JP2005342736A - 波形鋼鈑の成形方法及びその成形装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 生産性が向上する波形鋼鈑の成形方法及びその成形装置を提供する。
【解決手段】 成形用鋼鈑Wの送り込み方向にその上流側から第2プレス装置4、第1プレス装置3、固定手段2の順に配置し、解除可能な固定手段2で成形用鋼鈑Wを移動不能に固定した状態で、第1プレス装置3による波形部1ピッチの片斜面S1のプレス成形を行い、またその第1プレス装置3を型開きせずに第2プレス装置4による波形部1ピッチの他斜面S2のプレス成形を行なって、波形部1ピッチをプレス成形する時に生じる成形用鋼鈑Wの引き込みを、成形用鋼鈑Wの送り込み方向に制限して、前工程でプレス成形されている波形部がプレス装置方向に引き込まれるのを防止する。
【選択図】 図5
【解決手段】 成形用鋼鈑Wの送り込み方向にその上流側から第2プレス装置4、第1プレス装置3、固定手段2の順に配置し、解除可能な固定手段2で成形用鋼鈑Wを移動不能に固定した状態で、第1プレス装置3による波形部1ピッチの片斜面S1のプレス成形を行い、またその第1プレス装置3を型開きせずに第2プレス装置4による波形部1ピッチの他斜面S2のプレス成形を行なって、波形部1ピッチをプレス成形する時に生じる成形用鋼鈑Wの引き込みを、成形用鋼鈑Wの送り込み方向に制限して、前工程でプレス成形されている波形部がプレス装置方向に引き込まれるのを防止する。
【選択図】 図5
Description
本発明は波形鋼鈑の成形方法及びその成形装置、更に詳しくは、プレストレスト・コンクリート構造(PC構造)の箱桁のウェブ等に使用される大形な波形鋼鈑の成形方法及びその成形装置に関するものである。
今日、プレストレスト・コンクリート構造(PC構造)の箱桁のウェブとして波形鋼鈑が使用されている。
この種のPC構造の箱桁は、上下床板にPC鋼線を埋め込んで優れた圧縮力に持たせた上に、その大形な波形鋼鈑でウェブの剪断力を向上させている。
そして、その波形鋼鈑は、10〜20mm程度厚で所要横幅寸法(数m)の成形用鋼鈑からプレス成形されている。
従来、この種の波形鋼鈑は、図9に示す成形装置を使用してプレス成形されている。
その成形装置は、間隔をおいて並設する一対の丸棒からなる固定下型8と、その固定下型8の一対の丸棒間に下降する上下動可能な可動上型9とを備えており、両型8、9間に成形用鋼鈑Wを挿入して、中間面S3に対して片斜面S1が上向き勾配となるようにV字状にプレスし(図9(a))、所定量送り出してからその中間面S3から他斜面S2が上向き勾配となるようにV字状にプレスした(図9(b))後、成形用鋼鈑Wを抜取り反転して、同様に中間面S3に対する片斜面S1のV字状プレス、中間面S3に対する他斜面S2のV字状プレスを行い、これを繰り返して波形鋼鈑を製作している。
しかしながら、抜取り、反転は波形鋼鈑の製作を大変面倒なものとし、多大な手間がかってしまう。
この種のPC構造の箱桁は、上下床板にPC鋼線を埋め込んで優れた圧縮力に持たせた上に、その大形な波形鋼鈑でウェブの剪断力を向上させている。
そして、その波形鋼鈑は、10〜20mm程度厚で所要横幅寸法(数m)の成形用鋼鈑からプレス成形されている。
従来、この種の波形鋼鈑は、図9に示す成形装置を使用してプレス成形されている。
その成形装置は、間隔をおいて並設する一対の丸棒からなる固定下型8と、その固定下型8の一対の丸棒間に下降する上下動可能な可動上型9とを備えており、両型8、9間に成形用鋼鈑Wを挿入して、中間面S3に対して片斜面S1が上向き勾配となるようにV字状にプレスし(図9(a))、所定量送り出してからその中間面S3から他斜面S2が上向き勾配となるようにV字状にプレスした(図9(b))後、成形用鋼鈑Wを抜取り反転して、同様に中間面S3に対する片斜面S1のV字状プレス、中間面S3に対する他斜面S2のV字状プレスを行い、これを繰り返して波形鋼鈑を製作している。
しかしながら、抜取り、反転は波形鋼鈑の製作を大変面倒なものとし、多大な手間がかってしまう。
本願出願人が知っている前記の先行技術は、文献公知発明に係るものではないため、本願明細書には先行技術文献情報を開示しない。
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、生産性が向上する波形鋼鈑の成形方法及びその成形装置を提供することにある。
前記課題を解決するために講じた技術的手段は、成形用鋼鈑を所定量宛送り込む度に成形用鋼鈑を解除可能な固定手段で移動不能に固定した状態で、成形用鋼鈑の送り込み方向に対してその固定手段の手前に配置する第1プレス装置で波形部1ピッチの片斜面をプレス成形した後、その第1プレス装置を型締め状態のまま波形部1ピッチの他斜面を成形用鋼鈑の送り込み方向に対して第1プレス装置の手前に配置する第2プレス装置でプレス成形して波形部1ピッチをプレス加工した後、固定手段を解除し第1、第2プレス装置を型開きすることを特徴とする波形鋼鈑の成形方法である(請求項1)。
ここで、波形部1ピッチは、片斜面、他斜面を中間面で連続させ、その両斜面の一方に中間面を連設した間隔を指している。
ここで、波形部1ピッチは、片斜面、他斜面を中間面で連続させ、その両斜面の一方に中間面を連設した間隔を指している。
以上の手段によれば、成形用鋼鈑の送り込み方向にその上流側から第2プレス装置、第1プレス装置、固定手段の順に配置し、解除可能な固定手段で成形用鋼鈑を移動不能に固定した状態で、第1プレス装置による波形部1ピッチの片斜面のプレス成形を行い、またその第1プレス装置を型開きせずに第2プレス装置による波形部1ピッチの他斜面のプレス成形を行なう。
それ故、プレス成形する時に生じる成形用鋼鈑の引き込みを、成形用鋼鈑の送り出し方向のみに制限して、前工程でプレス成形されている波形部(片斜面)がプレス装置方向に引き込まれるのを防止する。
それ故、プレス成形する時に生じる成形用鋼鈑の引き込みを、成形用鋼鈑の送り出し方向のみに制限して、前工程でプレス成形されている波形部(片斜面)がプレス装置方向に引き込まれるのを防止する。
その具体的な方法は、成形用鋼鈑を解除可能に固定する固定手段と、成形用鋼鈑の送り込み方向に対してその固定手段の手前側にその配置され波形部1ピッチの片斜面をプレス成形する第1プレス装置と、成形用鋼鈑の送り込み方向に対して前記第1プレス装置の手前側に配置され波形部1ピッチの他斜面をプレス成形する第2プレス装置とからなり、前記第1プレス装置は、固定下型と、可動上型とを、また前記第2プレス装置は、可動下型と、可動上型とを各々備え、成形用鋼鈑を所定量送り込む度に前記固定手段で成形用鋼鈑を移動不能に固定した状態で第1プレス装置の可動上型を下降させて固定下型とで前記片斜面をプレス成形するのと同期して第2プレス装置の可動上型を下降させておき、その第1プレス装置を型締め状態のまま第2プレス装置の可動下型を上昇させて第2プレス装置の前記可動上型とで前記他斜面をプレス成形して波形部1ピッチをプレス加工してから、固定手段を解除し第1プレス装置、第2プレス装置各々を型開きすることである(請求項2)。
そして、装置としては、成形用鋼鈑を所定量宛送り込む度にその成形用鋼鈑を移動不能に固定する解除可能な固定手段と、成形用鋼鈑の送り込み方向に対してその固定手段の手前側にその配置し固定下型、可動上型を備えて固定下型に近接または接するように送り込まれる前記成形用鋼鈑を固定金型と下降する可動上型とでプレスして波形部1ピッチの片斜面を成形する第1プレス装置と、成形用鋼鈑の送り込み方向に対して前記第1プレス装置の手前に配置し可動下型、可動上型を備えて前記第1プレス装置の型開きの前にプレスして波形部1ピッチの他斜面を成形する第2プレス装置とを有することである(請求項3)。
(請求項1〜3)本発明は以上のように構成しているので、プレス成形する時に成形用鋼鈑に生じる引き込みを、成形用鋼鈑の送り込み方向の一方向に制限する波形鋼鈑の成形方法及びその成形装置である。
そのため、プレス成形時に生じる送り込み方向一方向からの成形用鋼鈑の引き込み量を加算した送り込み量での成形用鋼鈑の送り込みで所定のピッチの波形部を連続して成形された波形鋼鈑を製造することができる。
従って、従来のように抜取り、反転等の多大な手間を要せず、しかもプレス成形の度に、プレス成形された波形部がプレス手段側に引き込みまれて、その引き込まれ量分、引き戻してプレス位置を調整するような調整作業も全く不要で、波形部1ピッチの成形が迅速に行なえ、生産性の大幅な向上を図ることができる。
そのため、プレス成形時に生じる送り込み方向一方向からの成形用鋼鈑の引き込み量を加算した送り込み量での成形用鋼鈑の送り込みで所定のピッチの波形部を連続して成形された波形鋼鈑を製造することができる。
従って、従来のように抜取り、反転等の多大な手間を要せず、しかもプレス成形の度に、プレス成形された波形部がプレス手段側に引き込みまれて、その引き込まれ量分、引き戻してプレス位置を調整するような調整作業も全く不要で、波形部1ピッチの成形が迅速に行なえ、生産性の大幅な向上を図ることができる。
しかも、請求項2記載のように第1プレス装置の可動上型を下降させて固定下型とで波形部1ピッチの片斜面をプレス成形するのと同期して第2プレス装置の可動上型を下降させておき、波形部1ピッチの他斜面をプレス成形する際に、第2プレス装置の可動下型のみを上昇させるようにしたものにあっては、第2プレス装置の可動上型の下降を待たずに波形部1ピッチの他斜面をプレス成形することができ、生産性の向上を図る上で好都合である。
次に本発明波形鋼鈑の成形方法及びその成形装置の第1の実施の形態を図1〜図7に、同第2の実施の形態を図8に基づいて説明する。符号Aは成形装置である。
この成形装置Aは、PC橋(プレストレスト・コンクリート橋)のウェブに使用される大形な波形鋼鈑を対象としている。
そして、この成形装置Aは、例えば図1〜図3に示すように、下反力基台11、上反力基台21からなる機体1を備え、両反力基台11、21間に所定量宛送り込まれる成形用鋼鈑W送り込み方向にその上流側から順に第2プレス装置4、第1プレス装置3、解除可能な固定手段2を備えている。
前記成形用鋼鈑Wは、厚みを10〜30mm程度、横幅寸法を数mとし、所定量宛前記成形装置Aに送り込まれるようになっている。
そして、この成形装置Aは、例えば図1〜図3に示すように、下反力基台11、上反力基台21からなる機体1を備え、両反力基台11、21間に所定量宛送り込まれる成形用鋼鈑W送り込み方向にその上流側から順に第2プレス装置4、第1プレス装置3、解除可能な固定手段2を備えている。
前記成形用鋼鈑Wは、厚みを10〜30mm程度、横幅寸法を数mとし、所定量宛前記成形装置Aに送り込まれるようになっている。
前記下反力基台11、上反力基台21は、前記成形用鋼鈑Wの横幅寸法よりも若干長尺とする台であり、その下反力基台11、上反力基台21の前後端部に亘ってフレームガイドG1、G2が所定の間隔をおいて各々2本平行に縦架され、その前後のフレームガイドG1、G2間に成形用鋼鈑Wが送り込まれるようになっている。
そして、前記下反力基台11は、図示するように据付部Bに凹設された収容部bに収容されている。
そして、前記下反力基台11は、図示するように据付部Bに凹設された収容部bに収容されている。
前記固定手段2は、図1等に示すように下反力基台11上面にその長さ方向全長に亘って立設状に設けられたストッパー部12と、そのストッパー部12に対応して上反力基台21に装備する油圧ジャッキJ1の作動で伸縮するロッドR1とで構成されており、成形用鋼鈑Wの横幅方向に対して等間隔をおいて複数個配備されている。
前記第1プレス装置3は、図1等に示すように前記成形用鋼鈑Wの横幅寸法よりも若干長い長さの固定下型13、可動上型23を具備し、成形用鋼鈑Wの送り込み方向に対して前記固定手段2の手前側に配備されている。
そして、前記第1プレス装置3の固定下型13は、波形部1ピッチの片斜面S1をプレス成形可能とするように成形傾斜面13aをその上面に有してなり、成形傾斜面13aの上端を前記固定手段2のストッパー部12と同等高さにして、下反力基台11上面に取付られている。
また、前記第1プレス装置3の可動上型23は、前記固定下型13の成形傾斜面13aと一致する成形傾斜面23aを下面に形成してなり、図2、図3に示すように、前記固定手段2に接近する側の前後一対のフレームガイドG1、G1に対して上下スライド可能に架設する第1上型フレームF1の下面に取付られている。
そして、この第1プレス装置3の可動上型23は、波形用鋼鈑Wの横幅方向に対して等間隔をおいて対応するように上反力基台21に装備された油圧ジャッキJ2のロッドR2に前記第1上型フレームF1を連結して上下動可能に構成されている。
そして、この第1プレス装置3の可動上型23は、波形用鋼鈑Wの横幅方向に対して等間隔をおいて対応するように上反力基台21に装備された油圧ジャッキJ2のロッドR2に前記第1上型フレームF1を連結して上下動可能に構成されている。
前記第2プレス装置4は、図1等に示すように前記成形用鋼鈑Wの横幅寸法よりも若干長い長さの可動下型14、可動上型24を具備し、成形用鋼鈑Wの送り込み方向に対して前記第1プレス装置3の手前側に設置されている。
この第2プレス装置4の可動下型14は、波形部1ピッチの他斜面S2をプレス成形可能とするように成形傾斜面14aをその上面に形成してなり、図2、図3に示すように前記固定手段2に離間する側の前後一対のフレームガイドG2、G2にスライド可能に架設された下型フレームF2上面に取付られている。
この下型フレームF2は、図1等に示すように、下反力基台11に設けられた凹段部11aに前記可動下型14と共に収容し、波形用鋼鈑Wの横幅方向に対して等間隔をおいて対応するように下反力基台11に装備された油圧ジャッキJ3のロッドR3に連結して、可動下型14がその凹段部11aから出没するように上下動可能に構成されている。
この下型フレームF2は、図1等に示すように、下反力基台11に設けられた凹段部11aに前記可動下型14と共に収容し、波形用鋼鈑Wの横幅方向に対して等間隔をおいて対応するように下反力基台11に装備された油圧ジャッキJ3のロッドR3に連結して、可動下型14がその凹段部11aから出没するように上下動可能に構成されている。
また、この第2プレス装置3の可動上型24は、前記可動下型14の成形傾斜面14aと一致する成形傾斜面24aを下面に有し、図2、図3に示すように前記固定手段2に離間する側の前後一対のフレームガイドG2、G2にスライド可能に架設する第2上型フレームF3の下面に取付られており、該第2上型フレームF3に、波形用鋼鈑Wの横幅方向に対して等間隔をおいて対応するように上反力基台21に装備された油圧ジャッキJ4のロッドR4を連結して、第1プレス装置3の可動上型23と同様に上下動可能に構成されている。
前記第1プレス装置3と第2プレス装置4とは、第1プレス装置3の可動上型23を下降させて固定下型13とで型締めするとともに第2プレス装置4の可動下型14、可動上型24を上昇下降させて型締めした時には、逆ハの字状のプレス成形部Cを構成するようになっている。
以上のように構成されている波形鋼鈑の成形装置Aでは、図4(a)に示すように成形用鋼鈑Wを所定量宛送り込む度に、油圧ジャッキJ1を作動させ固定手段2のロッドR1を伸張させてそのロッドR1と、ストッパー部12とでその成形用鋼鈑Wを挟持固定して移動不能に保持する。
その状態で図4(b)に示すように油圧ジャッキJ2を作動させ第1プレス装置3の可動上型23を下降させて、固定下型13とで波形部1ピッチの片斜面S1を成形用鋼鈑W全幅に亘ってプレス成形する。
次に、図5(a)に示すようにその第1プレス装置3を型締め状態のまま、第2プレス装置4の可動下型14、可動上型24とで波形部1ピッチの他斜面S2を前記片斜面S1との間に両プレス装置3、4の離間量分の中間面S3を隔てて成形用鋼鈑W全幅に亘ってプレス成形する。この他斜面S2をプレス成形する時には、図4(b)の二点鎖線で示すように、前記片斜面S1のプレス工程で第1プレス装置3の可動上型23が下降する時に同期して第2プレス装置4の可動上型24を下降させて待機させておき、プレス成形時に第2プレス装置4の可動下型14だけを上昇させて、その他斜面S2をプレス成形するようにしても良いものである。
そして、図5(b)に示すように第1プレス装置3、第2プレス装置4を型開きするように可動上型23、24を上昇させると共に、続いて図6(a)に示すように固定手段2のロッドR1を収縮させて、図6(b)に示すようにプレス成形された波形部1ピッチ(片斜面、他斜面を中間面で連続させ、その両斜面の一方に中間面を連設した間隔)Pを送り出すように所定量成形用鋼鈑Wを所定量送り込む。
それによって、次の波形部1ピッチがプレス成形可能となり、各波形部1ピッチが中間面S3を隔てて連続する波形鋼鈑を成形する。
尚、成形用鋼鈑Wは所望な手段で所定の送り込み高さを維持して送り込み可能になっており、また、その手段は、リフトアップダウン可能にして、プレス成形された成形後の成形用鋼鈑Wの波形部1ピッチPの送り出しにも対応できるようになっている。
その状態で図4(b)に示すように油圧ジャッキJ2を作動させ第1プレス装置3の可動上型23を下降させて、固定下型13とで波形部1ピッチの片斜面S1を成形用鋼鈑W全幅に亘ってプレス成形する。
次に、図5(a)に示すようにその第1プレス装置3を型締め状態のまま、第2プレス装置4の可動下型14、可動上型24とで波形部1ピッチの他斜面S2を前記片斜面S1との間に両プレス装置3、4の離間量分の中間面S3を隔てて成形用鋼鈑W全幅に亘ってプレス成形する。この他斜面S2をプレス成形する時には、図4(b)の二点鎖線で示すように、前記片斜面S1のプレス工程で第1プレス装置3の可動上型23が下降する時に同期して第2プレス装置4の可動上型24を下降させて待機させておき、プレス成形時に第2プレス装置4の可動下型14だけを上昇させて、その他斜面S2をプレス成形するようにしても良いものである。
そして、図5(b)に示すように第1プレス装置3、第2プレス装置4を型開きするように可動上型23、24を上昇させると共に、続いて図6(a)に示すように固定手段2のロッドR1を収縮させて、図6(b)に示すようにプレス成形された波形部1ピッチ(片斜面、他斜面を中間面で連続させ、その両斜面の一方に中間面を連設した間隔)Pを送り出すように所定量成形用鋼鈑Wを所定量送り込む。
それによって、次の波形部1ピッチがプレス成形可能となり、各波形部1ピッチが中間面S3を隔てて連続する波形鋼鈑を成形する。
尚、成形用鋼鈑Wは所望な手段で所定の送り込み高さを維持して送り込み可能になっており、また、その手段は、リフトアップダウン可能にして、プレス成形された成形後の成形用鋼鈑Wの波形部1ピッチPの送り出しにも対応できるようになっている。
このように、波形部1ピッチの片斜面S1をプレス成形する時には、成形用鋼鈑Wの送り込み方向下流側を固定手段2で移動不能に挟持固定した状態で、その上流側(手前側)の位置から第1プレス装置3で波形部1ピッチの片斜面S1をプレス成形し、またその第1プレス装置3を型開きせずに波形部1ピッチの他斜面S2をその第1プレス装置3の上流側(手前側)の配備されている第2プレス装置4でプレス成形しているため、プレス成形する度に前工程で成形されている波形部がプレス装置方向に引き込まれず、プレス成形時に生じる成形用鋼鈑Wの引き込みを成形用鋼鈑Wの送り込み方向のみに制限できるようにしている。
従って、プレス成形時に送り込み方向に対して逆方向に引き込まれることがなくなるため、成形用鋼鈑Wの送り込み量にプレス成形時に送り込み方向に生じる引き込み量を加算して送り込むことによって所定ピッチの波形部が連続状に形成された波形鋼鈑をプレス加工することができる。
また、本実施の形態では、図7に示すようにプレス成形される波形部1ピッチの片斜面S1、他斜面S2間距離を調整可能とすべく、第1プレス装置3の固定下型13、可動上型23を夫々第1上型フレームF1、下反力基台11に対して位置調整可能、第2プレス装置4の可動下型14、可動上型24を、下型フレームF2、第2上型フレームF3に対して同様に位置調整可能に構成されている。
その位置調整範囲は、この実施の形態では20〜30mm程度に設定されているが、それ以上であっても良いものである。
前記位置調整手段としては、同図7に示すように長孔5と、その長孔5を挿通して螺嵌する締付ネジ6がその一例に挙げることができる。この場合、長孔5を、固定下型13と下反力基台11、可動上型23と第1上型フレームF1、可動下型14と下型フレームF2、可動上型24と第2上型フレームF3との両者間において一方側に設け、その長孔5による位置調整機能で位置調整した後、他方側に螺嵌する締付ネジ6を締結するようにしている。
その位置調整範囲は、この実施の形態では20〜30mm程度に設定されているが、それ以上であっても良いものである。
前記位置調整手段としては、同図7に示すように長孔5と、その長孔5を挿通して螺嵌する締付ネジ6がその一例に挙げることができる。この場合、長孔5を、固定下型13と下反力基台11、可動上型23と第1上型フレームF1、可動下型14と下型フレームF2、可動上型24と第2上型フレームF3との両者間において一方側に設け、その長孔5による位置調整機能で位置調整した後、他方側に螺嵌する締付ネジ6を締結するようにしている。
次に図8に示す第2の実施の形態について説明すると、この実施の形態は、前記第1プレス装置3、第2プレス装置4の可動上型23、24、固定下型13、可動下型14の変形例を示すものである。
図示するように、丸棒7を、支持体17を介して前記第1、第2上型フレームF1、F2、下型フレームF3に沿って固定して各々前記第1プレス装置3、第2プレス装置4の可動上型23、24、固定下型13、可動下型14としている。
詳細には、第1プレス装置3、第2プレス装置4においては、波形部1ピッチの片斜面S1、他斜面S2上端に対応して可動上型23、24の支持体17、17に各々2本の丸棒7を間隔をおいて支持すると共に、固定下型13、可動下型14の支持体17、17にその丸棒7、7間に対応するように丸棒7を支持し、同片斜面S1、他斜面S2下端に対応するように固定下型13、可動下型14の支持体17、17に2本の丸棒7、7を間隔おいて支持すると共に、可動上型23、可動上型24の支持体17、17にその丸棒7、7間に対応して丸棒7を支持して、2本の丸棒7、7と1本の丸棒7でプレスして、逆ハの字状をもって波形部1ピッチを成形用鋼鈑Wからプレス成形にしている。
この実施の形態の場合、丸棒7を使用するため、第1プレス装置3、第2プレス装置4の製作コストを大幅に低減することができる。
図示するように、丸棒7を、支持体17を介して前記第1、第2上型フレームF1、F2、下型フレームF3に沿って固定して各々前記第1プレス装置3、第2プレス装置4の可動上型23、24、固定下型13、可動下型14としている。
詳細には、第1プレス装置3、第2プレス装置4においては、波形部1ピッチの片斜面S1、他斜面S2上端に対応して可動上型23、24の支持体17、17に各々2本の丸棒7を間隔をおいて支持すると共に、固定下型13、可動下型14の支持体17、17にその丸棒7、7間に対応するように丸棒7を支持し、同片斜面S1、他斜面S2下端に対応するように固定下型13、可動下型14の支持体17、17に2本の丸棒7、7を間隔おいて支持すると共に、可動上型23、可動上型24の支持体17、17にその丸棒7、7間に対応して丸棒7を支持して、2本の丸棒7、7と1本の丸棒7でプレスして、逆ハの字状をもって波形部1ピッチを成形用鋼鈑Wからプレス成形にしている。
この実施の形態の場合、丸棒7を使用するため、第1プレス装置3、第2プレス装置4の製作コストを大幅に低減することができる。
A:成形装置
2:固定手段
3:第1プレス装置
4:第2プレス装置
S1:片斜面(波形部1ピッチの片斜面)
S2:他斜面(波形部1ピッチの他斜面)
23:可動上型(第1プレス装置の可動上型)
24:可動上型(第2プレス装置の可動上型)
14:可動下型(第2プレス装置の可動下型)
13:固定下型(第1プレス装置の固定下型)
2:固定手段
3:第1プレス装置
4:第2プレス装置
S1:片斜面(波形部1ピッチの片斜面)
S2:他斜面(波形部1ピッチの他斜面)
23:可動上型(第1プレス装置の可動上型)
24:可動上型(第2プレス装置の可動上型)
14:可動下型(第2プレス装置の可動下型)
13:固定下型(第1プレス装置の固定下型)
Claims (3)
- 成形用鋼鈑を所定量宛送り込む度に成形用鋼鈑を解除可能な固定手段で移動不能に固定した状態で、成形用鋼鈑の送り込み方向に対してその固定手段の手前に配置する第1プレス装置で波形部1ピッチの片斜面をプレス成形した後、その第1プレス装置を型締め状態のまま波形部1ピッチの他斜面を成形用鋼鈑の送り込み方向に対して第1プレス装置の手前に配置する第2プレス装置でプレス成形して波形部1ピッチをプレス加工した後、固定手段を解除し第1、第2プレス装置を型開きすることを特徴とする波形鋼鈑の成形方法。
- 成形用鋼鈑を解除可能に固定する固定手段と、成形用鋼鈑の送り込み方向に対してその固定手段の手前側にその配置され波形部1ピッチの片斜面をプレス成形する第1プレス装置と、成形用鋼鈑の送り込み方向に対して前記第1プレス装置の手前側に配置され波形部1ピッチの他斜面をプレス成形する第2プレス装置とからなり、前記第1プレス装置は、固定下型と、可動上型とを、また前記第2プレス装置は、可動下型と、可動上型とを各々備え、成形用鋼鈑を所定量送り込む度に前記固定手段で成形用鋼鈑を移動不能に固定した状態で第1プレス装置の可動上型を下降させて固定下型とで前記片斜面をプレス成形するのと同期して第2プレス装置の可動上型を下降させておき、その第1プレス装置を型締め状態のまま第2プレス装置の可動下型を上昇させて第2プレス装置の前記可動上型とで前記他斜面をプレス成形して波形部1ピッチをプレス加工してから、固定手段を解除し第1プレス装置、第2プレス装置各々を型開きすることを特徴とする波形鋼鈑の成形方法。
- 成形用鋼鈑を所定量宛送り込む度にその成形用鋼鈑を移動不能に固定する解除可能な固定手段と、成形用鋼鈑の送り込み方向に対してその固定手段の手前側にその配置し固定下型、可動上型を備えて固定下型に近接または接するように送り込まれる前記成形用鋼鈑を固定金型と下降する可動上型とでプレスして波形部1ピッチの片斜面を成形する第1プレス装置と、成形用鋼鈑の送り込み方向に対して前記第1プレス装置の手前に配置し可動下型、可動上型を備えて前記第1プレス装置の型開きの前にプレスして波形部1ピッチの他斜面を成形する第2プレス装置とを有することを特徴とする波形鋼鈑の成形装置。
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JP2004162160A JP2005342736A (ja) | 2004-05-31 | 2004-05-31 | 波形鋼鈑の成形方法及びその成形装置 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012135812A (ja) * | 2010-12-10 | 2012-07-19 | Ihi Infrastructure Systems Co Ltd | 波形鋼板成形方法及び装置 |
KR101196739B1 (ko) | 2010-10-18 | 2012-11-07 | 평산에스아이 주식회사 | 피치조절기 |
JP2013252559A (ja) * | 2012-05-11 | 2013-12-19 | Horikawa Kogyo:Kk | 金型の設計方法及び金型 |
CN113134537A (zh) * | 2021-04-21 | 2021-07-20 | 哈尔滨工业大学 | 一种超薄金属瓦楞板成型装置及成型方法 |
-
2004
- 2004-05-31 JP JP2004162160A patent/JP2005342736A/ja not_active Withdrawn
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