JP2016225923A - 光送受信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】高入力化においても光送受信が可能な光送受信システムを提供すること。
【解決手段】光送受信システム100は、発振波長の異なるN組の光をそれぞれ出射するN組の光源を有し、N組の光を1組のNチャネル波長多重光に合波して出射する多波長光源と、Nチャネル波長多重光が分波されたN組の光をそれぞれ受光するN組の受光素子を有する多波長受光素子と、N組の受光素子のうちのいずれかの受光素子における光の信号強度を示す信号をフィードバックし、当該信号強度が予め設定された値より大きい場合に、当該受光素子に光を出射する光源の発振波長が、波長合波素子または波長分波素子において予め設定された透過帯域外となるように、当該光源の発振波長を制御する制御ループとを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、光送受信システムに関し、さらに詳細には、主として光ファイバ通信に適用される光モジュールを用いた光送受信システムに関する。さらに本発明は、例えば波長多重通信を用いた光通信(テレコム)および情報伝送(データコム)を行うための光送受信システムおよびその光回路に関する。
近年の光ファイバ通信技術の著しい発展、とりわけデータセンタ間通信に代表されるデータコム市場において光リンクのスループットが飛躍的に増大している。現在、100ギガビットイーサネット(100GbE)における伝送距離10kmの規格(100GBASE−LR4)では、シングルモードファイバによる波長多重(WDM:Wavelength Division Multiplex)伝送を用いた構成が仕様化されている(1波あたり25Gb/sのビットレート)。今後、伝送容量を拡大する次世代構成として400ギガビットイーサネット(400GbE)規格が注目されており、現在はその物理構成についての提案が活発に行われている。
100GbEの10km伝送仕様における4波WDM伝送は、LAN−WDMと呼ばれる周波数配置が適用されている。すなわち、周波数間隔ΔFが800GHzの4波配置であり、各波長(レーン)における使用帯域(パスバンド)Bは360GHzとなっている。また各レーンの中心波長は、レーン0が1295.56nm、レーン1が1300.05nm、レーン2が1304.58nm、レーン3が1309.14nmにそれぞれ指定されている。使用するファイバ芯数は送信用と受信用にそれぞれ一芯を有するので、計二芯となる。
100GbEでは2値のパルスによる変調方式、すなわちNRZ符号による強度変調が用いられている。一方、400GbEでは、多値変調方式の適用が想定されている。変調方式の候補として、パルス振幅変調(PAM)や離散マルチトーン(DMT)方式が注目されている。PAMはシンボルレート当たりの伝送ビット数を簡便な電気回路で増大させることができる。DMTは、送信する電気信号を周波数の異なる多数のサブキャリアに分割して直角位相振幅変調(QAM)等の変調方式を割り当てるため、電気回路は複雑になるものの、伝送路に最適な変調信号を生成できるという利点がある。しかしながら、いずれの多値変調方式においても、NRZに比べて振幅方向の高い線形性がデバイス性能に求められる。
図11は、非特許文献1に開示されている100GbE用光モジュール(光サブアセンブリ)にPAM変調を適用した200Gb/s伝送における光送受信システムの構成を示している。この光送受信システムは、下り光信号を送信する送信光サブアセンブリである多波長光源110と、光ファイバ伝送路113と、下り光信号を受信する受信光サブアセンブリである多波長受光素子150とを備える。多波長光源110の各々は、ディジタル電気信号を生成するN組の信号源111−1〜111−Nと、発振波長の異なるN組の光源112−1〜112−Nと、前記N組の光源からの光を1組のNチャネル波長多重光に合波する波長合波素子114とを備える。
多波長受光素子150の各々は、前記1組のNチャネル波長多重光をN組の光に分波する波長分波素子154と、前記分波されたN組の光をそれぞれ受光するN組の受光素子152−1〜152−Nと、前記光電変換された信号をそれぞれ受信するN組の増幅器153−1〜153−Nと、受信回路155−1〜155−Nとを有する。
ここで光源112として、1.3μm帯の半導体レーザが用いられる。Nチャネルの波長はそれぞれ異なる。各光源には、高速変調動作が可能な電界吸収型の変調部が集積されている。また増幅器153として、リミティング(LIM)型のトランスインピーダンス増幅器(TIA)が用いられる。受信回路155は、ディジタルフィルタによる波形整形機能を有する。
N組の光源における波長にラベルが付与される。このとき、第1組の光源の波長をλ1とし、第2組の光源の波長をλ2とする。同様に、第N組の波長をλNとする。
以下、図11の光送受信システムの動作の概略について説明する。N組の信号源(111−1〜111−N)から出力されるそれぞれNチャネルのデータ信号は、光源(112−1〜112−N)に入力される。光源から出力されるそれぞれNチャネルの光信号は、それぞれ波長合波素子114の入力ポートに入力される。その出力はNチャネルの波長多重信号となって光ファイバ伝送路113内を伝搬する。
図11中に示されている波形は、光ファイバ伝送路113内における単一チャネルの光信号を表している。データ信号はPAM方式であるため、振幅方向に多値化された波形が得られることがわかる。光ファイバ伝送路113内の伝搬後、さらに、波長分波素子154によりNチャネルに分波され、それぞれのデータ信号が受光素子(152−1〜152−N)において受光される。このとき、データ信号は、増幅器153および受信回路155を介して受信される。
100GBASE−LR4規格においては、信号源111のビットレートは25Gb/s、変調方式はNRZである。図11の従来の光送受信システムでは、50Gb/s(誤り訂正符号を含めて28Gbaud)のビットレート、および4レベルPAM信号(PAM4)の変調方式が適用される。この規格では、チャネル数Nは、N=4となるため、総計200Gb/sの光送受信システムを構成することが可能である。
図12は、従来の光送受信システムにおける波長配置を示している。Nチャネルの波長は、λ1からλNのN波で構成される。ここで、波長合波素子(もしくは波長分波素子)の隣接するチャネルの周波数間隔(例えばλ1とλ2の間隔)をΔfとし、各チャネルにおける1dB損失透過帯域(パスバンド)をBとする。
図11に示した光送受信システムにおいて、例えば、100GbEを拡張した200Gb/s伝送を想定したとき、その構成の主要パラメータは以下の数値をとる。
N=4
Δf=800GHz
B=360GHz以上
この場合、光送受信システムでは、4波WDMを有し、かつチャネル周波数間隔が800GHzとなる。なお、パスバンドBについて、この従来例で用いられている波長分波素子のBは500GHz以上である。波長分波素子に用いられているアレイ導波路回折格子(AWG)は、光源の波長や波長合波素子、波長分波素子の中心波長が多少変動してもシステムに損失を与えないように設計されている。
図13は、図11に示した光送受信システムにおける信号誤り率特性(BER)を示している。図13において、横軸は平均受光電力(Average received power)を、縦軸はBERを、それぞれ示す。図13では、受信回路におけるディジタルフィルタ段数(Tap数)をパラメータとして、そのパラメータの値を変えたときのBERが示されている。
土居芳行他、「イーサネット光サブアセンブリを用いた200Gb/s送受信構成(4波28Gbaud-PAM4)の検討」、電子情報通信学会、2015年総合大会、B-10-58 Y. Doi他"Bidirectional 400-Gb/s transmission by 100GbE Optical Sub-Assemblies and a Cyclic Arrayed Waveguide Grating," OFC2015, Th1G.5 ,2015
前述の光送受信システムでは、100GbE用光サブアセンブリにPAM等の適用多値変調を用いた場合、デバイスには線形性が求められる。取分け受信回路のTIAは100GbE用LIM動作を行うため、高光入力化においては受信されたPAM信号が著しく劣化するという課題があった。図13における誤り率特性にも示されるように、−10dBm以上の平均受光パワーにおいて誤り率が急激に劣化することが分かる。誤り率訂正(FEC)として採用されるBCH方式や100GBASE−KP4規格においては、それぞれBERを1×10-3および2×10-4未満に抑圧する必要がある。本構成においては、光線路上に光減衰機能を持たないため、高入力化ではこれらの値を満たすことができず、光送受信システムへの適用が困難であった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的は、高入力化においても光送受信が可能な光送受信システムを提供することである。
上記のような目的を達成するために、本発明は、光送受信システムであって、発振波長の異なるN組の光をそれぞれ出射するN組の光源を有し、前記N組の光を1組のNチャネル波長多重光に合波して出射する光源装置と、前記Nチャネル波長多重光が分波されたN組の光をそれぞれ受光するN組の受光素子を有する受光装置と、前記N組の受光素子のうちのいずれかの受光素子における前記光の信号強度を示す信号を前記光源側にフィードバックし、当該信号強度が予め設定された値より大きい場合に、当該受光素子に光を出射する前記光源の前記発振波長が、前記波長合波素子または前記波長分波素子において予め設定された透過帯域外となるように、当該光源の発振波長を制御する制御ループとを含む。
ここで、前記光源装置から出射される光信号は、多値変調信号としてもよい。
前記受光装置は、前記受光素子からの出力を増幅するリミティング(LIM)型のトランスインピーダンス増幅器(TIA)を含むようにしてもよい。
前記制御ループは、各光源への個別または一括の温度調整により前記各光源の発振波長を制御する温度制御部を有するようにしてもよい。
前記光源装置は、前記N組の光を1組のNチャネル波長多重光に合波する周期性アレイ導波路回折格子を有し、前記受光装置は、前記Nチャネル波長多重光をN組の光に分波する周期性アレイ導波路回折格子を有するようにしてもよい。
前記光源装置および前記受光装置の各々は、光を合波または分波する合分波部を有し、前記制御ループにおける前記信号強度の信号は、前記合分波部を介してフィードバックされるようにしてもよい。
前記合分波部は、周期性アレイ導波路回折格子であり、前記周期性アレイ導波路回折格子は、前記フィードバックのためのポートを有するようにしてもよい。
本発明によると、高入力化においても光送受信ができる。
本発明の第1実施形態にかかる光送受信システムの一例を示す構成図である。 第1実施形態にかかる光送受信システムの波長配置例を示す図である。 第1実施形態にかかる光送受信システムにおいて、光源温度に対する発振周波数シフト量、および波長合波器と分波器とによって与えられる減衰量を説明するための図である。 第1実施形態にかかる光送受信システムにおいて、誤り率特性の光源の温度変化依存性を説明するための図である。 第1実施形態にかかる光送受信システムにおいて、誤り率特性の波長合波器と分波器とによって与えられる減衰量に対する依存性を説明するための図である。 本発明の第2実施形態にかかる光送受信システムの一例を示す構成図である。 第2実施形態にかかる光送受信システムの波長配置を示す図である。 第3実施形態にかかる光送受信システムの一例を示す構成図である。 第3実施形態にかかる光送受信システムの波長配置例を示す図である。 第3実施形態にかかる光送受信システムにおいて、第一の周期性波長合分波素子および第二の周期性波長合分波素子の一例を示す構成図である。 従来の光送受信システムにおける構成を示す図である。 従来の光送受信システムにおける波長配置を示す図である。 従来の光送受信システムにおける誤り率特性を示す図である。
以下、本発明の第1〜第3実施形態について説明する。
<第1実施形態>
先ず、図1〜図5を参照して、第1実施形態にかかる光送受信システム100について説明する。図1は、光送受信システム100の構成例を示す図である。この光送受信システム100では、100GbE用光サブアセンブリにPAM変調を適用した200Gb/s伝送の場合について説明する。
光送受信システム100は、下り光信号を送信する送信光サブアセンブリである多波長光源(光源装置)110と、下り光信号を受信する受信光サブアセンブリである多波長受光素子150とを備える。光ファイバ伝送路113は、多波長光源110と多波長受光素子(受光装置)150とに接続される。
多波長光源110は、ディジタル電気信号を生成するN組の信号源111−1〜111−Nと、発振波長の異なるN組の光源112−1〜112−Nと、前記N組の光を1組のNチャネル波長多重光に合波する波長合波素子114とを備える。
多波長受光素子150は、前記Nチャネル波長多重光を前記N組の光に分波する波長分波素子154と、前記分波されたN組の光をそれぞれ受光するN組の受光素子152−1〜152−Nと、前記光電変換された信号をそれぞれ増幅するN組の増幅器153−1〜153−Nと、前記増幅された信号をそれぞれ受信するN組の受信回路155−1〜155−Nとを有する。
図1において、温度制御回路115−Nは、受光素子152−Nによって抽出された平均受信パワー情報を受信し、この平均受信パワー情報に基づいて光源112−Nの発振波長を制御するようになっている。この制御方法については、後述する。
なお、図1では、簡略化のため、温度制御回路115−Nおよび平均受信パワー情報156−Nのみが示されているが、他のすべての光源112−1〜112−N-1についても同様に、対応する受光素子152−1〜152−N-1からの平均受信パワー情報156−1〜156−N-1を受信する温度制御回路115−1〜115−N-1によって制御されるようになっている。
なお、以下の説明では、信号源111−1〜111−Nに共通の説明は、信号源111で参照され、光源112−1〜112−Nに共通の説明は光源112で参照され、温度制御回路115−1〜115Nに共通の説明は温度制御回路115で参照される。また、受光素子152−1〜152−Nに共通の説明は受光素子152で参照され、増幅器153−1〜153−Nに共通の説明は増幅器153で参照され、受信回路155−1〜155−Nに共通の説明は受信回路155で参照される。さらに、平均受信パワー情報156−1〜156−Nに共通の説明は、平均受光パワー情報156で参照される。
制御ループ105は、N組の受光素子152−1〜152−Nのうちのいずれかの受光素子における光の信号強度を示す信号をフィードバックし、当該信号強度が予め設定された値より大きい場合に、当該受光素子152に光を出射する光源の発振波長が、波長合波素子114または波長分波素子154において予め設定された透過帯域外(この実施形態では、後述するように、1dB透過帯域外)となるように、当該光源112の発振波長を制御するようになっている。
光源112としては、例えば、1.3μm帯の半導体レーザが用いられる。Nチャネルの波長はそれぞれ異なる。また、各光源112−1〜112−Nには、例えば、28GbaudのPAM変調動作が可能な電界吸収型の変調部が集積されている。
増幅器153は、LIM型のTIAが用いられ、また受信回路155はディジタルフィルタによる波形整形機能を有する。
N組の光源112における波長にはラベルを付与される。第1組の光源の波長をλ1とし、第2組の光源の波長をλ2とする。同様に、第N組の波長をλNとする。
次に、上述した光送受信システム100の動作について再度図1を参照して説明する。
N組の信号源111−1〜111−Nから出力されるNチャネルのデータ信号は、それぞれ、光源112−1〜112−Nに入力される。そして、光源112−1〜112−Nから出力されるNチャネルの光信号は、それぞれ、波長合波素子114の入力ポートに入力される。この波長合波素子114の出力は、Nチャネルの波長多重信号となって光ファイバ伝送路113内を伝搬する。
図1に示されている波形dは、光ファイバ113内における単一チャネルの光信号を示している。データ信号はPAM方式であるため、振幅方向に多値化された波形が得られることがわかる。
光ファイバ113内を伝搬後、波長分波素子154によりNチャネルに分波されたのち、それぞれのデータ信号は、受光素子152−1〜152−Nにおいて受光される。受信回路155−1〜155−Nでは、受光されたデータ信号を、増幅器153−1〜153−Nを介して受信する。
ここで、光源112に接続された温度制御回路115による波長制御について説明する。多波長受光素子150における受光素子152より抽出された平均受信パワー情報156は、多波長光源110に電気的にフィードバックされる。平均受光パワー情報156は、受光素子152でそれぞれ受光する光強度の平均値を示す。
平均受信パワー情報156は、多波長光源110における光源112に接続された温度制御回路115に入力され、光源112の制御温度が設定される。この場合、温度制御回路115は、平均受信パワー情報156が予め設定された値より大きい場合に、対応する受光素子152に光を出射する光源112の発振波長が、波長合波素子114または波長分波素子154において予め設定された透過帯域外となるように、当該光源112の発振波長を制御する。これにより、光源112Nの発振波長が制御温度によって変更されるようになっている。この点は、後述で詳細に説明する。
100GBASE−LR4規格では、信号源111のビットレートは25Gb/sであり、変調方式はNRZである。
図2は、光送受信システム100における波長配置を示している。Nチャネルの波長はλ1からλNのN波で構成される。図2において、波長合波素子114(または波長分波素子154)の隣接するチャネルの周波数間隔(例えば、λ1とλ2の間隔)をΔfとし、各チャネルにおける透過帯域(パスバンド)をBとする。このとき、本実施形態の光送受信システム100において、100GbEを拡張した200Gb/s伝送を想定すると、主要パラメータは、以下の数値をとる。
N=4
Δf=800GHz
B=30GHz
これらのパラメータによると、光送受信システム100では、4波WDMを有し、かつチャネル周波数間隔が800GHzとなる。
なお、従来例(図11参照)の波長分波素子のパスバンドBは500GHz以上であるのに対し、本実施形態の光送受信システム100ではパスバンドBは30GHzとなり、従来例(図11)のもの(B=50GHz)よりも非常に狭帯域となる。つまり、波長分波素子154に用いられているアレイ導波路回折格子(AWG)は、光源112の波長や、波長合波素子114または波長分波素子154の中心波長が多少変動しただけでもシステムに大きな損失を与えるように設計されている。本実施形態の光送受信システム100では、N組の光源112の少なくともいずれかの発振周波数が、少なくとも波長合波素子114または波長分波素子154の1dB透過帯域外となるよう設定される。
次に、上述した光送受信システム100を用いて、単一の光源112への制御温度を変更したときの発振周波数のシフト量と、波長合波素子114および波長分波素子154を光が通過する時の光減衰量とを測定した。
図3は、かかる測定結果を示している。なお、図3において、df(GHz)は上記発振周波数のシフト量を、ATT(db)は上記光減衰量を、それぞれ示す。図3では、波長合波素子114および波長分波素子154として、ガウス型の透過特性を有するAWGを用いた。
図3に示した測定結果から、光源112の制御温度を2度変化させると、光源の発振周波数は約30GHz変動し、減衰量が8dB以上になることがわかった。
さらに、この結果を用いて、受光素子の平均受信パワーと誤り率(BER)との関係が、光源112の制御温度に応じてどう影響するか測定した。この測定結果を図4に示す。
図4は、受光素子152の平均受信パワーと誤り率(BER)との関係を光源112の温度変化に関連付けて示している。なお、図4において、横軸は平均受信パワーを、縦軸はBERを、dTは光源112の温度変化量を、それぞれ示す。図4では、受信回路155のTAP数を11段に固定した。
図4に示した測定結果から、波長合波素子114および波長分波素子154のそれぞれのパスバンド中心に発振周波数を制御(dT=0)したのに対し、温度を変動しても受信感度は大きく変動しないことがわかった。また、温度変化量dTの増加に伴い、受信感度は劣化するのではなく、若干の改善を伴うことがわかった。これは、「dT」の増加による光スペクトルの単側波化(SSB化)の効果によるものと考えられる。例えば、BCH方式のBER=1×10-3における平均受信パワーを感度として読み取り、横軸を減衰量で表したものを図5に示す。
図5は、かかる減衰量と感度との関係を示している。なお、図5において、Paveは平均値を示す。
図5に示した結果から、例えば約5dBの減衰量が与えられたとしても、感度変動は約0.5dBとなり微小になることがわかった。これらの結果より、光源112の少なくともいずれかの発振周波数が、少なくとも波長合波素子114または波長分波素子154の1dB透過帯域外であるように設定することで、減衰量が与えられても波形劣化は微小となることがわかった。また、高い光入力時においても適切な減衰量を与えれば所望のFEC(Forward Error Correction)リミット以下の誤り率を得る光送受信システム100を実現することができることがわかった。
さらに、本実施形態の光送受信システム100においては、100GbE用の光サブアセンブリとして知られているリミティング(LIM)型のトランスインピーダンス増幅器(TIA)153にPAM等の多値変調方式を用いることができる。これにより、簡素かつ経済的にビットレートを拡張したシステムの構築が可能となる。
また、本実施形態の光送受信システム100では、光源112の発振周波数が温度制御により行われるため、光減衰量の制御を簡易に実現することが可能となる。
(変形例)
なお、本実施形態の光送受信システム100では、光源112の温度制御により上述した減衰量を制御する場合について説明したが、これに限られず、例えば、波長合波素子114と波長分波素子154の少なくともいずれかに対して、上述した温度制御回路115による温度制御を行うようにしても、光減衰量の制御を簡易に実現することができる。
<第2実施形態>
以下、図6および図7を参照して、第2実施形態にかかる光送受信システム100Aについて説明する。本実施形態の以下の説明では、特に記述しない限り、第1実施形態の説明で用いた符号等をそのまま用いる。
第1実施形態の光送受信システム100では、多波長光源100と多波長受光素子150の数をいずれも1つとして説明したが、必ずしもその必要はない。本実施形態の光送受信システム100Aは、第1実施形態のものと同様の光通信を実現するものであるが、多波長光源100と多波長受光素子150の数をそれぞれNとして構成する(Nは整数)。
図6は、本実施形態の光送受信システム100Aの構成例を示す図である。
この光送受信システム100Aは、周波数間隔ΔFを有するMチャネル(Mは整数)の多波長光源110−1〜110−NをN組と、上記Mチャネルを合波したMチャネル波長多重光であってN組の多波長光源110−1〜110−Nの各々からのN組のMチャネル波長多重光を、M×Nチャネル波長多重光に合波する周期性波長合波素子130と、上記M×Nチャネル波長多重光を上記N組のMチャネル波長多重光に分波する周期性波長合分波素子140と、周期性波長分波素子140により分波されたN組のMチャネル多波長光を受光するN組の多波長受光素子150−1〜150−Nとを有する。そして、光送受信システム100Aでは、周期性波長合波素子130と周期性波長合波素子140とを接続するファイバ113を介して、上記M×Nチャネル波長多重光を送受するように構成されている。
多波長光源110−1は、M個の光源112−1〜112−M1と、これらの光源からのM個のチャネル光を波長多重してMチャネル波長多重光を出力する波長合波素子114−1とを備える。多波長光源110−2〜110−Nについても、多波長光源110−1と同様に構成されている。例えば、多波長光源110−1において、M個の光源112−11〜112−M1からのM個のチャネル光の周波数間隔はΔFとする。多波長光源110−2〜110−Nについても同様である。
N組の多波長光源110−1〜110−NからのN組のMチャネル波長多重光は、周期性波長合波素子130においてM×Nチャネル波長多重光に波長多重される。
なお、図6では図示されていないが、各多波長光源110−1〜110−Nには、Mチャネルの光源に接続される信号源が含まれる(図1参照)。
多波長受光素子150−1は、Mチャネル波長多重光を波長分離してM個のチャネル光を出力する波長分波素子154−1と、M個のチャネル光を受光するM個の受光素子152−11〜152−M1とを備える。
M個の受光素子152−1〜152−M1の各々は、M個のチャネル光の1つを受光する。例えば、多波長受光素子150−1の波長分波素子154−1は、周期性波長分波素子140によりM×Nチャネル波長多重光から分波されたN組のMチャネル波長多重光の1つをM個のチャネル光に分波し、これらのM個のチャネル光をM個の受光素子152−11〜152−M1でそれぞれ受光する。
同様に、多波長受光素子150−2でも、波長分波素子154−2は、第二の周期性波長合分波素子140によりM×Nチャネル波長多重光から分波されたN組のMチャネル波長多重光の1つをM個のチャネル光に分波し、これらのM個のチャネル光をM個の受光素子でそれぞれ受光する。
なお、図6において、図示されていないが、多波長受光素子154−1〜154−NにはMチャネルの受光素子に接続される増幅器および受信回路が含まれる(図1参照)。この実施形態では、増幅器として、例えばLIM型のTIAが用いられ、受信回路はディジタルフィルタによる波形整形機能を有する。
また、各多波長光源110−1〜110−Nには、温度制御回路115−1〜115−Nが接続され、各多波長受光素子からは平均受信パワー情報156−1〜156−Nが抽出される。
なお、図6では、図1と同様に簡略化のため、平均受信パワー情報156−Nに基づいて光源112への温度制御により光源の発振波長を制御する温度制御回路115−Nのみが示されているが、他のすべての多波長光源110−1〜110−N-1についても同様に、対応する受光素子152−1〜152−N-1からの平均受信パワー情報156−1〜156−N-1を受信する温度制御回路115−1〜115−N-1によって制御されるようになっている。本実施形態においてもこの制御は、第1実施形態と同様に制御ループ105を用いて実施される。
なお、以下の説明では、すべての光源に共通の説明は光源112で参照され、すべての温度制御回路に共通の説明は温度制御回路115で参照される。また、すべての受光素子に共通の説明は受光素子152で参照され、すべての平均受信パワー情報に共通の説明は、平均受光パワー情報156で参照される。すべての波長合波素子に共通の説明は波長合波素子114で参照され、すべての波長分波素子に共通の説明は波長分波素子154で参照される。
光源112としては、1.3μm帯の半導体レーザが用いられ、Nチャネルの波長はそれぞれ異なる。光源112には28GbaudのPAM変調動作が可能な電界吸収型の変調部が集積されている。
また、N組の多波長光源110−1〜110−Nにおける波長にラベルを付与する。第1組の多波長光源110−1の波長はλ11からλM1のM波とし、第2組の多波長光源110−2の波長はλ12からλM2のM波とする。第3組〜第N組の多波長光源についても同様に波長が与えられるので、例えば第M組の多波長光源110−Mの波長は、λ1NからλMNのM波となる。
次に、光送受信システム100Aの動作について説明する。
N組の多波長光源110−1〜110−Nから出力されるそれぞれMチャネルの波長多重信号は、それぞれ周期性波長合波素子130の入力ポートに入力される。その出力はM×Nチャネルの波長多重信号となり光ファイバ113内を伝搬する。伝搬後、周期性波長分波素子140により各多波長光源110と同等の波長群(N組のMチャネルの波長多重信号)に分波されたのち、それぞれ多波長受光素子150−1〜150−Nにおいて波長分波素子154でM個のチャネル光に再分波された後にM個の受光素子152で受光される。
例えば各多波長光源110が4チャネルの波長多重数で各光源112が28Gbaudの変調速度を有するPAM4信号の場合、各多波長光源の総ビットレートは200Gb/sとなる。さらに4組の多波長光源110−1〜110−N(例えば、N=4)を用いることにより、周期性波長合分波素子140からは800Gb/sの総ビットレートが得られる。
各光源110に接続された温度制御回路115による波長制御について説明する。
各多波長受光素子150より抽出された各平均受信パワー情報156は、各多波長光源150に電気的にフィードバックされる。各平均受信パワー情報156は各多波長光源110に接続された各温度制御回路115に入力され、各光源112の制御温度が一括で設定される。それにより、各光源112の発振波長が制御温度によって変更される。
図7は、本実施形態の光送受信システム100Aにおける波長配置例を示している。
M×Nチャネルの波長は大きくNチャネルのM群に分けられる。例えば第一群はλ11からλ1NのN波で構成され、続く第二群はλ22からλ2NのN波で構成される。
ここで、隣接する群の周波数間隔(例えばλ11とλ21の間隔)をΔF、同一群内の隣接周波数間隔(例えばλ21とλ22の間隔)をΔf、各群における透過帯域(パスバンド)をB、とする。
本実施形態の光送受信システム100Aは、100GbEを拡張した800Gb/s伝送を適用する。その要素を考慮した上で、主要パラメータを以下のように設定する。
M=4
N=4
ΔF=800GHz
Δf=100GHz
B=360GHz
この設定によれば、各群に100GHz間隔の4波WDMを有し、かつ群ごとの周波数間隔が800GHzとなるので、本実施形態の光送受信システム100Aにおいては、M×NのWDM光波長が同一周波数間隔になるとは限らない。
また、この設定では、N組のMチャネルの多波長光源110−1〜110−Nは、隣接する組の周波数が全体的にΔfシフトしており、N組の間隔積Δf×(N−1)が多波長受光素子150における波長分波素子154の透過帯域Bより小さくなる。
本実施形態の周期性波長合波素子130および周期性波長分波素子140はともに、光平面回路(PLC)に作製されたPLC型AWGである。これらの素子130,140は、入出力チャネル導波路および波長多重導波路、入出力スラブ導波路および波長多重スラブ導波路、ならびにアレイ導波路を備えて構成される。このとき、入出力チャネル導波路は少なくともN本有し、波長多重導波路は少なくとも1本有する。
本実施形態では、N=4が与えられるため、入出力チャネル導波路は4本となる。また、M=4が与えられるため、波長多重導波路からは、16波(4×4)のWDM信号が入出力される。
このとき、素子130,140の各ポート間隔Δfは、その積Δf×(N−1)がFSR周期性(自由スペクトル範囲:FSR)ΔFの2分の1以下としても良い。これにより、低損失な特性の光回路(周期性波長合波素子130および周期性波長分波素子140)が実現可能となる。
次に、多波長光源110の設定波長について、再度図6を参照して説明する。前述のように、多波長光源110−1〜110−Nの周波数間隔ΔFは800GHzで、チャネル数Mは4とする。そして、それらの組Nの値は4とする。
このM×Nチャネルは全て異なる発振波長(発振周波数)で、隣接する組の周波数は全体的にΔfシフトしている。そのような波長を揃えるには、Δfシフトした異なる組成の光源を準備する方法もあるが、本実施形態では、同一組成の光源を用いる方法を採用する。すなわち、温度調整により発振波長を調整する方法である。
多波長光源110は、各光源(この実施形態では、M個の光源112)が同一基板上に集積化されたものである。この場合、基板毎に、ペルチェ素子やヒータ等の温度制御手段により温度を調節することにより、多波長光源110の全波長を一括して変更することが可能である。温度による波長変動は1℃あたり約15GHzであるため、100GHzのΔfを与えるには7℃程度の温度変化を与えれば良いことになる。
一般的なレーザの性能を考慮した場合、温度制御範囲は±20℃以内に設定することが好ましい。すなわち、周波数制御範囲は全幅で600GHz以内であることが好ましい。
本実施形態のMチャネルの多波長光源110は、N組の間隔積Δf×(N-1)が600GHz以内となる。これにより、同一の部品を使用することが可能となり、よって、さらなるシステムの簡素化と低コスト化が可能となる。
以上のようにして本実施形態の光送受信システム100Aにおいて、周期性波長合波素子130および周期性波長分波素子140の各周期が多波長光源110の周波数間隔ΔFと等しくなるよう条件(パラメータ等)を設定することにより、既存のWDMシステムを簡易な構成でより高密度、高ビットレートの光送受信WDMへの拡張が可能となる。光源112の少なくともいずれかの発振周波数が、少なくとも波長合波素子130または波長分波素子140の1dB透過帯域外であることように設定することで減衰量が与えられても波形劣化は微小であり、高い光入力時においても適切な減衰量を与えれば所望のFECリミット以下の誤り率を得る光送受信システム100Aの実現が可能である。
さらに、本実施形態においては、LIM型TIAを用いた既存100GbE用光サブアセンブリにPAM等の多値変調方式を用いて光送受信システム100Aを実現することができる。よって、簡素かつ経済的にビットレートを拡張したシステムの構築が可能となる。
また、本実施形態では、光源112の発振周波数が温度制御により行われるため、光減衰量の制御を簡易に実現することが可能となる。
(変形例)
なお、本実施形態の光送受信システム100Aでは、光源112の温度制御により上述した減衰量を制御する場合について説明したが、これに限られず、例えば、波長合波素子114と波長分波素子154の少なくともいずれかに対して、上述した温度制御回路115による温度制御を行うようにしても、光減衰量の制御を簡易に実現することができる。
なお、本実施形態では、光源112の波長を1.3μm帯としたが、テレコム波長である1.5μm帯を用いても良い。また光源112の変調部は電界吸収型としたが、レーザの直接変調を用いても良いし、ニオブ酸リチウムなどの電気光学結晶を用いた変調器と光源を組合せて使用しても良い。さらに、この光送受信システム100Aでは、N組の間隔積Δf×(N−1)が多波長受光素子150における波長分波素子154の透過帯域Bより小さいため、各多波長受光素子150は波長分波特性を含め、同一の部品を使用することが可能となる。よって、さらなる光送受信システムの簡素化と低コスト化が可能となる。
本実施形態では、Δfを100GHzとしたが、同一群内のN波が透過帯域B内にあれば他の値、例えば75GHzや50GHzでも本実施形態で説明した上記効果が得られる。
本実施形態では、Mチャネルの多波長光源は、N組の間隔積Δf×(N−1)が600GHz以内であるため、各多波長光源110は、光源112の発振波長特性を含め、同一の部品を使用することが可能となる。よって、さらなる光送受信システムの簡素化と低コスト化が可能となる。
本実施形態の上述したPLCは、シリコン基板上の石英導波路であるが、基板や導波路の材料はシリコンや石英に限定されるものではなく、有機高分子樹脂なども使用可能である。
本実施形態では、周期性波長合分波素子(130,140)のポート間隔Δfについて、その積Δf×(N−1)を周期性ΔFの2分の1以下とした。それにより、使用波長はFSR内の中央付近を用いることが出来るため低損失な特性の光回路が実現可能である。
<第3実施形態>
次に、図8から図10を参照して、第3実施形態にかかる光送受信システム100Bについて説明する。本実施形態の以下の説明では、特に記述しない限り、第1および第2実施形態の説明で用いた符号等をそのまま用いる。
本実施形態の光送受信システム100Bは、第1実施形態のものと同様の光通信を実現するものであるが、隣接する光源または素子の組ごとに送受信方向が異なる構成を実現する。
図8は、本実施形態の光送受信システム100Bの構成例を示す図である。この光送受信システム100Bは、周波数間隔ΔFを有するMチャネルの多波長光源をN組(110−1〜110−N)と、N/2組のMチャネル波長多重光を第一のM×N/2チャネル波長多重光に合波し、かつ第二のM×N/2チャネル波長多重光をN/2組のMチャネル波長多重光に分波する第一の周期性波長合分波素子131とを有する。さらにこのシステム100Bは、N/2組のMチャネル波長多重光を第二のM×N/2チャネル波長多重光に合波し、かつ第一のM×N/2チャネル波長多重光をN/2組のMチャネル波長多重光に分波する第二の周期性波長合分波素子141と、第一のM×N/2チャネル波長多重光をN/2組のMチャネル多波長光を受光するN/2組の多波長受光素子(150−1,150−3,150−(N−1))と、第二のM×N/2チャネル波長多重光をN/2組のMチャネル多波長光を受光するN/2組の多波長受光素子(150−2,150−4,150−N)とを有する。
第一の周期性波長合分波素子131は、光ファイバ113を介して第二の周期性波長合分波素子141と接続される。
多波長光源110−1は、M個の光源112−11〜112−M1と、M個の光源からのM個のチャネル光を波長多重してMチャネル波長多重光を出力する波長合波素子114−1とを備える。例えば、多波長光源110−1のM個の光源112−11〜112−M1からのM個のチャネル光の周波数間隔はΔFである。多波長光源110−2〜110−Nについても同様に構成されている。
N組の多波長光源110−1〜110−NからのN/2組のMチャネル波長多重光は、第一の周期性波長合分波素子131においてM×N/2チャネル波長多重光に波長多重される。N組の多波長光源110−1〜110−Nからの残りのN/2組のMチャネル波長多重光は、第二の周期性波長合分波素子141においてM×N/2チャネル波長多重光に波長多重される。
なお、図8では図示されていないが、各多波長光源110−1〜110−NにはMチャネルの光源に接続される信号源が含まれる。
多波長受光素子150−1は、Mチャネル波長多重光を波長分離してM個のチャネル光を出力する波長分波素子154−1〜154−Nと、M個のチャネル光を受光するM個の受光素子152−11〜152−M1とを備える。多波長受光素子150−2〜150−Nについても同様に構成されている。
上述したM個の受光素子の各々は、M個のチャネル光の1つを受光する。例えば、多波長受光素子150−1の波長分波素子154−1は、第一の周期性波長合分波素子140によりM×N/2チャネル波長多重光から分波されたN組のMチャネル波長多重光の1つをM個のチャネル光に分波し、これらのM個のチャネル光をM個の受光素子152−11〜152−M1でそれぞれ受光する。同様に、多波長受光素子150−2の波長分波素子154−2は、第二の周期性波長合分波素子140によりM×N/2チャネル波長多重光から分波されたN組のMチャネル波長多重光の1つをM個のチャネル光に分波し、これらのM個のチャネル光をM個の受光素子でそれぞれ受光する。
なお、図8では図示されていないが、多波長受光素子150−1〜150−NにはMチャネルの受光素子に接続される増幅器および受信回路が含まれる。増幅器としては、例えばLIM型のTIAが用いられ、受信回路はディジタルフィルタによる波形整形機能を有する。
本実施形態の光送受信システム100Bでは、多波長光源110−1〜110−Nには温度制御回路115−1〜115−Nが接続される。そして、モニタ用の各多波長受光素子(図8では、多波長受光素子150−1〜150−N)からは、平均受信パワー情報156−1〜156−Nが抽出される。
なお、図8では簡略化のため、N番目の多波長光源110−Nに接続される温度制御回路115−N、およびN番目のモニタ用の多波長受光素子150−Nから抽出される平均受信パワー情報156−Nのみが示されている。
なお、以下の説明では、すべての多波長光源に共通の説明は多波長光源110で参照され、すべての光源に共通の説明は光源112で参照され、すべての温度制御回路に共通の説明は温度制御回路115で参照される。また、すべての多波長受光素子に共通の説明は多波長受光素子150で参照され、すべての受光素子に共通の説明は受光素子152で参照され、すべての平均受信パワー情報に共通の説明は、平均受光パワー情報156で参照される。すべての波長合波素子に共通の説明は波長合波素子114で参照され、すべての波長分波素子に共通の説明は波長分波素子154で参照される。
光源112としては、例えば1.3μm帯の半導体レーザが用いられ、Nチャネルの波長はそれぞれ異なる。各光源112には、28GbaudのPAM変調動作が可能な電界吸収型の変調部が集積されている。
N組の多波長光源110における波長にラベルを付与する。第1組の多波長光源110−1の波長はλ11からλM1のM波とし、第2組の多波長光源110−2の波長はλ12からλM2のM波とする。第3組〜第N組の多波長光源についても同様に波長が与えられるので、例えば第M組の多波長光源110−Mの波長は、λ1NからλMNのM波となる。
次に、光送受信システム100Bの動作について再度図8を参照して説明する。
N組の多波長光源110−1〜110−Nから出力されるそれぞれMチャネルの波長多重信号は、それぞれ第一の周期性波長合分波素子131または第二の周期性波長合分波素子141の入力ポートに入力される。その出力はM×N/2チャネルの波長多重信号となり光ファイバ113内を伝搬する。伝搬後、第一の周期性波長合分波素子131または第二の周期性波長合分波素子141により各多波長光源と同等の波長群(N組のMチャネルの波長多重信号)に分波されたのち、それぞれ多波長受光素子(150−1〜150−N)において波長分波素子154でM個のチャネル光に再分波された後にM個の受光素子152で受光される。
例えば各多波長光源110が4チャネルの波長多重数で各光源112が28Gbaudの変調速度を有する場合、各多波長光源の総ビットレートは200Gb/sとなる。さらに4組の多波長光源(110−1〜110−N;N=4)を用いることにより、周期性波長合分波素子からは800Gb/sの総ビットレートが得られる。本実施形態においては、隣接する組ごとに送受信方向が異なる一芯ファイバによる光送受信システム100Bであるため、各方向の総ビットレートは400Gb/sである。
次に、各光源110に接続された温度制御回路115による波長制御について説明する。
モニタ用の各多波長受光素子150より抽出された各平均受信パワー情報156は、各多波長光源110に電気的にフィードバックされる。平均受信パワー情報156は、各多波長光源110に接続された各温度制御回路115に入力され、各光源112の制御温度が一括で設定される。それにより、各光源112の発振波長が制御温度によって変更される。
図9は、本実施形態の光送受信システム100Bにおける波長配置例を示している。
M×Nチャネルの波長は、大きくNチャネルのM群に分けられる。例えば第一群はλ11からλ1NのN波で構成され、続く第二群はλ22からλ2NのN波で構成される。
ここで、隣接する群の周波数間隔(例えばλ11とλ21の間隔)をΔF、同一群内の隣接周波数間隔(例えばλ21とλ22の間隔)をΔfとし、各群における透過帯域(パスバンド)をBとする。
本実施形態の光送受信システム100Bは、100GbEを拡張した400Gb/s双方向伝送を行うように構成されている。その構成を考慮した上で主要パラメータを以下のように設定する。
M=4
N=4
ΔF=800GHz
Δf=100GHz
B=360GHz
この設定によれば、各群に100GHz間隔の4波WDMを有し、かつ群ごとの周波数間隔が800GHzとなるので、本実施形態の光送受信システム100Bにおいては、M×NのWDM光波長が同一周波数間隔になるとは限らない。
また、この設定では、N組のMチャネルの多波長光源110−1〜110−Nは、隣接する組の周波数が全体的にΔfシフトしており、N組の間隔積Δf×(N−1)が多波長受光素子150における波長分波素子154の透過帯域Bより小さくなる。
次に、本実施形態の第一の周期性波長合分波素子131、および第二の周期性波長合分波素子141の構成例について図10を参照して説明する。
図10は、第一の周期性波長合分波素子131の構成例を示す図である。図10では、第一の周期性波長合分波素子131について説明するが、第二の周期性波長合分波素子141についても図10に示した光の進行方向を対称にすることにより同様に説明することができる。
図10に示す周期性波長合分波素子131は、光平面回路(PLC)300に作製されたPLC型アレイ導波路回折格子(AWG)である。この周期性波長合分波素子131は、入出力チャネル導波路302−1〜302−Nおよび波長多重導波路310、入出力スラブ導波路304および波長多重スラブ導波路308、ならびにアレイ導波路306とを備えて構成される。このとき、入出力チャネル導波路は少なくともN本有し、波長多重導波路は少なくとも1本有する。
また、周期性波長合分波素子131は、入出力スラブ導波路304に入出力チャネル導波路302が接続されると共に、各多波長光源(図10では、多波長光源1〜4)の波長を検出し制御するためのモニタ導波路802が接続される。さらに周期性波長合分波素子131は、波長多重スラブ導波路308に波長多重導波路310が接続されると共に、出力される波長多重光の一部を波長多重スラブ導波路308へ再入力するためのループバック導波路904が接続される。
図10において、本実施形態の周期性波長合分波素子131は、波長多重スラブ導波路308に波長多重導波路310が接続されると共に、出力される波長多重光の一部を抽出するタップ回路906が波長多重導波路310に接続され、タップ回路の一方がループバック導波路904に接続される。タップ回路906は方向性結合器やY分岐回路等で構成可能な光回路であり、図10の例では、波長多重光の全強度の5%を抽出し、ループバック導波路904に接続される。
ここで、光送受信システム100Bの回路設計条件として、図10に示した周期性波長合分波素子131の周期(自由スペクトル範囲,FSR)はいずれも多波長光源110−1〜110−Nの周波数間隔ΔFに等しく構成されている。また、入出力スラブ導波路304との接続点における入出力チャネル導波路302−1〜302−Nの間隔(ポート間隔)はΔfに等しい。また、入出力スラブ導波路304、アレイ導波路306および波長多重スラブ導波路308を伝播する入力光は、波長多重スラブ導波路308に接続された波長多重導波路310に焦点を結ぶように構成されている。
N本の入出力チャネル導波路302−1〜302−Nのうち奇数番号を有するもの、すなわち入出力チャネル導波路302−1,302−3〜302−(N−1)には、多波長光源110−1〜110−Nのうち奇数番号を有するもの、すなわち多波長光源110−1、110−3〜110−(N−1)からの波長が入力される。
また、N本の入出力チャネル導波路のうち偶数番号を有するもの、すなわち入出力チャネル導波路302−2,302−4〜302−Nには、多波長受光素子150−1〜150−Nのうち偶数番号を有するもの、すなわち多波長受光素子150−2、150−4〜150−Nへの波長が出力される。すなわち、第1の入出力チャネル導波路には、第1組の多波長光源の波長λ11からλM1のM波が入力され、第2の入出力チャネル導波路には、第2組の多波長受光素子への波長λ12からλM2のM波が出力される。第3の入出力チャネル導波路には、第3組の多波長光源の波長λ13からλM(N-1)のM波が入力され、第4の入出力チャネル導波路には、第N組(例えば、N=4)の多波長受光素子への波長λ1NからλMNのM波が出力される。
N本の入出力チャネル導波路のうちの奇数番号および偶数番号を有するものに、多波長光源と多波長受光素子を交互に接続することにより、4波WDM間のクロストークを低減することができる。
本実施形態ではN=4であるため、入出力チャネル導波路は4本となる。また、M=4であるため、双方向を合わせると波長多重導波路からは、16波(4×4)のWDM信号が入出力される。ここで、周期性波長合分波素子131,141のポート間隔Δfは、その積Δf×(N−1)がFSR周期性(自由スペクトル範囲,FSR)ΔFの2分の1以下としても良い。これにより、低損失な特性の光回路(周期性波長合分波素子)が実現可能となる。
本実施形態において、図10に示したモニタ導波路802の本数は、上述したN組の多波長光源に対して与えられるので、N本となる。上述した入出力チャネル導波路302と同様に、入出力スラブ導波路304の接続点におけるN本のモニタ導波路802の間隔(ポート間隔)をΔfに設定し、入出力チャネル導波路302に隣接して順に配置する。本実施形態では、入出力チャネル導波路302は低損失性を得るために入出力スラブ導波路304の中心に対称的に配置する。そのため、モニタ導波路802は、図10に一例を示すように、N本の入出力チャネル導波路302の両外側に対称的に配置する。
ループバック導波路904は、出力スラブ導波路308と波長多重導波路310の接続点からΔf×N離れた位置に配置される。
上記設計条件と入力条件により、N本の入出力チャネル導波路302−1〜302−NのうちのN/2本に入力されるMチャネル波長多重光の組は、波長多重導波路310においてM×N/2チャネルのWDM信号として出力される。
ループバック導波路904から出力導スラブ波路308に戻された波長多重光の一部は波長分波されたのち、各モニタ導波路802に出力される。各モニタ導波路802に出力される波長群は各多波長光源110の波長群と同等の周波数間隔ΔFでMチャネルを有する。この観点から、各モニタ導波路802からの波長や光強度を監視することにより、各多波長光源110の波長や光強度を調整することが可能となる。すなわち、上述した波長や光強度に基づくフィードバック制御による光源112の発振波長を制御することができる。
したがって、本実施形態の光送受信システム100Bでは、既存のWDMシステムを簡易な構成でより、高密度および高ビットレートの光送受信WDMへの拡張が可能となる。光源112の少なくともいずれかの発振周波数が、少なくとも波長合波素子114または波長分波素子154の1dB透過帯域外であることように設定することにより減衰量が与えられても波形劣化は微小となる。このため、高い光入力時においても適切な減衰量が与えられれば、所望のFECリミット以下の誤り率を得る光送受信システム110Bが実現される。
また、本実施形態においては、LIM型TIAを用いた既存100GbE用光サブアセンブリにPAM等の多値変調方式を用いて光送受信システム100Bが実現可能である。よって、簡素化かつ低コスト化で、ビットレートを拡張したシステム100Bの構築が可能となる。
さらに本実施形態では、上記光源112の発振周波数が温度制御により行われるため、光減衰量の制御を簡易に実現することが可能となる。
本実施形態の光送受信システム100Bによれば、図10に示すような周期性波長合分波素子を用いることによって、既存のWDMシステムを簡易な構成でより高密度および高ビットレートの一芯双方向型の光送受信WDMへの拡張が可能となる。
(変形例)
なお、本実施形態の光送受信システム100Bでは、光源112の温度制御により上述した減衰量を制御する場合について説明したが、これに限られず、例えば、波長合波素子114と波長分波素子154の少なくともいずれかに対して、上述した温度制御回路115による温度制御を行うようにしても、光減衰量の制御を簡易に実現することができる。
上記実施形態では、N本の入出力チャネル導波路302のうちの奇数番号および偶数番号を有するものに、多波長光源110と多波長受光素子150とを交互に接続した例をとって説明したが、これに限られない。例えば、N本の入出力チャネル導波路の1番目からN/2番目のものに、多波長光源110を接続し、残りのものに多波長受光素子150を接続するようにしても良い。
100 光送受信システム
110 多波長光源
111 信号源
112 光源
113 光ファイバ伝送路
114 波長合波素子
115 温度制御回路
130 周期性波長合波素子
131 第一の周期性波長合分波素子
140 周期性波長分波素子
141 第二の周期性波長合分波素子
150 多波長受光素子
152 受光素子
153 増幅器子
154 波長分波素子
155 受信回路
156 平均受信パワー情報
300,800,900 光平面回路(PLC)
302 入出力チャネル導波路
304 入出力スラブ導波路
306 アレイ導波路
308 波長多重スラブ導波路
310 波長多重導波路
802 モニタ導波路
904 ループバック導波路
906 タップ回路

Claims (8)

  1. 光送受信システムであって、
    発振波長の異なるN組の光をそれぞれ出射するN組の光源を有し、前記N組の光を1組のNチャネル波長多重光に合波して出射する光源装置と、
    前記Nチャネル波長多重光が分波されたN組の光をそれぞれ受光するN組の受光素子を有する受光装置と
    前記N組の受光素子のうちのいずれかの受光素子における前記光の信号強度を示す信号を前記光源側にフィードバックし、当該信号強度が予め設定された値より大きい場合に、当該受光素子に光を出射する前記光源の前記発振波長が、前記波長合波素子または前記波長分波素子において予め設定された透過帯域外となるように、当該光源の発振波長を制御する制御ループと
    を含むことを特徴とする光送受信システム。
  2. 前記光源装置から出射される光信号は、多値変調信号であることを特徴とする請求項1に記載の光送受信システム。
  3. 前記受光装置は、前記受光素子からの出力を増幅するリミティング(LIM)型のトランスインピーダンス増幅器(TIA)を含むことを特徴とする請求項1に記載の光送受信システム。
  4. 前記制御ループは、各光源への個別または一括の温度調整により前記各光源の発振波長を制御する温度制御部を有することを特徴とする請求項1に記載の光送受信システム。
  5. 前記光源装置は、前記N組の光を1組のNチャネル波長多重光に合波する周期性アレイ導波路回折格子を有し、前記受光装置は、前記Nチャネル波長多重光をN組の光に分波する周期性アレイ導波路回折格子を有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光送受信システム。
  6. 前記光源装置および前記受光装置の各々は、光を合波または分波する合分波部を有し、
    前記制御ループにおける前記信号強度の信号は、前記合分波部を介してフィードバックされることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光送受信システム。
  7. 前記合分波部は、周期性アレイ導波路回折格子であり、
    前記周期性アレイ導波路回折格子は、前記フィードバックのためのポートを有することを特徴とする請求項6に記載の光送受信システム。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の光送受信システムに用いられる光源装置。
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