JP2005331129A - 温水式床暖房における配管接続方法と温水式床暖房構造 - Google Patents

温水式床暖房における配管接続方法と温水式床暖房構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 温水式床暖房の施工において、床下スペースを利用することなく、簡単な方法でもって、室内に配置した温水シート10の温水パイプと室外の温水機器へつながる連絡配管33とを接続する。
【解決手段】 室内を区画する壁30に温水シート10から延出する温水パイプ延長部4a,5aが通過できるパイプ挿入穴31を形成する。温水パイプ延長部4a,5aを床面20上にはわせてパイプ挿入穴31まで案内し、パイプ挿入穴31を通過させて壁30の裏側で、通過したパイプ延長部の端部と室外の熱源機器へつながる連絡配管33との接続を行う。パイプ挿入口31は幅木36等で目隠しする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、温水式床暖房構造における室内に配置した温水シートの温水パイプと室外の温水機器へつながる連絡配管との配管接続方法、および該配管接続方法を採用した温水式床暖房構造に関する。
室内の床面に温水パイプを配置し、それを室外に設置したボイラーのような熱源機器に接続して、温水の循環を図るようにした温水式床暖房構造は知られている。温水パイプを室内に配置あるいは敷設するやり方はいくつか知られているが、その1つに、図7に示すように、基材シート1に温水パイプ2を配置して全体をカバー3で覆うと共に、配置した温水パイプ2の温水入り側端部4と出側端部5とを外に延出させている形態の温水シート10を用いる方法が提案されている(特許文献1:特開2003−279057号公報等参照)。
施工に際しては、例えば戸建て住宅の場合、室内の床面に温水シート10を配置した後、温水パイプ2の両端部4、5を床面に形成した穴を通して床下に引き落とし、床下で室外の熱源機器から連絡配管と温水パイプ2の両端部4、5との接続を行って閉じた温水回路を形成するようにしている。配管接続後に、床面上に床仕上げ材を敷設して温水式床暖房構造とされる。
床下で上記のような配管接続作業を行うには、所要の広さの床下スペースを確保することが必要となる。新築の建物の場合には、それを見込んで設計を行うことができるので、スペースの確保は比較的容易である。しかし、既存の建物に対してリフォーム的に温水式床暖房構造を構築する場合には、そのような床下スペースを確保できないことがある。そのために、床下スペースを用いることなく、室内床面に配置した温水シートの温水パイプと室外の温水機器へつながる連絡配管とを容易に接続できる方法が求められている。
特許文献2(特開2001−304592号公報)には、放熱管を収容した厚みのある暖房パネルを用いた温水式床暖房構造における配管接続方法が記載されており、そこでは、室内を区画する壁に穴を開け、その穴を利用して、室外の温水機器からの連絡配管と暖房パネルの放熱管とを、別途形成した接続用部材(搬送パネル)および室内温水配管(通常は銅管)を介して接続することが記載されている。搬送パネルは、使用する暖房パネルと同じ厚さのものであり、かつ内部に温水を循環させるための配管を内蔵した形態となっている。
特開2003−279057号公報 特開2001−304592号公報
特許文献2に記載の配管接続方法によれば、壁に開けた穴を利用して室外の温水機器からの連絡配管と暖房パネルの放熱管とを接続することができ、床下スペースを必要としない。しかし、暖房パネルと同じ厚さでありかつ内部に温水を循環させるための配管を内蔵した搬送パネルや、室内温水配管を別途用意することが必要であり、施工が容易とはいえない。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、特許文献1に記載される形態の温水シートを用いて温水式床暖房構造を構築するに当たり、床下スペースを利用することなく、かつより簡単な方法でもって、室内に配置した温水シートの温水パイプと室外の温水機器へつながる連絡配管とを接続できるようにした配管接続方法と、該配管接続方法を採用した温水式床暖房構造を提供することを目的とする。
本出願の第1の発明は、温水式床暖房構造における室内に配置した温水シートの温水パイプと室外の温水機器へつながる連絡配管との配管接続方法であって、温水シートとして基材シートに温水パイプを配置しかつ配置した温水パイプの延長部を温水シート外に延出させている形態の温水シートを用い、室内を区画する壁には温水シートから延出する温水パイプ延長部が通過できるパイプ挿入穴を形成しておき、室内床面に配置した温水シートの前記温水パイプ延長部を床面上にはわせてパイプ挿入穴まで案内し、パイプ挿入穴を通過させて壁の裏側に導き、壁の裏側において、該通過したパイプ延長部の端部と室外の熱源機器へつながる連絡配管とを接続することを特徴とする(請求項1)。
また、本出願の第2の発明は、上記の配管接続方法を採用した温水式床暖房構造であって、室内床面に、基材シートに温水パイプを配置しかつ配置した温水パイプの延長部を温水シート外に延出させている形態の温水シートが配置されており、温水パイプ延長部は床面をはって壁際に達し、室内を区画する壁に形成したパイプ挿入穴を通って壁裏に入り込んでおり、壁裏において温水パイプ延長部は室外の温水機器へつながる連絡配管と直接または適宜の連結具を介して接続しており、室内には温水シートの温水パイプおよび温水パイプ延長部を収容する凹溝を備えた床仕上げ材が敷き詰められていることを特徴とする(請求項8)。
なお、本発明において「壁の裏側」あるいは「壁裏」というときに、壁が1層で形成されている場合には、その室内側とは反対側の部位をいい、壁が内壁(温水シートを配置する室内側)と外壁との2つの層で形成され、その間に断熱材などが介装されている空間を有している形態の壁の場合には、その内壁の裏側(すなわち、内壁と外壁の間の空間)の部位をいう。
本発明において、温水シートを配置する床面に制限はなく、新築の戸建て住宅や既存の戸建て住宅の床面あるいは床下地面であってもよく、コンクリートスラブのような床面であってもよい。本発明において用いる温水シートは、前記特許文献1に記載される形態の温水シートであり、それが室内床面に配置される。そして、温水シートには、床面の適所に配置した状態で、壁に形成したパイプ挿入穴を通って壁の裏面に達することのできる長さの温水パイプ延長部が備えられる。
この温水パイプ延長部は、温水シートの製造時に温水シート内の温水パイプと一体に、あるいは適宜の継手を介して接続して形成しておいてもよく、施工現場で温水シートから出ている温水パイプの端部に適宜の継手を介して接続して形成するようにしてもよい。なお、この温水パイプ延長部は、温水シートの1つの温水回路について2本(入り側と出側)が備えられるので、1回路構成の温水シートでは2本、2回路の温水シートでは4本の温水パイプ延長部が備えられる。
一方、室内を区画する壁の床面と交差する位置に、前記温水パイプ延長部が通過できる大きさのパイプ挿入穴を形成する。複数本の温水パイプ延長部が纏めて通過できる大きさの穴でもよいが、大きな穴を開けるとそれを隠すのが容易でないことと、壁裏において、どれが温水の入り側でありどれが出側であるかを識別することが困難となること、等から、1本の温水パイプ延長部に対して1つのパイプ挿入穴を形成することが望ましい。その場合、1つのパイプ挿入穴の大きさは20mm×60mm程度であれば十分である。なお、具体的なパイプ挿入穴の形成場所は、施工現場で室外熱源機器が置かれている場所等を考慮して、最適の位置を選定する。
上記のようにして壁にパイプ挿入穴を形成すると共に、室外の温水機器へつながる連絡配管を、壁裏における前記形成されたパイプ挿入穴の近傍まで引き込む作業を行う。一方、室内床面に配置した温水シートから出ている温水パイプ延長部を、床面上にはわせながらパイプ挿入穴まで案内し、パイプ挿入穴を通過させて壁の裏側に送り込む。そして、壁の裏側において、パイプ挿入穴を通過した温水パイプ延長部の端部と、室外の温水機器へつながる連絡配管との配管接続を行う。連絡配管側も、温水の出側と入り側とに分岐しているので、接続間違いがないようにして相互の配管接続を行う。それにより、室内の温水シートと室外の熱源機器との間に閉じた温水回路が形成される。配管接続後に、床面上に適宜の床仕上げ材を敷設することにより、温水式床暖房構造は完成する。
現在の温水式床暖房構造において、温水シートを構成する温水パイプや温水機器へつながる連絡配管には、通常、架橋ポリエチレン管が用いられ、温水パイプ延長部にも架橋ポリエチレン管が用いられることは十分予測される。架橋ポリエチレン管は可撓性に乏しく小さな曲率半径に曲げようとすると座屈が生じ易い。座屈が生じると強度が不安定となり、かつ温水の流路断面積も変化しまた流路抵抗も増大するので回避しなければならない。
壁裏のスペースが広い場合には、大きな曲率半径を維持した状態でパイプ延長部の端部と室外の熱源機器へつながる連絡配管との接続を行うことができるので、格別の問題はない。しかし、狭いスペースの場合に、接続部あるいはその近傍に曲率半径の小さい部分が生じやすく、座屈の恐れが出てくる。そのような場合には、壁の裏側においてパイプ延長部の端部と室外の熱源機器へつながる連絡配管との接続を、パイプ延長部およびまたは連絡配管を構成するパイプが座屈することなく屈曲する最小曲率半径よりも小さい曲率半径で座屈することなく屈曲することのできる連結パイプを介して行うことが推奨される(請求項2)。別途、このような連結パイプを用いることにより、温水パイプ延長部および絡配管の一方あるいは双方に座屈が生じるのを確実に回避することができる。
2回路以上の温水回路を備えた温水シートを用いる場合、あるいは単一の連絡配管から複数枚の温水シートに温水を供給するような場合、連絡配管と温水パイプ延長部との間に分岐配管を介装することが必要となるが、この場合にも、当該分岐継手とパイプ延長部の端部およびまたは連絡配管との接続を、上記したパイプ延長部およびまたは連絡配管を構成するパイプが座屈することなく屈曲する最小曲率半径よりも小さい曲率半径で座屈することなく屈曲することのできる連結パイプを介して行うことにより、座屈が生じるのを回避することができる(請求項3)。
また、施工の都合から、連絡配管を壁の内側に沿って案内し、その先端に金属製のL型継手等を取り付け、該L型継手等を介して、壁裏に引き込んだ温水パイプ延長部あるいは分岐継手と接続することが行われる場合があるが、その場合にも、L型継手等との接続部に前記した小さい曲率半径を持つ連絡パイプを介在させることにより、接続部またはその近傍で座屈が生じるのを回避することができる。
前記した連結パイプとしては、一例として、温水パイプ延長部あるいは連絡配管を構成するパイプの素材よりも可撓性の高い素材で作られたパイプを挙げることができ、ゴム管や耐熱性のPVC系樹脂のような樹脂管が挙げられる。パイプ延長部およびまたは連絡配管を構成するパイプが座屈することなく屈曲する最小曲率半径よりも小さい曲率半径に予め曲げられた部分を備える連結パイプであってもよい。その例として、小さい曲率半径に予めヒートセットした架橋ポリエチレン管、等を挙げることができる(請求項4)。施工現場の環境に応じて、適宜の材料のものを選択すればよい。
なお、本発明において、床仕上げ材には、裏面に温水パイプを収容する凹溝を形成したものが、そのような凹溝を備えないいわゆるボーダーパネルと共に用いられるが、温水パイプ延長部が床面上を走っている部位には、それを収容できる凹溝を備えたボーダーパネルを用いる。また、壁に形成したパイプ挿入穴の一部がボーダーパネルの表面を越えて上方に露出している場合には、幅木でもって隠すことにより、外観意匠性が低下するのを防止することができる。
温水パイプ延長部は直径7〜10mm程度の細くかつ柔軟なものであり、床面にまっすぐにはわせることは容易でなく、途中に撚れている箇所があったり、隣接して走る温水パイプ延長部同士の間隔がばらついてしまうことが起こり得る。前記のように、温水パイプ延長部には裏面に凹溝を形成した床仕上げ材が敷設されるが、このような撚れた箇所や間隔がばらついている箇所がある場合、それを矯正しないと床仕上げ材の敷設が円滑に行えない。
それを解消するために、温水パイプ延長部を床面上にはわせてパイプ挿入穴まで案内するときに、温水パイプ延長部が入り込む凹溝を備えたパイプカバーを、床面をはう温水パイプ延長部を該凹溝内に収容するようにして、床面上に配置していくようにすることは、好ましい実施の態様となる。温水パイプ延長部を凹溝内に収容した状態で、パイプカバーを床面にステープルなどで仮固定しておくことにより、直線状にかつ所定の間隔を保って温水パイプ延長部を床面上にはわせかつ保持しておくことが可能となり、配管接続作業を終えた後に、容易に床仕上げ材をその上に敷設していくことできる(請求項5、請求項9)。
また、パイプカバーとして、その床面に接する部分に貫通孔を形成したものを用いる場合には、床仕上げ材を前記貫通孔を通過した接着剤によって床面に対して確実に接着一体化できる利点がある(請求項6、請求項10)。
壁裏が2重壁のように閉ざされたスペースであり、配管接続作業をそのままでは行えない場合には、室内側あるいは室外側の壁におけるパイプ挿入穴の近くに作業用の開口を形成すればよい。配管接続作業の終了後に作業用開口を閉じ、必要な場合には壁紙等で覆うことにより、見た目の違和感をなくすことができる。また、連絡配管を所要場所まで案内するための十分なスペースが壁裏にない場合には、壁に連絡配管の取り出し用穴を別途形成し、そこから連絡配管を熱源機器まで導くようにしてもよい。この場合でも、温水パイプ延長部と連絡配管との実際の接続部は壁裏に隠れており、良好な外観は保たれる。
上記のように、本発明によれば、特許文献1に記載される形態の温水シートを用いて温水式床暖房構造を構築するに当たり、室内に配置した温水シートの温水パイプと室外の温水機器へつながる連絡配管との配管接続を、床下スペースではなく床上(壁裏のスペース)でもって行うことが可能となる。そのために、既存の建物のリフォーム時などに、温水式床暖房を新たに施工することが容易となる。
以下、本発明を図面を参照しながら実施の形態に基づき説明する。図1は本発明で用いる温水シートの一例を示しており、図2は施工時に好ましくは用いられるパイプカバーを示している。図3は本発明による配管接続方法の施工手順とそれを用いて構築される温水式床暖房構造とを示す途中図であり、図4はその過程での配管接続の態様を示している。図5は温水式床暖房構造の完成図である。
図1に示す温水シート10は、図7に示したものと実質的に同じものであり、2つの温水回路が対象な形で並列に設けられている。各回路を形成する温水パイプ2、2は直径7〜10mm程度のものであり、その温水入り側端部4、4と出側端部5、5の4本の端部には、適宜の色分けが施してあるパイプ継手6、7を介して、温水パイプ延長部4a,4aおよび5a,5aを接続している。接続した各温水パイプ延長部の先端にも、同じように色分けが施してあるパイプ継手6a、7aが取り付けてある。
施工に際して、図3に示すように、室内床面20の上に図1に示した温水シート10が置かれる(なお、図示をわかり易くするために温水シート本体は他の部材(例えば、温水パイプ延長部)と比較して小さく描いている)。この例で、床は戸建て住宅の既存の床であり、室内床面20は内壁30により区画されている。また、床は、大引き21や根太22の上に造られており、その上にリフォーム的に温水式床暖房構造を構築する。
温水シート10を配置した後、4本の温水パイプ延長部4a,4aおよび5a,5aを床面をはわせて内壁30近傍まで直線状に案内する。そして、温水パイプ延長部4a,5aが到達することとなる内壁30に、4個のパイプ挿入穴31を形成する。一方において、内壁30の裏側には、例えばボイラーである室外の熱源機器Bへつながる連絡配管33を敷設しておく。なお、図示の例では外壁32を備える建物構造となっており、連絡配管33は内壁30と外壁32の間の空間内に敷設されるが、外壁32を有しない1枚壁構造の場合には、その壁の裏側に連絡配管33を敷設する。
その状態で、4本の温水パイプ延長部4a,4aおよび5a,5aの先端を、形成した4個のパイプ挿入穴31を通して、それぞれ内壁30の裏側に送り込む。
なお、温水パイプ延長部4a,5aを壁際まで案内するときに、図2aに示すような、パイプ収容用の凹溝41を備えたパイプカバー40を用いることが望ましい。パイプカバー40は、例えば厚さ0.3mm程度のポリプロピレンシートの真空成形品であり、裏面にはアルミ箔が貼り付けてある。また、床面に接する部分には貫通孔42が形成されており、後記するように床仕上げ材を貼り付けるときの接着剤通過孔として利用される。図2aに示すものは凹溝41を4本有しており、温水シート10が2回路構成のものである場合に用いられる。図2bに示すパイプカバー40aは凹溝41が2本であり、1回路構成の温水シートの場合に用いられる。パイプカバー40、40aは他にポリエチレンシートのような材料で作ることもできる。また、裏面のアルミ箔や貫通孔42は省略することもできる。
このようなパイプカバー40を用いることにより、4本の温水パイプ延長部4a,5aを壁際まで直線的に案内することが容易となり、裏面に凹溝を備えた床仕上げ材を床面に貼り付ける作業がきわめて容易となる。なお、パイプカバー40を床面に配置して温水パイプ延長部を仮固定した後、ステープルなどを用いてパイプカバー40を床面に仮固定しておく。最終的には、床仕上げ材を固定するときの接着剤により、床面に一体化される。
図4aに示すように、内壁30の裏側に送り込まれた4本の温水パイプ延長部4a,4aおよび5a,5aの先端側を、内壁30の裏面において、熱源機器Bへつながる連絡配管33に接続する。この例では、温水入り側である温水パイプ延長部4a,4aと温水出側である温水パイプ延長部5a,5aは、その端部にそれぞれ色分けされたパイプ継手6a、7aを備えており、同じように色分けされた分岐継手50a,50bを用い、かつ、連絡配管33の温水送りパイプ33aと温水戻しパイプ33bにも同じように色分けしておくことにより、壁裏での配管接続作業を容易かつ確実に行うことができる。
図示のように、壁裏が内壁30と外壁32の間の閉ざされたスペースであるときに、配管接続作業を行うことが困難となる場合がある。その場合には、内壁30のパイプ挿入穴31の近くに作業用の開口35(図5)を形成し、そこから配管接続作業を行うようにする。
所要の配管接続作業を終えた後、図5に示すように、従来の温水式床暖房構造と同様にして、スタートパネル、本体パネル、エンドパネル、周辺パネルのような床仕上げ材25を敷き詰める作業を行う。さらに必要な場合には、パイプ貫通孔31や作業用の開口35を目隠しするために、幅木36を取り付ける。なお、作業用の開口35を幅木36で覆いきれない場合には、適宜の手段で閉鎖した後に壁紙を貼り付ける用にすればよい。また、床面20上をはしる温水パイプ延長部の上に位置することとなる床仕上げ材25aには、その裏面に温水パイプ延長部を収容できる凹溝を備えたものを用いるようにする。
連絡配管33を所要場所まで案内するための十分なスペースが壁裏にない場合に、図6および図4bに示すように、内壁30の室内側に沿って連絡配管33をパイプ挿入穴31の近くまで案内し、内壁30に連絡配管用の穴37を形成して、そこに通して連絡配管33を壁30の裏面に送り込みむようにしてもよい。室内側に沿って配置した連絡配管33は、最後に幅木36で覆うことにより、外からは見えないようにすることができる。この場合、連絡配管用の穴37を通過してから分岐継手50a,50bに接続するまでの連絡配管33の曲がりは、曲率半径の小さな曲がりとなりがちである。連絡配管33の温水送りパイプ33aと温水戻しパイプ33bが架橋ポリエチレン管のように可撓性に欠ける材質の場合、座屈してしまう恐れがある。
そのために、図示の例では、壁30の内側に沿って案内した連絡配管33の温水送りパイプ33aと温水戻しパイプ33bの先端に金属製のL型継手51を取り付け、該L型継手51の他端側に、温水送りパイプ33aと温水戻しパイプ33bが座屈することなく屈曲する最小曲率半径よりも小さい曲率半径で座屈することなく屈曲可能なゴム管や耐熱性PVC系樹脂さらには予め曲げた形にヒートセットした架橋ポリエチレン管などで作られた連結パイプ80を接続し、該連結パイプ80の他端を分岐継手50a,50bに接続するようにしている。このようにすることにより、壁裏のスペースが狭い場合であっても、連絡配管33に座屈を生じさせることなく、必要な配管接続を行うことができる。もちろん、施工現場の状況によっては、L型継手51を用いずに、連絡配管33の温水送りパイプ33aと温水戻しパイプ33bに直接上記のような可能曲げ半径の小さい連結パイプ80を接続することも可能である。
また、図4aには温水パイプ延長部4a,4aを90°近くまで折り曲げて分岐継手50a,50bに接続する状態が示されるが、温水パイプ延長部4a,4aがこのような曲率半径では座屈を起こす材質のものである場合には、図示しないが、途中に上記したような可能曲げ半径の小さい連結パイプ80を介在させて、温水パイプ延長部4a,4aと分岐継手50a,50bとを接続することにより、やはり座屈が生じるのを回避することができる。なお、前記したように、可能曲げ半径の小さい連結パイプ80は、ゴム材料や中間層としてポリエステル繊維を介して3層構造の耐熱PVC系樹脂で造られた市販のパイプやホースをそのまま用いることもできる。また、予め所要の曲率半径にヒートセットしたものを用いることもできる。
本発明で用いる温水シートの一例を示す図。 温水シートの施工時に用いられるパイプカバーを示す図。 本発明による配管接続方法の施工手順とそれを用いて構築される温水式床暖房構造とを示す途中図。 本発明による配管接続の2つの態様を示す図。 温水式床暖房構造の完成図。 配管接続の他の態様を示す図。 温水式床暖房で用いられる温水シートの一例を示し、図7aは平面図、図7bは図7aのb−b線に沿う断面図。
符号の説明
10…温水シート、1…基材シート、2…温水パイプ、3…カバー、4…温水パイプの温水入り側端部、5…温水出側端部、4a,4a,5a,5a…温水パイプ延長部、6,6a,7,7a…パイプ継手、20…室内床面、21…大引き、22…根太、30…内壁、31…パイプ挿入穴、32…外壁、33…連絡配管、33a…連絡配管の温水送りパイプ、33b…連絡配管の温水戻しパイプ、35…作業用の開口、36…幅木、40…パイプカバー、41…凹溝、42…貫通孔、50a,50b…分岐継手、80…可能曲げ曲率半径の小さい連結パイプ、B…室外の熱源機器

Claims (11)

  1. 温水式床暖房構造における室内に配置した温水シートの温水パイプと室外の温水機器へつながる連絡配管との配管接続方法であって、温水シートとして基材シートに温水パイプを配置しかつ配置した温水パイプの延長部を温水シート外に延出させている形態の温水シートを用い、室内を区画する壁には温水シートから延出する温水パイプ延長部が通過できるパイプ挿入穴を形成しておき、室内床面に配置した温水シートの前記温水パイプ延長部を床面上にはわせてパイプ挿入穴まで案内し、パイプ挿入穴を通過させて壁の裏側に導き、壁の裏側において、該通過したパイプ延長部の端部と室外の熱源機器へつながる連絡配管との接続を行うことを特徴とする配管接続方法。
  2. 壁の裏側においてパイプ延長部の端部と室外の熱源機器へつながる連絡配管との接続を行うに際して、両者の接続を、パイプ延長部およびまたは連絡配管を構成するパイプが座屈することなく屈曲する最小曲率半径よりも小さい曲率半径で座屈することなく屈曲することのできる連結パイプを介して行うことを特徴とする請求項1に記載の配管接続方法。
  3. 壁の裏側においてパイプ延長部の端部と室外の熱源機器へつながる連絡配管との接続を行うに際して、両者の接続を分岐継手を介して行うと共に、分岐継手とパイプ延長部の端部およびまたは連絡配管との接続を、パイプ延長部およびまたは連絡配管を構成するパイプが座屈することなく屈曲する最小曲率半径よりも小さい曲率半径で座屈することなく屈曲することのできる連結パイプを介して行うことを特徴とする請求項1に記載の配管接続方法。
  4. 連結パイプはゴム管または曲げた形にヒートセットした架橋ポリエチレン管であることを特徴とする請求項2または3に記載の配管接続方法。
  5. 温水パイプ延長部を床面上にはわせてパイプ挿入穴まで案内するときに、温水パイプ延長部が入り込む凹溝を備えたパイプカバーを、床面をはう温水パイプ延長部を該凹溝内に収容するようにして床面上に配置していく工程をさらに含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の配管接続方法。
  6. パイプカバーとして、その床面に接する部分に貫通孔を形成したものを用いることを特徴とする請求項5に記載の配管接続方法。
  7. 温水シートを配置する床面が既存の床面であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の配管接続方法。
  8. 室内床面に、基材シートに温水パイプを配置しかつ配置した温水パイプの延長部を温水シート外に延出させている形態の温水シートが配置されており、温水パイプ延長部は床面をはって壁際に達し、室内を区画する壁に形成したパイプ挿入穴を通って壁裏に入り込んでおり、壁裏において温水パイプ延長部は室外の温水機器へつながる連絡配管と直接または適宜の連結具を介して接続しており、室内には温水シートの温水パイプおよび温水パイプ延長部を収容する凹溝を備えた床仕上げ材が敷き詰められていることを特徴とする温水式床暖房構造。
  9. 連結具は、パイプ延長部およびまたは連絡配管を構成するパイプが座屈することなく屈曲する最小曲率半径よりも小さい曲率半径で座屈することなく屈曲することのできる連結パイプを含むことを特徴とする請求項8に記載の温水式床暖房構造。
  10. 床面をはう温水パイプ延長部には、凹溝を備えたパイプカバーが温水パイプ延長部を該凹溝内に収容するようにして被覆されていることを特徴とする請求項8または9に記載の温水式床暖房構造。
  11. パイプカバーは床面に接する部分に貫通孔を形成したものであり、床仕上げ材は該貫通孔を通過する接着剤により床面に接着していることを特徴とする請求項10に記載の温水式床暖房構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101235381B1 (ko) 2011-04-19 2013-02-20 주식회사 명성전자 온수매트용 배관홈 형성 방법 및 형성 장치

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