JP2005343403A - フロアマット用フック - Google Patents

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泰久 葛谷
Toshiaki Kato
敏明 加藤
Fumihiro Oji
文浩 隠地
Toru Matsuo
透 松尾
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Abstract

【課題】フロアマットがずれにくくかつフロアマットの着脱性にすぐれたフロアマット用フックを提供すること。
【解決手段】フロアマット用フックは、板状の基部1と、基部1の表面から上方に突出した係止部3と、を有し、フロアマットMの周縁部を弾性的に押圧する押圧部4を有する。フロアマットMに係止孔MHを設け、係止孔MHに係止部3の先端の突部30を挿入し係止部3に係止させ、フロアマットMの後方側の端部を押圧部4の押圧本体部40の内部に挿入する。
【選択図】図3

Description

本発明は、フロアマット用フックに関し、詳しくは、車両の車室内の床面上に敷設されるフロアマットを固定するフロアマット用フックに関する。
従来より、車両の車室内のフロアには、フロアの汚れを防止するなどの機能面と内装材としての美観面とからフロアマットが敷設されている。フロアマットは汚れやすく、頻繁に取り外して車外へ出して清掃を行う。このため、フロアマットをフロアに完全に固定することはできなかった。しかしながら、フロアマットをフロア上に載置するだけでは、フロアマットがずれる場合がある。フロアマットがずれると、ブレーキペダルとフロアとの間に挟まり、ブレーキペダルを一杯まで踏み込めなくなり、車両の乗員が危険にさらされる。このため、特に運転席に敷設するフロアマットには、フロアマットのズレを防止して固定することが求められている。
フロアマットの固定は、フロアマットを係止する係止部をもつフロアマット用フックを車両の車体側に装着し、フロアマットに係止孔を形成しておき、この係止孔にフロアマット用フックの係止部を係止する方法が広く用いられている。
このようなフロアマット用フックとしては、たとえば、特許文献1〜2に開示されている。
特許文献1には、板状の基部と、基部の端部から起立する起立部と、を備えた断面が略L字状をなし、基部の表面には係止部が、起立部の車体側の表面である後方側の表面には車両への取り付け部が形成されたフロアマット用フックが開示されている。このフロアマット用フックは、基部にもうけられた係止部がフロアマットにもうけられた係止穴に係止されることでフロアマットを固定している。
特許文献2には、係止部が一側外方に突出する係止突部を有するフロアマット用フックが開示されている。このフロアマット用フックは、係止突部がフロアマットの係止孔の側壁を押圧するあるいはフロアマットの係止孔の周縁部を押圧することで、フロアマットがずれることを抑えている。
これらの特許文献に開示されたフロアマット用フックは、フロアマットの固定が十分でなくフロアマットがずれやすい、後方側(車両リア側)から取り外しにくいことからフロアマットの取り外しがフロアマットをフロント側からまくりあげるようにして行われるためフロアマット上のゴミがフロア上に落ちる等の問題を有していた。
さらに、従来のフロアマット用フックは、取り付けられる車両ごとに取り付け位置やフロアマットが異なるため、車両ごとに設計製造されている。すなわち、ある車両に用いられるフロアマット用フックは、取り付け位置の異なる別の車両に用いることができなかった。車両ごとに個別の設計製造が必要となることで、フロアマット用フックに関するコストが増加するという問題があった。
実公平7−55152号公報 特開2000−95009号公報
本発明は上記実状に鑑みてなされたものであり、フロアマットがずれにくくかつフロアマットの着脱性にすぐれたフロアマット用フックを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明者はフロアマット用フックについて検討を重ねた結果、本発明をなすに至った。
本発明の第一のフロアマット用フックは、板状の基部と、基部の表面から上方に突出した係止部と、を有し、係止部がフロアマットにもうけられた係止孔を貫通することでフロアマットを係止し固定するフロアマット用フックであって、係止部が、その先端部が後方に突出したアンダーカット形状に形成され、フロアマットの周縁部を弾性的に押圧する押圧本体部と、押圧本体部がフロアマットを押圧することを解除するツマミ部と、をもつ押圧部を有することを特徴とする。
本発明の第二のフロアマット用フックは、車両に開口した取り付け孔に係合する取り付け部が形成されたクリップ部と、板状の基部と、基部の表面から上方に突出した係止部と、を有し、係止部がフロアマットにもうけられた係止孔を貫通した状態でフロアマットに固定される基材と、を有するフロアマット用フックであって、基材の後方側の端部とクリップ部には、基材がクリップ部の前表面にそって変移可能な状態であり、かつ基材がクリップ部の上部で取り外しが可能な係合手段がもうけられたことを特徴とする。
本発明の第三のフロアマット用フックは、板状の基部と、基部の後方側の端部に基部から起立しその後方側の表面に取り付け部が形成された起立部と、を有する本体部と、基部に着脱可能に取り付けられ、基部に取り付けられたときに基部の表面から上方に突出する、フロアマットにもうけられた係止孔を貫通することでフロアマットを係止し固定する係止部をもつフック部と、を有することを特徴とする。
本発明のフロアマット用フックは、押圧部がフロアマットを弾性的に押圧している。この押圧部による押圧により、フロアマットがずれなくなっている。さらに、フロアマットを取り外すときには、ツマミ部を用いて押圧を解除するまでフロアマットの周縁部が浮き上がらなくなっている。この結果、フロアマット上のゴミがフロア上に落ちることが抑えられる。すなわち、本発明のフロアマット用フックは、フロアマットがずれにくくかつフロアマットの着脱性にすぐれたフロアマット用フックとなっている。
本発明のフロアマット用フックは、基材がクリップ部にそって変移可能な状態で組み付けられている。これにより、車両へのフロアマット用フックの取り付け位置が異なっていても、基材が変移することでその取り付け位置のずれを吸収できる。すなわち、本発明のフロアマット用フックは、車両に開口した取り付け孔の位置がずれていても、基部がフロア面に当接するように配置される。これにより、本発明のフロアマット用フックは、取り付け孔の位置が異なるさまざまな車両に用いることができるため、車両ごとの設計が必要とならなくなり、フロアマット用フックのコストを低減できる効果を有する。
本発明のフロアマット用フックは、フロアマットを係止した状態でフック部を本体部から取り外すことができる。すなわち、フロアマットをフック部ごととりはずすため、簡単にフロアマットの着脱を行うことができる。
(第一のフロアマット用フック)
本発明のフロアマット用フックは、板状の基部と、基部の表面から上方に突出した係止部と、を有し、係止部がフロアマットにもうけられた係止孔を貫通することでフロアマットを係止し固定するフロアマット用フックである。
本発明のフロアマット用フックは、係止部が、その先端部が後方に突出したアンダーカット形状に形成され、フロアマットの周縁部を弾性的に押圧する押圧本体部と、押圧本体部がフロアマットを押圧することを解除するツマミ部と、をもつ押圧部を有する。
本発明のフロアマット用フックは、係止部がその先端部が後方に突出したアンダーカット形状に形成されたことで、フロアマットの後方側(リア側)の端部がフロアから浮き上がっても、この先端部の突出した部分にフロアマットが引っかかり、フロアマットがはずれなくなっている。
また、本発明のフロアマット用フックは、押圧本体部がフロアマットの周縁部を押圧することで、フロアマットのズレが生じなくなる。そして、ツマミ部を有することで、押圧本体部におけるフロアマットの押圧を解除でき、フロアマットの取り外しを容易に行えるようになる。
押圧部は、基部から突出してもうけられたことが好ましい。押圧部が基部から突出してもうけられることで、押圧部が係止部と同一方向に突出することとなり、フロアマットの脱着を簡単に行うことができる。
基部から突出した押圧部は、押圧本体部が基部の表面との間でフロアマットの周縁部を挟み込む湾曲形状に形成され、ツマミ部が押圧本体部の基部の表面と対向した部分に略上方にのびてもうけられたことが好ましい。
押圧本体部の断面が湾曲形状となることで、フロアマットの端部をこの湾曲形状の内部に挿入することでフロアマットをフロアに敷設することができる。このとき、フロアマットの表面と対向した押圧本体部の上部が弾性的にフロアマットを押圧し、フロアマットが固定される。押圧本体部は、フロアマットを挟み込む湾曲形状の底面部が基部の表面であることが好ましい。また、押圧本体部の湾曲形状とは、上部の一部がフロアマットを下方に押圧する形状であればよい。たとえば、略コ字状、略⊃字状、略馬蹄形状等の形状をあげることができる。
ツマミ部が押圧本体部の湾曲形状の上面から突出して形成されるため、フロアマットの押圧の解除が容易となる。詳しくは、ツマミ部を後方に押圧すると、フロアマットへの押圧が解除されるだけでなく押圧本体部の湾曲形状の開口量が大きくなる。これにより、この広がった開口からフロアマットを容易に抜き出すことが可能となる。
基部の後方側の端部に基部から起立し、その後方側の表面にフロアマット用フックを固定する取り付け部が形成された起立部を有することが好ましい。後方側の表面に取り付け部をもつ起立部を有することで車両本体にフロアマット用フックを取り付けて固定することができる。すなわち、フロアマット用フックがズレなくなり、フロアマット用フックに保持・固定されたフロアマットがズレなくなる。
起立部の上部に押圧部がもうけられたことが好ましい。起立部の上部に押圧部をもうけることで、押圧部がフロアマットを押圧していないとき(フロアマットの敷設時)に係止部近傍にフロアマットを挿入するためのスペースを十分に確保することが可能となる。この結果、フロアマットの敷設を簡単に行うことができる。
起立部の上部にもうけられた押圧部は、起立部の上部の端部にヒンジ部を介して回動可能な状態で配設された略板状の押圧本体部と、押圧本体部の先端部に開口し係止部が貫通するとともにその側壁面部が係止部の側壁面に圧接される押圧孔と、押圧本体部の上面にもうけられ押圧本体部がフロアマットを押圧することを解除するツマミ部と、を有することが好ましい。
押圧本体部がヒンジ部を介して起立部の上部に配設されることで、押圧本体部を回動させることでその下面をフロアマットに圧接させることができる。
押圧本体部に押圧孔が開口し、この押圧孔に係止部が貫通したときに押圧孔の側壁面と係止部の側壁面が圧接されることで、押圧本体部が湾曲し、この湾曲により、押圧本体部の下面がフロアマットの表面に圧接されるようになる。すなわち、押圧孔に係止部が貫通したときに、押圧孔の起立部側の側壁面と係止部の起立部に対向した側面とが圧接される。両側面が圧接されると、押圧本体部が長さ方向に圧縮され、押圧本体部が下方に凸となるように湾曲する。この湾曲により、押圧本体部の下面がフロアマットの表面に圧接されるようになる。この結果、押圧本体部がフロアマットを押圧し、フロアマットが固定される。
取り付け部は、フロアマット用フックが取り付けられる部材に開口した取り付け孔に挿入係止される係止ツメを有することが好ましい。すなわち、取り付け孔に係止ツメのツメ部が係止することでフロアマット用フックを固定することができる。
係止ツメは、取り付け孔の上部に係止する上部係止ツメと、取り付け孔の下部に係止する下部係止ツメと、を有し、上部係止ツメより下部係止ツメの突出量が大きいことが好ましい。上部および下部係止ツメの突出量とは、係止ツメが取り付け孔に係止したときに径方向外方にのびるツメ部の取り付け孔の周縁部からの突出量である。下部係止ツメの突出量が大きくなることで、フロアマット用フックに大きな荷重がかかっても係止ツメが取り付け口からはずれなくなる。
また、上部係止ツメは、弾性的に下方に変移可能であることが好ましい。上部係止ツメが下方に弾性的に変移可能となることで、係止ツメを取り付け孔に挿入するときに上部係止ツメが下部係止ツメに近接する。これにより、上部係止ツメおよび下部係止ツメのツメ部の間隔が短くなり、両ツメ部が取り付け孔を通過できる。さらに、下部係止ツメは弾性的に上方に変移可能であることが好ましい。上部係止ツメおよび下部係止ツメがそれぞれ近接する方向に弾性的に変移可能となることで、係止ツメを取り付け孔に挿入するときにそれぞれの係止ツメが近接する方向に変移する。これにより、上部係止ツメおよび下部係止ツメのツメ部が取り付け孔を通過できる。
係止ツメは、取り付け孔に挿入して回動させたときにツメ部が取り付け孔の周縁部に突出することが好ましい。すなわち、係止ツメを取り付け孔に挿入するときにはツメ部が突出しておらず、取り付け孔に挿入して回動させたときにツメ部が突出する。これにより、フロアマット用フックの取付を簡単に行うことが可能となる。この係止ツメは、起立部と一体をなしていても別体をなしていてもいずれでもよい。
本発明のフロアマット用フックは、その材質が限定されるものではないが、樹脂により一体に形成されたことが好ましい。
(第二のフロアマット用フック)
本発明のフロアマット用フックは、車両に開口した取り付け孔に係合する取り付け部が形成されたクリップ部と、板状の基部と、基部の表面から上方に突出した係止部と、を有し、係止部がフロアマットにもうけられた係止孔を貫通した状態でフロアマットに固定される基材と、を有するフロアマット用フックである。
本発明のフロアマット用フックは、基材の後方側の端部とクリップ部には、基材がクリップ部の前表面にそって変移可能な状態であり、かつ基材がクリップ部の上部で取り外しが可能な係合手段がもうけられている。
すなわち、本発明のフロアマット用フックは、係合手段を有することで、基材がクリップ部に対して変移可能な状態で組み付けられる。そして、基材が変移することで、クリップ部の位置のずれをこの変移が吸収する。この結果、本発明のフロアマット用フックは、クリップ部がずれても、所定の位置にフロアマットを敷設できるようになっている。このことから、クリップ部が取り付けられる取り付け孔の位置が異なる車両においても所定の位置にフロアマットを敷設できる。すなわち、本発明のフロアマット用フックは、さまざまな車両に用いることができる汎用性の高いフロアマット用フックとなっており、車両ごとの設計製造が必要なくなるためコストを低減できる効果を有する。
本発明のフロアマット用フックにおいて、係合手段は、基材がクリップ部の前表面にそって変移可能な状態であり、かつ基材がクリップ部の上部で取り外しが可能に係合させることができる手段であれば特に限定されるものではない。
係合手段は、基材の後方側の端部とクリップ部の一方にもうけられた溝状のガイド部と、基材の後方側の端部とクリップ部の他方にもうけられた溝状のガイド部に挿入されてガイド部ののびる方向に案内される案内部と、からなることが好ましい。係合手段がガイド部と案内部とからなることで、基材がクリップ部にそって変移するようになる。
ガイド部がクリップ部の前面にもうけられ、案内部が基材の後方側の端部にもうけられたことが好ましい。
取り付け部は、取り付け孔に挿入係止される係止ツメを有することが好ましい。すなわち、取り付け孔に係止ツメのツメ部が係止することでフロアマット用フックを固定することができる。
係止ツメは、取り付け孔の上部に係止する上部係止ツメと、取り付け孔の下部に係止する下部係止ツメと、を有し、上部係止ツメより下部係止ツメの突出量が大きいことが好ましい。上部および下部係止ツメの突出量とは、係止ツメが取り付け孔に係止したときに径方向外方にのびるツメ部の取り付け孔の周縁部からの突出量である。下部係止ツメの突出量が大きくなることで、フロアマット用フックに大きな荷重がかかっても係止ツメが取り付け口からはずれなくなる。
また、上部係止ツメは、弾性的に下方に変移可能であることが好ましい。上部係止ツメが下方に弾性的に変移可能となることで、係止ツメを取り付け孔に挿入するときに上部係止ツメが下部係止ツメに近接する。これにより、上部係止ツメおよび下部係止ツメのツメ部の間隔が短くなり、両ツメ部が取り付け孔を通過できる。さらに、下部係止ツメは弾性的に上方に変移可能であることが好ましい。上部係止ツメおよび下部係止ツメがそれぞれ近接する方向に弾性的に変移可能となることで、係止ツメを取り付け孔に挿入するときにそれぞれの係止ツメが近接する方向に変移する。これにより、上部係止ツメおよび下部係止ツメのツメ部が取り付け孔を通過できる。
係止ツメは、取り付け孔に挿入して回動させたときにツメ部が取り付け孔の周縁部に突出することが好ましい。すなわち、係止ツメを取り付け孔に挿入するときにはツメ部が突出しておらず、取り付け孔に挿入して回動させたときにツメ部が突出する。これにより、フロアマット用フックの取付を簡単に行うことが可能となる。この係止ツメは、起立部と一体をなしていても別体をなしていてもいずれでもよい。
本発明のフロアマット用フックは、その材質が限定されるものではないが、樹脂により一体に形成されたことが好ましい。
(第三のフロアマット用フック)
本発明のフロアマット用フックは、板状の基部と、基部の後方側の端部に基部から起立しその後方側の表面に取り付け部が形成された起立部と、を有する本体部と、基部に着脱可能に取り付けられ、基部に取り付けられたときに基部の表面から上方に突出する、フロアマットにもうけられた係止孔を貫通することでフロアマットを係止し固定する係止部をもつフック部と、を有する。
本発明のフロアマット用フックは、フック部が本体部から着脱可能となっている。すなわち、フロアマットを係止した状態でフック部を本体部から取り外すことができる。これにより、本発明のフロアマット用フックは、フロアマットを簡単に着脱することができる。
本発明のフロアマット用フックにおいて、フック部を本体部に取り付ける手段は、基部に着脱可能な状態で取り付けることができる手段であれば特に限定されるものではない。
本体部は、基部を厚さ方向に貫通した係合穴が開口し、フック部は係合穴に係合することが好ましい。本体部の基部に係合穴を開口しておき、この係合穴にフック部を係合させることでフック部を本体部に着脱可能な状態で取り付けることができる。
係合穴は、基部の前後方向に長い形状に開口し、かつ後方側の端部において挿入されたフック部を前方側にスライドして係合させることが好ましい。フック部が前方にスライドして係合することで、フロアマットを敷設したときにフロアマットがはずれにくくなっている。具体的には、フロア上に敷設されたフロアマットは主に前方にずれる方向に力が加わる。そして、フック部は、係合穴に挿入された状態で前方にスライドさせることで係合されている。このため、フロアマット用フックがフロアマットを固定しているときには、フック部に後方に向かう力がかからなくなっており、フロアマットがはずれなくなっている。
本発明のフロアマット用フックは、フロアマットにフック部を係止した状態で本体部に係合させることでフロアマットの敷設を行うことができる。すなわち、フック部のフロアマットへの係止をフロア上で行わなくともよいため、フロアマットの係止孔の形状と一致する係止部とすることができる。これにより、係止穴と係止部とのすき間によるフロアマットのズレを抑えることができる。
さらに、本発明のフロアマット用フックは、フロアマットの取り外しをフック部ごと行うため、フロアマットの取り外し時にはフロアマットの端部を持ち上げるようになる。この結果、フロアマット上のゴミがフロア上に落ちなくなる効果を有する。
係合穴は、前方側の端部における幅が、後方側の端部における幅より短くなっていることが好ましい。係合穴の開口部の幅が前方側が短くなることで、係合穴の開口部の後方側でフック部を挿入して前方側にスライドさせて係合させることができる。
取り付け部は、フロアマット用フックが取り付けられる部材に開口した取り付け孔に挿入係止される係止ツメを有することが好ましい。すなわち、取り付け孔に係止ツメのツメ部が係止することでフロアマット用フックを固定することができる。
係止ツメは、取り付け孔の上部に係止する上部係止ツメと、取り付け孔の下部に係止する下部係止ツメと、を有し、上部係止ツメより下部係止ツメの突出量が大きいことが好ましい。上部および下部係止ツメの突出量とは、係止ツメが取り付け孔に係止したときに径方向外方にのびるツメ部の取り付け孔の周縁部からの突出量である。下部係止ツメの突出量が大きくなることで、フロアマット用フックに大きな荷重がかかっても係止ツメが取り付け口からはずれなくなる。
また、上部係止ツメは、弾性的に下方に変移可能であることが好ましい。上部係止ツメが下方に弾性的に変移可能となることで、係止ツメを取り付け孔に挿入するときに上部係止ツメが下部係止ツメに近接する。これにより、上部係止ツメおよび下部係止ツメのツメ部の間隔が短くなり、両ツメ部が取り付け孔を通過できる。さらに、下部係止ツメは弾性的に上方に変移可能であることが好ましい。上部係止ツメおよび下部係止ツメがそれぞれ近接する方向に弾性的に変移可能となることで、係止ツメを取り付け孔に挿入するときにそれぞれの係止ツメが近接する方向に変移する。これにより、上部係止ツメおよび下部係止ツメのツメ部が取り付け孔を通過できる。
係止ツメは、取り付け孔に挿入して回動させたときにツメ部が取り付け孔の周縁部に突出することが好ましい。すなわち、係止ツメを取り付け孔に挿入するときにはツメ部が突出しておらず、取り付け孔に挿入して回動させたときにツメ部が突出する。これにより、フロアマット用フックの取付を簡単に行うことが可能となる。この係止ツメは、起立部と一体をなしていても別体をなしていてもいずれでもよい。
本発明のフロアマット用フックは、その材質が限定されるものではないが、樹脂により一体に形成されたことが好ましい。
以下、実施例を用いて本発明を説明する。
本発明の実施例として、樹脂を成形してフロアマット用フックを作製した。
(実施例1)
本実施例のフロアマット用フックは、基部1と、係止部3と、押圧部4と、起立部2と、取り付け部5と、が一体に形成されている。本実施例のフロアマット用フックを図1〜2に示した。
本実施例のフロアマット用フックにおいて、基部1は帯状を、起立部2は基部1の後方側の端部に起立してもうけられた帯状を有している。すなわち、基部1と起立部2とが、略L字状に曲製された帯状をなしている。なお、基部1と起立部2とがなす角は、取り付けられる車両により決めることができる。
係止部3は、基部1の前方側の端部の近傍の表面から上方に突出した略円柱状を有し、その先端部が後方に突出した突部30を有し、この突部30により断面がアンダーカット形状をなしている。
押圧部4は、基部1の表面上であり係止部3より後方側にもうけられている。押圧部4は、基部1から突出してもうけられた断面略⊃字状に湾曲した形状を有する押圧本体部40と、押圧本体部40上にもうけられたツマミ部41と、から構成される。この押圧部4は、基部1より幅の狭い帯状材が曲製された構成を有している。
押圧本体部40は、略⊃字状の内周面のうち下部側の内周面は基部1の表面(上面)と一致するように形成されている。また、押圧本体部40の略⊃字状の内周面のうち上部側の内周面は、係止部3の突部30の下面より低い位置に形成されている。この押圧本体部40の上部側の内周面は、本実施例のフロアマット用フックに固定されるフロアマットの厚さよりわずかに低い位置(フロアマットの表面を押圧できる高さ)に位置している。
ツマミ部41は、押圧本体部40の上部側の端部の近傍の外周面から突出してもうけられている。ツマミ部41は、押圧本体部40と同じ方向に凸となるように湾曲した略弓状の断面形状を有している。
取り付け部5は、起立部2の後方側の表面から突出してもうけられた上部係止ツメ50および下部係止ツメ52とからなる。上部係止ツメ50および下部係止ツメ52は、それぞれ起立部から突出しその先端部にそれぞれ上下方向に突出したツメ部51,53がもうけられている。上部係止ツメ50は上方に突出したツメ部51を、下部係止ツメ52は下方に突出したツメ部53を、有している。また、上部係止ツメ50は上下方向に弾性的に変移可能な状態でもうけられ、下部係止ツメ52は弾性的な変移を生じないようにもうけられている。上部係止ツメ50のツメ部51の突出量は、下部係止ツメ52のツメ部53の突出量より大幅に短く形成されている。
本実施例のフロアマット用フックの使用について以下に説明する。ここで、本実施例のフロアマット用フックが車両Vに取り付けられ、フロアマットMを係止した状態を図3に示した。
まず、本実施例のフロアマット用フックは、車両Vにもうけられた取り付け孔VHに取り付け部5が取り付けられる。取り付け孔VHは、車両のシートレール下部のフロアに対して略垂直な壁面に開口している。また、取り付け孔VHは、開口部が略長方形状を有している。
フロアマット用フックの取付は、まず、取り付け部5の下部係止ツメ52のツメ部53を取り付け孔VHの開口部の下部にかける。そして、上部係止ツメ50を下方に弾性変形させた状態(上部係止ツメ50が下部係止ツメ52と当接させた状態)で上部係止ツメ50のツメ部51を取り付け孔VHに挿入する。上部係止ツメ50のツメ部51が取り付け孔VHに挿入されると、この上部係止ツメ50は弾性により上方側に変移し、上部係止ツメ50のツメ部51が取り付け孔VHの開口部の上部に係止される。これにより、本実施例のフロアマット用フックが車両Vに取り付けられた。
つづいて、車両Vに取り付けられたフロアマット用フックにフロアマットMを取り付ける。フロアマットMには、後方側の端部の周縁部にフロアマット用フックの係止部3が係止するための係止孔MHがフロアマットMを貫通して形成されている。
フロアマットMの取付は、この係止孔MHに係止部3が挿入することでなされる。具体的には、まず、係止部3の先端の突部30を係止孔MHに挿入し、前方側にフロアマットMを変移させる。そして、係止孔MHが係止部3の突部30を通過したら、そのまま、下方におろしてフロアマットMを係止部3に係止させる。その後、フロアマットMの後方側の端部を押圧本体部40の内部に挿入する。この挿入により、フロアマットMの端部が基部1方向に押圧され、端部が固定される。このフロアマットMの端部の固定によりフロアマットMははずれにくくなった。その後、フロアマットMの後部以外の部分を所定の状態に広げることでフロアマットMを車両Vに敷設することができた。なお、本実施例のフロアマット用フックは、下部係止ツメ52のツメ部53の突出量が上部係止ツメ50のツメ部51の突出量より大きくなっていることで、下方に向かう大きな荷重を受けても取り付け孔VHからフロアマット用フックがはずれなくなっている。
本実施例のフロアマット用フックは、押圧本体部40がフロアマットMを押圧しているため、敷設されたフロアマットMがズレなくなっている。また、フロアマットMが係止部に係止された状態においては、係止孔MHと係止部の作用により、フロアマットMのズレが生じなくなっている。
さらに、フロアマットMが係止部3に係止された状態においては、係止孔MH近傍においてフロアマットMがフロアから浮き上がっても、係止部3の先端の突部30により係止孔MHの近傍の変移が規制される。具体的には、係止孔MHの開口部の周縁部が、係止部30の先端の突部30の下面に当接する。この結果、フロアマットMの浮きあがりが規制される。これにより、フロアマットMが浮き上がることによるズレが生じなくなくなってる。
フロアマットMの取り外しは、フロアマットMの取り付け時と逆の手順で行う。まず、フロアマット用フックの押圧部4のツマミ部41を後方に倒して、略⊃字状の押圧本体部40を開口させる。そして、押圧本体部40の内部からフロアマットMの端部を取り出す。
つづいて、フロアマットMの係止孔MH近傍を浮き上がらせる。係止孔MHを係止部から取り外し、フロアマットMを取り外す。このとき、フロアマットMの取り外しがフロアマットMの後端側からなされるため、フロアマットM上のゴミがフロア上に落ちにくくなっている。
本実施例のフロアマット用フックは、係止部3がフロアマットMを係止しているときに押圧部4がフロアマットMを押圧することで、フロアマットMがずれることが抑えられた。また、押圧部4によるフロアマットMの押圧の解除がツメ部41の操作のみで行うことができ、簡単にフロアマットMの取り外しができた。
さらに、本実施例のフロアマット用フックは、取り付け部5を構成する下部係止ツメ52のツメ部53の突出量(引っかかり量)が大きくなっていることで、フロアマット用フックに大きな荷重がかかってもはずれなくなっている。すなわち、取り付け孔VHの開口位置がずれて基部1が車両Vのフロアから浮き上がった状態となっても、フロアマット用フックにかかる荷重に耐えることができる。すなわち、本実施例のフロアマット用フックは、高い汎用性を有する。
(変形形態)
実施例1のフロアマット用フックの変形形態として、図4に示されたフロアマット用フックをあげることができる。
本形態のフロアマット用フックは、押圧部4’が断面略クランク状になっている以外は実施例1のフロアマット用フックと同様なフロアマット用フックである。
すなわち、押圧本体部40’が略コ字状を有し、ツマミ部41’が上方にのびる平板状を有する。
本形態のフロアマット用フックにおいても、実施例1のフロアマット用フックと同様な効果を示す。
(実施例2)
本実施例のフロアマット用フックは、基部1と、係止部3と、起立部2と、ヒンジ部20と、押圧部4と、取り付け部5と、が一体に形成されている。本実施例のフロアマット用フックの断面図を図5に示した。
本実施例のフロアマット用フックにおいて、基部1は帯状を、起立部2は基部1の後方側の端部に起立してもうけられた帯状を有している。すなわち、基部1と起立部2とが、略L字状に曲製された帯状をなしている。なお、基部1と起立部2とがなす角は、取り付けられる車両により決めることができる。
係止部3は、基部1の前方側の端部の近傍の表面から上方に突出した略円柱状を有し、その先端部が後方に突出した突部30を有し、この突部30により断面がアンダーカット形状をなしている。
押圧部4は、起立部2の上部にヒンジ部20を介してもうけられている。
起立部2の上部にもうけられた押圧部4は、起立部2の上部の端部にヒンジ部20を介して回動可能な状態で配設された略板状の押圧本体部40と、押圧本体部40の先端部に開口し係止部3が貫通するとともにその側壁面部が係止部3の側壁面に圧接される押圧孔42と、押圧本体部40の上面にもうけられ押圧本体部40がフロアマットMを押圧することを解除するツマミ部41と、を有する。
ツマミ部41は、押圧本体部40が基部1の表面(上面)と対向した状態において、押圧本体部40の上面から突出してもうけられている。ツマミ部41は、この状態において後方側に凸となるように湾曲した略弓状の断面形状を有している。
取り付け部5は、実施例1のフロアマット用フックの取り付け部と同様な構造を有している。
本実施例のフロアマット用フックへのフロアマットMの係止は、押圧部4が起立部3の上部に位置した状態(起立部3と押圧本体部40とが略平面をなす状態)でフロアマットMに開口した係止孔MHに係止部3を係止させ、その後に押圧部4を回動させてフロアマットMを押圧することで行うことができる。本実施例のフロアマット用フックがフロアマットMを係止した状態を図6に示した。
具体的には、まず、係止部3の先端の突部30を係止孔MHに挿入し、前方側にフロアマットMを変移させる。そして、係止孔MHが係止部3の突部30を通過したら、そのまま、下方におろしてフロアマットMを係止部3に係止させる。
そして、ヒンジ部20を中心にして押圧部4を回動させる。押圧本体部40は長さ方向に圧縮され、下方に凸となるように湾曲する。この状態で押圧孔42に係止部3が貫通する。押圧孔42は、係止部3が貫通した状態でこの湾曲が維持される位置に開口している。押圧孔42に係止部3が貫通した状態においては、押圧孔42の起立部2側の側壁面と係止部3の起立部2に対向した側面(後方側の側面)とが圧接され、この圧接力が押圧本体部40を弾性的に湾曲させる。押圧本体部40が弾性的に湾曲したときには、押圧本体部40は、その下面が基部1方向に押圧力を発生する。この押圧力により押圧本体部40が当接したフロアマットMが押圧される。押圧本体部40がフロアマットMを基部1に押圧することで、フロアマットMが固定される。
本実施例のフロアマット用フックは、押圧本体部40がフロアマットMを押圧しているため、敷設されたフロアマットMがズレなくなっている。また、押圧孔42の側壁面が圧接される係止部3の側面は、係止部3の後方側の側面であり、その側面の上方には突部30が形成されている。このため、押圧孔42が係止部3からはずれる方向にずれたとしても、押圧孔42の開口部の周縁部が係止部3の突部30に当たることとなり、それ以上のズレを規制している。すなわち、押圧本体部40がはずれなくなっている。これにより、本実施例のフロアマット用フックは、押圧本体部40によるフロアマットMの押圧が維持され、フロアマットMがずれなくなっている。
フロアマットMの取り外しは、まず、押圧部4を係止部3から取り外す。押圧部4の取り外しは押圧部4にもうけられたツメ部41を後方側に押圧して押圧孔42の側壁面が係止部3からはずれる位置まで変移させた後に上方にスライドさせる。これにより、押圧部4が係止部3から取り外される。
その後、取り付け時と逆の手順でフロアマットMを取り外すことができる。
本実施例においても、実施例1のフロアマット用フックと同様な効果を得られた。
(実施例3)
本実施例のフロアマット用フックは、クリップ部7と、基材6と、から構成される。本実施例のフロアマット用フックの分解図を図7に示した。
クリップ部7は、板状を有し、車両に開口した取り付け孔に係合する取り付け部後方の表面に突出して形成されている。
また、クリップ部7の前方側の表面の側端部には上下方向にのびる一対のガイド溝70,70が形成されている。一対のガイド溝70,70は、その開口部が互いに対向してもうけられている。一対のガイド溝70,70は、断面凹字状に形成されている。なお、一対のガイド溝70,70の一方の側壁面は、クリップ部7の前面が区画している。一対のガイド溝70,70の底面部は、クリップ部7の側端から前方に突出してもうけられている。そして、その突出した先端部においては、ガイド溝70,70の他方の側壁面を区画する側壁面部がそれぞれもうけられている。ガイド溝70,70の他方の側壁面を区画する二つの側壁面部は、その先端部が一致しないようにもうけられている。また、クリップ部にもうけられたガイド溝70,70は、クリップ部7の上方側および下方側の端部が開放されている。
クリップ部7にもうけられた取り付け部5は、実施例1のフロアマット用フックと同じ形状に形成されている。
基材6は、板状の基部60と、基部60の表面から上方に突出した係止部61と、基部60の後方の端部にもうけられ一対のガイド溝70,70に挿入されて基部6をガイド溝70,70にそって案内する一対の案内部62,62と、から構成される。
本実施例の基材6にもうけられた係止部61は、実施例1のフロアマット用フックの係止部と同じ形状に形成されている。
基材6は、係止部61がフロアマットにもうけられた係止孔を貫通した状態でフロアマットに固定される。そして、基材6の案内部62,62がガイド溝70,70にそれぞれ挿入されることで、基材6とクリップ部7とが組み付けられる。クリップ部7に組み付けられた基材6は、ガイド溝70,70と案内部62,62の作用によりガイド溝70,70ののびる上下方向に変移することができる。
本実施例のフロアマット用フックの使用について以下に説明する。
まず、本実施例のフロアマット用フックは、車両にもうけられた取り付け孔にクリップ部7の取り付け部5が取り付けられる。クリップ部7の取付は、実施例1のフロアマット用フックと同様に取り付け孔に取り付け部を挿入して係止することでなされた。
また、基材6にフロアマットを取り付け固定する。フロアマットと基材6の固定は、フロアマットに開口した係止孔に基材6の係止部61を貫通させることで行われた。係止部61が先端に突部63をもつことから、係止部61を係止孔に貫通させることで、基材6がフロアマットに固定される。なお、基材6がフロアマットに固定された状態においては、基材6の後方側の端部がフロアマットの端部の外方に位置している。
そして、基材6をクリップ部7に組み付ける。基材6とクリップ部7の組付けは、基材6の後方側の端部をクリップ部7の上方に配置し、クリップ部7の前面にそって下方に変移させることで行うことができる(図7の矢印にそった変移)。具体的には、基材6の後方側の端部には一対の案内部62,62が形成されており、基材6を下方に変移させると、一対の案内部62,62が一対のガイド溝70,70に挿入される。これにより、基材6とクリップ部7とが組み付けられる。なお、クリップ部7の下方の端部は車両のフロア面と当接しており、ガイド溝70,70の下方の端部から基材6が抜けなくなっている。
本実施例のフロアマット用フックは、フロアマットが係止部61に係止された状態においては、フロアマットの係止孔と係止部61の作用により、フロアマットのズレが生じなくなっている。
フロアマットの取り外しは、フロアマットの取り付け時と逆の手順で行う。すなわち、基材6をクリップ部の表面にそって上方に変移させることで、クリップ部7の上方の端部において案内部62,62がガイド溝70,70から抜ける。これにより、基材6とクリップ部7の組付けがはずれる。このように、本実施例のフロアマット用フックは、簡単にフロアマットの取り外しを行うことができる。
本実施例のフロアマット用フックは、上記したようにフロアマットの着脱を簡単に行うことができる。また、基材がクリップ部の表面上をスライドすることから、クリップ部の位置がずれていても所定の位置にフロアマットを敷設できる効果を示す。
また、本実施例のフロアマット用フックは、基材6をフロアマットに取り付けた後にクリップ部7に組み付ける。すなわち、基材6とフロアマットの組付けを車両のフロア上で行わなくともよくなっている。このことは、フロアマットを係止部61に係止するときに係止のための作業空間が多大に存在することを示す。すなわち、フロアマットを係止部61に係止するための係止孔のすき間を減少させることが可能となる。この結果、このすき間により生じたフロアマットのズレが生じなくなっている。すなわち、本実施例のフロアマット用フックは、敷設されたフロアマットのズレが生じなくなっている。
(変形形態)
実施例2のフロアマット用フックの変形形態として、図8にその分解図が示されたフロアマット用フックをあげることができる。
本形態のフロアマット用フックは、基材6’がフロアマットを厚さ方向で押圧して固定できる以外は実施例1のフロアマット用フックと同様なフロアマット用フックである。
すなわち、基材6’が、板状の基部60’と、係止部61’と、基部60’と対向してもうけられフロアマットの表面を押圧する上部押圧部64と、を有する。
本形態のフロアマット用フックにおいても、実施例3のフロアマット用フックと同様な効果を示す。さらに、本形態のフロアマット用フックは、基材6の上部押圧部64がフロアマットを押圧していることから、フロアマットが基材6からズレなくなっており、この結果、フロアマット用フックに固定されたフロアマットがズレなくなっている。
(実施例4)
本実施例のフロアマット用フックは、本体部8と、フック部90と、取り付け手段と、から構成される。本実施例のフロアマット用フックの構成がわかる分解図を図9に示した。
本体部8は、板状の基部80と、基部80の後方側の端部に基部80から起立した起立部81と、を有する。本実施例のフロアマット用フックにおいて、本体部8は、基部80と起立部81とが略L字状に曲製された帯状をなしている。
基部80の前方側の端部の近傍には、基部80を厚さ方向に貫通した係合穴82が開口している。この係合穴82は、起立部81側の開口幅が広く基部80の前方の端部側の開口幅が狭い略凸字状に開口している。
フック部90は、基部80に着脱可能に取り付けられ、基部80に取り付けられたときに基部80の表面から上方に突出する。フック部90は、フロアマットにもうけられた係止孔を貫通してフロアマットを係止し固定する係止部91と、係止部91が突出した板状のフック基部93と、をもつ。
フック部90にもうけられた係止部91は、実施例1のフロアマット用フックと同様に先端部に後方側に突出した突部92を有する形状に形成されている。フック基部93は、板状を有し、その周縁部には係合穴82の開口部の周縁部が挿入されるガイド溝94が形成されている。フック基部93のガイド溝94は、係合穴82の前方の端部側の開口幅が狭い部分の開口部の周縁部が挿入される。
また、取り付け手段は、起立部81に開口した組み付け穴83と、組み付け穴83を貫通するとともに一方の端部に互いに背向する方向に突出した一対のツメ部96,96を有する係止ピン95と、から構成される。
この取り付け手段において、起立部81に開口した組み付け穴83は、起立部81の下部側の開口幅が広く起立部81の上部側の開口幅が狭い略凸字状に開口している。
そして、係止ピン95は、一方の端部のツメ部96,96がのびる方向を上下方向に維持した状態で組み付け穴83および車両の取り付け孔に挿入され、係止ピン95を90°回動させることでツメ部96,96が組み付け穴83および取り付け孔の開口部の周縁部に係合するようになる。このツメ部96,96と開口部の周縁部の係合により係止ピン95を用いて本体部を組み付けることができる。
本実施例のフロアマット用フックの使用について以下に説明する。
まず、本実施例のフロアマット用フックは、車両にもうけられた取り付け孔と組み付け穴とが連通した状態で本体部8を配置する。そして、組み付け穴83に係止ピン95の一方の端部を挿入する。このとき、係止ピン95の一方の端部は、ツメ部96,96がのびる方向を上下方向に維持した状態で挿入された。そして、一方の端部が取り付け穴を貫通したら、係止ピン95を90°回動させる。この回動により、係止ピン95の一方の端部の先端部において上下方向に突出したツメ部96,96が、横方向に突出するようになる。このツメ部96,96は、取り付け穴の開口部の周縁部に係合する。そして、本体部8を下方に変移させる。これにより、係止ピン95の他方の端部が組み付け穴83の開口部の周縁部に係止されるようになる。これにより、係止ピン95により本体部8が車両に固定された。
そして、フック部90にフロアマットを取り付け固定する。すなわち、フロアマットとフック部90とが一体化される。このフロアマットとフック部90の固定は、フロアマットに開口した係止孔にフック部90の係止部91を貫通させることで行われた。係止部91が突部92を有することから、係止部61を係止孔に貫通させることで、フック部90がフロアマットに固定される。
その後、フック部90を本体部8に組み付けた。フック部90の本体部8への組付けは、本体部8の係合穴82の起立部81側の開口幅が広い部分にフック部90のフック基部93を挿入し、フック部90を基部80の先端方向にスライドさせることで行われた。フック部90をスライドさせることで、フック基部93のガイド溝94に係合穴82の基部80の前方の端部側の開口幅が狭い部分の開口部が挿入されることとなる。そして、フック部90が係合穴82の前方の端部までスライドし、固定される。
これにより、本実施例のフロアマット用フックは、フロアマットの固定が行われた。なお、フロアマットは、使用時に前方にずれる方向の応力がかかるが、フロアマット用フックと係合穴の作用により、フロアマットの移動が規制されている。すなわち、フロアマットがズレなくなっている。
フロアマットの取り外しは、フロアマットの取り付け時と逆の手順で行う。すなわち、フック部90を基部80にそって後方に変移させたのちに上方に持ち上げることで取り外しを行うことができる。このように、本実施例のフロアマット用フックは、簡単にフロアマットの取り外しを行うことができる。
本実施例のフロアマット用フックは、上記したようにフロアマットの着脱を簡単に行うことができる。
本実施例のフロアマット用フックは、フック部90をフロアマットに取り付けた後に本体部8に組み付ける。すなわち、クリップ部90とフロアマットの組付けを車両のフロア上で行わなくともよくなっている。このことは、フロアマットを係止部91に係止するときに係止のための作業空間が多大に存在することを示す。すなわち、フロアマットを係止部91に係止するための係止孔のすき間を減少させることが可能となる。この結果、このすき間により生じたフロアマットのズレが生じなくなっている。すなわち、本実施例のフロアマット用フックは、敷設されたフロアマットのズレが生じなくなっている。
実施例1のフロアマット用フックの斜視図である。 実施例1のフロアマット用フックの断面図である。 実施例1のフロアマット用フックの使用時の断面図である。 実施例1のフロアマット用フックの変形形態の斜視図である。 実施例2のフロアマット用フックの断面図である。 実施例2のフロアマット用フックの使用時の断面図である。 実施例3のフロアマット用フックの構成を示した図である。 実施例3のフロアマット用フックの変形形態の構成を示した図である。 実施例4のフロアマット用フックの構成を示した図である。
符号の説明
1…基部
2…起立部
3…係止部 30…突部
4…押圧部 40、40’…押圧本体部
41、41’…ツマミ部 42…押圧孔
5…取り付け部 50…上部係止ツメ
52…下部係止ツメ 51、53…ツメ部
6…基材 60、60’…基部
61、61’…係止部 62、62’…案内部
63…突部 64…上部押圧部
7…クリップ部 70…ガイド溝
8…本体部 80…基部
81…起立部 82…係合穴
83…組み付け穴
90…フック部 91…係止部
92…突部 93…フック基部
94…ガイド溝
95…係止ピン 96…ツメ部

Claims (18)

  1. 板状の基部と、該基部の表面から上方に突出した係止部と、を有し、該係止部がフロアマットにもうけられた係止孔を貫通することで該フロアマットを係止し固定するフロアマット用フックであって、
    該係止部が、その先端部が後方に突出したアンダーカット形状に形成され、
    該フロアマットの周縁部を弾性的に押圧する押圧本体部と、該押圧本体部が該フロアマットを押圧することを解除するツマミ部と、をもつ押圧部を有することを特徴とするフロアマット用フック。
  2. 前記押圧部は、前記基部から突出してもうけられた請求項1記載のフロアマット用フック。
  3. 前記基部の後方側の端部に該基部から起立し、その後方側の表面に前記フロアマット用フックを固定する取り付け部が形成された起立部を有する請求項1記載のフロアマット用フック。
  4. 前記起立部の上部に前記押圧部がもうけられた請求項3記載のフロアマット用フック。
  5. 前記取り付け部は、前記フロアマット用フックが取り付けられる部材に開口した取り付け孔に挿入係止される係止ツメを有する請求項3記載のフロアマット用フック。
  6. 前記係止ツメは、前記取り付け孔の上部に係止する上部係止ツメと、該取り付け孔の下部に係止する下部係止ツメと、を有し、
    該上部係止ツメより該下部係止ツメの突出量が大きい請求項5記載のフロアマット用フック。
  7. 前記係止ツメは、前記取り付け孔に挿入して回動させたときにツメ部が該取り付け孔の周縁部に突出すること請求項5記載のフロアマット用フック。
  8. 車両に開口した取り付け孔に係合する取り付け部が形成されたクリップ部と、
    板状の基部と、該基部の表面から上方に突出した係止部と、を有し、該係止部がフロアマットにもうけられた係止孔を貫通した状態で該フロアマットに固定される基材と、
    を有するフロアマット用フックであって、
    該基材の後方側の端部と該クリップ部には、該基材が該クリップ部の前表面にそって変移可能な状態であり、かつ該基材が該クリップ部の上部で取り外しが可能な係合手段がもうけられたことを特徴とするフロアマット用フック。
  9. 前記係合手段は、
    前記基材の後方側の前記端部と前記クリップ部の一方にもうけられた溝状のガイド部と、
    該基材の後方側の該端部と該クリップ部の他方にもうけられた溝状の該ガイド部に挿入されて該ガイド部ののびる方向に案内される案内部と、
    からなる請求項8記載のフロアマット用フック。
  10. 前記ガイド部が前記クリップ部の前面にもうけられ、前記案内部が前記基材の後方側の前記端部にもうけられた請求項9記載のフロアマット用フック。
  11. 前記取り付け部は、前記取り付け孔に挿入係止される係止ツメを有する請求項8記載のフロアマット用フック。
  12. 前記係止ツメは、前記取り付け孔の上部に係止する上部係止ツメと、該取り付け孔の下部に係止する下部係止ツメと、を有し、
    該上部係止ツメより該下部係止ツメの突出量が大きい請求項8記載のフロアマット用フック。
  13. 前記係止ツメは、前記取り付け孔に挿入して回動させたときにツメ部が該取り付け孔の周縁部に突出すること請求項8記載のフロアマット用フック。
  14. 板状の基部と、該基部の後方側の端部に該基部から起立しその後方側の表面に取り付け部が形成された起立部と、を有する本体部と、
    該基部に着脱可能に取り付けられ、該基部に取り付けられたときに該基部の表面から上方に突出する、フロアマットにもうけられた係止孔を貫通することで該フロアマットを係止し固定する係止部をもつフック部と、
    を有することを特徴とするフロアマット用フック。
  15. 前記本体部は前記基部を厚さ方向に貫通した係合穴が開口し、前記フック部は該係合穴に係合する請求項14記載のフロアマット用フック。
  16. 前記取り付け部は、車両の前記フロアマット用フックが取り付けられる位置に開口した取り付け孔に係止される係止ツメを有する請求項14記載のフロアマット用フック。
  17. 前記係止ツメは、前記取り付け孔の上部に係止する上部係止ツメと、該取り付け孔の下部に係止する下部係止ツメと、を有し、
    該上部係止ツメより該下部係止ツメの突出量が大きい請求項14記載のフロアマット用フック。
  18. 前記係止ツメは、前記取り付け孔に挿入するときには該取り付け孔に対してツメが突出しておらず、該取り付け孔に挿入され回動させたときにツメ部が該取り付け孔の周縁部に突出すること請求項14記載のフロアマット用フック。
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JP2008006838A (ja) * 2006-06-27 2008-01-17 Japan Vilene Co Ltd フロアマット固定構造
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