JP2005333222A - 端末制御装置及びこれを用いた端末制御システム - Google Patents

端末制御装置及びこれを用いた端末制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】 通信端末の通信線への接続状態に関わる状態変化を検出することができる端末制御装置及びこれを用いた端末制御システムを提供する。
【解決手段】 複数の通信端末が接続された通信線4に接続するためのコネクタ25と、コネクタ25を介して通信線4に検査用信号を出力してその検査用信号に応じて生じた反射信号を取得する測定部23と、測定部23によって取得された反射信号を記憶する信号記憶部61と、測定部23から通信線4に検査用信号を出力させ測定部23に取得させた反射信号を信号記憶部61に基準データとして記憶させる基準データ取得制御部211と、測定部23から通信線4に検査用信号を出力させて測定部23に取得させた反射信号と信号記憶部61に記憶されている基準データとを比較することにより通信線4の状態変化を検出する検査制御部212とを備えた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、通信線に接続された通信端末の異常を検出する端末制御装置及びこれを用いた端末制御システムに関する。
従来、通信線に接続された一又は複数の通信端末と、通信線を介して通信端末から情報を収集する端末制御装置とを備えた端末制御システム、例えば、工場やビル内の各所に設けられた電力計測用の通信端末である電力計測端末と、通信線を介してこの電力計測端末から消費電力の計測データを収集する設備監視制御装置とを備え、設備監視制御装置がネットワークを介して遠隔のサーバ装置へその計測データを送信する電力監視システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
例えば、このような電力監視システムでは、システムの起動時に、当該電力監視システムにおいて使用可能な全てのアドレスに対して設備監視制御装置が通信を試み、通信できたアドレスの電力計測端末が通信線に接続されていると認識される。また、設備監視制御装置は、電力計測端末から消費電力の計測データを収集する都度、前回通信できなかったアドレスを含めて全てのアドレスの電力計測端末に対して通信を試み、通信できたアドレスの電力計測端末からその計測データを収集することにより、例えば電力計測端末が追加された場合であってもユーザが端末追加のための設定を行う必要がなく、擬似的なプラグアンドプレイが実現されている。さらに、設備監視制御装置は、各アドレスの電力計測端末に対して通信できたか否かを示す通信可否情報をネットワークを介してサーバ装置へ送信する。これにより、ユーザは、遠隔のサーバ装置においてその通信可否情報を参照し、当該電力監視システムの動作状態を確認することができるようにされている。
特開2002−315234号公報
ところで、上述の電力監視システムのような端末制御システムにおいては、電力計測端末が通信線に接続されていないアドレスについて通信できない旨の通信可否情報がサーバ装置へ送信される一方、電力計測端末が故障や誤動作等の異常発生のために通信できない場合であってもそのアドレスについて通信できない旨の通信可否情報がサーバ装置へ送信されるため、サーバ装置を用いて通信可否情報を参照しているユーザは、電力計測端末において故障等の異常が発生したのか、電力計測端末が通信線から取り外されただけなのかを区別することができないという不都合があった。そのためユーザは、遠隔地の工場やビル等、電力監視システムが設置されている現場まで行って、電力計測端末において異常が発生したのか、電力計測端末が通信線から取り外されただけなのかを確認する必要があった。特に、工場やビル等の消費電力を計測する電力監視システムにおいては、電力を消費する設備が増設、削減される都度、その設備の増減に伴い電力計測端末が増減されるため、電力計測端末において異常が発生したのか、電力計測端末が通信線から取り外されたことにより通信端末の通信線への接続状態に関わる状態変化が生じただけなのか、区別することができないことによる不都合が顕著である。
本発明は、このような問題に鑑みて為された発明であり、通信端末の通信線への接続状態に関わる状態変化を検出することができる端末制御装置及びこれを用いた端末制御システムを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の第1の手段に係る端末制御装置は、一又は複数の通信端末が接続された通信線に接続するための接続部と、前記接続部を介して前記通信線に検査用信号を出力する検査信号出力部と、前記通信線に出力した検査用信号に応じて生じた反射信号を取得する反射信号取得部と、前記反射信号取得部によって取得された反射信号を記憶する信号記憶部と、前記検査信号出力部から前記接続部を介して前記通信線に検査用信号を出力させ、前記反射信号取得部に取得させた反射信号を前記信号記憶部に基準データとして記憶させる基準データ取得制御部と、前記検査信号出力部から前記接続部を介して前記通信線に検査用信号を出力させ、前記反射信号取得部に取得させた反射信号と前記信号記憶部に記憶されている前記基準データとを比較することにより前記通信線の状態変化を検出する状態変化検出動作を実行する検査制御部とを備えることを特徴としている。
また、上述の端末制御装置において、前記基準データ取得制御部は、前記反射信号取得部に取得させた反射信号のうち、前記各通信端末からの反射信号のみを前記信号記憶部に前記基準データとして記憶させ、前記検査制御部は、前記反射信号取得部に取得させた反射信号のうち、前記各通信端末からの反射信号のみを前記基準データとを比較することにより前記状態変化検出動作を実行することを特徴としている。
そして、上述の端末制御装置において、前記接続部から当該各通信端末までの前記通信線の長さと、前記通信線を信号が伝搬する伝搬速度に関する情報とを予め記憶する端末情報記憶部をさらに備え、前記基準データ取得制御部は、前記各通信端末について前記端末情報記憶部に記憶されている前記接続部からの通信線の長さと前記伝搬速度に関する情報とに基づいて、前記検査信号出力部により前記検査用信号を出力させてから前記各通信端末による反射信号が前記接続部に到達するまでの時間である到達予測時間を算出し、前記反射信号取得部に取得された反射信号における当該算出された到達予測時間での反射信号を、前記各通信端末についての基準データとして前記信号記憶部に記憶させるものであり、前記検査制御部は、前記反射信号取得部に取得させた反射信号における前記基準データ取得制御部により算出された前記各通信端末についての到達予測時間での反射信号を、前記各通信端末からの反射信号として前記信号記憶部に記憶された前記各通信端末についての基準データと比較することにより前記状態変化検出動作を実行することを特徴としている。
さらに、上述の端末制御装置において、前記検査制御部は、前記各通信端末に対して順次通信を試みて通信できない場合に前記状態変化検出動作を実行し、当該状態変化検出動作において状態変化が検出されない場合に当該通信できない通信端末が異常であると判定する一方、当該状態変化検出動作において状態変化が検出された場合には当該通信できない通信端末は異常ではないと判定することを特徴としている。
また、上述の端末制御装置において、前記検査制御部が前記各通信端末に対して通信を試みた結果を記憶する通信可否情報記憶部をさらに備え、前記検査制御部は、前記各通信端末に対して順次通信を試みるポーリングを繰り返し実行すると共にそのポーリングの結果、前記各通信端末について通信できたか否かを前記通信可否情報記憶部に記憶させ、前記通信可否情報記憶部に記憶されている前回のポーリングの結果と今回のポーリングの結果とが異なった場合に、前記状態変化検出動作を実行し、当該状態変化検出動作において状態変化が検出されない場合に当該通信できない通信端末が異常であると判定する一方、当該状態変化検出動作において状態変化が検出された場合には当該通信できない通信端末は異常ではないと判定することを特徴としている。
そして、上述の端末制御装置において、前記基準データ取得制御部は、前記接続部を介して前記通信線に、前記各通信端末のアドレスを宛先にして予め定められた応答コマンドの返信を要求する問い合わせコマンドを順次送信し、各アドレス宛の問い合わせコマンドを送信してから前記返信コマンドを受信するまでの時間を計測し、当該計測した時間に基づいて、前記反射信号取得部に取得させた反射信号における前記各通信端末からの反射信号と前記各通信端末のアドレスとを対応付けて前記信号記憶部に記憶させ、前記検査制御部は、前記反射信号取得部に取得させた反射信号と前記信号記憶部に記憶されている前記基準データとを比較した結果、前記各通信端末からの反射信号に差異があった場合に、当該差異があった反射信号と対応付けて前記信号記憶部に記憶されているアドレスの通信端末の前記通信線への接続状態が変化したと判定することを特徴としている。
また、本発明の第2の手段に係る端末制御システムは、通信線に接続された一又は複数の通信端末と、前記通信線を介して前記通信端末と通信可能に接続された端末制御装置と、ネットワークを介して前記端末制御装置と通信可能に接続された外部端末とを備え、前記端末制御装置は請求項1〜6のいずれかに記載の端末制御装置であり、前記端末制御装置は、前記状態変化検出動作における前記状態変化の検出結果を前記ネットワークを介して前記外部端末へ送信し、前記外部端末は、前記端末制御装置から受信した前記状態変化の検出結果を表示する表示部を備えることを特徴としている。
そして、上述の端末制御システムにおいて、前記通信端末は、当該通信端末における入力インピーダンスを前記通信線の特性インピーダンスと異ならせるインピーダンス調整部をさらに備えることを特徴としている。
このような構成の端末制御装置及び端末制御システムは、基準データ取得制御部によって、検査信号出力部から一又は複数の通信端末が接続された通信線に検査用信号が出力され、その検査用信号に応じて生じた反射信号が反射信号取得部で取得されると共に基準データとして信号記憶部に記憶される。そして、検査制御部によって、検査信号出力部から一又は複数の通信端末が接続された通信線に検査用信号が出力され、その検査用信号に応じて生じた反射信号が信号記憶部に記憶されている基準データとが比較されることにより通信線の状態変化が検出されるので、通信端末の通信線への接続状態に関わる状態変化を検出することができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る端末制御システムの構成の一例を示すブロック図である。図1に示す端末制御システム1は、例えばビルの消費電力や水道、ガスの消費量等を計測してその計測データを収集する設備監視制御システムで、端末制御装置2と、複数、例えば31台の通信端末3とが例えばRS485のツイストペアケーブルである通信線4によって接続されている。端末制御装置2には、例えばパーソナルコンピュータからなる操作端末5が接続され、端末制御装置2は、さらにネットワークの一例であるインターネット6を介して例えばパーソナルコンピュータからなる外部端末7と通信可能に接続されている。また、通信線4の末端には、終端抵抗8が接続されている。
通信端末3は、例えばビルの各所に設置され、電力、水道、ガス等の消費量を計測する計測装置で、それぞれ計測したデータを通信線4を介して端末制御装置2へ送信する。また、通信端末3には、それぞれ各通信端末3を識別するためのアドレスが付与されており、端末制御装置2から通信線4を介して各通信端末3のアドレス宛の問い合わせコマンドを受信すると、端末制御装置2へ通信線4を介して応答コマンドを送信する。また、各通信端末3は、問い合わせコマンドを受信してから応答コマンドを送信するまでの時間が、ほぼ一定になるようにされている。各通信端末3のアドレスとしては、例えば1〜31の番号が用いられる。
操作端末5は、例えばRS232やUSB(Universal Serial Bus)等の通信インターフェイスを介して端末制御装置2と通信可能に接続され、例えば端末制御装置2から送信された計測データや各通信端末3の動作状態をディスプレイに表示したり、キーボードやマウスによってユーザから受け付けられた操作指示を端末制御装置2へ送信したりする。
外部端末7は、例えばビルの設備を管理する管理センターに設置されたサーバ装置であり、インターネット6を介して端末制御装置2と通信可能に接続され、例えば端末制御装置2から送信された計測データをデータベースに記憶したり、各通信端末3の動作状態をディスプレイに表示したり、あるいはキーボードやマウスによってユーザから受け付けられた操作指示を端末制御装置2へ送信したりする。
図2は、端末制御装置2の構成の一例を示すブロック図である。図2に示す端末制御装置2は、通信線4に接続された一又は複数の通信端末3から、通信線4を介して例えばビルの消費電力や水道、ガスの消費量等の計測データを収集して操作端末5やインターネット6に接続された遠隔地の外部端末7へ送信したり、あるいは遠隔地の外部端末7から送信された操作指示や操作端末5から送信された操作指示に応じて通信端末3の動作を制御したりする制御装置であり、制御部21、端末通信部22、測定部23、切替部24、コネクタ25、メモリ26、センター通信部27、及びパソコンI/F部28を備える。
端末通信部22は、例えばRS485通信を行うためのドライバ、レシーバ等を備えた通信回路である。測定部23は、例えばTDR(Time Domain Reflectometry)法により通信線4の特性を計測する計測回路で、例えば制御部21からの制御信号に応じて検査用信号であるパルス信号を出力する検査信号出力部に相当するDAコンバータや、そのパルス信号により生じた反射信号を取得して制御部21へ出力する反射信号取得部に相当するADコンバータ等を備える。
コネクタ25は接続部に相当し、通信線4を切替部24へ接続するコネクタである。切替部24は、制御部21からの制御信号に応じて端末通信部22又は測定部23をコネクタ25へ接続する切替スイッチである。メモリ26は、例えばSRAM(Static Random Access Memory)を用いて構成された記憶部で、信号記憶部61と、通信可否情報記憶部62とを備えている。
制御部21は、端末制御装置2全体の動作を制御するもので、例えばCPU(Central Processing Unit)を備えて構成され、図略のROM(Read Only Memory)に記憶された所定の制御プログラムを実行することにより、基準データ取得制御部211及び検査制御部212として機能する。そして、制御部21は、端末通信部22によって各通信端末3との間で通信を行い電力等の測定データを取得したり、測定部23によって通信線4の状態変化を検出したりする。
次に、上述のように構成された端末制御システム1の動作を説明する。図3は、基準データ取得制御部211の動作の一例を示すフローチャートである。まず、ステップS1において、基準データ取得制御部211からの制御信号に応じて切替部24が切り替えられ、測定部23が切替部24とコネクタ25とを介して通信線4に接続される。そして、基準データ取得制御部211からの制御信号に応じて測定部23から切替部24とコネクタ25とを介して通信線4へ、矩形波状の検査用信号が出力される(ステップS1)。
そうすると、コネクタ25から出力された検査用信号は、通信線4において各通信端末3の接続部、および終端抵抗8で反射し、その反射信号が通信線4からコネクタ25及び切替部24を介して測定部23で受信される。そして、測定部23によって、受信された反射信号の電圧値が例えば1nsec間隔でサンプリングされ、基準データとして信号記憶部61に記憶される(ステップS2)。
図4(a)はコネクタ25から通信線4へ出力された検査用信号である検査信号パルス41、図4(b)(c)は、検査信号パルス41が通信線4で反射した反射信号の波形を示す図である。図4において、横軸は検査信号パルス41が出力されてからの時間tを示している。図4(b)に示すように、測定部23から検査信号パルス41が通信線4へ出力されると、測定部23によって、端末制御装置2に最も近い位置に接続されている通信端末3から順に、検査信号パルス41とは極性が反転した反射波42、43、44が受信され、最後に通信線4の末端に接続された終端抵抗8から検査信号パルス41と同極性の反射波45が受信される。
図5は、端末制御装置2と通信端末3とが通信線4のツイストペアケーブルに接続される部分を説明する説明図である。通信端末3は、例えばRS485のドライバ31とレシーバ32とを備えており、それぞれ通信線4のツイストペアケーブルから分岐された分岐線33と分岐線34とに接続されている。そして、分岐線33,34間には抵抗R1が接続されている。抵抗R1は、例えばRS485規格において、通信線4の特性インピーダンスと整合するべく通常は50Ωとされている。この場合、通信線4の特性インピーダンスと通信端末3の入力インピーダンスが完全に一致すると、測定部23から出力された検査信号パルス41が通信端末3で反射されないが、レシーバ32の入力インピーダンスやドライバ31の出力部における静電容量の影響、通信線4の特性インピーダンスのばらつき等の影響により、抵抗R1を50Ωとしても、通信端末3における入力インピーダンスと通信線4の特性インピーダンスとは異なるインピーダンスにされている。
また、例えば通信線4の特性インピーダンスと通信端末3の入力インピーダンスとの差異が小さいために、通信端末3からの反射波が小さく検出が困難である場合は、抵抗R1を、例えばRS485規格において規格の範囲外でなおかつ通信に支障がない程度の抵抗値、例えば60Ω、あるいは40Ω程度の抵抗値としても良い。この場合、抵抗R1は、通信端末3における入力インピーダンスを通信線4の特性インピーダンスと異ならせるインピーダンス調整部として機能する。
抵抗R1によって、通信端末3における入力インピーダンスと通信線4の特性インピーダンスとが異なるインピーダンスにされていることにより、測定部23から出力された検査信号パルス41が各通信端末3で反射され、反射波42、43、44が生じるようにされている。また、抵抗R1によって、通信端末3における入力インピーダンスと通信線4の特性インピーダンスとの差異を大きくすることができるので、反射波42、43、44の波高値を大きくすることができ、例えば測定部23において反射波42、43、44の電圧値を取得するために用いられるADコンバータとして、低精度、従って低コストのADコンバータを用いることができる。
図6(a)は、測定部23によって1nsec間隔でサンプリングされた反射信号が、基準データとして信号記憶部61に記憶されている状態の一例を示す説明図である。図6(a)に示すように、基準データは、各サンプリング毎に測定された反射信号の電圧値として信号記憶部61に記憶される。サンプリング回数「1」は、一回目のサンプリング、すなわち検査信号パルス41が通信線4へ出力されてから1nsec後にサンプリングされた反射信号の電圧値であり、サンプリング回数「1000」は、1000回目のサンプリング、すなわち検査信号パルス41が通信線4へ出力されてから1000nsec後にサンプリングされた反射信号の電圧値を示している。
また、距離換算値は、そのサンプリングタイミングにおいて取得された反射信号の反射した位置が、端末制御装置2から何m離れているかを示している。例えば、サンプリング回数「1」における反射信号は、検査信号パルス41が通信線4へ出力されてから1nsec後にサンプリングされた信号であるから信号伝搬速度が例えば0.2m/nsecであれば、サンプリング回数「1」における反射信号は端末制御装置2から0.1m離れた位置から反射して戻ってきた信号であることを示している。
次に、基準データ取得制御部211により、ポーリング応答時間が計測される(ステップS3)。具体的には、基準データ取得制御部211からの制御信号に応じて切替部24が切り替えられ、端末通信部22が切替部24とコネクタ25とを介して通信線4に接続される。そして、基準データ取得制御部211からの制御信号に応じて端末通信部22から切替部24とコネクタ25とを介して通信線4へ、全てのアドレス1〜31を順次宛先にして応答コマンドの返信を要求する問い合わせコマンドが送信され、各通信端末3から返信された応答コマンドが通信線4からコネクタ25と切替部24とを介して端末通信部22で受信され、基準データ取得制御部211によって各アドレス宛の問い合わせコマンドを送信してから返信コマンドを受信するまでのポーリング応答時間が例えばタイマを用いて計測される。
これにより、基準データ取得制御部211によって、全てのアドレス1〜31について、問い合わせコマンドを送信してから応答コマンドが受信されるまでの時間が計測される。また、基準データ取得制御部211によって、アドレス1〜31のうちいずれかのアドレスについて、問い合わせコマンドを送信してから予め設定された監視時間Tを超えて応答コマンドが受信されない場合、すなわちタイムアウトの場合は、そのアドレスの通信端末3は「応答なし」として通信可否情報記憶部62に記憶され、応答コマンドが受信された場合はそのアドレスの通信端末3は「応答あり」として通信可否情報記憶部62に応答有無テーブルとして記憶される。図6(b)に、上述のようにして通信可否情報記憶部62に記憶された各アドレス毎の応答の有無を示す応答有無テーブルの一例を示す。
次に、基準データ取得制御部211によって、計測されたポーリング応答時間の短い順に、反射波42、43、44にアドレスが対応付けられる(ステップS4)。例えば、アドレス「1」、「2」、「3」の順にポーリング応答時間が短かければ、図4(b)における反射波42がアドレス「1」と対応付けられ、反射波43がアドレス「2」と対応付けられ、反射波44がアドレス「3」と対応付けられて信号記憶部61に記憶される。
以上、ステップS1〜S4の動作を、例えばビルや工場設備の施工時等、端末制御システム1が正常に構成されている場合に実行することにより、正常時における反射信号と、各通信端末3のアドレスとが対応付けられて信号記憶部61に記憶される。
次に、検査制御部212によって、通信線4の状態変化、例えば通信線4から通信端末3が取り外されたり、追加されたりする状態変化を検出する状態変化検出動作が行われる。図7は、検査制御部212による状態変化検出動作の一例を示すフローチャートである。
まず、検査制御部212によって、図6(b)に示す通信可否情報記憶部62に記憶された応答有無テーブルに基づいて、「応答あり」とされているアドレスの通信端末3に対して順次通信を試みるポーリングが実行され(ステップS11)、監視時間T以内に応答コマンドが受信された場合(ステップS12でNO)、次のアドレスについてポーリングを実行すべくステップS13へ移行して再びステップS11、S12を繰り返す一方、監視時間T以内に応答コマンドが受信されなかった場合(ステップS12でYES)、タイムアウトにより通信できないとして状態変化検出動作を行うべくステップS14へ移行する。
次に、ステップS14において、検査制御部212からの制御信号に応じて切替部24が切り替えられ、測定部23が切替部24とコネクタ25とを介して通信線4に接続される。そして、検査制御部212からの制御信号に応じて測定部23から切替部24とコネクタ25とを介して通信線4へ、検査信号パルス41が出力される(ステップS14)。そうすると、コネクタ25から出力された検査信号は、通信線4において各通信端末3の接続部、および終端抵抗8で反射し、例えば図4(c)に示す反射信号が通信線4からコネクタ25及び切替部24を介して測定部23で受信される。
そして、検査制御部212によって、信号記憶部61に記憶されている基準データ、すなわち図4(b)に示す反射信号波形と、測定部23で受信された反射信号波形とが比較される(ステップS15)。そして、信号波形が同一であれば(ステップS16でYES)、通信線4と各通信端末3との接続状態は正常であると推定されるので、検査制御部212によって、ステップS12においてタイムアウトした原因はその通信端末3にあると判断され、ステップS12においてタイムアウトしたアドレスの通信端末3で異常が発生している旨の通知が検査制御部212からの制御信号に応じて、センター通信部27によりインターネット6を介して外部端末7へ送信されると共にパソコンI/F部28により操作端末5へ送信される(ステップS17)。
一方、信号波形が同一でなければ(ステップS16でNO)、通信線4と各通信端末3との接続状態に変化が生じていると推定されるので、検査制御部212によって、さらに通信線4に異常が有る場合の特徴がないか否かが確認される(ステップS18)。通信線4に異常が有る場合の特徴としては、例えば、通信線4に接続されている全ての通信端末3に対して問い合わせコマンドを送信してポーリングを行い、いずれの通信端末3からも応答コマンドが送信されずタイムアウトする場合や、測定部23で受信された反射信号波形に例えば図8に示すような特徴的な信号波形が含まれている場合などがある。
図8は、通信線4に異常が有る場合の特徴的な信号波形の例を示す波形図である。図8(a)に示す反射波46は、通信線4が断線している場合における信号波形の例を示すもので、例えば通信端末3からの反射波42、43、44や、終端抵抗8からの反射波45よりも波高値が高くなっている。従って、検査制御部212は、測定部23で受信された反射信号波形に例えば反射波45よりも波高値の高い、例えば反射波45の2倍以上の波高値を有する反射波46が含まれていることを検出することにより、通信線4の断線を検出することができる。
また、図8(b)に示す反射波47は、通信線4に腐食が発生し、不完全に導通している場合における信号波形の例を示すもので、例えばスパイク状、あるいはリンギング波形等を有する波形である。従って、検査制御部212は、測定部23で受信された反射信号波形に例えば反射波47のようなスパイクやリンギングを含む波形が含まれていることを検出することにより、通信線4の腐食を検出することができる。
このようにして、検査制御部212により通信線4に異常が有る場合の特徴が検出された場合(ステップS18でYES)、ステップS12においてタイムアウトした原因は通信線4の異常にあると判断され、通信線4に異常が発生している旨の通知が検査制御部212からの制御信号に応じて、センター通信部27によりインターネット6を介して外部端末7へ送信されると共にパソコンI/F部28により操作端末5へ送信される(ステップS19)。なお、ステップS19において、測定部23で受信された反射信号波形を外部端末7や操作端末5に表示させてもよい。これにより、ユーザが反射信号波形を目視で確認し、経験的に通信線4の異常状態を判断することができる。
一方、検査制御部212により通信線4に異常が有る場合の特徴が検出されなかった場合(ステップS18でNO)、通信線4と各通信端末3との接続状態に変化が生じており、かつ通信線4には異常がないと推定されるので、ステップS12においてタイムアウトした原因はそのアドレスの通信端末3が通信線4から取り外されたことによるものであると判断され、そのアドレスの通信端末3が通信線4から取り外された旨の通知が検査制御部212からの制御信号に応じて、センター通信部27によりインターネット6を介して外部端末7へ送信されると共にパソコンI/F部28により操作端末5へ送信される(ステップS20)。
図4(c)は、例えばアドレス「3」の通信端末3が通信線4から取り外された場合の反射波44の一例を示す波形図である。図4(c)に示すように、アドレス「3」の通信端末3が通信線4から取り外された場合、反射波44の波高値が、信号記憶部61に基準データとして記憶されている図4(b)の反射信号波形における反射波44よりも波高値が例えば小さく変化する。
以上、ステップS1〜S4の処理により、通信端末3の通信線4への接続状態が正常である場合の反射信号波形を基準データとして信号記憶部61に記憶し、ステップS11〜S20の処理によって、端末制御装置2と通信端末3とが通信できなくなった場合の反射信号波形を基準データと比較することにより、通信端末3の通信線4への接続状態に関わる状態変化を検出することができる。また、これにより、通信端末3が通信線4から取り外されただけなのか、通信端末3が異常であるのか区別することができる。また、遠隔地にいるユーザは、端末制御システム1が設置されている現場まで行くことなく外部端末7を用いてインターネット6を介して端末制御装置2から、端末制御システム1において通信端末3が取り外されたのか、通信端末3に異常が発生したのか、あるいは通信線4に異常が発生したのかを知ることができる。
なお、ステップS12においてタイムアウトが発生した場合にステップS14以降の状態変化検出動作が実行される例を示したが、例えば定期的に状態変化検出動作を実行することにより通信端末3の通信線4への接続状態に関わる状態変化を検出した際にポーリングを実行し、さらにタイムアウトが発生した場合にステップS16〜S20を実行するようにしてもよい。
この場合、図9に示すように、検査制御部212によって例えば30分間隔で検査信号パルス41が通信線4へ出力され、その反射信号の電圧値が1nsec間隔でサンプリングされる。図9においては、12時及び12時30分における反射信号のサンプリング値は、図6(a)に示す基準データと同じであるので通信線4における状態変化は検出されない。次に、13時における反射信号のサンプリング値は、図6(a)に示す基準データとサンプリング回数が2,3,4回目において、電圧値が基準データと異なっているので、通信線4における状態変化が検出される。これにより、ポーリング処理においてタイムアウトが発生しない場合であっても、通信線4における状態変化を検出することができる。
また、検査制御部212は、通信可否情報記憶部62に記憶された応答有無テーブルにおいて「応答あり」とされているアドレスの通信端末3に対して順次通信を試みて通信できないタイムアウトの場合にステップS14以降の状態変化検出動作を実行する例を示したが、例えば検査制御部212は、ステップS11〜S13において全てのアドレス1〜31の各通信端末3に対して順次通信を試みるポーリングを繰り返し実行すると共にそのポーリングの結果、各通信端末3について通信できたか否かを通信可否情報記憶部62に記憶させ、通信可否情報記憶部62に記憶されている前回のポーリングの結果と今回のポーリングの結果とが異なった場合に、状態変化検出動作を実行する構成としてもよい。
この場合、新たな通信端末3が通信線4に接続された場合、前回のポーリングの結果と今回のポーリングの結果とが異なることからその通信端末3が追加されたことを検出することができる。そして、例えば、通信端末3が追加されたことが検出された場合、基準データ取得制御部211が再びステップS1〜S4の処理を実行することにより、新たな通信端末3が追加された状態での基準データを信号記憶部61に記憶させることができるので、ステップS11以降で、新たな通信端末3が追加された状態における状態変化検出動作を実行することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る端末制御システム1及び端末制御装置2について説明する。図10は、第2の実施形態に係る端末制御装置2aの構成の一例を示すブロック図である。図10に示す端末制御装置2aは、図2に示す端末制御装置2とは、下記の点で異なる。すなわち、図10に示す端末制御装置2aは、メモリ26aにおいて、コネクタ25から各通信端末3までの通信線4の長さと通信線4を信号が伝搬する伝搬速度に関する情報、例えば通信線4の誘電率や通信端末3の入力インピーダンス等とを記憶する端末情報記憶部63をさらに備える。また、端末制御装置2aは、図2に示す端末制御装置2とは、基準データ取得制御部211a及び検査制御部212aの動作が異なる。その他の構成は図1に示す端末制御システム1及び図2に示す端末制御装置2と同様であるのでその説明を省略し、以下、本実施の形態に係る端末制御システム1の動作について説明する。
図11は、図10に示す基準データ取得制御部211aの動作の一例を示すフローチャートである。まず、例えばビルの施工時等、端末制御システム1が正常に構成されている状態において、例えばユーザが操作端末5を用いて、コネクタ25から各通信端末3までの通信線4の長さと、通信線4の誘電率とを入力することにより、その各通信端末3までの通信線4の長さと、通信線4の誘電率とが操作端末5からパソコンI/F部28を介して制御部21へ送信され、基準データ取得制御部211aによって、その各通信端末3までの通信線4の長さと、通信線4の誘電率とが端末情報記憶部63に記憶される(ステップS101)。
この場合、例えばビルや工場設備の施工時においては、通信線4への各通信端末3の取り付け位置は決まっているものの各取り付け位置に取り付けられる通信端末3のアドレスまでは決まっていないことがあるので、各通信端末3の取り付け位置からコネクタ25までの通信線4の長さが各通信端末3のアドレスとは対応付けられない状態で、端末情報記憶部63に記憶されるようにされている。
次に、基準データ取得制御部211aによって、各通信端末3について端末情報記憶部63に記憶されているコネクタ25から各通信端末3までの通信線4の長さと、通信線4の誘電率とに基づいて、測定部23により検査信号パルス41が出力されてから各通信端末3による反射信号が測定部23に到達するまでの時間である到達予測時間が算出され、信号記憶部61に記憶される(ステップS102)。具体的には、例えば端末情報記憶部63に記憶されている通信線4の誘電率erから、通信線4における信号伝搬速度Vρが下記の式(1)に基づき算出される。
Vρ=Vc / √er ・・・(1)
但し、Vc=3×10(m/sec)
そして、基準データ取得制御部211aによって、コネクタ25から各通信端末3までの通信線4の長さが、式(1)に基づき算出された信号伝搬速度Vρでそれぞれ除算されることにより各通信端末3についての到達予測時間が算出され、信号記憶部61に記憶される。
次に、基準データ取得制御部211aからの制御信号に応じて切替部24が切り替えられ、測定部23が切替部24とコネクタ25とを介して通信線4に接続される。そして、基準データ取得制御部211aからの制御信号に応じて測定部23から切替部24とコネクタ25とを介して通信線4へ、検査信号パルス41が出力される(ステップS103)。
そうすると、コネクタ25から出力された検査信号パルス41は、通信線4において各通信端末3の接続部、および終端抵抗8で反射し、その反射信号が通信線4からコネクタ25及び切替部24を介して測定部23で受信される。そして、測定部23によって、受信された反射信号の電圧値が例えば1nsec間隔でサンプリングされ、そのサンプリングデータが基準データ取得制御部211aへ出力される一方、基準データ取得制御部211aによって、検査信号パルス41が出力されてから信号記憶部61に記憶されている各通信端末3についての到達予測時間が経過した時の、サンプリングデータが各通信端末3からの反射信号であると判断され、基準データとして信号記憶部61に記憶される(ステップS104)。図12(a)に、ステップS104において信号記憶部61に記憶された基準データの一例を示す。
これにより、測定部23によってサンプリングされた反射信号のうち、各通信端末3からの反射信号のみを基準データとして信号記憶部61に記憶させることができるので、基準データを記憶させるためのメモリ容量を低減することができる。
なお、ステップS104において、基準データ取得制御部211aは、検査信号パルス41が出力されてから各通信端末3についての到達予測時間が経過した時の前後における一定の時間範囲、例えば前後10nsecの範囲におけるサンプリングデータのピーク値を、基準データとして信号記憶部61に記憶される構成であってもよい。これにより、到達予測時間の計算誤差を吸収することができる。
次に、図3におけるステップS3と同様にして、基準データ取得制御部211により、各アドレスのポーリング応答時間が計測され、図6(b)に示す応答有無テーブルが通信可否情報記憶部62に記憶される(ステップS105)。
次に、図3におけるステップS4と同様に、基準データ取得制御部211aによって計測されたポーリング応答時間が短いアドレス順に、信号記憶部61に記憶された基準データと各アドレスとが対応付けられる(ステップS106)。図12(b)に、各アドレスと対応付けて信号記憶部61に記憶された基準データ611の一例を示す。
以上、ステップS101〜S106の動作を、例えばビルや工場設備の施工時等、端末制御システム1が正常に構成されている場合に実行することにより、正常時における各通信端末3からの反射信号と、各通信端末3のアドレスとが対応付けられて信号記憶部61に記憶される。
次に、検査制御部212aによって、通信線4の状態変化、例えば通信線4から通信端末3が取り外された場合の状態変化を検出する状態変化検出動作が行われる。図13は、検査制御部212aによる状態変化検出動作の一例を示すフローチャートである。
図13に示すフローチャートにおいて、ステップS111〜S114の処理は、図7に示すフローチャートのステップS11〜S14と同様であるのでその説明を省略する。次に、ステップS114において測定部23から切替部24とコネクタ25とを介して通信線4へ出力された検査信号パルス41は、通信線4において各通信端末3の接続部、および終端抵抗8で反射し、例えば図4(c)に示す反射信号が通信線4からコネクタ25及び切替部24を介して測定部23で受信される。そして、測定部23によって、受信された反射信号の電圧値が例えば1nsec間隔でサンプリングされ、そのサンプリングデータが検査制御部212aへ出力される一方、検査制御部212aによって、検査信号パルス41が出力されてから信号記憶部61に記憶されている各通信端末3についての到達予測時間が経過した時のサンプリングデータが、各通信端末3からの反射信号であると判断され、ステップS106において計測されたポーリング応答時間の短いアドレス順に、通信端末3のアドレスと対応付けて、例えば図12(c)に示す反射信号データ612として信号記憶部61に記憶される(ステップS115)。
この場合、例えば図4(c)における反射波42,43のピーク電圧4.5Vが図12(c)における反射信号データ612のアドレス「1」,「2」にそれぞれ対応する電圧値とされ、反射波44のピーク電圧5.0Vがアドレス「3」に対応する電圧値とされて、信号記憶部61に記憶される
そして、検査制御部212aによって、信号記憶部61に記憶されている基準データ611と反射信号データ612とが比較される(ステップS116)。そして、基準データ611と反射信号データ612とが同一であれば(ステップS117でYES)、通信線4と各通信端末3との接続状態は正常であると推定されるので、検査制御部212aによって、ステップS112においてタイムアウトした原因はその通信端末3にあると判断され、ステップS112においてタイムアウトしたアドレスの通信端末3で異常が発生している旨の通知が検査制御部212aからの制御信号に応じて、センター通信部27によりインターネット6を介して外部端末7へ送信されると共にパソコンI/F部28により操作端末5へ送信される(ステップS118)。
今、基準データ611と反射信号データ612とはアドレス「3」において同一でなく、アドレス「3」の電圧値が異なるので(ステップS117でNO)、通信線4と各通信端末3との接続状態に変化が生じていると推定され、ステップS112においてタイムアウトした原因はアドレス「3」の通信端末3が通信線4から取り外されたことによるものであると判断され、アドレス「3」の通信端末3が通信線4から取り外された旨の通知が検査制御部212aからの制御信号に応じて、センター通信部27によりインターネット6を介して外部端末7へ送信されると共にパソコンI/F部28により操作端末5へ送信される(ステップS119)。
以上、ステップS101〜S106の処理により、通信端末3の通信線4への接続状態が正常である場合の各通信端末3からの反射信号を基準データとして信号記憶部61に記憶し、ステップS111〜S119の処理によって、端末制御装置2と通信端末3とが通信できなくなった場合の各通信端末3からの反射信号を基準データと比較することにより、通信端末3の通信線4への接続状態に関わる状態変化を検出することができるので、基準データとして各通信端末3からの反射信号のみを記憶すればよく、基準データを記憶させるためのメモリ容量を低減することができると共に、ステップS116において検査制御部212aによって比較されるデータ量が低減され、状態変化の検出処理を高速化することができる。
本発明の第1の実施形態に係る端末制御システムの構成の一例を示すブロック図である。 図1に示す端末制御装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2に示す基準データ取得制御部の動作の一例を示すフローチャートである。 (a)は通信線へ出力された検査信号パルス、(b)(c)は検査信号パルスが通信線で反射した反射信号の波形を示す図である。 図1に示す端末制御装置と通信端末とが通信線のツイストペアケーブルに接続される部分を説明する説明図である。 (a)は信号記憶部に記憶されている基準データの一例を示す説明図、(b)は通信可否情報記憶部に記憶された各アドレス毎の応答の有無を示す応答有無テーブルの一例を示す説明図である。 図2に示す検査制御部による状態変化検出動作の一例を示すフローチャートである。 通信線に異常が有る場合の特徴的な信号波形の例を示す波形図である。 図2に示す検査制御部によって取得された反射信号の電圧値の一例を示す説明図である。 第2の実施形態に係る端末制御装置の構成の一例を示すブロック図である。 図10に示す基準データ取得制御部の動作の一例を示すフローチャートである。 信号記憶部に記憶されている基準データの他の一例を示す説明図である。 図10に示す検査制御部212aによる状態変化検出動作の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 端末制御システム
2,2a 端末制御装置
3 通信端末
4 通信線
5 操作端末
6 インターネット
7 外部端末
8 終端抵抗
21 制御部
22 端末通信部
23 測定部
24 切替部
25 コネクタ
26,26a メモリ
27 センター通信部
28 パソコンI/F部
31 ドライバ
32 レシーバ
33,34 分岐線
41 検査信号パルス
42,43,44,45,46,47 反射波
61 信号記憶部
62 通信可否情報記憶部
63 端末情報記憶部
211,211a 基準データ取得制御部
212,212a 検査制御部
611 基準データ
612 反射信号データ

Claims (8)

  1. 一又は複数の通信端末が接続された通信線に接続するための接続部と、
    前記接続部を介して前記通信線に検査用信号を出力する検査信号出力部と、
    前記通信線に出力した検査用信号に応じて生じた反射信号を取得する反射信号取得部と、
    前記反射信号取得部によって取得された反射信号を記憶する信号記憶部と、
    前記検査信号出力部から前記接続部を介して前記通信線に検査用信号を出力させ、前記反射信号取得部に取得させた反射信号を前記信号記憶部に基準データとして記憶させる基準データ取得制御部と、
    前記検査信号出力部から前記接続部を介して前記通信線に検査用信号を出力させ、前記反射信号取得部に取得させた反射信号と前記信号記憶部に記憶されている前記基準データとを比較することにより前記通信線の状態変化を検出する状態変化検出動作を実行する検査制御部とを備えることを特徴とする端末制御装置。
  2. 前記基準データ取得制御部は、前記反射信号取得部に取得させた反射信号のうち、前記各通信端末からの反射信号のみを前記信号記憶部に前記基準データとして記憶させ、
    前記検査制御部は、前記反射信号取得部に取得させた反射信号のうち、前記各通信端末からの反射信号のみを前記基準データとを比較することにより前記状態変化検出動作を実行することを特徴とする請求項1記載の端末制御装置。
  3. 前記接続部から当該各通信端末までの前記通信線の長さと、前記通信線を信号が伝搬する伝搬速度に関する情報とを予め記憶する端末情報記憶部をさらに備え、
    前記基準データ取得制御部は、前記各通信端末について前記端末情報記憶部に記憶されている前記接続部からの通信線の長さと前記伝搬速度に関する情報とに基づいて、前記検査信号出力部により前記検査用信号を出力させてから前記各通信端末による反射信号が前記接続部に到達するまでの時間である到達予測時間を算出し、前記反射信号取得部に取得された反射信号における当該算出された到達予測時間での反射信号を、前記各通信端末についての基準データとして前記信号記憶部に記憶させるものであり、
    前記検査制御部は、前記反射信号取得部に取得させた反射信号における前記基準データ取得制御部により算出された前記各通信端末についての到達予測時間での反射信号を、前記各通信端末からの反射信号として前記信号記憶部に記憶された前記各通信端末についての基準データと比較することにより前記状態変化検出動作を実行することを特徴とする請求項1又は2記載の端末制御装置。
  4. 前記検査制御部は、前記各通信端末に対して順次通信を試みて通信できない場合に前記状態変化検出動作を実行し、当該状態変化検出動作において状態変化が検出されない場合に当該通信できない通信端末が異常であると判定する一方、当該状態変化検出動作において状態変化が検出された場合には当該通信できない通信端末は異常ではないと判定することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の端末制御装置。
  5. 前記検査制御部が前記各通信端末に対して通信を試みた結果を記憶する通信可否情報記憶部をさらに備え、
    前記検査制御部は、前記各通信端末に対して順次通信を試みるポーリングを繰り返し実行すると共にそのポーリングの結果、前記各通信端末について通信できたか否かを前記通信可否情報記憶部に記憶させ、前記通信可否情報記憶部に記憶されている前回のポーリングの結果と今回のポーリングの結果とが異なった場合に、前記状態変化検出動作を実行し、当該状態変化検出動作において状態変化が検出されない場合に当該通信できない通信端末が異常であると判定する一方、当該状態変化検出動作において状態変化が検出された場合には当該通信できない通信端末は異常ではないと判定することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の端末制御装置。
  6. 前記基準データ取得制御部は、前記接続部を介して前記通信線に、前記各通信端末のアドレスを宛先にして予め定められた応答コマンドの返信を要求する問い合わせコマンドを順次送信し、各アドレス宛の問い合わせコマンドを送信してから前記返信コマンドを受信するまでの時間を計測し、当該計測した時間に基づいて、前記反射信号取得部に取得させた反射信号における前記各通信端末からの反射信号と前記各通信端末のアドレスとを対応付けて前記信号記憶部に記憶させ、
    前記検査制御部は、前記反射信号取得部に取得させた反射信号と前記信号記憶部に記憶されている前記基準データとを比較した結果、前記各通信端末からの反射信号に差異があった場合に、当該差異があった反射信号と対応付けて前記信号記憶部に記憶されているアドレスの通信端末の前記通信線への接続状態が変化したと判定することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の端末制御装置。
  7. 通信線に接続された一又は複数の通信端末と、
    前記通信線を介して前記通信端末と通信可能に接続された端末制御装置と、
    ネットワークを介して前記端末制御装置と通信可能に接続された外部端末とを備え、
    前記端末制御装置は請求項1〜6のいずれかに記載の端末制御装置であり、
    前記端末制御装置は、前記状態変化検出動作における前記状態変化の検出結果を前記ネットワークを介して前記外部端末へ送信し、
    前記外部端末は、前記端末制御装置から受信した前記状態変化の検出結果を表示する表示部を備えることを特徴とする端末制御システム。
  8. 前記通信端末は、当該通信端末における入力インピーダンスを前記通信線の特性インピーダンスと異ならせるインピーダンス調整部をさらに備えることを特徴とする請求項7記載の端末制御システム。
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