JP2005330114A - ガラスロービング、ガラスクロス、プリント配線基板 - Google Patents

ガラスロービング、ガラスクロス、プリント配線基板 Download PDF

Info

Publication number
JP2005330114A
JP2005330114A JP2004147252A JP2004147252A JP2005330114A JP 2005330114 A JP2005330114 A JP 2005330114A JP 2004147252 A JP2004147252 A JP 2004147252A JP 2004147252 A JP2004147252 A JP 2004147252A JP 2005330114 A JP2005330114 A JP 2005330114A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
roving
strand
glass roving
cloth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004147252A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Sakaguchi
武史 阪口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Glass Co Ltd filed Critical Nippon Electric Glass Co Ltd
Priority to JP2004147252A priority Critical patent/JP2005330114A/ja
Publication of JP2005330114A publication Critical patent/JP2005330114A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)

Abstract

【課題】位置精度や寸法精度の安定した導通穴を確実に形成することのできる、薄く平坦性の高いプリント配線基板、その製造を可能とするガラスクロスと、その原糸となるガラスロービングを提供する。
【解決手段】本発明のガラスロービングは、ドラムカッターによって2インチ長のチョップドストランドに切断されたときに、静電気帯電量が10kv以下であり、且つ該チョップドストランドの開繊率が40%以上となるものであり、解舒したストランドを300m/minで走行させ、テンションバーによりしごきを掛けた際、発生する毛羽発生量が50mg以下となるものである。また、本発明のガラスクロスは、このようなガラスロービングを使用し、織り上げたものである。さらに、本発明のプリント配線基板は、前記したガラスクロスを基材として構成されたものである。
【選択図】なし

Description

本発明は、プリント配線基板に利用される無機酸化物ガラスによるガラスロービング、ガラスロービングを原糸とするガラス繊維製品であるガラスクロス及びプリント配線基板に関する。
多層基板用途で使用されるプリント配線基板は、電子機器の発達によって多層化、高密度配線化、小孔径化が急速に進んでいる。このため、プリント配線基板を構成するガラスクロスに要求される性能も、従来以上の機能が要求されるようになってきた。プリント配線基板の基本的な性能は、反りやたわみがなく寸法が安定していることに加えて表面平滑性、電気絶縁性、耐熱性や孔開け加工性等によって決まるものである。このような性能について、要求特性を満たすためガラスクロスに対しては、表面の平滑性や平坦性、さらにクロスを構成する繊維束間の空隙がなるべく小さい構造にすることが求められている。
一般にガラスクロスは、経糸と緯糸とが交互に上下交差することによって構成された平織り構造であるが、経糸と緯糸との交差部で繊維束の屈曲が避けられず、この屈曲部分への応力集中に起因し、繊維束に損傷等が発生してミーズリングと呼ばれる繊維束の亀裂発生の問題が指摘されている。この問題の解決策として特許文献1には、シランカップリング剤の改良による樹脂繊維束間の結合力増強や繊維束の開繊による樹脂含有量の増加等の対策が開示されている。さらに特許文献2には、プリント配線基板のドリル加工性や耐熱性等の特性を満足しつつ、さらに樹脂と樹脂間の結合力を向上するシランカップリング剤についての発明が開示されている。
また、この経糸と緯糸の交差箇所は、ガラスクロスの面方向から見ると、バスケットホールと呼称される繊維束密度が少ない空隙箇所が存在している。このバスケットホールの部位では、他の部位に比べて相対的に樹脂含有量が多くなるため、強度や熱分解温度、熱伝導度等の物理的な性状が異なっている。これに起因して、プリント配線基板の絶縁基材を介して設けられた任意の導体層間を連結する0.1mm以下の導通穴(ビアホールあるいはビア、スルーホール、インナビアホール、ブラインドビアホール、バイアホール等の語で呼称されている)を形成する工程で、ドリル加工やレーザー加工等により所望の寸法精度や位置精度を有する導通穴を穿孔しえないという問題がある。この問題を解消するために各種の改善が行われてきた。例えば、特許文献3には、開繊処理前に予め経糸についてパラフィン処理を施すことによって、導通穴に関する問題を回避するという方法が開示されている。また、特許文献4には、水分を含有するガラス繊維を加熱処理することによって効率的に開繊が行えるという内容の発明が開示されている。
特開昭61−194252号公報 特開平5−283826号公報 特開2001−329449号公報 特開2003−89967号公報
しかし、これまでに行われた改善だけでは、軽薄化と高機能化を兼ね備えたプリント配線基板を安定した品位で大量に生産することを可能にするガラスロービングを実現するには充分なものではない。本発明者は、係る状況に鑑み、位置精度や寸法精度の安定した導通穴を確実に形成することのできる、薄く平坦性の高いプリント配線基板とその製造を可能とするガラスクロスとその原糸となるガラスロービングを提供することを課題とする。
本発明のガラスロービングは、ドラムカッターによって2インチ長のチョップドストランドに切断されたときに、該チョップドストランドの静電気帯電量が10kv以下であり、且つ該チョップドストランドの開繊率が40%以上となることを特徴とする。
ここで、ドラムカッターによって2インチ長のチョップドストランドに切断されたときに、該チョップドストランドの静電気帯電量が10kv以下であり、且つ該チョップドストランドの開繊率が40%以上となるとは、ドラムカッターを使用することで2インチ長のチョップドストランドに切断した後の開繊状態となったチョップドストランドの伸張方向に対しての垂直方向の幅について、開繊前のストランドの幅に対して開繊後に広がった幅の寸法の比率が40%以上であって、且つこのチョップドストランドの静電気帯電量が10kv以下であることを意味していている。
ここで、ドラムカッターによるストランドの切断に関しては、使用するドラムカッターがその構成部材として、SUS(ステンレス鋼)製のホルダーとSK(炭素工具鋼)製のカッターを備え、さらに硬質ウレタン製の押さえローラーを備えたドラムカッターを使用するものである。また切断条件については、温度22±3℃、湿度50±5%の屋内環境下において、予めガラスロービングを完全に切断することができるようにカッターの切圧を調整した状態で、ガラスロービングからのストランドを速度100m/minで2分間(すなわち200m分を)切断したものである。
2インチ長のチョップドストランドについては、1つのチョップドストランドについて、その伸張方向の長さの精度が±0.2mmのものであるならば、静電気の測定用の試料として採用することができる。
また、上記のドラムカッターによる切断後のチョップドストランドの静電気計測方法としては、ドラムカッターによるストランドの切断直後10秒以内に、シシド静電気株式会社製スタチロンMのセンサーを被測定物である2インチ長のチョップドストランドからの距離が10cmとなるように固定した状態で、×10の測定レンジにて計測を行うことで測定することができる。
また、チョップドストランドの伸張方向に対する垂直方向の幅について、開繊前のストランドの幅に対して開繊後に広がった幅の寸法の比率が40%以上となると前記したが、このチョップドストランドの開繊率に関しては、数1に表した式によって表記したKの値を算出することでより正確に表現することができる。
ここで、K:チョップドストランドの開繊率(%)、
W:2インチに切断した後のチョップドストランドの幅、
D:切断前のチョップドストランド幅、
を表す。(ただしWとDの寸法単位は、同じ単位にて計測した値によるものである。)
2インチに切断後のチョップドストランド幅の計測は、チョップドストランドの中央を裁ち鋏で切断して、その切断面の切り口についての測定を行うことで得ることができる。
開繊率を40%以上としたのは、このストランドの開繊率が40%に満たない場合には、開繊した状態のストランドの厚みが大きすぎるため、幾重にも積層して使用されるガラスクロスとして利用する際には、他の有機材料等と複合化して成形した成形構造物、例えばプリント配線基板等の構成材料として使用する場合に、その構造物の強度や孔開け性能等の基本的な性能に関して支障の発生する場合があり、高い性能を有するガラスロービングではなくなるため好ましくない。このため、より高い性能を実現するためにはガラスストランドの開繊率は40%以上とすることが好ましく、より安定した品位を実現するためには45%以上とすることが好ましい。
また、本発明のガラスロービングは、上記に加え、解舒したストランドを300m/minで走行させ、テンションバーによりしごきを掛けた際、発生する毛羽発生量がストランド1kg当たり14.45mg以下となることを特徴とする。
ここで、解舒したストランドを300m/minで走行させ、テンションバーによりしごきを掛けた際、発生する毛羽発生量が1kg当たり14.45mg以下となるとは、テンションバーによってガラスストランドをしごく操作により、発生する毛羽の量が3.46kg当たり50mg以下となることを意味している。
この評価方法についての具体的な条件を以下に示す。まず、テンションバーは直径10mmの真鍮製でこのテンションバー3本の内の2本を水平位置で平行に60mmの間隔で配設した状態で固定し、その2本から互いに30mmにある位置を起点としてその起点から200mm離れた垂直位置に3本目のテンションバーを固定した状態とする。この3本のテンションバーの内、水平位置に保持された2本の一方側からストランドを送り速度300m/minで、しごきを掛けながら3460g(すなわち3.46kg)のストランドを走行させる。そしてこのようなテンションバーによりしごきをかけながらガラスストランドの走行によって、テンションバー直下に堆積するストランドからの毛羽とテンションバーに絡みついたガラスストランドの毛羽をいずれも採取してその質量を計測することによって、毛羽発生量が計測でき、この量が50mg以下(解舒量1kg当たり14.45mg)となることが大切である。
上記したような計測方法によって、毛羽発生量が50mgを越える場合には、ガラスストランドをガラスクロスに平織りする操作等でガラスストランドの切断が発生し易くなり、安定した品位の製品を得ることが困難となる危険がある。よって、解舒したストランドを300m/minで走行させ、テンションバーによりしごきを掛けた際、発生する毛羽発生量は、50mg以下(解舒量1kg当たり14.45mg)とすることが好ましく、さらに安定した品位を実現するためには40mg以下(解舒量1kg当たりの換算では、11.56mg以下)とする方がよい。
また、本発明のガラスロービングは、上記に加え珪酸塩ガラスよりなることを特徴とする。
ここで、珪酸塩ガラスよりなるとは、シリカ(SiO2)を25質量%以上含有する無機ガラスであることを意味している。
珪酸塩ガラスであることによって、既存の多数のシランカップリング剤を選択することができるものであり、必要とされる用途や機能に応じて、その表面性状を微調整することが可能である。また、珪酸塩ガラスであることによって、これまで培われた製造技術を活用することが可能であって、経済的にも安価な製品とすることができる。しかし、25質量%よりシリカの含有量が少ないと、ガラス繊維に必要となる強度と化学的な耐久性について支障の発生する場合がある。よって25質量%以上であることがよく、さらに好ましくは30質量%以上であることである。
本発明のガラスロービングは、その材質が珪酸塩ガラスであれば特に限定されるものではないが、プリント配線板という用途から要求される電気的、化学的、強度的な性能について、満足できる所望の性能を有するものであって、ガラス繊維製品の一般的な製造方法として多数のブッシングから同時に多数のほぼ同一の直径を有するフィラメントを引き出す製法を適用することが可能なガラス組成であるならば支障はない。とりわけ、「Eガラス(汎用の無アルカリガラス)」、「Aガラス(耐アルカリ性ガラス)」、「Cガラス(耐酸性のアルカリ石灰含有ガラス)」、「Dガラス(低誘電率ガラス)」、「Sガラス(高強度、高弾性率ガラス)」、「Tガラス(高強度、高弾性率ガラス)」そして「Hガラス(高誘電率ガラス)」等のガラスを本発明に適用するのが好適なものである。
また、本発明のガラスロービングは、モノフィラメント(単繊維ともいう)の直径が1〜50μmの範囲であって、モノフィラメントの集束本数が50〜10000本のものである。そして、本発明のガラスロービングの静電気状態や開繊率の規定がより効果的なものとなるためには、好ましくはモノフィラメントの直径が5〜23μmでモノフィラメントの集束本数が100〜6000本、さらに好ましくはモノフィラメント直径が9〜17μm、モノフィラメント収束本数が2000〜4800本であることが好ましい。
本発明のガラスロービングの形態としては、DWR(Direct Wound Rovingの略称)、合糸ロービングがあるが、直接巻き取り法で製造されたDWRが好ましい。
また、本発明のガラスロービングは、フィルムフォーマー、カップリング剤、潤滑剤、帯電防止剤、柔軟剤あるいは界面活性剤等による表面処理が施されているものであって、必要に応じて所定の目的に対して2種類以上の処理を併用することによって、ガラスの表面性状を効果的に変更することができるものである。
フィルムフォーマーは、皮膜形成剤、フィルム形成性物質等とも呼ばれるが、ガラス繊維と樹脂との結合に関与するものである。本発明では、このフィルムフォーマーとして本発明のガラス繊維とそのガラス繊維を含有する樹脂に求められる機能を満足するものとなるものを添加することができる。具体的に例示するならば、処理剤としてポリエーテル系、ウレタン系、エポキシ系、アクリル系等の樹脂を利用することができ、特に好ましくはエポキシ系の樹脂が好適である。
カップリング処理としては、公知の方法を採用することができる。そしてカップリング剤の種類としては、例えばエポキシシランカップリング剤、アミノシランカップリング剤、ウレイドシランカップリング剤、アクリルシランカップリング剤、ビニルシランカップリング剤、各種官能基付きシランカップリング剤を使用することができ、特にエポキシシランカップリング剤が好ましい。
潤滑剤としては、プロピレングリコール等のグリコール類や脂肪酸の合成ワックス及び非イオン系界面活性剤等が使用可能である。
柔軟剤や帯電防止剤についても、本発明の効果を妨げないものであれば、使用することができる。
また、界面活性剤であれば、カチオン系界面活性剤(アマイド系、4級アンモニウム塩、アミド系等)、ベタイン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤等が利用でき、特にアミド系が好適である。
これらの各種の表面処理剤は、例えば0.01〜10質量%程度の濃度に調整した水溶液として使用することができる。またこれらのカップリング剤等を含む表面処理剤(集束剤とも呼ばれる)を配合した集束剤は、定法によりガラスストランドに塗布される。
本発明のガラスクロスは、ドラムカッターによって2インチ長のチョップドストランドに切断されたときに、該チョップドストランドの静電気帯電量が10kv以下であり、且つ該チョップドストランドの開繊率が40%以上となるガラスロービング、前記特徴を有し、且つ解舒したストランドを300m/minで走行させ、テンションバーによりしごきを掛けた際、発生する毛羽発生量が3.46kg当たり50mg以下(解舒量1kg当たり14.45mg以下)となるガラスロービング、または前記双方または一方の特徴を有し、且つ珪酸塩ガラスよりなるガラスロービングのいずれかのガラスロービングを原糸とするものである。
ここで、上記のいずれかに記載のガラスロービングを原糸とするガラスクロスとは、前記したようにドラムカッターによって切断され、静電気帯電量が10kv以下で2インチ長のチョップドストランドの開繊率が40%以上となるガラスロービング、解舒したストランドを300m/minで走行させ、テンションバーによりしごきを掛けた際、発生する毛羽発生量が50mg以下となるガラスロービングであり、珪酸塩ガラスであるガラスロービングの何れかを原糸として、織り上げたガラスクロスを意味するものである。
ここで、ガラスクロスの織り組織としては特に限定されず、例えば平織り、朱子(繻子)織、魚子(七子)織、綾織(斜文織)、斜子織、畦織、からみ織、三軸織または横縞織等が適宜採用でき、いかなるものであってもよいが、この中でも平織りや朱子織が本発明のガラスクロスとして好適である。
本発明のガラスロービングを実際に開繊する方法としては、DWRを外取りする(ロービングの外周側からストランドの引き出し操作を行う)ことによって開繊する場合に特に好適なものであるが、それ以外の場合であっても採用することはできる。すなわち、連続的な加圧処理等の機械的な処理操作を行うものであっても、他の方法を採用するものであっても所望の開繊状態を実現することができるものであればよい。例えば、その具体例を例示すれば高圧エアの噴射を利用する方法、ウオータージェットの均一噴射を利用する方法等の従来から公知の開繊技術となっている方法を組み合わせることも可能である。
また本発明のガラスクロスは、断面が扁平状態となった開繊されたガラスロービングによって構成されるものであり、高い開繊率を有するものであるため、その1枚の厚みが70μm以下の寸法であることが好ましく、より好ましくは60μm以下、さらに好ましくは50μm以下である。
また、本発明のガラスクロスは、前記のような開繊方法によって得られたストランドを所望の方法を使用して織り上げることによって実質的に繊維束密度が少なくなる空隙箇所(バスケットホール)の発生を著しく低減することができるものである。空隙箇所の発生状態を評価するためには、クロスとして織り上げた状態での1ストランドの拡幅比率を比較すればよい。これを拡幅率として定義付けるなら拡幅率が大きくなる程、空隙箇所の発生率は少なくなる。例えば、本発明のガラスロービングを使用してガラスクロスを織り上げる場合、モノフィラメント直径13μm、フィラメント本数4000本のストランドによるガラスクロスを織り上げれば、ガラスフィラメントが理想的に横並びとなった拡幅52mmの90%(すなわちこれを拡幅率90%と表す)に相当する47mmまでは均一に拡幅された状態となったクロスとすることができ、空隙箇所が著しく減少した状態とすることができる。
また、本発明のプリント配線基板は、ドラムカッターによって2インチ長のチョップドストランドに切断されたときに、該チョップドストランドの静電気帯電量が10kv以下であり、且つ該チョップドストランドの開繊率が40%以上となるガラスロービング、前記特徴を有し、且つ解舒したストランドを300m/minで走行させ、テンションバーによりしごきを掛けた際、発生する毛羽発生量が3.46kg当たり50mg以下(解舒量1kg当たり14.45mg以下)となるガラスロービング、または前記双方または一方の特徴を有し、且つ珪酸塩ガラスよりなるガラスロービングのいずれかを原糸とするガラスクロスを使用していることを特徴とする。
ここで、前記のようなガラスクロスは、ドラムカッターによって2インチ長のチョップドストランドに切断されたときに、該チョップドストランドの静電気帯電量が10kv以下であり、且つ該チョップドストランドの開繊率が40%以上となるガラスロービング、解舒したストランドを300m/minで走行させ、テンションバーによりしごきを掛けた際、発生する羽毛発生量が3.46kg当たり50mg以下(解舒量1kg当たり14.45mg以下)となるガラスロービングまたは珪酸塩ガラスであるガラスロービングの何れかを原糸として、織り上げたガラスクロスである。すなわち請求項1から請求項3のいずれか1以上のガラスクロスである。
プリント配線基板については、公知の方法により作製することができる。前記したような各種の織り組織を採用した状態のガラスクロスをプリント配線基板用のマトリックス樹脂に含浸させてプリプレグを作製する。この際に、本発明のガラスクロスを使用するため、ガラスクロス中に空隙なくマトリックス樹脂を含浸することができる。次いで、このプリプレグを所定複数枚だけ積層し、上下に銅箔を置くか内層コア板の上に積層して加熱加圧成型することによって積層板を得ることができる。
プリント配線基板に利用できる樹脂としては、エポキシ系樹脂、ポリイミド系樹脂、メラミン系樹脂、トリアジン系樹脂、フェノール樹脂、ポリブチレンテレフタレート(BT)系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、シアネート系樹脂等の熱硬化性樹脂、フッ素樹脂、ポリフェニレンエーテル(PPE)樹脂、ポリエーテルイミド樹脂等の熱可塑性樹脂、さらにこれらの複合化、混合化させた樹脂、無機フィラー(無機充填材)としてシリカ、アルミナ、ガラスフィラー、結晶化ガラスフィラー等の無機分散材を適量分散させた樹脂等を使用することができる。
また、これらの樹脂に必要に応じて各種硬化剤、硬化促進剤等の添加剤を適量配合することができる。例えば熱硬化性樹脂としてエポキシ樹脂を用いるならば、硬化剤としては無水フタル酸、ジアミノジフェニルスルホン、ジアミノジフェニルメタン、ジシアンジアミド、無水ピロメット酸、フェノールノボラック、ビスフェノールA、ビスフェノールF等のフェノール系硬化剤、第一アミン、第二アミン等のアミン系硬化剤、酸無水物系硬化剤などを1種類あるいは複数種混合してエポキシ樹脂に対して0.01〜0.5当量配合使用することができる。また、硬化促進剤としては、特に限定する必要はないが、例えば第3級アミン、第4級アンモニウム塩、イミダゾール系化合物等の適用が可能であって、これについても1種または複数種の組み合わせができるものである。
さらに、上記の他に必要に応じて消泡剤、増粘剤、レベリング剤、難燃剤等を添加することができる。
また、本発明のプリント配線基板に導通穴を加工する方法としては、ドリル等の機械装置を使用する方法やレーザー等による穿孔方法を採用することができるが、特にレーザーを採用する場合に好適なものである。また、レーザー加工の場合には、特に限定されるものではないが、エキシマレーザー、YAGレーザーそして炭酸ガスレーザー等を適宜選択することが可能である。選択の基準としては、導通穴の径の寸法や貫通あるいは非貫通の何れであるかも考慮することができ、ドリル加工も併用することが可能である。
(1)以上のように、本発明のガラスロービングによれば、ドラムカッターによって2インチ長のチョップドストランドに切断されたときに、該チョップドストランドの静電気帯電量が10kv以下であり、且つ該チョップドストランドの開繊率が40%以上となるものであるため、ガラスフィラメント間の電気的な結合力が弱く、摩擦抵抗が小さいためガラスフィラメントに大きな物理的外力を印加することなく、DWRを外取りし、拡幅したガラス原糸を用いてガラスクロスを作製する場合に好適なものであって、均一な開繊状態を数少ない工程によって容易に実現することを可能とするものであり、従来のロービングに比し勝れた性能を有するものである。
(2)また、本発明のガラスロービングは、解舒したストランドを300m/minで走行させ、テンションバーによりしごきを掛けた際、発生する毛羽発生量がストランド1kg当たり14.45mg以下となるものであるため、ガラスストランドを開繊する操作等で発生するガラスフィラメントの切断が防止でき、そのため開繊されたストランドの幅や厚み等の変動が少ない状態で開繊されたものとなり、このストランドを利用するガラスクロスの表面凹凸を少なくすることが可能となるものである。
(3)さらに、本発明のガラスロービングは、珪酸塩ガラスよりなるものであるため、従来のガラス繊維材質を利用することによって、安価にその機能の強化を実現できるものであり、経済的に大きな負担をすることなく、効率的な性能の向上の実現を行うことができるものである。
(4)本発明のガラスクロスは、ドラムカッターによって2インチ長のチョップドストランドに切断されたときに、該チョップドストランドの静電気帯電量が10kv以下であり、且つ該チョップドストランドの開繊率が40%以上となるガラスロービング、前記特徴を有し、且つ解舒したストランドを300m/minで走行させ、テンションバーによりしごきを掛けた際、発生する毛羽発生量が1kg当たり14.45mg以下となるガラスロービング、または前記双方または一方の特徴を有し、且つ珪酸塩ガラスよりなるガラスロービングのいずれかのガラスロービングを原糸とするものであるため、ガラスクロスの平坦性や強度等のガラスクロスに必要とされる条件と軽薄短小化という市場からの要求性能の両方をカバーすることのできるものであって、優れた品位を有するものである。
(5)本発明のプリント配線基板は、ドラムカッターによって2インチ長のチョップドストランドに切断されたときに、該チョップドストランドの静電気帯電量が10kv以下であり、且つ該チョップドストランドの開繊率が40%以上となるガラスロービング、前記特徴を有し、且つ解舒したストランドを300m/minで走行させ、テンションバーによりしごきを掛けた際、発生する毛羽発生量が3.46kg当たり50mg以下(解舒量1kg当たり14.45mg以下)となるガラスロービング、または前記双方または一方の特徴を有し、且つ珪酸塩ガラスよりなるガラスロービングを原糸とする(請求項4に記載)ガラスクロスを使用しているものであるため、電子機器の小型化、薄型化や高密度化に対応することのできる高い機能を有するものである。
以下に本発明のガラスロービングとガラスロービングを利用するガラスクロスさらにプリント配線基板及びガラスロービングの製造方法に関して、実施例に基づいて説明する。
先にガラス繊維の表面処理剤の準備として以下の操作を行う。フィルムフォーマーとしてビスフェノールA型骨格を有する樹脂を乳化したエマルジョンを5質量%、シランカップリング剤としてエポキシシランカップリング剤を0.5質量%、さらに界面活性剤としてポリアルキレンポリアミン誘導体(アミド系)を0.5質量%含有する表面処理剤を均質混合して調整する。次いでこのようにして得られた表面処理剤を定法によりガラス溶融炉からブッシング成形した直径13μmのEガラス繊維に塗布する。
この様にして得られたEガラスのフィラメントは4000本を集束して巻き取ることでガラスロービングが得られる。このガラスロービングの表面処理剤の付着率は、計量すると0.4質量%であり、その番手は1500テックス(tex)のガラスストランドを有するものである。
このガラスロービングの性能を評価するために、SUS304製のホルダーにSK製カッターを備え、硬質ウレタン製の押さえローラーを備えたドラムカッターを使用して、温度23℃、湿度52%の屋内において、ストランドを100m/minの速度で2分間切断した。得られたチョップドストランドの寸法は長さ精度が±0.08mmであった。そして、切断直後のチョップドストランドFの静電気の計測方法については、図1に示したように、計測装置Sとしてシシド静電気製スタチロンMを使用し、そのセンサー部Tを絶縁保持台A上の1本の開繊したチョップドストランドFから10cm離した状態で、×10の測定レンジを使用して計測した。この一連の測定を3回行い、その平均値をこのチョップドストランドの静電気帯電量として採用した。その結果、表1にまとめたように8.5kvであることが判明した。
また、チョップドストランドの開繊率については、任意に10検体のチョップドストランドの中央を裁ち鋏で切断し、その切り口についての計測を行い、10検体についての平均値を採用した。その結果、表1に表した様にガラスストランドの開繊率は45%であった。
次いで、このガラスロービングの毛羽発生量についての調査を行うため、図2に示したように真鍮製の3本のテンションバーLを使用して、その内2本の水平保持されたテンションバーLの間隔を60mmで固定し、その2本から互いに30mmにある位置を起点としてその起点から3本目のテンションバーまでの寸法を200mm離れた状態で固定し、走行速度Vが300m/minでしごきを掛けながら3.46kgのガラスストランドGを走行させた。その際に発生したテンションバーL直下に堆積するストランドからの毛羽Mとテンションバーに絡みついたガラスストランドの毛羽Mを採取し、合わせてガラス毛羽Mの量を計測したところ、その値は表1にあるように10mgであった。
実施例1と同様の操作を行うことによって、Eガラスの代わりにDガラスを使用することで、実施例1同様の1500テックス(tex)のガラスストランドを有するガラスロービングを得た。そして、このガラスロービングを拡幅して得られたガラス原糸を用いて、ガラスクロス製織工程で平織りすることによって、ガラスクロスを得た。このガラスクロスを加熱処理した後エポキシ樹脂に含浸することによって、プリント配線基板用として使用することのできるプリプレグを形成し、このプリプレグを試験的に5枚積層することによってプリント配線基板用の100cm2の面積を有する試験用試料を得た。この試料に対して、ドリル加工を行った時のドリルの位置ずれ状態を調べたところ、再現性よく0.1mm以下の寸法精度で孔開け加工が可能となるものであった。
また、ガラスロービングについての静電気帯電量、開繊率、毛羽発生量については、実施例1と同様の評価を行い、その結果は表1に表したように静電気帯電量は42kv、開繊率は42%、毛羽発生量は35mgという結果であった。
(比較例1)次いで比較例として、実施例1と同様の条件でガラスロービングを作製した。ただし、表面処理剤中のフィルムフォーマーとしては、実施例1で採用したものに代えて酢酸ビニル樹脂エマルジョンを採用し、実施例1と同様の処理方法でおこなった。このガラスロービングについて、実施例1と同様の手順でガラスストランドの開繊率、静電気帯電量、毛羽発生量について評価したところ、表2に示すように開繊率は10%と低く、静電気帯電量が8.5kv、毛羽発生量が50mgという状態であって、本発明には相当しないものであった。またこのガラスロービングから実施例1と同様に織り上げた平織りのクロスについて、拡幅率と拡幅状態の調査を行ったところ、拡幅率が73.0%と低く、拡幅状態にムラがあってプリント配線基板の構成部材として利用するには支障のあるものであった。
(比較例2)次いで、実施例1と同様の表面処理剤の濃度が半分以下となるように希釈したものを調製した。そしてこの表面処理剤を実施例1と同様の方法によって定法により表面処理を施し、表面処理剤の付着率が0.15質量%となるガラスロービングを作製した。このガラスロービングについて前記同様の評価を実施した。その結果、表2に示すように開繊率が42%であるが、静電気帯電量は15kvと大きく、さらに毛羽発生量は45mgであった。そして、このガラスロービングを平織りしたガラスクロスの性能を評価したところ、拡幅率が90%となるものの、拡幅状態については断線箇所が認められ、プリント配線基板として利用することが困難になるものであった。
(比較例3)次いで、実施例1と比較して単繊維(モノフィラメント)直径が13μmから25mμのばらつきを有する状態でフィラメント1200本を集束して巻き取られたガラスロービングについて、実施例同様の調査を実施した。その結果、表2に示したように開繊率は60%、静電気帯電量は4.5kvであったが、毛羽発生量は100mgと非常に多く、プリント配線基板用として使用する場合には、品質上の問題の発生が懸念されるものであった。そしてこのガラスロービングをガラスクロス製繊工程で平織りしその性能を評価したところ、拡幅率は96.1%と高いものの、拡幅されたガラス繊維には断線箇所が目立ち、良好とは言えない品位状態であることが判明した。
以上の実施例、比較例から判るように本発明のガラスロービングは、開繊率が高く、しかも帯電していないガラスロービングであって、毛羽発生量も少ないものであり、ガラスクロスとして織り上げた場合には、バスケットホールのない均一な表面状態を実現することが可能となり、樹脂含浸性能に優れたものとなる。そしてこのようなガラスクロスが使用されたプリント配線基板は、精度の高い孔開け加工が可能となるものである。
本発明のガラスロービングは、拡幅における寸法安定性に優れた性能を有し、ステッチや熱硬化性及び熱可塑性樹脂をマトリックスとしたテープやテープ状プリプレグにも適した性状を有するものである。
本発明のガラスロービングの静電気帯電量の計測方法の説明図 本発明のガラスロービングの解舒したストランドについてテンションバーでしごきをかける操作についての説明図
符号の説明
S 静電気測定装置
T 静電気測定装置のセンサー部
H 測定距離
F チョップドストランド
A 絶縁保持台
L テンションバー
W 水平保持されたテンションバーの間隔
C 3本目のテンションバーまでの寸法
M テンションバーによるしごき操作で発生する毛羽
V ストランド走行方向
G ガラスストランド

Claims (5)

  1. ドラムカッターによって2インチ長のチョップドストランドに切断されたときに、該チョップドストランドの静電気帯電量が10kv以下であり、且つ該チョップドストランドの開繊率が40%以上となることを特徴とするガラスロービング。
  2. 解舒したストランドを300m/minで走行させ、テンションバーによりしごきを掛けた際、発生する毛羽発生量がストランド1kg当たり14.45mg以下となることを特徴とする請求項1に記載のガラスロービング。
  3. 珪酸塩ガラスよりなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガラスロービング。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のガラスロービングを原糸とするガラスクロス。
  5. 請求項4に記載のガラスクロスを使用しているプリント配線基板。
JP2004147252A 2004-05-18 2004-05-18 ガラスロービング、ガラスクロス、プリント配線基板 Pending JP2005330114A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004147252A JP2005330114A (ja) 2004-05-18 2004-05-18 ガラスロービング、ガラスクロス、プリント配線基板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004147252A JP2005330114A (ja) 2004-05-18 2004-05-18 ガラスロービング、ガラスクロス、プリント配線基板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005330114A true JP2005330114A (ja) 2005-12-02

Family

ID=35485027

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004147252A Pending JP2005330114A (ja) 2004-05-18 2004-05-18 ガラスロービング、ガラスクロス、プリント配線基板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005330114A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021002066A1 (ja) 2019-07-02 2021-01-07 日東紡績株式会社 ガラスロービングクロス及びガラス繊維強化樹脂シート
CN113874333A (zh) * 2020-03-30 2021-12-31 日东纺绩株式会社 玻璃纤维直接纱和长玻璃纤维增强热塑性树脂颗粒

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021002066A1 (ja) 2019-07-02 2021-01-07 日東紡績株式会社 ガラスロービングクロス及びガラス繊維強化樹脂シート
KR20220027053A (ko) 2019-07-02 2022-03-07 니토 보세키 가부시기가이샤 유리 로빙 클로스 및 유리 섬유 강화 수지 시트
US20220170186A1 (en) 2019-07-02 2022-06-02 Nitto Boseki Co., Ltd. Glass roving cloth and glass-fiber-reinforced resin sheet
US11959203B2 (en) 2019-07-02 2024-04-16 Nitto Boseki Co., Ltd. Glass roving cloth and glass-fiber-reinforced resin sheet
CN113874333A (zh) * 2020-03-30 2021-12-31 日东纺绩株式会社 玻璃纤维直接纱和长玻璃纤维增强热塑性树脂颗粒

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6831867B2 (ja) 一方向繊維強化テープを作製するための方法
JP5027335B2 (ja) プリント配線板用ガラスクロス
TWI680150B (zh) 玻璃布、預浸體及玻璃纖維強化樹脂成形品
TW200538413A (en) Fiber product coated with particles to adjust the friction of the coating and the interfilament bonding
WO2017038240A1 (ja) ガラスクロス
KR20180113992A (ko) 불연속 섬유 강화 복합 재료
JP2018197411A (ja) ガラスヤーン、ガラスクロス、プリプレグ及びプリント配線板
KR20180113991A (ko) 불연속 섬유 강화 복합 재료
CN111379063B (zh) 玻璃布的制造方法和玻璃纱
WO2022202079A1 (ja) ガラスクロス
JP3897789B2 (ja) ガラスクロス及びそれを用いたフィルム基材
JP2005330114A (ja) ガラスロービング、ガラスクロス、プリント配線基板
JP2009242964A (ja) 炭素繊維及びその製造方法
WO2020166558A1 (ja) 繊維強化樹脂成形体及びこれに用いる炭素繊維シートの製造方法
KR20210057051A (ko) 유리 클로스
JP6384121B2 (ja) プリプレグ及びその製造方法ならびに炭素繊維強化複合材料
JP4467449B2 (ja) 基板補強用繊維織物、並びに該補強用繊維織物を使用したプリプレグ、及びプリント配線板用基板
JP2019183297A (ja) ガラスクロス、プリプレグ、及びプリント配線板
JP4984027B2 (ja) 石英ガラス不織布の製造方法
JP2007297722A (ja) ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維および製造方法ならびに用途
JP2021059811A (ja) ガラスクロス、プリプレグ、及びプリント配線板
JP2006272671A (ja) コンポジット積層板
JP2001329449A (ja) プリント配線板用ガラスクロス
JP4540186B2 (ja) ガラスクロス及びプリント配線板
JP2007023431A (ja) 炭素繊維織物およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070330

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090421

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090617

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090914