JP2005326139A - 冷媒冷却回路 - Google Patents

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Yuichi Takahashi
裕一 高橋
Kidaiki Fumino
喜代輝 文野
Koji Takiguchi
浩司 滝口
Kimimichi Kuboyama
久保山  公道
Toshiaki Tsuchiya
敏章 土屋
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Fuji Electric Retail Systems Co Ltd
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Fuji Electric Retail Systems Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2600/00Control issues
    • F25B2600/25Control of valves
    • F25B2600/2511Evaporator distribution valves

Abstract

【課題】蒸発器を複数設けて圧縮機、放熱器および絞り部を共通とした複数の冷媒循環経路を形成して、絞り部と各蒸発器との間の経路に各冷媒循環経路を開閉する電磁弁をそれぞれ設けた冷媒冷却回路において、電磁弁のいずれかが開放状態にあるときに他の電磁弁の閉塞状態を維持する。
【解決手段】各電磁弁12a,12b,12cと各蒸発器4a,4b,4cとの間の経路中に圧力抵抗を付与するオリフィス13a,13b,13cをそれぞれ設ける。そして、例えば電磁弁12aのみを開放状態にしたとき、閉鎖状態の電磁弁12b,12cを有した経路において、オリフィス13b,13cが経路中に圧力抵抗を付与する。これにより閉鎖状態にある電磁弁12b,12cの入口側と出口側との間に圧力差が生じ、この圧力差によって電磁弁12b,12cの閉鎖状態が助勢されるので、当該電磁弁12b,12cの閉塞状態を維持することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば断熱筐体の庫内の冷却を行うための冷媒循環経路を形成する冷媒冷却回路に関するものである。
従来、例えば自動販売機、冷蔵庫、冷凍ショーケース・冷蔵ショーケース、あるいは飲料ディスペンサなどの断熱筐体の冷却庫内を冷却するための冷媒冷却回路が知られている。冷媒冷却回路は、主に圧縮機、放熱器、絞り部、蒸発器を経て冷媒を循環する冷媒循環経路を形成してある。そして、冷媒冷却回路を循環する冷媒としては、地球環境に対する影響の少ない冷媒が使用してある。例えば、不燃性、安全性、不腐食性を有し、さらにオゾン層への影響が少ないなどの点で、二酸化炭素を冷媒として使用してある(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−54424号公報
ところで、断熱筐体に複数の冷却庫を有し、各冷却庫内をそれぞれ独立して冷却する場合、具体的には、例えば自動販売機において、複数の商品収納庫をそれぞれ独立して冷却する場合がある。この場合、各冷却庫(商品収納庫)内に蒸発器をそれぞれ配置し、絞り部の出口側の経路を分岐して各蒸発器に接続するとともに、各蒸発器の出口側の経路を集合させて圧縮機に接続することで、圧縮機、放熱器、絞り部を共通とした複数の冷媒循環経路を形成する。また、絞り部から蒸発器に至る上記各経路には、それぞれ電磁弁を設ける。そして、各電磁弁を選択的に開放することによって、開放した電磁弁のある経路に接続した蒸発器を介して冷媒を循環運転させる。これにより、各冷却庫(商品収納庫)を独立して冷却する。また、電磁弁は、当該電磁弁の入口側と出口側との圧力差、およびバネ弾性力を利用することによって弁体を弁座に当接させるよう助勢して閉鎖状態になり、この状態から電磁コイル部に通電されると弁体が弁座から離間されて開放状態になる構成のものが採用してある。
しかしながら、例えば冷媒冷却回路の冷媒として二酸化炭素を使用すると、当該二酸化炭素の臨界温度が約31℃と低いことから、従前の冷媒(例えばHFC冷媒(ハイドロフルオロカーボン))を使用したときと比較してはるかに圧力が高くなる。また、複数の冷媒循環経路を有する上記冷媒冷却回路では、各蒸発器の出口側が集合してあるので、複数の冷却循環経路のうちのいくつかの電磁弁を開放した場合に、閉塞してある電磁弁の入口側と出口側との圧力差がほぼ等しくなる。このため、従前よりも全体的な圧力が高い状態であって、かつ、閉塞してある電磁弁の入口側と出口側との圧力差がほぼ等しくなるので、閉塞している電磁弁が開いてしまうことがある。この結果、運転を行わないはずの冷媒循環経路に冷媒を循環させてしまうことになる。
本発明は、上記実情に鑑みて、蒸発器を複数設けて圧縮機、放熱器および絞り部を共通とした複数の冷媒循環経路を形成して、絞り部と各蒸発器との間の経路に各冷媒循環経路を開閉する電磁弁をそれぞれ設けた冷媒冷却回路において、電磁弁のいずれかが開放状態にあるときに他の電磁弁の閉塞状態を維持することができる冷媒冷却回路を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係る冷媒冷却回路は、冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機から供給される冷媒を放熱させる放熱器と、前記放熱器から供給される冷媒の流量を調節する絞り部と、前記絞り部から供給される冷媒を蒸発させて前記圧縮機に帰還させる蒸発器と有し、前記蒸発器を複数設けて前記圧縮機、前記放熱器および前記絞り部を共通とした複数の冷媒循環経路を形成して、前記絞り部と前記各蒸発器との間の経路に前記各冷媒循環経路を開閉する電磁弁をそれぞれ設けた冷媒冷却回路において、前記各電磁弁から前記各蒸発器出口側に至る部位に圧力抵抗を付与する減圧手段を設けたことを特徴とする。
本発明の請求項2に係る冷媒冷却回路は、冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機から供給される冷媒を放熱させる放熱器と、前記放熱器から供給される冷媒の流量を調節する絞り部と、前記絞り部から供給される冷媒を蒸発させて前記圧縮機に帰還させる蒸発器と有し、前記蒸発器を複数設けて前記圧縮機、前記放熱器および前記絞り部を共通とした複数の冷媒循環経路を形成して、前記絞り部と前記各蒸発器との間の経路に前記各冷媒循環経路を開閉する電磁弁をそれぞれ設けた冷媒冷却回路において、前記各電磁弁と前記各蒸発器との間の経路に圧力抵抗を付与する減圧手段を設けたことを特徴とする。
本発明の請求項3に係る冷媒冷却回路は、冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機から供給される冷媒を放熱させる放熱器と、前記放熱器から供給される冷媒の流量を調節する絞り部と、前記絞り部から供給される冷媒を蒸発させて前記圧縮機に帰還させる蒸発器と有し、前記蒸発器を複数設けて前記圧縮機、前記放熱器および前記絞り部を共通とした複数の冷媒循環経路を形成して、前記絞り部と前記各蒸発器との間の経路に前記各冷媒循環経路を開閉する電磁弁をそれぞれ設けた冷媒冷却回路において、前記各蒸発器出口側の経路に圧力抵抗を付与する減圧手段を設けたことを特徴とする。
本発明の請求項4に係る冷媒冷却回路は、上記請求項1〜3のいずれか一つにおいて、前記減圧手段がオリフィスまたはノズルからなることを特徴とする。
本発明の請求項5に係る冷媒冷却回路は、上記請求項4において、前記オリフィスまたはノズルは、前記経路に介在してあり、入口側よりも出口側の径を窄めて形成した管路からなることを特徴とする。
本発明の請求項6に係る冷媒冷却回路は、上記請求項1において、前記減圧手段は前記電磁弁の出口側に圧力抵抗を付与する態様で前記電磁弁の入口および出口部位の口径を形成してあることを特徴とする。
本発明の請求項7に係る冷媒冷却回路は、上記請求項1〜6のいずれか一つにおいて、前記冷媒が二酸化炭素であることを特徴とする。
本発明に係る冷媒冷却回路は、複数の冷媒循環経路のうちのいくつかの電磁弁を開放状態としたとき、閉鎖状態にある電磁弁と蒸発器出口側との間の部位(もしくは電磁弁と蒸発器との間の経路、または蒸発器出口側の経路)に減圧手段によって圧力抵抗が付与される。これにより、閉鎖状態にある電磁弁の入口側と出口側との間に圧力差が生じる。この結果、入口側と出口側との間の圧力差によって電磁弁の閉鎖状態が助勢されるので、当該電磁弁の閉塞状態を維持することができる。また、減圧手段としてオリフィスまたはノズルを用いることにより、安価で設置スペースを広く要することなく上記効果を得ることができる。また、減圧手段として電磁弁の出口側に圧力抵抗を付与する態様で電磁弁の入口および出口部位の口径を形成した場合には、さらに設置スペースを広く要することなく上記効果を得ることができる。特に、本発明の減圧手段は、冷媒として二酸化炭素を用いて冷媒循環経路が比較的高圧状態になる冷媒冷却回路に有用である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る冷媒冷却回路の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は本発明に係る冷媒冷却回路の一実施例を示す概略図である。図1に示すように、本実施例における冷媒冷却回路は、主に、圧縮機1、ガスクーラー(放熱器)2、電子膨張弁(絞り部)3、蒸発器4を接続して、冷媒を循環可能な冷媒循環経路を形成したものである。また、冷媒は、本実施例では、例えば二酸化炭素を使用してある。二酸化炭素は、不燃性、安全性、不腐食性を有し、さらにオゾン層への影響が少ない冷媒である。
圧縮機1は、蒸発器4から帰還される二酸化炭素を圧縮して高温高圧の状態とするものである。圧縮機1は、本実施例では、中間熱交換器10を使用して2段階の圧縮動作を実行する。具体的に、圧縮機1は、2段階の圧縮動作において、1段階目の圧縮動作を行う第1圧縮機1aと、2段階目の圧縮動作を行う第2圧縮機1bとの間に中間熱交換器10を設けてある。そして、中間熱交換器10は、第1圧縮機1aによる1段階目の圧縮動作の後に、第1圧縮機1aが圧縮した状態の二酸化炭素を冷却して第2圧縮機1bに戻す。このように、圧縮機1は、中間熱交換器10を介して2段階の圧縮動作を実行することで、低消費電力で高圧縮効率を得て二酸化炭素を所望とする高温高圧の状態に圧縮することが可能になる。なお、本実施例では、第1圧縮機1aでの1段階目の圧縮によって二酸化炭素を約6MPaに圧縮し、第2圧縮機1bでの2段階目の圧縮によって二酸化炭素を約9MPaに圧縮する。
また、圧縮機1には、オイルセパレータ11が接続してある。オイルセパレータ11は、圧縮機1から吐出した冷凍機油を圧縮機1に戻すためのものである。冷凍機油は、圧縮機1の内部における摩擦、冷媒漏れなどを防止するが、この冷凍機油を圧縮機1の内部で完全に封止することが困難である。特に、上記のごとく圧縮機1によって二酸化炭素を高圧に圧縮しており、この圧力が従前の冷媒(例えばHFC冷媒(ハイドロフルオロカーボン))を使用したときと比較してはるかに高圧であるので、圧縮機1からの冷凍機油の吐出量は多くなる。そこで、本実施例では、圧縮機1において、第2圧縮機1bの出口側と、第1圧縮機1aの入口側との間にオイルセパレータ11を接続しており、第2圧縮機1bから吐出した冷凍機油を第1圧縮機1aに戻している。
なお、圧縮機1としては、レシプロ圧縮機、ロータリー圧縮機、スクロール圧縮機、或いは、これらの圧縮能力を調整可能なインバータ圧縮機などがある。そして、冷媒冷却回路を配設する対象、環境、あるいは、冷媒冷却回路のコストなどに見合う圧縮機を適宜適用すればよい。
ガスクーラー2は、圧縮機1から供給される高温高圧の二酸化炭素を、放熱させて二酸化炭素を液化するためのものである。本実施例におけるガスクーラー2は、例えば銅管とアルミフィンとで構成したフィンチューブタイプのものを使用してある。このガスクーラー2には、ファン21が設けてある。ファン21は、ガスクーラー2を送風するためのものであり、ファンモータ22によって駆動される。
電子膨張弁3は、ガスクーラー2から供給される二酸化炭素を減圧し、蒸発温度および流量を制御するためのものである。
蒸発器4は、電子膨張弁3から供給される液体の二酸化炭素が蒸発したとき、周囲の熱を吸収することによって周囲温度を冷却するためのものである。本実施例における蒸発器4は、例えば銅管とアルミフィンとで構成したフィンチューブタイプのものを使用してある。この蒸発器4には、ファン41が設けてある。ファン41は、蒸発器4を送風するためのものであり、ファンモータ42によって駆動される。
蒸発器4は、例えば自動販売機、冷蔵庫、冷凍ショーケース・冷蔵ショーケース、あるいは飲料ディスペンサなどにおける断熱筐体の冷却庫の内部に配置してある。特に、本実施例では、例えば自動販売機において、複数(実施例では3室)の冷却庫(商品収納庫)をそれぞれ独立して冷却するために、各冷却庫内に蒸発器4(4a,4b,4c)をそれぞれ配置してある。すなわち、蒸発器4a,4b,4cは、電子膨張弁3から3方に分岐したそれぞれの経路に接続してある。また、前記各経路において各蒸発器4a,4b,4cの入口側には、各電磁弁12(12a,12b,12c)がそれぞれ設けてある。そして、各電磁弁12a,12b,12cを選択的に開放することで、各蒸発器4a,4b,4cに電子膨張弁3からの二酸化炭素が供給される。また、各蒸発器4a,4b,4cの出口側の経路は、集合部16で互いに集合して圧縮機1の第1圧縮機1aに接続してある。
なお、本実施例における電磁弁12は、図2に示すようにその入口側121と出口側122との圧力差(例えば入口側121が高圧で出口側122が低圧)、およびバネ123の弾性力を利用することによって弁体124を弁座125に当接させるよう助勢して閉鎖状態になり、この状態から電磁コイル部126に通電されると弁体124が弁座125から離間されて開放状態になる構成(パイロット式)のものが採用できる。
また、電磁弁12は、図3に示すようにバネ123の弾性力を利用することによって弁体124を弁座125に当接させ、この状態から電磁コイル部126に通電されると弁体124が弁座125から離間されて入口側121から出口側122へ開放状態になる構成(直動式)のものも採用できる。
また、電子膨張弁3から各蒸発器4a,4b,4c出口側の集合部位(集合部16)に至る部位であって、各電磁弁12a,12b,12cと各蒸発器4a,4b,4cとの間の経路には、それぞれ減圧手段13(13a,13b,13c)が設けてある。また、減圧手段13a,13b,13cは、図1に示す各電磁弁12a,12b,12cと各蒸発器4a,4b,4cとの間の経路以外に、図には明示しないが各蒸発器4a,4b,4c出口側の集合部16以前の経路に設けてもよい。
減圧手段13(13a,13b,13c)は、電磁弁12(12a,12b,12c)と蒸発器4a,4b,4cとの間の経路中に圧力抵抗を付与する絞りとして作用する。本実施例における減圧手段13a,13b,13cは、前記各経路中に設けたオリフィスまたはノズルとして形成してある。なお、減圧手段13a,13b,13cは、経路中に圧力抵抗を付与する絞りとして作用するものであればオリフィスまたはノズルに限定されない。
図4に示すようにオリフィスとして形成した減圧手段13は、入口側131よりも出口側132の径を窄めて形成したパイプ抵抗体(管路)からなり、当該パイプ抵抗体を上記経路の外被せ(あるいは内被せでも可)によって取り付けて構成してある。このオリフィスとして形成した減圧手段13としてのパイプ抵抗体は、筒状の管路の出口側132に所定の口径(例えば1mm径)とする芯体を挿入して当該出口側132を絞り込むことによって形成できる。
図5に示すようにノズルとして形成した減圧手段13は、入口側131よりも出口側132の径を窄めて形成したパイプ抵抗体(管路)からなり、当該パイプ抵抗体を上記経路の外被せ(あるいは内被せでも可)によって取り付けて構成してある。このノズルとして形成した減圧手段13としてのパイプ抵抗体は、筒状の管路の出口側132を封じた後、所定の口径(例えば1mm径)とする穴加工をして形成できる。
また、減圧手段は、上記各電磁弁12に設けることも可能である。すなわち、電磁弁12の出口側に圧力抵抗を付与する態様で電磁弁12の入口および出口部位の口径を形成してある。具体的には、図2および図3に示す電磁弁12において、その出口部位である出口側122あるいは弁座125の口径を、入口側121の口径よりも小さく形成することで電磁弁12の出口側に圧力抵抗を付与する。
なお、蒸発器4の周辺部の温度は、蒸発器4が周辺部の熱を吸収することによって低下する。冷凍サイクルとしては、蒸発器4で吸収した蒸発熱を捨てる必要があるが、蒸発器4を設けた断熱筐体の庫内は、外部の気温よりかなり低い温度になっており、低温部から奪った熱を高温の外部へ直接捨てることができない。そこで、圧縮機1は、蒸発器4の蒸発熱を外部の気温より高い温度にして捨てるため、蒸発器4から供給される二酸化炭素を高温高圧の蒸気に変換する役目を担っている。
また、断熱筐体の冷却庫の内部に設けた蒸発器4に関し、冷媒循環経路への冷媒の循環運転時に伴って結露水などが排水として発生する。そして、この排水は、冷却庫の外部であって圧縮機1およびガスクーラー2などを配した部位にある蒸発手段15に導かれる。この蒸発手段15は、圧縮機1(第2圧縮機1b)とガスクーラー2との間であって、オイルセパレータ11の出口側からガスクーラー2の入口側の間の経路に設けてある。図には明示しないが、蒸発手段15は、排水を導かれる蒸発皿と、当該蒸発皿の内方に配置した蒸発パイプと、当該蒸発パイプに関わる吸水性の蒸発シートとを有している。蒸発パイプは、オイルセパレータ11の出口側からガスクーラー2の入口側の間の経路に接続してあって、圧縮機1から吐出した高温高圧の二酸化炭素が通過する。すなわち、蒸発皿に導かれた排水は、高温高圧の二酸化炭素が通過する蒸発パイプによって加熱され、蒸発シートに吸収されて蒸発する。このとき、排水によって蒸発パイプに通過する二酸化炭素を予冷する。
また、二酸化炭素を冷媒として使用したとき、外気温が高温となる夏場などでは、ガスクーラー2の温度が二酸化炭素の臨界温度(約31℃)を越える場合がある。この場合、ガスクーラー2において二酸化炭素が気化したままで液化しなくなる超臨界圧力の状態となる。一方、蒸発器4を通過した二酸化炭素は、全て気化していることが望ましい。蒸発器4を通過した二酸化炭素が一部液化したままで圧縮機1に供給されると、圧縮機1は液圧縮を起こしてシリンダーを破損してしまうおそれがある。
そこで、ガスクーラー2と電子膨張弁3との間、蒸発器4と圧縮機1(第1圧縮機1a)との間に内部熱交換器14を設けてある。図には明示しないが、内部熱交換器14の内部では、ガスクーラー2と電子膨張弁3との間の冷媒管路と、蒸発器4と圧縮機1との間の冷媒管路とが、互いに熱交換可能な距離を有して非接触向流するように配設してある。これにより、ガスクーラー2から得られる二酸化炭素は、液化しやすくなる。一方、圧縮機1には、蒸発器4から気化した二酸化炭素が供給される。
以下、二酸化炭素を冷媒として使用する本発明の冷媒冷却回路の動作について説明する。なお、冷媒冷却回路の以下の動作において、電磁弁12aのみが開放状態で、他の電磁弁12b,12cが閉塞状態であることとする。
冷却庫にある蒸発器4aから帰還された二酸化炭素は、内部熱交換器14を介して第1圧縮機1aに吸引されて低圧圧縮(約6MPaに圧縮)される。第1圧縮機1aから吐出された二酸化炭素は、中間熱交換器10を経て冷却された後に第2圧縮機1bに吸引されて高圧圧縮(約9MPaに圧縮)される。このとき、第2圧縮機1bから二酸化炭素と共に吐出された冷凍機油は、オイルセパレータ11によって第1圧縮機1aの入口側に戻される。
次いで、第2圧縮機1bから吐出された二酸化炭素は、蒸発手段15で予冷されて、ガスクーラー2に送られる。ガスクーラー2に送られた二酸化炭素は、放熱されて液化して、内部熱交換器14を介して電子膨張弁3に至る。
次いで、電子膨張弁3において、二酸化炭素は、減圧されて蒸発温度および流量を制御される。その後、二酸化炭素は、開放状態にある電磁弁12aを経て、減圧手段13aを介して蒸発器4aに至る。
最後に、蒸発器4aに供給された二酸化炭素は、吸熱して加熱蒸気として気化される。二酸化炭素の吸熱によって蒸発器4aを設けた冷却庫の内部が独立して冷却されることになる。そして、二酸化炭素は、蒸発器4aから内部熱交換器14を介して第1圧縮機1aに吸引されて帰還して循環運転が行われる。
上記二酸化炭素の循環運転において、閉鎖状態にしてある電磁弁12b,12cを有した経路に設けた蒸発器4b,4cは、上記循環運転が実行されている冷媒循環経路の蒸発器4aと出口側が集合してある。このため、従前では電磁弁12aのみが開放状態である場合に、閉塞状態の電磁弁12b,12cの入口側と出口側との圧力差がほぼ等しくなる。しかし、本実施例では、各電磁弁12a,12b,12cから各蒸発器4a,4b,4c出口側の集合部位(集合部16)に至る部位であって、各電磁弁12a,12b,12cと、各蒸発器4a,4b,4cとの間の経路、または各蒸発器4a,4b,4c出口側の集合する以前の経路、に減圧手段13a,13b,13cがそれぞれ設けてある。もしくは、各電磁弁12a,12b,12cから各蒸発器4a,4b,4c出口側の集合部位(集合部16)に至る部位であって、各電磁弁12a,12b,12cの出口部位である出口側122あるいは弁座125の口径を入口側121の口径よりも小さく形成して減圧手段としてある。すなわち、閉鎖状態の電磁弁12b,12cを有した経路では、減圧手段13b,13c、もしくは減圧手段としての電磁弁12b,12cの出口部位の口径が経路中に圧力抵抗を付与する絞りとして作用するため、閉鎖状態の電磁弁12b,12cの出口側が低圧になり入口側が高圧になる。
したがって、上記した冷媒冷却回路では、例えば、電磁弁12aのみを開放状態にした冷媒循環経路を循環運転したとき、閉鎖状態の電磁弁12b,12cを有した経路において、減圧手段13b,13cが経路中に圧力抵抗を付与する。このため、閉鎖状態にある電磁弁12b,12cの入口側と出口側との間に圧力差が生じる。この結果、入口側と出口側との圧力差によって電磁弁12b,12cの閉塞状態が助勢されるので、当該電磁弁12b,12cの閉鎖状態を維持することが可能になる。また、減圧手段13a,13b,13cとしてオリフィスまたはノズルを用いているため、安価で設置スペースを広く要することなく上記効果を得ることが可能である。また、減圧手段として電磁弁12a,12b,12cの出口側に圧力抵抗を付与する態様で電磁弁12a,12b,12cの入口および出口部位の口径を形成した場合には、経路中に圧力抵抗を付与する構成を設けなくてもよくなるので、さらに設置スペースを広く要することなく上記効果を得ることが可能である。
なお、上記冷媒冷却回路において、圧縮機1(インバータ圧縮機)を50Hzで稼働して1つの電磁弁12のみを開放状態にした冷媒循環経路を循環運転し、高圧がほぼ9MPa、中間圧がほぼ6MPa、低圧(電子膨張弁3から圧縮機1(1a)入口側までの間)がほぼ3MPaであるとき、閉塞状態にある電磁弁12の入口側と出口側との間には、ほぼ0.05MPaの圧力差が生じる。この圧力差は、オリフィスまたはノズルを構成するパイプ抵抗体の形状、もしくは電磁弁12の出口部位の口径、または冷媒冷却回路の運転条件によって、0.02〜0.1MPa程度の変動幅をとれる。
本発明に係る冷媒冷却回路の一実施例を示す概略図である。 電磁弁の例を示す概略図である。 他の電磁弁の例を示す概略図である。 オリフィスの例を示す概略図である。 ノズルの例を示す概略図である。
符号の説明
1 圧縮機
1a 第1圧縮機
1b 第2圧縮機
2 ガスクーラー(放熱器)
21 ファン
22 ファンモータ
3 電子膨張弁(絞り部)
4(4a,4b,4c) 蒸発器
41 ファン
42 ファンモータ
10 中間熱交換器
11 オイルセパレータ
12(12a,12b,12c) 電磁弁
121 入口側
122 出口側
123 バネ
124 弁体
125 弁座
126 電磁コイル部
13(13a,13b,13c) 減圧手段
131 入口側
132 出口側
14 内部熱交換器
15 蒸発手段
16 集合部

Claims (7)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機から供給される冷媒を放熱させる放熱器と、前記放熱器から供給される冷媒の流量を調節する絞り部と、前記絞り部から供給される冷媒を蒸発させて前記圧縮機に帰還させる蒸発器と有し、前記蒸発器を複数設けて前記圧縮機、前記放熱器および前記絞り部を共通とした複数の冷媒循環経路を形成して、前記絞り部と前記各蒸発器との間の経路に前記各冷媒循環経路を開閉する電磁弁をそれぞれ設けた冷媒冷却回路において、
    前記各電磁弁から前記各蒸発器出口側に至る部位に圧力抵抗を付与する減圧手段を設けたことを特徴とする冷媒冷却回路。
  2. 冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機から供給される冷媒を放熱させる放熱器と、前記放熱器から供給される冷媒の流量を調節する絞り部と、前記絞り部から供給される冷媒を蒸発させて前記圧縮機に帰還させる蒸発器と有し、前記蒸発器を複数設けて前記圧縮機、前記放熱器および前記絞り部を共通とした複数の冷媒循環経路を形成して、前記絞り部と前記各蒸発器との間の経路に前記各冷媒循環経路を開閉する電磁弁をそれぞれ設けた冷媒冷却回路において、
    前記各電磁弁と前記各蒸発器との間の経路に圧力抵抗を付与する減圧手段を設けたことを特徴とする冷媒冷却回路。
  3. 冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機から供給される冷媒を放熱させる放熱器と、前記放熱器から供給される冷媒の流量を調節する絞り部と、前記絞り部から供給される冷媒を蒸発させて前記圧縮機に帰還させる蒸発器と有し、前記蒸発器を複数設けて前記圧縮機、前記放熱器および前記絞り部を共通とした複数の冷媒循環経路を形成して、前記絞り部と前記各蒸発器との間の経路に前記各冷媒循環経路を開閉する電磁弁をそれぞれ設けた冷媒冷却回路において、
    前記各蒸発器出口側の経路に圧力抵抗を付与する減圧手段を設けたことを特徴とする冷媒冷却回路。
  4. 前記減圧手段がオリフィスまたはノズルからなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の冷媒冷却回路。
  5. 前記オリフィスまたはノズルは、前記経路に介在してあり、入口側よりも出口側の径を窄めて形成した管路からなることを特徴とする請求項4に記載の冷媒冷却回路。
  6. 前記減圧手段は前記電磁弁の出口側に圧力抵抗を付与する態様で前記電磁弁の入口および出口部位の口径を形成してあることを特徴とする請求項1に記載の冷媒冷却回路。
  7. 前記冷媒が二酸化炭素であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の冷媒冷却回路。
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