JP2005340729A - ウエハピッチ変換機 - Google Patents

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Abstract

【課題】
半導体ウエハのピッチ間隔を速やかに変更することができ、ピッチ間隔の寸法精度の制御が容易であるウエハピッチ変換機を低コストで提供する。
【解決手段】
複数のウエハを略平行に保持する複数のウエハ保持部材と、該ウエハ保持部材を摺動自在に支持する支持体とを備えたウエハピッチ変換機であって、各ウエハ保持部材は、一端側に配された隣のウエハ保持部材と連結するための係合凹部と、他端側に配された隣のウエハ保持部材と連結するための係合凸部とを有し、係合凹部の側面に設けられた雌爪と係合凸部の側面に設けられた雄爪との係合によって連結されるようにした。
【選択図】図4

Description

本発明は、半導体製造工程において、ウエハとウエハとの間のピッチを変更する際に用いるウエハピッチ変換機に関する。
一般に、半導体の製造工程において、半導体集積回路を形成する際には、半導体ウエハに対して熱処理や成膜処理等が繰り返し行なわれる。このような処理には、多数枚のウエハを整列保持するウエハ保持具が使用されている。従来のウエハ保持具は、一対の側板に設けられた所定のピッチ溝にウエハの周縁部を差し入れることによって、各ウエハを所定のピッチで平行に収納するものである。
しかしながら、半導体の製造工程において、上記処理をする装置は、必ずしもウエハ収納ピッチが同一であるとは限らないため、このようなウエハ保持具にウエハの収納ピッチを変更できる手段を備えることが望まれていた。
また、従来、ピッチの異なるウエハキャリアへの変更を行なうには、所定のピッチのウエハキャリアからウエハを1枚ずつ取出して、他のピッチのウエハキャリアへ1枚ずつ収納していかなければならず、非常に手間のかかる作業が必要となっていた。
そこで、収納ピッチを変更できる手段を備えたウエハ保持具として、例えば特許文献1に、2種類のピッチに変換できる可変ウエハピッチ保持器が開示される。この可変ウエハピッチ保持器は、ウエハ保持プレート取付けブロックにウエハ保持プレートが固定され、該ウエハ保持プレートにウエハを保持するようになっている。また、固定ウエハ保持プレートは、所定位置に固定されており、ピッチ変換するときの基準となる。そして、ピッチ変換板の可変溝の一面または他面に、引張りばねで連結されたウエハ保持プレート取付けブロックをエアシリンダによって、押付け得る構成となっている。
特開平7−37966号公報
ところが、上記特許文献1の可変ウエハピッチ保持器では、ウエハ保持プレート取付けブロックを連結している引張りばねは、使用回数を重ねるにつれて、弾性係数が僅かながら変化してしまう。これにより、各引張りばねに、弾性係数のばらつきが生じ、ウエハのピッチ間隔に誤差を生じる虞があった。
また、ウエハ保持プレート取付けブロックの間隔毎に引張りばねを配し、このウエハ保持プレート取付けブロックをエアシリンダによって機械的に押付けるように構成されているため、装置が大掛かりなものになり、構造が複雑化し、且つ製造コストの上昇を招いてしまうという問題があった。
さらに、この可変ウエハピッチ保持器では、均一なピッチ間隔を得るには、高度な寸法精度の制御が要求される。その結果、ウエハのピッチ変更作業において、労力およびコストを要するという問題があった。
そこで、本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、半導体ウエハのピッチ間隔を速やかに変更することができ、ピッチ間隔の寸法精度の制御が容易であるウエハピッチ変換機を低コストで提供することにある。
本発明の上記目的は、複数のウエハを略平行に保持する複数のウエハ保持部材と、該ウエハ保持部材を摺動自在に支持する支持体とを備えたウエハピッチ変換機であって、前記各ウエハ保持部材は、一端側に配された隣の前記ウエハ保持部材と連結するための係合凹部と、他端側に配された隣の前記ウエハ保持部材と連結するための連結凸部とを有し、前記係合凹部側面に設けられた雌爪と前記係合凸部の側面に設けられた雄爪との係合によって連結されるようにしたことにより、達成される。
また、上記目的は、前記支持体は、前記複数のウエハ保持部材の一端を基準として、前記複数のウエハ保持部材の他端に備えられた変換プレートを摺動することによって、前記各ウエハ保持部材間のピッチを変換するようにしたことにより、効果的に達成される。
また、上記目的は、前記雌爪および前記雄爪は、樹脂から形成されたことにより、効果的に達成される。
さらに、上記目的は、前記雌爪は、前記係合凹部の側面に、全周にわたって設けられており、かつ、前記雄爪は、前記係合凸部の側面に、全周にわたって設けられていることにより、効果的に達成される。
本発明に係るウエハピッチ変換機によると、複数のウエハを略平行に保持する複数のウエハ保持部材と、該ウエハ保持部材を摺動自在に支持する支持体とを備え、各ウエハ保持部材は、一端側に配された隣のウエハ保持部材と連結するための係合凹部と、他端側に配された隣のウエハ保持部材と連結するための係合凸部とを有し、係合凹部の側面に設けられた雌爪と係合凸部の側面に設けられた雄爪との係合によって連結されるようにした。そして、複数のウエハ保持部材の一端を基準として、複数のウエハ保持部材の他端に備えられた変換プレートを摺動することによって各ウエハ保持部材間のピッチを変換するようにした。これにより、ウエハのピッチ間隔を速やかに変更することができ、かつ、各ウエハ保持部材間にばね等の弾性部材を介在していないため、ピッチ間隔の寸法精度を容易に制御することができる。この結果、ウエハ製造工程において、製造効率の向上をはかることができる。
また、各ウエハ保持部材は、係合凹部側面に設けられた雌爪と係合凸部の側面に設けられた雄爪との係合によって連結される簡素化された構成である。これにより、装置の小型化を図り、設置スペースに限りがある様々な装置に適用することができ、かつ、ウエハピッチ変換機の製造コストおよび労力を軽減することができる。
また、雌爪が係合凹部の側面に全周にわたって設けられ、かつ、雄爪が係合凸部の側面に全周にわたって設けられていることによって、雌爪および雄爪の耐久性を向上することができるとともに、より高い寸法精度でピッチ変換を行なうことができる。
さらに、本ウエハピッチ変換機の構成は、モータなどの機械的要素を要さないため、ピッチ変換操作が容易であり、ウエハの製造効率の向上を図ることができる。
以下、図面を参照にしながら、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の実施例1に係るウエハピッチ変換機1を示す上面図であり、図2は、そのウエハピッチ変換機1の側面図である。なお、本実施例1に係るウエハピッチ変換機は、ピッチ間隔4.7625mmを7.1mmに、あるいは、ピッチ間隔7.1mmを4.7625mmに変換するものとするが、本発明はこれに限定されるものではなく、使用目的に応じて適宜変更可能である。
図1および図2において、ウエハピッチ変換機1に隣接するように配されたキャリア2のカセット置き台3には、複数のウエハ4(本実施形態では、ピッチ4.7625mmである25枚のウエハ)を収納するカセット5(ピッチ4.7625mm用)が載置されている。ウエハピッチ変換機1は、各ウエハ4を略平行に保持するように均一なピッチで整列された複数のウエハ保持部材6と、該各ウエハ保持部材6にウエハ4を案内する案内部材7と、ウエハ保持部材6を支持するための支持体8とを備えている。
支持体8は、各ウエハ保持部材6の中空部を貫通して垂直方向に延在し、両端が上下の基台9,9に固定されている支柱10(本実施形態では4本)と、該支柱10にベアリング11,11を介して摺動自在に支持されている変換プレート12とから構成されている。
また、案内部材7は、一方の面にはピッチ変換前のピッチ(本実施形態では、4.7625mm)に対応するように形成された溝を有し、他方の面にはピッチ変換後のピッチ(本実施形態では、7.1mm)に対応するように形成された溝を有する。そして、この案内部材7は、垂直方向に延在し、両端が上下の基台9,9に固定されている回転軸13に回転自在に支持されており、上部(図2上側)に設けられたつまみ部材14を溝14aに沿って、図1中の矢印A−B方向に回動することによって、2種類のピッチの切り替えを行ない、ウエハ4を案内するようになっている。
図3および図4は、ウエハピッチ変換機1の主要部を説明する図である。図3において、(a)は、ウエハ保持部材6の上端部材6A(図2に図示されるウエハ保持部材6の最上端の部材)の断面図、(c)は、ウエハ保持部材6の下端部材6C(図2に図示されるウエハ保持部材6の最下端の部材)の断面図、(b)は、ウエハ保持部材6である中間部材6B(図2に図示されるウエハ保持部材6において、上端部材6Aおよび下端部材6Cを除いた部材)である。また、図4は、上端部材6Aと該上端部材6Aの下に配された中間部材6Bとを連結した状態を示す断面図である。
図3に示すように、上端部材6A、中間部材6B、および下端部材6Cのいずれの部材(以下、総称してウエハ保持部材6)も、中心に支柱10が嵌挿され、上下に摺動できるように、中心孔(中空部)15が形成されている。また、各ウエハ保持部材6の側面には、凹状の溝16が形成されており、該溝16によって各ウエハ4を保持するようになっている。
上端部材6Aおよび中間部材6Bの下部には、下に配されたウエハ保持部材6に連結するための係合凸部17が形成されており、該係合凸部17の下端部外周側面には鉤状の雄爪18が設けられている。また、中間部材6Bおよび下端部材6Cの上部には、上に配されたウエハ保持部材6に連結するための係合凹部19が形成されており、該係合凹部19の上端部外周側面には鉤状の雌爪20が設けられている。この雄爪18および雌爪20は、係合する際に高い寸法精度と耐久性が要求されるため、各側面の全周にわたって形成されている。
なお、この雄爪18および雌爪20は、耐久強度が高く、且つ軽量である樹脂から形成されることが望ましく、例えば、ポリウレタン系樹脂、フッ素樹脂、ポリプロピレン樹脂などが好ましい。
図4に示すように、上端部材6Aと中間部材6Bとは、上端部材6Aの係合凸部17が中間部材6Bの係合凹部19に嵌挿され、係合凸部17の雄爪18と係合凹部19の雌爪20とが係合することによって連結される。そして、各ウエハ保持部材6および各ウエハ4は、各ウエハ保持部材6間Tだけピッチ変換が可能になっている。
なお、各中間部材6B間の連結、および中間部材6Bと下端部材6Cとの間の連結においても、上述した連結構造と同様である。
また、本実施形態では、T<S(Sは、雄爪18と雌爪20とが係合した状態における係合突部17の下端面17aと係合凹部19の底面19aとの間のスペース)であるため、ピッチ変換の間隔はTであるが、T>Sの場合には、ピッチ変換の間隔は、Sである。
また、本ウエハピッチ変換機1におけるピッチとは、図4に示すように、各ウエハ保持部材6の溝16の中心線と中心線との間隔Pであり、本実施形態では、このピッチ間隔Pを4.7625mmから7.1mmに、あるいは7.1mmから4.7625mmに変換する。
さらに、本ウエハピッチ変換機1では、図4に示す各ウエハ保持部材間Tおよび各中間部材高さTの寸法精度が要求されるため、互いの部材が当接する部分、すなわち、各ウエハ保持部材6のフランジ面6f,6f、および雄爪18,雌爪20は、ばねやゴムなどの弾性部材を介さずに、部材同士が直接当接することが望ましい。
次に、本実施例1におけるウエハピッチ変換機1の作用について説明する。
図1および図2は、ピッチ変換前(ウエハ4のピッチ4.7625mm)のウエハピッチ変換機1を示す上面図および側面図であり、図5および図6は、ピッチ変換後(ウエハのピッチ7.1mm)のウエハピッチ変換機1を示す上面図および側面図である。また、図7は、ピッチ変換前のウエハ保持部材6の要部断面図であり、図4は、ピッチ変換後のウエハ保持部材6の要部断面図である。
図1および図2において、カセット5にピッチ間隔4.7625mmで収納された複数のウエハ4は、このピッチ間隔に対応した複数の押出し部を有する押出し板(図示せず)によって、図2の矢印X1方向に押出され、ウエハピッチ変換機1内に搬入される。この際、案内部材7は、ピッチ間隔4.7625mmに対応する溝を有する面が、ウエハ4の通路側に面するように、つまみ14によって調整される。
そして、各ウエハ4は、この案内部材7を介して、ピッチ間隔4.7625mmのウエハを保持するように整列された複数のウエハ保持部材6に保持される。ここで、各ウエハ保持部材6は、図7に示すように、それぞれのフランジ部6f,6fが当接した状態である。
次に、ウエハ4を保持した状態で変換プレート12を図1中の矢印V方向に摺動させ、図6に示すように、各ウエハ4のピッチを一様に大きくし、ウエハ4のピッチ間隔を7.1mmにする。ここで、各ウエハ保持部材6は、図4に示すように、係合突部17の雄爪18と係合凹部19の雌爪20との係合によって連結している。なお、この変換プレート12を摺動させる作業は、手動で行なってもよいし、機械的に行なってもよい。
ピッチ間隔が7.1mmに変換されたウエハ4は、このピッチ間隔に対応した複数の押出し部を有する押出し板(図示せず)によって、図4の矢印X2方向に押出され、ウエハピッチ変換機1から搬出される。この際、案内部材7は、ピッチ間隔7.1mmに対応する溝を有する面が、ウエハ4の通路側に面するように、つまみ14によって調整される。
そして、ピッチ変換機1から搬出されたウエハ4は、ピッチ間隔7.1mmで収納するように構成された金属キャリア21に収納され、対応ピッチが異なる移載装置に対応することができる。なお、逆に、ウエハ4を大きなピッチから小さなピッチに変換する場合には、上述した作用の反対を行なえばよい。
以上のように、本実施例1のウエハ変換機1では、複数のウエハ4を略平行に保持する複数のウエハ保持部材6と、該ウエハ保持部材6を摺動自在に支持する支持体8とを備え、各ウエハ保持部材6は、上に配されたウエハ保持部材6と連結するための係合凹部19と、下に配されたウエハ保持部材と連結するための係合凸部17とを有し、係合凹部19の側面に設けられた雌爪20と係合凸部17の側面に設けられた雄爪18との係合によって連結されるようにした。そして、複数のウエハ保持部材6の一端を基準として、複数のウエハ保持部材6の他端に備えられた変換プレート12を摺動することによって、各ウエハ保持部材6間のピッチを変換するようにした。これにより、ウエハ保持部材6に保持されたウエハ4のピッチ間隔を高速に変更することができ、且つピッチ間隔の寸法精度を容易に制御することができる。この結果、ウエハ製造工程における作業効率の向上を図ることができる。
さらに、本ウエハ変換機1は、構成要素としてモータやエアシリンダなどの機械的要素を用いていないため、ピッチ変換操作が容易であり、また、簡素化された構成にしたことによって、装置の小型化を図ることができ、且つ製造コストおよび労力の軽減を図ることができる。
図8ないし図11は、本発明の実施例2に係るウエハピッチ変換機1´を示すものであり、実施例1と同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。なお、本実施形態のウエハピッチ変換機1´は、ピッチ間隔2.3mmで略平行に並列しているウエハのピッチを4.7625mmに変換するものとするが、本発明はこれに限定されるものではなく、使用目的に応じて適宜変更可能である。
図8は、ウエハピッチ変換機1´を用いたウエハ移載装置21を示す上面図である。同図において、ウエハ移載装置21は、ピッチ間隔2.3mmで略平行にウエハ4を収納しているウエハボート22と、該ウエハボート22から複数(本実施例では25枚)のウエハ4を取出し、該ウエハ4のピッチ間隔を4.7625mmに変換するウエハピッチ変換機1´と、ピッチ間隔を4.7625mmに変換されたウエハ4を収納するカセット5´とを、基台23上に備えている。なお、本実施例では、ウエハボート22は、25枚のウエハ4を1セットのウエハ集合体とし、最大で4セットのウエハ集合体を収納できるようになっている。
図9は、ウエハピッチ変換機1´の要部を示す斜視図であり、図10は、ウエハピッチ変換機1´の側面図である。図9および図10において、ウエハピッチ変換機1´は、複数のウエハ保持部材6からなる1本の上ウエハ保持部材集合体6aと、複数のウエハ保持部材6からなる2本の下ウエハ保持部材集合体6b,6bと、ウエハ保持部材6を支持するための支持体8とからなる。また、ウエハピッチ変換機1´は、上下方向(図10中矢印Y−Y´方向)に移動できるようになっている。
夫々の下保持部材集合体6b,6bは、ウエハピッチ変換機1´が上方向(図10中矢印Y方向)に移動した場合には、図9中矢印C方向に閉まり、一方、ウエハピッチ変換機1´が下方向(図10中矢印Y´方向)に移動した場合には、図9中矢印O方向に開くようになっている。
なお、ウエハ4を保持する際に、夫々の下保持部材集合体6b,6bがウエハ4の周縁部に当接する位置は、少なくともウエハの中心より下方である。また、夫々の下保持部材集合体6b,6bが開いたときの下保持部材集合体6b,6bの間隔は、少なくともウエハ4の直径より大きく、また、閉まったときの間隔は、少なくともウエハ4の直径より小さくなっている。
支持体8は、各ウエハ保持部材6の中空部を貫通して水平方向に延在し、両端が左右の基台9,9に固定されている1本の上支柱10aおよび2本の下支柱10b,10bと、これらの各支柱10a,10b,10bにベアリング11を介して摺動自在に支持されている変換プレート12とから構成されている。この変換プレート12は、水平方向(図10中矢印H−H´方向)に摺動するようになっている。
次に、本実施例2におけるウエハピッチ変換機1´の作用について説明する。
図10は、ピッチ変換前(ウエハ4のピッチ2.3mm)のウエハピッチ変換機1´を示す側面図であり、図11は、ピッチ変換後(ウエハのピッチ4.7625mm)のウエハピッチ変換機1´を示す側面図である。
図10において、ウエハボート22にピッチ間隔2.3mmで収納された複数のウエハ4のうち、1セット分(25枚)のウエハ4が、このピッチ間隔に対応した複数の押出し部を有する押出し板24aによって、ウエハボート22の上面より半分以上(好ましくは6割以上)の部分が現れる位置まで上(図10中矢印U方向)に押上げられる。
この押上げられたウエハ4を保持するために、ウエハピッチ変換機1´は、下方向(図10中矢印Y´方向)に移動する。この際、夫々の下保持部材集合体6b,6bは、間隔がウエハ4の直径より大きくなるように、図9中の矢印O方向に開いている。
夫々の下保持部材集合体6b,6bは、ウエハ4を保持する位置(ウエハ4の中心より下方)に達すると、図9中の矢印C方向に閉じて、ウエハ4を保持する。ウエハ4を保持したウエハピッチ変換機1´は、上方向(図8中矢印Y方向)に移動し、変換プレート12を矢印H方向に摺動させ、各ウエハ4のピッチを一様に4.7625mmにする。
ウエハ4のピッチを変換したウエハピッチ変換機1´は、図8中の矢印Z方向に移動し、図11に示すように、ピッチ4.7625mmのウエハ4を収納するカセット5´の上方に配される。そして、ピッチ変換したウエハ4をカセット5´に収納するため、下方向(図11中矢印Y´方向)に移動する。ウエハピッチ変換機1´からカセット5´にウエハ4を移す場合には、このピッチ間隔に対応した複数の押出し部を有する押出し板24bをカセット5´の下方から押出した状態で維持しておき、夫々の下保持部材集合体6b,6bは、ウエハピッチ変換機1´に保持されているウエハ4の周縁部が押出し板の押出し部に当接する位置に達すると、図9中の矢印O方向に開いて、ウエハ4の保持を解除する。その後、押出し板24bをゆっくり下方(図11中矢印D方向)に移動し、ウエハ4がカセット5´に収納される。
なお、逆に、ウエハ4を大きいピッチ(4.7625mm)から小さなピッチ(2.3mm)に変換する場合には、上述した作用の反対を行なえばよい。また、各部材の動作は、手動で行なってもよいし、機械的に行なってもよい。
以上のように、本実施例2のピッチ変換機1´では、ウエハボート22から複数のウエハ4を取出し、該ウエハ4のピッチを変換してカセット5´に収納するために、各ウエハ保持部材6が水平方向に摺動するように構成したが、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
以上、本発明を具体的に説明してきたが、本発明はそれに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
本発明の実施例1に係るウエハピッチ変換機の上面図であり、ピッチ変換前の状態を示すものである。 上記ウエハピッチ変換機のピッチ変換前の状態を示す側面図である。 (a)は、上記ウエハピッチ変換機のウエハ保持部材の上端部材を示す断面図、(b)は、上記ウエハ保持部材の中間部材を示す断面図、(c)は、上記ウエハ保持部材の下端部材を示す断面図である。 ピッチ変換後の上記ウエハ保持部材の要部断面図である。 上記ウエハピッチ変換機のピッチ変換後の状態を示す上面図である。 上記ウエハピッチ変換機のピッチ変換後の状態を示す側面図である。 ピッチ変換前の上記ウエハ保持部材の要部断面図である。 本発明の実施例2に係るウエハピッチ変換機ウエハピッチ変換機を用いたウエハ移載装置の上面図である。 上記ウエハピッチ変換機の要部を示す斜視図である。 上記ウエハピッチ変換機のピッチ変換前の状態を示す側面図である。 上記ウエハピッチ変換機のピッチ変換後の状態を示す側面図である。
符号の説明
1 ウエハピッチ変換機
4 ウエハ
6 ウエハ保持部材
8 支持体
12 変換プレート
17 係合凸部
18 雄爪
19 係合凹部
20 雌爪

Claims (4)

  1. 複数のウエハを略平行に保持する複数のウエハ保持部材と、
    該ウエハ保持部材を摺動自在に支持する支持体と
    を備えたウエハピッチ変換機であって、
    前記各ウエハ保持部材は、
    一端側に配された隣の前記ウエハ保持部材と連結するための係合凹部と、
    他端側に配された隣の前記ウエハ保持部材と連結するための係合凸部とを有し、
    前記係合凹部の側面に設けられた雌爪と前記係合凸部の側面に設けられた雄爪との係合によって連結されるようにしたことを特徴とするウエハピッチ変換機。
  2. 前記支持体は、前記複数のウエハ保持部材の一端を基準として、前記複数のウエハ保持部材の他端に備えられた変換プレートを摺動することによって、前記各ウエハ保持部材間を異なる2種類のピッチに変換するようにした請求項1に記載のウエハピッチ変換機。
  3. 前記雌爪および前記雄爪は、樹脂から形成された請求項1または2に記載のウエハピッチ変換機。
  4. 前記雌爪は、前記係合凹部の側面に、全周にわたって設けられており、かつ、前記雄爪は、前記係合凸部の側面に、全周にわたって設けられている請求項1ないし3の何れかに記載のウエハピッチ変換機。
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