体は、シャツを簡便に、しかも綺麗に折り畳むことができ、また折り畳んだ状態を保持することができる。このように保持したシャツは、荷物の入ったスーツケースに入れても、シャツの襟の形状を維持することができる。しかも、保持ひもが2本あることで、シャツの形状を崩さずに保持ひもを設置することができる。
以上、本発明の実施例を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
1、1A 襟ガード支持体
2 背あて
3 連結部
4 折曲線
5 固定襟ガード部
6a 6b 可動襟ガード部
7a 7b 軸
8a 8b 接続部
9、9A、9B 保持ひも
10 シャツ
11 シャツの襟
12a、12b ひも接続部

Claims (5)

  1. シャツの折りたたんだ状態を保持する襟ガード支持体であって、
    シャツの後身頃にあてられる背あてと、シャツの襟を襟の下から固定するための襟ガード部と、前記背あてと前記襟ガード部とを連結する連結部と、シャツが折りたたまれた状態を保持する保持ひもであって、両端が前記背あてに備えられている保持ひもとを有し、
    前記襟ガード部は、固定襟ガード部と、前記固定襟ガード部の両端に連結する2つの可動襟ガード部とからなり、前記可動襟ガード部は、前記固定襟ガード部に対して可動し、前記2つの可動襟ガード部は、互いに接続可能である、襟ガード支持体。
  2. 前記2つの可動襟ガード部はそれぞれ面ファスナーを備え、前記可動襟ガード部同士の接続は、面ファスナーの接続によって行われる、請求項1に記載の襟ガード支持体。
  3. 前記襟ガード支持体は、前記連結部と、前記背あてとの境界に折曲線を有し、前記背あてに対して、前記連結部及び襟ガード部を折りたたむことができる、請求項1又は2に記載の襟ガード支持体。
  4. 前記保持ひもが、伸縮性のひもである、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の襟ガード支持体。
  5. シャツの折りたたんだ状態を保持する襟ガード支持体であって、
    シャツの後身頃にあてられる背あてと、シャツの襟を襟の下から固定するための襟ガード部と、前記背あてと前記襟ガード部とを連結する連結部と、シャツが折りたたまれた状態を保持する2本の保持ひもであって、片端が前記背あてに備えられており、前記保持ひもが互いに接続可能な保持ひもとを有し、
    前記襟ガード部は、固定襟ガード部と、前記固定襟ガード部の両端に連結する2つの可動襟ガード部とからなり、前記可動襟ガード部は、前記固定襟ガード部に対して可動し、前記2つの可動襟ガード部は、互いに接続可能である、襟ガード支持体。
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