JP2005329974A - ロック機構付き開閉尾錠およびこれを用いた生ごみ処理機 - Google Patents
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Abstract
【課題】確実にロックが係り、使い勝手の良いロック機構付き開閉尾錠を、比較的簡単な構成で提供する。
【解決手段】尾錠軸(軸部)3と、前記軸部3を中心に回動し開閉動作を行なう尾錠(尾錠回動部)1と、前記軸部3を保持する尾錠ヒンジ(尾錠固定部)2と、前記軸部3を内部に貫通させ通常は閉動作を行なう向きに前記尾錠回動部1を附勢する尾錠バネ5と、前記軸部3に回動自在に係合すると共に前記軸部3方向に移動可能でその一部が前記尾錠回動部1に接触しているロック板4とを備え、前記ロック板4を一方向に移動させた際に、前記ロック板4と前記尾錠固定部2が係合し、前記尾錠回動部1が開動作できない状態に保持する構成とした。これにより、確実にロックが係り、使い勝手の良いロック機構付き開閉尾錠を、比較的簡単な構成で提供できる。
【選択図】図4
【解決手段】尾錠軸(軸部)3と、前記軸部3を中心に回動し開閉動作を行なう尾錠(尾錠回動部)1と、前記軸部3を保持する尾錠ヒンジ(尾錠固定部)2と、前記軸部3を内部に貫通させ通常は閉動作を行なう向きに前記尾錠回動部1を附勢する尾錠バネ5と、前記軸部3に回動自在に係合すると共に前記軸部3方向に移動可能でその一部が前記尾錠回動部1に接触しているロック板4とを備え、前記ロック板4を一方向に移動させた際に、前記ロック板4と前記尾錠固定部2が係合し、前記尾錠回動部1が開動作できない状態に保持する構成とした。これにより、確実にロックが係り、使い勝手の良いロック機構付き開閉尾錠を、比較的簡単な構成で提供できる。
【選択図】図4
Description
本発明は、ロック機構付きの開閉尾錠に関するものである。
従来のロック機構付き開閉尾錠(例えば、特許文献1)を図5を用いて説明する。金属製の尾錠1は、金属製の尾錠ヒンジ2に保持された同じく金属製の尾錠軸3を軸に開閉可能に保持されており、片側を尾錠1に掛け片側を尾錠ヒンジ2に掛けて尾錠1を閉める向きに作用する尾錠バネ5を設けている。また、尾錠軸3の両端には抜け止め防止の止め輪6を固定している。尾錠1にはPP等の樹脂製で取っ手部を有した尾錠カバー7が螺子とめされている。
ここで尾錠1は、機器の蓋13に設けられており、閉時には機器の本体14に掛かっている。蓋13の表面には、内部に延びる操作棒15を有したロックつまみ16が摺動可能に取り付けてあり、操作棒15は樹脂製の横長のロック板4に差し込まれている。ロックつまみ16を摺動させるとロック板4は、尾錠カバー7に乗り上げ、尾錠1をロック状態にした。
以上のように構成されたロック機構付き尾錠について、以下その動作、作用を説明する。尾錠カバー7の取っ手に手を掛け持ち上げると、尾錠1は尾錠ヒンジ2に保持された尾錠軸3を中心に回動し本体14への係り部が外れ蓋13が開く。次に蓋13を閉め尾錠カバー7から手を離すと、尾錠1は尾錠バネ5の作用によって再び本体14に尾錠1を掛ける。
ここで、不必要な時や幼児が機器を開けないよう尾錠1にロックを掛ける動作を説明すると、ロックつまみ16を指で摺動させると、操作棒15がロック板4を移動させ尾錠1及び尾錠カバー7の上部に乗り上げる。この状態で、尾錠カバー7の取っ手に手を掛け持ち上げても、ロック板4が尾錠カバー7に乗り上げているので、尾錠1の回動を押さえ込み尾錠1がロック状態になっており蓋13は開かない。
特開平11−262743公報
しかしながら、上記従来の構成では、ロック板4と尾錠1の取付け部品が異なる為、部品精度のバラツキを吸収できない構造になっていた。また樹脂同士あるいは樹脂と金属によるロックになっていたので、強い力で尾錠1を開けようとすると、樹脂部が変形し尾錠1が開くことがあった。
本発明は上記課題を解決するもので、より確実にロックが係り使い勝手の良いロック機構付き開閉尾錠を、比較的簡単な構造で提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、軸部と、前記軸部を中心に回動し開閉動作を行なう尾錠回動部と、前記軸部を保持する尾錠固定部と、前記軸部を内部に貫通させ通常は閉動作を行なう向きに前記尾錠回動部を附勢する尾錠バネと、前記軸部に回動自在に係合すると共に前記軸部方向に移動可能でその一部が前記尾錠回動部に接触しているロック板とを備え、前記ロック板を一方向に移動させた際に、前記ロック板と前記尾錠固定部が係合し、前記尾錠回動部が開動作できない状態に保持する構成とした。これにより、尾錠の軸部を活用しロック機構の専用部品をロック板のみとした部品点数を最小限に抑えると同時に、部品の取付けによるバラツキを抑えたロック機構付き開閉尾錠を実現できる。また、より確実にロックが係り使い勝手の良いロック機構付き開閉尾錠を実現できる。
本発明によれば、尾錠の軸部を活用しロック機構の専用部品をロック板のみとした部品点数を最小限に抑えると同時に、部品の取付けによるバラツキを抑えたロック機構付き開閉尾錠を実現できる。
第1の発明は、軸部と、前記軸部を中心に回動し開閉動作を行なう尾錠回動部と、前記軸部を保持する尾錠固定部と、前記軸部を内部に貫通させ通常は閉動作を行なう向きに前記尾錠回動部を附勢する尾錠バネと、前記軸部に回動自在に係合すると共に前記軸部方向に移動可能でその一部が前記尾錠回動部に接触しているロック板とを備え、前記ロック板を一方向に移動させた際に、前記ロック板と前記尾錠固定部が係合し、前記尾錠回動部が開動作できない状態に保持する構成とした。これにより、尾錠の軸部を活用しロック機構の専用部品をロック板のみとした部品点数を最小限に抑えると同時に、部品の取付けによるバラツキを抑えたロック機構付きの開閉尾錠を提案できる。また、より確実にロックが係り使い勝手の良いロック機構付き開閉尾錠を実現できる。
第2の発明は、ロック板と尾錠固定部が係合するためのロック係り部を、ロック板または尾錠固定部に設けたので、ロック板とロック係り部が接したロックの掛かった状態の強度が向上し、簡単な構成でより安全なロック機構付き尾錠を提供できる。
第3の発明は、少なくとも、軸部、尾錠固定部、ロック板を金属にしたので、尾錠の係り強度を向上させると同時に、結果的にロック板とロック係り部が接したロックの掛かった状態の強度が向上した、簡単な構成でより安全なロック機構付き尾錠を提供できる。
第4の発明は、尾錠回動部にロック板の一部を保持する腕部を設け、前記ロック板を一方向に移動させて前記尾錠回動部を開動作させる際に、前記腕部により前記ロック板が前記尾錠回動部と共に回動するようにしたので、ロック板が単独で回転するのを防ぎ輸送等で、本体を揺さぶることがあっても、確実にロック板がロック出来る状態の位置に保持できる。よって生産性にすぐれ、簡単な構成でより安全なロック機構付き尾錠を提供できる。
第5の発明は、腕部を樹脂製にし、ロック板の操作にクリック感を持たせるように腕部に突起を設けたので、ユーザーがロックを操作するときの操作感に優れた、使用性の良いロック機構を簡単な構成で提供できる。また、突起は意図的に操作しないと乗り越えられないので、輸送等で本体が揺さぶられることがあっても、ロック板の位置をロック状態か否か一方に選択できる。よって生産性にも優れている。
第6の発明は、ロック板をUの字形状とし、U字の両端を軸部に摺動自在に係合したので、ロック板を加工上簡単な形状で平行度を確保でき、ロック板の操作感をスムーズにすることが出来る。
第7の発明は、ロック板のロック係り部と接する部分を、U字形状片側の一端に設けると共に、ロック係り部を平面形状にしたので、簡単な形状で安全性に優れたロック機構を得ることが出来、ロック係り部を平面形状にすることでロックの係り範囲を多く確保できるので、ラフな操作でも確実にロック状態を確保できる。
第8の発明は、ロック板を軸方向に移動させるロックつまみを設け、その一部を前記ロック板のU字形状間に挿入したので、ロック機構を維持したまま、ロックつまみを外観部品としてデザイン的自由度が取れると同時に指で操作しやすい形状に出来る。よってユーザーがロックを操作するときの操作感に優れた、使用性の良いロック機構を簡単な構成で提供できる。
第9の発明は、第1〜第8のいずれか1つの発明に記載のロック機構付き開閉尾錠を用いた生ごみ処理機としたので、生ごみ処理機の開閉蓋部のロック性能を向上できるものである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明第1の実施の形態における安全なロック機構付き開閉尾錠の平面図である。図2は、断面図である。図3は、正面図である。
図1は、本発明第1の実施の形態における安全なロック機構付き開閉尾錠の平面図である。図2は、断面図である。図3は、正面図である。
図1において金属製の尾錠(尾錠回動部)1は、金属製の尾錠ヒンジ(尾錠固定部)2に保持された同じく金属製の尾錠軸(軸部)3を軸に開閉可能に保持されており、尾錠軸3には回動自在に係合すると共に、軸方向に移動可能にロック板4を配し、片側を尾錠1に掛け片側を尾錠ヒンジ2に掛けて尾錠1を閉める向きに作用する尾錠バネ5を設けている。また、尾錠軸3の両端には抜け止め防止の止め輪6を固定している。尾錠1には摺動性の良い樹脂であるPOM製で取っ手部を有した尾錠カバー7が螺子とめされており、尾錠カバー7にはロック板4の先端に設けた突き出し部8を保持する腕部9が設けられている。腕部9は片側開で後段にて説明するロック板4のロック状態と開放状態の境界に下方向に半円状の突起10を設けている。また突起10は突き出し部8を圧接する寸法となっている。ロック板4は金属製で前後に長く断面が略U字形状であり、後方には両壁に尾錠軸3を通す孔が、片壁からは下方に切起こしたロック部11がある。ロック板4の前方は尾錠1に上端に接触しU字の間からは前方に略断面ヘの字の突き出し部8を配している。尾錠ヒンジ2にはロック部11と接して尾錠1をロック状態にするロック係り部12が設けられている。
ここで尾錠1は、機器の蓋13に設けられており、閉時には機器の本体14に掛かっている。蓋13の表面には、内部に延びる操作棒15を有したロックつまみ16が尾錠軸3にほぼ平行に摺動可能に配してあり、操作棒15はロック板4のU字の間に差し込まれている。
以上のように構成されたロック機構付き尾錠について、以下その動作、作用を説明する。
尾錠カバー7の取っ手に手を掛け持ち上げると、尾錠1は尾錠ヒンジ2に保持された尾錠軸3を中心に回動し本体14への係り部が外れ蓋13が開く。この時ロック板4は突き出し部8を腕部9に保持されているので尾錠1と共に回動する。次に蓋13を閉め尾錠カバー7から手を離すと、尾錠1は尾錠バネ5の作用によって再び本体14に尾錠1を掛ける。
ここで、不必要な時や幼児が機器を開けないよう尾錠1にロックを掛ける動作を説明すると、ロックつまみ16を指で摺動させると、操作棒15がロック板4を尾錠軸3上に移動させ、ロック板4のロック部11と尾錠ヒンジ2のロック係り部12が接する位置にて止まる。この状態で、尾錠カバー7の取っ手に手を掛け持ち上げても、ロック板4が回動しないので、尾錠1の回動を押さえ込み尾錠1がロック状態になっており蓋13は開かない。このとき、ロック板4の突き出し部8が腕部9の突起10を乗り越えるときに操作上のクリック感が発生し、ロック動作をより確実に使用者に伝える。また、突き出し部8は略への字形状で突起10は半円形なので、互いに線接触となる上に圧接関係にあるので途中で止まることはなく、腕部9の塑性変形も誘発しない。また、腕部9を含んだ尾錠カバー7が摺動性の良いPOM材なので、繰り返し使用しても変形や磨耗する事はほとんど無く使い勝手にも優れている。
よってロック板4と尾錠1が同じ尾錠軸3上にあり部品の取付けによるバラツキを抑え動作の確実性を向上させた上に、ロック機構の専用部品をロック板4のみとして部品点数を最小限に抑えたロック機構付きの開閉尾錠を提案できる。また、ロックを維持する為に構成する部品を金属にて構成したので、ロック力は強力である。またロック板4の突き出し部8を尾錠カバー7の腕部9が保持しているので、輸送等で本体14を揺さぶることがあっても、移動確実にロック板4がロック出来る状態の位置に保持できる。
なお、ロック板とロック係り部のみ/またはヒンジ部全体を金属にしても、同様の効果を得ることは言うまでもない。
以上のように、本発明にかかるロック機構付きの開閉尾錠は、簡単な構成でより安全なロック機構を提供できる。
1 尾錠(尾錠回動部)
2 尾錠ヒンジ(尾錠固定部)
3 尾錠軸(軸部)
4 ロック板
8 突き出し部
9 腕部
10 突起
11 ロック部
12 ロック係り部
16 ロックつまみ
2 尾錠ヒンジ(尾錠固定部)
3 尾錠軸(軸部)
4 ロック板
8 突き出し部
9 腕部
10 突起
11 ロック部
12 ロック係り部
16 ロックつまみ
Claims (9)
- 軸部と、前記軸部を中心に回動し開閉動作を行なう尾錠回動部と、前記軸部を保持する尾錠固定部と、前記軸部を内部に貫通させ通常は閉動作を行なう向きに前記尾錠回動部を附勢する尾錠バネと、前記軸部に回動自在に係合すると共に前記軸部方向に移動可能でその一部が前記尾錠回動部に接触しているロック板とを備え、前記ロック板を一方向に移動させた際に、前記ロック板と前記尾錠固定部が係合し、前記尾錠回動部が開動作できない状態に保持するロック機構付き開閉尾錠。
- ロック板と尾錠固定部が係合するためのロック係り部を、ロック板または尾錠固定部に設けた請求項1記載のロック機構付き開閉尾錠。
- 少なくとも、軸部、尾錠固定部、ロック板を金属にした請求項1または2記載のロック機構付き開閉尾錠。
- 尾錠回動部にロック板の一部を保持する腕部を設け、前記ロック板を一方向に移動させて前記尾錠回動部を開動作させる際に、前記腕部により前記ロック板が前記尾錠回動部と共に回動するようにした請求項1〜3のいずれか1項に記載のロック機構付き開閉尾錠。
- 腕部を樹脂製にし、ロック板の操作にクリック感を持たせるように腕部に突起を設けた請求項4記載のロック機構付き開閉尾錠。
- ロック板をU字形状とし、U字の両端を軸部に摺動自在に係合させた請求項1〜5のいずれか1項に記載のロック機構付き開閉尾錠。
- ロック板のロック係り部と接する部分を、U字形状片側の一端に設けると共に、ロック係り部を平面形状にした請求項6に記載のロック機構付き開閉尾錠。
- ロック板を軸方向に移動させるロックつまみを設け、その一部を前記ロック板のU字形状間に挿入した請求項6または7記載のロック機構付き開閉尾錠。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載のロック機構付き開閉尾錠を用いた生ごみ処理機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004149982A JP2005329974A (ja) | 2004-05-20 | 2004-05-20 | ロック機構付き開閉尾錠およびこれを用いた生ごみ処理機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004149982A JP2005329974A (ja) | 2004-05-20 | 2004-05-20 | ロック機構付き開閉尾錠およびこれを用いた生ごみ処理機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005329974A true JP2005329974A (ja) | 2005-12-02 |
Family
ID=35484901
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004149982A Withdrawn JP2005329974A (ja) | 2004-05-20 | 2004-05-20 | ロック機構付き開閉尾錠およびこれを用いた生ごみ処理機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005329974A (ja) |
-
2004
- 2004-05-20 JP JP2004149982A patent/JP2005329974A/ja not_active Withdrawn
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