JP2021017146A - ステアリング装置 - Google Patents

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    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H7/10Means for varying tension of belts, ropes, or chains by adjusting the axis of a pulley

Abstract

【課題】 無端ベルトのテンションの再調整が不要なステアリング装置を提供する。【解決手段】 ステアリング装置1において、電動モータ9のモータシャフト22は、モータプーリ12のモータプーリシャフト部20とは別体で形成されており、モータプーリシャフト部20との接続および分離が可能である。【選択図】 図2

Description

本発明は、ステアリング装置に関する。
特許文献1には、電動モータの駆動力を、モータプーリ、無端ベルトおよびナットプーリを介してボールねじ機構に伝達し、操舵軸の軸方向推力に変換するステアリング装置が開示されている。
特開2018-119583号公報
しかしながら、上記従来のステアリング装置では、電動モータをギヤハウジングから取り外すと、無端ベルトのテンションが緩むため、電動モータの交換や整備の都度、テンションの再調整を強いられるという問題があった。
本発明の目的の一つは、無端ベルトのテンションの再調整が不要なステアリング装置を提供することにある。
本発明のステアリング装置では、電動モータのモータシャフトは、モータプーリのモータプーリシャフト部とは別体で形成されており、モータプーリシャフト部との接続および分離が可能である。
よって、本発明にあっては、電動モータをギヤハウジングから取り外しても無端ベルトのテンションが維持されるため、無端ベルトのテンションの再調整が不要である。
実施形態1のステアリング装置1を車両前方側から見た図である。 実施形態1のステアリング装置1の要部断面図である。 実施形態1のアダプタ部材7の斜視図である。 アダプタ部材7および電動モータ9をX軸負方向側から見た図である。 調心前のアダプタ部材7をX軸正方向側から見た図である。 調心後のアダプタ部材7をX軸正方向側から見た図である。 電動モータ9をギヤハウジング5から取り外した状態を示す図である。 実施形態2のステアリング装置100の要部断面図である。 実施形態3のステアリング装置101の要部断面図である。 実施形態4のステアリング装置102の要部断面図である。 実施形態5のステアリング装置103の要部断面図である。
〔実施形態1〕
図1は実施形態1のステアリング装置1を車両前方側から見た図であり、図2は実施形態1のステアリング装置1の要部断面図である。
実施形態1のステアリング装置1は、操舵機構2およびアシスト機構3を備える。操舵機構2は、運転者が回転操作したステアリングホイールの回転を、ラックバー(操舵軸)4に伝達する。操舵機構2は、ステアリングホイールと連結するステアリングシャフト2aおよびラックバー4のラック歯と噛み合うピニオンを有するピニオンシャフト(不図示)を備える。ステアリングシャフト2aとピニオンシャフトとはトーションバーで連結されている。アシスト機構3は、ラックバー4に運転者の操舵負荷を軽減するためのアシスト力を付与する。操舵機構2およびアシスト機構3は、ギヤハウジング5の内部に収容されている。ギヤハウジング5は、ギヤハウジング本体部6およびアダプタ部材7を有する。
ギヤハウジング本体部6は、その内部に、ラックバー収容空間(操舵軸収容空間)6aおよび減速機収容空間6bを有する。ラックバー収容空間6aは、ラックバー4をその長手方向において移動可能に収容する。減速機収容空間6bは、ラックバー収容空間6aの長手方向中間部に配置され、後述する減速機を収容する。ラックバー4は、ラックバー本体部(操舵軸本体部)4aおよびラックバーボールねじ溝(操舵軸ボールねじ溝)4bを有する。ラックバー本体部4aは、丸棒形状を有し、ラックバー収容空間6aをラックバー本体部4aの長手方向に移動することにより、前輪(操舵輪)を操舵可能である。ラックバーボールねじ溝4bは、ラックバー本体部4aの外周側に設けられ、螺旋溝形状を有する。アダプタ部材7は、ギヤハウジング本体部6とは別部材で構成され、ギヤハウジング本体部6に固定されている。アダプタ部材7は、減速機収容空間6bの内部において、後述するモータプーリ12を、その回転軸線O1周りの方向に回転可能に支持するモータプーリシャフト支持部8を有する。アダプタ部材7の詳細については後述する。
アシスト機構3は、電動モータ9およびボールねじ機構10を有する。電動モータ9は、トーションバートルク(操舵トルク)や車速等に応じて電子制御ユニット(ECU)11により出力が制御される。ボールねじ機構10は、電動モータ9の駆動力を、モータプーリ12、無端ベルト13およびナットプーリ14を介してボールねじ機構10に伝達し、ラックバー4の軸方向推力に変換する。モータプーリ12、無端ベルト13およびナットプーリ14は、電動モータ9の減速機として機能する。ボールねじ機構10は、ナット15およびナットプーリ14を有する。ナットプーリ14は、ナット15を包囲する円筒状に形成されている。ナットプーリ14は、4個のボルト16によりナット15に締結されている。ナットプーリ14は、その外周面に、無端ベルト13が巻き掛けられるナットプーリベルト巻き掛け部14aを有する。
ナット15は、減速機収容空間6bの内部でナット15の回転軸線O2周りの方向に回転可能に設けられている。回転軸線O2は、モータプーリ12の回転軸線O1と平行に配置されている。ナット15は、ボールベアリング17によってギヤハウジング5に対し回転自在に支持されている。ナット15は、ナット本体部15aおよびナットボールねじ溝15bを有する。ナット本体部15aは、円筒形状を有し、その内部にはラックバー4が貫通する。ナットボールねじ溝15bは、ナット本体部15aの内周側に設けられ、螺旋溝形状を有する。ナットボールねじ溝15bとラックバーねじ溝4bとの間の空間は、螺旋形状のボール移動通路18である。ボール移動通路18には、複数のボール19が充填されている。複数のボール19は、ナット15の回転に伴いボール移動通路18の中で移動することにより、ナット15の回転軸線O2の方向において、ナット15に対し、ラックバー4を移動させる。
無端ベルト13は、ベルト歯部を有する歯付きベルトであって、ナットプーリ14とモータプーリ12との間に巻き掛けられている。モータプーリ12は、減速機収容空間6bの内部で回転軸線O1周りの方向に回転可能に設けられている。モータプーリ12は、円筒状に形成され、その外周面には、無端ベルト13が巻き掛けられるモータプーリベルト巻き掛け部12aを有する。モータプーリ12の内側には、モータプーリシャフト部20が圧入されている。モータプーリシャフト部20は、丸棒状に形成され、モータプーリ12を貫通する。モータプーリ12は、モータプーリシャフト部20と一体に回転軸線O1周りの方向に回転する。モータプーリシャフト部20は、無端ベルト13にテンションが作用した状態で、アダプタ部材7のモータプーリシャフト支持部8に被支持可能である。
電動モータ9は、モータハウジング21、モータシャフト22、モータロータ23、モータステータ24を有する。モータハウジング21は、モータハウジング本体部25およびモータ要素収容空間26を有する。モータハウジング本体部25は、ギヤハウジング5のアダプタ部材7に固定されている。モータ要素収容空間26は、モータハウジング本体部25の内部に設けられ、モータシャフト22、モータロータ23およびモータステータ24を収容する。モータシャフト22は、2つのボールベアリング27,28を介してモータハウジング21に支持されている。モータシャフト22は、モータ要素収容空間26の内部で回転軸線O1周りの方向に回転可能に設けられている。モータシャフト22は、モータプーリシャフト部20と同軸上に配置されている。モータシャフト22は、モータプーリシャフト部20とは別体で形成されており、後述するジョイント39により、モータプーリシャフト部20との接続および分離が可能である。モータロータ23は、モータシャフト22が圧入され、モータシャフト22と一体に回転可能である。モータステータ24は、モータロータ23の外周側に設けられ、モータハウジング本体部25に固定されている。
ECU11は、ECUハウジング29および2つの制御基板30,31を有する。ECUハウジング29は、モータハウジング本体部25に固定されている。第1制御基板30は、アシスト制御則に応じて電動モータ9の目標出力を演算するモータ制御回路を有する。第2制御基板31は、演算された目標出力に応じて電動モータ9の通電状態を制御するモータ駆動回路を有する。両制御基板30,31は、コネクタ部32と電気的に接続する。コネクタ部32の各端子は、外部機器やバッテリ等に接続可能である。
次に、アダプタ部材7の構成を説明する。
図3は、実施形態1のアダプタ部材7の斜視図である。アダプタ部材7は、アダプタ部材本体部7aおよびモータプーリシャフト支持部8を有する。アダプタ部材本体部7aは、回転軸線O1の方向の断面形状が略ハット型に形成されている。アダプタ部材本体部7aは、その内側に、ジョイント収容部38を有する。ジョイント収容部38は、回転軸線O1の方向において、電動モータ9の方向に向かって開口する凹形状を有する。ジョイント収容部38は、その半径が開口側に向かって段階的に大きくなるように形成されている。よって、アダプタ部材7を鍛造で形成する場合の成形性がよい。ジョイント収容部38は、ジョイント39を収容する。
アダプタ部材本体部7aは、インロー部33およびフランジ部34を有する。以下、回転軸線O1の方向にX軸を設定し、フランジ部34の側からインロー部33の側へ向かう方向をX軸正方向と規定する。インロー部33は、X軸正方向側の端部に底部33aを有し、ギヤハウジング5のアダプタ部材挿入穴5aに挿入可能な有底の円筒状に形成されている。アダプタ部材挿入穴5aは、アダプタ部材7(のインロー部33)が挿入(隙間嵌め)され、かつアダプタ部材本体部7aがギヤハウジング5に固定されてない状態において、アダプタ部材7が回転可能な形状を有する。ここで、インロー部33の中心軸は、回転軸線O1に対して偏心している。このため、アダプタ部材7は、アダプタ部材挿入穴5aに挿入した状態で回転させることにより、ナットプーリ14の回転軸線O2に対するモータプーリ12の回転軸線O1の相対位置を調整可能である。つまり、アダプタ部材7は、両プーリ12,14の軸間距離を変化させることにより、無端ベルト13のテンションを調整可能な調心機構を備える。
フランジ部34は、インロー部33のX軸負方向側の端部からインロー部33の中心軸に関する径方向外側に向けて突出する円環状に形成されている。フランジ部34には、2つの長穴34a、3つのネジ穴34bおよび2つのジグ挿入孔34cが設けられている。2つの長穴34aはX軸方向に貫通し、3つのネジ穴34bおよび3つのジグ挿入孔34cはX軸負方向に向かって開口する。図4は、アダプタ部材7および電動モータ9をX軸負方向側から見た図である。インロー部33の中心軸に関する周方向において、2つの長穴34aおよび2つのジグ挿入孔34cは、それぞれ等間隔(180°間隔)で配置される一方、3つのネジ穴34bは、不等間隔(90°、120°、150°)で配置されている。また、インロー部33の中心軸に関する周方向において、2つの長穴34a、2つのジグ挿入孔34cおよび3つのネジ穴34bは互いに異なる位置に配置されている。2つの長穴34aは、アダプタ部材本体部7aをギヤハウジング5に固定するためのボルトが挿入される。2つの長穴34aは、インロー部33の中心軸に関する周方向に延びる。3つのネジ穴34bは、モータハウジング本体部25をアダプタ部材本体部7aに固定するためのボルト40が締め込まれる。モータハウジング21は、インロー部33の中心軸に関する周方向において、3つのネジ穴34bと対応する位置にボルト挿入穴が設けられた3つのボルトボス21bを有する。2つのジグ挿入孔34cは、ギヤハウジング5にアダプタ部材7を組み付ける際、無端ベルト13のテンションを調整するためにアダプタ部材7の位置決めを行う際に、アダプタ部材7を回転させるためのジグ(ピン)が挿入される。
フランジ部34の内側(アダプタ部材7におけるX軸負方向側の端部の内側)には、モータハウジング21のX軸正方向側の端面に設けられ、X軸正方向に突出するモータハウジング位置決め挿入部21aが挿入(隙間嵌め)される。フランジ部34の内周面のうち、モータハウジング位置決め挿入部21aと当接する部分は、X軸に直交する断面において、モータハウジング21との位置決めを行うためのアダプタ部材位置決め部34dである。
モータプーリシャフト支持部8は、軸受収容部(第2プーリシャフト軸受収容部)33b、アーム部35および軸受収容部(第1端部支持部)35aを有する。軸受収容部33bは、底部33aの中心に設けられ、メインベアリング(モータシャフト軸受、第2プーリシャフト軸受)36を支持する。軸受収容部33bのX軸正方向端には、回転軸線O1に関する径方向内側に向けて突出する円環状の位置決め部33cが設けられている。位置決め部33cは、X軸方向において、メインベアリング36のX軸正方向側の端面と当接する。メインベアリング36は、モータプーリシャフト部20のX軸負方向側の端部(プーリシャフト第2端部)20aを回転可能に支持する。軸受収容部33bは、X軸負方向に向かって開口しているため、メインベアリング36は、X軸負方向側から軸受収容部33bに挿入可能である。メインベアリング36は、シール付き軸受であって、メインベアリング36を介してモータハウジング21の内部に水分が侵入するのを防止するシール機能を有する。
アーム部35は、底部33aからX軸正方向へ突出し、アダプタ部材本体部7aに片持ち支持されている。アーム部35は、モータプーリ12の回転軸線O1よりもナットプーリ14の回転軸線O2に近い位置に配置されている。アーム部35は、先端が回転軸線O1に関する径方向内側へ屈曲する略L字状に形成されている。アーム部35は、無端ベルト13の内側を通るように設けられている。アーム部35は、無端ベルト13のテンションを調整可能な範囲、すなわちギヤハウジング5に対するアダプタ部材7の回転可能範囲において、無端ベルト13と接触しないように形成されている。
軸受収容部35aは、アーム部35の先端(屈曲部分)に設けられている。軸受収容部35aは、先端ベアリング(第1プーリシャフト軸受)37を支持する。先端ベアリング37は、モータプーリシャフト部20のX軸正方向側の端部(プーリシャフト第1端部)20bを回転可能に支持する。先端ベアリング37の外径は、モータプーリベルト巻き掛け部12aの外径よりも小さく設定されている。
次に、ジョイント39の構成を説明する。
ジョイント39は、ジョイント収容部38の内部に設けられ、モータシャフト22とモータプーリシャフト部20とを接続可能である。ジョイント39は上下方向および左右方向に自由に屈曲可能な自在継手である。ジョイント39は、モータプーリシャフト部20のX軸負方向側の端部20aに固定されている。ジョイント39は、X軸負方向に向けて開口する凹形状を有し、その内周には、モータシャフト22のX軸正方向側の端部に形成された外歯とスプライン嵌合する内歯が設けられている。ジョイント39は、モータハウジング位置決め挿入部21aのジョイント収容部38への挿入が始まる前に、ジョイント39とモータシャフト22とのスプライン嵌合を開始するように設けられている。
次に、実施形態1のステアリング装置1の製造方法のうち、ギヤハウジング5へのアダプタ部材7および電動モータ9の組み付け方法を説明する。
アダプタ部材7は、ボールねじ機構10およびナットプーリ14をギヤハウジング5に組み付け、無端ベルト13を減速機収容空間6bに収容した後に行う。最初に、アダプタ部材7に予め各部品(先端ベアリング37、メインベアリング36、モータプーリシャフト部20、ジョイント39)を取り付けたアダプタ部材アッシーを組み立てる。まず、軸受収容部35aに先端ベアリング37の外輪を圧入する。続いて、モータプーリ12を圧入したモータプーリシャフト部20を、ジョイント収容部38のX軸負方向側から挿入し、X軸正方向側の端部20bを先端ベアリング37の内輪に圧入する。次に、メインベアリング36の内輪をモータプーリシャフト部20のX軸負方向側の端部20aに圧入しつつ、外輪を軸受収容部33bに圧入する。このとき、軸受収容部33bのX軸正方向側の端部には、位置決め部33cが設けられているため、メインベアリング36のX軸方向における位置決めが可能となる。最後に、ジョイント39にモータプーリシャフト部20のX軸負方向側の端部20aを圧入する。
アダプタ部材アッシーを組み立て後、インロー部33をギヤハウジング5のアダプタ部材挿入穴5aに挿入し、モータプーリシャフト支持部8を無端ベルト13の内側に通す。このとき、先端ベアリング37を支持する軸受収容部35aの外径は、モータプーリ12を無端ベルト13に挿入する際、無端ベルト13と軸受収容部35aとが干渉しない大きさに設定されている。具体的には、軸受収容部35aの外径は、モータプーリベルト巻き掛け部12aの外径よりも小さく設定されている。これにより、モータプーリシャフト支持部8が無端ベルト13の内側を通過するときの、軸受収容部35aの無端ベルト13との接触を抑制でき、組み付け作業性を向上できる。
次に、アダプタ部材7の調心により、無端ベルト13のテンションを調整する。図5は、調心前のアダプタ部材7をX軸正方向側から見た図である。まず、2つの長穴34aにボルト41を挿通し、ギヤハウジング5に対しアダプタ部材7がジグを用いて回転可能な程度に仮締めする。次に、2つのジグ挿入穴34aにジグのピンを挿入し、アダプタ部材7を回転させつつ、無端ベルト13のテンションを計測する。このとき、モータプーリシャフト支持部8は、無端ベルト13の内側で揺動するが、無端ベルト13のテンションを調整可能な範囲において、モータプーリシャフト支持部8は無端ベルト13と接触しないため、モータプーリシャフト支持部8が無端ベルト13に干渉してテンションが調整不能となるのを回避できる。図6は、調心後のアダプタ部材7をX軸正方向側から見た図である。無端ベルト13のテンションが所望の値に達したら、ボルト41を本締めしてアダプタ部材7をギヤハウジング5に固定する。アダプタ部材7は、両プーリ12,14の軸間距離を変化させることにより、無端ベルト13のテンションを調整可能な調心機構を備えるため、無端ベルト13のテンションの調整作業を容易化できる。
無端ベルト13のテンションを調整後、電動モータ9をアダプタ部材7に組み付ける。具体的には、アダプタ部材7のX軸負方向側から電動モータ9を近づけ、ジョイント39とモータシャフト22とをスプライン嵌合させると共に、電動モータ9のモータハウジング位置決め挿入部21aをアダプタ部材7のジョイント収容部38に挿入する。このとき、ジョイント39は、モータハウジング位置決め挿入部21aのジョイント収容部38への挿入が始まる前に、ジョイント39とモータシャフト22とのスプライン嵌合を開始する。モータハウジング位置決め挿入部21aのジョイント収容部38への挿入が始まると、ジョイント39の接続状態が外側から視認できなくなるため、先にジョイント39の接続が開始される構造とすることにより、ジョイント39の接続の開始を外側から視認しながら、電動モータ9の組み付けを行える。
モータハウジング21は、モータハウジング位置決め挿入部21aがフランジ部34の内側と隙間嵌めされることにより、モータハウジング位置決め挿入部21aとアダプタ部材位置決め部34dとの当接により、X軸と直交する断面において、アダプタ部材7との位置決めが行われる。ここで、モータプーリシャフト部20は、アダプタ部材7のモータプーリシャフト支持部8に支持される一方、モータシャフト22は、モータハウジング21に支持されている。このため、アダプタ部材7とモータハウジング21との位置決めがなされることにより、モータプーリシャフト部20とモータシャフト22との軸心合わせが容易となる。
モータハウジング位置決め挿入部21aをジョイント収容部38に挿入後、3つのボルト40によりモータハウジング21をアダプタ部材7に締結固定する。ここで、ボルト40が締め込まれるアダプタ部材7の3つのネジ穴34b、およびボルト40が挿通されるモータハウジング21のボルト挿入穴は、インロー部33の中心軸に関する周方向において、それぞれ不等間隔で配置されている。つまり、モータハウジング21は、インロー部33の中心軸に関する周方向において、ギヤハウジング5に対し、常に所定の角度でのみ接続可能である。これにより、モータハウジング21に設けられたコネクタ部32の回転軸線01周りの方向における位置が規定されるため、コネクタ部32に接続されるハーネスが必要以上に捻れるのを抑制できる。
従来のステアリング装置では、モータプーリは電動モータのモータシャフトに固定および支持されている。このため、ディーラーや整備工場で電動モータの交換や整備を行う際、ギヤハウジングから電動モータを取り外すと、モータプーリも共に外れて無端ベルトのテンションが緩んでしまう。よって、従来のステアリング装置では、電動モータの交換や整備の都度、無端ベルトのテンションを再調整する必要があった。ディーラー等における無端ベルトのテンションの再調整は、工場出荷時と比べて、作業者の技能レベルのばらつきや設備面から、最適な調整を実施できない可能性がある。
これに対し、実施形態1のステアリング装置1では、電動モータ9のモータシャフト22は、モータプーリ12のモータプーリシャフト部20とは別体で形成されており、モータプーリシャフト部20との接続および分離が可能である。電動モータ9は、3つのボルト40を緩めることにより、図7に示すように、モータプーリシャフト部20をギヤハウジング5に残したまま、ギヤハウジング5から取り外し可能である。このとき、モータプーリシャフト部20は、無端ベルト13のテンションが掛かった状態で、モータプーリシャフト支持部8に支持される構造となっているため、電動モータ9を取り外した状態においても、無端ベルト13のテンションは維持される。よって、電動モータ9をギヤハウジング5から取り外しても無端ベルト13のテンションが維持されるため、テンションの再調整が不要である。この結果、無端ベルト13のテンションは、工場出荷時の最適値に保たれる。
ギヤハウジング5は、ギヤハウジング本体部6とは別部材で構成されたアダプタ部材7を備え、モータプーリシャフト部20は、アダプタ部材7に設けられている。これにより、ギヤハウジング本体部6の構成の簡素化を図れると共に、モータプーリシャフト支持部8へのモータプーリシャフト部20の組み付け作業が容易となる。
モータハウジング本体部25がギヤハウジング5と接続されていない状態において、アダプタ部材7は、調心機構により、調整された無端ベルト13のテンションを維持したまま、ギヤハウジング本体部6に対し固定可能である。これにより、モータハウジング本体部25をギヤハウジング5から取り外した状態(ギヤハウジング5と接続されていない状態)においても、無端ベルト13のテンションを維持できる。
アダプタ部材7は、アダプタ部材本体部7aと、モータプーリシャフト支持部8を備え、モータプーリシャフト支持部8は、アダプタ部材本体部7aと繋がっており、モータプーリシャフト部20の1対の端部であり、電動モータ9から遠い方の端部20bと電動モータ9に近い方の端部20aのそれぞれを支持可能である。すなわち、モータプーリシャフト部20の両端をモータプーリシャフト支持部8で支持する構造であるため、モータプーリシャフト部20を片持ちとする場合に比べ、モータプーリシャフト部20の撓み量を抑制でき、無端ベルト13の伝達効率を向上できる。
モータプーリシャフト支持部8は、無端ベルト13の内側を通るように設けられている。これにより、モータプーリシャフト支持部8が無端ベルト13の外側を通る構造に比べ、モータプーリシャフト支持部8のための無端ベルト13の外側のスペースが不要となるため、装置の大型化を抑制できる。
アダプタ部材本体部7aは、ジョイント収容部38を有し、ジョイント収容部38は、モータプーリシャフト部20の回転軸線O1の方向において、電動モータ9の方向に向かって開口する凹形状をしており、ジョイント39は、ジョイント収容部38に収容され、モータシャフト22とモータプーリシャフト部20とを接続可能である。モータシャフト22とモータプーリシャフト部20との間にジョイント39を設けたことにより、モータシャフト22とモータプーリシャフト部20との接続が可能となる。また、ジョイント39を収容するジョイント収容部38をアダプタ部材本体部7aに設けたことにより、モータプーリシャフト部20の回転軸線O1の方向における装置の小型化を図れる。
ジョイント39は自在継手であり、モータハウジング21は、モータプーリシャフト部20の回転軸線O1の方向において、モータプーリシャフト部20に向かって突出するモータハウジング位置決め挿入部21aを備え、アダプタ部材位置決め部34dは、ジョイント収容部38の内周面に形成されており、モータハウジング位置決め挿入部21aは、ジョイント収容部38に挿入された状態で、アダプタ部材位置決め部34dに対し隙間嵌めされる。アダプタ部材7とモータハウジング21とは、両者が隙間嵌めされることにより、互いに位置決めされる。このため、アダプタ部材7とモータハウジング21との間に組み付け誤差が発生すると、モータシャフト22とモータプーリシャフト部20との軸心合わせに影響が出るおそれがある。そこで、モータシャフト22とモータプーリシャフト部20とを、自在継手で接続することにより、モータシャフト22とモータプーリシャフト部20の間の軸ずれの影響を抑制できる。
モータプーリシャフト支持部8の先端ベアリング37は、モータプーリシャフト部20の端部20bを支持しており、かつ、先端ベアリング37はギヤハウジング本体部6と接触しないように設けられている。ギヤハウジング本体部6とアダプタ部材7とは、アダプタ部材本体部7a側で位置決めされるため、先端ベアリング37側はギヤハウジング本体部6と接触しない構造とすることにより、先端ベアリング37において、ギヤハウジング本体部6やアダプタ部材7の形状誤差や組み付け誤差の影響を受けない。
モータシャフト22の端部22aを支持するメインベアリング36を備え、メインベアリング36は、メインベアリング36を介してモータハウジング21内に水分が侵入するのを防止するシール機能を有する。これにより、電動モータ9の交換や整備を行う際、ギヤハウジング5から電動モータ9を取り外すときに、電動モータ9内に水分が浸入するのを抑制できる。
〔実施形態2〕
実施形態2の基本的な構成は実施形態1と同じであるため、実施形態1と相違する部分のみを説明する。図8は、実施形態2のステアリング装置100の要部断面図である。
実施形態2のステアリング装置100は、アーム部35が無端ベルト13の外側を通るように設けられている点で実施形態1と相違する。アーム部35は、モータプーリ12の回転軸線O1を挟んでナットプーリ14の回転軸線O2と反対側の位置に配置されている。
実施形態2では、アーム部35を無端ベルト13の外側に配置したことにより、モータプーリシャフト支持部8を回転させて無端ベルト13のテンションを調整する際、アーム部35を無端ベルト13の内側に配置した構造と比べ、モータプーリシャフト支持部8と無端ベルト13との干渉のリスクを低減でき、無端ベルト13のテンション調整幅を拡大できる。
〔実施形態3〕
実施形態3の基本的な構成は実施形態1と同じであるため、実施形態1と相違する部分のみ説明する。図9は、実施形態3のステアリング装置101の要部断面図である。
実施形態3のステアリング装置101は、モータプーリシャフト支持部8のX軸正方向側の端部がギヤハウジング本体部6に支持されている点で実施形態1と相違する。
モータプーリシャフト支持部8の軸受収容部35aは、先端固定部35bを有する。先端固定部35bは、軸受収容部35aからX軸正方向側に突出する円柱形状を有する。先端固定部35bは、ギヤハウジング本体部6に設けられた凹部6cに挿入されている。
モータプーリシャフト支持部8の軸方向両端部のうち、一方は、アダプタ部材本体部7aと繋がっており、アダプタ部材本体部7aは、ギヤハウジング本体部6に接続されている。一方、モータプーリシャフト支持部8の軸方向両端部のうちの他方をギヤハウジング本体部6に対し先端固定部35bを用いて固定することにより、モータプーリシャフト支持部8が両持ち構造となるため、無端ベルト13のテンションによるモータプーリシャフト部20の撓みを抑制できる。
〔実施形態4〕
実施形態4の基本的な構成は実施形態1と同じであるため、実施形態1と相違する部分のみ説明する。図10は、実施形態4のステアリング装置102の要部断面図である。
実施形態4のステアリング装置は、アダプタ部材本体部7aのインロー部(アダプタ部材筒状部)33およびフランジ部34の形状が実施形態1と相違する。実施形態4のインロー部33は、実施形態1と比べて外径が大きく、肉厚(回転軸線O1に関する径方向の厚み)が厚く形成されている。これに合わせて、ギヤハウジング5のアダプタ部材挿入穴5aも実施形態1と比べて内径が大きく形成されている。インロー部33には、X軸負方向に向かって開口する3つのネジ穴(アダプタ部材雌ねじ部)33dが設けられている。3つのネジ穴33dは、モータハウジング本体部25をアダプタ部材本体部7aに固定するためのボルト40が締め込まれる。3つのネジ穴33dは、インロー部33の中心軸に関する周方向において、不等間隔(90°、120°、150°)で配置されている。モータハウジング本体部25の3つのボルトボス21bには、ボルト40が貫通するボルト挿入穴21cが設けられている。
実施形態4では、アダプタ部材本体部7aとモータハウジング21とを締結するためのボルト40が締め込まれるネジ穴33dを、アダプタ部材本体部7aのインロー部33に設けた。インロー部33はアダプタ部材挿入穴5aに挿入されるため、ネジ穴33dをインロー部33に設けることにより、ネジ穴33dの一部をギヤハウジング本体部6のアダプタ部材取り付け面よりも内側に配置できる。この結果、ネジ穴をフランジ部34に設ける場合と比べて、X軸方向におけるアダプタ部材本体部7aの寸法が長くなるのを抑制でき、装置の小型化を図れる。
〔実施形態5〕
実施形態5の基本的な構成は実施形態1と同じであるため、実施形態1と相違する部分のみ説明する。図11は、実施形態5のステアリング装置103の要部断面図である。
実施形態5のステアリング装置103において、ギヤハウジング5は、ギヤハウジング本体部6とは別部材で構成されたシャフト支持部材42を有する。シャフト支持部材42は、X軸方向において、モータプーリ12を挟んで電動モータ9とは反対側に配置されている。シャフト支持部材42は、減速機収容空間6bの内部において、モータプーリ12を、回転軸線O1周りの方向に回転可能に支持するモータプーリシャフト支持部8を有する。シャフト支持部材42は、インロー部43およびフランジ部44を有する。
インロー部43は、ギヤハウジング5のシャフト支持部挿入穴5bに挿入可能な円筒状に形成されている。シャフト支持部挿入穴5bは、シャフト支持部材42(のインロー部43)が挿入(隙間嵌め)され、かつシャフト支持部材42がギヤハウジング5に固定されていない状態において、シャフト支持部材42が回転可能な形状を有する。インロー部43の中心軸は、回転軸線O1に対して偏心している。フランジ部44は、インロー部43のX軸正方向側の端部からインロー部43の中心軸に関する径方向外側に向けて突出する円環状に形成されている。フランジ部44には、X軸方向に貫通する2つの長穴45が設けられている。2つの長穴45は、インロー部43の中心軸に関する周方向に延びる。2つの長穴45は、シャフト支持部材42をギヤハウジング5に固定するためのボルト41が挿通される。
モータプーリシャフト支持部8は、軸受収容部46、アーム部47および軸受収容部48を有する。軸受収容部46は、インロー部43の中心に設けられ、メインベアリング49を支持する。軸受収容部46のX軸負方向端には、回転軸線O1に関する径方向内側に向けて突出する円環状の位置決め部46aが設けられている。位置決め部46aは、X軸方向において、メインベアリング49のX軸負方向側の端面と当接する。メインベアリング49は、モータプーリシャフト部20のX軸正方向側の端部20aを回転可能に支持する。軸受収容部46は、X軸負方向に向かって開口しているため、メインベアリング49は、X軸正方向側から軸受収容部46に挿入可能である。
アーム部47は、インロー部43からX軸負方向へ突出し、シャフト支持部材42に片持ち支持されている。アーム部47は、モータプーリ12の回転軸線O1よりもナットプーリ14の回転軸線O2に近い位置に配置されている。アーム部47は、先端が回転軸線O1に関する径方向内側へ屈曲する略L字状に形成されている。アーム部47は、無端ベルト13の内側を通るように設けられている。アーム部47は、無端ベルト13のテンションを調整可能な範囲、すなわちギヤハウジング5に対するシャフト支持部材42の回転可能範囲において、無端ベルト13と接触しないように形成されている。
軸受収容部48は、アーム部47の先端(屈曲部分)に設けられている。軸受収容部48は、先端ベアリング50を支持する。先端ベアリング50は、モータプーリシャフト部20のX軸負方向側の端部20bを回転可能に支持する。先端ベアリング50の外径は、モータプーリベルト巻き掛け部12aの外径よりも小さく設定されている。
モータハウジング本体部25は、ギヤハウジング本体部6に対し3つのボルト40で締結固定されている。
実施形態5では、シャフト支持部材42と電動モータ9とが、ギヤハウジング本体部6を挟むように配置されているため、電動モータ9側のみが大型化するのを抑制でき、車両搭載性を向上できる。
〔他の実施形態〕
以上、本発明を実施するための実施形態を説明したが、本発明の具体的な構成は実施形態の構成に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
操舵軸は、ラック歯が形成されていない操舵軸であってもよい。
モータプーリは、モータプーリベルト巻き掛け部とモータプーリシャフトとが、一体構造のものであってもよいし、別体構造のものであってもよい。
ギヤハウジングやモータハウジングに突起部を設け、モータハウジングがギヤハウジングに対して所定の角度範囲内で組み付けられない場合には、この突起部が相手部材と干渉する構造とすることにより、ギヤハウジングに対するモータハウジングの回転方向の位置を規制してもよい。
以上説明した実施形態から把握し得る技術的思想について、以下に記載する。
ステアリング装置は、その一つの態様において、ギヤハウジングであって、ギヤハウジング本体部と、モータプーリシャフト支持部と、を備え、前記ギヤハウジング本体部は、前記ギヤハウジング本体部の内側に、操舵軸収容空間と、減速機収容空間と、を備えている、前記ギヤハウジングと、操舵軸であって、操舵軸本体部と、操舵軸ボールねじ溝を備え、前記操舵軸収容空間において前記操舵軸の長手方向に移動することにより、操舵輪を操舵可能であり、前記操舵軸本体部は、棒形状を有しており、前記操舵軸ボールねじ溝は、前記操舵軸本体部の外周側に設けられ、螺旋溝形状を有している、前記操舵軸と、ナットであって、ナット本体部と、ナットボールねじ溝を有し、前記減速機収容空間の内部で回転可能に設けられ、前記ナット本体部は、筒形状を有し、前記操舵軸が挿入されており、前記ナットボールねじ溝は、前記ナット本体部の内周側に形成された螺旋溝形状を有し、前記ナットボールねじ溝と前記操舵軸ボールねじ溝の間に螺旋形状のボール移動通路を形成する、前記ナットと、前記ボール移動通路に設けられ、前記ナットの回転に伴い前記ボール移動通路の中で移動することにより、前記ナットの回転軸線の方向において、前記ナットに対し、前記操舵軸を移動させる、複数のボールと、前記減速機収容空間に設けられ、前記ナットと一体に回転可能であり、ナットプーリベルト巻き掛け部を有する、ナットプーリと、前記減速機収容空間に設けられ、前記ナットプーリベルト巻き掛け部とモータプーリベルト巻き掛け部に巻掛けられる、無端ベルトと、モータプーリであって、前記減速機収容空間に設けられ、前記モータプーリベルト巻き掛け部と、モータプーリシャフト部と、を有し、前記モータプーリシャフト部が、前記無端ベルトのテンションがかかった状態で、前記モータプーリシャフト支持部に被支持可能となっている、前記モータプーリと、電動モータであって、モータハウジングと、モータシャフトと、モータロータと、モータステータを有し、前記モータハウジングは、前記ギヤハウジングと接続可能なモータハウジング本体部と、前記モータハウジング本体部の内部に設けられたモータ要素収容空間を備えており、前記モータシャフトは、前記モータプーリシャフト部とは別体で形成されており、前記モータプーリシャフト部との接続および分離が可能であり、前記モータ要素収容空間で回転可能に設けられており、前記モータロータは、前記モータシャフトと一体に回転可能であり、前記モータステータは、前記モータ要素収容空間に設けられ、前記モータロータの外周側に設けられている、前記電動モータと、を有する。
より好ましい態様では、上記態様において、前記ギヤハウジングは、さらに、前記ギヤハウジング本体部とは別部材で構成された、アダプタ部材を備え、前記モータプーリシャフト支持部は、前記アダプタ部材に設けられている。
別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記アダプタ部材は、調心機構を備え、前記調心機構は、前記ナットの回転軸線に対する前記モータプーリの回転軸線の相対位置を調整することにより、前記無端ベルトのテンションを調整可能である。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記モータハウジング本体部が前記ギヤハウジングと接続されていない状態において、前記アダプタ部材は、前記調心機構により、調整された前記無端ベルトのテンションを維持したまま、前記ギヤハウジング本体部に対し固定可能である。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記ギヤハウジング本体部は、アダプタ部材挿入穴を備え、前記アダプタ部材挿入穴は、前記アダプタ部材が前記アダプタ部材挿入穴に挿入され、かつ前記アダプタ部材が前記ギヤハウジング本体部に固定されていない状態において、前記アダプタ部材が回転可能であり、前記アダプタ部材は、アダプタ部材本体部と、前記モータプーリシャフト支持部を備え、前記モータプーリシャフト支持部は、前記アダプタ部材本体部と繋がっており、前記無端ベルトの内側を通るように設けられ、前記モータプーリシャフト部の1対の端部であり、前記電動モータから遠い方のプーリシャフト第1端部と前記電動モータに近い方のプーリシャフト第2端部のそれぞれを支持可能であり、前記モータプーリシャフト部は、前記アダプタ部材が前記アダプタ部材挿入穴の中で回転するときの回転軸線に対し前記モータプーリシャフト部の回転軸線がオフセットしており、前記アダプタ部材挿入穴の中で前記アダプタ部材が回転することにより、前記モータプーリの回転軸線と前記ナットプーリの回転軸線との距離が変化するように設けられており、かつ、前記モータプーリシャフト部は、前記無端ベルトのテンションを調整可能な範囲において、前記無端ベルトと接触しないように形成されている。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記アダプタ部材は、アダプタ部材本体部と、前記モータプーリシャフト支持部を備え、前記モータプーリシャフト支持部は、前記アダプタ部材本体部と繋がっており、前記モータプーリシャフト部の1対の端部であり、前記電動モータから遠い方のプーリシャフト第1端部と前記電動モータに近い方のプーリシャフト第2端部のそれぞれを支持可能である。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記モータプーリシャフト支持部は、前記無端ベルトの内側を通るように設けられている。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、さらに、第1プーリシャフト軸受と、第2プーリシャフト軸受を備え、前記第1プーリシャフト軸受は、前記プーリシャフト第1端部を支持し、前記第2プーリシャフト軸受は、前記プーリシャフト第2端部を支持し、前記第1プーリシャフト軸受は、前記第1プーリシャフト軸受が前記プーリシャフト第1端部に装着された状態で、前記モータプーリシャフト部が前記無端ベルトの内側を通過するとき、前記第1プーリシャフト軸受が前記無端ベルトと接触しない大きさである。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記第1プーリシャフト軸受の外径は、前記モータプーリベルト巻き掛け部の外径よりも小さい。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記モータプーリシャフト支持部は、前記無端ベルトの外側を通るように設けられている。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、さらに、第1プーリシャフト軸受と、第2プーリシャフト軸受を備え、前記アダプタ部材本体部は、第2プーリシャフト軸受収容部を有し、前記第2プーリシャフト軸受収容部は、前記モータプーリシャフト部の回転軸線の方向において、前記電動モータの方向に向かって開口する凹形状をしており、前記第2プーリシャフト軸受収容部は、前記モータプーリシャフト部の回転軸線の方向において、前記第2プーリシャフト軸受が当接する位置決め部を有し、前記第2プーリシャフト軸受は、前記第2プーリシャフト軸受収容部に設けられ、前記プーリシャフト第2端部を支持し、前記第2プーリシャフト軸受収容部に対し、前記モータプーリシャフト部の回転軸線の方向において、前記モータシャフトから前記モータプーリシャフト部に向かう方向に挿入可能である。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記モータプーリシャフト支持部は、第1端部支持部と、先端固定部を有し、前記第1端部支持部は、前記プーリシャフト第1端部を支持しており、前記先端固定部は、前記第1端部支持部に設けられ、前記ギヤハウジング本体部に固定可能である。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、さらに、ジョイントを備え、前記アダプタ部材は、アダプタ部材本体部と、前記モータシャフト支持部を備え、前記アダプタ部材本体部は、ジョイント収容部を有し、前記ジョイント収容部は、前記モータプーリシャフト部の回転軸線の方向において、前記電動モータの方向に向かって開口する凹形状をしており、前記ジョイントは、前記ジョイント収容部に収容され、前記モータシャフトと前記モータプーリシャフト部とを接続可能である。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記アダプタ部材は、前記モータプーリシャフト部の回転軸線に直交する断面において前記モータハウジングとの位置決めを行うためのアダプタ部材位置決め部を有する。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、さらに、ジョイントを備え、前記ジョイントは、自在継手であり、前記モータシャフトと前記モータプーリシャフト部とを接続可能であり、前記モータハウジングは、前記モータプーリシャフト部の回転軸線の方向において、前記モータプーリシャフト部に向かって突出するモータハウジング位置決め挿入部を備え、前記アダプタ部材本体部は、ジョイント収容部を有し、前記ジョイント収容部は、前記モータプーリシャフト部の回転軸線の方向において、前記電動モータの方向に向かって開口する凹形状をしており、前記アダプタ部材位置決め部は、前記ジョイント収容部の内周面に形成されており、前記モータハウジング位置決め挿入部は、前記ジョイント収容部に挿入された状態で、前記アダプタ部材位置決め部に対し隙間嵌めされる。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、さらにジョイントを備え、前記モータハウジングは、前記モータプーリシャフト部の回転軸線の方向において、前記モータプーリシャフト部に向かって突出するモータハウジング位置決め挿入部を備え、前記アダプタ部材本体部は、ジョイント収容部を有し、前記ジョイント収容部は、前記モータプーリシャフト部の回転軸線の方向において、前記電動モータの方向に向かって開口する凹形状をしており、前記アダプタ部材位置決め部は、前記ジョイント収容部の内周面に形成されており、前記モータハウジング位置決め挿入部は、前記ジョイント収容部に挿入された状態で、前記アダプタ部材位置決め部に対し隙間嵌めされ、前記ジョイントは、前記モータシャフトと前記モータプーリシャフト部とを接続可能であり、前記ジョイントは、前記モータハウジング位置決め挿入部の前記ジョイント収容部への挿入が始まる前に、前記モータシャフトと前記モータプーリシャフト部との接続を開始するように設けられる。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記アダプタ部材は、アダプタ部材本体部と、前記モータプーリシャフト支持部を備え、前記モータプーリシャフト支持部は、前記アダプタ部材本体部と繋がっており、前記モータプーリシャフト部の1対の端部であり、前記電動モータから遠い方のモータプーリシャフト第1端部と前記電動モータに近い方のモータプーリシャフト第2端部のそれぞれを支持可能であり、前記モータプーリシャフト支持部は、第1端部支持部を有し、前記第1端部支持部は、前記プーリシャフト第1端部を支持しており、かつ、前記第1端部支持部は前記ギヤハウジング本体部と接触しないように設けられている。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記アダプタ部材は、アダプタ部材本体部と、前記モータプーリシャフト支持部を備え、前記アダプタ部材本体部は、アダプタ部材筒状部を含み、前記アダプタ部材筒状部は、内側に前記モータシャフトまたは前記モータプーリシャフト部を挿入可能であり、前記アダプタ部材筒状部は、アダプタ部材雌ねじ部を備え、前記アダプタ部材雌ねじ部は、前記モータプーリシャフト部の回転軸線の方向において、前記電動モータの方向に向かって開口する雌ねじ部であり、
前記モータハウジングは、ボルト挿入穴を有し、前記アダプタ部材と前記モータハウジングは、前記ボルト挿入穴に挿入され、前記アダプタ部材雌ねじ部に締め込まれるボルトによって接続される。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、さらに、モータシャフト軸受を備え、前記モータシャフト軸受は、前記モータシャフトの1対の端部であり、前記モータプーリに近い方のモータシャフト第1端部と前記モータプーリから遠い方のモータシャフト第2端部のうち、前記モータシャフト第1端部を支持しており、前記モータシャフト軸受は、前記モータシャフト軸受を介して前記モータハウジング内に水分が浸入することを防止するシール機能を有する。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記モータハウジングは、前記モータシャフトの回転軸線に関する回転方向において、前記ギヤハウジングに対し、所定の角度範囲内でのみ接続可能である。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記ギヤハウジングは、さらに、前記ギヤハウジング本体部とは別部材で構成されたシャフト支持部材を備え、前記シャフト支持部材は、前記モータプーリシャフト部の回転軸線の方向において、前記モータプーリを挟んで前記電動モータとは反対側に設けられ、前記モータプーリシャフト支持部は、前記シャフト支持部材に設けられている。
1 ステアリング装置
4 ラックバー(操舵軸)
4a ラックバー本体部(操舵軸本体部)
4b ラックバーボールねじ溝(操舵軸ボールねじ溝)
5 ギヤハウジング
5a アダプタ部材挿入穴
6 ギヤハウジング本体部
6a ラックバー収容空間(操舵軸収容空間)
6b 減速機収容空間
7 アダプタ部材
7a アダプタ部材本体部
8 モータプーリシャフト支持部
9 電動モータ
12 モータプーリ
12a モータプーリベルト巻き掛け部
13 無端ベルト
14 ナットプーリ
14a ナットプーリベルト巻き掛け部
15 ナット
15a ナット本体部
15b ナットボールねじ溝
18 ボール移動通路
19 ボール
20 モータプーリシャフト部
20a 端部(プーリシャフト第2端部)
20b 端部(プーリシャフト第1端部)
21 モータハウジング
21a モータハウジング位置決め挿入部
21c ボルト挿入穴
22 モータシャフト
23 モータロータ
24 モータステータ
25 モータハウジング本体部
26 モータ要素収容空間
33 インロー部(アダプタ部材筒状部)
33b 軸受収容部(第2プーリシャフト軸受収容部)
33c 位置決め部
33d ネジ穴(アダプタ部材雌ねじ部)
34d アダプタ部材位置決め部
35a 軸受収容部(第1端部支持部)
35b 先端固定部
36 メインベアリング(モータシャフト軸受、第2プーリシャフト軸受)
37 先端ベアリング(第1プーリシャフト軸受)
38 ジョイント収容部
39 ジョイント
42 シャフト支持部材

Claims (21)

  1. ステアリング装置であって、
    ギヤハウジングであって、ギヤハウジング本体部と、モータプーリシャフト支持部と、を備え、
    前記ギヤハウジング本体部は、前記ギヤハウジング本体部の内側に、操舵軸収容空間と、減速機収容空間と、を備えている、
    前記ギヤハウジングと、
    操舵軸であって、操舵軸本体部と、操舵軸ボールねじ溝を備え、前記操舵軸収容空間において前記操舵軸の長手方向に移動することにより、操舵輪を操舵可能であり、
    前記操舵軸本体部は、棒形状を有しており、
    前記操舵軸ボールねじ溝は、前記操舵軸本体部の外周側に設けられ、螺旋溝形状を有している、
    前記操舵軸と、
    ナットであって、ナット本体部と、ナットボールねじ溝を有し、前記減速機収容空間の内部で回転可能に設けられ、
    前記ナット本体部は、筒形状を有し、前記操舵軸が挿入されており、
    前記ナットボールねじ溝は、前記ナット本体部の内周側に形成された螺旋溝形状を有し、前記ナットボールねじ溝と前記操舵軸ボールねじ溝の間に螺旋形状のボール移動通路を形成する、
    前記ナットと、
    前記ボール移動通路に設けられ、前記ナットの回転に伴い前記ボール移動通路の中で移動することにより、前記ナットの回転軸線の方向において、前記ナットに対し、前記操舵軸を移動させる、複数のボールと、
    前記減速機収容空間に設けられ、前記ナットと一体に回転可能であり、ナットプーリベルト巻き掛け部を有する、ナットプーリと、
    前記減速機収容空間に設けられ、前記ナットプーリベルト巻き掛け部とモータプーリベルト巻き掛け部に巻掛けられる、無端ベルトと、
    モータプーリであって、前記減速機収容空間に設けられ、前記モータプーリベルト巻き掛け部と、モータプーリシャフト部と、を有し、
    前記モータプーリシャフト部が、前記無端ベルトのテンションがかかった状態で、前記モータプーリシャフト支持部に被支持可能となっている、
    前記モータプーリと、
    電動モータであって、モータハウジングと、モータシャフトと、モータロータと、モータステータを有し、
    前記モータハウジングは、前記ギヤハウジングと接続可能なモータハウジング本体部と、前記モータハウジング本体部の内部に設けられたモータ要素収容空間を備えており、
    前記モータシャフトは、前記モータプーリシャフト部とは別体で形成されており、前記モータプーリシャフト部との接続および分離が可能であり、前記モータ要素収容空間で回転可能に設けられており、
    前記モータロータは、前記モータシャフトと一体に回転可能であり、
    前記モータステータは、前記モータ要素収容空間に設けられ、前記モータロータの外周側に設けられている、
    前記電動モータと、
    を有するステアリング装置。
  2. 請求項1に記載のステアリング装置であって、
    前記ギヤハウジングは、さらに、前記ギヤハウジング本体部とは別部材で構成された、アダプタ部材を備え、
    前記モータプーリシャフト支持部は、前記アダプタ部材に設けられているステアリング装置。
  3. 請求項2に記載のステアリング装置であって、
    前記アダプタ部材は、調心機構を備え、
    前記調心機構は、前記ナットの回転軸線に対する前記モータプーリの回転軸線の相対位置を調整することにより、前記無端ベルトのテンションを調整可能であるステアリング装置。
  4. 請求項3に記載のステアリング装置であって、
    前記モータハウジング本体部が前記ギヤハウジングと接続されていない状態において、
    前記アダプタ部材は、前記調心機構により、調整された前記無端ベルトのテンションを維持したまま、前記ギヤハウジング本体部に対し固定可能であるステアリング装置。
  5. 請求項3に記載のステアリング装置であって、
    前記ギヤハウジング本体部は、アダプタ部材挿入穴を備え、
    前記アダプタ部材挿入穴は、前記アダプタ部材が前記アダプタ部材挿入穴に挿入され、かつ前記アダプタ部材が前記ギヤハウジング本体部に固定されていない状態において、前記アダプタ部材が回転可能であり、
    前記アダプタ部材は、アダプタ部材本体部と、前記モータプーリシャフト支持部を備え、
    前記モータプーリシャフト支持部は、前記アダプタ部材本体部と繋がっており、前記無端ベルトの内側を通るように設けられ、前記モータプーリシャフト部の1対の端部であり、前記電動モータから遠い方のプーリシャフト第1端部と前記電動モータに近い方のプーリシャフト第2端部のそれぞれを支持可能であり、
    前記モータプーリシャフト部は、前記アダプタ部材が前記アダプタ部材挿入穴の中で回転するときの回転軸線に対し前記モータプーリシャフト部の回転軸線がオフセットしており、前記アダプタ部材挿入穴の中で前記アダプタ部材が回転することにより、前記モータプーリの回転軸線と前記ナットプーリの回転軸線との距離が変化するように設けられており、
    かつ、前記モータプーリシャフト部は、前記無端ベルトのテンションを調整可能な範囲において、前記無端ベルトと接触しないように形成されているステアリング装置。
  6. 請求項2に記載のステアリング装置であって、
    前記アダプタ部材は、アダプタ部材本体部と、前記モータプーリシャフト支持部を備え、
    前記モータプーリシャフト支持部は、前記アダプタ部材本体部と繋がっており、前記モータプーリシャフト部の1対の端部であり、前記電動モータから遠い方のプーリシャフト第1端部と前記電動モータに近い方のプーリシャフト第2端部のそれぞれを支持可能であるステアリング装置。
  7. 請求項6に記載のステアリング装置であって、
    前記モータプーリシャフト支持部は、前記無端ベルトの内側を通るように設けられているステアリング装置。
  8. 請求項7に記載のステアリング装置であって、
    さらに、第1プーリシャフト軸受と、第2プーリシャフト軸受を備え、
    前記第1プーリシャフト軸受は、前記プーリシャフト第1端部を支持し、
    前記第2プーリシャフト軸受は、前記プーリシャフト第2端部を支持し、
    前記第1プーリシャフト軸受は、前記第1プーリシャフト軸受が前記プーリシャフト第1端部に装着された状態で、前記モータプーリシャフト部が前記無端ベルトの内側を通過するとき、前記第1プーリシャフト軸受が前記無端ベルトと接触しない大きさであるステアリング装置。
  9. 請求項8に記載のステアリング装置であって、
    前記第1プーリシャフト軸受の外径は、前記モータプーリベルト巻き掛け部の外径よりも小さいステアリング装置。
  10. 請求項6に記載のステアリング装置であって、
    前記モータプーリシャフト支持部は、前記無端ベルトの外側を通るように設けられているステアリング装置。
  11. 請求項6に記載のステアリング装置であって、
    さらに、第1プーリシャフト軸受と、第2プーリシャフト軸受を備え、
    前記モータプーリシャフト支持部は、第2プーリシャフト軸受収容部を有し、
    前記第2プーリシャフト軸受収容部は、前記モータプーリシャフト部の回転軸線の方向において、前記電動モータの方向に向かって開口する凹形状をしており、
    前記第2プーリシャフト軸受収容部は、前記モータプーリシャフト部の回転軸線の方向において、前記第2プーリシャフト軸受が当接する位置決め部を有し、
    前記第2プーリシャフト軸受は、前記第2プーリシャフト軸受収容部に設けられ、前記プーリシャフト第2端部を支持し、前記第2プーリシャフト軸受収容部に対し、前記モータプーリシャフト部の回転軸線の方向において、前記モータシャフトから前記モータプーリシャフト部に向かう方向に挿入可能であるステアリング装置。
  12. 請求項6に記載のステアリング装置であって、
    前記モータプーリシャフト支持部は、第1端部支持部と、先端固定部を有し、
    前記第1端部支持部は、前記プーリシャフト第1端部を支持しており、
    前記先端固定部は、前記第1端部支持部に設けられ、前記ギヤハウジング本体部に固定可能であるステアリング装置。
  13. 請求項2に記載のステアリング装置であって、
    さらに、ジョイントを備え、
    前記アダプタ部材は、アダプタ部材本体部と、前記モータシャフト支持部を備え、
    前記アダプタ部材本体部は、ジョイント収容部を有し、
    前記ジョイント収容部は、前記モータプーリシャフト部の回転軸線の方向において、前記電動モータの方向に向かって開口する凹形状をしており、
    前記ジョイントは、前記ジョイント収容部に収容され、前記モータシャフトと前記モータプーリシャフト部とを接続可能であるステアリング装置。
  14. 請求項2に記載のステアリング装置であって、
    前記アダプタ部材は、前記モータプーリシャフト部の回転軸線に直交する断面において前記モータハウジングとの位置決めを行うためのアダプタ部材位置決め部を有するステアリング装置。
  15. 請求項14に記載のステアリング装置であって、
    さらに、ジョイントを備え、
    前記ジョイントは、自在継手であり、前記モータシャフトと前記モータプーリシャフト部とを接続可能であり、
    前記モータハウジングは、前記モータプーリシャフト部の回転軸線の方向において、前記モータプーリシャフト部に向かって突出するモータハウジング位置決め挿入部を備え、
    前記アダプタ部材本体部は、ジョイント収容部を有し、
    前記ジョイント収容部は、前記モータプーリシャフト部の回転軸線の方向において、前記電動モータの方向に向かって開口する凹形状をしており、
    前記アダプタ部材位置決め部は、前記ジョイント収容部の内周面に形成されており、
    前記モータハウジング位置決め挿入部は、前記ジョイント収容部に挿入された状態で、前記アダプタ部材位置決め部に対し隙間嵌めされるステアリング装置。
  16. 請求項14に記載のステアリング装置であって、
    さらにジョイントを備え、
    前記モータハウジングは、前記モータプーリシャフト部の回転軸線の方向において、前記モータプーリシャフト部に向かって突出するモータハウジング位置決め挿入部を備え、
    前記アダプタ部材本体部は、ジョイント収容部を有し、
    前記ジョイント収容部は、前記モータプーリシャフト部の回転軸線の方向において、前記電動モータの方向に向かって開口する凹形状をしており、
    前記アダプタ部材位置決め部は、前記ジョイント収容部の内周面に形成されており、
    前記モータハウジング位置決め挿入部は、前記ジョイント収容部に挿入された状態で、前記アダプタ部材位置決め部に対し隙間嵌めされ、
    前記ジョイントは、前記モータシャフトと前記モータプーリシャフト部とを接続可能であり、
    前記ジョイントは、前記モータハウジング位置決め挿入部の前記ジョイント収容部への挿入が始まる前に、前記モータシャフトと前記モータプーリシャフト部との接続を開始するように設けられるステアリング装置。
  17. 請求項2に記載のステアリング装置であって、
    前記アダプタ部材は、アダプタ部材本体部と、前記モータプーリシャフト支持部を備え、
    前記モータプーリシャフト支持部は、前記アダプタ部材本体部と繋がっており、前記モータプーリシャフト部の1対の端部であり、前記電動モータから遠い方のモータプーリシャフト第1端部と前記電動モータに近い方のモータプーリシャフト第2端部のそれぞれを支持可能であり、
    前記モータプーリシャフト支持部は、第1端部支持部を有し、
    前記第1端部支持部は、前記プーリシャフト第1端部を支持しており、かつ、前記第1端部支持部は前記ギヤハウジング本体部と接触しないように設けられているステアリング装置。
  18. 請求項2に記載のステアリング装置であって、
    前記アダプタ部材は、アダプタ部材本体部と、前記モータプーリシャフト支持部を備え、
    前記アダプタ部材本体部は、アダプタ部材筒状部を含み、
    前記アダプタ部材筒状部は、内側に前記モータシャフトまたは前記モータプーリシャフト部を挿入可能であり、
    前記アダプタ部材筒状部は、アダプタ部材雌ねじ部を備え、
    前記アダプタ部材雌ねじ部は、前記モータプーリシャフト部の回転軸線の方向において、前記電動モータの方向に向かって開口する雌ねじ部であり、
    前記モータハウジングは、ボルト挿入穴を有し、
    前記アダプタ部材と前記モータハウジングは、前記ボルト挿入穴に挿入され、前記アダプタ部材雌ねじ部に締め込まれるボルトによって接続されるステアリング装置。
  19. 請求項1に記載のステアリング装置であって、
    さらに、モータシャフト軸受を備え、
    前記モータシャフト軸受は、前記モータシャフトの1対の端部であり、前記モータプーリに近い方のモータシャフト第1端部と前記モータプーリから遠い方のモータシャフト第2端部のうち、前記モータシャフト第1端部を支持しており、
    前記モータシャフト軸受は、前記モータシャフト軸受を介して前記モータハウジング内に水分が浸入することを防止するシール機能を有するステアリング装置。
  20. 請求項1に記載のステアリング装置であって、
    前記モータハウジングは、前記モータシャフトの回転軸線に関する回転方向において、前記ギヤハウジングに対し、所定の角度範囲内でのみ接続可能であるステアリング装置。
  21. 請求項1に記載のステアリング装置であって、
    前記ギヤハウジングは、さらに、前記ギヤハウジング本体部とは別部材で構成されたシャフト支持部材を備え、
    前記シャフト支持部材は、前記モータプーリシャフト部の回転軸線の方向において、前記モータプーリを挟んで前記電動モータとは反対側に設けられ、
    前記モータプーリシャフト支持部は、前記シャフト支持部材に設けられているステアリング装置。
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