JP2003207373A - 検出器校正支援装置、検出器校正支援方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

検出器校正支援装置、検出器校正支援方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP2003207373A
JP2003207373A JP2002006988A JP2002006988A JP2003207373A JP 2003207373 A JP2003207373 A JP 2003207373A JP 2002006988 A JP2002006988 A JP 2002006988A JP 2002006988 A JP2002006988 A JP 2002006988A JP 2003207373 A JP2003207373 A JP 2003207373A
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detector
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calibration
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drift amount
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JP2002006988A
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Masumi Nomura
真澄 野村
Nobuhiro Hayashi
宣宏 林
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検出器の健全性を種々の運転状態において評
価し、その評価結果を利用することによって検出器の校
正作業を支援する。 【解決手段】 真値を推定するための推定モデルを複数
格納する第1のデータベース53、機器の検出器から供
給された検出器信号に基づいて機器の運転状態を自動的
に把握し、第1のデータベース53からその運転状態に
応じた推定モデルを選択する状態把握手段57、選択さ
れた推定モデルを用い、検出器信号の実測値に基づいて
真値を推定する真値推定手段52、検出器の下限値と上
限値およびドリフト特性を格納する第2のデータベース
45、二組以上の実測値および真値を記憶する第3のデ
ータベース68、二組以上の実測値および真値の組み合
わせに基づいて検出器のドリフト量を求めるドリフト量
推定手段64、及びそのドリフト量に基づいて検出器の
校正量を求める校正量評価手段79を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラントや機械装
置内に配置された各種検出器の健全性を評価し、各種検
出器の校正の支援をおこなうための検出器校正支援装
置、検出器校正支援方法およびその方法をコンピュータ
に実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取
り可能な記録媒体に関し、たとえば原子炉プラント内に
配置された各種検出器の健全性評価および校正支援に適
用して有用な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】プラント等内で使用している検出器の健
全性確認に関しては、従来は定期検査時などプラントや
機械装置の運転が停止したときに、校正、調整作業を実
施していた。具体的には、プラント内の対象検出器に基
準信号発生器を取り付けて基準入力信号を与え、該検出
器が出力する信号が基準出力値と比較して許容誤差以内
にあるか否かを確認し、許容誤差以内でなければ検出器
の調整要領に基づいて設定を変更する。たとえば、半導
体式差圧検出器であれば、校正・調整時に専用ツールを
接続して半導体内部の設定値を専用ツールから変更する
こととなる。
【0003】以上のような検出器の健全性確認手法で
は、プラント類の運転停止中でなければ実施することが
できず、検出器の状態を常時好適に保持する点からは好
ましくなく、また検出器の健全性確認のため頻繁にプラ
ントの運転を中止するようでは、その運転コストが増大
して好ましくない。このような観点から、近年、検出器
の健全性確認をプラントの運転中にオンラインで実施す
る試みがなされ始めている。
【0004】図21は実際に提案され、試験されている
ものの一例のブロック図であるが、この健全性確認装置
10は、入力手段11、切替手段12、健全性評価手段
13、推定手段14および出力手段15を備えている。
この健全性確認装置10では、プラントや機械装置(以
下、プラント等とする)1から相関のある複数の検出器
信号を入力手段11により健全性確認装置10に取り込
み、切替手段12に送る。切替手段12は、後述の健全
性評価手段13により、ドリフトが発生していると判定
していない検出器については、入力手段11から送られ
たきた検出器信号を後述の推定手段14に送る。健全性
評価手段13により、ドリフトが発生していると判定し
ている検出器については、推定手段14で前回推定した
推定値を推定手段14に送る。
【0005】推定手段14は、ニューラルネットワーク
を内部に有する。このニューラルネットワークは、健全
時の検出器信号により事前に内部のパラメータが学習さ
れており、推定手段14は学習済みのネットワークに複
数の検出器信号を入力して、それぞれの検出器信号の推
定値を求め、出力する。推定値信号は、入力手段11よ
り取り込まれた検出器信号との偏差が求められ、健全性
評価手段13に送られる。健全性評価手段13では、逐
次確率比検定と称する一般的な検定手段により個々の検
出器における偏差が評価され、偏差が所定の基準値を超
えたと確率的に判断できる場合に当該検出器にドリフト
が発生していると判断し、検出器が健全でないと判定す
る。このように、図21に示す装置によれば、プラント
等1の一運転状態、たとえば「定格出力運転」のような
運転状態を事前に学習しておき、この状態からのずれを
監視するため、ある状態での検出器の健全性を評価する
ことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図21
に示す従来の装置では、検出器の健全性を特定の動作状
態(プラントなどでは運転状態であり、機械装置などで
は稼動状態)において評価することはできても、その評
価結果から直接検出器の校正や調整をすることはできな
いという問題点がある。その理由は、検出器を校正する
ためには、検出器の0%出力から100%出力に渡るフ
ルスパンにおいて検出器の出力信号が基準値と比較して
許容誤差以内にあるか否かを確認し、許容誤差以内にな
ければ検出器の調整要領に基づいて、y=aX+b(X
が基準信号、Yが検出器出力)で表される式の傾きaと
切片bに相当する量の設定を変更する必要があるからで
ある。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、検出器の健全性を検出器の出力のフルス
パンにおいて評価し、その評価結果を利用することによ
って検出器の校正作業を支援する検出器校正支援装置お
よび検出器校正支援方法を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、検出器の校正作業を支援す
るための検出器校正支援方法をコンピュータに実行させ
るプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記
録媒体を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明にかかる検出器校正支援装置
は、被検出対象に設けられた互いに相関のある複数の検
出器から供給された検出器信号を受け取る入力手段と、
真値を推定するための推定モデルを格納する記憶手段
と、前記記憶手段に格納された推定モデルを用い、前記
入力手段により受け取られた前記検出器信号の実測値に
基づいて真値を推定する真値推定手段と、各検出器のフ
ルスパンに相当する下限値および上限値と、検出器のド
リフト特性を格納する記憶手段と、推定された前記真値
および前記検出器信号の実測値と、各検出器のフルスパ
ンに相当する下限値および上限値と、検出器のドリフト
特性に基づいて、フルスパンに渡ってドリフト量を推定
するドリフト量推定手段と、推定された前記真値および
前記検出器信号の実測値と、検出器のドリフト特性と、
フルスパンに渡るドリフト量推定結果を出力する出力手
段と、を具備することを特徴とする。
【0009】この請求項1に記載の発明によれば、被検
出対象の特定の動作状態において、検出器の0%出力か
ら100%出力に渡るフルスパンにおける検出器信号の
ドリフト量を推定することができるので、その推定によ
り得られたドリフト量が許容誤差内にあるかどうかが判
断可能となる。
【0010】請求項2に記載の発明にかかる検出器校正
支援装置は、請求項1に記載の発明において、前記被検
出対象の定期点検直後に学習させて前記推定モデルを構
築する推定モデル構築手段と、前記被検出対象の学習後
の動作中に前記推定モデルを用いて前記検出器の評価を
おこなう評価手段と、をさらに具備することを特徴とす
る。
【0011】この請求項2に記載の発明によれば、被検
出対象の定期点検直後は各検出器が正しい値を出力する
ように校正された直後であるため、そのときに学習させ
ることにより、正しい推定モデルを構築することができ
る。
【0012】請求項3に記載の発明にかかる検出器校正
支援装置は、請求項1または2に記載の発明において、
前記被検出対象の動作状態を複数の段階に分割してお
き、各段階で前記被検出対象を動作させたときに各検出
器から供給されるべき検出器信号の値と、実際に前記被
検出対象を動作させたときに得られた実測値とを比較し
て、前記被検出対象の動作段階を自動的に把握する状態
把握手段をさらに具備し、前記記憶手段が、真値を推定
するための推定モデルを前記被検出対象の動作状態に応
じて複数格納することを特徴とし、前記記憶手段から前
記被検出対象の動作状態に応じた推定モデルを選択する
選択手段をさらに具備し、前記真値推定手段が、前記選
択手段により選択された推定モデルを用い、前記入力手
段により受け取られた前記検出器信号の実測値に基づい
て真値を推定することを特徴とする。
【0013】この請求項3に記載の発明によれば、被検
出対象を動作させた状態で実際に検出器から得られた検
出器信号の実測値とに基づいて、被検出対象の動作状態
を自動的に把握し、被検出対象の動作状態に応じた推定
モデルを自動的に選択することができるので、被検出対
象の運転状態にかかわらず検出器の校正を支援すること
が可能となる。
【0014】請求項4に記載の発明にかかる検出器校正
支援装置は、請求項3に記載の発明において、前記被検
出対象の各動作段階について、各検出器ごとに前記実測
値とそれに対応する前記真値とを二組以上記憶する記憶
手段をさらに具備し、前記ドリフト量推定手段が、前記
記憶手段により記憶された二組以上の実測値および真値
の組み合わせに基づいて該当する検出器のフルスパンに
渡ってドリフト量を求めることを特徴とする。
【0015】この請求項4に記載の発明によれば、被検
出対象の各動作段階について、各検出器ごとに実測値と
真値との組み合わせを二組以上記憶するため、各検出器
のデータを被検出対象の動作状態ごとに統計処理して、
各動作状態における検出器のドリフト量を求めることに
より、検出器の健全性を総合的に評価することができ
る。
【0016】請求項5に記載の発明にかかる検出器校正
支援装置は、請求項4に記載の発明において、前記ドリ
フト量推定手段により求められたドリフト量に基づいて
該当する検出器の校正量を求める校正量評価手段をさら
に具備することを特徴とする。
【0017】この請求項5に記載の発明によれば、二組
以上の実測値と真値との組み合わせに基づいて、検出器
のゼロ点やスパンのずれを補正する補正用データが得ら
れるので、請求項5に記載の発明にかかる検出器校正支
援装置を校正処理機能を有する制御装置または検出器の
調整信号入力端に接続することによって、被検出対象を
動作させたまま検出器の自動校正をおこなうことが可能
となる。
【0018】請求項6に記載の発明にかかる検出器校正
支援方法は、被検出対象に設けられた互いに相関のある
複数の検出器から供給された検出器信号を受け取る工程
と、前記被検出対象に応じて用意された、真値を推定す
るための推定モデルを用い、前記検出器信号の実測値に
基づいて真値を推定する工程と、検出器のフルスパンに
渡ってドリフト量を推定する工程と、推定された真値、
前記実測値、前記ドリフト特性およびドリフト量推定結
果を出力する工程と、を含むことを特徴とする。
【0019】この請求項6に記載の発明によれば、被検
出対象の特定の動作状態において、検出器の0%出力か
ら100%出力に渡るフルスパンにおける検出器信号の
ドリフト量を推定することができるので、その推定によ
り得られたドリフト量が許容誤差内にあるかどうかが判
断可能となる。
【0020】請求項7に記載の発明にかかる検出器校正
支援方法は、請求項6に記載の発明において、あらかじ
め、前記被検出対象の定期点検直後に前記被検出対象を
動作させながら学習して前記推定モデルを構築する工程
をさらに有することを特徴とする。
【0021】この請求項7に記載の発明によれば、被検
出対象の定期点検直後は各検出器が正しい値を出力する
ように校正された直後であるため、そのときに学習させ
ることにより、正しい推定モデルを構築することができ
る。
【0022】請求項8に記載の発明にかかる検出器校正
支援方法は、請求項6または7に記載の発明において、
前記被検出対象の動作状態を複数の段階に分割してお
き、各段階で前記被検出対象を動作させたときに各検出
器から供給されるべき検出器信号の値と、実際に前記被
検出対象を動作させたときに得られた実測値とを比較し
て、前記被検出対象の動作段階を自動的に把握する工程
と、前記被検出対象の動作状態に応じて複数用意され
た、真値を推定するための推定モデルの中から、前記被
検出対象の動作状態に応じた推定モデルを選択する工程
と、を含み、選択された推定モデルを用い、前記検出器
信号の実測値に基づいて真値を推定することを特徴とす
る。
【0023】この請求項8に記載の発明によれば、被検
出対象を動作させた状態で実際に検出器から得られた検
出器信号の実測値とに基づいて、被検出対象の動作状態
を自動的に把握し、被検出対象の動作状態に応じた推定
モデルを自動的に選択することができるので、被検出対
象の運転状態にかかわらず検出器の校正を支援すること
が可能となる。
【0024】請求項9に記載の発明にかかる検出器校正
支援方法は、請求項8に記載の発明において、前記被検
出対象の各動作段階について、各検出器ごとに前記実測
値とそれに対応する前記真値とを二組以上記憶し、その
記憶された二組以上の実測値および真値の組み合わせに
基づいて該当する検出器のフルスパンに渡ってドリフト
量を求める工程をさらに有することを特徴とする。
【0025】この請求項9に記載の発明によれば、被検
出対象の各動作段階について、各検出器ごとに実測値と
真値との組み合わせを二組以上記憶するため、各検出器
のデータを被検出対象の動作状態ごとに統計処理して、
各動作状態における検出器のドリフト量を求めることに
より、検出器の健全性を総合的に評価することができ
る。
【0026】請求項10に記載の発明にかかる検出器校
正支援方法は、請求項9に記載の発明において、前記ド
リフト量に基づいて該当する検出器の校正量を求める工
程をさらに有することを特徴とする。
【0027】この請求項10に記載の発明によれば、二
組以上の実測値と真値との組み合わせに基づいて、検出
器のゼロ点やスパンのずれを補正する補正用データが得
られるので、請求項10に記載の発明にかかる検出器校
正支援装置を校正処理機能を有する制御装置または検出
器の調整信号入力端に接続することによって、被検出対
象を動作させたまま検出器の自動校正をおこなうことが
可能となる。
【0028】また、請求項11から15に記載の発明に
かかるコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、それぞ
れ請求項6から10に記載した検出器校正支援方法をコ
ンピュータに実行させるプログラムを記録したことを特
徴とする。
【0029】これら請求項11から15に記載の発明に
よれば、ハードウェアから独立してソフトウェア製品と
して記録媒体を容易に配布、販売することができる。ま
た、コンピュータなどのハードウェアを用いてこのソフ
トウェアを使用することにより、本発明にかかる検出器
校正支援技術を容易に実施することができるようにな
る。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図1
から図20を参照しながら説明する。 (ハードウェアの構成)まず、本発明の実施の形態にか
かる検出器校正支援装置を構成するハードウェア構成に
ついて説明する。以下に説明するハードウェア構成は、
後述する実施の形態1から4において共通である。図1
は、本発明の実施の形態にかかる検出器校正支援装置を
構成するハードウェア構成を示すブロック図である。
【0031】この検出器校正支援装置は、たとえばCP
U21、ROM22、RAM23、HDD(ハードディ
スクドライブ)24、FDD(フレキシブルディスクド
ライブ)26、ディスプレイ28、通信インターフェイ
ス(I/F)29、キーボード31、マウス等(種々の
ポインティング・デバイスを含む)32、スキャナ3
3、プリンタ34およびCD−ROMドライブ35がバ
ス20を介して相互に接続された構成となっている。
【0032】CPU21は装置全体の制御をおこなう。
ROM22はブートプログラム等を記億している。RA
M23はCPU21のワークエリアとして使用される。
HDD(ハードディスクドライブ)24は、CPU21
の制御にしたがってHD(ハードディスク)25に対す
るデータの書き込みおよび読み出しを制御する。FDD
(フレキシブルディスクドライブ)26は、CPU21
の制御にしたがってFD(フレキシブルディスク)27
に対するデータの書き込みおよび読み出しを制御する。
【0033】ディスプレイ28は、カーソル、アイコン
あるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情
報等のデータに関するウインドウ(ブラウザ)を表示す
る。通信インターフェイス(I/F)29は、有線また
は無線の通信回線30を介して、被検出対象であるプラ
ント等に設けられた互いに相関のある複数の検出器(図
示省略)に接続され、それら検出器と内部とのインター
フェイスを司る。キーボード31は、文字、数値、各種
指示等の入力のための複数のキーを備える。マウス等3
2は、カーソルの移動や範囲選択、あるいはウインドウ
の移動やサイズの変更、アイコンの選択、移動等をおこ
なうのに使用される。
【0034】スキャナ33は画像を光学的に読み取るた
めの装置であるが、本実施の形態では必ずしも必要では
ない。プリンタ34は、ウインドウに表示された内容等
を印刷する。CD−ROMドライブ35は、着脱可能な
記録媒体であるCD−ROM36に対するデータの読み
出しを制御する。
【0035】(実施の形態1)つぎに、本発明の実施の
形態1について説明する。図2は、本発明の実施の形態
1にかかる検出器校正支援装置の構成を機能的に示すブ
ロック図である。この検出器校正支援装置40は、入力
手段41、真値推定手段42、第1のデータベース4
3、ドリフト量推定手段44、第2のデータベース45
および出力手段46を備えている。図2において符号1
は、被検出対象であるプラント等である(他の図におい
ても同じ)。
【0036】入力手段41は、プラント等1に設けられ
た検出器に接続されるインターフェイスであり、それら
検出器から出力された検出器信号を受信する。入力手段
41は、受信した検出器信号を実測値として真値推定手
段42に送信する。
【0037】前記真値推定手段42は、推定モデルを用
い、入力手段41から送られてきた実測値に基づいて演
算処理をおこない、検出器信号の真値、すなわちプロセ
スの真の値(以下、推定真値とする)を推定する。真値
推定手段42は、推定モデルを第1のデータベース43
から読み出して記憶するメモリを有する。真値推定手段
42は、推定真値を、その推定真値を推定する根拠とな
った実測値とともにドリフト量推定手段44に送信す
る。
【0038】前記第1のデータベース43は、プラント
等1の特定の運転状態の推定モデルを格納した記憶手段
である。第1のデータベース43はたとえばハードディ
スクなどの記憶装置により構成される。ここで特定の運
転状態として、たとえばプラント等1が原子力プラント
の場合には、「冷態停止」、「温態停止」、「50%出
力運転中」または「定格出力運転中」などである。
【0039】前記推定モデルは、事前にモデル内部のパ
ラメータを調整または学習したものであり、たとえば線
形モデルやニューラルネットワークなどである。推定モ
デルの調整や学習は、プラント等1の定期点検直後に、
プラント等1を種々の状態で運転させ、そのとき得られ
た検出器信号の実測値を用いておこなわれる。これは、
プラント等1の定期点検直後であれば、各検出器も調整
や校正がされた直後であるため、各検出器は正常に動作
していると考えられるからである。したがって、入力手
段41、真値推定手段42および第1のデータベース4
3は、定期点検直後に推定モデルを構築する際の推定モ
デル構築手段としての機能を有する。
【0040】前記ドリフト量推定手段44は、各検出器
のフルスパンに相当する下限値および上限値と、検出器
のドリフト特性を第2のデータベース45から読み出し
て記憶するメモリを有する。ドリフト量推定手段44
は、真値推定手段42から送られてきた各検出器の実測
値と推定真値、内部に記憶した下限値と上限値およびド
リフト特性に基づいて演算処理をおこない、検出器信号
の真値からのずれ、すなわちドリフト量(以下、推定ド
リフト量とする)を各検出器のフルスパンに渡って推定
する。ドリフト量推定手段44は、推定ドリフト量を、
その推定ドリフト量を推定する根拠となった実測値、推
定真値およびドリフト特性とともに出力手段46に送信
する。
【0041】前記第2のデータベース45は、各検出器
のフルスパンに相当する下限値、上限値を検出器毎に格
納した記憶手段である。また、検出器のドリフト特性も
合わせて該記憶手段に格納している。検出器のドリフト
特性とは、定期検査時に校正試験を実施して得られたド
リフト量と、平均値や標準偏差などのドリフト量の統計
量である。
【0042】前記出力手段46は、ドリフト量推定手段
44から送られてきた各検出器の実測値、推定真値、ド
リフト特性およびフルスパンに渡るドリフト量推定結果
をたとえば監視システムのディスプレイ(モニタ)やプ
リンタに出力する。実際に運転中のプラント等1に対し
て検出器の評価をおこなう際には、入力手段41、真値
推定手段42、第1のデータベース43、ドリフト量推
定手段44および第2のデータベース45に加えて出力
手段が必要であるため、これらは検出器の評価をおこな
う評価手段としての機能を有する。
【0043】図3は、推定モデルの一例としてニューラ
ルネットワークの概念を示す模式図である。ニューラル
ネットワーク自体は公知であるため、ニューラルネット
ワークの詳細な説明については省略する。図3におい
て、左端の4個のノードは入力層を構成し、右端の4個
のノードは出力層を構成する。入力層と出力層の間は中
間層である。このニューラルネットワークでは、入力層
に検出器信号の実測値を入れると、ネットワーク内部の
重み、バイアスおよび変換関数などに基づいて演算がお
こなわれ、出力層から各検出器信号の推定真値が出力さ
れる。ここで、入力層のノード数と出力層のノード数は
一致しており、第i番目のノードへの入力信号に対する
推定真値は出力層の第i番目のノードに出力される。な
お、入力層、中間層および出力層の各ノード数はネット
ワークへの入力信号の数に応じて変化するので、図3に
示す個数に限らない。
【0044】図4は、プラント類の定期検査時に校正試
験した試験結果の例を図示したものである。校正試験に
おいてまず検出器のドリフト量を0%、25%,50
%,75%,100%出力の5段階で計測し、ドリフト
量が許容誤差内になければ調整して許容誤差内に入るよ
うにし、最終的に調整結果を確認する。図4では第n回
定期検査時の調整後から第n+1回定期検査時の調整前
までにおいて、検出器のドリフト量は正方向にずれてお
り、このずれ量が定期検査インターバルにおけるドリフ
ト量に相当する。
【0045】図5は定期検査インターバルにおけるドリ
フト量をフルスパンに渡って図示したもので、図4にお
ける△印と□印の差を五点の×で示している。この5点
の×印に対して最小二乗法により近似曲線を引けば、ド
リフト量はゼロ点ドリフト成分とスパンドリフト成分に
分解することができる。図6は1つの検出器について複
数回の定期検査インターバル間で発生したスパンドリフ
ト量の分布を図示したもので、平均μ、標準偏差σの統
計量で特徴を表すことができる。前記第2のデータベー
ス45にはこのような統計量が検出器のドリフト特性と
して格納されている。なお、スパンドリフト量の分布は
複数の検出器を一纏めにして求めても構わない。
【0046】図7は、推定ドリフト量の算出方法を示す
模式図である。第2のデータベース45から得られる各
検出器の下限値および上限値と真値推定手段42から送
られてきた実測値から、0から100%フルスパンにお
けるパーセントX1を求めることができる。また、真値
推定手段42から送られてきた各検出器の実測値と推定
真値から、前回の校正試験以降に生じたドリフト量Y1
をそれらの差として求めることができる。図7で点Aが
これに相当する。さらにスパンドリフト量の統計量であ
る平均μと標準偏差σ、および前回の校正試験により得
られたドリフト量を用いれば、点Aから0%、25%、
50%、75%、および100%出力におけるドリフト
量の推定区間を求めることができる。たとえば、95%
推定区間で算出するのであれば、第n+1回定期検査時
の校正試験データ△印を直線補完したドリフト特性線を
点Aまで平行移動させ、傾きをμ+2σ、μ−2σ変更
した線を求めたものがそれぞれ推定線Bと推定線Cで、
この推定線Bと推定線Cの間がドリフト量の推定区間で
ある。なお、ここでは95%推定区間を例示したが、こ
れに限るものではない。
【0047】図8は、本発明の実施の形態1にかかる検
出器校正支援方法の処理の流れを示すフローチャートで
ある。この検出器校正支援方法では、まず、入力手段4
1は、プラント等1の各検出器から検出器信号を受信
し、その実測値を真値推定手段42に送信する(ステッ
プS41)。
【0048】真値推定手段42は、データベース43に
格納された推定モデルをRAMなどのメモリに読み込む
(ステップS42)。そして、真値推定手段42は、入
力手段41を介してプラント等1から供給された検出器
信号の実測値を用いて推定真値を算出し、その推定真値
と、算出に用いた実測値をドリフト量推定手段44に送
信する(ステップS43)。ドリフト量推定手段44
は、真値推定手段42から送られてきた各検出器の実測
値および推定真値と第2のデータベース45に格納され
た各検出器の下限値、上限値およびドリフト特性を用い
てフルスパンに渡って推定ドリフト量を算出し、その推
定ドリフト量と、算出に用いた実測値、推定真値および
ドリフト特性を出力手段46に送信する(ステップS4
4)。
【0049】出力手段46は、ドリフト量推定手段44
から送られてきた各検出器の実測値、推定真値、ドリフ
ト特性および推定ドリフト量をディスプレイやプリンタ
等に出力する(ステップS45)。実際に各検出器の校
正量を求める場合には、出力手段46から出力された各
検出器の推定ドリフト量を用いて計算する。以上の処理
を常時、または適当な時間が経過するごとに繰り返しお
こなう。上述した検出器校正支援方法をコンピュータに
実行させるためのプログラムはたとえばFDやCD−R
OMやDVDなどの記憶媒体に記憶される(後述する各
実施の形態においても同じ)。
【0050】実施の形態1によれば、プラント等1の特
定の運転状態において、検出器の0%出力から100%
出力に渡るフルスパンにおける検出器信号の推定ドリフ
ト量を得ることができるので、その推定ドリフト量が許
容誤差内にあるかどうかが判断可能となる。したがっ
て、特別な基準信号を検出器に入れることなく検出器の
校正をおこなうことができるので、検出器の校正を支援
することが可能となり、プラント等1の保守の効率化を
図ることができる。
【0051】(実施の形態2)つぎに、本発明の実施の
形態2について説明する。図9は、本発明の実施の形態
2にかかる検出器校正支援装置の構成を機能的に示すブ
ロック図である。この検出器校正支援装置50は、入力
手段51、真値推定手段52、第1のデータベース5
3、ドリフト量推定手段44、第2のデータベース4
5、状態把握手段57および出力手段46を備えてい
る。ドリフト量推定手段44、第2のデータベース45
および出力手段46は実施の形態1の各手段と同じであ
るので、説明を省略する。
【0052】入力手段51は、プラント等1に設けられ
た検出器に接続され、それら検出器から出力された検出
器信号を受信する。入力手段51は、受信した検出器信
号を実測値として真値推定手段52および状態把握手段
57に送信する。
【0053】前記状態把握手段57は、入力手段51を
介してプラント等1の各種検出器から供給された検出器
信号の実測値に基づいて、プラント等1の運転状態(動
作状態)を判定する。状態把握手段57は、その判定結
果を真値推定手段52に送信する。したがって、状態把
握手段57は、被検出対象の動作状態に応じた推定モデ
ルを選択する選択手段としての機能を有する。
【0054】ここで、プラント等1の運転状態として、
たとえばプラント等1が原子力プラントの場合には、
「冷態停止」、「温態停止」、「50%出力運転中」お
よび「定格出力運転中」などである。このとき、「冷態
停止」、「温態停止」、「50%出力運転中」および
「定格出力運転中」の、それぞれの運転状態に対して、
プラント等1を運転させたときに各検出器から供給され
るべき検出器信号の正常値の範囲があらかじめ求められ
ている。状態把握手段57は、プラント等1の運転中に
実際に各種検出器から得られた検出器信号の実測値が、
それぞれ対応する検出器信号のいずれの正常値範囲に含
まれているかを調べることにより、プラント等1の運転
状態を自動的に判定する。
【0055】たとえば検出器Aについて、「冷態停
止」、「温態停止」、「50%出力運転中」および「定
格出力運転中」の各状態での検出器信号の正常値範囲は
それぞれ1から3、3から5、6から9および10から
13であると仮定する。同様に、検出器Bについては、
前記各状態での検出器信号の正常値範囲がそれぞれ1か
ら6、7から11、12から14および15から17で
あり、検出器Cについてはそれぞれ1から2、3から
4、5から7および8から10であると仮定する。たと
えばプラント等1の運転中に検出器A、検出器Bおよび
検出器Cから得られた検出器信号の実測値がそれぞれ
1、3および2であればプラント等1の運転状態は「冷
態停止」であると判定される。また、たとえば検出器
A、検出器Bおよび検出器Cから得られた検出器信号の
実測値がそれぞれ11、16および9であればプラント
等1の運転状態は「定格出力運転中」であると判定され
る。
【0056】なお、すべての検出器について、その検出
器信号の実測値が同一の運転状態の正常値範囲に入って
いる必要はない。つまり、全検出器のうち過半数の検出
器について、検出器信号の実測値が同一の運転状態の正
常値範囲に入っていれば、その過半数の検出器により支
持される運転状態をプラント等1の運転状態であると判
定することができる。たとえば検出器Aと検出器Bにつ
いて検出器信号の実測値が「定格出力運転中」の正常値
範囲に含まれているが、検出器Cについては「定格出力
運転中」の正常値範囲から逸脱しているような場合で
も、このときの運転状態は「定格出力運転中」であると
判定される。
【0057】前記真値推定手段52は、実施の形態1の
真値推定手段42と同様に、推定モデルを用い、入力手
段51から送られてきた実測値に基づいて推定真値を演
算して求め、その実測値とともに推定真値をドリフト量
推定手段44に送信する。また、真値推定手段52は、
状態把握手段57によって判定された推定モデルを第1
のデータベース53から読み出してメモリに記憶する。
【0058】前記第1のデータベース53は、プラント
等1の複数段階の運転状態に応じた複数の推定モデルを
格納した記憶手段である。第1のデータベース53はた
とえばハードディスクなどの記憶装置により構成され
る。ここで複数段階の運転状態として、たとえばプラン
ト等1が原子力プラントの場合には、「冷態停止」、
「温態停止」、「50%出力運転中」または「定格出力
運転中」などである。
【0059】実施の形態2では、入力手段51、状態把
握手段57、真値推定手段52および第1のデータベー
ス53は推定モデル構築手段としての機能を有する。ま
た、入力手段51、状態把握手段57、真値推定手段5
2、第1のデータベース53、ドリフト量推定手段4
4、第2のデータベース45および出力手段46は評価
手段としての機能を有する。
【0060】図10は、本発明の実施の形態2にかかる
検出器校正支援方法の処理の流れを示すフローチャート
である。この検出器校正支援方法では、まず、入力手段
51は、プラント等1の各検出器から検出器信号を受信
し、その実測値を真値推定手段52および状態把握手段
57に送信する(ステップS61)。状態把握手段57
は、プラント等1の運転状態に応じて真値推定手段52
で用いる推定モデルを交換するため、入力手段51から
供給された各検出器信号の実測値に基づいて、プラント
等1の運転状態を把握し、いずれの運転状態にあるかを
判定し、その判定結果を真値推定手段52に送信する
(ステップS62)。
【0061】真値推定手段52は、第1のデータベース
53に格納された複数の推定モデルの中から、状態把握
手段57によって判定された推定モデルを選択してRA
Mなどのメモリに読み込む(ステップS63)。そし
て、真値推定手段52は、入力手段51を介してプラン
ト等1から供給された検出器信号の実測値を用いて推定
真値を算出し、その推定真値と、算出に用いた実測値を
ドリフト量推定手段44に送信する(ステップS6
4)。ドリフト量推定手段44は、真値推定手段52か
ら送られてきた各検出器の実測値および推定真値と第2
のデータベース45に格納された各検出器の下限値、上
限値およびドリフト特性を用いてフルスパンに渡って推
定ドリフト量を算出し、その推定ドリフト量と、算出に
用いた実測値、推定真値およびドリフト特性を出力手段
46に送信する(ステップS65)。
【0062】出力手段46は、ドリフト量推定手段44
から送られてきた各検出器の実測値、推定真値、ドリフ
ト特性および推定ドリフト量をディスプレイやプリンタ
等に出力する(ステップS66)。実際に各検出器の校
正量を求める場合には、出力手段46から出力された各
検出器の推定ドリフト量を用いて計算する。以上の処理
を常時、または適当な時間が経過するごとに、あるいは
プラント等1の運転状態が変わる度に繰り返しおこな
う。
【0063】実施の形態2によれば、実施の形態1と同
様に、特別な基準信号を検出器に入れることなく検出器
の校正をおこなうことができるので、検出器の校正を支
援することが可能となり、プラント等1の保守の効率化
を図ることができるという効果が得られる。また、実施
の形態2によれば、プラント等1の運転状態を自動的に
把握し、推定モデルを自動的に選択することができるの
で、プラント等1の運転状態にかかわらず検出器の校正
を支援することが可能となる。
【0064】(実施の形態3)つぎに、本発明の実施の
形態3について説明する。図11は、本発明の実施の形
態3にかかる検出器校正支援装置の構成を機能的に示す
ブロック図である。この検出器校正支援装置60は、入
力手段51、真値推定手段52、第1のデータベース5
3、ドリフト量推定手段64、第2のデータベース4
5、状態把握手段57、第3のデータベース68および
出力手段66を備えている。なお、入力手段51、真値
推定手段52、第1のデータベース53は実施の形態2
の各手段と同じである。また、第2のデータベース45
は実施の形態1の第2のデータベースと同じである。ま
た、状態把握手段57は、プラント等1の運転状態の判
定結果をドリフト量推定手段64にも送信する点を除い
て実施の形態2の状態把握手段と同じものである。した
がって、入力手段51、真値推定手段52、第1のデー
タベース53、第2のデータベース45および状態把握
手段57の説明を省略する。
【0065】ドリフト量推定手段64は、プラント等1
の運転状態の判定結果を状態把握手段57から受け取
る。また、ドリフト量推定手段64は、各検出器の実測
値と推定真値を真値推定手段52から受け取る。そし
て、ドリフト量推定手段64は、プラント等1の運転状
態の判定結果、および各検出器の実測値と推定真値を第
3のデータベース68に送信する。また、ドリフト量推
定手段64は、第3のデータベース68に格納されてい
る実測値および推定真値を読み出し、実測値および推定
真値のそれぞれに対して、検出器ごとで、かつプラント
等1の運転状態ごとに平均値を求め、その差をドリフト
量として算出する。ドリフト量推定手段64は、各検出
器のフルスパンに相当する下限値および上限値と、検出
器のドリフト特性を第2のデータベース45から読み出
して記憶するメモリを有する。そして、ドリフト量推定
手段67は、プラント等1の運転状態ごとのドリフト量
と内部に記憶した下限値、上限値およびドリフト特性に
基づいて演算処理をおこない、検出器信号の真値からの
ずれ、すなわちドリフト量(以下、推定ドリフト量とす
る)を各検出器のフルスパンに渡って推定する。ドリフ
ト量推定手段64は、推定ドリフト量を、その推定ドリ
フト量を推定する根拠となった実測値、推定真値の各平
均値、ドリフト特性とともに出力手段66に送信する。
【0066】図12は、第3のデータベース68に格納
されている実測値および推定真値の数が多い場合のドリ
フト量の算出の仕方を説明するための概念図である。実
測値および推定真値の数が多い場合には、図12に示す
ように、実測値および推定真値の分布が得られる。この
場合、ドリフト量δは、実測値の平均値μAと推定真値
の平均値μPとの差となる。
【0067】第3のデータベース68は、ドリフト量推
定手段64から送られてきた少なくともニ個以上の実測
値と少なくともニ個以上の推定真値を、検出器ごとで、
かつプラント等1の運転状態ごとに時系列データとして
保存する記憶手段である。第3のデータベース68はた
とえばハードディスクなどの記憶装置により構成され
る。時系列データを格納するエリアの大きさは事前に設
定されており、その設定数を超える場合には、古いもの
から順に破棄し、空いたエリアに最新の実測値および推
定真値を格納する。
【0068】図13は推定ドリフト量の算出方法を示す
模式図である。第3の形態では複数の運転状態における
ドリフト量が求められるため、第1の形態において図7
の模式図で説明した0%、25%、50%、75%、お
よび100%出力におけるドリフト量の推定区間を、運
転状態ごとに求めることができる。図13において推定
線B、推定線Cは点Aに対する推定区間、推定線E,推
定線Fは点Dに対する推定区間である。この例では2つ
の運転状態ごとに求められた5種類のドリフト量の推定
区間のうち、実測値の平均値X1とX2の中央値を境に
近いものを採用して、図13の実線で示すようなドリフ
ト量推定区間を総合評価結果としている。
【0069】出力手段66は、ドリフト量推定手段64
から送られてきた、プラント等1の運転状態ごとの各検
出器の実測値の平均値、推定真値の平均値およびドリフ
ト特性と、総合的に評価されたドリフト量を、たとえば
監視システムのディスプレイ(モニタ)やプリンタに出
力する。
【0070】実施の形態3では、入力手段51、状態把
握手段57、真値推定手段52および第1のデータベー
ス53は推定モデル構築手段としての機能を有する。ま
た、入力手段51、状態把握手段57、真値推定手段5
2、第1のデータベース53、ドリフト量推定手段6
4、第2のデータベース45、第3のデータベース68
および出力手段66は評価手段としての機能を有する。
【0071】図14は、本発明の実施の形態3にかかる
検出器校正支援方法の処理の流れを示すフローチャート
である。この検出器校正支援方法では、まず、入力手段
51は、プラント等1の各検出器から検出器信号を受信
し、その実測値を真値推定手段52および状態把握手段
57に送信する(ステップS91)。状態把握手段57
は、入力手段51から供給された各検出器信号の実測値
に基づいて、プラント等1の運転状態を把握し、いずれ
の運転状態にあるかを判定し、その判定結果を真値推定
手段52およびドリフト量推定手段64に送信する(ス
テップS92)。
【0072】真値推定手段52は、第1のデータベース
53に格納された複数の推定モデルの中から、状態把握
手段57によって判定された推定モデルを選択してRA
Mなどのメモリに読み込む(ステップS93)。そし
て、真値推定手段52は、入力手段51を介してプラン
ト等1から供給された検出器信号の実測値を用いて推定
真値を算出し、その推定真値と、算出に用いた実測値を
ドリフト量推定手段64に送信する(ステップS9
4)。
【0073】ドリフト量推定手段64は、プラント等1
の運転状態を識別子とし、各検出器の実測値および推定
真値を時系列データとして、第3のデータベース68に
格納する。つづいて、ドリフト量推定手段64は、第3
のデータベース68に格納されているニ個以上の実測値
およびニ個以上の推定真値を読み出し、それらの平均値
を検出器ごとで、かつプラント等1の運転状態ごとに求
め、ドリフト量を算出する。つづいて、ドリフト量推定
手段64は、第2のデータベース45に格納された各検
出器の下限値、上限値およびドリフト特性を用いてフル
スパンに渡って推定ドリフト量を運転状態ごとに求める
(ステップS95)。つづいて、ドリフト量推定手段6
4は、これらを統合して推定ドリフト量を総合評価す
る。さらに、ドリフト量推定手段64は、それら実測値
の平均値、推定真値の平均値、ドリフト特性および総合
評価した推定ドリフト量を出力手段66に送信する(ス
テップS96)。
【0074】出力手段66は、ドリフト量推定手段64
から送られてきた、プラント等1の運転状態ごとの各検
出器の実測値の平均値、推定真値の平均値、ドリフト特
性および総合的に評価された推定ドリフト量を、ディス
プレイやプリンタ等に出力する(ステップS97)。実
際に各検出器の校正量を求める場合には、出力手段66
から出力されたドリフト量を用いて計算する。以上の処
理を常時、または適当な時間が経過するごとに、あるい
はプラント等1の運転状態が変わる度に繰り返しおこな
う。
【0075】実施の形態3によれば、実施の形態1と同
様に、特別な基準信号を検出器に入れることなく検出器
の校正をおこなうことができるので、検出器の校正を支
援することが可能となり、プラント等1の保守の効率化
を図ることができるという効果が得られる。また、実施
の形態3によれば、ニ個以上の実測値と少なくともニ個
以上の推定真値を、検出器ごとで、かつプラント等1の
運転状態ごとに時系列データとして保存し、そのデータ
をプラント等1の運転状態ごとに統計処理して、各動作
状態における検出器のドリフト量を求めるので、検出器
の健全性を総合的に評価することができる。
【0076】(実施の形態4)つぎに、本発明の実施の
形態4について説明する。図15は、本発明の実施の形
態4にかかる検出器校正支援装置の構成を機能的に示す
ブロック図である。この検出器校正支援装置70は、入
力手段51、真値推定手段52、状態把握手段57、第
1のデータベース53、ドリフト量推定手段64、第2
のデータベース45、第3のデータベース68、校正量
評価手段79および出力手段76を備えている。実施の
形態4は、実施の形態3の検出器校正支援装置60にお
いて、出力手段66の代わりに出力手段76を用いたこ
とと、ドリフト量推定手段64と出力手段76との間に
校正量評価手段79を設けたことを除いて実施の形態3
と同じである。したがって、実施の形態3と同じ構成に
ついては同じ符号を付して説明を省略する。
【0077】校正量評価手段79は、ドリフト量推定手
段64から送られてきた、プラント等1の運転状態ごと
の各検出器の実測値の平均値、推定真値の平均値、ドリ
フト特性および総合的に評価された推定ドリフト量を受
け取り、それらに基づいて各検出器信号を補正するため
の補正用データを算出し、出力手段76に送信する。補
正の具体的な方法については種々公知の方法を採用する
ことができる。校正量評価手段79により算出される補
正用データは、その補正方法に対応したデータとなる。
【0078】たとえば、補正方法が、検出器からの入力
信号Xに対して、y=aX+bのような線形変換で実現
される場合には、補正用データは係数aと切片bとな
る。この場合、検出器信号の0%、25%、50%、7
5%、100%の各出力における推定ドリフト量の推定
区間からそれぞれ中央値を求めれば、五組のXとyの組
を得ることができる。したがって、たとえば最小二乗法
によりaとbを求めることができる。なお、補正方法は
上述したような一次の線形変換に限らず、二次以上の高
次変換を用いてもよい。また、五組のXとyの組を直接
的に内挿または外挿して補正する方法でもよく、その場
合にはXとyの組自体が補正用データとなる。校正量評
価手段79の処理内容は、適用対象ごとに変わるもので
あり、上述した処理に限るものではない。
【0079】出力手段76は、校正量評価手段79から
送られてきた補正用データをたとえば監視システムのデ
ィスプレイ(モニタ)やプリンタに出力する。また、図
16に示すような校正処理機能91および各種制御演算
機能92を有する制御装置90を用いて検出器81の自
動校正をおこなう場合には、検出器校正支援装置70は
その制御装置90に接続される。そして、出力手段76
は、校正量評価手段79から送られてきた補正用データ
を制御装置90の校正処理機能91へ出力する。あるい
は、補正用データを出力手段76から直接検出器の調整
信号入力端に入力させるようにしてもよい。あるいは、
各種の有線、無線の通信回路を介して制御装置90に接
続させるようにしてもよい。
【0080】実施の形態4では、入力手段51、状態把
握手段57、真値推定手段52および第1のデータベー
ス53は推定モデル構築手段としての機能を有する。ま
た、入力手段51、状態把握手段57、真値推定手段5
2、第1のデータベース53、ドリフト量推定手段6
4、第2のデータベース45、第3のデータベース6
8、校正量評価手段79および出力手段76は評価手段
としての機能を有する。
【0081】図17は、本発明の実施の形態4にかかる
検出器校正支援方法の処理の流れを示すフローチャート
である。なお、ステップS121からS126は実施の
形態3におけるステップS91からS96(図14参
照)と同じであるため、ステップS91からS96の説
明においてS91からS96をS121からS126と
読み替えるものとして説明を省略する。
【0082】ドリフト量推定手段64は、ステップS1
25で求めたプラント等1の運転状態ごとの各検出器の
実測値の平均値および推定真値の平均値と、ステップS
126で求めた総合的に評価された推定ドリフト量を校
正量評価手段79に送信する。校正量評価手段79は、
プラント等1の運転状態ごとの各検出器の実測値の平均
値および推定真値の平均値と、総合的に評価された推定
ドリフト量に基づいて各検出器信号を補正するための補
正用データを算出し、出力手段76に送信する(ステッ
プS127)。
【0083】出力手段76は、補正用データをディスプ
レイやプリンタに出力するとともに、自動校正システム
の制御装置90(図16参照)または検出器の調整信号
入力端に入力させる(ステップS128)。それによっ
て、検出器の自動校正がおこなわれる。以上の処理を常
時、または適当な時間が経過するごとに、あるいはプラ
ント等1の運転状態が変わる度に繰り返しおこなう。
【0084】実施の形態4によれば、実施の形態1と同
様に、特別な基準信号を検出器に入れることなく検出器
の校正をおこなうことができるので、検出器の校正を支
援することが可能となり、プラント等1の保守の効率化
を図ることができるという効果が得られる。また、実施
の形態4によれば、検出器のゼロ点やスパンのずれを補
正する補正用データが得られるので、この補正用データ
を校正処理機能を有する制御装置90または検出器の調
整信号入力端に入力させることによって、プラント等1
を運転させたまま検出器の自動校正をおこなうことが可
能となる。
【0085】(原子力プラントへの適用)つぎに、本発
明の適用例として原子力プラントに適用した場合につい
て説明する。図18は、原子力プラントの一部を示す系
統図である。原子炉101内で発生した熱は一次冷却材
(ほう酸水)に吸収される。この一次冷却材は、原子炉
101、蒸気発生器102および一次冷却材ポンプ10
3により構成される原子炉冷却系統104において、一
次冷却材ポンプ103により強制的に循環させられてい
る。一方、蒸気発生器102内に供給された二次冷却材
(水)は、一次冷却材からの入熱により蒸発し、蒸気と
なって図示しないタービンへ送られる。また、原子炉冷
却系統104の配管には、圧力を調整するための加圧器
105が接続されている。
【0086】図18において、T601およびT602
はそれぞれ一次冷却材の高温側温度および低温側温度を
検出する検出器、F601およびF602はいずれも蒸
気発生器給水流量を検出する検出器、F603およびF
604はいずれも蒸気発生器蒸気流量を検出する検出
器、P601からP603はいずれも蒸気発生器圧力を
検出する検出器、U600は原子炉出力を検出する検出
器、L601からL603はいずれも加圧器水位を検出
する検出器である。たとえば、これら13の検出器の検
出器信号が上述した各実施の形態において推定モデルに
入力される。したがって、推定モデルが図3に示すよう
なニューラルネットワークである場合、ニューラルネッ
トワークの入力層および出力層の各ノード数は13とな
る。
【0087】なお、図18および図19に示す例では、
多重化された検出器を用いてニューラルネットワークを
構成しているが、プロセス値間の挙動に相関があるもの
であればこの推定モデルを適用することができるため、
必ずしも検出器が多重化されている必要はない。また、
推定モデルに検出器信号を入力させる検出器の組み合わ
せは図19の組み合わせに限らない。
【0088】図20は、図18に示す原子炉冷却系統の
保有水を制御する充填系統を示す模式図である。抽出系
統111から取り出された一次冷却材は体積制御タンク
112に蓄えられる一方、加圧器105の水位が基準水
位に一致するように、加圧器水位制御器113により充
填系統114の流量目標値を決定し、充填流量がこれに
一致するように弁115の開度を制御して体積制御タン
ク112内の一次冷却材を原子炉冷却系統104に補給
する。図20において、符号116はポンプである。ま
た、F701は充填流量を検出する検出器であり、P7
01は充填圧力を検出する検出器である。
【0089】この図20に示す例の場合、時刻tにおけ
る充填流量、充填圧力および加圧器水位をそれぞれy
(t)、x1(t)およびx2(t)とし、naおよびnb
を1以上の定数とし、さらにa1、a2、・・・、an
a、b1、b2、・・・、bnbおよびcOを係数とす
ると、たとえばつぎの式で表されるような線形の予測モ
デルを用いることができる。 y(t)=a1x1(t−1)+a2x1(t−2)+・・・
+anax1(t−na)+b1x2(t−1)+b2x2
(t−2)+・・・+bnbx2(t−nb)+cO
【0090】ここで、上記式においてtは時刻を意味す
る演算子であり、たとえばt−1はデータの周期を1秒
とすれば、時刻tの1秒前を意味する。この線形の予測
モデルは、物理的な因果関係が成立するプロセスにおい
て構築可能なものであり、上述した例に限るものではな
い。また、上述した例は、入力変数がx1(t)とx2
(t)の2種類であるが、入力変数が3種類以上あっても
よい。
【0091】また、図18または図20に示す例では、
対象とする検出器は主に温度、圧力、流量または水位を
計測するいわゆるプロセス計装用の検出器であるが、本
発明はこれに限らず、ポンプの回転数と吐出圧力のよう
に物理的因果関係や特性が明確になっているもの、ある
いは明確な因果関係は不明であるが、データを分析する
と相関関係が得られるような種々の検出器信号に適用す
ることができる。
【0092】以上において本発明は、種々変更可能であ
る。また、本発明は原子力プラント、それ以外の一般の
プラントまたは機械装置に適用可能である。
【0093】
【発明の効果】請求項1に記載の発明にかかる検出器校
正支援装置によれば、被検出対象に設けられた互いに相
関のある複数の検出器から供給された検出器信号を受け
取る入力手段と、真値を推定するための推定モデルを格
納する記憶手段と、前記記憶手段に格納された推定モデ
ルを用い、前記入力手段により受け取られた前記検出器
信号の実測値に基づいて真値を推定する真値推定手段
と、各検出器のフルスパンに相当する下限値および上限
値と、検出器のドリフト特性を格納する記憶手段と、推
定された前記真値および前記検出器信号の実測値と、各
検出器のフルスパンに相当する下限値および上限値と、
検出器のドリフト特性に基づいて、フルスパンに渡って
ドリフト量を推定するドリフト量推定手段と、推定され
た前記真値および前記検出器信号の実測値と、検出器の
ドリフト特性と、フルスパンに渡るドリフト量推定結果
を出力する出力手段と、を具備するため、被検出対象の
特定の動作状態において、検出器の0%出力から100
%出力に渡るフルスパンにおける検出器信号のドリフト
量を推定することができるので、その推定により得られ
たドリフト量が許容誤差内にあるかどうかが判断可能と
なる。したがって、特別な基準信号を検出器に入れるこ
となく検出器の校正をおこなうことができるので、検出
器の校正を支援することが可能となり、プラントや機械
装置などの保守の効率化を図ることができる。
【0094】請求項2に記載の発明にかかる検出器校正
支援装置によれば、請求項1に記載の発明において、前
記被検出対象の定期点検直後に学習させて前記推定モデ
ルを構築する推定モデル構築手段と、前記被検出対象の
学習後の動作中に前記推定モデルを用いて前記検出器の
評価をおこなう評価手段と、をさらに具備するため、被
検出対象の定期点検直後は各検出器が正しい値を出力す
るように校正された直後であり、そのときに学習させる
ことにより、正しい推定モデルを構築することができ
る。
【0095】請求項3に記載の発明にかかる検出器校正
支援装置によれば、請求項1または2に記載の発明にお
いて、前記被検出対象の動作状態を複数の段階に分割し
ておき、各段階で前記被検出対象を動作させたときに各
検出器から供給されるべき検出器信号の値と、実際に前
記被検出対象を動作させたときに得られた実測値とを比
較して、前記被検出対象の動作段階を自動的に把握する
状態把握手段をさらに具備し、前記記憶手段が、真値を
推定するための推定モデルを前記被検出対象の動作状態
に応じて複数格納することを特徴とし、前記記憶手段か
ら前記被検出対象の動作状態に応じた推定モデルを選択
する選択手段をさらに具備し、前記真値推定手段が、前
記選択手段により選択された推定モデルを用い、前記入
力手段により受け取られた前記検出器信号の実測値に基
づいて真値を推定することを特徴とするため、被検出対
象を動作させた状態で実際に検出器から得られた検出器
信号の実測値とに基づいて、被検出対象の動作状態を自
動的に把握し、被検出対象の動作状態に応じた推定モデ
ルを自動的に選択することができるので、被検出対象の
運転状態にかかわらず検出器の校正を支援することが可
能となる。
【0096】請求項4に記載の発明にかかる検出器校正
支援装置によれば、請求項3に記載の発明において、前
記被検出対象の各動作段階について、各検出器ごとに前
記実測値とそれに対応する前記真値とを二組以上記憶す
る記憶手段をさらに具備し、前記ドリフト量推定手段
が、前記記憶手段により記憶された二組以上の実測値お
よび真値の組み合わせに基づいて該当する検出器のフル
スパンに渡ってドリフト量を求めることを特徴とするた
め、被検出対象の各動作段階について、各検出器ごとに
実測値と真値との組み合わせを二組以上記憶するため、
各検出器のデータを被検出対象の動作状態ごとに統計処
理して、各動作状態における検出器のドリフト量を求め
ることにより、検出器の健全性を総合的に評価すること
ができる。
【0097】請求項5に記載の発明にかかる検出器校正
支援装置によれば、請求項4に記載の発明において、前
記ドリフト量推定手段により求められたドリフト量に基
づいて該当する検出器の校正量を求める校正量評価手段
をさらに具備するため、二組以上の実測値と真値との組
み合わせに基づいて、検出器のゼロ点やスパンのずれを
補正する補正用データが得られるので、請求項5に記載
の発明にかかる検出器校正支援装置を校正処理機能を有
する制御装置または検出器の調整信号入力端に接続する
ことによって、被検出対象を動作させたまま検出器の自
動校正をおこなうことが可能となる。
【0098】請求項6に記載の発明にかかる検出器校正
支援方法によれば、被検出対象に設けられた互いに相関
のある複数の検出器から供給された検出器信号を受け取
る工程と、前記被検出対象に応じて用意された、真値を
推定するための推定モデルを用い、前記検出器信号の実
測値に基づいて真値を推定する工程と、検出器のフルス
パンに渡ってドリフト量を推定する工程と、推定された
真値、前記実測値、前記ドリフト特性およびドリフト量
推定結果を出力する工程と、を含むため、被検出対象の
特定の動作状態において、検出器の0%出力から100
%出力に渡るフルスパンにおける検出器信号のドリフト
量を推定することができるので、その推定により得られ
たドリフト量が許容誤差内にあるかどうかが判断可能と
なる。したがって、特別な基準信号を検出器に入れるこ
となく検出器の校正をおこなうことができるので、検出
器の校正を支援することが可能となり、プラントや機械
装置などの保守の効率化を図ることができる。
【0099】請求項7に記載の発明にかかる検出器校正
支援方法によれば、請求項6に記載の発明において、あ
らかじめ、前記被検出対象の定期点検直後に前記被検出
対象を動作させながら学習して前記推定モデルを構築す
る工程をさらに有するため、被検出対象の定期点検直後
は各検出器が正しい値を出力するように校正された直後
であり、そのときに学習させることにより、正しい推定
モデルを構築することができる。
【0100】請求項8に記載の発明にかかる検出器校正
支援方法によれば、請求項6または7に記載の発明にお
いて、前記被検出対象の動作状態を複数の段階に分割し
ておき、各段階で前記被検出対象を動作させたときに各
検出器から供給されるべき検出器信号の値と、実際に前
記被検出対象を動作させたときに得られた実測値とを比
較して、前記被検出対象の動作段階を自動的に把握する
工程と、前記被検出対象の動作状態に応じて複数用意さ
れた、真値を推定するための推定モデルの中から、前記
被検出対象の動作状態に応じた推定モデルを選択する工
程と、を含み、選択された推定モデルを用い、前記検出
器信号の実測値に基づいて真値を推定するため、被検出
対象を動作させた状態で実際に検出器から得られた検出
器信号の実測値とに基づいて、被検出対象の動作状態を
自動的に把握し、被検出対象の動作状態に応じた推定モ
デルを自動的に選択することができるので、被検出対象
の運転状態にかかわらず検出器の校正を支援することが
可能となる。
【0101】請求項9に記載の発明にかかる検出器校正
支援方法によれば、請求項8に記載の発明において、前
記被検出対象の各動作段階について、各検出器ごとに前
記実測値とそれに対応する前記真値とを二組以上記憶
し、その記憶された二組以上の実測値および真値の組み
合わせに基づいて該当する検出器のフルスパンに渡って
ドリフト量を求める工程をさらに有するため、被検出対
象の各動作段階について、各検出器ごとに実測値と真値
との組み合わせを二組以上記憶して、各検出器のデータ
を被検出対象の動作状態ごとに統計処理して、各動作状
態における検出器のドリフト量を求めることにより、検
出器の健全性を総合的に評価することができる。
【0102】請求項10に記載の発明にかかる検出器校
正支援方法によれば、請求項9に記載の発明において、
前記ドリフト量に基づいて該当する検出器の校正量を求
める工程をさらに有するため、二組以上の実測値と真値
との組み合わせに基づいて、検出器のゼロ点やスパンの
ずれを補正する補正用データが得られるので、請求項1
0に記載の発明にかかる検出器校正支援装置を校正処理
機能を有する制御装置または検出器の調整信号入力端に
接続することによって、被検出対象を動作させたまま検
出器の自動校正をおこなうことが可能となる。
【0103】請求項11から15に記載の発明にかかる
コンピュータ読み取り可能な記録媒体によれば、それぞ
れ請求項6から10に記載した検出器校正支援方法をコ
ンピュータに実行させるプログラムを記録しているた
め、ハードウェアから独立してソフトウェア製品として
記録媒体を容易に配布、販売することができる。また、
コンピュータなどのハードウェアを用いてこのソフトウ
ェアを使用することにより、本発明にかかる検出器校正
支援技術を容易に実施することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる検出器校正支援装
置を構成するハードウェア構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態1にかかる検出器校正支援
装置の構成を機能的に示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態において推定モデルとして
用いられるニューラルネットワークの概念を示す模式図
である。
【図4】本発明を適用する検出器の校正・調整試験結果
を示す模式図の一例である。
【図5】本発明を適用する検出器において発生するゼロ
点ドリフトとスパンドリフトの概念を示す模式図であ
る。
【図6】本発明を適用する検出器において発生するスパ
ンドリフトの統計量の概念を示す模式図である。
【図7】本発明の実施の形態1および実施の形態2にか
かるドリフト量推定方法の概念を示す模式図である。
【図8】本発明の実施の形態1にかかる検出器校正支援
方法の処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態2にかかる検出器校正支援
装置の構成を機能的に示すブロック図である。
【図10】本発明の実施の形態2にかかる検出器校正支
援方法の処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態3にかかる検出器校正支
援装置の構成を機能的に示すブロック図である。
【図12】実測値および推定真値の数が多い場合のドリ
フト量の算出の仕方を説明するための概念図である。
【図13】本発明の実施の形態3および実施の形態4に
かかるドリフト量推定方法の概念を示す模式図である。
【図14】本発明の実施の形態3にかかる検出器校正支
援方法の処理の流れを示すフローチャートである。
【図15】本発明の実施の形態4にかかる検出器校正支
援装置の構成を機能的に示すブロック図である。
【図16】本発明の実施の形態4において自動校正をお
こなうシステムの概略を示すブロック図である。
【図17】本発明の実施の形態4にかかる検出器校正支
援方法の処理の流れを示すフローチャートである。
【図18】本発明を適用して好適な一例である原子力プ
ラントの一部を示す系統図である。
【図19】本発明を図18に示す原子力プラントに適用
した場合の推定モデルへの入力データの一例を示す図表
である。
【図20】本発明を適用して好適な一例である原子力プ
ラントの他の一部を示す系統図である。
【図21】検出器の健全性確認をおこなうために提案さ
れている装置の構成を機能的に示すブロック図である。
【符号の説明】
1 被検出対象(プラント等) 40,50,60,70 検出器校正支援装置 41から43,51から53,57 推定モデル構築
手段 41から46,51から53,57,64,66,6
8,76,79 評価手段 41,51 入力手段 42,52 真値推定手段 43,53 記憶手段(第1のデータベース) 44,54,64 ドリフト量推定手段 45 記憶手段(第2のデータベース) 46,66,76 出力手段 57 状態把握手段、選択手段 68 記憶手段(第3のデータベース) 79 校正量評価手段 81 検出器

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検出対象に設けられた互いに相関のあ
    る複数の検出器から供給された検出器信号を受け取る入
    力手段と、 真値を推定するための推定モデルを格納する記憶手段
    と、前記記憶手段に格納された推定モデルを用い、前記
    入力手段により受け取られた前記検出器信号の実測値に
    基づいて真値を推定する真値推定手段と、各検出器のフ
    ルスパンに相当する下限値および上限値と、検出器のド
    リフト特性を格納する記憶手段と、推定された前記真値
    および前記検出器信号の実測値と、各検出器のフルスパ
    ンに相当する下限値および上限値と、検出器のドリフト
    特性に基づいて、フルスパンに渡ってドリフト量を推定
    するドリフト量推定手段と、 推定された前記真値および前記検出器信号の実測値と、
    検出器のドリフト特性と、フルスパンに渡るドリフト量
    推定結果を出力する出力手段と、 を具備することを特徴とする検出器校正支援装置。
  2. 【請求項2】 前記被検出対象の定期点検直後に学習さ
    せて前記推定モデルを構築する推定モデル構築手段と、 前記被検出対象の学習後の動作中に前記推定モデルを用
    いて前記検出器の評価をおこなう評価手段と、 をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の検
    出器校正支援装置。
  3. 【請求項3】 前記被検出対象の動作状態を複数の段階
    に分割しておき、各段階で前記被検出対象を動作させた
    ときに各検出器から供給されるべき検出器信号の値と、
    実際に前記被検出対象を動作させたときに得られた実測
    値とを比較して、前記被検出対象の動作段階を自動的に
    把握する状態把握手段と、 前記記憶手段を、真値を推定するための推定モデルを前
    記被検出対象の動作状態に応じて複数格納可能とし、 前記記憶手段から前記被検出対象の動作状態に応じた推
    定モデルを選択する選択手段とを具備して、 前記真値推定手段が、前記選択手段により選択された推
    定モデルを用い、前記入力手段により受け取られた前記
    検出器信号の実測値に基づいて真値を推定することを特
    徴とする請求項1または2に記載の検出器校正支援装
    置。
  4. 【請求項4】 前記被検出対象の各動作段階について、
    各検出器ごとに前記実測値とそれに対応する前記真値と
    を二組以上記憶する記憶手段をさらに具備し、 前記ドリフト量推定手段が、前記記憶手段により記憶さ
    れた二組以上の実測値および真値の組み合わせに基づい
    て該当する検出器のフルスパンに渡ってドリフト量を求
    めることを特徴とする請求項3に記載の検出器校正支援
    装置。
  5. 【請求項5】 前記ドリフト量推定手段により求められ
    たドリフト量に基づいて該当する検出器の校正量を求め
    る校正量評価手段をさらに具備することを特徴とする請
    求項4に記載の検出器校正支援装置。
  6. 【請求項6】 被検出対象に設けられた互いに相関のあ
    る複数の検出器から供給された検出器信号を受け取る工
    程と、 前記被検出対象に応じて用意された、真値を推定するた
    めの推定モデルを用い、前記検出器信号の実測値に基づ
    いて真値を推定する工程と、 検出器のフルスパンに渡ってドリフト量を推定する工程
    と、 推定された真値、前記実測値、前記ドリフト特性および
    ドリフト量推定結果を出力する工程と、 を含むことを特徴とする検出器校正支援方法。
  7. 【請求項7】 あらかじめ、前記被検出対象の定期点検
    直後に前記被検出対象を動作させながら学習して前記推
    定モデルを構築する工程をさらに有することを特徴とす
    る請求項6に記載の検出器校正支援方法。
  8. 【請求項8】 前記被検出対象の動作状態を複数の段階
    に分割しておき、各段階で前記被検出対象を動作させた
    ときに各検出器から供給されるべき検出器信号の値と、
    実際に前記被検出対象を動作させたときに得られた実測
    値とを比較して、前記被検出対象の動作段階を自動的に
    把握する工程と、前記被検出対象の動作状態に応じて複
    数用意された、真値を推定するための推定モデルの中か
    ら、前記被検出対象の動作状態に応じた推定モデルを選
    択する工程と、を含み、選択された推定モデルを用い、
    前記検出器信号の実測値に基づいて真値を推定すること
    を特徴とする請求項6または7に記載の検出器校正支援
    方法。
  9. 【請求項9】 前記被検出対象の各動作段階について、
    各検出器ごとに前記実測値とそれに対応する前記真値と
    を二組以上記憶し、その記憶された二組以上の実測値お
    よび真値の組み合わせに基づいて該当する検出器のフル
    スパンに渡ってドリフト量を求める工程をさらに有する
    ことを特徴とする請求項8に記載の検出器校正支援方
    法。
  10. 【請求項10】 前記ドリフト量に基づいて該当する検
    出器の校正量を求める工程をさらに有することを特徴と
    する請求項9に記載の検出器校正支援方法。
  11. 【請求項11】 被検出対象に設けられた互いに相関の
    ある複数の検出器から供給された検出器信号を受け取る
    工程と、 前記被検出対象に応じて用意された、真値を推定するた
    めの推定モデルを用い、前記検出器信号の実測値に基づ
    いて真値を推定する工程と、 検出器のフルスパンに渡ってドリフト量を推定する工程
    と、 推定された真値、前記実測値、前記ドリフト特性および
    ドリフト量推定結果を出力する工程と、 を含む検出器校正支援方法をコンピュータに実行させる
    プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読
    み取り可能な記録媒体。
  12. 【請求項12】 前記検出器校正支援方法は、あらかじ
    め、前記被検出対象の定期点検直後に前記被検出対象を
    動作させながら学習して前記推定モデルを構築する工程
    をさらに有することを特徴とする請求項11に記載のコ
    ンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  13. 【請求項13】 前記検出器校正支援方法は、前記被検
    出対象の動作状態を複数の段階に分割しておき、各段階
    で前記被検出対象を動作させたときに各検出器から供給
    されるべき検出器信号の値と、実際に前記被検出対象を
    動作させたときに得られた実測値とを比較して、前記被
    検出対象の動作段階を自動的に把握する工程と、前記被
    検出対象の動作状態に応じて複数用意された、真値を推
    定するための推定モデルの中から、前記被検出対象の動
    作状態に応じた推定モデルを選択する工程と、を含み、
    選択された推定モデルを用い、前記検出器信号の実測値
    に基づいて真値を推定することを特徴とする請求項11
    または12に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
  14. 【請求項14】 前記検出器校正支援方法は、前記被検
    出対象の各動作段階について、各検出器ごとに前記実測
    値とそれに対応する前記真値とを二組以上記憶し、その
    記憶された二組以上の実測値および真値の組み合わせに
    基づいて該当する検出器のフルスパンに渡ってドリフト
    量を求める工程をさらに有することを特徴とする請求項
    13に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  15. 【請求項15】 前記検出器校正支援方法は、前記ドリ
    フト量に基づいて該当する検出器の校正量を求める工程
    をさらに有することを特徴とする請求項14に記載のコ
    ンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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