JP2005336917A - 車両のスライドドアの支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 貨物車両の荷箱に装備されたスライドドアであって、車室内側に湾曲したガイドレールによりスライドドアを板厚方向に変位させながら開閉するスライドドアの支持構造であって、ガイドレール湾曲部の車室内側への張り出し量を少なくして荷室スペースを広く確保するために、スライドドアの上端前側に水平に回動可能に設けたローラブラケットを長くすると、スライドドアのガタツキが大きくなる問題があった。本発明では、このような問題のない支持構造を提供する。
【解決手段】 ローラブラケット11に規制孔11aを設け、スライドドア10側にこの規制ピン15を設け、この規制ピン15を規制孔11aに挿入して、ローラブラケット11の回動範囲を規制する。
【選択図】 図4

Description

この発明は、例えば冷凍車やアルミバン等の貨物車両の荷箱(荷室)に設けたスライドドアであって、その面方向にスライドさせて車両の開口部を開閉する形態のスライドドアの支持構造に関する。
図6に示すように貨物車両Mの荷箱6の例えば側部に、車両前後方向(図では左右方向)にスライドさせて開口部を開閉する形態のスライドドア1が設けられている。このスライドドア1は、閉じた状態では荷箱6の側板に対してほぼ面一となる位置に位置され、開いた状態では側板の外側に重なる位置に位置される。このため、この種のスライドドア1は、その板厚方向に変位させつつその面方向にスライドさせて開閉される。このスライドドア1の荷箱開口部に対する支持構造としては、従来例えば実公昭61−23463号公報に開示されたものが知られている。
この従来の支持構造は、同公報の第3図を援用した図7に示すように車両開口部の上縁と下縁に沿って取り付けた断面コ字形のガイドレール3,3に、スライドドア1側に取り付けたガイドローラ4〜4を転動可能に係合させた構成となっている。
上下のガイドレール3,3の閉じ方向前側(図示左端側)は、スライドドア1をその板厚方向に変位させるために室内側(図示上側)に湾曲している。また、上下のガイドレール3,3に沿って転動される前後のガイドローラのうち前側のガイドローラ4〜4は、スライドドア1の上下の前端部にそれぞれ室内側に張り出した状態に取り付けたローラブラケット2を介して支持されている。これにより、当該スライドドア1はその板厚方向(図では上下方向)に変位しながら左右に開閉される構成となっている。
また、上下のローラブラケットのうち特に上側のローラブラケット2は支軸5を介して水平方向に回転可能に支持されている。スライドドア1を開いた状態では、このローラブラケット2を室内側への突き出し寸法が大きくなる方向(図では反時計回り方向)に回動させることによって、当該スライドドア1の室外側への十分な変位量を確保することができる。これに対して、スライドドア1を閉じた状態では、このローラブラケット5を室内側への突き出し寸法が小さくなる方向(図では時計回り方向)に回動させることによって、ガイドレール3の室内側への突き出し寸法(湾曲量)を小さくし、これにより荷箱6の室内スペース(荷積みスペース)をより多く確保できるようにしている。
このようにスライドドア1の主として上前側のローラブラケット5を当該スライドドア1の開閉動作に伴って水平方向に回動させることにより、当該スライドドア1の板厚方向の十分な変位量を確保しつつ、ガイドレール3の室内側への突き出し量(湾曲量)を極力小さくすることができ、これにより荷室スペースをより大きく確保することができる。
実公昭61−23463号公報 実開平7−4128号公報
しかしながら、上記従来のスライドドア1の支持構造では次のような解決すべき問題があった。すなわち、ローラブラケット2には、二つのガイドローラ4,4を相互に一定の間隔をおいて取り付けて、それぞれガイドレール3に沿って転動させることによってスライドドア開閉時におけるローラブラケット2のガイドレールに対する変位(挙動)を一定の状態に規制する構成となっている。
この構成の場合、ガイドレール3の相互に対向する二つの案内壁の間隔に対してガイドローラ4の径が適切に設定されて、二つのガイドローラ4,4のうち一方のガイドローラ4がガイドレールの二つの案内壁の一方に沿って転動され、他方のガイドローラ4がもう一方の案内壁に沿って転動されることにより両ガイドローラ4,4がスムーズに転動されるようになっている。このため、一方のガイドローラ4と他方の案内壁との間、および他方のガイドローラ4と一方の案内壁との間にはそれぞれ一定以上の隙間が存在し、この隙間により両ガイドローラ4,4がガイドレール3内においてガタツキ(ガイドローラの遊び)、これがローラブラケットの回動方向のガタツキとなってスライドドア1のガタツキ(ばたつき)の原因になる問題があった。
また、スライドドア1の十分な板厚方向への変位量を確保しつつ、ガイドレール3の室内側への突き出し量を小さくするには、ローラブラケットを長くしてガイドローラ4,4の回動半径を大きくし、あるいはローラブラケットの回動角度を大きくすることが考えられる。ところが、ローラブラケットを長くすると、前記したガイドローラ4,4とガイドレール3との間の隙間によるガタツキがさらに増幅されてスライドドア1の板厚方向のばたつきや開閉方向のガタツキが大きくなり、その結果スライドドア1をスムーズに開閉させることが困難になる。
また、ローラブラケットの回動角度を大きくすると、相互に一定間隔に固定された二つのガイドローラ4,4をガイドレール3の湾曲部と直線部に跨って転動させる必要があることから結果的にガイドローラ4,4とガイドレール3の案内壁との間の隙間そのものが大きくなって上記と同様の問題が発生する。
本発明は、この問題を解消するためになされたもので、車室内側へのガイドレールの突き出し寸法を小さくするためにローラブラケットの回動角度を大きく設定してもガイドローラのガイドレールに対するガタツキを従来よりも大幅に低減することができるスライドドアの支持構造を提供することを目的とする。
このため、本発明は特許請求の範囲の各請求項に記載した構成の支持構造とした。
請求項1記載の支持構造によれば、ローラブラケットに、車室内側の案内壁に転動されるガイドローラと車室外側の案内壁に転動されるガイドローラを設けることにより、ガイドローラがガイドレールの湾曲部と直線部との間を移動することによりローラブラケットが水平に回動し、これによりスライドドアがその板厚方向に変位される。
ガイドローラがガイドレールの湾曲部に進入すると、ローラブラケットはスライドドアに対して車室内側に張り出す方向とは逆方向に回動し、これにより相対的にスライドドアがその板厚方向車室内側に変位する。これに対して、ガイドローラがガイドレールの直線部に進入すると、ローラブラケットはスライドドアに対して車室内側に張り出す方向に回動し、これにより相対的にスライドドアがその板厚方向車室外側に変位する。
スライドドアを閉じた状態では車両ボディ側面と面一に位置させ、開いた状態では車両ボディ側面に対して車室外側に重ね合わさる位置に位置させるためには、当該スライドドアをその板厚方向に一定寸法以上変位させる必要ある。このスライドドアの板厚方向への変位を一定寸法確保しつつ、閉じた状態におけるローラブラケットの車室内側への突き出し寸法(ガイドレールの湾曲量)を小さくするためには、ローラブラケットを長く設定することが有効である。なお、この明細書において、ローラブラケットの長さは、その回動支点と、二つのガイドローラ間の中間点との間の距離をいうものとする。
このようにローラブラケットを長く設定することによって、スライドドアの板厚方向への変位を一定寸法以上確保しつつ、ガイドレールの車室内側への湾曲量を小さくして荷室スペースを広く確保することができる。
また、ローラブラケットの回動角度を大きく設定して、スライドドアを閉じた状態における当該ローラブラケットの車室内側への突き出し量を小さくすることによってもガイドレールの湾曲量を小さく設定することができる。
ところが、前記したようにガイドレールの相互に対向する二つの案内壁間に進入させたガイドローラを当該ガイドレールに対してスムーズに転動させるためには、各ガイドローラを二つの案内壁の一方にのみ当接させて、他方の案内壁との間に適度な隙間が発生するよう、当該ガイドローラの径および案内壁間の間隔を適切に設定しておく必要がある。ガイドローラと案内壁との間の隙間によってガイドローラはガイドレールの幅方向に遊びを有している。このガイドローラの遊びによってローラブラケットにはその回転方向へのガタツキが発生する。このガタツキは、ローラブラケットが長くなるほど増幅される。また、ガイドローラのガイドレール内における遊びは、ローラブラケットの回動角度を大きくするほど大きく設定する必要がある。
請求項1記載の支持構造によれば、ローラブラケットの回動角度が規制されて、ガイドローラがガイドレールの案内壁に当接された状態に保持されるので、上記隙間が存在しても当該ローラブラケットの回動方向のガタツキを大幅に抑制することができ、これにより当該ローラブラケットを長く設定して、あるいは当該ローラブラケットの回動角度を大きく設定してガイドレールの湾曲量を小さくすることができ、ひいてはガイドレールの車室内側への突き出し量を小さくすることができる。
請求項2記載の支持構造によれば、規制孔に規制ピンが挿入されてローラブラケットの回動範囲(回動角度)が一定範囲に規制されることによりガイドローラと案内壁との間の隙間により発生する当該ローラブラケットのガタツキを大幅に抑制することができるので、当該ローラブラケットを長く設定して、あるいは当該ローラブラケットの回動角度を大きく設定してガイドレールの車室内への湾曲量を小さくすることができ、これにより荷室内スペース(車室内スペース)を広く確保することができる。
請求項3記載の支持構造によれば、スライドドアに設けたストッパ部材にローラブラケットの側部が当接されることにより当該ローラブラケットの回動角度が規制されて、上記と同様の作用効果を得ることができる。
次に、本発明の第1実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。図1は、以下説明する第1実施形態に係る支持構造により貨物車両Mの荷箱6の側部に支持されたスライドドア10を示している。このスライドドア10は、その上縁側の閉じ方向前側(以下、単に上前側と言う)の1箇所と、下縁側の前後の2箇所で車両開口部に対して支持されている。本実施形態に係るスライドドア10は、その上前側の1箇所の支持構造に特徴を有している。下縁側の2箇所の支持構造については従来と同様の支持構造で足り、本実施形態において特に変更を要しない。
なお、スライドドア10の下縁側の前後2箇所には、それぞれ水平の回転軸を有する縦ローラ30と鉛直方向の回転軸を有する横ローラ31がそれぞれ回転自在に配置されている。縦ローラ30,30と横ローラ31,31は、それぞれ車両開口部の下部に沿って設けたガイドレール(図示省略)上を転動される。前後の縦ローラ30,30により当該スライドドア10の自重が受けられ、前後の横ローラ31,31により当該スライドドア10の主として下部側の板厚方向の変位が規制された状態で、スライドドア10の下部が車両開口部に対してスライド可能に支持されている。
また、スライドドア10の下縁側の前後2箇所のうち、閉じ方向後ろ側の縦ローラ30と横ローラ31については、上記のようにスライドドア10の下縁に配置する構成の他、これよりも上側(スライドドア10の上下方向中程の高さ)に配置した構成のものもあり、この場合ガイドレールは車両の側部であってほぼ腰高の高さに沿って配置される。係る支持構造についても以下説明する実施形態を同様に適用することができる。
さて、スライドドア10の上端前側の支持構造の詳細が図2に示されている。スライドドア10の上端前側の上面には、ローラブラケット11が支軸12を介して水平方向に回動可能に支持されている。このローラブラケット11の回動先端側には二つのガイドローラ(以下、前側ローラ13,後ろ側ローラ14という)が概ね前後方向に一定の間隔をおいてそれぞれ回転自在に支持されている。両ガイドローラ13,14は、それぞれ鉛直方向に沿って取り付けた支軸13a,14aを介して回転自在に支持されている。従って、両ガイドローラ13,14は、鉛直方向の回転軸回りに水平に回転自在に支持されている。
この両ガイドローラ13,14は、車両開口部の上縁に沿って取り付けたガイドレール20に沿って転動される。このガイドレール20は断面コ字形状を有するもので、下向きに開口する向きで取り付けられている。このガイドレール20は、相互に一定の間隔で対向する車室内側の案内壁20aと車室外側の案内壁20bを備えている。この案内壁20a,20b間にガイドローラ13,14が進入している。
このガイドレール20の前部は、従来と同様室内側に湾曲している。以下の説明では、室内側に湾曲した部分を湾曲部20Wといい、この湾曲部20W以外の部分であって荷箱6の側面に沿って平行な部分を直線部20Lという。
ローラブラケット11のほぼ中央であって、支軸12と前側ローラ13との間には、規制孔11aが設けられている。この規制孔11aは、図示するように支軸12を中心とする円弧に沿って円弧形状の長溝孔に形成されている。この規制孔11aには、規制ピン15が挿入されている。この規制ピン15は、スライドドア10の上面から上方へ向けて突き出す状態で当該スライドドア10の上面に固定されている。この規制ピン15が上記規制孔11a内に挿入されていることにより、ローラブラケット11の、支軸12を中心とする回動角度が一定の範囲(規制孔11a内において規制ピン15が相対移動可能な範囲)に規制されている。
すなわち、スライドドア10の開閉動作に伴ってガイドローラ13,14がガイドレール20の湾曲部20Wと直線部20Lとの間を移動することにより回動するローラブラケット11の回動角度が一定の範囲に規制され、これによりスライドドア10の板厚方向のガタツキが抑制される。
ローラブラケット11の動きが図4に示されている。図中上段側に示すようにスライドドア10が閉じられた状態では前後のガイドローラ13,14がガイドレール20の湾曲部20Wに位置している。ガイドレール20の湾曲部20Wは、車室内側(図4では上方へ立ち上がる方向)に湾曲している。このため、この湾曲部20W内に両ガイドローラ13,14が位置される結果、ローラブラケット11はスライドドア10に対して支軸12を中心として図示時計回り方向に回動した状態となり、その結果相対的に規制ピン15は規制孔11aの室内側端部(図示上端部)に係合した状態となっている。
また、このスライドドア10の閉止状態では、図示するように前側ローラ13がガイドレール20の室外側の案内壁20bに当接し、後ろ側ローラ14が室内側の案内壁20aに当接している。従って、前側ローラ13と室内側の案内壁20aとの間、および後ろ側ローラ14と室外側の案内壁20bとの間には、それぞれ僅かな隙間13b,14bが存在している。なお、図ではこの隙間13b,14bを明確に示すためにその幅を誇張して示してあるが、実際にはごく僅かな幅の隙間13b,14bに設定されている。
この隙間13b,14bの存在により、仮に規制ピン15が存在しないとすると、ローラブラケット11はこの隙間13b,14b分だけさらに時計回り方向に僅かな角度だけ回転可能となり、これがスライドドア10のガタツキとなる。しかしながら、本実施形態の支持構造によれば、ローラブラケット11には規制孔11aが設けられ、閉じ状態ではこの規制孔11aの室外側端部に規制ピン15が当接した状態となる。このため、上記隙間13b,14bが存在しても前側ローラ13は室外側の案内壁20bに当接され、かつ後ろ側ローラ14は室内側の案内壁20aに当接された状態に維持され、これにより当該ローラブラケット11の時計回り方向の回転が規制されてスライドドア10のガタツキあるいはばたつきが従来に比して大幅に抑制された状態となっている。
上記閉止状態からスライドドア10を開放するために図示右方へスライドさせると、両ガイドローラ13,14がガイドレール20の湾曲部20W内に位置する段階では、上記した理由によりスライドドア10のガタツキが抑制された状態で当該スライドドア10が室外側(図示下方)へ平行移動しつつ後方(図示右方)へスライドされる。
スライドドア10の移動に伴って両ガイドローラ13,14がガイドレール20の湾曲部20Wから直線部20Lに進入されると、両ガイドローラ13,14と支軸12の位置関係からローラブラケット11が支軸12を中心として図示反時計回り方向(室外側に張り出す方向)に回動し、その結果相対的にスライドドア10が室外側に平行移動される。
また、ローラブラケット11がスライドドア10に対して図示反時計回り方向に回動すると、これに伴って規制ピン15が規制孔11aの室内側端部から室外側端部に向けて相対移動する。両ガイドローラ13,14が共に直線部20Lに進入した段階で、規制ピン15が規制孔11aの室外側端部に係合され、これにより当該ローラブラケット11の図示反時計回り方向の回動が規制された状態となる。この状態では、前側ローラ13が室内側の案内壁20aに当接し、逆に後ろ側ローラ14が室外側の案内壁20bに当接された状態に保持される。このため、この状態では前側ローラ13と室外側の案内壁20bとの間に隙間13cが発生し、後ろ側ローラ14と室内側の案内壁20aとの間に隙間14cが存在する状態となる。このことから、仮に規制ピン15が存在しないと、ローラブラケット11はその隙間13c,14c分だけ車室内側にさらに回動可能となり、これがスライドドア10のガタツキの原因となる。
しかしながら、この場合には規制ピン15が規制孔11aの室外側端部に当接した状態となっているため、上記隙間13c,14cが存在してもローラブラケット11の図示反時計回り方向の回動が規制された状態となっている。また、ローラブラケット11の図示時計回り方向の回動は、前側ローラ13が室内側の案内壁20aに当接され、後ろ側ローラ14が室外側の案内壁20bに当接されていることにより規制されている。このため、ローラブラケット11の回転方向のガタツキが抑制され、これによりスライドドア10のガタツキ、ばたつきを大幅に抑制することができる。
この第1実施形態に係る支持構造が、特許請求の範囲の請求項1または請求項2に記載した発明の実施形態に相当する。
以上説明した第1実施形態の支持構造によれば、二つのガイドローラ13,14を有するローラブラケット11の回動角度が規制ピン15によって一定の範囲に規制されていることにより、常時二つのガイドローラ13,14のうち一方のガイドローラ13(14)がガイドレール20の一方の案内壁20a(20b)に当接され、他方のガイドローラ14(13)が他方の案内壁20b(20a)に当接された状態に保持されることから、両ガイドローラ13,14と案内壁20a,20bとの間の隙間13c,14cが存在してもローラブラケット11の回転方向のガタツキを防止することができる。
これによれば、当該ローラブラケット11の長さ(図3中寸法L1で示す距離、以下同じ)を長くしても上記隙間13c,14cによる当該ローラブラケット11の回転方向のガタツキが増幅されることがないので、ローラブラケット11を十分に長くすることができる。ローラブラケット11を長く設定することより、スライドドア10の板厚方向の必要変位量を確保しつつガイドレール20の室内側への突き出し量(湾曲量、図2中寸法L2)を少なくすることができ、これにより荷室スペースをより大きく確保することができる。
また、ローラブラケット11の回動角度を大きくしてスライドドア10を閉じた状態で当該ローラブラケット11の車室内側への張り出し寸法を小さくすることによってもガイドレール20の車室内側への突き出し量L2を小さくすることができる。ところが、ローラブラケット11の回動角度を大きくすると、結果的にガイドローラ13,13とガイドレール20の両案内壁20a,20bとの間の隙間13c,14cが大きくなる。しかしながら、例示した支持構造によれば、隙間13c,14cの存在(大きさ)に関係なくローラブラケット11のガタツキが抑制されるので、スライドドア10の板厚方向のばたつき等を抑制しつつローラブラケット11の回動角度を大きくしてガイドレール20の車室内側への突き出し量L2を小さくすることができる。
さらに、スライドドア10の板厚方向のガタツキを少なくするためには、ガイドローラ13,14の径およびガイドレール20の両案内壁20a,20b間の間隔を精度よく設定して隙間13c,14cを極力小さくする方法を採ることもできる。しかしながら、例示した支持構造によれば、これら各部材の精度をさほど高めることなくローラブラケット11ひいてはスライドドア10のガタツキを防止することができるので、各部材の製作コストや組み付けコスト等の高騰を招くことがない。
また、例示した支持構造によれば、規制ピン15が規制孔11aひいてはローラブラケット11に係合することによってもスライドドア10に付加される外力および慣性が分散して受けられるので、ガイドローラ13,14およびこれを支持する支軸13a,14aに付加される外力を低減することができ、これにより当該スライドドア10の使用による各部の摩耗を低減して当該支持機構の耐久性を高めることができる。
以上説明した実施形態には、種々変更を加えることができる。例えば、スライドドア10側に規制ピン15を設け、ローラブラケット11側に規制孔11aを設ける構成を例示したが、逆にローラブラケット側に規制ピンを設け、スライドドア側に規制孔を設ける構成としてもよい。
また、ローラブラケット11に設けた規制孔11aに規制ピン15を挿入して係合させることにより、ローラブラケット11の回動角度を規制する構成を例示したが、この規制孔11aおよび規制ピン15に代えて、例えば図5に示すようにスライドドア10の上面であって当該ローラブラケット11の回動方向両側の適切な位置にストッパ部材16,17を配置し、このストッパ部材16(または17)にローラブラケット11の側部を当接させることにより当該ローラブラケット11の回動角度を一定範囲に規制する構成(第2実施形態)としてもよい。
この第2実施形態に係る支持構造によっても、ガイドローラ13,14がガイドレール20の湾曲部20Wに進入した状態(スライドドア10を閉じた状態)では、ローラブラケット11の図示時計回り方向の回動がストッパ部材16により規制される。また、ガイドローラ13,14がガイドレール20の直線部20Lに進入した状態(スライドドア10を開放した状態)では、ローラブラケット11の図示反時計回り方向の回動がストッパ部材17により規制される。
このため、ガイドローラ13,14とガイドレール20の側壁20a,20bとの間の隙間13c,14cの存在によっても、ローラブラケット11の回動方向のガタツキを大幅に抑制することができるので、当該ローラブラケット11の回動角度を大きくして、スライドドア10を閉じた状態における当該ローラブラケット11の車室内側への張り出し量を小さくし、これによりガイドレール20の湾曲量を少なくしてその室内側への突き出し量L2を小さくすることができる。
この第2実施形態が特許請求の範囲の請求項1または請求項3に記載した発明の実施形態に相当する。
また、以上説明した第1および第2実施形態では、スライドドアの上前側の支持構造に適用した場合を例示したが、その他の部位に例示した支持構造を適用することもできる。
さらに、荷箱の側部に設けたスライドドア10を例示したが、荷箱の後面に設けたスライドドアあるいは車両ボディの側部に直接スライド支持されたワンボックス車両のスライドドア等にも適用することができる。
本発明の実施形態に係る支持構造を備えたスライドドアの側面図である。 スライドドアの上前側の支持構造であって、図1の(2)部を拡大して示した斜視図である。 スライドドアの上前側の支持構造を示す平面図であって、図2の(3)矢視図である。 スライドドアの移動に伴うローラブラケットおよびガイドローラの動作状態を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係る支持構造の平面図である。 荷箱の側部にスライドドアを備えた貨物車両の側面図である。 従来のスライドドアの支持構造を示す平面図である。本図は、実公昭61-23463号公報の第3図を援用した図である。
符号の説明
M…貨物車両
1…スライドドア
2…ローラブラケット
3…ガイドレール
4…ガイドローラ
5…支軸
6…荷箱
10…スライドドア
11…ローラブラケット、11a…規制孔
12…支軸
13…ガイドローラ(前側)
13a…支軸、13b…室内側案内壁との隙間、13c…室外側案内壁との隙間
14…ガイドローラ(後ろ側)
14a…支軸、14b…室外側案内壁との瞬間、14c…室内側案内壁との隙間
15…規制ピン
20…ガイドレール、20a…室内側の案内壁、20b…室外側の案内壁
20W…ガイドレールの湾曲部、20L…ガイドレールの直線部
L1…ローラブラケットの長さ
L2…ガイドレールの湾曲量

Claims (3)

  1. スライドドアにローラブラケットが水平方向に回動可能に支持され、該ローラブラケットの回動先端側に、閉じ方向前側が車室内側に湾曲するガイドレールの車室内側の案内壁に沿って転動されるガイドローラと車室外側の案内壁に沿って転動されるガイドローラがそれぞれ回転可能に支持され、該ガイドローラの前記ガイドレールの湾曲部と直線部間の移動に伴う前記ローラブラケットの回動により当該スライドドアをその板厚方向に変位させつつ車両の開口部を開閉する当該スライドドアの支持構造であって、
    前記ローラブラケットの回動角度を規制して、前記ガイドローラの前記ガイドレールの案内壁に対する当接状態を保持する構成としたスライドドアの支持構造。
  2. 請求項1記載の支持構造であって、
    前記ローラブラケットまたは前記スライドドアの一方に規制ピンを設け、他方に規制孔を設け、該規制孔に前記規制ピンを挿入して、前記ローラブラケットの回動範囲を、該規制ピンが該規制孔内で相対移動可能な範囲に規制する構成としたスライドドアの支持構造。
  3. 請求項1記載の支持構造であって、
    前記スライドドアに、前記ローラブラケットの側部を当接させてその回動方向を規制するストッパ部材を設けたスライドドアの支持構造。
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