JP2005331637A - 定着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 装置を小型化すると共に、トナーの付着量による定着性のばらつきを抑え、中間定着状態のモード時における定着性のムラを小さくする定着装置を提供すること。
【解決手段】 加熱部材による加熱温度が異なる第1定着モードと第2定着モードとを有し、第2定着モードは、第1定着モードよりも加熱部材による加熱温度が低いモードであり、加熱部材と加圧部材との少なくとも一方はベルトであり、転写材のニップ部の通過時間が60〜300msであることを特徴とする定着装置。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複写機、プリンタ、FAX等の画像形成装置に用いられる加熱部材を備える定着装置に関する。
従来より、複写機、プリンタ、FAX等の電子写真方式の画像形成装置に用いられている定着装置として、弾性層を有して所定の温度に維持された発熱ゴムローラと、発熱ゴムローラに圧接し、弾性層を有する加圧ゴムローラとによって、未定着のトナー画像が形成された転写材を挟持搬送しつつ加熱する熱ローラ定着方式が多用されている。
しかしながら、この種の装置では、発熱ゴムローラの熱抵抗や熱容量が大きいため、ウォーミングアップ時間が長くなると共に、弾性層内側の温度が高くなり、発熱ゴムローラの寿命を短くしていた。
また、カラー画像ではベタ面積が大きい画像が多く、そのベタ画像も黒以外のものが多く光沢むらなどが目立つ。上記の発熱ゴムローラ及び加圧ゴムローラにハードローラを用いる場合は、転写材(記録紙)やトナー層の凹凸にローラ表面が追従しないため光沢むらが生じ、画像品位が低下するという問題点があった。
これらの問題点を解決するために、無端状の加熱部材としての定着ベルトを用い、複数のローラ部材により定着ベルトを支持張架するもので、定着ベルト内部の定着ローラ部材(定着ローラ)と、定着ベルトを挟んで定着ローラと対向する加圧ローラ(加圧ローラ部材)と、内部に定着ベルトを加熱する加熱部材を有する発熱ローラ(発熱ローラ部材)とを設け、定着ベルトの回転方向で、定着ローラの上流側に設けられる巻き付き部と、定着ローラと加圧ローラとに設けられるニップ部にて記録紙上のトナー像を定着する加熱部材を用いる定着装置が、例えば特許文献1により開示されている。
また、装置の小型化、ヒートローラの存在に起因するウォームアップ時間の問題や消費電力コストの問題の解消を図るとともに、画像形成後において消しゴム等で容易に消去できるようにした電子写真記録装置を提供するものが知られている(特許文献2参照。)。
また、従来、定着装置で定着したコピー画像を消す場合、通常の消しゴムでは消せないため、砂消しゴムかナイフで画像を削り落とすか修正液で上書きする必要があった。そのため砂消しゴムやナイフでは削り落とすことで紙が痛み汚くなったり場合によっては紙に穴が開いたり、修正液の場合は塗布液が盛り上がり上手く書けなくなったり、液が周りに着いて汚す等の問題があった。そこで特許文献3のように定着程度を落とし、消しゴムで消える程度の定着状態にする技術が出されている。
特開平10−307496号公報 特開平8−95398号公報 特開平5−2353号公報
しかしながら、上記の特許文献3(特開平5−2353号公報)で示されている構成の定着装置ではニップ時間は大きくても50ms程度になってしまうため、トナーの付着量による熱伝達速度の差で、中間定着状態の定着時にトナーと紙の境界部に温度差が生じて定着性にムラが生じてしまう。そのため手で擦っただけで画像が落ちてしまう所や、消しゴムでは消えないような部分が生ずるという問題が起こる。
本発明は上記の不具合を解消し、装置を小型化すると共に、トナーの付着量による定着性のばらつきを抑え、中間定着状態のモード時における定着性のムラを小さくする定着装置を提供することを目的とする。
上記本発明の目的は下記の構成により達成される。
(1)加熱手段を備え、加熱部材と加圧部材とによりニップ部を形成し、当該ニップ部によりトナーを転写材に加熱定着する定着装置において、前記加熱部材による加熱温度が異なる第1定着モードと第2定着モードとを有し、前記第2定着モードは、前記第1定着モードよりも前記加熱部材による加熱温度が低いモードであり、前記加熱部材と前記加圧部材との少なくとも一方はベルトであり、前記転写材の前記ニップ部の通過時間が60〜300msであることを特徴とする定着装置(第1の発明)。
(2)加熱手段を備え、加熱部材と加圧部材とによりニップ部を形成し、当該ニップ部によりトナーを転写材に加熱定着する定着装置において、第1定着モードと前記第1定着モードよりも低くなる第3定着モードを有し、前記加熱部材と前記加圧部材の少なくとも一方はベルトであり、前記第3定着モードにおいては、前記第1定着モードよりも前記転写材のニップ部通過時間を短くすることを特徴とする定着装置(第2の発明)。
本発明は上記の如き構成をとることにより、装置を小型化すると共に、トナーの付着量による定着性のばらつきを抑え、中間定着状態のモード時における定着性のムラを小さくする定着装置の提供を図るものである。
本発明によれば、ニップ部の幅を60〜300msと長くし、転写材のニップ部通過時間長くし、トナーの表層と紙の境界部での温度差を抑えることにより、トナーの付着量による定着性のばらつきを抑えることが出来るようになり、中間定着状態のモード時における定着性のムラが小さくなった。また、装置が小型化が成される。また、長い転写材のニップ部通過時間でトナーの粘度を6×103〜2×104Pa・S程度に揃え、ニップの出口近傍で大きな圧力をかけることにより、中間定着状態のモード時における定着性を更に安定させることができる定着装置の提供が可能となる。また、転写材のニップ部通過時間を変更することことにより、中間定着状態の定着が可能な定着装置の提供が可能となる。
以下、本願発明の実施の形態を説明する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限定するものではない。
(1)本発明にかかわる加熱部材を有する定着装置を備える画像形成装置について、図1にて以下に述べる。
図1において、画像形成装置GSは、画像形成装置本体GHと画像読取装置YSとから構成される。
画像形成装置本体GHは、タンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、複数組の画像形成部10Y、10M、10C、10Kと、ベルト状の中間転写体6と給紙搬送手段及び後述する分離補助手段を有する定着装置17とからなる。
画像形成装置本体GHの上部には、自動原稿送り装置201と原稿画像走査露光装置202から成る画像読取装置YSが設置されている。自動原稿送り装置201の原稿台上に載置された原稿dは搬送手段により搬送され、原稿画像走査露光装置202の光学系により原稿の片面又は両面の画像が走査露光され、ラインイメージセンサCCDに読み込まれる。
ラインイメージセンサCCDにより光電変換されたアナログ信号は、画像処理部において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、画像書き込み部(露光手段)3Y、3M、3C、3Kに信号を送る。
イエロー(Y)色の画像を形成する画像形成部10Yは、像担持体としての感光体ドラム1Yの周囲に配置された帯電手段2Y、露光手段3Y、現像装置4Y及びクリーニング手段8Yを有する。マゼンタ(M)色の画像を形成する画像形成部10Mは、像担持体としての感光体ドラム1M、帯電手段2M、露光手段3M、現像装置4M及びクリーニング手段8Mを有する。シアン(C)色の画像を形成する画像形成部10Cは、像担持体としての感光体ドラム1C、帯電手段2C、露光手段3C、現像装置4C及びクリーニング手段8Cを有する。黒(K)色の画像を形成する画像形成部10Kは、像担持体としての感光体ドラム1K、帯電手段2K、露光手段3K、現像装置4K及びクリーニング手段8Kを有する。帯電手段2Yと露光手段3Y、帯電手段2Mと露光手段3M、帯電手段2Cと露光装置3C及び帯電手段2Kと露光装置3Kとは、潜像形成手段を構成する。
4Y、4M、4C、4Kは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒(K)の、小粒径のトナーとキャリアからなる2成分現像剤を内包する現像装置である。
中間転写体6は、複数のローラにより巻回され、回動可能に支持されている。
画像形成部10Y、10M、10C及び10Kより形成された各色の画像は、回動する中間転写体6上に転写手段7Y、7M、7C及び7Kにより逐次転写されて(1次転写)、合成されたカラー画像が形成される。給紙カセット20内に収容された転写材としての記録紙Pは、給紙手段21により給紙され、給紙ローラ22A、22B、22C、レジストローラ23等を経て、転写手段7Aに搬送され、記録紙P上にカラー画像が転写される(2次転写)。カラー画像が転写された記録紙Pは、後段において詳述する定着装置17(或いは定着装置17A)へと搬送される。定着装置17(或いは定着装置17A)において、熱と圧力とを加えることによりカラートナー像(或いはトナー像)が定着された記録紙Pは、排紙ローラ24に挟持されて機外の排紙トレイ25上に載置される。
一方、転写手段7Aにより記録紙Pにカラー画像を転写した後、記録紙Pを分離した中間転写体6は、クリーニング手段8Aにより残留トナーが除去される。
なお、上記画像形成装置の説明においては、カラー画像形成にて説明したが、モノクロ画像を形成する場合も本発明に含まれるものである。
(2)本発明にかかわる定着装置について、図2または図3を用いて以下に説明する。図2は、本発明にかかわる加熱部材を有する定着装置の概要断面図であり、図3は、本発明にかかわる定着装置の他の例の概要断面図である。各定着装置において、同様な機能、構造を有する部材には同一の符号を付す。なお、通常のローラ定着での転写材のニップ部通過時間は、40ms程度が限界である。
図2によれば、本発明にかかわる定着装置17は、無端状の加熱部材としての定着ベルト27と、定着ベルト27の内周面の一方において定着ベルト27を支持張架する定着ローラ17cと、内部に加熱手段としてのハロゲンランプHLaを有し定着ベルト27の内周面の他方において定着ベルト27を支持張架する発熱ローラ部材としての発熱ローラ17aと、定着ベルト27を挟んで定着ローラ17cと対向し、定着ローラ17cを押圧(加圧)する加圧部材としての加圧ローラ17bとのローラ部材を備えて定着ベルト27を張架するものである。
発熱ローラ17aによって加熱される定着ベルト27を挟んで定着ローラ17cと対向する加圧ローラ17bを定着ローラ17aに押圧し、加圧ローラ17bと定着ベルト27との間にニップ部Nを形成し、該ニップ部Nを通して熱と圧力とを加えることにより記録紙P上のトナー像(或いはカラートナー像)を定着するものである。定着ベルト27を加圧部材として用いることも可能である(図3参照、図2には不図示)。
加熱部材としての定着ベルト27としては、基体として内径70〜120mm程度で厚さ20〜80μm程度の、例えばニッケル電鋳ベルトを用いた金属ベルトや、厚さ40〜150μm程度のポリイミドやポリアミド等を用いた耐熱性の樹脂ベルトの外側(外周面)に、厚さ100〜300μm程度の絶縁性のシリコンゴムを被覆したものに、離型層として表面に厚さ30〜50μm程度のPFA(パーフルオロアルコキシ)コーティング加工を施したものを用いる。
内部に定着ベルト27を加熱する加熱手段としてのハロゲンヒータHLaを有する発熱ローラ17aは、例えばアルミ材を用いた、肉厚1〜2mm程度の円筒状の金属パイプ171aと、該金属パイプ171aの外周面に被覆した厚さ15〜50μm程度のPFA(パーフルオロアルコキシ)チューブからなる離型層173aとを形成した、外径40〜60mm程度のローラ部材として構成される。
定着ローラ17cは、例えばSTKM(機械構造用炭素鋼管)等のスチール材を用いた、肉厚2〜5mm程度の円筒状の金属パイプ171cと、該金属パイプ171cの外周面に厚さ0.5〜5mmのシリコンゴム層172cを設け、さらに該シリコンゴム層172cの外側に厚さ30〜70μm程度のPFA(パーフルオロアルコキシ)チューブ173cとからなる、外径25〜60mm程度のソフトローラとして構成される。
加圧ローラ17bは、例えばSTKM(機械構造用炭素鋼管)等のスチール材やアルミ材を用いた、肉厚2〜5mm程度の円筒状の金属パイプ171bと、該金属パイプ171bの外周面に厚さ1〜3mmの薄肉で、ゴム硬度が40Hs〜70Hs(JIS、Aゴム硬度)のやや硬めのゴム層よりなるシリコンゴム層172bを設け、さらに該シリコンゴム層172bの外側に厚さ15〜50μm程度のPFA(パーフルオロアルコキシ)チューブを被覆した離型層173bとからなる、外径50〜80mm程度のやや硬めのソフトローラとして構成される。
不図示の駆動モータにより定着ローラ17cを回転駆動し、定着ローラ17cの回転により定着ベルト27を支持搬送させて従動回転させる。
定着ベルト27と加圧ローラ17bとの間に形成されるニップ部Nにより、定着領域へ進入される記録紙P上のトナー像(或いはカラートナー像)を加圧加熱し、記録紙P上に固着定着させる。
また、発熱ローラ17aに接触する温度検知手段としての温度センサTS1を設け、発熱ローラ17aの温度制御を行う。温度検知手段としては、その他非接触の温度センサを用いることも可能である。
上記定着装置17において本発明は、加熱部材としての定着ベルト27による加熱温度が異なる第1定着モードとしての通常定着モードと第2定着モードとしての中間定着状態のモードとを有し、中間定着状態のモードは、通常定着モードよりも定着ベルト27による加熱温度が低いモードであり、前記加熱部材と前記加圧部材の少なくとも一方はベルトであり、記録紙Pのニップ部Nの部通過時間が60〜300msであるものである。通常定着モードでの定着ベルト27(或いは発熱ローラ17a(図3参照))の温度は170〜190℃程度であり、記録紙P上の粘度は5×102〜2×103Pa・s程度である。また、中間定着状態のモードでの定着ベルト27(或いは発熱ローラ17a(図3参照))の温度は120〜140℃程度であり、記録紙P上の粘度は6×103〜2×104Pa・s程度である。
中間定着状態のモードは、ニップ部Nの入口側の定着ベルト27の温度が、トナーの粘度が6×103〜2×104Pa・Sとなる温度で、記録紙Pのニップ部Nの部通過時間は60〜300msであるものである。また、ニップ部出口側近傍の面圧が150〜300kPaであるものである。面圧が150kPa未満で小さいと出口側でトナーを記録紙Pに固定する荷重が低すぎ、転写むらが発生する。また、面圧が300kPaを越えて大きいとローラゴムの耐久性が下がってしまう。ニップ部Nの幅を60〜300msと長くし、トナーの表層と記録紙Pの境界部での温度差を抑えることにより、トナーの付着量による定着性のばらつきを抑えることが出来るようになり、定着性のムラが小さくなった。ニップ部時間は長い方が定着性は安定するが、通常の転写材では300ms以上大きくしても効果は僅かとなり、装置が大型化する。ニップ部Nの通過時間は60ms以上300ms以下が適正範囲となる。また長い記録紙Pのニップ部Nの部通過時間でトナーの粘度を6×103〜2×104Pa・Sに揃え、ニップ部Nの出口側近傍で大きな圧力をかけることにより、定着性を更に安定させることが出来るようになった。トナーの粘度が6×103Pa・Sよりも小さいと定着性良くて消しゴムで消すことが困難となり、2×104Pa・Sよりも大きいと手で擦るとトナーが剥がれて画像が汚れる。
また本発明は、記録紙Pの厚みに基づき、中間定着状態のモードにおける定着ベルト27による加熱温度を変更するものである。
また、通常定着モードよりも低くなる第3定着モードを有し、前記加熱部材と前記加圧部材の少なくとも一方はベルトとするものであり、第3定着モードにおいては、通常定着モードよりも記録紙Pのニップ部Nの通過時間を短くするものである。通常定着モードでは、中間定着状態のモードの温度より20〜40℃高いため、モードの切り換え時に定着ベルト27温度がすぐには変わらない。通常定着モードと第3定着モードとの切換え時、発熱ローラ17aを上下させ、図2の点線で示すように、定着ベルト27の加圧ローラ17bへの巻き付け部の長さを変える等のことを行い、記録紙Pのニップ部Nの部通過時間を変更(記録紙Pのニップ部Nの部通過時間を短く)するものである。これにより、モード切り換えに即座に対応を可能とする。
上記定着装置17において、加圧手段としては、図2に1点鎖線で示す示すように、支軸J1を支点として回転する板材IPに加圧ローラ17bの中心線PL1を通し、支軸J1と反対側の板材IPの底面をバネSPaで押圧する。バネSPaは受け板UPaに乗っかっており、モータMにより回転されるピニオンギアPNaと、当該ピニオンギアPNaに接続するネジ歯車Ga、Gbの回転により、受け板UPaが上下され、図2太線矢印で示すような、定着ローラ17cへの圧力の変更が行われる。
図3によれば、本発明にかかわる定着装置17Aは、無端状の加熱部材としての定着ベルト27と、内部に加熱手段としてのハロゲンランプHLaを有する発熱ローラ17aと、定着ベルト27の内周面の一方において定着ベルト27を支持張架する加圧ローラ17fと、定着ベルト27の内周面の他方において定着ベルト27を支持張架する張架ローラ17dと、テンションローラ17eとにより構成される。定着ベルト27を挟んで発熱ローラ17aと対向し、発熱ローラ17aを押圧(加圧)する加圧ローラ17fと、張架ローラ17dと、テンションローラ17eとによるローラ部材を備えて定着ベルト27を張架するものである。
加圧ローラ17fは図2の加圧ローラ17bと同様なものが用いられる。
張架ローラ17dは、例えばSTKM(機械構造用炭素鋼鋼管)を用いた、肉厚0.5〜1.2mm程度の円筒状の金属パイプ171dと、該金属パイプ171dの外周面に15〜30μm程度のPFA(パーフルオロアルコキシ)チューブを被覆した離型層173dとからなる。
定着ベルト27と発熱ローラ17aとの間に形成されるニップ部Nにより、定着領域へ進入される記録紙P上のトナー像(或いはカラートナー像)を加圧加熱し、記録紙P上に固着定着させる。
また、発熱ローラ17aに接触する温度検知手段としての温度センサTS1を設け、発熱ローラ17aの温度制御を行う。温度検知手段としては、その他非接触の温度センサを用いることも可能である。
加圧手段としては、図2に同様なものが用いられる。
図3の定着装置17Aにおいて、効果および作用等は図2で説明したものと同様である。
上記各定着装置において、ニップ部の幅を60〜300msと長くし、トナーの表層と紙の境界部での温度差を抑えることにより、トナーの付着量による定着性のばらつきを抑えることが出来るようになり、定着性のムラが小さくなった。転写材のニップ部通過時間は長い方が定着性は安定するが、通常の転写材では300ms以上大きくしても効果は僅かとなり、装置が大型化する。転写材のニップ部通過時間は60ms以上300ms以下が適正範囲となる。また長い転写材のニップ部通過時間トナーの粘度を6×103〜2×104Pa・Sに揃え、ニップ部の出口側近傍で大きな圧力をかけることにより、定着性を更に安定させることが出来るようになった。
上記の如く、本発明の如き構成をとることにより、装置が小型化されると共に、トナーの付着量による定着性のばらつきを抑えることができるようになり、中間定着状態のモード時における定着性のムラが小さくなる定着装置が得られる。
本発明にかかわる加熱部材を有する定着装置を備える画像形成装置の概略断面構成図である。 本発明にかかわる加熱部材を有する定着装置の概要断面図である。 本発明にかかわる定着装置の他の例の概要断面図である。
符号の説明
1Y,1M,1C,1K 感光体ドラム
2Y,2M,2C,2K 帯電手段
3Y,3M,3C,3K 露光手段
4Y,4M,4C,4K 現像装置
17 定着装置
17a 発熱ローラ
17b,17f 加圧ローラ
17c 定着ローラ17c
17d 張架ローラ
17e テンションローラ
27a 定着ベルト
HLa ハロゲンヒータ
N ニップ部
P 記録紙

Claims (4)

  1. 加熱手段を備え、加熱部材と加圧部材とによりニップ部を形成し、当該ニップ部によりトナーを転写材に加熱定着する定着装置において、
    前記加熱部材による加熱温度が異なる第1定着モードと第2定着モードとを有し、
    前記第2定着モードは、前記第1定着モードよりも前記加熱部材による加熱温度が低いモードであり、
    前記加熱部材と前記加圧部材との少なくとも一方はベルトであり、
    前記転写材の前記ニップ部の通過時間が60〜300msであることを特徴とする定着装置。
  2. 前記ニップ部出口側近傍の面圧が150〜300kPaであることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記転写材の厚みに基づき、前記第2定着モードにおける前記加熱部材による加熱温度を変更することを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 加熱手段を備え、加熱部材と加圧部材とによりニップ部を形成し、当該ニップ部によりトナーを転写材に加熱定着する定着装置において、
    第1定着モードと前記第1定着モードよりも低くなる第3定着モードを有し、
    前記加熱部材と前記加圧部材の少なくとも一方はベルトであり、
    前記第3定着モードにおいては、前記第1定着モードよりも前記転写材のニップ部通過時間を短くすることを特徴とする定着装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010054526A (ja) * 2008-08-26 2010-03-11 Canon Inc 画像加熱加圧装置及び画像形成装置
JP2010066565A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成方法及び画像形成装置
US9310733B2 (en) 2010-02-07 2016-04-12 Ricoh Company, Ltd. Fixing device and image forming apparatus including same

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