JP5352399B2 - 圧縮式冷凍機 - Google Patents

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本発明は、圧縮式冷凍機に関し、特に二重冷凍サイクルを備えた高性能の圧縮式冷凍機に関するものである。
図9は従来のこの種の二重冷凍サイクルを備えた圧縮式冷凍機の概略構成例を示す図である。図示するように、本圧縮式冷凍機100は、低圧側蒸発器101、高圧側蒸発器102、低圧側圧縮機103、高圧側圧縮機104、低圧側凝縮器105、及び高圧側凝縮器106、低圧側膨張弁107、高圧側膨張弁108を備えている。
低圧側蒸発器101で蒸発された冷媒蒸気は低圧側圧縮機103に送られ圧縮され、該圧縮された冷媒蒸気は低圧側凝縮器105で凝縮され冷媒凝縮液となり、該凝縮冷媒液は低圧側膨張弁107を介して低圧側蒸発器101に送られ、低圧側冷凍サイクルが構成される。また、高圧側蒸発器102で蒸発した冷媒蒸気は高圧側圧縮機104に送られ圧縮され、該圧縮された冷媒蒸気は高圧側凝縮器106で凝縮され冷媒凝縮液となり、該冷媒凝縮液は高圧側膨張弁108を介して高圧側蒸発器102に送られ、高圧側冷凍サイクルが構成される。
低圧側凝縮器105と高圧側凝縮器106とは冷却水110により、高圧側蒸発器102と低圧側蒸発器101とは冷水120によりそれぞれ連絡されており、冷却水110は低圧側凝縮器105から高圧側凝縮器106へ、冷水120は高圧側蒸発器102から低圧側蒸発器101へと流れるようになっている。低圧側蒸発器101及び高圧側蒸発器102では、冷水120から熱を奪って冷媒を蒸発させ、冷水120を冷却させる。また、低圧側凝縮器105及び高圧側凝縮器106では、圧縮冷媒が冷却水110により冷却され冷媒凝縮液となる。
二重冷凍サイクルの圧縮式冷凍機は、一般に高圧側冷凍サイクルと低圧側冷凍サイクルの2つの冷凍サイクルを冷水及び冷却水で連絡することで、一方或いは両方の冷凍サイクルの圧縮ヘッドを小さくすることで省エネルギー化を図る冷凍機である。その接続方法などによりいくつかのパターンはあるが、基本的に凝縮器、蒸発器、圧縮機、中間冷却器、膨張弁、過冷却器などの要素機器は、各々2台必要となる。これはコスト的に大きな負担となる。
更に、サイクルがモータ等の機器で連通している場合には、冷媒の偏りを検出して補正することが必要となる。また、二重冷凍サイクルはそれ自体非常に高効率の冷凍サイクルであるが、更なる高効率化が望まれている。
しかしながら、従来技術では上記のように、凝縮器、蒸発器、圧縮機、中間冷却器、膨張弁、過冷却器などの要素機器を各々2台必要となり、コスト的に大きな負担になるという問題や、更なる高効率化に答えることができなかった。
上記の課題を解決するために、本発明は、少なくとも1以上の蒸発器、高圧圧縮機と低圧圧縮機、高圧凝縮器と低圧凝縮器を備えた圧縮式冷凍機であって、蒸発器に高圧圧縮機を接続すると共に、蒸発器に低圧圧縮機を接続し、高圧圧縮機に高圧凝縮器を接続し、低圧圧縮機に低圧凝縮器を接続し、高圧凝縮器で凝縮した冷媒液を低圧凝縮器に導入することを特徴とする。
また、本発明は、上記圧縮式冷凍機において、低圧凝縮器の出口に、冷媒を冷却する中間冷却器を設けたことを特徴とする。
また、本発明は、上記圧縮式冷凍機において、中間冷却器の冷媒蒸気を低圧凝縮器に接続された圧縮機の中間吸い込み口に導入することを特徴とする。
また、本発明は、上記圧縮式冷凍機において、高圧蒸発器の冷媒蒸気を圧縮して低圧凝縮器に送る低ヘッド圧縮機と、低圧蒸発器の冷媒蒸気を圧縮して高圧凝縮器に送る高ヘッド圧縮機を備え、中間冷却器の冷媒蒸気を低ヘッド圧縮機の中間吸い込み口に導入することを特徴とする。
また、本発明は、上記圧縮式冷凍機において、単一の缶胴を隔壁で上下に仕切った室の上部室に高圧凝縮器を配置し、下部室に低圧凝縮器を配置すると共に、隔壁には孔を設け、高圧凝縮器から低圧凝縮器へ冷媒の導入は隔壁に設けた孔を通して行うことを特徴とする。
また、本発明は、高圧蒸発器と低圧蒸発器、高圧圧縮機と低圧圧縮機、少なくとも1以上の凝縮器を備えた圧縮式冷凍機であって、高圧蒸発器に高圧圧縮機を接続し、低圧蒸発器に低圧圧縮機を接続し、高圧圧縮機と低圧圧縮機に凝縮器を接続し、凝縮器に高圧蒸発器を接続し、高圧蒸発器で高圧蒸発器の蒸発温度まで冷却された冷媒を低圧蒸発器に導入することを特徴とする。
また、本発明は、上記圧縮式冷凍機において、高圧蒸発器の入口に、冷媒を冷却する中間冷却器を設けたことを特徴とする。
また、本発明は、上記圧縮式冷凍機において、高圧蒸発器から低圧蒸発器に導入する冷媒は、高圧蒸発器に設けたオーバーフロー堰を越える冷媒であることを特徴とする。
本発明は、少なくとも1以上の蒸発器、高圧圧縮機と低圧圧縮機、高圧凝縮器と低圧凝縮器を備えた圧縮式冷凍機であって、蒸発器に高圧圧縮機を接続すると共に、蒸発器に低圧圧縮機を接続し、高圧圧縮機に高圧凝縮器を接続し、低圧圧縮機に低圧凝縮器を接続し、高圧凝縮器で凝縮した冷媒液を低圧凝縮器に導入するか、又は高圧蒸発器と低圧蒸発器、高圧圧縮機と低圧圧縮機、少なくとも1以上の凝縮器を備えた圧縮式冷凍機であって、高圧蒸発器に高圧圧縮機を接続し、低圧蒸発器に低圧圧縮機を接続し、高圧圧縮機と低圧圧縮機に凝縮器を接続し、凝縮器に高圧蒸発器を接続し、高圧蒸発器で高圧蒸発器の蒸発温度まで冷却された冷媒を低圧蒸発器に導入するので、高圧側の冷媒凝縮液は一部気化し、低圧側の冷媒凝縮液と同じ温度まで冷却され、気化した冷媒蒸気は、低圧凝縮器で直ちに凝縮するため、圧縮機の蒸気流量は増えず、実質的に冷凍機の負担は増えない。これにより、高圧側冷媒液は過冷却器を用いずに、低圧凝縮器の温度まで冷却されたのと同じ状態になるという効果が得られるのである。また、低圧蒸発器に流入する冷媒は高圧蒸発器の飽和温度まで冷却されているために低圧蒸発器の負荷が小さくなる。更に、中間冷却器や膨張弁などの機器が1台で済むことになり、これにより既存の二重冷凍サイクル圧縮式冷凍機に比して安価で更に効率のよい圧縮式冷凍機を提供できるという効果を奏する。
図1は本発明に係る圧縮式冷凍機の概略構成例を示す図である。 図2は本発明に係る圧縮式冷凍機に用いる高圧凝縮器と低圧凝縮器を合体した凝縮器の構成例を示す図である。 図3は本発明に係る圧縮式冷凍機に用いる高圧蒸発器と低圧蒸発器を合体した蒸発器の構成例を示す図である。 図4は本発明に係る圧縮式冷凍機の概略構成例を示す図である。 図5は本発明に係る圧縮式冷凍機の概略構成例を示す図である。 図6は本発明に係る圧縮式冷凍機の概略構成例を示す図である。 図7は本発明に係る圧縮式冷凍機の概略構成例を示す図である。 図8は本発明に係る圧縮式冷凍機の概略構成例を示す図である。 図9は従来の二重冷凍サイクルを備えた圧縮式冷凍機の概略構成例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。図1は本発明に係る圧縮式冷凍機の概略構成例を示す図である。図示するように、本圧縮式冷凍機10−1は、低圧蒸発器12、高圧蒸発器14、低圧圧縮機16、高圧圧縮機18、低圧凝縮器20、及び高圧凝縮器22を備えている。
低圧蒸発器12で蒸発された冷媒蒸気は低圧圧縮機16に送られ圧縮され、該圧縮された冷媒蒸気は低圧凝縮器20で凝縮され冷媒凝縮液となり、該凝縮冷媒液は膨張弁26を介して高圧蒸発器14に送られる。該高圧蒸発器14で蒸発した冷媒蒸気は高圧圧縮機18に送られ圧縮され、該圧縮された冷媒蒸気は高圧凝縮器22で凝縮され冷媒凝縮液となり、該冷媒凝縮液は、オリフィス24を介して低圧凝縮器20に導入される。
なお、図示は省略するが、高圧凝縮器22と低圧凝縮器20とは冷却水により、低圧蒸発器12と高圧蒸発器14とは冷水によりそれぞれ連絡されており、冷却水は低圧凝縮器20から高圧凝縮器22へ、冷水は高圧蒸発器14から低圧蒸発器12へと流れるようになっている。高圧蒸発器14及び低圧蒸発器12では、冷水から熱を奪って冷媒を蒸発させ、冷水を冷却させる。また、低圧凝縮器20及び高圧凝縮器22では、圧縮冷媒が冷却水により冷却され冷媒凝縮液となる。
本圧縮式冷凍機10−1では、上記のように高圧凝縮器22で凝縮した冷媒液はオリフィス24を介して低圧凝縮器20へと送られる。低圧凝縮器20には冷媒を過冷却させる過冷却器38(図2参照)を設けても良い。低圧凝縮器20で凝縮した冷媒液は膨張弁26を介し膨張して高圧蒸発器14へ送られる。低圧蒸発器12及び高圧蒸発器14にはそれぞれ液面検出器28、液面検出器30を備えており、低圧蒸発器12及び高圧蒸発器14の冷媒液液面を一定とするよう、膨張弁26及び移動弁32の開度が制御されるようになっている。具体的には、低圧蒸発器12の液面の増減を液面検出器28で検出し、移動弁32の開度を増減し、高圧蒸発器14から低圧蒸発器12に移動する冷媒量を調整し、高圧蒸発器14の冷媒液面を液面検出器30で検出し、膨張弁26の開度を制御し、低圧凝縮器20から高圧蒸発器14に移動する凝縮冷媒液量を制御する。
図2は、高圧凝縮器22と低圧凝縮器20を合体した凝縮器34の構成を示す図である。図示するように、凝縮器34は単一の缶胴(ケーシング)35を隔壁36で上下に仕切り、該隔壁36を介在させて上部室に高圧凝縮器22を下部室に低圧凝縮器20を配置し、高圧凝縮器22と低圧凝縮器20が上下に重なり合って配置された構成である。隔壁36にはオリフィス24として小孔36aが設けられており、該小孔36aを介しても冷媒は高圧凝縮器22から低圧凝縮器20に移動する。小孔36aの大きさは、高圧凝縮器22と低圧凝縮器20の圧力差と凝縮冷媒液の量により設計されるが、一般に多少大きくても、蒸気の比容積は液に比べて格段に大きく、特に低圧冷媒とされるHFC245faやHCFC123では、冷媒蒸気の吹き抜け量は小さく、性能への影響は小さい。また、一般に圧力差がつく場合は凝縮冷媒液量が多くなるので、流量特性上、吹き抜け量は自律的に抑制される。
図3は、高圧蒸発器14と低圧蒸発器12を合体した蒸発器40の構成を示す図である。図示するように、蒸発器40は単一の缶胴(ケーシング)41内を隔壁42で仕切り、該隔壁42を挟んで高圧蒸発器14と低圧蒸発器12を水平に配置されている。高圧蒸発器14と低圧蒸発器12はオーバーフロー堰44を介して隣り合っており、高圧蒸発器14からオーバーフロー堰44を越えて溢れた冷媒液は、隔壁42に設けた小孔42aを介して低圧蒸発器12へと移動する。この場合も、小孔42aからの冷媒吹き抜けは自律的に抑制される。
図4は本発明に係る圧縮式冷凍機の概略構成例を示す図である。図示するように、本圧縮式冷凍機10−2は、低圧蒸発器12、高圧蒸発器14、低圧圧縮機16、高圧圧縮機18、低圧凝縮器20、及び高圧凝縮器22を備えている点は、圧縮式冷凍機10−1と同様である。
図1に示す圧縮式冷凍機10−1では、高圧蒸発器14及び低圧蒸発器12の双方の冷媒液面を液面検出器30、液面検出器28で監視し、その冷媒液面の増減により移動弁32と膨張弁26の開度を制御した。図4に示す圧縮式冷凍機10−2では、図3に示すように、高圧蒸発器14にオーバーフロー堰44を設け、オーバーフローした冷媒液を隔壁42に設けたオリフィス46としての小孔42aを介して低圧蒸発器12に送ることとした。ここで、膨張弁26の開度は低圧蒸発器12の液面レベルを液面検出器28で監視し、その増減に応じて制御することとする。
このようにすると、高圧蒸発器14の液面はオーバーフロー堰44により一定に保たれ、膨張弁26の開閉により低圧凝縮器20から高圧凝縮器22に供給される冷媒液量が変化し、オーバーフロー量が増減することになる。従って、低圧蒸発器12の冷媒液面レベルを液面検出器28で検出し、該冷媒液面レベルによって膨張弁26の開度を制御することで、低圧蒸発器12の冷媒量と冷媒循環量は適切に制御されることになる。
図5は本発明に係る圧縮式冷凍機の概略構成例を示す図である。図示するように、本圧縮式冷凍機10−3は、低圧蒸発器12、高圧蒸発器14、低圧圧縮機16−1と16−2を備えた二段式の低圧圧縮機16’、高圧圧縮機18−1と18−2を備えた二段式の高圧圧縮機18’、低圧凝縮器20、高圧凝縮器22、中間冷却器(エコノマイザ)48を備えている。
中間冷却器48は低圧凝縮器20と高圧蒸発器14との間に設ける。中間冷却器48で気化した冷媒蒸気は、二段式の低圧圧縮機16’の中間吸い込みへ戻している。低圧凝縮器20から中間冷却器48に送る凝縮冷媒液は低圧蒸発器12の冷媒液面レベルを液面検出器28で監視し、膨張弁52の開度により制御する。また、中間冷却器48からの冷媒液はオリフィス50を介して高圧蒸発器14に送られるようになっている。
図6は本発明に係る圧縮式冷凍機の概略構成例を示す図である。図示するように、本圧縮式冷凍機10−4は、低圧蒸発器12、高圧蒸発器14、圧縮機17−1と17−2を備えた二段式の高ヘッド圧縮機17、圧縮機19−1と19−2を備えた二段式の低ヘッド圧縮機19、低圧凝縮器20、高圧凝縮器22、中間冷却器(エコノマイザ)48を備えている。
本圧縮式冷凍機10−4では、中間冷却器48を低圧凝縮器20と高圧蒸発器14との間に設ける。低圧蒸発器12から高圧凝縮器22に送る冷媒蒸気を圧縮する高ヘッド圧縮機17と、高圧蒸発器14から低圧凝縮器20に送る冷媒蒸気を圧縮する低ヘッド圧縮機19を設けている。中間冷却器48で気化した冷媒蒸気は、低ヘッド圧縮機19の中間吸い込みへ戻している。低圧凝縮器20から中間冷却器48に送る凝縮冷媒液は低圧蒸発器12の液面レベルを液面検出器28で監視し、膨張弁52の開度を制御することにより制御する。また、中間冷却器48からの冷媒液はオリフィス50を介して高圧蒸発器14に送られるようになっている。
上記圧縮式冷凍機10−1〜10−4は、高圧凝縮器22で凝縮した冷媒をオリフィス24を介して低圧凝縮器20へ導くことにより、高圧側の冷媒凝縮液は一部気化し、低圧側の冷媒凝縮液と同じ温度まで冷却される。ここで気化した冷媒蒸気は、低圧凝縮器20でただちに凝縮するため、圧縮機の蒸気流量は増えず、実質的に冷凍機の負担は増えない。これにより、高圧側冷媒液は過冷却器を用いずに、低圧凝縮器温度まで冷却されたと同じ状態となる。なお、図2に示すように、過冷却器38を設け、低圧側の冷媒液を過冷却すれば、更に冷凍効率は向上する。
また、低圧蒸発器12には高圧凝縮器或いは中間冷却器から直接冷媒液を導くのではなく、凝縮液を一度高圧蒸発器14に導き、そして高圧蒸発器14の内で該高圧蒸発器14の蒸発温度まで冷却された冷媒液を、低圧蒸発器12に導くことにより、膨張弁(膨張弁26、52)が1台でも低圧蒸発器12、高圧蒸発器14の2つの蒸発器に冷媒を供給でき、制御等も容易となる。中間冷却器48を設けた場合でも1台の中間冷却器48で全ての冷媒を冷却できる。
また、高圧蒸発器14は、凝縮器若しくは中間冷却器との温度差に相当する冷媒を気化するが、低圧蒸発器12では、その分冷媒蒸気が減少する。ここで、圧縮式冷凍機10−4では、低圧蒸発器12から高圧凝縮器22への冷媒蒸気を圧縮する高ヘッド圧縮機17と、高圧蒸発器14から低圧凝縮器20への冷媒蒸気を圧縮する低ヘッド圧縮機19とを設けている場合、低ヘッド圧縮機19側の冷媒蒸気流量が増えるが、高ヘッド圧縮機17側の冷媒蒸気量が減少することになる。故に、所要動力が削減され、必要な動力が節減されることになる。なお、本図では、二段式の圧縮機としているが、単段の圧縮機による場合でも同様の作用効果がある。
なお、圧縮式冷凍機10−3のように低圧蒸発器12から低圧凝縮器20へ送る冷媒蒸気を圧縮する二段式の低圧圧縮機16’と、高圧蒸発器14から高圧凝縮器22へ送る冷媒蒸気を圧縮する二段構成の高圧圧縮機18’とを設けている場合、中間冷却器48で気化分離された冷媒蒸気は、低圧圧縮機16’の中間吸込みに戻すほうが、凝縮器と中間冷却器48のヘッド差が小さいので有利である。
なお、高圧蒸発器14と低圧蒸発器12、或いは高圧凝縮器22と低圧凝縮器20の、いずれか一組を、単一の蒸発器或いは凝縮器とすることも考えられる。図7は高圧蒸発器と低圧蒸発器を単一の蒸発器とした圧縮式冷凍機の概略構成例を示す図である。図示するように、圧縮式冷凍機10−5は高圧蒸発器と低圧蒸発器を単一の蒸発器とした蒸発器13を備え、蒸発器13からの冷媒蒸気を高圧圧縮機18と低圧圧縮機16に送り、高圧圧縮機18で圧縮した冷媒蒸気を高圧凝縮器22に送り凝縮冷媒液とし、低圧圧縮機16で圧縮した冷媒蒸気を低圧凝縮器20に送り凝縮冷媒液としている。
高圧凝縮器22の凝縮冷媒液をオリフィス24を介して低圧凝縮器20に導入するようになっており、蒸発器13の冷媒液液面を液面検出器30で監視し、蒸発器13の冷媒液液面が一定となるように、膨張弁26の開度を制御し、低圧凝縮器20から蒸発器13に移動する凝縮冷媒液量を制御している。
図8は高圧凝縮器と低圧凝縮器を単一の凝縮器23とした圧縮式冷凍機の概略構成例を示す図である。図示するように、圧縮式冷凍機10−6は高圧凝縮器と低圧凝縮器を単一の凝縮器とした凝縮器23を備え、高圧蒸発器14からの冷媒蒸気を高圧圧縮機18に送り、該高圧圧縮機18で圧縮した冷媒蒸気を凝縮器23に送り、低圧蒸発器12からの冷媒蒸気を低圧圧縮機16に送り、該低圧圧縮機16で圧縮した冷媒蒸気を凝縮器23に送っている。該凝縮器23で圧縮冷媒蒸気を凝縮冷媒液としている。
低圧蒸発器12及び高圧蒸発器14にはそれぞれ液面検出器28、液面検出器30を備えており、低圧蒸発器12及び高圧蒸発器14の冷媒液面を一定にするように、膨張弁26及び移動弁32の開度を制御し、高圧蒸発器14から低圧蒸発器12に移動する冷媒量を調整し、凝縮器23から高圧蒸発器14に移動する凝縮冷媒液量を制御する。
上記圧縮式冷凍機10−5、10−6では、当然にしてその効果は減少するが、従来の単一冷凍サイクルの冷凍機に比しては、高性能の冷凍機となる。また、従来の冷凍機と同様、中間冷却器出口のオリフィス50を自動弁として開度を制御しても良く、膨張弁52についても、従来と同様に低圧凝縮器20の液面等により制御しても差し支えない。当然、所謂フロート弁等によっても良い。
以上、本発明の実施形態例を説明したが、本発明は上記実施形態例に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお、直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造であっても、本願発明の作用効果を奏する以上、本願発明の技術範囲である。
本発明は、二重冷凍サイクルの圧縮式冷凍機であって、低圧凝縮器に高圧凝縮器で凝縮した冷媒を導入し、低圧蒸発器に高圧蒸発器で蒸発温度まで冷却された冷媒を導入するので、高圧側の冷媒凝縮液は一部気化し、低圧側の冷媒凝縮液と同じ温度まで冷却され、気化した冷媒蒸気は、低圧凝縮器で凝縮するため、実質的に冷凍機の負担は増えない。また、低圧蒸発器に流入する冷媒は高圧蒸発器の飽和温度まで冷却されているために低圧蒸発器の負荷が小さくなる。更に、中間冷却器や膨張弁等の機器が1台で済むことになり、これにより、既存の二重冷凍サイクル圧縮式冷凍機に比して安価に更に効率のよい圧縮式冷凍機として利用できる。
10―1〜4 圧縮式冷凍機
12 低圧蒸発器
13 蒸発器
14 高圧蒸発器
16 低圧圧縮機
16’低圧圧縮機
17 高ヘッド圧縮機
18 高圧圧縮機
18’ 高圧圧縮機
19 低ヘッド圧縮機
20 低圧凝縮器
22 高圧凝縮器
23 凝縮器
24 オリフィス
26 膨張弁
28 液面検出器
30 液面検出器
32 移動弁
34 凝縮器
35 缶胴(ケーシング)
36 隔壁
38 過冷却器
40 蒸発器
41 缶胴(ケーシング)
42 隔壁
44 オーバーフロー堰
46 オリフィス
48 中間冷却器(エコノマイザ)
50 オリフィス

Claims (8)

  1. 少なくとも1以上の蒸発器、高圧圧縮機と低圧圧縮機、高圧凝縮器と低圧凝縮器を備えた圧縮式冷凍機であって、
    前記蒸発器に前記高圧圧縮機を接続すると共に、前記蒸発器に前記低圧圧縮機を接続し、前記高圧圧縮機に前記高圧凝縮器を接続し、前記低圧圧縮機に前記低圧凝縮器を接続し、前記高圧凝縮器で凝縮した冷媒液を前記低圧凝縮器に導入することを特徴とする圧縮式冷凍機。
  2. 請求項1記載の圧縮式冷凍機において、
    前記低圧凝縮器の出口に、冷媒を冷却する中間冷却器を設けたことを特徴とする圧縮式冷凍機。
  3. 請求項2記載の圧縮式冷凍機において、
    前記中間冷却器の冷媒蒸気を前記低圧凝縮器に接続された圧縮機の中間吸い込み口に導入することを特徴とする圧縮式冷凍機。
  4. 請求項3記載の圧縮式冷凍機において、
    前記高圧蒸発器の冷媒蒸気を圧縮して前記低圧凝縮器に送る低ヘッド圧縮機と、前記低圧蒸発器の冷媒蒸気を圧縮して高圧凝縮器に送る高ヘッド圧縮機を備え、
    前記中間冷却器の冷媒蒸気を前記低ヘッド圧縮機の中間吸い込み口に導入することを特徴とする圧縮式冷凍機。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の圧縮式冷凍機において、
    単一の缶胴を隔壁で上下に仕切った室の上部室に前記高圧凝縮器を配置し、下部室に前記低圧凝縮器を配置すると共に、前記隔壁には孔を設け、
    前記高圧凝縮器から前記低圧凝縮器へ冷媒の導入は前記隔壁に設けた孔を通して行うことを特徴とする圧縮式冷凍機。
  6. 高圧蒸発器と低圧蒸発器、高圧圧縮機と低圧圧縮機、少なくとも1以上の凝縮器を備えた圧縮式冷凍機であって、
    前記高圧蒸発器に前記高圧圧縮機を接続し、前記低圧蒸発器に前記低圧圧縮機を接続し、前記高圧圧縮機と前記低圧圧縮機に前記凝縮器を接続し、前記凝縮器に前記高圧蒸発器を接続し、
    前記高圧蒸発器で高圧蒸発器の蒸発温度まで冷却された冷媒を前記低圧蒸発器に導入することを特徴とする圧縮式冷凍機。
  7. 請求項6記載の圧縮式冷凍機において、
    前記高圧蒸発器の入口に、冷媒を冷却する中間冷却器を設けたことを特徴とする圧縮式冷凍機。
  8. 請求項6又は7記載の圧縮式冷凍機において、
    前記高圧蒸発器から前記低圧蒸発器に導入する冷媒は、前記高圧蒸発器に設けたオーバーフロー堰を越える冷媒であることを特徴とする圧縮式冷凍機。
JP2009221572A 2009-09-25 2009-09-25 圧縮式冷凍機 Active JP5352399B2 (ja)

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