JP2005330892A - バルブタイミング制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
カムシャフトの回転変動トルクを利用して、応答性向上を図る。
【解決手段】
位相角制御スライダを進角、遅角等の動作状態に応じて軸方向あるいは回転方向に動かし、進角室連通路および遅角室連通路と油圧室連絡溝とを動作方向のカムシャフト変動トルクが作用する区間だけ間欠的に連通するようにして応答性向上を図る制御部材が回転範囲を制御されて第3の回転部材が第2の回転部材に対して相対回転を停止したときに、第2の回転部材に設けた進角油圧室および遅角油圧室にそれぞれを連通する連通路と油圧連絡通路とが連通するようにして設けた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、エンジンの給排気バルブの開閉時期を運転状態に応じて可変制御するバルブタイミング制御装置に関するもので、特に油圧を用いたベーン式の可変のバルブタイミング制御装置およびバルブタイミング制御装置による吸気もしくは吐出弁の開閉タイミング制御に関する。
従来より、チェーンスプロケット等を介してエンジンのクランクシャフトにより駆動されるカムシャフトの回転位相を可変に制御することにより、エンジンの吸気または排気バルブの開閉時期を可変制御するベーン式の可変のバルブタイミング制御装置およびそれを利用した開閉タイミング制御方法がある。
ベーン式の可変のバルブタイミング制御装置は、タイミングプーリの内部にカムシャフトと一体回転するベーンロータと、ベーンロータを進角側または遅角側に回転させる進角油圧室および遅角油圧室とが設けられている。エンジン運転状態に応じた進角油圧室と遅角油圧室への油圧の給排により、ベーンロータは進角または遅角側に回転し、これにより生じるチェーンスプロケットとカムシャフトの回転位相変化から吸気または排気バルブの開閉時期の位相を変えている。
ところで、吸気または排気バルブの開閉時期を制御するカムシャフトには、バルブスプリングのバネ力等に起因する正負の回転変動トルクが作用している。従って、ベーンロータを遅角側または進角側へ回転駆動している最中に回転変動トルクが作用すると、回転変動トルクがベーンロータ駆動油圧より大きくなりベーンロータが押し戻される現象が起こる。これにより、吸気または排気バルブの開閉時期制御の応答性が低下してしまうという問題がある。
また、油圧源として用いられるオイルポンプはエンジンのクランクシャフトに同期して回転駆動され、その吐出量はほぼエンジン回転数に比例する。従って、エンジン回転数が低いときにはエンジン回転数が高いときに比較して、ベーンロータを駆動するのに十分な動力を、あるいは十分な応答性を確保できないという問題が生じる。
そこで、特許文献1に記載のように、進角および遅角方向を選択するスイッチ手段、および変動トルクの正負の変化で作動するチェックバルブを設けている。これにより、ベーンロータの駆動を通常の進角油圧室と遅角油圧室への油圧の給排だけでなく、進角時には進角方向の変動トルクで発生する油圧を、遅角時には遅角方向の変動トルクで発生する油圧を利用して応答性向上を図っている。
特許文献2には、付勢手段を設けて、付勢手段の付勢力を加味してバルブタイミングの制御を行う制御手段を設けることが記載されている。
特許文献3には、遅角油圧室から進角油圧室とを選択的に連通することで、油圧源で発生した油圧を、進角油圧室および遅角油圧室に相対的に給排する油圧給排手段を設けることが記載されている。
特開2002−235513号公報 特開2001−317382号公報 特開2002−168103号公報
上記従来例を示す特許文献1に記述される技術は、進角および遅角方向を選択するスイッチ手段、および変動トルクの正負の変化で作動するチェックバルブにより、進角時には進角方向の変動トルクで発生する油圧を、遅角時には遅角方向の変動トルクで発生する油圧を利用する形式である。しかし、変動トルクの正負の変化で動作するチェックバルブは変動トルクの正角の変化が起きて初めて作動するものであり、その開閉には必ず遅れが生じる。そのため回転させたい方向とは反対の変動トルクが短時間ではあるが作用してしまうという問題があった。
本発明は、カムシャフトの回転角度で変動トルク利用範囲を特定あるいは限定することにより所望の回転方向の変動トルクを特定あるいは限定して利用できるようになし、進角および遅角方向の位相変換の応答性向上を実現することを目的とする。
本発明は、エンジンのクランクシャフトに同期して回転駆動される第1の回転部材と、カムシャフトに連結されて回転駆動される第2の回転部材とを有し、第1の回転部材と第2の回転部材を利用して形成され、両回転部材の相対的な回転に連動して相対的回転方向により容積の増大または減少する進角油圧室および遅角油圧室を形成し、該進角油圧室および遅角油圧室に対する油圧給排手段からの選択的な油の給排によってクランクシャフトの回転位相を変えて吸入弁あるいは吐出弁の開閉タイミングを変化させるバルブタイミング制御装置において、第2の回転部材の軸心部の孔部に、制御部材と該制御部材の回転範囲を制御する回転制御部と前記制御部材と一体に回転し、第2の回転部材の内周面に対向する円周面に設けられた油圧連結通路部を有する第3の回転部材を設け、前記制御部材が回転範囲を制御されて第3の回転部材が第2の回転部材に対して相対回転を停止したときに、第2の回転部材に設けた前記進角油圧室および遅角油圧室にそれぞれを連通する連通路と前記油圧連絡通路とが連通するようにしたバルブタイミング制御装置およびこれによる開閉タイミング制御方法を提供する。
前記第3の回転部材を、前孔部内を軸方向に移動させ、前記連通路と、前記油圧連絡通路との連通を阻止状態から導通状態可能状態へと位置制御する位置制御手段、例えばスライダ部材を設けたバルブタイミング制御装置を提供する。
本発明は、エンジンのクランクシャフトに同期して回転駆動される第1の回転部材と、カムシャフトに連結されて回転駆動される第2の回転部材とを有し、第1の回転部材と第2の回転部材を利用して形成され、両回転部材の相対的な回転に連動して相対的回転方向により容積の増大または減少する進角油圧室および遅角油圧室を形成し、該進角油圧室および遅角油圧室に対する油圧給排手段からの選択的な油の給排によってクランクシャフトの回転位相を変えるようにしたバルブタイミング制御装置による吸気弁あるいは開閉タイミング変化方法において、前記カムシャフトの変動トルクに連動して、該変動トルクの正負の極大値付近の位相角で操作油圧力を生成し、操作油圧力に操作され、第2の回転部材に設けた前記進角油圧室および遅角油圧室について連通阻止状態から連通状態へと制御して吸気弁あるいは吐出弁の開閉タイミングを変化させるバルブタイミング制御装置による吸気弁あるいは吐出弁の開閉タイミング変化方法を提供する。
本発明によれば、カムシャフトの変動トルクが極大値に達する前後のタイミングで、すなわち極大値を示す変動トルクを利用して進角および遅角方向の位相変換を応答性よく行うことができる。
そして上記の通り、進角油圧室および遅角油圧室から伸びる連通路と位置制御部材であるスライダ部材とが連通する油圧給排手段を設け、進角油圧室および遅角油圧室に対する油の給排を制限することで、進角動作時には進角方向の、遅角動作時には遅角方向の変動トルクのみを利用するような形式とすることができる。これにより、カムシャフトの位相制御の応答性向上を図れると共に、エンジン始動時などのエンジン回転数が低く、十分な油圧を供給できない状態においてもカムシャフトの位相を制御することが可能となる。
本実施例として、エンジンのクランクシャフトに同期して回転駆動されるチェーンスプロケットに一体的に設けられたハウジングと、カムシャフトに連結されて回転駆動されるベーンを備え、前記ハウジングに収納されるベーンロータとを有し、前記ハウジングと前記ベーンロータのベーンとの間には該ベーンによって区画された進角室および遅角室を形成し、該進角室および遅角室は前記ハウジングと前記ベーンロータの相対的な回転に連動して相対的回転方向により容積を増大または減少させ、前記進角室および遅角室に対する選択的な油の給排によってクランクシャフトの回転移送を変えて吸入弁あるいは吐出弁の開閉タイミングを変化させるバルブタイミング制御装置において、前記ベーンロータの軸心部の孔部に、駆動装置によって軸方向に移動され、外周方向に溝部が形成され、端部にスライダ部進角油圧室およびスライダ部遅角油圧室にスライダ部ベーンロータに区画される角度が制限された空間部を有し、かつ前記スライダ部ベーンロータと一体回転する位相角制御スライダを設け、前記スライダ部ベーンロータは、前記進角室および遅角室にそれぞれ連通する前記スライダ部進角油圧室およびスライダ部遅角油圧室への油の給排によって回転し、その回転が、カムシャフトの変動トルクが極大値付近のタイミングで前記空間部の角度制限によって制限され、前記スライダ部ベーンロータの回転制限に伴って前記位相角制御スライダの回転が制限され、前記位相スライダで軸方向移動に伴って前記溝部は、前記進角室および遅角室とそれぞれ連通する油通路と連通して前記進角室からの油を遅角室に、もしくは前記遅角室の油を進角室に移送し、以って前記ベーンロータを進角側または遅角側に変える動きを助長するバルブタイミング制御装置が構成される。
前述の課題を解決するため、カムシャフト変動トルクの極大値の前後のみを進角、遅角動作に利用する形式とした。その構成は、進角油圧室および遅角油圧室から伸びる連通路を間欠的に連通するスライダ部材をベーンロータの軸心部に設け、進角、遅角方向の変動トルクに応じてスライダ部材を軸方向あるいは回転方向に動かして利用する変動トルクを選択可能とする。
スライダ部材の外周面には進角油圧室および遅角油圧室から伸びる連通路を間欠的に連通する溝がエンジン形式に応じて等間隔に形成されている。スライダ部材はカムシャフトに対して静止しており、進角動作時には進角方向の変動トルクのみが作用する区間に進角油圧室および遅角油圧室から伸びる連通路とスライダ部材に形成された溝が連通する。これにより、進角動作時にはベーンロータに作用する進角方向の変動トルクにより、連通路およびスライダ部材に形成された溝を介して遅角油圧室から進角油圧室へと油が圧送され、進角方向へと回転させる力となる。
遅角動作時も進角動作時と同様であり、位相角維持時には連通路とスライダ部材に形成された溝が連通しない位置にスライダ部材を維持する。
本発明の第1の実施形態を図1〜図5および図8を参照して説明する。
可変バルブタイミング制御装置はタイミングチェーン(不図示)を介しクランクシャフトによって回転駆動されるチェーンスプロケット1と、このチェーンスプロケット1が一体に形成された第1の回転部材となるハウジング2と、一端部にこのハウジング2が回転できるように組み付けられるカムシャフト3と、このカムシャフト3の一端にカムボルト4によって一体に結合され、ハウジング2の内部に回転自在に収容された第2の回転部材となるベーンロータ5と、このベーンロータ5をエンジンの運転状態に応じて油圧によりハウジング2に対して相対回転させる油圧給排手段6と、エンジン始動時等にハウジング2とベーンロータ5の相対回転を規制するロック機構7と、カムシャフト3の正負の変動トルクを後述するように選択利用可能とする位相角制御スライダ(スライダ部材というときもある。)19とを備えている。
ハウジング2は、ハウジング本体2aとハウジング本体2aの側方において密着して固定されるハウジング側方板2bとからなり、ハウジング側方板2bは定着手段2eによってハウジング本体2aに固定し得る。ハウジング本体2aは、外形が円筒状であり、その内部において4つの凹部とこれらを一体化する中央部の丸部の空間部を有し凹部との間に形成される4つの凸部はその内周面は円筒状をなし、この円周内にベーンロータ5の中央部が配設される。
ベーンロータ5はカムシャフト3の前端部にカムボルト4によって結合され、このベーンロータ5は、その外周面には放射状に4つのベーン8を備えている。その内の3つは同一形状をなし、他の1つは他の3つに比べて大きな面積を有するものとして形成されており、従って大きなベーン8が設置される凹部もまた大きい。ベーンロータ5はハウジング2の軸心位置に配置され、各ベーン8はハウジング2の隣接する仕切壁2d間に配置されている。ベーンロータ5の各ベーン8の一側面とそれに対峙するハウジング2の仕切壁2dとの間に形成される空間は進角油圧室9とされ、各ベーン8の他方側の側面とそれに対峙するハウジング2の他側の仕切壁2dとの間に形成される空間は遅角油圧室10とされる。各ベーン8とハウジング本体2aの凸部の先端部にはそれぞれバネ付勢されたシール部材11がそれぞれ装着され、隣接する進角油圧室9と遅角油圧室10とをシールしている。
ベーンロータ5とカムシャフト3は、それぞれの軸心位置に形成された穴を貫通するカムボルト4により固定され、カムシャフト3とカムボルト4とはネジ締結される。
油圧給排手段6は各進角油圧室への油圧を給排する第1油通路12と、各遅角油圧室10への油圧を給排する第2油通路13とを有している。第1油通路12と第2油通路13には、オイルポンプ14とドレン油路15とがそれぞれ通路切換用の電磁切換弁16を介して接続されている。
第1油通路12はシリンダヘッド17内からカムシャフト3に環状に形成された第1油溝12aを介して第1連通路12bおよび第1給油路12cと連通する。第1給油路12cはベーンロータ5軸深部のカムボルト4の周囲に環状に形成された油室12dを介してベーンロータ5のベーン8部分に形成された4つの第1給油穴12eに連通し、第1給油穴12eは各進角油圧室9に連通する。
第2油通路13はシリンダヘッド17内からカムシャフト3に環状に形成された第2油溝13aを介して第2給油路13b、第2連通路13cおよび環状油溝13dへと連通する。環状油溝13dはエンドカバー2cに4つ形成された油溝連通路13eおよび第2給油穴13fを経て各遅角油圧室10に連通する。
電磁切換弁16は4ポート3位置型であり、内部の弁体が第1、第2油通路12、13とオイルポンプ14およびドレン油路15とに相対的に切換制御するように構成され、制御装置であるECU18からの制御信号によって切換作動される。ECU18はエンジン回転数を検出するクランク角センサや吸入空気量を検出するエアフローメータからの信号によって運転状態を検出する。また、クランク角センサ、カム角センサからの信号によりチェーンスプロケット1とカムシャフト3の相対回転位置を検出する。
一番大きなベーン8にはロック機構7が設けられる。ロック機構7はロックピン7a、リテーナ7b等から構成される油圧ピストン方式のストッパ機構である。リテーナ7bにはロックピン7aに対してバネ力が付勢され、ロックピン7aのつば状の部分(リテーナ7b側)には遅角油圧室10の油圧が、ロックピン7aの先端部に設けたエンドカバー2cの側には進角油圧室9の油圧がかかるようになっている。
従って、ロックピン7aは、エンジン始動時に進角油圧室10の油圧が所定の圧力に達するまで、ロックピン7aの先端部がエンドカバー2cに形成された溝にはまりこみ、ベーンロータ5とハウジング本体2aとが一体となって回転する。また、進角油圧室10の油圧が所定の圧力に達するとバネ力に抗してロックピン7aが動き、ベーンロータ5とハウジング本体2aおよびカムシャフト3との相対回転が可能となる。
ベーンロータ5は軸心部に円筒状の孔部を有する。第3の回転部材となる位相角制御スライダ19はベーンロータ5の軸心部に設けられた孔部に回転および直動自在に収容される。位相角制御スライダ19は、その先端部に制御部材となるスライダ部ベーンロータ20を有し、スライダ部ベーンロータ20と一体となって前記孔部内で回転および直動方向に移動可能となっている。位相角制御スライダ19は先端部に扇状の空間部を有するスライダハウジング21が設けてある。この空間部をスライダ部ベーンロータ20は回転範囲が空間部の終端の壁によって制限されて回転する。スライダ部ハウジング21はスライダ部ベーンロータ20によって区画され、前記空間部を利用して、スライダ部進角油圧室23およびスライダ部遅角油圧室24を形成する。スライダ部ハウジング21の両端は位相角制御スライダ19の端面およびスライダ部カバー30により仕切られる。スライダ部カバー30はスライダ部ハウジング21に取り付けられる。
位相角制御スライダ19の外周面は、4角形状と円形形状との組み合わせからなり、位相角制御スライダ19の外周面の4角形状面には、当該4角形状面とベーンロータ5の孔形状を利用して該スライダ19の端面よりおよそ等距離となる位置に4つの油圧連絡通路部となる油圧室連絡溝25が90度間隔で細長状に形成されている。ベーンロータ5には、油圧室連絡溝25と進角油圧室9および遅角油圧室10とを連通するようにそれぞれ4つずつ連通路となる進角室連通路26と遅角室連通路27とが設けられている。
スライダ部ハウジング21の空間部を形成する外周部には、スライダ部進角油圧室23への油圧を給排するスライダ部第1給油穴28と、スライダ部遅角油圧室24への油圧を給排するスライダ部第2給油穴29とが形成されている。スライダ部第1給油穴28は進角油圧室9とも連通する第1油通路12と連通、またスライダ部第2給油穴29は遅角油圧室10とも連通する第2油通路13と連通している。
スライダ部ハウジング21は回転方向の動きを規制され、スライダ部進角油圧室23が消失する状態にスライド部ベーンロータ20が位置するときに、すなわちスライダ部進角油圧室23の壁にスライド部ベーンロータ20が接触すると、カムシャフト3の正の変動トルクが極大値、あるいはその前後の値に達するような回転角に固定される。尚、ここで極大値付近と言った場合に、極大値をも含めた意味にも使用する。
位置制御手段となる電磁ソレノイド22は回転および直動方向の動きを電磁力によって規制され、エンジン本体の回転および直動運動をしない部分に固定される。鉄心22bは電磁ソレノイド22の機能上、直動方向にのみ可動であり、スライダ部ハウジング21と一体となって動く。スライダ部ハウジング21は電磁ソレノイド22の鉄心22bに対して回転可能なように接続され、その回転方向の稼動範囲はスライダ部ハウジング21により45度に規定される。当然に、この規定角度はエンジンの気筒数によって変わる。
本実施例では油圧室連絡溝25は位相角制御スライダ19の円周上に等間隔に配置して形成しているが、所望の回転方向の変動トルクを利用できる位相角であれば等間隔である必要は無い。また、エンジン形式により油圧室連絡溝25の個数は異なる。
例えば直列4気筒エンジンの場合、1本のカムシャフトにはバルブタイミングの異なるカムが少なくとも4つ付属しており、その回転位相は90度ずつ異なる。従って、油圧室連絡溝25はその中心位置を位相角制御スライダ19の円周上に90度間隔で4つ配置されるように形成するのが良い。しかし、前述の所望の回転方向の変動トルクを利用できる位相角であれば、油室連絡溝25は少なくとも1つ備えていれば良く、等間隔である必要は無い。V型6気筒エンジンの場合には、1本のカムシャフトにはバルブタイミングの異なるカムが少なくとも3つ付属しており、その位相は120度ずつ異なる。従って、油圧室連絡溝25はその中心位置を位相角制御スライダ19の円周上に120度間隔で3つ配置されるように形成するのが良い。しかし、前述の所望の回転方向の変動トルクを利用できる位相角であれば、油室連絡溝25は少なくとも1つ備えていれば良く、等間隔である必要は無い。このように、密閉空間は円周方向異角度でずれて複数個形成してあり、油圧室連絡溝である溝部に異なったタイミングで連通されるようにされる。
上記構成からなる可変のバルブタイミング制御装置の動作について以下説明する。
エンジン始動時およびアイドリング運転時は電磁切換弁16によりオイルポンプ14と第2油通路13とを連通、ドレン油路15と第1油通路12とを連通する。よって、油圧は第2油通路13から、第2油溝13a、第2給油路13b、第2連通路13c、環状油溝13d、油溝連通路13eおよび第2給油路13fを経て遅角油圧室10へと供給される。進角油圧室9には油圧が供給されないので、遅角油圧室10に比較して圧力の低い状態となる。従って、ベーン8は仕切壁2dに動きを規制され、進角油圧室の空間が最小となる位置に維持される。ベーン8がハウジング本体2aに対してこの位置関係にあるときを最大遅角位置にあるという。
エンジン始動時、ベーンロータ5はロック機構7のロックピン7aによってハウジング本体2aに対する相対回転を規制される。従って、エンジン始動時のようにエンジン回転数が低くオイルポンプ14から十分な油圧を供給できない状態でも、カムシャフト3の正負の回転変動トルクによりベーンロータ5が揺動振動を起こすことを防止する。
ベーンロータ5が最大遅角位置に保持された状態の後、ECU18の指令により電磁切換弁16が切り換えられ、オイルポンプ14と第1油通路12とを連通し、かつドレン油路15と第2油通路13とを連通することによりロック機構7が油圧で解除される。同時に、高圧の油が第1油通路12を経て、第1油溝12a、第1連通路12b、第1給油路12c、油室12dおよび第1給油穴12eを経て進角油圧室9へと供給される。従って、進角油圧室9の圧力は遅角油圧室10に比較して高くなるのでベーンロータ5はチェーンスプロケット1と一体であるハウジング2に対して進角方向に回転する。
なお、ベーンロータ5を進角方向に回転させるとき、ECU18は電磁切換弁16の切換指令と同時に、電磁ソレノイド22をON指令する。これにより、位相角制御スライダ19は軸方向に移動し、位相角制御スライダ19に形成された油圧室連絡溝25と、進角室連通路26および遅角室連通路27とが間欠的に連通する。また、スライダ部進角油圧室23はスライダ部第1給油穴28を通して進角油圧室9と同じ給油路から油圧を供給され、スライダ部遅角油圧室26はスライダ部第2給油穴27を通して遅角油圧室10と同じ給油路から油圧を供給される。よって、スライダ部進角油圧室23の油圧はスライダ部遅角油圧室24より圧力が高くなり、スライダ部ベーンロータ20はスライダ部遅角油圧室24が消失する位置へと移動する。位相角制御スライダ19もスライダ部ベーンロータ20と一体となって回転するので、同様の位置に維持される。
このとき、油圧室連絡溝25と進角室連通路26および遅角室連通路27とは、カムシャフト3の負の変動トルクが極大値に達する前後のタイミングで連通する。
図8にカムシャフト3に作用する変動トルクとクランク角との関係を示す(ただし、4気筒の場合)。変動トルクは、正、負側に図のように現われ(ピーク間90°)、平均トルクは正側にある。それぞれのピーク値である極大値に達する前後のタイミングは長さl、lで表わされる。特定の位相角でスライダ部ベーンロータ20を回転操作する操作油圧力が生成される。
ベーンロータ5を進角方向に回転させる負の変動トルクが作用すると、遅角油圧室10の油は遅角室連通路27、油圧室連絡溝25および進角室連通路26を経て進角油圧室9へと圧送されるのでベーンロータ5はハウジング2に対して進角方向へと相対回転する。
ベーンロータ5を遅角方向に回転させる場合にはECU18の指令により電磁切換弁16が切り換えられ、オイルポンプ14と第2油通路13とを連通し、かつドレン油路15と第1油通路12とを連通する。このとき高圧の油が第2油通路13を経て、第2油溝13a、第2給油路13b、第2連通路13c、環状油溝13d、油溝錬通路13eおよび第2給油穴13fを経て遅角油圧室10へと供給される。従って、遅角油圧室10の圧力は進角油圧室9に比較して高くなるのでベーンロータ5はチェーンスプロケット1と一体であるハウジング2に対して遅角方向に回転する。
なお、ベーンロータ5を遅角方向に回転させるとき、ECU18は電磁切換弁16の切換指令と同時に電磁ソレノイド22がOFF状態にあるときには電磁ソレノイド22をON指令する。これにより、位相角制御スライダ19は軸方向に移動し、位相角制御スライダ19に形成された油圧室連絡溝25と、進角室連通路26および遅角室連通路27とが間欠的に連通する。
また、スライダ部進角油圧室23はスライダ部第1給油穴28を通して進角油圧室9と同じ給油路から油圧を供給され、スライダ部遅角油圧室26はスライダ部第2給油穴27を通して遅角油圧室10と同じ給油路から油圧を供給される。よって、スライダ部遅角油圧室24の油圧はスライダ部進角油圧室23より圧力が高くなり、スライダ部ベーンロータ20はスライダ部進角油圧室23が消失する位置へと移動する。位相角制御スライダ19もスライダ部ベーンロータ20と一体となって回転するので、同様の位置に維持される。
このとき、油圧室連絡溝25と進角室連通路26および遅角室連通路27とは、カムシャフト3の正の変動トルクが極大値に達する前後のタイミングで連通する。ベーンロータ5を遅角方向に回転させるトルクである正の変動トルクが作用し、進角油圧室9の油は進角室連通路26、油圧室連絡溝25および遅角室連通路27を経て遅角油圧室10へと圧送されるのでベーンロータ5はハウジング2に対して遅角方向へと相対回転する。
ベーンロータ5をハウジング2に対して所望の回転位置に保持する場合は電磁切換弁16を切換、第1油通路12および第2油通路13とオイルポンプ14およびドレン油路15との連通を断つことで油圧を均衡状態に保つ。
また、同時に電磁ソレノイド22をOFFにして位相角制御スライダ19を軸方向に動かし、位相角制御スライダ19に形成された油圧室連絡溝25と、進角室連通路26および遅角室連通路27とが連通しない位置に維持し、変動トルクを利用しない状態を選択する。
以上のように、エンジンのクランクシャフトに同期して回転駆動される第1の回転部材と、カムシャフトに連結されて回転駆動される第2の回転部材とを有し、第1の回転部材と第2の回転部材を利用して形成され、両回転部材の相対的な回転に連動して相対的回転方向により容積の増大または減少する進角油圧室および遅角油圧室を形成し、該進角油圧室および遅角油圧室に対する油圧給排手段からの選択的な油の給排によってクランクシャフトの回転位相を変えて吸入弁あるいは吐出弁の開閉タイミングを変化させるバルブタイミング制御装置において、第2の回転部材の軸心部の孔部に、制御部材と該制御部材の回転範囲を制御する空間部並びに該空間部一部を使用して前記制御部材によって区画されることによって形成される進角油圧室連通室および遅角油圧室連通室によって形成され、これらの連通室に油圧給排手段から圧油が供給されるようにされた回転制御部と前記制御部材と一体に回転し、第2の回転部材の内周面に対向する円周面に設けられた油圧連絡通路を有する第3の回転部材を設け、前記制御部材が回転範囲を制御されて第3の回転部材が第2の回転部材に対して相対回転を停止したときに、第2の回転部材に設けた前記進角油圧室および遅角油圧室がそれぞれ連通する連通路と前記油圧連絡通路とが間欠的に連通するようにしたバルブタイミング制御装置が構成される。
本発明の第2の実施形態を図6および図7を参照して説明する。
第1の実施形態と基本構成は同じであり、異なる点は位相角制御スライダ19の形状と、電磁ソレノイド22の軸方向の静止位置を3段階に決められる点である。従って、共通の構成については実施例1についての説明が援用される。
位相角制御スライダ40はベーンロータ5の軸心部に設けた孔部に直動自在に収容され、スライダ部ベーンロータ20と一体となって直動方向に移動可能である。
電磁ソレノイド22は回転および直動方向の動きを規制され、エンジン本体の回転および直動運動をしない部分に固定される。鉄心22bは電磁ソレノイド22の機能上、直動方向にのみ可動であり、スライダ部ハウジング21と一体となって動く。従って、位相角制御スライダ40は鉄心22bと一体となり、直動方向にのみ稼動であり、回転方向の動きは規制される。
位相角制御スライダ40の外周面には、位相角制御スライダ40の端面より等距離な位置に4つの進角連絡溝41が90度間隔で、更に位相角制御スライダ40の端面より等距離、かつ進角連絡溝41と重ならない、かつ45度位相をずらした位置に遅角連絡溝42が90度間隔で4つ設けられている。ベーンロータ5には、進角連絡溝41または遅角連絡溝42と、進角油圧室9および遅角油圧室10とを連通するように進角室連通路26と遅角室連通路27とがそれぞれ4つずつ設けられている。両連絡溝41、42は一方向にのみ油が流れやすいような機能、例えば図7に示すような突起43を設ける。進角連絡溝41は遅角室連通路27から進角室連通路26方向へのみ油が流れやすいように、遅角連絡溝42は進角室連通路26から遅角室連通路27方向へのみ油が流れやすいように突起43が設けられている。
本実施例では両連絡溝41、42は位相角制御スライダ40の円周上に等間隔に配置して形成しているが、所望の回転方向の変動トルクを利用できる位相角であれば等間隔である必要は無い。また、エンジン形式により両連絡溝41、42の個数は異なる。
例えば直列4気筒エンジンの場合、1本のカムシャフトにはバルブタイミングの異なるカムが少なくとも4つ付属しており、その回転位相は90度ずつ異なる。従って、両連絡溝41、42はその中心位置を位相角制御スライダ19の円周上に90度間隔でそれぞれ4つ配置されるように形成するのが良い。しかし、前述の所望の回転方向の変動トルクを利用できる位相角であれば、進角連絡溝41および遅角連絡溝42は少なくとも1つ備えていれば良く、等間隔である必要は無い。また、進角連絡溝41と遅角連絡溝42との位相は、バルブタイミングの回転位相である90度の半分の45度であるのが良いが、所望の回転方向の変動トルクを利用できる位相であれば45度である必要は無い。
V型6気筒エンジンの場合には、1本のカムシャフトにはバルブタイミングの異なるカムが少なくとも3つ付属しており、その回転位相は120度ずつ異なる。従って、両連絡溝41、42はその中心位置を位相角制御スライダ19の円周上に120度間隔でそれぞれ3つ配置されるように形成するのが良い。しかし、前述の所望の回転方向の変動トルクを利用できる位相角であれば、進角連絡溝41および遅角連絡溝42は少なくとも1つ備えていれば良く、等間隔である必要は無い。また、進角連絡溝41と遅角連絡溝42との位相は、バルブタイミングの回転位相である120度の半分の60度であるのが良いが、所望の回転方向の変動トルクを利用できる位相であれば60度である必要は無い。
電磁ソレノイド22は回転および直動方向の動きを規制され、エンジン本体の回転および直動運動をしない部分に固定される。鉄心22bは電磁ソレノイド22の機能上、直動方向にのみ可動であり、位相角制御スライダ40と一体となって3段階に動く。3段階のうち1段階は進角連絡溝41と進角室連通路26および遅角室連通路27とを連通する位置に、もう1段階は遅角連絡溝42と進角室連通路26および遅角室連通路27とを連通する位置に、残りの1段階は進角室連通路26および遅角室連通路27とが両連絡溝41、41と連通しないような位相角制御スライダ40の壁面位置である。
上記構成からなる可変のバルブタイミング制御装置の動作について以下説明する。
基本動作は第1の実施形態と同様である。異なるのはカムシャフト3の変動トルクを利用するための位相角制御スライダ40の動作であり、この点について説明する。
ベーンロータ5を進角方向に回転させるとき、ECU18は電磁切換弁16の切換指令と同時に電磁ソレノイド22をON指令し、進角室連通路26と遅角室連通路27とが進角連絡溝41を介して間欠的に連通する位置に位相角制御スライダ40を軸方向に移動させる。このとき、進角室連通路26および遅角油圧室10と進角連絡溝41とは、カムシャフト3の負の変動トルクが極大値に達する前後のタイミングで連通する。従って、ベーンロータ5を進角方向に回転させる負の変動トルクが作用すると、遅角油圧室10の油は遅角室連通路27、進角連絡溝41および進角室連通路26を経て進角油圧室9へと圧送され、ベーンロータ5はハウジング2に対して進角方向へと相対回転する。
ベーンロータ5を遅角方向に回転させるとき、ECU18は電磁切換弁16の切換指令と同時に電磁ソレノイド22を切換、進角室連通路26と遅角室連通路27とが遅角連絡溝42を介して間欠的に連通する位置に位相角制御スライダ40を軸方向に移動させる。このとき、進角室連通路26および遅角室連通路27と遅角連絡溝42とは、カムシャフト3の正の変動トルクが極大値に達する前後のタイミングで連通する。従って、ベーンロータ5を遅角方向に回転させる正の変動トルクが作用すると、進角油圧室9の油は進角室連通路26、遅角連絡溝42および遅角室連通路27を経て遅角油圧室10へと圧送され、ベーンロータ5はハウジング2に対して遅角方向へと相対回転する。
ベーンロータ5をハウジング2に対して所望の回転位置に保持する場合は電磁切換弁16を切り換えると同時に電磁ソレノイド22を切換、進角室連通路26および遅角室連通路27が進角連絡溝41および遅角連絡溝42と連通しない位置に位相角制御スライダ40を軸方向に移動させる。このように変動トルクを利用しない状態を選択する。
以上の2つの実施例を参照して本発明の概念をブロック図で示す図9を用いて説明する。
対策1として、カムシャフトの変動トルクを選択的に利用して進角/遅角の応答性を向上させること、対策2として、エンジンの回転数が低いときにベーンロータに対して充分な駆動力を付与することによって作動領域の拡大を図るものである。その対応として、進角、遅角方向の変動トルクを利用するものであって、変動トルクを選択的に利用可能なものとする。変動トルクの特定領域で変動トルク利用のタイミングを特定することを行う。特定されたタイミングとしては、その1例としてカムシャフトの変動トルクが極大値になる前後の位相角度(時期)にタイミングを特定することを行う。変動トルクの利用作動期間のタイミングで遅角油圧室から進角油圧室へ圧油を移送する。
これらを実現するための具体的な構成として、タイミングを特定する制御部材を設定する。その1例がスライダ部ベーンロータ20である。また、ベーンロータ5の軸心部の孔部にスライダ部材(1例として位相制御スライダ19)を設ける。スライダ部材によって、作動されるか、あるいは不作動の状態におくのかという制御を行う。すなわち、位相角制御についての作動、不作動動作を行うようにする。
スライダ部材を制御部材とは一体的な構成とすることができ、これによって位相角制御スライダ19が構成される。これによって位相角制御スライダ19を使用して設定タイミングで選択的な圧油の給排を行う油圧給排手段(油経路)を構成する。
実施例1あるいは実施例2に示すように移送角制御スライダ19の外表面(孔部の内面に対向)に溝部を形成し、位相角制御スライダ19を軸方向に回転方向に移動し、設定タイミングに合わせるようにする。タイミングとして、カムシャフトに作用する変動トルクを利用する、しないの選択を行って進角/遅角動作を助長する方向に油圧を移動させる。
これらの場合に、制御部材および外表面に溝部を備えた位相角制御スライダ19は流体整流装置(手段)としての機能を備える。すなわち、この流体整流装置は、カムシャフトの変動トルクに連動して、変動トルクの特定の位相角で操作油圧力を生成する制御部材を有し、操作油圧力によって操作され、第2の回転部材に設けた進角油圧室および遅角油圧室にそれぞれ設けた連通路を連通阻止状態を連通状態へと制御する機能を有する。この流体整流装置は、ベーンロータの孔部内に設けることによって装置全体を大きくしないことによって上述の制御を行い得ることになる。カムシャフトの正の極大値付近において遅角助長制御を行い、負の極大値付近において、進角助長制御を行うようにすることによって、回転させたい方向とは反対の変動トルクが作用するという問題が回避され、応答性がよくなる。
以上のように、エンジンのクランクシャフトに同期して回転駆動される第1の回転部材と、カムシャフトに連結されて回転駆動される第2の回転部材とを有し、第1の回転部材と第2の回転部材を利用して形成され、両回転部材の相対的な回転に連動して相対的回転方向により容積の増大または減少する進角油圧室および遅角油圧室を形成し、該進角油圧室および遅角油圧室に対する油圧給排手段からの選択的な油の給排によってクランクシャフトの回転位相を変えて吸入弁あるいは吐出弁の開閉タイミングを変化させるバルブタイミング制御装置において、前記カムシャフトの変動トルクに連動して、該変動トルクの特定の位相角で操作油圧力を生成する制御部材を有し、操作油圧力によって操作され、第2の回転部材に設けた前記進角油圧室および遅角油圧室にそれぞれに設けた連通路を連通阻止状態を連通状態へと制御する流体整流装置を備えるバルブタイミング制御装置が構成される。
また、エンジンのクランクシャフトに同期して回転駆動される第1の回転部材と、カムシャフトに連結されて回転駆動される第2の回転部材とを有し、第1の回転部材と第2の回転部材を利用して形成され、両回転部材の相対的な回転に連動して相対的回転方向により容積の増大または減少する進角油圧室および遅角油圧室を形成し、該進角油圧室および遅角油圧室に対する油圧給排手段からの選択的な油の給排によってクランクシャフトの回転位相を変えるようにしたバルブタイミング制御装置による吸気弁あるいは開閉タイミング変化方法において、前記カムシャフトの変動トルクに連動して、該変動トルクの正負の極大値付近の位相角で操作油圧力を生成し、操作油圧力によって操作され、第2の回転部材に設けた前記進角油圧室および遅角油圧室について連通阻止状態から連通状態へと制御するものであって、負の極大値付近の位相角の時に前記遅角油圧室から前記進角油圧室に圧油を移動させ、もしくは/および正の極大値付近の位相角のときに前記進角油圧室から前記遅角油圧室に圧油を移動させることによって吸気弁あるいは吐出弁の開閉タイミングを変化させるバルブタイミング制御装置による吸気弁あるいは吐出弁の開閉タイミング変化方法が構成される。
更に、前記進角油圧室および遅角油圧室について連通阻止状態から連通状態への制御を行う作動領域と制御を行わない不作動領域を可変に設定するバルブタイミング制御装置による吸気弁あるいは吐出弁の開閉タイミング変化方法が構成される。
本発明の第1の実施例の断面図。 本発明の第1の実施例を示す図1のA−A線断面図。 本発明の第1の実施例を示す図1のB−B線断面図。 本発明の第1の実施例の一部拡大図。 本発明の第1の実施例を示す図4のC−C線断面図。 本発明の第2の実施例の一部拡大図。 本発明の第2の実施例を示す図6のD−D線断面図。 カムシャフトに作用する変動トルクとクランク角との関係を示す図。 本発明の概念を示す図。
符号の説明
1…チェーンスプロケット、2…ハウジング、2a…ハウジング本体、2b…フロントカバー、2c…エンドカバー、2d…仕切壁、3…カムシャフト、4…カムボルト、5…ベーンロータ、6…油圧給排手段、7…ロック機構、7a…ロックピン、7b…リテーナ、8…ベーン、9…進角油圧室、10…遅角油圧室、11…シール部材、12…第1油通路、12a…第1油溝、12b…第1連通路、12c…第1給油路、12d…油室、12e…第1給油穴、13…第2油通路、13a…第2油溝、13b…第2給油路、13c…第2油溝、13d…環状油溝、13e…油溝連通路、13f…第2給油穴、14…オイルポンプ、15…ドレン油路、16…電磁切換弁、17…シリンダヘッド、18…ECU、19…位相角制御スライダ、20…スライダ部ベーンロータ、21…スライダ部ハウジング、22…電磁ソレノイド、22a…コイル、22b…鉄心、22c…バネ、23…スライダ部進角油圧室、24…スライダ部遅角油圧室、25…油圧室連絡溝、26…進角室連通路、27…遅角室連通路、28…スライダ部第1給油穴、29…スライダ部第2給油穴、30…スライダ部カバー、40…位相角制御スライダ、41…進角連絡溝、42…遅角連絡溝、43…突起。

Claims (8)

  1. エンジンのクランクシャフトに同期して回転駆動される第1の回転部材と、カムシャフトに連結されて回転駆動される第2の回転部材とを有し、第1の回転部材と第2の回転部材を利用して形成され、両回転部材の相対的な回転に連動して相対的回転方向により容積の増大または減少する進角油圧室および遅角油圧室を形成し、該進角油圧室および遅角油圧室に対する油圧給排手段からの選択的な油の給排によってクランクシャフトの回転位相を変えて吸入弁あるいは吐出弁の開閉タイミングを変化させるバルブタイミング制御装置において、
    第2の回転部材の軸心部の孔部に、制御部材と該制御部材の回転範囲を制御する回転制御部と前記制御部材と一体に回転し、第2の回転部材の内周面に対向する円周面に設けられた油圧連結通路部を有する第3の回転部材を設け、
    前記制御部材が回転範囲を制御されて第3の回転部材が第2の回転部材に対して相対回転を停止したときに、第2の回転部材に設けた前記進角油圧室および遅角油圧室にそれぞれを連通する連通路と前記油圧連絡通路とが連通すること
    を特徴とするバルブタイミング制御装置。
  2. エンジンのクランクシャフトに同期して回転駆動される第1の回転部材と、カムシャフトに連結されて回転駆動される第2の回転部材とを有し、第1の回転部材と第2の回転部材を利用して形成され、両回転部材の相対的な回転に連動して相対的回転方向により容積の増大または減少する進角油圧室および遅角油圧室を形成し、該進角油圧室および遅角油圧室に対する油圧給排手段からの選択的な油の給排によってクランクシャフトの回転位相を変えて吸入弁あるいは吐出弁の開閉タイミングを変化させるバルブタイミング制御装置において、
    第2の回転部材の軸心部の孔部に、制御部材と該制御部材の回転範囲を制御する空間部並びに該空間部一部を使用して前記制御部材によって区画されることによって形成される進角油圧室連通室および遅角油圧室連通室によって形成され、これらの連通室に油圧給排手段から圧油が供給されるようにされた回転制御部と前記制御部材と一体に回転し、第2の回転部材の内周面に対向する円周面に設けられた油圧連絡通路を有する第3の回転部材を設け、
    前記制御部材が回転範囲を制御されて第3の回転部材が第2の回転部材に対して相対回転を停止したときに、第2の回転部材に設けた前記進角油圧室および遅角油圧室がそれぞれ連通する連通路と前記油圧連絡通路とが間欠的に連通すること
    を特徴とするバルブタイミング制御装置。
  3. 請求項1または2において、前記第3の回転部材を、前孔部内を軸方向に移動させ、前記連通路と、前記油圧連絡通路との連通を阻止状態から導通状態可能状態へと位置制御する位置制御手段を設けたことを特徴とするバルブタイミング制御装置。
  4. エンジンのクランクシャフトに同期して回転駆動される第1の回転部材と、カムシャフトに連結されて回転駆動される第2の回転部材とを有し、第1の回転部材と第2の回転部材を利用して形成され、両回転部材の相対的な回転に連動して相対的回転方向により容積の増大または減少する進角油圧室および遅角油圧室を形成し、該進角油圧室および遅角油圧室に対する油圧給排手段からの選択的な油の給排によってクランクシャフトの回転位相を変えて吸入弁あるいは吐出弁の開閉タイミングを変化させるバルブタイミング制御装置において、
    前記カムシャフトの変動トルクに連動して、該変動トルクの特定の位相角で操作油圧力を生成する制御部材を有し、操作油圧力によって操作され、第2の回転部材に設けた前記進角油圧室および遅角油圧室にそれぞれに設けた連通路を連通阻止状態を連通状態へと制御する流体整流装置を備えること
    を特徴とするバルブタイミング制御装置。
  5. エンジンのクランクシャフトに同期して回転駆動される第1の回転部材と、カムシャフトに連結されて回転駆動される第2の回転部材とを有し、第1の回転部材と第2の回転部材を利用して形成され、両回転部材の相対的な回転に連動して相対的回転方向により容積の増大または減少する進角油圧室および遅角油圧室を形成し、該進角油圧室および遅角油圧室に対する油圧給排手段からの選択的な油の給排によってクランクシャフトの回転位相を変えて吸入弁あるいは吐出弁の開閉タイミングを変化させるバルブタイミング制御装置において、
    第2の回転部材の軸心部の孔部に、前記カムシャフトの変動トルクに連動して、該変動トルクの特定の位相角で操作油圧力を生成する制御部材を有し、操作油圧力によって回転され、第2の回転部材に設けた前記進角油圧室および遅角油圧室にそれぞれに設けた連通路を連通阻止状態を連通状態へと制御する流体整流装置を備えること
    を特徴とするバルブタイミング制御装置。
  6. エンジンのクランクシャフトに同期して回転駆動される第1の回転部材と、カムシャフトに連結されて回転駆動される第2の回転部材とを有し、第1の回転部材と第2の回転部材を利用して形成され、両回転部材の相対的な回転に連動して相対的回転方向により容積の増大または減少する進角油圧室および遅角油圧室を形成し、該進角油圧室および遅角油圧室に対する油圧給排手段からの選択的な油の給排によってクランクシャフトの回転位相を変えるようにしたバルブタイミング制御装置による吸気弁あるいは開閉タイミング変化方法において、
    前記カムシャフトの変動トルクに連動して、該変動トルクの正負の極大値付近の位相角で操作油圧力を生成し、操作油圧力に操作され、第2の回転部材に設けた前記進角油圧室および遅角油圧室について連通阻止状態から連通状態へと制御して吸気弁あるいは吐出弁の開閉タイミングを変化させること
    を特徴とするバルブタイミング制御装置による吸気弁あるいは吐出弁の開閉タイミング変化方法。
  7. エンジンのクランクシャフトに同期して回転駆動される第1の回転部材と、カムシャフトに連結されて回転駆動される第2の回転部材とを有し、第1の回転部材と第2の回転部材を利用して形成され、両回転部材の相対的な回転に連動して相対的回転方向により容積の増大または減少する進角油圧室および遅角油圧室を形成し、該進角油圧室および遅角油圧室に対する油圧給排手段からの選択的な油の給排によってクランクシャフトの回転位相を変えるようにしたバルブタイミング制御装置による吸気弁あるいは開閉タイミング変化方法において、
    前記カムシャフトの変動トルクに連動して、該変動トルクの正負の極大値付近の位相角で操作油圧力を生成し、操作油圧力によって操作され、第2の回転部材に設けた前記進角油圧室および遅角油圧室について連通阻止状態から連通状態へと制御するものであって、負の極大値付近の位相角の時に前記遅角油圧室から前記進角油圧室に圧油を移動させ、もしくは/および正の極大値付近の位相角のときに前記進角油圧室から前記遅角油圧室に圧油を移動させることによって吸気弁あるいは吐出弁の開閉タイミングを変化させること
    を特徴とするバルブタイミング制御装置による吸気弁あるいは吐出弁の開閉タイミング変化方法。
  8. 請求項6または7において、前記進角油圧室および遅角油圧室について連通阻止状態から連通状態への制御を行う作動領域と制御を行わない不作動領域を可変に設定することを特徴とするバルブタイミング制御装置による吸気弁あるいは吐出弁の開閉タイミング変化方法。
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