JP2010063021A - 集積回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】CR発振回路を構成するコンデンサの充放電切換りタイミングと、論理回路を構成するCMOSインバータに貫通電流が流れるタイミングとをずらすことで、周波数が安定した発振信号を発生する集積回路を提供する。
【解決手段】複数のCMOS素子によって構成された論理回路と、論理回路に、容量素子と抵抗素子の時定数に依存する周波数の発振信号を出力するCR発振回路と、論理回路に入力される発振信号を遅延する遅延回路と、を備え、CR発振回路と電源とを接続する電源配線が、論理回路と電源とを接続する電源配線と接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、CR発振回路を有する集積回路に関するものである。
従来、例えば特許文献1に示されるように、電源電圧の変動による、発振信号の周波数の変化が抑制されたCR発振回路が提案されている。特許文献1に示されるCR発振回路は、電圧レベルがアナログ的に変化する第1ノードの電位が一定の閾値電圧を超えると反転信号を出力する第1インバータと、当該第1インバータの出力を、2つの閾値電圧と比較し、その比較結果に応じた反転信号を第2ノードへ出力するシュミットトリガ回路(シュミットインバータ)と、第2ノードの電位が一定の閾値電圧を超えると反転信号を出力端子に出力する第2インバータと、第1ノードと第2ノード間に接続されたコンデンサと、第1ノードと出力端子間に接続された抵抗と、を有している。
このように、特許文献1に示されるCR発振回路では、電圧レベルがコンデンサの充放電によってアナログ的に変化する1段目のゲートに、閾値電圧にヒステリシスを持たない通常の第1インバータを配置し、2段目のゲートに、閾値電圧にヒステリシスを有するシュミットインバータを配置している。したがって、第1インバータに入力される入力信号にノイズが畳重され、当該ノイズが第1インバータによって増幅されてシュミットインバータに入力されたとしても、ノイズがシュミットインバータの閾値電圧に達しない限り、ノイズを遮断することができるようになっている。
特開平6―338721号公報
ところで、特許文献1に示されるCR発振回路の場合、シュミットインバータによってノイズを遮断しているので、下記に示す貫通電流に起因する電源電圧の変動を抑制することができず、発振信号の周波数が不安定となる虞がある。
例えば、CR発振回路の出力端子に、複数のCMOSインバータによって構成された論理回路の入力端子が接続され、当該CMOSインバータを構成するPチャネル型MOSトランジスタがハイサイド側に配置され、Nチャンネル型MOSトランジスタがローサイド側に配置されているとする。この場合、論理回路に入力される発振信号(クロック信号)のHレベルからLレベルへの切換りタイミング(コンデンサの充放電切換りタイミング)において、Pチャネル型MOSトランジスタ、及びNチャンネル型MOSトランジスタそれぞれの閾値電圧を越える電圧が印加され、Pチャネル型MOSトランジスタとNチャンネル型MOSトランジスタが同時にオン状態となり、CMOSインバータに貫通電流が流れることがある。貫通電流がCMOSインバータに流れると、貫通電流と電源配線の抵抗によって電圧降下が生じ、CR発振回路に印加される電源電圧(印加電圧)が一時的に下降する。第1インバータも、CMOSインバータによって構成されているとすると、第1インバータの閾値電圧は印加電圧に比例するので、上記した印加電圧の下降に伴って、第1インバータの閾値電圧も一時的に下降する。
上記したコンデンサの充放電切換りタイミングは、第1ノードの電圧レベルが、第1インバータの閾値電圧とほぼ等しくなるタイミングであり、第2ノードの極性が反転し始めるタイミングでもある。したがって、上記した充放電切換りタイミングで、閾値電圧が一時的に下降すると、再度、第1ノードの電圧レベルが閾値電圧よりも十分に高い若しくは低い状態が実現され、第2ノードの電圧レベルが元の電圧レベルに回復する。すると、第2ノードに一時的な電圧の上昇若しくは下降(チャタリング)が生じ、論理回路に入力されるクロック信号の周波数が不安定となる。例えば、上記した論理回路が、クロック信号の立ち上がり若しくは立ち下り時に、発振信号の周波数を分周する分周回路である場合、上記したチャタリングに分周回路が応答し、発振信号と同等の周波数を出力する虞がある。すなわち、分周回路としての機能を果たさない虞がある。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、CR発振回路を構成するコンデンサの充放電切換りタイミングと、論理回路を構成するCMOSインバータに貫通電流が流れるタイミングとをずらすことで、周波数が安定した発振信号を発生する集積回路を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、複数のCMOS素子によって構成された論理回路と、論理回路に、容量素子と抵抗素子の時定数に依存する周波数の発振信号を出力するCR発振回路と、論理回路に入力される発振信号を遅延する遅延回路と、を備え、CR発振回路と電源とを接続する電源配線が、論理回路と電源とを接続する電源配線と接続されていることを特徴する。
このように本発明によれば、遅延回路を介して、CR発振回路の出力端子と論理回路の入力端子とが接続されているので、発振信号の切換りタイミングと、論理回路を構成するCMOS素子に貫通電流が流れるタイミングと、をずらすことができる。すなわち、容量素子の充放電切換りタイミングと、CR発振回路に印加される電源電圧に変動が生じるタイミングと、を遅延回路によってずらすことができる。これにより、CR発振回路の出力信号にチャタリングが生じることを抑制することができる。
以上のようにして、上記した集積回路は、CR発振回路を構成する充放電切換りタイミングと、論理回路を構成するCMOS素子に貫通電流が流れるタイミングとをずらすことで、周波数が安定した発振信号を発生する集積回路となっている。
請求項2に記載のように、遅延回路を、少なくとも1つのバッファによって構成すると、バッファ自身の容量及び抵抗によって、発振信号を遅延させることができる。
請求項3に記載のように、CR発振回路の電源配線に、電源の電圧変動に起因するノイズを除去する第1フィルタ回路が設けられた構成が好ましい。これによれば、電源の電圧変動による閾値電圧の変動を抑制することができる。
請求項4に記載のように、第1フィルタ回路としては、CR発振回路の電源配線とグランドとに接続された第1コンデンサと、CR発振回路の電源配線と論理回路の電源配線との接続点、及びCR発振回路の電源配線における第1コンデンサとの接続点との間に設けられた第1抵抗と、を有する第1ローパスフィルタ回路を採用することができる。
請求項5に記載のように、CR発振回路の出力端子と前記遅延回路の入力端子との間に、高周波ノイズを除去する第2ローパスフィルタ回路が設けられた構成が好ましい。これによれば、発振信号に含まれる高周波ノイズを、第2フィルタによって除去することができる。なお、高周波ノイズとは、発振信号の周波数よりも高い周波数を有するノイズのことである。
請求項6に記載のように、第2ローパスフィルタ回路としては、CR発振回路の出力端子と遅延回路の入力端子とを接続する配線とグランドとに接続された第2コンデンサと、配線における第2コンデンサとの接続点、及びCR発振回路の出力端子との間に設けられた第2抵抗と、を有する回路を採用することができる。また、請求項7に記載のように、第2ローパスフィルタ回路としては、CR発振回路の出力端子と遅延回路の入力端子とを接続する配線とグランドとに接続された第2コンデンサと、配線における第2コンデンサとの接続点、及びCR発振回路の出力端子との間に設けられ、遅延回路の入力端子と電源、及びグランドのいずれかとの接続を制御するスイッチングと、を有する回路を採用することができる。
請求項8に記載のように、CR発振回路としては、所定の閾値電圧を超える入力信号が入力された場合に、入力信号の極性が反転された第1出力信号を出力する第1反転信号生成手段と、第1出力信号の極性が反転された第2出力信号を出力する第2反転信号生成手段と、第2出力信号の極性が反転された第3出力信号を出力する第3反転信号生成手段と、第1反転信号生成手段の入力端子と、第2反転信号生成手段の出力端子との間に接続された容量素子と、第1反転信号生成手段の入力端子と、第3反転信号生成手段の出力端子との間に接続された抵抗素子と、を有するものを採用することができる。
請求項9に記載のように、第1反転信号生成手段若しくは前記第2反転信号生成手段としては、ヒステリシス電圧を有するシュミットインバータを採用することができる。これによれば、ヒステリシス電圧よりも電圧レベルが低いノイズを除去することができる。
請求項10に記載のように、シュミットインバータは、ヒステリシス電圧と電源の電圧との比が一定に調整されているのが好ましい。
発振信号の周波数は、ヒステリシス電圧と電源の電圧の比に依存する性質を有している。したがって、請求項9に記載の発明によれば、電源の電圧変動による、発振信号の周波数の変動を抑制することができる。
請求項11に記載のように、CR発振回路としては、第3出力信号の極性が反転され、且つ波形整形された第4出力信号を出力する第4反転信号生成手段を備える構成が好ましい。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る集積回路の概略構成を示す回路図である。図2は、遅延回路の概略構成を示す回路図である。図3は、図1に示す集積回路から遅延回路を除いた場合における、理想的な発振信号を示す波形図である。図4は、図1に示す集積回路から遅延回路を除いた場合における、発振信号を示す波形図である。図5は、図4における、充放電の切換りタイミングでの、電源電圧、閾値電圧、及び発振信号の挙動を説明するための波形図である。図6は、図1に示す集積回路における、発振信号を示す波形図である。図7は、図6における、充放電の切換りタイミングでの、電源電圧、閾値電圧、及び発振信号の挙動を説明するための波形図である。なお、図5及び図7においては、煩雑を避けるため、クロック信号のうち、第4ノード24及び第5ノード25におけるクロック信号のみを示す。
図1に示すように、集積回路100は、要部として、発振信号を出力するCR発振回路10と、発振信号を遅延する遅延回路30と、発振信号を分周する分周回路40と、を有している。CR発振回路10の電源配線51は、分周回路40の電源配線52に接続されて、それぞれ同一の電源50と接続されており、電源電圧VCCによって、集積回路100が駆動するようになっている。
CR発振回路10は、入力信号が所定の閾値電圧VTHを越えると、入力信号の極性が反転された第1出力信号を出力する第1インバータ11と、第1出力信号の極性が反転された第2出力信号を出力する第2インバータ12と、第2出力信号の極性が反転された第3出力信号を出力する第3インバータ13と、第1インバータ11の入力端子と第2インバータ12の出力端子との間に接続されたコンデンサ14と、第1インバータ11の入力端子と第3インバータの出力端子との間に接続された抵抗15と、を有している。本実施形態に係るCR発振回路10は、第3出力信号の極性が反転され、波形整形された第4出力信号を出力する第4インバータ16をさらに有しており、第4インバータ16の出力端子が、遅延回路30の入力端子に接続されるようになっている。上記した第1〜第4インバータ11〜13,16は、それぞれCMOSインバータによって構成されおり、電源配線51を介して電源50及び分周回路40の電源配線52と接続されている。なお、以下においては、便宜上、第1インバータ11の入力端子をノード20、第1インバータ11の出力端子を第1ノード21、第2インバータ12の出力端子を第2ノード22、第3インバータ13の出力端子を第3ノード23、第4インバータ16の出力端子を第4ノード24、及び後述する遅延回路30の出力端子を第5ノード25、と示す。
遅延回路30は、CR発振回路10から出力された発振信号を分周回路40に入力される前で、遅延させるものである。本実施形態に係る遅延回路30は、図2に示すように、複数のバッファ31によって構成されており、当該バッファ31の容量及び抵抗によって、発振信号が遅延されるようになっている。遅延回路30の出力端子には、分周回路40の入力端子が接続されており、第1〜第4ノード21〜24における発振信号よりも遅延した発振信号が、分周回路40に入力されるようになっている。
分周回路40は、特許請求の範囲に記載の論理回路の具体例である。本実施形態に係る分周回路40は、複数のCMOSインバータによって構成され、自身に入力される発振信号(第5ノード25における発振信号)の立ち上がり時(LレベルからHレベルへの電圧レベルの変化時)に、当該クロック信号を分周する機能を有している。すなわち、分周回路40は、クロック信号を半周期に分周する機能を有している。本実施形態では、上記したCMOSインバータを構成するPチャネル型MOSトランジスタがハイサイド側に配置され、Nチャンネル型MOSトランジスタがローサイド側に配置されている。
次に、図1に示す集積回路100から遅延回路30を除いた場合における、発振信号を出力する原理を図3に基づいて説明する。CR発振回路10に電源電圧VCCが印加され、例えば、ノード20の電圧レベルが[1](Hレベル)だとすると、第1ノード21の電圧レベル、第2ノード22の電圧レベル、第3ノード23の電圧レベル、第4ノード24の電圧レベル(第5ノード25の電圧レベル)それぞれが、[0](Lレベル)、[1]、[0]、[1]となる。すると、第3ノード23の電圧レベルが[0]なので、抵抗15を介してコンデンサ14が徐々に放電され、ノード20の電圧レベル[1]が徐々に下降する。ノード20の電圧レベルが第1インバータ11の閾値電圧VTHまで下降すると、第1インバータ11の出力(第1ノード21の電圧レベル)が反転し、第1ノード21の電圧レベル、第2ノード22の電圧レベル、第3ノード23の電圧レベル、第4ノード24の電圧レベル(第5ノード25の電圧レベル)それぞれも、[1]、[0]、[1]、[0]と反転する。すると、第3ノード23の電圧レベルが[1]なので、抵抗15を介してコンデンサ14が徐々に充電され、ノード20の電圧レベル[0]が徐々に上昇する。ノード20の電圧レベルが第1インバータ11の閾値電圧VTHまで上昇すると、第1ノード21の電圧レベルが反転し、第1ノード21の電圧レベル、第2ノード22の電圧レベル、第3ノード23の電圧レベル、第4ノード24の電圧レベル(第5ノード25の電圧レベル)それぞれも、[0]、[1]、[0]、[1]と反転する。以降、これらの動作を繰り返して、HレベルとLレベルが切換った発振信号(以下、発振信号を、クロック信号と示す)が、分周回路40に入力される。
次に、図1に示す集積回路100から遅延回路30を除いた場合における、分周回路40を構成するCMOSインバータに流れる貫通電流に起因するクロック信号の変動を、図4及び図5に基づいて説明する。なお、上記したように、各第1〜第4インバータ11〜13,16は、CMOSインバータによって構成されている。しかたがって、後述する理由により、クロック信号の切換りタイミング時に、第1〜第4インバータ11〜13,16にも貫通電流が流れ、電源電圧VCCに変動が生じる虞がある。しかしながら、第1実施形態の作用効果を説明するためには、上記した第1〜第4インバータ11〜13,16に流れる貫通電流の影響は不要なので、煩雑を避けるため、第1〜第4インバータ11〜13,16に流れる貫通電流による影響を省略する。
図4及び図5に示すように、分周回路40に入力されるクロック信号(第5ノード25におけるクロック信号)のHレベルからLレベルへの切換りタイミング(コンデンサ14の充電から放電への切換りタイミング)で、電源電圧VCCに一時的な下降が生じる。これは、クロック信号のHレベルからLレベルへの切換りタイミングにおいて、Pチャネル型MOSトランジスタ、及びNチャンネル型MOSトランジスタそれぞれの閾値電圧を越える電圧が印加され、Pチャネル型MOSトランジスタとNチャンネル型MOSトランジスタが同時にオン状態となり、CMOSインバータに貫通電流が流れるためである。貫通電流がCMOSインバータに流れると、貫通電流、及び電源配線51,52の分だけ電圧降下が生じ、CR発振回路10に印加される電源電圧VCCが一時的に下降する。
また、図5に示すように、電源電圧VCCの一時的な下降に伴って、閾値電圧VTHも一時的に下降する。これは、第1インバータ11の閾値電圧VTH、すなわち、第1インバータ11を構成するCMOSインバータの閾値電圧VTHは、電源電圧VCCに比例するためである。
また、図4に示すように、上記したコンデンサ14の充電から放電への切換りタイミングで、第1〜第5ノード21〜25の電圧レベルが一時的に変動する。これは、コンデンサ14の充電から放電への切換りタイミング(ノード20の電圧レベルが閾値電圧VTHとほぼ等しくなるタイミング)において、閾値電圧VTHが一時的に下降するためである。図5に示すように、ノード20の電圧レベルが閾値電圧VTHよりも十分に高い状態から徐々に減少して、閾値電圧VTH程度まで減少すると、それに伴って、第4ノード24及び第5ノード25の電圧レベルもHレベルからLレベルに下降し始める。通常ならば、第4ノード24及び第5ノード25の電圧レベルはそのままLレベルまで下降するが、このタイミングで、上記した閾値電圧VTHの一時的な下降が生じるために、ノード20の電圧レベルが閾値電圧VTHよりも十分に高い状態が再現され、第4ノード24及び第5ノード25の電圧レベルが元の電圧レベルであるHレベルに回復する(クロック信号が、一時的に立ち上がる)。すると、図5に示すように、第4ノード24及び第5ノード25に一時的な電圧レベルの下降(チャタリング)が生じる。
このように、クロック信号のHレベルからLレベルへの切換りタイミングにおいて、CMOSインバータを一時的に流れる貫通電流により、クロック信号にチャタリングが生じ、クロック信号の周波数が不安定となってしまう。上記したチャタリングが分周回路40に入力されると、図4に示すように、チャタリング(第5ノード25におけるクロック信号の一時的な立ち上がり)に分周回路40が応答し、半周期ではなく、1周期の周波数を分周回路40が出力する、という不具合が生じる。すなわち、分周回路40が、クロック信号の周波数を分周しない、という不具合が生じる。
次に、第1実施形態に係る集積回路100の特徴点を説明する。上記したように、電源電圧VCCに一時的な下降が生じるタイミング(閾値電圧VTHに一時的な下降が生じるタイミング)と、ノード20の電圧レベルが閾値電圧VTHとほぼ等しくなるタイミングとが同時なので、クロック信号にチャタリングが生じる。換言すれば、CMOSインバータに貫通電流が流れるタイミング(第5ノード25におけるクロック信号の切換りタイミング)と、コンデンサ14の充電から放電への切換りタイミングと、が同時の場合、クロック信号にチャタリングが生じる。ところで、第1実施形態に係る集積回路100では、遅延回路30を介して、CR発振回路10の出力端子と、分周回路40の入力端子とが接続されている。したがって、遅延回路30によって、分周回路40に入力されるクロック信号(第5ノード25におけるクロック信号)の切換りタイミングと、コンデンサ14の充電から放電への切換りタイミングと、をずらすことができる。
図6及び図7に示すように、第1実施形態に係る集積回路100においても、第5ノード25におけるクロック信号の切換りタイミングで、分周回路40を構成するCMOSインバータの貫通電流によって電源電圧VCCに下降が生じ、それと共に閾値電圧VTHにも下降が生じる。しかしながら、上記した第5ノード25におけるクロック信号の切換りタイミングと、コンデンサ14の充電から放電への切換りタイミングとが、遅延時間分だけずれるので、ノード20における電圧レベルは、理想的にHレベルからLレベルに下降する。これにより、クロック信号にチャタリングが生じるのが抑制され、周波数が安定したクロック信号を出力することができる。
以上のようにして、上記した集積回路100は、CR発振回路10を構成するコンデンサ14における充電から放電への切換りタイミングと、分周回路40を構成するCMOSインバータに貫通電流が流れるタイミングとをずらす事で、周波数が安定したクロック信号を発生する集積回路となっている。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
例えば、図8に示すように、第1インバータ11に、Hレベル側の閾値電圧VTUとLレベル側の閾値電圧VTLを有し、ヒステリシス電圧ΔV(VTU−TTL)を有するシュミットインバータを採用しても良い。これにより、第1インバータ11に入力される軽微なノイズ(第1インバータ11のヒステリシス電圧ΔVを超えない電圧を有するノイズ)を除去することができる。なお、第2インバータ12に、上記したシュミットインバータを採用することもできる。
また、閾値電圧VTU,VTLそれぞれと、電源50の電源電圧VCCとの比(VTU/VCC及びVTL/VCC)が一定になるようにシュミットインバータを構成すると良い。クロック信号のパルス幅は、閾値電圧VTU,VTLと電源電圧VCCとの比に依存する性質を有しており、電源電圧VCCが変動すると、閾値電圧VTU,VTLと電源電圧VCCとの比が変動し、それに伴ってパルス幅も変動し、クロック信号の周波数が変動する虞がある。しかしながら、上記したように、閾値電圧VTU,VTLそれぞれと、電源電圧VCCとの比が一定に調整されているので、電源電圧VCCの変動による、パルス幅の変動を抑制し、ひいては周波数の変動を抑制することができる。図8は、集積回路の変形例を示す回路図である。
また、図9に示すように、CR発振回路10の電源配線51とグランドとに接続された第1コンデンサ61と、電源配線51と分周回路40の電源配線52との接続点、及び電源配線51における第1コンデンサ61との接続点との間に設けられた第1抵抗62と、を有するローパスフィルタ回路60を設けても良い。これにより、電源配線51,52を介して第1〜第4インバータ11〜13,16に入力される、分周回路40を構成するCMOSインバータに流れる貫通電流に起因する電源電圧VCCの変動を抑制することができる。図9は、集積回路の変形例を示す回路図である。
また、図10(a)に示すように、第4ノード24と遅延回路30の入力端子とを接続する配線26とグランドとに接続された第2コンデンサ71と、配線26における第2コンデンサ71との接続点、及び第4ノード24との間に設けられた第2抵抗72と、を有するローパスフィルタ回路70を設けても良い。これにより、第4ノード24におけるクロック信号に含まれる、クロック信号の周波数よりも高い周波数を有する高周波ノイズを除去することができる。また、図10(b)に示すように、配線26とグランドとに接続された第3コンデンサ81と、配線26における第3コンデンサ81との接続点、及び第4ノード24との間に設けられ、遅延回路30の入力端子と電源50との接続、及び遅延回路30の入力端子とグランドとの接続、を制御するスイッチング素子82と、を有するフィルタ回路80を設けても良い。これにより、図10(a)に示すローパスフィルタ回路70と同様の作用効果を得ることができる。上記したスイッチング素子82としては、例えば、ハイサイドにPチャネル型MOSトランジスタが配置され、ローサイド側にNチャネル型MOSトランジスタが配置されたCMOSインバータを採用することができる。なお、スイッチング素子82として、CMOSインバータを採用する場合、当該スイッチング素子82によって、クロック信号の極性が反転してしまうので、図10(b)に示すように、スイッチング素子82の入力端子に、クロック信号の極性を反転するNOTゲート83が設けられる。これにより、フィルタ回路80に入力されるクロック信号の極性と、フィルタ回路80から出力されるクロック信号の極性とが一致する。なお、NOTゲート83を、第5ノード25に設けても良い。図10は、集積回路の変形例を示す回路図である。
第1実施形態に係る集積回路の概略構成を示す回路図である。 遅延回路の概略構成を示す回路図である。 図1に示す集積回路から遅延回路を除いた場合における、理想的な発振信号を示す波形図である。 図1に示す集積回路から遅延回路を除いた場合における、発振信号を示す波形図である。 図4における、充放電の切換りタイミングでの、電源電圧、閾値電圧、及び発振信号の挙動を説明するための波形図である。 図1に示す集積回路における、発振信号を示す波形図である。 図6における、充放電の切換りタイミングでの、電源電圧、閾値電圧、及び発振信号の挙動を説明するための波形図である。 集積回路の変形例を示す回路図である。 集積回路の変形例を示す回路図である。 集積回路の変形例を示す回路図である。
符号の説明
10・・・CR発振回路
11〜13,16・・・第1〜第4インバータ
20・・・ノード
21〜25・・・第1〜第5ノード
30・・・遅延回路
40・・・分周回路
100・・・集積回路

Claims (11)

  1. 複数のCMOS素子によって構成された論理回路と、前記論理回路に、容量素子と抵抗素子の時定数に依存する周波数の発振信号を出力するCR発振回路と、前記論理回路に入力される前記発振信号を遅延する遅延回路と、を備え、
    前記CR発振回路と電源とを接続する電源配線が、前記論理回路と前記電源とを接続する電源配線と接続されていることを特徴とする集積回路。
  2. 前記遅延回路は、少なくとも1つのバッファによって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の集積回路。
  3. 前記CR発振回路の電源配線に、前記電源の電圧変動に起因するノイズを除去する第1フィルタ回路が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の集積回路。
  4. 前記第1フィルタ回路は、前記CR発振回路の電源配線とグランドとに接続された第1コンデンサと、前記CR発振回路の電源配線と前記論理回路の電源配線との接続点、及び前記CR発振回路の電源配線における前記第1コンデンサとの接続点との間に設けられた第1抵抗と、を有する第1ローパスフィルタ回路であることを特徴とする請求項3に記載の集積回路。
  5. 前記CR発振回路の出力端子と前記遅延回路の入力端子との間に、高周波ノイズを除去する第2ローパスフィルタ回路が設けられていることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載の集積回路。
  6. 前記第2ローパスフィルタ回路は、前記CR発振回路の出力端子と前記遅延回路の入力端子とを接続する配線とグランドとに接続された第2コンデンサと、前記配線における前記第2コンデンサとの接続点、及び前記CR発振回路の出力端子との間に設けられた第2抵抗と、を有することを特徴とする請求項5に記載の集積回路。
  7. 前記第2ローパスフィルタ回路は、前記CR発振回路の出力端子と前記遅延回路の入力端子とを接続する配線とグランドとに接続された第2コンデンサと、前記配線における前記第2コンデンサとの接続点、及び前記CR発振回路の出力端子との間に設けられ、前記遅延回路の入力端子と前記電源、及び前記グランドのいずれかとの接続を制御するスイッチングと、を有することを特徴とする請求項5に記載の集積回路。
  8. 前記CR発振回路は、所定の閾値電圧を超える入力信号が入力された場合に、前記入力信号の極性が反転された第1出力信号を出力する第1反転信号生成手段と、
    前記第1出力信号の極性が反転された第2出力信号を出力する第2反転信号生成手段と、
    前記第2出力信号の極性が反転された第3出力信号を出力する第3反転信号生成手段と、
    前記第1反転信号生成手段の入力端子と、前記第2反転信号生成手段の出力端子との間に接続された前記容量素子と、
    前記第1反転信号生成手段の入力端子と、前記第3反転信号生成手段の出力端子との間に接続された前記抵抗素子と、を有することを特徴とする請求項1〜7いずれか1項に記載の集積回路。
  9. 前記第1反転信号生成手段若しくは前記第2反転信号生成手段は、ヒステリシス電圧を有するシュミットインバータであることを特徴とする請求項8に記載の集積回路。
  10. 前記シュミットインバータは、前記ヒステリシス電圧と前記電源の電圧との比が一定に調整されていることを特徴とする請求項9に記載の集積回路。
  11. 前記CR発振回路は、前記第3出力信号の極性が反転され、且つ波形整形された第4出力信号を出力する第4反転信号生成手段を備えることを特徴とする請求項8〜10いずれか1項に記載の集積回路。
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