JP7439996B2 - 伝送装置、伝送システム、及び、伝送方法 - Google Patents

伝送装置、伝送システム、及び、伝送方法 Download PDF

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Description

本開示は、伝送装置、伝送システム、及び、伝送方法に関する。
従来から、パルス振幅変調方式(PAM:Pulse-Amplitude Modulation)を採用した伝送システムがある。この伝送システムは、例えば、エレベータのかご内の装置と制御室内の装置のように、位置関係が変動する装置間のデータ通信に用いられた場合、各装置を接続する伝送路の曲げ伸ばしによって周波数特性が変動することがある。
そこで、伝送システムは、伝送路の周波数特性の変動による影響(例えば、伝送路のデータ誤り率の増加)を抑制するためにクロック周波数を低く設定すると、伝送速度が遅くなってしまうことがある。一方、伝送システムは、伝送速度を速くするために、クロック周波数を高く設定すると、伝送路の周波数特性の変動による影響を受けやすくなってしまうことがある。
このように、伝送システムには、伝送路の周波数特性の変動による影響を抑制しつつ、伝送速度の低下を抑制可能なクロック周波数を設定したいという要望がある。
このような要望に対し特許文献1には、ネットワークアナライザと称した測定器を送信機及び受信機に設け、送信機及び受信機を接続する伝送路の周波数特性(反射特性、通過特性)を測定することが記載されている。また、特許文献1には、測定した周波数特性(反射特性、通過特性)に基づいて、伝送路の周波数特性の変動による影響を抑制しつつ、伝送速度の低下を抑制可能なクロック周波数を決定することが記載されている。
特開2010-34777号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、伝送路の周波数特性を測定する測定器を送信機及び受信機の夫々に備える必要があるため、この構成を備えない場合と比較して装置が大型化してしまうという課題があった。そして、この課題により、例えば、エレベータのかごなどのような限られた空間への設置が制限されてしまうことがあった。
本開示は、前述のような問題点を解決するものであり、伝送路の周波数特性を簡易な構成で測定することを目的とする。
本開示に係る伝送装置は、伝送路を介して受信機に対して信号を伝送する伝送装置であって、前記受信機が備える可変抵抗部が有するN種類(Nは3以上)の抵抗値の切り替えを制御する制御信号、ステップ信号、及び、データ信号を生成する信号生成部と、前記信号生成部で生成された前記制御信号、前記ステップ信号、及び、前記データ信号を2以上の多値度の前記信号に変調し、当該信号を前記受信機へと出力する変調部と、前記変調部から前記ステップ信号を出力した場合の前記伝送装置の出力端電圧を検出する波形検出部と、前記変調部、及び、前記波形検出部を同期させるクロック周波数を生成するクロック生成部と、前記N種類の抵抗値、及び、当該N種類の抵抗値毎の前記出力端電圧から、前記伝送路の通過特性を算出する通過特性算出部と、前記通過特性算出部で算出した前記通過特性に基づいて前記クロック生成部のクロック周波数を決定するクロック決定部とを備えることを特徴とする。
本開示によれば、伝送路の周波数特性を簡易な構成で測定することができる。
実施形態1に係る伝送システム100の機能構成の一例を示す図である。 送信機1のハードウェア構成の一例を示す図である。 受信機2のハードウェア構成の一例を示す図である。 送信機1の動作を示すフローチャートである。 通過特性を示す図である。 実施形態2に係る伝送システム100の機能構成の一例を示す図である。 SN比と多値度の対応テーブルである。 多値度を算出する動作を示すフローチャート図である。 実施形態3に係る伝送システム100の機能構成の一例を示す図である。 異常を検知する動作を示すフローチャート図である。
・実施の形態1
図1は、実施形態1に係る伝送システム100の機能構成の一例を示す図である。
実施形態1に係る伝送システム100は、パルス振幅変調方式(PAM:Pulse-Amplitude Modulation)を採用し、例えば、エレベータのかご内の装置と制御室内の装置のように位置関係が変動する装置間のデータ通信に用いられる。伝送システム100は、送信機1、受信機2、及び、伝送路3を備える。伝送路3は、2本の導体線(例えば、メタル線、同軸ケーブル)で構成されており、送信機1、及び、受信機2を接続する。なお、本開示において、伝送システム100は、送信機1から受信機2への単方向の通信を行う例のみを開示するが、双方向の通信を行ってもよい。この場合においても、本開示の構成、及び、機能は、送信機1、又は、受信機2の何れか一方に備えられていればよい。
伝送システム100の送信機1は、伝送装置の一例であり、制御部10、変調部12、クロック生成部13、及び、波形検出部14を備える。制御部10は、例えば、CPU、及び、メモリなどから構成される。制御部10は、メモリに格納されたプログラムなどをCPUで実行することにより、信号生成部15、通過特性算出部16、及び、クロック決定部17という各機能を実現する。
信号生成部15は、受信機2の可変抵抗部23が有するN種類(Nは3以上)の抵抗値の切り替えを制御する制御信号、ステップ信号、及び、所望のデータを示すデータ信号を生成する。ここで、信号生成部15は、可変抵抗部23の抵抗を、少なくとも、短絡、開放、及び、伝送路3の特性インピーダンスの3種類に切り替える制御信号を生成する。信号生成部15は、送信機1の内部、又は、外部から取得したデータからデータ信号を生成してもよい。また、信号生成部15は、伝送路3のステップ応答(特性)を得るためのステップ信号を生成する。
変調部12は、パルス振幅変調方式を採用しており、データ信号の振幅をパルス信号の系列で符号化する。具体的には、変調部12は、信号生成部15で生成された制御信号、ステップ信号、及び、データ信号を2以上の多値度のパルス信号(以下、特に区別して説明する必要が無い場合には単に「信号」と称する。)に変調し、変調した信号を受信機2へと出力する。
波形検出部14は、例えば、AD変換器であり、送信機1の出力端における電圧波形(以降、出力端電圧と称する)を検出する。この出力端電圧は、例えば、変調部12からステップ信号を出力した場合の伝送路3からの反射波形を示す。また、出力端電圧は、例えば、変調部12からステップ信号を出力していない場合の伝送路3からのノイズ波形を示す。
クロック生成部13は、変調部12、及び、波形検出部14を同期させるクロック周波数を生成する。クロック生成部13は、例えば、PLL(Phase Locked Loop)回路で実現され、入力信号に応じてクロックを分周、及び/又は、逓倍する。
通過特性算出部16は、信号生成部15で切り替えたN種類の抵抗値、及び、N種類の抵抗値毎に波形検出部14で検出した出力端電圧から、伝送路3の通過特性を算出する。
クロック決定部17は、通過特性算出部16で算出した通過特性に基づいてクロック生成部13のクロック周波数を決定する。
なお、送信機1は、例えば、データ信号の電圧値を調整するアンプ、及び/又は、ノイズを低減するためのフィルタなどから構成されるAFE(Analog Front End)回路を備えていてもよい。
受信機2は、受信部21、制御部22、及び、可変抵抗部23を備える。
受信部21は、送信機1から出力されたデータ信号、ステップ信号、及び、制御信号を受信し、受信した信号を制御部22へと出力する。受信部21は、受信した信号を復号化してもよい。
制御部22は、CPU、及び、メモリから構成され、受信部21から入力された信号に応じて受信機2の各部を制御する。具体的には、制御部22は、制御信号を可変抵抗部23に出力してもよい。また、制御部22は、データ信号を図示せぬ記憶部に記憶してもよい。可変抵抗部23は、伝送路3と受信機2のGNDとの間に接続される。
可変抵抗部23は、並列接続された3種類以上の抵抗値Zi、及び、スイッチから構成される。可変抵抗部23は、信号生成部15で生成され、制御部22から入力された制御信号に基づいて抵抗値Ziを切り替える。切り替え可能な抵抗値Ziは、例えば、1MΩ抵抗(開放)、0Ω抵抗(短絡)、及び、伝送路3のインピーダンスZoと整合する抵抗値(シングルエンド伝送路の場合、例えば、50Ω)で構成される。なお、抵抗の開放を示す抵抗値として1MΩを挙げたが、この数値に限らず、所定の閾値以上であればよい。また、抵抗の短絡を示す抵抗値として0Ωを例に挙げたが、この数値に限らず、所定の閾値未満であればよい。また、切り替え可能な抵抗値Ziは、これらに限定するものではなく、4種類以上あってもよい。
なお、受信機2は、例えば、データ信号の電圧値を調整するアンプ、及び/又は、ノイズを低減するためのフィルタなどから構成されるAFE回路を備えていてもよい。
図2は、送信機1のハードウェア構成の一例を示す図である。
送信機1は、制御回路31、変調回路32、クロック生成回路33、及び、波形検出回路34を備える。制御回路31は、メモリに格納されたプログラムなどを実行することにより、図1に示す、信号生成部15、通過特性算出部16、及び、クロック決定部17の機能を実現する。メモリは、制御回路31に実行される各種プログラム、及び、制御回路31で実行される処理に利用される各種データを記憶する。変調回路32は、図1に示す、変調部12の機能を実現する。クロック生成回路33は、図1に示す、クロック生成部13の機能を実現する。波形検出回路34は、図1に示す、波形検出部14の機能を実現する。さらに、制御回路31、変調回路32、クロック生成回路33、及び、波形検出回路34は、単一の又は複数の処理回路に置き換えてもよい。処理回路は、単一回路、複合回路、ASIC(Application Specific IntegratedCircuit)、FPGA(Field-ProgrammableGate Array)、又は、これらを組み合わせたものが該当する。
図3は、受信機2のハードウェア構成の一例を示す図である。
受信機2は、受信回路41、制御回路42、及び、可変抵抗回路43を備える。制御回路42は、メモリに格納されたプログラムなどを実行することにより、受信機2の各機能を制御する。受信回路41は、図1に示す、受信部21の機能を実現する。可変抵抗回路43は、図1に示す、可変抵抗部23の機能を実現する。さらに、制御回路42、受信回路41、及び、可変抵抗回路43は、単一の又は複数の処理回路に置き換えてもよい。処理回路は、単一回路、複合回路、ASIC、FPGA、又は、これらを組み合わせたものが該当する。
図4は、伝送システム100の動作を示すフローチャート図である。
ここでは、伝送システム100の第一の信号伝送方法について説明する。この第一の信号伝送方法では、ステップ信号による時間領域反射率測定(TDR:Time Domain Reflectometry)を実施し、その測定結果から算出した通過特性に基づいてクロック周波数を決定する。TDR測定とは、ステップ信号を伝送路に注入し、その反射波形を観測する手法である。なお、以降の説明においては、伝送路3として使用されるケーブルの長さ(ケーブル長)の上限を50mとした例について説明する。
・初期値設定動作
制御部10は、変調部12に対して多値度の初期値を設定するための制御信号を送信する。また、制御部10は、クロック生成部13に対してクロック周波数の初期値を設定するための制御信号を送信する(S101)。ここで、制御部10は、多値度の初期値として、2値の信号電圧(電圧値V0と0)を設定したものとする。また、制御部10は、ケーブル長の上限が設定されている場合、そのケーブル長の伝搬遅延時間の往復時間分を網羅する周期以上の周波数をクロック周波数の初期値として設定する。例えば、ケーブル長の上限が50mである場合、クロック周波数の初期値として0.5MHzを設定する。
次に、制御部10(信号生成部15)は、可変抵抗部23の抵抗値Ziのパラメータiの初期値として0を設定するための制御信号を送信する(S102)。ここで、可変抵抗部23の開放を示す抵抗値をZ0(=∞)、短絡を示す抵抗値をZ1(=0)、伝送路とインピーダンスZoと整合する抵抗値をZ2(=Zo)と示す。なお、抵抗値のラベリングの順番は上記に限る必要はない。また、抵抗値が3種類の場合はパラメータiの最大値は2となるが、抵抗値がn(≧4)種類ある場合はパラメータiの最大値はn-1となる。
・ステップ信号による時間領域反射率測定処理
まず、制御部10は、可変抵抗部23の抵抗値Ziのパラメータiが、条件文「i<3」を満たすか否かの判定を行う(S103)。条件文「i<3」の判定が真判定(S103:Yes)の場合、信号生成部15は、可変抵抗部23の可変抵抗Zの抵抗値をZiに設定するための制御信号を生成する。そして、変調部12は、信号生成部15で生成された制御信号を変調して受信機2へと出力する。これにより、可変抵抗部23の可変抵抗Zとして抵抗値Ziが設定される(S104)。
次に、信号生成部15は、ステップ信号を生成する。そして、変調部12は、信号生成部15で生成されたステップ信号を変調して受信機2へと出力する(S105)。これにより、波形検出部14は、送信機1の出力端における電圧波形(出力端電圧)を検出する(S106)。ここで、変調部12、及び、波形検出部14は、クロック生成部13により同期しているから、波形検出部14は、変調部12で出力したステップ信号の反射信号を示す出力端電圧を検出することになる。ここで、波形検出部14は、伝送路3の伝搬遅延時間の往復分を考慮した検出時間(本開示においては、0.25us以上の検出時間)が設定されていてもよい。次に、制御部10は、波形検出部14で検出した出力端電圧を示す測定データをメモリに保存する(S107)。
以降、制御部10は、可変抵抗部23の抵抗値Ziのパラメータiを1ずつ増やした値を設定し(S108)、S103からS108の処理を、S103の条件文「i<3」の判定が偽判定(S103:No)になるまで実行する。制御部10は、条件文「i<3」の判定が偽判定となった場合(S104:No)、時間領域反射率測定を終了する。
なお、時間領域反射率測定を複数回繰り返して同じデータを取得し、得られたデータを平均処理することによって測定データの精度を向上させてもよい。
・通過特性を算出する処理
時間領域反射率測定の終了後、通過特性算出部16は、メモリに保存された測定データに基づいて通過特性を算出する(S109)。より具体的には、通過特性算出部16は、信号生成部15で切り替えたN種類の抵抗値、及び、N種類の抵抗値ごとに波形検出部14で検出した出力端電圧から伝送路3の通過特性を算出する。ここで、可変抵抗部23の抵抗値がZiのときに波形検出部14が検出した送信機1の出力端電圧をtdr(i)(t)、階段関数をθ(t)、周波数をω、虚数単位をjとすると、可変抵抗部23の抵抗値がZiのときの伝送路の反射特性s11(i)は式(1)で表される。
Figure 0007439996000001
ここで は、括弧内の式のフーリエ変換を表す。式(1)は、出力端電圧の周波数応答とステップ関数の周波数応答との畳み込みの関係から得られる。これらを用いて各パラメータ(i=0,1,2)に対する反射特性s11 (i)を求める。
伝送路3の通過特性S21は、可変抵抗部23の抵抗値Ziの各パラメータ(i=0,1,2)の送信側と受信側のSパラメータの関係式を用いて式(2)で表される。
Figure 0007439996000002
次に、クロック決定部17は、S109で算出した通過特性S21に基づいて、クロック生成部13に設定するクロック周波数を決定する(S110)。通過特性S21からパルス信号のクロック周波数を決定する方法としては、例えば、図5に示すように、基準値を示す振幅値Aから、所定値(例えば、-6dB)だけ下げた振幅値Bとなる周波数のうち最大となる周波数fをクロック生成部13のクロック周波数に決めればよい。ただし、このクロック周波数の決定方法はあくまで一例であってこれに限定されるものではない。即ち、所定値は、-6dBに限らず、システムの構成に応じて適宜設定されればよい。また、基準値は、周波数が0に限らず、システムの構成に応じて適宜設定されればよい。
このように、伝送システム100(送信機1、伝送装置)は、受信機2に測定器(ネットワークアナライザー)を設けることなく、送信機1のみで伝送路3の周波数特性(通過特性S21)を測定することができる。即ち、伝送システム100は、伝送路の周波数特性を簡易な構成で測定することができる。そして、伝送システム100は、これにより、伝送路の周波数特性の変動による影響を抑制しつつ、伝送速度の低下を抑制可能なクロック周波数を設定することができる。
・実施の形態2
実施の形態1では伝送路3の通過特性S21からクロック周波数を決定したが、本実施の形態2では信号電力対ノイズ電力の比(SN比)を算出しパルス信号の多値度を決定する。このように、パルス信号の多値度を増やした場合には、パルス信号の多値度を増やさなかった場合に比べて、一度に伝送可能なデータ量が増えることになる。
図6は、実施形態2に係る伝送システム100の機能構成の一例を示す図である。
実施形態2に係る伝送システム100は、制御部10が、メモリに格納されたプログラムなどをCPUで実行することにより、信号生成部15、通過特性算出部16、クロック決定部17に加えて、SN比算出部18、多値度決定部19という各機能を実現する点で実施形態1に係る伝送システム100と相違する。
SN比算出部18は、ノイズ電力、及び、信号電力から信号電力対ノイズ電力の比(以降、SN比と称する。)を算出する。ここで、ノイズ電力は、変調部12でパルス信号を出力していないときに、波形検出部14で検出した出力端電圧、及び、可変抵抗部23の抵抗値から算出する。また、信号電力は、可変抵抗部23の抵抗値、設定可能な最大多値度N、及び、通過特性算出部16で算出した通過特性から算出する。
多値度決定部19は、SN比算出部18で算出したSN比に基づいて変調部12で変調する多値信号の多値度を決定する。ここで、多値度決定部19は、図7に示す、SN比と多値度の対応テーブルに従って多値度を決定する。図7は、最大多値度が10(PAM-10)におけるテーブル値の例である。SN比と多値度の対応テーブルには、例えば、SN比算出部18で算出したSN比「22dB以上28dB未満」と多値度「6値(PAM-6)」が対応づけて登録されている。多値度決定部19は、SN比が「22dB以上28dB未満」であった場合、多値度を「6値(PAM-6)」に決定する。なお、SN比と多値度の対応テーブルは、制御部10のメモリなどに記憶されていればよい。なお、SN比と多値度の対応テーブルの登録される値は、図7に示された値に限られない。
図8は、伝送システム100の動作を示すフローチャート図である。
ここでは、伝送システム100の第二の信号伝送方法について説明する。この第二の信号伝送方法では、SN比を算出し、算出したSN比を用いてパルス信号の多値度を決定する。ただし、この第二の信号伝送方法を実施する前に、第一の信号伝送方法によりパルス信号のクロック周波数が決定されているものとする。
制御部10(信号生成部15)は、制御信号を送信し、可変抵抗部23の抵抗値Rを設定する(S201)。ここで、抵抗値Rは伝送路3の特性インピーダンスと同様の抵抗値が望ましい。
次に、制御部10は、変調部12からの信号の出力を停止させ、送信機1と受信機2との間で信号のやり取りがない状態にする(S202)。
次に、波形検出部14は、出力端電圧を測定し、測定した出力端電圧をノイズ電圧波形としてメモリに保存する(S203)。ここで、測定時間は、例えば、信号のクロック周波数の周期分以上とするのが好ましい。
次に、SN比算出部18は、波形検出部14で検出されたノイズ電圧波形の二乗平均(RMS値)と可変抵抗部23の抵抗値Rからノイズ電力を算出する(S204)。
次に、SN比算出部18は、信号の最大電圧V、第二の信号伝送方法(実施の形態1)で算出したクロック周波数f0における通過特性の値S21(f0)[dB]、及び、設定可能な最大多値度N(例えば、PAM-10ならN=10)、可変抵抗部23の抵抗値Rから信号電力Pを算出する(S205)。信号電力Pは、式(3)で表される。信号電力Pは、送信電力をクロック周波数における通過特性分だけ修正することで算出される。
Figure 0007439996000003
次に、SN比算出部18は、S204で算出したノイズ電力と、S205で算出した信号電力からSN比を算出する(S206)。算出したSN比から信号の多値度を決定するには、例えば、テーブルを予めメモリに保存しておき、テーブル値を読み出すことで多値度を決定する。
このように、伝送システム100は、周波数特性が変動する伝送路3のSN比に基づいて、伝送する信号の多値度を決定することができる。即ち、伝送システム100(送信機1、伝送装置)は、伝送路の周波数特性の変動による影響を抑制しつつ、伝送速度の低下を抑制可能なクロック周波数を設定することができる。
・実施の形態3
伝送システム100は、本実施の形態1で可変抵抗部23の抵抗値が開放されているとき(Z0=∞)に、伝送路3の異常を検知してもよい。
図9は、実施形態3に係る伝送システム100の機能構成の一例を示す図である。
実施形態3に係る伝送システム100は、制御部10が、メモリに格納されたプログラムなどをCPUで実行することにより、信号生成部15、通過特性算出部16、クロック決定部17に加えて、異常検知部11という各機能を実現する点で実施形態1に係る伝送システム100と相違する。
異常検知部11は、可変抵抗部23の抵抗値が開放されているときに、波形検出部14で検出した出力端電圧を変換した抵抗値に基づいて、伝送路3の断線又は短絡を検知する。なお、この抵抗値には、インピーダンス値を含んでいても良い。
図10は、伝送システム100の異常を検知する動作を示すフローチャート図である。
ここで、伝送システム100は、異常を検知する動作を開始する前に、送信機1の出力端における電圧波形(出力端電圧)を検出しているものとする。
異常検知部11は、出力端電圧V(t)を式(4)に従ってインピーダンス値Z(t)に変換する(S301)。
Figure 0007439996000004
ここでVincidentは伝送路3に入射した入射波形を表す。伝送路3のインピーダンスと整合する抵抗値でパルス波を印加する場合はVincident=V0/2となる。
次に、異常検知部11は、異常判定条件を満たすか否かを判定する(S302)。ここで、異常判定条件として、インピーダンス値Z(t)が第1の閾値(200Ω)より大きい場合は断線、第2の閾値(10Ω)以下であれば短絡と設定されているものとする。なお、この伝送路3の異常の判定基準はあくまで一例であり、これ以外の判定基準が定められていても良い。
次に、異常検知部11は、異常判定条件を満たすと判定した場合、フローを停止して異常を通知する(S304)。異常検知部11は、例えば、図示せぬスピーカや表示部を介して異常を報知してもよい。
一方、異常検知部11は、異常判定条件を満たさないと判定した場合、伝送路3に異常はないと判断し処理を継続する(S304)。
このように、伝送システム100は、受信機2に測定器(ネットワークアナライザー)を設けることなく、送信機1のみの簡易な構成で伝送路3の断線又は短絡を検知することができる。
100 伝送システム、1 送信機、10 制御部、12 変調部、13 クロック生成部、14 波形検出部、15 信号生成部、16 通過特性算出部、17 クロック決定部、11 異常検知部、18 SN比算出部、19 多値度決定部、2 受信機、21 受信部、22 制御部、23 可変抵抗部、3 伝送路、31 制御回路、32 変調回路、33 クロック生成回路、34 波形検出回路、41 受信回路、42 制御回路、43 可変抵抗回路。

Claims (7)

  1. 伝送路を介して受信機に対して信号を伝送する伝送装置であって、
    前記受信機が備える可変抵抗部が有するN種類(Nは3以上)の抵抗値の切り替えを制御する制御信号、ステップ信号、及び、データ信号を生成する信号生成部と、
    前記信号生成部で生成された前記制御信号、前記ステップ信号、及び、前記データ信号を2以上の多値度の前記信号に変調し、当該信号を前記受信機へと出力する変調部と、
    前記変調部から前記ステップ信号を出力した場合の前記伝送装置の出力端電圧を検出する波形検出部と、
    前記変調部、及び、前記波形検出部を同期させるクロック周波数を生成するクロック生成部と、
    前記N種類の抵抗値、及び、当該N種類の抵抗値毎の前記出力端電圧から、前記伝送路の通過特性を算出する通過特性算出部と、
    前記通過特性算出部で算出した前記通過特性に基づいて前記クロック生成部のクロック周波数を決定するクロック決定部と
    を備えることを特徴とする伝送装置。
  2. 前記信号生成部は、
    前記可変抵抗部の抵抗を、少なくとも、短絡、開放、及び、前記伝送路の特性インピーダンスの3種類に切り替える制御信号を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の伝送装置。
  3. 前記通過特性算出部は、
    以下の式に従って前記通過特性を算出する
    Figure 0007439996000005
    Figure 0007439996000006
    tdr(i)(t)は前記可変抵抗部の抵抗値がZiのときに前記波形検出部が検出した出力端電圧を示し、θ(t)は階段関数を示し、ωは周波数を示し、jは虚数単位を示し、s11 (i)は前記伝送路の反射特性を示し、s 21 は前記通過特性を示す
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の伝送装置。
  4. 前記伝送装置は、更に、
    前記変調部で信号を出力していないときに、前記波形検出部で検出した前記出力端電圧、及び、前記可変抵抗部の抵抗値から算出したノイズ電力と、
    前記可変抵抗部の抵抗値、設定可能な最大多値度、及び、前記通過特性算出部で算出した前記通過特性から算出した信号電力と
    から信号電力対ノイズ電力の比を算出するSN比算出部と、
    前記SN比算出部で算出した前記信号電力対ノイズ電力の比から前記変調部で変調する多値信号の多値度を決定する多値度決定部を備える
    ことを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の伝送装置。
  5. 前記伝送装置は、更に、
    前記可変抵抗部の抵抗が開放されているときに、前記波形検出部で検出した前記出力端電圧の抵抗値に基づいて、前記伝送路の断線又は短絡を検知する異常検知部を備える
    ことを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の伝送装置。
  6. 伝送路を介して送信機から受信機に対して信号を伝送する伝送システムであって、
    前記送信機は、
    前記受信機が備える可変抵抗部が有するN種類(Nは3以上)の抵抗値の切り替えを制御する制御信号、ステップ信号、及び、データ信号を生成する信号生成部と、
    前記信号生成部で生成された前記制御信号、前記ステップ信号、及び、前記データ信号を2以上の多値度の前記信号に変調し、当該信号を前記受信機へと出力する変調部と、
    前記変調部から前記ステップ信号を出力した場合の前記送信機の出力端電圧を検出する波形検出部と、
    前記変調部、及び、前記波形検出部を同期させるクロック周波数を生成するクロック生成部と、
    前記N種類の抵抗値、及び、当該N種類の抵抗値毎の前記出力端電圧から、前記伝送路の通過特性を算出する通過特性算出部と、
    前記通過特性算出部で算出した前記通過特性に基づいて前記クロック生成部のクロック周波数を決定するクロック決定部とを備え、
    前記受信機は、
    前記送信機から送信された前記信号を受信する受信部と、
    前記受信部で受信した前記信号に含まれた前記制御信号に応じてN種類(Nは3以上)の抵抗値を切り替える可変抵抗回路とを備える
    ことを特徴とする伝送システム。
  7. 伝送路を介して受信機に対して信号を伝送する伝送装置の伝送方法であって、
    前記受信機が備える可変抵抗部が有するN種類(Nは3以上)の抵抗値の切り替えを制御する制御信号、ステップ信号、及び、データ信号を生成する信号生成ステップと、
    前記信号生成ステップで生成された前記制御信号、前記ステップ信号、及び、前記データ信号を2以上の多値度の前記信号に変調し、当該信号を前記受信機へと出力する変調ステップと、
    前記変調ステップで前記ステップ信号を出力した場合の前記伝送装置の出力端電圧を検出する波形検出ステップと、
    前記変調ステップ、及び、前記波形検出ステップを同期させるクロック周波数を生成するクロック生成ステップと、
    前記N種類の抵抗値、及び、当該N種類の抵抗値毎の前記出力端電圧とから、前記伝送路の通過特性を算出する通過特性算出ステップと、
    前記通過特性算出ステップで算出した前記通過特性に基づいて前記クロック生成ステップのクロック周波数を決定するクロック決定ステップと
    を備えることを特徴とする伝送方法。
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