JP2005333298A - Cr発振器及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 回路の消費電力を増大させることなく、発振周波数を安定に保つことができるCR発振器を実現する。
【解決手段】 直列に接続された第1〜第4のインバータ1〜4と、第1のインバータ1の入力端子と第2のインバータ2の出力端子との間に接続されたコンデンサ5と、第1のインバータ1の入力端子と第3のインバータ3の出力端子との間に接続された抵抗回路6とを備え、抵抗回路6を負の抵抗温度係数をもつ第1の抵抗7と正の抵抗温度係数をもつ第2の抵抗8とを組み合わせた回路で構成することにより、温度変化に対し、時定数が安定となり、発振周波数の安定度が向上する。
【選択図】 図1
【解決手段】 直列に接続された第1〜第4のインバータ1〜4と、第1のインバータ1の入力端子と第2のインバータ2の出力端子との間に接続されたコンデンサ5と、第1のインバータ1の入力端子と第3のインバータ3の出力端子との間に接続された抵抗回路6とを備え、抵抗回路6を負の抵抗温度係数をもつ第1の抵抗7と正の抵抗温度係数をもつ第2の抵抗8とを組み合わせた回路で構成することにより、温度変化に対し、時定数が安定となり、発振周波数の安定度が向上する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、コンデンサ、抵抗、インバータの電子回路からなるCR発振器に関するものである。
従来のCR発振回路は、発振周波数を高精度に保つための発振制御装置を備えていた。例えば、特許文献1に記載されている発振制御装置があった。図3は上記特許文献1に記載された従来のCR発振器とその発振制御装置である。システムクロック発振回路としてCR発振回路4を用い、時定数回路として可変素子回路8を内蔵させる。このCR発振回路4が出力するシステムクロックを、クロックカウンタ6がカウントする。このクロックカウンタ6は、時計回路9に用いられる水晶発振回路5の補助クロック信号に基づいてカウント期間を決定するため、カウント値は正確である。このカウント値に基づいて上記可変素子回路8の時定数を変更することにより、システムクロックの発振周波数を微調整することができる。さらに、システムクロックの発振周波数を大きく切り換えることも可能である。
特開平7−15237号公報(図1)
しかしながら、上記従来のCR発振器とその発振制御装置の構成においては、発振周波数を高精度に保つために、可変素子回路、クロックカウンタ、時計回路、水晶発振回路を必要とし、回路の消費電力が増大するという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、回路の消費電力を増大させることなく、発振周波数を安定に保つことができるCR発振器を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明のCR発振器は、直列に接続された第1、第2、第3、第4のインバータと、第1のインバータの入力端子と第2のインバータの出力端子との間に接続されたコンデンサと、第1のインバータの入力端子と第3のインバータの出力端子との間に接続され、負の抵抗温度係数をもつ第1の抵抗と正の抵抗温度係数をもつ第2の抵抗とを組み合わせて構成される抵抗回路とを備えている。
本発明において、負の抵抗温度係数をもつ第1の抵抗と正の抵抗温度係数をもつ第2の抵抗とを組み合わせて構成される抵抗回路の抵抗温度係数が0であることが好ましい。
本発明において、抵抗回路の抵抗値Rとコンデンサの静電容量Cとの積である時定数τ=CRの温度特性が一定であることが好ましい。
また、本発明のCR発振器の製造方法は、上記CR発振器の製造方法であり、負の抵抗温度係数をもつ第1の抵抗を半導体IC内に半導体薄膜で形成する工程と、正の抵抗温度係数をもつ第2の抵抗を半導体IC表面の絶縁層上、または半導体ICが載置される絶縁基板上に導体薄膜で形成する工程と、第1の抵抗と第2の抵抗とを接続する工程とを有する。
本発明のCR発振器は、上記構成を有し、従来のような発振制御装置を備えず、簡易な回路構成によって回路の消費電力を増大させることなく、使用温度範囲において安定した発振の時定数を得、安定した周波数を発振することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるCR発振器の構成図である。
図1は、本発明の実施の形態1におけるCR発振器の構成図である。
このCR発振器は、直列に接続された第1〜第4のインバータ1〜4と、第1のインバータ1の入力端子と第2のインバータ2の出力端子との間に接続されたコンデンサ5と、第1のインバータ1の入力端子と第3のインバータ3の出力端子との間に接続された抵抗回路6とから構成している。ここで抵抗回路6は、負の抵抗温度係数をもつ第1の抵抗7と正の抵抗温度係数をもつ第2の抵抗8との組み合わせ、例えば負の抵抗温度係数をもつ第1の抵抗7と正の抵抗温度係数をもつ第2の抵抗8の並列接続によって構成している。
この構成によれば、抵抗回路6を負の抵抗温度係数をもつ第1の抵抗7と正の抵抗温度係数をもつ第2の抵抗8とを組み合わせた回路構成とすることにより、抵抗回路6の抵抗温度係数を適当な値に調整し、使用温度範囲において安定した発振の時定数を得、安定した周波数を発振することができる。すなわち、従来のような発振制御装置を備えず、簡易な回路構成によって回路の消費電力を増大させることなく、温度変化に対し、時定数が安定となり、発振周波数の安定度が向上する。
CR発振器は、コンデンサと抵抗によって充電、放電を繰り返すことによって発振し、この発振の速さ、すなわち発振周波数は、コンデンサの静電容量Cと抵抗の抵抗値Rの積である時定数τ=CRによって決まる。したがって、本実施形態のCR発振器においては、コンデンサ5の静電容量Cと抵抗回路6の抵抗値Rの積が一定であることが発振周波数の高い安定度を得る条件となる。ここで、コンデンサ5の静電容量Cと抵抗回路6の抵抗値Rを変化させる最も大きな外部要因は温度であるため、コンデンサ5の静電容量Cと抵抗回路6の抵抗値Rの積である時定数τ=CRの温度特性が一定であることにより、発振周波数の安定度を高めることができる。一般的には、(抵抗値Rの温度変化率)>(静電容量Cの温度変化率)であるため、抵抗回路6の抵抗温度係数を0とすることにより、発振周波数の安定度を高める効果が得られる。
なお、本実施の形態において、抵抗回路6は、負の抵抗温度係数をもつ第1の抵抗7と正の抵抗温度係数をもつ第2の抵抗8の並列接続によって構成するとしたが、所望とする抵抗回路6の抵抗温度係数の値によって、直列接続、あるいは並列接続と直列接続との組み合わせによって構成しても同様の効果が得られる。
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2におけるCR発振器の構成図である。図2において、図1と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図2は、本発明の実施の形態2におけるCR発振器の構成図である。図2において、図1と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
このCR発振器は、実施の形態1と同様、第1〜第4のインバータ1〜4と、コンデンサ5と、抵抗回路6とから構成されている。ここで抵抗回路6は、負の抵抗温度係数をもつ第1の抵抗7’と正の抵抗温度係数をもつ第2の抵抗8’との組み合わせ、例えば負の抵抗温度係数をもつ第1の抵抗7’と正の抵抗温度係数をもつ第2の抵抗8’の並列接続によって構成している。負の抵抗温度係数をもつ第1の抵抗7’は半導体IC9内に例えばポリシリコン等の半導体薄膜で形成し、正の抵抗温度係数をもつ第2の抵抗8’は半導体IC9が載置される絶縁基板10上に導体薄膜、例えばアルミ薄膜等の金属薄膜で形成している。
この構成によれば、抵抗回路6を負の抵抗温度係数をもつ第1の抵抗7’と正の抵抗温度係数をもつ第2の抵抗8’とを組み合わせた回路構成とすることにより、抵抗回路6の抵抗温度係数を適当な値に調整し、使用温度範囲において安定した発振の時定数を得、安定した周波数を発振することができる。すなわち、従来のような発振制御装置を備えず、簡易な回路構成によって回路の消費電力を増大させることなく、温度変化に対し、時定数が安定となり、発振周波数の安定度が向上する。
なお、本実施の形態において、抵抗回路6は、負の抵抗温度係数をもつ第1の抵抗7’と正の抵抗温度係数をもつ第2の抵抗8’の並列接続によって構成するとしたが、所望とする抵抗回路6の抵抗温度係数の値によって、直列接続、あるいは並列接続と直列接続との組み合わせによって構成しても同様の効果が得られる。また、正の抵抗温度係数をもつ第2の抵抗8’は半導体ICが載置される絶縁基板10上に形成するとしたが、半導体IC9表面の絶縁層上に形成しても良い。
本発明のCR発振器は、内部に電源を持たず、外部から受ける電磁波エネルギーを整流して電源とするため回路の低消費電力化が要求される用途、例えばRFID、非接触ICカードのクロック発生回路等として有用である。
1〜4:インバータ
5:コンデンサ
6:抵抗回路
7、7’:負の抵抗温度係数をもつ第1の抵抗
8、8’:正の抵抗温度係数をもつ第2の抵抗
9:半導体IC
10:絶縁基板
5:コンデンサ
6:抵抗回路
7、7’:負の抵抗温度係数をもつ第1の抵抗
8、8’:正の抵抗温度係数をもつ第2の抵抗
9:半導体IC
10:絶縁基板
Claims (4)
- 直列に接続された第1、第2、第3、第4のインバータと、
前記第1のインバータの入力端子と前記第2のインバータの出力端子との間に接続されたコンデンサと、
前記第1のインバータの入力端子と前記第3のインバータの出力端子との間に接続され、負の抵抗温度係数をもつ第1の抵抗と正の抵抗温度係数をもつ第2の抵抗とを組み合わせて構成される抵抗回路とを備えたCR発振器。 - 前記負の抵抗温度係数をもつ第1の抵抗と正の抵抗温度係数をもつ第2の抵抗とを組み合わせて構成される前記抵抗回路の抵抗温度係数が0である請求項1記載のCR発振器。
- 前記抵抗回路の抵抗値Rと前記コンデンサの静電容量Cとの積である時定数τ=CRの温度特性が一定である請求項1記載のCR発振器。
- 請求項1、2または3記載のCR発振器の製造方法であり、
負の抵抗温度係数をもつ第1の抵抗を半導体IC内に半導体薄膜で形成する工程と、
正の抵抗温度係数をもつ第2の抵抗を前記半導体IC表面の絶縁層上、または前記半導体ICが載置される絶縁基板上に導体薄膜で形成する工程と、
前記第1の抵抗と前記第2の抵抗とを接続する工程とを有するCR発振器の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004148633A JP2005333298A (ja) | 2004-05-19 | 2004-05-19 | Cr発振器及びその製造方法 |
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JP2004148633A JP2005333298A (ja) | 2004-05-19 | 2004-05-19 | Cr発振器及びその製造方法 |
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JP (1) | JP2005333298A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010063021A (ja) * | 2008-09-05 | 2010-03-18 | Denso Corp | 集積回路 |
US9046910B2 (en) | 2011-03-31 | 2015-06-02 | Renesas Electronics Corporation | Constant current generation circuit and microprocessor including the same |
CN104935294A (zh) * | 2014-03-20 | 2015-09-23 | 晶宏半导体股份有限公司 | 振荡器 |
US9209814B2 (en) | 2011-12-28 | 2015-12-08 | Denso Corporation | CR oscillation circuit |
-
2004
- 2004-05-19 JP JP2004148633A patent/JP2005333298A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9046910B2 (en) | 2011-03-31 | 2015-06-02 | Renesas Electronics Corporation | Constant current generation circuit and microprocessor including the same |
US9746870B2 (en) | 2011-03-31 | 2017-08-29 | Renesas Electronics Corporation | Semiconductor device including a constant voltage generation unit |
US9209814B2 (en) | 2011-12-28 | 2015-12-08 | Denso Corporation | CR oscillation circuit |
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