JP2005341392A - 光伝送装置、光伝送システムおよび分散補償方法 - Google Patents

光伝送装置、光伝送システムおよび分散補償方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 長距離、大容量の光伝送システムにおいて、簡単な構成で、最適な分散補償量を取得し、波長多重光の伝送時には、チャンネル毎に分散補償量の最適化を行なう。
【解決手段】 送信ターミナルノード170と受信ターミナルノード180とを接続する伝送路に分散特性の波長依存性を示す分散補償デバイス1を設け、受信ターミナルノード180は、送信ターミナルノード170に設けられ単波長光を出力する波長可変の送信機10から出力された単波長光についての分散量を取得し、受信ターミナルノード180は、その得られた分散量に応じた波長制御情報を送信ターミナルノード170に対して送信し、そして、送信ターミナルノード170は、送信された波長制御情報に基づいて送信機10の波長を変動させる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、光伝送システムにおける光伝送装置およびその周辺装置の分散(波長分散)補償に用いて好適な、光伝送装置、光伝送システムおよび分散補償方法に関する。
一般に、光伝送システムでは、伝送データの大容量化と長距離化とが要求されている。大容量化のためには、データ伝送速度の高速化や、波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)方式が採用される。
WDM伝送システム(WDM光伝送システム)では、さらなる大容量化のため、WDM光の伝送帯域を広範にして波長数を増加させる方法と、WDM光の伝送帯域内の波長間隔を高密度化し、波長数を増加させる方法とが検討されている。伝送帯域の広範化は、光ファイバ増幅器等の増幅特性によって制限され、また、波長間隔の高密度化は、異なる波長の信号光どうしの干渉や非線形光学効果の影響を受ける。このため、伝送容量が拡大する半面、信号光の波形歪みが生じ長距離化が困難になる。
一方で、波長分散は、群速度分散(Group Velocity Dispersion:GVD)とも呼ばれるように、光ファイバ伝送路を信号光が伝送されるとき、送信波長が有する波長成分に従って群速度が異なることによって生じるものであり、受信端での波形劣化を引き起こす。
図27(a)は光ファイバの分散特性の一例を示す図である。この図27(a)に示す分散特性曲線(分散特性を分散係数を用いて表した曲線)C1、C2の値は、波長λが大きくなると、それぞれ、増加、減少し、また、これらの分散特性曲線C1、C2で表される光ファイバの特性は、各々、光ファイバのメーカ又は伝送路の環境等により異なる。また、分散特性を波長λについて微分した値(分散特性曲線C1、C2の傾き)は、分散スロープと呼ばれ、この分散スロープも波形劣化の要因である。
図27(b)は分散スロープ特性の一例を示す図である。WDM伝送システムの伝送品質を向上させるためには、伝送路における分散および分散スロープをいかに補償するかが重要である。
一方、非線形光学効果は、信号光強度に応じて伝送媒体、例えば光ファイバの屈折率の変化によって生じるものであり、主に、自己位相変調(SPM[Self Phase Modulation])、相互位相変調(XPM[Cross Phase Modulation])、四光波混合(FWM:[Four Wave Mixing])等がある。この自己位相変調は、信号光が信号光自身の強度変化により位相変調を受けるものであり、相互位相変調は、信号光が他波長の信号光の強度変化により位相変調を受けるものであり、また、四光波混合は、単波長光どうしの波長和および波長差に相当する波長をもつ光が生成され、この生成された光が、他の信号光に影響を与えるものである。
長距離化を実現するために、従来から、光アンプ、ラマンアンプの導入や、エラー訂正機能(FEC[Forward Error Correction])の導入等を用いて伝送品質の向上が図れられている。これらの光アンプ、ラマンアンプの導入は、受信側の着信OSNR(Optical Signal Noise Ratio)を改善し、BER(Bit Error Rate:誤り率)、Q(Quality)値、等の品質に関する値を向上させ、また、エラー訂正機能の導入は、着信OSNRに対する品質を向上させる。
例えば光アンプについては、送信電力(送信強度)を高出力化するポストアンプや、受信電力を高感度化するプリアンプや、伝送路に設けられ波長多重光(波長の異なる複数の単波長光が多重された波長多重光)を増幅中継するインライン増幅器(中継器)等が種々開発、製品化され、伝送距離が飛躍的に拡大している。また、ラマンアンプは、励起光を伝送路に供給することにより、励起光波長に対して例えば1.5μm帯では約100nm長波長側に利得が生じる現象を用いたもので、伝送路自身を増幅媒体として機能させることにより、信号光の強度の低下を防止することができる。
また、大容量化については、伝送速度の高速化とWDMにおける波長間隔の高密度化とが検討されている。伝送速度の高速化については、10Gb/s(ギガビット毎秒)の伝送速度(光電気変換後のビットレート)を有するターミナルノード(端局)としての光伝送装置が実用化されており、それ以上の伝送速度の光伝送装置について研究開発されている。また、波長間隔の高密度化については、100波以上の単波長光の多重を実現するWDM光伝送装置が製品化されており、更なる波長間隔の高密度化について研究開発されている。
なお、光伝送装置は、特に断らない限り、ターミナルノード、中継ノードおよびOADM(Optical Add and Drop Multiplexer)ノードを表す。
そして、WDM伝送システムにおけるネットワーク形状は、Term−Term(送信ターミナルノード−受信ターミナルノード)間型、ハブ型およびリング型等の各種の形状があり、これらの形状にかかわらず高品質のWDM伝送が必要である。
なお、WDM伝送方式に関する技術は多数提案されており、送信機の波長可変光源を調整して分散量を制御する方法が提案されている(例えば特許文献1、2参照)。
特許文献1記載の光伝送システムは、伝送特性を測定し、それが最良になるように波長可変光源における信号光波長の制御、プリチャーピング量の制御、分散補償量の制御、光パワーの制御を行なうことにより、伝送条件の最適化を図るものである。
また、特許文献2記載の分散制御方法は、バンドパスフィルタが抽出した信号光の低周波成分と発振器からの低周波信号とを位相比較し、その結果に応じて分散補償量を自動制御するものである。これにより、クロック成分が零分散時に極小となる光信号についての伝送路分散の監視および制御が可能になり、システム運用を中断することなく伝送路分散を制御できる。
なお、分散補償デバイスの一例として、設計が簡単でありリップルがのらない(Ripple-free)光帯域フィルタが提案されている(例えば非特許文献1参照)。
特開平8−321805号公報 特開平11−68657号公報 Benjamin B. Dingel、 Tadashi Aruga、 "properties of a Novel Noncascaded Type、 Easy-to-Design、 Ripple-Free Optical Band Pass Filter"、 journal of lightwave technology、 vol. 17、 NO. 8、 August 1999.
上記したように、10Gb/s以上の高速光伝送では、SPMおよび分散等による波形歪みが顕著になり、例えばBERは急激に劣化する。このため、分散補償ファイバ(DCF:Dispersion Compensating Fiber)、ファイバグレーティング等の分散補償デバイスを用いた分散補償が必須となる。特に、40Gb/s以上の速度になると、分散補償を行なわない長距離および/又は高品質の光伝送はできない。
また、WDM伝送システムにおいて、DCF等の一般的な分散補償デバイスは、特定の波長帯域の分散を一括で補償する。このとき、伝送路で生じる分散の波長依存性を含めて補償するため分散スロープを有している。しかしながら、WDM伝送システムに適用する全波長についてその波長依存性を含めて最適な分散補償を行なうことは容易ではない、という課題がある。
さらに、実伝送路の分散特性と分散スロープ特性とは、いずれも、ばらつきをもつので、WDM伝送システムの設計時に得られた伝送路の分散値や分散補償量等の各データは、実際の運用時において必ずしも最適なデータであるとは限らない。特に、40Gb/sの伝送速度においては、受信部での分散耐力(残留分散トレランス)が非常に小さいため(例えば60ps/nm程度)、実伝送路における設計値とのわずかな誤差に対しても伝送不可能になることがある。
この場合、伝送路の分散値を実際に測定して分散補償量を最適値に合わせる必要が生じるが、このためには、例えば分散補償器の交換が必要となり、コスト的および時間的なデメリットが大きいという課題がある。この点は、10Gb/sの長距離伝送においても、40Gb/s伝送と同様である。
さらに、上述したように、長距離、大容量の光伝送システムにおいては、高精度な分散補償が必要になるため、伝送路の種類や伝送距離(又は分散値)に応じて、多数の分散補償器メニュー(例えば、異なる分散補償量、異なる分散スロープを有するDCFの種類)の準備が必要となるという課題もある。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、長距離、大容量の光伝送システムにおいて、簡単な構成で、最適な分散補償量を得ることができる光伝送装置、光伝送システムおよび分散補償方法を提供することを目的とする。
このため、本発明の光伝送装置は、光伝送システムにおける光伝送装置であって、波長依存性の分散特性を有し伝送光の分散を補償する分散補償デバイスと、分散補償デバイスの分散特性に応じた波長変動量だけ中心発光波長がシフトした光を送信する波長可変の送信部とをそなえて構成されたことを特徴としている(請求項1)。
ここで、送信部は、さらに、分散補償デバイスの分散スロープに基づいて単波長光の波長を変化させるように構成されてもよい(請求項2)。
また、本発明の光伝送装置は、中心発光波長が異なる複数の送信部と、波長に対する分散特性が所定の波長帯域において繰返し現れる分散特性を有する分散補償デバイスと、受信側で測定された伝送性能情報に基づいて前記送信部の中心発光波長を制御する波長制御部と、を備えたことを特徴としている(請求項3)。
さらに、本発明の光伝送システムは、複数の光伝送装置を有する光伝送システムであって、波長依存性の分散特性を有し伝送光の分散を補償する分散補償デバイスと、分散補償デバイスの分散特性に応じた波長変動量だけ中心発光波長がシフトした光を送信する波長可変の送信部とをそなえて構成されたことを特徴としている(請求項4)。
また、複数の光伝送装置のうちのいずれかの光伝送装置において取得された分散量に応じた波長制御情報に基づいて波長変動量を制御する波長制御部をさらにそなえて構成することができる(請求項5)。
この波長制御部が、波長制御情報に含まれる分散量情報と伝送性能情報とのうちの少なくとも一方を、受信側から送信側に送信される副信号光と、前記複数の光伝送装置を監視制御する監視制御手段と、受信側から送信側に送信される主信号光とのうちのいずれかを用いて受信するように構成してもよい(請求項6)。
そして、分散補償デバイスが、伝送路に設けられた合波器又は分波器の各分散特性に基づく総分散特性を有することができる(請求項7)。
さらに、送信部における波長変動量に応じた分散変動量と、分散補償デバイスとを対応付けた複数の分散補償器メニューを用いて分散補償するように構成することもできる(請求項8)。
また、本発明の分散補償方法は、送信側光伝送装置と受信側光伝送装置とを含む複数の光伝送装置を有する光伝送システムにおける分散補償方法であって、受信側光伝送装置が、送信側光伝送装置に設けられ単波長光を出力する波長可変の送信部から出力された第1の単波長光についての分散量を取得する分散量取得ステップと、受信側光伝送装置が、分散量取得ステップにて得られた分散量に応じた波長制御情報を送信側光伝送装置に対して送信する送信ステップと、送信側光伝送装置が、送信ステップにて送信された波長制御情報に基づいて送信部の波長を変動させる変動ステップとをそなえたことを特徴としている(請求項9)。
さらに、送信ステップが、分散量情報と伝送性能情報とのうちの少なくとも一方を含む波長制御情報を受信側光伝送装置が送信側光伝送装置に送信することもできる(請求項10)。
本発明の光伝送装置によれば、固定の分散補償量を有する分散補償器を配置した光伝送システムにおいても、簡単な構成で、所定の範囲内における分散補償量の調整が可能となる。
本発明の光伝送装置によれば、WDM伝送システムにおけるチャンネル毎の分散補償量の最適化が可能となり、また、光アドドロップノードを含むシステム構成において、アド、ドロップおよびスルーのチャンネル毎に分散補償量の最適化が可能となる。
本発明の光伝送装置によれば、副信号光(例えばOSC[Optical supervisor channel])光を用いて信号光の波長がフィードバック制御され、分散補償量の自動調整が可能となる。
さらに、本発明の光伝送システムによれば、一例として、受信ターミナルノードが測定又は計算した実分散量の測定分散量データ又はBER(ビット誤り率)、エラー訂正数等の伝送性能情報に基づいて送信ターミナルノードの送信波長を制御して、最適な分散補償量に調整でき、ダイナミックかつ自動的な調整が可能となる。
また、本発明の分散補償方法によれば、送信部の波長を調整することによって分散補償量を調整するので、例えばDCF(分散補償ファイバ)等の分散補償量が固定の分散補償デバイスを交換せずに、安価で迅速に分散補償量の最適化が可能となる。
(A)本発明の基本的な作用の説明
図1は本発明が適用される分散補償デバイスの分散特性の一例を示すとともに、本発明の基本的な作用を説明する図である。この図1に示すλ0は伝送される光信号の中心波長であり、図1の横軸はこの中心波長付近の波長を、図1の縦軸は分散量を示したものである。この分散補償デバイスは、以下に述べるエタロンフィルタ等の波長依存性の分散特性を有するものである。
ここで、C11は光伝送路の分散量を示しており、λ0付近の狭い波長帯域では、波長に対する分散量はほぼ一定である。
C12は分散補償デバイスの分散特性を示しており、λ0付近の波長帯域においてλ0の短波長側では分散量が増加し、長波長側では分散量が減少する特性を有する。
分散補償デバイスが例えば1000ps/nm2の分散スロープを有する場合において、伝送される光信号の中心波長が±0.1nm(λ0±Δλ)変動すると、分散補償デバイスの分散量の変動幅は±100ps/nmになる。
C13は、上述した伝送路に応じた分散量と、分散補償デバイスに応じた分散量との和である、光伝送システムとしての残留分散を示している。
これは、伝送される光信号の中心波長を変化させることによって、分散補償デバイスの分散スロープに応じて残留分散量を調整でき、上記の例では中心波長を±0.1nm変化させることによって、残留分散を±100ps/nm調整できることを示す。
上述した分散特性を有する分散補償デバイスの一例としてエタロンフィルタがある。
図2はエタロンフィルタの分散特性の一例を示す図である。この図2に示す分散特性において、例えば1549.5nm付近の約0.1nm幅の波長域で、分散量は約+68ps/nmから−68ps/nmへと変化している。すなわち、波長を約0.1nm変化させることで、約140nmの分散量を変化させることができる。
さらに、このエタロンフィルタは、図2に示すように分散特性が波長に対して周期性を有しているため、WDM伝送システムを構成する複数の波長(例えばITU[International Telecommunication Union:国際電気通信連合]グリッド)に適用可能である。ここで、ITUグリッド(ITU−Tの波長グリッド)とは、ITUによって標準化されたWDMを構成する各波長(周波数)を規定したものである。
図3は本発明の作用と効果とを説明する図であって、分散補償デバイス(例えば図2に示す特性を有するエタロンフィルタ)と、一般的な分散補償器、例えばDCFとを組み合わせて光伝送システムを構成した場合の例である。
ここで、図3の縦軸は分散補償値(分散補償量)を示し、λ0は伝送される光信号の中心波長である。図3に示すC31は、一般的な分散補償器、例えばDCFの分散補償値を示し、C32は、目標とする分散補償値を表す。従来の技術では、目標とする分散補償値を得るためには、例えばDCFを交換する必要があった。
C33は図1に示した分散補償デバイスの分散補償特性を示している。図3に示すように、送信される光信号の中心波長をλ0からλ0+Δλに変化させることにより、分散補償デバイスの分散値の有する波長依存性にしたがって分散補償値も変化し、目標分散補償値とすることができる。
このように、図1に示した分散補償デバイスと、一般的な分散補償器、例えばDCFとを組み合わせる構成とすることにより、DCFの分散値分だけオフセットをもった可変分散補償器としての機能を果たすことができる。
図4は本発明の効果を説明する図である。光伝送システムの設計時に、図4に示す分散特性曲線C1によって表される分散マップが作成される。また、この分散マップは、一般的な分散補償器、例えばDCFを適用した場合のものとする。そして、実際の伝送距離(光ファイバケーブル長)が設計時よりも短い、又は長い場合は、それぞれ図4に示す分散特性曲線C2又はC3に示す分散マップとなり、分散補償量がそれぞれ過剰、又は不足となる。このとき、本発明を適用して、送信する光の中心波長を適切に変化させることにより、分散補償デバイスの分散量の波長依存性にしたがって分散補償量が変化するので、最適な分散補償量を提供するDCFに取り替えることなく最適な残留分散量に調整できる。すなわち、図4のC2、C3において、本発明を適用しない場合の残留分散量を示す白丸の値を最適な残留分散量に調整することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
なお、本説明では光−電気変換部又は電気−光変換部を有する両端ノードをターミナルノードと称しているが、REG(3R[Retiming, REGenerating, Reshaping]再生中継)ノードに適用した場合にも同様な効果が得られる。また、一般的には両端ノードとも光送信機能部および光受信機能部をそなえるが、説明の便宜上、各図の左側を送信ノード、右側を受信ノードと称する。
さらに、送信ノードから受信ノードへの方向を下りと称し、受信ノードから送信ノードへの方向を上りと称する。
(B)本発明の第1実施形態の説明
図5は本発明の第1実施形態に係る光伝送システムの分散補償方法を説明するための図である。この図5に示す光伝送システム150は、送信機(送信部)10と、分散補償デバイス1と、伝送路90と、受信機20(受信部)20と、波長制御部33とをそなえて構成されている。
ここで、送信機10は、分散補償デバイス1の分散特性に応じた波長変動量だけ中心発光波長がシフトした光を送信する波長可変のものである。具体的には、送信機10は、光(例えばいずれかの単波長光)を送信し光の中心発光波長を外部からの制御によって変更可能なものであり、例えばチューナブルレーザーダイオードを有する。伝送路90は光ファイバ伝送路であり、必要に応じて例えばインライン増幅器(後述する図14等)が配置されていてもよい。受信機20は伝送路90を介して送信機10から送信された信号光を受信するものである。
この送信機10は、さらに、分散補償デバイス1の分散スロープに基づいて単波長光の波長を変化させるようになっている。
分散補償デバイス1は、波長依存性の分散特性を有し伝送光の分散を補償するものであって、図1に示す分散特性を有し、具体的には上述したエタロンフィルタ等で実現できる。なお、分散補償デバイス1は伝送路長や伝送路種類等に代表されるシステム(システム仕様)を決定する諸条件に応じて送信側又は受信側の一方、送信側と受信側の両方に配置されてもよく、さらに他の分散補償器、例えばDCF等と組み合わせて使用されてもよい。
そして、波長制御部33は、受信側(例えば受信機20)において測定又は計算等によって取得された、分散量に応じた波長制御情報に基づいて送信機10の波長変動量を制御するものである。具体的には、波長制御部33は、光伝送システム150の伝送性能に関する情報を取得するモニタ装置の伝送性能情報に基づいて送信機10の中心発光波長を制御する。
これにより、送信機10は、分散補償デバイス1の分散特性に基づいて単波長光の波長を所定波長分シフトした波長の単波長光を出力する送信部として機能する
また、受信機20から波長制御部33への情報(実分散量情報および伝送性能情報)転送方法は、受信側から送信側に向かうOSC光に含めて転送する方法と、受信機20がその情報を一旦システム全体の監視制御を行なう監視制御装置(図示省略)を経由して送信側に転送する方法と、受信側から送信側への主信号に含めて転送する方法等を採ることができる。
すなわち、波長制御部33は、波長制御情報に含まれる分散量情報と伝送性能情報との一方又は両方を受信側から送信側に送信されるOSC光を用いて波長変動量を受信するようになっており、光伝送システム150の伝送路90の実分散量に基づいて波長変動量を制御する。
換言すれば、波長制御部33は、光伝送システム150の伝送路90を介してフィードバックされた波長制御情報に基づいて波長変動量を制御する。
従って、光伝送システム150は、中心波長が異なる1個の送信機10と、波長に対する分散特性が所定の波長帯域において繰返し現れる分散特性を有する分散補償デバイス1と、受信機20等の受信側で測定された伝送性能情報に基づいて1個の送信機10の中心発光波長を制御する波長制御部33とをそなえて構成されている。換言すれば、光伝送システム150は、波長依存性の分散特性を有し伝送光の分散を補償する分散補償デバイス1と、分散補償デバイス1の分散特性に応じた波長変動量だけ中心発光波長がシフトした光を送信する波長可変の送信機10とをそなえて構成されている。
以上の説明をまとめると、本分散補償方法は、送信側光伝送装置(送信機10)と受信側光伝送装置(受信機20)とを有する光伝送システム150におけるものである。
受信機20は、送信機10に設けられ単波長光を出力する波長可変の送信機10から出力された単波長光についての分散量を取得する(分散量取得ステップ)。次に、受信機20は、分散量取得ステップにて得られた、分散量を元に目標とする分散量に応じた波長制御情報を送信機10に対して送信する(送信ステップ)。そして、受信機20は、送信ステップにて送信された波長制御情報に基づいて送信機10の波長を変動させる(変動ステップ)。
また、上記の送信ステップは、分散量情報と伝送性能情報との一方又は両方を含む波長制御情報を受信機20が送信機10に送信するようにし、波長制御部33にて目標とする分散量に対応する波長制御情報を得るようにしてもよい。これにより、システムとして最適な残留分散値への調整ができる。
ここで、目標とする分散量としては、システム設計時の各チャンネルにおける分散量とする方法、実際にシステム構築した後のシステム設計パラメータ(例えば伝送距離や損失等)に基づいて決定した各チャンネルにおける分散量とする方法、あるチャンネルにおける目標分散量を決め、その他のチャンネルについては分散スロープに基づいて目標分散量を算出する方法等がある。
(C)本発明の第2実施形態の説明
図6は本発明の第2実施形態に係るWDM伝送システムの構成例を示す図である。この図6に示すWDM伝送システム160は、送信ターミナルノード170と、伝送路90と、受信ターミナルノード180とをそなえて構成されている。送信ターミナルノード170は、それぞれ、波長λ1〜λnに対応する単波長光を送信するn個の波長可変の送信機10(#1〜#n)と、合波器34と、波長制御部33と、波長依存性の分散特性を有し伝送光の分散を補償する分散補償デバイス1とをそなえて構成されている。
ここで、送信機10(#1〜#n)は、それぞれの中心発光波長λ1〜λnを中心に外部の制御によって波長が変更可能な(チューナブル)ものであり、また、分散補償デバイス1の分散特性に応じた波長変動量だけシフトした波長の単波長光を送信するものであって、発光素子として例えばチューナブルレーザーダイオードを有する。そして各波長は、例えばITUグリッドに規定された各波長に対応したものである。
図7はチューナブルレーザーダイオードの発振特性の一例を示す図である。チューナブルレーザーダイオードは、この図7に示す発振波長の波長可変範囲を有し、例えば温度制御によって、波長λに対して±Δλの範囲で中心発光波長を調整可能である。
次に、波長制御部33(図6)は、受信ターミナルノード180の各受信機20(#1〜#n)において取得された実分散量情報と、BERやエラー訂正数等の伝送性能情報とのうちのいずれか一方又は両方に基づいて対応する各送信機10(#1〜#n)の中心発光波長を制御するものである。
次に、合波器34は、n個の送信機10からの各波長の信号光を多重してWDM光とするものであって、図1のC12に示すような分散特性を有する必要はなく、通常の光学特性を有するものでよい。
次に、分散補償デバイス1(図6)は、図1のC12に示すような分散特性を有し伝送光の分散を補償するものであって、合波器34の出力側に設けられている。そして、送信側の送信ターミナルノード170の各送信機10が、分散補償デバイス1の分散特性に基づいて単波長光の波長を所定波長分シフトした波長の単波長光を出力するようになっている。図6に示すWDM伝送システムシステム160は、送信側の各チャンネルの中心発光波長を変化させることによって、図5に示す光伝送システム150における可変分散補償機能と同様の機能を実現できる。
この分散補償デバイス1は、WDM光を構成する各単波長光の中心発光波長(λ1、λ2、・・・、λn)を中心としてその分散量が大きく変わる特性を有するものであり、例えばエタロンフィルタにより実現される。図2に示した特性を有するエタロンフィルタは、その分散特性が波長について周期性を有しており、本実施形態、すなわちWDM伝送システム160に好適である。
なお、分散補償デバイス1を配置する場所は、送信ターミナルノード170に限らず、受信ターミナルノード180、送信ターミナルノード170および受信ターミナルノード180の両方、または伝送路90に必要に応じて設けられる中継器(後述する図14参照)に配置しても同様の効果が得られることは明らかである。
従って、送信ターミナルノード(光伝送装置)170は、中心発光波長が異なるn個の送信機10(#1〜#n)と、波長に対する分散特性が所定の波長帯域において繰り返し現れる分散特性を有する分散補償デバイス1と、例えば受信ターミナルノード180等の受信側で測定された伝送性能情報に基づいて1又はn個の送信機10(#1〜#n)の中心発光波長を制御する波長制御部33とを備えて構成されている。
また、受信ターミナルノード180は、それぞれ波長λ1〜λnに対応するn個の受信機20(#1〜#n)と、分波器35とをそなえて構成されている。分波器35は、伝送されたWDM光を各波長の信号光に分波するものであって、図1のC12に示すような分散特性を有する必要はなく、通常の光学特性を有するものでよい。
このように、本分散補償方法は、送信側光伝送装置(送信ターミナルノード170)と受信側光伝送装置(受信ターミナルノード180)とを含む2台以上の光伝送装置を有するWDM伝送システム(光伝送システム)160におけるものである。
まず、受信ターミナルノード180は、送信ターミナルノード170に設けられ単波長光を出力する波長可変の送信機10から出力された単波長光についての分散量を取得する(分散量取得ステップ)。
次に、受信ターミナルノード180は、分散量取得ステップにて得られた分散量を元に目標とする分散量に応じた波長制御情報を送信ターミナルノード170に対して送信する(送信ステップ)。
そして、送信ターミナルノード170は、送信ステップにて送信された波長制御情報に基づいて送信機10の波長を変動させる(変動ステップ)。
次に、伝送距離に対する分散量の変動を表す分散マップについて、図8(a),図8(b)の各々を参照して説明し、また、一般的な分散補償器を用いた場合と分散補償デバイス1を用いた場合の分散補償量について図9(a),図9(b)をそれぞれ参照して詳述する。
図8(a),図8(b)はそれぞれ本発明をWDM伝送システムに適用した場合の作用と効果とを、伝送距離に対する分散量を表す分散マップに基づいて説明した図であり、また、図9(a),図9(b)はそれぞれ本発明をWDM伝送システムに適用した場合の作用と効果とを、波長に対する分散量に基づいて説明した図である。
図8(a)は一般的な分散マップの一例を示す図であり、図6に示すWDM伝送システム160において、受信側に例えばDCFを配置して分散補償を行なうように構成し、各送信機10から出力する各単波長光の波長をその中心波長(例えば、ITUグリッドに従ったλ1、λc、λn)とした場合を示す。
WDM光を構成する波長λ1の信号光の分散量は、伝送距離が増加するに従って増大し、受信側に配置されたDCF等の分散補償器によって補償され、点P1に示す分散量(残留分散量)となる。波長λc、λnの信号光の分散量も、波長λ1の分散量と同様にDCF等の分散補償器により補償され、それぞれ、点P2、P3に示す残留分散量となる。
ここで、波長λ1、λc、λnについて、点P1〜P3の各残留分散量(白丸で表示したもの)が異なっているが、これは、例えば伝送路の有する分散スロープを相殺するために、逆の分散スロープ特性を有するDCFを適用したとしても、全チャンネル(WDMを構成する各波長)の分散スロープを完全に相殺することは困難であるからである。
このため、例えば波長λcについて最適な残留分散量(点P2)となるようなDCFを選択したとしても、波長λ1については分散補償量が不足となり(点P1)、波長λnについては分散補償量が過剰となる(点P3)場合がある。
図8(b)は本発明の第1実施形態を適用した場合の分散マップの一例を示す図である。図8(a)において分散補償量が不足であった波長λ1の光については、システムは、波長λ1に対応する送信機10(以下、送信機10#1等と呼ぶ。)の中心波長λ1をΔλ1だけ長波長側の波長(λ1+Δλ1)にシフトさせる。このとき、例えば分散補償デバイス1が送信側にある場合は、図8(b)のC61に示すように送信端すなわち伝送距離0kmにおいて分散補償デバイス1に基づく負の分散を生じ、伝送後の分散量は最適値を示すP4に調整される。
同様に、波長λnに対応する送信機10#nの中心波長λnについては、システムは、Δλnだけ短波長側にシフトさせる(λn−Δλn)。このとき、分散補償デバイスが送信側にある場合は、図8(b)のC63に示すように送信端すなわち伝送距離0kmにおいて分散補償デバイスに基づく正の分散を生じ、伝送後の分散量は最適値を示すP6に調整される。
従って、送信機10は、WDM光の伝送帯域の最短波長を長波長側にシフトした波長の単波長光を出力するとともに、WDM光の伝送帯域の最長波長を短波長側にシフトした波長の単波長光を送信するように構成されている。
すなわち、必要に応じて各送信機10の送信する光の中心波長を変化させることにより、各波長について最適な分散補償を行なうことができる。
この様子を、視点を変えて示したものが図9(a)である。
図9(a)は、WDM伝送システムを構成する各波長について、伝送路分散量C71、DCF等の一般的な分散補償器による分散補償量(DCF補償量)C72、目標とする分散補償量C73および分散補償デバイス1による分散補償量C74を示したものである。
波長λ1に注目すると、伝送路分散量C71の絶対値に対してDCF補償量の絶対値が不足している。この場合、送信機10の中心波長をλ1+Δλ1とすることにより、分散量の絶対値は増加し、伝送路分散量C71の絶対値に調整することができ、最適な分散補償量とすることができる。
また、波長λnに注目すると、伝送路分散量C71の絶対値に対してDCF補償量の絶対値が過剰となっている。この場合、送信機10の中心波長をλn−Δλnとすることにより、分散量の絶対値は減少し、伝送路分散量C71の絶対値に調整することができ、やはり最適な分散補償量とすることができる。
従って、送信ターミナルノード200の送信機10が、WDM光の伝送帯域の最短波長を長波長側にシフトした波長の単波長光を出力するとともに、WDM光の伝送帯域の最長波長を短波長側にシフトした波長の単波長光を出力するようになっている。
このような調整を、WDM光を構成する各波長に実施することで、全チャンネルについて最適な分散補償量をもつWDM伝送システムが実現できる。
このように、受信側で検出した伝送路の情報に基づいて、送信側の波長を変化させることにより、分散補償デバイス1の分散値が変化し、適切な分散補償が可能になる。
図9(b)は、図9(a)におけるWDM光を構成する各波長について、残留分散を示したものである。
波長λ1においては、残留分散値が最適値である例えば0ps/nmより大きい(点P7)。この場合、送信機10の中心波長をλ1+Δλ1とすることにより、分散補償量が減少し(負の絶対値が増加し)、残留分散値を最適値に調整することができる(点P8)。すなわち、図9(b)の点P7から点P8へと残留分散値を調整することができる。
同様に、波長λnにおいては、残留分散値が最適値である例えば0ps/nmより小さい(点P10)。この場合、送信機10の中心波長をλn−Δλnとすることにより、分散補償量が増加し(負の絶対値が減少し)、残留分散値を最適値に調整することができる(点P11)。すなわち、図9(b)の点P10から点P11に残留分散値を移動させることができる。
このように、本分散補償方法によれば、WDM光を構成する各チャンネルの中心発光波長を微調整することにより、全チャンネルの残留分散を最適値に設定できる。
(D)本発明の第3実施形態の説明
上述したように、図6に示した第2実施形態においては、図1のC12のような分散特性を有するものとして、分散補償デバイス1が合波器34の後段に独立して設けられているが、C12のような分散特性を有する合波器又は分波器を設けた構成を用いても上記の各機能を実現できる。
また、合波器と分波器との各分散特性を併せた分散特性が図1のC12のような分散特性を有する構成によっても、上記の各機能を実現できる。
図10は本発明の第3実施形態に係るWDM伝送システム100の構成例を示す図であって、送信ターミナルノード200と受信ターミナルノード300と伝送路90から構成されている。
送信ターミナルノード200は、それぞれ中心発光波長がλ1〜λnで、中心発光波長帯域で波長可変な送信機10(#1〜#n)と、これらの波長の光を合波したWDM光を伝送路90に送出する合波器36とから構成されている。
受信ターミナルノード300は、伝送路90からのWDM光を各波長の光に分波する分波器37と、分波された各波長λ1〜λnに対応した受信機20(#1〜#n)とから構成される。
本実施形態では、合波器36が図1のC12に示すような分散特性を有し、分波器37はこのような特性を有さない一般的なものであるとする。
図11(a)は合波器36の有する透過特性の一例を示す図である。この図11(a)に示す透過特性曲線は、各単波長光λ1〜λnのそれぞれについての透過特性であって、各単波長光λ1〜λnの中心波長において最大の透過量になっている。また、この透過特性曲線は、WDM光を構成する各波長λ1〜λn周辺の帯域以外がカットされており周期性を有する。
また、図11(b)は合波器36の分散特性の一例を示す図である。この図11(b)に示す分散特性曲線は、WDM光を構成する各チャンネルに対応する伝送帯域においては波長λの増加にしたがって分散量が増大し、波長λの減少にしたがって分散量が減少する。
なお、合波器36および分波器37を併せた分散特性が、図11(b)に示す分散特性になるものを用いてもよい。すなわち、合波器36および分波器37の各分散特性の加算によって、本発明が適用された分散補償器の分散補償特性が実現されてもよい。
このような構成により、第2実施形態で必要であった分散補償デバイス1の特性を合波器36(または、分波器37、または合波器36と分波器37との両者)によって兼用することによって、分散補償デバイス1を別のデバイスとして開発する必要がなく、また、その挿入損失を考慮する必要もないので、さらに低コストで、システムの設計が容易な光伝送システムが実現できる。
なお、図10に示すもので上述したものと同一符号を有するものは同一のものを表す。
また、分散補償デバイス1を設けずに、送信側には通常の特性を有する合波器を設け、エタロン型インターリーバを用いた分散補償デバイス1の特性を有する分波器を受信側に設けるようにもできる。あるいは、分散補償デバイス1を設けずに、分散補償デバイス1の特性を有する合波器を送信側に設け、通常の特性を有する分波器を設けることもできる。すなわち、総分散特性が、合波器又は分波器のいずれか一方のみが有するようにもできる。ここで、分波器として分散補償デバイス1と同様の分散特性を有するインターリーバを適用した場合について更に詳述する。
図12(a)は本発明の第3実施形態に係るエタロン型インターリーバを用いた分波器の構成図である。この図12(a)に示す分波器37は、インターリーバ(光スプリッタ)37aと、後段分波器37b,37cとをそなえて構成されている。
インターリーバ37aは、入力されたWDM光のチャンネルλ1,λ2,…,λnを、奇数チャンネルλ1,λ3,…,λn-1と偶数チャンネルλ2,λ4,…,λnとに分岐し透過波長間隔を、元の波長(λ1,λ2,λ3,λ4,…,λn)間隔の2倍にするもので、後段分波器37b、37cの分波特性条件を緩和できる。
また、後段分波器37b,37cは、各々、奇数チャンネル,偶数チャンネルの各チャンネルを分波するものである。
図12(b)は本発明の第3実施形態に係るインターリーバ37aを説明するための図である。この図12(b)に示すインターリーバ37aは、ビームスプリッタ(BS:Beam Splitter)40aとエタロンフィルタ40b,40cとコントローラ40dとをそなえて構成されている。このビームスプリッタ40aは入射光を、所定比率(例えば50%ずつ)で反射および透過させるものであり、エタロンフィルタ40b,40cはいずれも入射光を反射させるものであり、コントローラ40dはビームスプリッタ40aおよびエタロンフィルタ40c間の距離を調整するものである。
これにより、波長λ1,λ2,λ3,λ4,…,λn-1,λnを含むWDM光は、ビームスプリッタ40aにおいて透過および反射される。ここで、ビームスプリッタ40aを透過しエタロンフィルタ40cにて反射された光と、ビームスプリッタ40aにて反射されエタロンフィルタ40bにて反射された光とは、位相条件が異なるので、位相条件が整合し強めあう波長だけが出力される。また、コントローラ40dがビームスプリッタ40aおよびエタロンフィルタ40c間の距離を調整することにより、位相条件を変更し所望の波長を有する出力光が出力される。
エタロン型インターリーバを用いた分波器37の透過特性および分散特性の例について図13(a)〜図13(c)を参照して説明する。
図13(a)は本発明の第3実施形態に係る奇数チャンネルの透過特性および分散特性を示す図であり、この図13(a)に示す透過特性は、奇数チャンネルλ1,λ3,…,λn-1を透過させている。
図13(b)は本発明の第3実施形態に係る偶数チャンネルの透過特性および分散特性を示す図であり、この図13(b)に示す透過特性は、偶数チャンネルλ2,λ4,…,λnを透過させている。
図13(c)は本発明の第3実施形態に係る全チャンネルの透過特性および分散特性を示す図であり、この図13(c)に示す透過特性は、図13(a)および図13(b)に示す透過特性および分散特性を加算したものである。全チャンネルについてそれぞれλ1,λ2,…,λnを透過し、各波長帯域について波長に対して急峻な分散特性を有しており、上述した分散補償デバイス1と同等の分散特性を有している。
そして、分波器37を用いることにより、図12(a),図12(b)にそれぞれ示すように単波長光の隣接チャンネルの成分を充分に抑圧可能な透過特性が実現される。この点において、通常の反射フィルタを用いて構成された分波器37の透過特性がsin(正弦)関数により表される特性よりも、WDM伝送の点で有利である。
なお、合波器(図示省略)もエタロンフィルタ40b,40cを用いることにより、単波長光の隣接チャンネル成分を充分に抑圧できる。
このように、分散補償デバイス1(図6)は、(i)WDM光を分波する分波器として構成したり、(ii)単波長光を合波する合波器として構成したり、また、(iii)WDM光を分波する1又は複数の分波部と、波長チャンネル数の単波長光を合波する1又は複数の合波器とを組み合わせて構成しても実現できる。
換言すると、第2実施形態における分散補償デバイス1の分散特性が、1又は複数の合波器又は分波器の各分散特性に基づく総分散特性を有していれば本発明は実現できる。
以下、合波器36と分波器37とを併せた態様において、分散補償する場合について詳述する。
(D1)本発明の第3実施形態の第1変形例の説明
次に、受信側が分散量を測定し、この測定した分散量を送信側にフィードバックして各波長を制御する方法について説明する。
図14は本発明の第3実施形態の第1変形例に係る光伝送システムの構成例を示す図である。この図14に示すWDM伝送システム(光伝送システム)100aは、WDM光の送受信機能を有する送受信ターミナルノード200a,送受信ターミナルノード300aと、インライン増幅器50とをそなえて構成されている。
ここで、送受信ターミナルノード200aは、n個の送信機10と、合波器36と、波長制御部33と、分散測定器(分散測定部)44aと、カプラー43と、増幅器49と、DCF35と、OSC光送信機46aとをそなえて構成されている。
送受信ターミナルノード200a内の増幅器49は、合波器36からのWDM光を一括増幅するものである。また、送受信ターミナルノード200a内のDCF35は、WDM光の分散を一括補償するものであって、送信側における分散補償器(DCT:Dispersion Compensator for Transmitting)として機能するものである。このDCF35は、例えば、負の波長分散を有するネガティブ型のものが用いられ、予め設計時に決定された補償量を実現できるように選択されている。なお、このDCF35は、必要に応じて正の波長分散を有するものを用いることもある。
さらに、OSC光送信機46aは、伝送路90にOSC光を送信するものであって、以下に述べるインライン増幅器50や送受信ターミナルノード300aに監視制御情報を伝送する。
次に、分散測定器44aは、分散測定用信号を生成するものであって、分散測定の開始又は停止(分散測定処理のオン又はオフ)の情報(分散測定制御信号)が、波長制御部33から入力されるようになっている。
カプラー43は、分散測定器44aが生成した分散測定用信号を合波器36から出力されるWDM光に合波するものである。この分散測定用信号は、WDM光と同じ波長とすることが望ましい。この理由は、同一チャンネルにおける分散、分散スロープおよび非線形光学効果等の各種の信号光が伝送するときに生じる環境、物理的条件を再現して精度の高い測定を行なうためである。このため、システムは、送受信ターミナルノード200aの起動又は停止とは別に、分散測定器44aが生成する分散測定用信号のオン又はオフを設定できる機能を設けている。なお、分散測定器44aおよび受信側の分散測定器44bを用いた分散量の測定は、光ファイバ、DCF35等の部品毎に測定することもできる。
なお、カプラー43を設けずに、分散測定器44aを増幅器49に接続し、受信側の分散測定器44bによって分散量を測定することもできる。
また、これらの送受信ターミナルノード200aに設けられているDCF35および増幅器49は、いずれも、送受信ターミナルノード200aの装置(筐体)の外側に設けるようにもできる。なお、送信機10,合波器36,波長制御部33は、いずれも、上述したものと同一のものである。
インライン増幅器50は、WDM光の増幅と分散補償とを行なうものであって、OSC光の送信および受信の両機能を有するOSC光送受信機46と、増幅器49,DCF35とを有する。これにより、受信WDM光は、インライン増幅器50において増幅され、増幅されたWDM光は、DCF35に導かれ、このDCF35において全波長帯域が一括して分散補償される。
送受信ターミナルノード300aは、OSC光受信機46bを設けている。このOSC光受信機46bは監視制御情報を受信するものである。なお、上記の増幅器49、DCF35、分波器37、n台の受信機(第2の受信機)20についての重複説明を省略する。以下、各受信機20を、分波された各波長λ1〜λnに対応して受信機#1〜#nと表記する。なお、送受信ターミナルノード300aに設けられているDCF35および増幅器49は、いずれも、送受信ターミナルノード300aの装置の外側に設けるようにもできる。
上記の構成において、送受信ターミナルノード300aは分散測定器44aが生成する分散測定用信号を受信した分散測定器44bによってシステムとしての分散量を測定し、得られた分散量を元に、目標とする分散量に応じた波長制御情報が送受信ターミナルノード200aにフィードバックされる。
そして、波長制御部33は、転送された波長制御情報に基づいて送信機#1〜#nそれぞれの中心発光波長を制御する。そして、各波長の波長制御量に応じて各波長における分散量が変化し、最適な残留分散値を得ることができる。
また、上述したように、受信側から送信側に対する実分散量情報および伝送性能情報等のフィードバック方法は、上り方向のOSC光に含めて転送する方法、システム全体を監視制御する監視制御装置(図示省略)を経由して送信側に転送する方法、上り方向の主信号に含めて転送する方法等を採ることができる。
なお、図14およびこれに対応する上記説明においては下りのOSC光を伝送するための構成であるOSC光送信機46a、OSC光送受信機46、OSC光受信機46bを記載したが、これらの構成品は必ずしも必要ではないことは上記した本発明の動作により明らかである。
次に、本発明の第3実施形態の第1変形例に係る分散量測定方法と送信波長制御方法について図15、図16をそれぞれ参照して説明する。
この例は、フィードバックする情報を上りのOSC光に含めて転送するものである。
図15は本発明の第3実施形態の第1変形例に係るWDM伝送システム100bの構成図である。送受信ターミナルノード300bが、送受信ターミナルノード200bから送受信ターミナルノード300bへ向かう下り方向の分散を測定し、その測定した測定分散量データを送受信ターミナルノード200bに対し上り方向の伝送路90のOSC光を介して伝送するように構成した例である。
ここで、送受信ターミナルノード200bは、WDM光の送信機能を有する送信機能部(n個の送信機10、合波器36、増幅器49、DCF35)と、監視制御情報を送信するOSC光送信機46aと、送受信ターミナルノード200bから送受信ターミナルノード300bに向かう下り伝送路の分散量を測定する測定機能部(分散測定器44a)と、送受信ターミナルノード300bからの上り方向のWDM光を受信する受信機能部(n個の受信機20、分波器37、増幅器49、DCF35)と、監視制御情報を受信するOSC光受信機46bと、波長制御部33とをそなえて構成されている。
送受信ターミナルノード300bは、WDM光の受信機能を有する受信機能部(n個の受信機20、分波器37、増幅器49、DCF35)と、監視制御信号を受信するOSC光受信機46bと、受信した分散測定用信号の分散量を測定する測定機能部(カプラー43、分散測定器44b、測定情報処理部45)と、送受信ターミナルノード200bに対してWDM光を送信する送信機能部(n個の送信機10、合波器36、増幅器49、DCF35)と、OSC光送信機46aとをそなえて構成されている。
ここで合波器36または分波器37のいずれか、または合波器36と分波器37との組合せにより、各波長λ1〜λnについて、図1のC12に示す分散特性が実現されているものとする。
なお、各符号のうちの上述したものと同一符号を有するものはそれらと同一のものを表す。
測定情報処理部45は、例えばシステム設計時に予め定められた目標とする参照(リファレンス)用の分散量(以下、参照分散量と称する。)と、分散測定器44bにて測定された各波長における実分散量とを比較し、目標とする分散量とのずれの大きさに基づいて、各波長毎に波長制御情報を生成する。
そしてこの波長制御情報は、上りのOSC光の監視制御情報の一部として送受信ターミナルノード200bに転送される。
波長制御情報としては、例えば各波長対応に「長波長側に0.1nmずらす」、「短波長側に0.05nmずらす」等を用いる、なお、このデータは一例であり、種々変更して処理できる。また、測定情報処理部45の機能は例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)等が協働して実現される。
送受信ターミナルノード200bの波長制御部33は、図5に示すものとほぼ同一のものであって、受信ターミナルノード300bからOSCを介して受信された波長制御情報に基づいてn個の送信機10(#1〜#n)のうちの1個以上の送信機10(#k)の波長を制御する。
ここで、波長制御部33から各送信機10を制御する場合の情報の通知方法には例えば次の方法がある。第1の方法として、波長制御部33が、送信機10#k(例えば送信機10#1)に個別に波長制御情報を通知する方法、第2の方法として、波長制御部33が、送信機10を指定するためのイネーブル信号と、実際の波長制御情報とを用いて通知する方法である。第2の方法において、イネーブル信号の論理の一例は、例えば波長制御の対象とする送信機10についてはオン「1」であり、制御対象でない送信機10についてはオフ「0」とするものである。すなわち、波長制御部33は、送信機10#1に対して波長制御するときには、送信機10#1に対しオン「1」にしたイネーブル信号と波長制御情報とを出力し、他の送信機10(#2〜#n)に対するイネーブル信号をオフ「0」にする。
そして、波長制御部33は、光伝送システム150の伝送性能に関する情報を取得するモニタ装置の伝送性能情報に基づいて波長変動量を制御するようになっている。
このように、送受信ターミナルノード300bにおいて各波長における分散量が測定され、目標残留分散値とするための波長制御情報が送受信ターミナルノード200bに送信されて、フィードバック制御が行われるので、WDM光を構成する各波長について最適な残留分散量を得ることができる。
具体的には以下に示す動作となる。
(i)送受信ターミナルノード200bの分散測定器44aが分散測定用信号を下り方向に送信し、(ii)下流側の送受信ターミナルノード300bの分散測定器44bが送受信ターミナルノード200bから送受信ターミナルノード300bまでの分散量を測定し、(iii)これを受けた測定情報処理部45が最適分散量とするための波長制御情報を送受信ターミナルノード300b側のOSC送信部46aに転送して、OSC光として上流側の送受信ターミナルノード200bに伝送し、(iv)OSC受信部46bを介して波長制御情報を受けた波長制御部33が各送信機10(#1〜#n)のうちの所望の送信機10#kに対して波長変動量を表す制御信号(波長変動量制御信号)を出力し、そして、(v)送信機10#1〜#nの中心発光波長をそれぞれ所定の値だけシフトさせる。
この例ではWDM伝送システム100bにおいて、送受信ターミナルノード300bが測定した分散量に基づいて各送信機10#1〜#nの中心発光波長を制御する波長制御情報を送受信ターミナルノード200bに通知し、送受信ターミナルノード200bにおいて各送信機10#1〜#nの波長が制御されるものとして説明した。なお、上り下りの伝送路の種類、伝送路長が等しい場合、この方法でなく、送受信ターミナルノード300bから送受信ターミナルノード200bへのフィードバック情報として測定された分散量を採用し、送受信ターミナルノード200b側で所定の波長制御情報を生成して各送信機10#1〜#nを制御する構成としてもよい。
図16は本発明の第3実施形態の第1変形例に係る分散値の自動測定および送信波長制御を説明するためのフローチャートである。
まず、主信号(又はWDM光)を入力しない状態で送受信ターミナルノード200bを起動する(ステップA1)。そして、送受信ターミナルノード200bの分散測定器44aが、分散測定用信号を出力し、送受信ターミナルノード300bの分散測定器44bは、送受信ターミナルノード200bと送受信ターミナルノード300bとの間の分散量を測定する(ステップA2)。
測定情報処理部45は、測定された分散量と設計時に用いられた分散量との差分を計算する(ステップA3)。続いて、測定情報処理部45は、分散量の差分を調整するための波長の制御量(変化量)を計算する(ステップA4)。
送受信ターミナルノード300bは、波長の制御量を波長制御情報としてOSC光送信機46aを介して送受信ターミナルノード200bに対して送信する(ステップA5)。OSC光受信機46bを介してこの波長制御情報を受信した波長制御部33は、この情報に基づいて送信機10#1〜#nのうちの1個以上の送信機10#kの波長を制御するように設定し(ステップA6)、波長が制御された状態において、各送信機10#1〜#nにおいて主信号で変調した光を伝送路90に対して入力する(ステップA7)。
このように、分散量の測定値に基づいて送信波長を制御することによって分散補償量の自動設定が可能となる。
次に、図15に示すWDM伝送システム100bの変形構成における分散量測定方法と送信波長の変動制御方法とについて図17を参照して説明する。
図17は本発明の第3実施形態の第2変形例に係る他のWDM伝送システムの構成図である。ここで、図15に示す構成においては受信側(下流側)で測定された分散量に基づく波長制御情報をOSC光に含めて送信側(上流側)に転送したが、図17に示す構成では、波長制御情報を受信側から送信側への主信号に含めて転送する点が異なる。
この図17に示すWDM伝送システム100cは、送受信ターミナルノード200bおよび送受信ターミナルノード300bがそれぞれ変形された送受信ターミナルノード200cおよび送受信ターミナルノード300cをそなえて構成されている。なお、図17に示すもので上述したものと同一符号を有するものはそれらと同一のものを表す。
ここで、送受信ターミナルノード200cの波長制御部33は、受信機20#1〜#nから波長制御情報が入力されており、また、送受信ターミナルノード300cの測定情報処理部45が波長制御情報を送信機10#1〜#nに入力するようになっている。
波長制御情報の入出力部分について更に詳述する。
送受信ターミナルノード300cの測定情報処理部45は、測定された分散量と設計時の分散量との差分に基づいて波長制御量を計算し、この計算結果を用いて波長制御情報を作成し、この波長制御情報を送受信ターミナルノード300cの送信機10#1〜#nのうちの一部又は全部に入力し、これにより、波長制御情報は、情報データとして主信号光に挿入されて送信される。
そして、送受信ターミナルノード200cの波長制御部33は、受信機20#1〜#nのうちの一部又は全部から波長制御情報を取得しこの取得した波長制御情報に基づいて生成(又は計算)した波長制御量制御信号を送信機10#1〜#nに対して入力する。換言すれば、WDM伝送システム100b(図15)の波長制御情報はOSC光経由で送信される一方、WDM伝送システム100cの波長制御情報は主信号経由で送信されるのである。
これにより、障害等により伝送ルートが変更になった場合又はシステムの保守、管理、試験等のために一部の伝送ルートの停止、切り替えをする場合において、送受信ターミナルノード200c,送受信ターミナルノード300cおよびインライン増幅器50に設けられたDCF35を交換せずに送信機10#1〜#nの波長を調整することによって補償量を変更可能になる。
なお、フィードバックする情報として、送受信ターミナルノード300cが測定した分散量から計算で求めた波長制御情報に変えて、送受信ターミナルノード300cが測定した分散量そのものを送信し、送受信ターミナルノード200c側で必要な処理を行って波長制御情報を生成する方法を用いてもよい。
このように、図17に示すWDM伝送システム100cにおいては、上り方向の主信号光を用いて下り方向の信号光波長がフィードバック制御され、補償量の自動設定が可能となる。
(D2)本発明の第3実施形態の第2変形例の説明
次に、受信側が伝送性能情報(BER、Q値、波形のいずれか、又は組み合わせ等)を測定し、測定した伝送性能情報を送信側にフィードバックして各波長を制御する方法について説明する。
図18は本発明の第3実施形態の第2変形例に係るWDM伝送システムの構成図である。この図18に示すWDM伝送システム100dは、WDM光の送信機能と、BER、Q値および受信波形等の伝送性能に関する情報のフィードバック制御機能とを有するものである。送信ターミナルノード200dは、WDM光の送信機能と、受信側からのOSC光又は主信号光の受信機能とを有する。
また、受信ターミナルノード300dは、受信WDM光をn波の単波長光に分離し分離したn波の信号光を受信する受信機能と、伝送性能情報を測定、計算又は取得する測定機能とを有し、分波器37と受信機20#1〜#nの各々との間にn個のカプラー43が設けられており、また、各カプラー43の出力を受信して伝送性能情報を測定、計算および取得する伝送性能情報取得部47をそなえて構成されている。
ここで、このシステムは合波器36または分波器37のいずれか、または合波器36と分波器37との組合せにより、各波長λ1〜λnについて、図1のC12に示す分散特性を有するように構成されているものとする。
図19は本発明の第3実施形態の第2変形例に係る伝送性能情報取得部47のブロック図である。伝送性能情報取得部47は、BER測定部47aと、Q値測定部47bと、受信波形測定部47cとをそなえて構成されている。
本実施例においては伝送性能情報としてBER、Q値、受信波形を測定する構成としたが、伝送性能情報としてはこれらのいずれか、これらのいずれかの組合せや、他の伝送性能を示す特性を測定する構成としてもよい。
ここで、BER測定方法の一例は、BER測定部47aが、モニタ用ビット列(例えば10101010…)を予め保持し、この状態において、送信側が同一のモニタ用ビット列によりレーザーダイオードを変調した信号光を送信し、BER測定部47aが受信した信号光のビット列と保持したモニタ用ビット列とを比較して誤り数をカウントする。
また、Q値測定部47bは、Q値を測定するものである。このQ値は、信号光の振幅に重畳する振幅ノイズの影響を評価するための指標値である。指標値の定義例は、ガウス分布する振幅ノイズ分布曲線の各点においてBERを計算し、計算したBERのうちの最小値を換算して得たSN比である。
受信波形測定部47cは、波形歪みを測定するものである。波形歪みの大きさを表す一例は、予め保持した正常波形データと、受信波形データとを比較して得た差分を数値化したデータとして表したものである。
そして、伝送性能情報取得部47からの伝送性能情報は、OSC光又は上り方向のWDM光(主信号光)を用いて送信ターミナルノード200dにフィードバックされる。
このときの制御動作の一例は、波長制御部33が各チャンネルについて伝送性能情報の閾値を予め保持しておき、測定または算出され、フィードバックされた対応するチャンネルの伝送性能情報と比較し、閾値を超えた場合には、対応するチャンネルの送信機10に対して波長制御を行い、再度フィードバックされた伝送性能情報との比較を行って閾値となるような波長に制御する方法である。
なお、別の方法としては、測定されたBERが小さくなるように送信波長を調整する。または、測定されたQ値が最大になるように、送信波長を調整する。あるいは、受信波形が最良又は設計値と同等になるように、送信波長を調整する方法等がある。
このような構成と動作とにより、受信ターミナルノード300dの伝送性能情報取得部47は、BER、Q値又は波形等の各伝送性能情報をモニタ又は測定し、伝送性能情報をOSC光または上りの主信号光経由で送信ターミナルノード200dに送信し、送信ターミナルノード200dの波長制御部33は、伝送性能情報をOSC光受信機46bまたは上りの主信号光より取得する。
そして、波長制御部33は、BERが小さくなるように、または、Q値が大きくなるように、あるいは受信波形が適切になるように、各チャンネルの送信波長を変化させる。
このように、WDM伝送システム100dは、伝送性能情報のフィードバック制御によりダイナミックかつ補償量の自動設定が可能となる。
また、上記した伝送性能情報は運用中、すなわち主信号の伝送中に測定、算出が可能であるため、必要に応じて常時伝送性能情報を測定、算出して波長制御を行い、または、定期的または随時伝送性能情報を測定、算出して波長制御を行って、各チャンネルの残留分散値を最適に維持することができる。
なお、伝送性能情報は、BERのほかに、FER(Frame Error Rate:フレーム誤り率)、SER(Symbol Error Rate:シンボル誤り率)等を用いることもできる。
(D3)本発明の第3実施形態の第3変形例の説明
本発明の第3実施形態の第3変形例は、受信側で伝送性能(エラー訂正数)を測定し、これをフィードバックして各波長を制御するようにしたものである。
図20は本発明の第3実施形態の第3変形例に係るWDM伝送システムの構成図である。この図20に示すWDM伝送システム100eは、WDM光の送信機能と、FECのエラー訂正数情報のフィードバック制御機能とを有する。ここで、受信ターミナルノード300eには、FECのエラー訂正数をモニタするエラー訂正数モニタ部(エラー訂正数モニタ)97が設けられ、エラー訂正数がモニタされており、このエラー訂正数がOSC光又は主信号を介して送信側にフィードバックされるようになっている。なお、測定されたエラー訂正数は、送信ターミナルノード200eおよび受信ターミナルノード300eが接続された監視制御装置(図示省略)を経由して受信側から送信側にフィードバックする構成とすることもできる。
この構成において、送信ターミナルノード200eは、受信ターミナルノード300e側からのチャンネル毎のエラー訂正数を受信し、波長制御部33は、エラー訂正数に基づいて、例えば一定期間のエラー訂正数が最小になるように対応するチャンネルの送信機10の送信波長を制御する。
なお、図20に示すもので上述したものと同一符号を有するものは、それらと同一のものを表す。
OSC光を用いたフィードバック制御について図21,図22を参照して説明する。
図21は本発明の第3実施形態の第3変形例に係るフィードバック制御の構成を説明するための図である。WDM伝送システム100fは、送受信ターミナルノード200f、送受信ターミナルノード300f、インライン増幅器50aと、これらを接続する光伝送路90とをそなえて構成されている。
送受信ターミナルノード300fのエラー訂正数モニタ部(CPU)97は、それぞれ各チャンネル(波長λ1〜λn)に対応する受信機20#1〜#nのエラー訂正数を一定の期間収集する。そして、この各チャンネル毎のエラー訂正数は上り方向のOSC光を介して送受信ターミナルノード200fの波長制御部33に転送され、エラー訂正数がフィードバックされる構成である。
一方、図22は本発明の第3実施形態の第3変形例に係る他のフィードバック制御の構成を説明するための図である。WDM伝送システム100gは、送受信ターミナルノード200g、送受信ターミナルノード300g、インライン増幅器50aと、これらを接続する光伝送路90とをそなえて構成されている。
送受信ターミナルノード300gのエラー訂正数モニタ部(CPU)97は、それぞれ各チャンネル(波長λ1〜λn)に対応する受信機20#1〜#nのエラー訂正数を一定の期間収集する。そして、この各チャンネル毎のエラー訂正数は上り方向の主信号に含まれて、送受信ターミナルノード300gの送信機10、送受信ターミナルノード200gの受信機20を介して波長制御部33に転送され、エラー訂正数がフィードバックされる構成である。
このような構成によって、本発明の第3実施形態の第3変形例に係るエラー訂正数のモニタリングを用いた送信波長制御について詳述する。
図23は本発明の第3実施形態の第3変形例に係る送信波長制御を説明するためのフローチャートである。
以下の動作説明は送受信ターミナルノード200f(又は200g)から送受信ターミナルノード300f(または300g)への下り方向の1波長、たとえばλkについての動作を示す。
送信側の送受信ターミナルノード200f(又は200g)は、起動後(装置立ち上げ後)(ステップB1)、主信号光(WDM光)の入力(伝送)を開始する(ステップB2)。すなわち、送信機10#kを起動して対応する主信号の出力を開始する。
一方、受信側の送受信ターミナルノード300f(又は300g)のエラー訂正数モニタ部(CPU)97は、受信機20#kで受信した主信号光を復調して得たビット列についてFECのエラー訂正数をモニタし、そのエラー訂正数をOSC光(又は主信号光)経由で送信側の送受信ターミナルノード200f(又は200g)に送信する。
送受信ターミナルノード200f(又は200g)の波長制御部33は、受信した送信波長λkに対応するエラー訂正数をカウンタ等により例えば所定の期間収集し、保持しておく(ステップB3)。
ここで、波長制御部33は、送信機10#kの送信波長が例えば一定量だけ短波長側にずれるように制御する(ステップB4)。この送信波長の制御を開始するためのトリガは、例えば、受信したエラー訂正数と、送受信ターミナルノード200f(又は200g)に予め設定しておいたエラー訂正数の閾値とを比較して、受信したエラー訂正数がその閾値よりも大きくなった場合、とすることができる。
なお、これ以外の開始トリガとして、例えば定期的に波長制御を開始させる方法や、保守者が必要に応じて指示を行って波長制御を開始させる方法等もある。
送受信ターミナルノード200f(または200g)の波長制御部33は、送信機10#kの波長を短波長側に一定量だけ制御した後、送受信ターミナルノード300f(又は300g)からのエラー訂正数を収集し続けて、エラー訂正数が減少したか否かを判定する(ステップB5)。
ステップB5において、エラー訂正数が減少した場合には、Yesルートを通り、波長制御部33はエラー訂正数が最小値になるまで送信波長を段階的に短波長側に制御し(ステップB6)、エラー訂正数が最小値になった時点で波長設定を完了する(ステップB10)。具体的には、波長制御部33は、例えば波長制御を行ったときのエラー訂正数と波長制御量とを対応付けて保存しておき、エラー訂正数が減少から増加に転じたら、一段階前が最小値であるので、これに対応する波長制御量を送信機10#kに設定する。
一方、ステップB5において、エラー訂正数が減少していない場合には、Noルートを通り、波長制御部33は、送信機10#kの波長を長波長側に一定量だけ制御し(ステップB7)、送受信ターミナルノード300f(又は300g)からのエラー訂正数を収集し続けて、エラー訂正数が減少したか否かを判定する(ステップB8)。
ステップB8においてエラー訂正数が減少した場合には、Yesルートを通り、波長制御部33はエラー訂正数が最小値になるまで送信波長を段階的に短波長側に制御し(ステップB9)、エラー訂正数が最小値になった時点で波長設定を完了する(ステップB10)。また、ステップB8においてエラー訂正数が減少していない場合は、Noルートを通り、波長設定を完了する(ステップB10)。
このように、WDM伝送システム100f(または100g)において、送信側の送受信ターミナルノード200f(または200g)が、受信側の送受信ターミナルノード300f(または300g)における各チャンネルのエラー訂正数をモニタし、対応する各チャンネルの送信機10の送信波長を調整、制御することによって分散補償量が変化し、チャンネル毎に個別に最適な伝送品質(エラー訂正数)での主信号伝送が可能となる。
また、WDM伝送システム100f(または100g)に、特殊な伝送装置や監視用の回線等を設ける必要がなく、既に設けられた光ファイバ、DCF35等をそのまま使用でき、比較的簡素な構成、簡単な方法を用いて分散補償量を変更することによる伝送品質の向上が図れる。
このように、本発明によれば、送信機10の波長可変機能と、分散補償デバイス(合波器36、または分波器37、あるいは合波器および分波器37の双方)の分散特性とによって、可変分散補償器の機能が実現され、受信側での伝送品質情報(分散量、BER、Q値、受信波形、受信エラー訂正数)をモニタし、送信側にフィードバックして波長制御することにより、最適な残留分散で、良好な伝送品質のWDM伝送システムが実現できる。
(E)本発明の第4実施形態の説明
第4実施形態は、上記の各実施形態および各変形例において説明した、各チャンネル(波長)の送信端と受信端がそれぞれ同一の場所である、いわゆるpoint-to-pointシステムに適用した場合とは異なり、OADMノード等が伝送路90に設けられ、チャンネル(波長)によって、送信端または受信端、あるいは、その両方が異なるWDM伝送システムに適用した場合について説明する。
なお、以下の説明における「パス」は、ある波長で伝送される送信端から受信端までの伝送経路を示す。
図24は本発明の第4実施形態に係るWDM伝送システムの構成図である。WDM伝送システム100hは、WDM光の送受信機能とアドドロップ機能とを有し、送信ターミナルノード200(図10)とほぼ同一構成の送信ターミナルノード200h、受信ターミナルノード300(図10)とほぼ同一構成の受信ターミナルノード300h、アドドロップ機能を有するOADMノード(光アドドロップ装置)22、インライン増幅器50aと、これらを接続する光伝送路90とをそなえて構成されている。
ここで、OADMノード22は、送信ターミナルノード200hからのWDM光を分波して、一部のチャンネルの光信号(図24ではチャンネル#m)をドロップし(パスを終端し)、その他のチャンネルの光信号を、アドする光信号(図24ではチャンネル#m)とともに合波して、受信ターミナルノード300hへ向けて送信する機能を有する。
OADMノード22は、増幅器49、DCF35、分波器96b,合波器96c,受信機38,送信機39とをそなえて構成されている。
また、(i)送信ターミナルノード200hの合波器96aと、(ii)OADMノー
ド22の分波器96bと、(iii)OADMノード22の合波器96cと、(iv)受信ターミナルノード300hの分波器96dとを併せた分散特性が、図11(b)に示すような特性を有している。換言すれば、合波器96a,分波器96b,合波器96c,分波器96dが協働することにより、本発明の分散補償デバイス1(図6)として機能している。
なお、図24に示すもので上述したものと同一符号を有するものは同一のものを表す。
図24のシステム構成において、OADMノード22で受信したWDM光のうちのパス#2の信号光がドロップされて受信機38に入力され、また、受信したWDM光のうちのパス#1の信号光は合波器96cで合波されて、WDM光として受信ターミナルノード300hに向けて送信される。このとき、OADMノード22の送信機39からの信号光は合波器96cにおいてWDM光にアドされ、パス#3の信号光として伝送される。
ここで、各パス#1〜#3は、それぞれ伝送距離、スパン数、経由するノード等の伝送条件が異なるので最適な残留分散量もそれぞれ異なる。
従って、パスに応じて分散補償量を適切に調整する必要があるが、例えば固定的な分散補償量を有するDCFを使用すると適切な分散補償量にできない場合がある。
本発明を適用し、分散補償量を調整した場合のシステム設計における効果について図25(a)、図25(b)を参照して詳述する。
図25(a)は、パス#1〜#3のそれぞれについて、WDM光の各チャンネル(λ1〜λn)が残留分散の許容範囲にあるか否かを示す図である。
WDMシステム100hとしては、WDM光を構成するすべてのチャンネルが、いずれのパス#1〜#3ともに伝送できることが好ましい。
ところが、伝送条件が最も厳しい最長パス#1を基準にし、パス#1において最適な分散補償が得られるようにDCFの分散補償量やその配置を設計するため、パス#2、#3に対しては最適な分散補償とすることができない場合がある。
例えば、図25(a)に示した例では、パス#2のチャンネルn(λn)において、残留分散が許容範囲外となっており、チャンネルn(場合によっては周辺のチャンネルを含めて)はパス#2には適用できなくなり、システム設計上支障をきたす可能性がある。
図25(b)は本発明の第4実施形態に係る残留分散の調整方法を適用した場合の効果を説明する図である。
本発明を適用した場合、送信機39の波長可変機能と、分散補償デバイス(合波器96a、分波器96b、合波器96c、分波器96d)の分散特性とによって、チャンネル毎に独立した可変分散補償器の機能が実現されるので、図25(b)に示すように、チャンネルnの残留分散を許容範囲内とすることができ、全てのパスについて全てのチャンネルが適用可能となる。換言すれば、可変分散機能により、システム設計時の分散補償に関する制限条件の緩和が図れる。
さらに、本発明を適用した場合のシステム設計における他の効果について図26(a)、図26(b)をそれぞれ参照して説明する。
図26(a)は従来の分散補償器メニューの一例を示す図である。
この図26(a)に示す分散補償器メニューA、B、Cは、それぞれ例えばDCFの種類に対応しており、その長さに応じて一定の範囲の分散補償量(縦軸参照)を有している。例えば、各分散補償量はそれぞれ、メニューA:0〜−100ps/nm、メニューB:−100〜−200ps/nm、メニューC:−200〜−300ps/nmである。
システム設計を行う場合、必要な分散補償量を得るために、この3種のメニューから選択したDCFを使用することとなる。
本発明を適用した場合、送信機10,39の波長可変機能と、分散補償デバイスの分散特性とによって、可変分散補償器の機能が実現されるので、これを見込んだ上でメニューとすることができる。
すなわち、図26(b)に示すように、元々DCFが有する分散補償量(実線で示す)に、可変分散補償量(点線で示す)を加えてシステム設計を検討することができ、この例ではメニューBに相当するメニューが削減できる。
換言すると、図26(b)に示す分散補償器メニューA、Cの分散補償範囲を拡大することができるのである。
これにより、伝送路の種類および伝送距離(分散)に応じて多数の分散補償器メニューを準備する必要がなくなる。
(F)その他
本発明は上述した実施態様およびその変形例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができる。
また、従来、ハブ型、リング型等のネットワーク形状が異なる場合、パス毎に伝送距離等の伝送条件が異なるため、適切な分散補償ができなかったが、本発明によれば、パス毎に適切な分散補償が可能となる。
イネーブル信号のフォーマット等は種々の形式を用いることができる。
(G)付記
(付記1) 光伝送システムにおける光伝送装置であって、
波長依存性の分散特性を有し伝送光の分散を補償する分散補償デバイスと、
該分散補償デバイスの分散特性に応じた波長変動量だけ中心発光波長がシフトした光を送信する波長可変の送信部とをそなえて構成されたことを特徴とする、光伝送装置。
(付記2) 該送信部が、さらに、
該分散補償デバイスの分散スロープに基づいて該単波長光の波長を変化させるように構成されたことを特徴とする、付記1記載の光伝送装置。
(付記3) 受信側において取得された、分散量に応じた波長制御情報に基づいて該波長変動量を制御する波長制御部をさらにそなえて構成されたことを特徴とする、付記1又は付記2記載の光伝送装置。
(付記4) 該波長制御部が、
該光伝送システムの伝送路を介してフィードバックされた該波長制御情報に基づいて該波長変動量を制御するように構成されたことを特徴とする、付記3記載の光伝送装置。
(付記5) 該波長制御部が、
該光伝送システムの伝送路の実分散量に基づいて該波長変動量を制御するように構成されたことを特徴とする、付記1〜付記4のいずれか一に記載の光伝送装置。
(付記6) 該波長制御部が、
該光伝送システムの伝送性能に関する情報を取得するモニタ装置の伝送性能情報に基づいて該波長変動量を制御するように構成されたことを特徴とする、付記1〜付記4のいずれか一に記載の光伝送装置。
(付記7) 該送信部が、
波長多重光の伝送帯域の最短波長を長波長側にシフトした波長の単波長光を出力するとともに、該波長多重光の伝送帯域の最長波長を短波長側にシフトした波長の単波長光を送信するように構成されたことを特徴とする、付記1〜付記6のいずれか一に記載の光伝送装置。
(付記8) 該分散補償デバイスが、
波長多重光を分波する分波部として構成されたことを特徴とする、付記1〜付記7のいずれか一に記載の光伝送装置。
(付記9) 該分散補償デバイスが、
複数の単波長光を合波する合波器として構成されたことを特徴とする、付記1〜付記7のいずれか一に記載の光伝送装置。
(付記10) 該分散補償デバイスが、
波長多重光を分波する分波部と複数の単波長光を合波する合波器とを組み合わせて構成されたことを特徴とする、付記1〜付記5のいずれか一に記載の光伝送装置。
(付記11) 中心発光波長が異なる複数の送信部と、
波長に対する分散特性が所定の波長帯域において繰返し現れる分散特性を有する分散補償デバイスと、
受信側で測定された伝送性能情報に基づいて前記送信部の中心発光波長を制御する波長制御部と、
を備えたことを特徴とする光伝送装置。
(付記12) 複数の光伝送装置を有する光伝送システムであって、
波長依存性の分散特性を有し伝送光の分散を補償する分散補償デバイスと、
該分散補償デバイスの分散特性に応じた波長変動量だけシフトした波長の単波長光を送信する波長可変の送信側光伝送装置とをそなえて構成されたことを特徴とする、光伝送システム。
(付記13) 該送信側光伝送装置が、
波長の異なる複数の単波長光のうちのいずれかの単波長光を出力する波長可変の送信部をそなえて構成されたことを特徴とする、付記12記載の光伝送システム。
(付記14) 該複数の光伝送装置のうちのいずれかの光伝送装置において取得された分散量に応じた波長制御情報に基づいて該波長変動量を制御する波長制御部をさらにそなえて構成されたことを特徴とする、付記12又は付記13記載の光伝送システム。
(付記15) 該波長制御部が、
該波長制御情報に含まれる分散量情報と伝送性能情報とのうちの少なくとも一方を、受信側から送信側に送信される副信号光と、前記複数の光伝送装置を監視制御する監視制御手段と、受信側から送信側に送信される主信号光とのうちのいずれかを用いて受信するように構成されたことを特徴とする、付記14記載の光伝送システム。
(付記16) 該分散補償デバイスが、
伝送路に設けられた合波器又は分波器の各分散特性に基づく総分散特性を有することを特徴とする、付記12〜付記15のいずれか一に記載の光伝送システム。
(付記17) 該送信部における波長変動量に応じた分散変動量と、該分散補償デバイスとを対応付けた複数の分散補償器メニューを用いて分散補償するように構成されたことを特徴とする、付記11又は付記12記載の光伝送システム。
(付記18) 送信側光伝送装置と受信側光伝送装置とを含む複数の光伝送装置を有する光伝送システムにおける分散補償方法であって、
該受信側光伝送装置が、該送信側光伝送装置に設けられ単波長光を出力する波長可変の送信部から出力された第1の単波長光についての分散量を取得する分散量取得ステップと、
該受信側光伝送装置が、該分散量取得ステップにて得られた分散量に応じた波長制御情報を該送信側光伝送装置に対して送信する送信ステップと、
該送信側光伝送装置が、該送信ステップにて送信された該波長制御情報に基づいて該送信部の波長を変動させる変動ステップとをそなえたことを特徴とする、分散補償方法。
(付記19) 該送信ステップが、
分散量情報と伝送性能情報とのうちの少なくとも一方を含む該波長制御情報を該受信側光伝送装置が該送信側光伝送装置に送信することを特徴とする、付記18記載の分散補償方法。
本発明の光伝送装置によれば、主信号光を用いて信号光の波長がフィードバック制御され、分散量の測定と送信波長の変動とに基づいてダイナミックかつ補償量の自動設定が可能となる。
また、本発明の光伝送システムによれば、簡素な構成で分散補償量を最適に調整できるので、低コスト化を図れる。
さらに、本発明の分散補償方法によれば、高速伝送でき個別の伝送パスについて分散補償でき、そして、設置およびメインテナンスに関する作業効率が大幅に改善される、各単波長光の波長単位で分散補償量を調整可能になる。
また、本発明の分散補償方法によれば、波形歪みを除去でき、長距離化の実用化を促進する。
本発明が適用される分散補償デバイスの分散特性の一例を示すとともに、本発明の基本的な作用を説明する図である。 エタロンフィルタの分散特性の一例を示す図である。 図2に示す分散補償デバイスと一般的な分散補償器とを組み合わせて光伝送システムを構成した場合における本発明の作用と効果とを説明する図である。 本発明の効果を説明する図である。 本発明の第1実施形態に係る光伝送システムの分散補償方法を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係るWDM伝送システムの構成例を示す図である。 チューナブルレーザーダイオードの発振特性の一例を示す図である。 (a),(b)はそれぞれ本発明をWDM伝送システムに適用した場合の作用と効果とを、伝送距離に対する分散量を表す分散マップに基づいて説明した図である。 (a),(b)はそれぞれ本発明をWDM伝送システムに適用した場合の作用と効果とを、波長に対する分散量に基づいて説明した図である。 本発明の第3実施形態に係るWDM光伝送システムの構成例を示す図である。 (a)は合波器の有する透過特性の一例を示す図であり、(b)は合波器および分波器を併せた場合の分散特性の一例を示す図である。 (a)は本発明の第3実施形態に係るエタロン型インターリーバを用いた分波器の構成図であり、(b)は本発明の第3実施形態に係るインターリーバを説明するための図である。 (a)は本発明の第3実施形態に係る奇数チャンネルの透過特性および分散特性を示す図であり、(b)は本発明の第3実施形態に係る偶数チャンネルの透過特性および分散特性を示す図であり、(c)は本発明の第3実施形態に係る全チャンネルの透過特性および分散特性を示す図である。 本発明の第3実施形態の第1変形例に係る光伝送システムの構成例を示す図である。 本発明の第3実施形態の第1変形例に係るWDM伝送システムの構成図である。 本発明の第3実施形態の第1変形例に係る分散値の自動測定および送信波長制御を説明するためのフローチャートである。 本発明の第3実施形態の第2変形例に係る他のWDM伝送システムの構成図である。 本発明の第3実施形態の第2変形例に係るWDM伝送システムの構成図である。 本発明の第3実施形態の第2変形例に係る伝送性能情報取得部のブロック図である。 本発明の第3実施形態の第3変形例に係るWDM伝送システムの構成図である。 本発明の第3実施形態の第3変形例に係るフィードバック制御を説明するための図である。 本発明の第3実施形態の第3変形例に係る他のフィードバック制御を説明するための図である。 本発明の第3実施形態の第3変形例に係る送信波長制御を説明するためのフローチャートである。 本発明の第4実施形態に係るWDM伝送システムの構成図である。 (a)は本発明の第4実施形態に係る残留分散の一例を示す図であり、(b)は本発明の第4実施形態に係る残留分散の調整方法を説明するための図である。 (a)は従来の分散補償器メニューの一例を示す図であり、(b)は本発明の第1実施形態に係る分散補償器メニューの一例を示す図である。 (a)は光ファイバの分散特性の一例を示す図であり、(b)は分散スロープ特性の一例を示す図である。
符号の説明
1 分散補償デバイス
10、38 送信機(送信部)
20、39 受信機(受信部)
23a フォトダイオード
23b、49 増幅器
23c パケット処理部
33 波長制御部
34、36、96a、96c 合波器
35、37、96b、96d 分波器
43 カプラー
45 測定情報処理部
46 OSC光送受信機
46a OSC光送信機
46b OSC光受信機
47 伝送性能情報取得部
47a BER測定部
47b Q値測定部
47c 受信波形測定部
50、50a インライン増幅器
90 伝送路
97 エラー訂正数モニタ部
150 光伝送システム
100、100a〜100h、160 WDM伝送システム(光伝送システム)
170、200 送信ターミナルノード(光伝送装置)
180、300 受信ターミナルノード(光伝送装置)
200a〜200h、300a〜300h 送受信ターミナルノード(光伝送装置)

Claims (10)

  1. 光伝送システムにおける光伝送装置であって、
    波長依存性の分散特性を有し伝送光の分散を補償する分散補償デバイスと、
    該分散補償デバイスの分散特性に応じた波長変動量だけ中心発光波長がシフトした光を送信する波長可変の送信部とをそなえて構成されたことを特徴とする、光伝送装置。
  2. 該送信部が、さらに、
    該分散補償デバイスの分散スロープに基づいて該単波長光の波長を変化させるように構成されたことを特徴とする、請求項1記載の光伝送装置。
  3. 中心発光波長が異なる複数の送信部と、
    波長に対する分散特性が所定の波長帯域において繰返し現れる分散特性を有する分散補償デバイスと、
    受信側で測定された伝送性能情報に基づいて前記送信部の中心発光波長を制御する波長制御部と、
    を備えたことを特徴とする、光伝送装置。
  4. 複数の光伝送装置を有する光伝送システムであって、
    波長依存性の分散特性を有し伝送光の分散を補償する分散補償デバイスと、
    該分散補償デバイスの分散特性に応じた波長変動量だけシフトした波長の単波長光を送信する波長可変の送信側光伝送装置とをそなえて構成されたことを特徴とする、光伝送システム。
  5. 該複数の光伝送装置のうちのいずれかの光伝送装置において取得された分散量に応じた波長制御情報に基づいて該波長変動量を制御する波長制御部をさらにそなえて構成されたことを特徴とする、請求項4記載の光伝送システム。
  6. 該波長制御部が、
    該波長制御情報に含まれる分散量情報と伝送性能情報とのうちの少なくとも一方を、受信側から送信側に送信される副信号光と、前記複数の光伝送装置を監視制御する監視制御手段と、受信側から送信側に送信される主信号光とのうちのいずれかを用いて受信するように構成されたことを特徴とする、請求項5記載の光伝送システム。
  7. 該分散補償デバイスが、
    伝送路に設けられた合波器又は分波器の各分散特性に基づく総分散特性を有することを特徴とする、請求項4〜請求項6のいずれか一項記載の光伝送システム。
  8. 該送信部における波長変動量に応じた分散変動量と、該分散補償デバイスとを対応付けた複数の分散補償器メニューを用いて分散補償するように構成されたことを特徴とする、請求項4〜請求項7のいずれか一項記載の光伝送システム。
  9. 送信側光伝送装置と受信側光伝送装置とを含む複数の光伝送装置を有する光伝送システムにおける分散補償方法であって、
    該受信側光伝送装置が、該送信側光伝送装置に設けられ単波長光を出力する波長可変の送信部から出力された第1の単波長光についての分散量を取得する分散量取得ステップと、
    該受信側光伝送装置が、該分散量取得ステップにて得られた分散量に応じた波長制御情報を該送信側光伝送装置に対して送信する送信ステップと、
    該送信側光伝送装置が、該送信ステップにて送信された該波長制御情報に基づいて該送信部の波長を変動させる変動ステップとをそなえたことを特徴とする、分散補償方法。
  10. 該送信ステップが、
    分散量情報と伝送性能情報とのうちの少なくとも一方を含む該波長制御情報を該受信側光伝送装置が該送信側光伝送装置に送信することを特徴とする、請求項9記載の分散補償方法。
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