JP2003115729A - Ab級アンプ - Google Patents

Ab級アンプ

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JP2003115729A
JP2003115729A JP2001306888A JP2001306888A JP2003115729A JP 2003115729 A JP2003115729 A JP 2003115729A JP 2001306888 A JP2001306888 A JP 2001306888A JP 2001306888 A JP2001306888 A JP 2001306888A JP 2003115729 A JP2003115729 A JP 2003115729A
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mos
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JP2001306888A
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Masayuki Yoshizawa
正幸 吉澤
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音質を重視したA級アンプにより、ヘッドフ
ォンから適量の音声出力するには、ヘッドフォンアンプ
の出力トランジスタを相当の大きさのものに成るが、そ
れを通常のMOS・ICの内部に一体形成する事は出来
なかった。 【解決手段】 第1の電源(VDD)と第2の電源(V
SS)が供給され、それら両電源の中間電位のグランド
ラインを持ち、入力信号(V1)を増幅する差動アンプ
(20)と、信号を出力するAB級プッシュプルアンプ
(30)と、前記差動アンプ(20)と前記AB級プッ
シュプルアンプ(30)との間にインターフェース回路
(40)を介在させ、前記入力信号(V1)に対する逆
位相の電圧(V2)(V3)を発生し、これらにより前
記AB級プッシュプルアンプ(30)にアイドル電流
(IBIAS )を流すためのバイアスを賦与しなが
ら、前記差動アンプ(20)の出力を前記AB級プッシ
ュプルアンプ(30)へと媒介伝送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型軽量かつ低消
費電力であることを要求されている、携帯オーディオ機
器のヘッドフォンアンプ等に用いて好適なAB級アンプ
に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のAB級アンプはA級とB級それぞ
れの長所を兼ね備え、それぞれの短所を最小にし、性能
と効率の両方を兼ね備えるようにしたアンプであり、主
にオーディオ機器に用いられている。ここでいうA級と
B級それぞれの長所と短所は以下の通りである。まず、
A級アンプは全ての出力トランジスタに対して、最大出
力電流よりも大きなバイアス電流が常に流れており、電
力を浪費するものの、最も歪みが少なく、オーディオ機
器に用いた場合には、高忠実度を発揮できる。また、B
級アンプの出力段は、ゼロアイドルバイアス電流で構成
されており、微小入力信号の際には、ほとんど電力を消
費しないので電力効率はよいが、歪みが大きい欠点があ
る。
【0003】図6はB級プッシュプル回路の原理図であ
り、同図(a)はその回路図、同図(b)はそのコレク
タ電流波形図、同図(c)は合成出力波形図である。図
6(a)に示す、電源+B,-Bに、トランジスタ(以
下、「Tr」と略す)Tr11とTr12のそれぞれの
コレクタが接続され、それぞれのエミッタで直列に接続
された増幅用のTr11,Tr12は、それらのエミッ
タによる直列接続点を出力端子OUTとし、またそれら
のベースを共通に接続して入力端子INとし、その入力
端子INに入力信号が入力される。
【0004】そして、図6(b)に示すように、前記入
力信号のうち、ゼロ電位を境に正側の信号のみに対応し
て増幅するTr11のコレクタ電流IC1、負側の信号
のみに対応して増幅するTr12のコレクタ電流IC2
と、正負に分担して増幅し、出力端子OUTで図6
(c)に示す合成出力波形図が出力することにより、ア
ンプとしての機能を構成している。
【0005】ここで、電源+B,-Bとの間に、直列に介
装されたTr11,Tr12は、同時にONする事は無
く、少なくとも片方のトランジスタは常にOFFであ
り、Tr11のコレクタ電流IC1及びTr12のコレ
クタ電流IC2は、それらの大半が出力端子OUTから
出力電流として出力されるので、電力の無駄が少ない。
【0006】しかし、図6(a)に示すB級プッシュプ
ル回路では、同図(c)で破線に囲って示すクロスオー
バ歪Hが発生する欠点があった。これは、出力中点での
波形の継ぎ目にVBE−Iによる指数関数的特性によ
るノンリニアな部分が存在するためである。したがっ
て、クロスオーバ歪Hを除去して、Hi−Fiオーディ
オ対応するために、無信号時にも少しだけアイドル電流
BIAS(図7参照)を流して、ノンリニアな部分を
A級動作させている。
【0007】図7はAB級プッシュプル回路の原理図で
あり、同図(a)はその動作説明用の回路図、同図
(b)はその具体的な回路図、同図(c)はコレクタ電
流波形図、同図(d)は合成出力の波形図である。図7
(a)(b)に示す、電源+B,-Bに、Tr11,Tr
12のそれぞれのコレクタが接続され、それぞれのエミ
ッタで直列に接続された増幅用のTr11,Tr12
は、それらのエミッタによる直列接続点を出力端子OU
Tとし、また、NPNトランジスタであるTr11のベ
ースに正のバイアス電圧VBIAS、PNPトランジス
タであるTr12のベースに負のバイアス電圧V
BIASが印加され、無信号時にも少しだけアイドル電
流を流して、ノンリニアな部分をA級動作させている。
なお、正負のバイアス電圧VBIASは、その絶対値が
均等である。
【0008】図7(b)は、電源+B,-Bの間に、抵抗
R1、ダイオードD1,D2及び抵抗R2が直列に介装
され、抵抗R1とダイオードD1の接続点はトランジス
タTr11のベースに、ダイオードD1とD2の接続点
は入力端子INに接続され、D2と抵抗R2の接続点は
トランジスタTr12のベースに接続され、常時所定の
微少電流が流れ、ダイオードD1,D2にはそれぞれ約
0.6Vずつの順方向の電圧降下があり、入力端子IN
の入力信号に対し、正方向にも負方向にも約0.6Vを
常時加勢する方向の電圧が足され、無信号時のゼロバイ
アスを避け、無信号時にも少しだけアイドル電流I
BIASを流して、ノンリニアな部分をA級動作させて
いる。
【0009】図7(c)コレクタ電流波形図に示すよう
に、例えば正弦波(図解の都合により1波形のみ)の入
力信号に対して、ゼロ入力時にも正方向と負方向にそれ
ぞれ約0.6Vを常時加勢する方向の電圧が足され、無
信号時のアイドル電流IBI ASが電源+B,-Bとの間
に、直列に介装されたTr11,Tr12を常時、流れ
てA級動作させている。また、A級動作とB級動作の区
切りはアイドル電流IBIASの2倍、すなわち図7
(c)破線で示す2IBIAS程度のところとされてい
るが、その詳細な説明は省略する。
【0010】ここでアイドル電流IBIASは、トラン
ジスタTr11,Tr12がそれぞれ均等値の抵抗を持
ちながらも同時ONのため、グランド電位の出力端子O
UTからは出力電流IOUTとして出力されず、そのア
イドル電流IBIASは無駄な電力の浪費であり、有害
な発熱となる。しかし、図6(c)に示したB級プッシ
ュプル回路では発生していたクロスオーバ歪Hは、図7
(d)に示す合成出力の波形図のように、きれいに除去
された正弦波(図解の都合により1波形のみ)が出力端
子OUTから出力電流として出力される。
【0011】このように、AB級アンプはB級アンプと
違い、入力信号が無い時にも僅かなアイドル電流I
BIASがプラス電源+B側からマイナス電源-B側に直
接流れるので、B級アンプに比べると僅かにパワー消費
量が増加する。しかし、この増加もA級アンプに比べる
と僅かで済む。
【0012】また、アイドル電流IBIASによりクロ
スオーバ歪Hなどの非直線性の歪みをほとんど全て補正
するので、B級アンプに比べると歪みは格段に少ない。
そして、AB級アンプは大きい信号においてB級アンプ
のように動作し、小さな信号ではA級アンプのように動
作するので、AB級アンプと呼ばれている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】音質を重視した場合、
従来例で説明したB級アンプはクロスオーバ歪Hがある
ので、低消費電力対応になるとしても、音響製品には不
適当である。また、Hi−Fiオーディオ用に低歪率の
A級アンプでヘッドフォンアンプを構成し、インピーダ
ンス32Ω程度のヘッドフォンを出力負荷に接続し、こ
の出力負荷に対応してヘッドフォンから適量の音声出力
するには、ヘッドフォンアンプの出力トランジスタを相
当の大きさのものにする必要がある。そのような大きな
出力トランジスタを、通常のMOS・ICの内部に一体
形成し、小型軽量にまとめて製品にする事は出来なかっ
た。
【0014】本発明はかかる、課題を解決するために、
携帯オーディオ機器のヘッドフォンアンプ等をMOSト
ランジスタを含めた一体形成のIC等による小型軽量か
つ最小限の部品点数により、更なる低消費電力対応の、
Hi−Fiオーディオ用AB級アンプを構成し、それを
安価に提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、第1の電源(VDD)と第
2の電源(VSS)が供給され、それら両電源の中間電
位のグランドラインを持ち、入力信号(V1)を増幅す
る差動アンプ(20)と、信号を出力するAB級プッシ
ュプルアンプ(30)と、前記差動アンプ(20)と前
記AB級プッシュプルアンプ(30)との間に介在し、
前記入力信号(V1)に対する逆位相の電圧(V2)
(V3)を発生し、その電圧(V2)(V3)により、
前記AB級プッシュプルアンプ(30)を微小入力信号
時にのみA級動作させるアイドル電流(IBIAS
用のバイアスを賦与(図7参照)しながら、前記差動ア
ンプ(20)の出力を媒介伝送するためのインターフェ
ース回路(40)と、を備えた。
【0016】又、請求項2に係る発明は、前記差動アン
プ(20)は、共通のソース端子が前記第1の電源(V
DD)に接続された第1導電(P)型の第1、第2のM
OSトランジスタ(1)(2)と、これら第1、第2の
MOSトランジスタ(1)(2)にそれぞれのドレイン
(D)で直列接続された第2導電(N)型の第3、第4
のMOSトランジスタ(3)(4)と、前記第1、第2
のMOSトランジスタ(1)(2)の共通のゲート
(G)が前記第3のMOSトランジスタ(3)のドレイ
ン(D)に接続され、前記第3のMOSトランジスタ
(3)のゲート(G)と、前記第4のMOSトランジス
タ(4)のゲート(G)により、2端子でなる前記差動
アンプ(20)への入力端子(IN)(22)をなし、
前記第3、第4のMOSトランジスタ(3)(4)の共
通の基板電位部(B)は前記第2の電源(VSS)に接
続され、かつこれら第3、第4のMOSトランジスタ
(3)(4)の共通のソース(S)と前記第2の電源
(VSS)との間に介装された第2導電(N)型の第5
のMOSトランジスタ(5)による電流源回路とで構成
され、前記第5のMOSトランジスタ(5)のゲート
(G)には適宜レベル設定されたバイアス電圧(BIA
S)が入力され、基板電位部(B)は前記第2の電源
(VSS)に接続され、前記第2のMOSトランジスタ
(2)のドレイン(D)が接続された出力端子(21)
から前記差動アンプ(20)の出力信号を出力し、前記
AB級プッシュプルアンプ(30)は、ソース(S)が
前記第1の電源(VDD)に接続された第1導電(P)
型の第6のMOSトランジスタ(6)と、ソース(S)
が前記第2の電源(VSS)に接続された第2導電
(N)型の第7のMOSトランジスタ(7)が、それぞ
れのドレイン(D)により直列接続され、その直列接続
点を出力端子(OUT)とし、前記インターフェース回
路(40)はソース(S)が前記第1の電源(VDD)
に接続されドレイン(D)が抵抗(R1)を介装して前
記第2の電源(VSS)に接続された第1導電(P)型
の第8のMOS(8)トランジスタと、ドレイン(D)
が前記第1の電源(VDD)に接続された第2導電
(N)型の第9のMOSトランジスタ(9)のソース
(S)と、ソース(S)が前記第2の電源(VSS)に
接続された第2導電(N)型の第10のMOSトランジ
スタ(10)ドレイン(D)が直列接続され、その直列
接続点を前記第7のMOSトランジスタ(7)のゲート
(G)に接続し、前記第8のMOSトランジスタ(8)
のドレイン(D)と、前記第9のMOSトランジスタ
(9)のゲート(G)と、前記第6のMOSトランジス
タ(6)のゲート(G)を接続した。
【0017】このようにしたので、MOSトランジスタ
を含めた一体形成のIC等による小型軽量かつ最小限の
部品点数により、携帯オーディオ機器に好適な、低消費
電力対応のHi−Fiヘッドフォンアンプ等を構成で
き、しかもこれを安価に提供できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明によ
る実施の一形態について説明する。図1は本発明の第1
の実施形態を示す、MOSトランジスタによるAB級ア
ンプの回路図であり、正の電源VDDと負の電源VSS
が供給され、それら正負両極性の電源の中間電位のグラ
ンドラインを持ち、ヘッドフォンステレオ用の入力信号
の電圧V1を増幅する差動アンプ20と、32Ωのヘッ
ドフォンR2を駆動するに足りるレベルの電圧V4の信
号を出力するAB級プッシュプルアンプ30により構成
されている。
【0019】また、差動アンプ20と前記AB級プッシ
ュプルアンプ30との間に介在し、前記入力信号の電圧
V1に対する逆位相の電圧V2,V3(図5も参照)を
発生し、図7(c)に示すアイドル電流IBIASを流
すことにより、AB級プッシュプルアンプ30を微小入
力信号時にのみA級動作させるアイドル電流IBIA
用のバイアスを賦与しながら差動アンプ20の出力を出
力端子21から、電圧V2,V3の測定点まで、信号伝
送するためのインターフェース回路40を備えた。な
お、出力端子21と、電圧V2,V3の測定点は、回路
の動作や作用を説明する便宜上、「端子」や「測定点」
を設けているが、本発明の要旨や実施には必須のもので
はない。
【0020】そして、前記差動アンプ20は、ソースS
が正の電源VDDに共通接続された第1導電(P)型の
MOSトランジスタ(以下、「P・MOS・Tr」と略
す)1,2と、これらP・MOS・Tr1,2に、それ
ぞれのドレインDで直列接続した第2導電(N)型のM
OSトランジスタ(以下、「N・MOS・Tr」と略
す)3,4がある。また、P・MOS・Tr1,2の共
通のゲートGがN・MOS・Tr3のドレインDに接続
され、そのN・MOS・Tr3のゲートGと、N・MO
S・Tr4のゲートGにより、2端子でなる差動アンプ
20への入力端子IN及び、負帰還入力端子22をな
し、その負帰還入力端子22は、AB級プッシュプルア
ンプ30の出力端子OUTに接続され、負帰還増幅回路
を形成している。この差動アンプ20を、プラスとマイ
ナスの入力端子及び出力端子を持つオペアンプになぞら
えれば、差動アンプ20の一方の入力端子INがプラス
の入力端子で、他方の負帰還入力端子22がマイナスの
入力端子であり、出力端子21はその通りと考えられ
る。
【0021】また、N・MOS・Tr3,4の共通の基
板電位部Bは負の電源VSSに接続されている。そし
て、これらN・MOS・Tr3,4の共通ソースSと負
の電源VSSとの間に介装されたN・MOS・Tr5に
よる電流源回路があり、N・MOS・Tr5のゲートG
は適宜にレベル設定されたバイアス電圧BIASが入力
され、N・MOS・Tr5の基板電位部Bは負の電源V
SSに接続されている。
【0022】そして、AB級プッシュプルアンプ30
は、ソースSが正の電源VDDに接続されたP・MOS
・Tr6と、ソースSが負の電源VSSに接続されたN
・MOS・Tr7が、それぞれのドレインDにより直列
接続され、その直列接続点を出力端子OUTとし、32
ΩのヘッドフォンR2を駆動するに足りるレベルの電圧
V4の信号を出力する。
【0023】また、インターフェース回路40は、ソー
スSが正の電源VDDに接続され、ドレインDが抵抗R
1を介装して負の電源VSSに接続されたP・MOS・
Tr8があり、そのゲートGに差動アンプ20の出力端
子21から得られる出力信号を入力して反転増幅するよ
うにP・MOS・Tr8のドレインDから出力し、その
出力信号を電圧V2の(説明の便宜上の)測定点、すな
わちP・MOS・Tr6のゲートGまで媒介伝送してい
る。
【0024】このことは、P・MOS・Tr8のドレイ
ンDに反転バッファ出力である電圧V2があり、それを
P・MOS・Tr6のゲートGに入力しているのであ
る。この電圧V2は正の電源VDDに対して、少なくと
も約0.6V位は低くなるように設定されており、その
バイアス賦与により、P・MOS・Tr6に、微小入力
時のみアイドル電流IBIAS(図7参照)を流し、A
B級プッシュプルアンプ30をAB級動作させている。
なお、AB級プッシュプルアンプの動作原理に関して
は、図6と図7に沿って説明済みなので、更なる説明は
省略する。
【0025】図5に示すように、電圧V2の波形及び位
相を保ちながら、この電圧V2を約1.2V程度高くレ
ベルシフトした電圧V3を得られるように設定されたバ
ッファ・アンプ回路がある。すなわち、ドレインDが正
の電源VDDに接続された、N・MOS・Tr9のソー
スSと、ソースSが負の電源VSSに接続されたN・M
OS・Tr10のドレインDが直列接続され、その直列
接続点を測定すると前述の条件の電圧V3が得られ、こ
の電圧V3をN・MOS・Tr7のゲートGに入力して
いる。
【0026】この電圧V3は負の電源VSSに対して、
少なくとも約0.6V位は高くなるように設定されてお
り、そのバイアス賦与により、P・MOS・Tr7に微
小入力時のみアイドル電流IBIAS(図7参照)を流
し、AB級プッシュプルアンプ30をAB級動作させて
いる。なお、図1中のC1,C2,C3は発振よる障害
を除去する目的のコンデンサである。
【0027】図2は、第2の実施形態を示す、MOSト
ランジスタによるAB級アンプの回路図である。これ
は、図1に示した第1の実施形態で用いたMOS・Tr
のP型とN型を入れ替えて、電源の正負を反転させて構
成した回路である。すなわち、図1のものでは第1の電
源を正の電源VDDで、第2の電源を負の電源VSSと
し、第1導電型をP・MOS・Trとし、第2導電型を
N・MOS・Trとしていたところを、図2のものでは
第1の電源を負の電源VSS、第2の電源を正の電源V
DDをとし、第1導電型をN・MOS・Trとし、第2
導電型をP・MOS・Trとしたものである。図2に示
したように、各トランジスタの極性と電流の方向を反転
させた回路であっても、動作原理は略同一である。した
がって、更なる説明は省略する。
【0028】図3は第3の実施形態を示す、MOSトラ
ンジスタによるAB級アンプの回路図である。これは、
図1中のR1をN・MOS・Tr41に置き換えたもの
である。このN・MOS・Tr41には、N・MOS・
Tr5,10のゲートと同じバイアス電圧が賦与され
る。これら3つのN・MOS・Tr5,41,10はこ
のAB級アンプのアイドル電流IBIAS(図7参照)
の設定範囲を、必要に応じてよりダイナミックに変化さ
せる事が出来るので、製品の応用範囲も広げられる。
【0029】図4は図3に示した第3の実施形態で用い
たMOS・TrのP型とN型を入れ替えて、電源の正負
の反転させて構成した回路である。そして、図3中のN
・MOS・Tr41を図4に示すP・MOS・Tr42
に置き換えたものである。ここで、各トランジスタの極
性と電流の方向を反転する要領は、前述したように、図
1に示した第1実施形態に対する、図2示した第2実施
形態の変化態様と同様であり、その説明は省略する。
【0030】図5は要部の電圧波形図であり、電圧V
1,V4は図1に示したAB級アンプの入力信号及び出
力信号である。なお、それらの関係は、電圧V1がHi
−Fiオーディオ用AB級アンプにより増幅された結果
が、出力の電圧V4であるので、当然に電圧スケールは
違うものの、同一波形、同一位相であるため、1本の正
弦波の図でまとめている。また、電圧V2,V3はそれ
ぞれAB級プッシュプルアンプ30を微小入力信号時に
のみA級動作させるアイドル電流IBIAS(図7参
照)用のバイアスを賦与しながら差動アンプ20の出力
を出力端子21から、電圧V2,V3の測定点まで、信
号伝送するためのインターフェース回路40の機能を示
すものである。
【0031】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成した
ので、MOSトランジスタを含めた一体形成のIC等に
よる小型軽量かつ最小限の部品点数により、携帯オーデ
ィオ機器に好適な、低消費電力対応のHi−Fiヘッド
フォンアンプ等を構成でき、しかもこれを安価に提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を示す、MOSトラ
ンジスタによるAB級アンプの回路図である。
【図2】 第2の実施形態を示す、MOSトランジスタ
によるAB級アンプの回路図である。
【図3】 第3の実施形態を示す、MOSトランジスタ
によるAB級アンプの回路図である。
【図4】 第4の実施形態を示す、MOSトランジスタ
によるAB級アンプの回路図である。
【図5】 要部の電圧波形図である。
【図6】 従来のB級プッシュプル回路の原理図であ
り、(a)はその回路図、(b)はそのコレクタ電流波
形図、(c)は合成出力波形図である。
【図7】 従来のAB級プッシュプル回路の原理図であ
り、(a)はその動作説明用の回路図、(b)はその具
体的な回路図、(c)はコレクタ電流波形図、(d)は
合成出力の波形図である。
【符号の説明】
1〜10 MOS・Tr B 基板電位部 D ドレイン G ゲート S ソース 11,12 Tr 20 差動アンプ 21 出力端子 22,IN 入力端子 30 AB級プッシュプルアンプ 40 インターフェース回路 BIAS バイアス電圧 D1,D2 ダイオード H クロスオーバ歪 IC1 ,IC2 コレクタ電流 OUT 出力端子 R1 抵抗 V1 入力信号の電圧 V2,V3 入力信号V1に対して逆位相の電圧 V4 出力信号の電圧 VDD,+B 正の電源 VSS,-B 負の電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J091 AA02 AA18 AA41 AA63 CA36 CA92 FA04 FA08 HA10 HA17 HA19 HA25 HA29 KA02 KA09 KA12 KA63 MA08 MA24 SA05 TA06 UW09 5J092 AA02 AA18 AA41 AA63 CA36 CA92 FA04 HA08 HA10 HA17 HA19 HA25 HA29 KA02 KA09 KA12 KA63 MA08 MA24 SA05 TA06 VL06 VL08 5J500 AA02 AA18 AA41 AA63 AC36 AC92 AF04 AF08 AH08 AH10 AH17 AH19 AH25 AH29 AK02 AK09 AK12 AK63 AM08 AM24 AS05 AT06 LV06 LV08 WU09

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電源(VDD)と第2の電源(V
    SS)が供給され、それら両電源の中間電位のグランド
    ラインを持ち、入力信号(V1)を増幅する差動アンプ
    (20)と、信号を出力するAB級プッシュプルアンプ
    (30)と、前記差動アンプ(20)と前記AB級プッ
    シュプルアンプ(30)との間に介在し、前記入力信号
    (V1)に対する逆位相の電圧(V2)(V3)を発生
    し、その電圧(V2)(V3)により、前記AB級プッ
    シュプルアンプ(30)を微小入力信号時にのみA級動
    作させるアイドル電流(IBIAS)用のバイアスを賦
    与しながら、前記差動アンプ(20)の出力を媒介伝送
    するためのインターフェース回路(40)と、を備えた
    ことを特徴とするAB級アンプ。
  2. 【請求項2】 前記差動アンプ(20)は、共通のソー
    ス(S)が前記第1の電源(VDD)に接続された第1
    導電(P)型の第1、第2のMOSトランジスタ(1)
    (2)と、これら第1、第2のMOSトランジスタ
    (1)(2)にそれぞれのドレイン(D)で直列接続さ
    れた第2導電(N)型の第3、第4のMOSトランジス
    タ(3)(4)と、前記第1、第2のMOSトランジス
    タ(1)(2)の共通のゲート(G)が前記第3のMO
    Sトランジスタ(3)のドレイン(D)に接続され、前
    記第3のMOSトランジスタ(3)のゲート(G)と、
    前記第4のMOSトランジスタ(4)のゲート(G)に
    より、2端子でなる前記差動アンプ(20)への入力端
    子(IN)(22)をなし、前記第3、第4のMOSト
    ランジスタ(3)(4)の共通の基板電位部(B)は前
    記第2の電源(VSS)に接続され、かつこれら第3、
    第4のMOSトランジスタ(3)(4)の共通のソース
    (S)と前記第2の電源(VSS)との間に介装された
    第2導電(N)型の第5のMOSトランジスタ(5)に
    よる電流源回路とで構成され、前記第5のMOSトラン
    ジスタ(5)のゲート(G)には適宜レベル設定された
    バイアス電圧(BIAS)が入力され、基板電位部
    (B)は前記第2の電源(VSS)に接続され、前記第
    2のMOSトランジスタ(2)のドレイン(D)が接続
    された出力端子(21)から前記差動アンプ(20)の
    出力信号を出力し、前記AB級プッシュプルアンプ(3
    0)は、ソース(S)が前記第1の電源(VDD)に接
    続された第1導電(P)型の第6のMOSトランジスタ
    (6)と、ソース(S)が前記第2の電源(VSS)に
    接続された第2導電(N)型の第7のMOSトランジス
    タ(7)が、それぞれのドレイン(D)により直列接続
    され、その直列接続点を出力端子(OUT)とし、前記
    インターフェース回路(40)はソース(S)が前記第
    1の電源(VDD)に接続されドレイン(D)が抵抗
    (R1)を介装して前記第2の電源(VSS)に接続さ
    れた第1導電(P)型の第8のMOS(8)トランジス
    タと、ドレイン(D)が前記第1の電源(VDD)に接
    続された第2導電(N)型の第9のMOSトランジスタ
    (9)のソース(S)と、ソース(S)が前記第2の電
    源(VSS)に接続された第2導電(N)型の第10の
    MOSトランジスタ(10)のドレイン(D)が直列接
    続され、その直列接続点を前記第7のMOSトランジス
    タ(7)のゲート(G)に接続し、前記第8のMOSト
    ランジスタ(8)のドレイン(D)と、前記第9のMO
    Sトランジスタ(9)のゲート(G)と、前記第6のM
    OSトランジスタ(6)のゲート(G)を接続したこと
    を特徴とする請求項1に記載のAB級アンプ。
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