JP2005331232A - 冷媒冷却回路 - Google Patents

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Yuichi Takahashi
裕一 高橋
Kidaiki Fumino
喜代輝 文野
Koji Takiguchi
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Abstract

【課題】圧縮機に対して冷凍機油の戻り量を確保する。
【解決手段】圧縮機1から吐出された冷媒および冷凍機油をそれぞれ分離して冷媒を冷媒循環経路の放熱器2側に供給する一方、圧力を減圧しつつ冷凍機油を冷媒循環経路の圧縮機1の入口側に供給する。これにより、圧縮機に対して冷凍機油の戻り量を確保することが可能になる。さらに、冷媒循環経路内での冷凍機油の循環量が少なくなるので放熱器2、蒸発器4、および内部熱交換器14などにおいて熱交換効率が向上する。また、圧力が高くなるほど冷凍機油の戻り量が多くなるため、高圧側の圧力が緩和されるので効率の高い最適な冷媒の循環運転の範囲が広がる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば断熱筐体の庫内の冷却を行うための冷媒循環経路を形成する冷媒冷却回路に関するものである。
従来、例えば自動販売機、冷蔵庫、冷凍ショーケース・冷蔵ショーケース、あるいは飲料ディスペンサなどの断熱筐体の冷却庫内を冷却するための冷媒冷却回路が知られている。冷媒冷却回路は、主に圧縮機、放熱器、絞り部、蒸発器を経て冷媒を循環する冷媒循環経路を形成してある。そして、冷媒冷却回路を循環する冷媒としては、地球環境に対する影響の少ない冷媒が使用してある。例えば、不燃性、安全性、不腐食性を有し、さらにオゾン層への影響が少ないなどの点で、二酸化炭素を冷媒として使用してある(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−53070号公報
ところで、冷媒冷却回路の冷媒として二酸化炭素を使用すると、当該二酸化炭素の臨界温度が約31℃と低いことから、従前の冷媒(例えばHFC冷媒(ハイドロフルオロカーボン))を使用したときと比較してはるかに圧力が高くなる。このため、圧縮機の内部における摩擦、冷媒漏れなどを防止する冷凍機油には粘度の高いものが使用される。しかし、圧縮機では、その内部に冷凍機油を完全に封止することが困難であり、冷媒循環経路の循環運転時に圧縮機から冷凍機油が吐出されることになる。すなわち、圧縮機から吐出した冷凍機油を、放熱器、絞り部、蒸発器を介して再び圧縮機に戻すことになる。
しかしながら、従来の冷媒冷却回路では、放熱器および蒸発器において冷凍機油が滞留するため、圧縮機から吐出した冷凍機油を冷媒循環経路に循環させて圧縮機に戻すことが難しい。これは、上述したように粘度の高い冷凍機油が使用され、かつ、二酸化炭素と冷凍機油との相溶性が悪いことによる。これにより、放熱器および蒸発器などでの熱交換率が低下してしまう。
本発明は、上記実情に鑑みて、圧縮機に対して冷凍機油の戻り量を確保することができる冷媒冷却回路を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係る冷媒冷却回路は、冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機から供給される冷媒を放熱させる放熱器と、前記放熱器から供給される冷媒の流量を調節する絞り部と、前記絞り部から供給される冷媒を蒸発させて前記圧縮機に帰還させる蒸発器と有した冷媒循環経路を形成した冷媒冷却回路において、前記冷媒循環経路の高圧側に設けてあり、前記圧縮機から吐出された冷媒および冷凍機油をそれぞれ分離して冷媒を前記冷媒循環経路の高圧側に供給する一方、圧力を減圧しつつ冷凍機油を前記冷媒循環経路の低圧側に供給する冷凍機油戻し手段を備えたことを特徴とする。
本発明の請求項2に係る冷媒冷却回路は、上記請求項1において、前記冷凍機油戻し手段は、上下方向に長手状にして設けた分離室の上下方向の中途部に前記圧縮機から吐出された冷媒および冷凍機油を導入し、前記分離室の上端側から冷媒を導出する一方、前記分離室の下端側から冷凍機油を導出するノズル部と、前記ノズル部の下端側に接続してあり前記分離室から導出した冷凍機油を一時滞留する滞留部と、前記滞留部から前記冷媒循環経路の低圧側に接続してあり圧力を減圧する減圧部とを有してなることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る冷媒冷却回路は、上記請求項2において、前記減圧部は、抵抗配管からなることを特徴とする。
本発明の請求項4に係る冷媒冷却回路は、上記請求項2において、前記減圧部は、電磁弁を有する長さの異なる複数の抵抗配管からなり、前記各電磁弁を選択的に開閉することにより前記各抵抗配管による減圧抵抗を可変することを特徴とする。
本発明の請求項5に係る冷媒冷却回路は、上記請求項1〜4のいずれか一つにおいて、前記圧縮機は、第1圧縮機で圧縮した冷媒をさらに第2圧縮機で圧縮するものであり、前記冷凍機油戻し手段は、前記第2圧縮機の出口側に設けてあり、分離した冷凍機油を前記第1圧縮機の入口側、または前記第1圧縮機と前記第2圧縮機との間に供給することを特徴とする。
本発明の請求項6に係る冷媒冷却回路は、上記請求項1〜5のいずれか一つにおいて、前記冷媒が二酸化炭素であることを特徴とする。
本発明に係る冷媒冷却回路は、冷凍機油戻し手段によって、圧縮機から吐出された冷媒および冷凍機油をそれぞれ分離して冷媒を冷媒循環経路の高圧側に供給する一方、圧力を減圧しつつ冷凍機油を冷媒循環経路の低圧側に供給する。これにより、圧縮機に対して冷凍機油の戻り量を確保することができる。さらに、冷媒循環経路内での冷凍機油の循環量が少なくなるので放熱器および蒸発器などにおいて熱交換効率を向上することができる。また、圧力が高くなるほど冷凍機油の戻り量が多くなるため、高圧側の圧力が緩和されるので効率の高い最適な冷媒の循環運転の範囲を広げることができる。
また、圧力を減圧する減圧部が抵抗配管からなる構成のため、安価で設置容積の小さい構成で上記効果を得ることが可能になる。さらに、減圧部が電磁弁を有する長さの異なる複数の抵抗配管からなり当該各電磁弁を選択的に開閉して各抵抗配管による減圧抵抗を可変すれば、効率の高い最適な冷媒の循環運転の範囲をさらに広げることができる。
特に、本発明の内部熱交換器は、冷媒として二酸化炭素を用いて冷媒循環経路が比較的高圧状態になる冷媒冷却回路に有用である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る冷媒冷却回路の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は本発明に係る冷媒冷却回路の一実施例を示す概略図である。図1に示すように、本実施例における冷媒冷却回路は、主に、圧縮機1、ガスクーラー(放熱器)2、電子膨張弁(絞り部)3、蒸発器4を接続して、冷媒を循環可能な冷媒循環経路を形成したものである。また、冷媒は、本実施例では、例えば二酸化炭素を使用してある。二酸化炭素は、不燃性、安全性、不腐食性を有し、さらにオゾン層への影響が少ない冷媒である。
圧縮機1は、蒸発器4から帰還される二酸化炭素を圧縮して高温高圧の状態とするものである。圧縮機1は、本実施例では、中間熱交換器10を使用して2段階の圧縮動作を実行する。具体的に、圧縮機1は、2段階の圧縮動作において、1段階目の圧縮動作を行う第1圧縮機1aと、2段階目の圧縮動作を行う第2圧縮機1bとの間に中間熱交換器10を設けてある。そして、中間熱交換器10は、第1圧縮機1aによる1段階目の圧縮動作の後に、第1圧縮機1aが圧縮した状態の二酸化炭素を冷却して第2圧縮機1bに戻す。このように、圧縮機1は、中間熱交換器10を介して2段階の圧縮動作を実行することで、低消費電力で高圧縮効率を得て二酸化炭素を所望とする高温高圧の状態に圧縮することが可能になる。なお、本実施例では、第1圧縮機1aでの1段階目の圧縮によって二酸化炭素を約6MPaに圧縮し、第2圧縮機1bでの2段階目の圧縮によって二酸化炭素を約9MPaに圧縮する。
なお、圧縮機1としては、レシプロ圧縮機、ロータリー圧縮機、スクロール圧縮機、或いは、これらの圧縮能力を調整可能なインバータ圧縮機などがある。そして、冷媒冷却回路を配設する対象、環境、あるいは、冷媒冷却回路のコストなどに見合う圧縮機を適宜適用すればよい。
ガスクーラー2は、圧縮機1から供給される高温高圧の二酸化炭素を、放熱させて二酸化炭素を液化するためのものである。本実施例におけるガスクーラー2は、例えば銅管とアルミフィンとで構成したフィンチューブタイプのものを使用してある。このガスクーラー2には、ファン21が設けてある。ファン21は、ガスクーラー2を送風するためのものであり、ファンモータ22によって駆動される。
電子膨張弁3は、ガスクーラー2から供給される二酸化炭素を減圧し、蒸発温度および流量を制御するためのものである。
蒸発器4は、電子膨張弁3から供給される液体の二酸化炭素が蒸発したとき、周囲の熱を吸収することによって周囲温度を冷却するためのものである。本実施例における蒸発器4は、例えば銅管とアルミフィンとで構成したフィンチューブタイプのものを使用してある。この蒸発器4には、ファン41が設けてある。ファン41は、蒸発器4を送風するためのものであり、ファンモータ42によって駆動される。
蒸発器4は、例えば自動販売機、冷蔵庫、冷凍ショーケース・冷蔵ショーケース、あるいは飲料ディスペンサなどにおける断熱筐体の冷却庫の内部に配置してある。特に、本実施例では、例えば自動販売機において、複数(実施例では3室)の冷却庫(商品収納庫)をそれぞれ独立して冷却するために、各冷却庫内に蒸発器4(4a,4b,4c)をそれぞれ配置してある。すなわち、蒸発器4a,4b,4cは、電子膨張弁3から3方に分岐したそれぞれの経路に接続してある。また、前記各経路において各蒸発器4a,4b,4cの入口側には、各電磁弁12a,12b,12cがそれぞれ設けてある。そして、各電磁弁12a,12b,12cを選択的に開放することで、各蒸発器4a,4b,4cに電子膨張弁3からの二酸化炭素が供給される。また、各蒸発器4a,4b,4cの出口側の経路は、互いに集合して圧縮機1の第1圧縮機1aに接続してある。なお、本実施例における電磁弁12a,12b,12cは、その入口側と出口側との圧力差(例えば入口側が高圧で出力側が低圧)、およびバネ弾性力を利用することによって弁体を弁座に当接させるよう助勢して閉鎖状態になり、この状態から電磁コイル部に通電されると弁体が弁座から離間されて開放状態になる構成のものが採用してある。
また、電子膨張弁3から各蒸発器4a,4b,4cに至る各経路であって、各電磁弁12a,12b,12cと各蒸発器4a,4b,4cとの間には、それぞれ減圧手段13a,13b,13cが設けてある。減圧手段13a,13b,13cは、電磁弁12a,12b,12cと蒸発器4a,4b,4cとの間の経路中に圧力抵抗を付与する絞りとして作用する。本実施例における減圧手段13a,13b,13cは、前記各経路中に設けたオリフィスとして形成してある。なお、減圧手段13a,13b,13cは、経路中に圧力抵抗を付与する絞りとして作用するものであればオリフィスに限定されない。
なお、蒸発器4の周辺部の温度は、蒸発器4が周辺部の熱を吸収することによって低下する。冷凍サイクルとしては、蒸発器4で吸収した蒸発熱を捨てる必要があるが、蒸発器4を設けた断熱筐体の庫内は、外部の気温よりかなり低い温度になっており、低温部から奪った熱を高温の外部へ直接捨てることができない。そこで、圧縮機1は、蒸発器4の蒸発熱を外部の気温より高い温度にして捨てるため、蒸発器4から供給される二酸化炭素を高温高圧の蒸気に変換する役目を担っている。
また、断熱筐体の冷却庫の内部に設けた蒸発器4に関し、冷媒循環経路への冷媒の循環運転時に伴って結露水などが排水として発生する。そして、排水は、冷却庫の外部であって圧縮機1およびガスクーラー2などを配した部位にある蒸発手段15に導かれる。この蒸発手段15は、圧縮機1(第2圧縮機1b)とガスクーラー2との間であって、後述するオイルセパレータ11の出口側からガスクーラー2の入口側の間の経路に設けてある。図には明示しないが、蒸発手段15は、排水を導かれる蒸発皿と、当該蒸発皿の内方に配置した蒸発パイプと、当該蒸発パイプに関わる吸水性の蒸発シートとを有している。蒸発パイプは、オイルセパレータ11の出口側からガスクーラー2の入口側の間の経路に接続してあって、圧縮機1から吐出した高温高圧の二酸化炭素が通過する。すなわち、蒸発皿に導かれた排水は、高温高圧の二酸化炭素が通過する蒸発パイプによって加熱され、蒸発シートに吸収されて蒸発する。このとき、排水によって蒸発パイプに通過する二酸化炭素を予冷する。
ところで、二酸化炭素を冷媒として使用したとき、外気温が高温となる夏場などでは、ガスクーラー2の温度が二酸化炭素の臨界温度(約31℃)を越える場合がある。この場合、ガスクーラー2において二酸化炭素が気化したままで液化しなくなる超臨界圧力の状態となる。一方、蒸発器4を通過した二酸化炭素は、全て気化していることが望ましい。蒸発器4を通過した二酸化炭素が一部液化したままで圧縮機1に供給されると、圧縮機1は液圧縮を起こしてシリンダーを破損してしまうおそれがある。
そこで、ガスクーラー2と電子膨張弁3との間、蒸発器4と圧縮機1(第1圧縮機1a)との間に内部熱交換器14を設けてある。図には明示しないが、内部熱交換器14の内部では、ガスクーラー2と電子膨張弁3との間の冷媒管路と、蒸発器4と圧縮機1との間の冷媒管路とが、互いに熱交換可能な距離を有して非接触向流するように配設してある。これにより、ガスクーラー2から得られる二酸化炭素は、液化しやすくなる。一方、圧縮機1には、蒸発器4から気化した二酸化炭素が供給される。
また、上記冷媒循環経路について、圧縮機1にはオイルセパレータ(冷凍機油戻し手段)11が接続してある。図2はオイルセパレータのノズル部および滞留部を示す平面図、図3はオイルセパレータのノズル部および滞留部を示す正面図、図4はオイルセパレータのノズル部および滞留部を示す斜視図、図5はオイルセパレータの減圧部を示す斜視図である。
冷凍機油は、圧縮機1の内部における摩擦、冷媒漏れなどを防止するが、この冷凍機油を圧縮機1の内部で完全に封止することが困難である。特に、上記のごとく圧縮機1によって二酸化炭素を高圧に圧縮しており、この圧力が従前の冷媒(例えばHFC冷媒(ハイドロフルオロカーボン))を使用したときと比較してはるかに高圧であるので、圧縮機1からの冷凍機油の吐出量は多くなる。オイルセパレータ11は、圧縮機1から吐出した冷凍機油を冷媒循環経路の高圧側から低圧側に戻すためのものである。冷媒循環経路の高圧側とは、圧縮機1の出口側(圧縮後)からガスクーラー2を経て電子膨張弁3の入口側までの間である。また、冷媒循環経路の低圧側とは、電子膨張弁3の出口側から蒸発器4を経て圧縮機1の入口側(圧縮前)までの間である。なお、上述したように圧縮機1を第1圧縮機1aおよび第2圧縮機1bで構成して2段階の圧縮動作を行う場合において、冷媒循環経路の高圧側とは、第2圧縮機1bの出口側(圧縮後)からガスクーラー2を経て電子膨張弁3の入口側までの間であり、冷媒循環経路の低圧側とは、電子膨張弁3の出口側から蒸発器4を経て第2圧縮機1bの入口側(圧縮前)までの間である。すなわち、冷媒循環経路の低圧側は、第1圧縮機1aと第2圧縮機1bとの間であって、第1圧縮機1aから中間熱交換器10を介して第2圧縮機1bに至り中間圧となる経路を含む。
図2〜図5に示すように、オイルセパレータ11は、ノズル部111、滞留部112、および減圧部113を有してなる。
図2〜図4に示すように、ノズル部111は、上下方向に長手状に形成したノズル本体111Aを有してある。ノズル本体111Aの内部には、下端が開口する形態で、上下方向に長手状にして設けた分離室111Bが形成してある。分離室111Bは、本実施例ではφ12.0mmで上下方向の長さが105.0mmとしてある。
分離室111Bの上下方向の中途部には、導入管111Cが接続してある。導入管111Cは、ノズル本体111Aの外部と分離室111Bの内部との間に連通してある。この導入管111Cは、ノズル本体111Aの外部に略水平方向に延在してある。導入管111Cは、本実施例ではノズル本体111Aの下端から50.0mmの高さの位置に設けてあって、内径φ3.16mmとしてあり、前記冷媒循環経路の高圧側であって圧縮機1(第2圧縮機1b)の出口側に接続してある。
分離室111Bの上端側には、冷媒導出管111Dが接続してある。冷媒導出管111Dは、ノズル本体111Aの外部と分離室111Bの内部との間に連通してある。この冷媒導出管111Dは、ノズル本体111Aの外部に略水平方向に延在してある。冷媒導出管111Dは、本実施例ではノズル本体111Aの下端から100.0mmの高さの位置に設けてあって、内径φ3.16mmとしてあり、前記冷媒循環経路の高圧側であって放熱器2の入口側に接続してある。
なお、分離室111Bの上端には、側方に向けて細径(本実施例ではφ1.0mm)の孔部111Eが設けてある。この孔部111Eには、接続管111Fが接続してある。この接続管111Fの延在部分には、圧力を測る圧力スイッチ(図示せず)が設けてある。
図2〜図4に示すように、滞留部112は、導入管111Cおよび冷媒導出管111Dよりも細径の抵抗配管(キャピラリチューブなど)をなし、分離室111Bの下端に接続してある。分離室111Bの下端には、その開口に嵌合する態様でジョイント111Gが設けてあり、当該ジョイント111Gを介して滞留部112がノズル本体111Aの外部に延在してある。滞留部112は、ノズル本体111Aの下端から下方に向かって延在しつつ略U字状に湾曲して上方に向かって延在してある。この滞留部112には、減圧部113が接続してある。
図5に示すように、減圧部113は、細径(本実施例では内径φ0.8mm)で長尺(本実施例では2500mm)の抵抗配管をなし、当該抵抗配管を上下方向に螺旋状に形成してなる。減圧部113は、その上端側を滞留部112の延在端部に接続してあり、その下端側を前記冷媒循環経路の低圧側であって圧縮機1(第1圧縮機1a)の入口側に接続してある。
以下、二酸化炭素を冷媒として使用する本発明の冷媒冷却回路の動作について説明する。なお、冷媒冷却回路の以下の動作において、電磁弁12aのみが開放状態で、他の電磁弁12b,12cが閉塞状態であることとする。
冷却庫にある蒸発器4aから帰還された二酸化炭素は、内部熱交換器14を介して第1圧縮機1aに吸引されて低圧圧縮(約6MPaに圧縮)される。第1圧縮機1aから吐出された二酸化炭素は、中間熱交換器10を経て冷却された後に第2圧縮機1bに吸引されて高圧圧縮(約9MPaに圧縮)される。
このとき、第2圧縮機1bから二酸化炭素と共に吐出された冷凍機油は、オイルセパレータ11によって再び第2圧縮機1bの入口側に戻される。具体的に、オイルセパレータ11では、第2圧縮機1bから吐出された冷媒および冷凍機油を導入管111Cから径の大きい分離室111Bの内部に導入する。分離室111Bの内部では、気化した冷媒が上方に流動し、比重の重い冷凍機油が下方に流動する。これにより、冷媒と冷凍機油とが分離されることになる。そして、上方に流動した冷媒は、冷媒導出管111Dより分離室111Bの外部に導出されて蒸発手段15に至る。一方、下方に流動した冷凍機油は、滞留部112に一時滞留する。これにより、冷媒が滞留部112側に至る事態を抑止することになる。そして、滞留部112に滞留した冷凍機油は、減圧部113を介して圧力を減圧されつつ第2圧縮機1bの入口側に至る。このように、オイルセパレータ11は、圧縮機1において、第2圧縮機1bの出口側と、第1圧縮機1aの入口側との間に接続してあり、第2圧縮機1bから吐出した冷凍機油を第1圧縮機1aに戻す。なお、上記オイルセパレータ11は、冷媒循環経路の循環運転中では、常に冷凍機油を圧縮機1に戻している。
次いで、第2圧縮機1bから吐出された二酸化炭素は、蒸発手段15で予冷されて、ガスクーラー2に送られる。ガスクーラー2に送られた二酸化炭素は、放熱されて液化して、内部熱交換器14を介して電子膨張弁3に至る。
次いで、電子膨張弁3において、二酸化炭素は、減圧されて蒸発温度および流量を制御される。その後、二酸化炭素は、開放状態にある電磁弁12aを経て、減圧手段13aを介して蒸発器4aに至る。
最後に、蒸発器4aに供給された二酸化炭素は、吸熱して加熱蒸気として気化される。二酸化炭素の吸熱によって蒸発器4aを設けた冷却庫の内部が独立して冷却されることになる。そして、二酸化炭素は、蒸発器4aから内部熱交換器14を介して第1圧縮機1aに吸引されて帰還して循環運転が行われる。
上記二酸化炭素の循環運転において、閉鎖状態にしてある電磁弁12b,12cを有した経路に設けた蒸発器4b,4cは、上記循環運転が実行されている冷媒循環経路の蒸発器4aと出口側が集合してある。このため、従前では電磁弁12aのみが開放状態である場合に、閉塞状態の電磁弁12b,12cの入口側と出口側との圧力差がほぼ等しくなる。しかし、本実施例では、各電磁弁12a,12b,12cと、各蒸発器4a,4b,4cとの間の経路に減圧手段13a,13b,13cがそれぞれ設けてある。このため、閉鎖状態の電磁弁12b,12cを有した経路では、減圧手段13b,13cが経路中に圧力抵抗を付与する絞りとして作用するため、閉鎖状態の電磁弁12b,12cの出口側が低圧になり入口側が高圧になる。これにより、閉鎖状態にある電磁弁12b,12cの入口側と出口側との間に圧力差が生じ、入口側と出口側との圧力差によって電磁弁12b,12cの閉塞状態が助勢されるので、当該電磁弁12b,12cの閉鎖状態が維持される。
また、上記二酸化炭素の循環運転において、オイルセパレータ11では、第2圧縮機1bから吐出された冷媒および冷凍機油をそれぞれ分離して冷媒を冷媒循環経路の放熱器2側(高圧側)に供給する一方、圧力を減圧しつつ冷凍機油を冷媒循環経路の第1圧縮機1aの入口側(低圧側)に供給する。これにより、特に二酸化炭素を冷媒として高圧となる冷媒冷却回路において粘度の高い冷凍機油を使用しても圧縮機1に対して冷凍機油の戻り量を確保することが可能になる。さらに、冷媒循環経路内での冷凍機油の循環量が少なくなるので放熱器2、蒸発器4、および内部熱交換器14などにおいて熱交換効率を向上することが可能になる。また、圧力が高くなるほど冷凍機油の戻り量が多くなるため、高圧側の圧力が緩和されるので効率の高い最適な冷媒の循環運転の範囲を広げることが可能になる。また、減圧部113が抵抗配管からなる構成のため、安価で設置容積の小さい構成で上記効果を得ることが可能になる。
なお、上述した実施例において、オイルセパレータ11の減圧部113は、以下の構成としてもよい。図には明示しないが、減圧部113を、電磁弁を有する長さの異なる複数の抵抗配管として構成する。そして、各電磁弁を選択的に開閉することにより各抵抗配管による減圧抵抗を可変する。これにより、効率の高い最適な冷媒の循環運転の範囲をさらに広げることが可能になる。
また、図には明示しないが、減圧部113を、電子膨張弁を有する抵抗配管からなる構成としてもよい。そして、電子膨張弁の開度を選択的に変更することにより各抵抗配管による減圧抵抗を可変する。これにより、効率の高い最適な冷媒の循環運転の範囲を細かに調節することが可能になる。
また、上述した実施例では、オイルセパレータ11を圧縮機1と放熱器2との間の冷媒循環経路の高圧側に設けてあり、分離した冷凍機油を圧縮機1(第1圧縮機1a)の入口側に供給しているがこの限りでなく、必要に応じて、分離した冷凍機油を例えば第2圧縮機1bの入口側である冷媒循環経路の低圧側に供給する構成としてもよい。なお、本実施例において、第2圧縮機1bの入口側とは、第1圧縮機1aと第2圧縮機1bとの間であって、第1圧縮機1aから中間熱交換器10を介して第2圧縮機1bに至る経路を示す。また、冷媒循環経路の低圧側として、分離した冷凍機油を圧縮機1(第1圧縮機1aまたは第2圧縮機1b)の圧縮前の部位に直接供給してもよい。
本発明に係る冷媒冷却回路の一実施例を示す概略図である。 オイルセパレータのノズル部および滞留部を示す平面図である。 オイルセパレータのノズル部および滞留部を示す正面図である。 オイルセパレータのノズル部および滞留部を示す斜視図である。 オイルセパレータの減圧部を示す斜視図である。
符号の説明
1 圧縮機
1a 第1圧縮機
1b 第2圧縮機
2 ガスクーラー(放熱器)
21 ファン
22 ファンモータ
3 電子膨張弁(絞り部)
4(4a,4b,4c) 蒸発器
41 ファン
42 ファンモータ
10 中間熱交換器
11 オイルセパレータ(冷凍機油戻し手段)
111 ノズル部
111A ノズル本体
111B 分離室
111C 導入管
111D 冷媒導出管
111E 孔部
111F 接続管
111G ジョイント
112 滞留部
113 減圧部
12a,12b,12c 電磁弁
13a,13b,13c 減圧手段
14 内部熱交換器
15 蒸発手段

Claims (6)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機から供給される冷媒を放熱させる放熱器と、前記放熱器から供給される冷媒の流量を調節する絞り部と、前記絞り部から供給される冷媒を蒸発させて前記圧縮機に帰還させる蒸発器と有した冷媒循環経路を形成した冷媒冷却回路において、
    前記冷媒循環経路の高圧側に設けてあり、前記圧縮機から吐出された冷媒および冷凍機油をそれぞれ分離して冷媒を前記冷媒循環経路の高圧側に供給する一方、圧力を減圧しつつ冷凍機油を前記冷媒循環経路の低圧側に供給する冷凍機油戻し手段を備えたことを特徴とする冷媒冷却回路。
  2. 前記冷凍機油戻し手段は、
    上下方向に長手状にして設けた分離室の上下方向の中途部に前記圧縮機から吐出された冷媒および冷凍機油を導入し、前記分離室の上端側から冷媒を導出する一方、前記分離室の下端側から冷凍機油を導出するノズル部と、
    前記ノズル部の下端側に接続してあり前記分離室から導出した冷凍機油を一時滞留する滞留部と、
    前記滞留部から前記冷媒循環経路の低圧側に接続してあり圧力を減圧する減圧部と
    を有してなることを特徴とする請求項1に記載の冷媒冷却回路。
  3. 前記減圧部は、抵抗配管からなることを特徴とする請求項2に記載の冷媒冷却回路。
  4. 前記減圧部は、電磁弁を有する長さの異なる複数の抵抗配管からなり、前記各電磁弁を選択的に開閉することにより前記各抵抗配管による減圧抵抗を可変することを特徴とする請求項2に記載の冷媒冷却回路。
  5. 前記圧縮機は、第1圧縮機で圧縮した冷媒をさらに第2圧縮機で圧縮するものであり、前記冷凍機油戻し手段は、前記第2圧縮機の出口側に設けてあり、分離した冷凍機油を前記第1圧縮機の入口側、または前記第1圧縮機と前記第2圧縮機との間に供給することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の冷媒冷却回路。
  6. 前記冷媒が二酸化炭素であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の冷媒冷却回路。
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