JP2005338049A - プラント計装制御装置及びその方法 - Google Patents

プラント計装制御装置及びその方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 通常運転中にプラント等の検出器の健全性を高精度に評価することができ、機器等の経年変化・性能劣化の評価を行なうことができるプラント計装制御装置を提供する。
【解決手段】 第1のデータベース13−1〜13−nに格納する真値を推定するための各真値推定モデルを用い、プラント1に設けた複数の検出器から出力した各検出器信号の実測値に基づいて真値を推定する複数の真値推定手段12−1〜12−nを備える一方、各真値推定手段で推定した同一の検出器に対する推定真値を、第2のデータベース15に格納した個々の真値推定モデルの推定精度に関するデータを用いて総合評価する推定真値統合手段111と、系として整合性の取れる推定真値を算出する整合性向上手段112とを備えて、最も確からしい推定真値を求めて推定ドリフト量を算出する。
【選択図】 図13

Description

本発明はプラント計装制御装置及びその方法に関し、特に原子力プラント等、多数の検出器を有する大型プラントに適用して有用なものである。
プラント内等で使用している検出器の健全性確認に関しては、従来は定期検査時等、プラントや機械装置の運転が停止したときに、校正、調整作業を実施していた。具体的には、プラント内の対象の検出器に基準信号発生器を取り付けて基準入力信号を与え、この検出器が出力する信号が基準出力値と比較して許容誤差以内にあるか否かを確認し、許容誤差以内でなければ検出器の調整要領に基づいて設定を変更する。
調整要領は種々様々であるが、検出器に付けられた調整用つまみを調整するものもあれば、専用ツールを接続して半導体内部の設定値を専用ツールから変更するものもある。
上述のような検出器の健全性確認手法では、プラント類の運転停止中でなければこれを実施することができず、検出器の状態を常時好適に保持する点からは十分ではなく、また検出器の健全性確認のため頻繁にプラント等の運転を中止するようでは、その運転コストが増大して好ましくない。
このような観点から、近年、検出器の健全性確認をプラントの運転中にオンラインで実施する試みがなされ始めている。特開平10−104385号公報では、過去にデータベースに保存した検出器信号のトレンドと現在の値を比較したり、将来のドリフト量を予測したりして校正の要否を判断し、定期検査時の校正、調整作業計画に供する技術を開示する。
一方、プラント内で使用している検出器の健全性確認に関する技術を開示するものとして特開2003−207373号公報がある。このプラント計装制御装置は、図12に示すように、入力手段101、真値推定手段102、第1のデータベース103、ドリフト量推定手段104、第2のデータベース105及び出力手段106を備えている。図12において符号1は、被検出対象であるプラントである。
入力手段101は、プラント1に設けられた検出器に接続されるインターフェイスであり、それら検出器から出力された検出器信号を受信する。入力手段101は、受信した検出器信号を実測値として真値推定手段102に送信する。
真値推定手段102は、推定モデルを用い、入力手段101から送られてきた実測値に基づいて演算処理をおこない、検出器信号の真値、すなわちプロセスの真の値(以下、推定真値とする)を推定する。真値推定手段102は、推定モデルを第1のデータベース103から読み出して記憶するメモリを有する。真値推定手段102は、推定真値を、その推定真値を推定する根拠となった実測値とともにドリフト量推定手段104に送信する。
第1のデータベース103は、プラント1の特定の運転状態の推定モデルを格納した記憶手段である。第1のデータベース103は、例えばハードディスクなどの記憶装置により構成される。ここで特定の運転状態として、たとえばプラント1が原子力プラントの場合には、「冷態停止」、「温態停止」、「50%出力運転中」または「定格出力運転中」などである。
前記推定モデルは、事前にモデル内部のパラメータを調整または学習したものであり、たとえば線形モデルやニューラルネットワークなどである。推定モデルの調整や学習は、プラント1の定期点検直後に、プラント1を種々の状態で運転し、そのとき得られた検出器信号の実測値を用いて行われる。これは、プラント1の定期点検直後であれば、各検出器も調整や校正がされた直後であるため、各検出器は正常に動作していると考えられるからである。したがって、入力手段101、真値推定手段102及び第1のデータベース103は、定期点検直後に推定モデルを構築する際の推定モデル構築手段としての機能を有する。
ドリフト量推定手段104は、各検出器のフルスパンに相当する下限値および上限値と、検出器のドリフト特性を第2のデータベース105から読み出して記憶するメモリを有する。ドリフト量推定手段104は、真値推定手段102から送られてきた各検出器の実測値と推定真値、内部に記憶した下限値と上限値およびドリフト特性に基づいて演算処理をおこない、検出器信号の真値からのずれ、すなわちドリフト量(以下、推定ドリフト量とする)を各検出器のフルスパンに渡って推定する。ドリフト量推定手段104は、推定ドリフト量を、その推定ドリフト量を推定する根拠となった実測値、推定真値及びドリフト特性とともに出力手段106に送信する。
前記第2のデータベース105は、各検出器のフルスパンに相当する下限値、上限値を検出器毎に格納した記憶手段である。また、検出器のドリフト特性も合わせてこの記憶手段に格納している。検出器のドリフト特性とは、定期検査時に校正試験を実施して得られたドリフト量と、平均値や標準偏差などのドリフト量の統計量である。
出力手段106は、ドリフト量推定手段104から送られてきた各検出器の実測値、推定真値、ドリフト特性およびフルスパンに渡るドリフト量推定結果を、例えば監視システムのディスプレイ(モニタ)やプリンタに出力する。実際に運転中のプラント1に対して検出器の評価をおこなう際には、入力手段101、真値推定手段102、第1のデータベース103、ドリフト量推定手段104及び第2のデータベース105に加えて出力手段106が必要であるため、これらは検出器の評価をおこなう評価手段としての機能を有する。
特開平10−104385号公報 特開2003−207373号公報
上述の如く、特開2003−207373号公報に記載するプラント計装制御装置によれば、プラント1の特定の運転状態において、検出器の0%出力から100%出力に渡るフルスパンにおける検出器信号の推定ドリフト量を得ることができる。この結果、その推定ドリフト量が許容誤差内にあるかどうかが判断可能となる。したがって、特別な基準信号を検出器に入れることなく検出器の校正をおこなうことができる結果、検出器の校正を支援することが可能となり、プラント1の保守の効率化を図ることができるという効果を奏する。
このように、上記プラント計装制御装置は一定の優れた効果は奏するものの、ドリフト量が比較的小さい間はともかく、ドリフト量推定に用いている検出器に大きなドリフトが発生すると、推定ドリフト量の精度が低下するという問題があり、この点の改善が望まれていた。
又、上記プラント計装制御装置は、機器等の経年変化・性能劣化を評価するものではなく、この点の改善も望まれていた。
本発明は、上記従来技術に鑑み、通常運転中にプラント等の検出器の健全性を高精度に評価することができ、プラント機器等の経年変化・性能劣化の評価を行なうことができるプラント計装制御装置及びその方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の構成は次の点を特徴とする。
1) 被検出対象に設けた複数の検出器から出力した各検出器信号を入力する入力手段と、
真値を推定するための複数個の真値推定モデルをそれぞれ格納する複数個の第1の記憶手段と、
前記各真値推定モデルを用い、前記検出器信号の実測値に基づいて真値をそれぞれ推定する複数個の真値推定手段と、
個々の前記真値推定モデルの推定精度に関するデータを格納する第2の記憶手段と、
前記各真値推定手段で推定した同一の検出器に対する推定真値を、前記第2の記憶手段に格納した推定精度に関するデータを用いて総合評価するとともに、最も確からしい推定真値を求めて推定ドリフト量を算出する総合評価手段と、
前記推定真値や前記推定ドリフト量を出力する出力手段とを有すること。
2) 上記1)に記載するプラント計装制御装置において、
さらに真値を推定するための真値推定モデルが適用可能か否かを判断する適用性評価手段を追加し、
前記総合評価手段では、前記適用性評価手段で適用可能と判定された真値を推定するための真値推定モデルの出力だけを用いて、最も確からしい推定真値と推定ドリフト量を出力するようにしたこと。
3) 上記1)又は2)に記載するプラント計装制御装置において、
熱収支及び質量収支、又は、熱収支若しくは質量収支に基づき、前記総合評価手段で得られた推定真値から、系として整合性の取れる推定真値を算出する整合性向上手段を追加し、
前記出力手段では、前記整合性向上手段で得られた推定真値を出力するようにしたこと。
4) 上記2)又は3)に記載するプラント計装制御装置において、
前記入力手段が入力した前記検出器信号の実測値に基づいて、真値を推定するための各真値推定モデルの内部パラメータを調整する学習手段を追加し、
前記各第1の記憶手段は、前記学習手段で内部パラメータを調整した各真値推定モデルを記憶するようにしたこと。
5) 上記4)に記載するプラント計装制御装置において、
真値を推定するための各真値推定モデルの入・出力に用いる検出器信号や、前記各真値推定モデルの内部の構造の候補を決定するモデル構造決定手段を追加し、
前記学習手段では、各真値推定モデルの内部の構造の候補に対して、最も良好な真値推定が可能となるように、各真値推定モデルの内部の未知パラメータを調整するとともに、調整結果が所定レベル以上であれば、真値推定モデルとして採用するようにしたこと。
6) 上記3)乃至5)の何れか一つに記載するプラント計装制御装置において、
前記整合性向上手段で得られた推定真値と前記検出器信号の実測値に基づいて、前記検出器の健全性を評価する検出器健全性評価手段を追加し、
前記出力手段では、前記検出器健全性評価手段で得られた前記検出器の健全性を出力するようにしたこと。
7) 上記3)乃至6)の何れか一つに記載するプラント計装制御装置において、
前記整合性向上手段で得られた推定真値、必要ならば前記検出器信号の実測値に基づいて、プラントを構成する機器の健全性を評価する機器健全性評価手段を追加し、
前記出力手段では、前記機器健全性評価手段で得られた前記機器の健全性を出力するようにしたこと。
8) 上記6)又は7)に記載するプラント計装制御装置において、
前記検出器健全性評価手段及び前記機器健全性評価手段、又は、前記検出器健全性評価手段若しくは前記機器健全性評価手段で得られた健全性に基づき、前記検出器及び前記機器、又は、前記検出器若しくは前記機器の保守が必要となる時期を予測演算する保守計画支援手段を追加し、
前記出力手段では、前記保守計画支援手段で予測された保守時期を出力するようにしたこと。
例えば、検出器の場合は、推定ドリフト量を長期に渡り保管して、その傾向から閾値を逸脱する時期を予測演算し、その他の機器の場合は、性能指標を長期に渡り保管して、その傾向から閾値を逸脱する時期を予測演算して、保守が必要となる時期を予測する。
9) 複数のプラントの各被検出対象に設けられたそれぞれ複数の検出器が出力した各検出器信号をそれぞれ入力する各プラント側の入力手段と、
前記各プラントに対する遠隔地に配設した上記1)乃至8)の何れか一つに記載するプラント計装制御装置の入力手段とを通信手段を介して接続し、前記各プラントと前記プラント計装制御装置との間で前記通信手段を介して必要な情報の授受を行うように構成したこと。
10) 上記1)乃至9)に記載する何れか一つの計装制御装置において推定した真値を実運用のプラントの計測値として監視乃至制御に使用するようにしたこと。
11) 真値を推定するための複数の真値推定モデルを用い、被検出対象に設けた複数の検出器がそれぞれ出力する検出器信号の実測値に基づき複数の真値を推定する一方、
このようにして推定した同一の検出器に対する各推定真値を、個々の真値推定モデルの推定精度に関するデータを用いて総合評価し、
この結果最も確からしい推定真値及び推定ドリフト量を求めること。
12) 上記11)に記載するプラント計装制御方法において、
さらに前記真値推定モデルが適用可能か否かを判断し、
この結果適用可能と判定された前記真値推定モデルの出力だけを用いて、前記総合評価を行って、最も確からしい推定真値と推定ドリフト量を求めること。
13) 上記11)又は12)に記載するプラント計装制御方法において、
熱収支及び質量収支、又は、熱収支若しくは質量収支に基づき、前記総合評価を行って得られた推定真値から、系として整合性の取れる推定真値を算出すること。
14) 上記12)又は13)に記載するプラント計装制御方法において、
前記検出器信号の実測値に基づいて、前記真値推定モデルの内部パラメータを学習により調整すること。
15) 上記14)に記載するプラント計装制御方法において、
真値を推定するための真値推定モデルの入・出力に用いる検出器信号や、前記真値推定モデルの内部の構造の候補を決定するとともに、
前記学習において、真値推定モデルの内部の構造の候補に対して、最も良好な真値推定が可能となるように、真値推定モデルの内部の未知パラメータを調整するとともに、調整結果が所定レベル以上であれば、真値推定モデルとして採用するようにしたこと。
16) 上記13)乃至15)の何れか一つに記載するプラント計装制御方法において、
整合性が取られた推定真値と前記検出器信号の実測値に基づいて、前記検出器の健全性を評価すること。
17) 上記13)乃至16)の何れか一つに記載するプラント計装制御方法において、
整合性が取られた推定真値、必要ならば前記検出器信号の実測値に基づいて、プラントを構成する機器の健全性を評価すること。
18) 上記16)又は請求項17)に記載するプラント計装制御方法において、
前記検出器及び前記機器、又は、前記検出器若しくは前記機器の健全性に基づき、前記検出器及び前記機器、又は、前記検出器若しくは前記機器の保守が必要となる時期を予測演算すること。
19) 複数のプラントの各被検出対象に設けたそれぞれ複数の検出器から入力する検出器信号をそれぞれ入力する各プラント側の入力手段と、通信手段を介して情報の授受を行うことにより遠隔の一箇所で前記各プラントを対象として前記11)乃至18)の何れか一つに記載するプラント計装制御方法を実施すること。
上記構成の本発明によれば、次の様な効果を得る。
請求項1に記載する発明は、
被検出対象に設けた複数の検出器から出力した各検出器信号を入力する入力手段と、真値を推定するための複数個の真値推定モデルをそれぞれ格納する複数個の第1の記憶手段と、前記各真値推定モデルを用い、前記検出器信号の実測値に基づいて真値をそれぞれ推定する複数個の真値推定手段と、個々の前記真値推定モデルの推定精度に関するデータを格納する第2の記憶手段と、前記各真値推定手段で推定した同一の検出器に対する推定真値を、前記第2の記憶手段に格納した推定精度に関するデータを用いて総合評価するとともに、最も確からしい推定真値を求めて推定ドリフト量を算出する総合評価手段と、前記推定真値や前記推定ドリフト量を出力する出力手段とを有するので、
個々の検出器の推定真値を複数の真値推定モデルを用いて個別に求め、さらにこれらを総合評価して最終的な推定真値と推定ドリフト量を算出、出力することができる。
この結果、検出器信号にドリフトが発生した場合、通常運転中に検出器の健全性を高信頼度で評価できる。また、出力された情報で校正の要否を判断できるので、定期検査計画策定に用いれば、運転期間の延長、検出器校正試験に要するコストの低減、定期検査期間の短縮が可能で、プラントの稼働率の向上を図ることができる。
請求項2に記載する発明は、
請求項1に記載するプラント計装制御装置において、さらに真値を推定するための真値推定モデルが適用可能か否かを判断する適用性評価手段を追加し、前記総合評価手段では、前記適用性評価手段で適用可能と判定された真値を推定するための真値推定モデルの出力だけを用いて、最も確からしい推定真値と推定ドリフト量を出力するようにしたので、
真値推定モデルの入力に使用している検出器や電源・計装ケーブル等に不具合が発生したり、系統機器や配管に異常が発生したりして、通常の値から大幅にずれた場合等、真値推定モデルが適切に推定できる範囲を逸脱したような検出器信号となった場合でも、該当する真値推定モデルの利用を取りやめて、残りの真値推定モデルの出力で推定真値及び推定ドリフト量を総合評価するため、出力された情報の精度と信頼性が向上する。
請求項3に記載する発明は、
請求項1又は請求項2に記載するプラント計装制御装置において、
熱収支及び質量収支、又は、熱収支若しくは質量収支に基づき、前記総合評価手段で得られた推定真値から、系として整合性の取れる推定真値を算出する整合性向上手段を追加し、前記出力手段では、前記整合性向上手段で得られた推定真値を出力するようにしたので、
検出器信号にドリフトが発生した場合であっても、個々の検出器の推定真値を複数の真値推定モデルを用いて個別に求め、これらを総合評価し、更に、データリコンシリエーション技法に基づいて、最終的な推定真値を算出、出力するため、通常運転中にプラント状態量の真値(検出器の本来指すべき指示値)を高信頼度で推定・評価できる。また、出力された情報で校正要否が判断できるので、定期検査計画策定に用いれば検出器校正試験に要するコストの低減、定期検査期間の短縮が可能で、プラントの稼働率を向上することができる。
請求項4に記載する発明は、
請求項2又は請求項3に記載するプラント計装制御装置において、前記入力手段が入力した前記検出器信号の実測値に基づいて、真値を推定するための各真値推定モデルの内部パラメータを調整する学習手段を追加し、前記各第1の記憶手段は、前記学習手段で内部パラメータを調整した各真値推定モデルを記憶するようにしたので、
学習手段により、プラントの改造工事や検出器取替等、真値推定モデルの学習対象となる特性に変化が生じた場合にも、容易に再調整可能となる。
請求項5に記載する発明は、
請求項4に記載するプラント計装制御装置において、真値を推定するための各真値推定モデルの入・出力に用いる検出器信号や、前記各真値推定モデルの内部の構造の候補を決定するモデル構造決定手段を追加し、前記学習手段では、各真値推定モデルの内部の構造の候補に対して、最も良好な真値推定が可能となるように、各真値推定モデルの内部の未知パラメータを調整するとともに、調整結果が所定レベル以上であれば、真値推定モデルとして採用するようにしたので、
モデル構造決定手段で適切な入出力を有する真値推定モデルの構造を設定し、これに対して最適パラメータを導出することができる。
この結果、従来真値推定モデルの構造決定に要していた多大なコストを削減することが可能である。また、プラント毎の特殊性を自動的に調整することが可能である。
請求項6に記載する発明は、
請求項3乃至請求項5の何れか一つに記載するプラント計装制御装置において、
前記整合性向上手段で得られた推定真値と前記検出器信号の実測値に基づいて、前記検出器の健全性を評価する検出器健全性評価手段を追加し、前記出力手段では、前記検出器健全性評価手段で得られた前記検出器の健全性を出力するようにしたので、
データリコンシリエーション技法に基づいて出力された推定真値を利用できるため、通常運転中に検出器健全性を高信頼度で自動的に評価できる。
請求項7に記載する発明は、
請求項3乃至請求項6の何れか一つに記載するプラント計装制御装置において、
前記整合性向上手段で得られた推定真値、必要ならば前記検出器信号の実測値に基づいて、プラントを構成する機器の健全性を評価する機器健全性評価手段を追加し、前記出力手段では、前記機器健全性評価手段で得られた前記機器の健全性を出力するようにしたので、
データリコンシリエーション技法に基づいて出力された推定真値を利用できるため、通常運転中に機器健全性を高信頼度で評価できる。また、出力された情報で機器メンテナンス要否が判断できるので、定期検査計画策定に用いれば定期検査期間の短縮が可能で、プラントの稼働率を向上することができる。
請求項8に記載する発明は、
請求項6又は請求項7に記載するプラント計装制御装置において、
前記検出器健全性評価手段及び前記機器健全性評価手段、又は、前記検出器健全性評価手段若しくは前記機器健全性評価手段で得られた健全性に基づき、前記検出器及び前記機器、又は、前記検出器若しくは前記機器の保守が必要となる時期を予測演算する保守計画支援手段を追加し、前記出力手段では、前記保守計画支援手段で予測された保守時期を出力するようにしたので、
検出器の校正・調整や機器メンテナンスの必要な時期が予測されて出力されるため、次回の検査時期や検査内容の計画策定に用いれば、通常運転期間の延長によるプラント稼働率の向上、適切な検査内容の策定による保守費用の削減が可能となる。
請求項9に記載する発明は、
複数のプラントの各被検出対象に設けられたそれぞれ複数の検出器が出力した各検出器信号をそれぞれ入力する各プラント側の入力手段と、前記各プラントに対する遠隔地に配設した前記請求項1乃至請求項8の何れか一つに記載するプラント計装制御装置の入力手段とを通信手段を介して接続し、前記各プラントと前記プラント計装制御装置との間で前記通信手段を介して必要な情報の授受を行うように構成したので、
遠隔地の監視所等で検出器、機器の健全性を高信頼度で評価できる。また、出力された情報で校正の要否を判断することができ、長期的な傾向が予測できるので、遠隔にて定期検査計画策定が可能となる。さらに、一箇所で複数のプラントに対応可能となるという効果も奏する。
請求項10に記載する発明は、
請求項1乃至請求項9に記載する計装制御装置において推定した真値を実運用のプラントの計測値として監視乃至制御に使用するようにしたので、
検出器を多重化することなくプラント等の信頼性を向上させることができる。すなわち、低廉なコストで、高信頼性を得ることができる。
請求項11に記載する発明は、
真値を推定するための複数の真値推定モデルを用い、被検出対象に設けた複数の検出器がそれぞれ出力する検出器信号の実測値に基づき複数の真値を推定する一方、このようにして推定した同一の検出器に対する各推定真値を、個々の真値推定モデルの推定精度に関するデータを用いて総合評価し、この結果最も確からしい推定真値及び推定ドリフト量を求めるので、
個々の検出器の推定真値を複数の真値推定モデルを用いて個別に求め、さらにこれらを総合評価して最終的な推定真値と推定ドリフト量を算出、出力することができる。
この結果、検出器信号にドリフトが発生した場合、通常運転中に検出器の健全性を高信頼度で評価できる。また、出力された情報で校正の要否を判断できるので、定期検査計画策定に用いれば、運転期間の延長、検出器校正試験に要するコストの低減、定期検査期間の短縮が可能で、プラントの稼働率の向上を図ることができる。
請求項12に記載する発明は、
請求項11に記載するプラント計装制御方法において、さらに前記真値推定モデルが適用可能か否かを判断し、この結果適用可能と判定された前記真値推定モデルの出力だけを用いて、前記総合評価を行って、最も確からしい推定真値と推定ドリフト量を求めるようにしたので、
真値推定モデルの入力に使用している検出器や電源・計装ケーブル等に不具合が発生したり、系統機器や配管に異常が発生したりして、通常の値から大幅にずれた場合等、真値推定モデルが適切に推定できる範囲を逸脱したような検出器信号となった場合でも、該当する真値推定モデルの利用を取りやめて、残りの真値推定モデルの出力で推定真値及び推定ドリフト量を総合評価するため、出力された情報の精度と信頼性が向上する。
請求項13に記載する発明は、
請求項11又は請求項12に記載するプラント計装制御方法において、
熱収支及び質量収支、又は、熱収支若しくは質量収支に基づき、前記総合評価を行って得られた推定真値から、系として整合性の取れる推定真値を算出するので、
検出器信号にドリフトが発生した場合であっても、個々の検出器の推定真値を複数の真値推定モデルを用いて個別に求め、これらを総合評価し、更に、データリコンシリエーション技法に基づいて、最終的な推定真値を算出、出力するため、通常運転中にプラント状態量の真値(検出器の本来指すべき指示値)を高信頼度で推定・評価できる。また、出力された情報で校正要否が判断できるので、定期検査計画策定に用いれば検出器校正試験に要するコストの低減、定期検査期間の短縮が可能で、プラントの稼働率を向上することができる。
請求項14に記載する発明は、
請求項12又は請求項13に記載するプラント計装制御方法において、前記検出器信号の実測値に基づいて、前記真値推定モデルの内部パラメータを学習により調整するので、
学習により、プラントの改造工事や検出器取替等、真値推定モデルの学習対象となる特性に変化が生じた場合にも、容易に再調整可能となる。
請求項15に記載する発明は、
請求項14に記載するプラント計装制御方法において、真値を推定するための真値推定モデルの入・出力に用いる検出器信号や、前記真値推定モデルの内部の構造の候補を決定するとともに、前記学習において、真値推定モデルの内部の構造の候補に対して、最も良好な真値推定が可能となるように、真値推定モデルの内部の未知パラメータを調整するとともに、調整結果が所定レベル以上であれば、真値推定モデルとして採用するようにしたので、
適切な入出力を有する真値推定モデルの構造を設定し、これに対して最適パラメータを導出することができる。
請求項16に記載する発明は、
請求項13乃至請求項15の何れか一つに記載するプラント計装制御方法において、
整合性が取られた推定真値と前記検出器信号の実測値に基づいて、前記検出器の健全性を評価するので、
データリコンシリエーション技法に基づいて出力された推定真値を利用でき、通常運転中に検出器健全性を高信頼度で自動的に評価できる。
請求項17に記載する発明は、
請求項13乃至請求項16の何れか一つに記載するプラント計装制御方法において、
整合性が取られた推定真値、必要ならば前記検出器信号の実測値に基づいて、プラントを構成する機器の健全性を評価するので、
データリコンシリエーション技法に基づいて出力された推定真値を利用でき、通常運転中に機器健全性を高信頼度で評価できる。また、出力された情報で機器メンテナンス要否が判断できるので、定期検査計画策定に用いれば定期検査期間の短縮が可能で、プラントの稼働率を向上することができる。
請求項18に記載する発明は、
請求項16又は請求項17に記載するプラント計装制御方法において、
前記検出器及び前記機器、又は、前記検出器若しくは前記機器の健全性に基づき、前記検出器及び前記機器、又は、前記検出器若しくは前記機器の保守が必要となる時期を予測演算するので、
検出器の校正・調整や機器メンテナンスの必要な時期を予測することができ、次回の検査時期や検査内容の計画策定に用いれば、通常運転期間の延長によるプラント稼働率の向上、適切な検査内容の策定による保守費用の削減が可能となる。
請求項19に記載する発明は、
複数のプラントの各被検出対象に設けたそれぞれ複数の検出器から入力する検出器信号をそれぞれ入力する各プラント側の入力手段と、通信手段を介して情報の授受を行うことにより遠隔の一箇所で前記各プラントを対象として前記請求項11乃至請求項18の何れか一つに記載するプラント計装制御方法を実施するので、
遠隔地の監視所等で検出器、機器の健全性を高信頼度で評価できる。また、出力された情報で校正の要否を判断することができ、長期的な傾向が予測できるので、遠隔にて定期検査計画策定が可能となる。さらに、一箇所で複数のプラントに対応可能となるという効果も奏する。
<第1の実施の形態>
図1は本発明の第1の実施の形態に係るプラント計装制御装置を示すブロック線図である。同図に示すように、本実施の形態に係るプラント計装制御装置10は、入力手段11、真値推定手段12−1〜12−n、第1のデータベース13−1〜13−n、総合評価手段14、第2のデータベース15及び出力手段16を有する。
これらのうち、入力手段11は、プラント1に設けられた多数の検出器に接続されるインターフェイスであり、各検出器から出力された各検出器信号を入力する。入力手段11は、入力した検出器信号を実測値として複数の真値推定手段12−1〜12−nにそれぞれ送出する。
真値推定手段12−1〜12−nは、それぞれ異なる推定モデルを用い、入力手段11が送出した検出器信号の実測値に基づいて演算処理を行い、検出器信号の真値、すなわちプロセスの真の値(以下、推定真値とする)をそれぞれ推定する。このため、各真値推定手段12−1〜12−nは、各推定モデルを第1のデータベース13−1〜13−nからそれぞれ読み出して記憶するメモリを有する。
第1のデータベース13−1〜13−nは、プラント1の特定の運転状態の推定モデルをそれぞれ格納した記憶手段である。各第1のデータベース13は、例えばハードディスクなどの記憶装置により構成される。ここで特定の運転状態として、たとえばプラント1が原子力プラントの場合には、「冷態停止」、「温態停止」、「50%出力運転中」または「定格出力運転中」などである。
前記各推定モデルは、事前にモデル内部のパラメータを調整または学習したものであり、たとえば線形モデルやニューラルネットワークなどである。推定モデルの調整や学習は、プラント1の定期点検直後に、プラント1を種々の状態で運転し、そのとき得られた検出器信号の実測値を用いて行われる。これは、プラント1の定期点検直後であれば、各検出器も調整や校正がされた直後であるため、各検出器は正常に動作していると考えられるからである。
図2は推定モデルの一例としてニューラルネットワークの概念を示す模式図である。ニューラルネットワーク自体は公知であるため、ニューラルネットワークの詳細な説明については省略する。図2において、左端の4個のノードは入力層を構成し、右端の4個のノードは出力層を構成する。入力層と出力層の間は中間層である。このニューラルネットワークでは、入力層に検出器信号の実測値を入れると、ネットワーク内部の重み、バイアスおよび変換関数などに基づいて演算がおこなわれ、出力層から各検出器信号の推定真値が出力される。ここで、入力層のノード数と出力層のノード数は一致しており、第i番目のノードへの入力信号に対する推定真値は出力層の第i番目のノードに出力される。なお、入力層、中間層および出力層の各ノード数はネットワークへの入力信号の数に応じて変化するので、図2に示す個数に限らない。
総合評価手段14は、前記各真値推定手段12−1〜12−nで推定した同一の検出器に対する推定真値を、第2のデータベース15に格納した推定精度に関するデータを用いて総合評価するとともに、最も確からしい推定真値を求めて推定ドリフト量を算出する。ここで、第2のデータベース15は、個々の前記真値推定モデルの推定精度に関するデータを格納している。
さらに詳言すると、第2のデータベース15には、1)検出器特性データ、2)真値推定モデル特性データの2種類が格納してある。
1) 検出器特性データ
表1に検出器特性データの一例を示す。本検出器特性データは、各検出器の検出器メーカから提示された精度、あるいは同一型式検出器において所定期間内に発生したドリフト量を統計処理して得られた標準偏差等に基づき作成する。これらは不確かさと呼ばれる。
Figure 2005338049
2) 真値推定モデル特性データ
検出器A1、…、Anの指示値X1、…、Xnをベクトル表現し、X=[X1、X2、…XnTとすると、真値推定モデルkにより得られる推定値Yk=[Yk,1、Yk,2、…、Yk,nTは、次式となる。
k=fk(X)
ここでfkは真値推定モデルkである。また、記号Tは転置を意味する。
今、検出器Aiの指示値Xiにおいて発生したドリフトが真値推定モデルkを経て推定値Ykjに影響する感度fkijは、次式(1)で求めることができる。
Figure 2005338049
真値推定モデル特性データには、上記で得られた感度と真値推定モデルの適用可否を判定するための条件が、真値推定モデル毎にまとめられて格納されている。
表2に真値推定モデルkの真値推定モデル特性データの例を示す。この例は、一例としてA1、…、A5に対する真値推定モデルを示している。
Figure 2005338049
表2で、“−”は、当該真値推定モデルkに無関係な項目であることを示している。また、適用性判定条件の例としては、“60%≦検出器A1出力<70%”などプロセス量を具体的に制限した条件の他に、“起動時”、“負荷上昇時”、“定格出力時”などのプラント状態などもあり、さらにこれらの複合記述も可能である。
総合評価手段14では、第2のデータベース15のデータを参照しつつ、各真値推定モデルで算出された推定値の不確かさを個別に算出する。例えば、真値推定モデルkで推定された検出器Ajの推定値Ykjの不確かさσkjは、次式(2)で計算される。
Figure 2005338049
総合評価手段14は、つづいて各真値推定モデルから得られた推定値の不確かさを用いた荷重平均により、最終的な推定値を求める。例えば、n個の真値推定モデルから検出器Ajの真値が推定される場合、総合的な推定値Yjは次式(3)となる。
Figure 2005338049
また、総合評価手段14は、実測値と最も確からしい推定真値から推定ドリフト量を算出する。
出力手段16は、総合評価手段14が送出する各検出器の最も確からしい推定真値と推定ドリフト量を、例えば監視システムのディスプレイ(モニタ)やプリンタ、制御システム等に出力する。
図3は本形態に係るプラント計装制御方法の処理フローを示すフローチャートである。同図に示すように、本形態においては、まず入力手段11が、プラント1の各検出器から検出器信号を入力し、その実測値を各真値推定手段12−1〜12−nに送信する(ステップS11)。
各真値推定手段12−1〜12−nは第1のデータベース13−1〜13−nにそれぞれ格納された推定モデルをRAMなどのメモリに読み込む(ステップS12)。そして、入力手段11を介してプラント1から供給された検出器信号の実測値を用いて推定真値を算出し、その推定真値を総合評価手段14に送信する。
この結果、総合評価手段14では第2のデータベース15のデータを参照して推定値の総合評価を行い、最も確からしい推定真値を求めて推定ドリフト量等を算出する(ステップS13)。
その後、総合評価の結果を出力する(ステップS14)。
このように、本形態によれば、個々の検出器の推定真値を、複数の真値推定モデルを用いて個別に求め、さらにこれらを総合評価して最終的な推定真値と推定ドリフト量を算出、出力することができる。
この結果、検出器信号にドリフトが発生した場合、通常運転中に検出器の健全性を高信頼度で評価できる。また、出力された情報で校正の要否を判断できるので、定期検査計画策定に用いれば、運転期間の延長、検出器校正試験に要するコストの低減、定期検査期間の短縮が可能で、プラントの稼働率の向上を図ることができる。
<第2の実施の形態>
図4は本発明の第2の実施の形態に係るプラント計装制御装置を示すブロック線図である。同図に示すように、本実施の形態に係るプラント計装制御装置20は、入力手段11、真値推定手段12−1〜12−n、第1のデータベース13−1〜13−n、総合評価手段24、第2のデータベース15及び出力手段16とともに、適用性評価手段27を有するものである。
適用性評価手段27は、各真値推定手段12−1〜12−nの入力信号である実測値や出力信号である各推定真値に基づき、各真値推定モデルが適用可能か否かを判断するものである。すなわち、例えば各推定真値の使用可能な範囲を予め決めておき、この範囲を逸脱するような推定真値は、検出器の取付状態や真値推定モデルの対象とする系統機器・配管が異常な状態になっている等、推定真値として利用するのは不適切であると判断してこの推定真値を出力した真値推定手段12−1〜12−nの出力データを除外して総合評価手段24における処理を行うようにしたものである。この判断の際には、入力手段21の出力信号である検出器の実測値との比較において推定真値を評価する。また、各検出器信号の使用可能な範囲を予め決めておき、この範囲を逸脱するような実測値を異常と判断して、当該検出器信号を入力する真値推定手段12−1〜12−nの出力データを除外してもよい。さらに、各真値推定手段12−1〜12−nの適用性判定条件を条件式で決めておき、条件式を評価した結果、適用不可と判定されたときに、当該真値推定手段12−1〜12−nの出力データを除外してもよい。
このことにより、真値推定モデルの入力に使用している検出器や電源・計装ケーブル等に不具合が発生したり、系統機器や配管に異常が発生したりして、通常の値から大幅にずれた場合等、真値推定モデルが適切に推定できる範囲を逸脱したような検出器信号となった場合でも、該当する真値推定モデルの利用を取りやめて、残りの真値推定モデルの出力で推定真値及び推定ドリフト量を総合評価するため、出力された情報の精度と信頼性が向上するという効果を得る。
なお、図4中、図1と同一部分には同一番号を付し、重複する説明は省略する。
図5は本形態に係るプラント計装制御方法の処理フローを示すフローチャートである。同図に示すように、本形態においては、まず入力手段11によるデータの取り込み(ステップS21)及び真値の推定(ステップS22)の後に、適用性評価手段27における推定モデル適用性の評価という処理が追加されている(ステップS23)。その後は、総合評価手段24による推定値の総合評価(ステップ24)及び結果の出力(ステップ25)という処理が続く。
<第3の実施の形態>
図6は本発明の第3の実施の形態に係るプラント計装制御装置を示すブロック線図である。同図に示すように、本実施の形態に係るプラント計装制御装置30は、入力手段11、真値推定手段12−1〜12−n、第1のデータベース33−1〜33−n、総合評価手段24、第2のデータベース35、適用性評価手段27及び出力手段16とともに、学習手段38を有するものである。なお、本形態は、第2の実施の形態に係るプラント計装制御装置に学習手段38を追加しているが、実施の形態1に係るプラント計装制御装置に追加しても、勿論良い。
学習手段38は、入力手段11が入力したプラント1の検出器信号の実測値に基づいて、真値を推定するための各真値推定モデルの内部パラメータを調整するものである。ここで、内部パラメータの調整方法は、予め設定したパターンの総当たり的な探索、タグチメソッド、SA(シミュレーテッド アニーリング)等の最適化手法等、いずれでも構わない。また、学習手段38は、調整を終えた各真値推定モデルに対する真値推定モデル特性データを算出し、第2のデータベース35を更新する。
本形態に係る各第1のデータベース33−1〜33−nは、学習手段38で内部パラメータを調整した各真値推定モデルを記憶する。また、本形態に係る各第2のデータベース35は、学習手段38で内部パラメータを調整した各真値推定モデルに対する真値推定モデル特性データを記憶する。
本形態によれば、学習手段38により、プラントの改造工事や検出器取替等、真値推定モデルの学習対象となる特性に変化が生じた場合にも、容易に再調整可能となる。
なお、図6中、図1及び図4と同一部分には同一番号を付し、重複する説明は省略する。
図7は本形態に係るプラント計装制御方法の処理フローを示すフローチャートである。同図に示すように、本形態においては、まず入力手段11によるデータの取り込み(ステップS31)の後に、学習手段38で推定モデルの調整を行い(ステップS32)、続けてモデル精度の良否を判定する(ステップS33)。この判定結果が「NO」の場合は、ステップ32に戻り、推定モデルの再調整を行い、所定のモデル精度となるまで、この処理を繰り返す。
所定のモデル精度が確保された後は真値推定モデル特性データを更新し(ステップS34)、第2の実施の形態と同様に、真値の推定(ステップS35)、推定モデル適用性の評価(ステップS36)、推定値の総合評価(ステップS37)及び結果の出力(ステップS38)を行う。なお、真値推定モデルの再調整が不要な場合には、推定モデルの調整(ステップS32)〜特性データの更新(ステップS34)は行われず、バイパスされる。
<第4の実施の形態>
図8は本発明の第4の実施の形態に係るプラント計装制御装置を示すブロック線図である。同図に示すように、本実施の形態に係るプラント計装制御装置40は、入力手段11、真値推定手段12−1〜12−n、学習手段48、第1のデータベース33−1〜33−n、総合評価手段24、第2のデータベース35、適用性評価手段27及び出力手段16とともに、モデル構造決定手段49を有するものである。なお、本形態は、実施の形態3に係るプラント計装制御装置にモデル構造決定手段49を追加しているが、適用性評価手段27を設けない場合である実施の形態1の変形例としてモデル構造決定手段49及び学習手段48を有するものであっても良い。
モデル構造決定手段49は、真値を推定するための各真値推定モデルの入・出力に用いる検出器信号や、各真値推定モデルの内部の構造の候補を決定するものである。すなわち、対象としている検出器に対してどういうモデル構造が最も適切であるかを、種々のパラメータの組み合わせを変えて試行錯誤的に決定する。ここで、内部の構造とは、真値推定モデル、例えば線形モデル、非線形モデル(高次モデル、ニューラルネットワーク等)の構造をいう。
学習手段48では、モデル構造決定手段49と情報の授受を行いつつ、各真値推定モデルの内部の構造の候補に対して、最も良好な真値推定が可能となるように、各真値推定モデルの内部の未知パラメータを調整するとともに、調整結果が所定レベル以上であれば、真値推定モデルとして採用する。このとき、モデル構造の候補の決定、未知パラメータの調整は、既定の条件を満足した時点で終了する。
かかる本実施の形態に係るプラント計装制御装置によれば、モデル構造決定手段49で適切な入出力を有する真値推定モデルの構造を設定し、これに対して最適パラメータを導出することができる。
この結果、従来真値推定モデルの構造決定に要していた多大なコストを削減することが可能となり、またプラント毎の特殊性を自動的に調整することが可能であるという効果を奏する。
なお、図8中、図1、図4及び図6と同一部分には同一番号を付し、重複する説明は省略する。
図9は本形態に係るプラント計装制御方法の処理フローを示すフローチャートである。同図に示すように、本形態においては、まず入力手段11によるデータの取り込みを行った(ステップS41)後に、モデル構造決定手段49でモデル構造の設定を行う(ステップS42)。これに基づき学習手段48で推定モデルの調整を行い(ステップS43)、その後モデル精度の良否を判定する(ステップS44)。続いて、モデル個数の良否を判定し(ステップS45)、これが不足している場合はステップS42に戻り、所定の個数になるまで、ステップS43及びステップS44の処理を繰り返す。
所定のモデル個数が確保された後は真値推定モデル特性データを更新し(ステップS46)、第3の実施の形態と同様に、真値の推定(ステップS47)、推定モデル適用性の評価(ステップS48)、推定値の総合評価(ステップS49)及び結果の出力(ステップS50)を行う。なお、真値推定モデルの再構築が不要な場合には、モデル構造の設定(ステップS42)〜特性データの更新(ステップS46)は行われず、バイパスされる。また、モデル個数の良否判定(ステップS45)におけるモデル個数とは、真値推定モデルの総数ではなく、個々の検出器に対して対応する推定真値を求める真値推定モデルの個数である。ただし、収束が困難な場合等においては、真値推定が可能となった検出器が所定数に達した場合など、より緩和した判定条件を用いてもよい。
<第5の実施の形態>
図10は本発明の第5の実施の形態に係るプラント計装制御装置を示すブロック線図である。同図に示すように、本形態は複数のプラントA、B・・・の各プラント1の各検出器信号を一括して処理するものである。そこで、本実施の形態に係るプラント計装制御装置50は、複数のプラントA、B・・・側に設けた通信手段52と信号の授受を行う通信手段53を有している。
すなわち、各プラントA、B・・・はプラント1、この各部の検出器の各検出器信号を入力する入力手段51、この出力信号を遠隔のプラント計装制御装置50に送出するとともに出力手段56に送出する通信手段52を有している。
一方、プラント計装制御装置50側にも通信手段53が設けてあり、この通信手段を介して取り込んだ情報を第4の実施の形態に示すプラント計装制御装置40で処理するようになっている。ここで、通信手段52、53は双方向の情報の授受を行い得るように構成してある。
かかる本形態によれば、遠隔地の監視所等で複数のプラントA、B・・・の検出器の健全性を高信頼度で評価できる。また、出力された情報で校正の要否を判断することができるので、遠隔にて定期検査計画策定が可能となる。さらに、一箇所で複数のプラントに対応可能となるという効果も奏する。
本発明に係る各実施の形態の適用例として原子力プラントに適用した場合について説明する。図11は、本例に係る原子力プラントの一部を示す系統図である。また、表3にはこの場合の真値推定モデルの入力信号の例を示している。
Figure 2005338049
図11に示すように、原子炉61内で発生した熱は一次冷却材(ほう酸水)に吸収される。この一次冷却材は、原子炉61、蒸気発生器62および一次冷却材ポンプ63により構成される原子炉冷却系統64において、一次冷却材ポンプ63により強制的に循環させられている。一方、蒸気発生器62内に供給された二次冷却材(水)は、一次冷却材からの入熱により蒸発し、蒸気となって図示しないタービンへ送られる。また、原子炉冷却系統64の配管には、圧力を調整するための加圧器65が接続されている。
ここで、T601およびT602はそれぞれ一次冷却材の高温側温度および低温側温度を検出する検出器、F601およびF602はいずれも蒸気発生器給水流量を検出する検出器、F603およびF604はいずれも蒸気発生器蒸気流量を検出する検出器、P601からP603はいずれも蒸気発生器圧力を検出する検出器、U600は原子炉出力を検出する検出器、L601からL603はいずれも加圧器水位を検出する検出器である。たとえば、これら13の検出器の検出器信号が上述した各実施の形態において推定モデルに入力される。したがって、推定モデルが図2に示すようなニューラルネットワークである場合、ニューラルネットワークの入力層および出力層の各ノード数は13となる。
なお、上述の如き各実施の形態に係る計装制御装置において推定した真値を実運用のプラントの計測値として監視乃至制御に使用するように構成することもできる。この場合には、検出器を多重化することなくプラント等の信頼性を向上させることができるという効果を奏する。
<第6の実施の形態>
上記第1乃至第5に実施の形態では、真値推定手段を複数準備し、各真値推定手段の適用可否を評価して精度を維持しようとしているが、機器等の経年変化・性能劣化を直接的に取り扱っているものではない。そこで、以下の第6乃至第11に実施にでは、上記第1〜第5の実施形態等に、データリコンシリエーション技法を組み合わせることにより検出器、機器等の健全性評価の精度向上を図るとともに、プラント機器の経年変化・性能劣化の評価を行なうようにしたものである。
ここで、データリコンシリエーション技法について、簡単に説明を行うと、データリコンシリエーション技法とは、検出器での計測値の誤差(不確かさ)に基づいて、熱収支や質量収支と計測点との距離(不整合分)を配分する最適化問題として定式化することで、計測値の誤差を評価するものである。
図13は本発明の第6の実施の形態に係るプラント計装制御装置を示すブロック線図である。同図に示すように、本実施形態に係るプラント計装制御装置110は、入力手段11、真値推定手段12−1〜12−n、第1のデータベース13−1〜13−n、第2のデータベース15、推定真値統合手段111、整合性向上手段112及び出力手段113を有する。
具体的には、本実施形態に係るプラント計装制御装置110は、プラント1の被検出対象に設けた複数の検出器から出力した各検出器信号を入力する入力手段11と、真値を推定するための複数個の真値推定モデルをそれぞれ格納する複数個の第1のデータベース(第1の記憶手段)13−1〜13−nと、各真値推定モデルを用い、検出器信号の実測値に基づいて真値をそれぞれ推定する複数個の真値推定手段12−1〜12−nと、個々の真値推定モデルの推定精度に関するデータを格納する第2のデータベース(第2の記憶手段)15と、各真値推定手段12−1〜12−nで推定した同一の検出器に対する推定真値を、第2のデータベース15に格納した推定精度に関するデータを用いて統合する推定真値統合手段111と、熱収支及び質量収支、又は、熱収支若しくは質量収支に基づき、推定真値統合手段111で得られた推定真値から、系として整合性の取れる推定真値を算出する整合性向上手段112と、整合性向上手段112で得られた推定真値や推定ドリフト量を出力する出力手段113とを有するものである。
推定真値統合手段111は、第一の実施形態の総合評価手段14の機能に不確かさの総合評価を加えたものである。具体的には、各真値推定モデルとして、第一の実施の形態において示した図2のニューラルネットワーク等を用い、第2のデータベース15として、表1、2に示した検出器特性データ、真値推定モデル特性データ等を用い、更に、数式(1)〜(3)等を用いることで、各真値推定手段12−1〜12−nで推定した同一の検出器に対する推定真値を、第2のデータベース15に格納した推定精度に関するデータを用いて総合評価するとともに、最も確からしい推定真値を求めて推定ドリフト量を算出している。さらに、例えば次式(4)にて、検出器Aの最も確からしい推定真値Yjの不確かさσjを求める。そして、推定真値統合手段111で得られた推定真値と不確かさは、整合性向上手段112において、熱収支、質量収支に基づいて、系として整合性の取れるように、つまり、系の熱バランス、質量バランスが取れるように、より確からしい推定真値として算出されることで、推定真値の精度を向上を図っている。このように、本実施形態は、第一の実施形態の構成に、データリコンシリエーション技法を用いた整合性向上手段112を追加した構成であり、図13中、図1と同一部分には同一番号を付し、重複する説明は省略する。
Figure 2005338049
図14は本実施形態に係るプラント計装制御方法の処理フローを示すフローチャートである。同図に示すように、本実施形態においては、まず入力手段11が、プラント1の各検出器から検出器信号を入力し、その実測値を各真値推定手段12−1〜12−nに送信する(ステップS61)。
各真値推定手段12−1〜12−nは第1のデータベース13−1〜13−nにそれぞれ格納された推定モデルをRAMなどのメモリに読み込む。そして、入力手段11を介してプラント1から供給された検出器信号の実測値を用いて推定真値を算出し、その推定真値を推定真値統合手段111に送信する(ステップS62)。
この結果、推定真値統合手段111では第2のデータベース15のデータを参照して推定値の総合評価を行い、最も確からしい推定真値とその不確かさを求めて推定ドリフト量等を算出し、その推定真値等を整合性向上手段112に送信する(ステップS63)。
整合性向上手段112では、熱収支、質量収支に基づいて、系として整合性の取れるように、推定真値統合手段111で得られた推定真値とその不確かさから、より確からしい推定真値を算出する(ステップS64)。
その後、得られた推定真値等の結果を出力する(ステップS65)。
本実施形態においては、検出器信号にドリフトが発生した場合、個々の検出器の推定真値を複数の真値推定モデルを用いて個別に求め、これらを統合評価した後、データリコンシリエーション技法に基づいて最終的な推定真値を算出、出力するので、通常運転中に検出器健全性を高信頼度で評価できる。また、出力された情報で校正要否が判断できるので、定期検査計画策定に用いれば検出器校正試験に要するコストの低減、定期検査期間の短縮が可能で、プラントの稼働率を向上することができる。
<第7の実施の形態>
図15は本発明の第7の実施の形態に係るプラント計装制御装置を示すブロック線図である。同図に示すように、本実施形態に係るプラント計装制御装置120は、入力手段11、真値推定手段12−1〜12−n、第1のデータベース13−1〜13−n、第2のデータベース15、適用性評価手段27、推定真値統合手段121、整合性向上手段112及び出力手段113を有する。
本実施形態に係るプラント計装制御装置120は、第6の実施形態の構成に、適用性評価手段27を追加したものである。適用性評価手段27は、第2の実施形態において説明したように、真値を推定するための真値推定モデルが適用可能か否かを判断するものである。又、推定真値統合手段121は、適用性評価手段27にて適用可能と判定された真値を推定するための真値推定モデルの出力だけを用いて推定真値を統合するものである。なお、図15中、図13と同一部分には同一番号を付し、重複する説明は省略する。
図16は本実施形態に係るプラント計装制御方法の処理フローを示すフローチャートである。同図に示すように、本実施形態においては、まず入力手段11によるデータの取り込み(ステップS71)及び真値の推定(ステップS72)の後に、適用性評価手段27における推定モデル適用性の評価という処理が追加されている(ステップS73)。その後は、推定真値統合手段121による推定値の統合(ステップ74)、整合性向上手段112による確からしい推定真値の算出(ステップ75)及び結果の出力(ステップ76)が行われる。
本実施形態においては、真値推定モデルの入力に使用している検出器や電源・計装ケーブル等に不具合が発生し、通常の値から大幅にずれた場合、真値推定モデルが適切に推定できる範囲を逸脱したような検出器信号となった場合、当該真値推定モデルの利用を取りやめて、残りの真値推定モデルの出力で推定真値を統合処理するため、出力された情報の精度と信頼性が向上可能となる。
例えば、図17に示すような校正処理機能127及び各種制御演算機能128を有する制御装置126を用いて、検出器125の自動校正をおこなう場合には、プラント計装制御装置120は、その制御装置126に接続される。そして、出力手段113は、整合性向上手段112から送られてきた推定真値を制御装置126の校正処理機能127へ出力するようにする。又、推定真値を出力手段113から直接検出器125の調整信号入力端に入力させるようにしてもよいし、あるいは、各種の有線、無線の通信回路を介して制御装置126に接続させるようにしてもよい。このような構成は、本実施形態に限らず、本発明の全ての実施形態に適用することができる。
<第8の実施の形態>
図18は本発明の第8の実施の形態に係るプラント計装制御装置を示すブロック線図である。同図に示すように、本実施形態に係るプラント計装制御装置130は、入力手段11、真値推定手段12−1〜12−n、第1のデータベース13−1〜13−n、第2のデータベース15、適用性評価手段27、推定真値統合手段121、整合性向上手段112、検出器健全性評価手段131及び出力手段132を有する。
本実施形態に係るプラント計装制御装置130は、第7の実施の形態の構成に、検出器の健全性を評価する検出器健全性評価手段131を追加したものである。検出器健全性評価手段131は、整合性向上手段112にて出力された推定真値と入力手段11により受け取られた検出器信号の実測値とに基づいて、検出器の健全性を評価するものである。例えば、両者の差(推定ドリフト量)を取って、閾値を越えれば異常と判断する。この異常判断には、種々の統計的手法が利用可能である。なお、図18中、図15と同一部分には同一番号を付し、重複する説明は省略する。
図19は本実施形態に係るプラント計装制御方法の処理フローを示すフローチャートである。同図に示すように、本実施形態においては、まず入力手段11によるデータの取り込み(ステップS81)及び真値の推定(ステップS82)の後に、適用性評価手段27における推定モデル適用性の評価という処理が行われる(ステップS83)。その後、推定真値統合手段121による推定値の統合(ステップ84)、整合性向上手段112による確からしい推定真値の算出(ステップ85)が行われ、検出器健全性評価手段131により、整合性向上手段112による推定真値と検出器信号の実測値とに基づいて、検出器の健全性を評価し(ステップ86)、その結果の出力を行う(ステップ87)。
本実施形態においては、検出器健全性評価手段131を備えることにより、通常運転中に検出器健全性を高信頼度で自動的に評価できる。例えば、本実施形態の場合は、断線等の大きな異常ではなく、軽微な異常により長期間に渡って検出器の実測値が少しずつドリフトするようなとき、検出器の健全性を閾値により管理、診断することになる。
<第9の実施の形態>
図20は本発明の第9の実施の形態に係るプラント計装制御装置を示すブロック線図である。同図に示すように、本実施形態に係るプラント計装制御装置140は、入力手段11、真値推定手段12−1〜12−n、第1のデータベース13−1〜13−n、第2のデータベース15、適用性評価手段27、推定真値統合手段121、整合性向上手段112、機器健全性評価手段141及び出力手段142を有する。
本実施形態に係るプラント計装制御装置140は、第7の実施の形態の構成に、プラントを構成する機器や配管のうち、検出器を除く機器(例えば、ポンプ、バルブ、熱交換機等。以降、機器と呼ぶ。)の健全性を評価する機器健全性評価手段141を追加したものである。機器健全性評価手段141は、機器の周囲に配置された検出器を用い、整合性向上手段112にて出力された推定真値と、必要ならば入力手段11により受け取られた検出器信号に基づいて、機器の健全性を評価するものである。例えば、熱交換器であれば伝熱特性、ポンプであればQ−Hカーブ(流量−揚程曲線)等の性能指標を求め、製作・据付時、前回試験時等との比較により健全性を評価する。なお、図20中、図15と同一部分には同一番号を付し、重複する説明は省略する。
図21は本実施形態に係るプラント計装制御方法の処理フローを示すフローチャートである。同図に示すように、本実施形態においては、まず入力手段11によるデータの取り込み(ステップS91)及び真値の推定(ステップS92)の後に、適用性評価手段27における推定モデル適用性の評価という処理が行われる(ステップS93)。その後、推定真値統合手段121による推定値の統合(ステップ94)、整合性向上手段112による確からしい推定真値の算出(ステップ95)が行われ、機器健全性評価手段141により、整合性向上手段112による推定真値、必要ならば検出器信号の実測値に基づいて、機器の健全性を評価し(ステップ96)、その結果の出力を行う(ステップ97)。
本実施形態においては、データリコンシリエーション技法に基づいて出力された推定真値を利用できるので、通常運転中に機器健全性を高信頼度で評価できる。また、出力された情報で機器メンテナンス要否が判断できるので、定期検査計画策定に用いれば定期検査期間の短縮が可能で、プラントの稼働率を向上することができる。
<第10の実施の形態>
図22は本発明の第10の実施の形態に係るプラント計装制御装置を示すブロック線図である。同図に示すように、本実施形態に係るプラント計装制御装置150は、入力手段11、真値推定手段12−1〜12−n、第1のデータベース13−1〜13−n、第2のデータベース15、適用性評価手段27、推定真値統合手段121、整合性向上手段112、検出器健全性評価手段131、機器健全性評価手段141、保守計画支援手段151及び出力手段152を有する。
本実施形態に係るプラント計装制御装置150は、第8の実施形態の構成に、第9の実施形態で述べた機器健全性評価手段141と、検出器、機器の健全性に基づき、検出器、機器の保守が必要となる時期を予測演算する保守計画支援手段151とを追加したものである。保守計画支援手段151では、検出器については、推定ドリフト量を長期に渡り保管して、その傾向から閾値を逸脱する時期を予測演算する。又、その他の機器については性能指標を長期に渡り保管して、その傾向から閾値を逸脱する時期を予測演算する。そして、予測演算された時期を用いて、保守計画や定期点検の計画等の支援を行う。なお、図22中、図18、図20と同一部分には同一番号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態においては、検出器の校正・調整や機器メンテナンスの必要な時期が予測されて出力されるので、次回の検査時期や検査内容の計画策定に用いれば、通常運転期間の延長によるプラント稼働率の向上、適切な検査内容の策定による保守費用の削減が可能となる。又、確からしい推定真値を利用できるので、従来、誤差を含めて余裕を持って設定していた機器等の動作マージンを減らすことができ、メンテナンスが必要となる時期の予測精度も向上させることができる。
<第11の実施の形態>
図23は本発明の第11の実施の形態に係るプラント計装制御装置を示すブロック線図である。同図に示すように、本実施形態では、複数のプラントA、B・・・の各プラント1の各検出器信号を、遠隔地のプラント計装制御装置160にて一括して処理するものである。
各プラントA、B・・・は、プラント1の各部の検出器の各検出器信号を入力する入力手段161と、この信号を遠隔地のプラント計装制御装置160に送出する通信手段162とを有している。
一方、プラント計装制御装置160は、複数のプラントA、B・・・側に設けた通信手段162と信号の授受を行う通信手段163とを有しており、通信手段163を介して取り込んだ情報を真値推定手段12−1〜12−n等で処理するようになっている。又、通信手段162、163は、双方向の情報の授受を行い得るように構成してあるので、プラント計装制御装置160で得られた出力をプラントA、B・・・側に入力することも可能である。なお、本実施形態のプラント計装制御装置160は、第10の実施形態のプラント計装制御装置150における入力手段11を通信手段163に置き換えたものであり、通信手段163以降の処理は、第10の実施形態のプラント計装制御装置150と同じである。従って、図23中、図22と同一部分には同一番号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態においては、プラント計装制御装置の構成手段のうちの一部(本実施形態の場合、入力手段161)を除いて遠隔地に置くことにより、遠隔で検出器健全性、機器健全性を高信頼度で評価できる。また、長期的な傾向が予測できるので、遠隔にて定期検査計画策定が可能となる。さらに、一箇所で複数のプラントに対応可能となる。
本実施形態では、第10の実施形態のプラント計装制御装置150に通信手段163を設け、複数のプラントA、B・・・と通信回線で結ぶようにしたが、第6〜第9の実施形態の構成に、通信手段を設け、複数のプラントと通信回線で結ぶようにしてもよい。このような構成にすることにより、プラントにおいて、入力手段より入力された検出器信号が、通信手段を経て遠隔地のプラント計装制御装置に送られ、遠隔地で種々の処理を行うことが可能となる。
又、上記第6〜第11の実施形態に係るプラント計装制御装置において推定した真値を、図11及び表3に示すような実運用のプラントの計測値として、監視乃至制御に使用するように構成することもでき、検出器を多重化することなくプラント等の信頼性を向上させることができる。
本発明は原子力プラント等、多数の検出器を有する大型プラントにおける検出器及び機器の保守・管理を行う産業分野で有効に利用し得るものである。
本発明の第1の実施の形態に係るプラント計装制御装置を示すブロック線図である。 図1に示すプラント計装制御装置に用いる真値推定モデルの一例を示す説明図である。 図1に示すプラント計装制御方法の処理フローを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係るプラント計装制御装置を示すブロック線図である。 図4に示すプラント計装制御方法の処理フローを示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係るプラント計装制御装置を示すブロック線図である。 図6に示すプラント計装制御方法の処理フローを示すフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態に係るプラント計装制御装置を示すブロック線図である。 図8に示すプラント計装制御方法の処理フローを示すフローチャートである。 本発明の第5の実施の形態に係るプラント計装制御装置を示すブロック線図である。 本発明の好適な適用例である原子力プラントの一部を示す系統図である。 従来技術に係るプラント計装制御装置を示すブロック線図である。 本発明の第6の実施の形態に係るプラント計装制御装置を示すブロック線図である。 図13に示すプラント計装制御方法の処理フローを示すフローチャートである。 本発明の第7の実施の形態に係るプラント計装制御装置を示すブロック線図である。 図15に示すプラント計装制御方法の処理フローを示すフローチャートである。 本発明の自動校正として好適な適用例を示す系統図である。 本発明の第8の実施の形態に係るプラント計装制御装置を示すブロック線図である。 図18に示すプラント計装制御方法の処理フローを示すフローチャートである。 本発明の第9の実施の形態に係るプラント計装制御装置を示すブロック線図である。 図20に示すプラント計装制御方法の処理フローを示すフローチャートである。 本発明の第10の実施の形態に係るプラント計装制御装置を示すブロック線図である。 本発明の第11の実施の形態に係るプラント計装制御装置を示すブロック線図である。
符号の説明
1 プラント
10、20、30、40、50、110、120、130、140、150、160 プラント計装制御装置
11、161 入力手段
12−1〜12−n 真値推定手段
13−1〜13−n、33−1〜33−n 第1のデータベース
14、24 総合評価手段
15、35 第2のデータベース
16、56、113、132、142、152 出力手段
27 適用性評価手段
38、48 学習手段
49 モデル構造決定手段
52、53、162、163 通信手段
111、121 推定真値統合手段
112 整合性向上手段
131 検出器健全性評価手段
141 機器健全性評価手段
151 保守計画支援手段

Claims (19)

  1. 被検出対象に設けた複数の検出器から出力した各検出器信号を入力する入力手段と、
    真値を推定するための複数個の真値推定モデルをそれぞれ格納する複数個の第1の記憶手段と、
    前記各真値推定モデルを用い、前記検出器信号の実測値に基づいて真値をそれぞれ推定する複数個の真値推定手段と、
    個々の前記真値推定モデルの推定精度に関するデータを格納する第2の記憶手段と、
    前記各真値推定手段で推定した同一の検出器に対する推定真値を、前記第2の記憶手段に格納した推定精度に関するデータを用いて総合評価するとともに、最も確からしい推定真値を求めて推定ドリフト量を算出する総合評価手段と、
    前記推定真値や前記推定ドリフト量を出力する出力手段とを有することを特徴とするプラント計装制御装置。
  2. 請求項1に記載するプラント計装制御装置において、
    さらに真値を推定するための真値推定モデルが適用可能か否かを判断する適用性評価手段を追加し、
    前記総合評価手段では、前記適用性評価手段で適用可能と判定された真値を推定するための真値推定モデルの出力だけを用いて、最も確からしい推定真値と推定ドリフト量を出力するようにしたことを特徴とするプラント計装制御装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載するプラント計装制御装置において、
    熱収支及び質量収支、又は、熱収支若しくは質量収支に基づき、前記総合評価手段で得られた推定真値から、系として整合性の取れる推定真値を算出する整合性向上手段を追加し、
    前記出力手段では、前記整合性向上手段で得られた推定真値を出力するようにしたことを特徴とするプラント計装制御装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載するプラント計装制御装置において、
    前記入力手段が入力した前記検出器信号の実測値に基づいて、真値を推定するための各真値推定モデルの内部パラメータを調整する学習手段を追加し、
    前記各第1の記憶手段は、前記学習手段で内部パラメータを調整した各真値推定モデルを記憶するようにしたことを特徴とするプラント計装制御装置。
  5. 請求項4に記載するプラント計装制御装置において、
    真値を推定するための各真値推定モデルの入・出力に用いる検出器信号や、前記各真値推定モデルの内部の構造の候補を決定するモデル構造決定手段を追加し、
    前記学習手段では、各真値推定モデルの内部の構造の候補に対して、最も良好な真値推定が可能となるように、各真値推定モデルの内部の未知パラメータを調整するとともに、調整結果が所定レベル以上であれば、真値推定モデルとして採用するようにしたことを特徴とするプラント計装制御装置。
  6. 請求項3乃至請求項5の何れか一つに記載するプラント計装制御装置において、
    前記整合性向上手段で得られた推定真値と前記検出器信号の実測値とに基づいて、前記検出器の健全性を評価する検出器健全性評価手段を追加し、
    前記出力手段では、前記検出器健全性評価手段で得られた前記検出器の健全性を出力するようにしたことを特徴とするプラント計装制御装置。
  7. 請求項3乃至請求項6の何れか一つに記載するプラント計装制御装置において、
    前記整合性向上手段で得られた推定真値、必要ならば前記検出器信号の実測値に基づいて、プラントを構成する機器の健全性を評価する機器健全性評価手段を追加し、
    前記出力手段では、前記機器健全性評価手段で得られた前記機器の健全性を出力するようにしたことを特徴とするプラント計装制御装置。
  8. 請求項6又は請求項7に記載するプラント計装制御装置において、
    前記検出器健全性評価手段及び前記機器健全性評価手段、又は、前記検出器健全性評価手段若しくは前記機器健全性評価手段で得られた健全性に基づき、前記検出器及び前記機器、又は、前記検出器若しくは前記機器の保守が必要となる時期を予測演算する保守計画支援手段を追加し、
    前記出力手段では、前記保守計画支援手段で予測された保守時期を出力するようにしたことを特徴とするプラント計装制御装置。
  9. 複数のプラントの各被検出対象に設けられたそれぞれ複数の検出器が出力した各検出器信号をそれぞれ入力する各プラント側の入力手段と、
    前記各プラントに対する遠隔地に配設した前記請求項1乃至請求項8の何れか一つに記載するプラント計装制御装置の入力手段とを通信手段を介して接続し、前記各プラントと前記プラント計装制御装置との間で前記通信手段を介して必要な情報の授受を行うように構成したことを特徴とするプラント計装制御装置。
  10. 請求項1乃至請求項9に記載する何れか一つの計装制御装置において推定した真値を実運用のプラントの計測値として監視乃至制御に使用するようにしたことを特徴とするプラント計装制御装置。
  11. 真値を推定するための複数の真値推定モデルを用い、被検出対象に設けた複数の検出器がそれぞれ出力する検出器信号の実測値に基づき複数の真値を推定する一方、
    このようにして推定した同一の検出器に対する各推定真値を、個々の真値推定モデルの推定精度に関するデータを用いて総合評価し、
    この結果最も確からしい推定真値及び推定ドリフト量を求めることを特徴とするプラント計装制御方法。
  12. 請求項11に記載するプラント計装制御方法において、
    さらに前記真値推定モデルが適用可能か否かを判断し、
    この結果適用可能と判定された前記真値推定モデルの出力だけを用いて、前記総合評価を行って、最も確からしい推定真値と推定ドリフト量を求めるようにしたことを特徴とするプラント計装制御方法。
  13. 請求項11又は請求項12に記載するプラント計装制御方法において、
    熱収支及び質量収支、又は、熱収支若しくは質量収支に基づき、前記総合評価を行って得られた推定真値から、系として整合性の取れる推定真値を算出することを特徴とするプラント計装制御方法。
  14. 請求項12又は請求項13に記載するプラント計装制御方法において、
    前記検出器信号の実測値に基づいて、前記真値推定モデルの内部パラメータを学習により調整することを特徴とするプラント計装制御方法。
  15. 請求項14に記載するプラント計装制御方法において、
    真値を推定するための真値推定モデルの入・出力に用いる検出器信号や、前記真値推定モデルの内部の構造の候補を決定するとともに、
    前記学習において、真値推定モデルの内部の構造の候補に対して、最も良好な真値推定が可能となるように、真値推定モデルの内部の未知パラメータを調整するとともに、調整結果が所定レベル以上であれば、真値推定モデルとして採用するようにしたことを特徴とするプラント計装制御方法。
  16. 請求項13乃至請求項15の何れか一つに記載するプラント計装制御方法において、
    整合性が取られた推定真値と前記検出器信号の実測値に基づいて、前記検出器の健全性を評価することを特徴とするプラント計装制御方法。
  17. 請求項13乃至請求項16の何れか一つに記載するプラント計装制御方法において、
    整合性が取られた推定真値、必要ならば前記検出器信号の実測値に基づいて、プラントを構成する機器の健全性を評価することを特徴とするプラント計装制御装置。
  18. 請求項16又は請求項17に記載するプラント計装制御装置において、
    前記検出器及び前記機器、又は、前記検出器若しくは前記機器の健全性に基づき、前記検出器及び前記機器、又は、前記検出器若しくは前記機器の保守が必要となる時期を予測演算することを特徴とするプラント計装制御装置。
  19. 複数のプラントの各被検出対象に設けたそれぞれ複数の検出器から入力する検出器信号をそれぞれ入力する各プラント側の入力手段と、通信手段を介して情報の授受を行うことにより遠隔の一箇所で前記各プラントを対象として前記請求項11乃至請求項18の何れか一つに記載するプラント計装制御方法を実施することを特徴とするプラント計装制御方法。
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