JP2005329780A - 自動車の車輪ガード - Google Patents
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Abstract
【課題】 路面にある障害物を大きく破損させることなく車輪の乗り上げによるトラブルを確実に防止する。
【解決手段】 車輪1の前後少なくとも一方の近接部位において車体から垂下されて下端を路面の近傍に位置させた前後方向に可撓性を有する保持体4と、車幅方向に沿う軸を回転軸とする複数のローラ5を備える。前記ローラ5を、その周面を露出させた状態で隣接させて前記保持体4に取り付けてタイヤのトレッド面を覆う簾状のプロテクタ3を構成したことにより、車輪1の回転をローラ5を介して障害物に伝達して該障害物を自動車の進行方向前方に回転させて排除するようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】 車輪1の前後少なくとも一方の近接部位において車体から垂下されて下端を路面の近傍に位置させた前後方向に可撓性を有する保持体4と、車幅方向に沿う軸を回転軸とする複数のローラ5を備える。前記ローラ5を、その周面を露出させた状態で隣接させて前記保持体4に取り付けてタイヤのトレッド面を覆う簾状のプロテクタ3を構成したことにより、車輪1の回転をローラ5を介して障害物に伝達して該障害物を自動車の進行方向前方に回転させて排除するようにした。
【選択図】 図1
Description
本発明は自動車の車輪ガードに係り、特に、車輪が路面の障害物に不用意に乗り上げることを回避することができる車輪ガードに関するものである。
路面の障害物に車輪が不用意に乗り上げることによる不足の事態を回避する従来の車輪ガードとしては、例えば特許文献1に見られるように、自動車の進行方向に対して外方に傾斜した排除板を車輪の前方もしくは後方に設けることにより、路上の障害物を排除板で側方に押し出すようにしたものがある。
ところが、このように排除板を設けたものでは、路面と障害物との間のすべり摩擦に打ち勝って障害物を側方に押し出す必要性があるために、障害物の排除が困難であり、しかも、路面との間の摩擦力あるいは排除板との間に発生する押圧力等で障害物が大きく破損してしまう可能性があった。また、排除板の高さが固定であるために、地上高の条件によっては車体上下動などにともなって排除板と地面との間の障害物が入り込んでしまう可能性があり、あるいは、排除板が地面に接触して破損するおそれもある。
特表平9−511970号公報
解決しようとする問題点は、障害物を大きく破損させることなく車輪の乗り上げによるトラブルを確実に防止することができない点である。
本発明は、車輪の前後少なくとも一方の近接部位において車体から垂下されて下端を路面の近傍に位置させた前後方向に可撓性を有する保持体と、車幅方向に沿う軸を回転軸とする複数のローラを備えている。そして、前記ローラを、その周面を露出させた状態で隣接させて前記保持体に取り付けてタイヤのトレッド面を覆う簾状のプロテクタを構成したことを主要な特徴としている。
本発明に係る車輪ガードにあっては、ローラを隣接配置して構成した簾状のプロテクタを車輪の前後少なくとも一方の近接部位において車体から垂下させたものであるから、車輪が乗り上げようとする障害物にプロテクタが当接すると、この当接によってプロテクタが車輪に近接移動する。そして、ローラの周面にタイヤのトレッド面が接触すると、これにともなってローラが車輪と逆方向に回転する。すると、ローラに接触している障害物はローラとの接触部位が上方に引き上げられるように回転力が加えられる結果、障害物は車輪と同方向に回転して車輪から離間する方向に転がされるため、車輪が障害物に乗りあげてしまうことがなく、障害物の破損も最少限に止められる。
図1は本発明に係る自動車の車輪ガードの一実施形態を示す自動車前部の概略側面図、図2は図1の拡大A矢視図である。これらの図において、自動車の前輪1の前方には、下端を路面2に近接させた前後方向に可撓性を有する簾状のプロテクタ3をタイヤ1に近接させた状態で取り付けている。
プロテクタ3は、リンクチェーンで構成した左右一対の保持体4と、車幅方向に沿う軸を回転軸とする複数本のローラ5で構成されており、これらローラ5を上下に隣接させて保持体4に取り付けることにより、全体として前後方向に可撓性を有する簾状を呈している。そして、かかるプロテクタ3の上端を車体に取り付けることにより、自動車の正面から見てタイヤ(前輪1)のトレッド面をプロテクタ3で覆っている。
また、上記ローラ5を保持対3に取り付けるに際しては、ローラ5の周面をそれぞれプロテクタ3の表面および裏面に露出させた状態で個々のローラ5が独立して回転できるようにしており、しかも、プロテクタ3の幅を前輪1の幅より広くすることにより、前輪1が操向操作された場合においてもタイヤのトレッド面がプロテクタ3で覆われ続けるようにしている。
かかる車輪ガードにおいて、路面2に障害物がない場合は、プロテクタ3は自重で垂れ下がって前輪1との間に隙間を確保している。なお、走行風等の影響でプロテクタ3が後方に撓曲した場合は、前輪1のトレッド面との間隔が小さくなって両者が接触することもあるが、ローラ5は保持対4に回転自在に取り付けられているために、格別な問題は生じない。
一方、路面2に障害物6があった場合は、図3に示したように、前輪1が障害物6に乗り上げる前にプロテクタ3が障害物6に当接して後方に押され、ローラ5の周面が前輪1のトレッド面に押し付けられる。このとき、前輪1は前面が下方に向う方向に回転しているために、この前輪1のトレッド面に押し付けられて回転するローラ5は、前輪1と逆の方向、つまり、ローラ5の前面が上方に向う方向に回転する。
従って、ローラ5を後方に押し付けていた障害物6には、その後面が上方に向う方向への回転が加えられ、しかも、障害物6と路面2との間のすべり摩擦力が大きいほど障害物6に与えられる回転力が大きなものとなるために、障害物6は前輪1と同方向に回転して前輪1から離間する方向に転がされるため、前輪1が障害物6に乗りあげてしまうことがない。また、障害物6を自動車の進行方向に回転させてこれを前輪1から離間移動させるために、障害物6の破損も最少限に止められる。
ところで、このようにプロテクタ3を取り付けた場合は、当該プロテクタ3が障害となって段差の乗り越えなどが不可能になる可能性がある。しかしながら、段差などの乗り越えは運転者が意図して行なうものであるから、通常は上述のような障害物6の排除作用を行なうプロテクタ3を、運転者からの指令に基いて上昇移動させるリフト機構を併用することで段差などの乗り越え性能を確保することができるものであり、プロテクタ3が障害物6に接触した場合にこれを運転者に報知する手段を設けることが望ましいものであり、図1に二点鎖線で示したように前輪1の後方近接位置にもプロテクタ3を設けて後退時における前輪1の障害物の乗り上げを回避することができる。
上記実施形態では本発明を自動車の前輪1に適用しているが、これを図4および図5に示したように、自動車の後輪7に適用することもできる。これらの図において、後輪7は複輪で構成されており、内側車輪および外側車輪のトレッド面を一括して覆うプロテクタ3を設けている。従って、この場合においても前記前輪1の場合と同様に障害物への乗り上げをプロテクタ3で阻止することができる。また、図4に二点鎖線で示したように後輪7の後方にプロテクタ3を設けた場合は、後退時における障害物への後輪7の乗り上げを回避することができる。さらにこのように後輪7に対してプロテクタ3を取り付けるに際しても、前記前輪1の場合と同様に図示しないリフト機構などを併用して段差などの乗り越え性能を確保することができる。
また、プロテクタ3を構成するローラ5は上記実施形態のようにプロテクタ3の全幅にわたる長いものである必要性はなく、例えば図6に示したように、短尺のローラ5を上下方向および軸方向に並設したものであっても所期の目的を達成することができる。さらに、実施形態では保持体4をリンクチェーンで構成してプロテクタ3の可撓性を確保しているが、少なくともプロテクタ3に全体として前後方向に可撓性を与えるものであればよく、保持体の具体的な構成は実施形態のリンクチェーンに限定されるものではなく、自動車の運用形態似よっては、車輪の前後少なくともいずれか一方の近接部位にプロテクタ3を設けたものであっても所期の目的を達成することができる。
1 前輪
2 路面
3 プロテクタ
4 保持体
5 ローラ
6 障害物
7 後輪
2 路面
3 プロテクタ
4 保持体
5 ローラ
6 障害物
7 後輪
Claims (1)
- 車輪(1)、(7)の前後少なくとも一方の近接部位において車体から垂下されて下端を路面の近傍に位置させた前後方向に可撓性を有する保持体(4)と、車幅方向に沿う軸を回転軸とする複数のローラ(5)を備え、該ローラ(5)を、その周面を露出させた状態で隣接させて前記保持体(4)に取り付けてタイヤのトレッド面を覆う簾状のプロテクタ(3)を構成したことを特徴とする自動車の車輪ガード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004148791A JP2005329780A (ja) | 2004-05-19 | 2004-05-19 | 自動車の車輪ガード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004148791A JP2005329780A (ja) | 2004-05-19 | 2004-05-19 | 自動車の車輪ガード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005329780A true JP2005329780A (ja) | 2005-12-02 |
Family
ID=35484732
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004148791A Pending JP2005329780A (ja) | 2004-05-19 | 2004-05-19 | 自動車の車輪ガード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005329780A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102336170A (zh) * | 2011-08-31 | 2012-02-01 | 浙江吉利汽车研究院有限公司 | 一种汽车中的轮胎防护装置 |
CN108438058A (zh) * | 2018-03-22 | 2018-08-24 | 河南科技大学 | 一种可自动阻挡路面障碍物的汽车挡泥板系统及使用方法 |
CN109591744A (zh) * | 2018-11-30 | 2019-04-09 | 姚翠翠 | 防止汽车碾压行人的防护器及其在汽车中的应用 |
-
2004
- 2004-05-19 JP JP2004148791A patent/JP2005329780A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102336170A (zh) * | 2011-08-31 | 2012-02-01 | 浙江吉利汽车研究院有限公司 | 一种汽车中的轮胎防护装置 |
CN108438058A (zh) * | 2018-03-22 | 2018-08-24 | 河南科技大学 | 一种可自动阻挡路面障碍物的汽车挡泥板系统及使用方法 |
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