JPWO2017134908A1 - センサ故障診断装置、方法、及びプログラム - Google Patents

センサ故障診断装置、方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】センサの効率的な点検作業を可能にするセンサ故障診断装置、方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】一実施形態に係るセンサ故障診断装置は、ドリフト推定部と、大域順位決定部と、を備える。ドリフト推定部は、点検作業の対象センサを含む複数のセンサ群に含まれる各センサの計測値データに基づいて、点検作業の対象センサについて、計測値と真値の定常的なずれであるドリフト故障の有無又は度合いを推定する。大域順位決定部は、ドリフト推定部の複数回の推定結果に基づいて、点検作業における、複数のセンサ群の間の優先順位である大域順位を決定する。

Description

本発明の実施形態は、センサや機器の故障診断装置、方法、及びプログラムに関する。
従来、機器の異常や故障を、遠隔から計測値の履歴データに基づいて診断する、遠隔監視装置が知られている。遠隔監視の対象としてはセンサそのものを対象とする場合があり、経年劣化や汚れなどの影響で、センサそのものにもドリフト故障を始めとする故障が発生し得る。ここでいうセンサのドリフト故障は、計測対象(温度や湿度など)をセンサによって計測して得られた計測値と、計測対象の正しい値である真値との間に、定常的なずれが発生するという故障である。
現状、ドリフト故障を発見するためには、作業員がセンサの設置場所に行き、センサの点検作業を実施しなければならない。この点検作業では、センサ単位ではなく、機器単位で実施することが多い。すなわち、対象機器が選択され、対象機器に付随する複数のセンサについて、まとめて点検作業を実施する。これには、主に3つの理由がある。まず、機器に付随するセンサ群は物理的に近い位置に存在することが多く、まとめて点検した方が作業効率の点で良いためである。次に、点検作業に伴う機器の停止回数等を削減でき、機器利用者の負担を抑えることができるためである。最後に、機器に付随するセンサ群は、その機器の機能維持に必要なセンサ群であり、部分的に点検するより、まとめて点検した方が機器の機能維持の点で良いからである。
上記のような点検作業は、作業員の人件費や機器利用者の負担を伴う上に、点検作業に割くことができる作業員の数や時間に制限があることも多いため、効率的に実施することが要求される。このため、特許文献2〜5では、センサの異常や故障を、計測値の履歴データとモデルの推定値の乖離に基づいて診断する、センサ故障診断装置が提案されている。
しかしながら、上記特許文献を始めとする従来のセンサ故障診断装置は、個々のセンサのドリフト故障の有無や度合いを診断するものであった。ドリフト故障は時間とともに段階的に悪化していくことが多いため、異常と正常の明確な境界線を決めるのが難しく、十分な診断精度が保障されない限り意思決定者は診断結果に基づいてセンサの点検作業を優先的に実施可能か判断できなかった。
特開2010−190582号公報 特許第5025776号公報 特許第5337909号公報 特許第5792667号公報 特開2003−207373号公報
センサの効率的な点検作業を可能にするセンサ故障診断装置、方法、及びプログラムを提供する。
一実施形態に係るセンサ故障診断装置は、ドリフト推定部と、大域順位決定部と、を備える。ドリフト推定部は、点検作業の対象センサを含む複数のセンサ群に含まれる各センサの計測値データに基づいて、点検作業の対象センサについて、計測値と真値の定常的なずれであるドリフト故障の有無又は度合いを推定する。大域順位決定部は、ドリフト推定部の複数回の推定結果に基づいて、点検作業における、複数のセンサ群の間の優先順位である大域順位を決定する。
センサ故障診断装置の概要を説明する図。 第1実施形態に係るセンサ故障診断装置のシステム構成を示す図。 計測値データの一例を示す図である。 センサ群情報の一例を示す図。 表示装置に表示される大域順位の一例を示す図。 コンピュータの一例を示す図。 診断処理の一例を示すフローチャート。 可変長引数関数simの候補を格納したテーブルの一例を示す図。 第2実施形態に係るセンサ故障診断装置のシステム構成を示す図。 診断処理の一例を示すフローチャート。 可変長引数関数rsimの候補を格納したテーブルの一例を示す図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態に係るセンサ故障診断装置(以下、「診断装置」という)について、図1〜図8を参照して説明する。図1は、診断装置の概要を説明する図である。
図1に示すように、点検作業が実施される建物(ビルや工場など)には、複数の機器及びセンサが設置されている。各機器には、センサ群が設定されている。ここでいうセンサ群とは、機器に付随する1つ又は複数のセンサの集合のことである。機器に付随するセンサとは、機器の動作の監視や制御のための情報を取得するセンサのことである。機器に付随するセンサには、機器に搭載されたセンサと、機器の外部に設置されたセンサと、の両方が含まれる。
例えば、図1の例では、建物は、機器D〜Dと、センサS〜Sと、を設置されている。機器DはセンサS〜Sからなるセンサ群を設定され、機器DはセンサS及びセンサSからなるセンサ群を設定され、機器DはセンサSからなるセンサ群を設定されている。このように、各センサ群に含まれるセンサの数は、任意である。
診断装置は、このような建物から遠隔収集された各センサの計測値に基づいて、各センサのドリフト故障を推定し、その推定結果に基づいて、点検作業における各機器(各センサ群)の優先順位を決定する。センサ群の優先順位は、そのセンサ群に含まれる各センサの推定されたドリフト故障の度合いが大きいほど高くなるように決定される。診断装置は、個々のセンサのドリフト故障の推定結果と、各機器(各センサ群)の優先順位と、を診断結果として出力する。
点検作業の意思決定者は、診断装置により決定された優先順位に従って機器を選択することにより、推定されたドリフト故障の度合いが大きいセンサを含む機器(センサ群)を優先的に選択することができる。
建物に派遣された作業員は、意思決定者により選択された機器に設定されたセンサ群に対して、点検作業を実施する。例えば、機器D,Dが選択された場合、作業員は、機器D,Dに設定されたセンサ群、すなわち、センサS〜Sに対して、点検作業を実施する。これにより、推定されたドリフト故障の度合いが大きいセンサの点検作業を優先的に実施することができる。結果として、センサの効率的な点検作業が可能となる。
次に、本実施形態に係る診断装置の機能構成について説明する。図2は、本実施形態に係る診断装置の一例を示す図である。図2の診断装置は、計測値DB(データベース)1と、センサ情報DB2と、診断管理部3と、ドリフト推定部4と、推定結果修正部5と、比較方法選択部6と、局所順位決定部7と、統合方法選択部8と、大域順位決定部9と、表示部10と、を備える。
計測値DB1は、センサが設置された建物から遠隔収集された、点検作業の対象となる各センサを含む複数のセンサの計測値データを記憶している。すなわち、計測値DB1が記憶している複数の計測値データは、点検作業の対象となる各センサの計測値データに限られない。計測値データは、センサの、計測日時及び計測値を含むが、これに限られない。図3は、計測値DB1に記憶された計測値データの一例を示す図である。
図3は、あるセンサの3つの計測値データを示している。図3の各レコードが、各計測値データに相当する。図3の各計測値データには、計測日時と、計測状態と、計測値と、が含まれている。計測状態とは、計測日時における、センサ、又はセンサが付随する機器の状態、もしくは制御システム側から機器に指示された指示値のことである。計測状態として、例えば、定常状態、起動中、及び停止中などの状態が含まれる。
計測値DB1は、このような計測値データを、各センサについて記憶している。計測値データは、センサ毎に設けられたテーブルに記憶されていてもよいし、単一のテーブルに記憶されていてもよい。複数のセンサの計測値データを単一のテーブルに記憶する場合、各計測値データには、その計測値データが対応するセンサの識別子(ID)が含まれる。
センサ情報DB2は、各機器のセンサ群情報を記憶している。センサ群情報とは、機器に設定されたセンサ群に関する情報のことである。センサ群として設定されるセンサは、点検作業の対象となる各センサに限られない。センサ群情報は、センサ群に含まれる各センサの、識別子、種類、及び許容ドリフト量を含むが、これに限られない。許容ドリフト量とは、ドリフト故障の診断基準として予め設定されたドリフト量のことである。ここでいうドリフト量とは、センサの計測値と真値の間にある定常的なずれの量である。図4は、センサ情報DB2に記憶されたセンサ群情報の一例を示す図である。なお、以下では、ある機器Xに対して設定されたセンサ群を、センサ群Xという。
図4は、ある機器Aのセンサ群情報を示している。図4のセンサ群情報には、センサ群Aに含まれる各センサの、識別子(ID)、種類、及び許容ドリフト量が含まれている。図4の例では、センサ群Aには、3つのセンサSA1,SA2,SA3が含まれる。例えば、センサSA1は温度計であり、許容ドリフト量は1℃以下である。
センサ群情報DB2は、このようなセンサ群情報を、各機器について記憶している。センサ群情報は、機器毎に設けられたテーブルに記憶されていてもよいし、単一のテーブルに記憶されていてもよい。複数の機器のセンサ群情報を単一のテーブルに記憶する場合、各センサ群情報には、そのセンサ群情報が対応する機器の識別子(ID)が含まれる。
診断管理部3(以下、「管理部3」という)は、診断装置による診断処理を管理する。管理部3は、診断処理が開始すると、計測値DB1及びセンサ情報DB2から、診断に利用する計測値データ及びセンサ群情報を取得し、ドリフト推定部4及び比較方法選択部6に渡す。
ドリフト推定部4(以下、「推定部4」という)は、管理部3から受け取った計測値データ及びセンサ群情報に基づいて、各センサのドリフト故障を推定する。以下では、推定部4がドリフト量を推定する場合を例に説明する。ここでいうドリフト量とは、センサの計測値と真値の間にある定常的なずれの量のことである。推定部4は、ドリフト量の推定方法として、ニューラルネットワークを利用した推定方法などの、既存の任意の推定方法を利用することができる。なお、推定部4がドリフト故障の有無を推定する場合については、後述する。
推定部4は、得られた推定結果を、センサ群毎にグループ化して推定結果修正部5に渡す。また、推定部4は、推定結果を外部に出力してもよいし、表示部10に渡してもよい。
推定結果修正部5(以下、「修正部5」という)は、推定部4から受け取ったセンサ群毎の推定結果を、所定の形式に修正し、比較方法選択部6及び局所順位決定部7に渡す。ここでいう修正には、推定結果の正規化や、データサイズのサイズ調整が含まれる。修正部5により修正された推定結果を、修正済み推定結果という。修正部5は、修正済み推定結果を、比較方法選択部6及び局所順位決定部7に渡す。
比較方法選択部6は、管理部3から受け取った計測値データ及びセンサ群情報と、修正部5から受け取った修正済み推定結果と、に基づいて、局所順位決定部7が使用する比較方法を選択する。比較方法とは、2つのセンサ群の間での優先順位を決定するために、2つのセンサ群の修正済み推定結果を比較する方法のことである。比較方法が予め設定されている場合、診断装置は比較方法選択部6を備えなくてもよい。比較方法選択部6は、選択した比較方法を、局所順位決定部7に通知する。
局所順位決定部7は、修正部5から受け取った修正済み推定結果と、比較方法選択部6から通知された比較方法と、に基づいて、局所順位を決定する。局所順位とは、2つの機器(センサ群)の間での優先順位のことである。局所順位の決定は、2つの機器のどちらの優先順位が高いかを決定することに相当する。
具体的には、局所順位決定部7は、修正済み推定結果に含まれる複数の機器(センサ群)から、2つの機器(センサ群)の組合せを選択する。次に、局所順位決定部7は、組合せに含まれる2つの機器(センサ群)に対応する修正済み推定結果を、比較方法選択部6から受け取った比較方法に基づいて比較し、局所順位を決定する。局所順位決定部7は、生成可能な2つの機器(センサ群)の組合せの全て又は一部について、局所順位を決定し、決定した局所順位を統合方法選択部8及び大域順位決定部9に渡す。
統合方法選択部8は、局所順位決定部7から受け取った局所順位に基づいて、大域順位決定部9が使用する統合方法を選択する。統合方法とは、2つの機器(センサ群)の間での優先順位である局所順位から、全ての機器(センサ群)の間での優先順位である大域順位を決定するための方法のことである。統合方法が予め設定されている場合、診断装置は統合方法選択部8を備えなくてもよい。統合方法選択部8は、選択した統合方法を、大域順位決定部9に通知する。
大域順位決定部9は、局所順位決定部7から受け取った局所順位と、統合方法選択部8から通知された統合方法と、に基づいて、大域順位を決定する。大域順位決定部9は、決定した大域順位を表示部10に渡す。大域順位決定部9は、決定した大域順位を外部に出力してもよい。
表示部10は、大域順位決定部9から受け取った大域順位を、所定の形式を有する画像データやテキストデータに変換し、後述する表示装置103に出力する。これにより、表示装置103に、大域順位が所定の形式で表示される。また、表示部10は、ドリフト推定部4から受け取った推定結果などを、表示装置103に表示させてもよい。
図5は、表示装置103に表示される大域順位の一例を示す図である。図5の例では、大域順位は推奨点検順序として表示されており、1位は機器B、2位は機器D、3位は機器C、4位は機器Aである。
次に、本実施形態に係る診断装置のハードウェア構成について説明する。本実施形態に係る診断装置は、コンピュータ100により構成される。コンピュータ100には、サーバ、クライアント、マイコン、及び汎用コンピュータなどが含まれる。
図6は、コンピュータ100の一例を示す図である。図6のコンピュータ100は、プロセッサ101と、入力装置102と、表示装置103と、通信装置104と、記憶装置105と、を備える。プロセッサ101、入力装置102、表示装置103、通信装置104、及び記憶装置105は、バス106により相互に接続されている。
プロセッサ101は、コンピュータ100の制御装置及び演算装置を含む電子回路である。プロセッサ101として、例えば、汎用目的プロセッサ、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、コントローラ、マイクロコントローラ、状態マシン、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラム可能論理回路(PLD)、及びこれらの組合せを用いることができる。
プロセッサ101は、バス106を介して接続された各装置(例えば、入力装置102、通信装置104、記憶装置105)から入力されたデータやプログラムに基づいて演算処理を行い、演算結果や制御信号を、バス106を介して接続された各装置(例えば、表示装置103、通信装置104、記憶装置105)に出力する。具体的には、プロセッサ101は、コンピュータ100のOS(オペレーティングシステム)や、センサ故障診断プログラム(以下、「診断プログラム」という)などを実行し、コンピュータ100を構成する各装置を制御する。
診断プログラムとは、コンピュータ100に、診断装置の上述の各機能構成を実現させるプログラムである。診断プログラムは、一時的でない有形のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶される。上記の記憶媒体は、例えば、光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスク、磁気テープ、フラッシュメモリ、半導体メモリであるが、これに限られない。プロセッサ101が診断プログラムを実行することにより、コンピュータ100が診断装置として機能する。
入力装置102は、コンピュータ100に情報を入力するための装置である。入力装置102は、例えば、キーボード、マウス、及びタッチパネルであるが、これに限られない。ユーザは、入力装置102を用いることにより、診断対象の選択指示や診断処理の開始指示などを入力することができる。
表示装置103は、画像や映像を表示するための装置である。表示装置103は、例えば、LCD(液晶ディスプレイ)、CRT(ブラウン管)、及びPDP(プラズマディスプレイ)であるが、これに限られない。表示装置103には、上述の通り、診断結果として、大域順位や各センサの推定されたドリフト量などが表示される。
通信装置104は、コンピュータ100が外部装置と無線又は有線で通信するための装置である。通信装置104は、例えば、モデム、ハブ、及びルータであるが、これに限られない。管理部3は、通信装置104を介して、センサが設置された建物から計測値データを遠隔収集してもよい。
記憶装置105は、コンピュータ100のOSや、診断プログラム、診断プログラムの実行に必要なデータ、及び診断プログラムの実行により生成されたデータなどを記憶する記憶媒体である。記憶装置105には、主記憶装置と外部記憶装置とが含まれる。主記憶装置は、例えば、RAM、DRAM、SRAMであるが、これに限られない。また、外部記憶装置は、例えば、ハードディスク、光ディスク、フラッシュメモリ、及び磁気テープであるが、これに限られない。計測値DB1及びセンサ群DB2は、記憶装置105上に構築されてもよいし、外部のサーバ上に構築されてもよい。
なお、コンピュータ100は、プロセッサ101、入力装置102、表示装置103、通信装置104、及び記憶装置105を、それぞれ1つ又は複数備えてもよいし、プリンタやスキャナなどの周辺機器を接続されていてもよい。
また、診断装置は、単一のコンピュータ100により構成されてもよいし、相互に接続された複数のコンピュータ100からなるシステムとして構成されてもよい。
さらに、診断プログラムは、コンピュータ100の記憶装置105に予め記憶されていてもよいし、コンピュータ100の外部の記憶媒体に記憶されていてもよいし、インターネット上にアップロードされていてもよい。いずれの場合も、診断プログラムをコンピュータ100にインストールして実行することにより、診断装置の機能が実現される。
次に、本実施形態に係る診断装置の動作について説明する。図7は、本実施形態に係る診断装置による診断処理の一例を示すフローチャートである。以下の診断処理では、診断装置は、各センサのドリフト量の推定を複数回実施し、得られた複数の推定結果を統計処理することにより、信頼性の高い大域順位を決定する。
図7に示すように、診断処理が開始されると、管理部3が、診断処理で使用する計測値データ及びセンサ群データを、計測値DB1及びセンサ群DB2からそれぞれ取得する(ステップS1)。この際、管理部3は、センサ群毎に、計測日時や計測状態などが異なる計測値データを、それぞれ複数取得する。例えば、管理部3は、各センサ群について、夏期の平日の計測値データ群、夏期の祝日の計測値データ群、冬期の平日の計測値データ群、及び冬期の祝日の計測値データ群を、それぞれ取得することが考えられる。なお、管理部3が取得する計測値データの計測日時や計測状態は、センサ群の間で共通であってもよいし、異なってもよい。管理部3は、こうして取得した計測値データ及びセンサ群データを、推定部4に渡す。
次に、推定部4は、管理部3から受け取った取得した計測値データ及びセンサ群データに基づいて、各センサのドリフト量の推定(ドリフト推定)を複数回実施する(ステップS2)。この際、1回毎に異なる計測値データを使用してドリフト推定を行う。ドリフト推定の方法は、上述の通り、任意に選択可能である。また、各センサのドリフト推定の実施回数は、センサ群内では共通であるが、センサ群間では異なってもよい。
推定部4は、ドリフト推定により得られた各センサのドリフト量を、センサ群毎にまとめ、各センサ群に対する推定結果を生成する。以下では、各センサ群に対して生成された推定結果を、n行m列の行列形式で表記する。nはドリフト推定の実施回数であり、mはセンサ群に含まれるセンサの数である。具体的には、各センサ群の推定結果は、以下のように表される。
Figure 2017134908
式(1)において、Rはセンサ群の推定結果である。推定結果Rの各行は、各回のドリフト推定における推定結果を示し、各列は、各センサのドリフト推定の推定結果を示し、各要素は、推定されたドリフト量を示している。ドリフト量の単位は、計測値と同様である。例えば、式(1)における右上の要素0.9は、1回目のドリフト推定におけるm個目のセンサのドリフト量を示している。推定部4は、こうして得られた各センサ群の推定結果Rを、修正部5に渡す。
続いて、修正部5は、推定部4から受け取った各センサ群の推定結果Rを、所定の形式に修正する。これは、各センサ群の推定結果Rのサイズや単位が異なっていることが考えられるためである。
例えば、センサ群Aが5つの温度計を含み、各温度計に対して30回のドリフト推定が実施された場合、センサ群Aの推定結果R(A)は、30行5列の行列となり、各要素(ドリフト量)の単位は℃等になる。
これに対して、センサ群Bが3つの湿度計を含み、各湿度計に対して100回のドリフト推定が実施された場合、センサ群Bの推定結果R(B)は、100行3列の行列となり、各要素(ドリフト量)の単位は%RH等になる。
このように、各センサ群の推定結果Rのサイズや単位が異なっていると、後述する局所順位の決定の際に行う、推定結果同士の比較が困難になる。そこで、修正部5は、推定結果の比較が容易になるように、各センサ群の推定結果Rを修正する。
まず、修正部5は、各センサ群の推定結果Rを正規化する(ステップS3)。具体的には、修正部5は、推定結果Rの各要素を、対応する許容ドリフト量で除算する。これにより、推定結果Rの各要素が許容ドリフト量に対する割合という無次元量となる。正規化されたセンサ群Aの推定結果R(A)を、正規化済み推定結果R (A)という。正規化済み推定結果R (A)は、以下の式で表される。
Figure 2017134908
式(2)におけるd (A)(i=1〜m)は、推定結果R(A)のi列目に対応するセンサの許容ドリフト量である。r (A)(j=1〜m)は、推定結果R(A)のj列目に対応する列ベクトルである。修正部5は、各センサ群の推定結果Rを正規化し、正規化済み推定結果Rを算出する。
次に、修正部5は、ランダムサンプリングにより、各センサ群の正規化済み推定結果Rのデータサイズを調整し(ステップS4)、修正済み推定結果Rを計算する。具体的には、まず、修正部5は、各センサ群の正規化済み推定結果Rを、以下のように行ベクトル形式で表現する。
Figure 2017134908
式(3)において、ρ(i=1〜n)は、正規化済み推定結果Rのi行目に対応する行ベクトルである。
次に、修正部5は、ランダムにk(<n)個の行ベクトルρを抽出し、抽出したk個の行ベクトルρを平均化した行ベクトルσを計算する。行ベクトルσのj番目の要素は、抽出されたk個の行ベクトルρのj番目の要素の平均値である。
修正部5は、上記のランダムサンプリング及び行ベクトルの平均化を、N回繰り返す。i回目の処理により得られた行ベクトルσを、行ベクトルσとすると、修正済み推定結果Rは、以下のように表される。なお、上記のランダムサンプリングの抽出回数kは1回である場合もあり、各回のランダムサンプリングで抽出する行ベクトルが重複しないように抽出することもあり得る。
Figure 2017134908
式(4)からわかるように、修正済み推定結果Rは、N行m列の行列となる。修正部5は、各センサ群の正規化済み推定結果Rに対して、上記の方法により、修正済み推定結果Rを計算する。
以上の修正処理により、修正部5は、正規化済み推定結果Rのデータサイズを調整し、行数が等しい各センサ群の修正済み推定結果Rを計算することができる。また、以上の修正処理により、推定結果の行数を揃えるだけでなく、外乱による影響も抑制することができる。
上述の通り、ここでいうドリフト量とは、センサの計測値と真値の間にある定常的なずれの量である。しかしながら、外乱の影響により、推定部4により推定されたドリフト量は乱高下することがあり得る。この場合、ドリフト量の定常性を考慮すると、推定ドリフト量が他と比べて大きい場合は割り引いて、小さい場合は割り増して評価することが妥当である。このような評価は複数の推定ドリフト量の平均化によって実現でき、これを含む上記の修正処理は外乱による影響を抑制することにつながる。
修正部5は、こうして得られた各センサ群の修正済み推定結果Rを、比較方法選択部6及び局所順位決定部7に渡す。
比較方法選択部6は、修正部5から修正済み推定結果Rを受け取ると、局所順位決定部7が使用する修正済み推定結果R同士の比較方法を選択する(ステップS5)。具体的には、比較方法選択部6は、可変長引数関数sim:R→Rを選択する。
可変長引数関数simは、センサ群単位のドリフト故障の度合いを評価する関数である。可変長引数関数simは、修正済み推定結果Rの各行に対して、評価値を返す。したがって、可変長引数関数simに修正済み推定結果Rを代入すると、N個の評価値が得られる。可変長引数関数simは、センサ群単位のドリフト故障の度合いが高い、すなわち、各行に含まれる推定されたドリフト量が大きいほど、高い評価値を返すように予め設計される。なお、本実施形態において、比較方法として可変長引数関数simを利用するのは、センサ群に含まれるセンサの数mが、センサ群毎に異なることを想定しているためである。センサ群に含まれるセンサの数mが、センサ群毎に同じ場合は、可変長引数関数である必要はない。
可変長引数関数simとして、例えば、mean(abs(・))などが利用できる。abs(・):R→Rは、引数となったベクトル(修正済み推定結果Rの各行ベクトル)の各要素の絶対値に変換して返す可変長引数関数である。また、mean(・):R→Rは、引数となったベクトル(各要素を絶対値に変換された修正済み推定結果Rの各行ベクトル)の各要素の平均値を返す可変長引数関数である。なお、可変長引数関数simとして利用可能な関数は、上記に限られず、任意に設計可能である。
比較方法選択部6は、上記のような可変長引数関数simの候補を、予め複数記憶している。各可変長引数関数simは、それぞれ所定の条件と対応付けられている。条件は、例えば、センサの計測値、計測値の統計的性質、センサ群情報、修正済み推定結果R、及び修正済み推定結果Rの統計的性質など、に応じて設定される。
図8は、比較方法選択部6が備える、可変長引数関数simの候補を格納したテーブルの一例を示す図である。図8のテーブルには、可変長引数関数simの3つの候補sim,sim,simが格納されている。各候補は、優先度及び条件と対応付けられている。例えば、候補simは、優先度が1位であり、条件が「全センサが温度計かつ全計測値データの計測状態が定常状態」である。
比較方法選択部6は、管理部3から受け取った計測値データ及びセンサ群情報と、修正部5から受け取った修正済み推定結果Rと、に基づいて、図8のようなテーブルを参照する。そして、比較方法選択部6は、条件に合致し、かつ、優先度が最も高い、可変長引数関数simの候補を、局所順位決定部7が使用する比較方法(可変長引数関数sim)として選択する。比較方法選択部6は、選択した比較方法(可変長引数関数sim)を、局所順位決定部7に通知する。
局所順位決定部7は、比較方法選択部6から比較方法を通知されると、まず、局所順位を決定するための準備を行う。具体的には、局所順位決定部7は、それぞれ2つのセンサ群を含む、センサ群の組合せを、網羅的に生成する(ステップS6)。
例えば、局所順位決定部7は、3つのセンサ群A,B,Cの修正済み推定結果Rを受け取った場合、センサ群A,Bを含む組合せと、センサ群B,Cを含む組合せと、センサ群A,Cを含む組合せと、の3つの組合せを生成する。局所順位決定部7は、生成した組合せを、配列combに保存する。
また、局所順位決定部7は、修正済み推定結果Rの比較結果を保存する配列rsltを初期化する。
次に、局所順位決定部7は、配列combに保存された組合せから1つ選択し、選択した組合せに含まれる2つのセンサ群の修正済み推定結果Rを比較し、比較結果に応じて2つのセンサ群の間での局所順位を決定し、決定した局所順位を配列rsltに保存する(ステップS7)。局所順位決定部7は、配列combに保存された全て又は一部の組合せに対して、上記の局所順位決定処理を実行する。
以下、センサ群A,Bを含む組合せが選択された場合を例に、局所順位決定処理について具体的に説明する。この局所順位決定処理では、センサ群Aの修正済み推定結果R (A)と、センサ群Bの修正済み推定結果R (B)と、が比較される。
まず、局所順位決定部7は、センサ群Aの修正済み推定結果R (A)を、比較方法選択部6から通知された可変長引数関数simに代入して、センサ群Aの評価値ベクトルξ(A)∈Rを計算する。評価値ベクトルξ(A)は、以下の式で表される。
Figure 2017134908
式(5)における評価値ξ (A)(i=1〜N)は、修正済み推定結果R (A)のi番目の行ベクトルσ (A)に対応する評価値である。すなわち、ξ (A)=sim(σ (A))である。
同様に、局所順位決定部7は、センサ群Bの修正済み推定結果R (B)を、比較方法選択部6から通知された可変長引数関数simに代入して、センサ群Bの評価値ベクトルξ(B)∈Rを計算する。
次に、局所順位決定部7は、評価値ベクトルξ(A),ξ(B)の要素をマージしたベクトルξ(A,B)∈R2Nを作成する。ベクトルξ(A,B)は、以下のように表される。
Figure 2017134908
続いて、局所順位決定部7は、ベクトルξ(A,B)の要素を、昇順にソートする。ソートされたベクトルを、ベクトルξasc (A,B)という。ベクトルξasc (A,B)は、センサ群A,Bの評価値を、小さい順(ドリフト故障の度合いが低い順)に並べたベクトルに相当する。
そして、局所順位決定部7は、センサ群Aのベクトルζ(A)∈R2Nを計算する。ベクトルζ(A)は、以下の式で表される。
Figure 2017134908
ベクトルζ(A)のi(i=1〜2N)番目の要素ratio(ξasc (A,B),i)は、ベクトルξasc (A,B)の1番目の要素からi番目の要素までに含まれる、センサ群Aの評価値ξ(A)の要素の割合である。例えば,ベクトルξasc (A,B)の1番目の要素から5番目にξ(A)の要素が3つ,ξ(B)の要素が2つ含まれていれば,ratio(ξasc (A,B),5)は3/5=0.6となる。
同様に、局所順位決定部7は、センサ群Bのベクトルζ(B)∈R2Nを計算する。ベクトルζ(B)のi(i=1〜2N)番目の要素ratio(ξasc (A,B),i)は、ベクトルξasc (A,B)の1番目の要素からi番目の要素までに含まれる、センサ群Bの評価値ξ(B)の要素の割合である。
したがって、ratio(ξasc (A,B),i)及びratio(ξasc (A,B),i)は、それぞれ0以上1以下の値となる。また、ratio(ξasc (A,B),i)及びratio(ξasc (A,B),i)の和は、1である。さらに、ratio(ξasc (A,B),2N)及びratio(ξasc (A,B),2N)は、いずれも0.5となる。
局所順位決定部7は、ベクトルζ(A)の要素の内、1未満の最大値を有する要素を、最大値ζmax (A)として抽出し、ベクトルζ(B)の要素の内、1未満の最大値を有する要素を、最大値ζmax (B)として抽出し、最大値ζmax (A)と最大値ζmax (B)とを比較する。最大値ζmax (A),ζmax (B)は、それぞれセンサ群A,Bのドリフト故障の度合いの低さを示している。
局所順位決定部7は、最大値ζmax (B)が最大値ζmax (A)より小さい(ζmax (B)<ζmax (A))場合、センサ群Bの局所順位をセンサ群Aの局所順位より高く決定する。また、局所順位決定部7は、最大値ζmax (A)が最大値ζmax (B)より小さい(ζmax (A)<ζmax (B))場合、センサ群Aの局所順位をセンサ群Bの局所順位より高く決定する。これは、ドリフト故障の度合いが高いセンサ群の順位を高く決定することに相当する。
また、局所順位決定部7は、最大値ζmax (A)と最大値ζmax (B)とが等しい(ζmax (A)=ζmax (B))場合、センサ群Aの局所順位とセンサ群Bの局所順位とは等しいと決定する。これは、センサ群A,Bの間の局所順位が不明であることに相当する。
局所順位決定部7は、こうして決定したセンサ群A,Bの局所順位を、配列rsltに格納する。局所順位決定部7は、センサ群の他の組合せについても、上記と同様の方法で局所順位を決定し、配列rsltに格納する。
以下では、局所順位決定部7により決定された局所順位を、局所順位が高いセンサ群名、局所順位が低いセンサ群名、及び有効フラグの3要素からなる配列で表現する。例えば、[A,B,1]は、センサ群Aの局所順位がセンサ群Bの局所順位より高いことを示す。また、[B,A,1]は、センサ群Bの局所順位がセンサ群Aの局所順位より高いことを示す。さらに、[A,B,0]は、センサ群Aの局所順位とセンサ群Bの局所順位とが等しいことを示す。
局所順位決定部7は、全て又は一部の組合せの局所順位を配列rsltに格納すると、配列rsltを統合方法選択部8及び大域順位決定部9に渡す。
なお、本実施例では、2つのセンサ群のそれぞれ複数回のドリフト推定結果Rに含まれる可能性がある外れ値の影響を抑えて適切に2つのセンサ群を比較し局所順位を決定できるように、ウィルコクソンの順位和検定に基づいて考案したζmaxの比較により局所順位を決定しているが、外れ値の影響を抑えて複数回のドリフト推定結果を比較する方法はこれに限定されない。例えば、評価値ベクトルξの中央値の比較により局所順位を決定しても良い。
次に、統合方法選択部8は、受け取った配列rsltに基づいて、大域順位決定部9が使用する統合方法を選択する。以下では、一例として、統合方法選択部8が、配列rsltに含まれる局所順位のデータ数に応じて、線形計画統合法又は単純統合法を選択する場合を例に説明する。しかしながら、大域順位決定部9で用いる統合方法及びその選択方法は、これに限られず、任意に設計可能である。例えば、大域順位決定部9で線形計画統合法又は単純統合法のいずれかのみを用いても良い。
図7の例では、統合方法選択部8は、配列rsltに含まれる局所順位のデータ数と閾値gthとを比較し(ステップS8)、データ数が閾値gthより小さい場合(ステップS8のYES)、線形計画統合法を選択し(ステップS9)、データ数が閾値gth以上の場合(ステップS8のNO)、単純統合法を選択する(ステップS14)。閾値gthは任意に設定可能なパラメータである。統合方法選択部8は、選択した統合方法を、大域順位決定部9に通知する。
まず、線形計画統合法について説明する。ここでいう線形計画統合法とは、配列rsltに格納された局所順位から、解が大域順位となる線形計画問題を構築し、構築した線形計画問題の解を求める統合方法である。線形計画統合法によれば、配列rsltに格納されている局所順位データ群に循環構造がある場合でも、全体として局所順位の充足度が高い大域順位を決定することができる。局所順位データ群の循環構造については、後述する。
大域順位決定部9は、統合方法選択部8から統合方法が線形計画統合法であることを通知されると、配列rsltから、有効フラグが1である局所順位を抽出する(ステップS10)。以下では、表記を簡単にするために、抽出された局所順位データ群を、グラフG:=(V,E)という有向グラフ形式で表現する。Vは、グラフGのノード集合である。各ノードは、各センサ群名である。Eは、エッジ集合である。各エッジの始点は、局所順位が低いセンサ群名、終点は局所順位が高いセンサ群名である。また、始点と終点がそれぞれノードvとwであるエッジを(v,w)で表記する。
上記の局所順位データ群の循環構造は、グラフGにおける有向閉路に相当し、局所順位を全て満足する大域順位が存在しないことを示す。例えば、センサ群Aの局所順位がセンサ群Bの局所順位より高く、センサ群Bの局所順位がセンサ群Cの局所順位より高く、センサ群Cの局所順位がセンサ群Aの局所順位より高い場合である。グラフGが有向閉路を持たない有向非巡回グラフであるならば、トポロジカルソートにより各ノード(センサ群)に局所順位を全て満足する大域順位を割り当てることができる。しかし、グラフGが有向非巡回グラフになるとは限らないため、本実施例では、以下に示す線形計画を使った方法により、各ノード(センサ群)に局所順位との矛盾がなるべく少なくなるように大域順位を割り当てる。なお、局所順位を全て満足する大域順位を割り当てる方法としては、線形計画に限定されるものではなく、他の方法を用いても良い。
続いて、大域順位決定部9は、抽出した局所順位に基づいて、解が大域順位となる線形計画問題を構築する(ステップS11)。ここで構築される線形計画問題は、以下の式で表される。
Figure 2017134908
式(8)において、λは、センサ群名毎に割当てられる変数であり、割当てられたセンサ群の大域順位に応じた値となる。λの値が小さいほど、割当てられたセンサ群の点検の優先順位が高いことを意味する。sは、エッジ毎に割当てられる変数であり、局所順位と大域順位の間の齟齬を許容するために使用する。Mは、sによって局所順位と大域順位の間の齟齬を許容した際に発生するペナルティを表す定数であり、ノード数よりも十分大きな値に設定する。
式(8)の線形計画問題は、以下の文献を参考にしたものである。E. R. Gansner, E. Koutsofios, S. C. North, and K. Vo, “A Technique for Drawing Directed Graphs,” IEEE Transactions on Software Engineering, vol. 19, pp. 214−230, 1993.
この線形計画問題について簡単に説明する。まず、上記のエッジE及び変数λの定義より、各エッジの始点である(局所順位が低い)センサ群vの大域順位に応じた変数λの値は、各エッジの終点である(局所順位が高い)センサ群wの大域順位に応じた変数λの値より、大きくなるのが好ましい。そこで、上記の線形計画問題には、拘束条件として、λ−λ≧1−s(v,w)が含まれている。上記線形計画問題の解において全てのs(v,w)が1未満である場合、大域順位において、全ての局所順位が満たされる。
また、局所順位は、センサ群wの優先順位がセンサ群vの優先順位より高いことのみを示し、各センサ群の間のドリフト故障の度合いの差を示すわけではない。このため、λ−λの値が小さいほど、局所順位と大域順位との間の齟齬が少なくなる。そこで、上記の線形計画問題では、目的関数にλ−λが含まれ、λ−λの値が小さい解が求められる。
大域順位決定部9は、汎用の線形計画の解法を利用して、上記の線形計画問題を解き、各センサ群に対応する変数λの値を求める。そして、大域順位決定部9は、変数λの値が小さい順に、対応するセンサ群名を並べたものを、大域順位として決定する(ステップS12)。
例えば、線形計画問題の解として、λ=1,λ=2,λ=3が得られた場合、大域順位は、1位がセンサ群A(機器A)、2位がセンサ群B(機器B)、3位がセンサ群C(機器C)となる。大域順位決定部9は、こうして得られた大域順位を、表示部10に渡す。
その後、表示部10は、大域順位決定部9から受け取った大域順位に応じた画像データやテキストデータを生成し、大域順位を表示装置103に表示させる(ステップS13)。これにより、例えば、図5のような形式で、大域順位が表示される。
次に、単純統合法について説明する。ここでいう単純統合法とは、各センサ群が、局所順位が高いセンサ群として決定されたデータ数をカウントし、カウント値が大きいセンサ群ほど高い大域順位に決定する統合方法である。単純統合法によれば、カウント値を使うことにより、局所順位の充足度の点では上記の線形計画統合法に劣るものの、少ない計算量で大域順位を決定することができる。
大域順位決定部9は、統合方法選択部8から統合方法が単純統合法であることを通知されると、配列rsltから、有効フラグが1である局所順位を抽出する(ステップS15)。以下では、表記を簡単にするために、抽出された局所順位のデータ群を、グラフG:=(V,E)という有向グラフ形式で表現する。Vは、グラフGのノード集合である。各ノードは、各センサ群名である。Eは、エッジ集合である。各エッジの始点は、局所順位が低いセンサ群名、終点は局所順位が高いセンサ群名である。
次に、大域順位決定部9は、抽出したデータ群を参照して、各センサ群について、そのセンサ群が、局所順位が高いセンサ群として決定されたデータの数をカウントし、カウント値を保持する(ステップS16)。
例えば、抽出したデータ群に、[A,B,1],[A,C,1],[A,D,1],[C,B,1],[D,B,1],[C,D,1]というデータが含まれる場合、センサ群Aのカウント値は3、センサ群Bのカウント値は0、センサ群Cのカウント値は2、センサ群Dのカウント値は1となる。これは、グラフGの全ノードに対して、入次数(indegree)を計算することに相当する。
続いて、大域順位決定部9は、センサ群名をカウント値の降順で並べたものを、大域順位として決定する(ステップS17)。これにより、カウント値が大きいセンサ群ほど、大域順位が高くなる。例えば、上記のように、センサ群A,B,C,Dのカウント値が、それぞれ3,0,2,1である場合、大域順位は、1位がセンサ群A(機器A)、2位がセンサ群C(機器C)、3位がセンサ群D(機器D)、4位がセンサ群B(機器B)となる。大域順位決定部9は、こうして得られた大域順位を、表示部10に渡す。
その後、表示部10は、大域順位決定部9から受け取った大域順位に応じた画像データやテキストデータを生成し、大域順位を表示装置103に表示させる(ステップS13)。これにより、例えば、図5のような形式で、大域順位が表示される。
上述のカウント値は、局所順位が高いという傾向の強さを表している。基本的に、局所順位が高い傾向にあるセンサ群に対して、高い大域順位を割り当てることで局所順位の充足度は高くなる。よってカウント値が大きい順にセンサ群を順位付けすることで、上記の線形計画統合法には劣るものの、局所順位の充足度が高い大域順位を決定することができる。また、カウント値の算出と降順への並び替えは、上述の線形計画統合法における線形計画を解くよりも少ない計算量で実現可能である。
以上説明した通り、本実施形態に係る診断装置は、個々のセンサのドリフト故障を推定するとともに、その推定結果に基づいて、点検作業における各機器(各センサ群)の優先順位(大域順位)を決定する。各センサ群の優先順位は、それに含まれる各センサの推定されたドリフト故障の度合いが大きいほど高くなる。
点検作業の意思決定者は、診断装置により決定された優先順位に従って機器を選択することにより、推定されたドリフト故障の度合いが大きいセンサを含むセンサ群を優先的に選択することができる。結果として、センサの効率的な点検作業が可能となる。
なお、以上では、推定部4が、各センサのドリフト量を推定する場合を例に説明した。しかしながら、推定部4は、各センサのドリフト故障の有無を推定してもよい。この場合、以下の方法により、大域順位を決定することができる。
まず、推定部4は、各センサのドリフト量を推定し、推定されたドリフト量と、許容ドリフト量と、を比較する。推定部4は、推定されたドリフト量が許容ドリフト量より大きい場合、ドリフト故障が発生していると判定し、推定されたドリフト量が許容ドリフト量以下の場合、ドリフト故障が発生していないと判定する。
次に、推定部4は、ドリフト故障が発生していると判定したセンサの推定結果を1、ドリフト故障が発生していないと判定したセンサの推定結果を0、として推定結果を生成する。これにより、式(1)と同様の形式の推定結果R∈Rn×mが得られる。
続いて、修正部5が、推定結果Rを修正する。この際、推定結果Rの各要素は0又は1であるため、推定結果Rの正規化は不要である。したがって、修正部5は、推定結果Rのデータサイズを調整し、修正済み推定結果Rを計算すればよい。
以降の処理は、上記と同様である。すなわち、局所順位決定部7が、修正済み推定結果Rと、比較方法選択部6により選択された比較方法と、に基づいて局所順位を決定し、大域順位決定部9が、局所順位と、統合方法選択部8により選択された統合方法と、により大域順位を決定すればよい。このように、推定結果がドリフト故障の有無である場合であっても、上記と同様に、大域順位を決定することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る診断装置について、図9〜図11を参照して説明する。本実施形態では、ランダムサンプリングを行わずに、正規化済み推定結果Rを修正する診断装置について説明する。
図9は、本実施形態に係る診断装置の一例を示す図である。図9の診断装置は、修正方法選択部11を備える。他の構成は、図2と同様である。
修正方法選択部11は、管理部3から受け取った計測値データ及びセンサ群情報と、推定部4から受け取った推定結果Rと、に基づいて、推定結果修正部5が使用する修正方法を選択する。ここでの修正方法とは、外乱による影響を抑制するために、正規化済み推定結果Rを修正する方法のことである。修正方法選択部11は、選択した修正方法を、修正部5に通知する。なお、本実施形態では、上記の通り、管理部3は、計測値DB1及びセンサ情報DB2からそれぞれ取得した計測値データ及びセンサ群情報を、修正方法選択部11に渡す。
次に、本実施形態に係る診断装置の動作について説明する。図10は、本実施形態に係る診断装置による診断処理の一例を示すフローチャートである。図10のフローチャートは、図7のフローチャートにステップS18を追加したものである。図10の例では、ステップS18は、ステップS3の後に追加されているが、ステップS2の後に追加されてもよい。また、本実施形態では、ステップS4,S7の内部処理が第1実施形態とは異なる。本実施形態における他のステップは、第1実施形態と同様である。以下、ステップS18,S4,S7について、それぞれ説明する。
(ステップS18)
まず、ステップS18について説明する。修正方法選択部11は、推定部4から推定結果Rを受け取ると、修正部5が使用する正規化済み推定結果Rの修正方法を選択する(ステップS18)。具体的には、修正方法選択部11は、可変長引数関数rsim:R→Rを選択する。
可変長引数関数rsimは、センサ群単位のドリフト故障の度合いを評価する関数である。可変長引数関数rsimは、正規化済み推定結果Rの各行に対して、評価値を返す。したがって、可変長引数関数rsimに正規化済み推定結果Rを代入すると、n個の評価値が得られる。可変長引数関数rsimは、センサ群単位のドリフト故障の度合いが高い、すなわち、各行に含まれる推定されたドリフト量が大きいほど、高い評価値を返すように予め設計される。なお、本実施形態において、修正方法として可変長引数関数rsimを利用するのは、センサ群に含まれるセンサの数mが、センサ群毎に異なることを想定しているためである。
可変長引数関数rsimとして、例えば、mean(abs(・))などが利用できる。abs(・):R→Rは、引数となったベクトル(正規化済み推定結果Rの各行ベクトル)の各要素の絶対値に変換して返す可変長引数関数である。また、mean(・):R→Rは、引数となったベクトル(各要素を絶対値に変換された正規化済み推定結果Rの各行ベクトル)の各要素の平均値を返す可変長引数関数である。なお、可変長引数関数rsimとして利用可能な関数は、上記に限られず、任意に設計可能である。
修正方法選択部11は、上記のような可変長引数関数rsimの候補を、予め複数記憶している。各可変長引数関数rsimは、それぞれ所定の条件と対応付けられている。条件は、例えば、センサの計測値、計測値の統計的性質、センサ群情報、推定結果R、及び推定結果Rの統計的性質など、に応じて設定される。
図11は、修正方法選択部11が備える、可変長引数関数rsimの候補を格納したテーブルの一例を示す図である。図11のテーブルには、可変長引数関数rsimの3つの候補rsim,rsim,rsimが格納されている。各候補は、優先度及び条件と対応付けられている。例えば、候補rsimは、優先度が1位であり、条件が「全センサが温度計かつ全計測値データの計測状態が定常状態」である。
修正方法選択部11は、管理部3から受け取った計測値データ及びセンサ群情報と、推定部4から受け取った推定結果Rと、に基づいて、図11のようなテーブルを参照する。そして、修正方法選択部11は、条件に合致し、かつ、優先度が最も高い、可変長引数関数rsimの候補を、修正部5が使用する修正方法(可変長引数関数rsim)として選択する。修正方法選択部11は、選択した修正方法(可変長引数関数rsim)を、修正部5に通知する。
(ステップS4)
次に、ステップS4について説明する。修正部5は、修正方法選択部11から修正方法を通知されると、通知された修正方法を利用して、各センサ群の正規化済み推定結果Rを修正し(ステップS4)、修正済み推定結果を計算する。具体的には、まず、修正部5は、各センサ群の正規化済み推定結果Rを、以下のように行ベクトル形式で表現する。
Figure 2017134908
式(9)は、式(3)と同様である。すなわち、式(9)において、ρ(i=1〜n)は、正規化済み推定結果Rのi行目に対応する行ベクトルである。
次に、修正部5は、各行ベクトルρを可変長引数関数rsimに代入して、各行ベクトルρの評価値rsim(ρ)を計算し、正規化済み推定結果Rの各行ベクトルρを評価値の昇順にソートしたソート済み推定結果Rを生成する。ソート済み推定結果Rは、以下の式で表される。
Figure 2017134908
ソート済み推定結果Rのi番目の要素ρasc,iは、評価値がi番目に小さい行ベクトルρである。修正部5は、ソート済み推定結果Rに基づいて、本実施形態における修正済み推定結果Rを計算する。修正済み推定結果Rは、以下の式で表される。
Figure 2017134908
修正済み推定結果Rのi番目の要素γ(R,i)は、ソート済み推定結果Rの1番目の行ベクトル(評価値が1番小さい行ベクトル)ρasc,1からi番目の行ベクトル(評価値がi番目に小さい行ベクトル)ρasc,iまでを平均化したものである。このように、第1実施形態におけるランダムサンプリングと同様に、正規化済み推定結果Rの行ベクトルを平均化することにより、外乱の影響を抑制することができる。
式(11)からわかるように、本実施形態における修正済み推定結果Rは、n行m列の行列となる。修正部5は、各センサ群の正規化済み推定結果Rに対して、上記の方法により、修正済み推定結果Rを計算する。修正部5は、こうして得られた各センサ群の修正済み推定結果Rを、比較方法選択部6及び局所順位決定部7に渡す。
(ステップS7)
次に、ステップS7について説明する。局所順位決定部7は、配列combに保存された組合せから1つ選択し、選択した組合せに含まれる2つのセンサ群の修正済み推定結果Rを比較し、比較結果に応じて2つのセンサ群の間での局所順位を決定し、決定した局所順位を配列rsltに保存する(ステップS7)。局所順位決定部7は、配列combに保存された全て又は一部の組合せに対して、上記の局所順位決定処理を実行する。
以下、センサ群A,Bを含む組合せが選択された場合を例に、局所順位決定処理について具体的に説明する。この局所順位決定処理では、センサ群Aの修正済み推定結果R (A)と、センサ群Bの修正済み推定結果R (B)と、が比較される。
まず、局所順位決定部7は、センサ群Aの修正済み推定結果R (A)を、比較方法選択部6から通知された可変長引数関数simに代入して、センサ群Aの評価値ベクトルξ(A)∈Rn(A)を計算する。評価値ベクトルξ(A)は、以下の式で表される。
Figure 2017134908
式(12)における評価値ξ (A)(i=1〜n(A))は、修正済み推定結果R (A)のi番目の行ベクトルγ(R,i)(A)に対応する評価値である。すなわち、ξ (A)=sim(γ(R,i)(A))である。
同様に、局所順位決定部7は、センサ群Bの修正済み推定結果R (B)を、比較方法選択部6から通知された可変長引数関数simに代入して、センサ群Bの評価値ベクトルξ(B)∈Rn(B)を計算する。
本実施形態では、修正済み推定結果Rにおいて、行数nが統一されていない。このため、センサ群Aの行数n(A)と、センサ群Bの行数n(B)と、は一致するとは限らない。
次に、局所順位決定部7は、評価値ベクトルξ(A),ξ(B)の要素をマージしたベクトルξ(A,B)∈Rn(A)+n(B)を作成する。ベクトルξ(A,B)は、以下のように表される。
Figure 2017134908
続いて、局所順位決定部7は、ベクトルξ(A,B)の要素を、昇順にソートする。ソートされたベクトルを、ベクトルξasc (A,B)とする。ベクトルξasc (A,B)は、センサ群A,Bの評価値を、小さい順(ドリフト故障の度合いが低い順)に並べたベクトルに相当する。
そして、局所順位決定部7は、センサ群Aのベクトルζ(A)∈Rn(A)+n(B)を計算する。ベクトルζ(A)は、以下の式で表される。
Figure 2017134908
ベクトルζ(A)のi(i=1〜n(A)+n(B))番目の要素wratio(ξasc (A,B),i)は、ベクトルξasc (A,B)の1番目の要素からi番目の要素までに含まれる、センサ群Aの評価値ξ(A)の要素の割合を、センサ群A,Bの行数n(A),n(B)で重みづけしたものである。ここで、ベクトルξasc (A,B)の1番目の要素からi番目の要素までに含まれる、センサ群Aの評価値ξ(A)の要素の個数を、cnt(ξasc (A,B),i)とすると、wratio(ξasc (A,B),i)は、以下の式で表される。
Figure 2017134908
同様に、局所順位決定部7は、センサ群Bのベクトルζ(B)∈Rn(A)+n(B)を計算する。ベクトルζ(B)のi(i=1〜n(A)+n(B))番目の要素wratio(ξasc (A,B),i)は、ベクトルξ(A,B)の1番目の要素からi番目の要素までに含まれる、センサ群Bの評価値ξ(B)の要素の割合を、センサ群A,Bの行数n(A),n(B)で重みづけしたものである。ベクトルξasc (A,B)の1番目の要素からi番目の要素までに含まれる、センサ群Bの評価値ξ(B)の要素の個数を、cnt(ξasc (A,B),i)とすると、wratio(ξasc (A,B),i)は、以下の式で表される。
Figure 2017134908
wratio(ξasc (A,B),i)及びwratio(ξasc (A,B),i)は、それぞれ0以上1以下の値となる。また、wratio(ξasc (A,B),i)及びwratio(ξasc (A,B),i)の和は、1である。さらに、wratio(ξasc (A,B),n(A)+n(B))及びwratio(ξasc (A,B),n(A)+n(B))は、いずれも0.5となる。また、センサ群Aの行数n(A)と、センサ群Bの行数n(B)と、が等しい場合、wratio(ξasc (A,B),i)及びwratio(ξasc (A,B),i)は、第1実施形態におけるratio(ξasc (A,B),i)及びratio(ξasc (A,B),i)とそれぞれ等しくなる。
局所順位決定部7は、ベクトルζ(A)の要素の内、1未満の最大値を有する要素を、最大値ζmax (A)として抽出し、ベクトルζ(B)の要素の内、1未満の最大値を有する要素を、最大値ζmax (B)として抽出し、最大値ζmax (A)と最大値ζmax (B)とを比較する。最大値ζmax (A),ζmax (B)は、それぞれセンサ群A,Bのドリフト故障の度合いの低さを示している。
なお、本実施例では、第1実施形態と同様に、推定結果Rに含まれる可能性がある外れ値の影響を抑えて適切に局所順位を決定できるように、ウィルコクソンの順位和検定に基づいて考案したζmaxの比較により局所順位を決定しているが、外れ値の影響を抑える方法はこれに限定されない。例えば、評価値ベクトルξの中央値の比較により局所順位を決定しても良い。
局所順位決定部7は、最大値ζmax (B)が最大値ζmax (A)より小さい(ζmax (B)<ζmax (A))場合、センサ群Bの局所順位をセンサ群Aの局所順位より高く決定する。また、局所順位決定部7は、最大値ζmax (A)が最大値ζmax (B)より小さい(ζmax (A)<ζmax (B))場合、センサ群Aの局所順位をセンサ群Bの局所順位より高く決定する。これは、ドリフト故障の度合いが高いセンサ群の順位を高く決定することに相当する。
また、局所順位決定部7は、最大値ζmax (A)と最大値ζmax (B)とが等しい(ζmax (A)=ζmax (B))場合、センサ群Aの局所順位とセンサ群Bの局所順位とは等しいと決定する。これは、センサ群A,Bの間の局所順位が不明であることに相当する。
局所順位決定部7は、こうして決定したセンサ群A,Bの局所順位を、配列rsltに格納する。局所順位決定部7は、センサ群の他の組合せについても、上記と同様の方法で局所順位を決定し、配列rsltに格納する。
局所順位決定部7は、全て又は一部の組合せの局所順位を配列rsltに格納すると、配列rsltを統合方法選択部8及び大域順位決定部9に渡す。
以上説明した通り、本実施形態に係る診断装置は、ランダムサンプリングを行わずに、正規化済み推定結果Rを修正する。そして、診断装置は、得られた修正済み推定結果Rに基づいて、局所順位を決定し、この局所順位に基づいて、大域順位を決定することができる。
第1実施形態と同様に、点検作業の意思決定者は、診断装置により決定された優先順位に従って機器を選択することにより、推定されたドリフト故障の度合いが大きいセンサを含むセンサ群を優先的に選択することができる。結果として、センサの効率的な点検作業が可能となる。
なお、本実施形態においても、推定部4は、各センサのドリフト故障の有無を推定してもよい。この場合の大域順位の決定方法は、第1実施形態で説明した通りである。
なお、本発明は上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって種々の発明を形成できる。また例えば、各実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除した構成も考えられる。さらに、異なる実施形態に記載した構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1:計測値DB、2:センサ群情報DB、3:診断管理部、4:ドリフト推定部、5:推定結果修正部、6:比較方法選択部、7:局所順位決定部、8:統合方法選択部、9:大域順位決定部、10:表示部、11:修正方法選択部、100:コンピュータ、101:プロセッサ、102:入力装置、103:表示装置、104:通信装置、105:記憶装置

Claims (8)

  1. 点検作業の対象センサを含む複数のセンサ群に含まれる各センサの計測値データに基づいて、前記点検作業の対象センサについて、計測値と真値の定常的なずれであるドリフト故障の有無又は度合いを推定するドリフト推定部と、
    前記ドリフト推定部の複数回の推定結果に基づいて、前記点検作業における、前記複数のセンサ群の間の優先順位である大域順位を決定する大域順位決定部と、
    を備えるセンサ故障診断装置。
  2. 前記ドリフト推定部の複数回の推定結果を比較することにより、2つの前記センサ群の間の優先順位である局所順位を決定する局所順位決定部を備える
    請求項1に記載のセンサ故障診断装置。
  3. 前記大域順位決定部は、複数の前記局所順位に基づいて、前記大域順位を決定する
    請求項2に記載のセンサ故障診断装置。
  4. 前記推定結果を修正する推定結果修正部を備える
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のセンサ故障診断装置。
  5. 前記推定結果修正部による前記推定結果の修正方法を選択する修正方法選択部を備える請求項4に記載のセンサ故障診断装置。
  6. 前記大域順位決定部は、前記センサ群に含まれる前記各センサの前記ドリフト推定部により推定された前記ドリフト故障の前記度合いが大きいほど、前記大域順位を高く決定する
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のセンサ故障診断装置。
  7. 点検作業の対象センサを含む複数のセンサ群に含まれる各センサの計測値データに基づいて、前記点検作業の対象センサについて、計測値と真値の定常的なずれであるドリフト故障の有無又は度合いを推定する工程と、
    前記ドリフト推定部の複数回の推定結果に基づいて、前記点検作業における、前記複数のセンサ群の間の優先順位である大域順位を決定する工程と、
    を含むセンサ故障診断方法。
  8. 点検作業の対象センサを含む複数のセンサ群に含まれる各センサの計測値データに基づいて、前記点検作業の対象センサについて、計測値と真値の定常的なずれであるドリフト故障の有無又は度合いを推定する工程と、
    前記ドリフト推定部の複数回の推定結果に基づいて、前記点検作業における、前記複数のセンサ群の間の優先順位である大域順位を決定する工程と、
    をコンピュータに実行させるセンサ故障診断プログラム。
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