JP2005334065A - 口腔清掃具 - Google Patents

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Abstract

【課題】手や指の大きさとは無関係に、簡単かつ確実に手指に装着することが可能であり、しかも構造が簡単で安価に量産するに適した口腔清掃具を提供する。
【解決手段】この口腔清掃具1は、前後に長い主生地5と、該主生地5の前端形状と一致する従生地6とからなり、従生地6を主生地5の前端部に重ねたうえで、従生地6の後端部を除く両生地5・6の外縁を結着することにより、手指挿入用の後端開口10を備える袋状の鞘部3を形成している。鞘部3よりも後方寄りの主生地6の左右方向の中央部位には、鞘部3に挿入された手指2b以外の複数本の指を掛けて、鞘部3の手指2bからの抜け落ちを阻止するためのスリット15が、前後方向に長く設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、手指に装着されて歯垢の除去に供される口腔清掃具に関する。
本発明に係る口腔清掃具は、大小二枚の生地の外縁を貼り合わせてなるものであるが、同様の構成の口腔清掃具は特許文献1に開示されて公知である。かかる特許文献1の口腔清掃具において、大型の主生地は、前端部が半楕円形で、全体として前後方向に長いスプーンのような形状とされている。小型の従生地は、先の主生地の前端部の外形形状と一致する半楕円形に形成されている。そして、従生地を主生地の前端部に重ね合わせたうえで、従生地の後端部を除く両生地の外縁をU字状に貼り合わせることにより、手指の挿入を許す後端開口を有する袋状の鞘部を形成している。
この口腔清掃具によれば、主生地のスプーンの柄に当たる部分を、鞘部が装着された手指以外の指の間に挟むことで、鞘部の抜け落ちを図ることができる。同種の「柄」を備える口腔清掃具は、例えば特許文献2にも見受けられる。また、鞘部から後方に伸びる持ち手部に、該鞘部に挿入された手指以外の一本の指を掛けるための掛止孔が開設されたものもある(特許文献3参照)。
実開平6−143号公報(図1) 実開平4−104922号公報(図1) 特開2000−126225号公報(図1、図2)
特許文献1および特許文献2に記載の口腔清掃具では、「柄」を指で挟持する形態であるため、大きな保持力が得られず、清掃動作時に鞘部に加わる作用力によって、鞘部がずれ動いたり、手指から抜け落ちたりしやすい。また、「柄」を指の間に挟んだまま、鞘部が装着された手指を細かく動かして、清掃動作を行うことは非常に困難であり、使い勝手が悪い。この問題は、例えば、特許文献3のように、一本の指を掛けるための小さな掛止孔を、持ち手部に設けることで解決できるが、その場合には、手や指の大きさの違いに合わせて、掛止孔の開口寸法や掛止孔の開設位置の異なる複数種の製品を用意する必要があり、口腔清掃具の製造コストが上昇することが避けられない。
本発明の目的は、手や指の大きさとは無関係に、簡単かつ確実に手指に装着することが可能であり、しかも構造が簡単で安価に量産するに適した口腔清掃具を提供するにある。
本発明は、図1に示すように、手指2に装着されて、歯垢の除去に供される鞘部3を供える指サックタイプの口腔清掃具である。図2および図3に示すように、かかる口腔清掃具は、前後に長い主生地5と、該主生地5の前端形状と一致する従生地6とからなり、従生地6を主生地5の前端部に重ねたうえで、従生地6の後端部を除く両生地5・6の外縁を結着することにより、手指挿入用の後端開口10を備える袋状の鞘部3を形成してある。そして、鞘部3よりも後方寄りの主生地6の左右方向の中央部位に、該鞘部3に挿入された手指2b以外の複数本の指2を掛けて、鞘部3の手指2bからの抜け落ちを阻止するためのスリット15が、前後方向に長く設けられていることを特徴とする。
これら主生地5および従生地6は、コットン、レーヨン、PET、PP、PE、アクリル、又はこれらの複合繊維からなる不織布、あるいはこれらと他の繊維との複合不織布とすることができる。ここで言う「スリット15」は、図2および図3に示すような前後に長く形成された切り込みのほか、例えば打ち抜き形成された前後に長い開口も含む概念であり、要は前後方向に長く形成されていて、複数本の指2を掛け得るものであればよい。主生地5の外形形状は、図2に示すような前後に長い楕円形のほか、前後に長い長方形状などであってもよく、要は前後方向に長いものであれば、その外形形状は問わない。両生地5・6の結着方法としては、熱溶着(ヒートシール)、接着剤による貼り合わせ、縫い合わせなどを挙げることができる。この口腔清掃具は、人体口腔内用の清掃具として、あるいは犬や猫などのペットの口腔内の清掃具として好適である。また、鼻や耳の清掃に、当該清掃具を用いることもできる。
具体的には、図1に示すように、親指2aを含む複数本の指2をスリット15の周縁に掛けて、これら指2で該スリット15を展張状に拡開操作することにより、鞘部3に掌側に向かう作用力Fを与えることができるようにしてある。
また本発明は、図5に示すごとく、人差し指2bに装着される第1鞘部21と、親指2aに装着される第2鞘部22とを備え、これら二つの鞘部21・22を使って歯垢の除去を行う口腔清掃具である。図6および図7に示すように、この口腔清掃具は、大小二枚の生地25・26を貼り合わせてなるものである。大型の主生地25は、第1鞘部21を構成して上下方向に長い第1装着片28と、該第1装着片28の後端部に連続する上下に長い掛止片29と、第1装着片28の掛止片29側の基端から斜め前方に張り出し形成されて、第2鞘部22を構成する第2装着片30とを備える。小型の従生地26は、前記第1および第2装着片28・30の外形形状と略一致する、二股状に形成されている。従生地26を主生地25に重ねたうえで、従生地26の後端部を除く外縁を主生地25の外縁に結着することにより、人差し指2bおよび親指2aの挿入を許す後端開口31を有する二股手袋状の第1および第2鞘部21・22が形成されている。そして、掛止片29の左右方向の中央部位に、図1に示すように掛止片29を手首41に掛けて、第1および第2鞘部21・22の手指2b・2aからの抜け落ちを阻止するためのスリット37が、前後方向に長く設けられていることを特徴とする。
これら主生地25および従生地26は、コットン、レーヨン、PET、PP、PE、アクリル、又はこれらの複合繊維からなる不織布、あるいはこれらと他の繊維との複合不織布とすることができる。ここで言う「スリット37」は、図6および図7に示すような前後に長く形成された切り込みのほか、例えば打ち抜き形成された前後に長い開口も含む概念であり、要は前後方向に長く形成されていて、手首41を掛け得るものであればよい。両生地25・26の結着方法としては、熱溶着(ヒートシール)、接着剤による貼り合わせ、縫い合わせなどを挙げることができる。この口腔清掃具は、人体口腔内用の清掃具として、あるいは犬や猫などのペットの口腔内の清掃具として好適である。また、鼻や耳の清掃に、当該清掃具を用いることもできる。
中指2cを掛けるためのスリット36を有する掛止片35を、第1鞘部21の側面の前後中途部から張り出し形成することができる。
図4および図8に示すごとく、主生地5・25および従生地6・26を、不織布7を基体とするものとして、該不織布7の内側表面に防水性フィルム加工を施すことができる。これらの図において、符号9は、防水性のフィルムを示している。かかるフィルム9の具体例としては、PP、PEなどの熱可塑性フィルムを挙げることができる。
不織布7の外側面は、凹凸状とすることが好ましい。凹凸の形成方法としては、例えばウォータージェット方式により繊維を網目状に絡み合わせる方法(メッシュ加工)や、エンボス加工などを挙げることができる。
請求項1記載の本発明によれば、図1に示すごとく、鞘部3内に人差し指2b等の一本の手指を挿入するとともに、該鞘部3に挿入された手指2b以外の複数本の指2を、主生地5に前後方向に長く形成されたスリット15の周縁に掛け止める。そして、かかる掛け止め装着姿勢で、鞘部3を使って歯や歯肉などの対象部位を摺擦して清掃を行う。このとき、口腔清掃具1は、スリット15に掛けられた複数本の指2で確実に掛止されるため、使用時に鞘部3がずれ動いたり、それが装着された手指2bから抜け落ちたりすることがない。
加えて、主生地5に設けられた前後に長い一個のスリット15に、複数本の手指(親指2a等)を掛け止めるようにしてあるから、手や指の大きさに関係なく、図1に示すような掛け止め装着姿勢を容易にとることができる。これにて、特許文献3のように、微小な掛止孔を備える形態では避けることができなかった、手や指の大きさに合わせて、孔の開設位置や開口寸法の異なる多種の製品を用意することに起因する製造コストの上昇問題を解消して、口腔清掃具1の低コスト化を図ることができる。
また、図1に示すように、親指2aを含む複数本の指をスリット15の周縁に掛けて、これら指2aで該スリット15を展張状に拡開操作することにより、鞘部3に掌側に向かう作用力Fを与えることができるので、人差し指2bからの鞘部3の抜け落ちや、位置ずれなどをよく防止できる。何よりも、かかる作用力Fにより、鞘部3に挿入された手指(人差し指2b等)の先端腹部に鞘部3を強く密着させることができるので、大きな力を鞘部3に与えた場合でも、当該鞘部3に皺ができることがなく、したがって口腔清掃具1の実用利便性の格段の向上を図ることができる。
主生地5および従生地6の内面に防水性フィルム加工が施されていると、使用中に鞘部3に挿入された手指(人差し指2b等)が濡れるのを防ぐことができる。また、フィルム9の原形回復力に由来して、拡開操作されたスリット15周縁の輪体17に弾性応力を与えることができるので、僅かな拡開操作で鞘部3に掌側に向かう大きな作用力Fを与えることができる点でも優れている。不織布7のみで生地5・6を構成する形態に比べて、裏打ちされたフィルム9で生地5・6の補強を図ることができるので、使用中に鞘部3が破れたり、拡開操作時に輪体17が破れるような不具合もない。
主生地5の外側表面を凹凸状としてあると、これら凹部と凸部との段差を利用しての歯垢のこそぎ落としが可能となるので、清掃効率が向上する。歯肉に対して適度の刺激を与えることもできる。尤も、かかる凹凸は、主生地5の鞘部3の外表面、すなわち清掃操作に供される部位に設けてあれば足りる。特に凹部を開口状としてあると、その開口周縁を切断刃のように作用させて、歯垢等をよくこそぎ落とすことができる。つまり、口腔清掃具1を歯の表面に当てたとき、凹部は、その開口方向が歯表面に対して略垂直となるような姿勢形態をとるため、当該姿勢形態で口腔清浄具1を歯の表面を擦るように動かすことで、凹部の開口周縁で歯垢を引っ掛けて、これ(歯垢)を引き剥がすように除去できる。
請求項3記載の本発明によれば、図5に示すごとく、掛止片29のスリット37を拡開して、該スリット37内に全ての手指を通して、手首41に輪体39を掛けるとともに、第2鞘部22に親指2aを、第1鞘部21に人差し指2bを挿入する。そして、かかる掛け止め装着姿勢で、鞘部21・22を使って歯や歯肉などの対象部位を摺擦して清掃を行う。このとき、口腔清掃具1は、スリット37を介して輪体39に掛けられた手首41で確実に掛止されるため、使用時に鞘部21・22が人差し指2bや親指2aから抜け落ちることがない。何よりも清掃操作時における指姿勢に関係なく、抜け落ち防止が図られるので、手指2を自由に動かしての清掃操作が可能で、実用利便性に優れている。
中指2cを掛けるためのスリット36を有する掛止片35が、第1鞘部21の側面の前後中途部から張り出し形成されていると、第1鞘部21がずれ動くのを防ぐことができるので、操作性の向上を図ることができる。
主生地25および従生地26の内面に防水性フィルム加工が施されていると、使用中に鞘部21・22内に挿入された手指(人差し指2b等)が濡れるのを防ぐことができる。不織布7のみで生地25・26を構成する形態に比べて、裏打ちされたフィルム9で生地25・26の補強を図ることができるので、使用中に第1および第2鞘部21・22が破れるような不具合がない。
主生地5の外側表面を凹凸状としてあると、これら凹部と凸部との段差を利用しての歯垢のこそぎ落としが可能となり、清掃効率が向上する。歯肉に対して適度の刺激を与えることもできる。尤も、係る凹凸は、主生地25の第1および第2鞘部21・22の外表面、すなわち清掃操作に供される部位に設けてあれば足りる。特に、凹部を開口状としてあると、その開口周縁を切断刃のように作用させて、歯垢等をよくこそぎ落とすことができる。つまり、口腔清掃具1を歯の表面に当てたとき、凹部は、その開口方向が歯表面に対して略垂直となるような姿勢形態をとるため、当該姿勢形態で口腔清浄具1を歯の表面を擦るように動かすことで、凹部の開口周縁で歯垢を引っ掛けて、これ(歯垢)を引き剥がすように除去できる。
(第1実施形態)
図1ないし図4に、本発明の口腔清掃具の第1実施形態を示す。この口腔清掃具1は、手指2に装着されて、歯垢の除去に供される鞘部3を供える指サックタイプの清掃具であって、本発明の請求項1および請求項2に対応している。なお図1には、人差し指2bに鞘部3を装着した使用形態を示す。
図2および図3に示すように、口腔清掃具1は、前後に長い楕円形の主生地5と、該主生地5の前端部の外形形状と一致する半楕円形の従生地6とで構成される。図4に示すように、これら両生地5・6は、コットン製の不織布7をベースとして、その一表面にLLDPE(中密度ポリエチレン)製の防水性フィルム9が貼付された二層構造のシート体である。そして、防水性フィルム9・9どうしが向かい合うように従生地6を主生地5の前端部に重ね合わせたうえで、従生地6の後端部を除く両生地5・6の外縁を、U字状に結着することにより、一本の手指(人差し指2b等)の挿入を許す後端開口10を有する袋状の鞘部3を形成している。ここでは、ヒートシール加工により、両生地5・6を貼り合わせている。
図2および図3において、符号11は熱溶着部を示しており、ここでは、従生地6の外縁のU字の足の後端部を残してヒートシール加工を施して、後端開口10に臨む両生地5・6の左右両縁にスリット12・12を形成している。このように後端開口10の左右両縁にスリット12・12を形成してあると、スリット12を設けない形態に比べて後端開口10を大きく開くことができるので、手指(例えば人差し指2b)に対する鞘部3の装着操作、換言すれば鞘部3に対する手指(人差し指2b)の挿入操作をスムーズに行うことができる。
両生地5・6の不織布7は、コットン繊維をウォータージェット方式により、厚み寸法の大きな凸部と、これよりも厚み寸法の小さな凹部とがマトリクス状に並ぶように絡み合わせてなるものである。
図2および図3に示すごとく、鞘部3よりも後方寄りに位置する主生地5の左右方向の中央部位には、前後方向に長く切り込みを入れて、前後に長いスリット15を設けてある。つまり、主生地5の前後中央部から後端部は、前後方向に長いスリット15を有する輪体17となっている。
以上のような口腔清掃具1は、まず、鞘部3内に、後端開口10の側から人差し指2bを挿入したうえで、人差し指2b以外の少なくとも親指2aを含む他の指をスリット15の周縁に掛けて、これらの指でスリット15を展張状に拡開変形する。図1では、親指2aと小指2eとをスリット15の周縁に掛けて、これらの二本の指2a・2eでスリット15をピンと張るように拡開操作している。かかる拡開操作により、鞘部3に掌側(後方側)に向かうような作用力(F:図1に白抜き矢印で示す)を与えることができるので、人差し指2bからの鞘部3の抜け落ちや、位置ずれなどをよく防止できる。何よりも、かかる作用力Fにより、人差し指2bの先端腹部に鞘部3を強く密着させることができるので、大きな力を鞘部3に与えた場合でも、当該鞘部3に皺ができることがなく、したがって口腔清掃具1の実用利便性の格段の向上を図ることができる。
加えて、主生地5に設けられた前後に長い一個のスリット15を複数本の手指(親指2a〜2e)で拡開操作することで、鞘部3に掌側に向かうような作用力Fを与える仕様であるから、手や指の大きさに関係なく、図1に示すような装着姿勢を容易にとることができる。これにて、特許文献3のように、微小な掛止孔を備える形態では避けることができなかった、手や指の大きさに合わせて、孔の開設位置や開口寸法の異なる多種の製品を用意することに起因する製造コストの上昇問題を解消して、口腔清掃具1の低コスト化に貢献できる。
二枚の生地5・6を貼り合わせてなるものであるから、安価に量産するに適している。また、切り込みによりスリット15を形成してあるので、例えば主生地5の中央部に楕円形の打ち抜き部分を設けるような形態に比べて、加工が容易で製造コストを削減できる。打ち抜き部分にかかる廃棄物を除去するための製造工程が不要であるため、その点でも製造コストを削減化できる。
不織布7の内面に防水性のフィルム9が貼り付けられていると、使用中に鞘部3に挿入された手指(人差し指2b等)が濡れるのを防ぐことができる。また、フィルム9の原形回復力に由来して、拡開操作された輪体17に弾性応力を与えることができるので、僅かな拡開操作で鞘部3に掌側に向かう大きな作用力Fを与えることができる。不織布7のみで生地5・6を構成する形態に比べて、裏打ちされたフィルム9で生地5・6の補強を図ることができるので、使用中に鞘部3が破れたり、拡開操作時に輪体17が破れたりするような不具合が少ない。
両生地5・6の外表面に位置して清掃操作に供される不織布7を、厚み寸法の大きな凸部と、これよりも厚み寸法の小さな凹部とがマトリクス状に並ぶように絡み合わせてなるものとしてあると、これら凹部と凸部との段差を利用しての歯垢のこそぎ落としが可能となるので、清掃効率が向上する。歯肉に対して適度の刺激を与えることもできる。尤も、これら凹凸部は、主生地5の鞘部3の外表面に設けてあれば足りる。特に、凹部を開口状としてあると、その開口周縁を切断刃のように作用させて、歯垢等をよくこそぎ落とすことができる。つまり、口腔清掃具1を歯の表面に当てたとき、凹部は、その開口方向が歯表面に対して略垂直となるような姿勢形態をとるため、当該姿勢形態で口腔清浄具1を歯の表面を擦るように動かすことで、凹部の開口周縁で歯垢を引っ掛けて、これ(歯垢)を引き剥がすように除去できる。
上記実施形態において、スリット15は切り込みに換えて、前後に長い開口としてもよい。尤も、切り込みによりスリット15を形成したほうが、コスト的に有利であることは、先に述べたとおりである。
(第2実施形態)
図5ないし図7に、本発明の口腔清掃具の第2実施形態を示す。この口腔清掃具1は、人差し指2bに装着される第1鞘部21と、親指2aに装着される第2鞘部22とを備える二股の手袋タイプの清掃具であって、本発明の請求項3および請求項4に対応している。
図6および図7に示すように、口腔清掃具1は、大型の主生地25と小型の従生地26の大小二枚の不織布製のシートを貼り合わせてなる。図8に示すように、これら生地25・26は、コットン製の不織布7をベースとして、その一表面にLLDPE(中密度ポリエチレン)製の防水性フィルム9が貼付された二層構造のシート体である。両生地25・26の不織布7は、コットン繊維をウォータージェット方式により、厚み寸法の大きな凸部と、これよりも厚み寸法の小さな凹部とがマトリクス状に並ぶように絡み合わせてなるものである。
大型の主生地25は、第1鞘部21を構成して上下方向に長い第1装着片28と、第2装着片28の後端部に連続する上下に長い掛止片29と、第1装着片28の掛止片29側の基端から斜め左前方に張り出し形成されて、第2鞘部22を構成する第2装着片30とを含む。小型の従生地26は、主生地25の第1および第2装着片28・30の外形形状と一致するような二股状に形成されている。そして、従生地26を主生地25に重ね合わせたうえで、従生地26の後端部を除く外縁を、主生地25の外縁に結着することにより、人差し指2bおよび親指2aの挿入を許す後端開口31を有する二股の手袋状の第1鞘部21および第2鞘部22を形成している。ここでは、ヒートシール加工により、両生地25・26を貼り合わせている。
図6および図7において、符号32は熱溶着部を示しており、ここでは、従生地26の外縁の後端部を残してヒートシール加工を施して、後端開口31に臨む両生地25・26の左右両縁にスリット33を形成している。このように後端開口31の左右両縁にスリット33・33を形成してあると、スリット33を設けない形態に比べて後端開口31を大きく開くことができるので、人差し指2bおよび親指2aに対する鞘部21・22の装着操作をスムーズに行うことができる。
図6および図7において、符号35は中指2cを掛けるため掛止片を示す。この掛止片35は、主生地25および従生地26の第1鞘部21の右側面の前後中途部から張り出し形成されており、その面中央には、前後に走るように切り込み36が設けられている。
主生地25の掛止片29の左右中央には、前後方向に長く切り込みを入れて、スリット37が形成されている。つまり、掛止片29は、前後方向に長いスリット37を有する輪体39となっている。掛止片29の好適な前後の長さ寸法は、12〜16cmであり、スリット37の上下の切り込み寸法は、13〜15cmであり、要はスリット37に手首全体が通る大きさであればよい。
この口腔清掃具1は、まず、掛止片29のスリット37を拡開して、該スリット37内に全ての手指を通して、手首41に輪体39を掛ける。次いで、後端開口31から第2鞘部22に親指2aを、第1鞘部21に人差し指2bを挿入する。最後に掛止片36のスリット35に中指を通す。以上により、図5に示すような掛け止め装着姿勢をとることができる。
本実施形態に係る口腔清掃具1によれば、掛止片29の輪体39を手首41に掛けることで、その装着姿勢を保持する形態であるから、親指2aや人差し指2bからの鞘部21・22の抜け落ちをよく防止できる。何よりも清掃操作時における指姿勢に関係なく、抜け落ち防止効果が図られるので、手指2を自由に動かしての清掃操作が可能となり、実用利便性に優れている。
両生地25・26の外表面に位置して、清掃操作に供される不織布7を、厚み寸法の大きな凸部と、これよりも厚み寸法の小さな凹部とがマトリクス状に並ぶように絡み合わせてなるものとしてあると、これら凹部と凸部との段差を利用しての歯垢のこそぎ落としが可能となり、清掃効率の向上を図ることができる。歯肉に対して適度の刺激を与えることもできる。尤も、係る凹凸部は、主生地25の鞘部21・22の外表面に設けてあれば足りる。特に、凹部を開口状としてあると、その開口周縁を切断刃のように作用させて、歯垢等をよくこそぎ落とすことができる。つまり、口腔清掃具1を歯の表面に当てたとき、凹部は、その開口方向が歯表面に対して略垂直となるような姿勢形態をとるため、当該姿勢形態で口腔清浄具1を歯の表面を擦るように動かすことで、凹部の開口周縁で歯垢を引っ掛けて、これ(歯垢)を引き剥がすように除去できる。
掛止片35は廃することができる。スリット37を切り込みに換えて、前後に長い開口とすることができる。
本発明の第1実施形態に係る口腔清掃具の装着状態を示す斜視図 口腔清掃具の平面図 口腔清掃具の斜視図 図3のA−A線断面図 本発明の第2実施形態に係る口腔清掃具の装着状態を示す斜視図 口腔清掃具の平面図 口腔清掃具の斜視図 図7のB−B線断面図
符号の説明
1 口腔清掃具
2 手指
2a 親指
2b 人差し指
3 鞘部
5 主生地
6 従生地
7 不織布
9 防水性のフィルム
10 後端開口
15 スリット
21 第1鞘部
22 第2鞘部
25 主生地
26 従生地
28 第1装着片
29 掛止片
30 第2装着片
31 後端開口
35 掛止片
37 スリット

Claims (6)

  1. 手指2に装着されて、歯垢の除去に供される鞘部3を供える指サックタイプの口腔清掃具であって、
    前後に長い主生地5と、該主生地5の前端形状と一致する従生地6とからなり、従生地6を主生地5の前端部に重ねたうえで、従生地6の後端部を除く両生地5・6の外縁を結着することにより、手指挿入用の後端開口10を備える袋状の鞘部3を形成してあり、
    鞘部3よりも後方寄りの主生地6の左右方向の中央部位に、該鞘部3に挿入された手指2b以外の複数本の指を掛けて、鞘部3の手指2bからの抜け落ちを阻止するためのスリット15が、前後方向に長く設けられていることを特徴とする口腔清掃具。
  2. 親指2aを含む複数本の指2をスリット15の周縁に掛けて、これら指2で該スリット15を展張状に拡開操作することにより、鞘部3に掌側に向かう作用力Fを与えることができるようにしてある請求項1記載の口腔清掃具。
  3. 人差し指2bに装着される第1鞘部21と、親指2aに装着される第2鞘部22とを備え、これら二つの鞘部21・22を使って歯垢の除去を行う口腔清掃具であって、
    この口腔清掃具は、大小二枚の生地25・26を貼り合わせてなるものであり、
    大型の主生地25は、第1鞘部21を構成して上下方向に長い第1装着片28と、該第1装着片28の後端部に連続する上下に長い掛止片29と、第1装着片28の掛止片29側の基端から斜め前方に張り出し形成されて、第2鞘部22を構成する第2装着片30とを備え、
    小型の従生地26は、前記第1および第2装着片28・30の外形形状と略一致する、二股状に形成されており、
    従生地26を主生地25に重ねたうえで、従生地26の後端部を除く外縁を主生地25の外縁に結着することにより、人差し指2bおよび親指2aの挿入を許す後端開口31を有する二股手袋状の第1および第2鞘部21・22が形成されており、
    掛止片29の左右方向の中央部位に、該掛止片29を手首41に掛けて、第1および第2鞘部21・22の手指2b・2aからの抜け落ちを阻止するためのスリット37が、前後方向に長く設けられていることを特徴とする口腔清掃具。
  4. 中指2cを掛けるためのスリット36を有する掛止片35が、第1鞘部21の側面の前後中途部から張り出し形成されている請求項3記載の口腔清掃具。
  5. 主生地5・25および従生地6・26が、不織布7を基体とするものであって、該不織布7の内側表面に防水性フィルム加工が施されている請求項1又は2又は3又は4記載の口腔清掃具。
  6. 不織布7の外側面を、凹凸状としてある請求項5記載の口腔清掃具。
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