JP2005329814A - ブレーキ解除機構を備える車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】パーキングブレーキを備える車両において、パーキングブレーキを解除するための手間のかかっていた作業をより簡単にして、車両の移動性や運搬効率を格段に向上させた車両を提供する。
【解決手段】ホイル、パーキングブレーキ、パーキングブレーキ解除のためのバルブ装置、油圧供給装置、油供給用管路および主制御装置、を備えた車両であって、バルブ装置は、油の供給を調節するために、単純開閉型のストップバルブと、圧力差に応じて開閉するチェックバルブとを有し、パーキングブレーキに対して、ストップバルブとチェックバルブとを管路を通して並列に配置して接続し、パーキングブレーキをかけるときは、ストップバルブを開放して油圧を下げることによりパーキングブレーキを作動させ、その後フリーホイルにする時は、ストップバルブを閉鎖して、主制御装置を介して油圧供給装置を駆動することにより、パーキングブレーキに高い油圧を供給してパーキングブレーキを解除するブレーキ解除機構を備える車両とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、高所作業車、運搬車、特定産業用車両などのような、特定の作業や業務を行うための作業用車両にかかり、より詳細には、パーキングブレーキが掛けられて停止状態に置かれた車両について、そのブレーキを解除する技術に関するものである。
従来の作業用車両としては、例えば、ホイル式油圧ショベルやホイルローダなどの荷役を行う作業用車両、また作業者を高所に配置して作業を行うための高所作業車がある。このような作業用車両では、停止(駐車)時やエンジン停止時における自己保持のためのブレーキとして、パーキングブレーキ(駐車用ブレーキ、ハンドブレーキなど)を有している。
このようなパーキングブレーキが掛けられて停車させられている車両について、作業員らがこの車両を移動または運搬しようとすれば、この車両の走行装置をフリーにしなければならず、このためには、ハンドポンプや専用の工具などを使用して、この車両のパーキングブレーキを解除することが必要となる。
図5は、作業車A10を移動または運搬のために、移送用車両(トラック)B10の荷台B11に積み込むときの様子を示す概観図である。この移送用車両B10の荷台B11の側面部および/または後端面部は、荷物などの積み込みのために下方に倒して開放することが可能である。また、移送用車両B10の最後部にあたる荷台B11の後端面部B11’には、車両B10と地面Dとの間でスムーズに通過させて移送するため、作業車A10を通すための平板な登坂用具C1が張り渡している。
この図5では、移送用車両B10の荷台B11に積み込まれる作業車A10は、パーキングブレーキが外されて走行装置がフリーとなっており、フリーの状態のままの作業車A10に対してロープC2を引っ掛けて連結し、他端にあるウインチC3によってこのロープC2を巻き上げて作業車A10を移動させ、登坂用具C1を経由して徐々に引き上げていって、移送用車両B10の荷台B11に作業車A10を積み込む。
図6は、従来のパーキングブレーキを備える作業車両においてパーキングブレーキを解除する構成の一例を示す説明図であって、図6(1)は従来の作業車両で用いられているパーキングブレーキを解除するための回路構成を示す図であり、また、図6(2)はそのブレーキ解除機構83の具体例を示す説明図であり、そして、図6(3)はそのブレーキ解除のための回路構成部材である車輪のホイル80、ロッド係止用円板81、油圧シリンダ86、車軸82らの関係を説明するための分解斜視図である。
まず図6(1)および(3)を参照して、従来の車両におけるパーキングブレーキ解除のための回路構成について説明する。ここでの作業車両は、車輪であるホイル(80,80’)とこれら両輪の回転中心を軸心固定する車軸82とを有し、この車軸82上には、ホイル80と同心円板状のロッド係止用円板81が一体的に固着され、ホイル(80,80’)−ロッド係止用円板81−車軸82の各部材は一体的に結合されて、車軸82を軸心として同一の回動または回転動作を行う。
ブレーキシリンダ86は、内部に封入されたばね体86''に対して、油路87を通して導入される油の圧力(油圧)を高低させることによって、その突出と後退とを繰り返し動作することができるピストン型のシリンダロッド部86’を有する。このシリンダロッド部86’は、油路87を介して油圧が下げられてロッド部が突出されたときには、ロッド係止用円板81の円周端側に開口して設けられた多数の凹部81’のいずれかの位置で係止されて、その両者の係止状態が保持され、パーキングブレーキがかかるように設定されている。
図6(1)は、従来のパーキングブレーキ回路機構に基づき、ブレーキシリンダ86のシリンダロッド部86’が突出して円板81の外周にある凹部81’に係止され、パーキングブレーキがかけられている状態を示した図である。このシリンダロッド部86’の突出によってロッド係止用円板81の回動動作が停止させられるので、これに一体的に連結結合されて連動するホイル(80,80’)と車軸82とは、共に回動動作を行うことができなくなっている状態にあることを示す。
また、図6(1)において、パーキングブレーキを解除するためのブレーキ解除機構83は、接続される油路(87'−87)に流れる油圧の高低を調整して、ピストンシリンダ86内のシリンダロッド部86’の突出と後退を行わせるために、流量調整バルブ84とブレーキ解除用ポンプ85とを備え、これらの構成部材は油路(87,87’)に対してそれぞれが並列にして設置されている。
図6(2)は、図6(1)のパーキングブレーキ解除機構83の一具体例を示す装置図である。従来のブレーキ解除方法によれば、流量調整バルブ84のハンドル84aを回すことによって先ず流量調整バルブ84を閉じておき、その後、パーキングブレーキが解除されるまで、ブレーキ解除用ポンプ85のハンドポンプ部85aを押し続けて油圧を高め、シリンダロッド部86’を図の下方に後退させてロッド係止用円板81の束縛から開放することにより、パーキングブレーキを解除させる機構である。
そして、作業車両のパーキングブレーキを解除する技術に関する従来特許文献としては例えば次のようなものがある。
特開平08−2402 特開2002−79931
しかしながら、上記したような従来の回路機構によってパーキングブレーキを解除するにあたり、図6に示したようなハンドポンプが搭載された車両では、ハンドポンプの駆動などに手間や時間が相当多く費やされるため、作業性やコスト性に難がある。
また、パーキングブレーキを解除するために、その作業車両に付属する専用工具を用いないと解除できない車両もあるが、そのような車両では同じ専用工具を準備または付帯していないと、全く解除することはできないという不都合がある。
そして、上記した従来の特許文献に記載されたものについては、解除機構が複雑であって、ブレーキ解除機構の大型化やコスト負担につながるという問題点がある。
本発明は、ブレーキ解除に関する従来の問題点に鑑みてなされたものであり、これまでのパーキングブレーキを解除するための手間のかかっていた作業をより簡単にして、停車中の車両の移動性や運搬効率を格段に向上させ、また、解除機構が簡明であってそれほどのコスト負担にならないというブレーキ解除機構を備える車両を提供することをその目的としている。
(1)本発明のブレーキ解除機構を備える車両は、
ホイル10、パーキングブレーキPB、パーキングブレーキPBを解除するためのバルブ装置30、油圧供給装置60、油供給用管路(62,63,64)および主制御装置70、を備えた車両であって、
バルブ装置30は、油の供給を調節するために、単純開閉型のストップバルブ31と、圧力差に応じて開閉するチェックバルブ32とを有し、
パーキングブレーキPBに対して、ストップバルブ31とチェックバルブ32とを管路(63,64)を通して並列に配置して接続し、
パーキングブレーキPBをかけるときは、ストップバルブ31を開放して油圧を下げることによりパーキングブレーキPBを作動させ、
その後フリーホイルにする時は、ストップバルブ31を閉鎖して、主制御装置70を介して油圧供給装置60を駆動することにより、パーキングブレーキPBに油圧を供給してパーキングブレーキPBを解除するように構成する。
(2)(1)のブレーキ解除機構を備える車両において、
主制御装置70を介して油圧供給装置60を停止してパーキングブレーキPBへの油圧の供給を絶つことにより、パーキングブレーキPB側と油圧供給装置60側とに圧力差を生じてチェックバルブ32が閉じられて、パーキングブレーキの解除を保持するよう構成する。
本発明によるブレーキ解除機構を備える車両は、これまでのようなパーキングブレーキの解除しようとすると、解除のための作業に多くの手間や時間が費やされていたものであるが、これをより簡便で作業効率の高いものにすることができ、これによりパーキングブレーキが掛けられたまま停止している車両の移動性や運搬効率の面でも格段に向上させることができ、ブレーキ解除機構が簡明であってコスト負担につながらない、という優れた効果がある。
つぎに、本発明によるブレーキ解除機構を備える車両の実施の形態について、図1および図2〜4を用いて詳細に説明する。図1は、本発明によるパーキングブレーキ解除機構を備える車両の基本的構成図の一例である。また、図2〜4は、本発明によるパーキングブレーキ解除機構を備える車両において、油圧系回路を含むパーキングブレーキ解除機構の動作を説明する図であり、その中で図2は車両のパーキングブレーキがかけられる前の状態すなわち走行時にある状態、図3はパーキングブレーキがかけられて車両が停止している状態、図4はパーキングブレーキが解除されたままそれを保持している状態、をそれぞれ示す。これらの図2〜4中には油供給用の多数の管路が記載されているが、これらの管路の中でも油圧供給に用いられている管路については、それらをより太い線の管路として区別して示した。
まず図1では、本発明によるパーキングブレーキ解除機構を備える車両における基本的構成図の一例としてのパーキングブレーキ解除機構100を示す。ここでのパーキングブレーキ解除機構100は、車両のパーキングブレーキをかける側のホイル10−車軸12−ロッド係止用円板14、ロッド部24を突出して車両ホイルの回動を止めてパーキングブレーキをかけるためのブレーキシリンダ20、パーキングブレーキ解除用のバルブ装置30、操作レバー50/機構制御装置51/制御バルブ部40を含む主制御装置70、油圧供給装置60、油供給用の管路(62,63,64)を備える。
図1において、ブレーキ解除のために直接作動するのはブレーキシリンダ20であり、車両のホイル10に対して直にパーキングブレーキの制動力を作動させることができる。このブレーキシリンダ20は、スプリング体(弾性体)内蔵の単動シリンダであり、構成される部材の要素として、ピストン22、スプリング体21、油室23、シリンダロッド部24を有する。そして、油圧供給装置60の作動油タンクからは油圧ポンプを介して油が送られ、油圧供給装置60−管路62−主制御装置70(制御バルブ部40)−管路63−バルブ装置30−管路64−ブレーキシリンダ20のように経由して、最終的にはブレーキシリンダ20の油室23内に高められた油圧が供給される。
このブレーキシリンダ20のスプリング体21は、ピストン22を制動方向である図1の左方向へ移動させるための付勢力を常時持っており、油室23内に管路64を介して高圧で油が供給されると、そのスプリング体21の付勢力に抗して、ピストン22を非制動方向への力を与えて図1の右方向へ移動させるようになり、その結果、ピストン22に連結されているロッド部24は左側に突出することなく、図1の右方向へ移動されて後退する。この図1は、車両のパーキングブレーキがかけられる前の状態すなわち走行時の状態であるので、ブレーキシリンダ20のロッド部24は後退して引っ込められた状態となっており、ロッド係止用円板14に係止または係合することはない。
本発明に適用されるバルブ装置30は、ブレーキシリンダ20を解除するために用いられる装置であり、前後して接続される油圧用の管路64と管路63とに直列して接続されている。このバルブ装置30は、内部に並列して配置される2種類のバルブとして、単純開閉を行うストップバルブ31と圧力差に応じて開閉するチェックバルブ32とを有し、これらによって油の供給や圧力、またその流れを調整することができる。
このストップバルブ31の開閉動作を含むバルブ装置30の制御については、図1に示す操作レバー50を用いて作業者が手動により制御できる構成としているが、これに限らず、主制御装置70を介して機構制御装置51にバルブ開閉等の動作信号を送る手段などによっても自動的に制御することができる。また、チェックバルブ32については、適切な圧力差で開閉動作するよう設定されたバルブを用いることにより、自動的に開閉動作を行わせることができる。
図1の本発明によるパーキングブレーキ解除機構100において、パーキングブレーキ解除機構を制御するための主制御装置70は、操作レバー(車両走行レバー)50/機構制御装置51/制御バルブ部40を備えており、図1は、作業者がこの操作レバー50およびストップバルブ31によって手動でパーキングブレーキ解除機構を動作させることができる構成例を示したものである。操作レバー50は、「入(前進または後進)」、「切(中立)」の2段階の切り換え状態を設定し、ストップバルブ31は「全開」から「全閉」まで油の流れを制御する。
(1)車両を通常走行させる場合
図1の本発明によるパーキングブレーキ解除機構100では、油圧を与えるため油圧ポンプを含む油圧供給装置60、ソレノイド通電によって動作して管路の切り換えを行う電磁切換え弁を含む制御バルブ部40、これを制御する機構制御装置51を備えている。
通常時、ストップバルブ31は「全開」にしておき、操作レバー50を「入」にすると、主制御装置70内の制御バルブ部40において電磁切り換え弁による管路の切り換えが行われ、パーキングブレーキPBのブレーキシリンダ20のピストン22には作動圧(P)の蓄圧がなされており、ピストン22とシリンダロッド24は図1の右側に寄った位置にあり、このときパーキングブレーキPBは働かなくなり、車両が走行可能な状態となる。
(2)車両を駐車させる場合
操作レバー50を「切(中立)」にすると、制御バルブ部40内の電磁切換え弁による管路の切り換えが行われ、ストップバルブ31が開放されているのでパーキングブレーキPBのピストン22の作動圧(P)は蓄圧が解かれるために、パーキングブレーキPBのピストン22とシリンダロッド24は図1の左側に移動してきて、シリンダロッド24はロッド係止用円板14に係止されることとなり、これにより両者の相互的な移動はできなくなり、パーキングブレーキが働く状態となる。
(3)フリーホイルにする場合
ストップバルブ31を「全閉」した状態で、車両の操作レバー50を「入(前進または後進)」にすると、油圧供給装置60から制御バルブ部40内の電磁切換え弁を介して油圧の作動圧(P)をパーキングブレーキPBに与えることにより、パーキングブレーキPBのピストン22は図1の右方向へ移動して、パーキングブレーキの開放(解除)を行う。この状態で車両の操作レバー50を「切(中立)」にすると、主制御装置70を介して、油圧供給装置60が停止してパーキングブレーキPBへの油圧の供給が絶たれるようになると、パーキングブレーキ側と油圧源側との圧力差によってチェックバルブ32が閉じることとなり、パーキングブレーキの解除は保持(持続)されフリーホイルとなる。
つぎに図2〜4を参照して、本発明によるパーキングブレーキ解除機構を備える車両における油圧系回路を含むパーキングブレーキ解除機構の動作について、さらに詳しく説明する。なお、図2〜4におけるパーキングブレーキ解除機構(100a,100b,100c)は、基本的な構成としては図1のパーキングブレーキ解除機構100と同じものであるので、図1に記載されていない構成については説明を行うが、重複する構成等の説明は省略する。
図2に示したパーキングブレーキ解除機構100aは、車両のパーキングブレーキがかけられる前の状態、すなわち走行時にある状態の説明図であり、このとき作業者(運転者、ユーザー)は車両の操作レバーを「入(前進または後進)」としている。
この図2において、本発明によるパーキングブレーキ解除機構100aは、車両のパーキングブレーキをかける側のホイル(10−10’)−車軸12−ロッド係止用円板14、ロッド部24を突出して車両ホイルの回動を止めてパーキングブレーキをかけるためのブレーキシリンダ20、パーキングブレーキ解除用のバルブ装置30、主制御装置70内の制御バルブ部40、油圧供給装置60(作動油タンク60a,油圧ポンプ60b,電動モータ60c)、油供給用の管路(62,63,64,65,66,67)を備える。
図2のパーキングブレーキ解除機構100aでは、車両油圧供給装置60の作動油タンク60aからは油圧ポンプ60bを介して油圧がかけられた油が送られて、機構内部を循環させられるが、図2に示すように、作動油タンク60a−油圧ポンプ60b−管路62−主制御装置70内の制御バルブ部40−管路63−バルブ装置30−管路64−ブレーキシリンダ20のように経由して、最終的にはブレーキシリンダ20の油室23内に高められた油圧が供給される。
図2において、主制御装置70(図1参照)は、制御バルブ部40として、機能切換えバルブ41、シーケンスバルブ42、前進/後進切換えバルブ43の電磁式切換え型の各バルブを備えており、機構制御装置51(図1参照)によって、油圧供給装置60から管路 (62,66,63,65等)を通して供給される油の油路および圧力を切換えて油圧供給を制御することができる。そして、主制御装置70は、制御バルブ部40において、機能切換えバルブ41によってパーキングブレーキおよび走行モータ側とその他のアクチュエーター側との機能切換えを行い、また、シーケンスバルブ42をパーキングブレーキの開放圧力確保用に用い、前進/後進切換えバルブ43を走行モータ側への油圧の切換えに用いて、各種の制御を行う。
図2のパーキングブレーキ解除機構100aは、作業者は車両の操作レバーを「入(前進または後進)」としている状態、すなわち主制御装置70の走行信号が「入」となっている車両走行時の状態を示しており、バルブ装置30のストップバルブ31の方は開放されており、油の通路(油路)となっている。ここで必要な油圧は油圧ポンプ60bを介して送られ、作動油タンク60a−油圧ポンプ60b−管路62−制御バルブ部40(機能切換えバルブ41−管路66)−管路63−バルブ装置30−管路64−ブレーキシリンダ20のように経由して、最終的にはブレーキシリンダ20の油室23内に高められた油圧が供給される。また、この図1は車両走行時の状態であるので、走行モータ側へもシーケンスバルブ42−前進/後進切換えバルブ43−管路65を経由して、高い油圧が供給されている。
次の図3は、パーキングブレーキがONとなって停止している状態の車両における油圧系回路を含むパーキングブレーキ機構100bの構成図である。
本発明の車両において、通常の車両使用(走行)時において、作業者が車両にパーキングブレーキPBをかけたい場合には、操作レバーを「切(中立)」とすればよい。ストップバルブ31は開放されており、ブレーキシリンダ20内の油圧は、管路64−ストップバルブ31−管路63−制御バルブ部40の管路67−作動油タンク60aに送られて、シリンダ内の油圧は低下してピストン22を図3上方向に移動させると、シリンダロッド24とロッド係止用円板14とは係止または係合して相互に移動することができなくなり、パーキングブレーキPBを作動させるようなブレーキ力を働かせる。なお、図3中のシーケンスバルブ42は、パーキングブレーキ開放圧力確保用として用いられる。
その次の図4は、パーキングブレーキが解除されたままそれを保持している状態にある車両における油圧系回路を含むパーキングブレーキ機構の構成図である。
図3に示したパーキングブレーキ解除機構100bの状態にあるパーキングブレーキがかかったままの車両について、それを運搬または移動をさせたい場合では、作業者らはその車両のホイルをフリーホイルにしたいと考える。そのために、作業者はパーキングブレーキ解除機構30内のストップバルブ31を「全閉」にし、操作レバーを「入」にする。すると作動油タンク60aからは油圧ポンプ60bを介して油が送られ、ブレーキシリンダ20内の油圧が供給されてロッド部24が図の下方に後退してパーキングブレーキPBが解除される。
さらに、パーキングブレーキの解除を保持しておきたい場合においては、作業者は車両の操作レバーを「中立(切)」に戻し、主制御装置70を介して油圧供給装置60を停止させパーキングブレーキPBへの油圧の供給を絶つようにすればよい。すなわち、油圧の供給が絶たれたときには、パーキングブレーキ側と油圧源との圧力差によって、チェックバルブ32が閉じられることになり、パーキングブレーキの解除は保持(持続)されることとなる。
なお、本発明のブレーキ解除機構を備える車両については、これまでの図1〜4に関する説明のように、作業者が手動によりストップバルブ31を用いて油の流れを制御し、また、操作レバー50を操作し、機構制御装置51から制御バルブ部40に指令を出してブレーキ機構を制御する、という構成を中心に説明を行ってきた。しかしこれに限らず、無線信号、ボタン操作、スイッチなどの別の手段を適宜に適用して、主制御装置70及びストップバルブ31を自動的に作動させることにより本発明のブレーキ解除機構を制御することは、当業者ならきわめて容易に可能である。
本発明によるブレーキ解除機構を備える車両は、高所作業車、運搬車、特定産業用車両などのような特定の作業や業務を行うための作業用車両を用いる分野において、より簡単にパーキングブレーキを解除させる機構として適用することができ、またそのパーキングブレーキ解除を保持することも容易であり、フリーホイルが必要となる車両を用いる産業上で、その利用可能性は大変大きい。
本発明によるブレーキ解除機構を備える車両において、ブレーキ解除機構の一例を示す基本的構成の概略図である。 本発明によるブレーキ解除機構を備える車両において、車両走行時(走行信号入の時)における油圧系回路を含むパーキングブレーキ機構の構成図である。 本発明によるブレーキ解除機構を備える車両において、車両パーキングブレーキON時における油圧系回路を含むパーキングブレーキ機構の構成図である。 本発明によるブレーキ解除機構を備える車両において、車両パーキングブレーキ解除時(保持)時における油圧系回路を含むパーキングブレーキ機構の構成図である。 作業車A10を移送用車両B10の荷台B11に積み込むときの状況を示す概観図である。 従来のパーキングブレーキを備える作業車両において、パーキングブレーキを解除するための構成部材を示す説明図である。
符号の説明
10,10’ 車両のホイル
12 車軸
14 ロッド係止用円板
PB パーキングブレーキ
20 ブレーキシリンダ
21 スプリング
22 ピストン
23 油室
24 シリンダロッド
30 バルブ装置(パーキングブレーキ解除装置)
31 ストップバルブ
32 チェックバルブ
70 主制御装置
50 操作レバー
51 機構制御装置
40 制御バルブ部
41,42,43 電磁式切換え弁
60 油圧供給装置
60a 作動油タンク
60b 油圧ポンプ
60c 電動モータ
62,63,64,65,66,67 管路(油路)
100,100a,100b,100c パーキングブレーキ解除機構

Claims (2)

  1. ホイル、パーキングブレーキ、パーキングブレーキ解除のためのバルブ装置、油圧供給装置、油供給用管路および主制御装置、を備えた車両であって、
    前記バルブ装置は、油の供給を調節するために、単純開閉型のストップバルブと、圧力差に応じて開閉するチェックバルブとを有し、
    前記パーキングブレーキに対して、前記ストップバルブとチェックバルブとを管路を通して並列に配置して接続し、
    前記パーキングブレーキをかけるときは、前記ストップバルブを開放して油圧を下げることによりパーキングブレーキを作動させ、
    その後フリーホイルにする時は、前記ストップバルブを閉鎖して、前記主制御装置を介して油圧供給装置を駆動することにより、前記パーキングブレーキに高い油圧を供給してパーキングブレーキを解除する、ことを特徴とするブレーキ解除機構を備える車両。
  2. 請求項1に記載のブレーキ解除機構を備える車両において、
    前記主制御装置を介して前記油圧供給装置を停止して前記パーキングブレーキへの油圧の供給を絶つことにより、前記パーキングブレーキ側と油圧供給装置側とに圧力差を生じて前記チェックバルブが閉じ、前記パーキングブレーキの解除を保持する、ことを特徴とするブレーキ解除機構を備える車両。
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