JP2005343394A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電動パワーステアリング装置において、電動モータの動力伝達機構を構成する駆動プーリと従動プーリに巻掛けられる巻掛体の張力を、簡易な構成により、簡易に調整可能にすること
【解決手段】 電動パワーステアリング装置10において、電動モータ20が固定可能にされるとともに、駆動プーリ24を支持するホルダ22をギヤハウジング11Aに取付け可能にし、ホルダ22は、ギヤハウジング11A側の1つの取付ボルト23が挿着される取付支点孔22Aと、ギヤハウジング11A側の他の取付ボルト23が挿着される取付調整孔22Bとを備え、取付支点孔22Aを揺動支点として揺動されて駆動プーリ24と従動プーリ36の軸間距離を調整可能にするもの。
【選択図】 図9

Description

本発明は電動パワーステアリング装置に関する。
特許文献1に記載の電動パワーステアリング装置は、ギヤハウジングにラック軸を直線移動可能に支持するとともに、ギヤハウジングに電動モータを取付け、電動モータの回転軸に結合した駆動プーリの回転力を、該駆動プーリにベルトを介して接続された従動プーリを含む動力伝達機構を介してラック軸に伝える。運転者がステアリングホイールを操舵し、ステアリング軸に接続したピニオンが噛合うラック軸を移動させる操舵力を、電動モータによりアシストするものである。
特開2003-220959
特許文献1では、駆動プーリと従動プーリに巻掛けられるベルトの緩み、ひいては外れを防止するため、ベルトの張力を調整する張力調整機構を具備する。このベルト張力調整機構は、駆動プーリと従動プーリの軸間距離を変更するものであり、複雑である。
本発明の課題は、電動パワーステアリング装置において、電動モータの動力伝達機構を構成する駆動プーリと従動プーリに巻掛けられる巻掛体の張力を、簡易な構成により、簡易に調整可能にすることにある。
本発明の他の課題は、電動パワーステアリング装置において、電動モータの動力伝達機構を構成する駆動ギヤと従動ギヤの歯面間のバックラッシュを、簡易な構成により、簡易に調整可能にすることにある。
請求項1の発明は、ギヤハウジングにラック軸を直線移動可能に支持するとともに、ギヤハウジングに電動モータを取付け、電動モータの回転軸に固定した駆動プーリの回転力を、該駆動プーリと巻掛体により連結された従動プーリを含む動力伝達機構を介してラック軸に伝える電動パワーステアリング装置において、電動モータが固定可能にされるとともに、駆動プーリを支持するホルダをギヤハウジングに取付け可能にし、ホルダは、ギヤハウジング側の1つの取付軸が挿着される取付支点孔と、ギヤハウジング側の他の取付軸が挿着される取付調整孔とを備え、取付支点孔を揺動支点として揺動されて駆動プーリと従動プーリの軸間距離を調整可能にするようにしたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記ホルダの取付調整孔の孔サイズが駆動プーリと従動プーリの軸間距離の最大調整巾を規制し、この最大調整巾を駆動プーリと従動プーリに噛合う巻掛体の歯の高さより小さくするようにしたものである。
請求項3の発明は、ギヤハウジングにラック軸を直線移動可能に支持するとともに、ギヤハウジングに電動モータを取付け、電動モータの回転軸に固定した駆動ギヤの回転力を該駆動ギヤに噛合う従動ギヤを含む動力伝達機構を介してラック軸に伝える電動パワーステアリング装置において、電動モータが固定可能にされるとともに、駆動ギヤを支持するホルダをギヤハウジングに取付け可能にし、ホルダは、ギヤハウジング側の1つの取付軸が挿着される取付支点孔と、ギヤハウジング側の他の取付軸が挿着される取付調整孔とを備え、取付支点孔を揺動支点として揺動されて駆動ギヤと従動ギヤの軸間距離を調整可能にするようにしたものである。
請求項4の発明は、請求項3の発明において更に、前記ホルダの取付調整孔の孔サイズが駆動ギヤと従動ギヤの軸間距離の最大調整巾を規制し、この最大調整巾を駆動ギヤと従動ギヤの歯の高さより小さくするようにしたものである。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかの発明において更に、前記ホルダの取付調整孔を、取付支点孔の孔径より大きな大径丸孔とするようにしたものである。
請求項6の発明は、請求項1〜4のいずれかの発明において更に、前記ホルダの取付調整孔を、取付支点孔の孔径より大きな長孔とするようにしたものである。
(請求項1)
(a)電動モータと駆動プーリを支持するホルダを、ギヤハウジングへの取付支点孔まわりに揺動するだけで、ギヤハウジングに対する駆動プーリの回転中心を変位自在にでき、結果として駆動プーリと従動プーリの軸間距離を近接離隔自在とし、それらプーリに巻掛けられるベルトの張力を調整できる。従って、ベルト張力調整構造のための専用部品を格別に用いることのない、部品点数、組付工数の少ない簡易な構成により、駆動プーリと従動プーリに巻掛けられるベルトの張力を簡易に調整し、ベルトのゆるみ、ひいては外れを防止し、電動モータによる操舵アシストの安定を図ることができる。
(請求項2)
(b)ホルダの取付調整孔の孔サイズによって規制される駆動プーリと従動プーリの軸間距離の最大調整巾を、ベルトの歯の高さより小さくしたから、仮に取付調整孔のための取付ボルトがゆるんでも巻掛体が外れることなく、操舵アシストが不能になることを回避する。
(請求項3)
(c)電動モータと駆動ギヤを支持するホルダを、ギヤハウジングへの取付支点孔まわりに揺動するだけで、ギヤハウジングに対する駆動ギヤの回転中心を変位自在にでき、結果として駆動ギヤと従動ギヤの軸間距離を近接離隔自在とし、それら歯面間のバックラッシュを調整できる。従って、バックラッシュ調整構造のための専用部品を格別に用いることのない、部品点数、組付工数の少ない簡易な構成により、駆動ギヤと従動ギヤの歯面間のバックラッシュを簡易に調整し、駆動ギヤと従動ギヤの噛合いを適度に設定し、電動モータによる操舵アシストの安定を図ることができる。
(請求項4)
(d)ホルダの取付調整孔の孔サイズによって規制される駆動ギヤと従動ギヤの軸間距離の最大調整巾を、それらの歯の高さより小さくしたから、仮に取付用調整孔のための取付ボルトがゆるんでもそれらの噛合いが外れることなく、操舵アシストが不能になることを回避する。
(請求項5)
(e)ホルダの取付調整孔を大径丸孔とする簡易な加工により、上述(a)〜(d)を実現できる。
(請求項6)
(f)ホルダの取付調整孔を長孔とする簡易な加工により、上述(a)〜(d)を実現できる。
図1は実施例1の電動パワーステアリング装置を示す全体側面図、図2は電動パワーステアリング装置の要部を示す断面図、図3は電動モータ取付前の電動パワーステアリング装置を示し、(A)は断面図、(B)は側面図、図4はホルダを示す断面図、図5はホルダを示す正面図、図6は電動モータ側のジョイントを示し、(A)は断面図、(B)は正面図、図7は駆動プーリ側のジョイントを示し、(A)は断面図、(B)は正面図、図8は中間ジョイントを示し、(A)は正面図、(B)は側面図、図9は電動パワーステアリング装置のベルト張力調整構造を示し、(A)は正面図、(B)は従動プーリとベルトの噛合い状態を示す拡大図、図10はホルダの変形例を示す正面図、図11は実施例2の電動パワーステアリング装置の要部を示す断面図である。
(実施例1)(図1〜図10)
電動パワーステアリング装置10は、図1に示す如く、ギヤハウジング11を分割した、第1ギヤハウジング11Aと第2ギヤハウジング11Bを有するものにし、このギヤハウジング11(第1ギヤハウジング11A)にステアリング入力軸12を支持し、入力軸12にトーションバー13を介して出力軸(不図示)を連結し、この出力軸にピニオン(不図示)を設け、このピニオンに噛合うラック軸14をギヤハウジング11に左右方向に直線移動可能に支持している。入力軸12と出力軸の間には、不図示の操舵トルクセンサを設けている。操舵トルクセンサは、ステアリングホイールに加えた操舵トルクに起因するトーションバーの弾性ねじり変形により、入力軸12と出力軸の間に生ずる相対回転変位に基づき、操舵トルクを検出する。
電動パワーステアリング装置10は、ラック軸14の両端部をギヤハウジング11(第1ギヤハウジング11A、第2ギヤハウジング11B)の両側に突出し、それらの端部にタイロッド15A、15Bを連結し、ラック軸14の直線移動に連動するタイロッド15A、15Bを介して、左右の車輪を転舵可能にする。
電動パワーステアリング装置10は、図2に示す如く、電動モータ20を取付ボルト21(不図示)によりホルダ22(図4、図5)に固定し、このホルダ22を取付ボルト23により第1ギヤハウジング11Aに着脱可能にしている。図3は、ホルダ22を取付ボルト23により第1ギヤハウジング11Aに取付け、電動モータ20はホルダ22に未だ取付けていない状態を示す(図3の21Aは電動モータ取付用ねじ孔である)。第1ギヤハウジング11Aに取付けられて第1ギヤハウジング11Aの内部に挿入されたホルダ22は、ギヤハウジング11A、11Bの内周との間に一定の間隙を有し、第1ギヤハウジング11Aに対するホルダ22の後述する揺動を許される。
このとき、ホルダ22は、駆動プーリ24の中心軸25を支持し、電動モータ20の回転軸20Aの軸端のジョイント26A(図6)と、中心軸25の軸端のジョイント26B(図7)を、それらの周方向複数位置に設けた歯a、bの間にゴム等の中間ジョイント26C(図8)を挟む状態で、互いに軸方向から係着する。駆動プーリ24は中心軸25の両端部を軸受27、28によりホルダ22に両端支持される。29は軸受28の外輪固定用止め輪である。
電動パワーステアリング装置10は、ラック軸14にボールねじ30を設け、ボールねじ30にボール31を介して噛合うボールナット32を有し、ギヤハウジング11(第1ギヤハウジング11A)に支持した軸受33によりボールナット32を回転自在に支持する。34は軸受33の外輪固定用ナットである。ボールナット32の外周には、ロックナット35により従動プーリ36が固定される。
電動パワーステアリング装置10は、電動モータ20の側の駆動プーリ24と、ボールナット32の側の従動プーリ36にベルト37を巻掛け、駆動プーリ24の回転力をベルト37から従動プーリ36経由でボールナット32に伝え、ひいてはラック軸14に伝えて該ラック軸14を直線移動させる。
電動パワーステアリング装置10は、第1ギヤハウジング11Aに支持されているラック軸14を第2ギヤハウジング11Bに通し、第1ギヤハウジング11Aに取付けられているホルダ22を第2ギヤハウジング11Bで覆い、第1ギヤハウジング11Aと第2ギヤハウジング11Bを複数の締結ボルト16で締結する。このとき、第1ギヤハウジング11Aと第2ギヤハウジング11Bは、図2に示す如く、複数の筒状ノックピン16Aにより、それらノックピン16Aの両端部のそれぞれを打ち込まれて位置合せされた後、各ノックピン16Aに挿通される締結ボルト16により螺合締結される。一部の締結ボルト16はノックピン16Aを通って第1ギヤハウジング11Aに螺着され、他の締結ボルト16はノックピン16Aを通って第2ギヤハウジング11Bに螺着される。
しかるに、電動パワーステアリング装置10は、ギヤハウジング11A、11Bに支持されるラック軸14の振れを小さくするため、以下の構成を備える。
第2ギヤハウジング11Bにおいて、第1ギヤハウジング11Aに支持したボールナット32に相対する部分をブッシュ支持部17とし、ボールナット32とブッシュ支持部17とにブッシュ40を架け渡す。ブッシュ40は、ボールナット32の先端側内周部に圧入されて固定的に設けられ、ブッシュ支持部17の内周部に回転摺動可能に支持される状態で、ラック軸14を直線摺動可能に支持する。
ブッシュ40は、金属等からなる筒体の外周の軸方向における一部をブッシュ支持部17との摺動部とし、内周の全部をラック軸14との摺動部とする。摺動部は、含油ポリアセタール樹脂、又は四フッ化エチレン樹脂等の潤滑被膜層を筒体の表面にコーティング等にて設けたものである。
また、電動パワーステアリング装置10は、電動モータ20の動力伝達機構を構成する駆動プーリ24と従動プーリ36に巻掛けられるベルト37の張力を調整可能にするため、以下の構成を備える。
ホルダ22は、図3、図5、図9に示す如く、第1ギヤハウジング11A側に螺着される1つの取付軸としての一方の取付ボルト23が挿着される取付支点孔22Aと、第1ギヤハウジング11A側に螺着される他の取付軸としての他方の取付ボルト23が挿着される取付調整孔22Bとをそのフランジ22Fに備える。ホルダ22は、一方の取付ボルト23に挿着された取付支点孔22Aを揺動支点として揺動され、駆動プーリ24と従動プーリ36の軸間距離を調整された状態で、他方の取付ボルト23を取付調整孔22Bに挿着され、両取付ボルト23を第1ギヤハウジング11Aに緊締されて固定される。
ホルダ22の取付調整孔22Bは、丸孔状取付支点孔22Aの孔径より大きな大径丸孔をなす。このとき、取付調整孔22Bの孔サイズは、駆動プーリ24と従動プーリ36の軸間距離の最大調整巾(図9のホルダ22の揺動角Kに対応する駆動プーリ24(中心軸25)の移動巾)を規制し、この最大調整巾を駆動プーリ24と従動プーリ36に噛合うベルト37の歯の高さhより小さくする(図9(B))。
電動パワーステアリング装置10は例えば以下の手順で組立てられる。
(1)ラック軸14のボールねじ30に噛合い、かつ従動プーリ36が固定されたボールナット32を、軸受33で第1ギヤハウジング11Aに支持する。ボールナット32にはブッシュ40が設けられている。
(2)駆動プーリ24を支持し、かつ電動モータ20が取付けられたホルダ22を、取付ボルト23により第1ギヤハウジング11Aに固定する。このとき、ホルダ22に支持される駆動プーリ24にはベルト37が巻掛けられている。
(3)駆動プーリ24に巻掛けられているベルト37を従動プーリ36に巻掛ける。ホルダ22の一方の取付ボルト23に挿着された取付支点孔22Aを揺動支点としてホルダ22を揺動し、駆動プーリ24と従動プーリ36の軸間距離を調整し、ベルト37に一定の張力を付与した状態で、他方の取付ボルト23をホルダ22の取付調整孔22Bに挿着し、両取付ボルト23を第1ギヤハウジング11Aに緊締する。上述(2)の電動モータ20は、この(3)の後で、ホルダ22に取付けられても良い。
(4)第2ギヤハウジング11Bのブッシュ支持部17を上述(1)のボールナット32に設けてあるブッシュ40に挿入し、この第2ギヤハウジング11Bを締結ボルト16により第1ギヤハウジング11Aに締結する。
以下、電動パワーステアリング装置10の動作について説明する。
(1)操舵トルクセンサが検出した操舵トルクが所定値より低いとき、操舵アシスト力は不要であり、電動モータ20は駆動されない。
(2)操舵トルクセンサが検出した操舵トルクが所定値を超えるとき、操舵アシスト力を必要とするから、電動モータ20が駆動される。電動モータ20の発生トルクに基づく駆動プーリ24の回転力が、ベルト37から従動プーリ36経由でボールナット32に伝えられ、ボールねじ30を介してラック軸14を直線移動させる操舵アシスト力になる。
実施例1によれば以下の作用効果を奏する。
(a)電動モータ20と駆動プーリ24を支持するホルダ22を、ギヤハウジング11Aへの取付支点孔22Aまわりに揺動するだけで、ギヤハウジング11Aに対する駆動プーリ24の回転中心を変位自在にでき、結果として駆動プーリ24と従動プーリ36の軸間距離を近接離隔自在とし、それらプーリ24、36に巻掛けられるベルト37の張力を調整できる。従って、ベルト張力調整構造のための専用部品を格別に用いることのない、部品点数、組付工数の少ない簡易な構成により、駆動プーリ24と従動プーリ36に巻掛けられるベルト37の張力を簡易に調整し、ベルト37のゆるみ、ひいては外れを防止し、電動モータ20による操舵アシストの安定を図ることができる。
(b)ホルダ22の取付調整孔22Bの孔サイズによって規制される駆動プーリ24と従動プーリ36の軸間距離の最大調整巾を、ベルト37の歯の高さより小さくしたから、仮に取付調整孔22Bのための取付ボルト23がゆるんでもベルト37が外れることなく、操舵アシストが不能になることを回避する。
(c)ホルダ22の取付調整孔22Bを大径丸孔とする簡易な加工により、上述(a)、(b)を実現できる。
図10は、ホルダ22の変形例である。このホルダ22は、フランジ22Fに取付支点孔22Aと取付調整孔22Bを備えるに際し、取付調整孔22Bを、取付支点孔22Aの孔径より大きな長孔としたものである。ホルダ22の取付調整孔22Bを長孔とする簡易な加工により、前述(a)、(b)を実現できる。
(実施例2)(図11)
実施例2が実施例1と異なる点は、駆動プーリ24を駆動ギヤ51に代え、従動プーリ36を従動ギヤ52に代えたことにある。
即ち、実施例2の電動パワーステアリング装置10では、電動モータ20の回転軸20Aに駆動ギヤ51を結合するとともに、ボールナット32に従動ギヤ52を結合し、駆動ギヤ51と従動ギヤ52を噛合い接続したものである。
実施例2にあっても、電動モータ20が固定可能にされるとともに、駆動ギヤ51を支持するホルダ22をギヤハウジング11Aに取付け可能にし、ホルダ22の取付支点孔22Aを揺動支点として揺動可能にし、駆動ギヤ51と従動ギヤ52の軸間距離を調整可能にした。
従って、実施例2によれば以下の作用効果を奏する。
(a)電動モータ20と駆動ギヤ51を支持するホルダ22を、ギヤハウジング11Aへの取付支点孔22Aまわりに揺動するだけで、ギヤハウジング11Aに対する駆動ギヤ51の回転中心を変位自在にでき、結果として駆動ギヤ51と従動ギヤ52の軸間距離を近接離隔自在とし、それら歯面間のバックラッシュを調整できる。従って、バックラッシュ調整構造のための専用部品を格別に用いることのない、部品点数、組付工数の少ない簡易な構成により、駆動ギヤ51と従動ギヤ52の歯面間のバックラッシュを簡易に調整し、駆動ギヤ51と従動ギヤ52の噛合いを適度に設定し、電動モータ20による操舵アシストの安定を図ることができる。
(b)ホルダ22の取付調整孔22Bの孔サイズによって規制される駆動ギヤ51と従動ギヤ52の軸間距離の最大調整巾を、それらの歯の高さより小さくしたから、仮に取付用調整孔のための取付ボルト23がゆるんでもそれらの噛合いが外れることなく、操舵アシストが不能になることを回避する。
(c)ホルダ22の取付調整孔22Bを長孔とする簡易な加工により、上述(a)、(b)を実現できる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
図1は実施例1の電動パワーステアリング装置を示す全体側面図である。 図2は電動パワーステアリング装置の要部を示す断面図である。 図3は電動モータ取付前の電動パワーステアリング装置を示し、(A)は断面図、(B)は側面図である。 図4はホルダを示す断面図である。 図5はホルダを示す正面図である。 図6は電動モータ側のジョイントを示し、(A)は断面図、(B)は正面図である。 図7は駆動プーリ側のジョイントを示し、(A)は断面図、(B)は正面図である。 図8は中間ジョイントを示し、(A)は正面図、(B)は側面図である。 図9は電動パワーステアリング装置のベルト張力調整構造を示し、(A)は正面図、(B)は従動プーリとベルトの噛合い状態を示す拡大図である。 図10はホルダの変形例を示す正面図である。 図11は実施例2の電動パワーステアリング装置の要部を示す断面図である。
符号の説明
10 電動パワーステアリング装置
11 ギヤハウジング
14 ラック軸
20 電動モータ
20A 回転軸
22 ホルダ
22A 取付支点孔
22B 取付調整孔
23 取付ボルト(取付軸)
24 駆動プーリ
36 従動プーリ
37 ベルト(巻掛体)
51 駆動ギヤ
52 従動ギヤ

Claims (6)

  1. ギヤハウジングにラック軸を直線移動可能に支持するとともに、ギヤハウジングに電動モータを取付け、電動モータの回転軸に固定した駆動プーリの回転力を、該駆動プーリと巻掛体により連結された従動プーリを含む動力伝達機構を介してラック軸に伝える電動パワーステアリング装置において、
    電動モータが固定可能にされるとともに、駆動プーリを支持するホルダをギヤハウジングに取付け可能にし、
    ホルダは、ギヤハウジング側の1つの取付軸が挿着される取付支点孔と、ギヤハウジング側の他の取付軸が挿着される取付調整孔とを備え、取付支点孔を揺動支点として揺動されて駆動プーリと従動プーリの軸間距離を調整可能にすることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記ホルダの取付調整孔の孔サイズが駆動プーリと従動プーリの軸間距離の最大調整巾を規制し、この最大調整巾を駆動プーリと従動プーリに噛合う巻掛体の歯の高さより小さくする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. ギヤハウジングにラック軸を直線移動可能に支持するとともに、ギヤハウジングに電動モータを取付け、電動モータの回転軸に固定した駆動ギヤの回転力を該駆動ギヤに噛合う従動ギヤを含む動力伝達機構を介してラック軸に伝える電動パワーステアリング装置において、
    電動モータが固定可能にされるとともに、駆動ギヤを支持するホルダをギヤハウジングに取付け可能にし、
    ホルダは、ギヤハウジング側の1つの取付軸が挿着される取付支点孔と、ギヤハウジング側の他の取付軸が挿着される取付調整孔とを備え、取付支点孔を揺動支点として揺動されて駆動ギヤと従動ギヤの軸間距離を調整可能にすることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  4. 前記ホルダの取付調整孔の孔サイズが駆動ギヤと従動ギヤの軸間距離の最大調整巾を規制し、この最大調整巾を駆動ギヤと従動ギヤの歯の高さより小さくする請求項3に記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 前記ホルダの取付調整孔を、取付支点孔の孔径より大きな大径丸孔とする請求項1〜4のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置。
  6. 前記ホルダの取付調整孔を、取付支点孔の孔径より大きな長孔とする請求項1〜4のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置。
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