JP2005333756A - 静電吸引駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 固定子と可動子との間の摩擦抵抗を低減し、前記可動子を安定して移動させることができるようにした静電吸引駆動装置を提供する。
【解決手段】 固定子側電極23に所定の電圧を印加すると、前記固定子側電極23と可動子側電極33との間に発生する静電吸引力によって、可動子が移動方向(Y方向)に移動されられる。この際、可動子30は、固定子20側の案内溝21と可動子30側の保持溝34,34との間に設けられた球体41,41の転動により移動方向に案内されるため、前記固定子20可動子30との間の摺動摩擦を低減することができる。よって、静電吸引力を効率良く利用することが可能となるため、可動子を高い効率で駆動することができるようになる。
【選択図】図5

Description

本発明は、固定子と可動子との間に生じる静電力で可動子を移動させる静電吸引駆動装置に係わり、特に固定子と可動子との間の摩擦抵抗を低減し、前記可動子を安定して移動させることができるようにした静電吸引駆動装置に関する。
従来の静電吸引駆動装置に関する先行技術文献としては、例えば以下の特許文献1などが存在している。
前記特許文献1に示される静電吸引駆動装置では、第1の固定子2aと第2の固定子2bとが所定の距離を隔てた状態で互いに対向配置され、その間にスライド移動する可動子3が配置されている。前記第1の固定子2aには所定方向に順次配列された3系統の電極A,B,C(第1電極)が設けられ、前記第2の固定子2bには一様な1系統の電極Dが設けられている。また前記可動子3は、一方の表面に前記第1の固定子2aの各電極A,B,Cの電極ピッチに対応して設けられた電極部3aと、他方の表面に前記第2の固定子2bに対向して設けられた平坦な電極部3dとを有しており、前記両電極部3aおよび3dは同一電位に維持される1系統の電極E(第3電極)を形成している。
前記第1の固定子2aに設けられる電極Aに電圧を印加して、電極Aの電位を可動子3に設けられる電極Eの電位よりも高くすると、電極Aと電極Eとの間で作用する静電力(クーロン力)により、可動子3は第1の固定子2a側に吸引される。その際、電極Aと電極部3aがぴったり重なり合う状態がもっとも安定であるため、可動子3は電極Aと電極部3aとが重なり合うように電極Aより作用力を受ける。続いて、電圧を印加する電極を第2の固定子2bに設けられる電極Dに切り換えると、可動子3は第2の固定子2b側に吸引される。さらに、電圧を印加する電極を固定子2aに設けられる電極Bに切り換えると、電極Aに電圧を印加した際と同様なメカニズムにより、可動子3は電極Bと電極部3aが重なり合うように電極Bより作用力を受ける。このような一連の動作、即ち電圧を電圧源6からスイッチング回路5を介して電極A→電極D→電極B→電極D→電極C→電極D→電極A・・・と順次繰り返して印加する(第1の固定子2aに設けられる電極A〜Cと第2の固定子2bに設けられる電極Dとに交互に電圧を印加するとともに、第1の固定子2aに設けられる電極を前記所定方向に順次切り換える)ことにより、可動子3は微視的には上下振動をしながら、巨視的には第1の固定子に配列された電極の配列方向に駆動されるようになっている。
特開2001−346385号公報
上記のような静電吸引駆動装置は、例えばカメラなどに搭載され、オートフォーカスのためのレンズを移動させるための駆動装置として使用されるが、この場合にはレンズを移動させるだけの推進力を発揮できるようにする必要がある。
しかも、上記静電吸引駆動装置が発生する静電吸引力は微小であるため、発生した静電吸引力を効率良く利用する必要があり、そのためには可動子と固定子との間の摺動摩擦などを可能な限り低減することが必要となる。
しかし、上記特許文献1に示される静電吸引駆動装置では、その図14、図16ないし図18などに示されるように、固定子2aまたは可動子3の一方に設けられたストッパー10と、他方に電極の両端に設けられた領域8とが単に接触しながら摺動する構成である。このため、静電吸引力の一部が摩擦熱などとして失われやすく、可動子の駆動効率を高めることができないという問題がある。
本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、固定子と可動子との間の摩擦抵抗を低減し、前記可動子を安定して移動させることができるようにした静電吸引駆動装置を提供することを目的としている。
本発明は、固定子側電極が設けられた固定子と、可動子側電極を有するとともに前記固定子に対向しながら移動方向に移動する可動子とを備え、前記固定子側電極と可動子側電極との対向部分に発生する静電吸引力によって前記可動子が移動させられる静電吸引駆動装置であって、
前記可動子を前記移動方向に案内するガイド手段が、前記固定子と可動子の間に設けられていることを特徴とするものである。
また本発明は、移動方向に沿って延設された固定子と、前記固定子に対向配置された可動子と、前記固定子に設けられ且つ前記可動子に対向する固定子対向面から前記可動子方向に垂直に突出するとともに前記移動方向に整列された固定子側電極と、前記可動子側に設けられ且つ前記固定子対向面に対向する可動子対向面から前記固定子方向に垂直に突出するとともに前記移動方向に対して整列された可動子側電極とを有し、前記固定子側電極と可動子側電極とが、前記移動方向と直交しかつ前記両対向面どうしが対向する方向と直交する幅方向を向いて互いに対向配置されており、前記固定子側電極と可動子側電極との対向部分に発生する静電吸引力によって前記可動子が前記移動方向に移動させられる静電吸引駆動装置であって、
前記可動子を前記移動方向に案内するガイド手段が、前記固定子と可動子の間に設けられていることを特徴とするものである。
本発明の静電吸引駆動装置では、可動子と固定子との間の摺動摩擦を低減することができる。よって、静電吸引力を効率良く利用することが可能となり、可動子を高い効率で駆動することができる。
例えば、前記ガイド手段が、前記固定子と可動子の一方の対向面に前記移動方向に沿って直線状に形成された案内溝と、他方の対向面に設けられ且つ前記案内溝に入り込んだ状態で前記移動方向に沿って自在に移動する摺動凸部とにより形成されているものとして構成できる。
または前記ガイド手段が、前記固定子と可動子の一方の対向面に転動自在に設けられた転動体と、他方の対向面に前記転動体の転がり方向を移動方向に案内する直線状の案内溝とにより形成されているものである。
上記手段では、可動子を移動方向に直線的に移動させることができる。
前記溝は、第1の斜面と前記第1の斜面に所定の挟角を介して対向する第2の斜面を有するV字溝または台形溝で形成されているものである。
また前記転動体は、球体または円柱体で形成されているものとして構成できる。
また前記転動体として、第1の円柱体と第2の円柱体とが設けられており、前記第1の円柱体の回転軸と前記第2の円柱体の回転軸が異なる方向に傾斜して設けられているものとして構成することも可能である。
さらに他の構成としては、前記一方の対向面には前記案内溝に対向して延びる保持溝が形成されており、前記球体が前記案内溝と保持溝との間に転動自在に設けられているものである。
上記においては、前記保持溝の両側には、前記移動方向に沿って延びる壁部が形成されているものが好ましい。
また前記一方の対向面には、正方形状からなる保持穴が形成されており、この保持穴内に前記球体が転動自在に設けられているものとすることもできる。
さらには、前記可動子の対向面には、移動方向に沿って平行に延びる深さ寸法の異なる一対の平行溝と前記平行溝の両端どうしを連結する一対のU字溝とで形成された略0字形状の循環溝と、前記循環溝内を自在に移動する複数の球体とが設けられており、前記固定子には前記一対の平行溝のうちの深さ寸法の浅い溝に対向する案内溝が前記移動方向に沿って形成されているものとして構成したものであってもよい。
なお、表面が導電膜で覆われた前記固定子側の案内溝と、同じく表面が導電膜で覆われた可動子側の保持溝と、前記案内溝と保持溝との間を自在転動する導電性の球体と、前記固定子側の導電膜に接続された抵抗と、所定の信号に応じて前記抵抗とグランドとの間を導通状態と非導通状態とに切り換えるスイッチ部材と、からなる除電手段が設けられている構成としたものが好ましい。
上記手段では可動子に帯電している電荷を除電することができ、可動子の移動速度や応答速度を高めることが可能となる。
本発明の静電吸引駆動装置では、固定子と可動子との間の摩擦抵抗を低減し、前記可動子を安定して移動させることが可能となる。
また静電吸引力を効率良く利用することが可能となるため、静電吸引駆動装置としての駆動効率を高めることができる。
図1は本発明の第1の実施の形態としての静電吸引駆動装置を示す分解斜視図、図2は固定子と可動子とが対向した状態を示しており、図1のII−II線における断面図である。図3は固定子側電極と可動子側電極との配置を部分的に示す平面図、図4は図3に示す静電吸引駆動装置に与えられる電気信号の一例を示すタイミングチャート図である。なお、以下においては図示Y1方向が移動方向、X方向が幅方向、Z方向が高さ方向である。
図1に示すように、本発明の静電吸引駆動装置10は、高さ方向の図示Z2側に設けられた固定子20と、図示Z1側に設けられた可動子30とを有している。
前記固定子20は、移動方向であるY方向に延設された平板状の部材であり、例えばシリコンなどの絶縁性の材料で形成されている。前記固定子20の対向面(固定子対向面)20a(Z1側)の幅方向(X方向)の両端部には、移動方向(Y方向)に沿って互いに平行に延びる一対の案内溝21,21が設けられている。図1および図2に示すように前記案内溝21,21は、例えば互いに異なる方向に傾く第1の斜面21aと第2の斜面21bとが対向するV字形状、または第1の斜面21aと第2の斜面21bとの間を連結する平坦部を有する台形状をしている。前記第1の斜面21aおよび第2の斜面21bの表面は平滑面で形成されており、摩擦抵抗の低減が図られている。
一方、前記可動子30の移動(Y)方向の長さ寸法は、前記固定子20よりも短い寸法で形成されている。前記可動子30の対向面(可動子対向面)30a側の幅方向(X方向)の両端部には、移動方向(Y方向)に沿って互いに平行に延びる一対の摺動凸部31,31が設けられている。図2に示すように前記摺動凸部31,31の幅方向の角部には、前記案内溝21,21の第1,第2の斜面21a,21bの傾斜角度に合わせて切断することにより形成されたテーパ面31a,31aが設けられている。前記テーパ面31a,31aの表面も平滑面で形成されており、摩擦抵抗の低減が図られている。
図2に示すように、前記固定子20の対向面20aに可動子30の対向面30aとを対向配置させた状態では、前記摺動凸部31,31が前記案内溝21,21に挿入され、前記テーパ面31a,31aが前記第1,第2の斜面21a,21bに当接している。
図1に示すように、前記固定子20の前記対向面20a上には平板状の固定子側電極23が複数設けられている。前記固定子側電極23は、例えば銅などの導電性金属をZ方向に垂直にメッキ成長させることにより形成されている。前記固定子側電極23の向きは、幅広の電極面が移動(Y)方向に平行となるように、すなわち前記電極面が幅方向に対し垂直となるように形成されている。そして、このような複数の固定子側電極23が、前記移動方向および幅方向に沿って前記対向面20a上に等間隔で規則正しく並べられている。
図3に示す実施の形態では、X方向(幅方向)に6列形成された固定子側電極23が、Y方向(移動方向)にN行形成されている。なお、前記固定子側電極23の並びは、前記のようなN行6列に限られるものではなく、これよりも多い配列でもよいし、少ない配列でもよい。
図1に示すものでは、前記幅方向に6列に並ぶ固定子側電極23が図示しない手段により同電位となるように電気的に接続されている。ただし、移動方向に隣り合う固定子側電極23どうしは電気的に絶縁された状態にある。すなわち、前記固定子側電極23は一行ごとに電気的に接続されており、前記一行ごとに一つの電極群を形成している。
ここで、前記固定子側電極23からなる一行ごとの電極群について、行ごとにA相電極群、B相電極群、C相電極群、D相電極群およびE相電極群の順番で5つの電極群に分けるとする。
例えば、第1行目の固定子側電極23をE相電極群とすると、順に第6行,第11行・・・・,第(5n−4)行がE相電極群に、第2行,第7行,第12行・・・・,第(5n−3)行がA相電極群に、第3行,第8行,第13行・・・・,第(5n−2)行がB相電極群に、第4行,第9行,第14行・・・・,第(5n−1)行がC相電極群に、そして、第5行,第10行,第15行・・・・,第5n行がD相電極群とすることができる。すなわち、上記の例では同じ相の電極群が5行ごとの配列ピッチで形成されている。
一方、図1に示すように、前記可動子30の前記対向面30a上にも平板状の可動子側電極33が複数設けられている。前記可動子30がシリコンなどの絶縁材料で形成されている場合には、前記対向面30aの表面に導電膜などを形成し、上記固定子20の場合同様に、前記導電膜の表面に銅などの導電性金属をZ方向に垂直にメッキ成長させることにより可動子側電極33を形成することができる。すなわち、すべての可動子側電極33は互いに導通し合う状態で形成されている。前記可動子側電極33は幅広の電極面を有しており、この電極面を移動(Y)方向に平行に沿う方向に向けた状態で、前記移動方向および幅方向に沿って等間隔で規則正しく並べられている。なお、図1に示す本実施の形態では、可動子側電極33が可動子30の対向面30a上に7行5列で形成されている。
図1に示すように、前記固定子側電極23の幅方向の電極間隔W1は前記可動子側電極33の幅方向の厚さ寸法t2よりも広く、同様に前記可動子側電極33の幅方向の電極間隔W2は前記固定子側電極23の幅方向の厚さ寸法t1よりも広く形成されている。よって、幅方向に隣り合う固定子側電極23と固定子側電極23との間に前記可動子側電極33が挿入されており、前記固定子側電極23の電極面と可動子側電極33の電極面とが互いに幅方向に対向配置されている。
さらに、図2に示すように前記固定子側電極23および可動子側電極33のZ方向の高さ寸法は、前記固定子20と可動子30とが対向配置された状態において、前記固定子側電極23および可動子側電極33の先端が、前記対向面20aおよび対向面30aの表面に当接しない程度に設定されている。
図2に示す状態では、前記固定子側電極23の電極面と可動子側電極33の電極面とが互いに平行な状態で対向配置されている。このため、前記固定子側電極23と可動子側電極33との間に電位差を与えると、前記固定子側電極23の電極面と可動子側電極33の電極面とが対向し合うそれぞれの部分にコンデンサが形成される。
そして、本実施の形態に示す静電吸引駆動装置では、複数の固定子側電極23と可動子側電極33とを三次元的に対向させることができるため、コンデンサを形成する固定子側電極23と可動子側電極33との対向面積を従来以上に拡大することができるようになっている。よって、後述するように大きな静電吸引力を発生させることができ、可動子30を大きな推進力で駆動することが可能となっている。
以下静電吸引駆動装置の動作について説明する。
前記5つのA相電極群,B相電極群,C相電極群、D相電極群およびE相電極群には、図4に示すような所定の電圧信号が与えられる。すなわち、STEP1ではA相電極群とD相電極群に対し同時に電圧が印加され、STEP2ではB相電極群とD相電極群に対し同時に電圧が印加され、STEP3ではB相電極群とE相電極群に対し同時に電圧が印加され、STEP4ではC相電極群とE相電極群に対し同時に電圧が印加され、STEP5ではA相電極群とC相電極群に対し同時に電圧が印加される。そして、これらの各STEPは、STEP1→STEP2→STEP3→STEP4→STEP5→STEP1→STEP2→・・・の順番で繰り返される。
なお、個々の可動子30はすべての可動子側電極33が電気的に接続されているが、説明の都合上図示Y2側から可動子側電極33a,可動子側電極33b,可動子側電極33c,可動子側電極33d・・・とする。
前記静電吸引駆動装置10の初期状態が、例えば図3に示すような状態、すなわち可動子側電極33a、33c、33eがそれぞれE相電極群とA相電極群との間に部分的にまたがって対向し、かつ可動子側電極33b、33dはC相電極群のみに対向しているとする。
この状態からA相電極群とD相電極群に所定の電圧が同時に印加されると(STEP1)、第2行目のA相電極群と前記可動子側電極33aとは部分的に対向しているため、この間に静電吸引力(クーロン力)が作用し、前記可動子側電極33aはA相電極群を形成する固定子側電極23に吸引される。ただし、A相電極群を形成する固定子側電極23,23は、可動子側電極33aの幅方向の両端に設けられているため、前記静電吸引力のうち幅(X)方向に作用する成分は互いに相殺される。一方、前記静電吸引力のうち移動(Y)方向の成分は残存するため、前記可動子側電極33aにはY1方向の静電吸引力が作用する。
この際、可動子側電極33aの移動方向の中心がA相電極群を形成する固定子側電極23の移動方向の中心に一致する状態が最も安定する状態であるため、可動子側電極33aは図3に点線で示す位置まで移動させられる。この関係、他の可動子側電極33cおよび33eについても同様であり、可動子30は前記可動子側電極33a,33cおよび33eに作用する移動方向の静電吸引力の合成によってY1方向に移動させられることになる。
なお、STEP1では可動子側電極33bおよび33dに対向し、かつC相を形成する固定子側電極23には電圧は印加されないため、可動子側電極33b,33dと前記C相との間に静電吸引力(クーロン力)は作用しない。
そして、図4にしたがって、電圧を印加すべき電極群をSTEP1からSTEP5の順番通りに順次切り換えることにより、可動子30をY1方向に移動させることができるようになっている。ここで前記STEP1からSTEP5までを1回行うと、図3に示すように前記可動子30を移動方向に並ぶ可動子側電極の一区間に相当する距離(L2a+L2b)だけY1方向に移動させることが可能である(図3参照)。なお、前記L2aは可動子側電極33の長さ寸法を、前記L2bは互いに隣り合う可動子側電極33の移動方向の電極間隔を示している。
また同様の原理から、例えばSTEP5→STEP4→STEP3→STEP2→STEP1→STEP5というように、前記一連の動作を前記とは逆の順番に行うと、可動子30を進行方向(Y1方向)とは逆方向(Y2方向)に順次移動させることが可能となっている。
この際、前記可動子30は前記案内溝21,21と前記摺動凸部31,31とにより移動方向に送られる。すなわち、前記摺動凸部31のテーパ面31a,31aが、前記案内溝21の前記第1,第2の斜面21a,21b上を摺動することにより、前記可動子30がY方向(移動方向)に直線的に移動させられるようになっている。したがって、この実施の形態における前記案内溝21,21と前記摺動凸部31,31とは、前記可動子30を移動方向に案内するガイド手段として機能している。
なお、前記テーパ面31a,31aと前記第1,第2の斜面21a,21bとの間の摺動摩擦は軽減されているため、可動子30を効率良く搬送することが可能とされている。
また前記ガイド手段は、上記と異なり前記案内溝21,21が可動子側に設けられ、前記摺動凸部31,31が固定子側に設けられた構成したものであってもよい。また幅方向の一方の端部に前記案内溝21と摺動凸部31からなる一組のガイド手段が設けられ、他方の端部は摺動凸部31が平面上を摺動する構成とすることもできる。
次に、他の実施に形態について説明する。
以下に示される静電吸引駆動装置の構成は前記第1の実施の形態の静電吸引駆動装置とほぼ同じ構成であり、主にガイド手段の構成異なっている。よって、以下においては主に異なる構成部分について説明する。
図5は本発明の第2の実施の形態を示す静電吸引駆動装置の正面図、図6は第2の実施の形態の変形例を示す静電吸引駆動装置の正面図である。
図5に第2の実施の形態として示す静電吸引駆動装置では、前記摺動凸部31,31の代わりに、転動体としての球体41が使用されている点で異なっている。
前記可動子30の対向面30aの幅方向の両端には、前記固定子20に形成された案内溝21,21に対向する保持溝34,34が形成されている。前記保持溝34,34は、前記案内溝21同様に第1の斜面34aと第2の斜面34bを有するV字状または台形状をしている。そして、複数の球体41が可動子30側の保持溝34,34内に保持されており、前記案内溝21,21と保持溝34,34とが対向する空間内を自在に転動できるようになっている。
前記球体を非磁性材料若しくは絶縁材料で形成すると、外部磁場などが前記固定子側電極23と可動子側電極33が対向する部分に影響を及ぼすことによる静電吸引力の低下を防止することができる点で好ましい。また例えば球体41をシリコンゴムなどの弾性体で形成すると、外部衝撃から受ける影響を軽減できる点で好ましい。なお、このような関係は、以下に実地の形態に示される転動体についても同様である。
前記球体41は、保持溝34の少なくとも2点以上で位置規制されることにより保持されている。すなわち、前記保持溝34がV字状である場合には第1の斜面34aと第2の斜面34bとの2点で幅方向および高さ方向に位置記載されることにより保持されており、台形状であるときには、第1の斜面34a、第2の斜面34bおよび両斜面34a、34bを連結する平坦部の3点で幅方向および高さ方向に位置規制されて保持されている。よって、可動子30が移動方向以外に移動するのを規制することができるため、可動子30を安定して駆動させることが可能となっている。
前記静電吸引力の移動方向の成分が前記可動子30に作用すると、前記球体41は前記保持溝34,34内で転動するとともに、前記案内溝21,21内を移動方向に転がるため、可動子30を移動方向に搬送することが可能となっている。
なお、前記静電吸引力のうち高さ方向に発生する成分により、前記可動子30は固定子20に接近する方向に吸引される。よって、球体41が前記保持溝34,34から用意に脱落できないようになっている。
前記球体41は、前記案内溝21および保持溝34に対して2点または3点で当接する構成であるため、これらの間の摺動摩擦を大幅に低減することができる。よって、静電吸引力という小さな駆動力でも、可動子30を確実に搬送することができるようになる。
図5に示すように、前記可動子30の前記保持溝34,34の両側には移動方向に延びる壁部35,35が形成されている。よって、例えば衝撃等が静電吸引駆動装置に加わって前記球体41が前記保持溝34から脱落したとしても、前記球体41は前記壁部35、35に当接し、その後再び前記保持溝34内に自動的に戻ることができるようになっている。すなわち、前記壁部35,35は球体41の脱溝防止手段として機能している。
また前記壁部35,35は、前記球体41を保持溝34,34に挿入する際の案内手段として機能する。このため、前記球体41を保持溝34,34に挿入する作業効率を改善することができる。
なお、図6に示すように、固定子20にも上記同様の前記壁部25,25を形成し、前記可動子30側の壁部35,35の側方に設けるようにすると、球体41が脱落する前に一方の壁部25,25が他方の壁部35,35に当接するため、可動子30が幅方向に移動するのを防止でき、球体41の脱落を未然に防止できる。
図7は本発明の第3の実施の形態としての静電吸引駆動装置の可動子を示す斜視図である。
図7に示すように、第3の実施の形態では、可動子30の対向面30aの幅方向の両端に4つの保持穴36a,36b,36c,36dが形成されている。
前記保持穴36aと保持穴36bとは移動方向に沿って並んで形成され、保持穴36cと保持穴36dとも移動方向に沿う同じ直線上に形成されている。
前記4つの保持穴36a,36b,36c,36dはすべて正方形状をしており、前記4つの保持穴36a,36b,36c,36d内には球体41がそれぞれ転動自在に保持されている。
前記可動子30は、前記第2の実施の形態同様の前記固定子20に装着される。このとき、前記各球体41は、図5同様に前記固定子20に設けられた案内溝21,21内に入り込むことにより、前記案内溝21,21内を移動方向に移動することが可能となる。
そして、前記静電吸引力の移動方向の成分が、前記固定子側電極23と可動子側電極33との間に作用すると、各球体41は前記各保持穴36a,36b,36c,36d内で転動するとともに、前記案内溝21,21内を移動方向に転がる、よって、可動子30を移動方向に搬送することができる。
第3の実施の形態においても、各球体41と各保持穴36a,36b,36c,36dとの間の摩擦抵抗が小さいため、小さな静電吸引力で可動子30を移動方向に確実に搬送することが可能である。
図8は本発明の第4の実施の形態としての静電吸引駆動装置の可動子を示す斜視図、図9は図8の可動子を用いた静電吸引駆動装置の断面図である。
図8に示す第4の実施の形態では、可動子30の両端に移動方向に延びるV自形状の保持溝34A,34Bが形成されている。前記保持溝34A,34Bを形成する第1の斜面(幅方向内側の斜面)34aと第2の斜面(幅方向外側の斜面)34bとはX軸に平行な水平線L−Lに対し、互いに逆方向に45°度傾いて形成されている。したがって、前記第1の斜面34aと第2の斜面34bとは挟角90度を介して対向している。
前記保持溝34A,34Bには、転動体として複数の円柱体42が設けられている。前記円柱体42は弾性を有するローラ部材で形成されており、シリコンゴムなど非磁性材料で形成されているのが好ましい。
図8および図9に示すように、X1側の一方の保持溝34Aでは、前方に設けられた円柱体42aが、その回転軸Raを前記第1の斜面34aに対して平行となるように設けられている。また後方に設けられた前記円柱体42bは、その回転軸Rbが前記第2の斜面34bに平行となるように設けられている。その結果、前記円柱体42aは側面42a1を前記第1の斜面34aに接触させた状態で転動することができ、かつ前記円柱体42bは側面42b1を前記第2の斜面34bに接触させた状態で転動することができるように前記一方の保持溝34内に保持されている。
同様に、X2側の他方の保持溝34Bでは、前方に設けられた円柱体42cが、その回転軸Rcを前記第1の斜面34aに対して平行となるように設けられている。また後方に設けられた前記円柱体42dは、その回転軸Rdが前記第2の斜面34bに平行となるように設けられている。その結果、前記円柱体42cは側面42c1を第1の斜面34aに接触させた状態で転動することができ、かつ前記円柱体42dは側面42d1を第2の斜面34bに接触させた状態で転動することができるように前記他方の保持溝34内に保持されている。
なお、図8では、一方の保持溝34Aに2つの円柱体42a,42bが設けられ、他方の保持溝34Bに2つの円柱体42c,42dが設けられているが、さらに多数の円柱体42が設けられている構成であってもよい。その場合、各回転軸の傾きが移動方向において交互に異なるように配置されたものが好ましい。
また図8に示すように、前記保持溝34A,34Bの前端および後端に、転動する円柱体42が前記保持溝34A,34B内から移動方向に外れるのを防止する防護壁37,37,37,37を形成した構成が好ましい。
図9に示すように、第4の実施に形態に示す可動子30も、上記実施の形態同様に前記固定子20上に装着される。前記固定子20の幅方向の両端には、前記保持溝34A,34Bに対応する案内溝21A,21Bが移動方向に沿って形成されている。前記案内溝21A,21Bは前記第1の斜面21aと第2の斜面21bとがX軸に平行な水平線L−Lに対して互いに逆方向に45°傾くV字溝であり、両斜面は挟角90度を介して対向している。
図9に示すように、可動子30と前記固定子20とが対向する状態では、前記各円柱体42が可動子30側の保持溝34A,34Bと前記固定子20側の案内溝21A,21Bの双方に適応するように嵌り込んでいる。すなわち、一方の案内溝21A側では前記円柱体42aの側面42a1が前記案内溝21の第2の斜面21bに接触し、且つ前記円柱体42bの側面42b1が前記案内溝21Aの第1の斜面21aに接触する状態に設定される。同様に、他方の案内溝21B側では前記円柱体42cの側面42c1が前記案内溝21の第2の斜面21bに接触し、且つ前記円柱体42dの側面42d1が前記案内溝21Aの第1の斜面21aに接触する状態に設定される。
そして、前記静電吸引力の移動方向の成分が、前記固定子側電極23と可動子側電極33との間に作用すると、各円柱体42は前記保持溝34A,34および前記案内溝21A,21B内を移動方向に転がるため、前記可動子30を移動方向に搬送することが可能となる。
上記第4の実施の形態においても、各円柱体42と前記保持溝34A,34Bとの間の摩擦抵抗、および円柱体42と前記案内溝21A,21Bとの間の摩擦抵抗が小さいため、小さな静電吸引力で可動子30を移動方向に確実に搬送することができる。
図10は本発明の第5の実施の形態としての静電吸引駆動装置の可動子を示す斜視図、図11は図10の可動子を用いた静電吸引駆動装置の断面図である。
図10および図11に示す第5の実施の形態では、可動子30の幅方向の両端に循環溝38A,38Bが形成されている。前記循環溝38A,38Bは、移動方向に平行に延びる一対の平行溝38a,38bと、前記平行溝38a,38bをY1側およびY2側の双方で連結するU字溝38c,38dとにより、全体として略0字形状に形成されている。ただし、図11に示すように幅方向の内側に設けられた前記平行溝38aの深さ寸法d1は、外側に設けられた前記平行溝38bの深さ寸法d2に比較して深く形成されている(d1>d2)。なお、前記平行溝38aと平行溝38bとの間を連結する前記U字溝38c,38dの底面は緩やかな傾斜面で形成されている。
図10および図11に示すように、前記循環溝38A,38Bの内部には複数の球体43が設けられている。なお、図10ではX2側の循環溝38Bの球体43は省略されている。各球体43は前記循環溝38A,38B内において互いに接触し合っており、各球体43は縦列状態で前記循環溝38A,38B内をその形状に沿って時計回り方向および反時計周り方向に循環しながら移動することが可能とされている。このとき、各球体43は低負荷状態で円滑に移動できるようになっている。
前記図11に示すように、前記固定子20の上に可動体30を装填すると、前記固定子側電極23と可動子側電極33とが対向し合う。また外側の平行溝38b,38bに設けられている球体43,43が、固定子20に対向して設けられた前記案内溝21,21に嵌り込む。一方、前記内側の平行溝38a,38aは前記固定子20の対向面20aに対向させられる。
この状態では、外側の平行溝38b内の球体43は、高さ方向において前記平行溝38bの底面と案内溝21を形成する第1,第2の斜面21a,21bとに当接している。一方、内側の平行溝38a内の球体43は、高さ方向において前記固定子20側の対向面20aにのみ当接し、前記平行溝38aの底面には当接しない状態にある。すなわち、前記可動子30は、外側の平行溝38b内において移動方向に並ぶ複数の球体43にのみ支持されており、内側の平行溝38a内に移動方向に並ぶ複数の球体43は可動子30の支持には無関係な状態にある。
この状態において、前記静電吸引力の移動方向の成分が、前記固定子側電極23と可動子側電極33との間に作用し、可動子30が移動方向に移動させられる。
このとき、例えば可動子30の移動方向がY1方向であるとすると、外側の平行溝38b内の球体43は、前記平行溝38bと案内溝21との間を転動しながら可動子30の移動方向とは逆のY2方向に移動させられ、Y2側の前記U字溝38c内に達するようになる。したがって、内側の平行溝38a内の球体43は、前記U字溝38c内に達した球体43により外側の平行溝38b内に押し出される。このとき、内側の平行溝38a内の球体43は、可動子30の底面には接することなく固定子20側の対向面20a上のみを転動するため、内側の平行溝38a内における摩擦抵抗を軽減することが可能となっている。
したがって、可動子30がY1方向に移動すると、図10において循環溝38A側の各球体43は循環溝38A内を時計回り方向に循環させられ、循環溝38B側の各球体43は循環溝38B内を反時計回り方向に循環させられる。
上記第5の実施の形態においても、各球体43と循環溝38A,38Bとの間の摩擦抵抗が小さいため、小さな静電吸引力で可動子30を移動方向に確実に搬送することが可能である。
なお、上記第5の実施の形態では、深さ寸法の浅い平行溝38bを幅方向の外側に配し、深さ寸法の深い平行溝38aを内側に形成したもので説明したが、この関係は逆であってもよい。この場合、前記案内溝21A,21Bも深さ寸法の浅い平行溝38bに対応して内側に形成されることとなる。
ところで、上記図4に示すように、前記固定子側電極23からなるA相ないしE相の電極群には電圧信号が印加されるが、その際可動子30を除電することが好ましい。各電極群にHレベルの電圧を与えると、固定子側電極23に正電荷が発生するため、可動子側電極33に負電荷が誘導されることにより、前記固定子側電極23と可動子側電極33との間にコンデンサが形成されるが、固定子側電極23をLレベルとしただけでは、可動子側電極33には前記負電荷が蓄積された帯電状態が維持されてしまう。このため、可動子30側を除電しない場合には、可動子30動きが鈍くなり、移動速度や応答速度が低下しやすいという弊害が生じうる。
この問題を解決するには、可動子30をグランド電位に接地することにより、帯電する電荷をグランド側(接地電位)に放出されるようにすればよい。ただし、移動する可動子をグランド電位に接地するのは難しく、また常に可動子30を接地した状態にしておくと、可動子側電極33に必要な負電荷が誘導されなくなって前記静電吸引力の低下を招くおそれがある。
そこで、以下にその方法を説明する。
図12は除電手段を備えた静電吸引駆動装置を示す正面図であり。この静電吸引駆動装置の基本構造は、上記図5に第2の実施の形態で説明したものと同様である。
図12に示すものでは、絶縁材料で形成された可動子30の対向面30aに導電膜51が形成されており、この導電膜51の表面に複数の可動子側電極33が形成されている。前記導電膜51は少なくとも一方の保持溝34内に延びており、移動方向に延びる前記保持溝34の一面を覆うように形成されている。
また前記保持溝34に対向する固定子20の案内溝21にも導電膜52が形成されている。前記導電膜52は、移動方向に延びる案内溝21の一面を覆うように形成されている。前記導電膜52とグランドGとの間は、所定の抵抗Rとトランジスタなどからなるスイッチ部材53を介して接続されている。前記スイッチ部材53は、所定の信号を入力されると、前記抵抗R1とグランドGとの間を接続するように機能する。
前記保持溝34と案内溝21との間に設けられた前記球体41は、導電体で形成されている。ただし、すべての球体41が導電体で形成されている必要はなく、その他の球体41は非絶縁材料または絶縁体で形成されていてもよい。
前記スイッチ部材53には、上記図4に示す除電信号が与えられる。これにより各相の電極群に電圧が印加されると、その直後にスイッチ部材53が接続状態(ON状態)に設定されるようにすることができる。よって、その都度、前記可動子30とグランドGとの間が抵抗R1を介して接続されるようになるため、可動子30に帯電している電荷を除電することができる。よって、前記静電吸引力の低下を防止することができ、移動速度や応答速度の低下を防止することが可能となる。
本発明の第1の実施の形態としての静電吸引駆動装置を示す分解斜視図、 固定子と可動子とが対向した状態を示しており、図1のII−II線における断面図、 固定子側電極と可動子側電極との配置を部分的に示す平面図、 図3に示す静電吸引駆動装置に与えられる電気信号の一例を示すタイミングチャート図、 本発明の第2の実施の形態を示す静電吸引駆動装置の正面図、 第2の実施の形態の変形例を示す静電吸引駆動装置の正面図、 本発明の第3の実施の形態としての静電吸引駆動装置の可動子を示す斜視図、 本発明の第4の実施の形態としての静電吸引駆動装置の可動子を示す斜視図、 図8の可動子を用いた静電吸引駆動装置の断面図、 本発明の第5の実施の形態としての静電吸引駆動装置の可動子を示す斜視図、 図10の可動子を用いた静電吸引駆動装置の断面図、 除電手段を備えた静電吸引駆動装置を示す正面図、
符号の説明
10 静電吸引駆動装置
20 固定子
20a 対向面(固定子対向面)
21 案内溝(ガイド手段)
21a 案内溝の第1の斜面
21b 案内溝の第2の斜面
23 固定子側電極
25,35 壁部
30 可動子
30a 対向面(可動子対向面)
31 案内凸部(ガイド手段)
31a テーパ面
33 可動子側電極
34 保持溝(ガイド手段)
34a 保持溝の第1の斜面
34b 保持溝の第2の斜面
36a,36b,36c,36d 保持穴(ガイド手段)
37 防護壁
38A,38B 循環溝(ガイド手段)
38a,38b 平行溝
38c,38d U字溝
41,43 球体(ガイド手段)
42 円柱体(ガイド手段)
51,52 導電膜
53 スイッチ部材

Claims (13)

  1. 固定子側電極が設けられた固定子と、可動子側電極を有するとともに前記固定子に対向しながら移動方向に移動する可動子とを備え、前記固定子側電極と可動子側電極との対向部分に発生する静電吸引力によって前記可動子が移動させられる静電吸引駆動装置であって、
    前記可動子を前記移動方向に案内するガイド手段が、前記固定子と可動子の間に設けられていることを特徴とする静電吸引駆動装置。
  2. 移動方向に沿って延設された固定子と、前記固定子に対向配置された可動子と、前記固定子に設けられ且つ前記可動子に対向する固定子対向面から前記可動子方向に垂直に突出するとともに前記移動方向に整列された固定子側電極と、前記可動子側に設けられ且つ前記固定子対向面に対向する可動子対向面から前記固定子方向に垂直に突出するとともに前記移動方向に対して整列された可動子側電極とを有し、前記固定子側電極と可動子側電極とが、前記移動方向と直交しかつ前記両対向面どうしが対向する方向と直交する幅方向を向いて互いに対向配置されており、前記固定子側電極と可動子側電極との対向部分に発生する静電吸引力によって前記可動子が前記移動方向に移動させられる静電吸引駆動装置であって、
    前記可動子を前記移動方向に案内するガイド手段が、前記固定子と可動子の間に設けられていることを特徴とする静電吸引駆動装置。
  3. 前記ガイド手段が、前記固定子と可動子の一方の対向面に前記移動方向に沿って直線状に形成された案内溝と、他方の対向面に設けられ且つ前記案内溝に入り込んだ状態で前記移動方向に沿って自在に移動する摺動凸部とにより形成されている請求項1または2記載の静電吸引駆動装置。
  4. 前記ガイド手段が、前記固定子と可動子の一方の対向面に転動自在に設けられた転動体と、他方の対向面に前記転動体の転がり方向を移動方向に案内する直線状の案内溝とにより形成されている請求項1または2記載の静電吸引駆動装置。
  5. 前記一方の対向面には、前記案内溝に対向して延びる保持溝が形成されている請求項4記載の静電吸引駆動装置。
  6. 前記溝は、第1の斜面と前記第1の斜面に所定の挟角を介して対向する第2の斜面を有するV字溝または台形溝で形成されている請求項3ないし5のいずれか記載の静電吸引駆動装置。
  7. 前記転動体は、球体または円柱体で形成されている請求項4記載の静電吸引駆動装置。
  8. 前記転動体として、第1の円柱体と第2の円柱体とが設けられており、前記第1の円柱体の回転軸と前記第2の円柱体の回転軸が異なる方向に傾斜して設けられている請求項4記載の静電吸引駆動装置。
  9. 前記一方の対向面には前記案内溝に対向して延びる保持溝が形成されており、前記球体が前記案内溝と保持溝との間に転動自在に設けられている請求項4記載の静電吸引駆動装置。
  10. 前記保持溝の両側には、前記移動方向に沿って延びる壁部が形成されている請求項9記載の静電吸引駆動装置。
  11. 前記一方の対向面には、正方形状からなる保持穴が形成されており、この保持穴内に前記球体が転動自在に設けられている請求項4記載の静電吸引駆動装置。
  12. 前記可動子の対向面には、移動方向に沿って平行に延びる深さ寸法の異なる一対の平行溝と前記平行溝の両端どうしを連結する一対のU字溝とで形成された略0字形状の循環溝と、前記循環溝内を自在に移動する複数の球体とが設けられており、前記固定子には前記一対の平行溝のうちの深さ寸法の浅い溝に対向する案内溝が前記移動方向に沿って形成されている請求項4記載の静電吸引駆動装置。
  13. 表面が導電膜で覆われた前記固定子側の案内溝と、同じく表面が導電膜で覆われた可動子側の保持溝と、前記案内溝と保持溝との間を自在転動する導電性の球体と、前記固定子側の導電膜に接続された抵抗と、所定の信号に応じて前記抵抗とグランドとの間を導通状態と非導通状態とに切り換えるスイッチ部材と、からなる除電手段が設けられている請求項9記載の静電吸引駆動装置。
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