JP2000126225A - 指サック式摺擦具およびその製造方法 - Google Patents

指サック式摺擦具およびその製造方法

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JP2000126225A
JP2000126225A JP10305599A JP30559998A JP2000126225A JP 2000126225 A JP2000126225 A JP 2000126225A JP 10305599 A JP10305599 A JP 10305599A JP 30559998 A JP30559998 A JP 30559998A JP 2000126225 A JP2000126225 A JP 2000126225A
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finger
rubbing
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locking
rubbing tool
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Takashi Watanabe
辺 貴 史 渡
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手指に簡単かつ確実に係止させることができ
て使用時にずれ動いたり指から抜け落ちたりすることの
ない、使用性及び安全性の勝れた指サック式摺擦具を得
る。 【解決手段】 指を挿入して対象部位を摺擦するための
鞘状をした指サック部2と、該指サック部2に連なる係
止部3とを形成し、該係止部3に、上記指サック部2に
挿入する指とは異なる指を挿入、係止させるための係止
口4を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、指に装着して擦掃、払
拭、塗布、パッティング、マッサージなどを行う指サッ
ク式の摺擦具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、身体の清拭や化粧あるいは怪
我の治療とか、各種物品の清掃やつや出しあるいは装飾
等の目的のため、その対象部位を摺擦する摺擦具として
繊維素材からなる様々な種類のものが提案されている。
その具体的な例として、ウェットティッシュ、ウェット
ワイパー、化粧品濡れティッシュ、殺菌剤含浸ティッシ
ュ、ガーゼ、油とり紙、使い捨ての化学雑巾、リビング
クロスなどがある。
【0003】このような摺擦具は、平滑で広範な部分の
摺擦に使用されるだけではなく、細かい部分の清拭や清
掃あるいは化粧等にもよく使われている。この場合に、
例えば身体の清拭や化粧等を行う場合には、目、鼻、
口、耳などの細かな部分を的確に処理できるようにする
ため、摺擦具が指にしっかり固定できて、指の細かな動
きに追随できるようになっていることが必要である。中
でも口腔の清掃やマッサージ、薬剤塗布等を行う場合に
は、指から外れた摺擦具を誤飲することにより窒息等の
危険が生じることも考えられるため、摺擦具が指にしっ
かり固定できて使用中に外れないということが重要であ
る。
【0004】しかしながら上記従来の摺擦具は、何れも
単純なシート状をしていて手指に固定しにくいため、擦
掃、払拭、塗布、パッティング等を行う際に、指が滑っ
たり摺擦具が指から外れたりして作業を行いにくいとい
う欠点があった。
【0005】上記の問題点を解決するため、指に貼り付
けたり指に嵌め付けたりすることによって手指に固定し
て使用するタイプの摺擦具も幾例か提案されている。例
えば口腔内を清掃する摺擦具としては、指に貼り付ける
テープ状のもの(特開昭61ー44807号公報、特開
平10ー99352号公報)や、指サック型に形成した
もの(特開昭61ー20548号公報、特開平9ー22
0243号公報、実開昭61ー43420号公報、実開
昭64ー19417号公報、実開平1ー119624号
公報、実開平3ー33528号公報、実開平4ー449
08号公報、実開平4ー67417号公報、実開平5ー
34923号公報、実開平7ー44292号公報)など
が提案されている。さらに犬猫の口腔を清掃する指サッ
ク式の歯ブラシ(実開平4ー118029号公報)や義
歯清掃用の清掃シート(実開平6ー411号公報)など
も提案されている。
【0006】しかしながらこれらの摺擦具は何れも、そ
れらを一つの指に接着又は嵌着した状態で使用するもの
であるため、係止力が比較的弱く、使用中にずれ動いた
り、次第に移動して指から抜け落ちたりして使いづらい
という欠点があった。
【0007】一方、適宜の係止手段を備えた摺擦具の例
として、人差し指を入れる指サックブラシの基端部を長
く太い形状に加工し、この基端部を親指で押さえること
によってサックの移動を防止するようにしたもの(登録
実用新案第3035790号公報)や、袋状部分に指を
挿入した摺擦具の一部を、挿入した指とは別の指で抑え
ながら使用するようにしたもの(実開平4ー3714号
公報、実開平5ー29516号公報)、あるいは、指サ
ック型清掃具の一部を外方に延出させて握帯を形成する
と共に、この握帯の先端に略環状物を形成し、この環状
物を清掃具に挿入した指とは別の指で握って脱落を防止
するようにしたもの(実開平5ー68510号公報)な
ども提案されている。
【0008】しかしながら、これらの係止手段付きの摺
擦具は、その一部を指の間に挟んだり指で握ったりする
ことによって保持する方式であるため、あまり大きい保
持力を得ることができず、摺擦時の作用力によってずれ
動いたり、保持した部分が指から外れる恐れがある。し
かも、大きな力で摺擦具の一部を保持した状態で手指を
自由にかつ細かく動かして対象部位を摺擦するのは非常
に難しく、使用しずらいという欠点もある。さらに、実
開平4ー3714号公報や実開平5ー68510号公報
に記載された摺擦具の場合は、その構造上片面しか摺擦
に使用することができないため、不経済である。
【0009】また、上記従来の摺擦具、特に指サック式
の摺擦具は、その加工に特別な金型を必要としたり、裁
断や接着等のために複雑な設備と技術とが必要であり、
生産工程が煩雑な上に、廃棄物が多量に発生するなど、
コストがかかって実用レベルの量産には適応しにくいと
いう問題があった。このため、指サック式の摺擦具を安
価に製造することができる技術の開発が望まれていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の技術的課題
は、手指に簡単かつ確実に係止させることができて使用
時にずれ動いたり指から抜け落ちたりすることのない、
使用性及び安全性の勝れた指サック式摺擦具を提供する
ことにある。
【0011】本発明の他の技術的課題は、上記摺擦具を
簡単かつ安価に量産するための手段を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の指サック式摺擦具は、指を挿入して対象部
位を摺擦するための鞘状をした指サック部と、該指サッ
ク部に連なる係止部とからなり、該係止部に、上記指サ
ック部に挿入する指とは異なる指を挿入、係止させるた
めの係止口を設けたことを特徴とするものである。
【0013】上記構成を有する摺擦具は、指サック部に
人差し指や中指などの何れか一本又は複数本の指を挿入
すると共に、係止口に上記指サック部に挿入した指とは
異なる指を挿入して係止させ、その状態で上記指サック
部で対象部位を摺擦する。このとき摺擦具は、上記係止
口に挿入した指に確実に係止してその係止力も大きいた
め、使用時にずれ動いたり、徐々に移動して指から抜け
落ちたりするようなことがなく、指が直接対象部位に摺
接して傷付けられたり、摺擦具を口腔用として使用した
場合に誤飲するといったようなことがないから、安全で
ある。しかも、指に大きな力を加えて摺擦具を保持する
必要がないため、摺擦作業を行いや易く、使用性にも勝
れる。また、摺擦具を前後反転して使用することによ
り、指サック部の前後両面を使用することができる。
【0014】本発明の具体的な実施形態によれば、上記
係止部が、上記指サック部の指挿入口側の端部に、該指
サック部の延長方向及び側面方向のうち少なくとも一方
向に延出するように連設されていて、該係止部における
指サック部の軸中心から外れた位置に上記係止口が設け
られている。
【0015】また、上記摺擦具を得るため、本発明によ
れば、柔軟性を有する第1シートと第2シートとを重ね
る工程と、上記両シートを所定パターンの固着線に沿っ
て固着することにより、複数の摺擦具が一体に連なった
摺擦具連設体を形成する工程と、上記摺擦具連設体を上
記固着線に沿って裁断することにより各摺擦具を分離す
ると共に、該摺擦具の係止部に係止口を開ける工程とを
有することを特徴とする製造方法が提供される。
【0016】この方法によれば、指サック式の摺擦具
を、廃棄物の少ない簡単な工程により安価にかつ効率良
く大量生産することができる。
【0017】本発明の製造方法においては、上記摺擦具
連設体における各摺擦具を、隣接する摺擦具が交互に逆
向きかつ横並び状態に位置するように形成することが望
ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
しながら更に詳しく説明する。図1(A)〜(C)には
本発明に係る指サック式摺擦具の第1実施例が示されて
いる。この摺擦具1Aは、柔軟性素材により形成された
もので、指を挿入して対象部位を摺擦するための鞘状を
した指サック部2と、該指サック部2に連なる係止部3
とを有し、該係止部3には、上記指サック部2に挿入す
る指とは異なる指を挿入、係止させるための係止口4が
設けられている。
【0019】上記係止部3は、指サック部2における指
挿入口5側の端部に、該指サック部2の延長方向及び側
面方向に延出するように連設されていて、該係止部3に
おける側面方向への延出端の上記指サック部2の軸中心
から外れた位置に、上記係止口4が設けられている。こ
れにより上記摺擦具1Aは、全体が実質的にL字形をな
すように形成されている。
【0020】上記摺擦具1Aは、例えば図2に示すよう
に、指サック部2に人差し指や中指などの何れか一本又
は複数本の指を挿入すると共に、係止口4に上記指サッ
ク部2に挿入した指とは異なる指を挿入して係止させ、
その状態で上記指サック部2で口腔内部などの身体部分
や各種物品等を摺擦する。
【0021】このとき上記摺擦具1Aは、その係止部3
が係止口4に挿入した指に係止して確実に保持されるた
め、使用時にずれ動いたり、徐々に移動して指から抜け
落ちたりするようなことがない。このため、摺擦具1A
が外れて露出した指先が摺擦対象部位に直接当接して傷
付けられたり、摺擦具1Aを口腔用として使用した場合
に誤飲するといったようなことがなく、安全である。し
かも、指に大きな力を加えて摺擦具1Aを保持する必要
がないため、摺擦作業を行い易く、使用性にも勝れる。
さらに、上記係止口4が指サック部2の軸中心から側方
に偏寄した位置に設けられているため、指サック部2に
挿入した指以外の指を挿入するのが容易である。
【0022】上記摺擦具1Aは、その使用目的に応じて
異なるサイズに加工される。例えば口腔内のような狭い
場所の摺擦を目的とする場合は、上記指サック部2が1
本の指が入る大きさに形成される。この場合、摺擦具全
体の大きさは30×30mm〜200×200mm程度
が好適である。また、身体全体や家具、床等の摺擦を目
的とする場合は、上記指サック部2を複数本(例えば3
〜4本)の指が入るミトン状とすることが好ましく、こ
の場合に摺擦具は、100×100mm〜300×30
0mm程度の大きさに形成することが好ましい。
【0023】一方、上記係止口4は、上記実施例では孔
4aからなるものが代表的に示されているが、このよう
な円形の孔に限らず、楕円形や多角形の孔であっても良
い。あるいは、このような孔の代わりに、図10
(A),(B),(C),(D)に示すような、各種形
態の切り込み4bであっても良い。また、上記係止口4
の大きさは、1〜3本の指が容易に挿入できると共に使
用中に指がシートから外れないようなサイズであること
が望ましい。係止口4が孔4aの場合は、その最大口径
を5〜80mm程度とすることが好ましく、切り込み4
bの場合は、指を挿入したとき形成される開口の最大口
径が5〜80mmであるような長さとすることが好まし
い。係止口4が5mmより小さい場合は、指の挿入が不
十分となって摺擦具の係止力が小さくなり、80mmよ
り大きい場合は、3本の指を入れても空隙が大き過ぎて
摺擦具の固定が難いうえ、使用中に係止口4が裂けるこ
とも考えられる。
【0024】さらに、上記係止口4を設ける位置は、係
止部3上における指サック部2の中心軸線から外れた側
方の位置であればどこでも良いが、指の挿入時及び使用
時に孔又は切り込みが拡大し、係止部3の縁まで破れて
しまわないような位置に設けることが必要である。ま
た、係止口4の数は1つであっても、2つ以上の複数で
あっても良いが、1〜2個が好適である。
【0025】さらにまた、上記摺擦具を形成する柔軟性
素材の材質は特に限定されるものではなく、用途に応じ
て、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、レ
ーヨン、ナイロン、アクリル等の合成繊維及び/又は
綿、パルプ、絹などの天然繊維から成る織布や不織布等
の繊維質素材を使用することができる。あるいは繊維質
素材以外の、天然ゴム、合成ゴム、シリコン、ビニール
等の撥水性シートなどを用いることもできる。
【0026】具体例でいえば、顔の清拭、化粧や口腔内
の清掃、マッサージ、薬剤塗布を目的とする摺擦具の場
合には、肌触りが良く吸水性、保水性に優れたレーヨ
ン、綿、絹、パルプ等からなる繊維質素材が好適に使用
される。なお、吸水性又は水透過性のある素材を使う場
合には、摺擦具における指サック部2の内面と、該内面
に連なる係止部3の表面とに、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ビニール等の水分非透過性のシート又はフィル
ムをコーティングすることが望ましく、これにより、使
用中に指が濡れるのを防止することができる。
【0027】上記摺擦具1Aには、必要に応じて水系又
は非水系の液状組成物を浸漬又は噴霧等の方法により含
浸させることができる。該摺擦具を口腔内の清掃に用い
る場合に好適に使用される液状組成物としては、水、ア
ルコール、保湿剤、研磨剤、界面活性剤、香料、甘味
剤、pH調整剤、防腐剤、殺菌剤、薬用成分等があげら
れる。この場合の摺擦具と液状組成物との重量比は、
1:0.1〜1:50が好ましく、より好ましくは1:
0.2〜1:30である。液状組成物の比率が1:0.
1未満では、薬剤が摺擦具から充分に放出されないため
歯面等の汚れを除去する効果が不十分となり、1:50
より多いと、過剰の薬剤が口腔内に流出して使用感が著
しく低下するうえ、唾液が分泌されるため薬剤の滞留性
が低下し、清掃効果が低下する。
【0028】上記摺擦具1Aは、展開形状に裁断した一
枚のシートを所定の形状に折り曲げて、指サック部2の
縁辺部分を接着や熱溶着又は縫着等の手段で固着するこ
とにより形成することができる。あるいは、指サック部
2の表面側部分と係止部3とが一体に連なったシート片
と、裏面側部分を形成するシート片とを、相互に重ね合
わせて指サック部2の周縁部分に沿って固着することに
より形成することもできる。しかしながら、図3に示す
方法によって簡単に量産することができる。
【0029】この方法においては、先ず、図3(A)に
示すように、一定幅を有する帯状の第1シート11Aの
中央部上に、該第1シート11Aより幅の狭い帯状の第
2シート12Aを、該第2シート12Aの両側に第1シ
ート11Aの端部が露出するように重ね合わせ、これら
の両シート11A,12Aを矩形波状に連続する固着線
13Aに沿って固着することにより、複数の摺擦具1A
が横並び状態で一体に連なった摺擦具連設体10Aを形
成する。このとき、隣接する摺擦具1Aは交互に逆方向
を向いている。
【0030】次に、図3(B)に示すように、上記摺擦
具連設体10Aにおける各摺擦具1Aを、上記固着線1
3Aに沿った切断線Lに沿って裁断することにより個々
に分離すると共に、各摺擦具1Aの係止部3となる部分
に上記係止口4を設ける。各摺擦具1Aを切り離すタイ
ミングと係止口4を設けるタイミングとは、同時であっ
ても、何れかが早くても良い。
【0031】この方法によれば、指サック式の摺擦具1
Aを、素材を全く無駄にすることなく、簡単な工程によ
り安価にかつ効率良く大量生産することができる。
【0032】図4〜図8には、摺擦具の好ましい他の実
施形態とその好適な製造方法とが示されている。
【0033】図4(A)に示す第2実施例の摺擦具1B
は、指サック部2の一方の側縁2aを傾斜させることに
より、該指サック部2を、指挿入口5側の口径が次第に
大きくなるように形成したものである。
【0034】上記摺擦具1Bは、同図(B)に示すよう
に、広幅帯状の第1シート11Bと狭幅帯状の第2シー
ト12Bとを重ね合わせたものを、傾斜辺を含む矩形波
状の固着線13Bに沿って固着することにより摺擦具連
設体10Bを形成したあと、同図(C)に示すように、
該摺擦具連設体10Bを切断線Lに沿って切断すると共
に、各係止部3に係止口4を設けることにより得ること
ができる。
【0035】図5(A)に示す第3実施例の摺擦具1C
は、指サック部2の両側の側縁2a,2bが傾斜してい
る点で上記第2実施例と相違するのみで、その他につい
ては第2実施例と実質的に同じである。
【0036】図6(A)に示す第4実施例の摺擦具1D
は、係止部3が指サック部2の両側面方向に延出してい
て、両方の延出端にそれぞれ係止口4が設けられている
点が上記第1実施例の摺擦具1Aと相違している。従っ
てこの摺擦具1Dは、全体がT字形に形成されている。
【0037】上記摺擦具1Dは、同図(B)に示すよう
に、広幅帯状の第1シート11Dと狭幅帯状の第2シー
ト12Dとを重ね合わせたものを、一定間隔を置いて点
在する略S字形の固着線13Dで固着することにより摺
擦具連設体10Dを形成したあと、同図(C)に示すよ
うに、該摺擦具連設体10Dを切断線Lに沿って切断す
ると共に、各係止部3に係止口4を設けることにより得
られる。この場合、摺擦具連設体10Dの先端部に位置
する部片16a、及び2n番目の摺擦具と2n+1番目
(nは整数)の摺擦具との間に位置する部片16bは廃
棄されるが、その量は少ない。
【0038】なお、上記第4実施例の摺擦具1Dにおい
ては、図6(A)に鎖線で示すように、係止部3の一側
の延出端を他側より長くすることもでき、長い方の延出
端に複数の係止口4を設けることもできる。
【0039】図7(A)に示す第5実施例の摺擦具1E
は、係止部3が指サック部2の延長方向に延出すること
なく、側面方向にのみ延出している点で、上記第1実施
例の摺擦具1Aと相違している。
【0040】上記摺擦具1Eは、同図(B)に示すよう
に、一定幅を有する広幅帯状の第1シート11Eの上
に、両側面に交互に突出部12aを有する狭幅帯状の第
2シート12Eとを重ね合わせたものを、図示したよう
な固着線13Eで固着することにより摺擦具連設体10
Eを形成したあと、同図(C)に示すように、該摺擦具
連設体10Eを切断線Lに沿って切断すると共に、各係
止部3に係止口4を設けることにより得られる。
【0041】図8(A)に示す第6実施例の摺擦具1F
は、係止部3が指サック部2の両側面方向に延出してい
る点で、上記第5実施例の摺擦具1Eと相違している。
【0042】上記第6実施例の摺擦具1Fは、同図
(B)に示すように、一定幅を有する広幅帯状の第1シ
ート11Fの上に、両側面に間隔をおいて交互に突出部
12aを設けた狭幅帯状の第2シート12Fとを重ね合
わせたものを、図示したような固着線13Fで固着する
ことにより摺擦具連設体10Fを形成したあと、同図
(C)に示すように、該摺擦具連設体10Fを切断線L
に沿って切断すると共に、各係止部3に係止口4を設け
ることにより得られる。この場合にも、上記第4実施例
の摺擦具1Dの場合と同様に、摺擦具連設体10Fの先
端部に位置する部片16a、及び2n番目の摺擦具1A
と2n+1番目(nは整数)の摺擦具1Aとの間に位置
する部片16bは廃棄されるが、その量は少ない。
【0043】図9には、摺擦具の好ましい他の実施形態
が示されている。同図(A)に示す第7実施例の摺擦具
1Gは、矩形状をした第1シート11Gと、これより係
止部3の分だけ小さい第2シート12Gとを重合し、そ
れらを固着線13Gで固着することにより指サック部2
と係止部3とを形成すると共に、該係止部3に係止口4
を設けたものである。また、同図(B)に示す第8実施
例の摺擦具1Hは、二等辺三角形か又はそれに類似する
形をした大小2枚のシート11H,12Hを重ね、互い
に重合する2つの縁辺に沿った固着線13Hでそれらの
シートを固着すると共に、係止部3に係止口4を設けた
ものである。さらに、同図(C)に示す第9実施例の摺
擦具1Iは、大小2枚のシート11I,12Iが直角三
角形か又はそれに類似する形をしている点が上記第8実
施例の摺擦具1Hと相違するものである。さらにまた、
同図(D)に示す第10実施例の摺擦具1Jは、台形状
をした小形の第2シート12Jと、これに係止部3を延
設した形の大形の第1シート11Jを重ね、両シートを
重合する縁辺に沿った固着線13Jで固着すると共に、
係止部3に係止口4を設けたものである。
【0044】次に、本発明の摺擦具の一実施例につい
て、その摺擦性能を比較例と対比しながら具体的に説明
するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。
【0045】[実験方法]本発明品の実験サンプルとし
て、目付80g/m2 のレーヨン製不織布の片面に20
μmのポリエチレンフィルムをコーティングしたシート
を使用して、図11に示すような摺擦具(重さ1.05
g)を形成し、これに3.00gの精製水を含浸させた
ものを10枚用意した。また、比較サンプルとしては、
図12に示すように、同じ材質、構造、含水量で穴を開
けない摺擦具を用意した。
【0046】10人の被験者に実験サンプルおよび比較
サンプルを各1枚ずつを渡し、それぞれのサンプルで1
分間の口腔清掃をしてもらった。使用後にアンケート調
査を行い、指への固定のし易さ、口中での清掃のし易
さ、使用中における摺擦具の滑り易さ、使用中に摺擦具
が指から抜ける危険性、総合的な使い易さについて下記
の基準に基づく5段階評価を行った。結果を表1に示
す。
【0047】 指への固定のし易さ : 5点 非常に固定しやすい 4点 やや固定しやすい 3点 どちらともいえない 2点 やや固定しにくい 1点 非常に固定しにくい
【0048】 口中での清掃のし易さ : 5点 非常に清掃しやすい 4点 やや清掃しやすい 3点 どちらともいえない 2点 やや清掃しにくい 1点 非常に清掃しにくい
【0049】 摺擦具の滑り易さ : 5点 全く滑らない 4点 殆ど滑らない 3点 どちらともいえない 2点 やや滑る感じ 1点 滑って使いにくい
【0050】 摺擦具が抜ける危険性 : 5点 全く感じない 4点 殆ど感じない 3点 どちらともいえない 2点 やや抜ける危険を感じる 1点 常に抜ける危険を感じる
【0051】 使い易さの総合評価 : 5点 非常に使いやすい 4点 やや使いやすい 3点 どちらともいえない 2点 やや使いにくい 1点 非常に使いにくい
【0052】
【表1】
【0053】表1の結果より、本発明の摺擦具は、手指
に固定して使い易く、使用中に指サックが指から滑った
り外れたりすることもない、使用性に勝れたものである
ことが確認された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る摺擦具の第1実施例を示すもの
で、(A)は正面図、(B)は背面図、(C)は上記正
面図におけるA−A線での断面図である。
【図2】上記第1実施例の摺擦具の使用状態の説明図で
ある。
【図3】(A),(B)は上記第1実施例の摺擦具の製
造工程を順番に説明する部分平面図である。
【図4】(A)は本発明に係る摺擦具の第2実施例を示
す正面図、(B),(C)はこの第2実施例の摺擦具の
製造工程を順番に説明する部分平面図である。
【図5】(A)は本発明に係る摺擦具の第3実施例を示
す正面図、(B),(C)はこの第3実施例の摺擦具の
製造工程を順番に説明する部分平面図である。
【図6】(A)は本発明に係る摺擦具の第4実施例を示
す正面図、(B),(C)はこの第4実施例の摺擦具の
製造工程を順番に説明する部分平面図である。
【図7】(A)は本発明に係る摺擦具の第5実施例を示
す正面図、(B),(C)はこの第5実施例の摺擦具の
製造工程を順番に説明する部分平面図である。
【図8】(A)は本発明に係る摺擦具の第6実施例を示
す正面図、(B),(C)はこの第6実施例の摺擦具の
製造工程を順番に説明する部分平面図である。
【図9】(A),(B),(C),(D)は、本発明に
係る摺擦具の第7,8,9,10実施例を示す正面図で
ある。
【図10】(A),(B),(C),(D)は、それぞ
れ係止口の異なる例を示す要部正面図である。
【図11】本発明品に対応する実験サンプルの正面図で
ある。
【図12】比較サンプルの正面図である。
【符号の説明】
1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H,1
I,1J 摺擦具 2 指サック部 3 係止部 4 係止口 5 指挿入口 10A,10B,10C,10D,10E,10F 摺
擦具連設体 11A,11B,11C,11D,11E,11F 第
1シート 12A,12B,12C,12D,12E,12F 第
2シート 13A,13B,13C,13D,13E,13F 固
着線 L 切断線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】指を挿入して対象部位を摺擦するための鞘
    状をした指サック部と、該指サック部に連なる係止部と
    からなり、該係止部に、上記指サック部に挿入する指と
    は異なる指を挿入、係止させるための係止口を設けたこ
    とを特徴とする指サック式摺擦具。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の摺擦具において、上記係
    止部が、上記指サック部の指挿入口側の端部に、該指サ
    ック部の延長方向及び側面方向のうち少なくとも一方向
    に延出するように連設されていて、該係止部における指
    サック部の軸中心から外れた位置に上記係止口が設けら
    れていることを特徴とするもの。
  3. 【請求項3】柔軟性を有する第1シートと第2シートと
    を重ねる工程、 上記両シートを所定パターンの固着線に沿って固着する
    ことにより、複数の摺擦具が一体に連なった摺擦具連設
    体を形成する工程、 上記摺擦具連設体を上記固着線に沿って裁断することに
    より各摺擦具を分離すると共に、該摺擦具の係止部に係
    止口を開ける工程、を有することを特徴とする指サック
    式摺擦具の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の製造方法において、上記
    摺擦具連設体における各摺擦具を、隣接する摺擦具が交
    互に逆向きかつ横並び状態に位置するように形成するこ
    とを特徴とするもの。
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JP2019010251A (ja) * 2017-06-30 2019-01-24 株式会社本田洋行 歯磨きシート

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