JP2005340623A - 面発光型半導体レーザおよびその製造方法、光スイッチ、ならびに、光分岐比可変素子 - Google Patents

面発光型半導体レーザおよびその製造方法、光スイッチ、ならびに、光分岐比可変素子 Download PDF

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Abstract

【課題】 基板の上下方向に出射されるレーザ光の出力比を変化させることができる面発光型半導体レーザおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】 本発明に係る面発光型半導体レーザは,基板101と、基板101の上方に形成された第1分布ブラッグ反射型ミラー102と、第1分布ブラッグ反射型ミラー102の上方に形成された活性層103と、活性層103の上方に形成された第2分布ブラッグ反射型ミラー104と、第1分布ブラッグ反射型ミラー102内、または、第2分布ブラッグ反射型ミラー内に形成された、開口部を有する絶縁層105と、を含み、活性層103から発生する光は、低次モードのレーザ光、または高次モードのレーザ光として出射され、第1分布ブラッグ反射型ミラー102は、低次モードのレーザ光が、基板101の上方向に出射できるように、第2分布ブラッグ反射型ミラー104のペア数より多いペア数で形成されており、絶縁層105の開口径は、高次モードのレーザ光が、基板101の下方向に出射できるように形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、面発光型半導体レーザおよびその製造方法、光スイッチ、ならびに、光分岐比可変素子に関する。
面発光型半導体レーザは、半導体基板に垂直にレーザ光を出射する半導体レーザであり、端面型半導体レーザに比べて扱いが容易で、しかも放射パターンが円形であることから、各種センサや光通信の光源として期待されている。また、光通信の光源として用いられる面発光型半導体レーザは、中短距離の光通信だけでなく、チップ間、チップ内通信など光回路素子としても期待されている。
また、光回路(PLC:Planer Lightwave Circuitなど)の分野において、平面方向の方向性結合器を用いた干渉型スイッチなどが広く用いられている(たとえば、特許文献1参照)。しかし、上下方向(平面方向に垂直な方向)に方向性結合器を形成することは困難である。
特開平6−51354号公報
本発明の目的は、基板の上下方向に出射されるレーザ光の出力比を変化させることができる面発光型半導体レーザおよびその製造方法を提供することにある。また、本発明の他の目的は、前記面発光型半導体レーザを用いる光スイッチを提供することにある。また、本発明の他の目的は、基板の上下方向に出射されるレーザ光の出力比を変化させることができる光分岐比可変素子を提供することにある。
本発明に係る面発光型半導体レーザは、
基板と、
前記基板の上方に形成された第1分布ブラッグ反射型ミラーと、
前記第1分布ブラッグ反射型ミラーの上方に形成された活性層と、
前記活性層の上方に形成された第2分布ブラッグ反射型ミラーと、
前記第1分布ブラッグ反射型ミラー内、または、前記第2分布ブラッグ反射型ミラー内に形成された、開口部を有する絶縁層と、を含み、
前記活性層から発生する光は、低次モードのレーザ光、または高次モードのレーザ光として出射され、
前記第1分布ブラッグ反射型ミラーは、前記低次モードのレーザ光が、前記基板の上方向に出射できるように、前記第2分布ブラッグ反射型ミラーのペア数より多いペア数で形成されており、
前記絶縁層の開口径は、前記高次モードのレーザ光が、前記基板の下方向に出射できるように形成されている。
本発明において、特定のもの(以下、「A」という)の「上方」の他の特定のもの(以下、「B」という)とは、A上に直接形成されたBと、A上に、A上の他のものを介して形成されたBと、を含む。
この面発光型半導体レーザによれば、前記低次モードのレーザ光が、前記基板の上方向に出射でき、かつ、前記高次モードのレーザ光が、前記基板の下方向に出射できる。
本発明に係る面発光型半導体レーザは、
基板と、
前記基板の上方に形成された第1分布ブラッグ反射型ミラーと、
前記第1分布ブラッグ反射型ミラーの上方に形成された活性層と、
前記活性層の上方に形成された第2分布ブラッグ反射型ミラーと、
前記第1分布ブラッグ反射型ミラー内、または、前記第2分布ブラッグ反射型ミラー内に形成された、開口部を有する絶縁層と、を含み、
前記活性層から発生する光は、低次モードのレーザ光、または高次モードのレーザ光として出射され、
前記第1分布ブラッグ反射型ミラーは、前記低次モードのレーザ光が、前記基板の上方向に出射できるように、前記第2分布ブラッグ反射型ミラーのペア数より多いペア数で形成されており、
前記絶縁層の開口径は、前記高次モードのレーザ光が、前記第2分布ブラッグ反射型ミラーの上面で全反射できるように形成されている。
本発明に係る面発光型半導体レーザにおいて、
少なくとも前記第2分布ブラッグ反射型ミラーは、柱状部を構成し、
前記柱状部の外径は、前記基板の下方向に出射される前記高次モードのレーザ光の出力が、前記基板の上方向に出射される前記高次モードのレーザ光の出力より大きくできるように形成されていることができる。
この面発光型半導体レーザによれば、前記基板の下方向に出射される前記高次モードのレーザ光の出力が、前記基板の上方向に出射される前記高次モードのレーザ光の出力より大きくできる。
本発明に係る面発光型半導体レーザにおいて、
前記柱状部の側面は、前記基板の下方向に出射される前記高次モードのレーザ光の出力が、前記基板の上方向に出射される前記高次モードのレーザ光の出力より大きくできるように傾斜していることができる。
本発明に係る面発光型半導体レーザにおいて、
前記柱状部の外径に対する、前記高次モードのレーザ光における前記基板の上方向への出力割合と下方向への出力割合との関係において、
前記基板の上方向に出射されるレーザ光の割合を示す第1の線は、前記基板の下方向に出射されるレーザ光の割合を示す第2の線と交差し、
前記柱状部の外径は、前記第1の線と前記第2の線とが交差するときにおける前記柱状部の外径より小さいことができる。
本発明において、上方向への出力割合とは、レーザ光の基板の上方向の出力と下方向の出力と側面からの出力による損失とを足し合わせたものに対する上方向の出力の割合である。同様に、下方向への出力割合とは、レーザ光の基板の上方向の出力と下方向の出力と側面からの出力による損失とを足し合わせたものに対する下方向の出力の割合である。したがって、上方向への出力割合と下方向への出力割合とを足し合わせるとほぼ1になる場合と、損失等の関係で1にならない場合がある。
本発明に係る面発光型半導体レーザにおいて、
前記柱状部の外径に対する、前記高次モードのレーザ光における前記基板の上方向への出力割合と下方向への出力割合との関係において、
前記基板の上方向に出射されるレーザ光の出力割合を示す第1の線は、前記基板の下方向に出射されるレーザ光の出力割合を示す第2の線と交差し、
前記柱状部の外径は、前記第1の線と前記第2の線とが交差するときにおける前記柱状部の外径より小さいことができる。
本発明に係る面発光型半導体レーザにおいて、
前記柱状部の外径に対する、前記高次モードのレーザ光における前記基板の上方向への出力割合および下方向への出力割合の関係において、
前記基板の上方向に出射されるレーザ光における前記関係を示す第1の線は、前記基板の下方向に出射されるレーザ光における前記関係を示す第2の線と交差し、
前記柱状部の外径は、前記第1の線と前記第2の線とが交差するときにおける前記柱状部の外径より小さいことができる。
本発明に係る面発光型半導体レーザにおいて、
前記基板の上方向に出射される、前記低次モードのレーザ光の出力と、前記高次モードのレーザ光の出力との合計に対する、前記基板の下方向に出射される、前記低次モードのレーザ光の出力と、前記高次モードのレーザ光の出力との合計の比は、電流および光の少なくとも一方による励起状態に応じて変化することができる。
この面発光型半導体レーザによれば、電流および光の少なくとも一方による励起状態を変化させることにより、前記基板の上下方向に出射されるレーザ光の出力比を変化させることができる。
本発明に係る面発光型半導体レーザにおいて、
前記電流の電流量、および、前記光の光量の少なくとも一方が増加すると、
前記基板の上方向に出射される、前記低次モードのレーザ光の出力と、前記高次モードのレーザ光の出力との合計は減少し、
前記基板の下方向に出射される、前記低次モードのレーザ光の出力と、前記高次モードのレーザ光の出力との合計は増加することができる。
本発明に係る光スイッチは、上述の面発光型半導体レーザを用いることができる。
本発明に係る光分岐比可変素子は、
基板と、
前記基板の上方に形成された第1分布ブラッグ反射型ミラーと、
前記第1分布ブラッグ反射型ミラーの上方に形成された入射層と、
前記活性層の上方に形成された第2分布ブラッグ反射型ミラーと、
前記第1分布ブラッグ反射型ミラー内、または、前記第2分布ブラッグ反射型ミラー内に形成された、開口部を有する絶縁層と、を含み、
前記入射層に入射する光は、低次モードのレーザ光、または高次モードのレーザ光として出射され、
前記第1分布ブラッグ反射型ミラーは、前記低次モードのレーザ光が、前記基板の上方向に出射できるように、前記第2分布ブラッグ反射型ミラーのペア数より多いペア数で形成されており、
前記絶縁層の開口径は、前記高次モードのレーザ光が、前記基板の下方向に出射できるように形成されている。
本発明に係る光分岐比可変素子は、
基板と、
前記基板の上方に形成された第1分布ブラッグ反射型ミラーと、
前記第1分布ブラッグ反射型ミラーの上方に形成された入射層と、
前記活性層の上方に形成された第2分布ブラッグ反射型ミラーと、
前記第1分布ブラッグ反射型ミラー内、または、前記第2分布ブラッグ反射型ミラー内に形成された、開口部を有する絶縁層と、を含み、
前記入射層に入射する光は、低次モードのレーザ光、または高次モードのレーザ光として出射され、
前記絶縁層の開口径は、前記高次モードのレーザ光が、前記第2分布ブラッグ反射型ミラーの上面で全反射できるように形成されている。
本発明に係る光分岐比可変素子において、
少なくとも前記第2分布ブラッグ反射型ミラーは、柱状部を構成し、
前記柱状部の外径は、前記基板の下方向に出射される前記高次モードのレーザ光の出力が、前記基板の上方向に出射される前記高次モードのレーザ光の出力より大きくできるように形成されていることができる。
本発明に係る面発光型半導体レーザの製造方法は、
基板の上方に、少なくとも、第1分布ブラッグ反射型ミラー、活性層、および、第2分布ブラッグ反射型ミラーを構成するための半導体層を積層する工程と、
前記半導体層のうち少なくとも前記第2分布ブラッグ反射型ミラーを構成するための層をエッチングすることにより、柱状部を形成する第1エッチング工程と、
前記柱状部内の層を側面から酸化して、開口部を有するように絶縁層を形成する工程と、
前記柱状部をエッチングすることにより、前記柱状部の外径を小さくする第2エッチング工程と、を含む。
本発明に係る面発光型半導体レーザの製造方法において、
前記柱状部の外径および前記絶縁層の開口径は、前記活性層から発生する光が、低次モードのレーザ光、または高次モードのレーザ光として出射されるように形成され、
前記第1エッチング工程により形成される前記柱状部の外径は、前記基板の上方向に出射される前記高次モードのレーザ光の出力が、前記基板の下方向に出射される前記高次モードのレーザ光の出力より大きくなるように形成されることができる。
本発明に係る面発光型半導体レーザの製造方法において、
前記第2エッチング工程により形成される前記柱状部の外径は、前記基板の下方向に出射される前記高次モードのレーザ光の出力が、前記基板の上方向に出射される前記高次モードのレーザ光の出力より大きくなるように形成されることができる。
本発明に係る面発光型半導体レーザの製造方法は、
基板の上方に、少なくとも、第1分布ブラッグ反射型ミラー、活性層、および、第2分布ブラッグ反射型ミラーを構成するための半導体層を積層する工程と、
前記半導体層のうち少なくとも前記第2分布ブラッグ反射型ミラーを構成するための層をエッチングすることにより、柱状部を形成する工程と、
前記柱状部内の層を側面から酸化して、開口部を有するように絶縁層を形成する工程と、を含み、
前記柱状部の外径および前記絶縁層の開口径は、前記活性層から発生する光が、低次モードのレーザ光、または高次モードのレーザ光として出射されるように形成され、
前記第1分布ブラッグ反射型ミラーは、前記低次モードのレーザ光が、前記基板の上方向に出射できるように、前記第2分布ブラッグ反射型ミラーのペア数より多いペア数で形成され、
前記絶縁層の開口径は、前記高次モードのレーザ光が、前記基板の下方向に出射できるように形成される。
本発明に係る面発光型半導体レーザの製造方法において、
前記柱状部の外径は、前記基板の下方向に出射される前記高次モードのレーザ光の出力が、前記基板の上方向に出射される前記高次モードのレーザ光の出力より大きくできるように形成されることができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しながら述べる。
1.デバイスの構造
図1は、本発明を適用した光素子100を模式的に示す断面図であり、図2は、図1に示す光素子100を模式的に示す平面図である。図1は図2のA−A線に沿った断面図である。まず、光素子100が面発光型半導体レーザである例について説明する。なお、以下、光素子100を面発光型半導体レーザ(以下、「面発光レーザ」ともいう)100ともいう。
図1および図2に示すように、本実施の形態に係る面発光レーザ100は、基板(本実施の形態ではn型GaAs基板)101と、基板101上に形成された垂直共振器(以下「共振器」という)140と、第1電極107と、第2電極109と、を含む。
次に、この面発光レーザ100の各構成要素について述べる。
共振器140は、半導体多層膜からなる第1分布ブラッグ反射型ミラー(以下、「第1ミラー」ともいう)102と、活性層103と、半導体多層膜からなる第2分布ブラッグ反射型ミラー(以下、「第2ミラー」ともいう)104と、絶縁層105と、を含む。前の段落に「垂直共振器」を単に「共振器」と書く、とあるので問題ないかもしれませんが、横方向の光閉じ込め(共振)は酸化径で決定されています。単に、「共振器」と書く場合、も加えた方がいいかもしれません。活性層103から発生する光は、低次モードのレーザ光、または高次モードのレーザ光として、第1出射面108、または第2出射面118から出射される。低次モードのレーザ光のモードの次数は、高次モードのレーザ光のモードの次数より小さい。具体的には、たとえば、低次モードのレーザ光は、基本モード(0次モード、柱状部130が円筒形状である場合にはLP01モード)のレーザ光であることができ、高次モードのレーザ光は、1次モード(柱状部130が円筒形状である場合にはLP11モードのレーザ光であることができる。また、たとえば、低次モードのレーザ光は、1次モードのレーザ光であることができ、高次モードのレーザ光は、2次モードのレーザ光であることができる。また、たとえば、低次モードのレーザ光は、基本モードのレーザ光であることができ、高次モードのレーザ光は、2次モードのレーザ光であることができる。なお、低次モードのレーザ光、および高次モードのレーザ光の次数はこれらに限定されるわけではない。
第1ミラー102は、低次モードのレーザ光が、基板101の上方向(図1における+Z方向)に出射できるように、第2ミラー104のペア数より多いペア数で形成されている。具体的には、共振器140は、たとえば、n型Al0.9Ga0.1As層とn型Al0.15Ga0.85As層とを交互に積層した37.5ペアの分布ブラッグ反射型ミラー(DBR)である第1ミラー102と、GaAsウエル層とAl0.3Ga0.7Asバリア層からなり、ウエル層が3層で構成される量子井戸構造を含む活性層103と、p型Al0.9Ga0.1As層とp型Al0.15Ga0.85As層とを交互に積層した25ペアの半導体多層膜からなる分布ブラッグ反射型ミラー(DBR)である第2ミラー104と、を含む。なお、第1ミラー102、活性層103、および第2ミラー104を構成する各層の組成および層数はこれに限定されるわけではない。
第2ミラー104は、たとえば、C、Zn、あるいはMgなどがドーピングされることによりp型にされ、第1ミラー102は、たとえば、Si、あるいはSeなどがドーピングされることによりn型にされている。したがって、第2ミラー104、不純物がドーピングされていない活性層103、および第1ミラー102により、pinダイオードが形成される。
第2ミラー104、活性層103および第1ミラー102の一部は、柱状の半導体堆積体(以下「柱状部」という)130を構成している。柱状部130の側面は埋込み絶縁層106で覆われている。埋込み絶縁層106を構成する樹脂は、たとえば、ポリイミド樹脂、フッ素系樹脂、アクリル樹脂、またはエポキシ樹脂などを用いることができ、特に、加工の容易性や絶縁性の観点から、ポリイミド樹脂またはフッ素系樹脂であるのが望ましい。
第2ミラー104内には、開口部を有する絶縁層105が形成されている。絶縁層105は、柱状部130の周縁に沿ったリング形状を有することができる。絶縁層105は、たとえば酸化アルミニウムからなることができる。
絶縁層105の開口径Rは、高次モードのレーザ光が、基板101の下方向(図1における−Z方向)に出射できるように形成されている。詳細については、1−2.デバイスの動作の項にて説明する。
柱状部130の外径Lは、基板101の下方向(図1における−Z方向)に出射される高次モードのレーザ光の出力が、基板101の上方向(図1における+Z方向)に出射される高次モードのレーザ光の出力より大きくできるように形成されている。詳細については、1−2.デバイスの動作の項にて説明する。なお、柱状部130の外径Lとは、図1に示すように、柱状部130の最下端の外径である。
柱状部130の側面は、基板101の下方向に出射される高次モードのレーザ光の出力が、基板101の上方向に出射される高次モードのレーザ光の出力より大きくできるように傾斜している。詳細については、1−2.デバイスの動作の項にて説明する。なお、柱状部130の側面は、図1に示すように、基板101の垂直上方向(+Z方向)に対して、角度θだけ傾斜している。角度θは、たとえば7〜8°である。
柱状部130および埋込み絶縁層106の上には、第1電極107が形成されている。第1電極107は、図2に示すように、リング状の平面形状を有する接続部107aと、直線状の平面形状を有する引き出し部107bと、円状の平面形状を有するパッド部107cと、を有する。第1電極107は、接続部107aにおいて第2ミラー104と電気的に接続されている。第1電極107の引き出し部107bは、接続部107aとパッド部107cとを接続している。第1電極107のパッド部107cは、電極パッドとして用いることができる。第1電極107における柱状部130上の開口部は、レーザ光の第1出射面108となる。第1電極107は、たとえばAuとZnの合金とAuとの積層膜からなる。
さらに、第1ミラー102の上には、第2電極109が形成されている。第2電極109は、図2に示すように、リング状の平面形状を有する接続部109aと、直線状の平面形状を有する引き出し部109bと、円状の平面形状を有するパッド部109cと、を有する。第2電極109は、接続部109aにおいて第1ミラー102と電気的に接続されている。第2電極109の引き出し部109bは、接続部109aとパッド部109cとを接続している。第2電極109のパッド部109cは、電極パッドとして用いることができる。第2電極109の接続部109aは、主として埋込み絶縁層106を取り囲むように設けられている。言い換えれば、埋込み絶縁層106は第2電極109の内側に設けられている。第2電極109は、たとえばAuとGeの合金とAuとの積層膜からなる。
図1および図2に示す面発光レーザ100では、第1電極107は第2ミラー104と接合し、かつ、第2電極109は第1ミラー102と接合している。この第1電極107および第2電極109によって活性層103に電流が注入される。
なお、本実施の形態では、第2電極109が第1ミラー102上に設けられている場合について示したが、第2電極109を基板101の裏面101bに設けてもよい。
第1電極107および第2電極109を形成するための材料は、前述したものに限定されるわけではなく、密着性強化、拡散防止、あるいは酸化防止などのために必要に応じて、たとえばCr、Ti、Ni、Au、あるいはPtなどの金属やこれらの合金などが利用可能である。
基板101には、基板101を貫通する開口部114が形成されていることができる。この場合、この開口部114の底面114bがレーザ光の第2出射面118となる。
1−2.デバイスの動作
本実施の形態に係る面発光レーザ100の動作を以下に示す。なお、下記の面発光レーザ100の駆動方法は一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない限り、種々の変更が可能である。
まず、第1電極107と第2電極109とで、pinダイオードに順方向の電圧を印加すると、活性層103において、電子と正孔との再結合が起こり、かかる再結合による発光が生じる。そこで生じた光が第2ミラー104と第1ミラー102との間を往復する際に誘導放出が起こり、光の強度が増幅される。光利得が光損失を上まわると、レーザ発振が起こり、第2ミラー104の上面104aにある第1出射面108、および基板101の裏面101bにある第2出射面118から、基板101に対して垂直上下方向にレーザ光が出射される。以下、詳細に説明する。
一般に、誘電体や自由空間を伝播する光は、
ω=ck=(c/n)・nk=ck/n ・・・式(1)
を満たす。ここで、ωは角周波数であり、cは自由空間中の光の速度であり、nは媒質の屈折率であり、kは自由空間の波数であり、kは媒質中の波数である。k=nkであるから、媒質中の波数kは、屈折率nに比例して大きくなる。
図3および図4は、屈折率nの媒質10と自由空間20との境界面12における光の挙動を模式的に示す図である。nは自由空間20の屈折率である。図3および図4は、光が媒質10中から境界面12へ当たる例について示している。すなわち、入射光14は、境界面12において反射する反射光16と、境界面12において屈折する屈折光18となる。また、入射光14は、境界面12に入射角θで入射する。図3に示すように、屈折率の高い媒質(媒質10)から低い媒質(自由空間)へ光が入射する場合に、入射角θがある程度小さいと、境界面12の界面方向の波数成分は連続性を有する。すなわち、図3に示すように、反射光16の界面方向の波数成分と、屈折光18の界面方向の波数成分とは、同じkb1となる。
一方、図4に示すように、入射角θがある程度大きいと、境界面12の界面方向の波数成分は連続性を有しない。すなわち、反射光16の界面方向の波数成分と、屈折光18の界面方向の波数成分とが異なる。具体的には、反射光16の界面方向の波数成分kb2は、屈折光18の界面方向の波数成分kより大きい。これがいわゆる全反射の条件である。このことを式で示すと、
<kb2 ・・・式(2)
<nksinθ
となる。上述の式(1)および式(2)より、全反射条件を図示すると、図5のようになる。直線Aは、
ω=ck
を図示したものである。したがって、直線Aの傾きは、cである。直線Aにおけるkよりも大きいkb2、すなわち式(2)の条件を満たすkb2は、図5に示すように、領域B内の値を有する。言い換えるならば、kb2が直線Aの右側(図5に示す矢印a側)の領域B内の値を有する際に、全反射条件を満たす。
そこで、発振モードの場合における全反射条件を図示すると、図6のようになる。発振モードの場合は、光は定在波であるから群速度∂ω/∂kb2は0である。したがって、図6に示すように、低次モードの光を示す直線L、および高次モードの光を示す直線Hの傾きは0となる。すなわち、1つの発振モード(角周波数)に対して、様々な波数成分を有することができる。そして、1つの発振モードに対して、全反射する波数成分(k<kb2)と、全反射しない波数成分(k>kb2)とが混在する。その混在の割合は、各発振モードによって異なる。図6では、低次モードを示す直線Lのうち、全反射する部分を実線で示し、全反射しない部分を点線で示している。また、高次モードを示す直線Hのうち、全反射する部分を実線で示し、全反射しない部分を点線で示している。
次に、本実施の形態に係る面発光レーザ100の場合について説明する。共振器140内における高次モードの光の縦方向(図1に示すZ方向)の波数成分kの分布は、たとえば図7のようになる。絶縁層105の開口径Rを調整すると、波数成分kの分布の山は、たとえば図7に示す矢印の方向に移動する。なお、図7において、絶縁層105の開口径Rを調整する前の波数成分kの分布h’は点線で示されており、絶縁層105の開口径Rを調整した後の波数成分kの分布hは実線で示されている。本実施の形態に係る面発光レーザ100は、調整された絶縁層105の開口径Rを有する。
この波数成分kの分布を示す図7と、波数成分kに対する角周波数ωの関係Hを示す図とを便宜上重ね合わせた図が図8である。直線Aの傾きは、c/ncladである。ncladは、絶縁層105を含む垂直断面の平均屈折率である。式で表すと、近似的に
clad=√εclad
εclad=∫ε(z)|E(z)|dz/∫|E(z)|dz
となる(たとえば、G.Ronald Hadley;OPTICS LETTERS/Vol.20,No.13(1995)1483参照)。
絶縁層105の開口部の半導体層を含む垂直断面(以下、「半導体層垂直断面」ともいう。)と、絶縁層105を含む垂直断面(以下、「絶縁層垂直断面」ともいう。)との境界における全反射条件は、縦方向(図1に示すz方向)の波数成分で決定される。すなわち、上述したように、半導体層垂直断面と、絶縁層垂直断面との境界における全反射条件は、kが直線Aの右側の領域B内の値を有する場合に満たされる。なお、ここで、垂直断面とは、図1に示すZ方向に平行な断面をいう。
図8に示すように、本実施の形態に係る面発光レーザ100では、高次モードの光における縦方向の波数成分kの分布hの山が直線Aの右側の領域B内に存在するような絶縁層105の開口径Rを有する。言い換えるならば、本実施の形態に係る面発光レーザ100では、高次モードの光における縦方向の波数成分kの大半が全反射条件を満たすような絶縁層105の開口径Rを有する。これにより、半導体層垂直断面と、絶縁層垂直断面との境界において、高次モードの光は全反射することができる。そして、縦方向(図1に示すz方向)については、分布ブラッグ反射型ミラーである第1ミラー102および第2ミラー104によって、反射を繰り返すことができる。したがって、本実施の形態に係る面発光レーザ100では、高次モードのレーザ光を発振させることができる。
また、共振器140内における高次モードの光の横方向(図1に示すx−y平面に平行な方向)の波数成分kxyの分布は、たとえば図9のようになる。絶縁層105の開口径Rを調整すると、波数成分kxyの分布の山は、たとえば図9に示す矢印の方向に移動する。なお、図9において、絶縁層105の開口径Rを調整する前の波数成分kxyの分布h’は点線で示されており、絶縁層105の開口径Rを調整した後の波数成分kxyの分布hは実線で示されている。本実施の形態に係る面発光レーザ100は、調整された絶縁層105の開口径Rを有する。
この波数成分kxyの分布を示す図9と、波数成分kxyに対する角周波数ωの関係Hを示す図とを便宜上重ね合わせた図が図10である。直線Aの傾きは、cである。直線Cの傾きは、c/nsubである。nsubは、基板101の屈折率である。第2ミラー104と自由空間との境界面、すなわち第2ミラー104の上面104a、より具体的には第1出射面108における全反射条件は、横方向(図1に示すx−y平面に平行な方向)の波数成分で決定される。すなわち、上述したように、第2ミラー104と自由空間との境界面(第1出射面108)における全反射条件は、kxyが直線Aの右側の領域B内の値を有する場合に満たされる。図10に示すように、本実施の形態に係る面発光レーザ100では、高次モードの光における横方向の波数成分kxyの分布の山の大半が直線Aの右側の領域B内に存在するような絶縁層105の開口径Rを有する。言い換えるならば、本実施の形態に係る面発光レーザ100では、高次モードの光における横方向の波数成分kxyの大半が、第2ミラー104と自由空間との境界面における全反射条件を満たすような絶縁層105の開口径Rを有する。これにより、第2ミラー104と自由空間との境界面(第1出射面108)において、高次モードの光は全反射することができる。
なお、本実施の形態に係る面発光レーザ100では、高次モードの光における横方向の波数成分kxyの分布の山の少なくとも一部が直線Aの右側の領域B内に存在するような絶縁層105の開口径Rを有することができる。言い換えるならば、本実施の形態に係る面発光レーザ100では、高次モードの光における横方向の波数成分kxyの少なくとも一部が、第2ミラー104と自由空間との境界面における全反射条件を満たすような絶縁層105の開口径Rを有することができる。
また、第1ミラー102と基板101との境界面における全反射条件は、横方向(図1に示すx−y平面に平行な方向)の波数成分で決定される。すなわち、上述したように、第1ミラー102と基板101との境界面、すなわち第1ミラー102の裏面102bにおける全反射条件は、kxyが直線Cの左側の領域B内の値を有する場合には満たされない。図10に示すように、本実施の形態に係る面発光レーザ100では、高次モードの光における横方向の波数成分kxyの分布hの山が直線Cの左側の領域B内に存在するような絶縁層105の開口径Rを有することができる。言い換えるならば、本実施の形態に係る面発光レーザ100では、高次モードの光における横方向の波数成分kxyの大半が、第1ミラー102と基板101との境界面における全反射条件を満たさないような絶縁層105の開口径Rを有することができる。これにより、第1ミラー102と基板101との境界面において、高次モードの光は全反射しないことができる。そして、上述したように、第2ミラー104と自由空間との境界面(第1出射面108)において、高次モードの光は全反射することができる。したがって、高次モードのレーザ光は、基板101の下方向(図1に示す−Z方向)に第2出射面118から出射することができる。
図11は、共振器140内における低次モードの光の縦方向(図1に示すz方向)の波数成分kの分布l、および、低次モードの光の縦方向の波数成分kに対する角周波数ωの関係Lを図8に加えた図である。上述の高次モードの光と同様に、図11に示すように、本実施の形態に係る面発光レーザ100では、低次モードの光における縦方向の波数成分kの分布lの山が直線Aの右側の領域B内に存在するような絶縁層105の開口径Rを有する。言い換えるならば、本実施の形態に係る面発光レーザ100では、低次モードの光における縦方向の波数成分kの大半が、半導体層垂直断面と、絶縁層垂直断面との境界における全反射条件を満たすような絶縁層105の開口径Rを有する。これにより、半導体層垂直断面と、絶縁層垂直断面との境界において、低次モードの光は全反射することができる。そして、縦方向(図1に示すz方向)については、分布ブラッグ反射型ミラーである第1ミラー102および第2ミラー104によって、反射を繰り返すことができる。したがって、本実施の形態に係る面発光レーザ100では、低次モードのレーザ光を発振させることができる。
図12は、共振器140内における低次モードの光の横方向(図1に示すx−y平面に平行な方向)の波数成分kxyの分布l、および、低次モードの光の横方向の波数成分kxyに対する角周波数ωの関係Lを図10に加えた図である。図12に示すように、本実施の形態に係る面発光レーザ100では、低次モードの光における横方向の波数成分kxyの分布lの山が直線Aの左側の領域内に存在するような絶縁層105の開口径Rを有することができる。言い換えるならば、本実施の形態に係る面発光レーザ100では、低次モードの光における横方向の波数成分kxyの大半が、第2ミラー104と自由空間との境界面における全反射条件を満たさないような絶縁層105の開口径Rを有することができる。これにより、第2ミラー104と自由空間との境界面において、低次モードの光は全反射しないことができる。そして、上述したように、第1ミラー102は第2ミラー104のペア数より多いペア数で形成されている。したがって、低次モードのレーザ光は、基板101の上方向(図1に示す+Z方向)に第1出射面108から出射することができる。
さらに、本実施の形態に係る面発光レーザ100では、上述したように、柱状部130の外径Lは、基板101の下方向(図1における−Z方向)に出射される高次モードのレーザ光の出力が、基板101の上方向(図1における+Z方向)に出射される高次モードのレーザ光の出力より大きくできるように形成されている。このことについて、図13〜図15を参照しながら説明する。図13〜図15は、柱状部130の外径Lに対する、低次モード(図示の例では、0次モード)および高次モード(図示の例では、1次モード)のレーザ光における基板101の上方向への出力割合、および下方向への出力割合の関係(以下、「柱状部外径Lに対する出力割合の関係」ともいう)を示している。図13は、絶縁層105の開口径Rが6.0μmの場合、図14は、絶縁層105の開口径Rが8.0μmの場合、図15は、絶縁層105の開口径Rが11.0μmの場合である。
なお、図13〜図15に示す例における面発光レーザでは、絶縁層105の開口径Rは、6.0〜11.0μm程度であることが望ましい。絶縁層105の開口径Rが、6.0μmより小さいと、0次モードのみしか発振せず、また、11.0μmより大きいと、後述する高次モードの基板101の上下方向の出力割合の逆転が起こらないからである。
図13〜図15に示すように、高次モードのレーザ光における、柱状部外径Lに対する基板101の上方向への出力割合の関係を示す第1の線(図示の例では、高次モード(上方向)の線)は、柱状部外径Lに対する基板101の下方向への出力割合の関係を示す第2の線(図示の例では、高次モード(下方向)の線)と交差することができる。具体的には、図13〜図15に示すように、第1の線は第2の線と矢印Aで示す交点において交差する。そして、柱状部130の外径Lは、第1の線(高次モード(上方向)の線)と第2の線(高次モード(下方向)の線)とが交差するとき(矢印A)における柱状部130の外径Lより小さくすることができる。これにより、図13〜図15に示すように、基板101の下方向(図1における−Z方向)に出射される高次モードのレーザ光の出力割合(すなわち、出力)が、基板101の上方向(図1における+Z方向)に出射される高次モードのレーザ光の出力割合(すなわち、出力)より大きくできる。基板101の下方向に出射される高次モードのレーザ光の出力割合は、たとえば、図13および図14に示すように、矢印Bで示す点において最大値を取ることができる。すなわち、本実施の形態に係る面発光レーザ100は、たとえば、矢印Bで示す点における柱状部130の外径Lを有することにより、基板101の下方向に出射される高次モードのレーザ光の出力割合を最大にすることができる。具体的には、たとえば、図14に示すように、絶縁層105の開口径Rが8μmの場合には、柱状部130の外径Lは10.5μm前後が最適である。
図13〜図15に示す例では、0次モードと1次モードを用いているので、デバイスが小型であり出力も小さくなる。これにより、光回路の高機能化という点で、光回路を高密度化、および省電力化することができる。また、光通信などに本実施の形態に係る面発光レーザ100を用いる場合には、必要に応じて、所望の出力を得ることのできる、より高次のモード(たとえば、2次モードと3次モードなど)を用いることができる。
なお、図13〜図15に示す例の数値は、すべて850nm帯の波長を用いる場合の値であるが、使用する波長に比例した大きさの構造を用いることにより、所望の波長に対して同様の結果を得ることができる。具体的には、たとえば、1.3μm帯の波長を用いる場合には、図13〜図15に示す例の数値を、(1300/850)倍することにより、同様の結果を得ることができる。
また、柱状部130の側面の傾斜角θを変化させることによって、基板101の下方向に出射される高次モードのレーザ光の出力を、基板101の上方向に出射される高次モードのレーザ光の出力より大きくすることもできる。これは、柱状部130の側面の傾斜角θを変化させると、横方向(図1に示すx−y平面に平行な方向)の波数成分kxyの分布が変化するためである。
また、本実施の形態に係る面発光レーザ100では、基板101の上方向に出射される低次モードのレーザ光の出力と、高次モードのレーザ光の出力との合計に対する、基板101の下方向に出射される低次モードのレーザ光の出力と、高次モードのレーザ光の出力との合計の比は、電流および光の少なくとも一方による励起状態に応じて変化することができる。具体的には、以下の通りである。
まず、電流による励起について説明する。たとえば、活性層103に注入する電流を増やすほど、低次モードに比べ、高次モードが優勢に発振することができる(A Comprehensive Model for the Modal Dynamics of Vertical-Cavity Surface-Emitting Lasers : IEEE Journal of Quantum Electronics, Vol38, No2, February 2002参照)。また、上述したように、本実施の形態に係る面発光レーザ100では、基板101の下方向(図1における−Z方向)に出射される高次モードのレーザ光の出力が、基板101の上方向(図1における+Z方向)に出射される高次モードのレーザ光の出力より大きくできる。したがって、本実施の形態に係る面発光レーザ100では、たとえば注入電流の電流量を増加させると、基板101の上方向に出射される低次モードのレーザ光の出力と、高次モードのレーザ光の出力との合計を減少させることができ、かつ、基板101の下方向に出射される低次モードのレーザ光の出力と、高次モードのレーザ光の出力との合計を増加させることができる。すなわち、本実施の形態に係る面発光レーザ100によれば、注入電流量で基板101の上下方向に出射されるレーザ光の出力比を切り替えることができる。
また、光励起の場合は、励起光の強度、励起光の照射位置、または2光源の励起光の位相などにより、基板101の上下方向に出射されるレーザ光の出力比を切り替えることができる。具体的には、たとえば励起光の光量を増加させると、基板101の上方向に出射される低次モードのレーザ光の出力と、高次モードのレーザ光の出力との合計を減少させることができ、かつ、基板101の下方向に出射される低次モードのレーザ光の出力と、高次モードのレーザ光の出力との合計を増加させることができる。励起光は、たとえば活性層103の側面から入射させることができる。なお、光励起と電流励起を組み合わせることも可能である。
したがって、電流および光の少なくとも一方による励起状態を変化させることにより、基板101の上下方向に出射されるレーザ光の出力比を切り替えることができる。
なお、基板101の上下方向に出射されるレーザ光の基本的な出力比をあまり変化させずに、該出力比を切り替えるための電流量および光量の少なくとも一方を調整するには、たとえば、柱状部130の絶縁層105の下面から下の部分の深さH、および、柱状部130の側面の傾斜角θの少なくとも一方を変化させることもできる。これは、柱状部130の絶縁層105の下面から下の部分の深さHを変化させた場合は、電流閉じ込めが多少変化して、利得の面内分布が変化し、かつ、熱抵抗(廃熱効率)が変化することなどにより、各モード(低次モード、および高次モード)の発振しやすさが変化するためである。また、柱状部130の側面の傾斜角θを変化させた場合は、光閉じ込めに多少影響することにより、各モードの発振しやすさが変化するためである。
1−3.デバイスの製造方法
次に、本発明を適用した第1の実施の形態に係る面発光レーザ100の製造方法の一例について、図1、図2、図16〜図20を用いて述べる。図16〜図20は、図1および図2に示す本実施の形態に係る面発光レーザ100の製造工程を模式的に示す断面図であり、それぞれ図1に示す断面に対応している。
(1)まず、図16に示すように、n型GaAsからなる基板101の表面に、組成を変調させながらエピタキシャル成長させることにより、半導体多層膜150を形成する。ここで、半導体多層膜150は、たとえばn型Al0.9Ga0.1As層とn型Al0.15Ga0.85As層とを交互に積層した37.5ペアの第1ミラー102と、GaAsウエル層とAl0.3Ga0.7Asバリア層からなり、ウエル層が3層で構成される量子井戸構造を含む活性層103と、p型Al0.9Ga0.1As層とp型Al0.15Ga0.85As層とを交互に積層した25ペアの第2ミラー104とからなる。これらの層を順に基板101上に積層させることにより、半導体多層膜150が形成される。なお、第1ミラー102、活性層103、および第2ミラー104を構成する各層の組成および層数はこれに限定されるわけではない。
なお、第2ミラー104を成長させる際に、活性層103近傍の少なくとも1層を、後に酸化されて絶縁層105(図1参照)となるAlAs層またはAlGaAs層に形成することができる。絶縁層105となるAlGaAs層のAl組成は、たとえば0.95以上である。また、第2ミラー104の最表面の層は、キャリア密度を高くし、電極(第1電極107)とのオーミック接触をとりやすくしておくのが望ましい。
エピタキシャル成長を行う際の温度は、成長方法や原料、基板101の種類、あるいは形成する半導体多層膜150の種類、厚さ、およびキャリア密度によって適宜決定されるが、一般に、450℃〜800℃であるのが好ましい。また、エピタキシャル成長を行う際の所要時間も、温度と同様に適宜決定される。また、エピタキシャル成長させる方法としては、有機金属気相成長(MOVPE:Metal−Organic Vapor Phase Epitaxy)法や、MBE(Molecular Beam Epitaxy)法、あるいはLPE(Liquid Phase Epitaxy)法などを用いることができる。
次に、半導体多層膜150上に、レジストを塗布した後、リソグラフィ法により該レジストをパターニングすることにより、図16に示すように、所定のパターンのレジスト層R1を形成する。レジスト層R1は、柱状部130(図1参照)の形成予定領域より広い領域の上方に形成する。
(2)次いで、図17に示すように、このレジスト層R1をマスクとして、たとえばドライエッチング法により、第2ミラー104、活性層103、および第1ミラー102の一部をエッチング(第1エッチング)して、柱状の半導体堆積体(柱状部)130を形成する(第1エッチング工程)。第1エッチング後の柱状部130の外径L’は、最終的な柱状部130の外径L(図1参照)より大きいように形成することができる。また、第1エッチング工程により形成される柱状部130の外径L’は、基板101の上方向に出射される高次モードのレーザ光の出力が、基板101の下方向に出射される高次モードのレーザ光の出力より大きくなるように形成されることができる。すなわち、たとえば図13〜図15に示す例では、第1エッチング工程により形成される柱状部130の外径L’は、矢印Aで示される交点における柱状部外径より大きな値で形成されることができる。柱状部130の外径L’とは、図17に示すように、柱状部130の最下端の外径である。柱状部130の外径L’は、たとえば25μm程度である。
また、第1エッチング後の柱状部130の側面は、最終的な柱状部130の側面の傾斜よりも緩やかに傾斜するように形成することができる。第1エッチング後の柱状部130の側面は、図17に示すように、基板101の垂直上方向(+Z方向)に対して、角度θ’だけ傾斜している。その後、レジスト層R1を除去する。
(3)次に、基板101の裏面101b上に、レジストを塗布した後、リソグラフィ法により該レジストをパターニングすることにより、図18に示すように、所定のパターンのレジスト層R2を形成する。レジスト層R2は、開口部114(図1参照)の形成予定領域以外の領域に形成する。
次に、レジスト層R2をマスクとして、たとえばドライエッチング法またはウェットエッチング法などにより、基板101を裏面101b側からエッチングして、開口部114を形成する。図示の例では、開口部114は基板101を貫通しない程度の深さで形成されている。開口部114の底面114bは、第2出射面118となる。その後、レジスト層R2を除去する。
(4)次に、図19に示すように、たとえば400℃程度の水蒸気雰囲気中に、上記工程によって柱状部130が形成された基板101を投入することにより、前述の第2ミラー104中の絶縁層105となるAlGaAs層を側面から酸化して、絶縁層105を形成する。酸化速度は、炉の温度、水蒸気の供給量、酸化すべき層の膜厚およびAl組成比に依存する。酸化速度、および酸化時間を調整することによって、上述したように、絶縁層105の開口径Rは、高次モードのレーザ光が基板101の下方向に出射できるように形成することができる。
(5)次に、少なくとも柱状部130上に、レジストを塗布した後、リソグラフィ法により該レジストをパターニングすることにより、図20に示すように、所定のパターンのレジスト層R3を形成する。レジスト層R3は、柱状部130(図1参照)の形成予定領域の上方に形成する。
次に、図20に示すように、このレジスト層R3をマスクとして、たとえばドライエッチング法により、第2ミラー104、絶縁層105、活性層103、および第1ミラー102の一部をエッチング(第2エッチング)して、柱状部130の外径を小さくする(第2エッチング工程)。第2エッチング工程により形成される柱状部130の外径は、基板101の下方向に出射される高次モードのレーザ光の出力が、基板101の上方向に出射される高次モードのレーザ光の出力より大きくなるように形成されることができる。柱状部130の外径Lとは、図20に示すように、柱状部130の最下端の外径である。
また、第2エッチング工程により形成される柱状部130の側面は、基板101の下方向に出射される高次モードのレーザ光の出力が、基板101の上方向に出射される高次モードのレーザ光の出力より大きくできるように傾斜して形成されることができる。柱状部130の側面は、図20に示すように、基板101の垂直上方向(+Z方向)に対して、角度θだけ傾斜している。その後、レジスト層R3を除去する。
(6)次に、図21に示すように、柱状部130、すなわち第1ミラー102の一部、活性層103、および第2ミラー104を取り囲む埋込み絶縁層106を形成する。
ここでは、埋込み絶縁層106を形成するための材料として、ポリイミド樹脂を用いた場合について述べる。まず、たとえばスピンコート法を用いて前駆体(ポリイミド前駆体)を、柱状部130を有する基板101上に塗布して、前駆体層を形成する。この際、前記前駆体層の膜厚が柱状部130の高さより大きくなるように形成する。なお、前記前駆体層の形成方法としては、前述したスピンコート法のほか、ディッピング法、スプレーコート法、液滴吐出法等の公知技術が利用できる。
次いで、この基板101を、たとえばホットプレート等を用いて加熱して溶媒を除去した後、たとえば350℃程度の炉に入れて、前駆体層をイミド化させることにより、ほぼ完全に硬化したポリイミド樹脂層を形成する。続いて、図21に示すように、柱状部130の上面130aを露出させて、埋込み絶縁層106を形成する。柱状部130の上面130aを露出させる方法としては、CMP法、ドライエッチング法、ウェットエッチング法などが利用できる。また、感光性を有する樹脂で埋込み絶縁層106を形成することもできる。埋込み絶縁層106は、必要に応じてリソグラフィー技術およびエッチング技術などによってパターニングすることができる。
(7)次に、活性層103に電流を注入するための第1電極107、第2電極109およびレーザ光の第1出射面108(図1および図2参照)を形成する工程について述べる。
まず、第1電極107および第2電極109を形成する前に、必要に応じて、プラズマ処理法等を用いて、第1ミラー102および第2ミラー104の露出している上面を洗浄する。これにより、より安定した特性の素子を形成することができる。次に、たとえば真空蒸着法により埋込み絶縁層106および柱状部130の上面に第1電極107となる層(図示せず)を形成する。第1電極107となる層は、たとえばAuとZnの合金とAuとの積層膜からなる。次に、リフトオフ法により、柱状部130の上面に、前記積層膜が形成されていない部分を形成する。この部分が第1出射面108(図1および図2参照)となる。なお、前記工程において、リフトオフ法のかわりに、ドライエッチング法あるいはウェットエッチング法を用いることもできる。
また、第1ミラー102の露出している上面102aに、たとえば真空蒸着法により第2電極109となる層(図示せず)を形成する。第2電極109となる層は、たとえばAuとGeの合金とAuとの積層膜からなる。次いで、アニール処理する。アニール処理の温度は電極材料に依存する。本実施の形態で用いた電極材料の場合は、通常400℃前後で行う。以上の工程により、第1電極107および第2電極109が形成される。
以上のプロセスにより、図1および図2に示す面発光型半導体レーザ100が得られる。
1−4.作用・効果
本実施の形態に係る面発光レーザ100によれば、低次モードのレーザ光が、基板101の上方向に出射でき、かつ、高次モードのレーザ光が、基板101の下方向に出射できる。
また、本実施の形態に係る面発光レーザ100によれば、基板101の下方向に出射される高次モードのレーザ光の出力が、基板101の上方向に出射される高次モードのレーザ光の出力より大きくできる。
また、本実施の形態に係る面発光レーザ100によれば、電流および光の少なくとも一方による励起状態を変化させることにより、基板101の上下方向に出射されるレーザ光の出力比を切り替えることができる。
本実施の形態に係る面発光レーザ100の製造方法によれば、第1エッチング工程により形成される柱状部130の外径L’は、基板101の上方向に出射される高次モードのレーザ光の出力が、基板101の下方向に出射される高次モードのレーザ光の出力より大きくなるように形成されることができる。これにより、第1エッチング工程は、たとえば、低次モードおよび高次モードのレーザ光が基板101の上方向にほとんどすべて出射されるような面発光レーザの柱状部を形成するためのエッチング条件と同一の条件で行うことができる。
また、本実施の形態に係る面発光レーザ100の製造方法によれば、柱状部130を形成する第1エッチング工程と、柱状部130の外径を小さくする第2エッチング工程と、を行う。これにより、複数の面発光レーザを同一基板にアレイ状に配置する場合に、一部の面発光レーザを基板101の下方向に出射される高次モードのレーザ光の出力が、基板101の上方向に出射される高次モードのレーザ光の出力より大きいものとし、かつ、他の面発光レーザを低次モードおよび高次モードのレーザ光が基板101の上方向にほとんどすべて出射されるようなもの(以下、「上方向出射面発光レーザ」という)とすることができる。この場合、第2エッチング工程を行うときには、上方向出射面発光レーザを形成する領域は、たとえばレジストなどでマスクしておくことができる。
また、本実施の形態に係る面発光レーザ100の製造方法によれば、柱状部130を形成する第1エッチング工程と、柱状部130内の層を側面から酸化して、開口部を有するように絶縁層105を形成する工程と、柱状部130の外径を小さくする第2エッチング工程と、を行う。これにより、絶縁層105を形成するときには、柱状部130の外径L’はある程度大きくしておくことが可能である(少なくとも最終的な柱状部130の外径Lよりは大きくできる)。柱状部130の外径L’はある程度大きい方が、絶縁層105の開口部の所望の開口径Rをより高い精度で得ることができる。したがって、本実施の形態に係る面発光レーザ100の製造方法によれば、所望の開口径Rをより高い精度で得ることができる。そして、第2エッチング工程において、柱状部130の外径を小さくするので、柱状部130の所望の外径Lもより高い精度で得ることができる。
1−5.応用例
上述した例においては、光素子100が面発光レーザである場合について説明したが、本発明は、面発光レーザ以外のデバイスにも適用可能である。
たとえば、本発明は、光スイッチに適用することができる。上述したように、本実施の形態に係る光素子100は、電流および光の少なくとも一方による励起状態を変化させることにより、基板101の上下方向に出射されるレーザ光の出力比を切り替えることができる。すなわち、本実施の形態に係る光素子100は、光スイッチとして機能する。本発明を光スイッチに適用することにより、光回路設計の自由度が向上し、光回路の高機能化、および微細化を図ることができる。
また、たとえば、本発明は、光分岐比可変素子に適用することができる。この場合、面発光レーザ100における共振器140の活性層103を入射層103に置き換えて適用することができる。なお、活性層103は、利得を有するのに対し、入射層103は、利得を有する場合と、利得を有しない場合とを含む。入射層103は、たとえば、面発光レーザ100における活性層103と同じ材料からなることができる。光分岐比可変素子では、入射層103が受光する光の受光強度、または受光部分(低次モードに結合しやすい部分、または、低次モードに結合しにくい部分が存在する)などの受光状態によって、基板101の上下方向に出射される光の分岐比を変えることができる。なお、入射光は、たとえば入射層103の側面から入射させることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について述べたが、本発明はこれらに限定されず、各種の態様を取りうる。たとえば、上記実施の形態において、各半導体層におけるp型とn型とを入れ替えても本発明の趣旨を逸脱するものではない。
また、上述した本発明の実施の形態では、基板101に開口部114を形成して第2出射面118を設ける例について説明したが、たとえば、基板101に開口部114を形成しないこともできる。この場合、たとえば基板101自体に光導波路を形成し、共振器140から出射される光を光導波路によって伝播させることができる。このとき、基板101の裏面101bと自由空間との境界において高次モードの光を全反射させることができる。これにより、光導波路に入射される高次モードの光の入射効率を上げることができる。言い換えるならば、基板101の裏面101bから高次モードの光が出射される損失を減らすことができる。基板101としては、共振器140から出射されるレーザ光を吸収する材料を用いることもできるし、吸収しない材料を用いることもできる。
または、基板101と共振器140との間に犠牲層を形成しておき、この犠牲層をエッチングすることにより、共振器140を基板101から切り離し(エピタキシャルリフトオフ)、他の基板に接合することもできる(特開2004−22901号公報、または、特開2004−47691号公報参照)。他の基板としては、共振器140から出射されるレーザ光を吸収する材料を用いることもできるし、吸収しない材料を用いることもできる。また、他の基板には、開口部114を形成することもできるし、開口部114を形成しないこともできる。
また、上述した本発明の実施の形態では、第1出射面108および第2出射面118から出射される光は自由空間に入射される、すなわち、面発光レーザ100の外部は自由空間である例について説明したが、たとえば、第1出射面108または第2出射面118から出射される光は、たとえば、光導波路またはフォトダイオードなどに直接入射されることもできる。この場合、本実施の形態に係る面発光レーザ100を3次元光回路または光集積回路などに用いることができる。具体的には、第1出射面108は、第2ミラー104の屈折率よりも低い屈折率を有する部材、たとえばSiN、SiO、またはAlなどからなる部材に接していることができる。第2出射面118は、基板101の屈折率よりも低い屈折率を有する部材、たとえばSiN、SiO、またはAlなどからなる部材に接していることができる。
また、上述した本発明の実施の形態では、低次モードおよび高次モードのそれぞれが1つのモードである例について説明したが、たとえば、低次モードおよび高次モードの少なくとも一方は、複数のモードであることもできる。具体的には、たとえば、低次モードとして0次モードおよび1次モード、高次モードとして2次モード、3次モード、および4次モードを用いる場合などである。
また、上述した本発明の実施の形態では、柱状部130を形成する第1エッチング工程と、柱状部130の外径を小さくする第2エッチング工程と、を行う例について説明したが、たとえば、第2エッチング工程を行わずに、第1エッチング工程によって所望の柱状部130の外径Lを得ることもできる。
また、上述した本発明の実施の形態では、AlGaAs系のものについて説明したが、発振波長に応じてその他の材料系、たとえば、AlGaP系、GaInP系、ZnSSe系、InGaAs系、InGaN系、AlGaN系、GaInNAs系、GaAsSb系などの半導体材料を用いることも可能である。
実施の形態に係る面発光レーザを模式的に示す断面図。 実施の形態に係る面発光レーザを模式的に示す平面図。 屈折率nの媒質と自由空間との境界面における光の挙動を模式的に示す図。 屈折率nの媒質と自由空間との境界面における光の挙動を模式的に示す図。 屈折率nの媒質と自由空間との境界面における全反射条件を示す図。 実施の形態に係る面発光レーザの発振モードの場合における全反射条件を示す図。 共振器内における高次モードの光の縦方向の波数成分kの分布を示す図。 図7と、波数成分kに対する角周波数ωの関係Hを示す図とを便宜上重ね合わせた図。 共振器内における高次モードの光の横方向の波数成分kxyの分布を示す図。 図9と、波数成分kxyに対する角周波数ωの関係Hを示す図とを便宜上重ね合わせた図。 共振器内における低次モードの光の縦方向の波数成分kの分布l、および、低次モードの光の縦方向の波数成分kに対する角周波数ωの関係Lを図8に加えた図 共振器内における低次モードの光の横方向の波数成分kxyの分布l、および、低次モードの光の横方向の波数成分kxyに対する角周波数ωの関係Lを図10に加えた図。 柱状部の外径Lに対する、低次モードおよび高次モードのレーザ光における基板の上方向への出力割合、および下方向への出力割合の関係を示す図。 柱状部の外径Lに対する、低次モードおよび高次モードのレーザ光における基板の上方向への出力割合、および下方向への出力割合の関係を示す図。 柱状部の外径Lに対する、低次モードおよび高次モードのレーザ光における基板の上方向への出力割合、および下方向への出力割合の関係を示す図。 実施の形態に係る面発光レーザの製造工程を模式的に示す断面図。 実施の形態に係る面発光レーザの製造工程を模式的に示す断面図。 実施の形態に係る面発光レーザの製造工程を模式的に示す断面図。 実施の形態に係る面発光レーザの製造工程を模式的に示す断面図。 実施の形態に係る面発光レーザの製造工程を模式的に示す断面図。 実施の形態に係る面発光レーザの製造工程を模式的に示す断面図。
符号の説明
10 媒質、12 境界面、14 入射光、16 反射光、18 屈折光、20 自由空間、100 光素子、101 基板、102 第1ミラー、103 活性層(入射層)、104 第2ミラー、105 絶縁層、106 埋込み絶縁層、107 第1電極、108 第1出射面、109 第2電極、114 開口部、118 第2出射面、130 柱状部、140 共振器、150 半導体多層膜

Claims (16)

  1. 基板と、
    前記基板の上方に形成された第1分布ブラッグ反射型ミラーと、
    前記第1分布ブラッグ反射型ミラーの上方に形成された活性層と、
    前記活性層の上方に形成された第2分布ブラッグ反射型ミラーと、
    前記第1分布ブラッグ反射型ミラー内、または、前記第2分布ブラッグ反射型ミラー内に形成された、開口部を有する絶縁層と、を含み、
    前記活性層から発生する光は、低次モードのレーザ光、または高次モードのレーザ光として出射され、
    前記第1分布ブラッグ反射型ミラーは、前記低次モードのレーザ光が、前記基板の上方向に出射できるように、前記第2分布ブラッグ反射型ミラーのペア数より多いペア数で形成されており、
    前記絶縁層の開口径は、前記高次モードのレーザ光が、前記基板の下方向に出射できるように形成されている、面発光型半導体レーザ。
  2. 基板と、
    前記基板の上方に形成された第1分布ブラッグ反射型ミラーと、
    前記第1分布ブラッグ反射型ミラーの上方に形成された活性層と、
    前記活性層の上方に形成された第2分布ブラッグ反射型ミラーと、
    前記第1分布ブラッグ反射型ミラー内、または、前記第2分布ブラッグ反射型ミラー内に形成された、開口部を有する絶縁層と、を含み、
    前記活性層から発生する光は、低次モードのレーザ光、または高次モードのレーザ光として出射され、
    前記絶縁層の開口径は、前記高次モードのレーザ光が、前記第2分布ブラッグ反射型ミラーの上面で全反射できるように形成されている、面発光型半導体レーザ。
  3. 請求項1または2において、
    少なくとも前記第2分布ブラッグ反射型ミラーは、柱状部を構成し、
    前記柱状部の外径は、前記基板の下方向に出射される前記高次モードのレーザ光の出力が、前記基板の上方向に出射される前記高次モードのレーザ光の出力より大きくできるように形成されている、面発光型半導体レーザ。
  4. 請求項3において、
    前記柱状部の側面は、前記基板の下方向に出射される前記高次モードのレーザ光の出力が、前記基板の上方向に出射される前記高次モードのレーザ光の出力より大きくできるように傾斜している、面発光型半導体レーザ。
  5. 請求項1または2において、
    前記柱状部の外径に対する、前記高次モードのレーザ光における前記基板の上方向への出力割合と下方向への出力割合との関係において、
    前記基板の上方向に出射されるレーザ光の割合を示す第1の線は、前記基板の下方向に出射されるレーザ光の割合を示す第2の線と交差し、
    前記柱状部の外径は、前記第1の線と前記第2の線とが交差するときにおける前記柱状部の外径より小さい、面発光型半導体レーザ。
  6. 請求項1〜5のいずれかにおいて、
    前記基板の上方向に出射される、前記低次モードのレーザ光の出力と、前記高次モードのレーザ光の出力との合計に対する、前記基板の下方向に出射される、前記低次モードのレーザ光の出力と、前記高次モードのレーザ光の出力との合計の比は、電流および光の少なくとも一方による励起状態に応じて変化する、面発光型半導体レーザ。
  7. 請求項6において、
    前記電流の電流量、および、前記光の光量の少なくとも一方が増加すると、
    前記基板の上方向に出射される、前記低次モードのレーザ光の出力と、前記高次モードのレーザ光の出力との合計は減少し、
    前記基板の下方向に出射される、前記低次モードのレーザ光の出力と、前記高次モードのレーザ光の出力との合計は増加する、面発光型半導体レーザ。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の面発光型半導体レーザを用いる、光スイッチ。
  9. 基板と、
    前記基板の上方に形成された第1分布ブラッグ反射型ミラーと、
    前記第1分布ブラッグ反射型ミラーの上方に形成された入射層と、
    前記活性層の上方に形成された第2分布ブラッグ反射型ミラーと、
    前記第1分布ブラッグ反射型ミラー内、または、前記第2分布ブラッグ反射型ミラー内に形成された、開口部を有する絶縁層と、を含み、
    前記入射層に入射する光は、低次モードのレーザ光、または高次モードのレーザ光として出射され、
    前記第1分布ブラッグ反射型ミラーは、前記低次モードのレーザ光が、前記基板の上方向に出射できるように、前記第2分布ブラッグ反射型ミラーのペア数より多いペア数で形成されており、
    前記絶縁層の開口径は、前記高次モードのレーザ光が、前記基板の下方向に出射できるように形成されている、光分岐比可変素子。
  10. 基板と、
    前記基板の上方に形成された第1分布ブラッグ反射型ミラーと、
    前記第1分布ブラッグ反射型ミラーの上方に形成された入射層と、
    前記活性層の上方に形成された第2分布ブラッグ反射型ミラーと、
    前記第1分布ブラッグ反射型ミラー内、または、前記第2分布ブラッグ反射型ミラー内に形成された、開口部を有する絶縁層と、を含み、
    前記入射層に入射する光は、低次モードのレーザ光、または高次モードのレーザ光として出射され、
    前記第1分布ブラッグ反射型ミラーは、前記低次モードのレーザ光が、前記基板の上方向に出射できるように、前記第2分布ブラッグ反射型ミラーのペア数より多いペア数で形成されており、
    前記絶縁層の開口径は、前記高次モードのレーザ光が、前記第2分布ブラッグ反射型ミラーの上面で全反射できるように形成されている、光分岐比可変素子。
  11. 請求項9または10において、
    少なくとも前記第2分布ブラッグ反射型ミラーは、柱状部を構成し、
    前記柱状部の外径は、前記基板の下方向に出射される前記高次モードのレーザ光の出力が、前記基板の上方向に出射される前記高次モードのレーザ光の出力より大きくできるように形成されている、光分岐比可変素子。
  12. 基板の上方に、少なくとも、第1分布ブラッグ反射型ミラー、活性層、および、第2分布ブラッグ反射型ミラーを構成するための半導体層を積層する工程と、
    前記半導体層のうち少なくとも前記第2分布ブラッグ反射型ミラーを構成するための層をエッチングすることにより、柱状部を形成する第1エッチング工程と、
    前記柱状部内の層を側面から酸化して、開口部を有するように絶縁層を形成する工程と、
    前記柱状部をエッチングすることにより、前記柱状部の外径を小さくする第2エッチング工程と、を含む、面発光型半導体レーザの製造方法。
  13. 請求項12において、
    前記柱状部の外径および前記絶縁層の開口径は、前記活性層から発生する光が、低次モードのレーザ光、または高次モードのレーザ光として出射されるように形成され、
    前記第1エッチング工程により形成される前記柱状部の外径は、前記基板の上方向に出射される前記高次モードのレーザ光の出力が、前記基板の下方向に出射される前記高次モードのレーザ光の出力より大きくなるように形成される、面発光型半導体レーザの製造方法。
  14. 請求項13において、
    前記第2エッチング工程により形成される前記柱状部の外径は、前記基板の下方向に出射される前記高次モードのレーザ光の出力が、前記基板の上方向に出射される前記高次モードのレーザ光の出力より大きくなるように形成される、面発光型半導体レーザの製造方法。
  15. 基板の上方に、少なくとも、第1分布ブラッグ反射型ミラー、活性層、および、第2分布ブラッグ反射型ミラーを構成するための半導体層を積層する工程と、
    前記半導体層のうち少なくとも前記第2分布ブラッグ反射型ミラーを構成するための層をエッチングすることにより、柱状部を形成する工程と、
    前記柱状部内の層を側面から酸化して、開口部を有するように絶縁層を形成する工程と、を含み、
    前記柱状部の外径および前記絶縁層の開口径は、前記活性層から発生する光が、低次モードのレーザ光、または高次モードのレーザ光として出射されるように形成され、
    前記第1分布ブラッグ反射型ミラーは、前記低次モードのレーザ光が、前記基板の上方向に出射できるように、前記第2分布ブラッグ反射型ミラーのペア数より多いペア数で形成され、
    前記絶縁層の開口径は、前記高次モードのレーザ光が、前記基板の下方向に出射できるように形成される、面発光型半導体レーザの製造方法。
  16. 請求項15において、
    前記柱状部の外径は、前記基板の下方向に出射される前記高次モードのレーザ光の出力が、前記基板の上方向に出射される前記高次モードのレーザ光の出力より大きくできるように形成される、面発光型半導体レーザの製造方法。
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