JP2005329827A - 自動二輪車の後輪用キャストホイール - Google Patents

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Abstract

【課題】 後輪用キャストホイールの左右において強度及び剛性の面(曲げモーメント)の不均衡が生じるのを避ける。
【解決手段】 後輪用キャストホイール1は、車軸111を挿通するための車軸支持部21が形成されたハブ部2と、タイヤが装着されるリム部3と、ハブ部2とリム部3とを連結する複数本の中空をなすスポーク部4とが一体鋳造されたものであり、各スポーク部4の横断面中心を通る中心線Cは、仮想平面Pに対して車軸方向Xの一方側に偏倚するように傾斜し、スポーク部4がリム部3に連結する位置においてリム部3断面の車軸方向中心33を通るとともに、ハブ部2側において仮想平面Pから離れてハブ部2の左側面に近づくように車軸方向Xに傾斜する。そして、中心線Cと車軸111の軸線Aとの交点C1が一対のハブベアリング115間の中心に一致する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車軸を挿通するための車軸支持部が形成されたハブ部と、タイヤが装着されるリム部と、ハブ部とリム部とを連結する複数本の中空をなすスポーク部とが一体鋳造された自動二輪車のキャストホイールに関し、特に後輪用に使用されて好適なものである。
自動二輪車のホイールとしては、例えば特許文献1にあるように、車軸を挿通するための車軸支持部が形成されたハブ部と、タイヤが装着されるリム部と、ハブ部とリム部とを連結する複数本の中空をなすスポーク部とが一体鋳造されるキャストホイール(鋳造車輪)が知られている。このような中空構造のスポーク部は、同一剛性をだすための断面積が中実構造のものに比べて小さくて済むので、軽量化を図る上で有利である。
特開昭60−92101号公報
自動二輪車の後輪支持構造では、車体の左右両側に配設されるスイングアームのホークチューブ間に車軸が架け渡され、その車軸がキャストホイールのハブ部の車軸支持部に挿通される。この状態で、キャストホイールは車軸支持部両端に配置される一対のハブベアリングにより回転自在に支持される。
ところで、キャストホイールのハブ部の車軸方向一端側にはドリブンスプロケットが取り付けられる。ドリブンスプロケットにはチェーンやベルト等の駆動力伝達部材が巻き付けられ、この駆動力伝達部材を介してエンジンの駆動力が駆動輪である後輪へと伝達される。それに対して、キャストホイールのハブ部の車軸方向他端側には制動装置が配設される。
上記構成とされる後輪支持構造では、ドリブンスプロケット及びそれに巻き付けられる駆動力伝達部材はリム部に装着されるタイヤを避けるように側方に離して配置する必要があるのに対して、制動装置は側方に離して配置する必要はない。そのため、ハブ部の形状は左右非対称となり、リム部断面の車軸方向中心を通って車軸に垂直な仮想平面を基準として、ドリブンスプロケットが取り付けられる側の突出長さは制動装置が配設される側に比べて長くなってしまう。
上記特許文献1に開示されたホイールでは、各スポーク部の横断面中心を通る中心線が上記仮想平面と平行になっている。しかしながら、そのような構成では、スポーク部とハブ部との連結部分には、ドリブンスプロケットが取り付けられた車軸方向一端側と制動装置が配設された他端側とで強度及び剛性の面(曲げモーメント)の不均衡が生じてしまう。そのため、結局はキャストホイール全体の剛性が低下し、それを解消するために肉厚にする等の対処が必要となり、ホイールの重量が増し、バネ下重量の増加に起因して乗り心地性能が低下してしまう等の問題があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、後輪用キャストホイールの左右において強度及び剛性の面(曲げモーメント)の不均衡が生じるのを避けることを目的とする。
本発明の自動二輪車の後輪用キャストホイールは、車軸を挿通するための車軸支持部が形成されたハブ部と、タイヤが装着されるリム部と、上記ハブ部と上記リム部とを連結する複数本の中空をなすスポーク部とが一体鋳造された自動二輪車の後輪用キャストホイールであって、上記複数本のスポーク部は、上記ハブ部側から上記リム部側に向かって略放射状に延出し、上記各スポーク部の横断面中心を通る中心線が、上記リム部断面の車軸方向中心を通って車軸に垂直な仮想平面に対して車軸方向一方側に偏倚するように傾斜する構成にした点に特徴を有する。
また、本発明の自動二輪車の後輪用キャストホイールの他の特徴とするところは、上記各スポーク部の横断面中心を通る中心線は、上記リム部側において上記リム部断面の車軸方向中心を通り、上記ハブ部側において上記仮想平面から離れるように傾斜する点にある。
また、本発明の自動二輪車の後輪用キャストホイールの他の特徴とするところは、上記各スポーク部の横断面中心を通る中心線は、上記ハブ部側において上記ハブ部のドリブンスプロケットが取り付けられる側面に近づくように傾斜する点にある。
また、本発明の自動二輪車の後輪用キャストホイールの他の特徴とするところは、上記各スポーク部の横断面中心を通る中心線と上記車軸の軸線との交点が、上記ハブ部の車軸支持部両端に配置される一対のハブベアリング間の中心に一致する点にある。
また、本発明の自動二輪車の後輪用キャストホイールの他の特徴とするところは、上記各スポーク部は上記リム部側に向かうにつれて漸次細くなる点にある。
また、本発明の自動二輪車の後輪用キャストホイールの他の特徴とするところは、上記ハブ部は上記各スポーク部と連通する中空構造とされており、上記各スポーク部の左右両側面には貫通穴が形成され、また、上記ハブ部の外周面には隣り合うスポーク部に挟まれる各領域に開口部が形成される点にある。
本発明によれば、後輪用キャストホイールの左右において強度及び剛性の面(曲げモーメント)の不均衡が生じるのを避けることができる。したがって、後輪用キャストホイール全体で肉厚の薄肉化及び均一化を図ることができ、ホイールの重量が増すのを防ぐことができる。
以下、図1〜7を参照して、本発明による自動二輪車の後輪用キャストホイールの実施形態を説明する。なお、本明細書において「左右」とは自動二輪車の車体を基準として左右をいうものとする。
図1は、本発明が適用される自動二輪車の一例を示す。自動二輪車の全体構成を簡単に説明すると、自動二輪車100は車体フレーム101を有し、その前方にヘッドパイプ102が設けられる。ヘッドパイプ102には図示しないサスペンション機構を内装し、前輪103を回転自在に支持する左右一対のフロントフォーク104等から構成されるステアリング機構が設けられる。
車体フレーム101はこの例ではダブルクレードル型であり、ヘッドパイプ102の後部から後斜下方に延びる左右一対のタンクレール101Aと、タンクレール101Aの後端部付近に接続されて、略上下方向に延びる左右一対のセンターフレーム101Bと、ヘッドパイプ102の後部から急傾斜して下方に延びて略水平方向に屈曲して後、センターフレーム101Bに接続される左右一対のダウンチューブ101Cと、センターフレーム101Bから後方に延びる左右一対のシートレール101Dとを含む。
タンクレール101Aの上側には燃料タンク105が配置され、燃料タンク105の下方にはエンジンユニット106が配置される。また、シートレール101Dの上側には運転シート107が配置される。
左右のセンターフレーム101Bの中央下部付近にはピボット軸108が架設され、スイングアーム109がピボット軸108のまわりにスイング自在にそれぞれ枢着される。そして、これら左右のスイングアーム109の後端間に架け渡された車軸111により後輪110が回転自在に軸支される。この図1では省略するが、車体左側(図示した側面)において、後輪110に設けられたドライブスプロケットにエンジンユニット106に連係するチェーンが巻回されており、後輪110が回転駆動されるようになっている。
図2〜4に示すように、後輪110に用いられる後輪用キャストホイール1は、車軸111を挿通するための車軸支持部21が形成されたハブ部2と、タイヤが装着されるリム部3と、ハブ部2とリム部3とを連結する3本の中空をなすスポーク部4とが一体鋳造されたものである。
ハブ部2は、車軸支持部21を構成する内筒部22と、外筒部23と、これら内筒部22及び外筒部23の両側を閉塞する側壁部24L、24Rとにより構成される薄肉中空構造を有する。外筒部23は、リム部3断面の車軸方向中心33を通って車軸111に垂直な仮想平面Pの両側において、それぞれが側方に向かうにつれて縮径する形状を有する。この場合に、仮想平面Pを基準として、ドリブンスプロケット112が取り付けられる左側の突出長さはブレーキディスク113が取り付けられる右側の突出長さに比べて長く、その縮径の度合いも小さくなっている。
ハブ部2の右側面(右側壁部24R)には、車軸支持部21のまわりに中子支え部56(図7を参照)の痕跡である開口部25が形成されるとともに、ブレーキディスク113を取り付けるためのブレーキディスク取り付け部26が形成される。また、ハブ部2の左側面(左側壁部24L)には、車軸支持部21まわりに区画された複数の凹部27が形成されるとともに、各凹部27の底に中子支え部57(図7を参照)の痕跡である開口部28がそれぞれ形成される。
さらに、ハブ部2の外筒部23の外周面には、隣り合うスポーク部4に挟まれる各領域(計3箇所)に中子支え部55(図7を参照)の痕跡である開口部29が形成される。
リム部3は、底部31の両側にタイヤを嵌合するための耳部32が一体形成される構成とされる。
3本のスポーク部4は、ハブ部2側からリム部3側に向かって放射状にまっすぐ延出するとともに、各スポーク部4がリム部3側に向かうにつれて漸次細くなるように形成される。各スポーク部4は略均一の厚さを有する薄肉部41で囲まれた中空形状とされ、基端部においてハブ部2内部に連通し、先端部において閉塞する。各スポーク部4の左右両側面には、リム部3側に近い位置に中子支え部58U、58L(図7を参照)の痕跡である貫通穴42がそれぞれ形成される。
このようにした後輪用キャストホイール1を自動二輪車100に搭載する場合、図2(A)に示すように、ハブ部2の車軸支持部21に車軸111が挿通される。この場合に、車軸111上に筒状のスペーサ114が設けられるとともに、そのスペーサ114及び車軸支持部21の両端に形成された段部21Aにより位置決めされるハブベアリング115が配設され、これら一対のハブベアリング115によりキャストホイール1が回転自在に支持される。上述したように、ハブ部2の左右突出長さが仮想平面Pを基準として相違するため、一対のハブベアリング15の位置も仮想平面Pを基準として左右非対称となる。
後輪用キャストホイール1の右側において、ハブ部2のブレーキディスク取り付け部26にブレーキディスク113が取り付けられる。ブレーキディスク113は、放射、対流、熱伝導によって熱を放散させるためにリム部3の内側に取り付けられる。また、車軸111にはブレーキキャリパ116が取り付けられ、ブレーキディスク113の両側にブレーキキャリパ116内のピストン116Aが位置するようにされる。なお、右側のハブベアリング115とブレーキキャリパ116の取り付け部116Bとの間には筒状のスペーサ117が設けられる。
一方、後輪用キャストホイール1の左側において、ハブ部3の各凹部27にダンパゴム118が収容され、その状態でドリブンスプロケット112を備えたカップリングが組み付けられる。また、左側のハブベアリング115の隣には筒状のスペーサ120が設けられ、このスペーサ120上に設けられたベアリング121によりカップリング119が回転自在に支持される。
車軸111の両端はスイングアーム109に固定されたブラケット122により支持される。なお、ベアリング121とブラケット122との間には筒状のスペーサ123が設けられる。
このようにした後輪支持構造では、エンジンユニット106の駆動力がチェーンを介してドリブンスプロケット112に伝えられ、カップリング119が回転する。カップリング119が回転すると、キャストホイール1も一体となって回転し、後輪110を駆動輪として自動二輪車100が走行可能となる。
ここで、後輪用キャストホイール1の各スポーク部4について詳述する。図2に示す断面において、各スポーク部4の右側面43R(ブレーキディスク113が取り付けられる側面)は仮想平面Pに対して平行に近い角度でハブ部2の外筒部23に連続する一方、左側面(ドリブンスプロケット112が取り付けられる側面)は仮想平面Pに対して車軸方向Xに大きく傾斜してハブ部2の外筒部23に連続する。
図2(B)〜2(D)に示すように、各スポーク部4の横断面形状は変形八角形とされ、二面により左側面43L及び右側面43Rがそれぞれ構成されるとともに、仮想平面Pを挟む二面により前面43F及び後面43Bがそれぞれ構成される。
図2(B)に示すように、リム部3側においては、左側面43Lの幅と右側面43Rの幅とが同程度で、これら左側面43L及び右側面43Rの仮想平面Pからの距離も同程度となっている(左右対称)。それに対して、図2(D)に示すように、ハブ部2側においては、左側面43Lの幅が右側面43Rの幅に比べて狭く、左側面43Lの仮想平面Pからの距離が右側面43Rの仮想平面Pからの距離に比べて長くなっている(左右非対称)。
また、図2(B)に示すように、リム部3側においては、ホイールの周方向Yの寸法yが車軸方向Xの寸法xに比べて長くなっている。これは、スポーク部4が周方向に間隔をおいて配置されるので、周方向Yの寸法を長くすることにより、各スポーク部4間を連結するリム部3を補強することができるからである。それに対して、図2(D)に示すように、ハブ部2側においては、方向X、Yの寸法が同程度となっている。これは、スポーク部3の基端(ハブ部2側)では車軸方向Xへの曲げ強度が最も必要とされるからである。
かかる形状の各スポーク部4の横断面中心を通る中心線Cは、仮想平面Pに対して車軸方向Xの一方側に偏倚するように傾斜する。より詳しくは、中心線Cは、スポーク部4がリム部3に連結する位置においてリム部3断面の車軸方向中心33を通り、ハブ部2側において仮想平面Pから離れてハブ部2の左側面に近づくように車軸方向Xに傾斜する。そして、中心線Cと車軸111の軸線Aとの交点C1が一対のハブベアリング115間の中心に一致する。
図4、5を参照して、本実施形態のキャストホイール1を鋳造するための鋳型及び中子について説明する。図4に示すように、鋳型50は、ハブ部2、スポーク部4、リム部3の内周面部分を形成するための上型51及び下型52を主型として構成され、リム部3の外周面部分は左右型53により形成される。上型51及び下型52は、仮想平面Pに対応する位置、換言すれば、図2(B)〜2(D)に示す各スポーク部4の前後寸法が最大となる位置で分割されるようになっている。
鋳造に際しては、上型51及び下型52内に中子54が設置される。図5にも示すように、中子54は、ハブ部2内部を形成するためのハブ部形成部54A及びスポーク部4内部を形成するためのスポーク部形成部54Bとにより構成される。なお、中子54は単一体からなるものでもよいし、複数に分割されたものを一体化させるものであってもよい。
中子54には、上型51及び下型52内でずれないようにするための中子支え部55、56、57、58U、58Lが設けられる。すなわち、ハブ部形成部54Aに左右型53方向に突出する3つの中子支え部55が設けられる。これら中子支え部55により、上述したハブ部2の外筒部23の外周面に開口部29が形成されることになる。また、ハブ部形成部54Aに上型51方向に突出する5つの中子支え部56及び下型52方向に突出する5つの中子支え部57が設けられる。これら中子支え部56、57により、上述したハブ部2の左右両側面に開口部25、28が形成されることになる。また、各スポーク部形成部54Bに上型51及び下型52方向に突出する一対の中子支え部58U、58Lが設けられる。これら中子支え部58U、58Lにより、上述した各スポーク部4に一対の貫通穴42が形成されることになる。
これら中子支え部55、56、57、58U、58Lにより鋳型内で中子54を安定して支持することができるので、肉厚の偏りが発生するのを確実に防止することができる。特に、中子支え部55は隣り合うスポーク部4に挟まれる各領域に設けられるが、スポーク部4及び中子支え部55はそれぞれ奇数設けられ、中子支え部55は平面視においてスポーク部4の断面中心軸の延長線上に配置される。このようにスポーク部4を奇数本とした場合、中子54は、スポーク部形成部54Bのリム部3側にある中子支え部58と、ハブ部2側の中子支え部55とがスポーク部形成部54Bの断面中心軸の延長線上に設けられるので、確実に鋳型内で保持される。
以上述べた後輪用キャストホイール1では、各スポーク部4の横断面中心を通る中心線Cは、スポーク部4がリム部3に連結する位置においてリム部3断面の車軸方向中心33を通り、車軸111の軸線Aとの交点C1が一対のハブベアリング115間の中心に一致するようにした。そして、後輪用キャストホイール1に作用する捩じり力に対して各スポーク部4の中心線Cが曲げ中心と一致するので、後輪用キャストホイール1の左右において強度及び剛性の面(曲げモーメント)の不均衡が生じるのを避けることができる。したがって、後輪用キャストホイール1全体で肉厚の薄肉化及び均一化を図ることができ、ホイールの重量が増すのを防ぐことができる。
具体的に、リム部3を拘束して車軸111の両端に上下に力を作用させるような状態を考えると、各スポーク部4の横断面中心を通る中心線Cと車軸111の軸線Aとの交点C1から、車軸111の左右両端のベアリング115までの距離L1が等しいので、曲げモーメントも等しくなる。
参考として、図7には、各スポーク部4の横断面中心を通る中心線Cが仮想平面P上にある例を示す。なお、図7には、図2に示した構成要素のうち主要なものについてのみ同一の符号を付す。この場合、各スポーク部4の横断面中心を通る中心線Cと車軸111の軸線Aとの交点C1から、車軸111の左側のベアリング115までの距離L2が右側のベアリング115までの距離L3より長くなる。そのため、上記と同様にリム部3を拘束して車軸111の両端に上下に力を作用させるような状態を考えると、曲げモーメントに不均衡が生じ、特にスポーク部4の左側面とハブ部2との付け根箇所Sに大きな負荷が生じてしまうため、その箇所Sを肉厚にする等の対処が必要となる。
以上、本発明を実施形態と共に説明したが、本発明は実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。例えばスポーク部4の形状や本数等について、実施形態で説明したものには限られない。また、実施形態ではスポーク部4がまっすぐに放射状に延出する例を説明したが、スポーク部4が所謂ともえ状に延出するものも略放射状であるものとする。
自動二輪車の概略構成を示す図である。 後輪用キャストホイールを示す図であり、(A)が後輪用キャストホイールの断面図、(B)〜(D)がスポーク部の横断面形状を説明するための図である。 後輪用キャストホイールの右側面図である。 後輪用キャストホイールの左側面図である。 鋳造鋳型の断面図である。 中子を示す図である。 参考としての後輪用キャストホイールの断面図である。
符号の説明
1 後輪用キャストホイール
2 ハブ部
21 車軸支持部
22 内筒部
23 外筒部
24L、24R 側壁部
25 開口部
26 ブレーキディスク取り付け部
27 凹部
28 開口部
29 開口部
3 リム部
31 底部
32 耳部
33 車軸方向中心
4 スポーク部
41 薄肉部
42 貫通穴
43 側面
109 スイングアーム
110 後輪
111 車軸
112 ドリブンスプロケット
113 ブレーキディスク
115 ハブベアリング
116 ブレーキキャリパ
P 仮想平面
C スポーク部4の横断面中心を通る中心線
A 車軸111の軸線

Claims (6)

  1. 車軸を挿通するための車軸支持部が形成されたハブ部と、タイヤが装着されるリム部と、上記ハブ部と上記リム部とを連結する複数本の中空をなすスポーク部とが一体鋳造された自動二輪車の後輪用キャストホイールであって、
    上記複数本のスポーク部は、上記ハブ部側から上記リム部側に向かって略放射状に延出し、上記各スポーク部の横断面中心を通る中心線が、上記リム部断面の車軸方向中心を通って車軸に垂直な仮想平面に対して車軸方向一方側に偏倚するように傾斜する構成にしたことを特徴とする自動二輪車の後輪用キャストホイール。
  2. 上記各スポーク部の横断面中心を通る中心線は、上記リム部側において上記リム部断面の車軸方向中心を通り、上記ハブ部側において上記仮想平面から離れるように傾斜することを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車の後輪用キャストホイール。
  3. 上記各スポーク部の横断面中心を通る中心線は、上記ハブ部側において上記ハブ部のドリブンスプロケットが取り付けられる側面に近づくように傾斜することを特徴とする請求項2に記載の自動二輪車の後輪用キャストホイール。
  4. 上記各スポーク部の横断面中心を通る中心線と上記車軸の軸線との交点が、上記ハブ部の車軸支持部両端に配置される一対のハブベアリング間の中心に一致することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動二輪車の後輪用キャストホイール。
  5. 上記各スポーク部は上記リム部側に向かうにつれて漸次細くなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の自動二輪車の後輪用キャストホイール。
  6. 上記ハブ部は上記各スポーク部と連通する中空構造とされており、上記各スポーク部の左右両側面には貫通穴が形成され、また、上記ハブ部の外周面には隣り合うスポーク部に挟まれる各領域に開口部が形成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の自動二輪車の後輪用キャストホイール。
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