JP2005333947A - スープ飲料供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スープ飲料の種類によらずに、当該スープ飲料を、容易にその量及び品質を維持しつつ小分する。
【解決手段】円弧形状の内周面、内周面の少なくとも一方の端部から設けられる上面開口を有し、スープ飲料が収容される容器と、内周面を一方の端部まで摺動する過程でスープ飲料を汲み取り、内周面の一方の端部位置で、汲み取ったスープ飲料を上面開口を介して容器の外側へ吐出する柄杓機構部と、柄杓機構部に対して摺動を行わせるための第1駆動力及び吐出を行わせるための第2駆動力を供給する駆動部と、を備えたスープ飲料供給装置であって、吐出を行わせるための第2駆動力を、摺動を行わせるための第1駆動力よりも小とする制御部、を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図10

Description

本発明は、容器内に収容されるシチュー、スープ、カレー、味噌汁等のスープ飲料を所定の量に小分けして顧客に提供するスープ飲料供給装置に関する。
例えば特許文献1に開示されているように、容器に収容された具入りスープ飲料を所定の量に小分けして食器に分配するスープ飲料供給装置が知られている。
また、例えば、円弧形状の内周面及び上面開口を有する容器と、内周面を一方の端部まで摺動する過程でスープ飲料を汲み取り、当該端部位置で、汲み取ったスープ飲料を上面開口を介して容器の外側へ吐出する柄杓機構部と、柄杓機構部に対して摺動及び吐出を行わせるための駆動力を供給する駆動部と、を備えたスープ飲料供給装置も知られている。この柄杓機構部における摺動部分は、例えば、スープ飲料の汲み口を有するレードルをなす。このレードルは、例えば、スープ飲料をその内部に収容する場合に、スープ液を通過させ、具とスープ液とを分離して収容させる例えば仕切板を内部に備えるため、具とスープ液とを所定の割合で掬い上げることができる(以後、この摺動動作を掬上摺動と呼ぶ)。また、例えば、容器の上面開口には適宜なレードル傾斜手段が設けられており、レードルは、上面開口に到達すると、このレードル傾斜手段により傾斜して、その内部のスープ飲料を食器に吐出する。
このようなスープ飲料供給装置を用いて、例えば利用者に対して前述した具とスープ液との割合を常に一定に保持しつつスープ飲料を小分けするためには、当該小分け前に容器内のスープ飲料全体の具とスープ液との割合を均一にしておく必要がある。そこで、スープ飲料供給装置は、スープ飲料を吐出する前に、レードルを容器の内周面で例えば所定位置間を往復させたり(以後、この摺動動作を往復摺動と呼ぶ)、掬上摺動させたりすべく、駆動部を制御する制御部を備えている。一方、この制御部は、スープ飲料の供給指令を受信すると、前記の往復摺動又は掬上摺動のための駆動力でもって、容器の内周面の一方の端部までレードルを摺動させる。つまり、レードルにより容器内で攪拌又掬上されたスープ飲料が、当該レードルによる攪拌又は掬上と類似の動作により小分けされる。
特許第3449554号公報
しかしながら、前述したスープ飲料供給装置を用いても、スープ飲料を十分に攪拌又は掬上しつつ、当該スープ飲料を飛び跳ねないように小分けすることは困難である。スープ飲料を十分に攪拌又は掬上するためには、レードルを容器の内周面で往復摺動又は掬上摺動させる駆動力を大きくする必要がある。一方、スープ飲料を小分けする際にこの往復摺動又は掬上摺動のための駆動力でもってレードルを容器の内周面の一方の端部まで摺動させた場合、前記の往復摺動又は掬上摺動のための駆動力が大きいほど、レードルが短時間で停止するまでにスープ飲料に作用する慣性力が相対的に大きくなり、スープ飲料が飛び跳ね易くなるという問題がある。スープ飲料が飛び跳ねると、食器に小分けされるべき当該スープ飲料の量が販売毎に一定とならない。一方、この飛び跳ねを防止すべく攪拌又は掬上のための駆動力を小さくすると(以後、攪拌又は掬上を抑制すると言う)、常に所定の量の具を有するスープ飲料を小分けすることが困難となる。
また、スープ飲料の攪拌又は掬上と小分けとの前述した相反する問題は、スープ飲料の種類によって更に大きなものとなる。例えば、とろみの少ないスープ飲料の場合、小分けの際に前記の慣性力を受けると飛び跳ね易い。一方、この飛び跳ねを防止すべく攪拌又は掬上を抑制すると、とろみの多いスープ飲料に対しては攪拌又は掬上が足りなくなる虞がある。
更に、前述したスープ飲料供給装置を用いても、様々な種類のスープ飲料について、所定の量の具を有するスープ飲料を常時小分けすることは困難である。例えば、とろみの多いスープ飲料に対して、当該スープ飲料の供給指令を受信した制御部が、当該受信時に容器の内周面の或る位置にあるレードルを当該或る位置から一方の端部へ向かって摺動させる場合を考える。この場合、前記の供給指令の受信後にレードルが摺動していない領域のスープ飲料に対しては、当該スープ飲料のとろみが多いほど、レードルの動作が伝わり難く、よって攪拌又は掬上が不十分となる虞がある。一方、この問題を解決すべく攪拌又は掬上のための駆動力を大きくすると、とろみの少ないスープ飲料に対しては不必要に攪拌又は掬上し過ぎる虞がある。
以上まとめると、スープ飲料の種類によって、小分けされたスープ飲料の量及び品質が低下するという問題が生じることになる。
更にまた、スープ飲料は、微細な具糟や抽出物を含む場合があり、このようなスープ飲料に対してレードルがその汲み口の方向に摺動する場合、その微細な具糟や抽出物はレードルの奥部に侵入し易い。よって、レードルの奥部に具糟や抽出物が堆積し、レードル内のスープ液の量が相対的に少なくなる虞がある。レードルが、たとえ前述した仕切板を有する場合でも、これらの具糟や抽出物はこの仕切板を通過し易い上に、一旦レードルの奥部に侵入すると、この仕切板によってその逆方向の流動が阻まれて汲み口側に排出され難くなる。よって、レードル内のスープ液の量がより少なくなる虞がある。このため、スープ飲料の種類によって、小分けされたスープ飲料の品質が低下するという問題が生じる。一方、これを防止するためには、こまめな清掃等によりレードル内の堆積物を取り除く必要があるが、この作業は煩雑であるという問題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、スープ飲料の種類によらずに、当該スープ飲料を、容易にその量及び品質を維持しつつ小分けすることにある。
前記課題を解決するための発明は、円弧形状の内周面、当該内周面の少なくとも一方の端部から設けられる上面開口を有し、スープ飲料が収容される容器と、前記内周面を前記一方の端部まで摺動する過程で前記スープ飲料を汲み取り、前記内周面の前記一方の端部位置で、汲み取った前記スープ飲料を前記上面開口を介して前記容器の外側へ吐出する柄杓機構部と、前記柄杓機構部に対して前記摺動を行わせるための第1駆動力及び前記吐出を行わせるための第2駆動力を供給する駆動部と、を備えたスープ飲料供給装置であって、前記吐出を行わせるための前記第2駆動力を、前記摺動を行わせるための前記第1駆動力よりも小とする制御部、を備えたことを特徴とする。
また、かかるスープ飲料供給装置において、前記制御部は、前記スープ飲料のとろみに応じて、前記吐出を行わせるための前記第2駆動力を可変とする、ことが好ましい。
このスープ飲料供給装置によれば、制御部が駆動部を前述の如く制御することにより、柄杓機構部は、摺動の場合に比べてより小さい駆動力でもって、スープ飲料を吐出できる。つまり、柄杓機構部を容器の内周面で往復摺動又は掬上摺動させるための第1駆動力を相対的に大きくすることにより、スープ飲料を十分に攪拌又は掬上できる。一方、柄杓機構部を容器の内周面の一方の端部まで摺動させるための第2駆動力を相対的に小さくすることにより、当該柄杓機構部が当該端部にて停止するまでにスープ飲料に作用する慣性力を相対的に小さくすることができる。よって、スープ飲料を十分に攪拌又は掬上しつつ、スープ飲料を飛び跳ねないように小分けすることができる。
また、このスープ飲料供給装置によれば、例えば、とろみの少ないスープ飲料に対しては、とろみの多いスープ飲料の場合に比べて、第1駆動力に対して第2駆動力をより小さくすることができる。このようにすれば、小分けの際に前記の慣性力を受けると飛び跳ね易いとろみの少ないスープ飲料に対しては、柄杓機構部が相対的に遅い吐出動作を行うことにより、この飛び跳ねが防止される。一方、飛び跳ね難いとろみの多いスープ飲料に対しては、柄杓機構部が相対的に速い吐出動作を行うことにより、スープ飲料を迅速に小分けできる。
以上まとめると、スープ飲料の種類によらずに、当該スープ飲料を、容易にその量及び品質を維持しつつ小分けできる。
また、前記課題を解決するための発明は、円弧形状の内周面、当該内周面の少なくとも一方の端部から設けられる上面開口を有し、スープ飲料が収容される容器と、前記内周面を前記一方の端部まで摺動する過程で前記スープ飲料を汲み取り、前記内周面の前記一方の端部位置で、汲み取った前記スープ飲料を前記上面開口を介して前記容器の外側へ吐出する柄杓機構部と、前記柄杓機構部に対して前記摺動を行わせるための第1駆動力及び前記吐出を行わせるための第2駆動力を供給する駆動部と、を備えたスープ飲料供給装置であって、前記摺動を行わせるための前記第1駆動力を、前記柄杓機構部が前記内周面の前記一方の端部へ近づくにつれて小とする制御部、を備えたことを特徴とする。
また、かかるスープ飲料供給装置において、前記制御部は、前記スープ飲料のとろみに応じて、前記摺動を行わせるための前記第1駆動力を小とする割合を可変とする、ことが好ましい。
また、かかるスープ飲料供給装置において、前記制御部は、前記吐出を行わせるための前記第2駆動力を、前記柄杓機構部が前記内周面の摺動を終了したときの前記第1駆動力以下とする、ことが好ましい。
このスープ飲料供給装置によれば、制御部が駆動部を前述の如く制御することにより、柄杓機構部は、例えばスープ飲料を吐出すべく容器の内周面の一方の端部にて停止する前に、当該端部に近づくにつれてより小さい駆動力でもって摺動できる。つまり、例えば吐出直前においては、容器の内周面の一方の端部に近づくにつれて第1駆動力をより小さくして柄杓機構部を容器内で摺動させ、摺動終了後に第2駆動力を当該終了時の第1駆動力以下にして柄杓機構部を前記の一方の端部まで摺動させることができる。このようにすれば、柄杓機構部が前記の一方の端部にて停止するまでにスープ飲料に作用する慣性力をより効果的に小さくすることができる。よって、スープ飲料を十分に攪拌又は掬上しつつ、スープ飲料を飛び跳ねないように小分けすることができる。
また、このスープ飲料供給装置によれば、例えば、とろみの少ないスープ飲料に対しては、とろみの多いスープ飲料の場合に比べて、第1駆動力を小とする割合をより大きくできる。このようにすれば、小分けの際に前記の慣性力を受けると飛び跳ね易いとろみの少ないスープ飲料に対しては、柄杓機構部の少なくとも吐出直前及び吐出時の摺動動作が相対的に遅くなることにより、この飛び跳ねが防止される。一方、飛び跳ね難いとろみの多いスープ飲料に対しては、柄杓機構部の少なくとも吐出直前及び吐出時の摺動動作が相対的に速くなることにより、スープ飲料を迅速に小分けできる。
以上まとめると、スープ飲料の種類によらずに、当該スープ飲料を、容易にその量及び品質を維持しつつ小分けできる。
また、前記課題を解決するための発明は、円弧形状の内周面、当該内周面の少なくとも一方の端部から設けられる上面開口を有し、スープ飲料が収容される容器と、前記内周面を前記一方の端部まで摺動する過程で前記スープ飲料を汲み取り、前記内周面の前記一方の端部位置で、汲み取った前記スープ飲料を前記上面開口を介して前記容器の外側へ吐出する柄杓機構部と、前記柄杓機構部に対して前記摺動及び前記吐出を行わせるための駆動力を供給する駆動部と、を備えたスープ飲料供給装置であって、前記スープ飲料の供給指令に基づいて、前記柄杓機構部を前記内周面の前記一方の端部へ向かって摺動させる前に、前記内周面の他方の端部へ向かって摺動させるべく、前記駆動部を制御する制御部、を備えたことを特徴とする。
また、かかるスープ飲料供給装置において、前記制御部は、前記スープ飲料のとろみに応じて、前記柄杓機構部を前記内周面の前記他方の端部へ向かって摺動させるための前記駆動部の駆動力を、可変とすることが好ましい。
また、かかるスープ飲料供給装置において、前記容器内に収納されている前記スープ飲料の残量を検出する残量検出部を有し、前記制御部は、前記残量検出部にて検出される前記スープ飲料の残量に応じて、前記柄杓機構部を前記内周面の前記他方の端部へ向かって摺動させる距離を可変とすべく、前記駆動部を制御する、ことが好ましい。
このスープ飲料供給装置によれば、例えばスープ飲料を小分けするべくその供給指令を受信した制御部が駆動部を前述の如く制御することにより、柄杓機構部は、容器の内周面の一方の端部へ向かって摺動する前に、当該内周面の他方の端部へ向かって摺動できる。つまり、例えば容器の内周面を往復摺動又は掬上摺動する柄杓機構部が、吐出の直前に、他方の端部へ向かって摺動して折り返した後、一方の端部へ向かうことができる。このようにすれば、スープ飲料全体を、小分けする直前に攪拌又は掬上できる。この攪拌又は掬上により、小分けされたスープ飲料は、その販売毎に所定量の具を保持でき、よって当該スープ飲料の品質は維持される。また、柄杓機構部の摺動部分が例えばレードルをなす場合、当該レードル内の例えば具糟や抽出物等は、例えば往復摺動の振幅に対応する位置より高い位置にあれば、容器のスープ飲料内に落下し易くなり、よって当該レードル内に堆積し難くなる。よって、このような具糟や抽出物等によるレードル内のスープ液の量の相対的な減少の虞はなくなり、このレードルにより小分けされたスープ飲料の品質は維持される。更に、前記の堆積が生じ難ければ、レードル内を特に清掃する必要もない。従って、スープ飲料を、容易にその品質を維持しつつ小分けできる。尚、前記の具糟や抽出物等は、レードルを前記の他方の端部へ向かって摺動させるための駆動力がより大きいほど、容器のスープ飲料内に落下し易くなる。
また、このスープ飲料供給装置によれば、例えば、とろみの多いスープ飲料に対しては、とろみの少ないスープ飲料の場合に比べて、吐出直前に柄杓機構部を容器の内周面の他方の端部に摺動させるための駆動力をより大きくできる。このようにすれば、柄杓機構部の動作が伝わり難いとろみの多いスープ飲料に対しても、小分け直前に、その全体を攪拌又は掬上できる。よって、とろみの多いスープ飲料に対しても、とろみの少ないスープ飲料の場合と同様に、その品質を維持できる。
更に、このスープ飲料供給装置によれば、残量検出部により容器内に収納されているスープ飲料の残量が検出され、制御部は、柄杓機構部を常時残量内で摺動させ、当該残量を攪拌又は掬上させることができる。このようにすれば、スープ飲料は、その残量に応じた柄杓機構部の最小限の摺動により攪拌又は掬上可能であり、よって、例えばスープ飲料供給装置の運転コストを節約できる。
本発明によれば、スープ飲料の種類によらずに、当該スープ飲料を、容易にその量及び品質を維持しつつ小分けできる。
===スープ飲料供給装置の構成===
本発明の実施形態について図を参照して説明する。
図1は本実施の形態のスープ飲料供給装置を示す外観斜視図、図2は本実施の形態のスープ飲料供給装置の内部構造を示す正面断面図、図3は本実施の形態のスープ飲料供給装置の内部構造を示す側面断面図、図4は本実施の形態のスープ飲料供給装置において、本体部上部の開口を覆う上蓋部を上方に回動して開いた状態を示す斜視図、図5は本実施の形態のスープ飲料供給装置のリンク機構部、及び容器の構成を示す斜視図である。
また、図6は本実施の形態のスープ飲料供給装置のレードルを示す正面図、図7は本実施の形態のスープ飲料供給装置のレードルを示す側面断面図、図8は本実施の形態のスープ飲料供給装置のレードルを示す平面図である。
また、図9は、本実施の形態のスープ飲料供給装置において、容器に収容されたスープ飲料を食器等に子分けする場合の、容器内のリンク機構部、ホッパ等の動作状態を順に示す側面断面図で、(a)は容器内のリンク機構部が、待機状態からレードルの開口と反対方向の所定の位置まで回動した状態、(b)容器内のリンク機構部がレードルの開口の方向に回動し、レードルがホッパの広口に挿入される状態、(c)はレードルがホッパ内に挿入されて、容器の開口を越えて外側に回動し、レードル内のスープ飲料がホッパの筒口から食器に吐出される状態、をそれぞれ示すものである。
図1乃至図5に示すように、このスープ飲料供給装置は、スープ飲料を収容する容器5を保持する本体部1と、本体部1の上部を開閉自在に覆う上蓋部2と、本体部1の前方に配設され、スープ飲料を小分けする食器16を載置する食器置部3等を備えている。
本体部1は、スープ飲料を収容する容器5を保持する容器保持部21を2個所備え、容器保持部21の底面には容器5に収容されるスープ飲料を加熱、保温するための加温装置22が設けられている。また、容器保持部21の前部には容器5を着脱するための切欠部21aがそれぞれ設けられている。そして、本体部1は、この切欠部21aを覆う前面カバー23を着脱自在に備えている。尚、本実施の形態の容器5は金属製であるとする。
また、上蓋部2は、本体部1の容器保持部21に保持された容器5の上方を覆うカバー部25と、カバー部25の上部に配設され、容器5内のスープ飲料を汲み出すレードル(柄杓機構部)11を駆動する駆動モータ(駆動部)28等からなる駆動装置26と、駆動装置26の手前に前方に向かって配置され、スープ飲料の小分け動作を開始させる小分開始スイッチ32やスープ飲料の保温温度等を設定する設定ボタン33等が設けられたコントロールパネル31等から構成されている。また、上蓋部2は、その後部に設けられた支軸35によって、上下方向に回動自在に本体部1と連結されている。そして、上蓋部2を上方に回動して、本体部1の上部を開き、容器保持部21の切欠部21aを覆う前面カバー23を取り外す(図4参照)ことにより、スープ飲料を収容する容器5を本体部1の前方から容器保持部21に容易に着脱することができる。
また、食器置部3は、食器16を載置する載置台17と、スープ飲料を食器16に小分けする場合にこぼれたスープ飲料を回収して溜めるスープ回収樋18を有している。そして、食器置部3は、フック部19により本体部1の前方に着脱自在に係止されている。
スープ飲料を収容する容器5は、側視形状が略半円状(円弧形状)に形成され、その円弧部に沿って底面部5bが形成され、その弦部に開口5aが形成されている。(図5参照)そして、底面部5bの上端部内方には開口5aを介して外側に回動するホッパ(上面開口)40が軸支されている。また、底面部5bは半円状の曲面で形成され、その左右の両側には側面部5cが形成されている。そして、この側面部5cには、後述するリンク機構部(柄杓機構部)8を着脱自在に支持するU字状の溝部6と、容器5を持ち運ぶための把持部7が設けられている。また、容器5はその開口5aを覆う容器カバー20をその上部に備えている。
また、ホッパ40は、容器5に支軸41によって回動自在に軸支され、後述のレードル11が挿入される広口40aとレードル11が汲み上げたスープ飲料を食器16に吐出する筒口40bを備えている(図9参照)。
容器5内に配設されるリンク機構部8は、回転軸9と、この回転軸9に直交して設けられた一対の矩形片10aからなる回転アーム部材10と、この回転アーム部材10の先部に回動自在に軸支された略コ字形状の遥動アーム部材12と、この遥動アーム部材12の開放端部に回動自在に軸支されるレードル11等から構成されている。
回転軸9に設けられて回転アーム部材10を成す一対の矩形片10aの先端には、遥動アーム部材12を軸支するための係止ピン14a、14bがそれぞれ外側に向かって突設されている。また遥動アーム部材12は平行に折り曲げ形成された一対の舌片部12aの基部近傍に係止ピン14a、14bをそれぞれ嵌入するためのピン穴51a、51bが対向して設けられ、その先端部にレードル11を連結するための連結穴52a、52bが形成されている。また、レードル11の上部には遥動アーム部材12の連結穴52a、52bに嵌入される連結ピン36a、36bが連結板37に突出して設けられている。そして、このリンク機構部8はこれを構成する各部の連結を外すことにより容易に分解することができる。
また、このリンク機構部8は、回転軸9の両端を容器5の側面部5cに設けられたU字状の溝部6に回転自在に、且つ着脱自在に支持され、容器5内を回動自在である。更に、回転軸9の一端には、上蓋部2に配設される駆動装置26と連結されて、リンク機構部8を前後に回動するための平板状の連結板24が設けられている。そして、この連結板24は、後述する駆動装置26の駆動連結ピン30aと係合するための溝部24aを有している。
レードル11は、図6乃至図8に示すように、一方に開口11aを設けて袋状に形成され、その内部にスープ飲料を汲み上げるスープ収容部11bが設けられている。また、レードル11上部には、スープ飲料をスープ収容部11bに収容するとき、その内部の空気を外に逃がすための空気穴11cが配設されている。そして、スープ収容部11bには、それを開口11a側と奥側に仕切る仕切板38が備えられている。また、レードル11の底部には容器5の底面部5bに当接するスクレイパー39が備えられている。
スクレイパー39は、その底部39aが容器5の底面部5bに沿うように形成され、リンク機構部8が容器5内を回動するとき、その底部39aが容器5の底面部5bと幅広く接して、この底面部5b上を摺動する。また、スクレイパー39の後部39bは、レードル11の後部11dを覆って楔形状に後方に突出して形成されている。従って、レードル11が開口11aと反対側の後方に回動するとき、容器5内のスープ飲料との抵抗を少なくして回動することができる。また、このときレードル11は、その後部の楔形状によって容器5内のスープ飲料に混在する具を掻き分けて回動するから、レードル11の上部や後部等の外殻上に具を掬い上げることがない。
また、仕切板38は、スープ収容部11bを開口11a側と奥側に仕切る平面状の仕切面部38aと仕切面部38aの両側上部を奥側に折り曲げて形成した折片部38bとを備えている。そして、仕切面部38aには、スープ飲料に含まれる所定形状の具は通さず、スープ液のみを通すスリット38cが形成されている。また、折片部38bは、支軸41によって回動自在にレードル11の側部に軸支されている。更に、折片部38bの上端奥側には、レードル11の上部と当接して、仕切板38の仕切位置から奥側への回動を規制するストッパ部38dが形成されている。このように仕切板38は構成されるから、支軸41を中心に開口11a側に回動自在である。また、このように形成される仕切板38の重心位置は支軸41から開口11a側に寄った位置にあるから、この仕切板38は、図7の矢印Aのようにスープ収容部11bの奥側に向かい回動付勢されて、スープ収容部11bを開口11a側と奥側に仕切る仕切位置に保持される。
また、支軸41は、両端に設けられ仕切板38を支吊する軸部41aと両側に撓み部41cを設けた連結板41bとから成り、その長さが伸縮自在に形成されている。そして、支軸41の長さを伸縮することにより、仕切板38はレードル11と容易に着脱可能である。
このような仕切板38を有するレードル11は、容器5に設けられたホッパ40にその開口11aを向けて回動可能にリンク機構部8の先端に軸支される。そして、容器5内をホッパ40に向かって回動するとき、スープ収容部11bの仕切面部38aの開口11a側にスープ飲料に混在する具を収容し、その奥側にスープ液を収容して、スープ飲料の具とスープ液の比率を一定にしてスープ飲料を汲み上げる。ここで、レードル11は仕切板38を装着する仕切板装着部11eを複数箇所備え、スープ収容部11bを仕切る仕切板38の仕切位置を変更可能に構成されている。従って、必要に応じて仕切板38の仕切位置を変更することによって、レードル11内のスープ収容部11bに収容されるスープ飲料の具とスープ液の比率を変更することが可能である。また、スープ収容部11b内に図示しないスペーサーを着脱自在に備えてその内容量を調整可能にすることにより、レードル11によって汲み上げるスープ飲料の量を変更することも可能である。
上蓋部2に設けられる駆動装置26は、駆動モータ28と、駆動モータ28の回転軸28aに固着された駆動アーム27と、駆動アーム27の先端に一端を回動自在に軸支された駆動リンク片30と、駆動リンク片30の長手方向に沿って設けられた長穴30bに係合する案内支軸29と、駆動リンク片30の他端に設けられリンク機構部8の連結板24に設けられる溝部24aと係合する駆動連結ピン30a等から構成されている。このように構成される駆動装置26は、駆動モータ28が通電されると、その回転軸28aとともに駆動アーム27が回転し、その先端に軸支された駆動リンク片30がその長穴30bに係合する案内支軸29に案内されながら遥動する。更に、駆動リンク片30の他端に設けられた駆動連結ピン30aにより、これと係合するリンク機構部8の連結板24が回転軸9を軸心に回動して、リンク機構部8が回動する。このようにして、リンク機構部8は駆動モータ28の回転によって回動される。
図10のブロック図に例示されるように、本実施の形態のスープ飲料供給装置は、前述した駆動モータ28や加温装置22の動作を制御するための主制御部200の他に、加温制御部220、駆動モータ制御部280、入出力制御部310等を備える。
主制御部200は、スープ飲料供給装置の制御を統括するものであり、CPU201の他に、ROM203、RAM205、カウンタ207、タイマ209等を適宜有する。尚、本実施の形態においては、主制御部200のみならず、加温制御部220、駆動モータ制御部280、入出力制御部310等もそれぞれCPUを有するが、このような構成に限定されるものではない。例えば、主制御部200のCPU201は、前述した各部220、280、310のCPUの機能を兼ね備えた単一のCPUであり、後述する加温装置22、温度センサ221、駆動モータ28、コントロールパネル31等を直接制御する構成であってもよい。
CPU201は、例えば、ROM203に記憶された適宜なプログラムに基づいて、駆動モータ制御部280を制御して、適宜なロータリーエンコーダを備えたDCモータたる駆動モータ28を所定回転方向に所定回転速度で所定パルス数分だけ回転させるものである。尚、以後のパルス数、又は駆動モータ28のパルス数なる記述は、全て、このロータリーエンコーダが発生するパルスの数を意味する。後述するように、この所定パルス数はカウンタ207により計測される。また、駆動モータ制御部280は、CPU201から例えば極性及び電流値のデータを受信すると、当該極性に相当する回転方向に、当該電流値に相当する回転速度でもって、駆動モータ28を回転させるものである。本実施の形態においては、電流値が大きく、よって駆動モータ28の回転速度が速いことが、駆動力が大きいことに相当する。
また、CPU201は、例えば、ROM203に記憶された適宜なプログラムに基づいて、加温制御部220を制御して加温装置22に容器5を加熱させつつ、容器5の周囲に適宜設けられた温度センサ221により、スープ飲料の温度を検出するものである。このスープ飲料の温度の検出とは、温度センサ221により検知されたデータに基づくものである。
ROM203は、レードル11が容器5の内周面上を摺動する摺動モードとして、スープ飲料の種類毎に、CPU201が駆動モータ制御部280に送信する電流値のデータが対応付けられた摺動用表データ203a(図11a参照)を記憶するものである。尚、本実施の形態の摺動モードは、レードル11が前方位置B(図12)まで移動する前移動モードと、当該前方位置Bから後方位置C(図12)まで移動する後移動モードと、当該後方位置Cから前方位置Bまで移動する掬上モードと、から構成されている。図11aに例示されるように、摺動用表データ203aにおいては、スープ飲料の種類毎に、前移動モード、後移動モード、及び掬上モードのそれぞれに対して、駆動モータ28の回転速度に相当する電流値が対応付けられている。また、特に掬上モードにおける電流値は、レードル11が前方位置Bに近づくにつれてその速度が遅くなるべく、例えば2段階に設定されている。この2段階の速度を切り替える位置(切り替えポイント)のデータも、摺動用表データ203aにおいてスープ飲料の種類毎に対応付けられている。
また、ROM203は、レードル11が容器5の前方位置Bから吐出位置D(図12)まで移動する吐出モードとして、スープ飲料の種類毎に、CPU201が駆動モータ制御部280に送信する電流値のデータが対応付けられた吐出用表データ203b(図11b参照)を記憶するものである。
尚、前述した摺動用表データ203a及び吐出用表データ203bにおける前述した電流値は、コントロールパネル31に設けられた設定ボタン33により設定可能となっている。
また、RAM205は、例えば、前述した設定ボタン33の適宜な操作により設定されたスープ飲料の種類のデータ等を記憶するものである。
また、マイクロスイッチ281は、レードル11が待機位置A(図12)にあるときに例えば駆動リンク片30に当接してオンの状態となるように適宜設けられている。これにより、例えば駆動モータ28のパルス数を計測する基点の信号が与えられる。
===スープ飲料供給装置の動作(摺動モード)===
前述した構成を有するスープ飲料供給装置において、容器5内に収容されたスープ飲料が吐出前に攪拌又は掬上される動作について説明する。
先ず、予め次の準備が行われているものとする。スープ飲料に含まれる具の量に基づいて、レードル11によって汲み上げるスープ飲料の具とスープ液の比率が決定され、当該比率に応じて、レードル11の複数の箇所に設けられた仕切板装着部11cの一つに仕切板38が装着されているとする。次に、レードル11が装着されたリンク機構部8が容器5内に収納され、リンク機構部8の回転軸9は容器5の側面部5cに設けられたU字状の溝部6に取り付けられているとする。次に、容器5にスープ飲料が注がれて収容されているとする。
尚、本実施の形態においては、レードル11が容器5の内周面の所定位置間を適時往復摺動することにより、容器5に収容されたスープ飲料が攪拌されているとする(以後、この状態を往復モードと呼ぶ)。つまり、CPU201が駆動モータ28の極性を適宜反転させるとともにカウンタ207のリセット及びスタートを繰り返すことにより、レードル11は、容器内の例えば所定位置BB’(図12参照)間を往復摺動し、当該容器5内のスープ飲料が攪拌される。
<<<前方移動モード>>>
図13のフローチャートに例示されるように、先ず、CPU201は、コントロールパネル31に設けられた小分開始スイッチ32のオン・オフの状態を判別する(S300)。この小分開始スイッチ32がオフの状態であると判定すると(S300:NO)、CPU201は、前述した往復モードの動作を適宜継続する(S1000)。
小分開始スイッチ32がオンの状態であると判定すると(S300:YES)、CPU201は、駆動モータ制御部280に駆動モータ28を停止させる(S301)。
また、CPU201は、駆動モータ28の回転に伴い発生したパルスの数を計測していたカウンタ207のカウント値を参照し、当該カウント値と駆動モータ28の極性とから、レードル11の位置を適宜算出する(S302)。この位置とは、以下のように定義される。例えば、レードル11が図12に例示される位置Pにあるとする。この位置Pが、待機位置Aから駆動モータ28が例えば15パルス分回転した位置であるとすれば、当該位置Pは「+15パルス」と表わされる。尚、極性を表わす「+」は、レードル11が後方から前方へ摺動すべく駆動モータ28が回転する方向に相当するものとする。
更に、CPU201は、位置P(+15パルス)から前方位置B(例えば+45パルス)までの駆動モータ28の回転量に相当するパルス数N1(45−15=30パルス)を算出し、当該パルス数をRAM205に記憶させる(S303)。
次にCPU201は、ROM203に記憶された摺動用表データ203aを参照して、RAM205に記憶されたスープ飲料の種類と前方移動モードとに対応付けられている電流値I1を取得する(S304)。
また、CPU201は、カウンタ207をリセットし、駆動モータ制御部280に対して前記の電流値I1を有する電流を「+」の極性で駆動モータ28へ供給させるとともに、当該駆動モータ28のパルス数の計測をカウンタ207に開始させる(S305)。
次に、CPU201は、カウンタ207のカウント値Nを参照し、これがRAM205に記憶されたパルス数N1(=30)に達しているか否かを判定する(S306)。
NがN1に等しいと判定すると(S306:YES)、CPU201は、駆動モータ28を停止させるとともに、カウンタ207をリセットし(S307)、後述する後方移動モードの動作を実行する(S400)。
尚、駆動モータ28を、ステップS301において停止させてから、ステップS305において起動するまでの時間を、タイマ209を適宜用いて所定の時間(例えば0.5秒)となるようにしてもよい。
図12に例示される矢印で表されるように、この前方移動モードにおいて、レードル11は、小分開始スイッチ32が押下されると、位置Pで例えば0.5秒間停止した後、前述した往復モードの場合と例えば等しい速度でもって位置Pから前方位置Bまで摺動する。この速度は、摺動用表データ203aにおいて前方移動モードに対応付けられた電流値I1が、往復モードにおける電流値と等しく設定されることにより実現される。
<<<後方移動モード>>>
図14のフローチャートに例示されるように、CPU201は、摺動用表データ203aを参照して、スープ飲料の種類と後方移動モードとに対応付けられている電流値I2を取得する(S400)。
また、CPU201は、駆動モータ制御部280に対して前記の電流値I2を有する電流を「−」の極性で駆動モータ28へ供給させるとともに、当該駆動モータ28のパルス数の計測をカウンタ207に開始させる(S401)。
次に、CPU201は、カウンタ207のカウント値Nを参照し、これがパルス数N2(=120)に達しているか否かを判定する(S402)。尚、このパルス数N2(=120)は、前方位置B(+45パルス)から後方位置C(例えば−75パルス)までの駆動モータ28の回転量に相当するものである。
NがN2に等しいと判定すると(S402:YES)、CPU201は、駆動モータ28を停止させるとともに、カウンタ207をリセットし(S403)、後述する掬上モードの動作を実行する(S500)。
尚、駆動モータ28を、前述したステップS307において停止させてから、ステップS401において起動するまでの時間を、タイマ209を適宜用いて所定の時間(例えば0.5秒)となるようにしてもよい。
図12に例示される矢印で表されるように、この後方移動モードにおいて、レードル11は、前方位置Bで例えば0.5秒間停止した後、前述した前方移動モードの場合より例えば速い速度でもって前方位置Bから後方位置Cまで摺動する。この速度は、摺動用表データ203aにおいて後方移動モードに対応付けられた電流値I2が、前方移動モードに対応付けられた電流値I1より大きく設定されることにより実現される。
<<<掬上モード>>>
図15のフローチャートに例示されるように、CPU201は、摺動用表データ203aを参照して、スープ飲料の種類と掬上モードの第1段階目とに対応付けられている電流値I3を取得し(S500)、この電流値I3を有する電流を「+」の極性で駆動モータ28へ供給させるとともに、当該駆動モータ28のパルス数の計測をカウンタ207に開始させる(S501)。次に、CPU201は、カウンタ207のカウント値Nを参照し、これがパルス数N3(=75)に達しているか否かを判定する(S502)。尚、このパルス数N3(=75)は、後方位置C(−75パルス)から待機位置A(0パルス)までの駆動モータ28の回転量に相当するパルス数である。
NがN3に等しいと判定すると(S502:YES)、CPU201は、摺動用表データ203aを参照して、スープ飲料の種類と掬上モードの第2段階目とに対応付けられている電流値I4を取得し、この電流値I4を有する電流を「+」の極性で駆動モータ28へ供給させ(S503)、後述する吐出モードの動作を実行する(S600)。
尚、駆動モータ28を、前述したステップS403において停止させてから、ステップS501において起動するまでの時間を、タイマ209を適宜用いて所定の時間となるようにしてもよい。また、この所定の時間は、スープ飲料の種類によって可変となるべく、摺動用表データ203aにおいて当該スープ飲料の種類毎に対応付けられていてもよい。
図12に例示される矢印で表されるように、この掬上モードにおいて、レードル11は、後方位置Cで所定時間停止した後、前述した後方移動モードの場合と例えば等しい速度でもって後方位置Cから待機位置Aまで摺動する。また、レードル11は、待機位置Aに到達すると、前述した速度より例えば遅い速度でもって当該待機位置Aから前方位置Bまで摺動する。つまり、本実施の形態においては、この待機位置Aが駆動モータ28の速度の切り替えポイントということになる。前述したように、この切り替えポイントのデータは、摺動用表データ203aにおいてスープ飲料の種類毎に対応付けられている。本実施の形態における切り替えポイントより前の速度は、摺動用表データ203aにおいて掬上モードの第1段目に対応付けられた電流値I3が、前述した後方移動モードに対応付けられた電流値I2と等しく設定されることにより実現される。また、切り替えポイントより後の速度は、摺動用表データ203aにおいて掬上モードの第2段目に対応付けられた電流値I4が、第1段目に対応付けられた電流値I3より小さく設定されることにより実現される。
===スープ飲料供給装置の動作(吐出モード)===
図16のフローチャートに例示されるように、前述した掬上モードにおいて、CPU201は、カウンタ207のカウント値Nを参照し、これがパルス数N4(=120)に達しているか否かを判定する(S600)。尚、このパルス数N4(=120)は、後方位置C(−75パルス)から前方位置B(+45パルス)までの駆動モータ28の回転量に相当するパルス数である。
NがN4に等しいと判定すると(S600:YES)、CPU201は、吐出用表データ203bを参照して、スープ飲料の種類に対応付けられている電流値I5を取得し、この電流値I5を有する電流を「+」の極性で駆動モータ28へ供給させる(S601)。
次に、CPU201は、カウンタ207のカウント値Nを参照し、これがパルス数N5(=165)に達しているか否かを判定する(S602)。尚、このパルス数N5(=165)は、後方位置C(−75パルス)から吐出位置D(+90パルス)までの駆動モータ28の回転量に相当するパルス数である。
NがN5に等しいと判定すると(S602:YES)、CPU201は、駆動モータ28を停止させる(S603)。
尚、駆動モータ28を前述したステップS603において停止させてから再度起動するまでの時間をタイマ209を適宜用いて所定の時間となるようにしてもよい。また、この所定の時間は、スープ飲料の種類によって可変となるべく、吐出用表データ203bにおいて当該スープ飲料の種類毎に対応付けられていてもよい。
図12に例示される矢印で表されるように、この吐出モードにおいて、レードル11は前述した掬上モードの場合より遅い速度でもって前方位置Bから吐出位置Dまで摺動し、当該レードル11からスープ飲料が吐出される。尚、この速度は、吐出用表データ203bにおける電流値I5が、掬上モードの第2段目に対応付けられた電流値I4より小さく設定されることにより実現される。
前述したCPU201の動作により、スープ飲料供給装置の以下の動作が実現される。食器置部3に食器16が置かれ、コントロールパネル31の小分開始スイッチ32が操作されると、スープ飲料の小分け動作が開始される。具体的には、駆動装置26の駆動モータ28が通電され、駆動リンク片30を介してリンク機構部8が、図12に示す位置Pからレードル11の開口11aの方向に回転した後、当該開口11aの反対方向に回転する。そして、図9の(a)に示すように所定の位置(例えば後方側に約45度傾いた位置)まで回動すると、今度は、リンク機構部8がレードル11の開口11aの方向に回転する。このとき、レードル11は容器5の底面部5bと摺接して、これに沿って円弧運動し、その開口11aからスープ収容部11bにスープ飲料を収容する。ここで、スープ収容部11bに収容されるスープ飲料は、仕切板38によって具とスープ液が所定の比率で収容される。
更に、回転が進むと、図9の(b)に示すように、レードル11は、容器5の円弧状の底面部5bから、それに続くように形成されたホッパ40の広口40aに挿入される。
そして、更にリンク機構8が回動すると、レードル11は、ホッパ40内に挿入されて、これと一体となって、ホッパ40を軸支する支軸41を中心に容器5の開口5aを越えてその外側に図9の(c)に示すように回動し、レードル11内のスープ飲料が食器置部3に置かれた食器16に吐出される。このとき、レードル11内の仕切板38は、吐出するスープ飲料に押圧されて、開口11a側に回動して開くから、スープ収容部11bの奥側に侵入した具糟や抽出物もスープ液とともに全て放出される。また、この場合、レードル11のスープ収容部11b内に収容されたスープ飲料は、ホッパ40を介してその筒口40bから略一定の状態で食器16に吐出される。そして、スープ収容部11bのスープ飲料が全て食器16に小分けされると、リンク機構部8が逆方向に回転され、再びレードル11が容器内に戻される。このような動作が、必要に応じて繰り返され所定の量のスープ飲料が容器5から食器16に小分けされる。
尚、容器5の開口5aを覆う容器カバー20は、常時は閉じられていて、レードル11がホッパ40内に挿入され、これと一体となって容器5の開口5aを超えてその外側に回動する場合に、これに押されて開かれる吐出口扉20aを備えている。
ところで、レードル11は、スープ飲料に混在する具は通過させず、且つスープ液を通過させる仕切板38を、その内部のスープ収容部11bを開口11a側と奥側とに仕切るように配設して備える。また、この仕切板38は、スープ収容部11b内に汲まれたスープ飲料が開口11aから吐出されるとき、開放されるものであるから、スープ収容部11bに収容されるスープ飲料が、仕切板38を通過する微細な具糟や抽出物を混在し、これらの具糟や抽出物がスープ液とともにスープ収容部11bの奥側に侵入した場合にも、スープ収容部11bのスープ飲料が開口11aから吐出されるとき、具糟や抽出物がスープ液とともに奥側から開口11a側に流出して外側に吐出されるとする。即ち、スープ収容部11bにこれらが堆積されることがなく、スープ収容部11bの奥側の容量が狭くなることがないから、具とスープ液を常に一定の割合で汲み上げて食器に小分けすることができる。
また、仕切板38は、一端が軸支されて開口11a側に回動自在に構成されたことにより、スープ収容部11bに汲まれたスープ飲料が開口11aから吐出されるとき、仕切板38は開口11a側に回動して、これによるスープ収容部11b内の仕切りが容易に開放される。従って、スープ収容部11bの仕切りを簡単に安価に構成することができる。
また、仕切板38は、重心位置を開口11a側に寄せて上部が軸支されると共に、奥側への回動を防止するストッパ部38dを備える。これによれば、仕切板38は奥側に回動付勢されて仕切位置に保持されるから、レードル11が容器5内を後方に回動して開口11aを下方に向けて傾斜する場合にも、仕切板38は開口11a側に容易に回動しない。即ち、レードル11の回動の途中で仕切板38が開放しないようにすることができるから、その回動の途中で仕切板38が開き、多量の具がスープ収容部11bの奥側に侵入すること等を防止し、具とスープ液を常に一定の割合で汲み上げて食器に小分けすることができる。
また、レードル11は開口11aと反対側の後端部が楔形状に突出して形成されたことにより、レードル11がその後端部の方向に回動するとき、容器5内のスープ飲料に混在する具を掻き分けてレードル11の外殻上に掬い上げないようにすることができる。即ち、このとき容器5内のスープ飲料に混在する具の量を減らさないから、次にレードル11が開口11aの方向に回動してスープ飲料を掬い上げるとき具を効率的に掬い上げることができる。
このようにして、本実施形態のスープ飲料供給装置は、装置に収容されるスープ飲料が、レードル11に設けられた仕切板38によって分離可能な具の他に、仕切板38を通過してしまう微細な具糟や抽出物を混在する場合であっても、レードル11の内部にこの具糟や抽出物が堆積されるのを防止し、レードル11によって容器5内のこのスープ飲料を掬い上げるとき、具とスープ液を常に所定の割合で掬い上げて食器に小分けすることができるものである。
本実施の形態の摺動用表データ203a(図11a)及び吐出用表データ203b(図11b)では、前述した往復摺動(往復モード)又は掬上摺動(摺動モード)における第1駆動力を与える電流値I1乃至I4に比べて、吐出モードにおける第2駆動力を与える電流値I5が小さく設定されていることにより、レードル11が吐出位置D(図12)で停止するまでにスープ飲料に作用する慣性力が抑制される。よって、スープ飲料を十分に攪拌又は掬上しつつ、スープ飲料を飛び跳ねないように小分けすることができる。
特に、電流値I5を電流値I4より小さくする比率は、例えばとろみの少ないミネストローネの場合について、とろみの多いクラムチャウダの場合に比べてより大きく設定されている。これにより、小分けの際に前記の慣性力を受けると飛び跳ね易いとろみの少ないスープ飲料に対しては、レードル11が相対的に遅い吐出動作を行うことにより、この飛び跳ねが防止される。一方、飛び跳ね難いとろみの多いスープ飲料に対しては、レードル11が相対的に速い吐出動作を行うことにより、スープ飲料を迅速に小分けできる。
また、本実施の形態の摺動用表データ203aでは、掬上モードにおける第2段目の電流値I4が第1段目の電流値I3よりも小さく設定されている。特に、この小さくする比率は、例えばとろみの少ないミネストローネの場合について、とろみの多いクラムチャウダの場合に比べてより大きく設定されている。これにより、レードル11は、切り替えポイントたる待機位置A(図12)において減速される。よって、レードル11が吐出位置Dで停止するまでにスープ飲料に作用する慣性力がより効果的に小さくなる。
本実施の形態の後方移動モードにより、スープ飲料全体が攪拌される。これにより、小分けされたスープ飲料はその販売毎に所定量の具を有し、よって品質が維持される。また、この後方移動モードにより、レードル11内の例えば具糟や抽出物等は、往復モードの振幅BB’(図12)より高い後方位置C(図12)にあって、容器5のスープ飲料内に落下し易くなり、レードル11内に堆積し難くなる。よって、このような具糟や抽出物等によるレードル11内のスープ液の量の相対的な減少の虞はなくなり、スープ飲料の品質は維持される。更に、摺動用表データ203aにおいて、スープ飲料のとろみの多い順(クラムチャウダ、コーンスープ、ミネストローネ)に電流値I2が大きく設定されている。これにより、とろみの多い例えばクラムチャウダに対しては、とろみの少ない例えばミネストローネの場合に比べて、後方移動モードにおけるレードル11の駆動力がより大きくなる。よって、レードル11の動作が伝わり難いとろみの多いスープ飲料に対しても、小分け直前に、その全体を攪拌できる。従って、とろみの多いスープ飲料に対しても、とろみの少ないスープ飲料の場合と同様に、その品質を維持できる。
尚、本発明は、言うまでもなく本実施の形態の示す装置のみに限定されず、本発明の趣旨の包含する範囲で応用変更が可能である。
前述した実施の形態では、吐出モードで減速が始まるレードル11の位置を、前方位置B(図12)としたが、これに限定されるものではない。例えば、レードル11は、ホッパ40と一体となり当該ホッパ40が支軸41を中心に容器5の開口5aを越えてその外側に回動し始める位置(図9(b)、(c)参照)において減速されてもよい。これにより、少なくとも、ホッパ40が支軸41の周りに回動する速度が緩和され、小分け時にスープ飲料が飛び跳ね難くなる。また、前述した実施の形態の摺動モードは、前方移動モード、後方移動モード、及び掬上モードからなるものであったが、これに限定されるものではない。例えば、摺動モードは、掬上モードのみであってもよい。つまり、往復モードにあるレードル11が図12の前方に摺動している時にスープ飲料の供給指令があった場合、当該レードル11は、そのまま、前述したホッパ40の回動直前の位置まで摺動し(掬上モード)、減速されてもよい。また、図12の後方に摺動している時に供給指令があった場合、レードル11は、供給指令のあった場所で折り返して、前述したホッパ40の回動直前の位置まで摺動し(掬上モード)、減速されてもよい。
また、前述した実施の形態では、掬上モードにおける駆動モータ28の速度の切り替えポイントを待機位置Aとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、待機位置Aと前方位置Bとの間の如何なる位置であってもよい。
更に、前述した実施の形態では、掬上モードにおける電流値を2段階としたが、これに限定されるものではなく、レードル11が前方位置Bに近づくにつれてその駆動力をより小さくすべく、3段階以上とすることが好ましい。このようにすれば、スープ飲料に作用する慣性力をより効果的に小さくすることができ、当該スープ飲料を飛び跳ねないように小分けすることができる。
更にまた、前述したスープ飲料供給装置では、レードル11は、固定位置に対して摺動するものであったが、これに限定されるものではない。例えば、図17に例示されるように、スープ飲料供給装置は、容器5内のスープ飲料の液面の高さを検出する液面位置センサ(残量検出部)290を有し、当該液面位置センサ290が液面の高さのデータをCPU201に適時送信するとしてもよい。CPU201がスープ飲料の液面の高さに応じた前方位置B、位置B’、後方位置C等を設定すれば、レードル11は常時スープ飲料の残量内で摺動可能となる。また、液面位置センサ290を用いなくても、スープ飲料の初期量から、レードルの容量分に相当する1販売量を販売数だけ減算してスープ飲料の残量を算出し、当該残量から前方位置B等を算出するとしてもよい。ここで、スープ飲料の初期量及び1販売量は、例えば、この演算を行うための適宜なプログラム中のパラメータとし、販売数は、小分開始スイッチ32がオンの信号を発信した回数とする。この回数は、主制御部200の有する適宜なカウンタによって計測される。このようにすれば、スープ飲料はその残量に応じたレードル11の最小限の摺動により攪拌又は掬上可能であり、よって、スープ飲料供給装置の運転コストを節約できる。
また、前述した実施の形態の駆動モータ28は、DCモータにロータリーエンコーダが設けられたものであるが、これに限定されるものではなく、駆動モータ28はステッピングモータでもよい。但し、この場合、例えば複数の励磁コイルを順番に励磁する際の周波数を変化させることにより、ステッピングモータの回転速度を制御できる。そこで、この周波数が高く、よって駆動モータ28の回転速度が速いことが、駆動力が大きいことに相当する。
本実施の形態のスープ飲料供給装置を示す外観斜視図である。 本実施の形態のスープ飲料供給装置の内部構造を示す正面断面図である。 本実施の形態のスープ飲料供給装置の内部構造を示す側面断面図である。 本実施の形態のスープ飲料供給装置において、本体部上部の開口を覆う上蓋部を上方に回動して開いた状態を示す斜視図である。 本実施の形態のスープ飲料供給装置のリンク機構部、及び容器の構成を示す斜視図である。 本実施の形態のスープ飲料供給装置のレードルを示す正面図である。 本実施の形態のスープ飲料供給装置のレードルを示す側面断面である。 本実施の形態のスープ飲料供給装置のレードルを示す平面図である。 本実施の形態のスープ飲料供給装置において、容器に収容されたスープ飲料を食器等に小分けする場合の、容器内のリンク機構部、ホッパ等の動作状態を順に示す側面断面図で、(a)は容器内のリンク機構部が、待機状態からレードル11の開口11aと反対方向の所定の位置まで回動した状態、(b)容器内のリンク機構部がレードル11の開口11aの方向に回動し、レードルがホッパの広口に挿入される状態、(c)はレードルがホッパ内に挿入されて、容器の開口を越えて外側に回動し、レードル内のスープ類がホッパの筒口から食器に吐出される状態、をそれぞれ示すものである。 本実施の形態のスープ飲料供給装置の制御の構成例を示すブロック図である。 (a)は、本実施の形態のスープ飲料供給装置のROMに記憶される摺動用表データの一例を示す表であり、(b)は、本実施の形態のスープ飲料供給装置のROMに記憶される吐出用表データの一例を示す表である。 レードルの動きを説明するための模式図である。 前方移動モードにおける制御部の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 後方移動モードにおける制御部の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 掬上モードにおける制御部の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 吐出モードにおける制御部の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本実施の形態のスープ飲料供給装置の制御の構成例を示すもう一つのブロック図である。
符号の説明
1 本体部 2 上蓋部
3 食器置部 5 容器
5a 開口 6 U字状の溝部
8 リンク機構部 11 レードル
11a 開口 11b スープ収容部
11d (レードル)後部 16 食器
26 駆動装置 38 仕切板
38c スリット 38d ストッパ部
39b (スクレイパー)後部 41 支軸
200 主制御部 201 CPU
203 ROM 203a 摺動用表データ
203b 吐出用表データ 205 RAM
207 カウンタ 209 タイマ
221 温度センサ 280 駆動モータ制御部
281 マイクロスイッチ 290 液面位置センサ
310 入出力制御部

Claims (8)

  1. 円弧形状の内周面、当該内周面の少なくとも一方の端部から設けられる上面開口を有し、スープ飲料が収容される容器と、
    前記内周面を前記一方の端部まで摺動する過程で前記スープ飲料を汲み取り、前記内周面の前記一方の端部位置で、汲み取った前記スープ飲料を前記上面開口を介して前記容器の外側へ吐出する柄杓機構部と、
    前記柄杓機構部に対して前記摺動を行わせるための第1駆動力及び前記吐出を行わせるための第2駆動力を供給する駆動部と、を備えたスープ飲料供給装置において、
    前記吐出を行わせるための前記第2駆動力を、前記摺動を行わせるための前記第1駆動力よりも小とする制御部、を備えたことを特徴とするスープ飲料供給装置。
  2. 前記制御部は、前記スープ飲料のとろみに応じて、前記吐出を行わせるための前記第2駆動力を可変とする、ことを特徴とする請求項1に記載のスープ飲料供給装置。
  3. 円弧形状の内周面、当該内周面の少なくとも一方の端部から設けられる上面開口を有し、スープ飲料が収容される容器と、
    前記内周面を前記一方の端部まで摺動する過程で前記スープ飲料を汲み取り、前記内周面の前記一方の端部位置で、汲み取った前記スープ飲料を前記上面開口を介して前記容器の外側へ吐出する柄杓機構部と、
    前記柄杓機構部に対して前記摺動を行わせるための第1駆動力及び前記吐出を行わせるための第2駆動力を供給する駆動部と、を備えたスープ飲料供給装置において、
    前記摺動を行わせるための前記第1駆動力を、前記柄杓機構部が前記内周面の前記一方の端部へ近づくにつれて小とする制御部、を備えたことを特徴とするスープ飲料供給装置。
  4. 前記制御部は、前記スープ飲料のとろみに応じて、前記摺動を行わせるための前記第1駆動力を小とする割合を可変とする、ことを特徴とする請求項3に記載のスープ飲料供給装置。
  5. 前記制御部は、前記吐出を行わせるための前記第2駆動力を、前記柄杓機構部が前記内周面の摺動を終了したときの前記第1駆動力以下とする、ことを特徴とする請求項3又は4に記載のスープ飲料供給装置。
  6. 円弧形状の内周面、当該内周面の少なくとも一方の端部から設けられる上面開口を有し、スープ飲料が収容される容器と、
    前記内周面を前記一方の端部まで摺動する過程で前記スープ飲料を汲み取り、前記内周面の前記一方の端部位置で、汲み取った前記スープ飲料を前記上面開口を介して前記容器の外側へ吐出する柄杓機構部と、
    前記柄杓機構部に対して前記摺動及び前記吐出を行わせるための駆動力を供給する駆動部と、を備えたスープ飲料供給装置において、
    前記スープ飲料の供給指令に基づいて、前記柄杓機構部を前記内周面の前記一方の端部へ向かって摺動させる前に、前記内周面の他方の端部へ向かって摺動させるべく、前記駆動部を制御する制御部、を備えたことを特徴とするスープ飲料供給装置。
  7. 前記制御部は、前記スープ飲料のとろみに応じて、前記柄杓機構部を前記内周面の前記他方の端部へ向かって摺動させるための前記駆動部の駆動力を、可変とすることを特徴とする請求項6に記載のスープ飲料供給装置。
  8. 前記容器内に収納されている前記スープ飲料の残量を検出する残量検出部を有し、
    前記制御部は、前記残量検出部にて検出される前記スープ飲料の残量に応じて、前記柄杓機構部を前記内周面の前記他方の端部へ向かって摺動させる距離を可変とすべく、前記駆動部を制御する、ことを特徴とする請求項6又は7に記載のスープ飲料供給装置。

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