JP2005333771A - 高周波電源装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】
従来は、高周波電源装置から高周波電力を出力していない待機期間であるか否かに関わらず、増幅部を構成するAB級プッシュプル方式の増幅器にバイアス電流が流れて、無駄に電力が消費されていた。
【解決手段】
直流電源制御部10は、制御切替信号SW1が「省エネルギー制御」を示す場合に、外部から入力される出力禁止信号SW2によって、高周波電力を出力しない待機期間であるか否かを判別し、待機期間の場合は、商用電源7から直流電源部3に電力が供給されていても、直流電源部3から増幅部2へ直流電源電圧を供給しないように制御する。そのために、待機期間中には増幅器2にバイアス電流が流れないので、無駄に電力が消費されることがなくなり、電力損失が低減できる。
【選択図】 図1

Description

本願発明は、例えばプラズマエッチング、プラズマCVDを行うプラズマ処理装置等の負荷に電力を供給する高周波電源装置に関するものである。
図4は、従来の高周波電源装置の基本的な構成を示した回路図である。
プラズマ処理装置等の電源として用いる高周波電源装置の一つとして、増幅部にAB級プッシュプル方式の電力増幅器を用いた高周波電源装置がある。この高周波電源装置は、基本的には、図4に示したように、所定の周波数の高周波信号を出力する発振部1と、この発振部1の出力を増幅する増幅部2と、増幅部2に直流電源電圧Vdcを供給する直流電源部3と、増幅部2が出力する高周波電力を検出する高周波電力検出部4と、高周波電力検出部4により検出される高周波電力を高周波電力設定値に保つように制御する主制御部5とにより構成され、増幅部2の出力が負荷6に供給される。
商用電源7は、高周波電源装置の外部にある電源であり、サーキットプロテクタ8及び電磁接触器9を介して直流電源部3に電力を供給する。なお、図示していないが、サーキットプロテクタ8及び電磁接触器9を介して供給される商用電源7は、直流電源部3以外の主制御部5や図示しない冷却用ファン等にも供給される。
サーキットプロテクタ8は、高周波電源装置に設けられた手動式の開閉器であり、サーキットプロテクタ8の開閉に伴って電磁接触器9の接点が開閉する。そして、電磁接触器9の接点の開閉状態が、直流電源部3へ電力が供給されているか否かを示す電力供給信号SW3として出力される。例えば、サーキットプロテクタ8が閉になって、商用電源7から直流電源部3への電力供給が開始されると、電磁接触器9の接点が閉になり、Highレベルの信号が電力供給信号SW3として出力される。また、サーキットプロテクタ8が開になって、商用電源7から直流電源部3への電力供給が遮断されると、電磁接触器9の接点が開になり、Lowレベルの信号が電力供給信号SW3として出力される。
直流電源部3は、商用電源7から供給される電力(例えば、3相200Vの交流電力)を、所定の電圧を有する直流電力に変換して増幅部2に供給するものであり、図示しない一次側整流回路と、一次側整流回路の出力をスイッチング制御によって一旦交流に変換するスイッチング回路と、スイッチング回路の出力を所定の直流電圧を有する直流電力に変換する二次側整流回路とによって構成されている。また、スイッチング回路は、後述する主制御部5からの指令によって動作する。
発振部1は、所定の周波数の高周波信号を発生する発振器と、必要に応じて該発振器の出力を増幅する増幅器とにより構成される。
増幅部2は、図5で後述するAB級プッシュプル方式の電力増幅器2aによって構成されている。
主制御部5は、高周波電力出力開始信号と高周波電力出力設定値と高周波電力検出部4により検出された高周波電力と電力供給信号SW3とを入力として、高周波電力出力開始信号が出力許可状態のときに増幅部2から負荷6に与えられる高周波電力が、高周波電力設定値に等しくなるように発振部1の出力を制御したり、増幅部2のゲインを制御したりする。なお、主制御部5は、通常、進行波電力または進行波電力から反射波電力を減じた有効電力のいずれかに対して設定値を定めて、進行波電力または有効電力を当該設定値に保つように制御する。
また、電力供給信号SW3が、直流電源部3へ電力が供給されていることを示す所定値(たとえばHighレベル)である場合に、直流電源部3のスイッチング回路(図略)を駆動させて、増幅部2へ直流電源電圧Vdcを供給するように制御を行う。
図5は、図4に示した高周波電源装置の増幅部2で用いるAB級プッシュプル方式の増幅器2aの回路構成例を示したものである。
図5に示した増幅器は、周知のプッシュプル式増幅器で、一次コイルW11と中間タップ付きの二次コイルW12とを備えた入力トランスT1と、ソースが共通接続されて接地された1対のnチャンネル型電界効果トランジスタFET1及びFET2と、FET1のゲートとトランスT1の二次コイルW12の一端との間、及びFET2のゲートと二次コイルW12の他端との間にそれぞれ接続された抵抗R11及びR12と、二次コイルW12の中間タップに抵抗R13を通して正極端子が接続され、負極端子が接地されたバイアス電源B1と、トランスT1の二次コイルW12の一端と接地間及び他端と接地間にそれぞれ接続された抵抗R14及びR15と、FET1のドレインとFET2のドレインとの間に接続された中間タップ付きのコイルL1と、コイルL1の中間タップと接地間に、負極端子を接地側に向けて接続されて直流電源電圧Vdcを出力する直流電源B2と、コイルL1の両端に一次コイルW21が接続された出力トランスT2とを備えており、出力トランスT2の二次コイルW22の両端に負荷6が接続されている。そして、発振器から入力される高周波信号Vinを増幅して出力する。
またバイアス電源B1からFET1及びFET2のゲートにバイアス電圧Vbを与えてAB級動作を行わせている。なお、バイアス電源B1が出力する電圧Vbは、直流電源部3から供給される直流電源電圧Vdcと同じでもよいし、直流電源電圧Vdcを分圧したものでもよい。いずれにしても、バイアス電源B1が出力する電圧Vbは、直流電源部3によって供給される。
図5では、一組の増幅器により増幅部を構成するとしたが、図6に示すように、増幅部を複数の増幅器により構成する場合もある。この例では、図示しない直流電源部3の出力電圧Vdcを電源電圧として動作する複数の増幅器2a1〜2a4と、図示しない発振部1から与えられる高周波信号Vinを増幅器2a1〜2a4に分配して入力するパワー分配器2bと、増幅器2a1〜2a4の出力を合成して負荷6に与えるパワー合成器2cとにより増幅部2が構成されている。
特開2003−218655号公報
上記のように従来の高周波電源装置を構成する増幅部2にAB級プッシュプル方式の増幅器2aを用いている場合、増幅部の出力波形に生じるクロスオーバ歪を改善して正弦波形に近づけるために、バイアス電源B1からFET1及びFET2のゲートにバイアス電圧Vbを与えて、バイアス電流を流している。ところが、高周波電源装置のサーキットプロテクタ8が閉になって、商用電源7から直流電源部3へ電力の供給がされている間は、FET1及びFET2が動作しているか否かに関わらず、常にバイアス電流が流れてしまう。
これに対して、FET1とFET2が動作していない間は、直流電源電圧Vdcが印加されていても、ドレイン電流Idが流れないので電力が消費されない。
すなわち、サーキットプロテクタ8が閉になって、商用電源7から直流電源部3へ電力が供給されると、高周波電源装置から高周波電力を出力しているか否かに関わらず、バイアス電流が流れてしまうので、高周波電源装置から高周波電力を出力していない待機期間であっても、無駄に電力が消費されてしまう問題があった。
また、高周波電源装置の出力電力を上げるために、図6に示したように、増幅部を複数の増幅器により構成している場合は、無駄に消費される電力がさらに多くなる。
本願発明は、上記の事情のもとで考え出されたもので、AB級プッシュプル方式の電力増幅器を用いた高周波電源装置であっても、高周波電源装置から高周波電力を出力していない待機期間に、無駄に電力が消費されない高周波電源装置を提供することを目的としている。
本願発明によって提供される高周波電源装置は、
高周波信号を出力する発振部と、前記発振部の出力を増幅して負荷に高周波電力を供給する増幅部と、前記増幅部に直流電源電圧を供給する直流電源部とを備えた高周波電源装置において、
前記直流電源部への電力供給状態を検出し、電力供給状態を示す電力供給信号を出力する入力電力検出部と、外部から入力される出力禁止信号および前記電力供給信号に基づいて前記直流電源部から前記増幅部への直流電源電圧の供給を制御する直流電源制御部と
を備えたことを特徴としている。
本願発明によって提供される他の高周波電源装置は、
前記直流電源制御部が、外部から入力される出力禁止信号が所定値の場合は、前記電力供給信号に関わらず前記直流電源部から前記増幅部へ直流電源電圧を供給しないように制御を行い、前記出力禁止信号が所定値の状態から所定値でない状態になった場合は、所定値でない状態になってから所定時間が経過した後に、前記電力供給信号が所定値であれば前記直流電源部から前記増幅部へ直流電源電圧を供給するように制御を行うことを特徴としている。
本願発明によって提供される他の高周波電源装置は、
高周波信号を出力する発振部と、前記発振部の出力を増幅して負荷に高周波電力を供給する増幅部と、前記増幅部に直流電源電圧を供給する直流電源部とを備えた高周波電源装置において、
前記直流電源部への電力供給状態を検出し、電力供給状態を示す電力供給信号を出力する入力電力検出部と、外部から入力される制御切替信号が所定値でない場合は、前記電力供給信号に基づいて前記直流電源部から前記増幅部への直流電源電圧の供給を制御し、前記制御切替信号が所定値の場合は、外部から入力される出力禁止信号および前記電力供給信号に基づいて前記直流電源部から前記増幅部への直流電源電圧の供給を制御する直流電源制御部とを備えたことを特徴としている。
本願発明によって提供される他の高周波電源装置は、
前記直流電源制御部が、前記制御切替信号が所定値でない場合には、前記電力供給信号が所定値のときに前記直流電源部から前記増幅部へ直流電源電圧を供給するように制御を行い、前記制御切替信号が所定値の場合で、かつ外部から入力される出力禁止信号が所定値の場合は、前記電力供給信号に関わらず前記直流電源部から前記増幅部へ直流電源電圧を供給しないように制御を行い、前記制御切替信号が所定値の場合で、かつ前記出力禁止信号が所定値の状態から所定値でない状態になった場合は、所定値でない状態になってから所定時間が経過した後に、前記電力供給信号が所定値であれば前記直流電源部から前記増幅部へ直流電源電圧を供給するように制御を行うことを特徴としている。
本願発明によって提供される他の高周波電源装置は、
前記直流電源制御部が、前記制御切替信号が所定値でない場合には、前記電力供給信号が所定値のときに前記直流電源部から前記増幅部へ直流電源電圧を供給するように制御を行い、前記制御切替信号が所定値の場合で、かつ外部から入力される出力禁止信号が所定値の場合は、前記電力供給信号に関わらず前記直流電源部から前記増幅部へ直流電源電圧を供給しないように制御を行い、前記制御切替信号が所定値の場合で、かつ前記出力禁止信号が所定値でない場合は、前記電力供給信号が所定値であれば前記直流電源部から前記増幅部へ直流電源電圧を供給するように制御を行うことを特徴としている。
本願発明によって提供される他の高周波電源装置は、
前記直流電源制御部が、前記直流電源部から前記増幅部へ直流電源電圧を供給するか否かの制御を行うとともに、制御するための信号を外部に出力することを特徴としている。
本願発明によって提供される他の高周波電源装置は、
前記増幅部が、AB級プッシュプル方式の増幅器によって構成され、前記直流電源部から前記増幅部に直流電源電圧が供給されたときに、前記増幅器を構成する電界効果トランジスタにバイアス電流を流すことを特徴としている。
本願発明によって提供される他の高周波電源装置は、
前記出力禁止信号が、高周波電力を出力するか否かの信号であることを特徴としている。
従来は、高周波電源装置から高周波電力を出力していない待機期間であるか否かに関わらず、商用電源から直流電源部に電力が供給されていれば、直流電源部から増幅部へ直流電源電圧を供給していた。そのために、待機期間中にも関わらず増幅部を構成するAB級プッシュプル方式の増幅器にバイアス電流が流れて、無駄に電力が消費されてしまうという課題があった。
そこで、本願発明では、外部から入力される出力禁止信号によって、待機期間であるか否かを判別し、待機期間の場合は、商用電源から直流電源部に電力が供給されていても、直流電源部から前記増幅部へ直流電源電圧を供給しない機能を設けた。この機能によって、待機期間中には増幅器にバイアス電流が流れないので、無駄に電力が消費されることがなくなり、電力損失が低減できる。そのために、電力にかかるコストが低減できるという効果もある。
また、待機期間が終わった後に、高周波電力を出力するための準備として、外部装置と通信を行う場合がある。この時間は短いが、この間に高周波電力を出力するのは好ましくない。そのために、本願発明では、待機期間が終った直後から前記増幅部へ直流電源電圧を供給するのではなく、所定時間が経過した後に、直流電源部から増幅部へ直流電源電圧を供給するようにしている。すなわち、所定時間が経過するまでは、高周波電力を出力しないようにしている。これによって、高周波電源装置と外部装置との通信が完全に終わった状態で、高周波電力を出力できるので、安定した出力制御を行うことができる。
また、出力禁止信号に高周波電力出力信号を用いると、実際の待機期間と同期できるために、最大限に電力損失を低減できる。そのために、出力禁止信号には、高周波電力出力信号を用いることが望ましい。
さらに、本願発明では、外部から入力される制御切替信号を入力し、この制御切替信号によって、従来の制御にするか、本願発明で新たに追加された制御にするかを切り替えられるようにした。
この機能によって、従来技術を用いた高周波電源装置が故障した場合に、本願発明の技術を用いた高周波電源装置を代替品として使用することができるという効果がある。
以下、本願発明の詳細を図面を参照して説明する。
図1は、本願発明に係る高周波電源装置の構成を示したブロック図である。
図1に示したブロック図は、図4に示した従来技術の高周波電源装置の構成を示すブロック図に、直流電源制御部10が追加されたものである。
直流電源制御部10は、外部から入力する制御切替信号SW1、出力禁止信号SW2および電磁接触器9から出力する電力供給信号SW3を入力し、入力した3つの信号に基づいて、主制御部5に直流出力許可信号SW4を出力する。主制御部5は、直流電源制御部10から入力される直流出力許可信号SW4が所定値(例えばHighレベルの信号)のときに、直流電源部3に対して、スイッチング信号を出力して直流電源電圧を出力するように指令する。すなわち、直流電源制御部10が、入力した3つの信号に基づいて、直流電源部3から直流電源電圧Vdcを出力するか否かを制御している。なお、主制御部5の他の機能は、図4で説明した機能と同様である。また、その他の部分は、図4と同様なので説明を省略する。また、この実施形態では、電磁接触器9が本願発明の入力電力検出部として機能する。
[信号の説明]
(1)制御切替信号SW1は、「従来制御」又は「省エネルギー制御」のどちらの制御を行うかを切替える信号であり、高周波電源装置の外部から入力される。この例では、従来制御の場合がLowレベルの信号であり、省エネルギー制御の場合がHighレベルの信号である。
なお、従来制御とは、従来技術で用いられていた制御で、直流電源部3に電力が供給されていれば、直流電源部3から増幅部2へ直流電源電圧Vdcを供給する制御のことである。また、省エネルギー制御とは、後述する出力禁止信号SW2によって、高周波電源装置から高周波電力を出力していない待機期間であるか否かを判別し、待機期間の場合は、商用電源7から直流電源部3に電力が供給されていても、直流電源部3から増幅部2へ直流電源電圧Vdcを供給しない制御である。
(2)出力禁止信号SW2は、待機期間であるか否かを判別するための信号であり、高周波電源装置の外部から入力される。この例では、待機期間でない場合がLowレベルの信号であり、待機期間の場合がHighレベルの信号である。
待機期間であるか否かは、プラズマ処理プロセスを管理する上位制御装置において判断され、待機期間になったときに、上位制御装置からHighレベルの信号が出力されて、直流電源制御部10に入力される。そのために、出力禁止信号SW2は、待機期間に同期させるために、高周波電力開始信号を用いると一番効率が良い。
この場合、高周波電力を出力するか否かを示す高周波電力出力開始信号が出力許可状態(高周波電力を出力するように指令されている状態)の場合にLowレベルの信号となるようにし、出力停止状態(高周波電力を出力しないように指令されている状態)の場合にHighレベルの信号となるようにする。
(3)電力供給信号SW3は、直流電源部3に電力が供給されているか否かを示す信号であり、電磁接触器9から出力される。この例では、直流電源部3に電力が供給されてない場合がLowレベルの信号であり、直流電源部3に電力が供給されている場合がHighレベルの信号である。
[直流電源制御部の説明]
図2は、図1に示した直流電源制御部10の回路構成図の一例である。
直流電源制御部10は、待機期間判定回路11と、制御切替回路12とから構成されている。
(a)待機期間判定回路11は、AND回路IC1、抵抗R1、抵抗R2、ダイオードD1、コンデンサC1、コンパレータIC2、抵抗R3及び抵抗R4によって構成されている。
AND回路IC1には、制御切替信号SW1及び出力禁止信号SW2が入力されている。しかし、後述するように、待機期間判定回路11が機能するのは、制御切替信号SW1がHighレベルの場合だけなので、制御切替信号SW1はHighレベルとして以下の説明をする。
出力禁止信号SW2がHighレベルの場合は、AND回路IC1の出力がHighレベルになるので、コンパレータIC2にHighレベルの信号が入力されるとともに、コンデンサC1が充電される。コンパレータIC2の+側端子の電圧をV1とすると、AND回路IC1の出力がHighレベルのときは、電圧V1は、制御電圧源Ecの電圧Veと同じである。これに対して、コンパレータIC2の比較電圧V2は、制御電圧源Ecの電圧Veを分圧した電圧(V1>V2)であるので、コンパレータ出力電圧V3はHighレベルになる。
出力禁止信号SW2がLowレベルの場合は、AND回路11の出力はLowレベルになるので、抵抗R1を通してコンデンサC1が放電を開始する。そして、コンデンサC1の放電が進むと、コンパレータ入力電圧V1が抵抗R1及びコンデンサC1の時定数によって定まる特性に従って小さくなる。
さらにコンデンサC1の放電が進んで、コンパレータ入力電圧V1が比較電圧V2よりも小さくなる(V1<V2)と、コンパレータIC2の出力電圧V3がLowレベルに変化する。
(b)制御切替回路12は、NAND回路IC3とAND回路IC4とによって構成され、制御切替信号SW1、コンパレータIC2の出力V3および電力供給信号SW3を入力としている。この制御切替回路12において、制御切替信号SW1が従来制御を示すLowレベルになると、NAND回路IC3の出力は必ずHighレベルになる。よって、この場合のAND回路IC4の出力は、電力供給信号SW3によって定まるので、「従来制御」と同じ制御を行うことができる。なお、制御切替信号SW1が従来制御を示すLowレベルになった場合、前述したAND回路IC1に入力される出力禁止信号SW2に関わらず「従来制御」と同じ制御になるので、待機期間判定回路11が機能するのは、制御切替信号SW1がHighレベルの場合だけである。
また、制御切替信号SW1が省エネルギー制御を示すHighレベルになると、NAND回路IC3の出力は、コンパレータIC2の出力V3によって定まる。よって、この場合のAND回路IC4の出力は、コンパレータIC2の出力V3及び電力供給信号SW3によって定まるので、「従来制御」とは異なり、出力禁止信号SW2を制御に加えた「省エネルギー制御」を行うことができる。
したがって、制御切替信号SW1によって、「従来制御」又は「省エネルギー制御」を切替えることができる。
また、AND回路IC4の出力が直流出力許可信号SW4として、図1に示したように、主制御部5に入力される。そして、直流出力許可信号SW4がHighレベルの場合に、直流電源部3から増幅部2へ直流電源電圧Vdcを供給するように制御され、直流出力許可信号SW4がLowレベルの場合に、直流電源部3から増幅部2へ直流電源電圧Vdcを供給しないように制御される。
(c)図2のように、直流電源制御部10を構成すると、「省エネルギー制御」の場合に、外部から入力される出力禁止信号SW2によって、待機期間であるか否かを判別し、待機期間の場合は、商用電源7から直流電源部3に電力が供給されていても、直流電源部3から増幅部2へ直流電源電圧Vdcを供給しないことが可能となった。
これによって、待機期間中には増幅器2にバイアス電流が流れないので、無駄に電力が消費されることがなくなり、電力損失が低減できる。そのために、電力にかかるコストが低減できるという効果もある。
なお、高周波電源装置の定格や構成によって待機期間中に消費される電力量は異なるが、一例としては、高周波電源装置の入力電力の約20%が、待機期間中であっても消費される。よって、本願発明の効果は大きい。また、待機期間が頻繁に発生するプロセスでは、その効果はさらに大きくなる。
なお、直流電源制御部10の出力を、高周波電源装置の外部に出力し、その出力を用いて、高周波電源装置の冷却に用いる冷却水の流入/遮断を行い、水資源の節約を図ることも可能である。
また、待機期間中には、増幅部2における熱損失が減少するので、必要となる冷却水の流量が減少する。このような状態で、必要以上の冷却水流量にすると冷却用の銅板等に結露が発生するので、直流電源制御部10の出力を冷却水の流量調整のための制御信号として用いれば、結露防止にもなる。
また、これまで説明した実施例では、制御切替信号SW1によって、「従来制御」又は「省エネルギー制御」を切替えるようにしていたが、これに限定されるものではなく、制御切替信号SW1を用いないで、「省エネルギー制御」だけにしてもよい。
また、図2で示した直流電源制御部10の待機期間判定回路11を無くして、図3のように、制御切替信号SW1及び出力禁止信号SW2を制御切替回路12のNAND回路IC3に入力するようにしても良い。すなわち、図2の直流電源制御部10では、「省エネルギー制御」を行っている場合に、待機期間が終ってから(出力禁止信号SW2がLowレベルになってから)所定時間が経過した後に、直流電源部から増幅部へ直流電源電圧を供給するように制御されるが、図3の直流電源制御部10では、待機期間が終った直後から前記増幅部へ直流電源電圧を供給するように制御される。
また、これまで説明した各信号の論理(Highレベル又はLowレベル)に限定されるものではなく、逆の論理になるように回路を構成してもよい。
本願発明に係る高周波電源装置の構成を示したブロック図である。 図1に示した直流電源制御部10の回路構成図の一例である。 図1に示した直流電源制御部10の他の回路構成図の一例である。 従来の高周波電源装置の基本的な構成を示した回路図である。 図4に示した高周波電源装置の増幅部で用いるAB級プッシュプル方式の増幅器の回路構成例を示したものである。 増幅部を複数の増幅器により構成する場合の構成例である。
符号の説明
1 発振部
2 増幅部
3 直流電源部
4 高周波電力検出部
5 主制御部
6 負荷
7 商用電源
8 サーキットプロテクタ
9 電磁接触器
10 直流電源制御部

Claims (8)

  1. 高周波信号を出力する発振部と、前記発振部の出力を増幅して負荷に高周波電力を供給する増幅部と、前記増幅部に直流電源電圧を供給する直流電源部とを備えた高周波電源装置において、
    前記直流電源部への電力供給状態を検出し、電力供給状態を示す電力供給信号を出力する入力電力検出部と、
    外部から入力される出力禁止信号および前記電力供給信号に基づいて前記直流電源部から前記増幅部への直流電源電圧の供給を制御する直流電源制御部と
    を備えたことを特徴とする高周波電源装置。
  2. 前記直流電源制御部が、外部から入力される出力禁止信号が所定値の場合は、前記電力供給信号に関わらず前記直流電源部から前記増幅部へ直流電源電圧を供給しないように制御を行い、前記出力禁止信号が所定値の状態から所定値でない状態になった場合は、所定値でない状態になってから所定時間が経過した後に、前記電力供給信号が所定値であれば前記直流電源部から前記増幅部へ直流電源電圧を供給するように制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の高周波電源装置。
  3. 高周波信号を出力する発振部と、前記発振部の出力を増幅して負荷に高周波電力を供給する増幅部と、前記増幅部に直流電源電圧を供給する直流電源部とを備えた高周波電源装置において、
    前記直流電源部への電力供給状態を検出し、電力供給状態を示す電力供給信号を出力する入力電力検出部と、
    外部から入力される制御切替信号が所定値でない場合は、前記電力供給信号に基づいて前記直流電源部から前記増幅部への直流電源電圧の供給を制御し、前記制御切替信号が所定値の場合は、外部から入力される出力禁止信号および前記電力供給信号に基づいて前記直流電源部から前記増幅部への直流電源電圧の供給を制御する直流電源制御部と
    を備えたことを特徴とする高周波電源装置。
  4. 前記直流電源制御部が、前記制御切替信号が所定値でない場合には、前記電力供給信号が所定値のときに前記直流電源部から前記増幅部へ直流電源電圧を供給するように制御を行い、前記制御切替信号が所定値の場合で、かつ外部から入力される出力禁止信号が所定値の場合は、前記電力供給信号に関わらず前記直流電源部から前記増幅部へ直流電源電圧を供給しないように制御を行い、前記制御切替信号が所定値の場合で、かつ前記出力禁止信号が所定値の状態から所定値でない状態になった場合は、所定値でない状態になってから所定時間が経過した後に、前記電力供給信号が所定値であれば前記直流電源部から前記増幅部へ直流電源電圧を供給するように制御を行うことを特徴とする請求項3に記載の高周波電源装置。
  5. 前記直流電源制御部が、前記制御切替信号が所定値でない場合には、前記電力供給信号が所定値のときに前記直流電源部から前記増幅部へ直流電源電圧を供給するように制御を行い、前記制御切替信号が所定値の場合で、かつ外部から入力される出力禁止信号が所定値の場合は、前記電力供給信号に関わらず前記直流電源部から前記増幅部へ直流電源電圧を供給しないように制御を行い、前記制御切替信号が所定値の場合で、かつ前記出力禁止信号が所定値でない場合は、前記電力供給信号が所定値であれば前記直流電源部から前記増幅部へ直流電源電圧を供給するように制御を行うことを特徴とする請求項3に記載の高周波電源装置。
  6. 前記直流電源制御部が、前記直流電源部から前記増幅部へ直流電源電圧を供給するか否かの制御を行うとともに、制御するための信号を外部に出力することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の高周波電源装置。
  7. 前記増幅部が、AB級プッシュプル方式の増幅器によって構成され、前記直流電源部から前記増幅部に直流電源電圧が供給されたときに、前記増幅器を構成する電界効果トランジスタにバイアス電流を流すことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の高周波電源装置。
  8. 前記出力禁止信号が、高周波電力を出力するか否かの信号であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の高周波電源装置。

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