JP6230705B2 - 伝送ケーブル特性測定装置及び伝送ケーブル特性測定方法 - Google Patents

伝送ケーブル特性測定装置及び伝送ケーブル特性測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、伝送ケーブルの特性を測定する伝送ケーブル特性測定装置及び伝送ケーブル特性測定方法に関する。
伝送ケーブルの使用可否を診断するためには、伝送ケーブルの特性が、通信方式において要求される性能を満たしているか否かを判定する必要がある。このため、伝送ケーブルの一方の端部(一端)から送信された入射信号のうちの、どの程度の比率の成分が伝送ケーブルの他方の端部(他端)に到達したかを示す透過特性、すなわち、入射信号の強度に対する透過信号の強度の比率の周波数特性を測定する必要がある。
従来、メタル線であるツイストペアケーブル及び同軸ケーブルなどの伝送ケーブルの特性の測定には、TDR(Time Domain Reflectometry)測定器又はネットワークアナライザが使用されている。TDR測定器は、高速なステップ信号を入射信号として測定対象(例えば、伝送ケーブル)に入力し、反射波形又は透過波形を観測することで、伝送路上のインピーダンスの変化箇所(例えば、損傷などの不具合箇所)及び線路長(ケーブル長)を測定する。ネットワークアナライザは、正弦波信号を周波数掃引しながら測定対象(例えば、伝送ケーブル)に入力し、反射波と進行波の振幅と位相を測定することで、周波数特性を評価する。
しかし、ネットワークアナライザは、通常は、伝送ケーブルの両方の端部に接続して特性を測定する装置であるため、既に敷設されている伝送ケーブルのように、伝送ケーブルの両方の端部の間の距離が遠く離れている場合には、使用することができない。また、ネットワークアナライザを伝送ケーブルの一端にのみ接続して行う1ポート測定の場合には、反射特性、すなわち、入射信号の強度に対する反射信号の強度の比率の周波数特性を測定することはできるが、透過特性を測定することはできない。
また、TDR測定器は、伝送ケーブルの一端に接続して特性を測定することができる装置であるため、既に敷設されている伝送ケーブルのように、伝送ケーブルの両方の端部の間の距離が遠く離れている場合であっても、使用することができるが、透過特性の周波数特性を測定することはできない。
これらの問題を解決するために、特許文献1は、伝送ケーブルの一端から、伝送ケーブルの透過特性を測定する方法を提案している。この方法では、伝送ケーブルの一端において反射波の周波数特性を測定し、他端の影響を補正する処理を行うことで、伝送ケーブルの透過特性を算出する。このため、特許文献1の方法によれば、入射信号のうちの、どの程度の比率の成分が伝送ケーブルの他端に到達できるかを示す透過特性を知ることができ、得られた透過特性が、通信方式において要求される性能を満たしているかを判定することで、伝送ケーブルの使用可否を診断することができる。
米国特許出願公開第2009/0245476号明細書
伝送ケーブルは、損傷箇所又はインピーダンスの異なる中継コネクタなどのような不具合箇所(インピーダンスの変化箇所)を含む場合がある。しかし、既に敷設されている伝送ケーブルにおいては、不具合箇所の確認が難しい。また、伝送路の途中に不具合箇所が存在する場合には、不具合箇所でインピーダンスの不整合が生じ、反射が起こる。しかし、特許文献1の方法では、伝送ケーブルの他端の影響を補正する処理を行っているが、不具合箇所の影響を考慮に入れた補正を行っていない。このため、特許文献1の方法では、反射波が不具合箇所からの反射波と他端からの反射波と含む場合、透過特性を正確に推定することができず、伝送ケーブルの使用可否を正確に診断することができないという問題があった。
そこで、本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、伝送ケーブルの伝送路の途中に不具合箇所がある場合であっても、伝送ケーブルの一端で測定した反射波のインパルス応答から、伝送ケーブルの透過特性を正確に測定することができる伝送ケーブル特性測定装置及び伝送ケーブル特性測定方法を提供することである。
本発明に係る伝送ケーブル特性測定装置は、伝送ケーブルの一方の端部から入射信号を送信し、前記入射信号の反射波のインパルス応答を測定するインパルス応答算出部と、前記インパルス応答算出部によって測定された前記インパルス応答のピークを検出し、前記ピークに基づいて前記入射信号の反射経路を推定する反射経路検出部と、前記インパルス応答算出部によって測定された前記インパルス応答と前記反射経路検出部によって推定された前記反射経路とから、前記インパルス応答に含まれる前記伝送ケーブルの他方の端部に起因する第1の反射波を特定し、前記他方の端部の影響を含まない第2の反射波に基づく周波数領域の反射特性を算出する反射特性算出部と、前記伝送ケーブルの前記入射信号の周波数領域における信号成分の強度に対して、前記反射特性算出部によって算出された前記周波数領域の反射特性を減算して得られた特性に、前記伝送ケーブルの前記周波数領域の減衰特性を乗算することによって、前記周波数領域の透過特性を算出する透過特性算出部とを有することを特徴としている。
また、本発明に係る伝送ケーブル特性測定方法は、伝送ケーブルの一方の端部から入射信号を送信し、前記入射信号の反射波のインパルス応答を測定するインパルス応答算出過程と、前記インパルス応答算出過程によって測定された前記インパルス応答のピークを検出し、前記ピークに基づいて前記入射信号の反射経路を推定する反射経路検出過程と、前記インパルス応答算出過程によって測定された前記インパルス応答と前記反射経路検出過程によって推定された前記反射経路とから、前記インパルス応答に含まれる前記伝送ケーブルの他方の端部に起因する第1の反射波を特定し、前記他方の端部の影響を含まない第2の反射波に基づく周波数領域の反射特性を算出する反射特性算出過程と、前記伝送ケーブルの前記入射信号の周波数領域における信号成分の強度に対して、前記反射特性算出過程によって算出された前記周波数領域の反射特性を減算して得られた特性に、前記伝送ケーブルの前記周波数領域の減衰特性を乗算することによって、前記周波数領域の透過特性を算出する透過特性算出過程とを有することを特徴としている。
本発明においては、伝送ケーブルの一端で測定した反射波のインパルス応答とインパルス応答のピークから推定された反射経路とから、伝送ケーブルの他端の影響を含まない反射波に基づく反射特性を算出し、この反射特性と伝送ケーブルの減衰特性とから、伝送ケーブルの透過特性を算出するので、伝送ケーブルの伝送路の途中に不具合箇所がある場合であっても、伝送ケーブルの透過特性を正確に測定することができる。
本発明の実施の形態1に係る伝送ケーブル特性測定装置の構成を概略的に示すブロック図である。 伝送ケーブルの一方の端部にインパルスを入力した場合に受信される反射波のインパルス応答の一例を示す波形図である。 伝送ケーブルの反射特性(伝送ケーブルの他方の端部の影響を含まない特性)を示す図である。 伝送ケーブルの透過特性(伝送ケーブルの他方の端部の影響を含まない特性)の導出過程を示す図である。 OFDM伝送方式の伝送路推定手法を用いたインパルス応答算出部の構成の一例を概略的に示すブロック図である。 不具合箇所が1箇所である伝送ケーブルにインパルスを入力した場合におけるインパルスの反射経路を示す図である。 不具合箇所が2箇所である伝送ケーブルにインパルスを入力した場合におけるインパルスの反射経路を示す図である。 図1に示される反射特性算出部が反射波のピーク位置から反射点を検出する処理を示すフローチャートである。 伝送ケーブルにインパルスを入力した場合に受信される反射波のインパルス応答の他の例(複数の反射点がある場合)を示す波形図である。 図1に示される反射特性算出部の構成を概略的に示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る伝送ケーブル特性測定装置の構成を概略的に示すブロック図である。 本発明の実施の形態3に係る伝送ケーブル特性測定装置の構成を概略的に示すブロック図である。 本発明の実施の形態4に係る伝送ケーブル特性測定装置の構成を概略的に示すブロック図である。 本発明の実施の形態5に係る伝送ケーブル特性測定装置の構成を概略的に示すブロック図である。 適応フィルタを用いたインパルス応答算出部の構成を概略的に示すブロック図である。 本発明の実施の形態6に係る伝送ケーブル特性測定装置の構成を概略的に示すブロック図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る伝送ケーブル特性測定装置1の構成を概略的に示すブロック図である。伝送ケーブル特性測定装置1は、実施の形態1に係る伝送ケーブル特性測定方法を実施することができる装置である。図1に示されるように、実施の形態1に係る伝送ケーブル特性測定装置1は、伝送ケーブル50の一方の端部(一端)51から入射信号(インパルス)を送信し、この入射信号の反射波のインパルス応答を測定するインパルス応答算出部10と、インパルス応答算出部10によって測定されたインパルス応答のピークを検出し、入射信号の反射経路を推定する反射経路検出部20と、インパルス応答算出部10によって測定されたインパルス応答と反射経路検出部20によって推定された反射経路とから、このインパルス応答に含まれる伝送ケーブル50の他方の端部(他端)に起因する第1の反射波を特定し、伝送ケーブル50の他方の端部(他端)52の影響を含まない第2の反射波に基づく反射特性を算出する反射特性算出部30と、反射特性算出部30によって算出された伝送ケーブル50の他端52の影響を含まない反射特性と伝送ケーブル50の減衰特性とから、伝送ケーブル50の入射信号に基づく透過特性を算出する透過特性算出部40とを有する。
図2は、伝送ケーブル50の一端51にインパルスを入力した場合に受信される反射波のインパルス応答の一例を示す波形図である。図2において、横軸は、伝送ケーブル50の一端51にインパルスを入力した時点からの経過時間である遅延時間を示し、縦軸は、反射波の強度を示す。図2には、伝送ケーブル50における損傷などの不具合箇所からの反射波R1のピーク波形と、伝送ケーブル50における他端52からの反射波R2のピーク波形とを示すが、検出されるピーク波形は2個に限らない。インパルス応答算出部10は、伝送ケーブル50の一端51からインパルスを送信し、反射波を受信することで、図2に示されるような反射波のインパルス応答を測定する。反射経路検出部20は、インパルス応答算出部10によって測定されたインパルス応答のピークを検出し、測定対象としての伝送ケーブル50における信号の反射経路を推定する。
図3は、伝送ケーブル50の反射特性(伝送ケーブル50の他端52の影響を含まない特性)を示す図である。図3において、横軸は、反射成分の周波数を示し、縦軸は、反射成分の強度を示す。反射特性算出部30は、インパルス応答算出部10によって測定されたインパルス応答と反射経路検出部20によって推定された反射経路とから、図3に示されるような伝送ケーブル50の他端52の影響を含まない反射特性、すなわち、他端52の影響を除外した反射特性を算出する。すなわち、図3は、伝送ケーブル50の不具合箇所からの反射成分の反射特性を示す。
図4は、伝送ケーブル50の透過特性(伝送ケーブル50の他端52の影響を含まない特性)の導出過程を示す図である。図4において、横軸は、信号成分の周波数を示し、縦軸は、信号成分の強度を示す。図4は、透過信号の強度は、入射信号の強度Iから、伝送ケーブル50の不具合箇所における反射による損失(A)を減算して強度Iを取得し、さらに、強度Iから伝送ケーブル50内の減衰による損失(A)を減算して強度Iを取得することを説明している。透過特性算出部40は、図4に示されるように、伝送ケーブル50の他端52の影響を含まない反射特性(損失Aに相当する)と伝送ケーブル50の減衰特性(損失Aに相当する)とから、伝送ケーブル50の透過特性(強度Iに相当する)を算出する。
周波数をfと表記し、反射特性をP(f)と表記し、透過特性をP(f)と表記し、送信信号をS(f)と表記し、受信信号をR(f)と表記し、透過信号をT(f)と表記するとき、反射特性P(f)及び透過特性P(f)は、次式(1)及び(2)のように定義される。
(f)=|R(f)/S(f)| 式(1)
(f)=|T(f)/S(f)| 式(2)
この場合の伝送ケーブル50は、分岐のないものであり、伝送ケーブル50の他端52は、整合終端されていないものである。
以下に、伝送ケーブル特性測定装置1の動作を説明する。はじめに、インパルス応答算出部10は、伝送ケーブル50の一端51から入射信号(送信信号)を送信し、伝送ケーブル50内で反射して返って来た反射波を受信し、受信した反射波を解析することで、反射波のインパルス応答を算出する。実施の形態1において、インパルス応答算出部10は、反射波の周波数特性を測定し、これを逆フーリエ変換することでインパルス応答を算出する。このように、所望の周波数成分を測定しインパルス応答を算出することで、使用される周波数帯域における透過特性を測定することができる。
図5は、OFDM伝送方式の伝送路推定手法を用いたインパルス応答算出部10の構成の一例を概略的に示すブロック図である。図5に示されるインパルス応答算出部10は、OFDM送信部101と、OFDM受信部102と、方向性結合部103と、伝送路推定部104と、逆フーリエ変換部105とを有している。反射波の周波数特性は、OFDM伝送方式における伝送路推定手法と同様に、OFDM送信部101にて各サブキャリアに既知信号を挿入し、逆離散フーリエ変換(IDFT:Inverse Discrete Fourier Transform)して送信し、受信した反射波をOFDM受信部102にて離散フーリエ変換(DFT:Discrete Frourier Transform)し、伝送路推定部104にて得られた信号と送信した既知信号とを比較することで測定することができる。その後、逆フーリエ変換部105は、伝送路推定部104で測定された信号にIDFTを施し、インパルス応答を算出する。方向性結合部103は、図5に示されるように、送信信号がOFDM受信部102によって直接受信されることを防ぐ。方向性結合部103によって、OFDM受信部102は、反射波のみを受信することができる。また、インパルス応答算出部10は、複数回の測定値の平均値をインパルス応答としてもよく、この場合には、雑音の影響が低減されたインパルス応答を算出することができる。
なお、インパルス応答算出部10の構成は、図5の例に限定されない。インパルス応答算出部10は、ネットワークアナライザのように、測定する周波数の正弦波を送信し、反射した信号の振幅と位相を測定することで、インパルス応答を算出してもよい。例えば、OFDM伝送方式を用いない場合には、図5に示されるインパルス応答算出部10としてネットワークアナライザを用いて、反射波の周波数特性を算出してもよい。この場合、ネットワークアナライザは、正弦波信号を周波数掃引しながら伝送ケーブル50に入力し、反射特性、すなわち、入射信号の強度に対する反射信号の強度の比率の周波数特性を測定することで反射波の周波数特性を測定する。
次に、周波数特性をIDFTすることで時間領域の特性であるインパルス応答を算出する。得られたインパルス応答は、インパルスが送信された時刻から反射波が受信された時刻までの遅延時間と、各反射点における反射の大きさとの関係を示す。また、インパルス応答の波形は、各反射点における過渡応答であり周波数特性に相当する。反射点が、伝送ケーブル50の他端52のみである場合、インパルス応答のピークは、1つのピークであり、このピークから、インパルスを送信した時刻から反射波が受信された時刻までの時間、すなわち、信号の往復にかかる時間である遅延時間がわかる。また、伝送ケーブル50における電波の速度は、ケーブルの種類によって決まる既知の値であるため、遅延時間から、伝送ケーブル50の他端52までの距離、すなわち、伝送ケーブル50のケーブル長を算出することができる。
不具合箇所の影響で反射点が複数ある場合、反射波には、図2に示されるピークが複数存在する。このとき、インパルス応答算出部10は、インパルス応答のピークを解析することで、伝送ケーブル50における不具合箇所の位置及び伝送ケーブル50の他端52の位置を算出する。また、インパルス応答算出部10は、インパルス応答のピーク付近(ピークの周辺)の波形を解析することで反射波の周波数特性を算出する。ここで、インパルス応答のピークの位置を明確にするために、インパルス応答算出部10は、周波数特性に窓関数を乗算する処理を行った後に、窓関数が乗算された信号にIDFT処理を行ってもよい。
次に、反射経路検出部20は、反射波から、反射波の反射経路に関する情報を抽出する。伝送ケーブル50の他端52の接続状態に影響されずに、伝送ケーブル50の透過特性を測定するためには、伝送ケーブル50の他端52からの反射の影響を差し引いた(すなわち、他端52からの反射の影響を除外した)伝送ケーブル50の反射特性を算出する必要がある。また、伝送ケーブル50で伝送される信号は、伝送路の距離である経路長に応じて減衰する。このため、反射特性及び透過特性を算出する際には、伝送ケーブル50の経路長に応じた減衰を加味する必要がある。実施の形態1において、反射経路検出部20は、各ピークの位置から、伝送ケーブル50の不具合箇所で反射したピークであるか、伝送ケーブル50の他端52で反射したピークであるかを特定する。
伝送ケーブル50の他端52が整合終端されている場合には、他端52からの反射はないため、反射経路検出部20は、インパルス応答のピークを、不具合箇所によって発生したピークであると判定することができる。
また、伝送ケーブル50の他端52が開放端若しくは短絡端である場合、又は、他端52にインピーダンス整合がとれていない機器が接続されている場合には、伝送ケーブル50の他端52において反射が起こる。伝送ケーブル50における不具合箇所又は伝送ケーブル50の他端52のように信号の反射点が複数ある場合、伝送ケーブル50内において、多重反射が起こり、各ピークがどの位置で反射したピークであるのかを特定することが難しくなる。このような環境下で、伝送ケーブル50の他端52からの反射の影響を差し引いた伝送ケーブル50の反射特性を算出するため、インパルス応答のピーク位置から反射の経路を推定する必要がある。
以下において、伝送ケーブル50の反射点とインパルス応答のピーク位置との関係を説明する。まず、不具合箇所が1箇所の場合を考える。この場合、測定点である伝送ケーブル50の一端51では、反射は起こらないとして説明する。図6は、不具合箇所が1箇所である伝送ケーブル50にインパルスを入力した場合におけるインパルスの反射経路を示す図である。図6において、横軸は測定点(伝送ケーブル50の一端51)からの距離を示し、縦軸は、インパルスの入力からの経過時間である遅延時間τを示す。図6に示されるように、伝送ケーブル50における不具合箇所が1箇所であっても、反射波は、不具合箇所と伝送ケーブル50の他端52で多重反射を起こし、遅延時間τ=t,t,t,t,…などにおいて、反射波の複数のピークが検出される。ここで、τ=tよりも長い遅延時間を持つ反射波のピークも存在するが、図6には示していない。図6から、インパルス応答のピーク位置に対応する遅延時間τは、次式(3)で表すことができる。
Figure 0006230705
ここで、nは、0以上の整数を示し、Lは、伝送ケーブル50の測定端(一端51)から不具合箇所までの距離を示し、Lは、伝送ケーブル50の測定端から他端52までの距離を示し、vは、伝送ケーブル50中における信号の速度を示す。また、Tは、伝送ケーブル50の測定端から不具合箇所(L)までの伝送路における信号の往復時間、Tは、不具合箇所(L)から伝送ケーブル50の他端52(L)までの伝送路における信号の往復時間である。図6において、τ=t,t,tのピークを含むn>0のピークは、少なくとも1度は、伝送ケーブル50の他端52で反射していることがわかる。
図7は、不具合箇所が2箇所である伝送ケーブル50にインパルスを入力した場合におけるインパルスの反射経路を示す図である。図7において、横軸は測定点(伝送ケーブルの一端51)からの距離を示し、縦軸は、インパルスの入力からの経過時間である遅延時間τを示す。図7に示されるように、伝送ケーブル50における不具合箇所が2箇所であっても、反射波は、不具合箇所と他端52で多重反射を起こし、遅延時間τ=t,t,t,t,t,t,t,…などにおいて、反射波の複数のピークが検出される。ここで、τ=tよりも長い遅延時間を持つ反射波のピークも存在するが、図7には示していない。図7より、インパルス応答のピーク位置に対応する遅延時間τは、次式(4)で表すことができる。
Figure 0006230705
ここで、nは、0以上の整数を示し、nは、0以上の整数を示し、n=0のときにはn=0である。Lは、伝送ケーブル50の測定端から不具合箇所までの距離を示し、Lは、伝送ケーブル50の測定端から他の不具合箇所までの距離を示し、Lは、伝送ケーブル50の測定端から他端52までの距離を示し、vは、伝送ケーブル50中の信号の速度を示す。また、Tは、伝送ケーブル50の測定端から不具合箇所(L)までの伝送路における信号の往復時間、Tは、不具合箇所(L)から他の不具合箇所(L)までの伝送路における信号の往復時間、Tは、他の不具合箇所(L)から伝送ケーブル50の他端52(L)までの伝送路における信号の往復時間である。図7において、τ=t,t,tのピークを含むn>0のピークは、伝送ケーブル50の他端52の影響を含む反射波(他端52に起因する第1の反射波)である。
式(3)及び(4)より、不具合箇所がm個(mは正の整数)ある場合、不具合箇所までの距離をL,L,…,Lとし、他端52までの距離をLm+1とすると、インパルス応答のピーク位置に対応する遅延時間τは、次式(5)で表すことができる。
Figure 0006230705
ここで、iは、2以上m+1以下の整数、nは、0以上の整数であるが、n=0(kは、正の整数)のとき、nk+1以降(すなわち、nk+1,nk+2,…)は0である。
次に、伝送ケーブル50の測定点において反射がある場合を考える。不具合が存在しない場合、インパルス応答のピーク位置に対応する遅延時間τは、次式(6)で表すことができる。
Figure 0006230705
ここで、nは、0以上の整数である。
伝送ケーブル50の不具合箇所が1箇所の場合、インパルス応答のピーク位置に対応する遅延時間τは、次式(7)で表すことができる。
Figure 0006230705
ここで、n及びnは、0以上の整数であり、n=0のときにはn=0となる。
同様に、不具合箇所がm箇所(mは正の整数)である場合、インパルス応答のピーク位置に対応する遅延時間τは、次式(8)で表すことができる。
Figure 0006230705
ここで、iは、1以上m+1以下の整数であり、L=0であり、nは、0以上の整数であるが、n=0(kは、正の整数)のとき、nk+1以降(すなわち、nk+1,nk+2,…)は0である。また、式(8)は、式(5)においてn=1としたものと一致する。
次に、反射経路検出部20は、式(8)を用いて、インパルス応答のピーク位置によって、不具合箇所及び伝送ケーブル50の他端52を検出する。図8は、図1に示される反射特性算出部30が反射波のピーク位置から反射点を検出する処理を示すフローチャートである。
まず、反射経路検出部20は、遅延時間τの短いピーク位置(L=L)の反射点を、不具合箇所又は伝送ケーブル50の他端52からの反射波であるか判定する(図8におけるステップS1及びS2)。
次に、反射経路検出部20は、式(8)を用いて、多重反射によるピーク位置を推定する(図8におけるステップS3)。
次に、反射経路検出部20は、推定したピーク位置以外の位置に未知のピークが存在すれば、遅延時間τの短いピークを2つ目の反射点からの反射波と特定し、Jを1インクリメントする(図8におけるステップS4、S2、S3)。
次に、反射経路検出部20は、同様の処理により、式(8)を用いて、多重反射によるピーク位置を推定する(図8におけるステップS3)。
さらに、反射経路検出部20は、推定したピーク位置以外の位置に未知のピークがあれば、未知のピークの中で最も遅延時間τの短いピークをさらなる反射点と仮定して、式(8)により多重反射によるピーク位置を推定する。
反射経路検出部20は、以上の処理を未知のピークがなくなるまで(図8におけるステップS3の判定結果がNOとなるまで)繰り返すことで、すべての反射点の位置を推定する(図8におけるステップS4、S2、S3)。
そして、反射経路検出部20は、遅延時間τが最大となる最後に得られた反射点を伝送ケーブル50の他端52、その他の反射点を不具合箇所と特定する(図8におけるステップS5)。
反射経路検出部20は、以上の検出処理により各ピークの通過経路を知ることができる。伝送ケーブル50の他端52での反射が含まれる経路を通過したインパルス応答のピークは、式(8)のnm+1が1以上の整数になるときのピーク位置に検出される。したがって、それ以外のピークは、伝送ケーブル50の他端52における反射を含まない経路を通過した反射波である。
これらにより、反射経路検出部20は、ピーク位置から比較的容易に信号の反射経路を推定し、不具合箇所からの反射波(伝送ケーブル50の他端52の影響を含まない反射波(第2の反射波))と、伝送ケーブル50の他端52の影響を含む反射波(他端52に起因する第1の反射波)とを分離することができる。
次に、反射特性算出部30は、反射波のインパルス応答から伝送ケーブル50の他端52における反射を含まない経路を通過した反射波のみを抽出し、抽出された信号をフーリエ変換により周波数領域信号に変換することで、反射により失われた周波数成分、すなわち、反射特性を検出する。また、反射特性算出部30は、反射波の減衰の影響をも補正する。反射特性を求める際、インパルス応答は、送信電力で正規化されているものとする。もしくは、反射特性を求める際に、反射特性算出部30は、インパルス応答を、送信電力で正規化する。その後、反射特性算出部30は、インパルス応答をフーリエ変換し、反射波の経路長に応じた減衰量を補正することで、反射波の周波数成分を検出し、電力値を求めることで、減衰の影響を含まない不具合箇所における反射特性を算出する。
図9は、伝送ケーブル50にインパルスを入力した場合に受信される反射波のインパルス応答の他の例(反射点が複数ある場合)を示す波形図である。また、図10は、図1に示される反射特性算出部30の他の構成である反射特性算出部31を概略的に示すブロック図である。図9にP,P,…,Pで示されるように、反射波が複数ある場合、反射波の経路長によって減衰の影響が異なる。そのため、図10に示されるように、ピーク抽出部311がインパルス応答から複数のピークの各々の成分を抽出し、フーリエ変換部312−1から312−mまでが抽出したインパルス応答にフーリエ変換を施し、減衰補正部313−1から313−mまでが経路長に応じて減衰量を補正し、加算部314が各成分を周波数ごとに加算し、電力算出部315が電力値を求めることで、反射特性を算出する。これにより、各不具合箇所の位置に応じて減衰量を加味して補正することができる。
最後に、反射点において失われた反射特性及び減衰によって失われた損失の両方を加味して透過特性を算出する。ここで、不具合箇所から、伝送ケーブル外部には、電波が漏れず、透過する信号と反射する信号でエネルギーが保存されるとする。つまり、減衰を考慮に入れない場合、反射特性P′(f)と透過特性P′(f)は、次式(9)の関係を満たす。
′(f)+P′(f)=1 式(9)
よって、反射の影響のみを考慮した透過特性P′(f)は、反射特性算出部31で算出した減衰の影響を補正した反射特性P′(f)から、次式(10)によって求めることができる。
′(f)=1−P′(f) 式(10)
つまり、反射により失われた電力の割合を減算することで、減衰の影響を除外した透過特性を算出することができる。
次に、伝送ケーブル50の一端51から他端52までの距離すなわち伝送ケーブル長Lm+1と、使用する伝送ケーブルの仕様に基づく既知の値である伝送ケーブルの単位長あたりの減衰特性A(f)とを用いて、反射特性P′(f)を補正する。これにより、ケーブル長に応じた減衰の影響を加味して透過特性P(f)を、次式(11)で算出することができる。
(f)=A(f)Lm+1′(f) 式(11)
また、伝送ケーブル50の仕様でなく、実際に測定するケーブルの一部もしくは、同等のものであって、不具合箇所が含まれないケーブルを測定できれば、測定結果から単位長さあたりの減衰特性を算出し、A(f)として用いてもよい。
以上に説明したように、実施の形態1に係る装置及び方法によれば、伝送ケーブル50の不具合箇所における反射が存在する場合であっても、伝送ケーブル50の一端51から伝送ケーブル50の透過特性P(f)を正確に測定し、入射信号のうちのどの程度の割合の成分が伝送ケーブル50の他端52に到達することができるかを正確に算出することができる。したがって、透過特性P(f)が、使用する通信方式において要求される性能を満たしているかを正確に判定することによって、測定対象となった伝送ケーブル50の使用可否を適切に診断することができる。
なお、上記機能を有する伝送ケーブル特性測定装置1は、伝送ケーブル50を測定するための検出器又は通信機器などに搭載することができる。
また、伝送ケーブル特性測定装置1は、ネットワークアナライザなどのような反射波を受信する機器と、受信された反射波を分析するための、コンピュータで実行されるデータ解析用プログラムとによって構成することもできる。
これらによって、既に敷設済みの伝送ケーブルを利用してシステムを構築する場合、本発明に係る装置及び方法により使用周波数帯における透過特性を測定することで、システム全体を構築する前に、敷設済み伝送ケーブルの使用可否を判定することができる。例えば、有線通信機能を有する監視カメラシステムを、アナログ監視カメラからデジタル方式の監視カメラに置き換える際、本発明に係る装置及び方法により敷設済みのアナログ監視カメラ用メタル線同軸ケーブルの透過特性を測定し、デジタル方式に必要な透過特性と比較することによって、敷設済み伝送ケーブルの使用可否を判定することができる。
実施の形態2.
図11は、本発明の実施の形態2に係る伝送ケーブル特性測定装置2の構成を概略的に示すブロック図である。伝送ケーブル特性測定装置2は、実施の形態2に係る伝送ケーブル特性測定方法を実施することができる装置である。図11において、図1に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図1に示される符号と同じ符号を付す。実施の形態2に係る伝送ケーブル特性測定装置2は、反射経路検出部22が周波数特性解析部22aを有する点において、実施の形態1に係る伝送ケーブル特性測定装置1と相違する。
反射経路検出部22の周波数特性解析部22aは、反射波のピークの周辺の周波数特性と期待する伝送ケーブル50の他端52からの反射波の周波数特性、例えば、他端52に接続されている通信機器(すなわち、他端52の接続状態)に基づく固有の周波数特性とを比較し、この比較によって取得できた差が、予め決められた閾値よりも小さいピークを伝送ケーブル50の他端52の影響を含む反射波(他端52に起因する第1の反射波)であると判定する。この判定によって、受信する反射波のピークが、伝送ケーブル50の他端52による影響を含むピーク(他端52に起因するピーク)であるか、伝送ケーブル50の他端52による影響を含まないピークであるかを判定することができる。したがって、伝送ケーブル特性測定装置2は、伝送ケーブル50の他端52による影響を含まないピークに基づいて、伝送ケーブル50における損傷などの不具合箇所の位置を検出することができる。
伝送ケーブル50の他端52に通信機器が接続されている場合には、伝送ケーブル50の他端52からの反射波は、接続されている通信機器に固有の周波数特性を持つ。そのため、周波数特性解析部22aは、受信した反射波のピークの周辺の周波数特性を解析することで、ピークが伝送ケーブル50のどの位置で反射されたピークであるかを正確に推定することができる。周波数特性解析部22aは、例えば、期待される伝送ケーブル50の他端52からの反射特性と、各ピークの周辺の周波数特性とを比較することで、各ピークが伝送ケーブルのどの位置で反射したピークであるかを正確に推定することができる。
以上に説明したように、実施の形態2に係る装置及び方法によれば、伝送ケーブル50の伝送路の途中に不具合箇所がある場合であっても、伝送ケーブル50の一端51で測定した反射波のインパルス応答から、計算によって、伝送ケーブル50の透過特性を正確に測定することができる。
実施の形態2に係る伝送ケーブル特性測定装置2によれば、反射波のピークの周辺の周波数特性を他端52に接続された通信機器における固有の周波数特性と比較し、この比較結果を用いることで、ピークの発生位置の特定精度を向上させることができる。
また、実施の形態2に係る伝送ケーブル特性測定装置2に、実施の形態1で示したピーク位置による検出手法を組み合わせても良い。
さらに、期待する伝送ケーブル50の他端52からの反射特性は、遅延時間τ、すなわち、経路長によって変更してもよい。伝送ケーブル50中の信号は経路長によって周波数ごとに減衰量が異なるため、期待する伝送ケーブル50の他端52からの反射特性は経路長により異なる。そのため、期待する伝送ケーブル50の他端52からの反射特性を、遅延時間τに応じて、期待する伝送ケーブル50の他端52からの反射特性の減衰量を加味した特性に変更することで、ピークの発生位置の特定精度を向上することができる。
上記以外の点について、実施の形態2は、実施の形態1と同じである。
実施の形態3.
図12は、本発明の実施の形態3に係る伝送ケーブル特性測定装置3の構成を概略的に示すブロック図である。伝送ケーブル特性測定装置3は、実施の形態3に係る伝送ケーブル特性測定方法を実施することができる装置である。図12において、図1に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図1に示される符号と同じ符号を付す。実施の形態3に係る伝送ケーブル特性測定装置3は、反射経路検出部23が相関演算部23aを有する点において、実施の形態1に係る伝送ケーブル特性測定装置1と相違する。
実施の形態3において、反射経路検出部23の相関演算部23aは、受信した反射波のインパルス応答と期待する伝送ケーブル50の他端52からの反射波形(既知の期待波形)との間の相関をとり、この相関が予め決められた相関閾値よりも大きい場合には、受信した反射波は、伝送ケーブル50の他端52の影響を含む反射波(他端52に起因する第1の反射波)であると判定し、そうでない場合には、他端52の影響を含まない反射波(第2の反射波)であると判定する。相関演算部23aによる相関の算出方法は、特に限定されないが、例えば、畳み込み演算を用いる方法がある。反射経路検出部23は、この判定の結果を用いて、反射経路を推定する。
特に、伝送ケーブル50の他端52に通信機器が接続されている場合には、伝送ケーブル50の他端52からの反射波は、接続されている通信機器に固有の反射波形を持つ。そのため、反射経路検出部23は、反射波のピークを解析することで、反射波が伝送ケーブル50のどの位置で生成(反射)された反射波であるかを推定する。例えば、期待される他端52からの反射波形と各ピークの周辺の反射波形との間の相関をとり、得られた相関が相関閾値よりも高い場合には、他端52で反射した反射波のピークであると推定し、そうでなければ、伝送ケーブルの不具合箇所からの反射波のピークであると推定する。
以上に説明したように、実施の形態3に係る装置及び方法によれば、伝送ケーブル50の伝送路の途中に不具合箇所がある場合であっても、伝送ケーブル50の一端51で測定した反射波のインパルス応答から、計算によって、伝送ケーブル50の透過特性を正確に測定することができる。また、実施の形態3に係る装置及び方法によれば、反射波の反射波形と固有の反射波形との間の相関をとり、この結果を用いることで、伝送ケーブル50におけるピークの発生位置の特定精度を向上させることができる。
また、実施の形態3に係る伝送ケーブル特性測定装置3に、実施の形態1又は2で示したピーク位置の検出手法を組み合わせても良い。
さらに、期待する他端52からの反射波形は、遅延時間τすなわち経路長によって変更してもよい。伝送ケーブル中の信号は、経路長によって周波数ごとに減衰量が異なるため、期待する他端52からの反射波は、経路長により異なる。そのため、期待する伝送ケーブル50の他端52からの反射波の波形を、遅延時間τに応じて、期待する伝送ケーブル50の他端52からの反射波の波形の減衰量を加味した波形に変更することで、ピークの発生位置の特定精度を向上することができる。
上記以外の点について、実施の形態3は、実施の形態1又は2と同じである。
実施の形態4.
図13は、本発明の実施の形態4に係る伝送ケーブル特性測定装置4の構成を概略的に示すブロック図である。伝送ケーブル特性測定装置4は、実施の形態4に係る伝送ケーブル特性測定方法を実施することができる装置である。図13において、図1に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図1に示される符号と同じ符号を付す。実施の形態4に係る伝送ケーブル特性測定装置4は、インパルス応答算出部14が相関演算部14aを有する点において、実施の形態1に係る伝送ケーブル特性測定装置1と相違する。
実施の形態4において、インパルス応答算出部14の相関演算部14aは、既知信号を送信し、既知信号の反射波である受信信号を受信したときに、既知信号と受信信号との間の相関をとる。インパルス応答算出部14は、この相関を用いてインパルス応答を算出する。なお、相関を用いてインパルス応答を算出する技術自体は、既知の技術である。
以上に説明したように、実施の形態4に係る装置及び方法によれば、伝送ケーブル50の伝送路の途中に不具合箇所がある場合であっても、伝送ケーブル50の一端51で測定した反射波のインパルス応答から、計算によって、伝送ケーブル50の透過特性を正確に測定することができる。また、実施の形態4に係る装置及び方法によれば、相関演算をするための、簡易な構成でインパルス応答を算出することができる。
上記以外の点について、実施の形態4は、実施の形態1から3のいずれかと同じである。
実施の形態5.
図14は、本発明の実施の形態5に係る伝送ケーブル特性測定装置5の構成を概略的に示すブロック図である。伝送ケーブル特性測定装置5は、実施の形態5に係る伝送ケーブル特性測定方法を実施することができる装置である。図14において、図1に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図1に示される符号と同じ符号を付す。実施の形態5に係る伝送ケーブル特性測定装置5は、インパルス応答算出部15の構成及び動作の点において、実施の形態1に係る伝送ケーブル特性測定装置1と相違する。
図15は、図14に示されるインパルス応答算出部15の構成を概略的に示すブロック図である。図15に示されるように、インパルス応答算出部15は、既知信号にフィルタ係数に応じた処理を施すフィルタ部151と、伝送ケーブル50から受信された既知信号の反射波としての受信信号と、フィルタ部151で処理された後の既知信号とが等しくなるように、フィルタ係数を算出するフィルタ係数算出部152とを有している。インパルス応答算出部15においては、既知信号を送信し、受信した信号と、フィルタ部151が既知信号に施した適応フィルタ処理の出力とが等しくなるように、フィルタ係数算出部152がフィルタ係数を更新することで、インパルス応答としてフィルタ係数を算出する。ここで、適応フィルタを伝送ケーブルの伝送路とみなすことで、受信信号とフィルタ部151の出力とが等しくなるように更新されたフィルタ係数は伝送ケーブルのインパルス応答となる。
以上に説明したように、実施の形態5に係る装置及び方法によれば、伝送ケーブル50の伝送路の途中に不具合箇所がある場合であっても、伝送ケーブル50の一端51で測定した反射波のインパルス応答から、計算によって、伝送ケーブル50の透過特性を正確に測定することができる。また、実施の形態5に係る装置及び方法によれば、フィルタ係数算出部152がフィルタ部151によって使用されるフィルタ係数の初期値を調整することで、インパルス応答算出部15の演算量を減らしてインパルス応答を算出することができる。
また、実施の形態5に係る装置及び方法によれば、同じ伝送ケーブルを複数回測定する場合には、前回得られたフィルタ係数を用いることで、フィルタ係数の収束が早くなり、インパルス応答算出部15の演算量を削減することができる。
上記以外の点について、実施の形態5は、実施の形態1から4のいずれかと同じである。
実施の形態6.
図16は、本発明の実施の形態6に係る伝送ケーブル特性測定装置6の構成を概略的に示すブロック図である。伝送ケーブル特性測定装置6は、実施の形態6に係る伝送ケーブル特性測定方法を実施することができる装置である。図16において、図1に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図1に示される符号と同じ符号を付す。実施の形態6に係る伝送ケーブル特性測定装置6は、インパルス応答算出部16が算出する反射波のインパルス応答の遅延時間τの最大値である最大遅延時間に応じて、インパルス応答の測定における遅延時間τの測定範囲を変更する測定範囲変更部16aを有する点において、実施の形態1に係る伝送ケーブル特性測定装置1と相違する。
以上に説明したように、実施の形態6に係る装置及び方法によれば、伝送ケーブル50の伝送路の途中に不具合箇所がある場合であっても、伝送ケーブル50の一端51で測定した反射波のインパルス応答から、計算によって、伝送ケーブル50の透過特性を正確に測定することができる。
また、実施の形態6に係る装置及び方法によれば、反射波のインパルス応答の最大遅延時間に応じて遅延時間の測定範囲を変更するので、例えば、インパルス応答の最大遅延時間が短い場合には、遅延時間τの測定範囲を狭く設定し、インパルス応答の最大遅延時間が長いほど、遅延時間τの測定範囲を広く設定することができる。このような動作により、遅延時間τの測定範囲を必要以上に長く設定することがなくなる。このため、一定時間内における伝送ケーブル特性の計測回数を増やすことができるので、雑音の影響を低減した、精度の高い伝送ケーブル特性を得ることができる。
上記以外の点について、実施の形態6は、実施の形態1から5のいずれかと同じである。
1,2,3,4,5,6 伝送ケーブル特性測定装置、 10,14,15,16 インパルス応答算出部、 14a 相関演算部、 16a 測定範囲変更部、 20,22,23 反射経路検出部、 22a 周波数特性解析部、 23a 相関演算部、 30,31 反射特性算出部、 40 透過特性算出部、 50 伝送ケーブル、 51 一方の端部(一端)、 52 他方の端部(他端)、 101 OFDM送信部、 102 OFDM受信部、 103 方向性結合部、 104 伝送路推定部、 105 逆フーリエ変換部、 151 フィルタ部、 152 フィルタ係数算出部、 311 ピーク抽出部、 312−1,…,312−m フーリエ変換部、 313−1,…,313−m 減衰補正部、 314 加算部、 315 電力算出部。

Claims (22)

  1. 伝送ケーブルの一方の端部から入射信号を送信し、前記入射信号の反射波のインパルス応答を測定するインパルス応答算出部と、
    前記インパルス応答算出部によって測定された前記インパルス応答のピークを検出し、前記ピークに基づいて前記入射信号の反射経路を推定する反射経路検出部と、
    前記インパルス応答算出部によって測定された前記インパルス応答と前記反射経路検出部によって推定された前記反射経路とから、前記インパルス応答に含まれる前記伝送ケーブルの他方の端部に起因する第1の反射波を特定し、前記他方の端部の影響を含まない第2の反射波に基づく周波数領域の反射特性を算出する反射特性算出部と、
    前記伝送ケーブルの前記入射信号の周波数領域における信号成分の強度に対して、前記反射特性算出部によって算出された前記周波数領域の反射特性を減算して得られた特性に、前記伝送ケーブルの前記周波数領域の減衰特性を乗算することによって、前記周波数領域の透過特性を算出する透過特性算出部と
    を有することを特徴とする伝送ケーブル特性測定装置。
  2. 前記反射経路検出部は、前記反射経路から、前記伝送ケーブルの伝送ケーブル長を算出し、
    前記透過特性算出部は、前記伝送ケーブルの単位長あたりの減衰特性と前記伝送ケーブル長とから、前記伝送ケーブルの前記周波数領域の減衰特性を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の伝送ケーブル特性測定装置。
  3. 前記伝送ケーブルの単位長あたりの減衰特性は、
    前記伝送ケーブルの仕様、又は、前記伝送ケーブルの一部もしくは前記伝送ケーブルと同等のものであって不具合箇所が含まれないケーブルを測定した結果、に基づいて得られた減衰特性である
    ことを特徴とする請求項2に記載の伝送ケーブル特性測定装置。
  4. 前記反射特性算出部は、前記インパルス応答算出部によって測定された前記インパルス応答と前記反射経路検出部によって推定された前記反射経路と前記インパルス応答算出部が受信する前記反射波の経路長に応じた減衰量とから、前記反射特性を算出することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の伝送ケーブル特性測定装置。
  5. 前記反射特性算出部は、前記反射波の経路長に応じた減衰量を、前記インパルス応答に含まれる前記他方の端部の影響を含まない前記第2の反射波に応じて補正することを特徴とする請求項4に記載の伝送ケーブル特性測定装置。
  6. 前記反射経路検出部は、
    前記インパルス応答算出部によって測定された前記インパルス応答から複数のピークを検出し、
    前記複数のピークの各々の位置から前記反射経路を推定する
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の伝送ケーブル特性測定装置。
  7. 前記反射経路検出部は、
    前記ピークの周辺の周波数特性と期待する前記他方の端部の反射特性との差を測定し、
    前記差が予め決められた閾値よりも小さいピークを前記他方の端部に起因するピークと判定し、前記差が前記予め決められた閾値以上のピークを前記他方の端部の影響を含まないピークと判定し、
    前記判定の結果を用いて前記反射経路を推定する
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の伝送ケーブル特性測定装置。
  8. 前記反射経路検出部は、
    前記インパルス応答と期待する他方の端部からの反射波形との間の相関をとり、
    前記相関が予め決められた相関閾値より大きい場合に前記反射波を前記他方の端部に起因する前記第1の反射波と判定し、前記相関が前記予め決められた相関閾値以下の場合に前記反射波を前記他方の端部の影響を含まない前記第2の反射波と判定し、
    前記判定の結果を用いて前記反射経路を推定する
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の伝送ケーブル特性測定装置。
  9. 前記インパルス応答算出部は、反射波の周波数特性を測定し逆フーリエ変換することで前記インパルス応答を算出することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の伝送ケーブル特性測定装置。
  10. 前記インパルス応答算出部は、前記反射波の前記インパルス応答の最大遅延時間に応じて遅延時間の測定範囲を変更することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の伝送ケーブル特性測定装置。
  11. 前記透過特性算出部は、
    前記透過特性を示す値と予め決められた透過特性閾値との比較を行い、前記比較の結果に基づいて、前記伝送ケーブルの使用が可能か否か判定することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の伝送ケーブル特性測定装置。
  12. 伝送ケーブルの一方の端部から入射信号を送信し、前記入射信号の反射波のインパルス応答を測定するインパルス応答算出過程と、
    前記インパルス応答算出過程によって測定された前記インパルス応答のピークを検出し、前記ピークに基づいて前記入射信号の反射経路を推定する反射経路検出過程と、
    前記インパルス応答算出過程によって測定された前記インパルス応答と前記反射経路検出過程によって推定された前記反射経路とから、前記インパルス応答に含まれる前記伝送ケーブルの他方の端部に起因する第1の反射波を特定し、前記他方の端部の影響を含まない第2の反射波に基づく周波数領域の反射特性を算出する反射特性算出過程と、
    前記伝送ケーブルの前記入射信号の周波数領域における信号成分の強度に対して、前記反射特性算出過程によって算出された前記周波数領域の反射特性を減算して得られた特性に、前記伝送ケーブルの前記周波数領域の減衰特性を乗算することによって、前記周波数領域の透過特性を算出する透過特性算出過程と
    を有することを特徴とする伝送ケーブル特性測定方法。
  13. 前記反射経路検出過程において、前記反射経路から、前記伝送ケーブルの伝送ケーブル長を算出し、
    前記透過特性算出過程において、前記伝送ケーブルの単位長あたりの減衰特性と前記伝送ケーブル長とから、前記伝送ケーブルの前記周波数領域の減衰特性を算出する
    ことを特徴とする請求項12に記載の伝送ケーブル特性測定方法。
  14. 前記伝送ケーブルの単位長あたりの減衰特性は、
    前記伝送ケーブルの仕様、又は、前記伝送ケーブルの一部もしくは前記伝送ケーブルと同等のものであって不具合箇所が含まれないケーブルを測定した結果、に基づいて得られた減衰特性である
    ことを特徴とする請求項12に記載の伝送ケーブル特性測定方法。
  15. 前記反射特性算出過程において、前記インパルス応答算出過程で測定された前記インパルス応答と前記反射経路検出過程で推定された前記反射経路と前記インパルス応答算出過程が受信する前記反射波の経路長に応じた減衰量とから、前記反射特性を算出することを特徴とする請求項12から14のいずれか1項に記載の伝送ケーブル特性測定方法。
  16. 前記反射特性算出過程において、前記反射波の経路長に応じた減衰量を、前記インパルス応答に含まれる前記他方の端部の影響を含まない第2の反射波に応じて補正することを特徴とする請求項15に記載の伝送ケーブル特性測定方法。
  17. 前記反射経路検出過程において、
    前記インパルス応答算出過程で測定された前記インパルス応答から複数のピークを検出し、
    前記複数のピークの各々の位置から前記反射経路を推定する
    ことを特徴とする請求項12から16のいずれか1項に記載の伝送ケーブル特性測定方法。
  18. 前記反射経路検出過程において、
    前記ピークの周辺の周波数特性と期待する前記他方の端部の反射特性との差を測定し、
    前記差が予め決められた閾値よりも小さいピークを前記他方の端部に起因するピークと判定し、前記差が前記予め決められた閾値以上のピークを前記他方の端部の影響を含まないピークと判定し、
    前記判定の結果を用いて前記反射経路を推定する
    ことを特徴とする請求項12から17のいずれか1項に記載の伝送ケーブル特性測定方法。
  19. 前記反射経路検出過程において、
    前記インパルス応答と期待する他方の端部からの反射波形との間の相関をとり、
    前記相関が予め決められた相関閾値より大きい場合に前記反射波を前記他方の端部に起因する前記第1の反射波と判定し、前記相関が前記予め決められた相関閾値以下の場合に前記反射波を前記他方の端部の影響を含まない前記第2の反射波と判定し、
    前記判定の結果を用いて前記反射経路を推定する
    ことを特徴とする請求項12から18のいずれか1項に記載の伝送ケーブル特性測定方法。
  20. 前記インパルス応答算出過程において、反射波の周波数特性を測定し逆フーリエ変換することで前記インパルス応答を算出することを特徴とする請求項12から19のいずれか1項に記載の伝送ケーブル特性測定方法。
  21. 前記インパルス応答算出過程において、前記反射波の前記インパルス応答の最大遅延時間に応じて遅延時間の測定範囲を変更することを特徴とする請求項12から20のいずれか1項に記載の伝送ケーブル特性測定方法。
  22. 前記透過特性算出過程において、
    前記透過特性を示す値と予め決められた透過特性閾値との比較を行い、前記比較の結果に基づいて、前記伝送ケーブルの使用が可能か否か判定することを特徴とする請求項12から21のいずれか1項に記載の伝送ケーブル特性測定方法。
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