JP2005333455A - 振幅の時間変動補償方法及び装置、ダイバーシチ受信における振幅の時間変動補償方法及び装置、マルチキャリアダイバーシチ受信におけるシンボル内時間変動補償方法及び装置 - Google Patents

振幅の時間変動補償方法及び装置、ダイバーシチ受信における振幅の時間変動補償方法及び装置、マルチキャリアダイバーシチ受信におけるシンボル内時間変動補償方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】時間変動を抑制したダイバーシチ合成を行うこと。
【解決手段】SD1aにおいて、受信信号と合成信号の複素相互相関が求められる。次にSD2aにおいて、忘却係数を0.9として平滑化処理される。全く同様に、受信信号と合成信号の複素相互相関が求められ、平滑化処理される。SD3においては、平滑化された2つの複素相互相関値から、自乗和(実数)が算出される。SD4aにおいて、SD2aの出力である平滑化された複素相互相関値を、SD3で求めた自乗和で除する。こうして、振幅補正係数が更新され、複素乗算器に出力される。全く同様に、SD2bの出力である平滑化された複素相互相関値を、SD3で求めた自乗和で除し、振幅補正係数が更新され、複素乗算器202bに出力される。
【選択図】図2

Description

本発明は変調信号を受信した際、伝搬路特性の変動等に起因する振幅方向の時間変動を補償する方法及び装置に関する。本発明はダイバーシチ受信に好適であり、また、マルチキャリアダイバーシチ受信において位相変動の補償と併用することが可能である。
例えば直交周波数分割多重(OFDM)方式の受信装置においては、伝搬路特性の推定及び補償を、高速フーリエ変換(FFT)ののち、パイロットシンボルを抽出して行っている。この実行方法については次の特許文献1及び2に記載がある。また、高速フーリエ変換(FFT)前に振幅及び位相のシンボル内変動を、ガード区間を利用して補償する実行方法については次の特許文献3及び非特許文献1に記載がある。
特開2001−44963号公報 特開2002−261729号公報 特開2000−286817号公報 橋爪厚盛、岡田実、小牧省三「直交マルチキャリア変調のガード区間を用いた高速フェージング補償方法」、電子情報通信学会技術報告CS97−20,RCS97−8(1997−05)第9−14頁
これに対し、本発明者らは、高速フーリエ変換(FFT)前に振幅及び位相のシンボル内変動を補償する際に、シンボル同期信号を不要とした簡便な構成を見出し、出願した(特願2003−404366)。この方法は、ダイバーシチ受信と組み合わせる場合、次のような構成となる。
図6は特願2003−404366に記載した、ダイバーシチ受信における振幅及び位相のシンボル内変動を補償する構成を有するマルチキャリアダイバーシチ受信装置9000の構成を示すブロック図である。マルチキャリアダイバーシチ受信装置9000は2つのアンテナに対応して直交復調部1a及び1b、複素乗算器22a及び22bを有し、重み係数演算部21と加算器23、シンボル内時間変動推定器31と複素乗算器32とから成るシンボル内時間変動補償装置30、同期回路4、ガードインターバル(GI)除去器5、直並列変換器(S/P)6、N点高速フーリエ変換器(FFT)7、パイロットシンボル抽出器81、チャネル特性推定器82、チャネル特性周波数補間器83、周波数領域等化器8、並直列変換器(P/S)9とから成る。重み係数演算部21、複素乗算器22a及び22b並びに加算器23がダイバーシチ合成を行う部分である。このダイバーシチ合成は例えば最大比合成による。
特願2003−404366の特徴部分は図6のマルチキャリアダイバーシチ受信装置9000のシンボル内時間変動補償装置30であり、ここで振幅の補償係数(実数)と位相の補償係数(複素数)とを算出して加算器23の合成信号に乗じて出力するものである。
さて、ダイバーシチ受信においては、合成信号の平均電力が必ずしも一定になるように重み係数を決定してはいない。即ち、図6のマルチキャリアダイバーシチ受信装置9000は、加算器23の出力である合成信号の平均電力が、必ずしも一定となるよう重み係数演算部21で重み係数を決定してはいないため、シンボル内の振幅の時間変動が無くなるようにシンボル内時間変動推定器31でも振幅の補償係数を算出していることとなる。尤も、良く知られているようにダイバーシチ合成の出力の振幅の変動を全く無くすことは容易ではない。
そこで発明者らは、これらを組み合わせ、振幅のシンボル内時間変動が補償された合成信号(加算器23の出力)を出力できるダイバーシチ方法を開発すべく鋭意検討し、新規な振幅の時間変動の補償方法を完成した。
請求項1に記載の発明は、振幅方向の変動を補償して平均電力を一定にするための受信における振幅の時間変動の補償方法において、受信信号と、実数である補償係数を乗ずることにより補償された補償信号との相互相関を求め、当該相互相関について平滑化を行って平滑化相関値を求め、当該平滑化相関値の逆数を前記補償係数の更新値とすることを特徴とする振幅の時間変動補償方法である。
請求項2に記載の発明は、複数のアンテナにより受信した受信波を合成して、合成信号の振幅方向の変動を補償し、合成信号の平均電力を一定にするためのダイバーシチ受信における振幅の時間変動の補償方法において、各アンテナの受信信号と、各受信信号ごとに複素数である重み係数を乗じた後加算した合成信号との複素相互相関を各アンテナに対応させて求め、各アンテナに対応した各複素相互相関について各々平滑化を行って平滑化相関値を求め、全平滑化相関値の自乗和で各平滑化相関値を除したものを新たな前記各重み係数の更新値とすることを特徴とするダイバーシチ受信における振幅の時間変動補償方法である。
請求項3に記載の発明は、有効シンボル長Tfの信号に、その末尾の時間長TGIの部分の波形をコピーして先頭に付加した、1シンボルの時間長TSがTS=TGI+Tfであるマルチキャリア変調信号を受信するマルチキャリアダイバーシチ受信におけるシンボル内時間変動補償方法において、請求項2に記載の振幅の時間変動補償方法を用いて振幅方向のシンボル内時間変動を補償し、時間長TSを積分区間とし、振幅の補償された合成信号と、振幅の補償された合成信号を遅延時間としてTfだけ遅延させた遅延信号との複素相関により、時間Tfにおける位相変動を推定し、有効シンボル長Tfよりも短い時間Taごとの位相変動を算出して、それを基に当該時間Taにおける位相の補正係数を求めて位相のシンボル内時間変動を補償することを特徴とするマルチキャリアダイバーシチ受信におけるシンボル内時間変動補償方法である。
請求項4乃至6に記載の発明は、請求項1乃至3に記載の方法発明に対応する装置発明である。請求項4に記載の発明は、振幅方向の変動を補償して平均電力を一定にするための受信装置における振幅の時間変動の補償装置において、受信信号と、実数である補償係数を乗ずるための乗算器と、受信信号と前記乗算器の出力である補償信号との相互相関を算出する相互相関演算器と、当該相互相関演算器の出力を平滑化する平滑器と、当該平滑器の出力の逆数を算出して前記補償係数とする補償係数更新器とを有することを特徴とする振幅の時間変動補償装置である。
請求項5に記載の発明は、複数のアンテナにより受信した受信波を合成して、合成信号の振幅方向の変動を補償し、合成信号の平均電力を一定にするためのダイバーシチ受信装置における振幅の時間変動の補償装置において、各アンテナの受信信号と、各受信信号ごとに算出される複素数である重み係数を乗ずるための複数個の複素乗算器と、当該複数個の複素乗算器の出力を加算する複素加算器と、各アンテナの受信信号と、前記複素加算器の出力である合成信号との複素相互相関を各々算出する複数個の複素相互相関演算器と、当該複数個の相互相関演算器の出力を平滑化する複数個の平滑器と、当該複数個の平滑器の出力である各平滑化相関値について、全平滑化相関値の自乗和で除したものを新たに前記各重み係数とする複数個の重み係数更新器とを有することを特徴とするダイバーシチ受信における振幅の時間変動補償装置である。
請求項6に記載の発明は、有効シンボル長Tfの信号に、その末尾の時間長TGIの部分の波形をコピーして先頭に付加した、1シンボルの時間長TSがTS=TGI+Tfであるマルチキャリア変調信号を受信するマルチキャリアダイバーシチ受信におけるシンボル内時間変動補償装置において、請求項5に記載の振幅の時間変動補償装置と、時間長TSを積分区間とし、振幅の補償された合成信号と、振幅の補償された合成信号を遅延時間としてTfだけ遅延させた遅延信号との複素相関により、時間Tfにおける位相変動を推定し、有効シンボル長Tfよりも短い時間Taごとの位相変動を算出して、それを基に当該時間Taにおける位相の補正係数を求めて位相のシンボル内時間変動を補償する位相の時間変動補償装置とを有すること特徴とするマルチキャリアダイバーシチ受信におけるシンボル内時間変動補償装置である。
数式を用いて本発明を説明する。本発明の主たる特徴は平滑化にある。まず、この平滑化が無い場合を想定する。入力信号が1本の場合、複素数である当該入力信号rに対し、一定時間、例えばシンボル長の数分の1の時間での入力信号の平均電力を
Figure 2005333455
と置く。今、補償係数を実数としてwと置くと、補償後の信号wrの平均電力は
Figure 2005333455
となる。入力信号rと補償後の信号wrとの相互相関は
Figure 2005333455
である。相互相関を求める九端では補償係数を更新しないため一定値とする。本発明ではこの逆数
Figure 2005333455
を新たな補償係数の値として更新値とするものである。
すると入力信号rの平均電力
Figure 2005333455
が、補償係数の更新後も同じ場合に、新たな補償後の信号
Figure 2005333455
の平均電力は、
Figure 2005333455
となる。入力信号rと新たな補償後の信号
Figure 2005333455
の相互相関は1/wとなり、この逆数wが補償係数の次の更新値となる。
このような場合、
Figure 2005333455
の場合に補償後の信号の平均電力が1となる。一方、補償係数wが他の値の場合は補償係数を更新する度ごとに補償後の信号の平均電力が
Figure 2005333455
とを交互に繰り返すことがわかる。そこで平滑化のステップを設けることで、繰り返しの振動を抑え、補償係数wについて、
Figure 2005333455
の場合の補償係数wの値に収束させるとするものである。
次に、最大比合成ダイバーシチ受信の場合について説明する。まず、元となる送信信号をsとし、平均信号電力を
Figure 2005333455
と置く。簡単のため、アンテナを2個とし、各アンテナにおける伝搬路応答を複素係数で表されるとしてc1とc2とすると、複素数である受信信号r1とr2は次の式で表される。
Figure 2005333455
ここでは、振幅変動補償の過程を説明するため、最大比合成が実現できているが、振幅変動がまだ補償されていない場合を考える。最大比合成が実現できている場合の複素数である重み係数w1とw2は、伝搬路応答と次の関係が成り立つ。
Figure 2005333455
ここで、*は複素共役を表す。この関係が成り立つ場合、各アンテナにおける受信信号は位相を揃えて合成される。振幅変動がまだ補償されていない場合、合成信号yの平均電力は1となっていない。そこで、合成信号yは、元の送信信号に対して振幅方向の大きさが変動していることを表すある実数係数kを用いることにより、次式で表すことができる。
Figure 2005333455
この合成信号yと受信信号ri(i=1,2)との複素相互相関xi(i=1,2)は次式となる。
Figure 2005333455
ここで、元の送信信号電力を1とおいているため、次のようになる。
Figure 2005333455
次に、この複素相互相関値を全相互相関値の自乗和で割ることにより、新たな重み係数の更新値wi'を求めると、次のようになる。
Figure 2005333455
この新たな重み係数に更新された後の合成信号y'は、次式となる。
Figure 2005333455
ここで、重み係数を更新する前の合成信号yと更新後の合成信号y'とを比較すると、元の送信信号に対する振幅比を表す係数kの値が逆数に変化していることがわかる。即ち、平滑化を行わない場合は、重み係数を更新する度ごとに、合成信号がksとs/kとを交互に繰り返すことになる。この繰り返しは、重み係数の更新により生じるものであり、重み係数の更新値を求める際の複素相互相関値が連動して振動している。そこで、複素相互相関値の振動を抑えるように平滑化のステップを設けることにより、この振動を抑圧し、k=1の場合に収束させる。その結果、重み係数は、次式を充たす値に収束するものである。
Figure 2005333455
以下、シミュレーションを行った構成を中心にして説明する。尚、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
図1は、本発明の具体的な1実施例に係るマルチキャリアダイバーシチ受信装置1000の構成を示すブロック図である。マルチキャリアダイバーシチ受信装置1000は2つのアンテナに対応して直交復調部1a及び1b、複素乗算器202a及び202bを有し、重み係数演算部201と加算器203、シンボル内位相変動推定器301と複素乗算器302とから成るシンボル内位相変動補償装置300、同期回路4、ガードインターバル(GI)除去器5、直並列変換器(S/P)6、N点高速フーリエ変換器(FFT)7、パイロットシンボル抽出器81、チャネル特性推定器82、チャネル特性周波数補間器83、周波数領域等化器8、並直列変換器(P/S)9とから成る。重み係数演算部201、複素乗算器202a及び202b並びに加算器203がダイバーシチ合成及び振幅の時間変動の補償を行う振幅時間変動補償装置200を構成する。振幅時間変動補償装置200では、直交復調部1a、1bの出力である受信信号と、加算器203の出力である合成信号とから2つの重みを算出して複素乗算器202aと202bに出力する。
2つのアンテナから受信された高周波信号は、直交復調部1a及び1bで各々中間周波数帯域に変換されたのち、直交復調及びアナログデジタル変換されて、同相成分Iと直交成分Qとして出力され、振幅時間変動補償装置200に入力される。ここでダイバーシチ合成及び振幅の時間変動の補償がされてシンボル内位相変動補償装置300に入力される。シンボル内位相変動補償装置300にて位相が補償された同相成分Iと直交成分Qは同期回路4とGI除去器5に入力される。同期回路4で高速フーリエ変換(FFT)のウィンドウ区間(時間長Tf)のタイミングが算出されて、シンボル内位相変動補償装置300とGI除去器5に当該タイミング信号が入力される。GI除去器5ではガードインターバルが除去されて、有効シンボルが出力され、S/P6に入力される。
S/P6に入力されたシリアル信号はパラレル信号として出力され、N点高速フーリエ変換器(FFT)7に入力される。N点FFT7に入力されたパラレル信号は高速フーリエ変換されて各キャリアに対応する信号として出力され、周波数領域等化器8とパイロットシンボル抽出器81に入力される。パイロットシンボル抽出器81に入力された信号の内、パイロットシンボルについてのみチャネル特性推定器82に出力される。チャネル特性推定器82においては、パイロットシンボルを有するキャリアのチャネル特性が推定され、チャネル特性周波数補間器83に出力される。チャネル特性周波数補間器83においては、パイロットシンボルを有しないキャリアのチャネル特性が補間され、全てのキャリアのチャネル特性が周波数領域等化器8に出力される。周波数領域等化器8においては全てのキャリアのチャネル特性を補償し、P/S9に出力される。P/S9においてはパラレル信号がシリアル信号として出力され、以降の信号処理が行われる。
重み係数演算部201の演算内容を図2に示す。ここでは例えば1のCPU等により演算を行う構成を示すが、各演算工程を個別の演算装置にて行う構成としても良い。
図2のように、2つのアンテナに対応して、演算工程SD1a、SD2a及びSD4aの演算工程列と、演算工程SD1b、SD2b及びSD4bの演算工程列とがあり、途中、SD3の共通の演算工程が配置される。
まず、演算工程SD1aにおいて、直交復調部1aの出力である受信信号と、加算器203の出力である合成信号の複素相互相関が求められる。次に演算工程SD2aにおいて、忘却係数を0.9として、平滑化処理される。平滑化された相関値は、演算工程SD3と演算工程SD4aにて用いられる。全く同様に、演算工程SD1bにおいて、直交復調部1bの出力である受信信号と、加算器203の出力である合成信号の複素相互相関が求められ、演算工程SD2aにおいて、忘却係数を0.9として、平滑化処理される。尚、忘却係数とは、次の意味で用いた。即ち、忘却係数をγ(但し0≦γ≦1)とし、平滑化回路への入力信号をp(n)、出力q(n)とすると、q(n)=γq(n-1)+(1-γ)p(n)の関係がある。従って、忘却係数γが大きいほど平滑化が大きい。また、忘却係数γが0の場合は、平滑化を全く行わずに入力信号がそのまま出力信号となる。
演算工程SD3においては、平滑化された2つの複素相互相関値から、自乗和(実数)が算出される。演算工程SD4aにおいて、演算工程SD2aの出力である平滑化された複素相互相関値を、演算工程SD3で求めた自乗和で除する。こうして、振幅変動補償された重み係数が更新され、複素乗算器202aに出力される。全く同様に、演算工程SD4bにおいて、演算工程SD2bの出力である平滑化された複素相互相関値を、演算工程SD3で求めた自乗和で除し、振幅変動補正された重み係数が更新され、複素乗算器202bに出力される。
図3に、図2に示す振幅時間変動補償装置200を用いたダイバーシチ合成信号電力(加算器203の出力の平均電力)のシミュレーション(図3.C)を比較例(図3.A、図3.B、図3.D)と共に示す。シミュレーション条件は、フラットフェージング、ドップラー周波数10Hz、Eb/Noを30dBとし、有効シンボル長Tfが1.008msecで8192点の地上波デジタルTV(モード3)のOFDM信号に対し、複素相互相関の積分時間を126μsec、1024サンプルとした。比較例である図3.Aは、図2の構成に変えて、複素相互相関の値を、当該複素相互相関の値の2乗和の平方根で除したものを重み係数とした場合のシミュレーションである。この場合、全重み係数の2乗和が1となる。比較例である図3.Bは、図2の構成に変えて、複素相互相関の値を、当該複素相互相関の値の絶対値の和で除したものを重み係数とした場合のシミュレーションである。この場合、全重み係数の絶対値の和が1となる。図3.Dは、図2の構成の演算工程SD2aとSD2bを省略し、平滑化しないまま複素相互相関の値をそのまま演算工程SD3、SD4a、SD4bで用いたものである。
全重み係数の2乗和が1となる構成では、図3.Aに示す通り、合成信号(加算器203の出力の振幅)の値の変動がきわめて大きく、振幅の変動が補償されているとは言えない。全重み係数の絶対値の和が1となる構成では、図3.Bに示す通り、合成信号(加算器203の出力の振幅)の値の変動が図3.A程ではないにしろやはり大きく、振幅の変動が補償されているとは言えない。平滑化を用いない構成では、図3.Dに示す通り変動が一定幅に納まるものの、その変動は極めて激しく、却って新たな振幅の変動が加わったかのようである。これらに対し、平滑化を用いる図2の構成を有する本発明では、図3.Cに示す通り、振幅が1近辺に安定しており、極めて満足のいく結果となった。
図3.Cと他のシミュレーション結果を比較すると明らかなように、本発明の構成は、通常、振幅変動の補償が困難なダイバーシチ合成を行いながら、振幅変動を十分に抑制できる。
次に図4を用いて、シンボル内位相変動補償装置300にて行う、位相変動の補償について説明する。受信信号r(t)と、有効シンボル長Tfだけ遅延された遅延信号r(t−Tf)との関係は図4の上半分の様である。受信信号r(t)の有効シンボルの末尾の区間は、有効シンボル長Tfだけ遅延された遅延信号r(t−Tf)とのガードインターバルと一致する。仮に、時間Tfの間に伝搬路特性の位相変動が無ければ、遅延信号r(t−Tf)におけるガードインターバル(GI)と、その複写元である受信信号r(t)の有効シンボルの末尾は波形が完全に一致する。
そこで、開始位置任意の積分区間長TSで、ガードインターバルに対応した有効シンボルの末尾を含む受信信号r(t)と、当該ガードインターバルを含む遅延信号r(t−Tf)の複素相関を演算する。積分区間長Tsのうち、受信信号r(t)のガードインターバルに対応した有効シンボルの末尾と遅延信号r(t−Tf)の当該ガードインターバルとの複素相関以外の積分区間においては、キャリア数が数千と大きいことも有り、統計論的に複素相関は極めて小さいものと考えることができる。即ち、受信信号r(t)のガードインターバルに対応した有効シンボルの末尾と遅延信号r(t−Tf)の当該ガードインターバルとの複素相関が、積分区間長TSで大きな値を占める。遅延信号r(t−Tf)におけるガードインターバル(GI)と、その複写元である有効シンボルの末尾は波形が完全に一致する場合、複素相関が実数となり、複素相関の偏角が0となる。また、遅延信号r(t−Tf)におけるガードインターバル(GI)と、その複写元である有効シンボルの末尾は波形が完全には一致しない場合、複素相関は虚部を有し、複素相関の偏角は0とならない。そこでこの偏角を位相変動とする。この位相変動は、ガードインターバル(GI)の開始の時刻からその複写元の開始の時刻までの時間Tf間の位相変動である。
本発明においては、位相変動を推定するための積分区間は1シンボルの時間長TSであり、必ず遅延信号r(t−Tf)におけるガードインターバル(GI)と、その複写元である受信信号r(t)の有効シンボルの末尾を含むこととなる。また、位相変動を推定するための積分区間はその開始のタイミングは、各シンボルと同期する必要がない。本発明において各積分区間が遅延信号r(t−Tf)におけるガードインターバル(GI)と、その複写元である受信信号r(t)の有効シンボルの末尾を含めば良く、且つ1のガードインターバル(GI)全体を1の積分区間内に有している必要はない。即ち相関演算のための積分区間が、その開始において遅延信号r(t−Tf)におけるあるシンボルのガードインターバル(GI)の途中から始まり、積分区間が、その終了において遅延信号r(t−Tf)におけるあるシンボルのガードインターバル(GI)の途中で終了しても、位相変動は算出可能である。なぜならば、1シンボルにおけるガードインターバルの一部とその一部に対応する有効シンボルの末尾の部分と、次のシンボルにおけるガードインターバルの一部とその一部に対応する有効シンボルの末尾の部分とが積分区間に常に存在することになるからである。
これを数式を用いて説明する。まず、受信信号r(t)の、時間区間Tf内での位相変動(時間差Tfの2時刻での位相差)φは、積分区間長TSの複素相関関数により次の式(1)で求められる。尚、r*(t)はr(t)の複素共役を、argは複素数の偏角(argument)を示す。
Figure 2005333455
これを簡単に説明する。まず、図4のように、区間長Tsにおいて、遅延信号r(t−Tf)は、第mキャリアのOFDMシンボルがamから、OFDMシンボルがbmのガードインターバルとOFDMシンボルがbmへと、信号r(t)は、第mキャリアのOFDMシンボルがbmから、OFDMシンボルがcmのガードインターバルとOFDMシンボルがcmへと、移行していく。そこで、信号r(t)のOFDMシンボルがbmである先頭をn=0として、シンボル長TfをN等分してサンプリング間隔をτとし、式(2−1)、式(2−2)のように表現する。尚、Gはガードインターバル長TGIをサンプリング間隔τで除したものである。また、ωはサブキャリアの周波数間隔でω=2π/Tfである。即ち、Tf=nτ、TGI=Gτで、Nτω=2πである。また、jは虚数単位、θm,n等は各第mキャリア第nサンプリングでの伝搬路特性により生じた位相である。また、信号r(t)のOFDMシンボルがbmと遅延信号r(t−Tf)のOFDMシンボルがbmのガードインターバルとが重なる部分をnτ∈Tgと表し、区間長Tsのうち、Tgより前の部分をTpre、後の部分をTpostと示した。
Figure 2005333455
式(2−1)と式(2−2)から、まず信号r(t)のOFDMシンボルがbmと遅延信号r(t−Tf)のOFDMシンボルがbmのガードインターバルとが重なる部分(nτ∈Tg)について、式(1)の複素積分の部分を展開すると式(3)のようになる。ここにおいて、第2項は、キャリア数(m及びlの値域)が数千であることを考慮すると、x=(l−m)n(modN)が区間0≦x<Nで一様分布し、複素数bm *及びblが独立且つランダムで、θm,nがnに対して直線的に変化していると近似できる、即ちθl,n-N−θm,nがnに対してほぼ定数と考えれば、統計論的に0であると考えることができる。
Figure 2005333455
次に、信号r(t)のOFDMシンボルがbmで遅延信号r(t−Tf)のOFDMシンボルがamであるnτ∈Tpreの部分について、式(1)の複素積分の部分を展開すると式(4)のようになる。ここにおいて、第1項は複素数bm *及びamが独立且つランダムであるので、キャリア数mが数千であることを考慮すると、統計論的に0であると考えることができる。また、第2項も、bm *及びalが独立且つランダムであり、2つの指数部分のうち、θl,n-N+G−θm,nがnに対して定数、y=(l−m)n+lG(modN)が区間0≦x<Nで一様分布するので、キャリア数(m及びlの値域)が数千であることを考慮すると、統計論的に0であると考えることができる。
Figure 2005333455
式(4)が統計論的に0であると考えることができるのと同様、信号r(t)のOFDMシンボルがcmで遅延信号r(t−Tf)のOFDMシンボルがbmであるnτ∈Tpostの部分についても、統計論的に0であると考えることができる。結局、式(1)の複素積分の部分は、式(3)の第1項で近似できる。更に、式(3)で、θm,n-N−θm,nが、各m毎に一定でθm,n-N−θm,n=Δθmとおけるならば、結局式(3)の偏角は、更に次の(5)のように表すことができる。即ち、式(1)は、各キャリアの位相差Δθmを、キャリアの振幅の平方で加重平均したものを示す。尚、θm,n-N−θm,n=Δθmとおいたことは、時間軸方向に対して位相の変化が線形であることを示す。
Figure 2005333455
ノイズによる大きな変動をさせないよう、位相変動を平滑化する。これを式(6)で表す。
Figure 2005333455
式(6)の位相変動は時間区間Tf間における位相変動であるので、これを上述の振幅変動の補償係数を求めた時間区間Taあたりの位相変動に換算する。即ち式(7)である。
Figure 2005333455
各時間区間Taでの位相変動の補償係数は、その前の位相変動の累積値(φの上に〜の記号を付けて示す)に、位相変動式(7)を加えたものである。よって、位相変動の補償係数は絶対値が1の複素数として、式(8)で示される。
Figure 2005333455
このように、式(8)で、位相の時間変動を補償する係数が求められるので、これを当該時間区間Taの信号に乗ずることで、位相の時間変動を補償することができる。
シンボル内位相変動推定器301の内部での演算を図5に示す。図5は位相変動補正係数を演算する手順をブロック図的に示したものである。上記のシミュレーションとの対応のため、有効シンボル長Tfを1.008ms、ガードインターバル長TGI=Tf/8=126μs、1シンボルの時間長TS=TGI+Tf=1.134ms、Ta=Tf/8=126μsとする。また、FFTを8192点FFTとして、有効シンボル長Tfを8192サンプルとする。ガードインターバル長TGIとTaは1024サンプル、1シンボルの時間長TSは9216サンプルとなる。
図5のように、位相変動補正係数を演算する手順は、区間長を1シンボル長Ts=1.134msとして、デジタル複素信号と、その信号を有効シンボル長Tf=1.008msだけ遅延された遅延信号との複素相関を求める(SD、SP1、SP2)。この複素相関においては、積分区間(長さ1シンボル長Ts)が、本来の1シンボルであるガードインターバルの開始からと有効シンボルの終了までと一致する必要はなく、有効シンボル長Tfの遅延により必然的に遅延信号のガードインターバルと、デジタル複素信号の対応すべき有効シンボルの末尾は重なる。更に遅延信号の1個のガードインターバルの全体が積分区間(長さ1シンボル長Ts)に含まれる必要もなく、積分区間(長さ1シンボル長Ts)の初めが遅延信号の1個のガードインターバルの途中から開始し、積分区間の終わりが遅延信号の次のガードインターバルの途中までとなっていても良い。
この複素相関においては、遅延信号と受信信号の位相差が無い、即ちある時刻tに受信を開始した、1シンボルの先頭のガードインターバル(区間長TGI)と、時刻t+Tfに受信を開始した対応する1シンボルの末尾の区間長TGIが完全に一致する場合には、複素相関は実数となり、偏角即ち位相差は0である。一方、遅延信号と受信信号の位相差が有る場合、複素相関は虚部を有し、その偏角が位相差となる。各キャリアの位相差が十分小さい場合(有効シンボル長Tfは小さいので通常成立する)は、偏角は各キャリアの位相差の、電力加重平均となる。これを利用して位相変動を推定する(SP3)。これは遅延時間である、有効シンボル長Tf=1.008msにおける位相変動である。
次に位相変動を平滑化し(SP4)、振幅変動との補正係数の更新と更新タイミングを合せるため、振幅変動の算出時間Taが有効シンボル長Tfの1/8であるので8で除する(SP5)。これを9回累積して、1シンボル長Ts分の9個の位相変動累積値を順次算出する(SP6)。必要に応じ、算出結果を−πからπの範囲、或いは0から2πの範囲に収める。これを位相変動の補正係数(複素数、絶対値は1)とする(SP7)。
次に、時間変動補償を加えたダイバーシチ受信における誤り率特性の改善のシミュレーションを図7に示す。図7は、図1の構成を4ブランチ(アンテナ)ダイバーシチとして、Eb/Noを20dBとし、ドップラー周波数を2Hzから300Hzまで変化させた場合の平均ビット誤り率特性である。他のシミュレーション条件は第1実施例の図3のシミュレーション条件と同様とした。図7でドップラー周波数が小さい場合は移動速度が遅い場合に、ドップラー周波数が大きい場合は移動速度が速い場合に対応する。
図7には、比較のため、時間変動補償を加えない、最大比合成ダイバーシチを行った場合(通常のダイバーシチ)と、ダイバーシチも時間変動補償も行わない通常のOFDM受信方式(ダイバーシチ無し)も記載した。図7に示される通り、ダイバーシチ受信の無い場合に比べ、通常のダイバーシチを行った場合は平均ビット誤り率が小さくなり、特性が改善されている。しかし、ドップラー周波数が10Hzを超えると、平均ビット誤り率が劣化していく。これは移動速度が速くなるにつれて、受信信号の時間変動が速くなるためである。一方、本発明によれば、ドップラー周波数が40Hz以下では、平均ビット誤り率の劣化はほとんど生じない。これは時間変動補償をダイバーシチ受信に付加することにより、移動速度が速い場合の平均ビット誤り率が小さくなり、特性が改善されることを示している。これが本発明により、振幅及び位相の時間変動を抑制することによる改善効果である。
上記各実施例のように、本発明はOFDMの移動受信に適用すると効果が大きいが、その他直交系の通信方式に適用しても効果が大きい。
本発明の具体的な第1の実施例に係るマルチキャリアダイバーシチ受信装置1000の構成を示すブロック図。 第1実施例の時間変動補償装置200の構成を示すブロック図。 第1実施例の時間変動補償装置200のシミュレーション結果を比較例と共に示すグラフ図。 第1実施例の位相変動補償装置300の演算内容を説明するための模式図。 第1実施例の位相変動補償装置300の構成を示すブロック図。 本発明者らによる先行発明の出願書類に記載されたマルチキャリアダイバーシチ受信装置9000の構成を示すブロック図。 本発明の具体的な第2の実施例に係るマルチキャリアダイバーシチ受信装置の平均ビット誤り率のシミュレーション結果を示すグラフ図。
符号の説明
1000:マルチキャリアダイバーシチ受信装置
200:時間変動補償装置
201:重み係数演算部
202a、202b、302:複素乗算器
203:複素加算器
300:位相変動補償装置
301:シンボル内位相変動推定器

Claims (6)

  1. 振幅方向の変動を補償して平均電力を一定にするための受信における振幅の時間変動の補償方法において、
    受信信号と、実数である補償係数を乗ずることにより補償された補償信号との相互相関を求め、
    当該相互相関について平滑化を行って平滑化相関値を求め、
    当該平滑化相関値の逆数を前記補償係数の更新値とすることを特徴とする振幅の時間変動補償方法。
  2. 複数のアンテナにより受信した受信波を合成して、合成信号の振幅方向の変動を補償し、合成信号の平均電力を一定にするためのダイバーシチ受信における振幅の時間変動の補償方法において、
    各アンテナの受信信号と、各受信信号ごとに複素数である重み係数を乗じた後加算した合成信号との複素相互相関を各アンテナに対応させて求め、
    各アンテナに対応した各複素相互相関について各々平滑化を行って平滑化相関値を求め、
    全平滑化相関値の自乗和で各平滑化相関値を除したものを新たに前記各重み係数の更新値とすることを特徴とするダイバーシチ受信における振幅の時間変動補償方法。
  3. 有効シンボル長Tfの信号に、その末尾の時間長TGIの部分の波形をコピーして先頭に付加した、1シンボルの時間長TSがTS=TGI+Tfであるマルチキャリア変調信号を受信するマルチキャリアダイバーシチ受信におけるシンボル内時間変動補償方法において、
    請求項2に記載の振幅の時間変動補償方法を用いて振幅方向のシンボル内時間変動を補償し、
    時間長TSを積分区間とし、振幅の補償された合成信号と、振幅の補償された合成信号を遅延時間としてTfだけ遅延させた遅延信号との複素相関により、時間Tfにおける位相変動を推定し、有効シンボル長Tfよりも短い時間Taごとの位相変動を算出して、それを基に当該時間Taにおける位相の補正係数を求めて位相のシンボル内時間変動を補償すること
    を特徴とするマルチキャリアダイバーシチ受信におけるシンボル内時間変動補償方法。
  4. 振幅方向の変動を補償して平均電力を一定にするための受信装置における振幅の時間変動の補償装置において、
    受信信号と、実数である補償係数を乗ずるための乗算器と、
    受信信号と前記乗算器の出力である補償信号との相互相関を算出する相互相関演算器と、
    当該相互相関演算器の出力を平滑化する平滑器と、
    当該平滑器の出力の逆数を算出して新たな前記補償係数とする補償係数更新器とを有することを特徴とする振幅の時間変動補償装置。
  5. 複数のアンテナにより受信した受信波を合成して、合成信号の振幅方向の変動を補償し、合成信号の平均電力を一定にするためのダイバーシチ受信装置における振幅の時間変動の補償装置において、
    各アンテナの受信信号と、各受信信号ごとに算出される複素数である重み係数を乗ずるための複数個の複素乗算器と、
    当該複数個の複素乗算器の出力を加算する複素加算器と、
    各アンテナの受信信号と、前記複素加算器の出力である合成信号との複素相互相関を各々算出する複数個の複素相互相関演算器と、
    当該複数個の相互相関演算器の出力を平滑化する複数個の平滑器と、
    当該複数個の平滑器の出力である各平滑化相関値について、全平滑化相関値の自乗和で除したものを新たな前記各重み係数とする複数個の重み係数更新器とを有することを特徴とするダイバーシチ受信における振幅の時間変動補償装置。
  6. 有効シンボル長Tfの信号に、その末尾の時間長TGIの部分の波形をコピーして先頭に付加した、1シンボルの時間長TSがTS=TGI+Tfであるマルチキャリア変調信号を受信するマルチキャリアダイバーシチ受信におけるシンボル内時間変動補償装置において、
    請求項5に記載の振幅の時間変動補償装置と、
    時間長TSを積分区間とし、振幅の補償された合成信号と、振幅の補償された合成信号を遅延時間としてTfだけ遅延させた遅延信号との複素相関により、時間Tfにおける位相変動を推定し、有効シンボル長Tfよりも短い時間Taごとの位相変動を算出して、それを基に当該時間Taにおける位相の補正係数を求めて位相のシンボル内時間変動を補償する位相の時間変動補償装置とを有すること特徴とするマルチキャリアダイバーシチ受信におけるシンボル内時間変動補償装置。
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