JP2005339004A - 制御装置、制御パラメータの調整装置、制御パラメータの調整方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

制御装置、制御パラメータの調整装置、制御パラメータの調整方法、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 システムに応じてより精度の高い制御特性が得られるようにする。
【解決手段】 制御系の特徴量を含むベクトルが情報ベクトルとして蓄積されるとともに、制御系の特性パラメータが蓄積されるデータベース6のデータに基づいて、PID制御器3のPID制御パラメータを調整する調整手段4を備え、調整手段4は、新たな情報ベクトルである要求点が与えられる度に、該要求点に近い情報ベクトルを、データベース6から選択し、選択した情報ベクトルに基づいて、前記要求点に対応するPID制御パラメータを生成し、データベース6に蓄積する一方、制御誤差を少なくするようにPID制御パラメータを修正してPID制御器3に設定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、制御対象の温度や圧力などの物理状態を制御する制御装置、その制御パラメータを調整する装置および方法、それらに用いられるプログラム並びにプログラムを記録した記録媒体に関する。
従来の制御装置、例えば、PID制御装置では、ステップ応答法やリミットサイクル法などを用いてオートチューニングを行って、PID制御パラメータを調整して制御を行っており(例えば、特許文献1参照)、システムの変動に対しては、システムを同定し、その同定結果に応じてPID制御パラメータを変更することにより対応している。
特開平7−261803
しかしながら、このような従来例では、特に、非線形性の強いシステムでは、その同定の信頼性が十分でなく、所望の制御特性が得られない場合があるという課題がある。
本発明は、上述のような点に鑑みてなされたものであって、システムに応じてより精度の高い制御特性が得られるようにすることを目的とする。
本発明では、上記目的を達成するために、次のように構成している。
すなわち、本発明の制御装置は、制御パラメータに従って制御対象を制御する制御手段と、制御系の特徴量を含むベクトルが情報ベクトルとして蓄積されるとともに、制御系の特性パラメータが蓄積されるデータベースのデータに基づいて、前記制御手段の制御パラメータを調整する調整手段とを備え、前記調整手段は、新たな情報ベクトルである要求点が与えられることにより、前記データベースの情報ベクトルに基づいて、前記要求点に対応する特性パラメータを生成する特性パラメータ生成部を含み、生成した特性パラメータを、前記データベースに蓄積するものである。
ここで、制御系の特徴量とは、制御系の特徴を表す量をいい、制御対象、制御装置および環境で構成される制御系において、制御対象、制御装置または環境の特徴を表す量をいい、例えば、制御量、操作量、制御誤差、周囲温度、外乱の大きさなどをいう。
この特徴量として、少なくとも制御量の時系列データを含むのが好ましく、あるいは、操作量の時系列データおよび設定値の少なくともいずれか一方を含むのが好ましい。
さらに、前記設定値が、参照モデルの出力であるのが好ましい。ここで、参照モデルは、所望の応答特性を示すモデルをいい、例えば、1次遅れや2次遅れの伝達関数の特性を有するモデルをいう。
また、制御系の特性パラメータとは、制御系の特性を表すパラメータをいい、制御対象、制御装置および環境で構成される制御系において、制御対象、制御装置または環境の特性を表すパラメータをいい、例えば、制御対象の伝達関数の係数、制御対象の時定数、むだ時間、定常ゲイン、あるいは、制御パラメータなどをいう。
情報ベクトルとは、制御系の特徴量をベクトルで表現するものをいう。
制御系の特徴量と制御系との特性パラメータとは、対応させてデータベースに蓄積するのが好ましい。
特性パラメータ生成部は、データベースの情報ベクトルに基づいて、重み付き線形平均法または重み付き局所回帰法を用いて特性パラメータを、局所モデルとして構成するのが好ましい。
調整手段は、データベースを含むものであってもよいし、含まないものであってもよい。
本発明によると、制御系の特徴量および特性パラメータを、データベースに蓄積し、新たな要求点が与えられると、蓄積されたデータベースの情報ベクトルに基づいて、局所モデルとして要求点に対応する特性パラメータを生成する、いわゆる、Just‐In‐Time(JIT)法あるいはModel‐on‐Demand(MOD)法に基づいて、制御パラメータを調整するので、非線形性の強いシステムであっても、従来例に比べて、精度の高い制御特性が得られる。
本発明の好ましい実施態様においては、前記調整手段は、前記要求点が与えられることにより、該要求点に近い情報ベクトルを前記データベースから選択する選択部を含み、前記特性パラメータ生成部は、前記選択部で選択された情報ベクトルに基づいて、前記要求点に対応する特性パラメータを生成するものである。
ここで、要求点に近い情報ベクトルとは、要求点とのベクトルの距離が近い情報ベクトル、あるいは、要求点に類似した情報ベクトルをいう。この距離は、重み付き距離またはマハラノビス距離であるのが好ましい。
この実施態様によると、選択された要求点に近い情報ベクトルに基づいて、要求点に対応する特性パラメータを局所モデルとして生成することができる。
本発明の一実施態様においては、前記調整手段は、前記特性パラメータ生成部で生成した特性パラメータを、制御誤差またはモデル誤差が小さくなる方向に修正する修正部を含み、前記特性パラメータ生成部で生成した特性パラメータを、前記修正部で修正して前記データベースに蓄積するものである。
ここで、モデル誤差とは、局所モデルを用いて予測した制御量と、実際の制御量との差をいう。
また、修正部における修正は、最急勾配法(山登り法)によって制御誤差またはモデル誤差を減少させる方向に修正するものであるのが好ましい。
また、修正後の特性パラメータをデータベースに蓄積するので、修正前の特性パラメータをデータベースに蓄積する必要はないが、蓄積するようにしてもよい。
この実施態様によると、新しい特性パラメータが生成される度に、制御誤差またはモデル誤差を小さくする方向に修正してデータベースに蓄積できるので、制御誤差またはモデル誤差を小さくするように学習してより精度の高い制御特性を得ることができる。
本発明の好ましい実施態様においては、前記制御系の特性パラメータは、前記制御手段の前記制御パラメータを含み、前記制御パラメータが、PID制御パラメータである。
ここで、PID制御パラメータは、少なくともいずれか一つのPID制御パラメータを含むものであればよい。
この実施態様によると、要求点に対応する特性パラメータとしてPID制御パラメータを生成するので、この生成したPID制御パラメータを、PID制御手段に設定してPID制御パラメータを調整することができる。
本発明の他の実施態様においては、前記制御系の特性パラメータは、制御対象の時定数、定常ゲインおよびむだ時間の少なくともいずれか一つを含み、前記調整手段は、前記特性パラメータ生成部で生成された特性パラメータに基づいて、制御パラメータを演算する演算部を含むものである。
この実施態様によると、要求点に対応する特性パラメータとして、制御対象の時定数、定常ゲインおよびむだ時間の少なくともいずれか一つを生成するので、演算部では、生成された時定数、定常ゲインおよびむだ時間のいずれか一つに基づいて、制御パラメータを演算して調整することができる。
本発明の他の実施態様においては、前記制御系の特性パラメータは、少なくとも制御対象の伝達関数の係数を含み、前記調整手段は、前記特性パラメータ生成部で生成された特性パラメータに基づいて、制御パラメータを演算する演算部を含むものである。
この実施態様によると、要求点に対応する特性パラメータとして、制御対象の伝達関数の係数を生成するので、演算部では、生成された係数を用いて制御対象の伝達関数を演算し、更に制御パラメータを演算して制御手段の制御パラメータを調整することができる。
本発明の更に他の実施態様においては、前記データベースのデータが、既定のデータ量となるように古いデータが削除されるものである。
この実施態様によると、データベースのデータ容量に応じて蓄積するデータ量を制限することができ、古いデータを削除することにより、制御対象が経時変化するような場合に、制御対象の新しい状態に応じたデータによって制御パラメータが調整されることになる。
なお、データベースのデータは、指定された期間のデータを蓄積し、指定された期間以外のデータを削除するようにしてもよく、あるいは、要求点である新しい情報ベクトルから既定の距離内に存在するデータが、既定数以下になるように古い順にデータを削除するようにしてもよい。さらに、新しい情報ベクトルから既定の距離内に存在するデータが、既定数以下になるように、新しい情報ベクトルから距離の近い順にデータを削除するようにしてもよい。このように新しい情報ベクトルに近いデータを、削除することによって、殆んど同じ情報ベクトルが多量に蓄積されるという状態を回避してデータベースのデータ容量を有効に利用することができる。
本発明の他の実施態様においては、前記制御対象の温度を制御するものである。
この実施態様によると、制御対象の温度を制御する温度調節器に好適である。
本発明の制御パラメータの調整装置は、制御装置の制御パラメータを調整する装置であって、制御系の特徴量を含むベクトルが情報ベクトルとして蓄積されるとともに、制御系の特性パラメータが蓄積されるデータベースのデータに基づいて、前記制御装置の制御パラメータを調整する調整手段を備え、前記調整手段は、新たな情報ベクトルである要求点が与えられることにより、前記データベースの情報ベクトルに基づいて、前記要求点に対応する特性パラメータを生成する特性パラメータ生成部を含み、生成した特性パラメータを、前記データベースに蓄積するものである。
本発明によると、制御系の特徴量および特性パラメータを、データベースに蓄積し、新たな要求点が与えられると、蓄積されたデータベースの情報ベクトルに基づいて、局所モデルとして要求点に対応する特性パラメータを生成して制御装置の制御パラメータを調整するので、非線形性の強いシステムであっても、従来例に比べて、精度の高い制御特性が得られる。
本発明の好ましい実施態様においては、前記調整手段は、前記要求点が与えられることにより、該要求点に近い情報ベクトルを前記データベースから選択する選択部を含み、前記特性パラメータ生成部は、前記選択部で選択された情報ベクトルに基づいて、前記要求点に対応する特性パラメータを生成するものである。
この実施態様によると、選択された要求点に近い情報ベクトルに基づいて、要求点に対応する特性パラメータを局所モデルとして生成することができる。
本発明の他の実施態様においては、前記調整手段は、前記特性パラメータ生成部で生成した特性パラメータを、制御誤差またはモデル誤差が小さくなる方向に修正する修正部を含み、前記特性パラメータ生成部で生成した特性パラメータを、前記修正部で修正して前記データベースに蓄積するものである。
この実施態様によると、新しい特性パラメータが生成されると、制御誤差またはモデル誤差を小さくする方向に修正してデータベースに蓄積できるので、制御誤差またはモデル誤差を小さくするように学習してより精度の高い制御特性を得ることができる。
本発明の制御パラメータの調整方法は、制御装置の制御パラメータを調整する方法であって、制御系の特徴量を含むベクトルを情報ベクトルとしてデータベースに蓄積するステップと、新たな情報ベクトルである要求点が与えられることにより、前記データベースの情報ベクトルに基づいて、前記要求点に対応する特性パラメータを生成するステップと、生成した特性パラメータを、前記データベースに蓄積するステップと、生成した特性パラメータに基づいて、前記制御装置の前記制御パラメータを調整するステップとを含むものである。
本発明によると、制御系の特徴量および特性パラメータを、データベースに蓄積し、新たな要求点が与えられると、蓄積されたデータベースの情報ベクトルに基づいて、局所モデルとして要求点に対応する特性パラメータを生成して制御装置の制御パラメータを調整するので、非線形性の強いシステムであっても、従来例に比べて、精度の高い制御特性が得られる。
本発明の好ましい実施態様においては、前記要求点に対応する特性パラメータを生成する前記ステップは、新たな情報ベクトルである要求点が与えられることにより、該要求点に近い情報ベクトルを、前記データベースから選択する選択ステップと、選択した情報ベクトルに基づいて、前記要求点に対応する特性パラメータを生成する生成ステップとを含むものである。
この実施態様によると、選択された要求点に近い情報ベクトルに基づいて、要求点に対応する特性パラメータを局所モデルとして生成することができる。
本発明の一実施態様においては、前記生成した特性パラメータを、前記データベースに蓄積する前記ステップは、前記生成した特性パラメータを、制御誤差またはモデル誤差が小さくなる方向に修正する修正ステップと、修正した特性パラメータを、前記データベースに蓄積する蓄積ステップとを含むものである。
この実施態様によると、新しい特性パラメータが生成されると、制御誤差またはモデル誤差を小さくする方向に修正してデータベースに蓄積できるので、制御誤差またはモデル誤差を小さくするように学習してより精度の高い制御特性を得ることができる。
本発明のプログラムは、制御装置の制御パラメータを調整するプログラムであって、制御系の特徴量を含むベクトルを情報ベクトルとしてデータベースに蓄積するステップと、新たな情報ベクトルである要求点が与えられることにより、前記データベースの情報ベクトルに基づいて、前記要求点に対応する特性パラメータを生成するステップと、生成した特性パラメータを、前記データベースに蓄積するステップと、生成した特性パラメータに基づいて、前記制御装置の前記制御パラメータを調整するステップとを、コンピュータに実行させるものである。
ここで、コンピュータは、制御対象を制御する前記制御装置のコンピュータであるのが好ましい。
本発明によると、プログラムを、コンピュータに実行させることにより、制御系の特徴量および特性パラメータを、データベースに蓄積し、新たな要求点が与えられると、蓄積されたデータベースの情報ベクトルに基づいて、局所モデルとして要求点に対応する特性パラメータを生成して制御装置の制御パラメータを調整することができるので、非線形性の強いシステムであっても、従来例に比べて、精度の高い制御特性が得られる。
本発明の好ましい実施態様においては、前記要求点に対応する特性パラメータを生成する前記ステップは、新たな情報ベクトルである要求点が与えられることにより、該要求点に近い情報ベクトルを、前記データベースから選択する選択ステップと、選択した情報ベクトルに基づいて、前記要求点に対応する特性パラメータを生成する生成ステップとを含むものである。
この実施態様によると、選択された要求点に近い情報ベクトルに基づいて、要求点に対応する特性パラメータを局所モデルとして生成することができる。
本発明の一実施態様においては、前記生成した特性パラメータを、前記データベースに蓄積する前記ステップは、前記生成した特性パラメータを、制御誤差またはモデル誤差が小さくなる方向に修正する修正ステップと、修正した特性パラメータを、前記データベースに蓄積する蓄積ステップとを含むものである。
この実施態様によると、新しい特性パラメータが生成されると、制御誤差またはモデル誤差を小さくする方向に修正してデータベースに蓄積できるので、制御誤差またはモデル誤差を小さくするように学習してより精度の高い制御特性を得ることができる。
本発明の記録媒体は、本発明に係るプログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な記録媒体である。
ここで、記録媒体 としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
本発明によると、記録媒体に記録されているプログラムをコンピュータで読み取って実行させることにより、制御系の特徴量および特性パラメータを、データベースに蓄積し、新たな要求点が与えられると、蓄積されたデータベースの情報ベクトルに基づいて、局所モデルとして要求点に対応する特性パラメータを生成して制御装置の制御パラメータを調整することができるので、非線形性の強いシステムであっても、従来例に比べて、精度の高い制御特性が得られる。
本発明によれば、制御系の特徴量および特性パラメータを、データベースに蓄積し、新たな要求点が与えられると、蓄積されたデータベースの情報ベクトルに基づいて、局所モデルとして要求点に対応する特性パラメータを生成する、いわゆる、Just‐In‐Time(JIT)法あるいはModel‐on‐Demand(MOD)法に基づいて、制御パラメータを調整するので、非線形性の強いシステムであっても、従来例に比べて、精度の高い制御特性が得られる。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の一つの実施の形態に係る制御装置としての温度調節器のブロック図である。
この実施の形態の温度調節器1は、熱処理装置などの制御対象2の温度制御を行うものであり、図示しない上位機器や設定部から設定された設定温度rと、制御対象2に配設された図示しない温度センサからの検出温度yとの偏差eに基づいて、操作量uを演算算出する制御手段としてのPID制御器3を備えるとともに、このPID制御器3におけるPID制御パラメータを調整する調整手段4を備えている。
この実施の形態の温度調節器1では、従来のPID制御よりも精度の高い制御特性が得られるようにするために、次のようにしている。
すなわち、新しいデータが得られる度にデータベースに保存し、必要性が生じた場合には、過去に蓄積された大量のデータベースから要求点に類似したものを近傍として取り出し、局所モデルを作る方法、いわゆる、Just‐In‐Tim e(JIT)法に基づいて、PID制御器3のPID制御パラメータを調整するものである。
ここで、先ず、JITモデリング法について説明する。
今、次式で表される離散時間非線形システムを考える。
Figure 2005339004
上式は、NARMAX(Nonlinear ARMAX)モデルと呼ばれ、ダイナミクスを持つ大域的な非線形システムを表すモデル表現として広く使用されている。ここで、y(t)はシステム出力、f(・)は非線形関数、e(t)は観測雑音、φ(t)はシステムの時刻tより前の状態を表しており、情報ベクトルと呼ぶこととする。情報ベクトルφ(t)は次式で定義される。
Figure 2005339004
ここで、u(t)はシステム入力、dはむだ時間、n,nはそれぞれ出力と入力の次数である。JITモデリングでは、(2)式の情報ベクトルの形式でデータベースへの蓄積が行われる。また、出力y(t)の予測値を得るために必要な情報ベクトルφ(t)を要求点qと呼ぶ。JITモデリング法とは、この要求点に類似した情報ベクトルをデータベースから近傍として抽出し、局所モデルを構成する方法である。
この実施の形態では、以上のようなJIT法に基づいて、図1のブロック図におけるPID制御器3のPID制御パラメータを調整するものである。
ここでは、次式のような速度型I‐PD制御則を適用する。
Figure 2005339004
但し、e(t)は制御誤差信号であり、r(t)を目標値とすると、以下で定義される。
Figure 2005339004
また、kc、T、およびTはそれぞれ比例ゲイン、積分時間、微分時間を、Tsはサンプリング時間を表しており、(4)式では、簡単のために、Kp=kc、K=kcTs/T、K=kcT/Tsと置き換えている。さらに、Δ(:=1−z−1)は差分演算子を表している。
本手法の基本的な考え方は、JIT法により、次式のような逆モデルとしてPID制御パラメータを得ることである。
Figure 2005339004
Figure 2005339004
但し、yは参照モデルの出力を示しており、次式のように設計される。
Figure 2005339004
上式に含まれるT(z−1)については、T.Yamamoto and S.L.Shah: Design and Experimental Evaluation of a Multivariable Self-Tuning PID Controller,Proc.of IEEE Conference on Co ntrol Applications,Trieste,pp.1230-1234(1998)に基づいて設計する。
以下に、JIT‐PIDコントローラのアルゴリズムを示す。
[STEP1] 初期データベースの作成
JIT法では、過去の蓄積データがない場合、原理的に同定が行えないため、本手法においては、ある平衡点周りでCHR(Chien,Hrones&Reswick)法を用いて初期データベースを作成する。
[STEP2] 距離の計算、近傍の選択
時刻tにおけるPIDパラメータK(t)の予測値を得るために必要な情報ベクトルを要求点qと呼ぶ。その要求点qとデータベースに蓄えられている情報ベクトルとの距離を、次式の重みつきL1ノルムにより求める。
Figure 2005339004
この距離が小さいものからk個のベクトルを近傍として選択する。
[STEP3] 局所モデルの構成
続いて、STEP2において選択された近傍に対して、以下で示される、重みつき局所線形平均法(LWA)により局所モデルを構成する。
Figure 2005339004
ここで、wiは、近傍の第iサンプルに対応する重みであり、次式で与える。
Figure 2005339004
[STEP4] データ修正
STEP3において、局所モデルとして得られるPID制御パラメータKoldは、制御誤差(ε:=y−y)を考慮していないため、STEP2、STEP3を繰り返し行い、PID制御パラメータを逐次抽出したとしても、システムの状態に応じてPID制御パラメータが適切に調整されない恐れがある。そこで、STEP2で得られたPID制御パラメータKoldに対して制御偏差εにより修正を行ない、その修正されたデータKnewをデータベースに蓄えるものとする。
その修正方法は、次式のように与える。
Figure 2005339004
ここで、ηは学習係数、Jは以下で定義される誤差の評価規範を表している。
Figure 2005339004
また、(13)式、右辺第2項のそれぞれの偏微分は、以下のように展開される。
Figure 2005339004
この実施の形態では、上述のようにJIT法に基づいて、PID制御器3のPID制御パラメータを調整するために、調整手段4は、参照モデル5と、データベース6と、PIDチューニング部7とを備えている。
この実施の形態では、データベース6には、図2に示されるように、制御系の特徴量を含むベクトルである情報ベクトルと、この情報ベクトルに対応するPID制御パラメータとからなるデータが、蓄積される。すなわち、1組の情報ベクトルに、1組のPID制御パラメータが対応している。
この実施の形態では、情報ベクトルは、図3に示されるように、参照モデル5の出力yrと、制御量である制御対象2の検出温度yの時系列データとからなり、PID制御パラメータは、上述のKp=kc、K=kcTs/T、K=kcT/Tsからなる。
この実施の形態のPIDチューニング部7は、図4の機能ブロック図に示されるように、近傍選択部8と、PID制御パラメータ生成部としての局所モデル生成部9と、データ修正部10とを備えている。
近傍選択部8では、上述の要求点が与えられる度に、すなわち、最新の時刻tにおける情報ベクトルが与えられる度に、この情報ベクトルと、データベース6に蓄積されている情報ベクトルとの距離を、上述の(10)式の重みつきL1ノルムにより求め、この距離の小さいものからk個の情報ベクトルを近傍として選択する。
局所モデル生成部9では、選択された近傍の情報ベクトルに対して、重みつき局所線形平均法により、PID制御パラメータKoldを求める。すなわち、選択された近傍のk個の情報ベクトルを用いて上述の(12)式に従って重みを決定し、この重みを、上述の(11)式に従って前記k個の情報ベクトルに対応するPID制御パラメータに乗じて(加重平均して) PID制御パラメータKoldを求めるのである。
この局所モデル生成部9で生成されたPID制御パラメータKoldを、PID制御器3に設定するものである。
データ修正部10では、局所モデル生成部9で生成されたPID制御パラメータKoldに対して、上述の(13)〜(17)式に示されるように、制御誤差が小さくなる方向に修正を行い、この修正したPID制御パラメータKnewを、情報ベクトルに対応させてデータベース6に蓄積するものである。
このデータ修正部10では、制御誤差に基づいて修正するために、参照モデル5の出力yrおよび制御量である検出温度yが与えられている。
この実施の形態では、PID制御器3および調整手段4は、例えば、マイクロコンピュータによって構成され、このマイクロコンピュータのROMに格納されている本発明に係るプログラムを実行することにより、JIT法に基づいてPID制御パラメータの調整を行うものであり、上述のデータベース6は、マイクロコンピュータのRAM上に構成される。
この実施の形態では、データベース6に蓄積できるデータ量に限りがあり、また、制御対象2が経時変化する場合には、古いデータは削除した方が好ましいことから、既定のデータ量に達した後には、古いデータから削除するようにしている。
以上のようにJIT法に基づいて、PID制御器3のPID制御パラメータを調整する温度調節器1の有効性を評価するために数値例を以下に示す。
ここでは、制御対象として、ポリスチレン重合反応器を考える。その反応器におけるジャケットの温度u(t)と反応温度y(t)との間の関係式は、次式で与えられる(中西,花熊:プロセス制御の基礎と実践,朝倉出版,(1992))。
Figure 2005339004
ここで、Ea=240、R=0.01986である。このシステムは、目標値が高くなる(約75度以上)につれ非線形性が著しく強くなるという特徴を持っている。
このシステムに対して、JIT法に基づくPID制御パラメータの調整の手法を適用する。
ここで、参照モデルに含まれている設計多項式T(z−1)を以下のように設計する。
Figure 2005339004
ここで、T(z−1)は、上述の文献T.Yamamoto and S.L.Shah: Design and Experimental Evaluation of a Multivariable Self-Tuning PID Controller,Proc.of IEEE Conference on Control Applications,Trieste,pp.1230-1234(1998)を参考にして設計した。
このときの制御結果を、図5に、また、PID制御パラメータの時間的変化を、図6に示す。
これらの図に示されるように、システムの非線形性に応じて、PID制御パラメータが適切にオンライン調整されており、良好な制御結果が得られていることが分かる。
(実施の形態2)
図7は、本発明の他の実施の形態に係る制御パラメータの調整装置を備えるシステムの構成図であり、上述の実施の形態に対応する部分には、同一の参照符号を付す。
上述の実施の形態では、JIT法に基づいて、PID制御パラメータを調整する調整手段4を、温度調節器1に内蔵したけれども、この実施の形態では、上述の調整手段を、PLCやパソコンなど外部装置に内蔵させて制御パラメータの調整装置11を構成し、この調整装置11によって、PID制御器3を備える汎用の温度調節器1aのPID制御パラメータを調整するものである。
調整装置11には、温度調節器1aからの設定値rおよび制御対象2からの検出温度yのデータが、通信やA/D変換によって逐次与えられる一方、温度調節器1aには、調整装置11からのPID制御パラメータが、通信によって逐次与えられて調整されるように構成されている。
調整装置11によるJIT法に基づくPID制御パラメータの調整動作は、上述の実施の形態と同様である。
(実施の形態3)
図8は、本発明の更に他の実施の形態の温度調節器のブロック図であり、上述の図1に対応する部分には、同一の参照符号を付す。
この実施の形態では、参照モデル5を省略しており、情報ベクトルとして、参照モデル5の出力に代えて設定値rを用いている。
その他の構成および動作は、上述の実施の形態1と同様である。
なお、上述の実施の形態2と同様に、図8の調整手段4aを外部装置に内蔵して制御パラメータの調整装置11aを構成し、図9に示されるように、この調整装置11aによって、汎用の温度調節器1aのPID制御パラメータを調整するようにしてもよい。
(実施の形態4)
図10は、本発明の更に他の実施の形態の図1に対応するブロック図である。
この実施の形態では、参照モデル5を、PID制御器3の前段に設け、参照モデル5の出力yrと検出温度yとの偏差eをPID制御器3に与えるように構成している。
この実施の形態によれば、例えば、設定値rがステップ状に変化したような場合でも、参照モデル5によって、変化を緩やかにすることにより、PID制御器3の操作量が飽和するのを防止することができる。
その他の構成および動作は、上述の実施の形態1と同様である。
(その他の実施の形態)
上述の各実施の形態では、PID制御パラメータを、局所モデルとして生成したけれども、本発明の他の実施の形態として、例えば、情報ベクトルを、操作量の時系列データおよび制御量の時系列データとし、制御対象の特性である時定数、定常ゲイン、むだ時間を局所モデルとして生成し、あるいは、制御対象の伝達関数の係数を局所モデルとして生成するようにしてもよい。
この場合には、図11に示されるように、PIDチューニング部7aでは、データベースの情報ベクトルの内から要求点に近い情報ベクトルを、近傍選択部8aで選択し、選択した情報ベクトルに基づいて、例えば、制御対象の時定数、定常ゲイン、むだ時間を、局所モデル生成部9aで局所モデルとして生成し、演算部12で調整則に応じて、PID制御パラメータを演算してPID制御器3に設定する一方、データ修正部10aでモデル誤差が小さくなるように、時定数、定常ゲイン、むだ時間を修正してデータベースに蓄積すればよい。
ここで、モデル誤差とは、制御対象の特性を局所モデルとした場合に、局所モデルを用いて予測した制御装置と実際の制御量との差をいう。
上述の各実施の形態では、PID制御に適用して説明したけれども、本発明は、PID制御に限らず、例えば、GPC(一般化予測制御)などの他の制御パラメータの調整に適用できるのは勿論である。
上述の実施の形態では、温度制御を行う温度調節器に適用して説明したけれども、本発明は、温度調節器に限るものではなく、制御対象の圧力、流量、速度あるいは液位などの様々な物理状態を制御する制御装置に適用できるものである。
上述の実施の形態では、マイクロコンピュータのROMに格納されたプログラムを読み取って実行したけれども、本発明の他の実施の形態として、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ等に記録しておき、必要に応じてこれら記録媒体から読み取って実行するようにしてもよい。
上述の各実施の形態では、近傍選択部によって要求点に近い情報ベクトルを選択したけれども、本発明の他の実施の形態として、近傍選択部を省略し、データベースの全ての情報ベクトルに基づいて、特性パラメータを生成してもよい。
本発明は、温度調節器などの制御装置に有用である。
本発明の一つの実施の形態に係る温度調節器のブロック図である。 図1のデータベースに蓄積されるデータの構成を示す図である。 図2のデータの具体例を示す図である。 図1のPIDチューニング部の機能ブロック図である。 反応温度の時間変化を示す図である。 PID制御パラメータの時間変化を示す図である。 本発明の他の実施の形態に係る制御システムの構成図である。 本発明の他の実施の形態の温度調節器のブロック図である。 本発明の更に他の実施の形態に係る制御システムの構成図である。 本発明の他の実施の形態の温度調節器のブロック図である。 本発明の他の実施の形態に係るPIDチューニング部の機能ブロック図である。
符号の説明
1 温度調節器 2 制御対象
3 PID制御器 4 調整手段
5 参照モデル 6 データベース
7 PIDチューニング部

Claims (21)

  1. 制御パラメータに従って制御対象を制御する制御手段と、
    制御系の特徴量を含むベクトルが情報ベクトルとして蓄積されるとともに、制御系の特性パラメータが蓄積されるデータベースのデータに基づいて、前記制御手段の制御パラメータを調整する調整手段とを備え、
    前記調整手段は、新たな情報ベクトルである要求点が与えられることにより、前記データベースの情報ベクトルに基づいて、前記要求点に対応する特性パラメータを生成する特性パラメータ生成部を含み、生成した特性パラメータを、前記データベースに蓄積することを特徴とする制御装置。
  2. 前記調整手段は、前記要求点が与えられることにより、該要求点に近い情報ベクトルを前記データベースから選択する選択部を含み、前記特性パラメータ生成部は、前記選択部で選択された情報ベクトルに基づいて、前記要求点に対応する特性パラメータを生成する請求項1記載の制御装置。
  3. 前記調整手段は、前記特性パラメータ生成部で生成した特性パラメータを、制御誤差またはモデル誤差が小さくなる方向に修正する修正部を含み、前記特性パラメータ生成部で生成した特性パラメータを、前記修正部で修正して前記データベースに蓄積する請求項1または2記載の制御装置。
  4. 前記特徴量は、少なくとも制御量の時系列データを含む請求項1〜3のいずれか1項に記載の制御装置。
  5. 前記特徴量は、操作量の時系列データおよび設定値の少なくともいずれか一方を含む請求項1〜4のいずれか1項に記載の制御装置。
  6. 前記設定値が、参照モデルの出力である請求項5記載の制御装置。
  7. 前記制御系の特性パラメータは、前記制御手段の前記制御パラメータを含み、前記制御パラメータが、PID制御パラメータである請求項1〜6のいずれか1項に記載の制御装置。
  8. 前記制御系の特性パラメータは、制御対象の時定数、定常ゲインおよびむだ時間の少なくともいずれか一つを含み、
    前記調整手段は、前記特性パラメータ生成部で生成された特性パラメータに基づいて、制御パラメータを演算する演算部を含む請求項1〜6のいずれか1項に記載の制御装置。
  9. 前記制御系の特性パラメータは、少なくとも制御対象の伝達関数の係数を含み、
    前記調整手段は、前記特性パラメータ生成部で生成された特性パラメータに基づいて、制御パラメータを演算する演算部を含む請求項1〜6のいずれか1項に記載の制御装置。
  10. 前記データベースのデータが、既定のデータ量となるように古いデータが削除される請求項1〜9のいずれか1項に記載の制御装置。
  11. 前記制御対象の温度を制御する請求項1〜10のいずれか1項に記載の制御装置。
  12. 制御装置の制御パラメータを調整する装置であって、
    制御系の特徴量を含むベクトルが情報ベクトルとして蓄積されるとともに、制御系の特性パラメータが蓄積されるデータベースのデータに基づいて、前記制御装置の制御パラメータを調整する調整手段を備え、
    前記調整手段は、新たな情報ベクトルである要求点が与えられることにより、前記データベースの情報ベクトルに基づいて、前記要求点に対応する特性パラメータを生成する特性パラメータ生成部を含み、生成した特性パラメータを、前記データベースに蓄積することを特徴とする制御パラメータの調整装置。
  13. 前記調整手段は、前記要求点が与えられることにより、該要求点に近い情報ベクトルを前記データベースから選択する選択部を含み、前記特性パラメータ生成部は、前記選択部で選択された情報ベクトルに基づいて、前記要求点に対応する特性パラメータを生成する請求項12記載の制御パラメータの調整装置。
  14. 前記調整手段は、前記特性パラメータ生成部で生成した特性パラメータを、制御誤差またはモデル誤差が小さくなる方向に修正する修正部を含み、前記特性パラメータ生成部で生成した特性パラメータを、前記修正部で修正して前記データベースに蓄積する請求項12または13記載の制御パラメータの調整装置。
  15. 制御装置の制御パラメータを調整する方法であって、
    制御系の特徴量を含むベクトルを情報ベクトルとしてデータベースに蓄積するステップと、
    新たな情報ベクトルである要求点が与えられることにより、前記データベースの情報ベクトルに基づいて、前記要求点に対応する特性パラメータを生成するステップと、
    生成した特性パラメータを、前記データベースに蓄積するステップと、
    生成した特性パラメータに基づいて、前記制御装置の前記制御パラメータを調整するステップと、
    を含むことを特徴とする制御パラメータの調整方法。
  16. 前記要求点に対応する特性パラメータを生成する前記ステップは、新たな情報ベクトルである要求点が与えられることにより、該要求点に近い情報ベクトルを、前記データベースから選択する選択ステップと、選択した情報ベクトルに基づいて、前記要求点に対応する特性パラメータを生成する生成ステップとを含む請求項15記載の制御パラメータの調整方法。
  17. 前記生成した特性パラメータを、前記データベースに蓄積する前記ステップは、前記生成した特性パラメータを、制御誤差またはモデル誤差が小さくなる方向に修正する修正ステップと、修正した特性パラメータを、前記データベースに蓄積する蓄積ステップとを含む請求項15または16記載の制御パラメータの調整方法。
  18. 制御装置の制御パラメータを調整するプログラムであって、
    制御系の特徴量を含むベクトルを情報ベクトルとしてデータベースに蓄積するステップと、新たな情報ベクトルである要求点が与えられることにより、前記データベースの情報ベクトルに基づいて、前記要求点に対応する特性パラメータを生成するステップと、生成した特性パラメータを、前記データベースに蓄積するステップと、生成した特性パラメータに基づいて、前記制御装置の前記制御パラメータを調整するステップとを、コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  19. 前記要求点に対応する特性パラメータを生成する前記ステップは、新たな情報ベクトルである要求点が与えられることにより、該要求点に近い情報ベクトルを、前記データベースから選択する選択ステップと、選択した情報ベクトルに基づいて、前記要求点に対応する特性パラメータを生成する生成ステップとを含む請求項18記載のプログラム。
  20. 前記生成した特性パラメータを、前記データベースに蓄積する前記ステップは、前記生成した特性パラメータを、制御誤差またはモデル誤差が小さくなる方向に修正する修正ステップと、修正した特性パラメータを、前記データベースに蓄積する蓄積ステップとを含む請求項18または19記載のプログラム。
  21. 請求項18〜20のいずれか1項に記載のプログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な記録媒体。
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