JP2005330761A - 面付錠の構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 シリンダ錠19の軸線方向に直交して係合する係合片45b,46bを備えるとともに、シリンダ錠19の外側面に沿う湾曲凹部45a,46aを有して、シリンダ錠19の基端部39aに対してフランジ状に取り付けられ、シリンダ錠19を挟持するように保持する一対の板体45,46を具備し、各板体45,46は、板面を貫通する固定用穴45c,46cを備え、錠ケース5側に裏蓋状に配置されて固定用穴45c,46cにて固定され、シリンダ錠19を錠ケース5に固定するとともに、シリンダ錠19の周囲において、錠ケース5内の錠機構部7を覆い隠す。なお、板体45,46は、焼入れ鋼よりなる。
【選択図】 図1
Description
この発明の請求項1記載の面付錠の構造は、デッドボルト11等を進退する錠機構部7が内蔵され、該錠機構部7を作動させるサムターン17を備えた錠ケース5が扉3の一方の面3aに突出した状態で設けられるとともに、前記錠機構部7に連動連結されるシリンダ錠19が前記扉3を貫通し該シリンダ錠19先端の鍵穴が前記扉3の他方の面3bに表出する面付錠1の構造において、
前記シリンダ錠19の軸線方向に対して直交方向で係合する係合片45b,46bを備えるとともに、該シリンダ錠19の外側面に沿う湾曲凹部45a,46aを有して、該シリンダ錠19の基端部39aに対してフランジ状に取り付けられ少なくとも前記シリンダ錠19を挟持するように保持する一対の板体45,46であって、
各板体45,46は、板面を貫通する固定用穴45c,46cを備えており、前記錠ケース5側に裏蓋状に配置されて前記固定用穴45c,46cにて固定され、前記シリンダ錠19を前記錠ケース5に固定するとともに、前記シリンダ錠19の周囲において、前記錠ケース5内の少なくとも前記錠機構部7の主要部分を覆い隠すことを特徴とする。
特に、この板体を焼入れ鋼で構成することで、この焼入れ鋼が難削材料であることから、電動工具などを用いるような不正行為に対しても、容易に錠機構部内へ触れることができなくなり、防犯性をより向上させることが可能となる。
なお、本実施の形態の面付錠1は、錠機構部分と、開閉操作部分とが1つのケースに構成されるもので、上半部に錠機構部7が、下半部に開閉操作部9が配設される。
図2に示すように、錠ケース5内には、左右方向にスライド自在となるデッドボルト11が設けられ、その先端11aは、錠ケース5の一側面から扉3の木口方向に沿って進退自在となる。デッドボルト11の基端近傍には、ダルマ13が軸支されている。ダルマ13には、外側縁の一部に片状の係合部14が延設されており、デッドボルト11の基端11bに連結されている。そして、ダルマ13が所定角度回転することで、係合部14が揺動し、これに連動してデッドボルト11がスライドすることとなる。ダルマ13は、錠ケース5内の出力軸15に連結されている。出力軸15の錠ケース5の外面側には、錠ケース5より突出するサムターン17が連結され(図1,図5参照)、また、出力軸15の錠ケース5の背面側すなわち扉3の屋内面3aに対向する側には後述するシリンダ錠19が連結される。
なお、本実施の形態の面付錠1を構成するサムターン17には、図1,5に示すように、一対のボタン29,29が表裏面に配設されている。これらボタン29,29は、押下することにより、図示しない機構によって、サムターン17自体の回転を行えるような構成となっており、すなわち、サムターン17の摘み部28に対して、これらボタン29,29を正しく押下した状態として回転操作を行わなければ、このサムターン17によるデッドボルト11の進退操作が行えないようになっている。
なお、支持板33は、錠ケース5内において、上述した錠機構部7を構成する各部11,13,15を支持する板部材であり、錠ケース5内に固定され、すなわち錠ケース5の外装表面板5aとの間に各部が配置されるようになっている。
錠本体37は、正規な合鍵(図示せず)を挿入することで回転操作を行うことが可能な構造であり、先端に合鍵の挿入される鍵穴が形成され、また基端には、合鍵による回転操作にて連動して回転するテールピース38が配設されている。ハウジング39は、錠本体37を内蔵する略円筒状に形成されており、先端側に錠本体37を配置して、先端面より錠本体37の鍵穴が表出するようになっている。ハウジング39の基端には、錠本体37のテールピース38と錠機構部7を構成する連結コア31とを連結するための連結部41が、ハウジング39内で回転自在となって配設されている。すなわち、合鍵による回転操作で、テールピース38が回転すると、連結部41を介して連結コア31を回転させ、これにより出力軸15へ回転操作力を伝達させて、デッドボルト11の進退が行われるようになっている。
上部板体45は、図3及び図4に示すように、やや左右に長い略矩形状に形成されるとともに、下縁部に湾曲凹部45aが形成される。この湾曲凹部45aは略半円状で、シリンダ錠19のハウジング39外径に対応し、この外径と略同等の内径で形成されている。湾曲凹部45aの略中央に位置して、舌片状の係合片45bが下向きに突設されている。また、この上部板体45には、湾曲凹部45aの上方に位置して一対の貫通した固定用穴45cが穿設されている。なお、本実施の形態では、図3に示すように、この上部板体45の一方の側縁部側及び上縁に、錠ケース5内の他の部品等との干渉を避けるための切欠45d,45eが形成される。
すなわち、図3に示すように、上部板体45の係合片45bをシリンダ錠19のハウジング39に形成される一方の係合穴43に挿入し、下部板体46の係合片46bをハウジング39の他方の係合穴43に挿入して、図4に示すように各湾曲凹部45a,46aをハウジング39外周面に略密着するように当接状態として、各板体45,46の固定用穴45c,46cにてネジ、ボルト等の固定手段49にて錠ケース5側に固定する。図1に示すように、シリンダ錠19のハウジング39の基端部39aが、各板体45,46にて上下から挟持されるように保持され、別言すると、各板体45,46がハウジング39(シリンダ錠19)の上下に延出しフランジ状となって、錠ケース5に固定されることとなる。固定された各板体45,46は、図4に示すように、錠ケース5に対して裏蓋状に配設されて、錠機構部7を構成する各部である、デッドボルト11、ダルマ13等の主要な部分を覆い隠すこととなる。
特に、これら板体45,46を焼入れ鋼で構成することで、その素材が難削素材であることで電動工具などを用いるような不正行為に対しても、容易に錠機構部7内へ触れることができなくなり、防犯性をより向上させることが可能となる。
3…扉
3a…一方の面(屋内面)
3b…他方の面(屋外面)
5…錠ケース
7…錠機構部
11…デッドボルト
17…サムターン
19…シリンダ錠
39a…基端
45…板体(上部板体)
45a,46a…湾曲凹部
45b,46b…係合片
46…板体(下部板体)
Claims (2)
- デッドボルト等を進退する錠機構部が内蔵され、該錠機構部を作動させるサムターンを備えた錠ケースが扉の一方の面に突出した状態で設けられるとともに、前記錠機構部に連動連結されるシリンダ錠が前記扉を貫通し該シリンダ錠先端の鍵穴が前記扉の他方の面に表出する面付錠の構造において、
前記シリンダ錠の軸線方向に対して直交方向で係合する係合片を備えるとともに、該シリンダ錠の外側面に沿う湾曲縁部を有して、該シリンダ錠の基端部に対してフランジ状に取り付けられ少なくとも前記シリンダ錠を挟持するように保持する一対の板体であって、
各板体は、板面を貫通する固定用穴を備えており、前記錠ケース側に裏蓋状に配置されて前記固定用穴にて固定され、前記シリンダ錠を前記錠ケースに固定するとともに、前記シリンダ錠の周囲において、前記錠ケース内の少なくとも前記錠機構部の主要部分を覆い隠すことを特徴とする面付錠の構造。 - 前記板体は、焼入れ鋼よりなることを特徴とする請求項1記載の面付錠の構造。
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2004
- 2004-05-21 JP JP2004151977A patent/JP4478507B2/ja not_active Expired - Fee Related
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